JP6593592B2 - リターン式スプレーノズル - Google Patents

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Description

本発明はリターン式スプレーノズルに関し、詳しくは、排気ガスを冷却する噴霧用として好適に用いられるものであり、特に、噴霧の拡散を抑制して噴霧の勢いを低下させずに冷却効果を高めると共に、噴霧量が減少しても液滴の粒子径を粗大化させず、微細な液滴で噴霧して冷却効果を高めることができるものである。
従来からゴミ焼却設備の排気ガス冷却塔内において冷却水噴霧用としてスプレーノズルが配置されている。この種のスプレーノズルは、冷却塔内で排気ガスに向けて冷却用の水滴を勢い良く噴霧して排気ガスと冷却用水滴を十分に混合することで冷却効率を上げる必要がある。該排気ガスへの冷却水噴霧用のスプレーノズルとして、水のみを噴霧する一流体ノズルと、水にエアを混合して噴霧する二流体ノズルがある。
一流体ノズルは、エア供給用のコンプレッサーやブロワが不要となり初期コストおよびランニングコストの低下を図ることができるが粒子径は二流体ノズルより粗い。また、噴霧の勢いが弱く、冷却塔の中心部まで冷却用水滴が届かず、ノズルの噴口近傍で噴霧した冷却用水滴が漂い、冷却効率の低下、ノズルの腐食、性能劣化、ダスト付着、ドレン発生等の障害が起こりやすい問題がある。
一方、特許第3034974号公報等で提供されている二流体ノズルを用いると、粒子径を細かくできると共に、噴霧に勢いを持たせて、前記一流体ノズルの問題を改良できるが、コンプレッサーを用いるため初期コストおよびランニングコストが増大する課題がある。
また、本出願人は特許第3450890号公報でゴミ焼却設備の排気ガス冷却塔内に設置する一流体のリターン式スプレーノズルを提供している。該リターン式スプレーノズル100は図13に示すように、周方向に間隔をあけて複数の噴口108を有する多孔ノズルであり、液体の流入路111を形成する内筒101と液体のリターン路(排出路)112を形成する外筒102からなる二重管の噴射側先端をノズルチップ110で閉鎖している。前記内筒101の流入路111に供給する冷却水をノズルチップ110に設けた複数のオリフィス115を通して外筒102の先端側に設けた複数の旋回室106に旋回させて流入し、各旋回室106に設けた前記噴口108より噴射している。各旋回室106を戻りオリフィス116を介して連通している。
特許第3034974号公報 特許第3450890号公報
特許文献2の多孔のリターン式の一流体スプレーノズルは、1つのスプレーノズルに設ける多数の噴口から液体を噴霧するため、1つの噴口からの噴霧流量を単孔のスプレーノズルと同一に設定すると、噴口の増加に比例して1つのスプレーノズルからの噴霧流量を増加して、冷却効果を上げることができる。
しかしながら、該リターン式スプレーノズルは一流体ノズルであるため、前記した一流体ノズルの問題点、即ち、粒子径が粗く、噴霧の勢いが弱いためにノズルの噴口近傍で噴霧した粒子が漂い、冷却効率の低下、排気ガスでノズルの腐食、ダスト付着、ドレン発生等の障害が起こりやすい問題がある。
本発明は、前記一流体のリターン式スプレーノズルの問題である粒子径が粗く、噴霧の勢いが弱く冷却効率が低い問題を解決するため二流体ノズルとし、該二流体ノズルの問題点であるランニングコストの低下を図ることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、一端開口を液体噴射口とする中心流路と、該中心流路を囲む液体供給用の中間流路と、該中間流路および前記中心流路の噴射側を囲む空気供給用の外周流路を備え、
