JP6592560B1 - ラベル加熱装置及び蒸気供給機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置には不向きであったラベルを装着できるようにしつつ、しかも被装着物に付着したミストを取り除くための機構を別途設ける必要のないラベル加熱装置を提供する。【解決手段】被装着物Xに被覆されたラベルLに熱風を吹き付けて該ラベルLを被装着物Xに装着するためのラベル加熱装置100であって、被装着物Xが搬入出されるとともに、熱風が供給される加熱室30と、加熱室30に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成された蒸気供給機構50とを備えるようにした。【選択図】図5

Description

本発明は、所謂熱風トンネル式のラベル加熱装置及びこのラベル加熱装置に用いられる蒸気供給機構に関するものである。
熱風トンネル式のラベル加熱装置は、特許文献1に示すように、被装着物が搬入される加熱室に熱風を供給し、この熱風によりラベルを熱収縮させて被装着物に装着するように構成されている。
かかる加熱装置は、例えば糊付きの紙ラベル等の装着には向いているものの、例えばミシン目の入ったラベルの装着に適用すると、ラベルの熱収縮によりミシン目がはじけてしまい、この種のラベルの装着には不向きである。
一方、ミシン目の入ったラベルを装着できるものとしては、所謂蒸気トンネル式の装置が知られている。
しかしながら、蒸気トンネル式の装置では、ラベル装着後の被装着物にミストが付着するので、付着したミストを取り除くための機構(例えば乾燥機等)を別途設ける必要があり、熱風トンネル式のラベル加熱装置において、単純に蒸気を用いるようにしただけでは、装置全体が大掛かりで高価なものになるという問題が生じる。
特許第5990723号公報
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置には不向きであったラベルを装着できるようにしつつも、被装着物に付着したミストを取り除くための機構を別途設ける必要のないラベル加熱装置を提供することをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係るラベル加熱装置は、被装着物に被覆されたラベルに熱風を吹き付けて該ラベルを前記被装着物に装着するためのラベル加熱装置であって、前記被装着物が搬入出されるとともに、熱風が供給される加熱室と、前記加熱室に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成された蒸気供給機構とを備えることを特徴とするものである。
このようなラベル加熱装置であれば、蒸気供給機構により加熱室に蒸気を供給することで、例えばミシン目の入ったラベルの装着時には蒸気を供給することで、これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置には不向きであったラベルを装着することができる。
そのうえ、蒸気供給機構が蒸気の温度を変更可能に構成されているので、蒸気の温度を、ラベル装着後の被装着物に付着したミストがすぐに蒸発してしまう程度に調整することで、被装着物に付着したミストを取り除くための機構が不要であり、装置全体の大型化や高コスト化を抑えることができる。
前記蒸気供給機構が、前記加熱室に過熱蒸気を供給することが好ましい。
このような構成であれば、過熱蒸気よりも低温の蒸気を供給する場合に比べて、ラベル装着後の被装着物に付着したミストをより速く蒸発させることができる。
具体的な実施態様としては、前記蒸気供給機構が、前記加熱室に供給される蒸気の温度を80℃以上600℃以下に温調する構成が挙げられる。
前記蒸気供給機構が、蒸気が導入される導入口及び加熱した蒸気を導出する導出口を有した管状の温調部を有し、前記温調部の内部空間に、前記導入口から導入された蒸気を加熱する第1加熱領域及び前記第1加熱領域を通過した蒸気に含まれるミストを微細化する微細化領域が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、加熱前の蒸気に含まれるミストを微細化する場合に比べて、ミストをより細かくすることができる。これにより、ラベル装着後の被装着物に付着したミストをより確実に蒸発させることができる。
