以下に図面を参照して、本発明にかかる情報管理プログラム、情報管理方法および情報管理システムの実施の形態を詳細に説明する。
(情報管理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる情報管理方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報管理装置101は、端末111と端末112に対して、金銭的価値情報の管理を提供するサーバである。端末111は、金銭的価値情報を利用するユーザが使用するコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレット型PC(Personal Computer)、PC、ノートPCなどである。端末112は、金銭的価値情報を管理するユーザが使用するコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレット型PC、PC、ノートPCなどである。
金銭的価値情報とは、店舗等で商品を購入する際に利用できる金銭に関する情報である。例えば、金銭的価値情報は、店舗等で利用可能な金額の情報である。また、金銭的価値情報は、携帯可能な記憶媒体の識別番号と対応付けられ、当該記憶媒体を店舗で提示することで、店舗等で利用できる。ここで、記憶媒体とは、データを記憶する媒体である。例えば、記憶媒体には、IC(Integrated Circuit)カード、磁気カード、フラッシュメモリ、磁気ディスク等が存在する。また、金銭的価値情報と対応付けられた携帯可能な記憶媒体として、プリペイドカードがある。
近年、クレジットカードと同じように加盟店で利用できるプリペイドカードが普及し始めている。この場合、親は、子供にお年玉や小遣いとして、現金の代わりにプリペイドカードを与えることもある。この際、親は、子供に与えたプリペイドカードを管理したいと考えることがある。親が子供に与えたプリペイドカードの状況を管理できるようにすることで、親は、管理者として、子供に与えたプリペイドカードの状況を管理できる。ここで、管理とは、プリペイドカードの状況を知り、プリペイドカードの状態を変更できることである。プリペイドカードの状況とは、例えば、プリペイドカードの残高、保有状態などであり、プリペイドカードの状態の変更とは、例えば、プリペイドカードを使用不可能にさせることである。
一方、子供が親から貰ったプリペイドカードを誰にも知らせずに友人に与えることもあり得る。例えば、友人に誕生日プレゼントとして、子供がプリペイドカードを友人に与えることがある。また、友人から商品を貰うことの対価として、子供がプリペイドカードを友人に与えることもある。
しかしながら、子供の親は、子供がプリペイドカードを友人に与えたことを知らない。また、プリペイドカードを貰った友人の親は、プリペイドカードを管理することができない。この場合、プリペイドカードは、プリペイドカードを貰った友人と直接関係ない管理者に管理され、この管理者によって、残高照会や使用停止されることもある。
そこで、本実施の形態では、管理者の管理下で、プリペイドカードを他人に移転することを可能とする情報管理方法について説明する。ここでは、金銭的価値情報を有するプリペイドカードを例にして説明する。
(1)情報管理装置101は、金銭的価値情報の所有者を移転する指示を受け付ける。ここで、移転とは、金銭的価値情報を利用する権利を他人に移すことである。例えば、所有者が、プリペイドカードを他人に渡すことである。
図1の例では、金銭的価値情報の所有者が、端末111から金銭的価値情報の移転を指示して、情報管理装置101が、金銭的価値情報の所有者を移転する指示を受け付けた例である。
(2)情報管理装置101は、管理者の識別情報によって特定される宛先に金銭的価値情報の移転に関するメッセージを送信する。例えば、情報管理装置101は、管理者のメールアドレスに、金銭的価値情報が移転される旨のメールを送信する。また、メールは、情報管理装置101のメーラーによって送信することができる。
図1の例では、情報管理装置101が、金銭的価値情報の管理者の端末112に金銭的価値情報の所有者を移転するメッセージを送信した例である。
(3)情報管理装置101は、金銭的価値情報に対応付けて記憶された所有者の識別情報と、管理者の識別情報との更新を許容する。ここで、更新は、金銭的価値情報との対応付けを解消すること、また、新しい対応付けにすることである。
図1の例では、情報管理装置101は、所有者の識別情報「3333」と、管理者の識別情報「2222」とを金銭的価値情報に対応付けて記憶した情報121の更新を許容する。例えば、情報管理装置101は、情報121を、新しい所有者の識別情報「7777」と、新しい管理者の識別情報「5555」とを金銭的価値情報に対応付けて記憶した情報122に更新することを許容する。
これにより、管理者は金銭的価値情報を知ることができる。また、情報管理装置101は、金銭的価値情報に対応付けて記憶された所有者の識別情報と、管理者の識別情報とを更新することができる。図1の例では、情報管理装置101は、所有者の識別情報を金銭的価値情報に対応付けて記憶した情報122に更新することができる。この後、情報管理装置101は、移転された人の管理者を金銭的価値情報に対応付けできる。
(情報管理システム200のシステム構成例)
つぎに、実施の形態にかかる情報管理システム200のシステム構成例について説明する。以下の説明では、金銭的価値情報が、携帯可能な記憶媒体の識別子と対応付けて記憶されている例を挙げて説明する。記憶媒体とは、データを記憶する媒体である。例えば、記憶媒体には、ICカード、磁気カード、フラッシュメモリ、磁気ディスク等が存在する。以下の説明では、記憶媒体としてプリペイドカードを例に挙げて説明する。また、プリペイドカードを略してカードと表記することもある。
図2は、情報管理システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、情報管理システム200は、情報管理装置101と、端末T1〜Tnと、POS端末201を含む構成である(nは、2以上の自然数)。情報管理システム200において、情報管理装置101、端末T1〜TnおよびPOS端末201は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、情報管理装置101は、利用者管理DB(データベース)220、カード管理DB230および対応付け管理DB240を有し、金銭的価値情報の管理を行う。情報管理装置101は、例えば、端末T1〜TnおよびPOS端末201に金銭的価値情報の管理サービスを提供するサーバである。各種DB220、230、240の記憶内容については、図5〜図7を用いて後述する。ここで、カード管理DB230および対応付け管理DB240は、図1の所有者の識別情報と、管理者の識別情報とを金銭的価値情報に対応付けて記憶した情報121、122に対応する。また、端末T1〜Tnは、図1の所有者の端末111と管理者の端末112に対応する。
端末T1〜Tnは、表示画面(例えば、後述する図4に示すディスプレイ406)を有し、情報管理装置101に金銭的価値情報の管理を要求するコンピュータである。端末T1〜Tnは、例えば、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット型PC、PC、ノートPCなどである。
以下の説明では、端末T1〜Tnのうちの任意の端末を「端末Ti」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。
POS端末201は、情報管理装置101に金銭的価値情報の管理を要求するコンピュータである。例えば、POS端末201は、プリペイドカードを販売する店舗のコンピュータである。
