JP6592733B1 - 飲料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップ式の飲料供給装置において、多くのカップを並べられるようにする。【解決手段】カップ取出口45をケーシングの前面の幅方向の略中央部に設け、さらにケーシングの前面で、カップ取出口45より前方に、カップ2の高さよりさらに予め定める高さだけ低い位置で、幅方向に連続して段部6を形成し、カップテーブルとして使用可能とする。したがって、会議などで或る程度の人数分の飲料を纏めて取出しても、それを幅方向に長く形成されるカップテーブルに順次並べてゆき、一時保管することができ、利便性を向上することができる。しかも、カップテーブルは、カップ取出口45よりも、カップ2の高さ+αだけ低い位置に形成されるので、カップ取出口45の前にカップ2を並べた状態でも、後続のカップを容易に(溢さないで)出し入れすることができるとともに、一時保管するカップ数も多くすることができる。【選択図】図5

Description

本発明は、利用者がセットしたカップに飲料を注入するカップ式の飲料供給装置に関する。
前記カップ式の飲料供給装置は、缶やペットボトルなどの飲料供給装置に比べて、供給飲料が少量であったり、提供単価を安く抑えられたりするので、食堂やオフィスなど、特に屋内に多数設置されて、利用されている。そのカップ式の典型的な従来技術の飲料供給装置9は、図10で示すようなものである。この飲料供給装置9は、そのケーシング(筐体)91の設置面が、略矩形から、前面の左右をRで面取りした形状で、タワー状に上方に延びて形成される。そのケーシング91の何れかの側面(図10では左側面92)に、カップディスペンサー93が、磁石により外付けされている。カップディスペンサー93は、カップ94が積重ね状態のカップ列95を収容し、最下層のカップ96を、利用者の操作により、落下、或いは引抜いて取出し可能とするものである。
しかしながら、このような従来技術では、飲料供給装置9は、1人ずつの利用者にしか対応できず、会議などで或る程度の人数分の飲料を纏めて取出そうとする場合、利用者は、盆などを用意して、バランスを保ちながら、取出し操作をしなければならない。
ここで、特許文献1には、カップに飲料を注入する注入手段を2台、L字形に配置し、L字の端部の一方の側の注入手段の下方にはカップを置いてそのまま注入を行い、L字の端部の他方の側の注入手段の下方では、カップに注入後、ロボットアームのような搬送手段がカップを手前の台に移動させ、前記一方の注入手段からと同様に取出せるようにすることで、1台で多数の利用者に短時間に対応できるようにしたカップミキシング式自動販売機が提案されている。
特開2001−155237号公報
特許文献1は、2台の注入手段を用いて、ほぼ同じ位置の取出し口に、ほぼ2倍の飲料を供給できるようになっている。しかしながら、一方の側の注入手段では、利用者がカップを取り上げるか、或いは次のカップの邪魔にならない位置にずらさなければ、次の注入を行うことができず、同様に、他方の側の注入手段でも、ロボットアームの置いたカップを取り上げるか、ずらさなければ、次のカップを運ぶことができない。したがって、或る程度以上のカップを、並べることができない。
本発明の目的は、多くのカップを並べることができる飲料供給装置を提供することである。
本発明の飲料供給装置は、利用者がセットしたカップに飲料を注入する飲料供給装置において、ケーシングの前面で幅方向の略中央部に、該ケーシングの内側に凹んだ空間が形成され、該空間にセットされたカップに前記飲料を注入して取出すことができるカップ取出し口と、前記カップ取出し口より前方であって、前記カップ取出し口から、前記カップの高さより予め定める高さだけ低い位置に、前記前記ケーシングの幅方向に連続するよう形成された段部とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、利用者がセットしたカップに飲料を注入するカップ式の飲料供給装置では、ケーシング(筐体)の前面にカップ取出し口が形成され、そのカップ取出し口は、内側に凹んだ空間を形成し、その空間に利用者が前記カップをセットし、前記飲料が注入されるが、本発明では、さらにそのカップ取出し口を幅方向の略中央部に設け、さらに前記ケーシングの前面で、前記カップ取出し口より前方に、1段下がって段部を形成する。この段部は、前記カップ取出し口から、前記カップの高さよりさらに予め定める高さだけ低い位置で、幅方向に連続して形成され、カップテーブルとして使用することができる。
