JP6599543B2 - 自動搬送車 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドテープに沿って走行可能な自動搬送車に関する。
近年、部品等の物品を搬送する無人の搬送台車として、自動搬送車が知られている。
特開平8−234836号公報には、走行経路に敷設された磁気ガイドテープの磁界を検出することにより、当該磁気ガイドテープに沿って走行する自動搬送車が開示されている。
また、特開平9−230933号公報及び特開平10−149217号公報には、レーザスキャナ等の測距センサを用いて、自己位置の認識処理を行い、地図の示す経路に沿って自動搬送車を走行させることが開示されている。
このように、従来は、実際の磁気ガイドテープを検出して走行する自動搬送車のシステムと、地図に従って走行する自動搬送車のシステムとが、独立して存在していた。
特開平8−234836号公報のシステムでは、磁気ガイドセンサによって予め決められた経路のみしか走行することができないので、柔軟な搬送が行えない。
一方、特開平9−230933号公報及び特開平10−149217号公報のシステムでは、地図を予め作成する必要があるので、磁気ガイドテープの経路を活用して自動搬送車を直ちに運用することができない。また、特開平9−230933号公報及び特開平10−149217号公報のシステムでは、周囲に固定物が全く存在しない環境においては、測距が行えず、自己位置を認識することができないので、運用することができない。
そこで、特開平8−234836号公報のシステムの長所と、特開平9−230933号公報及び特開平10−149217号公報のシステムの長所とを取り入れて新たなシステムを構築する場合、1台の自動搬送車に2種類のシステムを搭載する必要がある。この結果、自動搬送車の重厚長大化や高コスト化を招いてしまう。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、ガイドテープが敷設されている場所、及び、ガイドテープが敷設されていない場所のいずれも走行可能な自動搬送車を提供することを目的とする。
本発明に係る自動搬送車は、実際に敷設されているガイドテープに沿って走行可能な自動搬送車であって、実ガイドセンサ、現在位置取得部、ガイドテープデータ格納部、仮想ガイドセンサ処理部、ガイドセンサ切替処理部及び位置姿勢算出部を有する。
前記実ガイドセンサは、前記ガイドテープを検出することにより、検出した前記ガイドテープの位置を出力する。前記現在位置取得部は、前記自動搬送車の現在位置を取得する。前記ガイドテープデータ格納部は、仮想的に設定されたガイドテープに関するデータをガイドテープデータとして格納する。前記仮想ガイドセンサ処理部は、前記現在位置及び前記ガイドテープデータを用いて、前記仮想的なガイドテープの位置を算出する。前記ガイドセンサ切替処理部は、前記実ガイドセンサ又は前記仮想ガイドセンサ処理部の出力を切り替える。前記位置姿勢算出部は、前記ガイドセンサ切替処理部を介して入力されたガイドテープの位置に基づいて、前記自動搬送車の位置姿勢を算出する。
この構成によれば、前記ガイドセンサ切替処理部は、前記実ガイドセンサが検出した実際のガイドテープの位置、又は、前記仮想ガイドセンサ処理部が算出した前記仮想的なガイドテープの位置のいずれか一方を前記位置姿勢算出部に出力する。これにより、前記位置姿勢算出部は、前記自動搬送車の位置姿勢を算出できるので、当該自動搬送車の走行制御が可能となる。すなわち、本発明では、前記実ガイドセンサの出力と、前記仮想ガイドセンサ処理部の出力とを1つのシステムで受け、切り替えて処理することが可能である。
また、前記現在位置取得部が前記自動搬送車の現在位置を取得し、前記仮想ガイドセンサ処理部は、この現在位置と前記ガイドテープデータとを用いて、前記仮想的なガイドテープの位置を算出する。これにより、前記仮想ガイドセンサ処理部は、実際のガイドテープを用いた場合と略同等の出力形態となる。すなわち、前記仮想ガイドセンサ処理部は、前記ガイドテープを用いたときの出力形態にコンバートすることが可能である。この結果、前記位置姿勢算出部は、前記実ガイドセンサが検出した実際のガイドテープの位置、又は、前記仮想ガイドセンサ処理部が算出した前記仮想的なガイドテープの位置のどちらも利用することが可能となる。
従って、本発明では、実際にガイドテープが敷設されている場所、及び、前記ガイドテープが敷設されていない場所のいずれも前記自動搬送車を走行させることが可能となる。すなわち、実際にガイドテープが敷設されている場所では、前記ガイドテープに沿って前記自動搬送車を走行させ、一方で、前記ガイドテープが敷設されていない場所では、その場所にあたかもガイドテープが敷設されているかのように前記自動搬送車を走行させることができる。しかも、前記実ガイドセンサ又は前記仮想ガイドセンサ処理部のどちらからもガイドテープの位置が出力されるので、前記自動搬送車では、走行制御に関わる部分を大幅に変更することなく、1つのシステムによって、ガイドテープによる走行と、ガイドテープが存在しない場所での走行とを実現できる。
さらに、本発明では、下記の効果も得られる。
従来の自動搬送車で使用されていた磁気ガイドテープの環境下においても、本発明を直ちに適用し、運用することが可能である。
また、測距センサによる測距が不可能な、例えば、反射壁が全くない環境、人や部品の位置姿勢が刻一刻と変化する環境でも、リアルタイムで現在位置を取得可能な他の現在位置取得手段を用いることで運用可能である。
さらに、取得した前記現在位置と前記ガイドテープデータとを使うことで、その場に応じた柔軟な経路で運用することができる。例えば、障害物回避や、ワークへの連結時に当該ワークの位置姿勢を認識して連結することが可能となる。
さらにまた、これらの機能に対して、一つの走行制御アルゴリズムで対応可能であるため、軽薄短小、低コストな前記自動搬送車のシステムを構築することができる。すなわち、従来は、障害物を回避するための経路算出や、ワークの位置姿勢の認識等の諸機能を実現する場合、別機能として制御アルゴリズムを作成する必要があった。これに対して、本発明では、それらの機能から前記ガイドテープデータが出力されるようにし、このデータを基に前記自動搬送車が走行することにより、実際の障害物回避やワークの連結等の機能を実現することができる。
ここで、前記現在位置取得部は、前記自動搬送車の中心位置を前記現在位置として取得し、前記ガイドテープデータは、始点位置、終点位置及び前記仮想的なガイドテープの幅を少なくとも有する線分データであればよい。この場合、前記仮想ガイドセンサ処理部は、前記現在位置を基準として、前記自動搬送車における前記実ガイドセンサの設置位置を、仮想的なガイドセンサの位置に設定し、前記仮想的なガイドセンサの位置と前記ガイドテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断すればよい。
