JP6589393B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、大容量無線通信を実現させるために、ミリ波又はテラヘルツ波を利用する研究がされている。これら周波数が高い信号を増幅するために、超高周波で動作するInP系高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)が用いられている。従来のInP系HEMTには、ドーピングを行ったInAlAsのキャリア供給層、i−InGaAsのチャネル層、及びi−InAlAsのバリア層が含まれる。InP系HEMTによれば、高周波数信号を低雑音で増幅することができ、高い電力増幅率が得られる。
InP系HEMTには、チャネル層がキャリア供給層よりも基板側にある形態、及びキャリア供給層がチャネル層よりも基板側にある形態がある。後者では、前者よりもインパクトイオン化が生じにくく、良好な最大発振周波数(fmax)が得られる。その一方で、後者には、アクセス抵抗が高いという問題がある。高いアクセス抵抗は相互コンダクタンス(gm)等の特性の低下につながる。チャネル層上にキャップ層を設けることでアクセス抵抗を低減しようとした構造も提案されているが、キャップ層にゲート電極下のリセスを高い精度で形成することが困難である。
特開2006−80152号公報 特開平8−78667号公報
本発明の目的は、ゲート電極用のリセスが高い精度で形成され、アクセス抵抗をより低減することができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
化合物半導体装置の一態様には、バッファ層と、前記バッファ層上のキャリア供給層と、前記キャリア供給層上のチャネル層と、前記チャネル層上のエッチングストッパ層と、前記エッチングストッパ層上のキャップ層と、前記チャネル層上方のゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、が含まれる。前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含み、前記キャップ層にリセスが形成されており、前記ゲート電極は前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方に形成されており、前記絶縁膜は前記ゲート電極の最下面下のみに形成され、前記絶縁膜の端部と前記リセスの端部とが離間している。
化合物半導体装置の製造方法の一態様では、バッファ層の表面にキャリア供給層を形成し、チャネル層を前記キャリア供給層上に形成し、エッチングストッパ層を前記チャネル層上に形成する。更に、キャップ層を前記エッチングストッパ層上に形成し、前記チャネル層上方にソース電極及びドレイン電極を形成し、前記キャップ層にリセスを形成し、前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方にゲート電極を形成する。前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含み、前記絶縁膜は前記ゲート電極の最下面下のみに形成され、前記絶縁膜の端部と前記リセスの端部とが離間している
上記の化合物半導体装置等によれば、適切なエッチングストッパ層が含まれるため、ゲート電極用のリセスが高い精度で形成され、アクセス抵抗をより低減することができる。
参考例の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示すバンド図である。 第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図7Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図7Bに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第4の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示すバンド図である。 第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第5の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 第5の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第6の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 第6の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第5又は第6の実施形態の変形例を示す断面図である。 第7の実施形態に係る化合物半導体装置を示す図である。
本願発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。この結果、下記の参考例に想到した。図1は、参考例の構成を示す図である。図1(a)は断面図であり、図1(b)はバッファ層及びキャップ層間の図1(a)中のI−I線に沿った部分におけるバンド図である。