前記温調部の内部空間に、前記微細化領域を通過した蒸気を加熱する第2加熱領域が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、微細化領域を通過することで蒸気の温度が下がったとしても、第2加熱領域において所望の設定温度に再度加熱することができる。
前記微細化領域に蒸気が衝突する複数の壁部材が設けられていることが好ましい。
このような構成であれば、蒸気に含まれる比較的な大きめなミストは、壁部材に付着して蒸気から取り除かれ、蒸気に含まれるミストをより確実に微細化することができる。
前記複数の壁部材のうちの上流側に位置する上流側壁部材及び下流側に位置する下流側壁部材に複数の小穴が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、上流側壁部材や下流側壁部材に形成された複数の小穴を通過することで、蒸気に含まれるより多くのミストを微細化することができる。
前記上流側壁部材に形成された前記小穴よりも、前記下流側壁部材に形成された小穴の方が小さいことが好ましい。
このような構成であれば、蒸気に含まれるミスとを上流側壁部材の小穴を通過させることである程度微細化し、その後に下流側壁部材のより小さい小穴を通過させることで、ミストをより微細化させることができる。
上述した作用効果をより顕著に発揮させる構成としては、前記被装着物の搬送路における前記加熱室の上流又は下流に設けられ、被装着物に被覆されたラベルを加熱する第2の加熱室をさらに備え、前記蒸気供給路が、前記加熱室及び前記第2の加熱室の両部屋に蒸気を供給する構成が挙げられる。
また、本発明に係る蒸気供給機構は、被装着物に被覆されたラベルに熱風を吹き付けて該ラベルを前記被装着物に装着するためのラベル加熱装置に用いられるものであり、前記被装着物が搬入出されるとともに、熱風が供給される加熱室に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成されていることを特徴とするものである。
このような蒸気供給器機構を用いれば、上述したラベル加熱装置と同様の作用効果を得ることができる。
このように構成した本発明によれば、これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置には不向きであったラベルを装着できるようにしつつも、被装着物に付着したミストを取り除くための機構を別途設ける必要のないラベル加熱装置を提供することができる。
本実施形態のラベル加熱装置の全体構成を示す模式図。 本実施形態のラベル加熱装置の内部構成を示す模式図。 本実施形態の予熱室の構成を示す模式図。 本実施形態の加熱室の構成を示す模式図。 本実施形態の蒸気供給機構の構成を示す模式図。 本実施形態の温調部の微細化領域の構成を示す模式図。
以下に、本発明に係るラベル加熱装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<装置構成>
本実施形態のラベル加熱装置100は、被装着物Xに被覆された状態のシュリンクラベルL(以下、単にラベルLという)を加熱して、該ラベルLを被装着物Xに装着するために用いられるものである。なお、本実施形態のラベルLは、例えば樹脂製などの熱収縮性を有するフィルムである。また、被装着物Xは、例えば樹脂製、ガラス製、或いは金属製の容器などであり、ここではペットボトルを一例として挙げている。
このラベル加熱装置100は、図1に示すように、ラベルLが被覆された被装着物Xを搬送する搬送機構10と、ラベルLを予備加熱する予熱室20と、予備加熱されたラベルLを加熱して被装着物Xに装着する加熱室30とを具備している。
搬送機構10は、被装着物Xが載置される例えば無端ベルトなどの搬送ベルト11と、搬送ベルト11を動かすためのモータなどの駆動部12とを備えたものであり、ここでは被装着物Xを直線状に搬送して予熱室20と加熱室30とをこの順に通過させるように設けられている。
予熱室20は、図2に示すように、内部が予熱空間2Sとして形成された第1筐体21と、ラベルLを加熱するための熱風を生成する予熱室用加熱機構22とを備えている。