このように、前記ガイドテープデータは、所定範囲の数値データであるため、前記ガイドテープデータ格納部のメモリ容量を小さく済ませることができる。また、前記実ガイドセンサの設置位置に前記仮想的なガイドセンサの位置を合わせ、前記仮想的なガイドセンサの位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することにより、前記仮想ガイドセンサ処理部で算出される前記仮想的なガイドセンサの位置の精度が向上すると共に、前記実ガイドセンサが実際のガイドテープを検出したときと同様の算出結果が得られる。
また、前記自動搬送車の前方と後方とには、車幅方向に沿って、複数の前記実ガイドセンサをそれぞれ配置してもよい。この場合、前記仮想ガイドセンサ処理部は、前記現在位置を基準として、前記自動搬送車における前記各実ガイドセンサの設置位置を、前記仮想的なガイドセンサの位置に設定し、前記仮想的なガイドセンサの位置と前記ガイドテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断すればよい。
これにより、前記位置姿勢算出部は、前記ガイドセンサ切替処理部を介して入力された前記仮想ガイドセンサ処理部の判断結果に基づき、前記仮想的なガイドテープに対する前記自動搬送車の姿勢を精度よく算出することができる。
また、本発明において、前記ガイドテープの近傍には、前記自動搬送車の走行に対する指示内容を当該自動搬送車に認識させるためのマーカテープが設置されている。この場合、前記自動搬送車は、実マーカセンサ、マーカテープデータ格納部、仮想マーカセンサ処理部、マーカセンサ切替処理部及びジョブ命令実行処理部をさらに有する。
前記実マーカセンサは、前記マーカテープを検出する。前記マーカテープデータ格納部は、仮想的に設定されたマーカテープに関するデータをマーカテープデータとして格納する。前記仮想マーカセンサ処理部は、前記現在位置及び前記マーカテープデータを用いて、前記仮想的なマーカテープの位置を算出する。前記マーカセンサ切替処理部は、前記実マーカセンサ又は前記仮想マーカセンサ処理部の出力を切り替える。前記ジョブ命令実行処理部は、前記マーカセンサ切替処理部を介して入力されたマーカテープの位置に基づいて、前記自動搬送車に対する現在のジョブ命令を終了させて、次のジョブ命令を実行すべきか否かを判断する。
前記マーカテープは、前記ガイドテープに沿って前記自動搬送車が走行する際、前記ジョブ命令の完了や次のジョブ命令の実行開始等を前記自動搬送車に指示するためのマーカであり、ジョブ命令の実行開始又は終了を認識させるためのトリガとして機能する。例えば、前記自動搬送車に対して「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令を前記自動搬送車に認識させる。
ところで、前記マーカテープは、上述のように、前記ガイドテープの近傍に設置される。従って、前記ガイドテープが敷設されていない場所には、前記マーカテープが敷設されていない。
そこで、本発明では、前記ガイドテープの場合と同様に、前記マーカセンサ切替処理部は、前記実マーカセンサの検出結果、又は、前記仮想マーカセンサ処理部の算出結果のいずれか一方を前記ジョブ命令実行処理部に出力する。これにより、前記ジョブ命令実行処理部は、マーカテープを検出できた(仮想的なマーカテープの位置を算出できた)場合には、次のジョブ命令を実行することが可能となる。この場合でも、実マーカセンサの出力と、前記仮想マーカセンサ処理部の出力とを1つのシステムで受け、切り替えて処理することが可能である。
また、前記仮想マーカセンサ処理部は、前記自動搬送車の現在位置と前記マーカテープデータとを用いて、前記仮想的なマーカテープの位置を算出する。これにより、前記仮想マーカセンサ処理部は、実際のマーカテープを用いた場合と略同等の出力形態となる。この結果、前記ジョブ命令実行処理部は、前記実マーカセンサの検出結果、又は、前記仮想マーカセンサ処理部の算出結果のどちらも利用することが可能となる。
従って、本発明では、ガイドテープ及びマーカテープの敷設の有無に関わりなく前記自動搬送車を走行させ、当該自動搬送車に付与されたジョブ命令を順次実行することが可能となる。
ここで、前記マーカテープデータは、中心位置、姿勢並びに前記仮想的なマーカテープの全長及び幅を有する線分データであればよい。この場合、前記仮想マーカセンサ処理部は、前記現在位置を基準として、前記自動搬送車における前記実マーカセンサの設置位置を、仮想的なマーカセンサの位置に設定し、前記仮想的なマーカセンサの位置と前記マーカテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断する。
このように、前記マーカテープデータは、所定範囲の数値データであるため、前記マーカテープデータ格納部のメモリ容量を小さく済ませることができる。また、前記実マーカセンサの設置位置に前記仮想的なマーカセンサの位置を合わせ、前記仮想的なマーカセンサの位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することにより、前記仮想マーカセンサ処理部で算出される前記仮想的なマーカセンサの位置の精度が向上すると共に、前記実マーカセンサが実際のマーカテープを検出したときと同様の算出結果が得られる。
また、前記自動搬送車の前方における車幅方向の両側に、2個の前記実マーカセンサをそれぞれ配置してもよい。この場合、前記仮想マーカセンサ処理部は、前記現在位置を基準として、前記自動搬送車における前記2個の実マーカセンサの設置位置を、2個の前記仮想的なマーカセンサの位置に設定し、前記2個の仮想的なマーカセンサの位置と前記マーカテープデータとを比較して、当該各位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断する。
これにより、前記ジョブ命令実行処理部は、前記マーカセンサ切替処理部を介して入力された前記仮想マーカセンサ処理部の判断結果に基づき、次のジョブ命令の実行を正確に判断することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るAGVのブロック図である。 図1のモーションECUのブロック図である。 図3A及び図3Bは、磁気ガイドテープ(仮想ガイドテープ)上をAGVが走行する場合を模式的に図示した説明図である。 図4Aは、AGVにおける磁気ガイドセンサ(仮想ガイドセンサ)の配置を模式的に図示した説明図であり、図4Bは、磁気ガイドセンサの詳細な配置を図示した説明図であり、図4Cは、AGVにおける磁気ガイドセンサ(仮想ガイドセンサ)及び磁気マーカセンサ(仮想マーカセンサ)の配置を模式的に図示した説明図である。 磁気ガイドテープに対するAGVの姿勢を模式的に図示した説明図である。 仮想ガイドテープを用いて障害物を回避して走行する場合を図示した説明図である。 工場内に磁気ガイドテープ及び磁気マーカテープが敷設されているときのAGVの走行を図示した説明図である。 ジョブ命令のプログラムの一例を示す図である。 図9Aは、磁気ガイドテープをグリッド状に敷設した例を示す説明図であり、図9Bは、グリッドの交点にのみ磁気ガイドテープが敷設されている例を示す説明図である。
