JP6598613B2 - 後処理装置及びこの後処理装置を有する画像形成システム - Google Patents

後処理装置及びこの後処理装置を有する画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、複数枚のシートで形成されるシート束を綴じる後処理装置、この後処理装置を有する画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置のオプション装置として、画像形成装置から排出されるシートを受け取り、受け取ったシート束にステイプル後処理を行うシート処理装置(後処理装置)が広く使用されている。
また、この種のシート処理装置には、印刷ジョブの一部として自動的に実行されるオンラインステイプル機能、装置外部に開口した開口部にユーザが手差しで紙束を挿入し、この紙束にステイプル処理を行うマニュアルステイプル機能などを有するものがある。
このようなシート処理装置では、オンラインステイプル機能に加えて、付加機能としてマニュアルステイプル機能も備え、かつ、シート処理装置本体の製造にかかるコストを低く抑えることが求められる。
例えば、特許文献1に開示された用紙後処理装置では、ステイプラ装置がオンラインステイプル処理を行う第1の位置と、マニュアルステイプル処理を行う第2の位置とに移動可能に構成している。これにより、高価なステイプラ装置をオンラインステイプル機能とマニュアルステイプル機能で一つに兼用可能となり、シート処理装置本体の製造コストを抑えつつ、ユーザに付加価値を提供する、としている。
特開2009−18932号公報
しかしながら、特許文献1に開示された用紙後処理装置では、印刷ジョブに付随したオンラインステイプル機能とマニュアルステイプル機能を選択的に利用する際のユーザの待ち時間は最適化されていない、という課題が残る。なお、オンラインステイプル機能を利用する印刷ジョブを、以降オンラインステイプルジョブと称する。
例えば、従来の装置では、オンラインステイプルジョブの実行指示の受け付けを契機に、ステイプラ装置をオンラインステイプル位置へ移動する。そのため、オンラインステイプルジョブを実行中にマニュアルステイプルの実行指示を受け付けた場合、ステイプラ装置がオンラインステイプル位置からマニュアルステイプル位置に移動する時間が必要になる。すなわち、この移動時間も含めたマニュアルステイプル実行に要する時間のほうが、次に控えているオンラインステイプル動作までの時間よりも長い場合、オンラインステイプルジョブかマニュアルステイプルのいずれかにおいて待ち時間が生じる。
また、オンラインステイプルジョブの実行が優先される場合、マニュアルステイプルを行うユーザに待ち時間が発生する。一方、マニュアルステイプルを即座に実行することが優先される場合、オンラインステイプルジョブの終了が遅くなる。このように、ステイプラ装置の移動時間も含めたマニュアルステイプル実行に要する時間は、できるだけ短いことが好ましい。
本発明は、マニュアルステイプルを利用するユーザとオンラインステイプルを利用するユーザそれぞれの利便性を両立させることができる後処理装置を提供することを、主たる課題とする。また、この後処理装置を有する画像形成システムを提供する。
本発明の後処理装置は、シートに対して綴じ処理を行う後処理装置であって、シートに対して前記綴じ処理を行う綴じ手段と、前記綴じ手段を、前記後処理装置が接続される画像形成装置から搬送されるシートに対して前記綴じ処理を行う第一の処理における第1処理位置、又は、前記後処理装置に手差し挿入されるシートに対して前記綴じ処理を行う第二の処理における第2処理位置に移動させる移動手段と、前記綴じ手段の位置を検知する位置検知手段と、前記第一の処理において次に前記綴じ処理が実行されるまでの第1時間が、前記位置検知手段により検知された位置から前記第1処理位置まで前記綴じ手段の移動に要する第2時間よりも大きい場合、前記第1時間と第2時間との差分に応じた差分時間が経過した後に当該綴じ手段の移動を開始するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マニュアルステイプルを利用するユーザとオンラインステイプルを利用するユーザそれぞれの利便性を両立させることができる。
画像形成装置及び後処理装置の一例であるフィニッシャを含む画像形成システムの構成の一例を示す概略縦断面図。 プリンタ部を制御する制御部及びフィニッシャを制御する制御部の各構成を説明するためのブロック図。 ステイプラを含むステイプル部の構成の一例を示す上面図。 ステイプラがマニュアルステイプルを実施する処理位置に滞在している状態を示す図。 オンラインステイプルの実行指示を受け付けた場合の制御手順の一例を示すフローチャート。 マニュアルステイプルの実行指示を受け付けた場合の制御手順の一例を示すフローチャート。 (a)、(b)、(c)は、画像形成システムの各個別動作の所要時間を示した表。 次のオンラインステイプル動作までの第1時間の決定手順の一例を示すフローチャート。 ステイプラの滞在位置からオンラインステイプル位置へ移動する場合の移動時間の決定手順の一例を示すフローチャート。 マニュアルステイプル所要時間の決定手順の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置及び後処理装置の一例であるフィニッシャを含む画像形成システムの構成の一例を示す概略縦断面図である。
図1に示す画像形成システムSの画像形成装置300は、プリンタ部10を備える。プリンタ部10は、ブラックのプロセスユニット101k、イエローのプロセスユニット101y、マゼンタのプロセスユニット101m、シアンのプロセスユニット101cを含んで構成される。なお、各プロセスユニットは、感光ドラム、現像器、帯電ローラなどを含んで構成される。
以下、代表して、ブラックのプロセスユニット101kが有する感光ドラム102k、帯電ローラ103k、現像器105kなどについて詳細に説明する。
図1に示すプロセスユニット101kの中央部には、感光ドラム102kが配備されており、不図示のドラムモータによって回転駆動される。帯電ローラ103kは、高圧を印加して感光ドラム102kの表面を一様に帯電する。レーザスキャナユニット104kは、レーザダイオードから変調出力されたレーザを、ポリゴンミラー回転体を使用して長手方向に走査する。これにより、一様に帯電された感光ドラム102k上に入力画像情報に従ってレーザ露光を行い、静電潜像を形成する。現像器105kは、トナーとキャリアからなる二成分現像剤により、静電潜像に応じた可視トナー像を感光ドラム上に形成する。トナーボトル106kはトナーが充填されたボトルであり、現像器105kに対してトナーを供給する。一次転写ローラ107kは、感光ドラム102kに形成されたトナー像を中間転写体108に転写する。