具体的には、例えば、情報管理装置101は、端末T1〜TnおよびPOS端末201から各種メッセージを受信すると、カード管理DB230および対応付け管理DB240に記憶された金銭的価値情報の更新を行う。
(情報管理装置101のハードウェア構成例)
図3は、情報管理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報管理装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報管理装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示した端末TiおよびPOS端末201)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、情報管理装置101は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(端末Tiのハードウェア構成例)
図4は、端末Tiのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、端末Tiは、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、入力装置407と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、端末Tiの全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示した情報管理装置101およびPOS端末201)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)などを採用することができる。
入力装置407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置407は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、端末Tiは、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ403、ディスク404などを有さないことにしてもよい。また、端末Tiは、上述した構成部のほか、例えば、SSD、スキャナ、プリンタなどを有することにしてもよい。また、図2に示したPOS端末201についても、端末Tiと同様のハードウェア構成例により実現することができる。
(各種DB220、230、240の記憶内容)
つぎに、図5〜図7を用いて各種DB220、230、240の記憶内容について説明する。各種DB220、230、240は、例えば、図3に示した情報管理装置101のメモリ302、ディスク305により実現される。
<利用者管理DB220の記憶内容>
図5は、利用者管理DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、利用者管理DB220は、利用者番号、パスワード、氏名、性別、生年月日、管理者1利用者番号、管理者2利用者番号およびメールアドレスのフィールドを有する。利用者管理DB220は、各フィールドに情報を設定することで、利用者情報(例えば、利用者情報500−1〜500−6)をレコードとして記憶する。
ここで、利用者番号は、情報管理装置101を利用する利用者を一意に識別する識別子である。パスワードは、利用者番号により識別される利用者が情報管理装置101を利用する際、認証のために使用される文字列である。氏名は、利用者番号により識別される利用者の氏名である。性別は、利用者番号により識別される利用者の性である。生年月日は、利用者番号により識別される利用者の生年月日である。
管理者1利用者番号および管理者2利用者番号は、利用者番号により識別される利用者を管理する管理者を一意に識別する識別子である。管理者1利用者番号および管理者2利用者番号が設定されていない利用者は、利用者を管理する利用者が存在しないことを示す。また、管理者1利用者番号または管理者2利用者番号のフィールドに登録された利用者は、当該レコードの利用者に対する管理者となる。利用者管理DB220は管理者の識別子を2つ設定できるようになっているが、1つでもよいし、3つ以上設定できるようにしてもよい。メールアドレスは、利用者番号により識別される利用者にメッセージを送信する際の宛先である。例えば、メールアドレスは、利用者番号により識別される利用者の端末Tiの電子メールアドレスである。
図5の例では、レコード500−2は、利用者番号「3333」の利用者「山○道子」に、管理者として利用者番号「2222」の利用者「山○太郎」が管理者1利用者番号として設定されることを示す。
<カード管理DB230の記憶内容>
図6は、カード管理DB230の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、カード管理DB230は、カード番号、Pin(Personal identification number)コード、残高、管理区分および有効化フラグのフィールドを有する。カード管理DB230は、各フィールドに情報を設定することで、カード情報(例えば、カード情報600−1〜600−5)をレコードとして記憶する。
ここで、カード番号は、カードを一意に識別する識別子である。Pinコードは、カードを利用する際、認証のために使用される文字列である。残高は、カード番号で識別されるカードで利用可能な金額である。単位は、例えば円である。管理区分は、カード番号により識別されるカードの管理の有無を示すフラグである。例えば、管理区分が「1」であるとき、「管理なし」を示し、管理区分が「2」であるとき、「管理あり」を示す。
ここで、「管理なし」とは、カード番号により識別されるカードが、管理者によって管理されないカードであることを示す。また、「管理あり」とは、カード番号により識別されるカードが、管理者によって管理されるカードであることを示す。具体的には、「管理あり」のカードは、以下で説明する対応付け管理DB240によって、所有者と管理者に関連付けられた時に、利用が許可されるカードである。
有効化フラグは、カードの利用が許可されているか否かを示すフラグである。例えば、有効化フラグが「1」の時、カード番号により識別されるカードの利用が許可され、有効化フラグが「0」の時、カード番号により識別されるカードの利用が禁止される。
図6の例では、レコード600−1は、カード番号「00010」で識別されるカードのPinコードは「12345」であり、残高は50、000円で、管理なしのカードであり、カードの利用が許可されることを示す。
<対応付け管理DB240の記憶内容>
図7は、対応付け管理DB240の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、対応付け管理DB240は、カード番号、対応区分および利用者番号のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、対応付け情報(例えば、対応付け情報700−1〜700−5)をレコードとして記憶する。
ここで、カード番号は、カードを一意に識別する識別子である。対応区分は、カード番号により識別されるカードに対応付けられた利用者の区分を示すフラグである。例えば、対応区分が「1」であるとき、カード番号により識別されるカードに対応付けられた利用者は所有者であり、対応区分が「2」であるとき、カード番号により識別されるカードに対応付けられた利用者は管理者である。ここで、所有者とは、カード番号により識別されるカードを利用するために所有している者であり、管理者は、所有者が所有するカードを管理する者である。利用者番号は、カード番号により識別されるカードに対応付けられた利用者を一意に識別する識別子である。
