JP6595333B2 - 放射性物質収納容器 - Google Patents

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Description

本開示は、使用済み核燃料などの放射性物質を収納し保管する放射性物質収納容器に関する。
原子核燃料(新核燃料及び使用済核燃料)などの放射性物質の輸送及び貯蔵は、放射性物質収納容器に内蔵されたバスケットと呼ばれる格子状の構造物に収納された状態で行われる。放射性物質収納容器には、遮蔽機能、除熱機能及び高強度構造が要求されると共に、重量増加をなるべく避ける必要がある。
放射性物質収納容器には、輸送用又は吊下げ用等として用いられるトラニオンが胴本体の前後部の外周面に設けられる。トラニオンの取付け部付近では円筒形の胴本体を切り欠くために、胴本体に設けられる遮蔽材がその部位だけ薄くなって局部的に放射線の遮蔽性能が不足することになる。
そのため、特許文献1及び2では、胴本体とバスケットの間にトラニオンと対向する位置に放射線遮蔽体を設け、トラニオン取付け部の放射線遮蔽性能を高めることが開示されている。
また、特許文献3には、放射線量が多い使用済み核燃料をバスケットの中心部に配置し、放射線量が低い使用済み核燃料をバスケットの周辺部に配置することで、胴本体外面に達する放射線量を抑制する手段が開示されている。
このような配置では、矩形の横断面を有するバスケットに対して胴本体は円形の横断面を有するため、容器の周方向で放射線量が多い使用済み核燃料を収納するバスケットが胴本体に接近する部位が存在し、このような部位では容器外面の放射線量が高くなる。
一方、胴本体の横断面形状をバスケットの形状に沿うように製作すると、加工形状が複雑になり、高コスト化すると共に、胴本体の重量が増加するおそれがある。
実開昭61−140999号公報 特開2014−066567号公報 特開2007−315947号公報
前述のように、特許文献3に記載された使用済み核燃料の配置では、バスケットの中央部に収容される放射線量が多い核燃料が、バスケットの周辺部に収容される放射線量が少ない核燃料に覆われない領域、又は周辺部に放射線量が少ない核燃料を収容しない場合は、周辺部の核燃料による遮蔽効果が低いため、胴本体外面に達する放射線量が高くなる。
また、容器外面の放射線量が少ない周方向位置にトラニオンを配置した場合、トラニオンと異なる周方向位置では容器外面の放射線量が高くなる。
これを防止するため、特許文献1及び2に開示された放射線遮蔽部材を胴本体の全周に配置すると、容器の大型化及び重量増加を招くという問題がある。
上記課題に鑑み、本発明の少なくとも一実施形態は、放射性物質収納容器の大型化及び重量増加を招くことなく、容器外面に達する放射線量を周方向全域に亘り低減可能な放射性物質収納容器を実現することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る放射性物質収納容器は、
内壁面が円形断面である円筒形状を有する胴本体と、
前記胴本体に収容され、前記胴本体の横断面において、放射性物質を収容するための矩形空間が格子状に配列されてなる収容領域を有するバスケットと、
前記バスケット及び前記胴本体間に形成された隙間に前記胴本体の軸方向に沿って延在し、前記矩形空間の対角線に平行でかつ前記胴本体の中心軸を通る線と交差する領域を中心とした周方向領域に設けられた放射線遮蔽部材と、
前記胴本体の側面のうち、前記胴本体の周方向において前記放射線遮蔽部材と異なる位置に設けられたトラニオンと、
を備える。
上記構成(1)によれば、上記胴本体の横断面において、バスケットが胴本体の内側に近くなる周方向領域に放射線遮蔽部材が配置され、トラニオンはこの周方向領域から外れた領域に配置されるので、容器の全周に亘り容器外面に達する放射線量を低減できる。
また、放射線遮蔽部材を胴本体の周方向の一部のみに設けるだけであるので、容器の大型化、重量増加及び高コスト化を招かない。
(2)幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
前記収容領域は、
前記胴本体の内側に対向する位置に設けられ、第1の放射線量を有する放射性物質を収容するための第1の収容領域と、
前記第1の収容領域より前記胴本体の径方向内側に設けられ、前記第1の放射線量より高い第2の放射線量を有する放射性物質を収容する第2の収容領域と、
を有し、
前記放射線遮蔽部材は、前記胴本体の周方向において、前記胴本体の内側と前記第2の収容領域との間の距離が最も小さくなる領域を含むように配置されている。
上記構成(2)によれば、胴本体の内側と第2の収容領域との間の距離が最も小さくなる領域、即ち、容器外面に達する放射線量が最も高くなる領域に放射線遮蔽部材が配置されるので、この領域における容器外面の放射線量を低減できる。
また、放射線遮蔽部材の配置を胴本体の周方向領域の一部のみに限定できるので、容器の大型化、重量増加及び高コスト化を招かない。
(3)幾つかの実施形態では、前記構成(2)において、
前記トラニオンは、前記胴本体の周方向において、前記距離が最も大きくなる領域を含むように配置されている。
