JP6590056B2 - 多機能機 - Google Patents

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本明細書では、複数個の機能を実行可能な多機能機を開示する。
印刷機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等を含む複数個の機能を実行可能な多機能機において、各ユーザが利用可能な機能を制限するための技術が知られている。例えば、特許文献1のネットワークファクシミリ装置は、当該装置を操作する操作ユーザが登録ユーザである場合と、操作ユーザが登録ユーザ以外の一般ユーザである場合と、で操作ユーザが利用可能な機能を変える。
特開2005−167957号公報
本明細書では、多機能機が機能実行要求に応じて機能制限を適切に実行し得る技術を提供する。
本明細書では、複数個の機能を実行可能な多機能機を開示する。多機能機は、前記複数個の機能のうちの特定機能を実行するための特定機能エンジンと、1個以上の個別ユーザ情報を含む複数個のユーザ情報を含むテーブルを記憶するためのメモリであって、前記個別ユーザ情報は、個別ユーザを識別するための個別識別情報と、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザに許可するのか否かを示す個別許可情報と、が対応付けられた情報である、前記メモリと、端末装置が、前記多機能機のためのドライバプログラムを利用せずに、前記特定機能の実行を前記多機能機に要求するための機能実行要求を前記多機能機に送信する場合に、前記端末装置から前記機能実行要求を受信する要求受信部であって、前記機能実行要求は、IPP(Internet Printing Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求受信部と、前記端末装置から、個別識別情報に関係する個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信される場合に、ユーザ関係情報の送信を要求するための関係情報要求を前記端末装置に送信する要求送信部であって、前記関係情報要求は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求送信部と、前記関係情報要求を前記端末装置に送信することに応じて、前記端末装置から、対象の個別識別情報に関係する対象の個別関係情報を含む前記機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記対象の個別識別情報に対応付けられている対象の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる機能制御部と、を備えてもよい。
また、本明細書では、複数個の機能を実行可能な他の多機能機を開示する。多機能機は、前記複数個の機能のうちの特定機能を実行するための特定機能エンジンと、1個以上の個別ユーザ情報と1個の一般ユーザ情報とを含む複数個のユーザ情報を含むテーブルを記憶するためのメモリであって、前記個別ユーザ情報は、個別ユーザを識別するための個別識別情報と、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザに許可するのか否かを示す個別許可情報と、が対応付けられた情報であり、前記一般ユーザ情報は、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザ以外の各ユーザである一般ユーザに許可するのか否かを示す一般許可情報を含む、前記メモリと、前記多機能機のためのドライバプログラムを備える第1の端末装置が、前記ドライバプログラムを利用して、前記特定機能の実行を前記多機能機に要求するための第1の機能実行要求を前記多機能機に送信する場合に、前記第1の端末装置から前記第1の機能実行要求を受信する第1の要求受信部と、前記第1の端末装置から、第1の個別識別情報に関係する第1の個別関係情報を含む前記第1の機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記第1の個別識別情報に対応付けられている第1の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させ、前記第1の端末装置から、個別識別情報に関係する個別関係情報を含まない前記第1の機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記一般許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる第1の機能制御部と、前記第1の端末装置と同じ又は異なる端末装置である第2の端末装置が、前記ドライバプログラムを利用せずに、前記特定機能の実行を前記多機能機に要求するための第2の機能実行要求を前記多機能機に送信する場合に、前記第2の端末装置から前記第2の機能実行要求を受信する第2の要求受信部と、前記第2の端末装置から、個別識別情報に関係する個別関係情報を含まない前記第2の機能実行要求が受信される場合に、ユーザ関係情報の送信を要求するための関係情報要求を前記第2の端末装置に送信する要求送信部と、前記関係情報要求を前記第2の端末装置に送信することに応じて、前記第2の端末装置から、第2の個別識別情報に関係する第2の個別関係情報を含む前記第2の機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記第2の個別識別情報に対応付けられている第2の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる第2の機能制御部と、を備える。
上記の構成によると、多機能機のメモリは、個別ユーザ情報と一般ユーザ情報とを含むテーブルを記憶する。そして、多機能機は、第1の端末装置がドライバプログラムを利用して送信する第1の機能実行要求を受信する。この場合、多機能機は、(1)第1の機能実行要求が第1の個別関係情報を含む場合に、テーブル内の第1の個別許可情報に応じて、特定機能の利用を許可又は制限し、(2)第1の機能実行要求が個別関係情報を含まない場合に、テーブル内の一般ユーザ情報に応じて、特定機能の利用を許可又は制限する。また、多機能機は、第2の端末装置がドライバプログラムを利用せずに送信する第2の機能実行要求を受信する。第2の端末装置から多機能機に送信される1回目の第2の機能実行要求は、個別関係情報を含まない。従って、多機能機は、関係情報要求を第2の端末装置に送信して、第2の個別関係情報を含む2回目の第2の機能実行要求を受信する。そして、多機能機は、テーブル内の第2の個別許可情報に応じて、特定機能の利用を許可又は制限する。これにより、仮に、一般許可情報が特定機能の利用を許可しないことを示していても、第2の個別許可情報が特定機能の利用を許可することを示している場合に、多機能機は、第2の機能実行要求に応じて、特定機能を実行することができる。このように、多機能機は、ドライバプログラムに従った第1の機能実行要求と、ドライバプログラムに従わない第2の機能実行要求と、のそれぞれに応じて、機能制限を適切に実行し得る。
多機能機を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、多機能機と1個以上の端末装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 PJLコマンド監視処理のフローチャートを示す。 IPPコマンド監視処理のフローチャートを示す。 PJLコマンドを受信するケースX1〜X5のシーケンス図を示す。 IPPコマンドを受信するケースY1及びY2のシーケンス図を示す。 IPPコマンドを受信するケースY3のシーケンス図を示す。 IPPコマンドを受信するケースY4及びT5のシーケンス図を示す。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機10と、複数個の端末装置50,60と、を備える。各デバイス10,50,60は、LAN(Local Area Networkの略)4を介して、相互に通信可能である。
