JP6599366B2 - 成形ガラス製品を形成するための金型組立品 - Google Patents

成形ガラス製品を形成するための金型組立品 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、その内容が依拠され、ここに全体として引用される、2014年5月19日に出願された米国仮出願特許第62/000181号について、米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものである。
本明細書は、全般にガラス製品の製造に関し、さらに具体的には二次元(2D)ガラス板の熱改質による三次元(3D)ガラス製品の製造に関する。
ラップトップ、タブレットおよびスマートフォンなどの携帯電子機器用の3Dガラスカバーには大きな需要がある。特に望ましい3Dガラスカバーは、電子機器のディスプレイとの相互作用のための2D表面と、そのディスプレイの縁端をくるみ込むための3D表面の組み合わせを有する。3D表面は、展開不可能な表面、すなわち歪ませずに平面に広げるまたは開くことができない表面であってもよく、曲がり、コーナーおよびカーブの任意の組み合わせがあってもよい。曲がりは、きつく急峻であってもよい。カーブは、不規則であってもよい。そのような3Dガラスカバーは複雑であり、研削やフライス削りなどの機械加工により高精度で作製することは困難である。
したがって、三次元の成形ガラス製品を形成するための代替の方法および装置が必要である。
本書に記載された実施の形態は、成形ガラス製品を形成するための金型組立品に関する。1つの実施の形態によれば、金型組立品は、金型本体、サポートベースおよびプレナム本体を備えてもよい。金型本体は、金型本体の下面を画成するベース部と、ベース部の最上部から突出する形成部を備えてもよい。成形部は、成形ガラス製品の形状に対応する三次元の形状を有する金型キャビティを備えてもよい。サポートベースは、金型本体の下側の位置にあってもよい。プレナム本体は、金型本体とサポートベース間に広がり、プレナム本体、金型本体およびサポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えてもよい。金型組立品がオーバーヘッド式加熱源により平均温度約650℃以上に加熱された場合には、金型キャビティの中心の温度は、金型キャビティの周囲よりも低くてもよい。金型キャビティの中心の温度とキャビティの周囲の温度の差は、少なくとも約12℃であってもよい。
別の実施の形態において、金型組立品は、金型本体、サポートベースおよびプレナム本体を備えてもよい。金型本体は、金型本体の下面を画成するベース部とベース部の最上部から突出する形成部を備えてもよい。成形部は、成形ガラス製品の形状に対応する三次元の形状を有する金型キャビティを備えてもよい。サポートベースは、金型本体の下側の位置にあってもよい。プレナム本体は、金型本体とサポートベース間に広がり、プレナム本体、金型本体およびサポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えてもよい。金型本体の少なくとも一部は、約700℃で放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備えてもよい。
さらに別の実施の形態において、金型組立品は、金型本体、サポートベースおよびプレナム本体を備えてもよい。金型本体は、金型本体の下面を画成するベース部とベース部の最上部から突出する形成部を備えてもよい。成形部は、成形ガラス製品の形状に対応する三次元の形状を有する金型キャビティを備えてもよい。サポートベースは、金型本体の下側の位置にあってもよい。プレナム本体は、金型本体とサポートベース間に広がり、プレナム本体、金型本体およびサポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えてもよい。プレナム壁の外周にはチャネルを備えてもよく、チャネルにおけるプレナム壁の厚さは、チャネル外側のプレナム壁の厚さよりも小さい。チャネルは、金型キャビティの縁部から、プレナム本体を通って、サポートベースに至る熱伝導を制限してもよい。金型本体の下面は、金型キャビティの突き出ている外周に隣接する環状チャネルを備えてもよい。環状チャネルは、金型キャビティの縁部に隣接する金型本体から金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限してもよい。金型本体の形成部は、金型キャビティのコーナーには隣接する切欠きを備えてもよい。切欠きは、金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進できる。金型本体の形成部は、金型キャビティのコーナーに隣接する対角晶癖面を備えてもよい。対角晶癖面は、金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進できる。
本書に記載された実施の形態の追加の特徴および利点は、次に続く詳細な説明で説明し、一部はその説明から当業者にはすぐに明白であり、添付図面はもちろん、次に続く詳細な説明、請求項を含んで、本書に記載された実施の形態の実施により認識されることになる。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、様々な実施の形態を記載し、請求項に記載された主題の性質および特性を理解するために概要または構成を提供するのが目的であると理解されるべきである。添付図面は、様々な実施の形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に引用されてその一部を構成する。図面は、本書に記載された様々な実施の形態を示し、その説明と共に請求項に記載された主題の原理と作用効果を説明する役割を果たす。
図1Aは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型組立品の3D断面図の概略図 図1Bは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型組立品の3D分解図の概略図 図1Cは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型組立品の2D断面側面図の概略図。図1A〜1Cの留意点は、ベースの金型設計が、縁部114が縁部110よりも金型キャビティ縁部127に近接するように、金型の上面の周りで段差が内側にあるように描かれている。発明者は、真のベース構成は、縁部114が、外側のプレナム壁130と同じ場所で縁部110と一致するように段差はないと思う。それ自体は、金型が描かれるような「シルクハット」の外観を有するのではなく、むしろ金型キャビティの外側に均一な水平表面118を有するであろう。 