JP6594367B2 - バーハンドルの製造方法及びバーハンドル - Google Patents
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Description
円柱形状又は円筒形状を有し、長手方向の両端に一対のグリップ部及び長手方向の略中央に車両本体の挟持部にクランプされるクランプ部を備えるバーハンドルの製造方法であって、
前記バーハンドルのハンドル素材をスウェージング加工することにより、前記グリップ部を第1外径に形成し、前記クランプ部を前記第1外径より外径寸法の大きい第2外径に形成し、且つ前記グリップ部と前記クランプ部との間を徐々に拡径するテーパ部に形成することを特徴とする。
前記ハンドル素材は、円筒形状を有するアルミニウム合金であり、
前記ハンドル素材を押出成形にて前記第2外径よりも外形寸法の大きい第3外径とする第1工程と、
前記スウェージング加工を行う第2工程と、
前記第2工程後に曲げ加工により前記グリップ部と前記クランプ部とをオフセットさせる第3工程と、を含むことを特徴とする。
前記ハンドル素材は、Zn:4.5〜7.5重量%、Mg:0.20重量%以上0.50重量%未満、Ti:0.001〜0.1重量%、B:0.0001〜0.08重量%、Fe:0.35重量%以下、Si:0.30重量%以下、Cu:0.2重量%以下を含有し、
Mn:0.1〜0.3重量%、Zr:0.1〜0.3重量%、Cr:0.05〜0.2重量%のうち1種または2種以上を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金とし、
前記第1工程おいて、
液体窒素により前記押出成形の押出ダイスを液体窒素冷却し、又は冷却しないで10m/分以上の速度で押出加工をし、
次いで90〜120°Cでの予備時効処理をし、又は該予備時効処理を行わないで130〜170°Cにおける人工時効処理をし、
前記液体窒素冷却を行って前記押出成形をした場合は表面粗さRmax10μm以下、前記液体窒素冷却を行わないで前記押出成形をした場合はRmax15m以下、且つ表面再結晶層の厚さが50μm以下とし、
前記第3工程の後に、アルマイト加工を行うことを特徴とする。
前記ハンドル素材の全体をスウェージング加工することを特徴とする。
前記クランプ部をバーハンドルの長手方向の中央部を挟む位置に一対設け、
前記中央部に対してスウェージング加工を施さず、該中央部の肉厚を前記クランプ部の肉厚よりも薄く形成することを特徴とする。
円柱形状又は円筒形状を有し、長手方向の両端に一対のグリップ部と、
長手方向の略中央に車両本体の挟持部にクランプされるクランプ部と、を備えるバーハンドルであって、
スウェージング加工により、前記グリップ部が第1外径に形成されると共に、前記クランプ部が前記第1外径より外形寸法の大きき第2外径に形成され、且つ前記グリップ部と前記クランプ部との間が徐々に拡径するテーパ部に形成されることを特徴とする。
前記バーハンドルを構成するハンドル素材の全体がスウェージング加工されていることを特徴とする。
前記クランプ部がバーハンドルの長手方向の中央部を挟む位置に一対設けられ、
前記中央部を残して他の部分がスウェージング加工され、前記中央部の肉厚が前記クランプ部の肉厚よりも薄く形成されたことを特徴とする。
先ず、本発明の第1実施形態のバーハンドルについて、図1〜図3を参照して説明する。図1は、自動二輪車等の鞍乗型車両型の第1実施形態におけるバーハンドルの要部斜視図であり、図2は、図1に示すバーハンドルの取付部分を示す斜視図、図3は、図1に示すバーハンドルの製造方法を説明する要部断面図である。
バーハンドル1の製造方法は、以下に記載する第1工程、第2工程及び第3工程を有する。
Znは、押出材を強化する。Znの含有量が4.5%未満の場合、十分な強度が得られず押出性が悪化し、7.5%を越えると耐応力腐食割れ性(耐SCC性)が低下する。MgもZn同様に押出材を強化する。Mgの含有量が0.20%未満の場合、十分な強度が得られない。また、Mgの含有量が0.50%以上では押出性及び溶接後の強度回復特性が低下し、溶接後のビード部の硬度回復に要する時間が長くなり、さらには加工性が低下し曲げやスウェージング加工が困難となる。Mgの含有量は好ましくは0.35〜0.45%である。Ti、Bは鋳塊組織を微細にし、機械的性能を向上させる。Ti、Bの含有量がそれぞれ0.001%、0.0001%未満の場合、この効果はない。Ti、Bの含有量がそれぞれ0.1%、0.08%を越えると巨大化合物が発生して機械的性質を低下させるとともに上記効果が得られない。
以下、本発明の第2実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は、第2実施形態のバーハンドル1の製造方法を説明する要部断面図であり、図5は、第2実施形態におけるバーハンドル1の要部斜視図である。図4及び図5において、第1実施形態と共通する構成要素には、同一符号を付して説明を省略する。
2 グリップ部
3 クランプ部
4 テーパ部
5 中央部
8 溝
10 ハンドル素材
20 挟持部
d1 第1外径
d2 第2外径
d3 第3外径
Tc クランプ部の肉厚
Tm 中央部の肉厚
Claims (8)