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能等を含む複数個の機能を実行可能な周辺装置(即ち端末装置50等の周辺装置)である。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、印刷エンジン16と、スキャンエンジン18と、ネットワークインターフェース20と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。なお、以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとして機能する。即ち、表示部14は、ユーザによって操作される操作部としても機能する。印刷エンジン16は、インクジェット方式、レーザー方式等の印刷機構を備える。スキャンエンジン18は、CCD(Charge Coupled Deviceの略)、CIS(Contact Image Sensorの略)等のスキャン機構を備える。ネットワークI/F20は、有線通信又は無線通信を実行するためのインターフェースであり、LAN4に接続されている。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、上記のプログラム36の他に、機能制限フラグ38と機能制限テーブル40とを記憶する。機能制限フラグ38は、各ユーザに応じた機能制限を実行すること(即ち機能制限テーブル40を利用すること)を意味する「ON」と、機能制限を実行しないこと(即ち機能制限テーブル40を利用しないこと)を意味する「OFF」と、のどちらかの値を示す。機能制限フラグ38は、多機能機10の管理者によって「ON」又は「OFF」に設定される。
機能制限テーブル40は、1個以上のユーザ情報が登録されるテーブルである。各ユーザ情報は、ユーザIDと、パスワードと、印刷許可情報と、スキャン許可情報と、コピー許可情報と、の組合せである。各ユーザ情報は、例えば、多機能機10の管理者が端末装置(例えば50)から多機能機10にアクセスすることによって、機能制限テーブル40に登録される。ユーザID及びパスワードは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報である。本実施例では、第1の個別ユーザに対してユーザID「U1」及びパスワード「P1」が割り当てられており、第1の個別ユーザとは異なる第2の個別ユーザに対してユーザID「U2」及びパスワード「P2」が割り当てられている。以下では、個別ユーザに割り当てられているユーザID及びパスワードを含むユーザ情報のことを「個別ユーザ情報」と呼ぶ。なお、個別ユーザは、1人のユーザでなくてもよく、複数人のユーザのグループであってもよい。また、個別ユーザ以外の各ユーザである一般ユーザが多機能機10を利用する状況も想定される。このために、機能制限テーブル40には、個別ユーザ情報のみならず、一般ユーザを示すユーザID「Public」を含む一般ユーザ情報が記述されている。一般ユーザ情報では、パスワードが設定されない。
印刷許可情報は、印刷機能の利用をユーザに許可するのか否かを示す情報である。同様に、スキャン許可情報、コピー許可情報は、それぞれ、スキャン機能、コピー機能の利用をユーザに許可するのか否かを示す情報である。「OK」は、機能の利用を許可することを示し、「NG」は、機能の利用を許可しないことを示す。図1の例では、ユーザID「U1」に対応する第1の個別ユーザには、印刷機能、スキャン機能、及び、コピー機能の全ての利用が許可されている。ユーザID「U2」に対応する第2の個別ユーザには、スキャン機能及びコピー機能の利用が許可されているが、印刷機能の利用が許可されていない。また、一般ユーザには、スキャン機能の利用が許可されているが、印刷機能及びコピー機能の利用が許可されていない。
なお、管理者が一般ユーザ情報内のある機能の許可情報を「OK」に設定すると、全ての個別ユーザ情報内の当該機能の許可情報が自動的に「OK」に設定されてもよい。例えば、図1の例では、一般ユーザ情報内のスキャン許可情報が「OK」に設定されており、この結果、全ての個別ユーザ情報内のスキャン許可情報が自動的に「OK」に設定されてもよい。
ユーザは、多機能機10の管理者からユーザ識別情報(即ちユーザID及びパスワード)が通知されている場合に、多機能機10を利用する際に、当該ユーザ識別情報を入力する。ユーザは、例えば、多機能機10の操作部12を操作して所望の機能(例えばコピー機能)を選択する場合に、操作部12を操作してユーザ識別情報を入力する。この場合、多機能機10は、入力済みのユーザ識別情報を含む個別ユーザ情報内の許可情報に応じて、機能の利用を許可又は禁止する。また、ユーザは、例えば、端末装置(例えば50)を利用して、所望の機能を多機能機10に実行させることを望む場合に、ユーザ識別情報を端末装置に入力する。この場合、多機能機10は、端末装置から、入力済みのユーザ識別情報を含む機能実行要求(後述のPJLコマンド、IPPコマンド等)を受信して、当該ユーザ識別情報を含む個別ユーザ情報内の許可情報に応じて、機能の利用を許可又は禁止する。
(端末装置50,60の構成)
各端末装置50,60は、デスクトップPC(Personal Computerの略)、ノートPC、タブレットPC、携帯電話、スマートフォン等のユーザ端末である。端末装置50は、多機能機10のためのドライバプログラムである多機能機ドライバ52を備える。多機能機ドライバ52は、例えば、多機能機10と共に出荷されるメディアから端末装置50にインストールされてもよいし、多機能機10のベンダによって提供されるインターネット上のサーバから端末装置50にインストールされてもよい。
多機能機ドライバ52は、印刷機能を多機能機10に実行させるためのPJL(Print Job Languageの略)プログラムを含む。端末装置50は、PJLプログラムを利用して、PJLコマンドを多機能機10に送信して、多機能機10に印刷機能を実行させることができる。なお、PJLは印刷機能を実現するための1つの手法に過ぎず、変形例では、多機能機ドライバ52は、他のプロトコル(例えばLPR(Line PRinter daemon protocolの略)等)に従ったコマンドを多機能機10に送信して、多機能機10に印刷機能を実行させてもよい。
端末装置60は、多機能機ドライバ52を備えていない。このために、端末装置60は、PJLコマンドを多機能機10に送信して、多機能機10に印刷機能を実行させることができない。ただし、端末装置60は、例えば、多機能機10のベンダとは異なる事業者によって提供されるインターネット上のサーバからインストールされたIPP(Internet Printing Protocolの略)プログラムを備える。IPPプログラムは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocolの略)に従ったIPPコマンドを生成して、当該IPPコマンドを多機能機10に送信するためのプログラムである。端末装置60は、公知のウェブブラウザプログラムを備えていれば、HTTPを利用することができ、この結果、IPPプログラムを利用して、IPPコマンドを多機能機10に送信して、多機能機10に印刷機能を実行させることができる。即ち、端末装置60は、多機能機10のベンダによって提供される多機能機ドライバ52を備えていなくても、多機能機10に印刷機能を実行させることができる。
(PJLコマンド監視処理;図2)
続いて、図2を参照して、多機能機10のCPU32によって実行されるPJLコマンド監視処理の内容を説明する。PJLコマンド監視処理では、CPU32は、多機能機ドライバ52に従ったPJLコマンドを受信することを監視して、受信済みのPJLコマンドに応じた処理を実行する。
S10では、CPU32は、端末装置50から、ネットワークI/F20を介して、PJLコマンドを受信することを監視する。CPU32は、PJLコマンドを受信する場合に、S10でYESと判断して、S20に進む。
PJLコマンドは、印刷機能の実行を多機能機10に要求するためのコマンドであり、印刷指示操作が端末装置50に実行される場合に、端末装置50から多機能機10に送信される。印刷指示操作は、端末装置50内の印刷対象の画像を表わすファイルを選択するためのファイル選択操作と、多機能機ドライバ52に従って表示される画面において実行される各種の操作と、を含む。上記の各種の操作は、所望の印刷条件(例えば、印刷解像度、用紙サイズ等)を指定するための印刷条件指定操作と、ユーザ識別情報(即ちユーザID及びパスワード)を入力するための入力操作と、印刷の実行を示すボタンを選択するためのボタン選択操作と、を含む。端末装置50のユーザは、多機能機10の管理者からユーザ識別情報が通知されている場合、即ち、当該ユーザに対応する個別ユーザ情報が多機能機10の機能制限テーブル40に登録されている場合には、入力操作を実行する。ただし、ユーザは、多機能機10の管理者からユーザ識別情報が通知されていない場合、即ち、当該ユーザに対応する個別ユーザ情報が機能制限テーブル40に登録されていない場合には、入力操作を実行しない。
