JP6593223B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分析条件を設定する設定処理部を備える分析装置に関するものである。
通常、ガスクロマトグラフなどの分析装置では、カラムにより分離された試料が検出器に導入されるとともに、検出器からの検出信号に基づいてクロマトグラムなどのデータが得られる。そして、作業者は、得られたデータに基づいて分析を行う。
このような分析装置では、分析中における温度などの環境条件(分析条件)を予め設定しており、その分析条件に基づいて分析動作が行われる。例えば、ガスクロマトグラフでは、カラムの温度や、カラムに試料を導入するためのキャリアガスの流量及び圧力などの分析条件が予め設定されている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、分析条件は、時間の経過とともに設定値が変化するように設定される場合がある。この場合には、分析装置では、分析中の経過時間に対応する分析条件に基づいて分析動作が行われる。そして、その分析条件は、時間の経過とともに変化する。
特許第5206504号公報
上記のような従来の分析装置では、通常、分析条件を入力するための画面と、分析条件の全体を確認するための画面とが別々に表示される。そのため、分析条件を設定する際の一連の作業が煩雑になることがあった。
例えば、従来のガスクロマトグラフでは、通常、カラムの温度、キャリアガスの流量、及び、キャリアガスの圧力などの分析条件の値は、対応する分析時間とともに、表示部に表示された表(設定表)に数値が入力されて設定される。一方、分析の開始から終了までの全体における分析条件は、分析条件の経時的変化を表すグラフとして、表とは別に表示される。そのため、分析条件の全体像を確認しながら分析条件を設定する場合や、一度分析条件を設定し、分析条件の全体像をグラフによって確認した後に分析条件を修正する場合などには、表における入力作業(設定作業)と、グラフにおける確認作業とを繰り返す必要があり、作業が煩雑になるという不具合が生じてしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、分析条件を設定するための一連の作業を容易に行うことができる分析装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る分析装置は、表示器と、表示処理部と、設定処理部と、記憶部とを備える。前記表示器は、タッチパネル式の表示画面を有する。前記表示処理部は、互いに直交する2軸のうちの一方の軸を分析時間の値とし、他方の軸を分析条件の値とするグラフ領域を前記表示画面に表示させる。前記設定処理部は、前記表示画面における前記グラフ領域に対するタッチ操作に基づいて、分析時間と分析条件の値との関係を設定する。前記記憶部は、前記設定処理部により設定された分析時間と分析条件の値との関係を記憶する。前記表示処理部は、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を前記グラフ領域にグラフで表示させる。
このような構成によれば、作業者は、表示画面におけるグラフ領域に対してタッチ操作を行うことにより、分析時間と分析条件の値との関係を設定でき、また、そのグラフ領域に表示されたグラフを確認することにより、分析時間と分析条件の値との関係を確認できる。
そのため、分析時間と分析条件の値との関係の設定作業、及び、分析時間と分析条件の値との関係の確認作業を併せて行うことができる。
その結果、表における設定作業とグラフにおける確認作業とを繰り返すような煩雑な作業の発生を抑制して、分析条件を設定するための一連の作業を容易に行うことができる。
(2)また、前記設定処理部は、前記グラフ領域に対するタッチ操作により分析時間及び分析条件の値が入力された場合に、それらの値の少なくとも一方を近似する規定値に変換して設定してもよい。
このような構成によれば、タッチ操作によって分析時間と分析条件の値とが入力された場合であって、それらの値が規定値からずれている場合には、設定処理部によって、その値を規定値に修正して設定できる。
そのため、入力された値を修正する作業を省くことができる。
(3)また、前記設定処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定してもよい。
このような構成によれば、グラフ領域に表示されたグラフに対してタッチ操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
(4)また、前記表示処理部は、前記表示画面における前記グラフ領域に対するタッチ操作に基づいて、当該グラフ領域に表示されているグラフを拡大表示させてもよい。前記設定処理部は、前記グラフ領域に拡大表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定してもよい。
このような構成によれば、グラフ領域内に表示されるグラフにおける注目すべき部分を拡大表示させ、その拡大表示されたグラフ領域に対してタッチ操作を行うことで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
そのため、グラフ領域内に対してタッチ操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を詳細に行うことができる。
(5)また、前記表示処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定された場合に、その点又は線に対応する値を入力するための数値入力領域を前記表示画面に表示させてもよい。前記設定処理部は、前記数値入力領域に対する入力操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定してもよい。
このような構成によれば、グラフ領域内に表示されるグラフにおける注目すべき点又は線を指定し、表示される数値入力領域に対して入力操作を行うことで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