図7の例では、レコード700−1は、カード番号「00010」で識別されるカードは、所有者である利用者番号「2222」の利用者と対応付けられていることを示す。
(利用者番号入力画面S1の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される利用者番号入力画面S1の画面例について説明する。ここでは、利用者番号「3333」により識別される山○道子の端末Tiのディスプレイ406に表示される利用者番号入力画面S1を例に挙げて説明する。
図8は、利用者番号入力画面S1の画面例を示す説明図である。図8において、利用者番号入力画面S1は、情報管理装置101にログインする利用者を認証するために端末Tiのディスプレイ406に表示される操作画面である。以下の説明において、操作画面に表示されているボタン等をユーザが選択する操作としてタップ操作を行う場合を例に挙げて説明する。また、情報管理装置101にログインする利用者を、ログイン者と略して表記することもある。
利用者番号入力画面S1は、利用者番号入力項目801、パスワード入力項目802、ログインボタン803およびキャンセルボタン804を有する。
利用者番号入力項目801は、情報管理装置101にログインする利用者が利用者番号を入力する項目である。パスワード入力項目802は、情報管理装置101にログインする利用者がパスワードを入力する項目である。ログインボタン803は、利用者番号およびパスワードを情報管理装置101に送信するためのボタンである。キャンセルボタン804は、利用者番号入力画面S1に入力した内容をキャンセルするためのボタンである。
図8の例は、利用者「山○道子」が、利用者番号「3333」とパスワード「43210」を入力した例である。
(処理選択画面S2の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される処理選択画面S2の画面例について説明する。図9は、処理選択画面S2の画面例を示す説明図である。図9において、処理選択画面S2は、情報管理装置101にログインする利用者の処理を選択するために端末Tiのディスプレイ406に表示される操作画面である。
処理選択画面S2は、照会ボタン901、所有ボタン902、移転ボタン903および戻るボタン904を有する。
照会ボタン901は、利用者番号入力画面S1で入力した利用者番号の利用者が所有するカードおよび管理するカードの状態を照会し、当該カードの状態を変更する照会画面(例えば、後述の図12に示す照会画面S5)を表示するためのボタンである。ここで、ログイン者が照会ボタン901をタップした場合、照会画面S5が表示される。
所有ボタン902は、利用者番号入力画面S1で入力した利用者番号の利用者が所有するカードに所有者登録を行う所有者登録画面(例えば、後述の図11に示す所有者登録画面S4)を表示するためのボタンである。ここで、ログイン者が所有ボタン902をタップした場合、カード番号入力画面(例えば、後述の図10に示すカード番号入力画面S3)を表示し、カード番号入力後、所有者登録画面S4が表示される。
移転ボタン903は、利用者番号入力画面S1で入力した利用者番号の利用者が所有するカードを移転するためのボタンである。ここで、ログイン者が移転ボタン903をタップした場合、カード番号入力画面(例えば、後述の図10に示すカード番号入力画面S3)を表示し、カード番号入力後、移転処理が行われる。
戻るボタン904は、利用者番号入力画面S1に表示を戻すために使用されるボタンである。
ここで、情報管理装置101は、ログイン者に応じて処理選択画面S2を変更して表示することも可能である。例えば、ログイン者が管理者である場合、照会ボタン901、所有ボタン902および移転ボタン903を表示して、ログイン者が、管理者でない所有者である場合、所有ボタン902および移転ボタン903を表示することができる。照会ボタン901による照会処理は、管理者が行う処理であるためである。ここで、管理者でない所有者とは、利用者管理DB220の管理者1利用者番号または管理者2利用者番号に記載されない利用者のことである。
図9の例は、利用者「山○道子」の端末Tiのディスプレイ406に、処理選択画面S2が表示された例である。
(カード番号入力画面S3の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示されるカード番号入力画面S3の画面例について説明する。図10は、カード番号入力画面S3の画面例を示す説明図である。図10において、カード番号入力画面S3は、情報管理装置101にログインした利用者が所有するカードおよび管理するカードの情報を入力させるために端末Tiのディスプレイ406に表示される操作画面である。
カード番号入力画面S3は、カード番号入力項目1001、Pinコード入力項目1002、戻るボタン1003、実行ボタン1004およびキャンセルボタン1005を有する。
カード番号入力項目1001は、状態を照会し変更するカードまたは所有者登録を行うカードのカード番号を入力する項目である。Pinコード入力項目1002は、カード番号入力項目1001に入力したカードのPinコードを入力する項目である。
戻るボタン1003は、処理選択画面S2に表示を戻すために使用されるボタンである。実行ボタン1004は、カード番号およびPinコードを情報管理装置101に送信するためのボタンである。キャンセルボタン1005は、カード番号入力画面S3に入力した内容をキャンセルするためのボタンである。
図10の例は、利用者「山○道子」が、カード番号「00022」とPinコード「34567」を入力した例である。
(所有者登録画面S4の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される所有者登録画面S4の画面例について説明する。図11は、所有者登録画面S4の画面例を示す説明図である。図11において、所有者登録画面S4は、情報管理装置101にログインした利用者が所有者登録するために端末Tiのディスプレイ406に表示される操作画面である。
所有者登録画面S4は、カード番号表示項目1101、管理者選択テーブル1102、戻るボタン1103、実行ボタン1104およびキャンセルボタン1105を有する。
カード番号表示項目1101は、カード番号入力画面S3のカード番号入力項目1001で入力されたカード番号を表示する。管理者選択テーブル1102は、選択、氏名、利用者番号、性別および年齢のフィールドを有する。氏名、利用者番号、性別および年齢のフィールドは、ログイン者および入力されたカード番号のカードの管理者の情報が、利用者管理DB220から取得され、表示される。選択のフィールドでは、ログイン者に対して、本人と表示され、入力されたカード番号のカードの管理者に対して、選択された状態で表示される。ここで、選択された状態とは、選択可能な項目が選択されている状態である。例えば、選択された状態は、チェックボックスにチェックが入った状態である。
戻るボタン1103は、カード番号入力画面S3に表示を戻すために使用されるボタンである。実行ボタン1104は、所有処理を実行するためのボタンである。キャンセルボタン1105は、所有者登録画面S4に入力した内容をキャンセルするためのボタンである。
ここで、ログイン者が実行ボタン1104をタップした場合、カード管理DB230において、入力されたカード番号の管理区分が管理ありの「2」に、有効化フラグが利用許可の「1」になる。また、対応付け管理DB240に、入力されたカード番号と、ログイン者の利用者番号と、所有者「1」である対応区分のレコードが追加される。これにより、入力されたカード番号のカードは、ログイン者が所有者となり、所有者に対して、カード番号により識別されるカードの利用が許可される。