入力操作を含む印刷指示操作が端末装置50に実行される場合には、PJLコマンドは、ファイル選択操作によって選択されたファイルから端末装置50によって生成される印刷データと、印刷条件指定操作によって指定された印刷条件と、入力操作によって入力されたユーザ識別情報と、を含む。ここで、印刷データは、多機能機10の印刷エンジン16が解釈可能なデータ形式を有するデータであり、端末装置50が選択済みのファイルを変換することによって生成される。また、入力操作を含まない印刷指示操作が端末装置50に実行される場合には、PJLコマンドは、印刷データと印刷条件とを含み、ユーザ識別情報を含まない。
S20では、CPU32は、メモリ34内の機能制限フラグ38が「ON」を示すのか否かを判断する。CPU32は、機能制限フラグ38が「ON」を示すと判断する場合(S20でYES)には、S30に進む。一方、CPU32は、機能制限フラグ38が「OFF」を示すと判断する場合(S20でNO)には、機能制限を実行する必要がないのでS30〜S60をスキップして、S70において、後述の印刷処理を実行する。
S30では、CPU32は、メモリ34内の機能制限テーブル40から一般ユーザ情報を取得し、一般ユーザ情報内の印刷許可情報が「OK」を示すのか否かを判断する。CPU32は、印刷許可情報が「OK」を示すと判断する場合(S30でYES)には、印刷機能の利用が全てのユーザに許可されるのでS40〜S60をスキップして、S70において、後述の印刷処理を実行する。一方、CPU32は、印刷許可情報が「NG」を示すと判断する場合(S30でNO)には、S40に進む。
S40では、CPU32は、PJLコマンドがユーザ識別情報を含むのか否かを判断する。CPU32は、PJLコマンドがユーザ識別情報を含むと判断する場合(S40でYES)には、S50に進む。一方、CPU32は、PJLコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する場合(S40でNO)には、印刷機能の利用が一般ユーザに許可されないので、印刷処理を実行することなく、S80において、ネットワークI/F20を介して、NG応答を端末装置50に送信する。NG応答は、印刷機能を実行不可能であることを示すコマンドであり、例えば、印刷機能の利用がユーザに許可されていないことを示すメッセージ(例えば文字列「ユーザ認証に失敗しました」)を含む。S80が終了すると、S10に戻る。
S50では、CPU32は、PJLコマンド内のユーザ識別情報がメモリ34内の機能制限テーブル40に登録されているのか否かを判断する。CPU32は、ユーザ識別情報が登録されていると判断する場合(S50でYES)には、S60に進む。一方、CPU32は、ユーザ識別情報が登録されていないと判断する場合(S50でNO)には、印刷機能の利用が端末装置50のユーザに許可されないので、印刷処理を実行することなく、S80において、NG応答を端末装置50に送信する。
S60では、CPU32は、メモリ34内の機能制限テーブル40から、PJLコマンド内のユーザ識別情報を含む個別ユーザ情報を取得し、取得済みの個別ユーザ情報内の印刷許可情報が「OK」を示すのか否かを判断する。CPU32は、印刷許可情報が「OK」を示すと判断する場合(S60でYES)には、S70に進む。一方、CPU32は、印刷許可情報が「NG」を示すと判断する場合(S60でNO)には、印刷機能の利用が端末装置50のユーザに許可されないので、印刷処理を実行することなく、S80において、NG応答を端末装置50に送信する。
S70では、CPU32は、PJLコマンドに従って、印刷処理を実行する。具体的には、CPU32は、PJLコマンド内の印刷条件を印刷エンジン16に指示し、さらに、PJLコマンド内の印刷データを印刷エンジン16に供給する。これにより、印刷エンジン16は、印刷データによって表わされる画像の印刷を実行する。そして、S72では、CPU32は、印刷が完了したことを示すOK応答を端末装置50に送信する。S72が終了すると、S10に戻る。
(IPPコマンド監視処理;図3)
続いて、図3を参照して、多機能機10のCPU32によって実行されるIPPコマンド監視処理の内容を説明する。IPPコマンド監視処理では、CPU32は、多機能機ドライバ52に従わないIPPコマンドを受信することを監視して、受信済みのIPPコマンドに応じた処理を実行する。
本実施例では、多機能機10で受信され得るIPPコマンドは、Get−Printer−Attributesコマンド(以下では「GPAコマンド」と呼ぶ)と、Validate−Jobコマンド(以下では「VJコマンド」と呼ぶ)と、Create−Jobコマンド(以下では「CJコマンド」と呼ぶ)と、Send−Documentコマンド(以下では「SDコマンド」と呼ぶ)と、を含む。
GPAコマンドは、多機能機10が利用可能な全ての印刷条件を示すCapability情報の送信を多機能機10に要求するためのコマンドである。VJコマンドは、印刷機能の実行を多機能機10に要求するためのコマンドであり、特に、ユーザによって指定される印刷条件が多機能機10に適合しているのか否かを問い合わせるためのコマンドである。CJコマンドは、印刷機能の実行を多機能機10に要求するためのコマンドであり、特に、印刷ジョブを識別するためのジョブIDの生成を多機能機10に要求するためのコマンドである。SDコマンドは、印刷機能の実行を多機能機10に要求するためのコマンドであり、特に、印刷データを多機能機10に送信するためのコマンドである。
CPU32は、S100及びS110の各監視処理を順次実行する。S100では、CPU32は、端末装置60から、ネットワークI/F20を介して、GPAコマンドを受信することを監視する。CPU32は、GPAコマンドを受信する場合に、S100でYESと判断して、S102に進む。GPAコマンドは、トリガ操作が端末装置60に実行される場合に、端末装置60から多機能機10に送信される。トリガ操作は、端末装置60内の印刷対象の画像を表わすファイルを選択するためのファイル選択操作と、IPPプログラムに従って表示される画面において、印刷の実行を示すボタンを選択するためのボタン選択操作と、を含む。
S102では、CPU32は、ネットワークI/F20を介して、Capability情報を端末装置60に送信する。本実施例では、Capability情報は、多機能機10の印刷エンジン16が解釈可能な1個以上のデータ形式を示す情報(例えば、JPEG、PDF等)と、印刷解像度の範囲を示す情報(例えば100dpi〜1200dpi)と、1個以上の用紙サイズを示す情報(例えばA4、A3、B4)と、を含む。S102が終了すると、S100に戻る。
S110では、CPU32は、端末装置60から、ネットワークI/F20を介して、GPAコマンド以外のIPPコマンド(即ち、VJコマンド、CJコマンド、又は、SDコマンド)を受信することを監視する。CPU32は、GPAコマンド以外のIPPコマンドを受信する場合に、S110でYESと判断して、S120に進む。
VJコマンドは、Capability情報が端末装置60によって受信された後に、印刷条件指定操作が端末装置60に実行される場合に、端末装置60から多機能機10に送信される。印刷条件指定操作は、IPPプログラムに従って表示される設定画面において、所望の印刷条件を指定するための操作である。印刷条件は、Capability情報が示す印刷解像度の範囲の中から指定される1個の印刷解像度と、Capability情報が示す1個以上の用紙サイズの中から指定される1個の用紙サイズと、を含む。CJコマンドは、VJコマンドに対する応答である200OK(後述のS182参照)が端末装置60によって受信される場合に、端末装置60から多機能機10に送信される。SDコマンドは、CJコマンドに対する応答である200OKが端末装置60によって受信される場合に、端末装置60から多機能機10に送信される。
