JP6592002B2 - 新規なifnベータタンパク質アナログ - Google Patents

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Description

説明
発明の背景
天然のインターフェロン−ベータ(IFN−ベータ)は、主にウイルス感染への応答で又は他の生物学的製剤への曝露後に、細胞によって産生される。IFN−ベータは、抗ウイルス、抗増殖及び免疫調節活性に関与している。
インターフェロン−ベータ1a及びインターフェロン−ベータ1bといわれる、いくつかの組換えヒトインターフェロン−ベータ製剤は、再発性多発性硬化症の治療のために市販されている(M Revel、Pharmacol Ther 2003 Oct、100(1):49−62)。IFN−ベータ1aは、Asn80残基に単一のN−結合型糖鎖を有する166個のアミノ酸の糖タンパク質である。その配列は3つのシステインを含み、そのうち2つはジスルフィド結合を形成し(Cys31及びCys141)、そして1つのCys17は遊離で表面の近位にあるが、埋もれている。インターフェロン−ベータ1bは非グリコシル化であり、Cys17Ser変異を有する。
インターフェロン−ベータは様々な方法でその抗ウイルス機能を発揮し、1つは標的細胞から抗ウイルス活性を誘発すること(ウイルス複製の阻害)であり、そしてもう1つは感染細胞においてアポトーシスを誘導することである(Taniguchi et al. ,Current Opinion in Immunology、Feb 2002、14(1):111−116)。この直接的な作用に加えて、インターフェロン−ベータは免疫系の細胞に影響を与えるだけでなく、それは細胞表面のMHC−クラスI分子の発現を誘導する。次いでウイルス感染細胞は、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)によって排除することができる。この排除機構は、感染細胞の表面上のMHCクラスIによって提示されるウイルス抗原のCTL認識に基づく。
免疫腫瘍学は、患者の免疫系を変更して腫瘍を除去することに焦点を当てた、がん治療への進化的アプローチである。
宿主系によって腫瘍細胞を除去する免疫機構の1つは、CTLによる腫瘍細胞の殺傷である。この排除機構は、腫瘍細胞の表面上のMHCクラスIによって提示される腫瘍抗原のCTL認識に基づく。
ウイルス及び腫瘍は、MHC−クラスI発現の下方調節(down modulation)を含む、免疫回避機構を使用することができる。
直接的な抗ウイルス応答及び/又はCTLによる感染細胞の排除機構を増大させることができる分子、並びに腫瘍細胞を殺すための直接的な抗増殖活性及び/又は宿主免疫系を変更する能力を有する分子は、新規かつより強力な抗ウイルス及びがん治療剤として作用する可能性を有する。
国際公開第2006/053134号は、25℃及び60%の相対湿度で6か月間の保存によって最大40%の脱アミド化を示す、IFN−ベータ1bタンパク質を同定する。このタンパク質は増加した抗ウイルス及び抗増殖活性を有する。増加した免疫調節活性は報告されていない。
したがって、新規かつより強力な治療用IFN−ベータアナログ、特にIFN−ベータ1aアナログを提供する必要性が依然として存在する。
本発明の発明者らは驚くべきことに、アミノ酸位置25にあるアスパラギンでのIFN−ベータ1aの脱アミド化が、免疫調節の増加、例えばクラスI MHCのアップレギュレーション(upregulation)、及び増加した抗ウイルス活性をもたらすことを発見した。加えて、本発明者らは予想外に、脱アミド化によって誘導される免疫調節及び抗ウイルス活性の増加が、IFN−ベータ1aのシアリル化に依存するということを発見した。
また、本発明の発明者らは、IFN−ベータ1aのほぼ完全な脱アミド化をもたらす特定の脱アミド化条件を発見した。
したがって、本発明の脱アミド化IFN−ベータタンパク質は高い生物学的効率で、かつ費用効率的に製造され得る。さらに、本発明の修飾されたIFN−ベータタンパク質は、単独で又は他の治療剤もしくは手段との組み合わせのいずれかで、例えば、がん免疫療法及び抗ウイルス療法、例えばワクチンの臨床的有効性を高め得る。加えて、IFN−ベータ治療は、IFN−ベータのより低用量の使用、及びIFN−ベータ治療に関連する副作用の減少から利益を得ることができる。
発明の概要
本発明は、少なくとも80%が、配列番号1に記載のインターフェロン−ベータ1aタンパク質のアミノ酸位置25に対応するアミノ酸位置に位置するアミノ酸アスパラギンで脱アミド化される、インターフェロン−ベータ(IFN−ベータ)タンパク質、好ましくはIFN−ベータ1aを含有する組成物を提供する。