参考例に係る化合物半導体装置500には、図1(a)に示すように、バッファ層502、バッファ層502上のキャリア供給層503、及びキャリア供給層503上のチャネル層504が含まれる。化合物半導体装置500には、チャネル層504上のエッチングストッパ層505、及びエッチングストッパ層505上のキャップ層506が含まれる。バッファ層502は意図的な不純物の導入が行われていないInAlAs層(i−InAlAs層)である。チャネル層504は意図的な不純物の導入が行われていないInGaAs層(i−InGaAs層)である。エッチングストッパ層505はn型のInP層(n−InP層)である。キャップ層506はn型のInGaAs層(n−InGaAs層)である。キャリア供給層503は、例えば、バッファ層502の表面へのデルタドーピング(原子層ドーピング)により形成されている。エッチングストッパ層505及びキャップ層506にリセス516が形成されている。化合物半導体装置500には、チャネル層504上方のゲート電極513、ソース電極511及びドレイン電極512が含まれる。リセス516から露出したチャネル層504の上面を覆うゲート絶縁膜517が化合物半導体装置500に含まれ、ゲート電極513はリセス516内でゲート絶縁膜517上に形成されている。ゲート絶縁膜517はリセス516の側面及びキャップ層506の上面も覆う。
化合物半導体装置500では、図1(a)に示すように、ゲート電極513の下方を通過した電流522は、チャネル層504からエッチングストッパ層505及びキャップ層506を介してソース電極511に流れる。n−InPのエッチングストッパ層505の障壁はi−InAlAsのバリア層の障壁よりも低いため、i−InAlAsのバリア層を含むHEMTと比較すると、アクセス抵抗が低い。
しかしながら、参考例によっても十分に低いアクセス抵抗を得ることは容易ではない。これは、図1(b)に示すように、エッチングストッパ層505を構成するn−InPとキャップ層506を構成するn−InGaAsとの間には約0.23eVもの伝導帯のエネルギ差が存在するからである。
そこで、本願発明者は、この問題を解決すべく更に鋭意検討を行った。この結果、キャップ層に含まれる各成分及びリン(P)を含む化合物半導体層、好ましくはキャップ層に含まれる各成分及びリン(P)からなる化合物半導体層をエッチングストッパ層として用いることで、リセスが高い精度で形成可能で、アクセス抵抗がより低減されることが判明した。そして、本願発明者は、この知見に基づき鋭意検討を重ねた結果、以下の実施形態に想到した。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、HEMTの一例である。図2は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。図2(a)は断面図であり、図2(b)はバッファ層及びキャップ層間の図2(a)中のI−I線に沿った部分におけるバンド図である。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置100には、図2(a)に示すように、バッファ層102、バッファ層102上のキャリア供給層103、及びキャリア供給層103上のチャネル層104が含まれる。化合物半導体装置100には、チャネル層104上のエッチングストッパ層105、及びエッチングストッパ層105上のキャップ層106が含まれる。化合物半導体装置100には、チャネル層104上方のゲート電極113、ソース電極111及びドレイン電極112が含まれる。キャップ層106にリセス116が形成されている。リセス116から露出したエッチングストッパ層105の上面を覆う絶縁膜117が化合物半導体装置100に含まれ、ゲート電極113はリセス116内で絶縁膜117上に形成されている。絶縁膜117はリセス116の側面及びキャップ層106の上面も覆う。絶縁膜117はゲート絶縁膜の一例である。
エッチングストッパ層105はキャップ層106に含まれる各成分及びPを含む化合物半導体層、好ましくはキャップ層106に含まれる各成分及びPからなる化合物半導体層である。キャリア供給層103のバンドギャップはチャネル層104のバンドギャップよりも広い。
第1の実施形態では、チャネル層104のキャリア供給層103との界面近傍に2次元電子ガス(2DEG)が発生する。また、図2(a)に示すように、ゲート電極113の下方を通過した電流122は、チャネル層104からエッチングストッパ層105及びキャップ層106を介してソース電極111に流れる。エッチングストッパ層105がキャップ層106に含まれる各成分を含むため、図2(b)に示すように、エッチングストッパ層105とキャップ層106との間の伝導帯のエネルギ差は極めて小さく、0.23eV未満である。このため、アクセス抵抗が参考例のそれよりも低く、相互コンダクタンス(gm)が向上する。
また、いわゆる逆HEMT構造の効果、すなわちインパクトイオン化の抑制によるドレインコンダクタンス(gd)の抑制という効果も得られる。特に、本実施形態では、エッチングストッパ層105が厚さ方向でゲート電極113とチャネル層104との間に介在しているため、その効果が大きい。図3はバッファ層及びゲート電極間の図2(a)中のII−II線に沿った部分におけるバンド図である。平衡状態では、図3(a)に示すように、電子121がチャネル層104のキャリア供給層103側に偏在する。そして、ゲート電極113に低電圧が印加されると、電子はチャネル層104内を移動する。ゲート電極113に高電圧が印加され、高電界が発生すると、図3(b)に示すように、電子はチャネル層204よりもバンドギャップが広いエッチングストッパ層205内をも移動するようになる。このため、インパクトイオン化をより一層抑制することができる。
そして、相互コンダクタンス(gm)の向上及びドレインコンダクタンス(gd)の抑制により最大発振周波数(fmax)の向上という効果が得られる。
