JP6598053B2 - 天板付什器ユニット - Google Patents
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Description
このような天板付什器においては、使用者の姿勢、体格、性別、好み等によって、作業のしやすい天板の高さは個々に異なる。こうした状況においては、天板の高さが一定である天板付什器では対応することができないため、天板の高さを上下に変更可能とした天板付什器が使用されている。このような天板付什器においては、執務者の要望に応じた天板高さの作業エリアを提供することができるため、作業効率を向上させることができるとともに、執務者の体への負荷を軽減することができる。
また、この種の天板付什器においては、天板を含む上部ユニットの奥行方向の奥側位置から前側遮蔽板等の機能部品の下端が天板よりも下方に突出することがある。
また、物品収納什器が天板の奥行方向の手前側の端面から手前側に突出すると、天板を上昇させて執務者が立ち姿勢で執務を行うときに物品収納什器が執務者の脚部や足先に当接し、執務者の使い勝手を悪化させてしまう。
この発明に係る天板付什器ユニットは、床面上に設置される下部ユニットと、上面が作業面とされる天板を含み前記下部ユニットに高さ調整可能に支持される上部ユニットと、前記下部ユニットと前記上部ユニットの少なくともいずれか一方の奥行方向の奥側位置から下方に引き出され、若しくは、前記上部ユニットの奥行方向の奥側位置から下方に突出する奥側機能部材と、を有する天板付什器と、前記床面上に転動自在に設置され前記天板の下方に収納配置可能な物品収納什器と、を備えた天板付什器ユニットであって、前記天板付什器は、前記物品収納什器が前記天板の下方で当該天板の奥行方向奥側に規定量以上変位したときに、前記物品収納什器と当接して当該物品収納什器の変位を規制する規制部材をさらに備え、前記上部ユニットは、第1の天板を有する第1の上部ユニットと、前記第1の天板に対向して配置される第2の天板を有する第2の上部ユニットと、を備え、前記下部ユニットは、前記第1の天板と前記第2の天板の対向方向と略直交する方向に離間して配置される一対の支持構造体を備え、各前記支持構造体は、前記床面上に設置されて前記第1の天板と前記第2の天板の対向する方向に沿って延出するベース部材と、該ベース部材から夫々上方に向かって立設され、前記第1の天板と前記第2の天板の夫々の高さを調整可能に支持する一対の伸縮脚と、を有し、前記規制部材は、各前記支持構造体の前記ベース部材の延出方向の略中央部同士を相互に連結するとともに、前記物品収納什器が当接した状態において、前記物品収納什器の奥行方向手前側の端面が、直上の前記天板の奥行方向手前側の端面と面一、若しくは、当該端面よりも奥行方向奥側にオフセットするように配置されていることを特徴とする。
さらにこの場合、第1の上部ユニットと第2の上部ユニットが、共通の下部ユニットに支持される。また、第1の天板の下方に配置する物品収納什器と、第2の天板の下方に配置する物品収納什器は、共通の規制部材によって変位を規制される。
この場合、規制部材の架設部が支柱部を介して各ベース部材に架設されるため、架設部の下方に空間が確保される。このため、規制部材の架設部の下方空間を有効利用することができる。
この場合、配線を規制部材の内部に収容することができるため、配線回りの安全性を高めることができるとともに、見栄えを向上させることができる。
また、この発明によれば、物品収納什器が規制部材に当接した状態において、物品収納什器の奥行方向手前側の端面が天板の奥行方向手前側の端面よりも奥行方向の手前側に突出しないように規制部材が配置されているため、天板の奥行方向の手前側で立ち姿勢で執務を行う執務者の使い勝手を向上させることができる。
最初に、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態においては、共通部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
