JP6732493B2 - 天板昇降式什器システム - Google Patents

天板昇降式什器システム Download PDF

Info

Publication number
JP6732493B2
JP6732493B2 JP2016068192A JP2016068192A JP6732493B2 JP 6732493 B2 JP6732493 B2 JP 6732493B2 JP 2016068192 A JP2016068192 A JP 2016068192A JP 2016068192 A JP2016068192 A JP 2016068192A JP 6732493 B2 JP6732493 B2 JP 6732493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
wiring
fixture
cable
lifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016068192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017176459A (ja
Inventor
崇之 山本
崇之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2016068192A priority Critical patent/JP6732493B2/ja
Publication of JP2017176459A publication Critical patent/JP2017176459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6732493B2 publication Critical patent/JP6732493B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Description

本発明は、天板昇降式什器システムに関する。
オフィスや公共施設等においては、各種作業を行うことのできる天板を備えたデスク、テーブル、作業台、実験台等の天板付什器が用いられている。
天板付什器においては、使用者の姿勢、体格、性別、好み等によって、作業のしやすい天板の高さは個々に異なる。このため、天板の高さを上下に変更可能とした天板昇降式什器が使用されている。天板昇降式什器においては、使用者の要望に応じた天板高さの作業エリアを提供することができ、作業効率を向上させることができるとともに、使用者の体への負荷を軽減することができる。
この種の天板昇降式什器の天板の昇降機構としては、ガススプリングやギアを用いるもの、電動式駆動ユニットを用いるもの等が知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。
天板昇降式什器は、例えば、ワゴンなどの他の什器と組み合わされたり、複数の天板昇降式什器が組み合わされたりすることで、天板昇降式什器システムとして用いられることがある。
特許第3371959号公報 特許第3391285号公報 実用新案登録第3164739号公報 特開2014−113505号公報 特許第5718503号公報
しかしながら、従来の天板昇降式什器システムにおいては、天板の昇降機構を駆動するための配線や、天板上の作業に必要となる電源配線、通信配線などを含む配線ケーブルが、天板から垂れ下がることが多い。このように天板から垂れ下がる配線ケーブルは、天板の昇降に伴って移動するため、互い絡み合ったり、他の什器と干渉したりするおそれがある。このような絡み合いや干渉が生じると、天板の昇降動作に支障を来すおそれもある。
天板昇降式什器システムでは、天板が昇降しても、配線ケーブル同士あるいは配線ケーブルと他の什器との干渉や絡み合いなどを防止することが強く求められている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、天板が昇降しても、天板から垂下する配線ケーブルの安定的な移動が可能となる天板昇降式什器システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の天板昇降式什器システムは、天板と、前記天板を昇降可能に支持する支持脚と、前記天板から垂下された配線ケーブルとを有する天板昇降式什器と、前記天板昇降式什器と独立に設けられ、前記配線ケーブルを上方から挿通する開口部が上端部に形成されており、前記開口部の下方に前記配線ケーブルを収容する配線収容什器と、を備え、前記配線収容什器は、前記天板昇降式什器の前記天板の下方において、鉛直方向から見て、前記開口部が、前記天板昇降式什器における前記配線ケーブルと前記天板との固定部、および前記天板と重なる位置関係に配置されており前記天板昇降式什器は、前記天板が水平面における第1の方向に延びており、前記支持脚が前記天板の下方において前記第1の方向に対向して配置された一対からなり、前記配線ケーブルが前記一対の支持脚の前記第1の方向における内側の側面より外側に位置する前記天板の端部から垂下されており、前記配線収容什器の前記開口部は、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びている
このように構成することで、天板昇降式什器の天板から垂下された配線ケーブルは、配
線ケーブルと天板との固定部および天板と重なる位置関係に設けられた、配線収容什器の
開口部に上方から挿入される。このため、天板が昇降して配線ケーブルが移動しても、天
板の下方における開口部の範囲で移動するため、配線ケーブルの安定的な移動が可能とな
る。
また、第1の方向に対向して配置された支持脚の内側の側面よりも外側に垂下される配線ケーブルを、第2の方向に延びる配線収容什器の開口部内に収容することができる。このため、第1の方向における支持脚の内側における天板の下のスペースを有効利用することができる。
上記天板昇降式什器システムにおいては、前記天板昇降式什器の前記配線ケーブルの上端部は、前記支持脚の上端部の近傍における前記天板に固定され、前記支持脚は、前記配線収容什器の内部を鉛直方向に貫通していてもよい。
このように構成することで、天板昇降式什器の支持脚の配置位置と、配線収容什器の配置位置とを重ねることができるため、天板昇降式什器システムの設置面積の省スペース化が可能である。
上記天板昇降式什器システムにおいては、前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の一方は、前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の他方との間に隙間を有して配されておりかつ前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の他方との水平面における相対位置を規制可能な位置規制部を備えてもよい。
このように構成することで、位置規制部によって、天板昇降式什器と配線収容什器との互いの位置関係を容易に合わせることができる。
上記天板昇降式什器システムにおいては、前記天板昇降式什器は、複数個が互い離間して配置され、前記配線収容什器は、鉛直方向から見て、複数個の前記天板昇降式什器におけるそれぞれの前記天板を横断する位置関係に配置されていてもよい。