したがって、会議などで或る程度の人数分の飲料を纏めて取出しても、それを幅方向に長く形成されるカップテーブルに順次並べてゆき、一時保管することができ、利便性を向上することができる。しかも、カップテーブルは、カップ取出し口よりも、カップの高さ+αだけ低い位置に形成されるので、カップ取出し口の前にカップを並べた状態でも、後続のカップを容易に(溢さないで)出し入れすることができるとともに、一時保管するカップ数も多くすることができる。
また、本発明の飲料供給装置では、前記カップ取出し口は、外部に開放し、天井部が、奥方になるに連れて低くなるように形成されて、前面側から切欠かかれていることを特徴とする。
好ましくは、前記天井部は、外側が正面視で円弧状に形成され、前記奥方には斜面に形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、飲料供給装置の前面から奥まったカップ取出し口は、外部に開放しており、すなわち扉が設けられておらず、内部を見渡せる状況にある。しかしながら、カップ式の飲料供給装置は、内部上段に複数のキャニスターを備え、飲料の材料(粉末)を重力で落してカップに供給するので、カップ取出し口は、標準的な大人の背丈で、腰部から、より低い位置になりがちで、カップへの飲料の注入状況などを確認するには、腰を屈めなければならない。そこで本発明では、カップ取出し口の天井部を、外側を円弧状として、後方に下がるように斜めにカットする。
したがって、標準的な大人の背丈で、利用者は、屈まなくても、カップへの飲料の注入状況などを確認することができ、利便性を向上することができる。
本発明の飲料供給装置は、以上のように、カップ取出し口をケーシング前面の幅方向の略中央部に設け、さらに前記ケーシングの前面で、前記カップ取出し口より前方に、前記カップ取出し口から、前記カップの高さよりさらに予め定める高さだけ低い位置で、幅方向に連続して段部を形成し、カップテーブルとして使用可能とする。
それゆえ、会議などで或る程度の人数分の飲料を纏めて取出しても、それを幅方向に長く形成されるカップテーブルに順次並べてゆき、一時保管することができ、利便性を向上することができる。しかも、カップテーブルは、カップ取出し口よりも、カップの高さ+αだけ低い位置に形成されるので、カップ取出し口の前にカップを並べた状態でも、後続のカップを容易に(溢さないで)出し入れすることができるとともに、一時保管するカップ数も多くすることができる。
本発明の実施の一形態の飲料供給装置の斜視図である。 前記飲料供給装置の六面図である。 図2(b)における切断面線III−IIIから見た断面図である。 図1の飲料供給装置のサイドパネルを開いた状態の一部の分解斜視図である。 前記飲料供給装置におけるカップテーブルの使用状態を説明する斜視図である。 前記飲料供給装置におけるカップテーブルの使用状態を説明する正面図である。 前記飲料供給装置における前扉の中央部分を構成するパネルの斜視図である。 前記飲料供給装置における前扉を裏面側から見た斜視図である。 前記飲料供給装置における格別の飲料供給動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術の飲料供給装置の斜視図である。
図1は本発明の実施の一形態の飲料供給装置1の斜視図であり、図2はその六面図であり、(a)は平面、(b)は正面、(c)は右側面、(d)は底面である。この飲料供給装置1は、利用者がセットしたカップ2に飲料を注入する装置である。前記飲料は、元々液体のままで該飲料供給装置1内のタンクに貯留されているものであってもよいが、粉体の材料をキャニスターに貯留し、その材料に水やお湯を加えて作成されるのもであってもよい。本実施形態では、多くの飲料を提供可能な後者とする。