次に、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図4は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図4(a)に示すように、バッファ層102上にキャリア供給層103、チャネル層104、エッチングストッパ層105及びキャップ層106を形成する。
次いで、図4(b)に示すように、キャップ層106上にソース電極111及びドレイン電極112を形成する。
その後、図4(c)に示すように、ゲート電極113用のリセス116をソース電極111とドレイン電極112との間でキャップ層106に形成する。キャップ層106のエッチングはエッチングストッパ層105の表面で停止する。
続いて、図4(d)に示すように、リセス116から露出したエッチングストッパ層105の上面、リセス116の側面及びキャップ層106の上面を覆う絶縁膜117を形成する。次いで、リセス116内で絶縁膜117上にゲート電極113を形成する。
この製造方法では、エッチングストッパ層105がキャップ層106に含まれる各成分及びPを含む化合物半導体層であるため、キャップ層106のエッチングをエッチングストッパ層105の表面で停止し、高い精度でリセス116を形成することができる。そして、このようなエッチングストッパ層105を用いたエッチングの制御を行うため、容易に化合物半導体装置100を形成することができる。従って、化合物半導体装置100は量産に適している。エッチングストッパ層105が含まれていない場合、時間制御によるエッチングを行うと、エッチングのばらつきが生じやすい。エッチングのばらつきを回避するために所望の平面形状のキャップ層106を再成長により形成することは不可能ではないが、この方法は再成長のための成長マスクの形成等の煩雑な処理を含むため、量産に適していない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、HEMTの一例である。図5は、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。図5(a)は断面図であり、図5(b)はバッファ層及びキャップ層間の図5(a)中のI−I線に沿った部分におけるバンド図である。
第2の実施形態に係る化合物半導体装置100では、図5(a)に示すように、リセス116がキャップ層106だけでなくエッチングストッパ層105にも形成されている。そして、絶縁膜117はリセス116から露出したチャネル層104の上面、リセス116の側面及びキャップ層106の上面を覆う。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態においても、図5(b)に示すように、エッチングストッパ層105とキャップ層106との間の伝導帯のエネルギ差は極めて小さく、0.23eV未満である。このため、アクセス抵抗が参考例のそれよりも低く、相互コンダクタンス(gm)が向上する。また、インパクトイオン化の抑制によるドレインコンダクタンス(gd)の抑制という効果も得られる。そして、相互コンダクタンス(gm)の向上及びドレインコンダクタンス(gd)の抑制により最大発振周波数(fmax)の向上という効果が得られる。更に、ゲート電極113とチャネル層104との間の距離が第1の実施形態のそれよりも短いため、より高速の動作が可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、InP系HEMTの一例である。図6は、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。図6(a)は断面図であり、図6(b)はバッファ層及びキャップ層間の図6(a)中のI−I線に沿った部分におけるバンド図である。
第3の実施形態に係る化合物半導体装置200には、図6(a)に示すように、基板201、基板201上のバッファ層202、バッファ層202上のキャリア供給層203、及びキャリア供給層203上のチャネル層204が含まれる。化合物半導体装置200には、更に、チャネル層204上のエッチングストッパ層205、及びエッチングストッパ層205上のキャップ層206が含まれる。バッファ層202、キャリア供給層203、チャネル層204、エッチングストッパ層205及びキャップ層206に素子分離領域208が形成されている。化合物半導体装置200には、素子分離領域208により区画された素子領域内で、チャネル層204上方のゲート電極213、ソース電極211及びドレイン電極212が含まれる。ソース電極211とドレイン電極212との間でエッチングストッパ層205及びキャップ層206にリセス216が形成されている。リセス216から露出したチャネル層204の上面を覆う絶縁膜217が化合物半導体装置200に含まれ、ゲート電極213はリセス216内で絶縁膜217上に形成されている。絶縁膜217はリセス216の側面及びキャップ層206の上面も覆う。絶縁膜217はゲート絶縁膜の一例である。