上記構成(2)によれば、胴本体の内側と第2の収容領域との間の距離が最も大きくなる領域、即ち、容器外面に達する放射線量が最も低くなる領域にトラニオンが配置されるので、この領域における容器外面の放射線量を低減できる。
(4)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(3)の何れかにおいて、
前記胴本体の横断面において、前記横断面の中心点と前記トラニオンの中心とを結ぶ線と前記横断面の中心点と前記放射線遮蔽部材の配置位置とを結ぶ線との角度が10°以上である。
上記構成(4)によれば、容器外面の放射線量が低いトラニオン取付け部から離れ、放射線量が高くなる領域に放射線遮蔽部材を配置することで、この領域における容器外面の放射線量を低減できる。
また、上記角度を10°以上とすることで、放射線遮蔽部材の配置位置の特定が容易になる。
(5)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(4)の何れかにおいて、
前記バスケットは、前記横断面上において互いに交差するように組み合わされた複数の板状部材で構成され、
前記放射線遮蔽部材は、前記隙間のうち、前記複数の板状部材のうち前記収容領域より径方向外側に至るまで延在する延在部と前記胴本体の内側とによって規定される閉空間内に設けられている。
上記構成(5)によれば、放射線遮蔽部材を上記閉空間に配置することで、放射線遮蔽部材の配置が容易になると共に、放射線遮蔽部材の周方向領域の配置場所の自由度を広げることができる。
(6)幾つかの実施形態では、前記構成(5)において、
前記放射線遮蔽部材は、前記閉空間を構成する壁面の少なくとも一部に沿って形成されている。
上記構成(6)によれば、放射線遮蔽部材を上記閉空間を構成する壁面に沿わせることで、使用済み燃料から放射される放射線の遮蔽効果を向上できる。また、放射線遮蔽部材によってバスケットと胴本体間に伝熱経路を形成し、これによって、バスケットと胴本体間の熱伝達を促進でき、バスケットの除熱効果を高めることができる。
(7)幾つかの実施形態では、前記構成(5)又は(6)において、
前記放射線遮蔽部材は、前記横断面において前記閉空間のうち径方向内側に形成されている。
上記構成(7)によれば、放射線遮蔽部材が上記閉空間のうち径方向内側に形成されるため、径方向内側に配置された使用済み燃料から放射される放射線の遮蔽効果を高めることができると共に、バスケットとの熱伝達を促進でき、バスケットの除熱効果を高めることができる。
(8)幾つかの実施形態では、前記構成(7)において、
前記放射線遮蔽部材は、前記バスケットに対向配置される少なくとも2つの板材で構成されている。
上記構成(8)によれば、放射線遮蔽部材を構成する2つの板材はバスケットの2つの面に対向配置されるので、バスケット側から出る放射線の遮蔽を効果的に行うことができると共に、上記2つの板材を介した伝熱経路が形成されるため、バスケットの除熱効果を向上できる。また、放射線遮蔽部材を低コストで製造できる。
(9)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(8)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材は、中空の構造体である。
上記構成(9)によれば、放射線遮蔽部材を中空とすることで容器を軽量化できるため、容器の輸送時及び吊下げ時などで容器の取り扱いが容易になる。
(10)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(9)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材は、前記胴本体の内壁面に固定されている。
上記構成(10)によれば、放射線遮蔽部材が胴本体内面から内方へ突出するので、バスケットの周方向への回転を抑止でき、これによって、バスケットと胴本体との相対的な周方向の位置ずれを防止できる。
(11)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(10)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材の内部に前記胴本体の軸方向に配置されたドレン流路をさらに備える。
核燃料サイクルの終期にあって燃焼を終え使用できなくなった核燃料集合体、即ち、使用済み核燃料は高放射性物質を含むので、原子力発電所の冷却水ピットで所定期間冷却された後、放射性物質収納容器に収納され、トラック又は船舶等で再処理施設又は使用済み燃料貯蔵施設に搬送され貯蔵される。
この際、水は中性子線の遮蔽効果があるため、容器の内部に冷却水を残留させる場合がある。あるいは、容器を冷却水ピットから出して輸送する際、容器の重量を低減するため、容器内の残留水を抜く場合もある。
上記構成(11)によれば、放射線遮蔽部材の内部にドレン流路を備えることで、容器内の水抜きが容易になると共に、放射性物質収納容器に外部から何等かの衝撃が加わったとき、ドレン流路を衝撃から保護することができる。