この飲料供給装置1は、そのケーシング3が、開閉自在の前扉31と、左右の側板32,33と、裏板34と、天板35と、底板36とを備えて構成されるタワー状の飲料供給装置である。勿論、内部には、図示していないが、各板32〜36を支える柱や梁などの構造材や、内部の各機構を支持する部材を備えている。ケーシング3の特に前扉31の部分は、設置面(平面)で見て、左右の隅角部がRで面取りした曲面に形成される。底板36の四隅からは、高さ調整可能な脚部361が立設されている。
前扉31は、大略的に、上部分311と、下部分312と、中央部分313とを備えて構成される。下部分312の鍵314を解錠することで、その向かって右隅部分に設けられる蝶番315に枢支されて、各部分311〜313が一体で開放可能となり、カップ2や飲料の材料の補充、或いは清掃などのメンテナンスが可能になっている。
上部分311の幅方向の中央部は、利用者が飲料の注入のための操作を行う操作手段である操作パネル316となっている。図1および図2の例では、飲料は4種類で、たとえば表示窓3161には紅茶が、表示窓3162には緑茶が、表示窓3163にはほうじ茶が、表示窓3164にはコーヒーが、それぞれ選択可能であることを示している。下段の表示窓3165には、前記粉体の材料を混ぜない、水を選択可能であることを示している。
各表示窓3161〜3165に対応して、選択釦となるメンブレンスイッチ3171〜3175(以下、総称する際は、参照符号317で示す)が設けられている。メンブレンスイッチ317は、コールド飲料の釦3176と、ホット飲料の釦3177と、釦3176,3177にそれぞれ対応する(飲料をカップ2への注入中を表わす)パイロットランプ3178,3179とを備えて構成される。
メンブレンスイッチ317の並びの上部には、メンブレンスイッチ318が設けられている。メンブレンスイッチ318には、濃い目に濃度調整する釦3181と、熱い目に温度調整する釦3182と、各釦3181,3182に対応し、選択(操作)中であることを表わすパイロットランプ3183,3184とが設けられている。
前扉中央の最上部には、エラー(メンテナンス)メッセージを表示するドット表示装置3191およびパイロットランプ3192〜3195が設けられている。たとえば、パイロットランプ3192はヒーター故障等によるホット飲料の供給停止状態を示し、パイロットランプ3193はチラー故障等によるコールド飲料の供給停止状態を示し、パイロットランプ3194はタンク内給水の際の水切れによる給水停止状態を示し、パイロットランプ3195は排水タンクの満杯状態を示す。
図3は、図2(b)における切断面線III−IIIから見た断面図である。ケーシング3の内部において、上部には、幅方向に並列に複数、本実施形態では4つのキャニスター41が配列されており、このキャニスター41には、水やお湯に溶かすことで、前記表示窓3161〜3164に表示される各種の飲料となる粉末材料が貯留されている。その粉末材料がスクリューコンベアで移送されて、ミキサー42に投入され、ノズル43からのお湯または冷水で溶かされて、注入口44からカップ2へ注入される。前記キャニスター41、スクリューコンベア、ミキサー42およびノズル43などは、上部分311内に設けられ、操作パネル316の操作に応答して飲料を供給する供給機構を構成する。
注入口44は、中央部分313において、ケーシング3の前面で、幅方向の略中央部で、カップ2がセットされる取出口45の上部に設けられ、前記供給機構からの飲料をカップ2へ注入する注入機構を構成する。図4は、前扉31において、操作パネル316の両サイドのサイドパネル37,38を開いた状態を示す一部の分解斜視図である。取出口45は、内方に凹んだ空間を形成し、その空間に利用者がカップ2をセットし、飲料が注入されたカップ2を取出すことができるようになっている。本実施形態では、飲料供給装置1は、屋内設置であり、この取出口45には扉が設けられておらず、外部に開放している。