そのため、グラフ領域内に対する操作がタッチ操作であっても、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を精度よく行うことができる。
(6)また、前記設定処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定され、その点又は線が前記グラフ領域内でシフトされた場合に、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を前記記憶部に記憶させて再設定を行ってもよい。
このような構成によれば、グラフ領域に表示されたグラフに対してシフト操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を行うことができる。
(7)また、前記分析装置は、モード選択受付部をさらに備えてもよい。前記モード選択受付部は、分析時間を保持する分析時間保持モードを実行するか否かの選択を受け付ける。前記設定処理部は、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を前記記憶部に記憶させて再設定を行う場合に、前記分析時間保持モードが選択されていれば、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定せずに分析時間を一定に保持し、前記分析時間保持モードが選択されていなければ、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定して分析時間を変化させてもよい。
このような構成によれば、分析時間保持モードが選択される場合には、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値のみを再設定することにより、分析時間が一定に保持される。
そのため、分析時間及び分析条件の値を再設定する場合であっても、分析時間保持モードを選択することにより、分析時間を一定に保持でき、分析の終了時間が変動することを抑制できる。
また、分析時間保持モードが選択されていない場合には、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定することにより、分析時間が変化される。
この場合、分析の終了時間は変動することとなるが、再設定により分析に悪影響を与えることを抑制できる。
本発明によれば、表示画面におけるグラフ領域に対してタッチ操作を行うことにより、分析時間と分析条件の値との関係を設定でき、また、そのグラフ領域に表示されたグラフを確認することにより、分析時間と分析条件の値との関係を確認できる。そのため、分析時間と分析条件の値との関係の設定作業、及び、分析時間と分析条件の値との関係の確認作業を併せて行うことができ、分析条件を設定するための一連の作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るガスクロマトグラフの構成例を示した概略図である。 図1のガスクロマトグラフの制御部、及び、その周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。 設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、設定値の入力を開始した直後の状態を示した概略図である。 設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、設定値の入力を終了した状態を示した概略図である。 設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、入力した設定値が規定値に変換される状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、設定値がグラフ表示された状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、グラフ表示された設定値の一部が拡大表示された状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の線がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点が指定されて数値入力領域が表示された状態を示した概略図である。 再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、通常モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。 制御部による処理の一例を示したフローチャートである。
1.ガスクロマトグラフの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るガスクロマトグラフの構成例を示した概略図である。このガスクロマトグラフは、キャリアガスとともに試料ガスをカラム1内に供給することにより分析を行うためのものであり、上記カラム1以外に、カラムオーブン2、試料導入部3、検出器4、及び、これらを収容する中空状の本体10などを備えている。
カラム1は、例えば、キャピラリカラムからなる。カラム1は、カラムオーブン2内に収容されている。
カラムオーブン2は、カラム1を加熱するためのものであり、分析時には後述するヒータ7及びファン8を適宜駆動させる。
試料導入部3は、カラム1内にキャリアガス及び試料ガスを導入するためのものであり、その内部に試料気化室(図示せず)が形成されている。この試料気化室には、液体試料が注入され、試料気化室内で気化された試料が、キャリアガスとともにカラム1内に導入される。また、試料気化室には、ガス供給流路5及びスプリット流路6が連通している。
ガス供給流路5は、試料導入部3の試料気化室内にキャリアガスを供給するための流路である。ガス供給流路5には、後述するAFC(Advanced Flow Controller)9が設けられており、このAFC9によって、キャリアガスの流量及び圧力が調整されている。