以下、本発明に係る自動搬送車について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[自動搬送車10の基本構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る自動搬送車10のブロック図である。自動搬送車10は、例えば、工場内において、部品等の物品を供給搬送するバッテリ駆動の無人の搬送台車(無人搬送車)である。以下の説明では、自動搬送車10をAGV(Automatic Guided Vehicle)10ともいう。AGV10は、上位システム12から無線通信によりジョブ命令(ジョブデータ、指令信号)を受信し、受信したジョブ命令に従い、工場内に敷設された磁気ガイドテープ14に沿って走行可能である。
AGV10は、無線通信モジュール16(通信部)、モニタECU18、スキャナセンサ20、磁気ガイドセンサ22(実ガイドセンサ)、磁気マーカセンサ24(実マーカセンサ)、モーションECU26、モータコントローラ28L、28R及びモータ30L、30Rを有する。
無線通信モジュール16は、上位システム12との間で無線通信によるデータの送受信を行う。モニタECU18は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を有する。モニタECU18は、非一過性の記録媒体としてのメモリに記録されているプログラムを読み出して実行することにより、下記の機能を実現可能である。すなわち、モニタECU18は、上位システム12からの指令に応じて、モーションECU26等のAGV10内の各部を制御する。また、モニタECU18は、AGV10の走行状態や図示しないバッテリの状態等を、無線通信モジュール16を介して上位システム12に通知する。
スキャナセンサ20は、自動搬送車10の位置を検出する位置センサである。このようなセンサとしては、例えば、レーザスキャナ等の測距センサ、GPSや自律航法を用いた位置センサ、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)による位置センサがある。磁気ガイドセンサ22は、磁気ガイドテープ14を検出する。磁気マーカセンサ24は、磁気ガイドテープ14近傍に敷設される磁気マーカテープ32を検出する。
モーションECU26は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU及びメモリ等を有する。モニタECU18は、非一過性の記録媒体としてのメモリに記録されているプログラムを読み出して実行することにより、下記の機能を実現可能である。すなわち、モーションECU26は、基本的には、上位システム12からのジョブ命令に従って、スキャナセンサ20が検出したAGV10の位置と、磁気ガイドセンサ22が検出した磁気ガイドテープ14の位置とに基づき、磁気ガイドテープ14に対するAGV10の位置姿勢を算出する。また、モーションECU26は、ジョブ命令の示す指令速度と、算出結果とに基づいて、モータ30L、30Rを制御するための制御信号をモータコントローラ28L、28Rに出力する。なお、モーションECU26は、磁気マーカセンサ24が磁気マーカテープ32を検出した場合、現在のジョブ命令を終了し、次のジョブ命令を実行する。
モータコントローラ28L、28Rは、モーションECU26からの制御信号に基づいて、AGV10の左右に備わるモータ30L、30Rをそれぞれ駆動させることにより、AGV10の左右の車輪を回転させ、所望の速度で走行させる。
[仮想ガイドテープ機能の概要]
ここで、モーションECU26の説明に先立ち、本実施形態の特徴的な機能である仮想ガイドテープ機能について、概略的に説明する。
前述のように、AGV10は、磁気ガイドテープ14を走行経路とする無人搬送車である。しかしながら、走行経路上に一時的に物等が設置され、走行経路が塞がれていると、AGV10を一時的に退避させたり、あるいは、搬送物の受領場所に移動するために、その都度、磁気ガイドテープ14を新たに設置しなければならない。また、走行経路がグリッド状である場合には、グリッド毎に磁気ガイドテープ14を設置しなくてはならず、コストや工数がかかる。
そこで、本実施形態では、後述する仮想ガイドテープ機能を有しており、この機能は、主としてモーションECU26が担う。この機能は、一時的に設置しなければならない磁気ガイドテープ14を仮想的な磁気ガイドテープ(仮想ガイドテープ)に置き換えたり、あるいは、グリッドの交点部分にのみ磁気ガイドテープ14を設置し、他の部分を仮想ガイドテープにすることで、設置コストや工数の削減を図るものである。
また、この仮想ガイドテープ機能は、磁気ガイドテープ14を利用する場合と、仮想ガイドテープ機能を利用する場合とで、同一のAGV10の位置姿勢及び車輪制御を利用可能であるという特徴がある。
さらに、仮想ガイドテープ機能では、磁気ガイドテープ14を設置する位置情報を仮想ガイドテープの位置情報(仮想ガイドテープレイアウトデータ)とする。この場合、仮想ガイドテープの位置情報は、開始位置から目標位置までの線分データを基本とし、その線分データの中心位置から左右方向に所定幅の範囲を仮想ガイドテープとするものである。これにより、線分データを記憶するメモリの容量も少量で済ませることができる。
一方、前述のように、AGV10は、磁気ガイドセンサ22を有しているが、仮想ガイドテープ機能の場合には、磁気ガイドセンサ22を利用せず、仮想的なガイドセンサ(仮想ガイドセンサ)を用いる。この場合、AGV10は、現在位置(AGV10の中心位置)を車体座標値として取得認識し、その中心位置を基準として、実際の磁気ガイドセンサ22がある位置を、仮想ガイドセンサの位置として設定する。そして、仮想ガイドセンサの位置と仮想ガイドテープレイアウトデータとを比較し、仮想ガイドセンサの位置が仮想ガイドテープレイアウトデータを構成する線分データの範囲内にあるときには、「1」を出力し、ないときには「0」を出力する。これにより、あたかも実際の磁気ガイドセンサ22が磁気ガイドテープ14をセンシングしたときと同様の出力を得ることができる。
[仮想マーカテープ機能の概要]
次に、モーションECU26の説明に先立ち、本実施形態の特徴的な他の機能である仮想マーカテープ機能について、概略的に説明する。
磁気ガイドテープ14上をAGV10が走行する場合、ジョブ命令の完了や次のジョブ命令の実行開始等をAGV10に指示する必要がある。例えば、AGV10に対して、「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令をAGV10に認識させることが必要である。そこで、本実施形態では、磁気ガイドテープ14の近傍に、ジョブ命令の実行開始又は終了を認識させるためのトリガとして機能する磁気マーカテープ32を設置する。具体的には、走行命令を認識させたい位置における磁気ガイドテープ14の外側又は内側の近傍に磁気マーカテープ32を設置する。
そして、仮想マーカテープ機能では、前述した仮想ガイドテープに沿って、走行命令を認識させたい位置に仮想的な磁気マーカテープ(仮想マーカテープ)を設定する。仮想マーカテープは、仮想マーカセンサにより検知される。仮想マーカセンサは、仮想ガイドセンサと同様に、AGV10において実際に設置されている磁気マーカセンサ24と同じ位置に設定する。仮想マーカセンサによる仮想マーカテープのセンシング方法は、仮想ガイドセンサによる仮想ガイドテープのセンシング方法と同様である。