このように構成することで、複数の天板昇降式什器の天板を横断するように設けられた1つの配線収容什器に、複数の天板からの配線ケーブルをまとめて収容することができる。このような配線収容什器においては、各天板の配線ケーブルと接続する配線を収容することで、各天板の配線ケーブルとの接続が容易になり、配線レイアウトを簡素化することができる。
本発明の天板昇降式什器システムによれば、天板が昇降しても、天板から垂下する配線ケーブルの安定的な移動が可能となる。
本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器システムの主要部の構成例を示す模式的な分解斜視図である。 図2におけるA部の拡大図である。 図3におけるB視の平面図である。 図4におけるC−C断面図である。 図4におけるD−D断面図である。 本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な斜視図である。 図7におけるE視の斜視図である。 図8におけるG視の平面図である。 本発明の第3の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な正面図である。 本発明の第4の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な平面図である。 図11におけるH−H断面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器システムについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器システムの主要部の構成例を示す模式的な分解斜視図である。図3は、図2におけるA部の拡大図である。図4は、図3におけるB視の平面図である。図5は、図4におけるC−C断面図である。図6は、図4におけるD−D断面図である。
図1に示すように、本実施形態のデスク装置システム100(天板昇降式什器システム)は、デスク装置110A、110B、110C、110D(天板昇降式什器)と、配線収容ユニット120(配線収容什器)とを備える。
デスク装置110Aとデスク装置110Dとは、それらの間に配線収容ユニット120を挟んで、水平面におけるX方向(第1の方向)に対向して配置されている。配線収容ユニット120は、水平面においてX方向と直交するY方向(第2の方向)に延びて配置されている。
デスク装置110A、110B、110Cは、配線収容ユニット120に対して、X方向の同方向側となる領域に、Y方向に互いに離間して配列されている。
デスク装置110A、110B、110Cは、いずれも同一の構成を有し、配置位置のみが異なる。以下では、デスク装置110A、110B、110Cの構成の説明など、互いを区別する必要のない説明では、デスク装置110と称する場合がある。
まず、デスク装置110の構成について説明する。
図2に示すように、デスク装置110は、天板1と、天板1を昇降可能に支持する支持脚2L、2Rとを備える。
図1に描かれた各天板1の高さは一例であり、操作者が適宜変更することができる。図1では、天板1Aがデスク装置110による最上位置に位置し、天板1Cがデスク装置110による最下位置に位置する場合の例が描かれている。
天板1の外形は特に限定されないが、本実施形態では、一例として、平面視矩形状の平板である。平面視は、鉛直上方から下方を見ることを意味する。
天板1の平面視の外形は、矩形状の長辺を構成する正面外縁1fおよび背面外縁1bと、矩形状の短辺を構成する左側外縁1hおよび右側外縁1mとを有する。
正面外縁1fは、デスク装置110の標準的な使用状態において天板1の周りで使用者が立ったり座ったりする場合に、使用者が正対する外縁である。左側外縁1h(右側外縁1m)は、正面外縁1fから背面外縁1bに向かって左側(右側)の外縁である。
デスク装置システム100において、各天板1は、天板1の長手方向がX方向、短手方向がY方向となり、右側外縁1mが、配線収容ユニット120上に位置する向きに配置さている。
図2に示すように、天板1の下面には、後述する支持脚2L,2Rの上端部と固定するための支持ブラケット3(昇降脚部材2R上の支持ブラケット3は不図示)が固定されている。
本実施形態では、天板1の支持ブラケット3は、天板1の左側外縁1h、右側外縁1mの近傍において、それぞれ左側外縁1h、右側外縁1mに沿う方向に延びて設けられている。支持ブラケット3は、天板1の長手方向において左側外縁1h(右側外縁1m)との間に天板下面が露出するように固定されていてもよい。ただし、本実施形態では、後述する支持脚2L、2Rの間における天板1下のスペースを広くするため、各支持ブラケット3の側面が、それぞれ左側外縁1h、右側外縁1mと略並ぶ位置において天板1と固定されている。
さらに、天板1は、後述する支持脚2L、2Rの動作を制御する制御ユニット(不図示。以下同じ。)と、制御ユニットに昇降動作信号を入力するための操作部7と、配線ケーブル8と、を備えている。
制御ユニットは、例えば、天板1の下面等に固定されている。制御ユニットは、電気配線(不図示。以下同じ。)を通して、後述する配線ケーブル8、支持脚2L、2Rに内蔵された伸縮駆動装置(不図示。以下同じ。)、および操作部7と電気的に接続されている。
操作部7は、天板1の正面外縁1fの近傍の下面に設けられている。操作部7は、天板1内の制御ユニットに、電気配線(不図示。以下同じ。)を介して電気的に接続されている。
使用者が操作部7に対して所定の操作を入力すると、操作部7から電気配線を通して、制御ユニットに操作信号が送信される。制御ユニットは、操作部7から操作信号を受信すると、受信した信号に基づいて、天板1を支持する後述の昇降脚部材2Aに昇降動作を実行させる指令信号を出力する。後述の昇降脚部材2Aは、指令信号を受信すると、その指令信号に応じて伸縮駆動される。これによって、天板1の高さの調整がなされる。
本実施形態では、各天板1は、2つの昇降脚部材2Aによって支持されている。このため、操作信号を受信した天板1の制御ユニットは、2つの昇降脚部材2Aを同期して駆動する。これにより、天板1が水平を保って昇降移動される。
配線ケーブル8は、その一端が右側外縁1m側の天板端部1aの下面において、背面外縁1b寄りの位置に図示略の固定部を介して固定されている。配線ケーブル8はこの固定部から、下方に垂下されている。配線ケーブル8の他端部は、天板1および配線ケーブル8の下方に配置された後述する配線収容ユニット120の内部に固定されている。
配線ケーブル8は、電源用、通信用等の配線を備える。配線ケーブル8内の配線は、少なくとも、制御ユニット、および後述する昇降脚部材2Aの伸縮駆動装置への電源配線を含む。配線ケーブル8の配線は、例えば、電気配線でもよいし、光ファイバなどの光配線でもよい。
配線ケーブル8は、単数または複数の配線自体でもよい。複数の配線の場合、束ねられていれもよいし、束ねられていなくてもよい。
図3に示すように、本実施形態では、配線ケーブル8は、電源配線を含むケーブル本体8aと、ケーブル本体8aを挿通するケーブル保護チェーン8dと、を備える。
ケーブル保護チェーン8dから延出されたケーブル本体8aの電源配線の先端にはプラグ8bが設けられている。