前記中心流路の他端開口は液体排出管と接続されると共に、前記中間流路の流入口は液体供給管と接続され、
前記中心流路の流れ方向の中間位置の外周は前記中間流路の先端と旋回流路を介して連通させて前記中心流路に液体を旋回させて流入させ、該旋回流路との連続位置から旋回液体噴射口までの区間の前記中心流路を旋回液体供給流路としていると共に、該中心流路の前記旋回流路との連続位置から前記他端開口までは液体リターン流路とし、
前記外周流路は先端の噴口に向けて傾斜していると共に、前記噴口は前記旋回液体噴射口と間隔をあけて同一線上に位置させ、該旋回液体噴射口より噴射する旋回噴霧を前記噴口から噴射する空気と衝突させて微粒化すると共に、空気で囲んで噴霧の拡散を抑制する構成としているリターン式スプレーノズルを提供している。
前記のように、本発明のリターン式スプレーノズルは、噴射側を旋回液体供給流路とすると共に反対側を液体リターン流路とする中心流路と、該中心流路に旋回流路を介して連通する液体供給用の中間流路とを備えた一流体(液体)のリターン式ノズル部をノズル内部に設け、該リターン式ノズル部の外周に空気供給路となる外周流路を設け、一流体のリターン式ノズル部の旋回流路で水滴の1次微粒化を行い、該旋回流路の先端の旋回液体噴射口から噴射する旋回噴霧を外周流路から噴射する空気で衝突させて2次微粒化を行うと共に、空気で囲んで旋回噴霧の拡散を抑制して噴霧の勢いを強めて排気ガスと冷却用水滴を十分に混合することで冷却効率を高め、ノズルの噴口付近へのダストの付着、ドレン発生の抑制を図っている。
前記中心流路の液体リターン流路と接続する液体排出管に介設している圧力制御弁で排出圧力を制御し、一定圧で供給する液体の排出圧を大として噴霧量を増加させると共に、排出圧を小さくしてリターン量を増加して噴霧量を減少させ、噴霧量の増減にかかわらず液体圧力を一定としていることで粒子径を一定としている。
前記のように供給液体をリターンさせて噴霧量を制御すると、供給液体の液圧を一定圧力に保持して噴霧でき、噴霧量を減少しても噴霧圧力を低下させず、液滴が粗大化せず、微細粒子で噴霧することができる。具体的には、排気ガスの冷却効率を高める場合は、排出圧を大きくして、供給液体のリターン量を減少して噴霧量を増加している。
具体的には、噴霧量を例えば1〜30L/minの範囲で増減できるものとし、供給液体圧を1.0〜4.0MPa(好ましくは約2.0MPa)の範囲で一定とし、液体排出圧力を0〜3.0MPa、コンプレッサーを用いて0.2〜0.6MPaの圧縮空気を供給する場合は気水比を10〜100、ブロワを用いて0.01〜0.1MPaの圧縮空気を供給する場合は気水比を50〜300とすることが好ましい。
また、前記空気流路となる外周流路は、先端の前記噴口に向けて中心軸線を基準として30°〜90°で傾斜させることが好ましい。また、前記噴口は前記旋回液体噴射口より大きくし、該噴口の大きさを2〜30φ、前記旋回液体噴射口の大きさを1.0〜6.0φ、前記噴口からの噴霧角度を20°〜60°、前記噴口と旋回液体噴射口との間隔を0.05mm〜30mmとすることが好ましい。
本発明のリターン式スプレーノズルでは、例えば、第1のタイプは、コンプレッサーを用いて圧縮空気を供給する内部混合タイプとしている。具体的には、前記外周流路に圧縮空気を供給し、該外周流路を前記噴口に向けて傾斜させ、該噴口と前記旋回液体噴射口の間隔を4〜12mmとして内部混合空間を設け、該内部混合空間で前記旋回液体噴射口から旋回液体を外周流路に噴射して、該旋回液体を空気と内部混合して前記噴口から噴射する内部混合タイプとしている。