その内方に凹んだ空間の底板46は、水切り板となっており、溢れた飲料などが流下するようになっている。底板46を通過した飲料などは、漏斗状の水受け47で集められ、配水管48から、下部分312に設けられる図示しない排水タンクや配水管などに排出される。
このように構成される飲料供給装置1において、注目すべきは、前扉31内で、注入機構(注入口44、取出口45)の両側に設けられる収納空間371,381内に、カップディスペンサー5が設けられることである。収納空間371,381は、積重ね状態のカップ列を収容するための縦長の空間である。カップディスペンサー5は、本体51と、スライダー52と、カップ受け53と、収容筒54と、取付け部材55とを備えて構成される。
本体51の外形は同じであり、取付け部材55を前扉31側に設けた一対のフック56,57に引っ掛けることで、任意の本体が着脱自在となっている。任意の本体とは、カップ容量、特にカップ径の違いに対応するもので、たとえば5オンスのカップと7オンスのカップとに対応することができる。本体51は、利用者がスライダー52のプッシュ釦521を押込むことで、そのスライダー52の爪の移動で、積重ね状態のカップ列における最下層のカップを切離し、落下させる。これらの本体51およびスライダー52は、利用者の操作に応じて、最下層のカップをカップ列から切離す切離し機構となる。落下されたカップ2は、円錐台を半割れにしたような形状の受け部材であるカップ受け53で受け止められ、前記半割れの前面開口部から取出し可能となっている。
収容筒54は、前記切離し機構の上方で前記カップ列を整列させて案内するものであり、カップ2の径よりも僅かに大きい内径を有する円筒から成り、補充されたカップが傾き、底部が下のカップの縁部に引っ掛かって、完全な積重ね状態にならないような不具合を防止するためのものである。この収容筒54、スライダー52、本体51およびカップ受け53は、前記のカップ容量によって異なる物が準備されており、サービスマンがサイドパネル37,38を開けることで、交換や取外しが可能となっている。
図4の例では、サイドパネル37,38は、水平断面が90度の略円弧状となっており、円弧の一端部には開閉自在とする蝶番が設けられており、他方の端部には前記水平断面がI字状のレール372が取付けられており、サイドパネル37,38が閉められることで、このレール372のI字の拡幅部分が前扉31側のフック382に引掛かり、固定される。本実施形態では、前扉31の裏面側において、前記収納空間371,381の上方に設けられた扉383を倒すことで、前記収容筒54へのカップ2の補充が可能となり、前記のカップディスペンサー5の交換や取外し以外では、サイドパネル37,38が開放されることは無いので、サイドパネル37,38は、ねじ止めなどによって、開かないように固定されてもよい。
したがって、このように構成される飲料供給装置1によれば、利用者がセットしたカップ2に飲料を注入する飲料供給装置において、カップディスペンサー5は、ケーシング3に外付けされるのではなく、内部に収納されるので、該飲料供給装置1を複数台並設する場合にも、カップディスペンサー5が邪魔にならず、近接して設置することができ、省スペース化を実現することができ、また利用者は側面に顔や手を回したりすること無く、カップ2の取出し操作も容易である。さらに、カップ2が該飲料供給装置1の内部に収容されているので、悪戯されたりする可能性も少なく、衛生面でも好ましい。さらにまた、操作パネル316および注入機構(注入口44)が該飲料供給装置1の中央に位置し、その両側にカップディスペンサー5が位置するので、該飲料供給装置1の左右のいずれに壁があっても、飲料の取出し操作が容易である。また、左右でカップの容量を変えることも可能である。こうして、カップディスペンサー5を内蔵する飲料供給装置を好適に実現することができる。
