JP5805118B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、交流電源を電力変換回路により直流電源に変換し、この直流電源をさらに電力変換回路によって可変周波数の高電圧交流電源として負荷に供給する電力変換装置に関し、特に電力変換回路間の直流電源回路部分の平滑コンデンサの初期充電に関するものである。
電力変換装置内の平滑コンデンサを無充電状態で交流電源側の開閉器を閉じると、瞬時的には交流電源が短絡した状態となり、大きな突入電流が流れ込み、電力変換装置を損傷する可能性がある。このため、電力変換装置内の平滑コンデンサの初期充電が必要である。
複数の低電圧インバータユニットを多段接続して、高電圧出力する電力変換装置において、各インバータユニット内に限流抵抗とスイッチを設けて、開閉器投入時に限流抵抗を介して平滑コンデンサを充電する方式がある。しかし、ユニット毎に限流抵抗とスイッチが必要で、スイッチの開閉制御も必要であるため部品点数が増え、小型化できないとの問題があった。
これを解決する方式として、開閉器と限流抵抗を主電源トランスの高電圧側に設けて、平滑コンデンサを充電する(第1の方式)、主電源トランスに低電圧の3次巻線を設けて、別系統の電源を使用して、平滑コンデンサを充電する(第2の方式)、昇圧トランスを介して、低電圧側から高電圧を出力して平滑コンデンサを充電する方式(第3の方式)が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−354830号公報(段落[0016]、[0017]、[0022]〜[0025]、図1、4、5)
特許文献1の開示発明において、第1の方式は主電源トランスの高電圧側に開閉器と限流抵抗を取り付け、機器が高電圧機器になるため大型で高価となる問題がある。また、第2の方式は平滑コンデンサを充電する時、主電源トランスの1次巻線に高電圧が発生するため安全性に課題がある。また、主電源トランスを励磁するため消費電力が大きく、低電圧回路に大電流が流れるため、機器が高価となる問題がある。第3の方式も第2の方式と同様の問題がある。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、初期充電回路を簡素化し、装置の小型化が図れる電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、直流電源部に平滑コンデンサを有する1相あたり1台以上のインバータユニットを直列接続して、負荷に高電圧出力する多相の電力変換装置において、少なくとも1台のインバータユニットの平滑コンデンサを外部から初期充電する回路を備え、少なくとも1台のインバータユニットの平滑コンデンサを外部から充電後、充電されたインバータユニットからインバータ出力を行い、負荷を介して他のインバータユニットの平滑コンデンサを充電する構成としたものである。
この発明に係る電力変換装置は、上記のように構成されているため、必要な初期充電回路の台数を減らすことができ、電力変換装置を小型化できる。
この発明の実施の形態1の電力変換装置に係る回路構成図である。 この発明の実施の形態1の電力変換装置に係るバイパス動作の説明図である。 この発明の実施の形態2の電力変換装置に係る回路構成図である。 この発明の実施の形態3の電力変換装置に係る回路構成図である。 この発明の実施の形態3の電力変換装置に係るバイパス動作の説明図である。 この発明の実施の形態4の電力変換装置に係る主要部の回路構成図である。 この発明の実施の形態4の電力変換装置に係る初期充電の動作フローである。 この発明の実施の形態4の電力変換装置に係る初期充電の動作フローである。
実施の形態1.