- 円柱形状又は円筒形状を有し、長手方向の両端に一対のグリップ部(2)及び長手方向の略中央に車両本体の挟持部(20)にクランプされるクランプ部(3)を備えるバーハンドル(1)の製造方法であって、
前記バーハンドル(1)のハンドル素材(10)をスウェージング加工することにより、前記グリップ部(2)を第1外径(d1)に形成し、前記クランプ部(3)を前記第1外径(d1)より外径寸法の大きい第2外径(d2)に形成し、且つ前記グリップ部(2)と前記クランプ部(3)との間を徐々に拡径するテーパ部(4)に形成する、ことを特徴とするバーハンドル(1)の製造方法。 - 請求項1に記載のバーハンドル(1)の製造方法において、
前記ハンドル素材(10)は、円筒形状を有するアルミニウム合金であり、
前記ハンドル素材(10)を押出成形にて前記第2外径(d2)よりも外形寸法の大きい第3外径(d3)とする第1工程と、
前記スウェージング加工を行う第2工程と、
前記第2工程後に曲げ加工により前記グリップ部(2)と前記クランプ部(3)とをオフセットさせる第3工程と、を含む、ことを特徴とするバーハンドル(1)の製造方法。 - 請求項2に記載のバーハンドル(1)の製造方法において、
前記ハンドル素材(10)は、Zn:4.5〜7.5重量%、Mg:0.20重量%以上0.50重量%未満、Ti:0.001〜0.1重量%、B:0.0001〜0.08重量%、Fe:0.35重量%以下、Si:0.30重量%以下、Cu:0.2重量%以下を含有し、
Mn:0.1〜0.3重量%、Zr:0.1〜0.3重量%、Cr:0.05〜0.2重量%のうち1種または2種以上を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなるアルミニウム合金とし、
前記第1工程おいて、
液体窒素により前記押出成形の押出ダイスを液体窒素冷却し、又は冷却しないで10m/分以上の速度で押出加工をし、
次いで90〜120°Cでの予備時効処理をし、又は該予備時効処理を行わないで130〜170°Cにおける人工時効処理をし、
前記液体窒素冷却を行って前記押出成形をした場合は表面粗さRmax10μm以下、前記液体窒素冷却を行わないで前記押出成形をした場合はRmax15m以下、且つ表面再結晶層の厚さが50μm以下とし、
前記第3工程の後にアルマイト加工を行う、ことを特徴とするバーハンドル(1)の製造方法。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のバーハンドル(1)の製造方法において、
前記ハンドル素材(10)の全体をスウェージング加工する、ことを特徴とするバーハンドル(1)の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のバーハンドル(1)の製造方法において、
前記クランプ部(3)をバーハンドル(1)の長手方向の中央部(5)を挟む位置に一対設け、
前記中央部(5)に対してスウェージング加工を施さず、該中央部(5)の肉厚(Tm)を前記クランプ部(3)の肉厚(Tc)よりも薄く形成する、ことを特徴とするバーハンドル(1)の製造方法。 - 円柱形状又は円筒形状を有し、長手方向の両端に一対のグリップ部(2)と、
長手方向の略中央に車両本体の挟持部(20)にクランプされるクランプ部(3)と、を備えるバーハンドル(1)であって、
スウェージング加工により、前記グリップ部(2)が第1外径(d1)に形成されると共に、前記クランプ部(3)が前記第1外径(d1)より外形寸法の大きき第2外径(d2)に形成され、且つ前記グリップ部(2)と前記クランプ部(3)との間が徐々に拡径するテーパ部(4)に形成される、ことを特徴とするバーハンドル(1)。 - 請求項6に記載のバーハンドル(1)において、
前記バーハンドル(1)を構成するハンドル素材(10)の全体がスウェージング加工されている、ことを特徴とするバーハンドル(1)。 - 請求項6又は7に記載のバーハンドル(1)において、
前記クランプ部(3)がバーハンドル(1)の長手方向の中央部(5)を挟む位置に一対設けられ、
前記中央部(5)を残して他の部分がスウェージング加工され、前記中央部(5)の肉厚(Tm)が前記クランプ部(3)の肉厚(Tc)よりも薄く形成された、ことを特徴とするバーハンドル(1)。
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JP2017063246A JP6594367B2 (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | バーハンドルの製造方法及びバーハンドル |
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JP2017063246A JP6594367B2 (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | バーハンドルの製造方法及びバーハンドル |
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Family Applications (1)
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