S120及びS130は、図2のS20及びS30と同様である。CPU32は、S120でYESと判断する場合には、S130に進む。一方、CPU32は、S120でNOと判断する場合には、機能制限を実行する必要がないのでS130〜S170をスキップして、S180において、IPPコマンドに応じた後述の処理を実行する。また、CPU32は、S130でYESと判断する場合には、印刷機能の利用が全てのユーザに許可されるのでS140〜S170をスキップして、S180において、IPPコマンドに応じた後述の処理を実行する。一方、CPU32は、S130でNOと判断する場合には、S140に進む。
S140では、CPU32は、メモリ34内の機能制限テーブル40から全ての個別ユーザ情報を取得し、取得済みの全ての個別ユーザ情報の中に1個以上のOK個別ユーザ情報が存在するのか否かを判断する。ここで、OK個別ユーザ情報は、「OK」を示す印刷許可情報を含む個別ユーザ情報である。CPU32は、1個以上のOK個別ユーザ情報が存在すると判断する場合(S140でYES)には、S150に進む。一方、CPU32は、1個のOK個別情報も存在しない場合(S140でNO)には、印刷機能の利用が全てのユーザに許可されないので、ユーザ識別情報の送信を端末装置60に要求することなく(即ちS190を実行することなく)、S192において、ネットワークI/F20を介して、IPPに従ったコマンドであるエラー情報を端末装置60に送信する。ここで、エラー情報は、IPPで定義されているコマンドであり、具体的には、Client−error−not−authorizedコマンドである。当該コマンドのコードは、「0x0403」である。従って、以下では、当該コマンドのことを「403コマンド」と呼ぶ。S192が終了すると、S100に戻る。
S150では、CPU32は、IPPコマンドがユーザ識別情報を含むのか否かを判断する。CPU32は、IPPコマンドがユーザ識別情報を含むと判断する場合(S150でYES)には、S160に進む。一方、CPU32は、IPPコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する場合(S150でNO)には、ユーザ識別情報の送信を端末装置60に要求するために、S190において、ネットワークI/F20を介して、HTTPに従ったコマンドである認証要求を端末装置60に送信する。ここで、認証要求は、IPPで定義されているコマンドではなく、HTTPで定義されているコマンドであり、具体的には、401AuthorizationRequiredである。以下では、当該コマンドのことを「401コマンド」と呼ぶ。S190が終了すると、S100に戻る。
S160では、CPU32は、IPPコマンド内のユーザ識別情報がメモリ34内の機能制限テーブル40に登録されているのか否かを判断する。CPU32は、ユーザ識別情報が登録されていると判断する場合(S160でYES)には、S170に進む。一方、CPU32は、ユーザ識別情報が登録されていないと判断する場合(S160でNO)には、ユーザ識別情報の送信を端末装置60に要求するために、S190において、401コマンドを端末装置60に送信する。
S170では、CPU32は、メモリ34内の機能制限テーブル40から、IPPコマンド内のユーザ識別情報を含む個別ユーザ情報を取得し、取得済みの個別ユーザ情報内の印刷許可情報が「OK」を示すのか否かを判断する。CPU32は、印刷許可情報が「OK」を示すと判断する場合(S170でYES)には、S180に進む。一方、CPU32は、印刷許可情報が「NG」を示すと判断する場合(S170でNO)には、印刷機能の利用が端末装置60のユーザに許可されないので、ユーザ識別情報の送信を端末装置60に要求することなく(即ちS190を実行することなく)、S192において、403コマンドを端末装置60に送信する。
S180では、CPU32は、IPPコマンドに応じた処理を実行する。具体的には、CPU32は、VJコマンドが受信される場合には、VJコマンド内の印刷条件が多機能機10に適合しているのか否か、即ち、多機能機10がVJコマンド内の印刷条件を利用可能であるのか否かを判断する。上述したように、端末装置60で実行される印刷条件指定操作では、Capability情報の範囲内の印刷条件が指定される。このために、CPU32は、S180において、通常、VJコマンド内の印刷条件が多機能機10に適合していると判断し、S182において、ネットワークI/F20を介して、200OKを端末装置60に送信する。200OKは、IPPで定義されているコマンドではなく、HTTPで定義されているコマンドであり、具体的には、処理が正常に完了したことを示すコマンドである。
また、CPU32は、CJコマンドが受信される場合には、S180において、ユニークなジョブIDを生成し、S182において、ジョブIDを含む200OKを端末装置60に送信する。なお、CJコマンドは、印刷条件指定操作によって指定された印刷条件を含む。
また、CPU32は、SDコマンドが受信される場合には、S180において、印刷処理を実行する。SDコマンドは、ファイル選択操作によって選択された選択済みのファイルから端末装置60によって生成される印刷データと、印刷条件指定操作によって指定された印刷条件と、を含む。ここで、印刷データは、多機能機10の印刷エンジン16が解釈可能なデータ形式(即ちCapability情報が示すいずれかのデータ形式)を有するデータであり、端末装置60が選択済みのファイルを変換することによって生成される。CPU32は、SDコマンド内の印刷条件を印刷エンジン16に指示し、さらに、印刷データを印刷エンジン16に供給する。これにより、印刷エンジン16は、印刷データによって表わされる画像の印刷を実行する。そして、S182では、CPU32は、200OKを端末装置60に送信する。S182が終了すると、S100に戻る。
(多機能機10がPJLコマンドを受信するケースX;図4)
続いて、図4を参照して、図2のPJLコマンド監視処理によって実現される具体的なケースを説明する。以下では、ケースX1〜X5を順次説明する。
ケースX1では、多機能機10の機能制限フラグ38が「OFF」を示す。端末装置50は、A1の印刷指示操作が実行される場合に、T10において、印刷データと印刷条件とを含むPJLコマンドを多機能機10に送信する。ここで、PJLコマンド内の印刷データは、A1の印刷指示操作に含まれるファイル選択操作で選択されたファイルから生成されるデータである。また、PJLコマンド内の印刷条件は、A1の印刷指示操作に含まれる印刷条件指定操作で指定された印刷条件である。A1の印刷指示操作では、ユーザ識別情報を入力するための入力操作が実行されないので、PJLコマンドは、ユーザ識別情報を含まない。
多機能機10は、端末装置50からPJLコマンドを受信する場合(図2のS10でYES)に、機能制限フラグ38が「OFF」を示すと判断し(S20でNO)、T12において、印刷処理を実行し(S70)、T14において、OK応答を端末装置50に送信する(S72)。このように、多機能機10は、機能制限フラグ38が「OFF」である場合に、PJLコマンドがユーザ識別情報を含むのか否かに関わらず、さらには、機能制限テーブル40内の各個別ユーザ情報及び一般ユーザ情報の内容に関わらず、PJLコマンドに応じて、印刷機能を実行する。
ケースX2では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、機能制限テーブル40内の一般ユーザ情報に含まれる印刷許可情報が「OK」を示す(以下では「一般ユーザ=印刷OK」と記載する)。A2及びT20は、ケースX1のA1及びT10と同様である。
多機能機10は、一般ユーザ=印刷OKと判断する(図2のS20でYES、S30でYES)。この場合、多機能機10は、T22において、印刷処理を実行し(S70)、T24において、OK応答を端末装置50に送信する(S72)。このように、多機能機10は、一般ユーザ=印刷OKである場合に、PJLコマンドがユーザ識別情報を含むのか否かに関わらず、PJLコマンドに応じて、印刷機能を実行する。
ケースX3では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、機能制限テーブル40内の一般ユーザ情報に含まれる印刷許可情報が「NG」を示し(以下では「一般ユーザ=印刷NG」と記載する)、かつ、ユーザID「U1」に対応する印刷許可情報が「OK」を示す(以下では「ユーザID「U1」=印刷OK」と記載する)。A3及びT30は、ケースX1のA1及びT10と同様である。