なお、プロセスユニット101y〜101cもプロセスユニット101kと同様の構成になっている。また、これ以降、感光ドラム102、帯電ローラ103、現像器105と記述した場合、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色を含むものとして説明を進める。
中間転写体108に転写されたトナー像は、二次転写ローラ110によりシート(例えば、用紙)上に転写される。なお、二次転写ローラ110で転写しきれなかった残トナーや、用紙上に転写することを意図しない画質調整用のトナー像は、中間転写体クリーナ111によってクリーニングされる。
パターン濃度検知センサ112は、中間転写体上に作像されたパターンの濃淡変化を検出する。パターン濃度検知センサ112の検出結果を現像器105、レーザスキャナユニット104などにフィードバックすることで画質調整が実施される。
用紙カセット113は、シートを収納する。給紙ローラ114は、シートにトナー像を転写する際に、トナー像とシートの先端が一致するようなタイミングで給紙を行う。その後、シートは、レジストローラ115によって斜行補正が行われた後、二次転写ローラ110に送られる。
トナー像が転写されたシートは、その後定着ローラ117および加圧ローラ118によりトナーが定着される。排紙フラッパ119は、搬送方向を切り替える。トナーが定着されたシートは、当該シートの片面に画像形成を行う片面モードが設定されている場合には、中間搬送部150に向けて搬送される。また、シートの両面に画像形成を行う両面モードが設定されている場合には、両面反転パス120に向けて搬送される。両面反転パス120に搬送されたシートは、反転ローラ121及び反転フラッパ122により、両面搬送パス123を経由し、レジストローラ115に搬送される。そして、シート裏面に画像形成された後、中間搬送部150に向けてさらに搬送される。その後、シートは、中間搬送部150の中間搬送ローラ151を介してフィニッシャ500に向けて搬送される。
[フィニッシャ]
図1に示すフィニッシャ500は、プリンタ部10から搬送されたシートを取り込み、取り込んだ複数枚のシートを整合して1つのシート束として重ねる処理、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)を行う。つまり、フィニッシャ500は、画像形成装置300から受け付けたシートに対して所定の後処理を行う。フィニッシャ500は、また、ソート処理、ノンソート処理、製本処理等のシートに対する後処理を行うオンライン後処理機能と、開口部910から手差し挿入されたシート束に対してステイプル処理を実施するマニュアルステイプル処理機能とを有する。なお、開口部910の所定箇所には、後述する開口部シート束センサ909が配備されており、シート束が手差し挿入されたか否かを検知する。
以下、フィニッシャ500のオンライン後処理機能について説明する。
フィニッシャ500は、図1に示すように、プリンタ部10から搬送されたシートを装置内部に取り込む為の入口ローラ対502を有する。入口ローラ対502の下流側には、シートをパス552又はパス553に導く為の切り換えフラッパ551が配備される。
切り換えフラッパ551は、例えば製本処理以外の後処理が行われる場合、シートを図1に示すパス552へと導く。パス552に導かれたシートは、搬送ローラ507を介して中間トレイ630に排出される。中間トレイ630に排出されたシートは、シートの搬送方向に直交する幅方向の両方に配置された整合板(不図示)及び、束排紙ローラ690により整合される。綴じ処理を行うことが設定されている場合には、一束を構成する枚数分のシートが搬送された後、ステイプラ650によりシート束の綴じ処理が行われ、その後、シート束は束排紙ローラ690により排紙トレイ700に排出される。
また、切り換えフラッパ551は、製本処理が行われる場合にはシートを図1に示すパス553へと導く。パス553に導かれたシートは、搬送ローラ813を介して収納ガイド820に収納される。なお、搬送ローラ813により搬送されるシートは、当該シートの先端が可動式のシート位置決め部材823に当接するまで搬送される。
また、搬送ローラ813の下流側、即ち、収納ガイド820の途中位置には、2対のステイプラ818が配備されており、シート搬送方向におけるシート束の中央2箇所を綴じることが可能となるように構成される。なお、ステイプラ818で綴じられたシート束のステイプル位置が折りローラ対826の中央位置(ニップ点)に対向するように、位置決め部材823がステイプル処理時の場所から所定の距離だけ降下する。これによりステイプル処理を施した位置を中心にしてシート束を折り畳むことが出来る。
ステイプラ818の下流側には、折りローラ対826が配備されており、折りローラ対826の対向位置には、突き出し部材825が配備されている。この突き出し部材825は、収納ガイド820に収納されたシート束に向けて突出する。これにより、シート束が折りローラ対826間に押し出され、折りローラ対826により折り畳まれながら搬送される。そして、折り畳まれたシート束は、中間ローラ827、排紙ローラ828を介して、排出トレイ832に排出される。
[制御部の構成]
図2は、プリンタ部10を制御する制御部200及びフィニッシャ500を制御する制御部600の各構成を説明するためのブロック図である。なお、制御部200と制御部600は、通信ケーブル20を介して接続されており、双方向に情報の授受が可能に構成される。
制御部200は、プリンタ部10の基本制御を行うCPU(Central Processing Unit)201、制御プログラムやアプリケーションプログラムが格納されるROM(Read Only Memory )205を含んで構成される。制御部200は、また、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)202を有する。制御部200は、また、入出力ポートIC203、通信インタフェース204、画像データを蓄積する画像メモリ部206、電気信号に変換された画像信号を処理する画像処理部207を有する。制御部200は、また、操作部208、通信インタフェース209、電池240を有する。なお、電池240は、RAM202に接続される。これにより、RAM202のデータは、例えばプリンタ部10の電源がOFFされた場合であっても保持される。入出力ポートIC203は、CPU201とアドレスバス、データバスを介して接続される。