ケーブル保護チェーン8dは、複数のコマ部材がピンを介して回動自在に連結されたチェーン状部材である。これにより、ケーブル保護チェーン8dは、右側外縁1mに平行な鉛直面内で、屈曲(湾曲)自在に変形するようになっている。ケーブル保護チェーン8dの変形は、コマ部材の配列が屈曲して起こるが、内部のケーブル本体8aは滑らかに湾曲している。以下では、配線ケーブル8の変形に関して、ケーブル保護チェーン8dの屈曲変形も含めて、単に湾曲と言うことにする。
図2に示すように、支持脚2L、2Rは、配置位置が異なるのみで、互いに同様の構成を有する。
支持脚2Lの上端部は、天板1の長手方向(X方向)において、左側外縁1h寄りの天板端部に設けられた支持ブラケット3に固定されている。
支持脚2Rの上端部は、天板1の長手方向において右側外縁1m寄りの天板端部に設けられた支持ブラケット3に固定されている。
以下、支持脚2L、2Rの構成について、支持脚2Lの例で説明する。
支持脚2Lは、ベース部材2Bと、昇降脚部材2Aとを備える。
ベース部材2Bは、天板端部の下方において天板1の短手方向(Y方向)に延びて配置される。ベース部材2Bの長さは、天板1を安定して支持できる長さであれば特に限定されないが、本実施形態では、一例として、天板1の短手方向の幅(背面外縁1bと正面外縁1fとの間の距離)と略等しい。
ベース部材2Bの短手方向(天板1の長手方向)におけるベース部材2Bの幅は、後述する昇降脚部材2Aが固定可能な幅であればよい。
ベース部材2Bの下面には、複数の接地部材2dが突出されている。ベース部材2Bは、複数の接地部材2dを介して床面F上に配置される。接地部材2dは、ベース部材2Bの配置高さおよび水平レベルを調整できるようになっている。
接地部材2dの個数は2以上であれば、特に限定されない。本実施形態では、一例として、ベース部材2Bの長手方向における両端部と中央部とにそれぞれ1つずつ設けられている。
昇降脚部材2Aは、ベース部材2B上に固定された第1筒部2aと、第1筒部2a内に鉛直方向に移動可能に挿入された第2筒部2bと、第2筒部2b内に鉛直方向に移動可能に挿入された第3筒部2cと、を有している。
第1筒部2a、第2筒部2b、および第3筒部2cは、それぞれ角筒状をなしている。
昇降脚部材2Aは、伸縮駆動装置(不図示。以下同じ。)を内蔵している。昇降脚部材2Aは、伸縮駆動装置が駆動源(不図示。以下同じ。)によって駆動されることによって、第1筒部2aに対し、第2筒部2b、第3筒部2cが鉛直方向に沿って出没することできる。これにより、昇降脚部材2Aは、昇降脚部材2A全体としての鉛直方向の長さが調整可能(伸縮可能)となっている。
昇降脚部材2Aの第3筒部2cの上端は、支持ブラケット3と、例えば、ビス止めなどによって固定されている。
図1に示すように、デスク装置110Dは、デスク装置110の天板1に代えて、天板1Dを備え、天板1Dを3つの昇降脚部材2Aによって昇降可能に支持して構成される。
天板1Dは、天板1において左側外縁1hと正面外縁1fとのなす角部を平面視略矩形状に切り欠いて構成された平面視L字状の外形を有する。このため天板1Dにおいて、左側外縁1hは、右側外縁1mよりも短くなっている。
天板1Dは、左側外縁1h側の天板端部においてデスク装置110と同様に、ベース部材2Bと昇降脚部材2Aとからなる支持脚2Lによって支持される。
天板1Dは、右側外縁1m側の天板端部においては、ベース部材2Bと、ベース部材2Bの長手方向の両端部に立設された2つの昇降脚部材2Aとからなる支持脚2RDによって支持される。支持脚2RDの各昇降脚部材2Aの上端は、支持ブラケット3を介して天板1Dに固定されている。
特に図示しないが、デスク装置110Dにおける天板1Dには、左側外縁1hの近傍の天板端部の下面に配線ケーブル8が固定され、下方に垂下されている。天板1Dに上端部が固定された配線ケーブル8は、天板1Dおよび配線ケーブル8の下方に配置された後述する配線収容ユニット120の内部に固定されている。
図1に示すように、配線収容ユニット120は、Y方向において直列に配列された、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cと、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6C上にそれぞれ取り付けられた3つの仕切り板10と、を備える。
第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cは、配置位置が異なる点と、両端部の第1収容部6Aおよび第3収容部6Cに端部カバー6sが設けられた点とを除いて、互いに同一の形状を有する。第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cは、図示略の接続部材によって、Y方向に隣り合う位置で互いに固定されている。
第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cは、いずれもそれぞれの長手方向(Y方向)に延びる鉛直面に関して面対称な形状を有する。
第1収容部6Aは、デスク装置110A、110Dの間に配置されている。第1収容部6Aの内部には、天板1A、1Dから垂下された各配線ケーブル8(天板1Dから垂下された配線ケーブル8は不図示)の下端部が収容されている。
第2収容部6B(第3収容部6C)は、デスク装置110B(110C)の右側外縁1m側に配置されている。第2収容部6B(第3収容部6C)の内部には、天板1B(1C)から垂下された配線ケーブル8の下端部が収容されている。
さらに、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cの内部には、これらの長手方向(Y方向)にまたがる電源用、通信用などの配線を含むケーブルが挿通および収容可能である。
以下では、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cに共通する構成について、第2収容部6Bを例にして説明する。第2収容部6B内の位置関係の説明では、デスク装置システム100における配置方向に合わせて、第2収容部6Bの長手方向をY方向、短手方向をX方向として説明する。
図2に示すように、第2収容部6Bは、ベース部材6a、側板部6c、上面部6e(上端部)、側板6g、第1配線ダクト部6h、第2配線ダクト部6n、および配線ガイド6qを備える。
ベース部材6aは、Y方向における第2収容部6Bの両端部をそれぞれ支持する。ベース部材6aは、X方向に細長く延ばされ、下面には、複数の接地部材6bが突出されている。ベース部材6aは、複数の接地部材6bを介して床面F上に配置される。接地部材6bは、ベース部材6aの配置高さおよび水平レベルを調整できるようになっている。
側板部6cは、各ベース部材6aの中央部において、それぞれ立設されている。
側板部6cのX方向の中心部には、鉛直方向に長いスリット状の水平方向開口部6dが厚さ方向(Y方向)に貫通している。
上面部6eは、Y方向に互いに対向する各側板部6cの上端部において、各側板部6cのX方向の中心部に固定されている。上面部6eは、Y方向に長く延ばされており、各側板部6cのY方向のスパンを決めている。上面部6eのX方向の幅は、側板部6cのX方向の幅よりも狭い。
側板6gは、各側板部6cの間をX方向の外側からそれぞれ覆う矩形状のカバー部材である。
各側板6gは、Y方向の両端部に係止部6uが設けられている。各係止部6uは、側板部6cに設けられた係止金具に係止され、側板部6cのX方向の端面と略同位置に係止される。