例えば、基板201は半絶縁性InP基板であり、バッファ層202は厚さが300nm程度の意図的な不純物の導入が行われていないInAlAs層(i−InAlAs層)であり、チャネル層204は厚さが10nm程度の意図的な不純物の導入が行われていないInGaAs層(i−InGaAs層)である。例えば、エッチングストッパ層205は厚さが5nm程度の意図的な不純物の導入が行われていないInGaAsP層(i−InGaAsP層)であり、キャップ層206は厚さが50nm程度のn型のInGaAs層(n−InGaAs層)である。キャップ層206における不純物、例えばシリコン(Si)のドーピング量は2×1019cm-3程度である。キャリア供給層203は、例えば、バッファ層202の表面へのデルタドーピング(原子層ドーピング)等の不純物の導入により形成されている。不純物としては、例えばSi、Sn若しくはSe又はこれらの任意の組み合わせが用いられる。不純物プロファイルのピークはバッファ層202の表面から3nm程度〜5nm程度の深さにある。
エッチングストッパ層205はキャップ層206に含まれる各成分及びPを含む化合物半導体層、好ましくはキャップ層206に含まれる各成分及びPからなる化合物半導体層である。キャリア供給層203のバンドギャップはチャネル層204のバンドギャップよりも広い。
例えば、絶縁膜217は厚さが5nm程度のアルミニウム酸化膜又はハフニウム酸化膜であり、ソース電極211、ドレイン電極212及びゲート電極213は、厚さが10nm程度のTi膜、その上の厚さが30nm程度のPt膜及びその上の厚さが300nm程度のAu膜を含む。例えば、ゲート電極213の断面形状はT字型である。化合物半導体装置200はMOS(metal-oxide-semiconductor)型ゲートを有する。
第3の実施形態では、チャネル層204のキャリア供給層203との界面近傍に2次元電子ガス(2DEG)が発生する。また、図6(a)に示すように、ゲート電極213の下方を通過した電流222は、チャネル層204からエッチングストッパ層205及びキャップ層206を介してソース電極211に流れる。エッチングストッパ層205がキャップ層206に含まれる各成分を含むため、図6(b)に示すように、エッチングストッパ層205とキャップ層206との間の伝導帯のエネルギ差は極めて小さく、0.23eV未満である。このため、アクセス抵抗が参考例のそれよりも低く、相互コンダクタンス(gm)が向上する。また、インパクトイオン化の抑制によるドレインコンダクタンス(gd)の抑制という効果も得られる。そして、相互コンダクタンス(gm)の向上及びドレインコンダクタンス(gd)の抑制により最大発振周波数(fmax)の向上という効果が得られる。更に、ゲート電極213とチャネル層204との間に絶縁膜217のみが介在しているため、高速の動作が可能である。
次に、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図7A乃至図7Cは、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図7A(a)に示すように、基板201上にバッファ層202を形成する。バッファ層202は、例えば有機金属化学気相成長(metal-organic chemical vapor deposition:MOCVD)法等の結晶成長法により形成することができる。
次いで、図7A(b)に示すように、バッファ層202の表面にキャリア供給層203を形成する。キャリア供給層203は、例えばデルタドーピング(原子層ドーピング)等の不純物の導入により形成することができる。不純物として、例えばシリコンを2×1012cm-2程度ドーピングする。不純物はバッファ層202とキャリア供給層203との界面にシート状にドーピングされ、キャリア供給層203の表面から3nm程度〜5nm程度の深さとし、このドーピング界面よりも表面側の部分をスペーサ層とみなすこともできる。
その後、図7A(c)に示すように、キャリア供給層203上にチャネル層204、エッチングストッパ層205及びキャップ層206を形成する。チャネル層204、エッチングストッパ層205及びキャップ層206は、例えばMOCVD法等の結晶成長法により形成することができる。
続いて、図7B(d)に示すように、バッファ層202、キャリア供給層203、チャネル層204、エッチングストッパ層205及びキャップ層206に素子分離領域208を形成する。素子分離領域208の形成は、例えば次のように行う。先ず、素子分離領域208を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストマスクをキャップ層206上に形成し、例えばリン酸及び過酸化水素水の混合液でキャップ層206をエッチングする。このエッチングはエッチングストッパ層205の表面で停止する。次いで、例えばArイオンミリングによりエッチングストッパ層205を除去する。その後、例えばリン酸及び過酸化水素水の混合液でチャネル層204、キャリア供給層203及びバッファ層202をエッチングする。このようにして素子分離領域208を形成することができる。素子分離領域208の形成後に、フォトレジストマスクを除去する。
次いで、図7B(e)に示すように、素子分離領域208により区画された素子領域内で、キャップ層206上にソース電極211及びドレイン電極212を形成する。ソース電極211及びドレイン電極212の形成では、ソース電極211又はドレイン電極212を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストマスクをキャップ層206上に形成し、Ti膜、Pt膜及びAu膜を蒸着法により形成し、フォトレジストマスクをその上のTi膜、Pt膜及びAu膜と共に除去する。このように、ソース電極211及びドレイン電極212はリフトオフ法により形成することができる。