CPU201は、ROM205に格納されている制御プログラムの内容に従い、入出力ポートIC203を介してセンサ等(不図示)が出力する信号を受け付け、モータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)に対する制御信号を出力する。これにより、シート搬送、及び、シートへの画像形成等の制御を行う。CPU201は、また、通信インタフェース204と通信ケーブル20を介して制御部600との間で制御データを送受信する。これにより、画像形成装置300及びフィニッシャ500間の画像形成後のシートの受け渡し、状態表示等の排紙アクセサリ装置に関する制御を行うことができる。
CPU201は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部208と接続されており、操作部208の表示部における表示、並びに、キー入力の受け付けを制御する。ユーザは、操作部208におけるキー入力を通して、プリンタ部10の動作モードや、操作部208における表示の切り替えを指示する。なお、操作部208の表示部には、例えばプリンタ部10の動作状態、キー入力によって設定された動作モードなどが表示される。
また、制御部200は、通信インタフェース209を介して情報処理装置800と接続される。CPU201は、情報処理装置800から転送される画像データを画像メモリ部206に蓄積し、この画像データに対して画像処理部207に画像処理を行わせる。
CPU201は、また、シートへの画像形成が所定の枚数行われる毎に、プリンタ部10が出力する画像の品位を保つために画質調整を行う。画質調整は、まずトナーパターンを中間転写体108上に形成し、そのトナーパターンの濃淡をパターン濃度検知センサ112を介して検出する。そして、検出結果に応じて、現像器105内のトナー濃度の調整や、レーザスキャナユニット104から出力されるレーザ強度を調整することで実現される。
また、CPU201は、前回の画質調整から何枚シートへ画像形成を行ったかカウントする。このため、あと何枚シートへ画像形成を行うと画質調整を実行することになるかを予測可能になっている。あと何枚で画質調整が実行されるかを示すこのカウント数値は、以降、画質調整カウンタと称する。画質調整カウンタは、画質調整が実行されると、画質調整の実行間隔である所定枚数と同値に初期化され、1枚シートに画像形成を行う毎に減算されていくカウンタである。
また、CPU201は、通信インタフェース204と通信ケーブル20を介して、制御部600と制御データを送受信することで、シートの受け渡し、状態表示等の排紙アクセサリ装置に関する制御を行う。
ここで、CPU201が制御部600と通信する制御データに含まれる情報について説明する。制御データには、オンライン後処理の種類、オンライン後処理するシート束1部あたりのシート枚数、シートのサイズ、プリンタ部10の動作状態等の各種情報が含まれる。プリンタ部10の動作状態には、画像形成準備中、画像形成中、画質調整中などがあり、センサ状態や各種負荷の動作状況に応じて変化する。また、CPU201は前記各状態の動作を開始してからの経過時間を計測しており、制御部600と通信する制御データにはその経過時間も含まれている。さらに、制御データには、前述の画質調整カウンタも含まれている。
制御部600は、フィニッシャ500の基本制御を行うCPU601、制御プログラムやアプリケーションプログラムが格納されるROM605、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとして機能するRAM602を含んで構成される。制御部600は、また、入出力ポートIC603、通信インタフェース604を有する。なお、入出力ポートIC603は、CPU601とアドレスバス、データバスを介して接続される。
CPU601は、ROM605に格納されている制御プログラムの内容に従い、入出力ポートIC603を介してセンサ等(不図示)から出力される信号を受け付け、モータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)に対する制御信号を出力する。これにより、シート搬送、シートへの後処理等の制御を行う。
また、開口部シート束センサ909、ステイプラ移動モータ911、各種検知センサなどは、入出力ポートIC603に接続される。CPU601は、通信インタフェース604を介して制御部200との間で制御データを送受信する。これにより、例えばオンラインジョブの通知に基づき、プリンタ部10から搬送されるシートの受け渡し、後処理等のオンライン後処理機能の動作制御が行われる。
CPU601は、また、プリンタ部10から受け渡されたシートがオンライン後処理するシート束の先頭シートから何枚目にあたるかをカウントし、受け渡し済みシート枚数としてRAM602に保存する。
次に、オンラインステイプルを実施する場合のステイプラ650の処理位置、及び当該処理位置までの移動などについて説明する。
図3は、ステイプラ650を含むステイプル部の構成の一例を示す上面図である。
ステイプラ650は、ステイプラ移動モータ911がステイプラ移動ベルト(不図示)を駆動することにより、ガイドレール907に沿って移動することができるように構成される。また、ステイプラ650は、移動途中にパス552におけるシート搬送、中間トレイ630へのシート排出などに干渉しないように構成される。
また、ステイプラ650は、オンラインステイプルの実施において、シートのコーナーを綴じるコーナー綴じ、シートの後端の2か所を綴じるダブル綴じなどの後処理が行えるように構成される。
また、ステイプラ650がガイドレール907上で停止する位置は、ホームポジション位置901、コーナー綴じフロント位置903、ダブル綴じフロント位置904、ダブル綴じリア位置905、コーナー綴じリア位置906などがある。このように、ステイプラ650は、後処理の内容に応じてそれぞれの処理位置に滞在する。なお、図3においては、ステイプラ650はダブル綴じフロント位置904に滞在している状態を示している。
