JP6598749B2 - 電力変換装置及びその初期充電方法 - Google Patents

電力変換装置及びその初期充電方法 Download PDF

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本発明の実施形態は、電力変換装置及びその初期充電方法に関する。
複数の変換器が直列に接続された多段構成の電力変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。各変換器は、フルブリッジ接続又はハーフブリッジ接続された複数のスイッチング素子と、各スイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子と、各スイッチング素子に並列に接続された電荷蓄積素子と、を有する。
電力変換装置は、交流電源から供給された交流電力を直流電力又は別の交流電力に変換して負荷に供給する。多段構成の電力変換装置では、例えば、各スイッチング素子の耐圧を抑えつつ、装置の大容量化や高電圧化を実現することができる。また、例えば、各スイッチング素子のオン・オフにより、出力電圧の安定化を図ることができる。
電力変換装置では、動作の開始時などに、各変換器の電荷蓄積素子の初期充電を行う必要がある。初期充電は、例えば、各変換器のそれぞれに設けられた初期充電回路によって行われる。このため、多段構成の電力変換装置では、段数の増加とともに初期充電回路の数も増やす必要があり、構成が複雑になってしまう。例えば、装置が大型になり、製造コストも嵩んでしまう。
例えば、交流電源側に1つの初期充電回路を設け、各変換器の電荷蓄積素子を1つの初期充電回路で充電する初期充電方法も提案されている。しかしながら、交流電源側に設けた1つの初期充電回路で充電する方法では、各変換器のそれぞれに整流回路を設け、各変換器のそれぞれを交流電源側に接続する必要がある。従って、初期充電回路の場合と同様に、各整流回路によって装置の大型化や高コスト化を招いてしまう。
このように、多段構成の電力変換装置では、各電荷蓄積素子の初期充電の方法に関して、検討の余地があった。電力変換装置では、簡単な構成で各電荷蓄積素子の初期充電を行えるようにすることが望まれている。
特開2010−220332号公報
本発明の実施形態は、複数の変換器の電荷蓄積素子の初期充電を簡単な構成で行うことができる電力変換装置及びその初期充電方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、主回路と、制御回路と、を備えた電力変換装置が提供される。前記主回路は、一対の出力端子と、複数の変換器と、整流回路と、初期充電回路と、を有する。前記複数の変換器は、前記一対の出力端子の間に直列に接続される。前記整流回路は、前記複数の変換器のいずれか1つに接続されるとともに、第1開閉器を介して交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を整流して前記いずれか1つの変換器に供給する。前記初期充電回路は、第2開閉器を介して前記一対の出力端子の間に接続される。前記制御回路は、前記主回路の動作を制御する。前記複数の変換器のそれぞれは、フルブリッジ接続又はハーフブリッジ接続された複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子と、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続された電荷蓄積素子と、有する。前記整流回路は、前記第1開閉器が投入された状態において、前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子を充電する。前記初期充電回路は、前記第2開閉器が投入された状態において、前記一対の出力端子側から前記複数の変換器の前記電荷蓄積素子の充電を可能とする。前記制御回路は、前記第1開閉器を投入し、前記第2開閉器を開放することにより、前記整流回路に接続された前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子を前記整流回路によって初期充電し、前記第1開閉器を開放し、前記第2開閉器を投入するとともに、前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子をバイパスし、前記整流回路に接続されていない残りの前記変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路に対して直列に接続するように、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを切り替えることにより、前記残りの変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路によって初期充電する。