その後、図7B(f)に示すように、平面視でソース電極211とドレイン電極212との間において、キャップ層206にゲート電極213用のリセス216を形成する。リセス216は、電子ビームリソグラフィにより、リセス216を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うマスクをキャップ層206上に形成し、例えばリン酸及び過酸化水素水の混合液でキャップ層206をエッチングすることで形成することができる。このエッチングはエッチングストッパ層205の表面で停止する。
続いて、図7C(g)に示すように、例えば塩酸でエッチングストッパ層205をエッチングすることでリセス216をエッチングストッパ層205の内部まで延ばす。このエッチングはチャネル層204の表面で停止する。
次いで、図7C(h)に示すように、リセス216内のチャネル層204の上面、リセス216の側面及びキャップ層206の上面を覆う絶縁膜217を形成する。絶縁膜217は、例えば原子層堆積(atomic layer deposition:ALD)法により形成することができる。
その後、図7C(i)に示すように、リセス216内で絶縁膜217上にゲート電極213を形成する。ゲート電極213の形成では、例えば電子ビームリソグラフィにより、ゲート電極213を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うマスク、例えば多層マスクを絶縁膜217上に形成し、Ti膜、Pt膜及びAu膜を蒸着法により形成し、マスクをその上のTi膜、Pt膜及びAu膜と共に除去する。このように、ゲート電極213はリフトオフ法により形成することができる。
そして、必要に応じてパッシベーション膜及び配線等を形成して化合物半導体装置を完成させる。
この製造方法では、エッチングストッパ層205がキャップ層206に含まれる各成分及びPを含む化合物半導体層であるため、キャップ層206のエッチングをエッチングストッパ層205の表面で停止し、高い精度でリセス216を形成することができる。そして、このようなエッチングストッパ層205を用いたエッチングの制御を行うため、容易に化合物半導体装置200を形成することができる。従って、化合物半導体装置200は量産に適している。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、InP系HEMTの一例である。図8は、第4の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す図である。図8(a)は断面図であり、図8(b)はバッファ層及びキャップ層間の図8(a)中のI−I線に沿った部分におけるバンド図である。
第4の実施形態に係る化合物半導体装置200では、図8(a)に示すように、リセス216がキャップ層206に形成され、エッチングストッパ層205には形成されていない。そして、絶縁膜217はリセス216から露出したエッチングストッパ層205の上面、リセス216の側面及びキャップ層206の上面を覆う。他の構成は第3の実施形態と同様である。
第4の実施形態においても、図8(b)に示すように、エッチングストッパ層205とキャップ層206との間の伝導帯のエネルギ差は極めて小さく、0.23eV未満である。このため、アクセス抵抗が参考例のそれよりも低く、相互コンダクタンス(gm)が向上する。
また、インパクトイオン化の抑制によるドレインコンダクタンス(gd)の抑制という効果も得られる。特に、本実施形態では、エッチングストッパ層205が厚さ方向でゲート電極213とチャネル層204との間に介在しているため、その効果が大きい。図9はバッファ層及びゲート電極間の図8(a)中のII−II線に沿った部分におけるバンド図である。平衡状態では、図9(a)に示すように、電子221がチャネル層204のキャリア供給層203側に偏在する。そして、ゲート電極213に低電圧が印加されると、電子はチャネル層204内を移動する。ゲート電極213に高電圧が印加され、高電界が発生すると、図9(b)に示すように、電子はチャネル層204よりもバンドギャップが広いエッチングストッパ層205内をも移動するようになる。このため、インパクトイオン化をより一層抑制することができる。
そして、相互コンダクタンス(gm)の向上及びドレインコンダクタンス(gd)の抑制により最大発振周波数(fmax)の向上という効果が得られる。
次に、第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図10は、第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図10(a)に示すように、第3の実施形態と同様にして、キャップ層206へのリセス216の形成までの処理を行う。
次いで、図10(b)に示すように、リセス216をエッチングストッパ層205の内部まで延ばすことなく、リセス216内のエッチングストッパ層205の上面、リセス216の側面及びキャップ層206の上面を覆う絶縁膜217を形成する。絶縁膜217は、例えばALD法により形成することができる。
その後、図10(c)に示すように、リセス216内で絶縁膜217上にゲート電極213を形成する。ゲート電極213は、第3の実施形態と同様に、リフトオフ法により形成することができる。
そして、必要に応じてパッシベーション膜及び配線等を形成して化合物半導体装置を完成させる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、InP系HEMTの一例である。図11は、第5の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す断面図である。