また、各綴じ位置にはステイプラ650の滞在を検知するためのステイプラ位置検知センサ(以下、位置検知センサと称す)が配置されている。ホームポジション位置901には位置検知センサA921、後述のマニュアルステイプル位置902には位置検知センサB922が配置される。また、コーナー綴じフロント位置903には位置検知センサC923、ダブル綴じフロント位置904には位置検知センサD924、ダブル綴じリア位置905にはステイプラ位置検知センサE925が配置される。また、コーナー綴じリア位置906にはステイプラ位置検知センサF926が配置される。
これらの位置検知センサの検出状況に応じて、CPU601はステイプラ移動モータ911の駆動を制御してステイプラ650を任意の綴じ位置に停止させる。
例えば、ステイプラ650をホームポジション位置901からダブル綴じフロント位置904へ移動させる場合、CPU601が入出力ポートIC603を介してステイプラ移動モータ911に対し駆動開始を指示する。その後、CPU601が入出力ポートIC603を介して位置検知センサD924の検知結果を受け付け、ステイプラ移動モータ911に対し駆動停止を指示する。これにより、ステイプラ650は、ダブル綴じフロント位置904において綴じ処理(後処理)が実行可能な状態となり、綴じ処理の実施タイミングまでダブル綴じフロント位置904に停止している。なお、各位置901〜906への移動制御も、上述と同様にCPU601により制御される。なお、ステイプラ650は、通常状態においてはホームポジション位置901に停止しており、綴じ位置の指示に応じた位置(902〜906)に移動して綴じ処理を行い、綴じ処理を行った後、ホームポジション位置901へ戻るように制御される。
例えば、コーナー綴じであれば、オンラインステイプルジョブが終了するまでその綴じ位置に滞在して綴じ処理を継続する。また、ダブル綴じであれば、2つのダブル綴じ位置を行き来し、1つのシート束に対して2回綴じ処理を行う。
次に、ステイプラ650によるマニュアルステイプルの実施について説明する。なお、オンラインステイプルジョブが実行中ではない状態でマニュアルステイプルの指示があった場合を例に挙げて説明する。
図4は、ステイプラ650がマニュアルステイプルを実施する処理位置に滞在している状態を示す図である。
図4に示す開口部シート束センサ909は、ガイド板908近傍に配備されており、フィニッシャ500の開口部910に外部からシート束が挿入されたことを検知する。
CPU601は、開口部シート束センサ909がシート束の挿入を検知したことに応じて、ホームポジション位置901に滞在するステイプラ650を、マニュアルステイプル位置902へ移動させる。また、マニュアルステイプル位置902において綴じ処理を行った後のステイプラ650は、再びホームポジション位置901へ戻ることになる。
以下、本実施形態に係るフィニッシャ500の制御手順について図5、図6を用いて説明する。
[オンラインステイプルジョブに係る制御手順]
ここでは、フィニッシャ500にオンラインステイプルジョブの実行指示があった際の、ステイプラ650に対する制御部600の制御手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、オンラインステイプルジョブの実行指示を受け付けた場合のCPU601の制御手順の一例を示すフローチャートである。
なお、図5に示す制御を実行中において、マニュアルステイプルジョブの実行を指示される場合もある。この場合、CPU601は、後述する図6に示す制御手順を並列実行してステイプラ650の制御を行う。そのため、オンラインステイプルジョブ実行中であっても、マニュアルステイプルジョブに係るステイプラ650の移動が発生することがある。
CPU601は、オンラインステイプルジョブの実行指示の受け付けを契機に、マニュアルステイプルジョブが実行中であるか否かを判別する(S1501)。この判別には、マニュアルステイプル実行中フラグを用いる。このマニュアルステイプル実行中フラグは、フィニッシャ500がマニュアルステイプルジョブを受け付けているか否かを表すフラグであり、例えばRAM602に保存されている。このフラグは、マニュアルステイプル実行が指示された場合にONされ、マニュアルステイプルが終了した場合にOFFされる。
CPU601は、マニュアルステイプル実行中であると判別した場合(S1501:Yes)、マニュアルステイプルが終了するのを待つ。また、そうでない場合(S1501:No)、フィニッシャ500がオンラインステイプルジョブを受け付けているか否かを表すフラグであるオンラインステイプル実行中フラグをONする(S1502)。なお、オンラインステイプル実行中フラグは、例えばRAM602に保存されている。
CPU601は、次のオンラインステイプル動作が開始されるまでの時間(第1時間)T1を決定する(S1503)。第1時間T1は時間の経過とともに減少する。なお、第1時間T1の決定方法に関しては、後述する図7(a)の表、図8に示すフローチャートを用いて後ほど説明する。
CPU601は、今時点のステイプラ650の滞在位置から、オンラインステイプル位置までの移動に要する移動時間(第2時間)T2を決定する(S1504)。なお、第2時間T2の決定方法に関しては、後述する図7(b)の表、図9に示すフローチャートを用いて後ほど説明する。
CPU601は、第1時間T1と第2時間T2を比較する(S1505)。比較の結果、第1時間T1が第2時間T2以下である場合(S1505:Yes)、CPU601は、移動開始待ち時間(待機時間)を0に設定する(S1506)。これにより、オンラインステイプルジョブを開始するまでの遅れを最小限とするために、直ちにステイプラ650をオンラインステイプル位置へ移動を開始させる。
一方、第1時間T1が第2時間T2よりも長い場合(S1505:No)、CPU601は、移動開始待ち時間を第1時間T1から第2時間T2を減算した値に設定する(S1507)。この場合、直ぐにステイプラ650を移動開始させなくとも、オンラインステイプルジョブの開始に遅れが生じることは無い。つまり、次のオンラインステイプル動作の開始タイミングは今時点から第1時間T1経過後になる。また、オンラインステイプル位置へ移動に要する時間分前のタイミングは今時点から、第1時間T1から第2時間T2を減算した差分時間の経過後になる。そのため、この間はステイプラ650の移動開始待ち時間(待機時間)となる。
CPU601は、ステイプラ650がオンラインステイプル位置への移動開始待ちであることを表す移動開始待ちフラグをONする(S1508)。CPU601は、移動開始待ち時間が経過したか否かを判別する(S1509)。なお、移動開始待ち時間が経過したか否かの判別は、例えば図示しないタイマを用いて行う。また、ステイプラ650の移動待機中、つまり待機時間の経過前においてマニュアルステイプルジョブを受け付けることも可能である。
