JP6593422B2 - 循環水式冷却設備及び循環水式冷却設備の腐食抑制方法 - Google Patents
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Description
CaCO3+H+(スケール性)⇔Ca2++HCO3−(腐食性)
ランゲリア飽和指数(LSI) LSI=pH−pHs
ここでpH:実際の水のpH
pHs:採試水と固体の炭酸カルシウムが共存する平衡pH値
すなわち、実測値の水のpHから理論値の水のpHを差し引いて、その正負によりスケール生成か腐食性の傾向にあるかを推定するものであり、LSI>0のときスケール傾向となりLSI<0のとき腐食傾向といえる。
(実施例1)
製鉄所内の異なる環水(冷却塔内の冷却水)系統A〜Dから採取した試料水中にSS400を加工した試験片を2日間浸漬し、試験前後の質量差から腐食速度(MDD)を求めた。試料水は、恒温水槽により水温の固定管理が可能であり、スターラーを用いて攪拌により流速を付与することが可能となっている。試験では、流速を全て0.6m/sに固定し、水温を変化させた。
(実施例2)
製鉄所内の異なるスキッド冷却系統A〜Dで使用される冷却水を用いて、実施例1と同様の実験を行った。冷却水に浸漬させる試験片としては、それぞれの冷却系統におけるスキッドと同様の組成の金属片を用いた。
実施例1の第2冷却器を加圧器に変更した以外は、実施例1と同様に実験を行った。実施例1と同様の評価したところ、加圧器を設けることの有用性が示された。
(実施例4)
図9に示すように、水温測定部と、冷却条件調整部とを設けた以外は実施例1と同様の設備を用いて、高熱負荷装置に供給される水温が20〜30℃になるように管理した。その結果、優れた腐食防止効果が安定して得られた。
実施例3の設備に、図10に示すように、流速測定部と、流速測定部の測定結果に基づいて鋼配管内の冷却水流速が所望の冷却水流速になるように流量を調整する流量調整部と、をさらに設け、図11に示す冷却水に含まれる塩素イオン濃度を低下させる脱塩素装置をさらに設けた設備とし、高熱負荷装置に供給される冷却水の冷却水流速を3m/s〜10m/sの範囲になるように管理し、高熱負荷装置に供給される冷却水の塩素イオン濃度を30ppm以下の領域で管理した。その結果、優れた腐食防止効果が安定して得られた。
カルシウム塩添加という方法で、高熱負荷装置に供給される冷却水のランゲリア指数を種々変更して実験を行った。その結果、ランゲリア指数が−0.3〜+0.3の範囲にあれば、腐食防止効果と配管詰まり防止効果の両立ができることが確認された。
2 第1冷却器
3 送水ポンプ
4 高架水槽
5 ミル冷却設備
6 デスケーリング設備
7 炉体
8 スキッド
8a スキッドパイプ
8b スキッドレール
8c 耐火断熱材
9 第2冷却器
10 加圧器
11 循環水式冷却設備
12 被冷却装置群
12a 高熱負荷装置
13 循環水処理場
14 水温測定部
15 冷却条件調整部
16 流速測定部
17 流量調整部
18 脱塩素装置
21 炉壁
22 水冷ジャケット
23 冷却水配管
Claims (11)
- 冷却水によって冷却を受ける被冷却装置群と、前記被冷却装置群から戻された冷却水を冷却した後に前記被冷却装置群へと供給する第1冷却器と、を備えた循環水式冷却設備において、
前記被冷却装置群の少なくとも一部には、鋼配管を通る冷却水と被冷却装置との間で熱交換器を介した間接冷却が行われ、熱交換後の冷却水の水温が高温となる高熱負荷装置が含まれ、
前記高熱負荷装置に、及び/又は前記第1冷却器の後段であって且つ前記高熱負荷装置の前段に、前記間接冷却および前記間接冷却後における前記鋼配管の腐食を防止するために冷却条件を変化させる腐食防止部を備え、
前記腐食防止部は、前記第1冷却器の後段であって且つ前記高熱負荷装置の前段で、高熱負荷装置側の系統とそれ以外の系統とが分岐した後の位置に配置された、少なくとも前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を冷却する第2冷却器、及び/又は少なくとも前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を加圧する加圧器を含む循環水式冷却設備。 - 前記腐食防止部は、さらに前記高熱負荷装置の少なくとも一部である加熱炉における、並列に冷却水が供給される複数のスキッドを含む請求項1に記載の循環水式冷却設備。
- 前記腐食防止部は、さらに、冷却水に含まれる塩素イオン濃度を低下させる脱塩素装置を含む請求項1又は2に記載の循環水式冷却設備。
- 前記腐食防止部は、前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を加圧する加圧器を含み、鋼配管内の冷却水流速を測定する流速測定部と、前記流速測定部の測定結果に基づいて鋼配管内の冷却水流速が所望の冷却水流速になるように冷却水流量を調整する流量調整部と、冷却水に含まれる塩素イオン濃度を低下させる脱塩素装置と、をさらに有する請求項1又は2に記載の循環水式冷却設備。
- 前記腐食防止部は、前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を冷却する第2冷却器を含み、鋼配管内の冷却水温度を測定する水温測定部と、前記水温測定部の測定結果に基づいて鋼配管内の冷却水温度が所望の冷却水温度になるように冷却水流量を調整する冷却条件調整部と、をさらに有する請求項1又は2に記載の循環水式冷却設備。
- 冷却水によって冷却を受ける被冷却装置群と、前記被冷却装置群から戻された冷却水を冷却した後に前記被冷却装置群へと供給する第1冷却器と、を備えた循環水式冷却設備の腐食抑制方法であって、
前記被冷却装置群の少なくとも一部には、鋼配管を通る冷却水と被冷却装置との間で熱交換器を介した間接冷却が行われ、熱交換後の冷却水の水温が高温となる高熱負荷装置が含まれ、
前記第1冷却器の後段であって且つ前記高熱負荷装置の前段で、高熱負荷装置側の系統とそれ以外の系統とが分岐した後の位置において、少なくとも前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を冷却する、及び/又は少なくとも前記高熱負荷装置へ供給される冷却水を加圧する循環水式冷却設備の腐食抑制方法。 - 前記高熱負荷装置の少なくとも一部は、加熱炉における複数のスキッドであり、
前記複数のスキッドへそれぞれ並列に冷却水を供給する請求項6に記載の循環水式冷却設備の腐食抑制方法。 - 前記冷却水の塩素イオン濃度が30ppm以下になるように管理する請求項6又は7に記載の循環水式冷却設備の腐食抑制方法。
- 前記冷却水のランゲリア指数を−0.3〜+0.3の領域で管理する請求項6又は7に記載の循環水式冷却設備の腐食抑制方法。
- 冷却水の前記冷却は、高熱負荷装置に供給される冷却水の水温を20〜30℃の領域で管理する冷却である請求項6又は7に記載の腐食抑制方法。
- 前記高熱負荷装置へ供給される冷却水は加圧され、
冷却水の前記加圧は、高熱負荷装置に供給される冷却水の冷却水流速を3m/s〜10m/sの範囲に管理する加圧であり、
さらに、高熱負荷装置に供給される冷却水の塩素イオン濃度を30ppm以下の領域で管理する請求項6又は7に記載の腐食抑制方法。
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