第1筐体21は、被装着物Xを搬入出するための開口が側壁に形成されたものである。ここでは、互いに対向する側壁それぞれに開口が形成されており、前壁211に形成された開口が搬入口21aであり、後壁212に形成された開口が搬出口21bである。
予熱室用加熱機構22は、例えば圧送機構(不図示)により供給された空気を高温に加熱するものであり、具体的には例えばフィン付きカートリッジヒータ等のヒータ221を備えたものである。より具体的に説明すると、図3に示すように、第1筐体21内における予熱空間2Sの上方には圧送された空気が供給される供給空間2Pが設けられており、この供給空間2Pに複数本のヒータ221が例えば千鳥状に配置されている。
この予熱室用加熱機構22により加熱された高温の空気は、第1筐体21の側壁に形成された送風孔21hから予熱空間2Sに送り込まれる。より詳細に説明すると、第1筐体21の側壁のうち搬送方向とは直交する方向に対面する左壁213及び右壁214それぞれの内壁面には、例えばパンチングメタルが設けられている。これにより、左壁213及び右壁214の内壁面には多数の送風孔21hが形成されており、これらの送風孔21hから高温の空気が熱風として吹き出される。
加熱室30は、図2に示すように、内部が加熱空間3Sとして形成された第2筐体31と、ラベルLをさらに加熱するための高温の気体を生成する加熱室用加熱機構32とを備えている。
第2筐体31は、被装着物Xを搬入出するための開口が側壁に形成されたものであり、ここでは第1筐体21と隣接して配置されている。つまり、第2筐体31の前壁311は、第1筐体21の後壁212に対面しており、この前壁311に形成された開口が搬入口31aである。また、第2筐体31の前壁311に対向する後壁312に形成された開口が搬出口31bである。
加熱室用加熱機構32は、例えば圧送機構(不図示)により供給された空気を高温に加熱するものであり、具体的には例えばフィン付きカートリッジヒータ等のヒータ321を備えたものである。より具体的に説明すると、図4に示すように、第2筐体31内における加熱空間3Sの上方には圧送された空気が供給される供給空間3Pが設けられており、この供給空間3Pに複数本のヒータ321が例えば千鳥状に配置されている。
この加熱室用加熱機構32により加熱された高温の空気は、第2筐体31の側壁に形成された通風口31hから加熱空間3Sに送り込まれる。より詳細に説明すると、第2筐体31の側壁のうち搬送方向とは直交する方向に対面する左壁313及び右壁314それぞれの内壁面には、複数の通風口31hが形成されており、これらの通風口31hから高温の空気が熱風として吹き出される。なお、図2に示すように、通風口31hの両側には、通風口31hから吹き出される熱風を被装着物Xに導くスリットノズル4が設けられている。
然して、本実施形態のラベル加熱装置は、図2及び図5に示すように、予熱室20及び加熱室30に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成された蒸気供給機構50をさらに備えている。
ここでの蒸気供給機構50は、予熱室20及び加熱室30の両室に過熱蒸気を供給するものであり、具体的には予熱室20及び加熱室30に形成された上述の供給空間2P、3Pそれぞれに過熱蒸気を供給する。本実施形態では、1つの供給空間2P、3Pに対して2経路から過熱蒸気を供給することで、一方の経路から供給された過熱蒸気が、搬送ベルト11を挟む一方側から被装着物Xに導かれ、他方の経路から供給された過熱蒸気が、搬送ベルト11を挟む他方側から被装着物Xに導かれるようにしてある。ただし、1つの供給空間2P、3Pに対して1つの経路或いは3つ以上の経路から蒸気を供給しても構わない。
具体的に蒸気供給機構50は、図5に示すように、予熱室20及び加熱室30に接続された蒸気供給路5Lと、加熱室20及び予熱室30に供給される蒸気の温度を調整する温調部51と、加熱室20及び予熱室30に供給される蒸気の供給量を制御する供給量制御部52とを有している。
蒸気供給路5Lは、導入ポート5Laが装置外部に設けられた例えば電気ボイラ等の図示しない蒸気生成装置に接続されるとともに、導出ポート5Lbが予熱室20及び加熱室30それぞれの供給空間2P、3Pに例えばシリコンチューブ等の管部材を介して接続されるものである。