本発明はさらに、配列番号1に記載のインターフェロン−ベータ1aタンパク質のアミノ酸位置25に対応するアミノ酸位置にあるアミノ酸アスパラギンが脱アミド化される、修飾されたインターフェロン−ベータ(IFN−ベータ)1aタンパク質を提供する。
本発明はさらに、治療における使用のための、免疫調節剤としての使用のための、ワクチンとしての又はがん免疫療法における使用のための、当該組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質を提供する。
本発明に係る修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質は、配列番号2によって定義された配列を有する。
本発明はさらに、ウイルス感染、がん、及び神経障害からなる群から選択される症状の治療における使用のための、組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質を提供する。
本発明はさらに、タンパク質、好ましくはIFN−ベータ、より好ましくはIFN−ベータ1aを脱アミド化する方法であって、以下、
(a)アルカリ性条件下で約16から約24時間、好ましくは20時間、脱アミド化されるタンパク質をインキュベートし;そして
(b)当該脱アミド化タンパク質を精製すること、
を含む、方法を提供する。
図1A及び1Bは、ヒトIFN−β−1aの一次構造(配列番号1)及び3Dモデル構造を示す。IFN−β−1aは、Asn80残基に単一のN−結合型糖鎖を有する166個のアミノ酸の糖タンパク質である。その配列は3つのシステインを含み、そのうち2つはジスルフィド結合を形成し(Cys31及びCys141)、そして1つのCys17は遊離で表面の近位にあるが、埋もれている。 図1A及び1Bは、ヒトIFN−β−1aの一次構造(配列番号1)及び3Dモデル構造を示す。IFN−β−1aは、Asn80残基に単一のN−結合型糖鎖を有する166個のアミノ酸の糖タンパク質である。その配列は3つのシステインを含み、そのうち2つはジスルフィド結合を形成し(Cys31及びCys141)、そして1つのCys17は遊離で表面の近位にあるが、埋もれている。 RP−UPLCプロファイル又は人工的に分解されたIFN−ベータ1a。 RP−UPLCプロファイル又は人工的に分解されたIFN−ベータ1a。 RP−UPLCプロファイル又は人工的に分解されたIFN−ベータ1a。 RP−UPLCプロファイル又は人工的に分解されたIFN−ベータ1a。 図2Bは図2Aの部分的な拡大である。 図2Bは図2Aの部分的な拡大である。 図2Bは図2Aの部分的な拡大である。 図2Bは図2Aの部分的な拡大である。 未処理のIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 図3Bは図3Aの部分的な拡大である。 人工的に脱アミド化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 図4Bは図4Aの部分的な拡大である。 オーバーレイにおける未処理のIFN−ベータ1a及び人工的に脱アミド化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 人工的に脱シアリル化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 図6Bは図6Aの部分的な拡大である。 人工的に脱アミド化され、かつ脱シアリル化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 図7Bは図7Aの部分的な拡大である。 オーバーレイにおける、人工的に脱シアリル化されたIFN−ベータ1a、及び人工的に脱アミド化されかつ脱シアリル化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 オーバーレイにおける、人工的に脱シアリル化されたIFN−ベータ1a、及び人工的に脱アミド化されかつ脱シアリル化されたIFN−ベータ1aの脱アミド化レベル。 MHCクラスI免疫調節バイオアッセイ:用量反応曲線。 IFN−ベータ1aの免疫調節生物活性。 A549/EMCV系による抗ウイルス活性:用量反応曲線。 IFN−ベータ1aの抗ウイルス活性。
発明の詳細な説明
本発明は、少なくとも80%が、配列番号1に記載のインターフェロン−ベータ1aタンパク質のアミノ酸位置25に対応するアミノ酸位置に位置するアミノ酸アスパラギンで脱アミド化される、インターフェロン−ベータ(IFN−ベータ)、好ましくはIFN−ベータ1a、タンパク質を含有する組成物を提供する(図1参照)。
さらに、本発明は、配列番号1に記載のインターフェロン−ベータ1aタンパク質のアミノ酸位置25に対応するアミノ酸位置にあるアミノ酸アスパラギンが脱アミド化される、修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質を提供する。