実施の形態1は、1台のインバータユニットの平滑コンデンサを初期充電回路で充電し、他のインバータユニットの平滑コンデンサは、初期充電したインバータユニットのインバータ回路側から負荷を介して充電する構成とした電力変換装置に関するものである。
以下、本願発明の実施の形態1に係る電力変換装置1の構成、動作について、電力変換装置の回路構成図である図1およびバイパス動作の説明図である図2に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の電力変換装置1に関する回路構成を示す。
図1において、全体システムは電力変換装置1、第1交流電源2、負荷である電動機3、および第2交流電源4で構成される。電力変換装置1は、第1交流電源2から交流電力を受け、これを負荷に要求される高電圧に変換して、負荷である電動機3に供給する。実施の形態1においては、電力変換装置1は3相の電力変換装置を想定している。また、負荷としては三相電動機を想定しており、以下の説明では負荷を電動機3とする。
まず電力変換装置1の全体構成を説明する。電力変換装置1は、主回路部と初期充電回路部から構成される。
主回路部は、開閉器11と、主電源トランス12と、インバータユニット20U1、20U2、20V1、20V2、20W1、20W2(以降、インバータユニット全体をいう場合は、インバータユニット20U1〜20W2と記載する)とから構成される。
初期充電回路部は、初期充電用スイッチ31と、初期充電用トランス32と、初期充電用整流回路33とから構成される。
そして、インバータユニット20U1を代表として記載しているように、各インバータユニット20U1〜20W2は、整流回路21と、スイッチング素子より成るインバータ回路22と、平滑コンデンサ23と、抵抗器24とから構成される。整流回路21とインバータ回路22は、平滑コンデンサ23および抵抗器24を介してお互いに直流部で接続されている。
なお、電動機3がこの発明における負荷である。また、初期充電回路部がこの発明における初期充電する回路である。
次に、実施の形態1に係る電力変換装置1の動作を説明する。
主電源トランス12は、開閉器11を介して第1交流電源2に接続されている。主電源トランス12は複数の2次巻線を有しており、各々の2次巻線は各インバータユニット20U1、20U2、20V1、20V2、20W1、20W2の入力端子に接続されている。また、インバータユニット20U2の出力端子U、インバータユニット20V2の出力端子V、およびインバータユニット20W2の出力端子Wは、それぞれ電動機3のU、V、W端子に接続されている。
本実施の形態1の構成の特徴は、インバータユニットの何れか1ユニットのみに初期充電回路を有している点である。実施の形態1では1例として、インバータユニット20U1に初期充電回路を有している。
なお、第2交流電源4は、第1交流電源2よりも低電圧であることを想定しているため、初期充電用トランス32、初期充電用整流回路33に低電圧仕様の部品を使用可能である。
また、実施の形態1では、第1交流電源2と第2交流電源4とが別電源としているが、同一電源であってもよい。
以下、インバータユニット20U1〜20W2内の平滑コンデンサ23の初期充電について説明する。
初期充電用トランス32は、初期充電用スイッチ31を介して第2交流電源4に接続されている。
まずインバータユニット20U1に対して、初期充電用スイッチ31をオンとして、電力変換装置1の制御電源などの別系統の第2交流電源4から初期充電用トランス32を介して充電を行う。1台のインバータユニットは低電圧であるため、初期充電用トランス32および初期充電用整流回路33は、低電圧仕様の部品を使用でき、コストを削減できる。
インバータユニット20U1の平滑コンデンサ23が充電されたら、インバータユニット20U1は、電動機3のU相電流をある一定の直流電流に制御するように電圧出力を行う。この時、他のインバータユニット20U2、20V1、20V2、20W1、20W2のインバータ回路22のスイッチング素子は全てオフされている。インバータユニット20U1から電圧が出力されると、電動機3を介して全インバータユニット20U1〜20W2が接続されているので、インバータ20U2、20V1、20V2、20W1、20W2がインバータ回路22のFWD(FREE WHEELING DIODE)を介して、各インバータユニットの平滑コンデンサ23が充電される。
このとき、充電電流が流れる経路、例えば、インバータユニット20U2→20V2→20V1の充電電流が流れる経路の各インバータユニットの平滑コンデンサ23の電圧の合計が、インバータユニット20U1の平滑コンデンサ23の電圧よりも高くなれば、インバータ回路22のFWDは導通しなくなる。このため、インバータユニット20U2→20V2→20V1の経路で充電電流が流れなくなる。
このため、FWDが導通されない電圧まで充電がされたら、以下の方法で各インバータユニットの平滑コンデンサ23を充電する。