スプリット流路6は、スプリット導入法によりカラム1内にキャリアガス及び試料ガスを導入する際に、試料気化室内のガス(キャリアガス及び試料ガスの混合ガス)の一部を所定のスプリット比で外部に排出するための流路である。
検出器4は、例えば、水素炎イオン化検出器(FID)や、炎光光度検出器(FPD)により構成される。検出器4は、カラム1から導入されるキャリアガスに含まれる各試料成分を順次検出する。
このガスクロマトグラフにおいて試料を測定する際は、分析対象となる試料が試料導入部3に注入される。試料は、試料気化室において気化される。また、試料導入部3の試料気化室には、ガス供給流路5を介してキャリアガスが供給される。
試料気化室内で気化された試料は、キャリアガスとともにカラム1内に導入される。試料に含まれる各試料成分は、カラム1内を通過する過程で分離されて、検出器4に順次導入される。
そして、検出器4において、カラム1から導入されるキャリアガスに含まれる各試料成分が順次検出される。また、検出器4における検出結果に基づいて、クロマトグラムが生成される。そして、作業者は、得られたクロマトグラムに基づいて、分析を行う。
また、このガスクロマトグラフでは、分析中における各部品の動作条件が予め設定されている。具体的には、ガス供給流路5から供給されるキャリアガスの流量及び圧力、並びに、カラムオーブン2内の温度のそれぞれは、対応する分析時間とともに予め設定されている。そして、分析中は、その設定内容に基づいて、各部品が動作される。
2.制御部及び周辺の部材の具体的構成
図2は、図1のガスクロマトグラフの制御部13、及び、その周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。
ガスクロマトグラフは、上記した検出器4に加えて、ヒータ7と、ファン8と、AFC9と、表示器11と、記憶部12と、制御部13とを備えている。
ヒータ7は、カラムオーブン2(図1参照)内に配置されている。ヒータ7は、駆動されることにより、カラムオーブン2内を加熱する。
ファン8は、カラムオーブン2内に配置されている。ファン8は、駆動されることにより、カラムオーブン2内において回転する。カラムオーブン2内では、ヒータ7によってカラムオーブン2内が加熱され、ファン8によってカラムオーブン2内の空気が撹拌されることにより、カラムオーブン2内の温度が均一に保たれる。
AFC9は、ガス供給流路5(図1参照)に設けられている。AFC9は、図示しないバルブ、流量センサ及び圧力センサなどを備えている。そして、AFC9は、流量センサが検出するキャリアガスの流量、及び、圧力センサが検出するキャリアガスの圧力のそれぞれが所定の値を保つように、バルブなどを動作させる。
表示器11は、本体10(図1参照)に設けられている。詳しくは後述するが、表示器11は、タッチパネルを含んでいる。すなわち、ガスクロマトグラフでは、表示器11において情報の入力作業及び確認作業が可能である。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などにより構成されている。記憶部12は、複数の検出データ121及び設定データ122を記憶している。
検出データ121は、後述するデータ処理部131によって生成されるクロマトグラムのデータである。
設定データ122は、後述する設定処理部134によって設定されるガスクロマトグラフにおける各部品の動作条件のデータである。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部13は、検出器4、ヒータ7、ファン8、AFC9及び表示器11との間で、電気信号の入力又は出力が可能である。制御部13は、必要に応じて記憶部12に対するデータの入出力を行う。制御部13は、CPUがプログラムを実行することにより、データ処理部131、表示処理部132、モード選択受付部133、設定処理部134及び動作制御部135などとして機能する。
データ処理部131は、検出器4からの検出信号に基づいて、クロマトグラムを得る。
データ処理部131で生成されたクロマトグラムのデータは、検出データ121として記憶部12に格納される。
表示処理部132は、記憶部12の検出データ121に基づいて、表示器11にクロマトグラムをグラフとして表示させる処理を行う。また、表示処理部132は、記憶部12の設定データ122に基づいて、表示器11に設定内容(各部品の動作条件)をグラフとして表示させる処理を行う。また、表示処理部132は、タッチパネルの操作による表示器11からの入力信号に基づいて、表示器11に表示するクロマトグラムのグラフ、及び、表示器11に表示する設定内容(各部品の動作条件)のグラフに関する表示を変更する処理を行う。
モード選択受付部133は、タッチパネルの操作による表示器11からの入力信号に基づいて、各部品の動作条件を設定する際のモードの選択を受け付ける。具体的には、表示器11では、分析時間を一定に保つモードである分析時間保持モードを選択するか否かの操作が可能である。そして、モード選択受付部133は、タッチパネルの操作による表示器11からの入力信号に基づいて、分析時間保持モードを選択するか否かを受け付ける。
設定処理部134は、タッチパネルの操作による表示器11からの入力信号に基づいて、各部品の動作条件に関する設定を行う。
動作制御部135は、記憶部12の設定データ122に基づいて、ガスクロマトグラフにおける各部品を動作させる。具体的には、動作制御部135は、記憶部12の設定データ122に基づいて、ヒータ7、ファン8及びAFC9の動作を制御する。
3.表示画面の画面構成
図3Aは、設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、設定値の入力を開始した直後の状態を示した概略図である。図4Aは、再設定状態の表示画面の表示態様の一例であって、設定値がグラフ表示された状態を示した概略図である。