第5の実施形態に係る化合物半導体装置200では、図11に示すように、絶縁膜217がゲート電極213の最下面とチャネル層204との間のみに形成されている。他の構成は第3の実施形態と同様である。
第5の実施形態によっても第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第5の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図12は、第5の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図12(a)に示すように、第3の実施形態と同様にして、キャップ層206及びエッチングストッパ層205へのリセス216の形成までの処理を行う。
次いで、図12(b)に示すように、リセス216内でチャネル層204上に絶縁膜217及びゲート電極213を形成する。絶縁膜217及びゲート電極213の形成では、例えば電子ビームリソグラフィにより、絶縁膜217及びゲート電極213を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うマスク、例えば多層マスクをチャネル層204上に形成し、絶縁膜、Ti膜、Pt膜及びAu膜を蒸着法により形成し、マスクをその上の絶縁膜、Ti膜、Pt膜及びAu膜と共に除去する。このように、絶縁膜217及びゲート電極213はリフトオフ法により一括して形成することができる。
そして、必要に応じてパッシベーション膜及び配線等を形成して化合物半導体装置を完成させる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、InP系HEMTの一例である。図13は、第6の実施形態に係る化合物半導体装置の構成を示す断面図である。
第6の実施形態に係る化合物半導体装置200では、図13に示すように、絶縁膜217がゲート電極213の最下面とエッチングストッパ層205との間のみに形成されている。他の構成は第4の実施形態と同様である。
第6の実施形態によっても第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第6の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図14は、第6の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図14(a)に示すように、第4の実施形態と同様にして、キャップ層206へのリセス216の形成までの処理を行う。
次いで、図14(b)に示すように、リセス216内でチャネル層204上に絶縁膜217及びゲート電極213を形成する。絶縁膜217及びゲート電極213は、第5の実施形態と同様に、リフトオフ法により一括して形成することができる。
そして、必要に応じてパッシベーション膜及び配線等を形成して化合物半導体装置を完成させる。
第5又は第6の実施形態において、リセス216から露出している化合物半導体層(チャネル層204又はエッチングストッパ層205)の上面及びキャップ層206の上面が絶縁膜217とは異なる絶縁膜、例えばパッシベーション膜により覆われていてもよい。すなわち、図15(a)及び(b)に示すように、リセス216から露出している化合物半導体層及びキャップ層206の上面が絶縁膜217とは異なる絶縁膜220により覆われていてもよい。絶縁膜220としては、例えばシリコン窒化膜を用いることができる。
エッチングストッパ層はInGaAsP層に限定されず、キャップ層に含まれる各成分及びPを含んでいればよい。エッチングストッパ層にIn1-xGaxAsy1-y層(0≦x<1、0≦y<1、かつ0<x+y)が用いられてもよい。InPと格子整合するInGaAsPの組成はIn0.72Ga0.28As0.60.4であり、例えばIn0.72Ga0.28As0.60.4層をエッチングストッパ層に用いることができる。エッチングストッパ層の厚さは特に限定されないが、電子がトンネル可能な程度に薄いことが好ましい。エッチングストッパ層の厚さは、トンネルの観点からは10nm以下であることが好ましい。エッチングストッパとしての機能を確保するという観点からは2nm以上であることが好ましい。キャップ層はInGaAs層に限定されない。
電子をチャネル層に十分に供給できる場合、バッファ層の表面へのデルタドーピング(原子層ドーピング)が行われていなくてもよい。チャネル層に不純物が含まれていてもよいが、意図的に不純物が導入されていないことが好ましい。不純物が含まれていると、チャネル層における電子の移動度が低下する虞があるからである。
チャネル層にInGaAs層が用いられる場合、その組成は特に限定されない。InPと格子整合するInGaAsの組成はIn0.53Ga0.47Asであるが、これよりもIn組成が高くてもよい。例えばIn0.65Ga0.35As層がチャネル層に用いられてもよい。In組成が高いほど電子の移動度が高くなりやすい。チャネル層に用いられるInGaAsの組成はInaGa1-aAs(0<a<1)と一般化できる。チャネル層はInGaAs層に限定されず、InbAs1-bSb層(0<b≦1)がチャネル層に用いられてもよい。