(12)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(11)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材は中空空間が密閉された構成を有する。
上記構成(12)によれば、放射線遮蔽部材を中空とすることで、重量を軽減できると共に、中空空間を形成する壁体によって容器を高強度とすることができる。
また、放射線遮蔽部材の壁部を夫々バスケット及び胴本体の内側面に沿わせることで、バスケット側から出る放射線の遮蔽効果を向上できると共に、放射線遮蔽部材がバスケットと胴本体間の伝熱経路を形成するので、バスケットの除熱効果を向上できる。
また、容器の内部に冷却水を充填して中性子線の遮蔽性能を向上させる場合、中空空間から水抜きすることで、容器内の冷却水量を低減でき、これによって、吊下げ時又は輸送時等において容器の重量を低減できる。
(13)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(12)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材は7000kg/m以上の密度を有する材料で構成される。
上記構成(13)によれば、7000kg/m以上の密度を有する材料(例えば、鉄、ステンレス鋼等)は、放射線のうちγ線の遮蔽に有効である。かかる材料で構成された放射線遮蔽部材を設けることで、γ線の遮蔽効果を向上できる。
なお、バスケットが胴本体内面に対し軸方向の一端でのみ固定される場合、放射線遮蔽部材をバスケットと胴本体間に設けることで、上記片持ち状態を解消でき、これによって、バスケットの支持強度を高めることができる。そのため、容器を水平姿勢で取り扱う場合や、落下時に水平な落下姿勢となる場合、バスケットの支持強度を向上できる。
(14)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(13)の何れかにおいて、
前記放射線遮蔽部材は前記胴本体より熱伝達率が大きい材料で構成される。
上記構成(14)によれば、バスケットと胴本体間に胴本体より熱伝達率が高い放射線遮蔽部材を設けることで、バスケットから胴本体内面への伝熱経路が形成でき、これによって、バスケットから胴本体への熱伝達を促進でき、バスケットの除熱効果を高めることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、放射性物質収納容器の大型化、重量増加及び高コスト化を招くことなく、容器外面に達する放射線量を周方向全域に亘り低減できる。
一実施形態に係る放射性物質収納容器の横断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の横断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の横断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の横断面図である。 (A)〜(G)は幾つかの実施形態に係る放射線遮蔽部材の断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の正面視断面図である。 図6中のB−B線に沿う断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の正面視断面図である。 図8中のC−C線に沿う断面図である。 一実施形態に係る放射線遮蔽部材の横断面図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の正面視断面図である。 図11中のD−D線に沿う断面図である。 従来の放射性物質収納容器の横断面図である。 容器外面の放射線当量率分布を示す線図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図13は従来の放射性物質収納容器(以下「容器」とも言う。)の一例を示す横断面図である。図13において、容器100は、円筒形をした胴本体102の内部に格子状構造物であるバスケット104が設けられている。胴本体102は外側から外筒106、放射線遮蔽機能を有する遮蔽壁108及び110が積層された構造を有する。バスケット104の内部に例えば使用済み核燃料集合体などの放射性物質112(112a、112b)が収納されている。胴本体102の中心部に設けられたバスケット104に、斜線で示すように放射線量が高い放射性物質112(112a)が収納され、その周辺部に設けられたバスケット104に放射線量が低い放射性物質112(112b)が収納されている。
放射性物質112(112a)から出る放射線は放射性物質112(112b)又は放射性物質112(112b)を収納するバスケット104を通る間に放射線量が低減する。
また、容器100の輸送時又は吊下げ時等に用いられるトラニオン114が胴本体102の外周面に設けられる。図13に示す例では、4個のトラニオン114が胴本体102の周方向で90°間隔で配置されている。
横断面が矩形のバスケット104に対し、胴本体102の横断面は円形であり、胴本体102の内壁面102aは円形断面となるため、放射線量が高い放射性物質112(112a)が収納されたバスケット104と内壁面102aとの距離は胴本体102の周方向で異なる。