上記した表示器11(図2参照)には、タッチパネル式であって略矩形状に形成される表示画面111が含まれている。表示器11は、本体10(図1参照)に備えられており、作業者は、本体10上で表示画面111を確認できる。具体的には、表示器11は、作業者が操作しやすいように、本体10の前面に設けられている。また、本体10の前面には、通常、開閉可能な扉などが設けられている。すなわち、表示器11は、本体10の前面において、扉などが配置されるスペースを確保するように、比較的小さなスペースに配置されている。
図示しないが、分析中は、表示画面111には、ガスクロマトグラフにおける各種部品の動作状態や、リアルタイムで生成されるクロマトグラムを表すグラフが表示される。そして、表示画面111では、ガスクロマトグラフにおける各部品の動作条件を予め設定するための入力作業が可能であり、さらに、その設定された動作条件を再設定するための入力作業が可能である。
ガスクロマトグラフにおける各部品の動作条件の設定においては、表示画面111は、図3Aに示すように、設定状態として表示される。設定状態の表示画面111には、グラフ領域112が含まれる。
グラフ領域112は、例えば、表示画面111内における下方側に配置されている。グラフ領域112は、ガスクロマトグラフにおける各部品の動作条件をグラフとして入力するための領域である。具体的には、グラフ領域112では、ガス供給流路5のキャリアガスの流量の値、及び、その値に対応する分析時間の入力が可能である。この場合、グラフ領域112は、横軸を時間、縦軸を流量とする2軸表示により表示される。同様に、グラフ領域112では、ガス供給流路5のキャリアガスの圧力の値、及び、その値に対応する分析時間の入力が可能である。この場合、グラフ領域112は、横軸を時間、縦軸を圧力とする2軸表示により表示される。同様に、グラフ領域112では、カラムオーブン2内の温度の値、及び、その値に対応する分析時間の入力が可能である。この場合、グラフ領域112は、横軸を時間、縦軸を温度とする2軸表示により表示される。
また、ガスクロマトグラフにおける各部品の動作条件の再設定においては、表示画面111は、図4Aに示すように、再設定状態として表示される。再設定状態の表示画面111には、上記したグラフ領域112と、クロマトグラム領域113が含まれる。
再設定状態の表示画面111において、グラフ領域112には、記憶部12に格納されている設定データ122に基づく動作条件がグラフとして表示される。
クロマトグラム領域113は、例えば、表示画面111内における上方側に配置されている。クロマトグラム領域113は、生成されたクロマトグラムを表示するめの領域である。具体的には、クロマトグラム領域113には、記憶部12に格納されている検出データ121に基づいて、クロマトグラムがグラフ表示される。なお、クロマトグラム領域113は、横軸を時間、縦軸を信号強度とする2軸表示により表示される。また、再設定状態の表示画面111では、グラフ領域112における時間軸の時点と、クロマトグラム領域113における時間軸の時点とは互いに対応している。
4.制御部による制御動作
図5は、制御部13による処理の一例を示したフローチャートである。
ガスクロマトグラフでは、以下のようにして、各部品の動作条件(キャリアガスの流量、キャリアガスの圧力、及び、カラムオーブン2内の温度)の設定及び再設定が行われる。なお、この設定及び再設定の際の表示画面111の表示態様については、後述する。
まず、作業者は、ガスクロマトグラフにおける分析動作に先立って、表示器11の表示画面111において所定のタッチ操作を行って、図3Aに示すように、設定状態の表示画面111を表示させる。
なお、表示画面111では、キャリアガスの流量、キャリアガスの圧力、及び、カラムオーブン2内の温度に関する設定及び再設定が可能であるが、以下の説明では、カラムオーブン2内の温度に関する設定及び再設定を行う場合を例に挙げる。
作業者は、横軸を時間、縦軸を温度として、グラフ領域112に対して任意の1箇所をタッチし、そのタッチ部分を滑らせるようにスライド操作(スワイプ)することにより、カラムオーブン2内の温度の値、及び、その値に対応する分析時間を設定する。
表示処理部132は、設定状態の表示画面111において、グラフ領域112に対するスライド操作が行われると(ステップS101でYES)、グラフ領域112におけるタッチ部分を線で描画することにより、グラフ領域112にグラフを表示する。そして、設定処理部134は、グラフ領域112に表示されるグラフのデータを、後述するように適宜修正した後、設定データ122として記憶部12に格納する(ステップS102)。
そして、ガスクロマトグラフにおいて上記した分析動作が行われる間は、動作制御部135は、カラムオーブン2内の温度、及び、分析時間の関係が、記憶部12の設定データ122に対応するように、ヒータ7及びファン8の動作を調整する。
また、作業者は、設定データ122における値を再設定する場合には、表示器11の表示画面111において所定のタッチ操作を行って、図4Aに示すように、再設定状態の表示画面111を表示させる。このとき、作業者は、表示画面111におけるタッチ操作によって、分析時間保持モード又は通常モードを選択するとともに、記憶部12に記憶されているカラムオーブン2内の温度に関する設定データ122を選択する。
分析時間保持モードとは、各部品の動作条件を再設定する場合において、ガスクロマトグラフにおける分析時間を一定に保つモード(分析の終了時間が再設定により変動しないモード)である。また、作業者によって、分析時間保持モードが選択されない場合には、通常モードでの再設定となる。通常モードで動作条件が再設定される場合には、再設定の内容に応じて分析時間が変更される(分析の終了時間が再設定により変動する)。
表示処理部132は、再設定状態の表示画面111に対する所定のタッチ操作が行われると(ステップS103でYES)、グラフ領域112に、記憶部12の設定データ122(再設定すべき設定データ122)に対応するグラフを表示させる。
そして、詳しくは後述するが、表示処理部132は、分析時間保持モードが選択されている場合には(ステップS104でYES)、分析時間を一定に保つように、表示画面111上でタッチ操作されたグラフ上の値のみを再設定する(ステップS105)。