側板6gを係止する係止金具は係止専用の部材を用いてもよい。ただし、本実施形態では、後述する配線ガイド6qが係止金具を兼ねている。
各側板部6cに係止された側板6gの内面と、上面部6eのX方向の側面6fとの間には、Y方向に延びる平面視矩形状の開口部6vが形成されている。
開口部6vのX方向の幅は、X方向における第1筒部2aの幅よりも広い。
第2収容部6Bにおいて、各側板部6cおよび各側板6gによって囲まれる内部には、第1配線ダクト部6hおよび第2配線ダクト部6nが、それぞれ各側板部6cの間に延びて配置されている。第1配線ダクト部6hおよび第2配線ダクト部6nは、Y方向の両端部における図示しない取付部において、例えばビス止めなどによって側板部6cの内面と固定されている。
図3に示すように、第1配線ダクト部6hは、水平に延びる底面部6iと、底面部6iのX方向の両端部から上方に折り曲げられた側面部6jと、を有し、上方に開口するチャンネル状部材である。底面部6iと床面Fとの間には、支持脚2Rにおけるベース部材2B、および図示しないデスク装置110Dの支持脚2Lにおけるベース部材2Bが挿入可能な空隙が空いている。
図2に示すように、第1配線ダクト部6hのY方向の両端部には、側板部6cから離れた位置に平面視矩形状の4つの切欠き部6mが、上方の開口部6vに臨むように形成されている。
図3、図4に示すように、切欠き部6mは、昇降脚部材2Aの第1筒部2aが挿通可能な大きさに形成されている。
切欠き部6mは、挿通された第1筒部2aのX方向およびY方向の位置を規制可能な位置規制部を構成している。切欠き部6mによる位置規制の範囲は、Y方向においては、切欠き部6mのY方向の幅と、第1筒部2aのY方向の幅との差によって決まる。
第1配線ダクト部6hの底面部6iには、Y方向の中間部に平面視矩形状の孔部6kが貫通されている。孔部6kは、後述するケーブル9a等のケーブルを第1配線ダクト部6hの下方に延出させるために用いられる。孔部6kの形状、個数、形成位置は、第1配線ダクト部6hの下方に延出するケーブルの外径、本数などに応じて適宜の形状、個数、形成位置が可能である。
図5に示すように、第2配線ダクト部6nは、本実施形態では、上側に開口する上端開口部6pを有する断面矩形状のチャンネル部材である。上端開口部6pのX方向の幅は、上面部6eのX方向の幅よりも狭く、側板部6cの水平方向開口部6dのX方向の幅よりも広い。
第2配線ダクト部6nは、鉛直方向においては、第1配線ダクト部6hと上面部6eとの間に配置されている。第2配線ダクト部6nは、平面視では上面部6eに覆われる位置に配置されている。
図4に示すように、配線ガイド6qは、平面視L字状の部材であり、側板部6cの内面側に図示略のビスなどによって固定されている。X方向における配線ガイド6qの端部には、平面視で、Y方向に延びる側面部6rが立設されている。側面部6rの下端部は、第1配線ダクト部6hの側面部6jの内側に当接している。
平面視にて、側面部6rと第2配線ダクト部6nの側面との間には、昇降脚部材2Aと昇降脚部材2Aが支持する天板1から垂下された配線ケーブル8とを収容可能な隙間が形成されている。
図3に示すように、側面部6rには、側板6gの係止部6u(図2参照)を着脱可能に係止する係止孔6tが形成されている。
第2収容部6Bの内部において、第1配線ダクト部6hの上側には、切欠き部6mに挿通する昇降脚部材2Aが延びており、天板1Bから垂下された配線ケーブル8の下端部と、テーブルタップ9とが収容されている。
昇降脚部材2Aの第1筒部2aは、切欠き部6mによって、X方向およびY方向の位置が規制された状態で、切欠き部6m内に配置されている。
図6に示すように、支持脚2Rのベース部材2Bは、第1配線ダクト部6hの底面部6iの下方においてY方向に延ばされて配置されている。
このため、平面視では、図4に示すように、天板1Bの右側外縁1mがY方向に平行に配置される。右側外縁1mの近傍の天板端部1aは、開口部6v上にあって、第1配線ダクト部6hの側面部6jと第2配線ダクト部6nの側面との間の隙間に重なるように配置されている。天板端部1aの下面において配線ケーブル8を固定する連結金具8c(固定部。図4では図示略。図5参照)の位置も同様である。
このような位置関係によって、配線ケーブル8は、X方向において側面部6rよりも内側の配線ガイド6qと対向する位置に垂下されている。
図6に示すように、配線ケーブル8の端部は、連結金具8cを介して、配線ガイド6qの上端部に固定されている。本実施形態では、配線ケーブル8がケーブル保護チェーン8dを備えるため、配線ケーブル8は、Y方向に沿う鉛直面内で湾曲することが可能である。
配線ケーブル8は、天板1Bが最下位置(図示実線参照))にあるとき、X方向から見てJ字状に垂下している。このとき、第2収容部6B内の配線ケーブル8は、X方向から見てU字状に湾曲しており、連結金具8cの近傍の配線ケーブル8は、配線ガイド6qに沿って下方に垂れている。配線ケーブル8の下側の湾曲部は、側面部6jに接触している。
第2収容部6B内の配線ケーブル8は、天板1Bが最上位置(図示二点鎖線参照))にあるときには、上方に引き上げられて側面部6jからは浮いている。
図3に示すように、配線ケーブル8において、ケーブル保護チェーン8dから延出されたケーブル本体8aのプラグ8bは、底面部6i上において、配線ケーブル8と干渉しない位置に配置されたテーブルタップ9に挿入されている。
テーブルタップ9のケーブル9aは、孔部6kに挿通され、第2収容部6Bの下方に延出されている。ケーブル9aの端部は、例えば、床面Fの下に設けられた図示略の商用電源等に接続される。
図4に示すように、第2配線ダクト部6nの内部には、必要に応じて、電源用、通信用などのケーブル18が配置される。ケーブル18は、側板部6cにおける孔部6kを通して、第2収容部6Bから第1収容部6A、第3収容部6Cの各第2配線ダクト部6nに挿通されてもよい。
図1に示すように、各仕切り板10は、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cの上面部6e上に、それぞれ着脱可能に立設されている
図5に示すように、仕切り板10は、X方向から見て矩形板状の仕切り板本体10aと、仕切り板本体10aの下端から下方に延出された取付部10bとを有する。
取付部10bは、例えば、軸状部材などからなり、各仕切り板本体10aに複数設けられている。取付部10bは、上面部6eの図示略の孔部に挿通されて、第2配線ダクト部6nにおいて支持されている。
図1では、各仕切り板10が同形状の場合の例が示されているが、各仕切り板10の外形や高さなどは互いに異なっていてもよい。さらに、デスク装置110等のレイアウトによって不要となる仕切り板10は、適宜取り外すことが可能である。
次に、デスク装置システム100の作用について説明する。
上述したように、配線収容ユニット120は、各デスク装置110、110Dの昇降脚部材2Aを切欠き部6mに挿通して、支持脚2L、2Rのいずれか一方を、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cのいずれかの内部に配置することができる。