トラニオン114の取付け部付近では胴本体102の遮蔽壁が切り欠かれ、放射線の遮蔽性能が他の部位と比べて不足するため、トラニオン114は、図13に示すように、放射線量が高い放射性物質112(112a)を収納するバスケット104と内壁面102aとの距離が大きい周方向位置に配置されるか、又は放射線量が高い放射性物質112(112a)と内壁面102aの間に放射線量が低い放射線物質112(112b)を置くように配置される。
図14は、上記構成の容器100において、容器外面の放射線の線量当量率(図13の0°〜90°位置)を示している。
図13に示すバスケット104の配置では、トラニオン114が取り付けられる胴本体102の周方向領域のちょうど中間に当る領域、即ち、胴本体102の中心点Oとトラニオン114の中心とを結ぶ線Ltに対して周方向に45°ずれた領域(図14中、破線で囲まれた領域)で、容器外面の放射線量が最大となっている。
本発明の幾つかの実施形態に係る放射性物質収納容器10(10A、10B、10C、10D)は、図1〜図4に示すように、円筒形状を有する胴本体12と胴本体12の内部に収容されるバスケット14とで構成されている。バスケット14は、胴本体12の横断面において矩形空間Srが格子状に配列されてなる収容領域Rを有する。矩形空間Srには、例えば、新核燃料集合体、使用済み核燃料集合体等の放射性物質16を収納する。
胴本体12とバスケット14との間に形成された隙間に放射線遮蔽部材26が設けられる。放射線遮蔽部材26は胴本体12の軸方向に沿って延在し、矩形空間Srの対角線に平行でかつ胴本体12の中心軸Oを通る線Ldと交差する領域を中心とした周方向領域に設けられる。
また、容器10の輸送時又は吊下げ時等に用いられるトラニオン18が、胴本体12の側面に設けられる。トラニオン18は、胴本体12の周方向領域で放射線遮蔽部材26と異なる領域に設けられる。
これによって、放射線遮蔽部材26は放射性物質16を収容したバスケット14が胴本体12の内壁面12aに近くなる周方向領域に配置され、トラニオン18は放射線遮蔽部材26から外れた領域に配置される。
図示した実施形態では、矩形空間Srは胴本体12の横断面上で矩形を有する。胴本体12は、外側から外筒20、放射線遮蔽機能を有する遮蔽壁22及び24で構成される。遮蔽壁22は、例えば樹脂で構成され中性子線の遮蔽効果を有する。遮蔽壁24は例えば炭素鋼で構成されγ線の遮蔽効果を有する。
例示的な実施形態では、図1〜図4に示すように、収容領域Rは、第1の放射線量を有する放射性物質16(16a)を収容する第1の収容領域R(R)と、第1の放射線量より高い第2の放射線量を有する放射性物質16(16b)を収容する第2の収容領域R(R)とを有する。第1の収容領域R(R)は胴本体12の内壁面12aに対向する位置に設けられ、第2の収容領域R(R)(図中斜線で表示)は第1の収容領域R(R)より胴本体12の径方向内側に設けられる。
放射線遮蔽部材26は、胴本体12の周方向において、胴本体12の内壁面12aと第2の収容領域R(R)との距離が最も小さくなる領域、即ち、容器外面に達する放射線量が最も高くなる領域を含むように配置される。
例示的な実施形態では、図1〜図4に示すように、トラニオン18は、胴本体12の周方向において、胴本体12の内壁面12aと第2の収容領域R(R)との距離が最も大きくなる領域、即ち、容器外面に達する放射線量が最も低くなる領域を含むように配置される。
なお、トラニオン18は、高い放射線量を有する放射性物質16(16b)と内壁面12aの間に放射性物質16(16b)より低い放射線量を有する放射性物質16(16a)が存在する領域、即ち、容器外面に達する放射線量が最も低くなる領域を含むように配置されてもよい。
例示的な実施形態では、胴本体12の横断面上において、胴本体12の横断面の中心軸Oとトラニオン18の中心とを結ぶ線Ltと、中心軸Oと放射線遮蔽部材26の配置位置とを結ぶ線Laとの角度が10°以上とされる。
これによって、トラニオン18の取付け部を胴本体12の周方向で放射線量が高い領域から離すことができる。
図1に示す実施形態では、第2の収容領域R(R)が胴本体12の内壁面12aに最も接近した領域、即ち、線Ltと線Laとの角度が45°の領域に放射線遮蔽部材26が配置される。
図2〜図4に示す実施形態においても、線Ltと線Laとの角度が10°以上となる領域に放射線遮蔽部材26が設けられている。