そして、磁気ガイドテープ14により走行経路が設定されている場合に、ある一定期間のみ走行経路上に障害物が設置されていれば、AGV10が当該障害物を回避するように、仮想ガイドテープ及び仮想マーカテープが設定される。
また、AGV10が仮想ガイドテープ機能及び仮想マーカテープ機能を有することにより、当該AGV10は、(1)磁気ガイドテープ14上を走行する走行モード、(2)仮想ガイドテープ上を走行する走行モード、(3)主として磁気ガイドテープ14上を走行し、一時的に仮想ガイドテープ上を走行する走行モード、(4)主として仮想ガイドテープ上を走行し、一時的に磁気ガイドテープ14上を走行する走行モード、のいずれも選択することができる。これらの走行モードは、モーションECU26で設定され、実行される。
[モーションECU26の構成]
以上のように説明した本実施形態に係るAGV10の特徴的な機能(仮想ガイドテープ機能及び仮想マーカテープ機能)を実現するためのモーションECU26の具体的な構成について、図2等を参照しながら説明する。
図2は、モーションECU26の構成を示すブロック図である。モーションECU26は、車体座標値計算処理部34(現在位置取得部)、ガイドテープデータ格納部36、仮想ガイドセンサ処理部38、ガイドセンサ切替処理部40、車体ズレ量計算処理部42(位置姿勢算出部)、マーカテープデータ格納部44、仮想マーカセンサ処理部46、マーカセンサ切替処理部48、ジョブデータ格納部50、ジョブ命令実行処理部52、及び、出力速度計算処理部54を有する。
車体座標値計算処理部34は、スキャナセンサ20の検出結果(AGV10の位置情報)や、モータコントローラ28L、28Rからの左右両輪の回転数等に基づいて、AGV10の車体座標値を計算することにより、AGV10の現在位置を取得する。
ガイドテープデータ格納部36には、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所について、仮想的に設定された磁気ガイドテープ(図3A及び図3Bの仮想ガイドテープ14i)に関するデータが仮想ガイドテープレイアウトデータ(ガイドテープデータ)として格納されている。
ここで、磁気ガイドテープ14について、図3Aを参照しながら詳しく説明する。図3Aは、磁気ガイドテープ14が敷設されているAGV10の走行経路56の一例を図示したものである。走行経路56は、複数の直線及び円弧(以下、線分ともいう。)の組み合わせで構成されている。ここで、走行経路56上の点58は、各線分の始点又は終点の位置を示す。なお、図3Aの走行経路56は、磁気ガイドテープ14に代えて、仮想ガイドテープ14iで構成される走行経路であってもよい。
そして、図3Aの走行経路56について、(1)走行経路56を構成する線分の番号、(2)線分の形状の種別(直線又は円弧)、(3)線分の始点位置、(4)線分の終点位置、(5)仮想ガイドテープ14iの幅(仮想ガイドテープ14iの中心位置に対する左右方向の幅)、(6)線分が円弧であれば円弧の半径、の各項目の数値データが、仮想ガイドテープレイアウトデータとして、ガイドテープデータ格納部36に予め格納される。
一方、図3Bに示すように、磁気ガイドテープ14の近傍には、磁気マーカテープ32が敷設されている。磁気マーカテープ32は、磁気ガイドテープ14の側方に配置された直線状のテープであり、前述のように、磁気ガイドテープ14に沿ってAGV10が走行する際、「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令をAGV10に認識させるためのマークである。従って、AGV10は、磁気マーカテープ32を検出することにより、当該磁気マーカテープ32の示す走行命令を実行することができる。なお、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所には、磁気マーカテープ32が敷設されない。
そこで、マーカテープデータ格納部44には、磁気マーカテープ32が敷設されていない場所について、仮想的に設定された磁気マーカテープ(仮想マーカテープ32i)に関するデータが仮想マーカテープレイアウトデータ(マーカテープデータ)として格納されている。そのため、走行経路56が仮想ガイドテープ14iで構成される場合には、磁気マーカテープ32に代えて、仮想マーカテープ32iが設定される。
従って、図3Bの走行経路56であれば、(1)仮想マーカテープ32iの番号、(2)仮想マーカテープ32iの中心位置、(3)仮想マーカテープ32iの姿勢、(4)仮想マーカテープ32iの全長、(5)仮想マーカテープ32iの幅、の各項目の数値データが、仮想マーカテープレイアウトデータとして、マーカテープデータ格納部44に予め格納される。
仮想ガイドセンサ処理部38は、実際に磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所について、車体座標値計算処理部34が算出したAGV10の車体座標値と、仮想ガイドテープレイアウトデータとを用いて、仮想ガイドテープ14iの位置を算出する。すなわち、仮想ガイドセンサ処理部38は、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所において、実際の磁気ガイドセンサ22に代わって、仮想的な磁気ガイドセンサ(仮想ガイドセンサ)として機能する。
ここで、実際の磁気ガイドセンサ22と仮想ガイドセンサ60との関係について、図4A及び図4Bを参照しながら説明する。
図4Aは、AGV10における仮想ガイドセンサ60の設置位置を図示した説明図である。仮想ガイドセンサ60は、AGV10の中心位置62に対して車体の前後方向(X方向)の等距離X1の位置にそれぞれ設置される。この位置は、図4Bに示すように、車幅方向(Y方向)に沿って等間隔Y1で複数の磁気ガイドセンサ22が配置される位置でもある。つまり、仮想ガイドセンサ60は、AGV10の現在位置(中心位置62)を基準として、AGV10における磁気ガイドセンサ22の設置位置を、仮想ガイドセンサ60の位置に設定する。なお、図4A以降、仮想ガイドセンサ60及び磁気ガイドセンサ22の設置位置を、図4Aのように、模式的に長方形として図示する場合がある。
ここで、車体前方又は後方で車幅方向に配置される複数の磁気ガイドセンサ22の個数をnとし、配置間隔をY1とすれば、仮想ガイドセンサ60の車幅方向の全長は、(n−1)×Y1になる。また、1個の仮想ガイドセンサ60は、n個分の磁気ガイドセンサ22に相当するので、その分解能はnとなる。
従って、仮想ガイドセンサ処理部38は、AGV10の現在の中心位置62を基準として、AGV10における磁気ガイドセンサ22の設置位置を、仮想ガイドセンサ60の位置に設定し、仮想ガイドセンサ60の位置と、仮想ガイドテープレイアウトデータ中の各線分のデータ(仮想ガイドテープ14iを示す線分データ)とを比較する。この比較では、仮想ガイドセンサ処理部38は、仮想ガイドセンサ60の位置が線分データの範囲内にあるか否か、すなわち、仮想ガイドセンサ60と線分データの直線又は円弧との重なりがあるか否かを判定する。