複数の変換器の電荷蓄積素子の初期充電を簡単な構成で行うことができる電力変換装置及びその初期充電方法が提供される。
第1の実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る電力変換装置の動作の一部を模式的に表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。 第2の実施形態に係る電力変換装置の動作の一部を模式的に表すフローチャートである。 変換器の変形例を模式的に表すブロック図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、電力変換装置10は、主回路12と、制御回路14と、を備える。主回路12は、一対の出力端子21、22と、複数の変換器24a〜24dと、整流回路26a、26bと、初期充電回路28と、を有する。
主回路12は、交流電源2に接続されている。主回路12の各出力端子21、22は、負荷4に接続されている。交流電源2は、例えば、商用電源の交流電力系統や交流発電機などである。この例において、交流電源2の供給する交流電力は、単相交流電力である。交流電源2の交流電力は、三相交流電力などでもよい。負荷4は、例えば、直流負荷である。主回路12は、交流電源2から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷4に供給する。負荷4は、交流負荷でもよい。この場合、主回路12は、交流電源2から供給された交流電力を別の交流電力に変換して負荷4に供給する。
制御回路14は、図示を省略した配線などを介して主回路12の各部と接続され、主回路12の各部の動作を制御する。制御回路14は、例えば、主回路12による電力の変換を制御する。
各変換器24a〜24dは、各出力端子21、22の間に直列に接続されている。変換器24aは、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子40a〜40dと、各スイッチング素子40a〜40dのそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子42a〜42dと、各スイッチング素子40a〜40dのそれぞれに並列に接続された電荷蓄積素子44と、を有する。
各スイッチング素子40a〜40dのそれぞれは、一対の主端子と、制御端子と、を有する。各スイッチング素子40a〜40dは、制御端子に入力される信号(電圧)により、各主端子間に流れる電流を制御する。すなわち、各主端子間に電流が流れるオン状態と、各主端子間に実質的に電流が流れないオフ状態と、を切り替える。制御端子は、いわゆるゲート端子である。各スイッチング素子40a〜40dの制御端子は、制御回路14に接続されている。各スイッチング素子40a〜40dのオン・オフは、制御回路14によって制御される。
各スイッチング素子40a〜40dには、例えば、自己消弧型のスイッチング素子が用いられる。各スイッチング素子40a〜40dは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。各スイッチング素子40a〜40dは、他の自己消弧型のスイッチング素子でもよい。
各整流素子42a〜42dには、例えば、ダイオードが用いられる。各整流素子42a〜42dは、いわゆる還流ダイオードである。
変換器24aでは、スイッチング素子40bの主端子が、スイッチング素子40aの主端子に直列に接続され、スイッチング素子40dの主端子が、スイッチング素子40cの主端子に直列に接続され、スイッチング40c、40dが、スイッチング素子40a、40bに並列に接続されている。スイッチング素子40a、40cは、いわゆるハイサイドスイッチであり、スイッチング素子40b、40dは、いわゆるローサイドスイッチである。
変換器24aでは、スイッチング素子40a、40cの接続点、及びスイッチング素子40b、40dの接続点が、それぞれ入力端子IN1、IN2となる。そして、スイッチング素子40a、40bの接続点、及びスイッチング素子40c、40dの接続点が、それぞれ出力端子OUT1、OUT2となる。
電荷蓄積素子44は、入力端子IN1と入力端子IN2との間に接続されている。これにより、電荷蓄積素子44は、各スイッチング素子40a〜40dのそれぞれに並列に接続される。
各変換器24b〜24dの構成は、変換器24aの構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は、省略する。