本発明に係る修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質は、配列番号2によって定義された配列を有する。
好ましくは、組成物中のIFN−ベータタンパク質、例えばIFN−ベータ1aの、少なくとも85%、90%、95%、又は少なくとも96%が、最も好ましくは96%が脱アミド化される。
脱アミド化はタンパク質の可能な修飾経路の1つである。このタイプの修飾は、主にアスパラギン及びグルタミン残基で生じる。脱アミド化を受けるそれぞれのアスパラギンについて、以下の3つの可能な修飾生成物が形成される。
・スクシンイミド中間体(アスパラギニルタンパク質がアンモニアの分子を失った)
・アスパルチルタンパク質(アスパラギンがアスパラギン酸に変換された)
・イソアスパルチルタンパク質(アスパラギンがイソアスパラギン酸に変換された;この場合、タンパク質骨格はアミノ酸のCOOHではなく、アスパラギン酸の側鎖のCOOHに続く)。
アスパラギンの中性アミド側鎖がより酸性のアスパラギン酸のカルボキシル基に変換されているので、最後の2つの修飾生成物はタンパク質の実効電荷の変化を生じる。
いかなる理論にも拘束されることなく、Asn25の空間位置に関して(図1B参照)、そのAsp25への脱アミド化は、Arg147とThr144との追加の水素結合を形成する可能性を有する空間的に近いArg147との静電相互作用を増大させることが期待される。アスパラギン酸とアルギニンとの間の静電相互作用は、図1Bに示すように、カルボキシレートの2つの酸素原子及び/又はアルギニンのグアニジニウム基の2つの窒素中心に広がり得る。
本明細書に記載される組成物は、脱アミド化されるアミノ酸アスパラギンのアスパラギン残基が、アスパラギン酸残基、イソアスパラギン酸残基、又は環状イミド(cyclic imidid)残基、例えばスクシンイミドによって置換される、脱アミド化IFN−ベータタンパク質、例えばIFN−ベータ1aを含有する。好ましくは、アスパラギン残基の約65%から約70%、より好ましくは約68%が、アスパラギン酸(asparate)によって置換され、約15%から約20%、より好ましくは約18%がイソアスパラギン酸(isoasparate)によって置換され、そして約8%から約13%、好ましくは約11%がスクシンイミドによって置換される。
同様に、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質において、脱アミド化されるアミノ酸アスパラギンのアスパラギン残基は、アスパラギン酸残基、イソアスパラギン酸残基、又は環状イミド残基、例えばスクシンイミドによって置換される。
本明細書に記載される組成物はさらに、CHO細胞で産生された、好ましくは配列番号1の、IFN−ベータタンパク質と比較して、増加した免疫調節活性、好ましくは増加したクラスI MHC複合体のアップレギュレーションを示す。特に、増加したクラスI MHCのアップレギュレーションに起因して、本明細書に記載される脱アミド化された又は修飾されたINF−ベータタンパク質のいずれも、腫瘍又は感染細胞の細胞表面上の抗原提示を復元することによってがん免疫療法又は抗ウイルスワクチン接種に関与することができ、それは次にCTLによる殺細胞活性に関して結果として増加した有効性とともに、CTL活性のための細胞表面上の標的数の増加をもたらすであろう。この免疫調節活性は、IFN−ベータ単独療法で、あるいは従来療法、例えば抗ウイルス又はがん(免疫)療法との組み合わせで活用されてもよい。
記載される組成物はさらに、増加した抗ウイルス活性を示す(実施例3.2参照)。
さらに、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質又は組成物のいずれも、グリコシル化される、特にシアリル化されるIFN−ベータタンパク質を含有してもよい。グリコシル化は、アスパラギン又はアルギニン残基の窒素に結合した、N−結合型グリコシル化;セリン、スレオニン、チロシン、ヒドロキシリシンまたはヒドロキシプロリン残基のヒドロキシ酸素(hydroxy oxgen)に結合した、O−結合型グリコシル化;セリン残基と結合したホスホセリン結合型グリコシル化、あるいは、トリプトファン残基上の炭素に結合したC−結合型グリコシル化であってもよい。好ましくは、グリコシル化はN−結合型グリコシル化である。最も好ましくは、グリコシル化は、配列番号1のアスパラギン80に対応するアスパラギンに結合している。