図2Aは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、被膜を有する金型本体の3D図の概略図 図2Bは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、被膜を備えた金型組立品の2D断面側面図の概略図 図3は、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型本体における上面対角線切断面を備えた金型本体の上面の3D図の概略図 図4は、ここに示され記述される1つ以上の実施の形態による、金型本体における上面切欠き切断面備えた金型本体の上面の3D図の概略図 図5Aは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、概略的に表現された金型本体における下面切断面を備えた金型本体の下面の3D図の概略図 図5Bは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、概略的に描かれた金型本体における下面切断図を備えた金型組立品の2D断面側面図の概略図 図6Aは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、概略的に描かれたプレナム切断を有する金型組立品の3D図の概略図 図6Bは、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、プレナム切断面を有する金型組立品の2D断面側面図の概略図 図7は、様々な特徴を有する様々な金型組立品に関して加熱時の金型キャビティの中心と周囲の温度の差のモデル化の概略図 図8は、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型キャビティの中心と金型キャビティの周囲の温度に関するモデル化結果と実験結果の概略図 図9は、本書に図示かつ記載された1つ以上の実施の形態による、金型キャビティの中心と金型キャビティの周囲の温度差に関するモデル化結果と実験結果の概略図
ここで、金型組立品の実施の形態を詳細に参照するが、その例は添付図面に示されている。可能な限り、図面を通じて同じ符号を用い、同じまたは類似の部分を参照するようにする。図1に、金型組立品の1つの実施の形態が概略的に図示される。金型組立品は、一般的に、金型本体、サポートベースおよびプレナム本体からなる。金型本体は、金型キャビティからなり、金型組立品がガラス製品を成形するのに十分な温度まで加熱された場合に、金型キャビティの中心の温度は金型キャビティの周囲よりも低い。3Dガラス製品を形成するための金型組立品の様々な実施の形態は、添付図面を具体的に参照して、本書に記載される。
一般的に、金型組立品は、ガラス製品を成形するために使用することができる。例えば、ガラス板などの2Dガラス製品は、そのガラスを金型組立品の金型キャビティと接触させることにより、3Dガラス製品に成形することができる。ガラス製品の成形には、約600℃よりも高いなどの相対的に高い温度を必要とすることがあり、ガラス製品の表面に対して外観上の欠陥を生じさせることがある。さらに、一層高温に曝露された金型組立品は、相対的に高い温度に対する曝露が繰り返されることにより、一層早く変形することがある。そのため、相対的に低い形成温度が、成形ガラス製品の外観上の欠陥を避けて金型組立品の劣化を防ぐために、望ましいことがある。しかしながら、形成する温度は、成形用キャビティにおいてガラス製品に3D形状を十分付与するのに足りるほど高くなければならない。
特に、ガラス製品を成形する場合には、金型キャビティのいくつかの領域を金型キャビティのその他の領域よりも高温に加熱することが有利なことがある。例えば、一層高い温度が、2Dガラス製品の大きな変形が起こりモバイル機器用のガラスカバーを形成するように設計された金型キャビティの周囲など、所望の3D形状を達成する領域にあってもよい。それよりも低い温度が、金型キャビティの中心近傍など、大きな幾何学形状の形成などを受けない金型キャビティの領域にあってもよい。これにより、金型キャビティの中心近傍の成形ガラスには、その領域においてさらに高い形成温度への曝露を避けることにより、外観上の欠陥がさらに少なくなる。そのため、一層高い温度が、2Dガラス製品に大きな変形を付与して所望の3Dを達成する金型キャビティの領域のみにあり、低い温度が、2Dガラス製品をそれ程には変形させない金型キャビティの領域にある場合に、ガラス品質全般を向上できる。
本書に開示されたように、金型は、高温の環境に曝露された場合に、金型キャビティのその他の領域よりも、金型キャビティの特定の領域において高い温度を達成するように設計できる。1つの実施の形態において、2Dガラス板は、携帯電子機器用のガラスカバーとして利用できる3Dガラス製品に成形できる。そのようなガラス製品において、金型キャビティの縁部やコーナーなど、金型キャビティの周囲またはその近傍において有意の3D形成を起こすことができる。そのため、金型キャビティは、金型キャビティの周囲またはその近傍、特に金型キャビティのコーナーまたはその近傍において、温度をさらに高くしてもよい一方、金型キャビティの中心は、金型キャビティの周囲よりも相対的に低温であってもよい。そのような構成により、携帯電子機器用のガラスカバーなどの3Dガラス製品の外観上の欠陥は、金型キャビティの中心近傍における低温曝露により中心近傍で低減できる一方、金型キャビティの周囲における高温領域が十分に加熱されてガラス製品の縁部およびコーナーに所望の3D形状を付与する。本書に記載されたように、金型キャビティの中心と周囲の温度差の増大を示す金型組立品を製作できることにより、出来上がった3D形成ガラス製品の欠陥を減少させ、ガラス製品の品質全般を向上させる。
特に、金型組立品の幾何形状は、金型組立品の特定領域の熱伝導係数を局部的に増加または減少させることにより、金型組立品の温度分布に影響を及ぼすことができる。さらに、金型組立品の特定領域に塗布された被膜により、金型組立品のこれらの領域における熱輻射の放散と吸収を高めることができ、それにより温度制御を支援する。金型組立品の熱輸送特性に対するこれらの修正は、体系的に利用され金型組立品の温度分布を変更することができ、それにより得られるガラス製品の欠陥数を減少できる。
ここで図1Aと図1Bに関し、本書に記載された1つ以上の実施の形態による金型組立品100が概略的に図示される。金型組立品は、一般的に、金型キャビティ112、プレナム本体130、サポートベース150および冷却装置170を備えた金型本体110からなってもよい。図1Aと図1Bは、ガラスを成形するための「ベースケース」金型組立品100を図示する。ここで記載されるように、ベースケース金型組立品100の一部の被膜および/またはベースケース金型組立品100の幾何学的特性などの修正が、金型組立品100に組み入れられて金型キャビティ112の中心125と金型キャビティ112の周囲127の温度差を増加させることができ、それにより得られるガラス製品の品質を向上させる。