各変換器24a〜24dのそれぞれの出力端子OUT1、OUT2には、リアクトル30a〜30hが接続されている。変換器24aの出力端子OUT1は、リアクトル30aを介して出力端子21に接続されている。変換器24aの出力端子OUT2は、リアクトル30b、30cを介して変換器24bの出力端子OUT1に接続されている。変換器24bの出力端子OUT2は、リアクトル30d、30eを介して変換器24cの出力端子OUT1に接続されている。変換器24cの出力端子OUT2は、リアクトル30f、30gを介して変換器24dの出力端子OUT1に接続されている。変換器24dの出力端子OUT2は、リアクトル30hを介して出力端子22に接続されている。これにより、各変換器24a〜24dの出力側が、各出力端子21、22の間に直列に接続される。
各変換器24a〜24dは、各スイッチング素子40a〜40dのオン・オフにより、各出力端子OUT1、OUT2間のバイパス、電荷蓄積素子44に蓄積された電荷の各出力端子OUT1、OUT2への出力、及び、各出力端子OUT1、OUT2に出力する電荷蓄積素子44の電荷の極性の向きを切り替える。これにより、負荷4に所望の直流電力又は交流電力を供給することができる。
各整流回路26a、26bは、各変換器24a〜24dのいずれか1つに接続される。この例において、整流回路26aは、変換器24bに接続されている。整流回路26bは、変換器24cに接続されている。
主回路12は、変圧器32と、開閉器34(第1開閉器)と、をさらに有する。各整流回路26a、26bは、変圧器32及び開閉器34を介して交流電源2に接続されている。整流回路26aは、交流電源2から供給された交流電力を整流して変換器24bに供給する。整流回路26bは、交流電源2から供給された交流電力を整流して変換器24cに供給する。
変圧器32は、一次巻線32aと、2つの二次巻線32b、32cと、を有する。一次巻線32aは、開閉器34を介して交流電源2に接続されている。各二次巻線32b、32cは、一次巻線32aと磁気的に結合している。二次巻線32bは、整流回路26aに接続されている。二次巻線32cは、整流回路26bに接続されている。これにより、開閉器34を投入した状態において、交流電源2の交流電力が、変圧器32及び開閉器34を介して各整流回路26a、26bに供給される。開閉器34は、制御回路14に接続されている。開閉器34の投入・開放は、制御回路14によって制御される。開閉器34は、例えば、電磁開閉器である。
整流回路26aは、フルブリッジ接続された複数のスイッチング素子50a〜50dと、各スイッチング素子50a〜50dのそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子52a〜52dと、を有する。整流回路26aは、いわゆる単相ブリッジ整流回路である。整流回路26aの交流入力端子は、変圧器32の二次巻線32bに接続されている。整流回路26aの直流出力端子は、変換器24bの入力端子IN1、IN2に接続されている。換言すれば、整流回路26aの直流出力端子は、変換器24bの電荷蓄積素子44に接続されている。これにより、整流回路26aは、開閉器34が投入された状態において、変換器24bの電荷蓄積素子44を充電する。
整流回路26bの構成は、整流回路26aの構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は、省略する。整流回路26bは、開閉器34が投入された状態において、変換器24cの電荷蓄積素子44を充電する。
各スイッチング素子50a〜50dには、例えば、各スイッチング素子40a〜40dと同様のスイッチング素子を用いることができる。各スイッチング素子50a〜50dの制御端子は、制御回路14に接続されている。各スイッチング素子50a〜50dのオン・オフは、制御回路14によって制御される。
各スイッチング素子50a〜50dは、必要に応じて設けられ、省略可能である。各整流回路26a、26bは、例えば、ダイオード整流回路でもよい。また、この例では、交流電源2の単相交流電力に合わせて、各整流回路26a、26bを単相ブリッジ整流回路としている。例えば、交流電源2の交流電力が三相交流電力である場合には、各整流回路26a、26bを三相ブリッジ整流回路とすればよい。
このように、主回路12では、整流回路26a、26bを介して交流電源2側に接続された変換器24b、24cと、交流電源2側に接続されていない変換器24a、24dと、を有する。このような主回路12の構成は、例えば、フローティングキャパシタ方式と呼ばれる。フローティングキャパシタ方式の主回路12では、各変換器24a〜24dのそれぞれに整流回路を設ける場合に比べて、整流回路の数を抑えることができる。従って、主回路12の構成を簡単にし、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