例えば、最初にインバータユニット20V1、20V2、20W1、20W2の出力をバイパスして、インバータユニット20U2のみを充電する。次に、インバータユニット20U2、20V1、20W1の出力をバイパスして、インバータユニット20V2、20W2を充電する。最後にインバータユニット20U2、20V1、20W1の出力をバイパスして、インバータユニット20V2、20W2を充電する。
このように各インバータユニットの平滑コンデンサ23の充電を行うことで、初期充電したインバータユニット20U1以外の全てのインバータユニットの平滑コンデンサ23の電圧を、初期充電されたインバータユニット20U1の平滑コンデンサ23の電圧、すなわち定格直流電圧と略等しい電圧に充電することができる。
上記バイパス動作は、図2(a)のように上アームのスイッチング素子を全てオンするか、図2(b)のように下アームのスイッチング素子を全てオンするか、いずれかを行うことで実施できる。
なお、図2(a)、(b)において、バイパス時の電流が流れる経路を太い実線で示している。
各インバータユニット20U1〜20W2の平滑コンデンサ23が充電されたら、初期充電用スイッチ31をオフとして、初期充電を完了する。次に、開閉器11を投入して電力変換装置1の起動を完了する。
以上、実施の形態1で説明したインバータユニット20U1〜20W2の回路構成は1例であり、交流−直流−交流の変換を行うインバータユニットであればよい。例えば、整流回路は、ダイオード整流回路でもよく、スイッチング素子を用いた自励式のコンバータ回路でもよい。
また、実施の形態1では、インバータユニットの直列数を1相あたり2台直列としているが、1相あたり1台でもよく、3台以上のインバータユニットを直列としてもよい。
実施の形態1では、3相の電力変換装置について説明したが、2相あるいは4相以上であってもよい。
なお、実施の形態1では、電力変換装置1の中性点を接地する構成としている。もし、電力変換装置の中性点を接地しない場合は、高圧絶縁仕様の初期充電用トランスを使用する。
以上説明したように、実施の形態1の電力変換装置1は、1台のインバータユニットの平滑コンデンサを初期充電回路で充電し、他のインバータユニットの平滑コンデンサを、初期充電したインバータユニットのインバータ回路側から負荷を介して充電する構成としている。このため、必要な初期充電回路の台数を1台に減らすことができ、電力変換装置を小型化でき、省エネルギーの効果がある。
実施の形態1の電力変換装置1は、初期充電時に主電源トランスの1次側に電圧が発生しないため、安全性も高くなる。
また、インバータユニットを電流制限してインバータ出力させることで、初期充電用トランスなどの電流容量を大きくする必要がない。このため、初期充電回路の部品を高電流仕様とする必要がなく、コスト低減を図ることができる。
さらに、インバータユニットのインバータ回路側から充電するので、整流回路の回路構成には依存せず、種々の整流回路方式を使用できる。
実施の形態2.
実施の形態2の電力変換装置は、実施の形態1の電力変換装置1の各インバータユニットの出力をバイパスするために、バイパススイッチを設ける構成としたものである。
以下、実施の形態2の電力変換装置100の構成、動作について、電力変換装置100の回路構成図である図3に基づいて差異を中心に説明する。
なお、図3において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
実施の形態2の電力変換装置100では、各インバータユニット20U1〜20W2の出力にバイパススイッチ25を設けている。このバイパススイッチ25は、スイッチ制御回路34でオン/オフされる。
このようにバイパススイッチ25を設けることにより、各インバータユニット20U1〜20W2のインバータ回路22のスイッチング素子の制御電源が確立していなくても、インバータユニットの出力をバイパスすることができる。すなわち、バイパススイッチ25をオン/オフするスイッチ制御回路34の制御電源が確立していれば、各インバータユニット20U1〜20W2の出力をバイパスすることが可能となる。
各インバータユニット20U1〜20W2のインバータ回路22に用いるスイッチング素子の制御電源を自インバータユニットの平滑コンデンサ23の電圧から生成する場合は、平滑コンデンサ23の電圧が設計で決定された所定の電圧値になるまでは、バイパス動作を行うことはできない。しかしスイッチ制御回路34の電源を外部電源とすることで、インバータユニットの平滑コンデンサの電圧に関わらず、インバータユニットの出力をバイパスすることができる。
以上説明したように、実施の形態2の電力変換装置100は、各インバータユニットの出力をバイパスするために、バイパススイッチを設ける構成としたので、インバータユニットの平滑コンデンサの電圧に関わらず、バイパス動作を行うことができる。このため、必要な初期充電回路の台数を1台に減らすことができ、電力変換装置を小型化でき、省エネルギーの効果がある。さらに、インバータユニットの出力を確実にバイパスすることができる。
実施の形態3.