例示的な実施形態では、図1〜図4に示すように、胴本体12の横断面上において、互いに交差するように組み合わされた複数の板状部材28で構成される。放射線遮蔽部材26は、胴本体12とバスケット14間に形成される隙間において、板状部材28のうち収容領域Rより径方向外側に至るまで延在する延在部と胴本体12の内壁面12aとによって規定される閉空間Sc内に設けられる。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26(26a〜26g)は、図5(A)〜(G)に示すように、閉空間Scを構成する壁面の少なくとも一部に沿って形成される。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26(26a〜26c)は、図5(A)〜(C)に示すように、閉空間Scのうち径方向内側に形成される。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26(26a〜26g)は、図5(A)〜(G)に示すように、放射線遮蔽効果を有してバスケット14に対向配置される少なくとも2個の遮蔽板(板材)30a、30b又は板状の壁体34a、34bで構成される。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26(26d〜26g)は、図5(D)〜(G)に示すように、放射線遮蔽効果を有する板状の壁体34a、34b及び36(36d〜36g)で構成される中空の構造体であり、内部に中空空間sを有する。
壁体36(36d〜36g)は、胴本体12の内壁面12aに対向配置できる。
図示した実施形態では、図5の(A)〜(C)に示す放射線遮蔽部材26(26a〜26c)は、バスケット14の2つの面に対向配置される2つの遮蔽板30a及び30bで構成される。放射線遮蔽部材26(26a〜26c)の遮蔽板30a及び30bは、互いに直交する方向に配置され、バスケット14の直交する2面の全面に対向配置できる。
このうち、図5(A)に示す放射線遮蔽部材26(26a)の遮蔽板30a及び30bは互いに接続され、図5(B)に示す放射線遮蔽部材26(26b)の遮蔽板30a及び30bは互いに分離して配置され、図5(C)に示す放射線遮蔽部材26(26c)の遮蔽板30a及び30bは、別の部材32に取り付けられる。
図5(D)に示す放射線遮蔽部材26(26d)は、平坦な板材からなる3枚の壁体34a、34b及び36(36d)で構成され、内部が中空で三角形の横断面を有する。
図5(E)に示す放射線遮蔽部材26(26e)は、平坦な板材からなる4枚の壁体34a、34b、36e(38、40)で構成され、内部が中空で台形の横断面を有する。
図5(F)に示す放射線遮蔽部材26(26f)は、平坦な板材からなる2枚の壁体34a及び34bと、円弧形状の板材からなる壁体36(36f)とで構成され、内部が中空の横断面を有する。
図5(G)に示す放射線遮蔽部材26(26g)は、平坦な板材からなる2枚の壁体34a及び34bと、複数の平坦な板材が連続的に接続されて曲面を形成する壁体36(36g)とで構成され、内部が中空の横断面を有する。
放射線遮蔽部材26(26d〜26g)の壁体34a及び34bは互いに直交して配置されているため、バスケット14の直交する2面の全面に対向配置できると共に、壁体36(36d〜36g)は胴本体12の内壁面12aの全面に対向配置できる。
例示的な実施形態では、図6〜図12に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26h)は、胴本体12の内壁面12aに固定されている。
図示した実施形態では、図7,図9、図10及び図12に示すように、放射線遮蔽部材26は溶接wによって内壁面12aに固定される。
図示した実施形態では、図7に示すように、ボルト54によって内壁面12aに固定される。
図示した実施形態では、図6、図8、図11及び図12に示すように、放射線遮蔽部材26の上端に固定具56が設けられる。固定具56は、図6に示すように、放射線遮蔽部材26の上端に設けられ、あるいは図8及び図11に示すように、放射線遮蔽部材26の上端に設けられた蓋52の上面に設けられる。
固定具56は、図12に示すように、ボルト58により胴本体12の内壁面12aに固定される。
図示した実施形態では、図6、図8及び図11に示すように、胴本体12は底部12aを有し、底部12aは、胴本体12の側壁と同様に、外側から外筒20、放射線遮蔽機能を有する遮蔽壁22及び24で構成されている。
容器10の入口部は、例えば炭素鋼製の内側蓋44及び外側蓋46で密閉され、内側蓋44と外側蓋46との間に樹脂製の遮蔽体48が介装される。
トラニオン18は胴本体12の入口及び底部に、周方向に夫々4個ずつ設けられる。トラニオン18の内側の胴本体12には樹脂製の遮蔽体50が設けられる。
例示的な実施形態では、図6、図8及び図11に示す容器10(10E,10F,10G)において、放射線遮蔽部材26の内部に胴本体12の軸方向にドレン流路42(42a、42b、42c、42d)が設けられる。なお、図6、図8及び図11は図1中のA―A線に沿う断面図に相当する図である。
使用済み核燃料は原子力発電所の冷却水ピットで所定期間冷却された後、放射性物質収納容器に収納され、トラック又は船舶等で再処理施設又は使用済み燃料貯蔵施設に搬送され貯蔵される。
ドレン流路42を設けることで、容器10を冷却水ピットから取り出して輸送する際に、容器10の内部に残留した冷却水をドレン流路42を介して抜き出すことができる。
図6、図8及び図11に示す実施形態では、内側蓋44にドレン流路42と連通する流路44aが形成される。
容器内の冷却水を抜くときは、外側蓋46及び遮蔽体48を外し、例えば、流路44aにホース(不図示)を入れて冷却水を抜き出す。