図11の例は、利用者「山○道子」が、所有者登録のためカード番号入力画面S3のカード番号入力項目1001にカード番号「00022」を入力後に表示される例である。管理者選択テーブル1102に、利用者「山○道子」とカード番号「00022」の管理者の情報が表示され、管理者の選択のフィールドが選択されている。
(照会画面S5の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される照会画面S5の画面例について説明する。図12は、照会画面S5の画面例を示す説明図である。図12において、照会画面S5は、情報管理装置101にログインした管理者がカードの利用を可能にするまたは不可能にするために端末Tiのディスプレイ406に表示される操作画面である。
照会画面S5は、カード選択テーブル1201、戻るボタン1202、停止ボタン1203、復活ボタン1204およびキャンセルボタン1205を有する。
カード選択テーブル1201は、選択、カード番号、所有者、残高およびステータスのフィールドを有する。カード番号、所有者、残高およびステータスのフィールドは、ログイン者が管理するカードの情報が、カード管理DB230から取得され、表示される。具体的には、対応付け管理DB240の利用者番号がログイン者の利用者番号であるレコードのカード番号のカードの情報が、カード選択テーブル1201に表示される。選択のフィールドでは、ログイン者が照会を行うカードを選択するフィールドである。また、ステータスのフィールドでは、カード管理DB230の有効化フラグが「0」の時、停止と表示され、有効化フラグが「1」の時、空白が表示される。
戻るボタン1202は、処理選択画面S2に表示を戻すために使用されるボタンである。停止ボタン1203は、カード選択テーブル1201で選択されたカードを利用不可能にするために使用されるボタンである。復活ボタン1204は、カード選択テーブル1201で選択されたカードを利用可能にするために使用されるボタンである。キャンセルボタン1205は、照会画面S5に入力した内容をキャンセルするためのボタンである。
ここで、ログイン者が、停止ボタン1203をタップした場合、カード管理DB230において、選択されたカード番号の有効化フラグが「0」になる。これにより、選択されたカード番号のカードが利用不可能になる。また、管理者が、復活ボタン1204をタップした場合、カード管理DB230において、選択されたカード番号の有効化フラグが「1」になる。これにより、選択されたカード番号のカードが利用可能になる。
図12の例は、管理者「山○太郎」が、管理するカードが表示された例である。カード番号「00021」のカードが選択された例である。ここで、管理者「山○太郎」の停止ボタン1203のタップにより、カード管理DB230のカード番号「00021」の有効化フラグが「1」から「0」に変更される。
(移転通知画面S6の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される移転通知画面S6の画面例について説明する。図13は、移転通知画面S6の画面例を示す説明図である。図13において、移転通知画面S6は、情報管理装置101が送信した管理者に移転を通知するメッセージを表示する画面である。例えば、情報管理装置101が電子メールで移転を通知するメッセージを送信した場合、移転通知画面S6は、電子メールを受信する機能を有する端末Tiのソフトウェアにより表示される。電子メールを受信する機能を有するソフトウェアは、これ以降の説明でメーラーと略することもある。
移転通知画面S6は、メーラーの受信メール一覧1301を有する。受信メール一覧1301は、メーラーが受信したメールの一覧を表示し、一覧には、差出人、件名および受信日時が表示される。受信メール一覧1301に表示されたメールをタップすることで、メールの本文1302を表示することができる。
図13の例は、利用者「山○道子」がカードの移転処理を行った画面例である。利用者「山○道子」が処理選択画面S2で、移転を選択し、カード番号入力画面S3でカード番号「00022」とPinコードとを入力し、実行ボタン1004をタップした後、情報管理装置101が送信したメッセージの例である。
(所有通知画面S7の画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ406に表示される所有通知画面S7の画面例について説明する。図14は、所有通知画面S7の画面例を示す説明図である。図14において、所有通知画面S7は、情報管理装置101が送信した管理者に所有を通知するメッセージを表示する画面である。例えば、情報管理装置101が電子メールで所有を通知するメッセージを送信した場合、所有通知画面S7は、端末Tiのメーラーにより表示される。
所有通知画面S7は、メーラーの受信メール一覧1401を有する。受信メール一覧1401は、メーラーが受信したメールの一覧を表示し、一覧には、差出人、件名および受信日時が表示される。受信メール一覧1401に表示されたメールをタップすることで、メールの本文1402を表示することができる。
図14の例は、利用者「川○順子」がカードの所有処理を行った画面例である。利用者「川○順子」が処理選択画面S2で、所有を選択し、カード番号入力画面S3でカード番号「00022」とPinコードとを入力し、実行ボタン1004をタップした後、情報管理装置101が管理者に送信したメッセージの例である。
(情報管理装置101の機能的構成例)
図15は、情報管理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図15において、情報管理装置101は、受付部1501と、送信部1502と、更新部1503と、を含む構成である。受付部1501と、送信部1502と、更新部1503とは制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部1501は、端末TiおよびPOS端末201から、カード管理DB230と対応付け管理DB240の更新を受け付ける。例えば、受付部1501は、POS端末201から、親カードの情報と利用者番号を受信して、カード管理DB230と対応付け管理DB240の更新を受け付ける。また、受付部1501は、POS端末201から、子カードを購入する利用者の利用者番号と子カード情報を受信して、カード管理DB230と対応付け管理DB240の更新を受け付ける。
また、受付部1501は、利用者番号入力画面S1を端末Tiに表示して、端末Tiからログイン情報を受信して、ログイン情報が正しいか否かの判断を行う。また、受付部1501は、送信部1502が送信した各種画面から、実行する処理を受け付ける。例えば、受付部1501は、処理選択画面S2から照会処理、所有処理および移転処理の実行を受け付ける。また、受付部1501は、カード番号入力画面S3からカード情報を受け付ける。また、受付部1501は、所有者登録画面S4から、所有登録の実行を受け付ける。また、受付部1501は、照会画面S5から、カードの停止処理および復活処理の実行を受け付ける。また、受付部1501は、送信部1502が送信した移転確認メッセージの返信を受け付ける。
送信部1502は、各種画面およびメッセージを作成して、端末Tiに送信する。例えば、送信部1502は、処理選択画面S2、カード番号入力画面S3、所有者登録画面S4および照会画面S5を作成して、ログイン者の端末Tiに送信する。また、送信部1502は、移転通知メッセージを作成して、移転するカードの管理者の端末Tiに送信する。また、送信部1502は、移転確認メッセージを作成して、移転するカードの管理者の端末Tiに送信することもできる。また、送信部1502は、所有通知メッセージを作成して、所有するカードの管理者の端末Tiに送信する。