本書に記載された実施の形態において、金型本体110は、一般的に、ベース部122と形成部114を備える。ベース部122は、金型本体110の下面116を画成する。形成部114は、ベース部122の最上部から突き出て、金型本体110の上面118を形成する。金型キャビティ112は、金型本体110の上面118に形成され、形成表面113からなる。
本書に記載された実施の形態において、金型キャビティ112は、金型本体110の上面118におけるくぼみとして形成され、一般的に、得られる成形ガラス製品(図示せず)の形状に対応する三次元の外形寸法を有する。金型キャビティ112は、金型本体110の上面118と金型キャビティ112の形成表面113の間の境界を画成する周囲127からなる。金型本体110は、さらにポート(図示せず)からなってもよく、それを通して金型キャビティ112を真空にし、成形されているガラスを金型キャビティ112の形成表面113に対して吸引することができ、それにより成形加工を支援する。そのポートは、形成表面113を通って金型キャビティ112に開放されてもよく、真空ポンプなどの真空装置(図示せず)と流体的に連通しており、金型本体110の金型キャビティ112を真空にする。
本書に記載された実施の形態において、金型組立品100は、金型本体110の下側の位置にあるプレナム本体130からもなる。プレナム本体130は、プレナム壁132からなる。プレナム壁132は、プレナム空間134が少なくとも部分的にプレナム壁132によって境界が決められるように、プレナム空間134を取り囲む。プレナム壁132は、プレナム壁132の外側縁部136からプレナム空間134に隣接するプレナム壁132の内側縁部138至る寸法の壁厚を有する。プレナム壁132は、プレナム壁132の上面135からプレナム壁132の下面137に至る寸法の壁高も有する。
金型組立品100は、さらにサポートベース150からなる。サポートベース150は、上面152と下面154を有する。サポートベース150は、一般的に、プレナム本体130と金型本体110の下側の位置にある。実施の形態において、サポートベース150は、サポート支柱156に取り付けられてもよい。サポートベース150は、金型組立品100の他方の部分のサポートの役割を果たすことができる。例えば、サポートベース150の上面152は、プレナム壁132の下面137とぴったり合わせるように実質的に平坦であってもよい。
図1Aと図1Bに図示されたように、プレナム本体130は、プレナム本体がサポートベース150と金型本体110と直接接触するように、金型本体110とサポートベース150の間に位置する。例えば、金型本体110の下面116が、プレナム壁132の上面135と直接接触し、プレナム壁132の下面137が、サポートベース150の上面152と直接接触してもよい。そのような構成において、プレナム空間134は、プレナム本体130、金型本体110およびサポートベース150によって境界が決められる。1つの実施の形態において、プレナム本体130は、金型本体110のベース部122の外側縁部181またはその近傍において金型本体110のベース部122と直接接触し、プレナム空間134は、金型キャビティ112の下側の位置にある。プレナム本体130の下面137は、サポートベース150の外側縁部151に接触してもよい。
図1Aと図1Bに図示された実施の形態において、金型本体110、プレナム本体130およびサポートベース150は、互いに固定しあう三個の別々の部分である。例えば、金型本体110、プレナム本体130およびサポートベース150は、合わせてボルト留めしてもよく、金型本体110、プレナム本体130およびサポートベース150の1つ以上は、金型組立品100の別の部分の底部表面の孔などの機構と係合する上部表面のピンなどの機構を有してもよい。しかしながら、別の実施の形態(図示せず)において、金型本体110、プレナム本体130およびサポートベース150、または任意の二つの金型本体構成要素が、単一体として形成されてもよい。
金型本体110、プレナム本体130およびサポートベース150は、耐火金属、耐火性セラミックスなど、劣化を起こさずガラス形成加工に関連する、昇温と熱サイクルに耐えるのに適している物質から形成できる。例えば、金型本体110は、耐火金属、耐火性セラミックスなど、高温に耐えられる任意の金属またはその他の物質から形成できる。実施の形態において、金型本体110は、Inconel(登録商標)718などのニッケル系合金またはその他の同様の耐熱合金など、高硬度の耐熱合金から形成できるが、これには限定されない。いくつかの金型本体110は、例えば、NiまたはCrなどの卑金属を備えてもよい。プレナム本体130およびサポートベース150は、例えば、316ステンレス鋼などの金属を備えてもよい。しかしながら、多種多様の物質が、金型本体110、プレナム本体130および/またはサポートベース150として使用してもよいという意図である。
形成表面113との接触により成形されるガラスは、一般的に、3D形状の形成に適している任意のガラスであってもいい。セラミックス材料および/またはガラス−セラミック材料が、本書に記載された金型組立品により成形されてもよいという意図である。いくつかの実施の形態において、ガラスは、イオン交換可能なアルミノ珪酸塩ガラスであってもよい。そのようなイオン交換可能なアルミノ珪酸塩ガラスの例として、Gorilla Glass(登録商標)およびGorilla Glass II(登録商標)(コーニング社から入手可能)などが挙げられるが、これには限定されない。そのようなガラスは、特に3Dモールド成形後、例えば、携帯型民生用電子機器用のカバーガラスなど、多くの用途に適合することができる。
ガラス製品の所望の3D成形を達成するために、金型組立品100は、高温環境に載置されてもよく、ガラス製品については、形成表面113と接触されてガラス製品を成形してもよい。例えば、金型組立品100は、昇温時に制御された環境を作ることができる、オーブンなどの熱筐体内に収容されてもよい。ガラスは、ガラス成形加工の間、約600℃から約1,100℃の間など、約400℃よりも高い温度に曝露されてもよい。
1つの実施の形態において、1つ以上の加熱器180(図1Cに示す)は、オーバーヘッド位置において、金型組立品100の上側に配置されてもよい。加熱器180は、輻射エネルギーにより金型組立品100、特に、金型キャビティ112を加熱する輻射加熱器であってもよい。適切な加熱器の例として、マイクロ波加熱器、電波加熱器、可視光線加熱器、赤外線加熱器および/または電気加熱器などが挙げられる。例えば、1つの実施の形態において、加熱器180は赤外線輻射加熱器である。または、加熱器180は、抵抗加熱器などの電気加熱器であってもよい。その他の実施の形態において、加熱器180は、熱輻射を放散または吸収できる輻射放射体を備えてもよい。