第2のタイプは、コンプレッサーを用いて圧縮空気を供給する外部混合タイプとしている。具体的には、前記外周流路にコンプレッサーから空気を供給し、前記噴口に向けて傾斜させる前記外周流路は断面積を噴口に向けて漸次縮小させて傾斜オリフィスとし、該傾斜オリフィスと外周端部を連続させる前記噴口と前記旋回液体噴射口との間隔を0.05mm〜2.0mmとし、
前記噴口に旋回液体噴射口を近接させ、該旋回液体噴射口を囲むノズルチップの外周壁の外面に位置する前記傾斜オリフィスの先端から噴口を通して前記空気を噴射し、前記旋回液体噴射口から噴射する旋回噴霧を高圧力とした前記空気で囲む外部混合タイプとしている。
第3のタイプは、ブロワを用いて空気を供給する内部混合タイプとしている。具体的には、前記外周流路にブロワから空気を供給し、前記噴口と前記旋回液体噴射口の間隔を5〜30mmとして内部混合空間を設け、該内部混合空間で前記旋回液体噴射口から旋回液体を外周流路に噴射して、該旋回液体を空気と内部混合して前記噴口から噴射する内部混合タイプとしている。
前記いずれのタイプでも、外周流路より噴射する空気と旋回噴霧を衝突させて微粒化を促進でき、かつ、空気で旋回噴霧を囲んで噴霧の拡散を効果的に抑え噴霧角度の広がりを抑制し、旋回噴霧の勢いを強めることができる。
前記中間流路と中心流路は1または複数の前記旋回流路を介して連通し、該旋回流路は、1〜8本とすることが好ましい。
前記旋回流路は前記中間流路から前記中心流路に接線方向で流入する形状、円弧方向に流入する形状とし、前記中心流路を囲む周面に開口する前記旋回流路から中心流路に流入する液体は周面に沿って遠心力で回転する旋回流となるようにしている。
本発明のリターン式スプレーノズルは、ゴミ焼却設備の排気ガス冷却塔に取り付けられることが好ましいが、狭い角度範囲で冷却水を勢いよく噴射することが好ましい他の用途にも好適に用いられる。
前記本発明に係わるリターン式スプレーノズルは、噴射側を旋回液体供給流路とすると共に反対側を液体リターン流路とする中心流路と、該中心流路に旋回流路を介して連通する液体供給用の中間流路とを備えた一流体(液体)のリターン式ノズル部をノズル内部に設け、該リターン式ノズル部の外周に空気供給路となる外周流路を設け、一流体のリターン式ノズル部の旋回流路で水滴の1次微粒化を行う特徴と、外周に空気を供給して1次微粒化した水滴を空気と混合して2次微粒化する二流体ノズルの特徴とを組み合わせた構成としている。このように、リターン式ノズル部の先端の旋回液体噴射口から噴射する旋回噴霧を外周流路から噴射する空気に衝突させて2次微粒化を行うと共に、空気で囲んで旋回噴霧の拡散を抑制して噴霧の勢いを強めて排気ガスと冷却用水滴を十分に混合することで冷却効率を高め、かつ、ノズルの噴口付近へのダストの付着、ドレン発生の抑制を図ることができる。
さらに、液体排出管に介設する圧力制御弁で排出圧力を制御し、一定圧で供給する液体の排出圧を制御して噴霧量を増減させるリターン式ノズルの機能により、噴霧量の増減にかかわらず液体圧力を一定として粒子径を微細に保持できる。その結果、噴霧量の減少時に粒子径の粗大化を防止するために空気供給量を増加する必要はなく、コスト低下を図ることができる。
本発明の第1実施形態のリターン式スプレーノズルの断面図である。 前記リターン式スプレーノズルを取り付けたガス冷却システムを示す全体図である。 図1の要部拡大図である。 図1のA−A線断面図である。 ノズルチップを示し、(A)は軸線方向の断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(B)のC−C線断面図である。 前記ノズルチップに設けたワーラ部を示し、(A)は要部斜視図、(B)はワーラ部の傾斜流路を示す斜視図である。 冷却塔内に設置する排気ガス冷却用のリターン式スプレーノズルを従来の一流体ノズルとした比較例と、本発明の前記第1実施形態のノズルとした場合とにおける噴霧状態および温度分布を示す比較図である。 (A)〜(D)はワーラ部の変形例を示す断面図である。 第1実施形態の変形例を示し、(A)は要部断面図、(B)は(A)のX矢視部の拡大断面図である。 第2実施形態のリターン式スプレーノズルの断面図である。 (A)は図10の要部拡大断面図、(B)は噴口付近の拡大断面図である。 第3実施形態の要部断面図である。 従来例を示す図面である。