更新部1503は、受付部1501が受け付けた情報に基づいて、カード管理DB230と対応付け管理DB240の更新を行う。例えば、更新部1503は、カード管理DB230を、受付部1501が受け付けた親カード情報と子カード情報で更新する。例えば、更新部1503は、対応付け管理DB240を、受付部1501が受け付けた親カード情報と子カード情報と利用者番号で更新する。
更新部1503は、受付部1501が照会処理を受け付けた場合、照会処理を実行する。例えば、更新部1503は、停止を受信した場合、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを無効化する。また、更新部1503は、復活を受信した場合、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを有効化する。また、更新部1503は、カードの無効化または有効化を行う前に、確認画面を端末Tiに表示することもできる。
更新部1503は、受付部1501が所有処理を受け付けた場合、所有処理を実行する。例えば、更新部1503は、所有者登録画面S4から実行を受け付けた場合、カード管理DB230を受信したカードの情報で更新する。また、更新部1503は、対応付け管理DB240を受信したカードの情報で更新し、対応付け管理DB240に選択された利用者番号のレコードを作成する。
更新部1503は、受付部1501が移転処理を受け付けた場合、移転処理を実行する。例えば、更新部1503は、カード管理DB230を受信したカード情報で更新し、対応付け管理DB240から受信したカード情報のレコードを削除する。
(情報管理装置101の親カード購入処理手順)
図16は、情報管理装置101の親カード購入処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、POS端末201から親カードの情報と利用者番号を受信したか否かを判断する(ステップS1601)。POS端末201は、例えば、親カードを販売した店舗の端末である。また、親カードの情報は、例えば、親カードのカード番号、Pinコード、残高であり、利用者番号は、親カードを購入した利用者の利用者番号である。
ここで、情報管理装置101は、親カードの情報と利用者番号の受信を待つ(ステップS1601:No)。そして、情報管理装置101は、親カードの情報と利用者番号を受信した場合(ステップS1601:Yes)、カード管理DB230を受信した親カードの情報で更新する(ステップS1602)。
例えば、情報管理装置101は、受信した親カードの情報に含まれるカード番号のレコードを作成し、作成したレコードに受信した親カードの情報に含まれるPinコード、残高を格納する。また、情報管理装置101は、親カードであるため、管理区分を「1」にして、有効化フラグを「1」にする。
つぎに、情報管理装置101は、対応付け管理DB240を受信した親カード情報と利用者番号で更新する(ステップS1603)。例えば、情報管理装置101は、受信した親カードの情報に含まれるカード番号のレコードを作成し、作成したレコードに受信した利用者番号を格納する。また、情報管理装置101は、親カードであるため、対応区分を「1」にし、処理を終了する。
これにより、情報管理装置101は、購入された親カードに関する情報を、カード管理DB230および対応付け管理DB240に格納することができる。
(情報管理装置101の子カード購入処理手順)
図17は、情報管理装置101の子カード購入処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、POS端末201から子カードを購入する利用者の利用者番号を受信したか否かを判断する(ステップS1701)。利用者番号は、親カードを所有し、子カードを購入する利用者の利用者番号である。
ここで、情報管理装置101は、利用者番号の受信を待つ(ステップS1701:No)。そして、情報管理装置101は、利用者番号を受信した場合(ステップS1701:Yes)、子カードの購入処理が終了したか否かを判断する(ステップS1702)。ここで、子カードの購入処理が終了した場合(ステップS1702:Yes)、情報管理装置101の処理は、終了する。
一方、子カードの購入処理が終了しない場合(ステップS1702:No)、情報管理装置101は、POS端末201から子カードの情報を受信する(ステップS1703)。ここで、子カードの情報は、例えば、子カードのカード番号、Pinコード、残高である。
つぎに、情報管理装置101は、カード管理DB230を受信した子カードの情報で更新する(ステップS1704)。例えば、情報管理装置101は、受信した子カードの情報に含まれるカード番号のレコードを作成し、作成したレコードに受信した子カードの情報に含まれるPinコード、残高を格納する。また、情報管理装置101は、子カードであるため、管理区分を「2」にして、有効化フラグを「0」にする。
つぎに、情報管理装置101は、対応付け管理DB240を受信した子カードの情報と利用者番号で更新し(ステップS1705)、ステップS1702に戻る。例えば、情報管理装置101は、受信した子カードの情報に含まれるカード番号のレコードを作成し、作成したレコードに受信した利用者番号を格納する。また、情報管理装置101は、子カードであるため、対応区分を「2」にする。
これにより、情報管理装置101は、購入された子カードに関する情報を、カード管理DB230および対応付け管理DB240に格納することができる。
(情報管理装置101のカード管理処理手順)
図18は、情報管理装置101のカード管理処理手順の一例を示すフローチャートである。図18のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、端末からログイン情報を受信したか否かを判断する(ステップS1801)。ログイン情報は、例えば、利用者番号とパスワードである。
ここで、情報管理装置101は、ログイン情報の受信を待つ(ステップS1801:No)。そして、情報管理装置101は、ログイン情報を受信した場合(ステップS1801:Yes)、ログイン情報が正しいか否かを判断する(ステップS1802)。例えば、情報管理装置101は、利用者管理DB220にログイン情報に含まれる利用者番号のレコードが存在し、このレコードのパスワードがログイン情報に含まれるパスワードと一致すると、ログイン情報が正しいと判断する。ここで、ログイン情報が正しくないと判断した場合(ステップS1802:No)、情報管理装置101の処理は、終了する。
一方、ログイン情報が正しいと判断した場合(ステップS1802:Yes)、情報管理装置101は、処理選択画面S2を端末Tiに表示する(ステップS1803)。情報管理装置101は、端末Tiから照会を受信したか否かを判断する(ステップS1804)。端末Tiから照会を受信した場合(ステップS1804:Yes)、情報管理装置101は、照会処理を行う(ステップS1805)。例えば、情報管理装置101は、処理選択画面S2で照会ボタン901がタップされた場合、照会を受信したと判断する。ここで、照会処理の具体的な処理手順については、図19を用いて後述する。
端末Tiから照会を受信しない場合(ステップS1804:No)、情報管理装置101は、端末Tiから所有を受信したか否かを判断する(ステップS1806)。端末Tiから所有を受信した場合(ステップS1806:Yes)、情報管理装置101は、所有処理を行う(ステップS1807)。例えば、情報管理装置101は、処理選択画面S2で所有ボタン902がタップされた場合、所有を受信したと判断する。ここで、所有処理の具体的な処理手順については、図20を用いて後述する。