このとき、各天板1(1D)の右側外縁1m(左側外縁1h)の近傍の天板端部1aが、平面視にて、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cにおける開口部6vとそれぞれ重なる位置関係に配置される。さらに、天板端部1aの下面における配線ケーブル8の固定部も開口部6vと重なるため、配線ケーブル8の下端部が、開口部6vに進退可能な状態で、第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cのいずれかの内部に収容される。
操作者が操作部7を操作して、各天板1(1D)を昇降させると、配線ケーブル8がY方向に鉛直面内で湾曲する。このため、配線ケーブル8は、開口部6vの長手方向に沿って開口部6vの範囲内で昇降する。
第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cの内部では、底面部6i上において、配線ケーブル8と干渉しない位置に、テーブルタップ9およびケーブル9aが配置されている。これにより、各天板1(1D)が昇降しても、各天板1(1D)から垂下する配線ケーブル8が、テーブルタップ9およびケーブル9aと干渉することなく円滑に移動することができる。このため、配線ケーブル8の安定的な移動が可能である。
第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cの内部には、第2配線ダクト部6nの内部にケーブル18を挿通することができる。第2配線ダクト部6nは、第1配線ダクト部6hの上方に位置し、上面部6eによって開口部6vからもずれている。 このため、第2配線ダクト部6n内のケーブル18が配線ケーブル8と干渉しない点でも、配線ケーブル8の安定的な移動が可能である。
このように、配線収容ユニット120は、各デスク装置110、110Dの各配線ケーブル8をまとめて収容できるため、各配線ケーブル8をコンパクトに収容することができ、かつ美観も損なわないように収容することができる。
さらに、各デスク装置110(110D)の支持脚2R(2L)を、平面視にて開口部6vと重なる範囲に配置するため、デスク装置システム100の設置面積を低減することができる。
さらに、各デスク装置110(110D)において配線ケーブル8が、支持脚2R、2L(2L、2RD)の内側の側面よりも外側に位置するため、支持脚2R、2L(2L、2RD)間の各天板1(1D)の下方のスペースを有効利用することができる。
第1収容部6A、第2収容部6B、および第3収容部6Cには、それぞれ切欠き部6mが4箇所に設けられており、それぞれに独立に昇降脚部材2Aを挿入できる。これにより、デスク装置システム100においては、各デスク装置110、110Dの配置位置は、図1に示す配置例には限定されない。例えば、配線収容ユニット120のX方向の2列全部に、デスク装置110、110Dから適宜選ばれた6つのデスク装置が配置されてもよい。
さらに、例えば、デスク装置110Aの支持脚2Lを、第1収容部6Aにおいて、第2収容部6B寄りの切欠き部6mに配置することによって、デスク装置110A、110Bが、互いの背面外縁1bが対向し合うように配置することもできる。
このように、デスク装置システム100では、デスク装置110等のレイアウトを種々変更することができる。いずれのレイアウトでも、各配線ケーブル8の安定的な移動が可能であり、各配線ケーブル8をコンパクトに収容することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器システムについて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な斜視図である。図8は、図7におけるE視の斜視図である。図9は、図8におけるF視の平面図である。
図7、図8に示すように、本実施形態のデスク装置システム101(天板昇降式什器システム)は、デスク装置130(天板昇降式什器)と、ワゴン140(配線収容什器)とを備える。
デスク装置130は、天板11と、天板11を昇降可能に支持する支持脚2L、2Rとを備える。支持脚2L、2Rは、上記第1の実施形態と同様の構成を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
天板11は、上記第1の実施形態の天板1と平面視の外形状のみが異なる。
天板11は、天板1と同様の正面外縁1f、右側外縁1m、および左側外縁1hを備え、天板1の背面外縁1bに代えて、背面外縁11bを備える。上記第1の実施形態と同様に、水平面において、正面外縁1fが延びる方向をX方向、水平面においてX方向と直交する方向(左側外縁1h、右側外縁1mが延びる方向)をY方向と言う。
背面外縁11bは、平面視において、左側外縁1h、右側外縁1mの間で正面外縁1fから遠ざかる方向に張り出す折れ線状または曲線状に形成されている。
天板11の下面には、支持ブラケット3を介して支持脚2L、2Rの上端部が固定されている。
ただし、上記第1の実施形態とは異なり、少なくとも支持脚2Lの固定位置は、平面視にて左側外縁1hから支持脚2Lまでの間の範囲に、後述するワゴン140が配置できる程度に、左側外縁1hから離されている。図7、図8では、一例として、支持脚2Rも右側外縁1mから支持脚2Lと同様の距離だけ内側に入った位置で固定されている例が図示されている。
支持脚2Lが固定された支持ブラケット3と左側外縁1hとの間における天板11の下面には、連結金具8cを介して配線ケーブル8の上端部が固定されている。
ただし、本実施形態では、配線ケーブル8は、X方向に延びる鉛直面内で、湾曲自在となる向きに固定されている。
ワゴン140は、平面視矩形状の上面部20a(上端部)を有する直方体状の什器である。ワゴン140の内部には、上面部20aの長辺に沿う方向に引き出し可能な3段のドローアー21a、21b、21cを備える。
以下、ワゴン140において、各ドローアーが引き出される側をワゴン140の前側、その反対側をワゴン140の後側と言う。ワゴン140の左右方向に関しては、前側から後側を見たときの左右で表す。
ワゴン140の左右は、上面部20aの長辺に沿って延びる側板部20bで覆われている。
図8に示すように、ワゴン140の後側には、上面部20aの後側の短辺に沿って、各側板部20bの間に渡された背板部20cが配置されている。
ワゴン140の上面部20aの後側の端部には、背板部20cの近傍に、ワゴン140の左右に延びる平面視矩形状の開口部20dが形成されている。
開口部20dの短手方向(上面部20aの長辺方向)の幅は、配線ケーブル8のY方向の幅よりも広い。
図9に示すように、平面視において、ワゴン140に収容されたドローアー21a、21b、21cの後側の端部と、開口部20dとの間には、ワゴン140の内部空間を前後に仕切る隔壁部20eが配置されている。
図8に示すように、隔壁部20eと背板部20cの下端部には、水平方向に底板部20fが渡されている。
底板部20fには、厚さ方向に貫通する挿通孔部20gが形成されている。
ワゴン140は、上面部20aを作業台として用いたり、ドローアー21a、21b、21cに物品や書類を収納したりする什器として使用することができる。
ただし、デスク装置システム101では、ワゴン140は配線収容什器としても機能する。
このため、図9に示すように、ワゴン140は、開口部20dがX方向に延ばされ、天板11から垂下される配線ケーブル8が上方から開口部20dに挿通される位置関係に配置される。このとき、ワゴン140の右側(図9では左側)の側板部20bは、Y方向において支持脚2Lの外側に隣り合って配置される。