図6及び図7に示す容器10Eにおいて、放射線遮蔽部材26は、例えば、図5(F)に示す放射線遮蔽部材26(26f)とほぼ同様の構成を有する。即ち、3つの壁体34a、34b及び36(36f)で三角形状の横断面を形成し、内部に中空空間sを有している。
この実施形態では、ドレン流路42は中空空間sに配置されたドレン管42(42a)で構成され、ドレン管42(42a)は胴本体12の軸方向全長に亘り延設されている。ドレン管42(42a)は、放射線遮蔽部材26の内部で、胴本体12の内壁面12aに向かって曲げられ、内壁面12aに接して胴本体12の軸方向に延在する。
かかる構成では、ドレン管42(42a)を内壁面12aに固定できるので、ドレン管42(42a)の支持を強固にできる。
図8及び図9に示す容器10Fでは、放射線遮蔽部材26(26g)は容器10Eの放射線遮蔽部材26(26f)と類似した構成を有するが、壁体34bが厚肉に形成され、ドレン流路42(42b)は壁体34bの内部に形成される点で、放射線遮蔽部材26(26f)とは異なる。
かかる構成では、放射線遮蔽部材26の内部にドレン管を配設する必要がなくなり、ドレン流路42の配置が容易になると共に、ドレン管の支持構造が不要になるため、低コスト化できる。
なお、本実施形態において、壁体34bの内部にドレン流路42(42b)を形成する代わりに、壁体34bの内部にドレン管を埋め込むようにしてもよい。
図10に示す実施形態では、放射線遮蔽部材26(26h)は稠密の構造体で構成され、放射線遮蔽部材26(26h)の内部にドレン流路42(42c)が形成される、ドレン流路42(42c)は胴本体12の軸方向に延在する。
かかる構成では、放射線遮蔽部材26の内部にドレン管を配設する必要がなくなり、ドレン流路42の配置が容易になると共に、ドレン管の支持構造が不要になるため、低コスト化できる。
図11及び図12に示す容器10Gでは、ドレン管42(42d)は固定具56に嵌入されて支持される。
この実施形態によれば、固定具56が放射線遮蔽部材26(26f)を胴本体12を固定する機能と、ドレン管42(42d)の支持機能を兼用でき、放射線遮蔽部材及びドレン管の支持手段を低コスト化できる。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26は、図5(D)〜(G)で示す放射線遮蔽部材26(26d〜26g)のように、中空空間sが壁体34a、34b及び36で囲まれた構成を有している。
図示した実施形態では、図8及び図11に示すように、蓋52と放射線遮蔽部材26の壁体との間にパッキン60を設けて中空空間sを密閉している。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26は7000kg/m以上の密度を有する材料(例えば、鉄、ステンレス鋼等)で構成される。
上記材料は、放射線のうちγ線の遮蔽に有効であり、かかる材料で製造された放射線遮蔽部材を設けることで、γ線の遮蔽効果を向上できる。
例示的な実施形態では、放射線遮蔽部材26は胴本体12より熱伝達率が大きい材料(例えば、鉄、ステンレス鋼等)で構成される。
幾つかの実施形態によれば、図1〜図4に示すように、バスケット14が胴本体12の内壁面12aに近くなる周方向領域に放射線遮蔽部材26が設けられ、トラニオン18はこの周方向領域から離れ、容器外面に達する放射線量が低い領域に取り付けられるので、容器10の全周に亘り容器外面の放射線量を低減できる。
また、放射線遮蔽部材26を胴本体12の周方向の一部のみに設けるだけであるので、容器10の大型化、重量増加及び高コスト化を招かない。
例示的な実施形態によれば、図1〜図4に示すように、放射線遮蔽部材26は、第2の収容領域R(R)が胴本体12の内壁面12aに最も小さくなる周方向領域、即ち、容器外面の放射線量が最も多くなる周方向領域に配置されるので、この領域における容器外面の放射線量を低減できる。
例示的な実施形態によれば、トラニオン18は胴本体12の内壁面12aと第2の収容領域R(R)との距離が最も大きくなる領域に取り付けられるため、トラニオン取付け部における容器外面の放射線量を低減できる。
例示的な実施形態によれば、図1〜図4に示すように、胴本体12の横断面の中心軸Oとトラニオン18の中心とを結ぶ線Ltと、中心軸Oと放射線遮蔽部材26の配置位置とを結ぶ線Laとの角度を10°以上とすることで、トラニオン18の取付け部を胴本体12の周方向で放射線量が高い領域から離すことができる。
また、上記角度を10°以上とすることで、放射線遮蔽部材26の配置位置の特定が容易になる。
例示的な実施形態によれば、図1〜図4に示すように、放射線遮蔽部材26を胴本体12とバスケット14間に形成される閉空間Scに配置することで、放射線遮蔽部材26の配置が容易になると共に、胴本体12の周方向での放射線遮蔽部材26の配置場所の自由度を広げることができる。
例示的な実施形態によれば、図5(A)〜(G)に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26g)は、閉空間Scを構成する壁面、即ち、バスケット14及び胴本体12の内壁面12aの少なくとも一部に沿って形成されるため、バスケット14から放射される放射線の遮蔽効果を高めることができる。また、放射線遮蔽部材26の配置によってバスケット14と胴本体12間に伝熱経路を形成でき、これによって、バスケット14と胴本体12間の熱伝達を促進できるため、バスケット14の除熱効果を向上できる。