CPU601は、移動開始待ち時間が経過した場合(S1509:Yes)、移動開始待ちフラグをOFFし(S1510)、ステイプラ650のオンラインステイプル位置への移動を開始させる(S1511)。即ち、第1時間T1が第2時間T2まで減少すると、移動開始待ちフラグはOFFになる。なお、S1506で移動開始待ち時間が0に設定された場合、移動開始待ちフラグは直ちにOFFになる。
CPU601は、ステイプラ650がオンラインステイプル位置へ到達したか否かを判別する(S1512)。ステイプラ650がオンラインステイプル位置に到達した場合(S1512:Yes)、CPU601は、オンラインステイプルを行うシート束、つまり1部あたりの全てのシートを受け付けたか否かを判別する(S1513)。また、そうでない場合(S1512:No)、ステップS1503の処理へ戻る。
CPU601は、1部あたりの全てのシートを受け付けてシート束の全てのシートが揃ったと判別した場合(S1513:Yes)、このシート束に対するステイプル動作(綴じ動作)を実行する(S1514)。また、そうでない場合(S1513:No)、ステップS1512の処理へ戻る。
CPU601は、オンラインステイプルジョブが終了したか否かを判別する(S1515)。なお、オンラインステイプルジョブの終了又は継続は、プリンタ部10から受信した制御データに基づき判別する。オンラインステイプルジョブが継続する場合(S1516)、次のオンラインステイプル動作が控えているため、ステップS1512の処理へ戻る。また、そうでない場合、つまりオンラインステイプルジョブが終了した場合(S1515:Yes)、CPU601は、オンラインステイプル実行中フラグをOFFする(S1516)。
CPU601は、マニュアルステイプル実行中フラグがONであるか否かを判別する(S1517)。オンラインステイプルジョブの実行中にマニュアルステイプルの実行指示を受け付けた場合であっても、オンラインステイプル動作までの第1時間T1によってはマニュアルステイプルを実行できていない場合がある。例えば、次にマニュアルステイプルの実行が控えている場合(S1517:Yes)、図6に示す制御手順に基づきステイプラ650の移動が行われる。そのため、CPU601は、ここではステイプラ650を移動させずにオンラインステイプルジョブを終了する。また、マニュアルステイプルの実行が控えていない場合(S1517:No)、CPU601は、ステイプラ650をホームポジション位置901に移動させ(S1518)、その後、オンラインステイプルジョブを終了する。
なお、ステップS1512の処理においてステイプラ650がオンラインステイプル位置へ到達していないと判別された場合、ステップS1503の処理へ戻ると説明した。これは、オンラインステイプル処理されるべきシート束のシートが全て受け渡される前に、束枚数に依ってはマニュアルステイプルを実行する場合があるためである。
このような場合であっても、ステイプラ650が次のオンラインステイプル動作までにオンラインステイプル位置に移動していれば、オンラインステイプルジョブへの影響は無い。そのため、再びCPU601は次に実際にオンラインステイプル動作が行われるまでの第1時間T1の計算(S1503)と、現在ステイプラ650が位置している場所からオンラインステイプル位置に移動するための第2時間T2の計算(S1504)を行う。そして、CPU601は、ステイプラ650を適切なタイミングでオンラインステイプル位置に移動させる(S1505〜S1511)。
なお、オンラインステイプルジョブの1部目のシート束においては、既にステイプラ650の移動待機時間が適切となるように制御される。そのため、ステップS1512の処理時点でオンラインステイプル位置以外にステイプラ650が移動していることは無い。
[マニュアルステイプルに係る制御手順]
ここでは、フィニッシャ500にマニュアルステイプルの実行指示があった際の、ステイプラ650に対する制御部600の制御手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、CPU601は、ユーザによって開口部910にシート束が挿入され、開口部シート束センサ909によりシート束が検出された場合、マニュアルステイプルの実行指示を受け付けたものとみなす。
図6は、マニュアルステイプルの実行指示を受け付けた場合のCPU601の制御手順の一例を示すフローチャートである。
CPU601は、マニュアルステイプルの実行指示の受け付けを契機に、マニュアルステイプルの実行が指示されたことを表すマニュアルステイプル実行中フラグをONする(S1601)。
CPU601は、オンラインステイプルジョブが実行中であるか否かを判別する(S1602)。具体的には、オンラインステイプル実行中フラグのON又はOFFに基づき判別する。
CPU601は、オンラインステイプルジョブが実行中、つまりフラグがONである場合(S1602:Yes)、次のオンラインステイプル動作が開始されるまでの第1時間T1を決定する(S1603)。マニュアルステイプルの実行指示に対してステイプラ650を移動させて良いか否かの判別は、オンラインステイプルジョブ実行中のステイプラ650の動作タイミングに依存するため、ここで第1時間T1を決定する。なお、第1時間T1の決定方法に関しては後述する。
CPU601は、マニュアルステイプルを1回実行するために要する所要時間T3を決定する(S1604)。このマニュアルステイプル動作の所要時間T3には、その時点でステイプラ650が滞在している位置からマニュアルステイプル位置へ移動し、さらに戻ってくるための時間も含まれる。なお、マニュアルステイプル動作の所要時間T3の決定方法に関しては、図7(b)、(c)の各表、図10に示すフローチャートを用いて後ほど説明する。
CPU601は、第1時間T1と所要時間T3を決定した後、マニュアルステイプルジョブを受け付けて良いか否かを判別する。この判別は、ステイプラ650がオンラインステイプル位置への移動開始待ち状態(ステイプラ650がオンラインステイプル位置にいない状態)であるか否かによって条件が異なる。