実施の形態3の電力変換装置200は、実施の形態1の電力変換装置1の各インバータユニットのインバータ回路を2レベルから3レベルインバータとしたものである。
以下、実施の形態3の電力変換装置200の構成、動作について、電力変換装置200の回路構成図である図4およびバイパス動作の説明図である図5に基づいて差異を中心に説明する。
なお、図4において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
実施の形態3の電力変換装置200と実施の形態1の電力変換装置1との差異は、インバータユニット20U1〜20W2の構成である。電力変換装置200のインバータユニット20U1〜20W2のインバータ回路22は3レベルであり、これに対応して、平滑コンデンサ23と抵抗24が各2個備えている。
実施の形態1で説明したが、2レベルインバータの場合、2つのスイッチングモードが存在した。実施の形態3の場合、バイパス動作を行うのに、図5(a)、(b)、(c)の3つのスイッチングモードが存在する。
図5(a)は、交流端子側のスイッチング素子のみをオンした場合である。図5(b)は、上側アームのスイッチング素子のみをオンした場合である。図5(c)は、下側アームのスイッチング素子のみをオンした場合である。
なお、図5(a)、(b)、(c)において、バイパス時の電流が流れる経路を太い実線で示している。
また、実施の形態3の電力変換装置200においても、実施の形態2と同様に、各インバータユニットの出力にバイパススイッチを設けることができる。この場合、インバータユニットの平滑コンデンサの電圧に関わらず、インバータユニットの出力をバイパスすることができる。
以上説明したように、実施の形態3の電力変換装置200は、各インバータユニットのインバータ回路が3レベルインバータであるが、1台のインバータユニットの平滑コンデンサを初期充電回路で充電し、他のインバータユニットは、初期充電されたインバータユニットのインバータ回路側から負荷を介して充電する構成としている。このため、必要な初期充電回路の台数を1台に減らすことができ、電力変換装置を小型化でき、省エネルギーの効果がある。
実施の形態4.
実施の形態4の電力変換装置は、各相のインバータユニットを3台以上直列に接続し、2台以上のインバータユニットに初期充電回路を設ける構成としたものである。
以下、実施の形態4の電力変換装置の構成、動作について、電力変換装置300の主要部の回路構成図である図6および初期充電動作フロー図である図7、8に基づいて差異を中心に説明する。
まず、実施の形態4の電力変換装置300の構成について、図6に基づいて説明する。 図6において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
なお、図6では、実施の形態1の図1における主電源トランス12よりも上位側の回路を省略し、初期充電に関連する回路部分のみを記載している。
また、各インバータユニットの構成は、実施の形態1の図1のインバータユニット20U1と同様であるとして、説明する。
実施の形態4では、1相当りインバータユニットが3台直列以上の場合であり、さらにある相において、インバータユニットの全数よりも少なくかつ2台以上のインバータユニットにおいて、初期充電回路を有する場合を想定している。
実施の形態4の具体例として、図6では、インバータユニット20U1、20U2、20U3、20V1、20V2、20V3、20W1、20W2、20W3の内、インバータユニット20U1、20U2の2台に初期充電回路を備える構成例を示している。
ここで、初期充電回路は、初期充電用スイッチ31と、初期充電用トランス32および35と、初期充電用整流回路33および36とから構成される。初期充電用トランス32、35は、初期充電用スイッチ31を介して第2交流電源4に接続されている。
このような1相当りインバータユニットが3台直列以上の電力変換装置において、2台以上のインバータユニットに初期充電回路を有する構成は、インバータユニットのインバータ回路のスイッチング素子を制御する制御電源が各インバータユニットの直流電圧から生成される自給電方式である場合に効果的である。
次に、1相当りインバータユニットが3台直列以上の場合に、少なくとも2台以上のインバータユニットにおいて初期充電回路を必要とする理由を説明する。具体的には、図6に示した1相当りインバータユニットが3台直列の場合を説明する。
仮に、実施の形態1と同様に、インバータユニット20U1のみを初期充電し、他インバータユニットのインバータ回路のスイッチング素子を開放として充電する場合は、V、W相の充電電流が、U相の1/2となる。また、充電電流経路の平滑コンデンサ23の電圧の合計が、インバータユニット20U1の平滑コンデンサ23の電圧を越えるとFWDが導通しなくなるため、それ以上の電圧に充電できない。