例示的な実施形態によれば、図5(A)〜(C)に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26c)は、閉空間Scのうち径方向内側に形成されるため、特に、バスケット14から放射される放射線の遮蔽効果を向上できると共に、バスケット14との熱伝達を促進できる。
例示的な実施形態によれば、図5(A)〜(G)に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26g)は、放射線遮蔽効果を有してバスケット14に対向配置される少なくとも2個の遮蔽板(板材)30a、30b又は板状の壁体34a、34bで構成されるため、特に、バスケット14から放射される放射線の遮蔽効果を向上できると共に、バスケット14との熱伝達を促進できる。
例示的な実施形態によれば、図5(D)〜(G)に示すように、放射線遮蔽部材26(26d〜26g)は、放射線遮蔽効果を有する板状の壁体34a、34b及び36(36d〜36g)で構成される中空の構造体であるため、容器10を軽量化でき、輸送時及び吊下げ時等に容器10の取り扱いを容易にできる。
また、壁体34a及び34bをバスケット14の2つの面に対向配置させ、壁体36を胴本体12の内壁面12aに対向配置させることで、放射線の遮蔽効果とバスケット14の除熱効果をさらに向上できる。
図示した実施形態によれば、図5(A)〜(G)に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26g)は、遮蔽板30aと30b又は壁体34aと34bが互いに直交配置されるので、バスケット14の直交する2つの面の全面に近接して対向配置できるため、放射線遮蔽効果をさらに向上できる。
図示した実施形態によれば、図5(A)〜(C)に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26c)は、遮蔽板30a及び30bのみで構成されるので、低コスト化できると共に、容器10の重量を低減できる。
図示した実施形態によれば、図5(C)に示すように、放射線遮蔽部材26(26c)において遮蔽板30a及び30bは別の部材32に取り付けられるので、遮蔽板30a及び30bの所望の位置への配置が容易になると共に、遮蔽板30a及び30bの支持強度を向上できる。
図示した実施形態によれば、図5(F)に示すように、放射線遮蔽部材26(26f)は、壁体36(26f)が円弧形状を有するので、円弧形状を有する胴本体12の内壁面12aの全面に近接して対向配置でき、これによって、胴本体12との熱伝達を促進できる。
例示的な実施形態によれば、図6〜図12に示すように、放射線遮蔽部材26(26a〜26h)は、胴本体12の内壁面12aに固定されているので、胴本体12の内壁面12aから内側へ突出した放射線遮蔽部材26によって、バスケット14の周方向への回転を抑止できる。これによって、バスケット14と胴本体12との相対的な周方向の位置ずれを防止できる。
図示した実施形態によれば、放射線遮蔽部材26は溶接w又はボルト54によって内壁面12に固定されるので、特別な固定具を必要とせず、低コスト化できる。
例示的な実施形態によれば、図5(D)〜(G)で示す放射線遮蔽部材26(26d〜26g)のように、放射線遮蔽部材の内部に中空空間sを形成することで、重量を軽減できると共に、中空空間sを壁体34a、34b及び36で囲むことで、容器を高強度とすることができる。
また、壁体34a、34b及び36を夫々バスケット14及び胴本体12の内壁面12aに沿わせることで、バスケット14側から出る放射線の遮蔽効果を向上できると共に、放射線遮蔽部材26がバスケット14と胴本体12間の伝熱経路を形成するので、バスケット14の除熱効果を向上できる。
また、容器10の内部に冷却水を充填して中性子線の遮蔽性能を向上させる場合、中空空間sから水抜きすることで、容器10内の冷却水量を低減でき、これによって、吊下げ時又は輸送時等において容器10の重量を低減できる。
例示的な実施形態によれば、放射線遮蔽部材26を7000kg/m3以上の密度を有する材料(例えば、鉄、ステンレス鋼等)で構成することで、γ線の遮蔽効果を向上できる。
例示的な実施形態によれば、放射線遮蔽部材26を胴本体12より熱伝達率が大きい材料で構成することで、放射線遮蔽部材26によってバスケット14から胴本体12の内壁面12aへの伝熱経路が形成でき、これによって、バスケット14から胴本体12への熱伝達を促進でき、バスケット14の除熱効果を高めることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、放射性物質収納容器の大型化及び重量増加を招くことなく、低コストで容器外面の放射線量を周方向全域に亘り低減できる。
10(10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G)、100 放射性物質収納容器