多機能機10は、一般ユーザ=印刷NGと判断し(図2のS20でYES、S30でNO)、PJLコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する(S40でNO)。この場合、多機能機10は、印刷処理を実行せずに、T34において、NG応答を端末装置50に送信する(S80)。このように、多機能機10は、一般ユーザ=印刷NGである状態で、ユーザ識別情報を含まないPJLコマンドを受信する場合に、印刷機能の利用を制限する。
ケースX4の多機能機10の状態は、ケースX3と同様である。A4の印刷指示操作は、ユーザID「U1」及びパスワード「P1」を含むユーザ識別情報を入力するための入力操作を含む。このために、T40のPJLコマンドは、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含む。
多機能機10は、PJLコマンドがユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含むと判断し(図2のS20でYES、S30でNO、S40でYES)、「U1」及び「P1」の組合せが機能制限テーブル40に登録済みであると判断し(S50でYES)、ユーザID「U1」=印刷OKと判断する(S60でYES)。この場合、多機能機10は、T42において、印刷処理を実行し(S70)、T44において、OK応答を端末装置50に送信する(S72)。このように、多機能機10は、ユーザID「U1」=印刷OKである場合に、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含むPJLコマンドに応じて、印刷機能を実行する。
ケースX5では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、一般ユーザ=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U1」に対応する印刷許可情報が「NG」を示す(以下では「ユーザID「U1」=印刷NG」と記載する)。A5及びT50は、ケースX4のA4及びT40と同様である。このために、T50のPJLコマンドは、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含む。
多機能機10は、ユーザID「U1」=印刷NGと判断する(S20でYES、S30でNO、S40でYES、S50でYES、S60でNO)。この場合、多機能機10は、印刷処理を実行せずに、T54において、NG応答を端末装置50に送信する(S80)。このように、多機能機10は、ユーザID「U1」=印刷NGである状態で、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含むPJLコマンドを受信する場合に、印刷機能の利用を制限する。
(多機能機10がIPPコマンドを受信するケースY;図5〜図7)
続いて、図5〜図7を参照して、図3のIPPコマンド監視処理によって実現される具体的なケースを説明する。図5に示されるように、端末装置60は、B0のトリガ操作が実行される場合に、T100において、GPAコマンドを多機能機10に送信する。
多機能機10は、端末装置60からGPAコマンドを受信する場合(図3のS100でYES)に、T102において、Capability情報を端末装置60に送信する(S102)。即ち、多機能機10は、機能制限フラグ38が「ON」を示すのか「OFF」を示すのかに関わらず、さらには、機能制限テーブル40内の各個別ユーザ情報及び一般ユーザ情報の内容に関わらず、GPAコマンドに応じて、Capability情報を端末装置60に送信する。
端末装置60は、多機能機10からCapability情報を受信する場合に、T103において、設定画面を表示する。設定画面は、Capability情報の範囲内から、印刷解像度と用紙サイズとを含む印刷条件を指定するための印刷条件指定操作を実行するための画面である。以下では、T103の設定画面が表示された後に実現されるケースY1〜Y5を順次説明する。
ケースY1では、多機能機10の機能制限フラグ38が「OFF」を示す。端末装置50は、B1の印刷条件指定操作が実行される場合に、T104において、印刷条件を含むVJコマンドを多機能機10に送信する。ここで、IPPプログラムに従った設定画面(T103参照)では、ユーザ識別情報を入力するための入力操作を実行することができない。このために、印刷条件指定操作が実行された後に最初に送信されるVJコマンドは、ユーザ識別情報を含まない。
多機能機10は、端末装置60からVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限フラグ38が「OFF」を示すと判断し(S120でNO)、VJコマンド内の印刷条件が多機能機10に適合すると判断し(S180)、T106において、200OKを端末装置60に送信する(S182)。
端末装置60は、多機能機10からVJコマンドに対する200OKを受信する場合に、ユーザから操作を受け付けることなく、T108において、印刷条件を含むCJコマンドを多機能機10に送信する。ここで、CJコマンド内の印刷条件は、T104のVJコマンド内の印刷条件と同じものである。CJコマンドは、ユーザ識別情報を含まない。
多機能機10は、端末装置60からCJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限フラグ38が「OFF」を示すと判断し(S120でNO)、T110において、ジョブIDを生成し(S180)、T112において、生成済みのジョブIDを含む200OKを端末装置60に送信する(S182)。
端末装置60は、多機能機10からCJコマンドに対する200OKを受信する場合に、ユーザから操作を受け付けることなく、T114において、印刷データと印刷条件とジョブIDとを含むSDコマンドを多機能機10に送信する。ここで、SDコマンド内の印刷データは、B0のトリガ操作に含まれるファイル選択操作で選択されたファイルから生成されるデータである。SDコマンド内の印刷条件は、T104のVJコマンド内の印刷条件(即ちT108のCJコマンド内の印刷条件)と同じものである。また、SDコマンド内のジョブIDは、T112の200OKに含まれるジョブIDと同じものである。
多機能機10は、端末装置60からSDコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限フラグ38が「OFF」を示すと判断し(S120でNO)、T116において、印刷処理を実行し(S180)、T118において、OK応答を端末装置50に送信する(S182)。このように、多機能機10は、機能制限フラグ38が「OFF」である場合に、IPPコマンド(即ちVJコマンド、CJコマンド、及び、SDコマンド)がユーザ識別情報を含むのか否かに関わらず、さらには、機能制限テーブル40内の各個別ユーザ情報及び一般ユーザ情報の内容に関わらず、IPPコマンドに応じて、印刷機能を実行する。
ケースY2では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、一般ユーザ=印刷OKである。B2及びT204は、ケースY1のB1及びT104と同様である。多機能機10は、端末装置60からVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限フラグ38が「ON」を示すと判断し(S120でYES)、一般ユーザ=印刷OKであると判断する(S130でYES)。
続いて実行されるT206〜T218は、ケースY1のT106〜T118と同様である。ただし、多機能機10は、端末装置60からT208のCJコマンド又はT214のSDコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限フラグ38が「ON」を示すと判断し(S120でYES)、一般ユーザ=印刷OKであると判断し(S130でYES)、IPPコマンドに応じた処理を実行する(S180)。このように、多機能機10は、一般ユーザ=印刷OKである場合に、IPPコマンドがユーザ識別情報を含むのか否かに関わらず、IPPコマンドに応じて、印刷機能を実行する。
(ケースY3;図6)