さらに、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質又は組成物のいずれも、任意の真核細胞、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、ヒト胎児腎臓細胞(293T)、ヒト肝細胞癌細胞(HepG2)、ヒトT細胞白血病細胞(Jurkat)、ヒトT細胞急性リンパ芽球性白血病細胞(Molt4)、ヒトEBV不死化B細胞ライン(Dakiki)、ヒト横紋筋肉腫細胞(RD)及びヒト線維肉腫細胞(HT1080)、好ましくはCHO細胞において産生されるIFN−ベータタンパク質のグリコシル化パターンを有するIFN−ベータタンパク質を含有してもよい。
修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のグリカン鎖は、好ましくはCHO細胞で行われる、3又は4分岐(antennary)構造であってもよい。
また、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質又は組成物のいずれも、前記修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質に結合したグリカン鎖の末端で、好ましくはN−アセチルノイラミン酸で、シアリル化されるIFN−ベータタンパク質を含有してもよい。シアル酸のアミノ基の修飾(例えばアセチル基又はグリコリル基による)及びグリカン分岐(antennae)当たりのシアル酸の量(例えばトリ又はテトラシアリル化)は、組織特異的であるため、グリカン鎖のシアリル化は好ましくはCHOによって行われるシアリル化である。特に好ましい実施形態では、全てのグリカン側鎖は、例えばCHO細胞によって行われるように、シアリル化される。
本発明の組成物は、活性剤として、IFN−ベータタンパク質を単独で、あるいは、IFN−ベータタンパク質を本明細書に記載される他の治療剤との組み合わせで、任意に本明細書に記載される薬学的に許容される担体、アジュバント又は添加剤とともに、例えば本明細書に記載されるさらなる担体、アジュバント又は添加剤を任意に含む水溶液として、含有してもよい。
同様に、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質は、単独で、あるいは本明細書に記載される他の治療剤又は薬学的に許容される担体の両方との組み合わせで、使用されてもよい。
本明細書に記載される組成物は、薬学的に許容される担体、アジュバント又は添加剤を含有してもよい。そのような担体、アジュバント又は添加剤は当該技術分野において知られており、体内での適用の指標及び局在に依存する。それらの選択はまた、治療剤の放出速度、例えば即時放出又は遅延を考慮してもよい。本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、好ましくは全身投与用である。当該組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質は、経口的、局所的、例えば皮膚に、又は非経口的に(parentally)、好ましくは点滴の注射を介して、投与されてもよい。
非経口投与のための担体、アジュバント又は添加剤は、滅菌水(aqua sterilisata)、pHに影響を与える試薬、例えば有機酸及び無機酸(anorganic acids)ならびにそれらの塩、pHを調整するための緩衝剤、等張剤、例えば塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、グルコース、フルクトース、界面活性剤(detergents)、及び乳化剤(emulgators)、例えばTween(登録商標)、Cremophor(登録商標)、油、例えば落花生油、大豆油、ヒマシ油、合成脂肪酸エステル、高分子担体、錯化剤、保存剤、及び安定剤である。
本明細書に記載される組成物は、抗酸化剤、例えば亜硫酸(sulfit)ナトリウム又はメチオニン、好ましくはメチオニンをさらに含有してもよい。
同様に、本明細書に記載される修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質は、本明細書に記載される抗酸化剤との組み合わせであってもよい。
本発明のさらなる実施形態では、本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、免疫調節剤としての、ワクチンとしての、又はがん免疫療法における治療における使用のためである。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、単独、あるいは他の治療剤、例えば抗ウイルス剤、例えばリバビリン(ribavirin)、ワクチン、免疫調節剤、例えば腫瘍免疫療法薬、サイトカイン、インターロイキン又はケモカイン(L−BLP−25又は他の腫瘍関連抗原)との組み合わせのいずれかであってもよい。