一方、表示処理部132は、分析時間保持モードが選択されていない場合(通常モードが選択されている場合)には(ステップS104でNO)、表示画面111上でタッチ操作されたグラフ上の値、及び、当該値以降の値を再設定する(ステップS106)。
そして、再設定された値を含むデータが、再設定前のデータを書き換えるようにして、設定データ122として記憶部12に格納される。
5.表示画面の表示態様
(1)設定状態における表示画面の表示態様
以下では、上記した制御動作の際の表示画面111の表示態様について、具体的に説明する。以下の説明では、カラムオーブン2内の温度に関する設定及び再設定が行われる場合を例に挙げる。
図3Bは、設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、設定値の入力を終了した状態を示した概略図である。図3Cは、設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、入力した設定値が規定値に変換される状態を示した概略図である。
表示画面111において動作条件を設定する際は、作業者は、図3Aに示すように、設定状態の表示画面111において、グラフ領域112にタッチする領域Aを、グラフ領域112における左端から右方に向けてスライド操作する。このとき、作業者は、タッチ部分を右側にスライドさせるとともに、タッチ部分を上下にスライドさせることで、縦軸がカラムオーブン2内の温度の値を表し、横軸が分析時間を表すグラフをグラフ領域112に描画する。そして、図3Bに示すように、作業者は、グラフ領域112における右端まで領域Aをスライド操作して、カラムオーブン2内の温度、及び、分析時間の関係についての入力を終了する。
表示処理部132は、グラフ領域112におけるタッチ部分(領域Aの軌跡)を線で描画する。
これにより、グラフ領域112には、領域Aの軌跡を表すグラフBがリアルタイムで表示される。グラフBでは、分析時間が経過するにつれて、温度が段階的に高くなっている。
また、設定処理部134は、グラフ領域112において入力された値が、予め定める規定値からずれている場合には、その入力された値を規定値に変換した後、記憶部12に設定データ122として格納する。
例えば、設定処理部134は、図3Cに示すように、グラフ領域112に入力されたグラフにおいて、線の端(点)の部分が表す値に小数点以下の値がある場合には、その値を切り捨てる。そして、その変換後のデータを設定データ122として記憶部12に格納する。すなわち、この例では、規定値とは、グラフ領域112における入力値から小数点以下を切り捨てた値である。
図3Cでは、グラフBのデータが変換された結果、グラフCが生成されている。具体的には、グラフBにおける点Dが点Eに変換され、グラフBにおける点Fが点Gに変換され、グラフBにおける点Hが点Iに変換され、グラフBにおける点Jが点Kに変換された結果、グラフCが生成されている。そして、グラフCのデータが設定データ122として記憶部12に格納される。
また、上記と同様にして、キャリアガスの流量を設定する場合には、キャリアガスの流量の値、及び、その値に対応する分析時間の関係を表すグラフがグラフ領域112に表示されて、そのデータが設定データ122として記憶部12に格納される。また、キャリアガスの圧力を設定する場合には、キャリアガスの圧力の値、及び、その値に対応する分析時間の関係を表すグラフがグラフ領域112に表示されて、そのデータが設定データ122として記憶部12に格納される。
(2)再設定状態における表示画面の表示態様
(2−1)分析時間保持モード
図4Bは、再設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、グラフ表示された設定値の一部が拡大表示された状態を示した概略図である。図4Cは、再設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。図4Dは、再設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の線がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。図4Eは、再設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、分析時間保持モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点が指定されて数値入力領域が表示された状態を示した概略図である。
上記のようにして設定した動作条件を再設定する際は、作業者は、表示画面111に対して所定のタッチ操作を行って、図4Aに示すように、表示画面111を再設定状態にする。図4Aでは、グラフ領域112に、カラムオーブン2内の温度の値、及び、その値に対応する分析時間の関係を表すグラフCが表示されている。また、クロマトグラム領域113には、グラフCで表す動作条件で分析動作を行った際に得られたクロマトグラムLが表示されている。グラフCにおける時間軸の時点と、クロマトグラムLにおける時間軸の時点とは対応している。
表示処理部132は、作業者によって、グラフ領域112において、任意の2箇所をタッチした状態から、そのタッチ部分を拡げるようにしてスライド操作(ピンチアウト)されると、グラフ領域112に表示されるグラフを拡大表示させる。さらに、表示処理部132は、グラフ領域112におけるグラフの拡大表示に対応させて、クロマトグラム領域113において、クロマトグラムLを拡大表示させる。
図4Bは、図4Aの領域Mを中心としてピンチアウト操作が行われた結果、グラフCを拡大したグラフNがグラフ領域112に表示される状態を示している。
また、図示しないが、表示処理部132は、この状態から、作業者によって、グラフ領域112における任意の2箇所をタッチした状態から、そのタッチ部分を狭めるようにしてスライド操作(ピンチイン)が行われると、グラフ領域112においてグラフNを縮小したグラフを表示する。
このようにして、グラフ領域112内には、動作条件の再設定を行うのに適した倍率のグラフが表示される。