図6のケースY3では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、一般ユーザ=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U1」=印刷OKである。B3−1及びT304は、図5のケースY1のB1及びT104と同様である。多機能機10は、端末装置60からT304のVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、一般ユーザ=印刷NGであると判断し(S120でYES、S130でNO)、ユーザID「U1」=印刷OKであるので。少なくとも1個のOK個別ユーザ情報が存在すると判断し(S140でYES)、VJコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する(S150でNO)。このために、多機能機10は、T306において、401コマンドを端末装置60に送信する。
端末装置60は、多機能機10から401コマンドを受信する場合に、ユーザ識別情報を入力するための認証画面を表示する。そして、端末装置60は、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を入力するための入力操作B3−2が実行される場合に、T314において、印刷条件と、B3−2の入力操作で入力されたユーザ識別情報「U1」及び「P1」と、を含むVJコマンドを多機能機10に送信する。ここで、T314のVJコマンド内の印刷条件は、T304のVJコマンド内の印刷条件と同じものである。
多機能機10は、端末装置60からT314のVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、VJコマンドがユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含むと判断し(S120でYES、S130でNO、S140でYES、S150でYES)、「U1」及び「P1」の組合せが機能制限テーブル40に登録済みであると判断し(S160でYES)、ユーザID「U1」=印刷OKと判断する(S170でYES)。このために、多機能機10は、T314のVJコマンド内の印刷条件が多機能機10に適合すると判断し(S180)、T316において、200OKを端末装置60に送信する(S182)。
続いて実行されるT318〜T328は、図5のケースY1のT108〜T118と同様である。ただし、T318のCJコマンド及びT324のSDコマンドのそれぞれは、さらに、T314のVJコマンド内のユーザ識別情報と同じユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含む。そして、多機能機10は、端末装置60からT318のCJコマンド又はT324のSDコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、ユーザID「U1」=印刷OKと判断し(S120でYES、S130でNO、S140でYES、S150でYES、S160でYES、S170でYES)、IPPコマンドに応じた処理を実行する(S180)。このように、多機能機10は、一般ユーザ=印刷OKである場合に、IPPコマンドに応じて、印刷機能を適切に実行することができる。
(ケースY4,Y5;図7)
図7のケースY4では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、一般ユーザ=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U1」=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U2」=印刷OKである。B4−1、B4−2、及び、T404〜T414は、図6のケースY3のB3−1、B3−2、T304〜T314と同様である。
多機能機10は、端末装置60からT414のVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、ユーザID「U1」=印刷NGと判断する(S120でYES、S130でNO、S140でYES、S150でYES、S160でYES、S170でNO)。このために、多機能機10は、T416において、403コマンドを端末装置60に送信する(S192)。
端末装置60は、多機能機10から403コマンドを受信する場合に、T410において、印刷機能の利用をユーザに許可しないことを示す印刷不可画面を表示する。これにより、ユーザは、印刷機能の利用が許可されていないことを知ることができる。
多機能機10が、ユーザID「U1」=印刷NGと判断する場合に、T416において、403コマンドに代えて401コマンドを端末装置60に送信する構成を採用することを想定する。この場合、端末装置60において、認証画面が再び表示され(T408)、入力操作が再び実行される(B4−2)。しかしながら、多機能機10は、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含むVJコマンドを再び受信しても、ユーザID「U1」=印刷NGと再び判断し、印刷機能を実行しない。印刷機能の利用が端末装置60のユーザに許可されないにも関わらず、ユーザに入力操作を再び実行させることになる。これに対し、本実施例では、多機能機10は、ユーザID「U1」=印刷NGと判断する場合に、401コマンドではなく403コマンドを端末装置60に送信する(T416)。このために、端末装置60において、認証画面が再び表示されることなく、印刷不可画面が表示される(T410)。この結果、印刷機能の利用が許可されていないユーザに入力操作を再び実行させずに済む。
なお、仮に、T414のVJコマンドが、機能制限テーブル40に登録されているユーザ識別情報「U1」及び「P1」ではなく、機能制限テーブル40に登録されていないユーザ識別情報を含む場合には、多機能機10は、401コマンドを端末装置60に再び送信する(S120でYES、S130でNO、S140でYES、S150でYES、S160でNO、S190)。従って、ユーザは、例えば、B4−2の入力操作で誤ったユーザ識別情報を入力しても、正しいユーザ識別情報を入力して、印刷機能を多機能機10に実行させることができる。
図7のケースY5では、多機能機10の機能制限フラグ38が「ON」を示し、かつ、一般ユーザ=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U1」=印刷NGであり、かつ、ユーザID「U2」=印刷NGである。即ち、機能制限テーブル40内の全ての個別ユーザ情報において、印刷許可情報が「NG」を示す。B5−1及びT504は、図6のケースY3のB3−1及びT304と同様である。
多機能機10は、端末装置60からT504のVJコマンドを受信する場合(図3のS110でYES)に、機能制限テーブル40内に1個のOK個別ユーザ情報も存在しないと判断する(S120でYES、S130でNO、S140でNO)。このために、多機能機10は、T416において、403コマンドを端末装置60に送信する(S192)。T510は、ケースY4のT410と同様である。
上述したように、多機能機10は、1個のOK個別ユーザ情報も存在しないと判断する場合に、401コマンドではなく403コマンドを端末装置60に送信する(T506)。このために、端末装置60において、認証画面が再び表示されることなく、印刷不可画面が表示される(T510)。この結果、印刷機能の利用がいずれのユーザにも許可されていない状況で、ユーザに入力操作を再び実行させずに済む。
(本実施例の効果)
本実施例では、機能制限テーブル40には、PJLコマンドに応じた機能制限を実行するための個別ユーザ情報と、IPPコマンドに応じた機能制限を実行するための個別ユーザ情報と、の双方が登録される。即ち、多機能機10は、PJLコマンドに応じた機能制限を実行するための機能制限テーブル40とは別に、IPPコマンドに応じた機能制限を実行するためのテーブルを記憶せずに済む。このために、多機能機10のメモリ34に記憶されるべき情報量を低減させることができる。また、多機能機10は、共通の機能制限テーブル40を利用するので、各機能に対する各ユーザの機能制限を適切に管理することができる。