前述のように、複数の磁気ガイドセンサ22を1個の仮想ガイドセンサ60に置き換えているので、仮想ガイドセンサ処理部38は、磁気ガイドセンサ22の設置位置毎に、直線又は円弧との重なりがあれば「1」(オン)、重なりがなければ「0」(オフ)と判定する。また、仮想ガイドセンサ60は、AGV10の前後に設置されているので、仮想ガイドセンサ処理部38は、このような重なりの判定を前後の仮想ガイドセンサ60について実施する。つまり、仮想ガイドセンサ処理部38は、前後の仮想ガイドセンサ60の設置位置を示す模式的な長方形と仮想ガイドテープ14iの線分とが交差するか否かを判定する。
そして、仮想ガイドセンサ処理部38は、仮想ガイドテープ14iの位置(重なりがある旨の判定結果が出た磁気ガイドセンサ22の設置位置)を含む判定結果をガイドセンサ切替処理部40に出力する。
ガイドセンサ切替処理部40は、仮想ガイドセンサ処理部38からの判定結果(仮想ガイドテープ14iの位置)、又は、磁気ガイドセンサ22が実際に検出した磁気ガイドテープ14の位置、のいずれかを車体ズレ量計算処理部42に出力する。
この場合、例えば、AGV10が実際に磁気ガイドテープ14上を走行している場合や、仮想ガイドテープ14i上の走行モードから実際の磁気ガイドテープ14の走行モードに切り替わった場合、ガイドセンサ切替処理部40は、磁気ガイドセンサ22が検出した磁気ガイドテープ14の位置を車体ズレ量計算処理部42に出力する。
一方、AGV10が仮想ガイドテープ14i上を走行している場合や、実際の磁気ガイドテープ14の走行モードから仮想ガイドテープ14i上の走行モードに切り替わった場合、ガイドセンサ切替処理部40は、仮想ガイドセンサ処理部38が算出した仮想ガイドテープ14iの位置を車体ズレ量計算処理部42に出力する。
なお、ガイドセンサ切替処理部40は、ジョブ命令実行処理部52からの指示に従って、車体ズレ量計算処理部42に出力すべき位置を切り替えればよい。
また、前述のように、実際の磁気ガイドテープ14の位置は、複数の磁気ガイドセンサ22によって検出される。そのため、ガイドセンサ切替処理部40は、磁気ガイドセンサ22の検出結果を車体ズレ量計算処理部42に出力する場合には、複数の磁気ガイドセンサ22の検出結果を車体ズレ量計算処理部42に出力すればよい。この場合、各磁気ガイドセンサ22は、AGV10の前後で車幅方向(Y方向)に配置されているので、磁気ガイドテープ14を検出した磁気ガイドセンサ22は、「1」(オン)の検出信号を出力し、一方で、磁気ガイドテープ14を検出できなかった磁気ガイドセンサ22は、「0」(オフ)の検出信号を出力する。
車体ズレ量計算処理部42は、ガイドセンサ切替処理部40を介して入力された、実際の磁気ガイドテープ14の位置、又は、仮想ガイドテープ14iの位置に基づいて、AGV10の位置姿勢を算出する。この場合、車体ズレ量計算処理部42は、仮想ガイドセンサ60の判定結果(「1」又は「0」の状態)、あるいは、各磁気ガイドセンサ22の検出結果(「1」又は「0」の検出信号)から、磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iに対するAGV10の車体のズレの度合を計算する。
図5は、磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iに対するAGV10の姿勢を模式的に図示した説明図である。車体ズレ量計算処理部42は、磁気ガイドテープ14(仮想ガイドテープ14i)に対する車体の姿勢角θを求めると共に、磁気ガイドテープ14(仮想ガイドテープ14i)の中心位置と車体の中心位置62との間の距離Bを求める。
一方、仮想マーカセンサ処理部46は、実際に磁気マーカテープ32が敷設されていない場所について、車体座標値計算処理部34が算出したAGV10の現在の中心位置62と、仮想マーカテープレイアウトデータとを用いて、仮想マーカテープ32iの位置を算出する。すなわち、仮想マーカセンサ処理部46は、磁気マーカテープ32が敷設されていない場所であっても、実際の磁気マーカセンサ24に代わって、仮想的な磁気マーカセンサ(仮想マーカセンサ)として機能する。
ここで、実際の磁気マーカセンサ24と仮想マーカセンサ66との関係について、図4Cを参照しながら説明する。
図4Cは、AGV10における仮想ガイドセンサ60及び仮想マーカセンサ66の設置位置を図示した説明図である。仮想マーカセンサ66は、AGV10の中心位置62に対して車体の前方向(X方向)で仮想ガイドセンサ60の両端の位置(中心位置62を通る中心線(一点鎖線)に対して車幅方向の左右にY2の距離の位置)にそれぞれ設置される。この位置は、実際の磁気マーカセンサ24が配置される位置でもある。つまり、仮想マーカセンサ66は、AGV10の現在位置(中心位置62)を基準として、AGV10における磁気マーカセンサ24の設置位置を、仮想マーカセンサ66の位置に設定する。
従って、仮想マーカセンサ処理部46は、AGV10の現在の中心位置62を基準として、AGV10における磁気マーカセンサ24の設置位置を、仮想マーカセンサ66の位置に設定し、仮想マーカセンサ66の位置と、仮想マーカテープレイアウトデータ(仮想マーカテープ32iを示す線分データ)とを比較する。この比較では、仮想マーカセンサ処理部46は、仮想マーカセンサ66の位置が線分データの範囲内にあるか否か、すなわち、仮想マーカセンサ66と線分データとの重なりがあるか否かを判定する。
前述のように、2個の磁気マーカセンサ24を仮想マーカセンサ66にそれぞれ置き換えているので、仮想マーカセンサ処理部46は、磁気マーカセンサ24の設置位置毎に、線分データとの重なりがあれば「1」(オン)、重なりがなければ「0」(オフ)と判定する。これにより、仮想マーカセンサ処理部46は、仮想マーカセンサ66の設置位置を示す模式的な円が仮想マーカテープ32iの線分に含まれるか否かを判定することが可能となる。
そして、仮想マーカセンサ処理部46は、仮想マーカテープ32iの位置(重なりのある旨の判定結果が出た磁気マーカセンサ24の設置位置)を含む判定結果をマーカセンサ切替処理部48に出力する。
マーカセンサ切替処理部48は、仮想マーカセンサ処理部46からの判定結果(仮想マーカテープ32iの位置)、又は、磁気マーカセンサ24が実際に検出した磁気マーカテープ32の位置、のいずれかをジョブ命令実行処理部52に出力する。
この場合、例えば、AGV10が実際に磁気ガイドテープ14上を走行している場合や、仮想ガイドテープ14i上の走行モードから実際の磁気ガイドテープ14の走行モードに切り替わった場合、マーカセンサ切替処理部48は、磁気マーカセンサ24が検出した磁気マーカテープ32の位置をジョブ命令実行処理部52に出力する。
一方、AGV10が仮想ガイドテープ14i上を走行している場合や、実際の磁気ガイドテープ14の走行モードから仮想ガイドテープ14i上の走行モードに切り替わった場合、マーカセンサ切替処理部48は、仮想マーカセンサ処理部46が算出した仮想マーカテープ32iの位置をジョブ命令実行処理部52に出力する。
なお、マーカセンサ切替処理部48は、ジョブ命令実行処理部52からの指示に従って、ジョブ命令実行処理部52に出力すべき位置を切り替えればよい。