図1は、天板付什器の一形態であるデスク装置1の構成を示す斜視図である。図2は、天板付什器ユニットの一形態であるデスクユニット100の断面を示す図であり、図3は、同デスクユニット100を上方から見た図である。
デスクユニット100は、天板付什器の一形態であるデスク装置1と、物品収納什器の一形態である一対のワゴン40と、を備えている。
なお、各伸縮脚16A,16Bは、第1筒部17xの一側面がベース部材15の前後方向の各端面と面一になるようにベース部材15の各端部の上面に固定されている。
この実施形態の場合、一方の支持構造体10(図1中の左側の支持構造体10)に設けられる支柱部19の内部には、第1の天板14Aと第2の天板14Bの上で使用される機器や、伸縮脚16A,16Bを昇降操作するための電動式駆動ユニット等に電力を供給するための電源配線21が挿通されている。電源配線21の下端部は、支柱部19の内壁の下端に設けられた切欠き19aを通して外部に引き出され、床面Fの下方に設けられた図示しない電力供給部に接続されている。電源配線21の上部側は架設部20内に引き入れられている。
なお、この実施形態においては、電源配線21やケーブルベア27が奥側機能部材を構成している。
なお、変位規制ブロック12の梁部材22の底板部に貫通孔を形成し、図1中の仮想線で示すように、ケーブルベア27の余長部27−Aが、貫通孔を通して変位規制ブロック12の下方に垂れ下がる構造を採用することも可能である。この場合も、余長部27−Aが変位規制ブロック12の下方に垂れ下がっても、ワゴン40の奥行方向の変位が変位規制ブロック12で規制されることにより、ワゴン40がケーブルベア27の余長部27−Aと干渉するのを抑制することができる。
したがって、この実施形態に係るデスクユニット100を採用することにより、立ち姿勢で執務を行う執務者の使い勝手を向上させることができる。
特に、この実施形態の場合、変位規制ブロック12が床面上に離間して配置される一対の支持構造体10間に架設されているため、変位規制ブロック12がデスク装置1に高い剛性をもって支持される。したがって、この構造を採用することにより、ワゴン40の変位を変位規制ブロック12によって確実に規制することができる。
第1の実施形態では、第1の天板と第2の天板の奥行方向の手前側の端面が平坦に形成されていたが、この他の実施形態に係るデスクユニット200の第1の天板214Aと第2の天板214Bの手前側の端面は、一部が凹状に窪んで形成されている。なお、図4においては、第2の天板214Bが一部破断されている。この実施形態の場合も、変位規制ブロック12は、ワゴン40の奥行方向の奥側の端面41bが当接した状態において、ワゴン40の奥行方向の手前側の端面41aが、天板の窪み部分の端面Eと面一、若しくは、その端面Eよりも奥行方向の奥側にオフセットするように配置されている。つまり、この実施形態の場合も、変位規制状態のワゴン40の奥行方向の手前側の端面41aは、直上の天板部分の奥行方向の手前側の端面Eと面一、若しくは、その端面Eよりも奥行方向の奥側にオフセットするように配置されている。
第1の実施形態に係るデスク装置1や第2の実施形態に係るデスク装置201は、第1の天板部11Aと第2の天板部11Bが一対の支持構造体10に昇降可能に支持されていたが、この第3の実施形態に係るデスク装置301は、単一の天板部11が一対の支持構造体10に昇降可能に支持されている。この第3の実施形態の場合も、天板14の下方に移動可能に配置されるワゴン(物品収納什器)の変位を規制する変位規制ブロック12(規制部材)が一対の支持構造体10に架設されている。なお、変位規制ブロック12は、ワゴンの奥行方向の奥側の端面が当接した状態において、ワゴンの奥行方向の手前側の端面が、天板14の奥行方向の手前側の端面Eと面一、若しくは、その端面Eよりも奥行方向の奥側にオフセットするように配置されている。
この第3の実施形態に係るデスクユニット300の場合も、第1,第2の実施形態と同様の基本的な効果を得ることができる。