以下、本発明のスプレーノズルの実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態のリターン式スプレーノズルは図2に示すゴミ焼却設備の排気ガス冷却塔50に取り付け、冷却塔内の排気ガスに向けて冷却水を噴霧して排気ガスを冷却するものである。
図1乃至図7に第1実施形態を示す。
図1に示すリターン式スプレーノズル1(以下、ノズル1と略称する)は、コンプレッサーを用いて圧縮空気を供給し、供給液体(冷却水)と内部混合して噴霧する内部混合タイプとしている。第1実施形態ではコンプレッサーから0.2〜0.6MPaの空気を供給している。
該内部混合タイプのリターン式スプレーノズル1は、給排用三重筒2、該給排用三重筒の噴射側前端に連結するノズルアダプタ3、該ノズルアダプタ3の前端に連結するノズルチップ4、前記ノズルチップ4に外嵌するチップカバー5を組み立てて形成している。
連結する給排用三重筒2、ノズルアダプタ3、ノズルチップ4の中心軸線Lに沿って1つの中心流路10を貫通して設けている。該中心流路10の後端開口を液体(冷却水)のリターン用排出口10aとし、リターン用の液体排出管30と接続している。また、給排用三重筒2およびノズルアダプタ3を貫通する部分の中心流路の後部側を液体リターン流路10bとし、前記液体排出管30を通して貯水タンク34に戻している。一方、ノズルチップ4を貫通する部分の中心流路10の前側部を旋回液体供給流路10cとしている。該旋回液体供給流路10cの前部に縮径部10dを設け、該縮径部10dの前端に旋回液体噴射口15を設けている。
前記中心流路10を囲む位置に液体(冷却水)供給用の中間流路11を給排用三重筒2、ノズルアダプタ3およびノズルチップ4に連続して設けている。該中間流路11は給排用三重筒2およびノズルアダプタ3に断面円環形状で貫通して設け、後端側に設ける液体流入用の開口11aを液体供給管31と接続し、該液体供給管31に貯水タンク34から液体を供給している。ノズルチップ4の中間流路11bは後端面から凹設し、ノズルアダプタ3の中間流路11の前端と連続させている。
図5および図6に示すように、ノズルチップ4の中間流路11bの内周側と前記中心流路10の外周側とを、ノズルチップ4の後端面から接線方向に形成する2本の対向する旋回流路20(20a、20b)を介して連続している。該旋回流路20a、20bから中心流路10に対向して流入する液体は中心流路10の旋回液体供給流路10c内を遠心力で旋回し、水滴を1次微粒化しながら先端の旋回液体噴射口15に向けて流れるようにしている。かつ、ノズルチップ4の後端に接するノズルアタプタ3の前端側の内周面に筒22を内嵌し、液体リターン流路10bに流入する液体の旋回液体供給流路10cへの逆流を抑制している。
前記中間流路11および中心流路10の前側を囲む環状の空気供給用の外周流路12を設けている。該外周流路12は給排用三重筒2およびノズルアダプタ3に貫通して設けると共に、ノズルチップ4の外周面とチップカバー5の内周面の間に形成している。外周流路12の後端側に空気導入用の開口12aを設け、空気供給管32を介してコンプレッサー35と接続し、圧縮空気を外周流路12に供給している。