また好ましくは、本実施形態の飲料供給装置1では、カップディスペンサー5をケーシング3の内部に収容し、前扉31を開けて、さらに扉383を倒して、内側からカップ2を補充することになるのに対応して、カップディスペンサー5の収容筒54を透明に形成し、前扉31には、カップ2の残量を透視するためのスリット39を形成する。スリット39は、カップディスペンサー5の全長に亘り設けられてもよいが、図1および図4のように、少なくとも下方部分のカップが所定量、たとえば10個にまで少なくなってきたことを確認できる位置に設けられればよい。また、収容筒54は、色付きであってもよく、中が透けて見えればよい。これによって、カップディスペンサー5をケーシング3の内部に収容しても、カップ切れを、未然に防止し易くなる。
さらにまた好ましくは、スリット39の周縁で、たとえば前記10個等、カップの残量が所定数となった時の最上部のカップの位置に指標391を設けておく。したがって、カップ2の補充の目安となり、補充し易くすることができる。指標391は、複数の段階分、設けられて、補充の緊急性に応じて色を変えるなど、それぞれ異なる指標であってもよい。
また好ましくは、前扉31は鍵314によって施錠可能であり、前記カップ列は、前扉31を開けて、内側で、扉383を倒して、収容筒54の上部から補充することで、カップ2への悪戯を確実に防止することができる。
次に、前扉31において、中央部分313から下部分312にかけて説明する。中央部分313の幅方向の中央部には、前述のように、カップ2をセットする内側に凹んだ空間の取出口45が形成され、その左右にはカップディスペンサー5からのカップ2の取出の開口(カップ受け53)が配置されている。注目すべきは、本実施形態の飲料供給装置1では、その取出口45より前方には、幅方向に連続する段部6が形成されることである。この段部6は、カップテーブルとして利用可能である。
図5および図6は、そのカップテーブルとしての使用状態を説明する斜視図および正面図である。カップ2を収容する所定の厚みを有する前扉31において、カップディスペンサー5を内蔵する上部分311およびタンク収容スペースなどを確保する下部分312は、同じ厚みに形成されるが、カップ2を取扱う中央部分313は、そのカップ2の搭載スペースのため、最薄に形成される。図7には、中央部分313を構成するパネル7を拡大して示し、(a)は上方から見下ろした斜視図であり、図7(b)は下方から見上げた斜視図である。
取出口45は、パネル7の中央上段に形成される矩形の窓であり、この窓を通して、上部には注入口44が、下部には底板46が設けられる抽出機構が配置される。この窓の両側にはカップ受け53が配置される縦長の凹溝71,72が形成される。この取出口45の前方で、底辺から高さHだけ下方(低い位置)には、両側のカップ受け53の下方を含めて、左右方向に連続する前記段部6が形成される。
したがって、会議などで或る程度の人数分の飲料を纏めて取出しても、それを幅方向に長く形成されるカップテーブル(段部6)に、図5や図6で示すように順次並べてゆき、一時保管することができ、利便性を向上することができる。そして、前記高さHは、カップの高さ+αである。αは、小柄な女性が取出口45から意識せずにカップ2を取出しても、並べられているカップを引掛けて(倒して)しまわないための高さのマージンであり、たとえば20mmである。これによって、取出口45の前にカップ2を並べた状態でも、後続のカップを容易に(溢さないで)出し入れすることができるとともに、一時保管するカップ数も多くすることができる。
また、パネル7は、全般的に薄肉に形成され、段部6の裏側には、補強用に、縦横のリブ73が形成され、取出口45の周囲も、リブ74で補強されている。取出口45から段部6の間は、前記高さHの縦壁75となっており、凹溝71,72の上部には、カップディスペンサー5の本体51を、取付け部材55で締着するフック56,57が立設されている。
一方、前述の通り、本実施形態の飲料供給装置1では、前記取出口45は、外部に開放しており、すなわち扉が設けられておらず、内部を見渡せる状況にある。しかしながら、カップ式の飲料供給装置1は、内部上段に複数のキャニスター41を備え、飲料の材料(粉末)を重力で落してカップ2に供給するので、取出口45は、標準的な大人の背丈で、腰部から、より低い位置になりがちで、カップ2への飲料の注入状況などを確認するには、腰を屈めなければならない。