主回路12に設けられる変換器の数は、4つに限ることなく、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。整流回路の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。複数の変換器において、交流電源2側に接続される変換器の数と、交流電源2側に接続されない変換器の数と、の比率は、任意でよい。例えば、複数の変換器のそれぞれに整流回路を設けてもよい。すなわち、主回路12は、必ずしもフローティングキャパシタ方式の構成でなくてもよい。
初期充電回路28は、開閉器61〜63と、変圧器64と、充電抵抗65と、を有する。変圧器64の一次巻線は、開閉器61を介して交流電源6に接続されている。交流電源6は、交流電源2と同じでも良いし、交流電源2とは別の系統の電源でもよい。充電抵抗65の一端は、変圧器64の二次巻線の一端に接続されている。充電抵抗65の他端は、開閉器62を介して出力端子21に接続されている。また、変圧器64の二次巻線の他端は、開閉器63を介して出力端子22に接続されている。
このように、初期充電回路28は、開閉器62、63(第2開閉器)を介して各出力端子21、22の間に接続されている。初期充電回路28は、各開閉器61〜63が投入された状態において、交流電源6の交流電力を各出力端子21、22間に供給することにより、各出力端子21、22の側から各変換器24a〜24dの電荷蓄積素子44の充電を可能とする。
各開閉器61〜63は、制御回路14に接続されている。各開閉器61〜63は、例えば、電磁開閉器であり、各開閉器61〜63の投入・開放は、制御回路14によって制御される。
図2は、第1の実施形態に係る電力変換装置の動作の一部を模式的に表すフローチャートである。
電力変換装置10では、例えば動作の開始時など、各変換器24a〜24dの電荷蓄積素子44の蓄積電荷(電圧)が低い状態の時に、各電荷蓄積素子44の初期充電を行う。図2は、電力変換装置10による初期充電動作の一例を模式的に表す。
図2に表したように、電力変換装置10の制御回路14は、初期充電動作を開始すると、まず、開閉器34を開放し、初期充電回路28の各開閉器61〜63を投入する(図2のステップS101)。すなわち、制御回路14は、主回路12を交流電源2から切り離し、初期充電回路28を交流電源6及び各出力端子21、22に接続する。
これとともに、制御回路14は、各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44を初期充電回路28に対して直列に接続するように、各変換器24a〜24dのそれぞれの各スイッチング素子40a〜40dのオン・オフを切り替える(図2のステップS102)。
制御回路14は、例えば、各変換器24a〜24dのそれぞれの各スイッチング素子40a〜40dをオフ状態にする。これにより、各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44が、各変換器24a〜24dの整流素子42a、42dを介して直列に接続される。
なお、各開閉器34、61〜63の投入・開放を切り替える処理と、各電荷蓄積素子44を直列に接続する処理とは、互いに順不同である。例えば、各電荷蓄積素子44を直列に接続した後に、各開閉器34、61〜63の切り替えを行ってもよいし、各処理を実質的に同時に行ってもよい。
制御回路14は、各開閉器34、61〜63の切り替え、及び各スイッチング素子40a〜40dの切り替えを行った後、初期充電回路28から各変換器24a〜24dに電力を供給することにより、各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44を初期充電回路28によって一括して初期充電する(図2のステップS103)。
制御回路14は、各電荷蓄積素子44の初期充電を行った後、各開閉器61〜63を開放して初期充電回路28を各変換器24a〜24dから切り離し、開閉器34を投入して主回路12を交流電源2に接続する。この後、制御回路14は、交流電源2の交流電力を変換して負荷4に供給する動作を開始する。
このように、本実施形態に係る電力変換装置10では、1つの初期充電回路28によって各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44の初期充電を行うことができる。従って、電力変換装置10では、例えば、各変換器24a〜24dのそれぞれに初期充電回路28を設ける場合に比べて、主回路12の構成を簡単にすることができる。例えば、主回路12の小型化や低コスト化を図ることができる。
また、電力変換装置10では、各開閉器62、63を介して各出力端子21、22の間に初期充電回路28を接続している。これにより、電力変換装置10では、1つの初期充電回路28で各電荷蓄積素子44の初期充電を行う場合においても、各変換器24a〜24dのそれぞれを交流電源2側に接続する必要がない。換言すれば、1つの初期充電回路28で各電荷蓄積素子44の初期充電を行う場合においても、各変換器24a〜24dのそれぞれに整流回路を設ける必要がない。