第1〜第6の実施形態における断面形状がT字型のゲート電極113又はゲート電極213はゲート抵抗の低減に有効であるが、ゲート電極113又はゲート電極213の断面形状がT字型でなくてもよい。例えば、ゲート抵抗の影響が小さい用途、例えばデジタル用途であれば、ゲート電極113又はゲート電極213の断面形状がより単純な形状、例えば矩形状であってもよい。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、受信用モノリシックマイクロ波集積回路(monolithic microwave integrated circuit:MMIC)の一例である。図16は、第7の実施形態に係る化合物半導体装置を示す図である。
第7の実施形態に係る化合物半導体装置である受信用MMIC404には、図16に示すように、ローノイズアンプ(low noise amplifier:LNA)401、検波器402及びインダクタ403が含まれている。LNA401、検波器402及びインダクタ403は一つのInP基板上に集積されている。LNA401には、第1〜第6の実施形態のいずれかに係るHEMTが含まれている。
第7の実施形態では、例えば、LNA401に含まれるHEMTのソース電極111又は211及び検波器402のカソード電極が接地され、HEMTのドレイン電極112又は212及び検波器402のアノード電極がインダクタ403の一端に接続される。そして、HEMTのゲート電極113又は213にミリ波を受信するアンテナ405が接続され、インダクタ403の他端から検波信号Vdetが出力される。検出信号Vdetとしては、数百mVの電位差ΔVが出力される。
第7の実施形態に係る受信用MMIC404によれば、第1〜第6の実施形態のいずれかに係るHEMTが含まれているので、優れた特性を得ることができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
バッファ層と、
前記バッファ層上のキャリア供給層と、
前記キャリア供給層上のチャネル層と、
前記チャネル層上のエッチングストッパ層と、
前記エッチングストッパ層上のキャップ層と、
前記チャネル層上方のゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
を有し、
前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含み、
前記キャップ層にリセスが形成されており、
前記ゲート電極は前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方に形成されていることを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記エッチングストッパ層を電子がトンネル可能であることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記エッチングストッパ層はIn1-xGaxAsy1-y層(0≦x<1、0≦y<1、かつ0<x+y)であることを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記キャップ層はInGaAs層であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記チャネル層はInaGa1-aAs層(0<a<1)又はInbAs1-bSb層(0≦b≦1)であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
前記エッチングストッパ層の前記リセスから露出した部分が前記絶縁膜により覆われていることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記7)
前記リセスが前記エッチングストッパ層にも形成されていることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記8)
前記チャネル層の前記リセスから露出した部分が前記絶縁膜により覆われていることを特徴とする付記7に記載の化合物半導体装置。
(付記9)
前記キャリア供給層は、前記バッファ層への不純物の導入により形成されていることを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記10)
前記不純物は、Si、Sn若しくはSe又はこれらの任意の組み合わせであることを特徴とする付記9に記載の化合物半導体装置。
(付記11)
バッファ層の表面にキャリア供給層を形成する工程と、
チャネル層を前記キャリア供給層上に形成する工程と、
エッチングストッパ層を前記チャネル層上に形成する工程と、
キャップ層を前記エッチングストッパ層上に形成する工程と、
前記チャネル層上方にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記キャップ層にリセスを形成する工程と、
前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方にゲート電極を形成する工程と、
を有し、