以上を考慮すると、初期充電されたインバータユニット20U1の平滑コンデンサ23の電圧を100%とすると、理論的にはインバータユニット20U2、20U3の平滑コンデンサ23の電圧が各々28.6%(=2/7)、インバータユニット20V1〜3、20W1〜3の平滑コンデンサ23の電圧が各々14.3%(=1/7)しか充電されない。この段階からインバータユニットの出力をバイパスするインバータ回路22のスイッチング素子の制御電源を確立させる必要がある。すなわち、平滑コンデンサ23の電圧が定格の28.6%あるいは、14.3%しかない状態でも制御電源を確立させる必要がある。
したがって、制御電源は、幅広い入力(14.3%〜100%)に対して安定した出力を得る必要があるため、設計が困難であったり、最適設計ができずに損失が増大したり、大型になる可能性がある。
一方、図6のように、2台のインバータユニット20U1、20U2を初期充電した場合を説明する。インバータユニット20U1、20U2の平滑コンデンサ23の電圧を100%とすると、外部から初期充電されないインバータユニットのインバータ回路のスイッチング素子が開放状態でも、インバータユニッ20U3の平滑コンデンサ23の電圧が80%(=4/5)、インバータユニッ20V1〜3、20W1〜3の平滑コンデンサ23の電圧が40%(=2/5)まで充電される。このため、制御電源の入力範囲は40%〜100%に絞ることができるので、設計が容易になる。
さらに2台のインバータユニットを初期充電した状態から、他のインバータユニットの出力をバイパスするが、電圧が高いインバータユニット20U3から順次バイパスを行うことで、インバータユニット20V1〜3、20W1〜3の平滑コンデンサ23の電圧を66.7%(=2/3)まで上昇させることができる。したがって、制御電源の入力範囲はさらに狭い範囲(66.7%〜100%)に絞ることができ、設計がさらに容易になる。
上記に説明した初期充電の動作フローを図7および図8に示す。
初期充電が開始される(S1)と、初期充電用スイッチ31をオンにする(S2)。
次に、インバータユニット20U1および20U2の平滑コンデンサ23の電圧が定格電圧まで充電済みか確認する(S3)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20U1および20U2が電流制御を開始して、電動機3を経由して他のインバータユニットの平滑コンデンサ23の充電を開始する(S4)。
インバータユニット20U3の平滑コンデンサ23の電圧が所定値(以降、所定電圧と記載する)まで充電済みか確認する(S5)。判定結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20U3の出力をバイパスする(S6)。
次に、インバータユニット20V1〜V3および20W1〜3の平滑コンデンサ23の電圧が所定電圧まで充電済みか確認する(S7)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20U3、20V2〜3、20W2〜3の出力をバイパスする(S8)。
次に、インバータユニット20V1、20W1を充電する(S9)。
次に、インバータユニット20V1および20W1の平滑コンデンサ23の電圧が定格電圧に到達したか確認する(S10)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20U3、20V1、20V3、20W1、20W3の出力をバイパスする(S11)。
次に、インバータユニット20V2、20W2を充電する(S12)。
次に、インバータユニット20V2および20W2の平滑コンデンサ23の電圧が定格電圧に到達したか確認する(S13)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20U3、20V1〜2、20W1〜2の出力をバイパスする(S14)。
次に、インバータユニット20V3、20W3を充電する(S15)。
次に、インバータユニット20V3および20W3の平滑コンデンサ23の電圧が定格電圧に到達したか確認する(S16)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、次に進み、インバータユニット20V1〜3、20W1〜3の出力をバイパスする(S17)。
次に、インバータユニット20U3を充電する(S18)。