金型組立品100は、冷却装置170をさらに備えてもよい。1つの実施の形態において、冷却装置170は、プレナム空間134内において金型本体110の下側の位置にあってもよい。例えば、冷却装置170は、形成表面113の中心部に最も近い金型本体110の下面116近傍のプレナム空間134内にあってもよい。冷却装置170は、熱交換器からなってもよく、いくつかの実施の形態において、プレートとして成形されてもよい。冷却装置170は、金型本体110のすぐそばにあってもよいが、物理的に接触していなくてもよい。これにより、金型本体110から冷却装置170に至る熱移動を主として輻射により起こさせる。さらに具体的に言うと、輻射熱移動が起こるためには、冷却装置170と金型本体110の間に輻射経路があるべきである。金型本体110から冷却装置170を引き離すことにより、金型本体110のデザインが、冷却装置170のデザインと独立して可能になり、逆の場合も同じである。これにより、金型組立品100の製造コストを低減できる。
一般的に、加熱器180が金型本体110の上側の位置にあり、冷却装置170が金型本体110の下側の位置にある場合には、輻射熱が、輻射熱の吸収により加熱器180から金型本体110中へ流れ、輻射熱が、金型本体110の下面116から冷却装置170まで流れる。なお、金型本体110からの熱は、金型本体110を通りプレナム本体130を通って、サポートベース150に伝導される。そのため、ガラスプレフォームを形状の形成に適切な状態に加熱している間は、輻射加熱器の温度は、金型組立品100の温度よりも高くてもよく、金型組立品100を通る熱の移動により、冷却装置170近傍のプレナム空間134内における温度よりも高くてもよい。金型組立品100、特に、金型キャビティ112の周囲127近傍の金型本体110からの熱の損失は、欠陥なしにガラスを効果的に成形する金型の能力を低下させることがある。特に、3D形成加工において最大の変形に関与する金型キャビティ112のそれらの領域が過剰に冷却されている場合には、ガラスを効果的に成形する金型の能力を弱めることがある。したがって、本書に記載された実施の形態において、金型組立品は、幾何学的機構、熱被膜など、1つ以上の機構を組み入れて、金型キャビティ112の中心部125と金型キャビティ112の周囲127の温度差が維持され増加されるように、金型からおよび金型を通る熱の伝導と輻射を修正する。
ここで図2Aと図2Bに関し、1つの実施の形態において、金型本体110少なくとも一部は、加熱器180から金型本体の被覆された領域に至るおよび冷却装置170に至る輻射熱輸送を高める1つ以上の熱被膜190、192を備えてもよい。熱被膜190、192は、金型本体110の未被覆表面よりも高い放射率を有する「高放射率」被膜であってもよい。本書において、「放射率」とは、同一温度と同一波長および同一観察条件下において、理論に基づく黒体から輻射されるエネルギーに対する、物質の表面から輻射されるエネルギーの比率のことを言う。したがって、放射率は、温度の関数であってもよい。本書に開示された「放射率の値」とは、特別の定めがない限り、被覆金型本体の約700℃における放射率のことを言う。放射率は、物質において、理論上、0から1まで変動し得る無次元単位のものであり、放射率1は理論に基づく黒体を表わす。放射率は、また物質の表面仕上げにもよる。そのため、本書では、放射率の増加は、金型本体110の処理されたまたは被覆された表面の放射率に関して、金型本体110の未被覆または未処理の表面など未被覆または未処理の表面に対する放射率の増加に対応する。また、本書では、「高放射率」とは、放散された熱輻射の増加と輻射されたエネルギーの熱吸収の増加のことを言う。理論に基づく放射率が黒体からの放散との比較に対応しつつ、本書に記載されたように、高放射率の熱被膜190、192により、熱被膜に入射する熱輻射の熱放散と熱吸収が高められる。
1つの実施の形態において、高放射率の熱被膜190、192により金型組立品100の表面を被膜することにより、一部の金型組立品100の高放射率が達成できる。そのような高放射率の熱被膜により、金型本体110の表面などの表面の放射率を増加させることができ、それにより被覆領域における金型組立品100の温度を上げる。高放射率熱被膜190、192の例として、Aremco CP3015−BL(アレムコプロダクツ社、バレーコテージ、NYから入手可能)などが挙げられるが、これには限定されない。1つの実施の形態において、熱被膜190、192は、高放射率の塗料を備えてもよい。例えば、高放射率の塗料は、約700℃で約0.9以上、約700℃で約0.95以上、または約700℃で約0.97以上まで、金型本体110の被覆部分の放射率を増加できる。未被覆の金型本体110は、約700℃で0.7から約0.85の放射率を有することができる。
1つの実施の形態において、熱被膜192は、金型キャビティ112の周囲127に隣接した位置にあってもよい。図2Aと図2Bは、一般的に、被覆できる金型本体110の部分を斜交平行模様で示す。1つの実施の形態において、熱被膜190は、金型本体110の形成部分114の上面118に塗布してもよい。別の実施の形態において、金型本体110の形成部114の側面111の1つ以上は、熱被膜190を備えてもよい。別の実施の形態において、金型本体110のベース部122の最上部121は、熱被膜190を備えてもよい。別の実施の形態において、金型本体110のベース部122の側面123の1つ以上は、熱被膜190を備えてもよい。別の実施の形態において、プレナム壁132の外側縁部136の少なくとも一部は、熱被膜190を備えてもよい。熱被膜190により、周辺環境から金型キャビティ112の周囲127近傍の金型本体110中に、輻射熱輸送を高めることができる。高められた輻射熱の吸収により、金型キャビティ112の中心125の温度に対して、金型キャビティ112の周囲127近傍の金型本体110の形成部114の温度が上昇される。熱被膜190により引き起こされた金型キャビティ112の周囲127の温度上昇により、金型キャビティ112の中心125における一層低い温度によって、その領域にあるガラス製品に対する外観上の欠陥を防止しつつ、適切な3D形成が可能になる。
別の実施の形態において、金型キャビティ112の真下にある、金型本体110の下面116の少なくとも一部は、被覆領域の放射率を高める熱被膜192を備えてもよい。熱被膜192により、金型本体110の下面116から、金型本体110の下面116に隣接するプレナム空間134内にある冷却装置170に至る輻射熱輸送を高めることができる。加熱器180と冷却装置170の配置により、プレナム空間134は、金型本体110よりも温度が低いので、金型本体110の下面116は、プレナム空間134内に熱を輻射する。熱被膜192により、金型キャビティ112の真下にある、金型本体110の下面116からの熱輻射の放散が高められるので、金型キャビティ112の中心125を低温に保つ上で支援することができる。熱被膜192により引き起こされた金型キャビティ112の中心125における温度低下により、被覆領域上のガラス製品への外観上の欠陥を防止しつつ、金型キャビティ112の周囲127の温度上昇により適切な3D形成が可能になる。