端末Tiから所有を受信しない場合(ステップS1806:No)、情報管理装置101は、端末Tiから移転を受信したか否かを判断する(ステップS1808)。端末Tiから移転を受信した場合(ステップS1808:Yes)、情報管理装置101は、移転処理を行う(ステップS1809)。例えば、情報管理装置101は、処理選択画面S2で移転ボタン903がタップされた場合、移転を受信したと判断する。ここで、移転処理の具体的な処理手順については、図21を用いて後述する。端末Tiから移転を受信しない場合(ステップS1808:No)、情報管理装置101の処理は、終了する。
これにより、情報管理装置101は、利用者からの指示に基づいて、照会処理、所有処理および移転処理を行い、カード管理DB230および対応付け管理DB240に格納された情報を変更することができる。
(情報管理装置101の照会処理手順)
図19は、情報管理装置101の照会処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、照会画面S5を作成する(ステップS1901)。例えば、情報管理装置101は、ログインした管理者が所有するカードおよび管理するカードを照会画面S5に表示する。情報管理装置101は、照会画面S5を端末Tiに表示する(ステップS1902)。
情報管理装置101は、端末Tiから停止を受信したか否かを判断する(ステップS1903)。例えば、情報管理装置101は、照会画面S5で停止ボタン1203がタップされた場合、停止を受信したと判断する。端末Tiから停止を受信した場合(ステップS1903:Yes)、情報管理装置101は、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを無効化する(ステップS1904)。例えば、情報管理装置101は、カード管理DB230で、照会画面S5で選択されたカード番号のレコードの有効化フラグを「1」から「0」に変更する。この後、情報管理装置101の処理は、ステップS1907に移行する。
ここで、情報管理装置101は、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを無効化する前に、確認画面(不図示)を端末Tiに表示することもできる。ここで、確認画面はOKボタンとキャンセルボタンが表示され、ログイン者に停止処理の実行を確認できる操作画面である。
端末Tiから停止を受信しない場合(ステップS1903:No)、情報管理装置101は、端末Tiから復活を受信したか否かを判断する(ステップS1905)。例えば、情報管理装置101は、照会画面S5で復活ボタン1204がタップされた場合、復活を受信したと判断する。端末Tiから復活を受信しない場合(ステップS1905:No)、情報管理装置101の処理は、ステップS1907に移行する。
端末Tiから復活を受信した場合(ステップS1905:Yes)、情報管理装置101は、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを有効化する(ステップS1906)。例えば、情報管理装置101は、カード管理DB230で、照会画面S5で選択されたカード番号のレコードの有効化フラグを「0」から「1」に変更する。この後、変更された状態を表示するため、情報管理装置101は、照会画面S5を端末Tiに表示する(ステップS1907)。
ここで、情報管理装置101は、照会画面S5で選択されたカード番号のカードを有効化する前に、確認画面(不図示)を端末Tiに表示することもできる。ここで、確認画面はOKボタンとキャンセルボタンが表示され、ログイン者に復活処理の実行を確認できる操作画面である。
これにより、情報管理装置101は、利用者からの指示に基づいて、カード管理DB230の有効化フラグを変更して、カードを利用可能または利用不可能にすることができる。
(情報管理装置101の所有処理手順)
図20は、情報管理装置101の所有処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、カード番号入力画面S3を端末Tiに表示する(ステップS2001)。
情報管理装置101は、端末Tiからカードの情報を受信する(ステップS2002)。カードの情報は、例えば、カード番号とPinコードである。ここで、情報管理装置101は、カードの情報が正しいか否かを判断することもできる。例えば、情報管理装置101は、カード管理DB230にカードの情報に含まれるカード番号のレコードが存在し、このレコードのPinコードがカードの情報に含まれるPinコードと一致すると、カードの情報が正しいと判断する。
情報管理装置101は、カードの情報から所有者登録画面S4を作成する(ステップS2003)。例えば、情報管理装置101は、ログイン者および入力されたカード番号の管理者の情報を、利用者管理DB220から取得して、所有者登録画面S4を作成する。情報管理装置101は、作成した所有者登録画面S4を端末Tiに表示する(ステップS2004)。
情報管理装置101は、端末Tiから実行を受信したか否かを判断する(ステップS2005)。例えば、情報管理装置101は、所有者登録画面S4で実行ボタン1104がタップされた場合、実行を受信したと判断する。端末Tiから実行を受信した場合(ステップS2005:Yes)、情報管理装置101は、所有者登録のメールを送信する(ステップS2006)。
例えば、情報管理装置101は、ログイン者の管理者に、所有通知のメールを、メーラーを使用して送信する。ここで、ログイン者の管理者とは、利用者管理DB220でログイン者の利用者番号のレコードの管理者1利用者番号および管理者2利用者番号で特定される管理者である。また、情報管理装置101は、ログイン者にカードを移転した人の利用者番号を記憶しておき、ログイン者にカードを移転した人の管理者に、所有通知のメールを、メーラーを使用して送信することもできる。ここで、ログイン者にカードを移転した人の管理者は、ログイン者にカードを移転した人の利用者番号のレコードの管理者1利用者番号および管理者2利用者番号で特定される管理者である。
情報管理装置101は、カード管理DB230を受信したカードの情報で更新する(ステップS2007)。例えば、情報管理装置101は、カード管理DB230で、受信したカードの情報のカード番号のレコードの有効化フラグを「0」から「1」に変更する。
つぎに、情報管理装置101は、対応付け管理DB240を更新する(ステップS2008)。ここで、対応付け管理DB240の更新処理の具体的な処理手順については、図22を用いて後述する。
一方、端末Tiから実行を受信しない場合(ステップS2005:No)、情報管理装置101の処理は、終了する。
これにより、情報管理装置101は、利用者からの指示に基づいて、対応付け管理DB240とカード管理DB230を変更することで、カードの有効化フラグを変更して、カードを利用可能にすることができる。
(情報管理装置101の移転処理手順)
図21は、情報管理装置101の移転処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、カード番号入力画面S3を端末Tiに表示する(ステップS2101)。
情報管理装置101は、端末Tiからカードの情報を受信する(ステップS2102)。カードの情報は、例えば、カード番号とPinコードである。ここで、情報管理装置101は、カード情報が正しいか否かを判断することもできる。
情報管理装置101は、移転確認のメールを送信する(ステップS2103)。例えば、情報管理装置101は、ログイン者の管理者に、移転確認のメールを、メーラーを使用して送信する。ここで、情報管理装置101は、移転確認のメールの代わりに、移転通知のメールを送信することができる。この場合は、移転確認を受信しないため、以下のステップS2104の処理は行われない。