免疫調節療法は、免疫応答を誘発し又は増幅するように設計されてもよい。あるいは、免疫調節療法は、免疫応答を減少させ又は抑制してもよい。本発明の好ましい実施形態では、免疫調節療法は免疫応答を誘発し又は増幅する。免疫調節剤として本明細書に記載される発明の組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、単独で、あるいは本明細書に記載される他の免疫調節剤との組み合わせで使用されてもよい。
本明細書に記載されるワクチンは、予防、治療ワクチン又はがんワクチンであってもよい。当該ワクチンは、ワクチンの注射、ナノパッチ又は経口送達のための薬学的に許容される担体をさらに含有してもよい。そのような担体は当業者に知られており、アジュバント、例えばアルブミン、保存剤、例えばベンジルアルコール、フェノール、m−クレゾール、ホルムアルデヒド又はチメロサール、抗生物質及び/又は安定剤、例えばMSG又は2フェノキシエタノールを含有してもよい。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、対象におけるウイルス感染、がん、及び神経障害からなる群から選択される症状の治療に使用されてもよい。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、例えばC型肝炎ウイルス(HCV)、インフルエンザ、デング熱などによって引き起こされるウイルス感染の治療に使用されてもよい。特にHCVは、C型肝炎又は慢性肝疾患、例えば肝硬変、肝不全、及び肝細胞癌を引き起こす可能性があり、それらも本明細書に記載される発明の組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質の両方によって治療される。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質の両方によって治療され得るがんは、乳癌、肺癌、例えば非小細胞肺癌、肝癌、結腸直腸癌、前立腺癌、卵巣癌、脳癌、胆道癌、膵臓癌などからなる群から選択されてもよい。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれもまた、神経障害、例えば神経外傷の治療ために使用されてもよい。例えば、それらは神経再生、例えば視神経の再生のために使用されてもよく、例えばここで、前記治療はシナプス可塑性の調節又は軸索の増強を含む。
本明細書に記載される組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれもまた、神経障害、例えば多発性硬化症の治療のために使用されてもよい。
本明細書に記載される好ましい対象は、HCV感染透析患者であってもよい。
本明細書に記載される治療は、免疫調節、好ましくは本明細書に記載されるクラスI MHC複合体のアップレギュレーションを含んでもよい。
本明細書に記載される組成物及び修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれもさらに、本明細書に記載される、化学免疫療法、化学療法、放射線療法、ワクチン、及び/又は、さらなる治療剤、例えば抗ウイルス剤、例えばリバビリン、サイトカイン、例えばIL−2又はIFN−アルファ、又は化学療法抗体、例えばリツキシマブとの組み合わせで、使用されてもよい。
例えば、本明細書に記載される発明の組成物又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、化学免疫療法との組み合わせで使用されてもよく、そのような免疫療法は腫瘍関連抗原に基づいており、例えばL−BLP25との組み合わせで使用されてもよい。
本明細書に記載される発明の又は修飾されたIFN−ベータ1aタンパク質のいずれも、本明細書に記載される、化学療法及び/又は放射線療法との組み合わせで使用されてもよい。特に、当該修飾されたタンパク質又は組成物は、メトロノミック化学療法中にT細胞の細胞毒性を介して抗腫瘍免疫応答を増強するため、ならびに、組み合わされた化学(又は放射線)療法の有効性を高めるために使用されてもよい。
本発明はさらに、タンパク質を脱アミド化する方法であって、以下、
(a)アルカリ性条件下で約16から約24時間、好ましくは20時間、脱アミド化されるタンパク質をインキュベートし;そして
(b)当該脱アミド化タンパク質を精製すること、
を含む、方法を提供する。
好ましくは、当該脱アミド化されるタンパク質はIFN−ベータ、特にIFN−ベータ1aである。
本明細書に記載されるインキュベーションは、約8.9から約9.5のpHで、好ましくは約pH9.2で行われてもよい。
また、本明細書に記載されるインキュベーションは、脱アミド化のための任意の好適な緩衝液中で行われてもよい。そのような緩衝液は当業者に知られている。好ましくは、当該インキュベーションは炭酸水素アンモニウム中で、より好ましくは0.2Mの最終濃度で行われる。