ここで図3と図4に関し、1つの実施の形態において、金型キャビティ112の形成部114は、金型キャビティ112のコーナー182における一層の高温を促進する幾何学機構を有していてもよい。図3に図示されたように、1つの実施の形態において、金型本体110の形成部114は、金型キャビティ112のコーナー182に隣接する対角晶癖面183を備えてもよい。対角晶癖面183は、金型キャビティ112のコーナー182近傍の温度上昇を促進する。特定の理論に束縛されるものではないが、金型キャビティ112のコーナー182に最も近い、金型本体110の曝露される縁部184を移動させることは、加熱される量を減少させ、熱放射に曝露される金型本体110の領域184を金型キャビティにさらに近く移動させ、金型キャビティ112のコーナー182においてさらに急速に熱を効果的に蓄積させることにより、この領域における金型キャビティ112により得られる熱を局部的に増加できると思われる。
ここで図4に関し、別の実施の形態において、金型本体110の形成部114は、金型キャビティ112のコーナー182に隣接する切欠き184を備えてもよい。切欠き184は、対角晶癖面183と同様に、金型キャビティ112のコーナー近傍の温度上昇を促進できる。ここで成形部カットアウトとまとめて言われる対角晶癖面183と切欠き184は、複雑な3D形成が行われ、一層の高温が効果的な成形に必要なことがある金型キャビティ112のコーナー182における温度を上昇させる役割を果たすことができる。成形部カットアウトに起因する金型キャビティ112のコーナー182における温度上昇により、金型キャビティ112のコーナー182において適切な3D形成が可能になる。
形成部114のコーナーは、金型組立品100のその他の部分と比較して相対的に高温でもよい。特定の理論に束縛されるものではないが、形成部114のカットアウトにより、ガラスを三次元的に成形できる金型キャビティ112のコーナー182に金型本体110の形成部114の高温のコーナーをさらに近接させることができ、それにより金型キャビティ112のコーナーにおける温度を上昇させると思われる。
ここで、図5Aと図5Bに関し、別の実施の形態において、金型本体110の下面116は、金型キャビティ112の突き出た周囲127に隣接しかつその外側にある環状チャネル117を備えてもよい。本書では、金型キャビティ112の突き出た周囲127は、金型本体110の上面118上の金型キャビティ112の周囲127の下側の位置にある金型本体110の下面116への接近領域である。環状チャネル117により、金型キャビティ112の周囲127近傍の金型本体110の厚さを低減できる。厚さの低減により、金型キャビティ112の周囲127に隣接する金型本体110の領域から金型キャビティ112の中心近傍の金型本体110の領域に至る熱伝導を制限できる。熱伝導の制限により、金型キャビティ112の周囲127またはその近傍の温度上昇および金型キャビティ112の中心125近傍の温度低下を生じさせることができる。金型キャビティ112の周囲127における温度上昇により、金型キャビティ112の中心125における一層の低温によって、その領域におけるガラス製品に対する外観上の欠陥を防止しつつ、適切な3D形成が可能になる。
金型本体110の総厚は、約8mm以上および約15mm以下、または約10mm以上および約12mm以下であってもよい。環状チャネルの深さは、約2mm以上および約8mm以下、またはさらに約4mm以上および約6mm以下であってもよい。
1つの実施の形態において、図5Aと図5Bに図示されたように、環状チャネル117は、段差パターンを備えてもよい。そのような構成により、環状チャネルの深さは、金型本体110の形成部114の側面111近傍における深さよりも、金型キャビティ112の突き出た中心125近傍において大きくてもよい。段差のある構成は、金型本体の一層薄い断面積を広げることにより、金型本体110の形成部114の側面111と、プレナム壁130の間の伝導率を低下させるので有利になることができる。これにより、金型キャビティの縁部127からプレナム壁130に向けて放散される熱を低減することになる。
ここで、図6Aと図6Bに関し、別の実施の形態において、プレナム壁132の周囲を画成するプレナム壁132の外側縁部136は、チャネル133におけるプレナム壁132の厚さがチャネル外側のプレナム壁132の厚さよりも小さいように、チャネル133を備えてもよい。チャネル133は、プレナム壁132の全外側縁部136の周りを包んでいてもよい。または、チャネル133は、プレナム壁132の全長の一部のみに伸びてもよい。1つの実施の形態において、チャネル133は、プレナム壁132の高さに対して、プレナム壁132の中心部近傍にある。チャネル133近傍のプレナム壁132の厚さの低減により、金型キャビティ112の周囲127からプレナム本体130を通ってサポートベース150に至る熱伝導が制限される。プレナム壁132を通る熱伝導の減少により、金型キャビティ112の周囲127またはその近傍において高温を生じさせることができる。金型キャビティ112の周囲127における温度上昇により、適切な3D形成が可能になる。
プレナム壁132の総厚は、約8mm以上および約12mm以下であってもよい。いくつかの実施の形態において、プレナム壁132の厚さは、約10mmであってもよい。チャネルの深さは、約6mm以上および約10mm以下、またはさらに約7mm以上および約9mm以下であってもよい。いくつかの実施の形態において、チャネルの深さは、約8mmであってもよい。
本書に記載された金型組立品の機構は、個別にまたは様々な組み合わせで利用され、金型キャビティ112の周囲127またはその近傍において金型本体110の温度を上げることができる。そのため、金型組立品100は、高放射率の熱被膜190、192を金型組立品100に付加すること、形成部のカットアウト、プレナム本体130および金型本体110の下面116の具体的な幾何学的機構を備える、これらの1つ以上の機構を備えてもよい。これらの機構の各々は、独立して、金型キャビティ112の中心125から金型キャビティ112の周囲127に至る温度差を拡大することができる。本書では、「温度差」または「温度格差」は、金型キャビティ112の中心125から約0.5mm下方における金型本体110の温度と、金型キャビティ112の周囲127から約0.5mm下側における、金型本体110の温度の差として定義される。温度差は、任意の単独の機構により拡大されても、2つ以上の機構の組み合わせによりさらに拡大されてもよい。特定の理論に束縛されるものではないが、いくつかの実施の形態において、各々の機構に起因する温度差の拡大は、機構の組み合わせに起因する温度差の拡大の合計に対して加成性があり、一つ一つの機構による合計にほぼ等しくできると思われる。