ステイプラ650が移動開始待ち状態である場合、ステイプラ650はホームポジション位置901或いはマニュアルステイプル位置902にあると考えられる。この場合、第1時間T1と所要時間T3の他に、マニュアルステイプル動作後にオンラインステイプル位置まで移動するための第2時間T2も考慮する必要がある。つまり、オンラインステイプルジョブの実行に影響を与えないためには、オンラインステイプル位置への第2時間T2とマニュアルステイプル動作の所要時間T3の合計時間が第1時間T1以下である必要がある。
一方、移動開始待ち状態ではない場合、ステイプラ650がオンラインステイプル位置に滞在しているため、所要時間T3が第1時間T1以下であればオンラインステイプルジョブの実行に影響しない。そこで、CPU601は、移動開始待ちフラグがONであるか否かを判別する(S1605)。
移動開始待ちフラグがONである場合(S1605:Yes)、CPU601は、今時点のステイプラ650の滞在位置から、オンラインステイプル位置へ移動に要する時間T2を決定する(S1606)。なお、第2時間T2の決定方法に関しては後述する。
CPU601は、第2時間T2と所要時間T3の合計と、第1時間T1とを比較する(S1607)。比較の結果、第2時間T2と所要時間T3の合計が第1時間T1を超える場合(S1607:Yes)、オンラインステイプルジョブの実行に影響を及ぼすことから、ステップS1602の処理へ戻る。
一方、移動開始待ちフラグがOFFであった場合(S1605:No)、ステイプラ650はオンラインステイプル位置にあると考えられる。この場合、第2時間T2を考慮する必要がないので、CPU601は、第1時間T1と所要時間T3とを比較する(S1608)。比較の結果、所要時間T3が第1時間T1を超える場合(S1608:Yes)、オンラインステイプルジョブの実行に影響を及ぼすことから、ステップS1602の処理へ戻る。
このように、マニュアルステイプルを実行できない場合には、この一連の処理を繰り返してオンラインステイプルジョブが終了するか、あるいはジョブの進行によって第1時間T1が増加して比較対象となる時間との大小関係が変化するのを待つ。つまり、この様な場合ではマニュアルステイプルの実行が禁止されることになる。
一方で、オンラインステイプルジョブの実行に影響しない場合(S1607:Yes、又は、S1608:Yes)、オンラインステイプルジョブの実行中においてマニュアルステイプルジョブを実行することができる。そのため、CPU601は、ステイプラ650をマニュアルステイプル位置へ移動し(S1609)、マニュアルステイプル動作を実行する(S1610)。その後、CPU601は、オンラインステイプルジョブが実行中であるか否かを判別する(S1611)。CPU601は、このようにしてマニュアルステイプル動作の実行を許可する。
CPU601は、オンラインステイプルジョブが実行中でない場合(S1611:No)、ステイプラ650をホームポジション位置901へ移動する(S1612)。その後、マニュアルステイプル実行中フラグをOFFし(S1613)、マニュアルステイプルを終了する。また、オンラインステイプルジョブが実行中である場合(S1611:Yes)、ステイプラ650は図5に示す制御手順に基づきオンラインステイプル位置へ移動される。そのため、CPU601は、ステイプラ650を移動することなくマニュアルステイプル実行中フラグをOFFし(S1613)、マニュアルステイプルを終了する。
なお、ステイプラ650をマニュアルステイプル位置902から移動させない場合、直近のオンラインステイプル動作から次のオンラインステイプル動作までの間隙において、マニュアルステイプルジョブの受け付け可能な時間が増加することになる。なぜならば、マニュアルステイプル動作の所要時間T3に含まれるステイプラ650の移動にかかる時間が削減されるためである。
なお、ステップS1601の処理においてオンラインステイプルジョブが実行中でない場合(フラグがOFF)、オンラインステイプルとマニュアルステイプルでステイプラ650の排他制御をする必要はない。そのため、CPU601は、マニュアルステイプルの実行指示の受け付けを契機に、マニュアルステイプル動作を開始するように制御する。
[第1時間の決定方法]
ここでは、先述した第1時間T1の決定方法について、図7(a)の表、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
図7は、プリンタ部10及びフィニッシャ500の各動作に要する所要時間を表すデータを格納したテーブルの一例である。図7(a)は、プリンタ部10からフィニッシャ500へのシートの受け渡し間隔(搬送間隔)に影響する、プリンタ部10の各動作に要する時間を格納した表である。
図8は、次のオンラインステイプル動作までの第1時間の決定手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、図5に示すステップS1503、図6に示すステップS1603の各処理に相当する。
CPU601は、制御部200から受信してRAM602に保存した印刷ジョブの制御データから綴じ対象のシート束1部あたりのシート枚数を取得する(S1801)。CPU601は、プリンタ部10から受け付けたシートが、シート束の先頭シートから何枚目にあたるかを表す受け渡し済みシート枚数を取得する(S1802)。シート束1部あたりのシート枚数と受け渡し済みシート枚数から、これから受け渡されるシート束の残りのシート枚数(残受け渡しシート枚数)を決定する(S1803)。
CPU601は、制御部200から受信した印刷ジョブの制御データに基づきプリンタ部10からシートが排出される間隔を図7(a)の表に従って読み込む(S1804)。なお、このシート排出時間は、シートのサイズ、片面画像形成モード/両面画像形成モードかによって異なる。CPU601は、残受け渡しシート枚数とシート排出間隔に基づく第3時間を決定し、次のオンラインステイプル動作までの第1時間T1を決定する(S1805)。
CPU601は、プリンタ部10がプロセスユニット101の起動、あるいは各種モータの起動等を行う画像形成準備中であるか否かを判別する(S1806)。なお、画像形成準備に要する時間もオンラインステイプル動作までの第1時間T1に加算することができる。これは、プリンタ部10が画像形成準備であれば、その間はフィニッシャ500にシートが受け渡されることもオンライン後処理をすることもないためである。
CPU601は、画像形成準備時間を決定するためにプリンタ部10が画像形成準備に要する総時間(画像形成準備総時間)を図7(a)に示す表に従って読み込む(S1807)。なお、画像形成準備に要する時間は、温度、湿度など装置の設置環境に応じてその長さが異なる。