ジョブデータ格納部50には、上位システム12から受信したジョブ命令が格納されている。
ジョブ命令実行処理部52は、ジョブデータ格納部50からジョブ命令を読み込み、ジョブ命令に応じた指令速度を出力速度計算処理部54に出力する。また、ジョブ命令実行処理部52は、マーカセンサ切替処理部48を介して入力される磁気マーカテープ32の位置に基づき、磁気マーカセンサ24又は仮想マーカセンサ処理部46が磁気マーカテープ32を検出した場合には、現在のジョブ命令を終了させる。そして、ジョブ命令実行処理部52は、次のジョブ命令を実行するため、ジョブデータ格納部50から新たなジョブ命令を読み込む。
この場合、マーカセンサ切替処理部48から「1」(オン)の入力があれば、ジョブ命令実行処理部52は、磁気マーカセンサ24又は仮想マーカセンサ処理部46が磁気マーカテープ32を検出したと判断する。前述のように、磁気マーカテープ32は、「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令をAGV10に認識させるためのマークである。そのため、ジョブ命令実行処理部52は、磁気マーカテープ32が検出された場合、AGV10における現在のジョブ命令が完了したと判断することができる。
出力速度計算処理部54は、ジョブ命令実行処理部52からのジョブ命令に応じた指令速度や、車体ズレ量計算処理部42で算出された磁気ガイドテープ14に対するAGV10の車体のズレ度合(距離B、姿勢角θ)に基づいて、左の車輪64Lの速度VLと、右の車輪64Rの速度VRとを算出する。
そして、出力速度計算処理部54は、当該速度VLに応じた制御信号をモータコントローラ28Lに供給すると共に、速度VRに応じた制御信号をモータコントローラ28Rに供給する。これにより、モータコントローラ28Lは、制御信号に従ってモータ30Lを駆動させると共に、モータコントローラ28Rは、制御信号に従ってモータ30Rを駆動させる。この結果、AGV10の左側の車輪64Lは、速度VLで走行すると共に、右側の車輪64Rは、速度VRで走行する。
[本実施形態の適用例]
以上のように構成される本実施形態に係るAGV10の適用例(第1適用例〜第4適用例)を、図6〜図9Bを参照しながら説明する。
図6の第1適用例は、工場内において、磁気ガイドテープ14上に障害物70が存在する場合を図示したものである。この場合、AGV10は、仮想ガイドテープ14iの機能を用いて障害物70を回避して走行すればよい。
具体的に、磁気ガイドテープ14上において障害物70の手前には、仮想ガイドテープ14iが磁気ガイドテープ14から分岐している。仮想ガイドテープ14iは、障害物70を回避し、当該障害物70の前方で磁気ガイドテープ14と合流する。この場合、仮想マーカテープ32iは、(1)磁気ガイドテープ14と仮想ガイドテープ14iとの分岐箇所の手前、(2)仮想マーカテープ32iを構成する線分が直角に曲がる箇所の手前、(3)磁気ガイドテープ14と仮想ガイドテープ14iとの合流箇所の手前、にそれぞれ設けられている。
これにより、磁気ガイドテープ14上をAGV10が走行する場合、仮想マーカセンサ66が仮想マーカテープ32iを検出すると、ジョブ命令実行処理部52は、磁気ガイドテープ14の走行モードから仮想ガイドテープ14iの走行モードに切り替わるように、モーションECU26内を制御する。
具体的に、ジョブ命令実行処理部52は、現在のジョブ命令を終了させて、ジョブデータ格納部50から次のジョブ命令を読み込んで実行する。また、ジョブ命令実行処理部52は、仮想ガイドセンサ処理部38の算出結果を車体ズレ量計算処理部42に出力するようにガイドセンサ切替処理部40を制御すると共に、仮想マーカセンサ処理部46の算出結果をジョブ命令実行処理部52に出力するようにマーカセンサ切替処理部48を制御する。
これにより、AGV10は、障害物70手前の磁気ガイドテープ14と仮想マーカテープ32iとの分岐箇所から、仮想ガイドテープ14i上に沿って走行することができる。
その後、仮想マーカテープ32i上をAGV10が走行中、仮想マーカセンサ66が3つ目の仮想マーカテープ32iを検出すると、ジョブ命令実行処理部52は、仮想ガイドテープ14iの走行モードから磁気ガイドテープ14の走行モードに切り替わるように、モーションECU26内を制御する。
具体的に、ジョブ命令実行処理部52は、現在のジョブ命令を終了させて、ジョブデータ格納部50から次のジョブ命令を読み込んで実行する。また、ジョブ命令実行処理部52は、磁気ガイドセンサ22の検出結果を車体ズレ量計算処理部42に出力するようにガイドセンサ切替処理部40を制御すると共に、磁気マーカセンサ24の検出結果をジョブ命令実行処理部52に出力するようにマーカセンサ切替処理部48を制御する。
これにより、AGV10は、障害物70前方の磁気ガイドテープ14と仮想マーカテープ32iとの合流箇所から、磁気ガイドテープ14上に沿って走行することができる。
図7の第2適用例は、工場内において、磁気ガイドテープ14(仮想ガイドテープ14i)及び磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)が設定されている場合を図示したものである。従って、AGV10は、磁気ガイドテープ14(仮想ガイドテープ14i)の走行経路56上を走行することになる。なお、走行経路56上には、所定の設備72が存在する。
この場合、AGV10は、磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)を検出する毎、又は、ジョブ命令の所定の条件が揃ったときに、次のジョブ命令を実行して走行することができる。また、走行方向の左右に磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)が設定されている場合には、ジョブ命令中、いずれか一方の方向の磁気マーカテープ32を検出するように予め指定しておけばよい。さらに、予め座標値が分かっている磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)に関しては、当該磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)を検出した際に、AGV10の現在位置(中心位置62)を更新すればよい。
なお、前述のように、磁気マーカテープ32及び仮想マーカテープ32iは、「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令をAGV10に認識させるためのトリガとして機能するが、例えば、「ストップ」を認識できたとしても、AGV10が直ちに停止するとは限らない。そこで、スピンターンや停止位置の手前に磁気マーカテープ32(仮想マーカテープ32i)を設置し、「A[mm]先で停止」のように当該マーカを指定することも可能である。
また、図7において、仮想マーカテープ32iの横に図示した1〜10の数字は、ジョブ命令及び仮想マーカテープ32iの番号であり、ジョブ命令のプログラムの一例を図8に示す。