そして、作業者によって、グラフ領域112に表示されたグラフに対して、所定のタッチ操作が行われると、設定処理部134は、そのグラフの値を変更した新たなグラフのデータを、動作条件として再設定する。なお、ここでは、作業者によって、上記した分析時間保持モードが選択されているとして説明する。
例えば、図4Bに示すように、作業者がタッチする領域Oによって、グラフNにおける点Rが指定され、図4Cに示すように、その領域Oがスライドされた場合には、設定処理部134は、スライド後の領域Oの中心を点Sとし、グラフNにおける点Rを点Sに修正したグラフQを生成する。そして、設定処理部134は、そのグラフQのデータを記憶部12に設定データ122として記憶する。
また、図4Bに示すように、作業者がタッチする領域Pによって、グラフNにおける線Tが指定され、図4Dに示すように、その領域Pがスライドされた場合には、設定処理部134は、スライド後の領域Pの中心を通り、指定された線Tと同じ傾き及び長さの線Uを生成し、グラフNにおける線Tを線Uに修正したグラフVを生成する。そして、設定処理部134は、そのグラフVのデータを記憶部12に設定データ122として記憶する。
このように、設定処理部134は、表示画面111に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定され、その点又は線がグラフ領域112内でシフトされた場合に、シフトされた後の点又は線に対応するグラフのデータを、設定データ122として記憶部12に記憶する。
なお、点を指定するとは、グラフ中の線の端をタッチ操作により指定することであり、線を指定するとは、グラフ中の線の端以外の部分をタッチ操作により指定することである。
また、例えば、作業者によって、図4Bに示すグラフ領域112に対して2回連続でタッチ(ダブルタップ)された場合には、表示処理部132は、図4Eに示すように、グラフ領域112に、第1数値入力領域141及び第2数値入力領域142を表示させる。なお、図4Eは、図4Bに示す領域Wがダブルタップされることにより点Xが指定された場合を示している。
第1数値入力領域141には、領域W内に位置する点Xの温度の値が数値で表示されている。第2数値入力領域142には、領域W内に位置する点Xの時間の値が数値で表示されている。ただし、ダブルタップにより線が指定された場合には、その線の傾き及び長さが第1数値入力領域141及び第2数値入力領域142に数値で表示される。
さらに、作業者によって、第1数値入力領域141又は第2数値入力領域142に対してタッチ(タップ)された場合には、表示処理部132は、図示しないソフトキーをグラフ領域112に表示させる。そして、設定処理部134は、作業者によるソフトキー上の操作に応じて、第1数値入力領域141内の数値、又は、第2数値入力領域142内の数値を変更し、グラフNにおける点Xを、その変更後の値に応じた点に修正したグラフを生成し(図示せず)、そのグラフのデータを記憶部12に設定データ122として記憶する。
このように、表示処理部132は、グラフ領域112に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定された場合に、その点又は線に対応する値を入力するための数値入力領域をグラフ領域112に表示させる。そして、設定処理部134は、その数値入力領域に対する入力操作に基づくグラフのデータを、設定データ122として記憶部12に記憶する。
(2−2)通常モード
図4Fは、再設定状態の表示画面111の表示態様の一例であって、通常モードにおいて、拡大表示されたグラフ上の点がシフトされることにより設定値が再設定される状態を示した概略図である。
分析時間保持モードが選択されている場合には、上記したように、分析時間を一定に保つように、表示画面111上でタッチ操作されたグラフ上の値のみが再設定される。一方、分析時間保持モードが選択されていない場合(通常モードが選択されている場合)には、以下のように、表示画面111上でタッチ操作されたグラフ上の値、及び、当該値以降の値が再設定される。
例えば、図4Bに示すように、作業者がタッチする領域Oによって、グラフNにおける点Rが指定され、図4Fに示すように、その領域Oがスライドされた場合には、設定処理部134は、スライド後の領域Oの中心を点AAとし、グラフNにおける点Rを点AAに修正するとともに、グラフNにおける点R以降の値を修正したグラフZを生成する。そして、設定処理部134は、そのグラフZのデータを記憶部12に設定データ122として記憶する。
具体的には、設定処理部134は、グラフNにおける点Rを点AAに修正するとともに、グラフNにおける点R以降の値を、点Rから点AAまでの移動量と同じ移動量だけ変化させるようにして、グラフZを生成する。すなわち、設定処理部134は、グラフNにおける点Rを点AAに修正するとともに、グラフNにおける点ABを点ACに修正し、グラフNにおける点ADを点AEに修正して、グラフZを生成する。このとき、点Rから点AAまでの長さ、点ABから点ACまでの長さ、及び、点ADから点AEまでの長さは同じである。
このように、通常モードでは、指定された値以降の値を再設定するため、分析の終了時間は変動することとなるが、各条件(各温度)に対応する時間の長さは、再設定の前後で変わらない。例えば、図4Fにおいて、再設定前のグラフNにおける点Rから点ABまでの時間と、再設定後のグラフZにおける点AAから点ACまでの時間は同じである。そのため、通常モードにすることにより、再設定により分析に悪影響を与えることを抑制できる。
6.作用効果
(1)本実施形態では、表示器11は、タッチパネル式の表示画面111を有する。表示処理部132は、横軸を分析時間、縦軸を分析条件の値とするグラフ領域112を表示画面111に表示させる。設定処理部134は、表示画面111におけるグラフ領域112に対するタッチ操作に基づいて、分析時間と分析条件の値との関係を設定する。記憶部12は、設定処理部134により設定された分析時間と分析条件の値との関係を記憶する。表示処理部132は、図3Cに示すように、記憶部12に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係をグラフ領域112にグラフで表示させる。