12,102 胴本体
12a、102a 内壁面
14,104 バスケット
16(16a、16b) 放射性物質
18,114 トラニオン
20,106 外筒
22、24,108,110 遮蔽壁
26(26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26h)、112(112a、112b) 放射線遮蔽部材
30a、30b 遮蔽板
34a、34b、36(36a、36b、36c、36d、36e、36f(38,40)、36g) 壁体
42(42a、42b、42c、42d) ドレン流路
44 内側蓋
46 外側蓋
48、50 遮蔽体
52 蓋
54、58 ボルト
56 固定具
60 パッキン
O 中心軸
Sc 閉空間
Sr 矩形空間
s 中空空間

Claims (14)

  1. 内壁面が円形断面である円筒形状を有する胴本体と、
    前記胴本体に収容され、前記胴本体の横断面において、放射性物質を収容するための矩形空間が格子状に配列されてなる収容領域を有するバスケットと、
    前記バスケット及び前記胴本体間に形成された隙間に前記胴本体の軸方向に沿って延在し、前記矩形空間の対角線に平行でかつ前記胴本体の中心軸を通る線と交差する領域を中心とした周方向領域に設けられた放射線遮蔽部材と、
    前記胴本体の側面のうち、前記胴本体の周方向において前記放射線遮蔽部材と異なる位置に設けられたトラニオンと、
    を備えることを特徴とする放射性物質収納容器。
  2. 前記収容領域は、
    前記胴本体の内側に対向する位置に設けられ、第1の放射線量を有する放射性物質を収容するための第1の収容領域と、
    前記第1の収容領域より前記胴本体の径方向内側に設けられ、前記第1の放射線量より高い第2の放射線量を有する放射性物質を収容する第2の収容領域と、
    を有し、
    前記放射線遮蔽部材は、前記胴本体の周方向において、前記胴本体の内側と前記第2の収容領域との間の距離が最も小さくなる領域を含むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放射性物質収納容器。
  3. 前記トラニオンは、前記胴本体の周方向において、前記距離が最も大きくなる領域を含むように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の放射性物質収納容器。
  4. 前記胴本体の横断面において、前記横断面の中心点と前記トラニオンの中心とを結ぶ線と前記横断面の中心点と前記放射線遮蔽部材の配置位置とを結ぶ線との角度が10°以上であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  5. 前記バスケットは、前記横断面上において互いに交差するように組み合わされた複数の板状部材で構成され、
    前記放射線遮蔽部材は、前記隙間のうち、前記複数の板状部材のうち前記収容領域より径方向外側に至るまで延在する延在部と前記胴本体の内側とによって規定される閉空間内に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  6. 前記放射線遮蔽部材は、前記閉空間を構成する壁面の少なくとも一部に沿って形成されていることを特徴とする請求項5に記載の放射性物質収納容器。
  7. 前記放射線遮蔽部材は、前記横断面において前記閉空間のうち径方向内側に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の放射性物質収納容器。
  8. 前記放射線遮蔽部材は、前記バスケットに対向配置される少なくとも2つの板材で構成されていることを特徴とする請求項7に記載の放射性物質収納容器。
  9. 前記放射線遮蔽部材は、中空の構造体であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  10. 前記放射線遮蔽部材は、前記胴本体の内壁面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  11. 前記放射線遮蔽部材の内部に前記胴本体の軸方向に配置されたドレン流路をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  12. 前記放射線遮蔽部材は中空空間が密閉された構成を有することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  13. 前記放射線遮蔽部材は7000kg/m以上の密度を有する材料で構成されることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
  14. 前記放射線遮蔽部材は前記胴本体より熱伝達率が大きい材料で構成されることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の放射性物質収納容器。
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