ワゴン140のY方向の位置は、配線ケーブル8が、開口部20dの短手方向の略中央部に挿通する位置である。
ワゴン140は、支持脚2Lが固定された支持ブラケット3と左側外縁1hとの間の天板端部11aの下方に配置されている。
配線ケーブル8の下端部は、例えば、図示略の連結金具8cなどを介して、底板部20f上に固定される。
底板部20f上には、テーブルタップ9が配置されており、配線ケーブル8から延出されたケーブル本体8aのプラグ8bはテーブルタップ9に挿入されている。
テーブルタップ9のケーブル9aは、挿通孔部20gに挿通され、底板部20fの下方に延出されている。ケーブル9aの端部は、例えば、床面Fの下に設けられた図示略の商用電源等に接続される。
本実施形態のデスク装置システム101によれば、デスク装置130の天板11から垂下された配線ケーブル8が、ワゴン140の開口部20dを通して、ワゴン140の内部の隔壁部20eと背板部20cとの間の収容空間に収容される。天板11が昇降すると、配線ケーブル8は、開口部20dの内側で昇降する。
したがって、天板11が昇降しても、天板11から垂下する配線ケーブル8の安定的な移動が可能となる。
本実施形態では、ワゴン140の一部が配線収容什器の機能を有するため、配線収容什器をワゴンなどの執務に必要な什器と別に設ける場合に比べて、省スペース化を実現できる。
本実施形態のデスク装置システム101は、単一のデスク装置130と、配線ケーブルとしてはデスク装置130の配線ケーブル8のみを収容するワゴン140と、からなる場合の構成例になっている。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態の天板昇降式什器システムについて説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な正面図である。
図10に示すように、本実施形態のデスク装置システム102(天板昇降式什器システム)は、上記第1の実施形態のデスク装置システム100におけるデスク装置110Dと、仕切り板10とを削除し、各デスク装置110、配線収容ユニット120に代えて、各デスク装置150(天板昇降式什器)、配線収容ユニット160(配線収容什器)を備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
デスク装置150は、上記第1の実施形態のデスク装置110において、支持脚2Rの固定位置を左側外縁1hの方に移動して構成される。このため、デスク装置150では、支持脚2Rと右側外縁1mとの間の天板端部31aの下面から床面Fまでの間に、後述する配線収容ユニット160の配置スペースが形成されている。
天板端部31aの下面において、X方向の中間部には、連結金具8cを介して、配線ケーブル8が垂下されている。配線ケーブル8は、上記第1の実施形態と同様、X方向に延びる鉛直面内で湾曲自在になっている。
配線収容ユニット160は、各デスク装置150において、各天板端部31aの下方を横断するようにY方向に延ばされている。
配線収容ユニット160は、Y方向から見ると、上面部36a(上端部)と、上面部36aのX方向の両端部から下方に延ばされた側板部36bと、側板部36bの下端部の間に水平方向に渡された底板部36fとで囲まれた矩形状に形成されている。
底板部36fの下面には、上記第1の実施形態と同様、複数の接地部材6bが突出されている。底板部36fは、複数の接地部材6bを介して床面F上に配置される。
配線収容ユニット160のY方向の両端部は、図10に一端部を示すように、端部カバー36sによって塞がれている。
上面部36aのX方向に中央部には、天板1から垂下された配線ケーブル8を挿通する開口部36eが厚さ方向に貫通している。開口部36eは、天板1の昇降によって移動する配線ケーブル8と接触しない程度の大きさを有していれば、形状や形成範囲は限定されない。
配線ケーブル8の下端部は、図示略の連結金具8cなどを介して、底板部36fに固定されている。
配線収容ユニット160の内部には、テーブルタップ9(不図示。以下同じ。)が配置され、図示略の挿通孔などから、ケーブル9a(不図示。以下同じ。)が延出可能である。テーブルタップ9およびケーブル9aは、底板部36fと絡まないように配置されている。
配線収容ユニット160の内部には、収容される配線ケーブル8とケーブル9a等のケーブルとの絡み合いを防止する部材が配置されていてもよい。例えば、配線収容ユニット160の内部には、上記第1の実施形態と同様に、チャンネル部材や板部材を配置するなどして、配線ケーブル8とケーブル9a等のケーブルとが上下に分けて収容されてもよい。
配線収容ユニット160の内部において、複数の配線類が同一面上にY方向に並走される場合には、配線ケーブル8とケーブル9a等のケーブルとの配置位置をX方向において分ける配線ガイド板などが設けられてもよい。
本実施形態のデスク装置システム102によれば、各デスク装置150の天板1から垂下された配線ケーブル8が、配線収容ユニット160の開口部36eを通して、配線収容ユニット160の内部にY方向に沿って収容される。
天板1が昇降すると、配線ケーブル8は、開口部36e内で移動して、底板部36fの上側に収容される。底板部36f上に配線ケーブル8が接触する際には、配線ケーブル8と底板部36f上のケーブル9a等のケーブルとが絡み合わないようになっている。
したがって、天板1が昇降しても、天板1から垂下する配線ケーブル8の安定的な移動が可能となる。
本実施形態のデスク装置システム102は、配線収容ユニット160に支持脚2Rが挿入されることなく、配線収容ユニット160のX方向に隣り合って配置されている構成例になっている。
このように構成することで、底板部36f上に、配線ケーブル8の下端部を固定できる場所を多数用意しておくことにより、デスク装置150のY方向における配置の変更が容易になる。このため、デスク装置150のレイアウト変更を行う作業が容易になる。
本実施形態では、支持脚2Rが配線収容ユニット160内に挿入されないため、種々の形状の支持脚を有するデスク装置を混合配置することが容易になる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態の天板昇降式什器システムについて説明する。
図11は、本発明の第4の実施形態の天板昇降式什器システムの構成例を示す模式的な平面図である。図12は、図11におけるH−H断面図である。
図11に示すように、本実施形態のデスク装置システム103(天板昇降式什器システム)は、上記第3の実施形態のデスク装置システム102における各デスク装置150、配線収容ユニット160に代えて、各デスク装置170(天板昇降式什器)、配線収容ユニット180(配線収容什器)を備える。
以下、上記第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図11には、複数のデスク装置170のうち、互いに隣り合うデスク装置170A、170Bが描かれている。
各デスク装置170は、いずれも同一の構成を有し、上記第1の実施形態のデスク装置110において、配線ケーブル8の固定位置を変えて構成される。
デスク装置170では、配線ケーブル8は、その上端部が支持脚2L、2Rの間であって背面外縁1b寄りの天板端部41aの下面に連結金具8cを介して固定された状態で、下方に垂下されている。本実施形態では、配線ケーブル8は、天板1の背面外縁1bに平行な鉛直面内で湾曲自在になっている。