そのため、作業者は、表示画面111におけるグラフ領域112に対してタッチ操作を行うことにより、分析時間と分析条件の値との関係を設定でき、また、そのグラフ領域112に表示されたグラフを確認することにより、分析時間と分析条件の値との関係を確認できる。
その結果、分析時間と分析条件の値との関係の設定作業、及び、分析時間と分析条件の値との関係の確認作業を併せて行うことができる。
よって、表における設定作業とグラフにおける確認作業とを繰り返すような煩雑な作業の発生を抑制して、分析条件を設定するための一連の作業を容易に行うことができる。
(2)また、本実施形態では、設定処理部134は、図3Cに示すように、グラフ領域112に対するタッチ操作により分析時間及び分析条件の値が入力された場合に、それらの値の少なくとも一方を近似する規定値に変換して設定する。
そのため、タッチ操作によって分析時間と分析条件の値とが入力された場合であって、それらの値が規定値からずれている場合には、設定処理部134によって、その値を規定値に修正して設定できる。
その結果、入力された値を修正する作業を省くことができる。
(3)また、本実施形態では、設定処理部134は、図4C〜図4Fに示すように、グラフ領域112に表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、記憶部12に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定する。
そのため、グラフ領域112に表示されたグラフに対してタッチ操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
(4)また、本実施形態では、表示処理部132は、図4Bに示すように、表示画面111におけるグラフ領域112に対するタッチ操作に基づいて、グラフ領域112に表示されているグラフを拡大表示させる。設定処理部134は、グラフ領域112に拡大表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、記憶部12に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定する。
そのため、グラフ領域112内に表示されるグラフにおける注目すべき部分を拡大表示させ、その拡大表示されたグラフ領域112に対してタッチ操作を行うことで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
その結果、グラフ領域112内に対してタッチ操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を詳細に行うことができる。
(5)また、本実施形態では、表示処理部132は、図4Eに示すように、グラフ領域112に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定された場合に、その点又は線に対応する値を入力するための第1数値入力領域141及び第2数値入力領域142をグラフ領域112に表示させる。設定処理部134は、第1数値入力領域141及び第2数値入力領域142に対する入力操作に基づいて、記憶部12に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定する。
そのため、グラフ領域112内に表示されるグラフにおける注目すべき点又は線を指定し、表示される第1数値入力領域141及び第2数値入力領域142に対して入力操作を行うことで、分析時間と分析条件の値との関係を再設定できる。
その結果、グラフ領域112内に対する操作がタッチ操作であっても、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を精度よく行うことができる。
(6)また、本実施形態では、設定処理部134は、図4C及び図4Dに示すように、グラフ領域112に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定され、その点又は線がグラフ領域112内でシフトされた場合に、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を記憶部12に記憶させて再設定を行う。
そのため、グラフ領域112に表示されたグラフに対してシフト操作を行うのみで、分析時間と分析条件の値との関係の再設定を行うことができる。
(7)また、本実施形態では、モード選択受付部133は、分析時間を保持する分析時間保持モードを実行するか否かの選択を受け付ける。設定処理部134は、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を記憶部12に記憶させて再設定を行う場合に、分析時間保持モードが選択されていれば、図4Cに示すように、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定せずに分析時間を一定に保持する。そして、設定処理部134は、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を記憶部12に記憶させて再設定を行う場合に、分析時間保持モードが選択されていなければ、図4Fに示すように、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以降の値を再設定して分析時間を変化させる。
すなわち、分析時間保持モードが選択される場合には、図4Cに示すように、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値のみを再設定することにより、分析時間が一定に保持される。
そのため、分析時間及び分析条件の値を再設定する場合であっても、分析時間保持モードを選択することにより、分析時間を一定に保持でき、分析の終了時間が変動することを抑制できる。