次に、インバータユニット20U3の平滑コンデンサ23の電圧が定格電圧に到達したか確認する(S19)。確認結果がNOであれば、一時ホールド後、元に戻り再度確認する。
確認結果がYESであれば、全インバータユニットのインバータ回路のスイッチング素子をオフとし、初期充電用スイッチ31をオフとし(S20)、初期充電を終了する(S21)。
なお、上記説明における所定電圧とは、インバータユニットのインバータ回路が自給電で動作可能となる電圧(設計電圧)に、例えば、この設計電圧の10%の余裕を考慮して予め設定する電圧である。
実施の形態4では、インバータユニットの構成は、図1の2レベルとして説明した。しかし、2レベルには限定されず、3レベルインバータでも良い。また、実施の形態2と同様にインバータユニットの出力にバイパススイッチを設けてもよい。
なお、インバータユニットの出力にバイパススイッチを設けて、スイッチ制御回路の電源を外部から供給する場合は、1相当たりのインバータユニットを3台以上直列に接続する構成であっても、初期充電回路を設けるインバータユニットは、1台とすることができる。
また、図6において、電力変換装置300の中性点を接地しているが、非接地とすることもできる。
以上説明したように、実施の形態4の電力変換装置300は、各相のインバータユニットを3台以上直列に接続し、2台以上のインバータユニットに初期充電回路を設ける構成としたものである。このように構成することで、各相のインバータユニットを3台以上直列に接続した場合でも、必要な初期充電回路の台数を最小限の台数に減らすことができるため、電力変換装置を小型化でき、省エネルギーの効果がある。
また、上記説明した初期充電の動作フローにしたがって、初期充電を行うことで、バイパススイッチの制御電源を自インバータユニットの平滑コンデンサから生成することができ、さらに、回路構成を簡素化することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1,100,200,300 電力変換装置、2 第1交流電源、3 電動機、
4 第2交流電源、11 開閉器、12 主電源トランス、
20U1〜20W2,20U1〜20W3 インバータユニット、21 整流回路、
22 インバータ回路、23 平滑コンデンサ、24 抵抗器、
25 バイパススイッチ、31 初期充電用スイッチ、
32,35 初期充電用トランス、33,36 初期充電用整流回路、
34 スイッチ制御回路。

Claims (6)

  1. 直流電源部に平滑コンデンサを有する1相あたり1台以上のインバータユニットを直列接続して、負荷に高電圧出力する多相の電力変換装置において、
    少なくとも1台の前記インバータユニットの前記平滑コンデンサを外部から初期充電する回路を備え、
    少なくとも1台の前記インバータユニットの前記平滑コンデンサを外部から充電後、充電された前記インバータユニットからインバータ出力を行い、前記負荷を介して他の前記インバータユニットの前記平滑コンデンサを充電する構成とした電力変換装置。
  2. 前記外部から初期充電されたインバータユニットが他の前記インバータユニットの前記平滑コンデンサを充電する時、電流制御する構成とした請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記外部から初期充電されたインバータユニットが他の前記インバータユニットの前記平滑コンデンサを充電する時、充電される前記インバータユニットの出力をバイパスする構成とした請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. バイパス対象の前記インバータユニットのインバータ回路を構成するスイッチング素子をオンすることで、充電される前記インバータユニットの出力をバイパスする構成とした請求項3に記載の電力変換装置。
  5. バイパス対象の前記インバータユニットの出力に接続されたバイパススイッチをオンすることで、充電される前記インバータユニットの出力をバイパスする構成とした請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 充電される前記インバータユニットの前記平滑コンデンサの電圧が定格電圧まで充電されていない状態で、一時的に前記インバータユニットの出力をバイパスし、他の充電される前記インバータユニットの前記平滑コンデンサが定格電圧まで充電された後に、前記バイパスを解除して、前記インバータユニットの前記平滑コンデンサの電圧を定格電圧まで充電する構成とした請求項3に記載の電力変換装置。
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