すなわち、電力変換装置10では、図1に表しているように、フローティングキャパシタ方式の主回路12の構成を採用することもできる。そして、フローティングキャパシタ方式を採用した場合には、主回路12の構成をより簡単にすることができる。例えば、主回路12の大きさや製造コストをより抑えることができる。
図2に表した初期充電方法では、各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44を初期充電回路28に対して直列に接続することにより、4つの電荷蓄積素子44を一度に充電している。これに限ることなく、例えば、1つの電荷蓄積素子44のみを初期充電回路28に接続することにより、4つの電荷蓄積素子44を順番に充電するようにしてもよい。
例えば、変換器24b〜24dのスイッチング素子40a、40cをオン状態にする、又はスイッチング素子40b、40dをオン状態にすることにより、変換器24b〜24dの各出力端子OUT1、OUT2間をバイパスする。これにより、変換器24aの電荷蓄積素子44のみを充電することができる。
このように、複数の電荷蓄積素子44を1つずつ順番に充電する充電方法では、例えば、複数の電荷蓄積素子44を一度に充電する場合に比べて、初期充電回路28の出力容量を抑えることができる。例えば、初期充電回路28の小型化や低コスト化を図ることができる。一方、複数の電荷蓄積素子44を一度に充電する充電方法では、例えば、複数の電荷蓄積素子44を1つずつ順番に充電する場合に比べて、初期充電に必要となる時間を短くすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、本実施形態に係る電力変換装置100では、主回路12が、初期充電回路110をさらに有する。なお、上記第1の実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
初期充電回路110は、開閉器112と、充電抵抗114と、を有する。開閉器112の一端は、開閉器34の一端に接続されている。開閉器112の他端は、充電抵抗114の一端に接続されている。充電抵抗114の他端は、開閉器34の他端に接続されている。すなわち、初期充電回路110は、開閉器34に並列に接続されている。
電力変換装置100では、各整流回路26a、26bが、開閉器34を介して交流電源2に接続されるとともに、初期充電回路110の開閉器112(第1開閉器)を介して交流電源2に接続される。
電力変換装置100では、開閉器34を投入し、開閉器112を開放することにより、交流電源2の交流電力を直接的に主回路12に供給することができる。そして、開閉器34を開放し、開閉器112を投入することにより、充電抵抗114によって電流を制限した状態で、交流電源2の交流電力を主回路12に供給することができる。
開閉器112は、制御回路14に接続されている。開閉器112は、例えば、電磁開閉器であり、開閉器112の投入・開放は、制御回路14によって制御される。
図4は、第2の実施形態に係る電力変換装置の動作の一部を模式的に表すフローチャートである。
図4は、電力変換装置100による初期充電動作の一例を模式的に表す。
図4に表したように、電力変換装置100の制御回路14は、初期充電動作を開始すると、まず、開閉器34を開放し、初期充電回路110の開閉器112を投入し、初期充電回路28の各開閉器61〜63を開放する(図4のステップS201)。すなわち、制御回路14は、初期充電回路28を各変換器24a〜24dから切り離し、主回路12を初期充電回路110を介して交流電源2に接続する。
この後、制御回路14は、整流回路26a、26bの各スイッチング素子50a〜50dのオン・オフを制御することにより、整流回路26a、26bに接続された変換器24b、24cの電荷蓄積素子44を、整流回路26a、26bによって初期充電する(図4のステップS202)。
制御回路14は、変換器24b、24cの電荷蓄積素子44を充電した後、開閉器34を開放し、初期充電回路110の開閉器112を開放し、初期充電回路28の各開閉器61〜63を投入する(図4のステップS203)。すなわち、制御回路14は、主回路12を交流電源2から切り離し、初期充電回路28を交流電源6及び各出力端子21、22に接続する。
これとともに、制御回路14は、変換器24b、24cの電荷蓄積素子44をバイパスし、残りの変換器24a、24dの電荷蓄積素子44を初期充電回路28に対して直列に接続するように、各変換器24a〜24dのそれぞれの各スイッチング素子40a〜40dのオン・オフを切り替える(図4のステップS204)。ステップS203とステップS204とは、互いに順不同である。