この第4の実施形態に係るデスクユニット400は、第1,第2の実施形態と同様に天板付什器の一形態であるデスク装置401と、物品収納什器の一形態であるワゴン40を備えている。デスク装置401は、第1の天板14Aを含む第1の天板部11Aと、第2の天板(図示せず)を含む第2の天板部(図示せず)が一対の支持構造体10に昇降調整可能に支持されている。この第4の実施形態では、第1の天板14Aの奥行方向の奥側の端部に奥側機能部材の一形態である前側遮蔽板50が一体に取り付けられている。なお、図6においては、図示は省略されているが、第2の天板の奥行方向の奥側の端部にも同様に前側遮蔽板が取り付けられている。以下では、第1の天板14Aに取り付けられる前側遮蔽板50について説明するが、第2の天板に取り付けられる前側遮蔽板も同様に構成されている。
さらに、変位規制ブロック12は、下部ユニットである支持構造体10側に必ず設けなければならないものではなく、上部ユニットである第1の天板部11Aや第2の天板部11Bに設けることも可能である。
また、上記の実施形態においては、天板付什器の一形態であるデスク装置について説明したが、天板付什器は、テーブル装置やカウンター装置等であっても良い。
10 支持構造体(下部ユニット)
11 天板部(上部ユニット)
11A 第1の天板部(第1の上部ユニット,上部ユニット)
11B 第2の天板部(第2の上部ユニット,上部ユニット)
12 変位規制ブロック(規制部材)
14 天板
14A,214A 第1の天板(天板)
14B,214B 第2の天板(天板)
15 ベース部材
16A,16B 伸縮脚(下部ユニット)
19 支柱部
20 架設部
21 電源配線(奥側機能部材)
27 ケーブルベア(奥側機能部材)
30 配線収容空間
40 ワゴン(物品収納什器)
50 前側遮蔽板(奥側機能部材)
100,200,300,400 デスクユニット
Claims (3)
- 床面上に設置される下部ユニットと、上面が作業面とされる天板を含み前記下部ユニットに高さ調整可能に支持される上部ユニットと、前記下部ユニットと前記上部ユニットの少なくともいずれか一方の奥行方向の奥側位置から下方に引き出され、若しくは、前記上部ユニットの奥行方向の奥側位置から下方に突出する奥側機能部材と、を有する天板付什器と、
前記床面上に転動自在に設置され前記天板の下方に収納配置可能な物品収納什器と、を備えた天板付什器ユニットであって、
前記天板付什器は、前記物品収納什器が前記天板の下方で当該天板の奥行方向奥側に規定量以上変位したときに、前記物品収納什器と当接して当該物品収納什器の変位を規制する規制部材をさらに備え、
前記上部ユニットは、第1の天板を有する第1の上部ユニットと、前記第1の天板に対向して配置される第2の天板を有する第2の上部ユニットと、を備え、
前記下部ユニットは、前記第1の天板と前記第2の天板の対向方向と略直交する方向に離間して配置される一対の支持構造体を備え、
各前記支持構造体は、前記床面上に設置されて前記第1の天板と前記第2の天板の対向する方向に沿って延出するベース部材と、該ベース部材から夫々上方に向かって立設され、前記第1の天板と前記第2の天板の夫々の高さを調整可能に支持する一対の伸縮脚と、を有し、
前記規制部材は、各前記支持構造体の前記ベース部材の延出方向の略中央部同士を相互に連結するとともに、前記物品収納什器が当接した状態において、前記物品収納什器の奥行方向手前側の端面が、直上の前記天板の奥行方向手前側の端面と面一、若しくは、当該端面よりも奥行方向奥側にオフセットするように配置されていることを特徴とする天板付什器ユニット。 - 前記規制部材は、前記ベース部材から上方に向かって立設される支柱部と、各前記支柱部の上部間に架設される架設部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の天板付什器ユニット。
- 前記規制部材は、内部に配線収納空間が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の天板付什器ユニット。
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