一般的に、金型キャビティの中心における温度は、金型キャビティが、オーバーヘッド式加熱源により、約650℃以上、約700℃以上、約750℃以上、約800℃以上、または約850℃以上の平均温度に加熱された場合に、金型キャビティの周囲における温度よりも低い。いくつかの実施の形態において、金型キャビティの中心における温度と、金型キャビティの周囲における温度の差は、少なくとも約12℃であってもよい。その他の実施の形態において、金型キャビティの中心における温度と、金型キャビティの周囲における温度の差は、少なくとも約15℃、少なくとも約18℃、少なくとも約30℃、またはさらに少なくとも約45℃であってもよい。比較として、ベースケース金型組立品について、金型キャビティの中心における温度と、金型キャビティの周囲における温度の差は、約9℃以下であってもよい。
本書に記載された金型組立品は、3Dガラス製品の製造に利用されてもよく、題名「ガラス成形システム及び関連装置及び方法」の米国特許第2012/0297828号明細書に記載されたシステムおよび方法に引用されてもよく、その教示がここに全体として引用される。
様々な実施形態が、以下の実施例によりさらに明確にされるであろう。
実施例1
金型組立品の有限要素モデルが、市販のコンピューターソフトウェアAnsys FLuentに基づいて作成された。上記の金型組立品の機構が、単独および組み合わせでベースモールドに組み入れられた。金型キャビティの中心から金型キャビティの周囲に至る温度差が、金型組立品の機構について解析された。図7に、計算モデルの結果を示したが、横軸が、評価された熱サイクルを表わし、縦軸が、金型キャビティが約650℃に加熱された場合の金型キャビティの中心と周囲の温度差を表す。それぞれの熱サイクルは、オーバーヘッド式熱輻射熱源により金型組立品を約650℃に加熱すること、ガラスを金型組立品と接触させること、およびそれに続く金型組立品の冷却から構成された。金型組立品の最高温度は、図7の各サイクルに対応する。
線802は、図1A、図1Bおよび図1Cに図示された、ベースケース金型を表わす。ベースケース金型は、線802で示されたように、約9℃の温度差があった。その他のサンプルは、金型組立品の機構を表わす。具体的には、線804は、図2Bに図示されたように、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190を有する金型組立品を表わす。約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190に起因する温度差は、線802と線804の差として示され、約9℃であった。線806は、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190と同様に、図2Bに図示されたように、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の下面における高放射率の熱被膜192を有する金型組立品を表わす。約700℃において放射率が0.97である、金型本体の下面における高放射率の熱被膜192に起因する温度差は、線806と線804の差として示され、約3℃であった。線808は、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190と同様に、図6Aと図6Bに図示されたプレナム壁チャネルを表わす。プレナム壁チャネルに起因する温度差は、線808と線804の差として示され、約8℃であった。線810は、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190と同様に、図5Aと図5Bに図示された金型本体の環状チャネルを表わす。金型本体の環状チャネルに起因する温度差は、線810と線804の差として示され、約15℃であった。
線812は、金型の機構の組み合わせ(約700℃において放射率が0.97である、金型本体の上面および側面における高放射率の熱被膜190、約700℃において放射率が0.97である、金型本体の下面における高放射率の熱被膜192、プレナム壁チャネルおよび金型本体中の環状チャネル)を表わす。上記掲載の機構の組み合わせに起因する温度差は、線810と線802の差として図示され、約35℃であった。これは、独立して、機構に起因する温度差と等しかった(すなわち、3℃+9℃+8℃+15℃=35℃)。したがって、それぞれの機構は、独立して、金型組立品の温度差を拡大させる。
実施例2
実施例1のコンピュータによるモデル化が、実験データと比較された。図8は、モデル化データと実験データに関する、金型キャビティの周囲と金型キャビティの中心における金型組立品の温度の比較を示す。線902が、金型キャビティの周囲のモデル化温度を表わし、線904が、金型キャビティの周囲の実験に基づく温度を表わし、線906が、金型キャビティの中心のモデル化温度を表わし、線908が、金型キャビティの中心の実験に基づく温度を表わす。図8に図示されたように、コンピュータモデルは、実験により試験が行われた温度を十分に予測させるものである。
図9は、モデル化データと実験データに関して、金型キャビティの中心と金型キャビティの周囲の温度差の比較を示す。線910は、温度差に関するモデル化データを表わし、線912は、温度差に関する実験データを示す。重ねて、コンピュータモデルは、実験により試験が行われた温度を十分に予測させるものである。
請求項に記載された主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、本書に記載された実施の形態に対して様々な修正および変形を行えることは当業者には自明であろう。それゆえ、そのような修正および変形が添付の特許請求の範囲およびそれと均等なものの範囲内にあることを条件として、本明細書は、本書に記載された様々な実施の形態の修正および変形を包含することが意図される。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
を備え、
前記金型組立品が、オーバーヘッド式加熱源により約650℃以上の平均温度に加熱された場合に、前記金型キャビティの中心における温度が、該金型キャビティの周囲における温度よりも低く、該金型キャビティの中心における温度と該金型キャビティの周囲における温度の差が、少なくとも約12℃である、金型組立品。
実施形態2
前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおける前記プレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さい、実施形態1記載の金型組立品。