制御回路14は、各開閉器34、61〜63、112の切り替え、及び各スイッチング素子40a〜40dの切り替えを行った後、初期充電回路28から変換器24a、24dに電力を供給することにより、変換器24a、24dの電荷蓄積素子44を初期充電回路28によって初期充電する(図4のステップS205)。これにより、各変換器24a〜24dのそれぞれの電荷蓄積素子44の初期充電が完了する。
このように、本実施形態に係る電力変換装置100では、整流回路26a、26bを介して交流電源2側に接続された変換器24b、24cにおいては、整流回路26a、26bを用いて電荷蓄積素子44の初期充電を行い、交流電源2側に接続されていない変換器24a、24dにおいては、初期充電回路28を用いて電荷蓄積素子44の初期充電を行う。
このように、初期充電回路28によって出力端子21、22側から初期充電する変換器は、複数の変換器24a〜24dの一部でもよい。制御回路14は、各変換器24a〜24dの少なくとも一部の電荷蓄積素子44を初期充電回路28で充電する。
整流回路26a、26bと初期充電回路28とを併用する充電方法では、例えば、1つの初期充電回路28で複数の電荷蓄積素子44を一度に充電する場合に比べて、初期充電回路28の出力容量を抑えることができる。この例では、4つの電荷蓄積素子44を一度に充電する場合に比べて、初期充電回路28の出力容量を半分にすることができる。
反面、整流回路26a、26bと初期充電回路28とを併用する充電方法では、例えば、交流電源2側にも初期充電回路110が必要になる場合がある。複数の電荷蓄積素子44を出力端子21、22側から一度に充電する充電方法では、例えば、交流電源2側の初期充電回路110を省略でき、初期充電回路の数をより抑えることができる。
図4では、整流回路26a、26bを用いて変換器24b、24cの電荷蓄積素子44を充電した後に、初期充電回路28を用いて変換器24a、24dの電荷蓄積素子44を充電している。これとは反対に、初期充電回路28を用いて変換器24a、24dの電荷蓄積素子44を充電した後に、整流回路26a、26bを用いて変換器24b、24cの電荷蓄積素子44を充電してもよい。
例えば、各電荷蓄積素子44の初期充電動作において、整流回路26a、26bによる変換器24b、24cの電荷蓄積素子44の充電と、初期充電回路28による変換器24a、24dの電荷蓄積素子44の充電と、が同時に行われる期間があってもよい。整流回路26a、26bによる充電の期間の少なくとも一部が、初期充電回路28による充電の期間の少なくとも一部に重なってもよい。
図5は、変換器の変形例を模式的に表すブロック図である。
図5に表したように、この例において、変換器24aは、ハーフブリッジ接続された複数のスイッチング素子40a、40bと、各スイッチング素子40a、40bのそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子42a、42bと、各スイッチング素子40a、40bのそれぞれに並列に接続された電荷蓄積素子44と、を有する。
この例では、スイッチング素子40bの一方の主端子が、スイッチング素子40aの一方の主端子に直列に接続されている。そして、この例では、各スイッチング素子40a、40bのそれぞれの他方の主端子が、それぞれ入力端子IN1、IN2となる。また、スイッチング素子40a、40bの接続点が、出力端子OUT1となり、スイッチング素子40bの他方の主端子が、出力端子OUT2となる。電荷蓄積素子44は、入力端子IN1と入力端子IN2との間に接続されている。
すなわち、この例において、変換器24aは、いわゆるチョッパ回路である。このように、各変換器24a〜24dは、チョッパ回路でもよい。
上記各実施形態では、負荷4を直流負荷として説明を行っている。負荷4は、例えば、三相交流負荷でもよい。この場合には、例えば、直列に接続された各変換器24a〜24dを3セット用意する。そして、3セットの各変換器24a〜24dの3つの出力端子21を互いに接続し、3つの出力端子22を三相交流負荷に接続する。これにより、3セットの各変換器24a〜24dの動作を制御することで、三相交流負荷に三相交流電力を供給することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…交流電源、 4…負荷、 6…交流電源、 10、100…電力変換装置、 12…主回路、 14…制御回路、 21、22…出力端子、 24a〜24d…変換器、 26a、26b…整流回路、 28…初期充電回路、 30a〜30h…リアクトル、 32…変圧器、 32a…一次巻線、 32b、32c…二次巻線、 34…開閉器、 40a〜40d…スイッチング素子、 42a〜42d…整流素子、 44…電荷蓄積素子、 50a〜50d…スイッチング素子、 52a〜52d…整流素子、 61〜63…開閉器、 64…変圧器、 65…充電抵抗、 110…初期充電回路、 112…開閉器、 114…充電抵抗