さらに、本明細書に記載されるインキュベーションはさらに、約20℃から約25℃、例えば約21℃から約24℃の温度で、好ましくは約23℃である。
本明細書に記載される精製は、当該技術分野で知られている任意の精製方法を含んでもよい。好ましくは、当該精製は限外濾過、より好ましくは酢酸アンモニウムpH3.8での限外濾過を含む。
1.脱アミド化IFN−ベータの調製
異なるIFN−β−1aの分解形態を、IFN−β−1a DS(薬物(drug substance))材料の、化学的(脱アミド化のための塩基性pH)及び酵素的(脱シアリル化のためのシアリダーゼ)処理によって調製した。
実験計画は、IFN−β−1aの免疫調節及び抗ウイルス活性に対する脱アミド化の影響を評価することを目的として、未処理の及び人工的に脱アミド化されたIFN−β−1aの物理化学的及び生物学的特性評価を予見した。また当該計画は、もしあれば、それらの特定の生物学的活性を調節することにおけるシアリル化の役割を評価するために、シアル酸の除去後の未処理の及び脱アミド化された試料の試験も含んだ。
人工的に分解された試料を以下に記載のとおり調製した。
−IFN−ベータ−1a DSを1.2Mの重炭酸アンモニウムpH9.2中に23℃で20時間インキュベートすることによって、脱アミド化を行った。インキュベーションに先立って、最終重炭酸アンモニウム濃度は約0.2Mであり、そしてIFN−ベータ−1a濃度は約0.3mg/mLである。アルカリ性条件はアスパラギンのアスパラギン酸への変換を誘導するために一般的に使用され、効率的かつ一貫してIFN−β−1aを脱アミド化することがこれまでに証明されている。
−当該タンパク質を、グリコ(Glyko)(番号GK80040)からのシアリダーゼを用いて、pH6.0、37℃で1時間インキュベートすることによって、脱シアリル化を行った。この酵素は、グリカン構造に結合したシアル酸を特異的に遊離させることができる。この処理を天然の、ならびに人工的に脱アミド化されたIFN−β−1aに適用した。
各処理の後、未処理のDSに相当するマトリックスを有するように、それらの緩衝液を50mMの酢酸アンモニウムpH3.8(IFN−ベータ−1a DS緩衝液)と交換するために、試料を限外濾過した。その後、各IFN−β−1a分解試料を、処理の成功、特異的分解の程度、及びその生物活性に対する影響を確認するために試験した。
2.物理化学的特性評価の結果
2.1 RP−UPLCによるアッセイの結果
図2において、全ての調製された試料についてのUVプロファイル及びタンパク質濃度に関して得られた結果を要約する。図2における全てのプロファイルはIFN−β−1aの鋭いピークを示し、未処理のIFN−β−1aについて、ならびに全ての人工的に分解された試料についての最適なクロマトグラフ性能を実証する。
上記の報告されたデータは、本試験の中で参照含量として用いられた。
未処理のIFN−ベータ1aに対応する試料は、未処理のIFN−ベータ1aに期待される値に調整されたタンパク質含量を示す(〜300μg/ml)。人工的に脱アミド化されたIFN−ベータ1a、及び人工的に脱アミド化されかつ脱シアリル化されたIFN−ベータ1aの両方で検出されたタンパク質含量は、アミコンウルトラ(Amicon Ultra)での試料の限外濾過及び濃縮のため、未処理のIFN−ベータ1aよりも高い。
全ての試料は、計画された全ての特性評価試験を実施するのに適したIFN−β−1a濃度及び量を示した。
2.2 ペプチドマッピング/UPLCによる脱アミド化レベルの結果
図3から8に示されるように、脱アミド化された種類に関連したピーク存在量の明らかな変化がある。この観察結果を以下の表で確認し、定量化した。
上記の表で報告されたように、適用された脱アミド化処理は97%に近いレベルでほぼ完全なIFN−β−1aの脱アミド化を確実にすることが明らかに実証された。加えて、脱シアリル化処理は、未処理の試料に対して脱アミド化レベルを変化させない。
3.生物学的特性評価の結果
MHCクラスI発現ならびに抗ウイルス活性と比較した結果を本節で報告する。
3.1 免疫調節バイオアッセイによるMHCクラスI発現
免疫調節アッセイは、用量関連的にA549細胞におけるMHCクラスI発現をアップレギュレートするIFN−β−1aの能力に基づく。MHCクラスIの発現を、特異的な蛍光標識抗体を用いてフローサイトメトリーによって検出する。
簡潔には、A549細胞(32.000細胞/ウェル)を0.000381ng/mLから1600ng/mLまでの範囲の12の異なる濃度のIFN−β−1aと、37℃、5%CO2で48時間インキュベートした。MHCクラスIの基礎発現レベルを評価するために、未処理の細胞も同様に行った。その後、細胞を回収し、MHCクラスIの発現を、FITC結合抗hMHCクラスI抗体を用いてFACS解析によって評価した。FACS解析を内部手順に従って行った。