給排用三重筒2およびノズルアダプタ3に貫通して設けている外周流路12は中心軸線Lと平行としている。ノズルチップ4とチップカバー5との間に傾斜させて形成する噴射側流路12hを噴口16に向けて傾斜させている。この噴口16に続く噴射側流路12hの幅は4mm〜12mmと比較的幅広くし、部分的に狭くなるオリフィスを設けていない。該噴射側流路12hの噴口16と旋回液体噴射口15との間の幅4mm〜12mmの部分を内部混合空間12sとしている。
図2に示すように、ノズル1は排気ガス冷却塔50の上壁に複数本取り付けている。該ノズル1より噴霧およびリターンさせる冷却用の液体Qを貯水タンク34に戻す液体排出管30には圧力制御弁36を介設し、該圧力制御弁36を制御器37で開閉制御している。該制御器37は冷却塔の入口温度および出口温度を測定する温度センサ38A、38Bと接続し、測定温度に応じて圧力制御弁36、液体供給管31、空気供給管32に介設した圧力制御弁39A、39Bを開閉制御している。即ち、排気ガス冷却塔50内の排気ガスの冷却効率を高める必要がある時は、噴霧量を増加すべく供給液体のリターン量を減少させるようにしている。液体供給管31にはポンプ41を介設し、ノズル1に供給する液体を一定圧力としている。
ノズル1へ1.0〜4.0MPaの一定圧力(本実施形態では2.0MPa)で供給する液体Qをノズル1からリターンさせる液体排出量は、液体排出管30に介設する圧力制御弁36を開閉して排出圧を制御して増減している。該排出圧は0〜3.0MPa(本実施形態では0〜1.5MPa)とすると、圧力制御弁36の全閉時は排出圧は最大の1.5MPaとなり、液体供給管31から供給する液体を全量噴霧させて噴霧量を最大とする一方、圧力制御弁36を全開として排出圧を最小の0MPaとすると、液体供給量の10%程度が噴霧量となるとともに90%がリターンして排出されるようにしている。即ち、液体Qの供給量を10L/minとすると、噴霧量の最小:最大=1:10のターンダウン比であると、最大噴霧量が10L/min、最小噴霧量が1L/minとなる。
前記のように、本発明のノズル1は、供給液体の液圧と供給量を一定として液体供給管31よりノズル1に液体Qを供給し、ノズル1内でリターンさせて排出する液体量を増減して、ノズル1の噴口16より噴射する噴霧量を増減するリターン式ノズルとしている。このように、リターン式ノズルとすると粒子径を一定に保持しながら、噴霧量のターンダウン比を大きくできる。よって、噴霧量を減少しても液圧を一定に保持できるため液滴の粒子径が粗大化せず、噴霧量が多い場合と同様な微細な粒子径に保持できる。その結果、冷却する排気ガス流量、排気ガスの温度変化が大きく、ターンダウンを大きくする必要がある場合に、リターン式ノズルを効果的に用いることができる。
本発明のノズル1では、具体的には、噴霧量は1〜30L/minの範囲で増減できるものとし、供給液体圧を1.0〜4.0MPa(好ましくは約2.0MPa)、液体排出圧力を0〜3.0MPa、コンプレッサーを用いて0.2〜0.6MPaの圧縮空気を供給して、気水比を10〜100としている。本実施形態では、コンプレッサーを用いて約0.4MPaの圧縮空気を気水比を約50として供給している。
なお、ブロワを用いて0.01〜0.1MPaの圧縮空気を供給する場合は気水比を50〜300としている。
さらに、空気流路となる外周流路12は、先端の噴口16に向けて中心軸線Lを基準として30°〜90°で傾斜させることが好ましい。かつ、噴口16の大きさを2〜30φ、旋回液体噴射口15の大きさを1.0〜6.0φの範囲とし、噴口16を旋回液体噴射口15より大きくしている。また、噴口16からの噴霧角度を20°〜60°としている。