本実施形態の蒸気供給路5Lは、途中で複数の分岐流路に分岐しており、各分岐流路5L1に対応する導出ポート5Lbが、予熱室20の供給空間2P又は加熱室30の供給空間3Pに接続されている。なお、ここでは各供給空間2P、3Pに2つの導出ポート5Lbが接続されるが、接続する導出ポート5Lbの数はこれに限られない。
また、各分岐流路5L1には、開閉弁Vが設けられており、蒸気の供給と、その停止とを切り替え可能にしてある。つまり、本実施形態の蒸気供給機構50は、開閉弁Vを手動又は自動で開閉することにより、予熱室20や加熱室30に蒸気を供給する供給状態と、蒸気の供給を停止する停止状態とに切り替え可能に構成されている。さらに供給状態においては、予熱室20及び加熱室30の両方に蒸気を供給することもできるし、予熱室20又は加熱室30の一方のみに蒸気を供給することもできる。
温調部51は、蒸気供給路5Lに設けられており、導入ポート5Laを介して蒸気供給路5Lに導入された蒸気が導かれ、その蒸気を予め設定された加熱温度に加熱するものである。
具体的にこの温調部51は、導入口51a及び導出口51bが形成された管状部材であり、内部空間には、導入口51aから導入した蒸気を加熱する第1加熱領域5S1、第1加熱領域5S1を通過した蒸気を微細化する微細化領域5S2、及び微細化領域5S2を通過した蒸気を再度加熱して導出口51bから導出する第2加熱領域5S3が形成されている。
第1加熱領域5S1は、導入された蒸気を例えば80℃以上600℃以下に設定された第1加熱温度に加熱する領域であり、例えばカートリッジヒータ等のヒータが設けられている。第1加熱温度としては、130℃以上250℃以下であることがより好ましく、ここでは第1加熱温度を250℃に設定してある。これにより、第1加熱領域では、蒸気が加熱されてなる過熱蒸気が生成される。
微細化領域5S2は、過熱蒸気に含まれる微小なミストをさらに微細化しつつ、比較的大きめなミストを取り除く領域であり、第1加熱領域5S1を通過した過熱蒸気が衝突する壁部材511が設けられている。この壁部材511に過熱蒸気が衝突することで、過熱蒸気に含まれるミストが微細化されるとともに、比較的大きめなミストは壁部材511に付着して取り除かれる。なお、壁部材511に付着したミストは、微細化領域5S2の下方に設けられた図示しない排水ポートから排出される。
壁部材511についてより詳細に説明すると、図6に示すように、微細化領域5S2の上流から下流に亘って複数(ここでは7枚)の壁部材511が設けられており、これらの壁部材511は管軸方向と直交するように配置されている。
微細化領域5S2の上流に配置されている上流側壁部材511a及び下流に配置されている下流側壁部材511bは、多数の小穴hが形成された例えば円板状のものである。小穴hはいずれも直径が数mm程度であり、ここでは上流側壁部材511aに形成された小穴hよりも、下流側壁部材511bに形成された小穴hの方を小さく、前者は例えば直径6mmであり、後者は例えば直径3mmである。
一方、上流側壁部材511aと下流側壁部材511bとの間に配置された内側壁部材511cは、例えば円板の一部を切り欠いた形状のものであり、この切欠き部Zが蒸気の流路となる。ここでは、上流から下流に向かって複数の内側壁部材511cが配置されており、互いに隣り合う内側壁部材511cの切欠き部Zが、軸方向から視て、管軸を挟むように配置されている。言い換えれば、複数の内側壁部材511cは、上流から下流に向かって切欠き部Zが千鳥状に配置されるように設けられており、蒸気(過熱蒸気)が切欠き部Zを蛇行しながら流れるようにしてある。
第2加熱領域5S3は、導入された蒸気を例えば80℃以上600℃以下に設定された第2加熱温度に加熱する領域であり、例えばカートリッジヒータ等のヒータが設けられている。第2加熱温度としては、130℃以上250℃以下であることがより好ましく、ここでは第2加熱温度を第1加熱温度と同じ温度、すなわち250℃に設定してある。なお、第2加熱温度を130℃以上にすることで、蒸気に含まれるミストを目視できない程に微細化することができる。一方、第2加熱温度を250℃より高くしてしまうと、ラベルLを破損させてしまう恐れがある。
供給量制御部52は、図5に示すように、予熱室20や加熱室30に供給される蒸気の供給圧を制御するものであり、例えば減圧弁などの調圧弁5Vを利用して構成されている。