参照及び試料の用量反応曲線は4PLアルゴリズムによってフィットされ、最大可能発現の50%をもたらすことができる濃度(EC50)が自動的に計算される。
結果を、EC50値に基づいて参照材料に対する活性パーセントとして表す。各試料について、結果は異なる3週にわたって行われた3つの独立したアッセイの平均であり、その各々は2つの独立した実施によって構成される(合計で6つの分析実施)。
生物活性を計算する前に、図9に示すように全ての試料の生物学的挙動を調べた。
全ての試料の用量反応曲線は、さらなる評価に必要な曲線の相似性を示すような、同程度の上下の平坦部及び傾きを有した。効力値を、違いをより良く理解するためのグラフ表示とともに図10に報告する。
上記の図10に報告されたデータは、未処理のIFN−β−1a及び脱シアリル化されたIFN−β−1aと比較して、IFN−β−1aの脱アミド化された試料によってもたらされた、MHCクラスI発現のアップレギュレーションを示す。得られたデータから結論付けると、脱アミド化プロセスは、明らかにされたその生物学的エンドポイントの発現をアップレギュレートするように獲得された、2倍の能力を有するIFN−β−1aをもたらす。この結果は、脱アミド化されたIFN−β−1a対未処理のIFN−β−1a、ならびに、脱アミド化され/脱シアリル化されたIFN−β−1a対脱シアリル化されたIFN−β−1aを比較すると明らかである。生物活性の脱アミド化依存性の増加はIFN−ベータ1aのシアリル化に依存することがわかる。
3.2 A549/EMCV系による抗ウイルス活性
IFN−ベータ−1aの抗ウイルス活性を、脳心筋炎ウイルス(EMCV)の細胞変性作用に対する、A549細胞の、IFN−ベータ−1aによって発揮される保護を測定することで評価した。この方法の簡単な説明を以下に示す。
IFN−ベータ−1aを0.016ng/mLから2ng/mLまでの濃度範囲で含む96ウェルのマイクロタイタープレートに、A549細胞を播種し(40.000細胞/ウェル)、その後、37℃、5%CO2で20時間インキュベートした。インキュベーション時間の最後に、EMCV懸濁液を各ウェルに添加した。37℃、5%CO2でのインキュベーションの約24時間後に、ATPLite 1 Stepを添加し、そのcpsをルミノメーターマイクロプレートリーダーによって各ウェルで測定して、細胞の増殖及び活性を評価した。
参照及び試料の用量反応曲線は4PLアルゴリズムによってフィットされ、最大可能発現の50%をもたらすことができる濃度(EC50)が自動的に計算される。
結果を、EC50値に基づいて参照材料に対する活性パーセントとして表す。各試料について、結果は異なる3日にわたって行われた3つの独立したアッセイの平均である。
生物活性を計算する前に、図11に示すように全ての試料の生物学的挙動を調べた。
試験されたそれぞれのIFN−β−1a試料の生物活性を測定する効力値を、EC50 RHS IFN−β−1aと各試験試料のEC50とのパーセントの比率(%推定相対効力)として、集められたEC50に基づいて評価した。当該実験を複数のn=2回で独立して行い、CV%(変動係数)を計算した。結果を図12に示す。
図12に記載されたデータは、未処理のIFN−β−1aと比較して、IFN−β−1aの脱アミド化された試料によってもたらされたA549細胞におけるより高い抗ウイルス活性を示す。
得られたデータから出発して、脱アミド化プロセスは、明らかにされた生物学的応答を増加させるように獲得されたより高い能力を有するIFN−β−1aをもたらす。これに反して、この脱アミド化された特徴は、脱シアリル化されたIFN−β−1aと比較した場合、IFN−β−1aの脱アミド化され/脱シアリル化された試料には見られず、この場合における脱アミド化プロセスは、生物活性に対する脱シアリル化プロセスの影響を救うことができない。

Claims (4)

  1. タンパク質を脱アミド化する方法であって、以下、
    (a)アルカリ性条件下で16から24時間、脱アミド化されるタンパク質をインキュベートし;そして
    (b)当該脱アミド化タンパク質を精製すること、
    を含み、
    ここで、前記タンパク質がIFN−ベータであり、かつ
    前記インキュベーションが、20℃から25℃の温度で行われる、方法。
  2. 前記IFN−ベータが、IFN−ベータ1aである、請求項に記載の方法。
  3. 前記インキュベーションが、8.9から9.5のpHで行われる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記精製が限外濾過を含む、請求項に記載の方法。
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