そこで本実施形態の飲料供給装置1では、取出口45の天井のブロック75を、外側を正面視で円弧状として、後方に下がるように、斜めにカットしておく。図3も併せて参照して、天井ブロック75は、外側が最も高い円弧形状76とし、奥方になるに連れて低くなる斜面77に形成されて、切欠かかれている。このように構成することで、利用者は、屈まなくても、カップ2への飲料の注入状況などを確認することができ、利便性を向上することができる。
ここで、飲料(キャニスター41)の選択方法について詳述する。図8は、前扉31の裏面側の斜視図である。前扉31は、前述のように、カップ2や飲料の材料の補充、或いは清掃などのメンテナンスのために、開閉可能になっている。この前扉31の上部分311の幅方向の中央部には、操作手段である操作パネル316が設けられている。図3も参照して、操作パネル316の裏側には、制御回路81が設けられている。
制御回路81は、情報処理装置、プログラムやデータの記憶装置、操作パネル316とのインターフェイス、スクリューコンベアなどの供給機構を制御するコントローラ、材料切れや排水タンクの状況等、各種のセンサからのインターフェイス、および電源回路などを搭載したユニットとなっている。制御回路81と操作パネル316や供給機構などとは、ケーブル82,83などで電気的に接続されている。この制御回路81には、コネクタ85が設けられており、このコネクタ85には、メンテナンス用のリモコン86が接続可能となっている。図8は、リモコン86を接続した状態を示し、サービスマンがメンテナンスを終了して、前扉31を閉じる状態では、このリモコン86は、取外される。
リモコン86は、ノズル43からのお湯または冷水の温度を設定したり、メンブレンスイッチ317による1回の釦操作でのカップ2への注入量を設定したり、1回の釦操作での使用材料の量(スクリューコンベアの搬送量、すなわち飲料の濃さ)を設定したり等、各種設定を行ったり、各キャニスター41の供給量(売行き)を確認(データを吸い上げ)したり、日時別の利用状況を確認したり、或いは不具合診断の状況を確認したり等、簡易的なメンテナンスに利用される。より詳細なメンテナンスや、ソフトウェア更新は、コネクタ87にパーソナルコンピュータを接続して行うことができる。
また注目すべきは、この飲料供給装置1は、複数、本実施形態では4つのキャニスター41およびそれに対応する操作釦であるメンブレンスイッチ3171〜3174を備え、4種類の飲料を提供可能であるが、リモコン86から、制御回路81への予め定める設定により、複数のキャニスター41に同じ飲料が貯留されている場合、何れの選択釦のメンブレンスイッチ3171〜3174に対して、予め定める提供杯数当りの各キャニスターの飲料の消費が略等しくなるように供給させることである。たとえば、同一の飲料が貯留されているキャニスター41が4つの場合、予め定める提供杯数として、100杯とすると、25杯ずつ消費するようにする。つまり、何れの選択釦の操作に対しても、複数のキャニスターの飲料が、均等に減るように供給させる。
具体的には、たとえば、前記同一の飲料が貯留されているキャニスターが4つの場合、キャニスターの順位で、1→2→3→4→1→2→3→4・・・の循環(ローテーション)、1→2→3→4→4→3→2→1→1→2・・・のアップダウン、1→4→2→3→4→2→1→3・・・のランダム、1→1→1→2→2→2→3→3→3→4→4→4の複数循環で、供給させることができる。
これは、1台の提供(食堂で昼休みなどの短時間に受持つ)人数が多かったり、或いは無料提供であったり等の諸般の事情で、複数のキャニスター41に、同じ飲料が貯留されるケースに対応するものである。そのような場合、従来通り、各メンブレンスイッチ3171〜3174の操作に対応したキャニスターから飲料を供給してもよいが、上述のように、どのスイッチを押しても、複数のキャニスターから均等に飲料が供給されるようにすることで、各キャニスターの飲料をバランス良く消費させることができる。これによって、特定のキャニスターに同じ飲料が貯留されている場合に、操作され易い(目線の高さに来る等の)メンブレンスイッチに対応したキャニスターの飲料だけが切れたりすることを防止でき、メンテナンス(補充)の周期を長くすることができる。また、特定のキャニスターの飲料だけが古くなったりすることを防止でき、提供飲料の品質を向上することもできる。