具体的にこの供給量制御部52は、蒸気供給路5Lに設けられた一次側調圧弁5V1と、蒸気供給路5Lにおける一次側調圧弁5V1よりも下流に設けられた二次側調圧弁5V2とを有しており、ここでは、一次側調圧弁5V1が温調部51の上流に設けられ、二次側調圧弁5V2が温調部51の下流に設けられている。
一次側調圧弁5V1は、蒸気供給路5Lを流れる蒸気の圧力を0MPa以上0.4MPa以下に調圧するものであり、0.1MPa以上0.2MPa以下に調圧することがより好ましい。
また、二次側調圧弁5V2は、蒸気供給路5Lを流れる蒸気の圧力を0MPa以上0.06MPa以下に調圧するものであり、0.02MPa以上0.04MPa以下に調圧することがより好ましい。
上述した温調部51及び供給量制御部52により、所定の設定温度の蒸気(過熱蒸気)を所定の供給圧で予熱室20や加熱室30それぞれに供給することができる。
<本実施形態の効果>
本実施形態のラベル加熱装置100によれば、蒸気の供給量を制御可能に構成された蒸気供給機構50を備えているので、例えばミシン目の入ったラベルの装着時には予熱室20や加熱室30に過熱蒸気を供給することで、これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置には不向きであったラベルを装着することができる。
しかも、予熱室20や加熱室30への蒸気の供給を停止させることで、これまでの熱風トンネル式のラベル加熱装置により装着することのできていた例えば糊付きの紙ラベル等の装着性能は担保することができ、熱風トンネル式と蒸気トンネル式とを複合させたハイブリッド的なラベル加熱装置となる。
さらに、蒸気供給機構50が、蒸気の供給量を制御する供給量制御部52を備えているので、蒸気の供給量を、ラベル装着後の被装着物Xに付着したミストがすぐに蒸発してしまう程度に制御することができる。これによっても、蒸気トンネル式のラベル加熱装置で用いられる、被装着物Xに付着したミストを取り除くための機構が不要であり、装置全体の大型化や高コスト化を抑えることができる。
また、蒸気供給機構50が、蒸気を温調する温調部51を備えているので、蒸気の温度を、ラベル装着後の被装着物Xに付着したミストがすぐに蒸発してしまう程度に制御することができる。これにより、蒸気トンネル式のラベル加熱装置で用いられる、被装着物Xに付着したミストを取り除くための機構が不要であり、装置全体の大型化や高コスト化を抑えることができる。
蒸気供給機構50が、予熱室20や加熱室30に過熱蒸気を供給するので、蒸気を供給する場合に比べて、ラベル装着後の被装着物Xに付着したミストをより速く蒸発させることができる。
加えて、温調部51が、微細化領域5S2の上流側に第1加熱領域5S1が設けられているので、第1加熱領域5S1で蒸気を所定の設定温度に加熱した後に、微細化領域5S2でその蒸気に含まれるミストをより微細化することができる。これにより、加熱前の蒸気に含まれるミストを微細化する場合に比べて、ミストをより細かくすることができ、ラベル装着後の被装着物Xに付着したミストをより確実に蒸発させることができる。
さらに加えて、微細化領域5S2の下流側に第2加熱領域5S3が設けられているので、微細化領域5S2を通過することで蒸気の温度が下がったとしても、第2加熱領域5S3において所望の設定温度に再度加熱することができる。
そのうえ、微細化領域5S2に複数の壁部材511が設けられているので、蒸気に含まれる比較的な大きめなミストは、壁部材511に付着して蒸気から取り除かれ、蒸気に含まれるミストをより確実に微細化することができる。
しかも、上流側壁部材511aや下流側壁部材511bに複数の小穴を形成してあるので、蒸気がこれらの小穴を通過することで、蒸気に含まれるより多くのミストを微細化することができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、予熱室や加熱室に過熱蒸気を供給していたが、蒸気を供給するようにしても良い。
前記実施形態では、供給量制御部が調圧弁により蒸気の供給圧を調整する構成であったが、例えばマスフローコントローラ等の流量制御機器を用いて蒸気の供給流量を調整する構成であっても良い。
前記実施形態では、微細化領域において蒸気を蛇行させる構成であったが、例えばスタティックミキサ等の攪拌素子を壁部材として用いることで、蒸気を例えば螺旋状に流す構成であっても良い。