実施形態3
前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限する、実施形態1または2記載の金型組立品。
実施形態4
前記環状チャネルの深さが、前記金型本体の前記形成部の側面近傍におけるよりも前記金型キャビティの突き出た中心近傍において大きい、実施形態3記載の金型組立品。
実施形態5
前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する切欠きを備え、前記切欠きが、前記金型キャビティのコーナーにおいて温度上昇を促進する、実施形態1から4のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態6
前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する対角晶癖面を備え、前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおいて温度上昇を促進する、実施形態1から5のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態7
前記金型本体の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、実施形態1から6のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態8
前記金型キャビティの周囲に隣接する前記金型本体の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、実施形態7記載の金型組立品。
実施形態9
前記金型キャビティの真下にある、前記金型本体の下面の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、実施形態7記載の金型組立品。
実施形態10
前記金型組立品が、前記金型キャビティの中心部に最も近い前記金型本体の下面に隣接する前記プレナム空間内にある冷却装置をさらに備える、実施形態1から9のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態11
前記冷却装置が熱交換器である、実施形態10記載の金型組立品。
実施形態12
前記プレナム本体が、前記金型本体のベース部の周囲において前記金型本体のベース部と直接接触し、前記プレナム空間が、前記金型キャビティの下側にある、実施形態1から11のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態13
成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
を備え、
前記金型本体の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、金型組立品。
実施形態14
前記金型キャビティの周囲に隣接する金型本体の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、実施形態13記載の金型組立品。
実施形態15
前記金型キャビティの真下にある、前記金型本体の下面の少なくとも一部が、約700℃において放射率が少なくとも約0.9である熱被膜を備える、実施形態13または14記載の金型組立品。
実施形態16
前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおける前記プレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さい、実施形態13から15のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態17
前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限する、実施形態13から16のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態18
前記金型本体の前記形成部が、切欠きまたは対角晶癖面を備え、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーに隣接し、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進する、実施形態13から17のいずれか1項記載の金型組立品。
実施形態19
成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
金型本体であって、前記金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
を備え、
前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおける前記プレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さく、
前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限し、
前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する切欠きを備え、前記切欠きが、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進し、および
前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する対角晶癖面を備え、前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進する、金型組立品。
実施形態20
前記金型本体の形成部が、切欠きまたは対角晶癖面を備え、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーに隣接し、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進する、実施形態19記載の金型組立品。

Claims (9)

  1. 成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
    金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
    前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
    前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
    を備え、