ここで、情報管理装置101は、移転確認のメールを送信する前に、確認画面(不図示)を端末Tiに表示することもできる。ここで、確認画面にはOKボタンとキャンセルボタンが表示され、ログイン者に移転処理の実行を確認できる操作画面である。
情報管理装置101は、移転OKを受信したか否かを判断する(ステップS2104)。例えば、情報管理装置101は、移転確認のメールを送信した管理者から、移転OKのメールを受信することにより、移転OKを受信したと判断する。端末Tiから移転OKを受信しない場合(ステップS2104:No)、情報管理装置101の処理は、終了する。
一方、移転OKを受信した場合(ステップS2104:Yes)、情報管理装置101は、カード管理DB230を受信したカードの情報で更新する(ステップS2105)。例えば、情報管理装置101は、カード管理DB230で、受信したカードの情報のカード番号のレコードの有効化フラグを「1」から「0」に変更する。つぎに、情報管理装置101は、対応付け管理DB240から受信したカードの情報のレコードを削除する(ステップS2106)。例えば、情報管理装置101は、対応付け管理DB240で、受信したカードの情報のカード番号のレコードを削除する。
これにより、情報管理装置101は、利用者からの指示に基づいて、対応付け管理DB240とカード管理DB230を変更することで、カードの所有者を移転することができる。
(情報管理装置101の対応付け管理DB更新処理手順)
図22は、情報管理装置101の対応付け管理DB更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図22のフローチャートにおいて、まず、情報管理装置101は、対応付け管理DB240を受信したカードの情報で更新する(ステップS2201)。例えば、情報管理装置101は、対応付け管理DB240で、受信したカードの情報のカード番号のレコードを作成する。この際、情報管理装置101は、対応区分を「2」に、利用者番号をログイン者の利用者番号に設定する。
つぎに、情報管理装置101は、所有者登録画面S4で選択された利用者番号を取り出す(ステップS2202)。情報管理装置101は、対応付け管理DB240に選択された利用者番号のレコードを作成する(ステップS2203)。この際、情報管理装置101は、対応区分を「1」に、カード番号を受信したカード情報のカード番号に設定する。ここで、対応付け管理DB240にすでに同一のレコードが存在する場合、情報管理装置101は、レコードの作成を省略することもできる。
情報管理装置101は、所有者登録画面S4から取り出していない選択された利用者番号があるか否かを確認する(ステップS2204)。取り出していない選択された利用者番号がある場合(ステップS2204:Yes)、情報管理装置101の処理は、ステップS2202に戻る。取り出していない選択された利用者番号がない場合(ステップS2204:No)、情報管理装置101の処理は、終了する。
これにより、情報管理装置101は、利用者からの指示に基づいて、対応付け管理DB240を更新することができる。
(カード情報の更新の具体例)
ここで、情報管理装置101によるカード管理DB230と対応付け管理DB240の更新の具体例を示す。図23〜図27は、情報管理装置101のカード管理DB230と対応付け管理DB240の更新の具体例を示す図である。
図23は、利用者番号「2222」の山○太郎が、親カードと子カードを購入した場合の具体例である。
図23の(23−1)は、情報管理装置101が、POS端末201から親カードの情報と利用者番号を受信し、親カード購入処理手順でカード管理DB230と対応付け管理DB240を更新した例である。図23の(23−1)では、利用者番号「2222」の山○太郎が、カード番号「00010」の親カードを購入した場合である。カード管理DB230には、カード番号「00010」のレコードが作成され、管理区分に管理なし「1」が設定され、有効化フラグに利用可能「1」が設定される。また、対応付け管理DB240には、カード番号「00010」のレコードが作成され、対応区分に所有者「1」が設定され、利用者番号に購入した山○太郎の利用者番号「2222」が設定される。
図23の(23−2)は、情報管理装置101が、POS端末201から子カードを購入する利用者の利用者番号を受信し、子カード購入処理手順でカード管理DB230と対応付け管理DB240を更新した例である。図23の(23−2)では、利用者番号「2222」の山○太郎が、カード番号「00010」の親カードと対応付けて、子カードを購入した場合である。
カード管理DB230には、購入した子カードのカード番号「00021」〜「00032」のレコードが作成され、管理区分に管理あり「2」が設定され、有効化フラグに利用不可能「0」が設定される。また、対応付け管理DB240には、購入した子カードのカード番号「00021」〜「00032」のレコードが作成され、対応区分に管理者「2」が設定され、利用者番号に購入した山○太郎の利用者番号「2222」が設定される。
図24は、利用者番号「2222」の山○太郎が、カード番号「00021」と「00022」の子カードを、利用者番号「3333」の山○道子に譲渡して、山○道子が子カードを所有登録した場合の具体例である。
図24の(24−1)〜(24−5)は、情報管理装置101が、カード番号「00022」のカードのカード管理処理手順の所有処理を行う際に、端末Tiに表示される画面の例である。
図24の(24−1)は、端末Tiに表示された利用者番号入力画面S1で、利用者番号「3333」の山○道子がログイン情報を入力した例である。図24の(24−2)は、端末Tiに表示された処理選択画面S2で、山○道子が所有ボタンをタップした例である。図24の(24−3)は、端末Tiに表示されたカード番号入力画面S3で、山○道子が所有登録するカードの情報を入力した例である。
図24の(24−4)は、端末Tiに表示された所有者登録画面S4で、山○道子が実行ボタンをタップした例である。ここで、利用者番号「3333」の山○道子と、山○道子の管理者である利用者番号「2222」の山○太郎が、所有者登録画面S4に表示される。図24の(24−5)は、端末Tiに表示された確認画面で、山○道子がOKボタンをタップした例である。
図24の(24−6)は、情報管理装置101が、カード番号「00021」と「00022」のカードの管理処理手順の所有処理を行い、カード管理DB230と対応付け管理DB240を更新した例である。
カード管理DB230には、所有処理を行ったカード番号「00021」と「00022」のカードの有効化フラグに利用可能「1」が設定される。また、対応付け管理DB240には、カード番号「00021」と「00022」のカードのレコードが作成される。カード番号「00021」のカードに対して、対応区分に所有者「1」が設定され、利用者番号に所有した山○道子の利用者番号「3333」が設定されたレコードが追加される。カード番号「00022」のカードに対しても、同様である。
図25は、利用者番号「3333」の山○道子が、カード番号「00022」のカードを移転した場合の具体例である。
図25の(25−1)〜(25−4)は、情報管理装置101が、カード番号「00022」のカードのカード管理処理手順の移転処理を行う際に、端末Tiに表示される画面の例である。
図25の(25−1)は、端末Tiに表示された利用者番号入力画面S1で、利用者番号「3333」の山○道子がログイン情報を入力した例である。図25の(25−2)は、端末Tiに表示された処理選択画面S2で、山○道子が移転ボタンをタップした例である。図25の(25−3)は、端末Tiに表示されたカード番号入力画面S3で、山○道子が移転するカードの情報を入力した例である。