CPU601は、受信した印刷ジョブの制御データに基づき画像形成準備を開始してからの経過時間を読み込む(S1808)。このようにして、画像形成準備の進行状態を把握する。また、画像形成準備総時間から、画像形成準備経過時間を減算した時間が、残りの画像形成準備時間である。よって、CPU601は、読み込んだ2つの時間に基づき画像形成準備時間を決定する(S1809)。そして、このようにして求めた画像形成準備時間(第4時間)を、次のオンラインステイプル動作までの第1時間T1に加算する(S1810)。
ここで、プリンタ部10が画質調整中である場合、又は、同一シート束内の最後のシートへの画像形成完了前に画質調整が実行される場合、その画質調整に要する時間もオンラインステイプル動作までの第1時間T1に加算することができる。つまり、プリンタ部10が画質調整を行っている間は印刷ジョブの画像形成を行うことができないため、フィニッシャ500に受け渡されるシートの間隔が画質調整の時間分空くことになる。そのため、プリンタ部10が画質調整を行っている時間(第5時間)は、マニュアルステイプル動作のための時間として使用することが可能である。
CPU601は、受信した印刷ジョブの制御データに基づきプリンタ部10が画質調整中であるか否かを判別する(S1811)。画質調整を実行中である場合(S1811:Yes)、CPU601は、実行している画質調整に応じた画質調整総時間を図7(a)の表に従って読み込む(S1812)。なお、画質調整に要する時間は、実行する画質調整の種類によってその長さが異なる。
CPU601は、受信した印刷ジョブの制御データに基づき画質調整を開始してからの経過時間を読み込む(S1813)。これにより、画質調整の進行状態を把握することができる。また、画質調整総時間から、画質形成経過時間を減算した時間が、残りの画質調整時間である。よって、CPU601は、読み込んだ2つの時間に基づき画質調整時間を決定する(S1814)。
一方、画質調整が行われていない場合(S1811:No)であっても、現在処理中の同一シート束の最後のシートへの画像形成完了前に画質調整が実行される場合には、その分次のオンラインステイプル動作が開始されるまでの時間は延びることになる。CPU601は、受信した印刷ジョブの制御データに基づきあと何枚後に画質調整が実行されるかを表す画質調整カウンタを読み込む(S1815)。CPU601は、残受け渡しシート枚数が画質調整カウンタより大きいか否かを判別する(S1816)。大きい場合(S1816:Yes)、現在処理中の同一シート束の最後のシートへの画像形成完了前に画質調整が実行されるということになる。
比較の結果、少なくとも現在処理中の同一シート束の最後のシートへの画像形成完了前に画質調整が実行されない場合(S1816:No)、CPU601は、第1時間T1の決定を終了する。
一方、現在処理中の同一シート束の最後のシートへの画像形成完了前に画質調整が実行される場合(S1816:Yes)、CPU601は、実行される画質調整に応じた画質調整総時間を図7(a)の表に従って読み込む(S1817)。その後、CPU601は、画質調整が実行予定である場合の画質調整時間を導出する(S1818)。CPU601は、画質調整時間を次のオンラインステイプル動作までの第1時間T1に加算する(S1819)。このように、CPU601を含む制御部600は、第1時間を決定する決定ユニットとして機能する。なお、図7の表(a)中の動作種類や数値は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
[移動所要時間の決定方法]
ここでは、先述した第2時間T2の決定方法について、図7(b)の表、図9に示すフローチャートを用いて説明する。図7(b)は、ステイプラ650が各移動元の位置から他の位置先に移動するのに要する時間を格納した表である。
図9は、ステイプラ650の滞在位置からオンラインステイプル位置へ移動する際の所要時間の決定手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、図5に示すステップS1504、図6に示すステップS1606の各処理に相当する。
CPU601は、現在のステイプラ650の滞在位置(現在位置)及び実行されるべきオンラインステイプル位置を判別する(S1901)。CPU601は、現在のステイプラ650の滞在位置から、オンラインステイプル位置へ移動に要する時間を図7(b)の表に従って読み込む(S1902)。なお、図7(b)の表の値は、予め測定され、あるいは計算されて例えばROM605に格納される。CPU601は、読み込まれた値をステイプラ650がオンラインステイプル位置に移動するための第2時間T2として決定する(S1903)。なお、図7(b)の表中の数値は一例であり、本発明はこの数値に限定されるものではない。
[マニュアルステイプル所要時間の決定方法]
ここでは、先述した所要時間T3の決定方法について、図7(b)、(c)の各表、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図7(c)は、ステイプラ650が各種の綴じ動作を行うのに要する時間を格納した表である。
図10は、マニュアルステイプル所要時間の決定手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、図6に示すステップS1604の処理に相当する。
なお、マニュアルステイプル所要時間とは、ステイプラ650の滞在位置からマニュアルステイプル位置902へ移動させる時間、ステイプル動作を行う時間、マニュアルステイプル位置902から元のオンラインステイプル位置に戻るための時間の合計時間である。
CPU601は、現在のステイプラ650の滞在位置(現在位置)を判別する(S2001)。CPU601は、現在のステイプラ650の滞在位置から、マニュアルステイプル位置902へ移動するのに要する時間を図7(b)の表に従って読み込む(S2002)。ここで、ステイプラ650が現在の位置とマニュアルステイプル位置を往復する為の時間は、読み込んだ第2時間の2倍であるとする。CPU601は、ステイプラ移動時間を決定する(S2003)。
CPU601は、マニュアルステイプルのためにステイプル動作させるのに要する時間を読み込む(S2004)。マニュアルステイプル所要時間は、ステイプラ650の移動時間とステイプル動作時間の合計時間である。そのため、CPU601は、2つの時間を足したものをマニュアルステイプル動作の所要時間T3として決定する(S2005)。なお、図7(c)の表中の数値は一例であり、本発明はこの数値に限定されるものではない。