また、分析時間保持モードが選択されていない場合には、図4Fに示すように、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以降の値を再設定することにより、分析時間が変化される。
この場合、分析の終了時間は変動することとなるが、再設定により分析に悪影響を与えることを抑制できる。
7.変形例
以上の説明では、本発明の分析装置は、ガスクロマトグラフであるとして説明したが、本発明の分析装置は、液体クロマトグラフなどのガスクロマトグラフ以外の分析装置に適用可能である。この場合、タッチ操作により設定される分析条件は、ポンプの流量又は圧力、グラジエントの混合比など、他の分析条件であってもよい。
また、以上の説明では、表示器11は、本体10に設けられるとして説明したが、表示器11は、タッチパネル式の表示画面111を有する装置であればよく、スマートデバイスやパソコン用ディスプレイなど、本体10とは別に構成される装置であってもよい。この場合、表示器11と制御部13とは、無線により通信可能であってもよい。
また、以上の説明では、制御部13は、表示器11とは別に構成されるとして説明したが、制御部13の一部が表示器11に含まれてもよい。
また、以上の説明では、グラフ領域112は、横軸を分析時間、縦軸を分析条件とする2軸表示により表示されるとして説明した。しかし、グラフ領域112は、互いに直交する2軸のうちの一方の軸を分析時間の値とし、他方の軸を分析条件の値として表示されればよい。例えば、グラフ領域112は、横軸を分析条件、縦軸を分析時間とする2軸表示により表示されてもよい。
また、以上の説明では、図3Cに示すように、設定処理部134は、グラフ領域112に入力されたグラフにおいて、線の端(点)の部分が表す値に小数点以下の値がある場合には、その値を切り捨てるとして説明したが、設定処理部134による入力値を規定値に変換する処理は、これに限られない。例えば、設定処理部134は、入力値に対して四捨五入の処理をすることにより、入力値を規定値に変換してもよい。また、設定処理部134は、グラフ領域112において、2軸表示される値のうち、少なくとも一方の軸に関する値を規定値に変換すればよい。また、入力値を規定値に変換する処理は、グラフ領域112に対するタッチ操作によりグラフを描画した後に行われるのではなく、グラフの描画中にリアルタイムで行われてもよい。
また、以上の説明では、グラフ領域112内のグラフにおける指定、設定及び再設定は、グラフ領域112に対する特定のタッチ操作に基づいて行われるとして説明したが、上記した特定のタッチ操作以外のタッチ操作に基づいて、指定、設定及び再設定が行われてもよい。
11 表示器
12 記憶部
13 制御部
111 表示画面
112 グラフ領域
132 表示処理部
133 モード選択受付部
134 設定処理部
141 第1数値入力領域
142 第2数値入力領域

Claims (4)

  1. タッチパネル式の表示画面を有する表示器と、
    互いに直交する2軸のうちの一方の軸を分析時間の値とし、他方の軸を分析条件の値とするグラフ領域を前記表示画面に表示させる表示処理部と、
    前記表示画面における前記グラフ領域に対するタッチ操作に基づいて、分析時間と分析条件の値との関係を設定する設定処理部と、
    前記設定処理部により設定された分析時間と分析条件の値との関係を記憶する記憶部とを備え、
    前記表示処理部は、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を前記グラフ領域にグラフで表示させ
    前記設定処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定し、
    前記設定処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定され、その点又は線が前記グラフ領域内でシフトされた場合に、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を前記記憶部に記憶させて再設定を行い、
    分析時間を保持する分析時間保持モードを実行するか否かの選択を受け付けるモード選択受付部をさらに備え、
    前記設定処理部は、シフトされた後の点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値を前記記憶部に記憶させて再設定を行う場合に、前記分析時間保持モードが選択されていれば、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定せずに分析時間を一定に保持し、前記分析時間保持モードが選択されていなければ、シフトされた点又は線に対応する分析時間及び分析条件の値以外の値を再設定して分析時間を変化させることを特徴とする分析装置。
  2. 前記設定処理部は、前記グラフ領域に対するタッチ操作により分析時間及び分析条件の値が入力された場合に、それらの値の少なくとも一方を近似する規定値に変換して設定することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記表示処理部は、前記表示画面における前記グラフ領域に対するタッチ操作に基づいて、当該グラフ領域に表示されているグラフを拡大表示させ、
    前記設定処理部は、前記グラフ領域に拡大表示されたグラフに対するタッチ操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の分析装置。
  4. 前記表示処理部は、前記グラフ領域に表示されたグラフに対するタッチ操作によりグラフ上の点又は線が指定された場合に、その点又は線に対応する値を入力するための数値入力領域を前記表示画面に表示させ、
    前記設定処理部は、前記数値入力領域に対する入力操作に基づいて、前記記憶部に記憶されている分析時間と分析条件の値との関係を再設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の分析装置。
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