配線収容ユニット180は、上記第3の実施形態における配線収容ユニット160の開口部36e、接地部材6bに代えて、開口部46e、接地部材46bを備える。
開口部46eは、開口部36eと同様、上面部36aに貫通されている。ただし、開口部46eは、各デスク装置170から垂下される配線ケーブル8のそれぞれの配置位置に合わせた位置に開口している点が上記第3の実施形態と異なる。
平面視において配線収容ユニット180の長手方向をY方向とすると、本実施形態では、各デスク装置170は、背面外縁1bがY方向に延び、天板端部41aが配線収容ユニット180を上方から覆う位置に配置される。このため、開口部46eは、支持脚2L、2R間の中央部において、配線ケーブル8の上端の固定部である連結金具8cおよび配線ケーブル8と重なるように、Y方向に延びて形成されている。
接地部材46bは、図12に示すように、配線収容ユニット180の底板部36fをベース部材2Bよりも上方の位置に支持する点が、上記第3の実施形態における接地部材6bと異なる。
このため、各デスク装置170のベース部材2Bの背面外縁1b側の端部は、床面Fと底板部36fの下面との間の空間に挿入されている。図11に示すように、平面視では、各デスク装置170のベース部材2Bの背面外縁1b側の端部は、天板端部41aの下方において、配線収容ユニット180と重なる範囲に延ばされている。
配線収容ユニット180の内部では、上記第3の実施形態と同様、配線ケーブル8の下端部が連結金具8cを介して底板部36fに固定されている(図12参照)。
図11に示すように、配線ケーブル8の下端部の近傍には、テーブルタップ9が配置され、配線ケーブル8から延出したケーブル本体8aのプラグ8bがテーブルタップ9に挿入されている。
デスク装置システム103によれば、各デスク装置170の天板1から垂下された配線ケーブル8が、配線収容ユニット180の開口部46eを通して、配線収容ユニット180の内部にY方向に沿って収容される。
天板1が昇降すると、配線ケーブル8は、開口部46e内で移動して、底板部36fの上側に収容される。上記第3の実施形態と同様、底板部36f上に配線ケーブル8が接触する際には、配線ケーブル8と底板部36f上のケーブル9a等のケーブルとが絡み合わないようになっている。
したがって、天板1が昇降しても、天板1から垂下する配線ケーブル8の安定的な移動が可能となる。
本実施形態のデスク装置システム103は、配線収容ユニット180の長手方向に沿ってデスク装置170が並んで配置される場合に、配線ケーブル8および配線収容ユニット180が、背面外縁1bの近傍において背面外縁1bに沿って延びる天板端部41aの下方に配置されている構成例になっている。
このように構成されても、ベース部材2Bの一部が、配線収容ユニット180の下方に重なるため、デスク装置システム103の接地面積の省スペース化が可能である。
さらに、底板部36fの下面と床面Fとは、接地部材46bが設けられた位置を除いて、ベース部材2Bを挿入可能な隙間が設けられているため、開口部46eを十分長く開口させることによって、デスク装置170のY方向の配置位置の変更がしやすくなる。
なお、上記各実施形態の説明では、天板が平面視にて、矩形状、L字状、または一外縁が外側に張り出した略矩形状の場合の例で説明した。天板の平面視の外形状は、例えば、多角形状、円状、楕円状、長円状、半円状、U字状、T字状などであってもよい。
上記第1の実施形態では、配線収容ユニット120が、位置規制部として、昇降脚部材2AのY方向の位置を所定範囲に位置規制可能、かつ、X方向の一方向の位置を位置規制可能な切欠き部6mを備える場合の例で説明した。
ただし、位置規制部の構成は、天板昇降式什器および配線収容什器の独立を保って、相対位置の位置規制が可能であって、位置規制部と規制対象との間に隙間を有している構成であれば、位置規制部の一部が規制対象に当接していてもよい。
例えば、位置規制部として、昇降脚部材2AをX方向およびY方向において所定範囲に囲む構成が用いられてもよい。
さらに、位置規制部は、天板昇降式什器および配線収容什器の少なくとも一方に備えられていればよい。
上記第2の実施形態の説明では、ワゴン140が支持脚2Lの外側に配置された場合の例で説明したが、配線ケーブル8の上端の固定位置を変更することによって、支持脚2Rの外側に配置される構成としてもよい。
さらに、支持脚2L、2Rの対向間隔が十分広い場合には、配線ケーブル8の上端の固定位置を変更することによって、ワゴン140が支持脚2L、2Rの間に配置される構成としてもよい。
上記第3の実施形態の説明では、デスク装置システム102において、デスク装置150が複数であって、配線収容ユニット160が複数のデスク装置150の天板端部31aの下方を横断する構成の場合の例で説明した。しかし、配線収容ユニット160は、1つのデスク装置150を横断する構成でもよい。あるいは、配線収容ユニット160は、1つのデスク装置150の天板端部31aの下方において、正面外縁1fと背面外縁1bとの間の範囲に配置される構成でもよい。
上記第3の実施形態の説明では、配線収容ユニット160は、配線のみを収容する什器として説明したが、配線収容ユニット160は、上記第2の実施形態と同様に、ワゴンなどの他の什器の機能を兼ねていてもよい。
上記第4の実施形態の説明では、Y方向に隣り合うデスク装置170は、図11に示すように、各正面外縁1fがX方向における同方向側に配置された例で説明した。しかし、互いにY方向に隣り合うデスク装置170は、各正面外縁1fが、配線収容ユニット180を間に挟んで、X方向における反対側に向くように配置されてもよい。
上記第4の実施形態の説明では、配線収容ユニット180の下方に挿入されたベース部材2BがY方向に位置規制されない場合の例で説明した。しかし、配線収容ユニット180の下部において、ベース部材2BのX方向およびY方向の少なくとも一方の位置を規制可能な位置規制部を設けた構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態及びその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
1、1A、1B、1C、1D、11 天板
1a,11a、31a、41a 天板端部
1b、11b 背面外縁
1f 正面外縁
1h 左側外縁
1m 右側外縁
2A 昇降脚部材
2B ベース部材
2d、6b、46b 接地部材
2L、2R、2RD 支持脚
6A 第1収容部
6B 第2収容部
6C 第3収容部
6d 水平方向開口部
6e、20a、36a 上面部(上端部)
6f 側面
6g 側板
6h 第1配線ダクト部
6i 底面部
6k 孔部
6m 切欠き部(位置規制部)
6n 第2配線ダクト部
6q 配線ガイド
6v、20d、36e、46e 開口部
8 配線ケーブル
8a ケーブル本体
8c 連結金具(固定部)
8d ケーブル保護チェーン
9 テーブルタップ
9a、18 ケーブル
20f、36f 底板部
100、101、102、103 デスク装置システム(天板昇降式什器システム)
110、110A、110B、110C、110D、130、150、170、170A、170B デスク装置(天板昇降式什器)
120、160、180 配線収容ユニット(配線収容什器)