前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記エッチングストッパ層を電子がトンネル可能であることを特徴とする付記11に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記エッチングストッパ層はIn1-xGaxAsy1-y層(0≦x<1、0≦y<1、かつ0<x+y)であることを特徴とする付記11又は12に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記キャップ層はInGaAs層であることを特徴とする付記11乃至13のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記チャネル層はInaGa1-aAs層(0<a<1)又はInbAs1-bSb層(0≦b≦1)であることを特徴とする付記11乃至14のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記絶縁膜を前記エッチングストッパ層の前記リセスから露出した部分を覆うように形成することを特徴とする付記11乃至15のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記リセスを前記エッチングストッパ層にも形成することを特徴とする付記11乃至15のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記絶縁膜を前記チャネル層の前記リセスから露出した部分を覆うように形成することを特徴とする付記17に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記キャリア供給層を形成する工程は、前記バッファ層へ不純物を導入する工程を有することを特徴とする付記11乃至18のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記不純物は、Si、Sn若しくはSe又はこれらの任意の組み合わせであることを特徴とする付記19に記載の化合物半導体装置の製造方法。
100、200:化合物半導体装置
102、202:バッファ層
103、203:キャリア供給層
104、204:チャネル層
105、205:エッチングストッパ層
106、206:キャップ層
111、211:ソース電極
112、212:ドレイン電極
113、213:ゲート電極
116、216:リセス
117、217:絶縁膜

Claims (10)

  1. バッファ層と、
    前記バッファ層上のキャリア供給層と、
    前記キャリア供給層上のチャネル層と、
    前記チャネル層上のエッチングストッパ層と、
    前記エッチングストッパ層上のキャップ層と、
    前記チャネル層上方のゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、
    を有し、
    前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含み、
    前記キャップ層にリセスが形成されており、
    前記ゲート電極は前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方に形成されており、前記絶縁膜は前記ゲート電極の最下面下のみに形成され、前記絶縁膜の端部と前記リセスの端部とが離間していることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記エッチングストッパ層を電子がトンネル可能であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記エッチングストッパ層はIn1-xGaxAsy1-y層(0≦x<1、0≦y<1、かつ0<x+y)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記キャップ層はInGaAs層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記チャネル層はInaGa1-aAs層(0<a<1)又はInbAs1-bSb層(0<b≦1)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. バッファ層の表面にキャリア供給層を形成する工程と、
    チャネル層を前記キャリア供給層上に形成する工程と、
    エッチングストッパ層を前記チャネル層上に形成する工程と、
    キャップ層を前記エッチングストッパ層上に形成する工程と、
    前記チャネル層上方にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記キャップ層にリセスを形成する工程と、
    前記リセス内で絶縁膜を介して前記チャネル層上方にゲート電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記エッチングストッパ層は、前記キャップ層に含まれる各成分及びPを含み、
    前記絶縁膜は前記ゲート電極の最下面下のみに形成され、前記絶縁膜の端部と前記リセスの端部とが離間していることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  7. 前記エッチングストッパ層を電子がトンネル可能であることを特徴とする請求項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 前記エッチングストッパ層はIn1-xGaxAsy1-y層(0≦x<1、0≦y<1、かつ0<x+y)であることを特徴とする請求項又はに記載の化合物半導体装置の製造方法。
  9. 前記キャップ層はInGaAs層であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  10. 前記チャネル層はInaGa1-aAs層(0<a<1)又はInbAs1-bSb層(0<b≦1)であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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