該第1実施形態のノズル1は、噴口16より間隔をあけた内部に旋回液体噴射口15を位置させているため、旋回液体噴射口15から噴射する旋回噴霧は内部混合空間12sで外周流路12の空気と衝突して内部混合して、噴口16から噴射している。其の際、旋回噴霧の液滴は空気と衝突混合して、更に微細化した状態で噴口16より外部に噴射されると共に、旋回噴霧の外周に空気層が位置した状態で噴口16より外部に噴射され、噴霧の拡散を外周の空気で抑制できる。よって、噴霧を拡散させず狭い角度として噴霧の勢いを強めて、冷却効率を高めることができる。その結果、ノズル1の噴口16の近傍で漂う噴霧した粒子を除去でき、ノズル1の腐食、性能劣化、ダスト付着、ドレン発生等の障害発生を確実に防止できる。
さらに、リターン式ノズルとして液滴の粗大化を抑制しているため、供給する空気量を低減できる。特に、噴霧量を少なくする低水量域でリターン式ノズルによる微粒化が優れているため、空気量を低減できる。その結果、外周流路12より噴射する空気は、主として、噴霧拡散を抑制できる量であれば良く、気水比を小さくして、空気量を低減できる。よって、コンプレッサーの容量を小さくできると共に供給空気量を減少して初期コストおよびランニングコストを低減できる。
噴霧量を低減する時、供給空気量を低減して、さらに使用空気量を減少してコストダウンを図ることができ、かつ、噴霧量を低減しても供給空気量を一定とすると、噴霧の微細化を更に促進することができる。
図2に示す排気ガスの冷却塔内に排気ガス冷却用として、前記図13に示す一流体ノズルを配置した比較例と、本発明の第1実施形態のリターン式の二流体ノズルを配置した実施例とにおける冷却塔内での噴霧状態および温度分布を比較して図7に示す。
比較例の一流体ノズル100を冷却塔の周壁上部の内面に90度間隔をあけて内に取り付けた場合、一流体ノズル100からの噴霧の水滴は周壁内面に付着して冷却塔の中央部の排気ガス速度の大きな部分に水滴が届かない。よって、温度分布に示すように、冷却塔の入口で500℃であった排気ガス温度は出口では220℃で、排気ガスは280度低下していた。
一方、実施例のリターン式の二流体ノズル1を冷却塔の周壁上部の内面に90度間隔をあけて内に取り付けた場合、二流体ノズル1からの噴霧は冷却塔の中央部まで拡散して、冷却塔の中央部の排気ガス速度の大きな部分に水滴が届く。よって、温度分布に示すように、冷却塔の入口で500℃であった排気ガス温度は出口では200℃で、排気ガスは300度低下していた。
このように、従来例の一流体ノズル100を用いた場合、冷却塔の周壁近傍が過冷却となり、ノズルから噴霧した冷却用の水滴が蒸発しにくくなる。一方、冷却塔の中央部の排気ガス温度は高く、冷却効果は実施例より劣り、出口部分での排気ガス温度は実施例よりも高かった。
これに対して、本発明の第1実施形態のリターン式の二流体ノズル1を用いた場合、ガスとノズルから噴霧する水滴が径方向全体で十分に混合され、温度分布も平均化され、冷却効果に優れ、出口部分での排気ガス温度は比較例より低かった。
図8(A)〜(D)に中間流路から中心流路10に液体を流入させる旋回流路20の変形例を示す。
前記第1実施形態では、図5(B)に示すように、直径方向に対向する2本の旋回流路20a、20bを中心流路10内に接線方向で流入するように、旋回流路となる溝を直線方向に切削して設けているが、図8(A)に示す変形例では、同様に形成する旋回流路20を1つとし、図8(B)の変形例では旋回流路20a〜20dを90度間隔をあけて4つ設けている。
図8(C)に示す変形例では、一定幅の円弧状の溝を設けて旋回流路20e、20fを直径方向で対向する位置に2本設けている。