また、内側壁部材に複数の小穴を形成しても良いし、上流側壁部材や下流側壁部材としては内側壁部材と同様の切欠き部を設ければ必ずしも複数の小穴が形成されていなくても良い。
さらに、上流側壁部材や下流側壁部材に形成された小穴は円形状に限らず、楕円形状、三角形状、矩形状、多角形状など種々変更して構わないし、上流側壁部材や下流側壁部材としては例えばメッシュ状のものとしても良い。
前記実施形態では、第1加熱領域及び第2加熱領域の設定温度が同じであったが、第1加熱領域及び第2加熱領域の設定温度を互いに異なる温度としても良い。
また、第1加熱領域及び第2加熱領域は必ずしも両方設けておく必要はなく、何れか一方の加熱領域のみを設けても良い。さらには、例えば3つの加熱領域と、互いに隣り合う加熱領域の間に介在する2つの微細化領域を設けるなど、加熱領域や微細化領域の数は適宜変更して構わない。
前記実施形態では、予熱室及び加熱室が設けられていたが、必ずしも予熱室を設ける必要はない。
前記実施形態では、予熱室用加熱機構や加熱室用加熱機構が空気を加熱するものであったが、空気以外のガスを加熱するものであっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・ラベル加熱装置
10 ・・・搬送機構
20 ・・・予熱室
30 ・・・加熱室
50 ・・・蒸気供給機構
5L ・・・蒸気供給路
51 ・・・温調部
51S・・・第1加熱領域
5S2・・・微細化領域
5S3・・・第2加熱領域
511・・・壁部材
52 ・・・供給量制御部
5V1・・・一次側調圧弁
5V2・・・二次側調圧弁

Claims (10)

  1. 被装着物に被覆されたラベルに熱風を吹き付けて該ラベルを前記被装着物に装着するためのラベル加熱装置であって、
    前記被装着物が搬入出されるとともに、熱風が供給される加熱室と、
    前記加熱室に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成された蒸気供給機構とを備え
    前記蒸気供給機構が、蒸気を加熱する加熱領域及び蒸気に含まれるミストを微細化する微細化領域を有するラベル加熱装置。
  2. 前記蒸気供給機構が、前記加熱室に過熱蒸気を供給する請求項1記載のラベル加熱装置。
  3. 前記蒸気供給機構が、前記加熱室に供給される蒸気の温度を80℃以上600℃以下に温調する請求項1又は2記載のラベル加熱装置。
  4. 前記蒸気供給機構が、
    蒸気が導入される導入口及び加熱した蒸気を導出する導出口を有した管状の温調部を有し、
    前記温調部の内部空間に、前記導入口から導入された蒸気を加熱する第1加熱領域が前記加熱領域として形成されるとともに、前記第1加熱領域を通過した蒸気に含まれるミストを微細化する前記微細化領域が形成されている請求項1乃至3のうち何れか一項に記載のラベル加熱装置。
  5. 前記温調部の内部空間に、前記微細化領域を通過した蒸気を加熱する第2加熱領域が前記加熱領域として形成されている請求項4記載のラベル加熱装置。
  6. 前記微細化領域に蒸気が衝突する複数の壁部材が設けられている請求項4又は5記載のラベル加熱装置。
  7. 前記複数の壁部材のうちの上流側に位置する上流側壁部材及び下流側に位置する下流側壁部材に複数の小穴が形成されている請求項6記載のラベル加熱装置。
  8. 前記上流側壁部材に形成された前記小穴よりも、前記下流側壁部材に形成された小穴の方が小さい請求項7記載のラベル加熱装置。
  9. 前記被装着物の搬送路における前記加熱室の上流又は下流に設けられ、被装着物に被覆されたラベルを加熱する第2の加熱室をさらに備え、
    前記蒸気供給機構が、前記加熱室及び前記第2の加熱室の両部屋に蒸気を供給する請求項1乃至8のうち何れか一項に記載のラベル加熱装置。
  10. 被装着物に被覆されたラベルに熱風を吹き付けて該ラベルを前記被装着物に装着するためのラベル加熱装置に用いられるものであり、
    前記被装着物が搬入出されるとともに、熱風が供給される加熱室に蒸気を供給するとともに、その蒸気の温度を変更可能に構成されており、
    蒸気を加熱する加熱領域及び蒸気に含まれるミストを微細化する微細化領域を有する蒸気供給機構。
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