多機能機10は、PJLコマンドに応じた機能制限を実行するための機能制限テーブル40と同じテーブルを利用して、IPPコマンドに応じた機能制限を実行する。従って、多機能機10が、IPPコマンドを受信する場合に、PJLコマンドを受信する場合と同様の処理(即ち図2のPJLコマンド監視処理と同様の処理)を実行する構成(以下では「比較例の構成」と呼ぶ)が考えられる。比較例の構成では、例えば、多機能機10は、機能制限フラグ38が「ON」を示すと判断し(図2のS20でYESに相当)、一般ユーザ=印刷NGと判断し(S30でNOに相当)、IPPコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する場合(S40でNOに相当)に、403コマンドを送信することになる(S80に相当)。しかしながら、例えば、図6のY3に示されるように、端末装置60がIPPを利用して多機能機10に印刷機能を実行させる場合には、1回目のVJコマンド(T304)は、ユーザ識別情報を含まない。従って、比較例の構成を採用すると、多機能機10は、1回目のVJコマンドに応じて、403コマンドを送信することになり、この結果、ユーザID「U1」=印刷OKであるにも関わらず、ユーザは、印刷機能を多機能機10に実行させることができない。
これに対し、本実施例では、多機能機10は、機能制限フラグ38が「ON」を示すと判断し(図3のS120でYES)、一般ユーザ=印刷NGと判断し(S130でNO)、IPPコマンドがユーザ識別情報を含まないと判断する場合(S140でYES、S150でNO)に、403コマンドではなく、ユーザ識別情報の送信を端末装置60に要求するための401コマンドを送信する(S190、図6のT306)。このために、多機能機10は、端末装置60から、ユーザ識別情報「U1」及び「P1」を含む2回目のVJコマンドを受信することができ(T314)、この結果、印刷機能を適切に実行することができる(T316〜T328)。このように、多機能機10は、PJLコマンドに応じた機能制限を実行するための機能制限テーブル40と同じテーブルを利用して、IPPコマンドに応じた機能制限を適切に実行することができる。
(対応関係)
端末装置50、端末装置60が、それぞれ、「第1の端末装置」、「第2の端末装置」の一例である。印刷機能、印刷エンジン16が、それぞれ、「特定機能」、「特定機能エンジン」の一例である。機能制限テーブル40が、「テーブル」の一例である。機能制限フラグ38が「ON」である状態、「OFF」である状態が、それぞれ、「第1の設定」、「第2の設定」の一例である。図2のS10で受信されるPJLコマンド、図3のS110で受信されるVJコマンド、S190で送信される401コマンド、S192で送信される403コマンドが、それぞれ、「第1の機能実行要求」、「第2の機能実行要求」、「関係情報要求」、「エラー情報」の一例である。図3のS120でNOの場合、S130でYESの場合、S140でNOの場合が、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」、「第3の場合」の一例である。図4のケースX4のT40のPJLコマンドに含まれるユーザ識別情報「U1」及び「P1」が、「第1の個別識別情報」(さらには「第1の個別関係情報」)の一例である。図6のケースY3のT314のVJコマンドに含まれるユーザ識別情報「U1」及び「P1」が、「第2の個別識別情報」(さらには「第2の個別関係情報」)の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例が含まれる。
(変形例1)上記の実施例では、多機能機ドライバ52を備えない端末装置60が、IPPコマンドを多機能機10に送信することを想定している。ただし、多機能機ドライバ52を備える端末装置50が、IPPコマンドを多機能機10に送信してもよい。即ち、「第2の端末装置」は、上記の実施例のように、「第1の端末装置」と異なる端末装置であってもよいし、本変形例のように、「第1の端末装置」と同じ端末装置であってもよい。
(変形例2)上記の実施例では、PJLコマンド又はIPPコマンドは、入力操作によって入力されたユーザ識別情報をそのまま含む。これに代えて、PJLコマンド又はIPPコマンドは、入力操作によって入力されたユーザ識別情報をダイジェスト化(例えばハッシュ化)することによって得られるダイジェスト値を含んでいてもよい。そして、多機能機10は、機能制限テーブル40内の各個別ユーザ情報に含まれる各ユーザ識別情報をダイジェスト化することによって各ダイジェスト値を算出し、算出済みの各ダイジェスト値と、PJLコマンド又はIPPコマンド内のダイジェスト値と、を比較することによって、図2のS50,S60、及び、図3のS160,S170を実行してもよい。本変形例では、PJLコマンド又はIPPコマンド内のダイジェスト値が、「第1の個別関係情報」及び「第2の個別関係情報」の一例である。
(変形例3)機能制限テーブル40は、多機能機10のメモリ34内に記憶されていなくてもよく、例えば、多機能機10が所属するLAN4に接続されているサーバ内のメモリ、又は、インターネット上のサーバ内のメモリに記憶されていてもよい。そして、多機能機10は、図2のS50の処理を実行する際に、PJLコマンド内のユーザ識別情報をサーバに送信して、ユーザ識別情報が機能制限テーブル40に登録されているのか否かをサーバに問い合わせてもよい。また、多機能機10は、図2のS60の処理を実行する際に、PJLコマンド内のユーザ識別情報をサーバに送信して、ユーザ識別情報に対応する印刷許可情報が「OK」を示すのか否かをサーバに問い合わせてもよい。図3のS160及びS170でも同様である。本変形例では、多機能機10とサーバ内のメモリとを備えるシステムが、「多機能機」の一例である。
(変形例4)図3のS192において、多機能機10は、403コマンドに代えて401コマンドを送信してもよい。本変形例では、「エラー情報送信部」を省略可能である。
(変形例5)多機能機10は、同じ端末装置から複数個のIPPコマンドを順次受信することに応じて、予め決められている所定回数に亘って図3のS190の処理を繰り返し実行し、その後、当該端末装置からIPPコマンドを再び受信することに応じて、S150でNO又はS160でNOと判断する場合に、S190の処理を実行せずにS192の処理を実行してもよい。この構成によると、多機能機10は、例えば、ユーザ識別情報の認証が連続して失敗する場合(S160でNO)に、端末装置が認証画面を表示してIPPコマンドを多機能機10に再送信する処理を停止させることができる。
(変形例6)多機能機10は、機能制限フラグ38を備えておらず、図2のS20及び図3のS120を実行しなくてもよい。即ち、「多機能機」は、「第1の設定」及び「第2の設定」を利用しなくてもよい。
(変形例7)多機能機10は、多機能機ドライバ52に従ったスキャン実行コマンドを受信する場合に、図2のS20〜S80に従って、スキャン機能の機能制限を実行してもよい。この場合、S30及びS60では、機能制限テーブル40内のスキャン許可情報が利用され、S70では、スキャン処理が実行される。また、多機能機10は、多機能機ドライバ52に従わないスキャン実行コマンドを受信する場合に、図3のS100〜S192に従って、スキャン機能の機能制限を実行してもよい。この場合、S100では、スキャン機能のCapability情報に関するコマンドが受信され、S102では、スキャン機能のCapability情報が送信される。また、S130、S140、及び、S170では、機能制限テーブル40内のスキャン許可情報が利用され、S80では、スキャン処理が実行される。本変形例では、スキャン機能、スキャンエンジン18が、それぞれ、「特定機能」、「特定機能エンジン」の一例である。
(変形例8)上記の実施例では、多機能機10のCPU32がプログラム36に従って処理を実行することによって、図2〜図7の各処理が実現される。これに代えて、これらの各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:多機能機、12:操作部、14:表示部、16:印刷エンジン、18:スキャンエンジン、20:ネットワークインターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:機能制限フラグ、40:機能制限テーブル、50,60:端末装置、52:多機能機ドライバ

Claims (9)

  1. 複数個の機能を実行可能な多機能機であって、
    前記複数個の機能のうちの特定機能を実行するための特定機能エンジンと、