図8(D)に示す変形例では、円弧状の溝の幅を中心流路10に向けて次第に狭くした2本の旋回流路20g、20hを設けている。
図8(A)〜(D)の変形例のいずれも、旋回流路を通して中心流路10に流入する液体は中心流路10を囲む周面に沿って遠心力で旋回しながら液体噴射口へと流れる構成としている。
前記中間流路から中心流路の旋回液体供給流路へ液体を流通させる旋回流路の個数は1個または複数個であり、複数個の場合は2〜8個が好ましい。
図9(A)(B)に第1実施形態の変形例を示す。
第1実施形態の内部混合タイプの場合、空気圧力を一定に制御すると、水量の減少に伴って供給空気量が増加し、気水比が変化する。空気供給管32に定流量弁を追加すると気水比を所定比に保持できるが、定流量弁の取付コストがかかる。よって、本変形例ではオリフィスソケットを追加している。
即ち、圧縮空気供給路となる外周流路12の後端側に設ける空気導入用の開口12aにオリフィスソケット25を連結し、該オリフィスソケット25を介してコンプレッサーに接続する空気供給管32と連結している。該オリフィスソケット25は図9(B)に示すように、外周流路12の開口12aとφ0.5〜φ12(本実施形態では約φ3.7)のオリフィス25aを介して連続させ、該オリフィス25aを通して供給空気量を減してノズルに供給している。
図10及び図11に第2実施形態のリターン式ノズル1−Bを示す。
該リターン式ノズル1−Bは、コンプレッサーから供給する圧縮空気と旋回液体とを外部混合している。
当該ノズルでは、ノズルチップ4とチップカバー5との間に形成する噴射側の外周流路12bは、中心軸線Lとの平行部から前端に向けて縮径方向に傾斜すると共に流路断面積を漸次減少させ、前端に設ける噴口16に連続する部位に最小断面積となる傾斜オリフィス12fを形成している。
チップカバー5の前端に設ける噴口16とノズルチップ4の前端に設ける旋回液体噴射口15とは0.05mm〜2mm程度の微小な間隔Cをあけて同一線上に配置している。このように略連続配置する噴口16と旋回液体噴射口15とは、噴口16を旋回液体噴射口15より大きくしている。該構成として、ノズルチップ4の前端外周に形成する傾斜オリフィス12fより噴口16を通して外部に噴射する圧縮空気Aが中央の旋回液体噴射口15から噴射する旋回噴霧Fを囲む状態で外部混合するものとしている。
他の構成は前記第1実施形態と同様とし、同一符号を付して説明を省略する。
この外部混合タイプの第2実施形態のノズル1−Bは、噴口16より噴射する旋回噴霧が外周に噴射される圧縮空気Aにより拡散が抑制され、噴霧角度を所要の狭角としながら勢いよく対象とする排気ガスに向けて噴射される。かつ、外周の圧縮空気と旋回噴霧が衝突混合して更に微細化される。よって、第1実施形態と同様に、噴霧を拡散させず狭い角度として噴霧の勢いを強めて、冷却効率を高めることができる。
図12に第3実施形態のリターン式ノズルを示す。
該ノズル1−Cは空気供給路とする外周流路12を低圧空気を供給するブロワと接続している。外周流路12の断面積はコンプレッサーから高圧の圧縮空気を供給する第1、第2実施形態の外周流路12より大とし、かつ、噴口16と旋回液体噴射口15との間隔を5〜30mmと広げ、旋回液体噴射口15と噴口16との間に大きな内部混合空間12sを設けている。
該第3実施形態の他の構成および作用効果は第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
前記実施形態はいずれも、本発明のリターン式スプレーノズルをゴミ焼却設備の排気ガス冷却塔に取り付けているが、当該用途に限定されず、噴射量を大きく変動しても噴霧の粒径を変動させず、かつ、噴霧の拡散を抑制して噴角を狭め、噴霧の勢いを保持したい用途に好適に用いることができる。