    前記金型組立品が、オーバーヘッド式加熱源により650℃以上の平均温度に加熱された場合に、前記金型キャビティの中心における温度が、該金型キャビティの周囲における温度よりも低く、該金型キャビティの中心における温度と該金型キャビティの周囲における温度の差が、少なくとも12℃であり、
    前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限する、金型組立品。
  2. 前記環状チャネルの深さが、前記金型本体の前記形成部の側面近傍におけるよりも前記金型キャビティの突き出た中心近傍において大きい、請求項記載の金型組立品。
  3. 成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
    金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
    前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
    前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
    を備え、
    前記金型組立品が、オーバーヘッド式加熱源により650℃以上の平均温度に加熱された場合に、前記金型キャビティの中心における温度が、該金型キャビティの周囲における温度よりも低く、該金型キャビティの中心における温度と該金型キャビティの周囲における温度の差が、少なくとも12℃であり、
    前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する切欠きを備え、前記切欠きが、前記金型キャビティのコーナーにおいて温度上昇を促進する、金型組立品。
  4. 成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
    金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
    前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
    前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
    を備え、
    前記金型組立品が、オーバーヘッド式加熱源により650℃以上の平均温度に加熱された場合に、前記金型キャビティの中心における温度が、該金型キャビティの周囲における温度よりも低く、該金型キャビティの中心における温度と該金型キャビティの周囲における温度の差が、少なくとも12℃であり、
    前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する対角晶癖面を備え、前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおいて温度上昇を促進する、金型組立品。
  5. 前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおける前記プレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さい、請求項1から4のいずれか1項記載の金型組立品。
  6. 前記金型組立品が、前記金型キャビティの中心領域に最も近い前記金型本体の下面に隣接する前記プレナム空間内にある冷却装置をさらに備える、請求項1からのいずれか1項記載の金型組立品。
  7. 前記プレナム本体が、前記金型本体のベース部の周囲において前記金型本体のベース部と直接接触し、前記プレナム空間が、前記金型キャビティの下側にある、請求項1からのいずれか1項記載の金型組立品。
  8. 成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
    金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
    前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
    前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
    を備え、
    前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおけるプレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さく、
    前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限し、
    前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する切欠きを備え、前記切欠きが、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進し、および
    前記金型本体の前記形成部が、前記金型キャビティのコーナーに隣接する対角晶癖面を備え、前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進する、金型組立品。
  9. 成形ガラス製品を形成するための金型組立品において、
    金型本体であって、該金型本体の下面を画成するベース部と、該ベース部の最上部から突出する形成部を備え、該形成部が、前記成形ガラス製品の形状に対応する三次元の外形寸法を有する金型キャビティを備えている、金型本体と、
    前記金型本体の下側の位置にあるサポートベースと、
    前記金型本体と前記サポートベースの間に延びるプレナム本体であって、該プレナム本体、前記金型本体および前記サポートベースによって境界が決められるプレナム空間を取り囲むプレナム壁を備えたプレナム本体と、
    を備え、
    前記プレナム壁の外周がチャネルを備え、前記チャネルにおけるプレナム壁の厚さが、前記チャネルが前記金型キャビティの縁部から前記プレナム本体を通って前記サポートベースに至る熱伝導を制限するように、前記チャネル外側の前記プレナム壁の厚さよりも小さく、
    前記金型本体の下面が、前記金型キャビティの突き出た周囲に隣接する環状チャネルを備え、前記環状チャネルが、前記金型キャビティの縁部に隣接する前記金型本体から前記金型キャビティの中心領域に至る熱伝導を制限し、
    前記金型本体の形成部が、切欠きまたは対角晶癖面を備え、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーに隣接し、前記切欠きまたは前記対角晶癖面が、前記金型キャビティのコーナーにおける温度上昇を促進する、金型組立品。
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