140 ワゴン(配線収容什器)
F 床面

Claims (4)

  1. 天板と、前記天板を昇降可能に支持する支持脚と、前記天板から垂下された配線ケーブルとを有する天板昇降式什器と、
    前記天板昇降式什器と独立に設けられ、前記配線ケーブルを上方から挿通する開口部が上端部に形成されており、前記開口部の下方に前記配線ケーブルを収容する配線収容什器と、
    を備え、
    前記配線収容什器は、
    前記天板昇降式什器の前記天板の下方において、
    鉛直方向から見て、前記開口部が、前記天板昇降式什器における前記配線ケーブルと前記天板との固定部、および前記天板と重なる位置関係に配置されており
    前記天板昇降式什器は、
    前記天板が水平面における第1の方向に延びており、
    前記支持脚が前記天板の下方において前記第1の方向に対向して配置された一対からなり、
    前記配線ケーブルが前記一対の支持脚の前記第1の方向における内側の側面より外側に位置する前記天板の端部から垂下されており、
    前記配線収容什器の前記開口部は、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に延びている、
    天板昇降式什器システム。
  2. 前記天板昇降式什器の前記配線ケーブルの上端部は、
    前記支持脚の上端部の近傍における前記天板に固定され、
    前記支持脚は、
    前記配線収容什器の内部を鉛直方向に貫通している、
    請求項1に記載の天板昇降式什器システム。
  3. 前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の一方は、
    前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の他方との間に隙間を有して配されておりかつ前記天板昇降式什器および前記配線収容什器の他方との水平面における相対位置を規制可能な位置規制部を備える、
    請求項1または2に記載の天板昇降式什器システム。
  4. 前記天板昇降式什器は、
    複数個が互い離間して配置され、
    前記配線収容什器は、
    鉛直方向から見て、複数個の前記天板昇降式什器におけるそれぞれの前記天板を横断する位置関係に配置されている、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の天板昇降式什器システム。
JP2016068192A 2016-03-30 2016-03-30 天板昇降式什器システム Active JP6732493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068192A JP6732493B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 天板昇降式什器システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068192A JP6732493B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 天板昇降式什器システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017176459A JP2017176459A (ja) 2017-10-05
JP6732493B2 true JP6732493B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=60004681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068192A Active JP6732493B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 天板昇降式什器システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6732493B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6850239B2 (ja) * 2017-10-20 2021-03-31 株式会社オカムラ 昇降機能付什器及び什器システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105188476A (zh) * 2013-03-15 2015-12-23 赫尔曼米勒有限公司 具有可垂直调节的悬臂式工作台面的工作台面组件
JP6566552B2 (ja) * 2015-06-12 2019-08-28 株式会社オカムラ 天板付什器
US9635932B2 (en) * 2015-06-14 2017-05-02 Assa Group, Inc. Height adjustable desk system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017176459A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6566552B2 (ja) 天板付什器
US10390611B2 (en) Privacy screen table connection mechanism
CA2974145C (en) Workstation with cable containment
EP2416678B1 (en) Cable interface furniture for a conference table
JP2017176453A (ja) 天板昇降式什器
JP6516387B2 (ja) 天板昇降式什器
JP6732493B2 (ja) 天板昇降式什器システム
JP6838716B2 (ja) 天板昇降式デスク
JP2017000559A (ja) 天板昇降式什器、什器システム
JP6723846B2 (ja) 天板付家具
JP6456626B2 (ja) デスクシステム
JP6598053B2 (ja) 天板付什器ユニット
JP6723847B2 (ja) 天板付家具
JP2016086911A (ja) 天板昇降式デスク
JP2018126319A (ja) 天板昇降式什器
JP6548371B2 (ja) デスクシステム
JP2017000560A (ja) 天板昇降式什器
JP2016209146A (ja) 什器システム
JP6327599B2 (ja) テーブルシステム
JP6641621B2 (ja) 天板昇降式什器
RU2807719C2 (ru) Встраиваемый в мебель двухуровневый модуль для хранения и эксплуатации техники
JP6207070B2 (ja) テーブル什器
JP2016016240A (ja) 什器
JP2013106929A (ja) デスク装置
RU172370U1 (ru) Рабочий стол

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6732493

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250