図9Aの第3適用例は、特定の平面をグリッドに区切り、その全てのグリッド辺に磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iが設定される場合を図示したものである。この場合、AGV10は、グリッド辺に沿って走行することになる。
図9Bの第4適用例は、グリッド辺の交点のみに、正方形、L字型、T字型、十字型の磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iが設定される場合を図示したものである。この場合、AGV10は、交点では、磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iに沿って走行し、交点間では、仮想ガイドテープ14iに沿って走行すればよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係るAGV10によれば、ガイドセンサ切替処理部40は、磁気ガイドセンサ22が検出した実際の磁気ガイドテープ14の位置、又は、仮想ガイドセンサ処理部38が算出した仮想ガイドテープ14iの位置のいずれか一方を車体ズレ量計算処理部42に出力する。これにより、車体ズレ量計算処理部42は、AGV10の位置姿勢を算出できるので、当該AGV10の走行制御が可能となる。すなわち、本実施形態では、磁気ガイドセンサ22の出力と、仮想ガイドセンサ処理部38の出力とを1つのシステムで受け、切り替えて処理することが可能である。
また、車体座標値計算処理部34がAGV10の現在位置を取得し、仮想ガイドセンサ処理部38は、この現在位置と仮想ガイドテープレイアウトデータとを用いて、仮想ガイドテープ14iの位置を算出する。これにより、仮想ガイドセンサ処理部38は、磁気ガイドテープ14を用いた場合と略同等の出力形態となる。すなわち、仮想ガイドセンサ処理部38は、磁気ガイドテープ14を用いたときの出力形態にコンバートすることが可能である。この結果、車体ズレ量計算処理部42は、磁気ガイドセンサ22が検出した磁気ガイドテープ14の位置、又は、仮想ガイドセンサ処理部38が算出した仮想ガイドテープ14iの位置のどちらも利用することが可能となる。
従って、本実施形態では、実際に磁気ガイドテープ14が敷設されている場所、及び、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所のいずれもAGV10を走行させることが可能となる。すなわち、実際に磁気ガイドテープ14が敷設されている場所では、磁気ガイドテープ14に沿ってAGV10を走行させ、一方で、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所では、その場所にあたかも磁気ガイドテープ14が敷設されているかのようにAGV10を走行させることができる。
しかも、磁気ガイドセンサ22又は仮想ガイドセンサ処理部38のどちらからも磁気ガイドテープ14(仮想ガイドテープ14i)の位置が出力されるので、AGV10では、走行制御に関わる部分を大幅に変更することなく、1つのシステムによって、磁気ガイドテープ14による走行と、磁気ガイドテープ14が存在しない場所での走行とを実現できる。
このようにすることで、本実施形態では、磁気ガイドセンサ22又は仮想ガイドセンサ60が磁気ガイドテープ14又は仮想ガイドテープ14iから逸脱しないように、AGV10の走行制御を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態では、下記の効果も得られる。
従来のAGVで使用されていた磁気ガイドテープ14の環境下においても、本実施形態を直ちに適用し、運用することが可能である。
また、測距センサによる測距が不可能な、例えば、反射壁が全くない環境、人や部品の位置姿勢が刻一刻と変化する環境でも、リアルタイムで現在位置を取得可能な他の現在位置取得手段を用いることで運用可能である。
さらに、取得した現在位置と仮想ガイドテープレイアウトデータとを使うことで、その場に応じた柔軟な経路で運用することができる。例えば、障害物70の回避や、ワークへの連結時に当該ワークの位置姿勢を認識して連結することが可能となる。
さらにまた、これらの機能に対して、一つの走行制御アルゴリズムで対応可能であるため、軽薄短小、低コストなAGV10のシステムを構築することができる。すなわち、従来は、障害物70を回避するための経路算出や、ワークの位置姿勢の認識等の諸機能を実現する場合、別機能として制御アルゴリズムを作成する必要があった。これに対して、本実施形態では、それらの機能から仮想ガイドテープレイアウトデータが出力されるようにし、このデータを基にAGV10が仮想ガイドテープ機能に従って走行することにより、実際の障害物70の回避やワークの連結等の機能を実現することができる。
仮想ガイドテープレイアウトデータは、所定範囲の数値データであるため、ガイドテープデータ格納部36のメモリ容量を小さく済ませることができる。また、磁気ガイドセンサ22の設置位置に仮想ガイドセンサ60の位置を合わせ、仮想ガイドセンサ60の位置が線分データの範囲内にあるか否かを判断することにより、仮想ガイドセンサ処理部38で算出される仮想ガイドセンサ60の位置の精度が向上すると共に、磁気ガイドセンサ22が実際の磁気ガイドテープ14を検出したときと同様の算出結果が得られる。
また、AGV10の前後に車幅方向に沿って、複数の磁気ガイドセンサ22がそれぞれ配置され、仮想ガイドセンサ処理部38は、現在位置を基準として、AGV10における各磁気ガイドセンサ22の設置位置を、仮想ガイドセンサ60の位置に設定し、仮想ガイドセンサ60の位置と仮想ガイドテープレイアウトデータとを比較して、当該位置が線分データの範囲内にあるか否かを判断する。これにより、車体ズレ量計算処理部42は、ガイドセンサ切替処理部40を介して入力された仮想ガイドセンサ処理部38の判定結果に基づき、仮想ガイドテープ14iに対するAGV10の姿勢を精度よく算出することができる。
一方、磁気マーカテープ32は、磁気ガイドテープ14に沿ってAGV10が走行する際、ジョブ命令の完了や次のジョブ命令の実行開始等をAGV10に指示するためのマーカであり、ジョブ命令の実行開始又は終了を認識させるためのトリガとして機能する。例えば、AGV10に対して「スタート」、「ストップ」、「回転」、「加減速」等の走行命令をAGV10に認識させる。
ところで、磁気マーカテープ32は、上述のように、磁気ガイドテープ14の近傍に設置される。従って、磁気ガイドテープ14が敷設されていない場所には、磁気マーカテープ32が敷設されていない。
そこで、本実施形態では、磁気ガイドテープ14の場合と同様に、マーカセンサ切替処理部48は、磁気マーカセンサ24の検出結果、又は、仮想マーカセンサ処理部46の算出結果のいずれか一方をジョブ命令実行処理部52に出力する。これにより、ジョブ命令実行処理部52は、磁気マーカテープ32を検出できた(仮想マーカテープ32iの位置を算出できた)場合には、次のジョブ命令を実行することが可能となる。この場合でも、磁気マーカセンサ24の出力と、仮想マーカセンサ処理部46の出力とを1つのシステムで受け、切り替えて処理することが可能である。