Claims (2)

  1. 一対の出力端子と、
    前記一対の出力端子の間に直列に接続された複数の変換器と、
    前記複数の変換器のいずれか1つに接続されるとともに、第1開閉器を介して交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を整流して前記いずれか1つの変換器に供給する整流回路と、
    第2開閉器を介して前記一対の出力端子の間に接続された初期充電回路と、
    を有する主回路と、
    前記主回路の動作を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記複数の変換器のそれぞれは、
    フルブリッジ接続又はハーフブリッジ接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子と、
    前記複数のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続された電荷蓄積素子と、
    を有し、
    前記整流回路は、前記第1開閉器が投入された状態において、前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子を充電し、
    前記初期充電回路は、前記第2開閉器が投入された状態において、前記一対の出力端子側から前記複数の変換器の前記電荷蓄積素子の充電を可能とし、
    前記制御回路は、
    前記第1開閉器を投入し、前記第2開閉器を開放することにより、前記整流回路に接続された前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子を前記整流回路によって初期充電し、
    前記第1開閉器を開放し、前記第2開閉器を投入するとともに、前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子をバイパスし、前記整流回路に接続されていない残りの前記変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路に対して直列に接続するように、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを切り替えることにより、前記残りの変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路によって初期充電する
    電力変換装置。
  2. 一対の出力端子と、
    前記一対の出力端子の間に直列に接続された複数の変換器と、
    前記複数の変換器のいずれか1つに接続されるとともに、第1開閉器を介して交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を整流して前記いずれか1つの変換器に供給する整流回路と、
    第2開閉器を介して前記一対の出力端子の間に接続された初期充電回路と、
    を有する主回路と、
    前記主回路の動作を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記複数の変換器のそれぞれは、
    フルブリッジ接続又はハーフブリッジ接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された複数の整流素子と、
    前記複数のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続された電荷蓄積素子と、
    を有する電力変換装置の初期充電方法であって、
    前記第1開閉器を投入し、前記第2開閉器を開放することにより、前記整流回路に接続された前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子を前記整流回路によって初期充電し、
    前記第1開閉器を開放し、前記第2開閉器を投入するとともに、前記いずれか1つの変換器の前記電荷蓄積素子をバイパスし、前記整流回路に接続されていない残りの前記変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路に対して直列に接続するように、前記複数のスイッチング素子のオン・オフを切り替えることにより、前記残りの変換器の前記電荷蓄積素子を前記初期充電回路によって初期充電する
    電力変換装置の初期充電方法。
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