なお、前記複数種類の飲料は、お茶、ジュース、コーヒーのように、択一的な材料の飲料であってもよいが、コーヒーにミルクと砂糖とのように、補助的な材料を加えた複数種類の材料から成るものでもよい。
図9を用いて、前記ローテーションでの飲料の供給動作を詳述する。先ず、本実施形態では、キャニスター41が4つにつき、ローテーションでの動作は、キャニスター41を、2つ、3つまたは4つ使用して行うことができる。残りの2つまたは1つのキャニスターについては、通常通り、押されたメンブレンスイッチに対応した飲料を供給することができる。
制御回路81でのローテーション動作は、デフォルトでは無効となっている、すなわち、通常通り、押されたメンブレンスイッチそれぞれに対応した飲料を供給するようになっている。それを、前記リモコン86から制御回路81への予め定める設定により、ローテーション動作に切換えることができる。詳しくは、制御回路81において、前記プログラムやデータの記憶装置に、リモコン86から設定を行い、該記憶装置に設定手段として機能させる。該記憶装置は、たとえば、制御手段を構成する基板上に設けられて各種設定を不揮発性で記憶するROMから成る。そうすることで、リモコン86から、前述のように、飲料の温度や供給量などの設定と共に設定するだけで、各メンブレンスイッチ3171〜3174の操作に対応したキャニスターからの飲料の提供と、スイッチ操作に対応しないキャニスターからのローテーションでの飲料の提供とを、容易に切換えることができる。
ところで、たとえば4つのキャニスターが設けられる場合、2種類の材料を、それぞれ2つのキャニスターに充填することが可能である。そこで、また注目すべきは、同じ材料が充填されるキャニスターをグループに分け、制御回路81は、グループで制御することである。図9を参照して、メンブレンスイッチ3171〜3174の何れかが操作されると(以下、釦押しと言う)、ステップS1で、その釦がグループに属するかどうかが判断され、グループでない場合は、ステップS2で、通常通り、その釦に対応したキャニスターから飲料供給が行われて処理を終了し、次の釦操作まで待機する。
ステップS1でグループの釦が操作されていた場合、ステップS3で、i番目のキャニスターから飲料供給が行われる。iは変数である。ステップS4では、その変数iに1が加算されて次回の供給のために更新され、ステップS5では、その変数iが上限nを超えたか否かが判定され、超えていないときは処理を終了して次の釦操作まで待機し、超えているときには変数iから上限nが減算されて変数iが更新される。具体的には、たとえば4つのキャニスター41の総てに同じ材料が貯留される場合、メンブレンスイッチ3171〜3174は、同一のグループとなり、何れかが操作されると、i番目のキャニスターから飲料供給が行われる。繰返し毎に変数iが加算され、iは上限n、この場合は4迄に制限されるので、1番目−2番目−3番目−4番目−1番目−・・・の順で、供給が行われることになる。
なお、図9の処理で変数iに対応するキャニスターは、グループ内で、連続して順に番号が割当てられるものとする。たとえば、3つのキャニスターでグループを構成し、3番目のキャニスターがグループに属さない場合、実際のタンク(キャニスター)番号が、1番、2番、4番のキャニスターがローテーション動作に使用されることになるが、それぞれ、変数i=1,2,3に対応することになり、制御回路81のグループ設定の際、実際のタンク(キャニスター)番号との対応付けが行われ、前記ROMなどに記憶される。
こうして、一部のキャニスターに同じ飲料が貯留される場合は、制御回路81は、その同じ飲料のキャニスターをグループとして、そのグループ内で、前記飲料のローテーションなどの均等化した供給を行うことで、同じ飲料のグループと、そうでない、個別の飲料を出すキャニスターとの併用を可能にすることができる。