1 リターン式スプレーノズル
2 給排用三重筒
3 ノズルアダプタ
4 ノズルチップ
5 チップカバー
10 中心流路
10b 液体リターン流路
10c 旋回液体供給流路
11 液体供給用の中間流路
12 空気供給用の外周流路
15 旋回液体噴射口
16 噴口
20 旋回流路
A 空気
Q 液体
F 噴霧

Claims (6)

  1. 一端開口を液体噴射口とする中心流路と、該中心流路を囲む液体供給用の中間流路と、該中間流路および前記中心流路の噴射側を囲む空気供給用の外周流路を備え、
    前記中心流路の他端開口は液体排出管と接続されると共に、前記中間流路の流入口は液体供給管と接続され、
    前記中心流路の流れ方向の中間位置の外周は前記中間流路の先端と旋回流路を介して連通させて前記中心流路に液体を旋回させて流入させ、該旋回流路との連続位置から旋回液体噴射口までの区間の前記中心流路を旋回液体供給流路としていると共に、該中心流路の前記旋回流路との連続位置から前記他端開口までは液体リターン流路とし、
    前記外周流路は先端の噴口に向けて傾斜した環状の噴射側流路を有すると共に、前記噴口は前記旋回液体噴射口と間隔をあけて同一線上に位置させ、該旋回液体噴射口より噴射する旋回噴霧を前記噴口から噴射する空気と衝突させて微粒化すると共に、空気で囲んで噴霧の拡散を抑制する構成としているリターン式スプレーノズル。
  2. 前記中心流路の液体リターン流路と接続する液体排出管に介設している圧力制御弁で排出圧力を制御し、一定圧で供給する液体の排出圧を大として噴霧量を増加させると共に排出圧を小さくしてリターン量を増加して噴霧量を減少させ、噴霧量の増減にかかわらず液体圧力を一定としていることで粒子径を一定としている請求項1に記載のリターン式スプレーノズル。
  3. 前記外周流路に圧縮空気を供給し、該外周流路を前記噴口に向けて傾斜させ、該噴口と前記旋回液体噴射口の間隔を4〜12mmとして内部混合空間を設け、該内部混合空間で前記旋回液体噴射口から旋回液体を外周流路に噴射して、該旋回液体を空気と内部混合して前記噴口から噴射する内部混合タイプとしている請求項1または請求項2に記載のリターン式スプレーノズル。
  4. 前記外周流路にコンプレッサーから空気を供給し、前記噴口に向けて傾斜させる前記外周流路は断面積を噴口に向けて漸次縮小させて傾斜オリフィスとし、該傾斜オリフィスと外周端部を連続させる前記噴口と前記旋回液体噴射口との間隔を0.05mm〜2.0mmとし、前記噴口に旋回液体噴射口を近接させ、該旋回液体噴射口を囲むノズルチップの外周壁の外面に位置する前記傾斜オリフィスの先端から噴口を通して前記空気を噴射し、前記旋回液体噴射口から噴射する旋回噴霧を高圧力とした前記空気で囲む外部混合タイプとしている請求項1または請求項2に記載のリターン式スプレーノズル。
  5. 前記外周流路にブロワから空気を供給し、前記噴口と前記旋回液体噴射口の間隔を5〜30mmとして内部混合空間を設け、該内部混合空間で前記旋回液体噴射口から旋回液体を外周流路に噴射して、該旋回液体を空気と内部混合して前記噴口から噴射する内部混合タイプとしている請求項1または請求項2に記載のリターン式スプレーノズル。
  6. 前記中心流路の旋回液体供給流路は、前記旋回流路との連続位置から旋回液体噴射口に向かって略同径に形成されているとともに、先端部に縮径部が設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載のリターン式スプレーノズル。
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