また、仮想マーカセンサ処理部46は、AGV10の現在位置と仮想マーカテープレイアウトデータとを用いて、仮想マーカテープ32iの位置を算出する。これにより、仮想マーカセンサ処理部46は、実際の磁気マーカテープ32を用いた場合と略同等の出力形態となる。この結果、ジョブ命令実行処理部52は、磁気マーカセンサ24の検出結果、又は、仮想マーカセンサ処理部46の算出結果のどちらも利用することが可能となる。
従って、本実施形態では、磁気ガイドテープ14及び磁気マーカテープ32の敷設の有無に関わりなくAGV10を走行させ、当該AGV10に付与されたジョブ命令を順次実行することが可能となる。
また、仮想マーカテープレイアウトデータは、所定範囲の数値データであるため、マーカテープデータ格納部44のメモリ容量を小さく済ませることができる。また、磁気マーカセンサ24の設置位置に仮想マーカセンサ66の位置を合わせ、仮想マーカセンサ66の位置が線分データの範囲内にあるか否かを判断することにより、仮想マーカセンサ処理部46で算出される仮想マーカセンサ66の位置の精度が向上すると共に、磁気マーカセンサ24が実際の磁気マーカテープ32を検出したときと同様の算出結果が得られる。
また、AGV10の前方における車幅方向の両側に2個の磁気マーカセンサ24がそれぞれ配置されており、仮想マーカセンサ処理部46は、現在位置を基準として、AGV10における2個の磁気マーカセンサ24の設置位置を、2個の仮想マーカセンサ66の位置に設定し、2個の仮想マーカセンサ66の位置と仮想マーカテープレイアウトデータとを比較して、当該各位置が線分データの範囲内にあるか否かを判断する。これにより、ジョブ命令実行処理部52は、マーカセンサ切替処理部48を介して入力された仮想マーカセンサ処理部46の判断結果に基づき、次のジョブ命令の実行を正確に判断することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。

Claims (6)

  1. 実際に敷設されているガイドテープ(14)に沿って走行可能な自動搬送車(10)であって、
    前記ガイドテープ(14)を検出することにより、検出した前記ガイドテープ(14)の位置を出力する実ガイドセンサ(22)と、
    前記自動搬送車(10)の現在位置を取得する現在位置取得部(34)と、
    仮想的に設定されたガイドテープ(14i)に関するデータをガイドテープデータとして格納するガイドテープデータ格納部(36)と、
    前記現在位置及び前記ガイドテープデータを用いて、前記仮想的なガイドテープ(14i)の位置を算出する仮想ガイドセンサ処理部(38)と、
    前記実ガイドセンサ(22)又は前記仮想ガイドセンサ処理部(38)の出力を切り替えるガイドセンサ切替処理部(40)と、
    前記ガイドセンサ切替処理部(40)を介して入力されたガイドテープ(14、14i)の位置に基づいて、前記自動搬送車(10)の位置姿勢を算出する位置姿勢算出部(42)と、
    を有することを特徴とする自動搬送車(10)。
  2. 請求項1記載の自動搬送車(10)において、
    前記現在位置取得部(34)は、前記自動搬送車(10)の中心位置(62)を前記現在位置として取得し、
    前記ガイドテープデータは、始点位置、終点位置及び前記仮想的なガイドテープ(14i)の幅を少なくとも有する線分データであり、
    前記仮想ガイドセンサ処理部(38)は、
    前記現在位置を基準として、前記自動搬送車(10)における前記実ガイドセンサ(22)の設置位置を、仮想的なガイドセンサ(60)の位置に設定し、
    前記仮想的なガイドセンサ(60)の位置と前記ガイドテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする自動搬送車(10)。
  3. 請求項2記載の自動搬送車(10)において、
    前記自動搬送車(10)の前方と後方とには、車幅方向に沿って、複数の前記実ガイドセンサ(22)がそれぞれ配置され、
    前記仮想ガイドセンサ処理部(38)は、
    前記現在位置を基準として、前記自動搬送車(10)における前記各実ガイドセンサ(22)の設置位置を、前記仮想的なガイドセンサ(60)の位置に設定し、
    前記仮想的なガイドセンサ(60)の位置と前記ガイドテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする自動搬送車(10)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動搬送車(10)において、
    前記ガイドテープ(14)の近傍には、前記自動搬送車(10)の走行に対する指示内容を当該自動搬送車(10)に認識させるためのマーカテープ(32)が設置され、
    前記自動搬送車(10)は、
    前記マーカテープ(32)を検出する実マーカセンサ(24)と、
    仮想的に設定されたマーカテープ(32i)に関するデータをマーカテープデータとして格納するマーカテープデータ格納部(44)と、
    前記現在位置及び前記マーカテープデータを用いて、前記仮想的なマーカテープ(32i)の位置を算出する仮想マーカセンサ処理部(46)と、
    前記実マーカセンサ(24)又は前記仮想マーカセンサ処理部(46)の出力を切り替えるマーカセンサ切替処理部(48)と、
    前記マーカセンサ切替処理部(48)を介して入力されたマーカテープ(32、32i)の位置に基づいて、前記自動搬送車(10)に対する現在のジョブ命令を終了させて、次のジョブ命令を実行すべきか否かを判断するジョブ命令実行処理部(52)と、
    を有することを特徴とする自動搬送車(10)。
  5. 請求項4記載の自動搬送車(10)において、
    前記マーカテープデータは、中心位置(62)、姿勢並びに前記仮想的なマーカテープ(32i)の全長及び幅を有する線分データであり、
    前記仮想マーカセンサ処理部(46)は、
    前記現在位置を基準として、前記自動搬送車(10)における前記実マーカセンサ(24)の設置位置を、仮想的なマーカセンサ(66)の位置に設定し、
    前記仮想的なマーカセンサ(66)の位置と前記マーカテープデータとを比較して、当該位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする自動搬送車(10)。
  6. 請求項5記載の自動搬送車(10)において、
    前記自動搬送車(10)の前方における車幅方向の両側には、2個の前記実マーカセンサ(24)がそれぞれ配置され、
    前記仮想マーカセンサ処理部(46)は、
    前記現在位置を基準として、前記自動搬送車(10)における前記2個の実マーカセンサ(24)の設置位置を、2個の前記仮想的なマーカセンサ(66)の位置に設定し、
    前記2個の仮想的なマーカセンサ(66)の位置と前記マーカテープデータとを比較して、当該各位置が前記線分データの範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする自動搬送車(10)。
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