ここで、前記均等化した供給の際の、表示の態様について検討する。表示は、選択釦であるメンブレンスイッチ3171〜3174に近接して、その選択釦が利用者の操作により選択(押)されたことを表わす表示手段であるパイロットランプ3178,3179の点灯のさせ方である。第1の態様(パターン)は、操作されたメンブレンスイッチに近接したパイロットランプのみを点灯させるものである。したがって、通常通り(ローテーションなどを行わない)、利用者が押した釦が点灯し、しかし飲料の供給は、別のタンク(キャニスター)から行うケースもある。第2の態様(パターン)は、実際に飲料を供給するタンク(キャニスター)にのみ対応するメンブレンスイッチに近接したパイロットランプを点灯するものである。したがって、供給しているタンク(キャニスター)には正確に対応しているものの、利用者が押した釦とは異なる釦のランプが点灯することで、利用者は、操作(押し)間違いを疑う可能性もある。第3の態様は、同じ飲料を貯留している総てのタンク(キャニスター)に対応する釦のランプを点灯させるものである。したがって、4つのタンク(キャニスター)総てに同じ飲料が入っている場合は、総てのランプが点灯し、同じ条件であることを利用者に明示することができる。これらの表示の態様は、リモコン86から、設定手段であるROMへのローテーション動作の設定の際に、併せて設定することができる。その設定を受けて、制御手段である制御回路81の情報処理装置が、タンク(キャニスター)の選択とともに、この表示態様の切換えも行う。こうして、パイロットランプ3178,3179の点灯状況も、任意に設定することができる。
1 飲料供給装置
2 カップ
3 ケーシング
31 前扉
311 上部分
312 下部分
313 中央部分
314 鍵
316 操作パネル
3161〜3165 表示窓
3171〜3175 メンブレンスイッチ
3176 コールド飲料の釦
3177 ホット飲料の釦
3178,3179 パイロットランプ
318 メンブレンスイッチ
3181 濃い目に濃度調整する釦
3182 熱い目に温度調整する釦
3183,3184 パイロットランプ
3191 ドット表示装置
3192〜3195 パイロットランプ
37,38 サイドパネル
371,381 収納空間
383 扉
39 スリット
391 指標
41 キャニスター
42 ミキサー
43 ノズル
44 注入口
45 取出口
46 底板
47 水受け
48 配水管
5 カップディスペンサー
51 本体
52 スライダー
521 プッシュ釦
53 カップ受け
54 収容筒
55 取付け部材
6 段部
7 パネル
75 天井のブロック
76 円弧形状
77 斜面
81 制御回路
86 リモコン

Claims (3)

  1. 利用者がセットしたカップに飲料を注入する飲料供給装置において、
    ケーシングの前面で幅方向の略中央部に、該ケーシングの内側に凹んだ空間が形成され、該空間にセットされたカップに前記飲料を注入して取出すことができるカップ取出し口と、
    前記カップ取出し口の左右両側に設けられるカップディスペンサーの取出開口と、
    前記カップ取出し口より前方であって、前記カップ取出し口から、前記カップの高さより予め定める高さだけ低い位置に、そのカップ取出し口の前方低い位置から、前記左右のカップディスペンサーの取出開口の下方にまで、前記ケーシングの幅方向に連続するよう形成された段部とを備えることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記カップ取出し口は、外部に開放し、天井部が、奥方になるに連れて低くなるように形成されて、前面側から切欠かかれていることを特徴とする請求項1記載の飲料供給装置。
  3. 前記天井部は、外側が正面視で円弧状に形成され、前記奥方には斜面に形成されることを特徴とする請求項2記載の飲料供給装置。
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