    1個以上の個別ユーザ情報を含む複数個のユーザ情報を含むテーブルを記憶するためのメモリであって、前記個別ユーザ情報は、個別ユーザを識別するための個別識別情報と、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザに許可するのか否かを示す個別許可情報と、が対応付けられた情報である、前記メモリと
    末装置が、前記多機能機のためのドライバプログラムを利用せずに、前記特定機能の実行を前記多機能機に要求するための機能実行要求を前記多機能機に送信する場合に、前記端末装置から前記機能実行要求を受信する要求受信部であって、前記機能実行要求は、IPP(Internet Printing Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求受信部と、
    記端末装置から、個別識別情報に関係する個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信される場合に、ユーザ関係情報の送信を要求するための関係情報要求を前記端末装置に送信する要求送信部であって、前記関係情報要求は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求送信部と、
    前記関係情報要求を前記端末装置に送信することに応じて、前記端末装置から、対象の個別識別情報に関係する対象の個別関係情報を含む前記機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記対象の個別識別情報に対応付けられている対象の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる機能制御部と、
    を備える多機能機。
  2. 前記要求送信部は、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記多機能機の設定が前記テーブルを利用することを示す第1の設定である場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信し、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記多機能機の設定が前記テーブルを利用しないことを示す第2の設定である第1の場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信せず、
    記機能制御部は、さらに、前記第1の場合に、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる、請求項1に記載の多機能機。
  3. 前記テーブル内の前記複数個のユーザ情報は、さらに、1個の一般ユーザ情報を含み、
    前記一般ユーザ情報は、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザ以外の各ユーザである一般ユーザに許可するのか否かを示す一般許可情報を含み、
    前記要求送信部は、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記テーブル内の前記一般許可情報が前記特定機能の利用を許可しないことを示す場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信し、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記テーブル内の前記一般許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示す第2の場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信せず、
    記機能制御部は、さらに、前記第2の場合に、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる、請求項1又は2に記載の多機能機。
  4. 前記要求送信部は、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記テーブル内の少なくとも1個の前記個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示す場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信し、
    記端末装置から、前記個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信され、かつ、前記テーブル内のいずれの前記個別許可情報も前記特定機能の利用を許可しないことを示す第3の場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に送信せず、
    前記多機能機は、さらに、
    前記第3の場合に、前記特定機能を実行不可能であることを示すエラー情報を前記端末装置に送信するエラー情報送信部を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の多機能機。
  5. 前記要求送信部は、さらに、前記端末装置から、前記対象の個別関係情報を含む前記機能実行要求が受信され、かつ、前記対象の個別許可情報が前記テーブルに含まれていない場合に、前記関係情報要求を前記端末装置に再び送信する、請求項1からのいずれか一項に記載の多機能機。
  6. 前記多機能機は、さらに、
    記端末装置から、前記対象の個別関係情報を含む前記機能実行要求が受信され、かつ、前記対象の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可しないことを示す場合に、前記特定機能を実行不可能であることを示すエラー情報を前記端末装置に送信するエラー情報送信部を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の多機能機。
  7. 記エラー情報送信部は、前記IPPに従ったコマンドである前記エラー情報を前記端末装置に送信する、請求項に記載の多機能機。
  8. 前記特定機能は、印刷機能である、請求項1からのいずれか一項に記載の多機能機。
  9. 複数個の機能を実行可能な多機能機のためのコンピュータプログラムであって、
    前記多機能機は、
    前記複数個の機能のうちの特定機能を実行するための特定機能エンジンと、
    1個以上の個別ユーザ情報を含む複数個のユーザ情報を含むテーブルを記憶するためのメモリであって、前記個別ユーザ情報は、個別ユーザを識別するための個別識別情報と、前記複数個の機能のそれぞれについて、当該機能の利用を前記個別ユーザに許可するのか否かを示す個別許可情報と、が対応付けられた情報である、前記メモリと、
    プロセッサと、を備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、以下の各処理、即ち
    末装置が、前記多機能機のためのドライバプログラムを利用せずに、前記特定機能の実行を前記多機能機に要求するための機能実行要求を前記多機能機に送信する場合に、前記端末装置から前記機能実行要求を受信する要求受信処理であって、前記機能実行要求は、IPP(Internet Printing Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求受信処理と、
    記端末装置から、個別識別情報に関係する個別関係情報を含まない前記機能実行要求が受信される場合に、ユーザ関係情報の送信を要求するための関係情報要求を前記端末装置に送信する要求送信処理であって、前記関係情報要求は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocolの略)に従ったコマンドである、前記要求送信処理と、
    前記関係情報要求を前記端末装置に送信することに応じて、前記端末装置から、対象の個別識別情報に関係する対象の個別関係情報を含む前記機能実行要求が受信される場合に、前記テーブル内の前記対象の個別識別情報に対応付けられている対象の個別許可情報が前記特定機能の利用を許可することを示すことを条件として、前記特定機能を前記特定機能エンジンに実行させる機能制御処理と、
    を実行させるプログラム。
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