このように、本実施形態に係る画像形成システムSでは、オンラインステイプルジョブ実行中においてマニュアルステイプルジョブの受け付け可能な時間を最適化することができる。これにより、オンラインステイプル機能を使用するユーザの待ち時間を増加させることなく、マニュアルステイプルの受け付け可能な時間を延ばすことができる。そのため、マニュアルステイプルを利用するユーザとオンラインステイプルを利用するユーザそれぞれの利便性を両立させることができる。
以上のように、本開示によれば、マニュアルステイプルを利用するユーザとオンラインステイプルを利用するユーザそれぞれの利便性を両立させることができる後処理装置が提供される。また、この後処理装置を有する画像形成システムも提供される。
更に、本開示によれば、マニュアルステイプルを利用するユーザとオンラインステイプルを利用するユーザそれぞれの利便性を両立させることができる。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
10・・・プリンタ部、300・・・画像形成装置、500・・・フィニッシャ、502・・・入り口ローラ対、507・・・搬送ローラ、551・・・切り替えフラッパ、552、553・・・パス、630・・・中間トレイ、650・・・ステイプラ、690・・・束排紙ローラ、700・・・排紙トレイ、907・・・ガイドレール、908・・・ガイド板、909・・・開口部シート束センサ、910・・・開口部、911・・・ステイプラ移動モータ、921・・・ステイプラ位置検知センサA、922・・・ステイプラ位置検知センサB、923・・・ステイプラ位置検知センサC、924・・・ステイプラ位置検知センサD、925・・・ステイプラ位置検知センサE、926・・・ステイプラ位置検知センサF、20・・・通信ケーブル、200、600・・・制御部、201、601・・・CPU、202、602・・・RAM、203、603・・・入出力ポートIC、204、209、604・・・通信インタフェース、205、605・・・ROM、208・・・操作部。

Claims (7)

  1. シートに対して綴じ処理を行う後処理装置であって、
    シートに対して前記綴じ処理を行う綴じ手段と、
    前記綴じ手段を、前記後処理装置が接続される画像形成装置から搬送されるシートに対して前記綴じ処理を行う第一の処理における第1処理位置、又は、前記後処理装置に手差し挿入されるシートに対して前記綴じ処理を行う第二の処理における第2処理位置に移動させる移動手段と、
    前記綴じ手段の位置を検知する位置検知手段と、
    前記第一の処理において次に前記綴じ処理が実行されるまでの第1時間が、前記位置検知手段により検知された位置から前記第1処理位置まで前記綴じ手段の移動に要する第2時間よりも大きい場合、前記第1時間と第2時間との差分に応じた差分時間が経過した後に当該綴じ手段の移動を開始するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする、
    後処理装置。
  2. 前記所定の後処理を行うシート束1つあたりのシート枚数と画像形成装置から搬送されるシートの搬送間隔から決定される第3時間と、前記画像形成装置における画像形成の準備に要する第4時間と、当該画像形成装置における画質調整に要する第5時間とのうち、少なくとも1つを用いて前記第1時間を決定する決定ユニットを有することを特徴とする、
    請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記後処理手段の位置を検知する検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記後処理手段の位置が前記第1処理位置でなく、且つ、前記第1時間が第1所要時間と第2所要時間との合計時間よりも大きい場合、前記第二の処理の実行を許可し、
    前記第1所要時間は、前記検知手段により検知された前記後処理手段の位置から前記第1処理位置まで前記後処理手段が移動するのに要する時間であり、
    前記第2所要時間は前記検知手段により検知された位置と前記第2処理位置との往復の移動に要する時間を含む前記第二の処理に要する時間であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の後処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記後処理手段が前記第1処理位置にあり、且つ、前記第1時間が前記第2所要時間よりも大きい場合、前記第二の処理の実行を許可することを特徴とする、
    請求項3に記載の後処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記後処理手段の位置が前記第1処理位置でなく、且つ、前記第1時間が前記第1所要時間と前記第2所要時間との合計時間よりも小さい場合、前記第二の処理の実行を禁止することを特徴とする、
    請求項3に記載の後処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記第一の処理が実行されていない場合には前記第二の処理の実行を許可することを特徴とする、
    請求項1乃至いずれか一項に記載の後処理装置。
  7. シートに画像を形成する画像形成装置と、シートに綴じ処理を行う後処理装置とを含む画像形成システムであって、
    前記後処理装置は、
    シートに対して前記綴じを行う綴じ手段と、
    前記綴じ手段を、前記画像形成装置から搬送されるシートに対して前記綴じ処理を行う第一の処理における第1処理位置、又は、手差し挿入されるシートに対して前記綴じ処理を行う第二の処理における第2処理位置に移動させる移動手段と、
    前記綴じ手段の位置を検知する位置検知手段と、
    前記第一の処理において次に前記綴じ処理が実行されるまでの第1時間が、前記位置検知手段により検知された位置から前記第1処理位置まで前記綴じ手段の移動に要する第2時間よりも大きい場合、前記第1時間と前記第2時間との差分の時間が経過した後に当該綴じ手段の移動を開始するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする、
    画像形成システム。
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