図25の(25−4)は、端末Tiに表示された確認画面で、山○道子がOKボタンをタップした例である。
図25の(25−5)は、情報管理装置101が、カード番号「00022」のカードの管理処理手順の移転処理を行い、カード管理DB230と対応付け管理DB240を更新した例である。
カード管理DB230には、移転処理を行ったカード番号「00022」のカードの有効化フラグに利用不可能「0」が設定される。また、対応付け管理DB240には、カード番号「00022」のカードのレコードが削除される。
図26は、カード番号「00022」のカードを、山○道子から譲り受けた利用者番号「7777」の川○順子が所有登録した場合の具体例である。
図26の(26−1)〜(26−5)は、情報管理装置101が、カード番号「00022」のカードのカード管理処理手順の所有処理を行う際に、端末Tiに表示される画面の例である。
図26の(26−1)は、端末Tiに表示された利用者番号入力画面S1で、利用者番号「7777」の川○順子がログイン情報を入力した例である。図26の(26−2)は、端末Tiに表示された処理選択画面S2で、川○順子が所有ボタンをタップした例である。図26の(26−3)は、端末Tiに表示されたカード番号入力画面S3で、川○順子が所有登録するカードの情報を入力した例である。
図26の(26−4)は、端末Tiに表示された所有者登録画面S4で、川○順子が実行ボタンをタップした例である。ここで、利用者番号「7777」の川○順子と、川○順子の管理者である利用者番号「5555」の川○英雄と利用者番号「6666」の川○花子が、所有者登録画面S4に表示される。図26の(26−5)は、端末Tiに表示された確認画面で、川○順子がOKボタンをタップした例である。
図26の(26−6)は、情報管理装置101が、カード番号「00022」のカードの管理処理手順の所有処理を行い、カード管理DB230と対応付け管理DB240を更新した例である。
カード管理DB230には、所有処理を行ったカード番号「00022」のカードの有効化フラグに利用可能「1」が設定される。また、対応付け管理DB240には、カード番号「00022」のカードのレコードが作成される。ここで、対応区分に所有者「1」が設定され、利用者番号に所有した川○順子の利用者番号「7777」が設定されたレコードと、対応区分に管理者「2」が設定され、利用者番号に管理者である川○英雄の利用者番号「5555」が設定されたレコードが作成される。
図27は、図24の(24−6)の状態で、カード番号「00021」のカードを、利用者番号「2222」の山○太郎が、利用不可能にした場合の具体例である。
図27の(27−1)〜(27−5)は、情報管理装置101が、カード番号「00021」のカードのカード管理処理手順の照会処理を行う際に、端末Tiに表示される画面の例である。
図27の(27−1)は、端末Tiに表示された利用者番号入力画面S1で、利用者番号「2222」の山○太郎がログイン情報を入力した例である。図27の(27−2)は、端末Tiに表示された処理選択画面S2で、山○太郎が照会ボタンをタップした例である。図27の(27−3)は、端末Tiに表示された照会画面S5で、山○太郎が利用不可能にするカードのカード番号「00021」を選択した例である。ここで、照会画面S5に、山○太郎が所有するカードと山○太郎が管理するカードの一覧が表示される。
図27の(27−4)は、端末Tiに表示された確認画面で、山○太郎がOKボタンをタップした例である。図27の(27−5)は、情報管理装置101が、カード番号「00021」のカードの管理処理手順の照会処理を行い、カード番号「00021」のカードを利用不可能にした際に、端末Tiに表示された照会画面S5である。
図27の(27−6)は、情報管理装置101が、カード番号「00021」のカードの管理処理手順の照会処理を行い、カード管理DB230を更新した例である。カード管理DB230には、照会処理を行ったカード番号「00021」のカードの有効化フラグに利用不可能「0」が設定される。
以上説明したように、実施の形態にかかる情報管理装置101によれば、所有者の利用者番号と、管理者の利用者番号とが対応付けて記憶された金銭的価値情報について、所有者を移転する指示を受け付ける。そして、情報管理装置101によれば、移転の指示を受けた金銭的価値情報の管理者の利用者番号によって特定されるメールアドレスに金銭的価値情報の移転に関するメールを送信する。その後、情報管理装置101によれば、金銭的価値情報に対応付けて記憶された所有者の利用者番号と、管理者の利用者番号との更新を許容する。
これにより、管理者は、自分が管理する金銭的価値情報の移転を知ることができる。このように、所有者を移転するとき、管理者に通知が行くため、金銭的価値情報の不正使用および防止が可能になる。また、情報管理装置101は、金銭的価値情報に対応付けて記憶された所有者の利用者番号と、管理者の利用者番号とを更新することができる。これにより、移転された人の管理者を金銭的価値情報に対応付けできる。
また、情報管理装置101によれば、金銭的価値情報の移転の実行可否の問い合わせメッセージを送信し、実行可の旨の応答を受信した場合に、更新を許容することができる。
これにより、情報管理装置101は、管理者が許可したときに、管理者の利用者番号と金銭的価値情報との対応付けを更新することができる。このため、管理者は、自分が管理する金銭的価値情報が、金銭的価値情報を所有するに値しない人に移転されることを防ぐことができる。
また、情報管理装置101によれば、金銭的価値情報に対する新たな所有者の利用者番号と、新たな管理者の利用者番号との更新がなされた後、金銭的価値情報を利用可能とすることができる。
これにより、情報管理装置101は、金銭的価値情報が移転された人の管理者が、金銭的価値情報を管理することができるようになった状態で、金銭的価値情報が移転された人に対して、金銭的価値情報を利用可能にする。このため、金銭的価値情報が移転された人の管理者は、金銭的価値情報を管理することができる。
また、情報管理装置101によれば、更新がなされた後、管理者の利用者番号によって特定される宛先と新たな管理者の利用者番号によって特定される宛先に更新に関するメッセージを送信することができる。
これにより、情報管理装置101は、移転される前の管理者と新たな管理者に、金銭的価値情報に対する新たな所有者を通知することができる。このため、移転される前の管理者は、自分が与えた金銭的価値情報が誰に所有されたか知ることができ、新たな管理者は、新たな所有者によって、金銭的価値情報が所有されたことを知ることができる。
また、情報管理装置101によれば、金銭的価値情報について、管理者から利用を停止する指示を受け付けたことに応じて、金銭的価値情報を利用不可能にすることができる。
このため、情報管理装置101は、金銭的価値情報を所有するに値しない人に移転された場合、金銭的価値情報が使用されることを防ぐことができる。
また、金銭的価値情報は、さらに携帯可能な記憶媒体の識別子と対応付けて記憶されることができる。
このため、金銭的価値情報の所有者は、店舗等で記憶媒体を提示することにより、金銭的価値情報を利用することができる。
なお、本実施の形態で説明した情報管理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報管理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本情報管理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)所有者の識別情報と、管理者の識別情報とが対応付けて記憶された特定の金銭的価値情報について、前記所有者を移転する指示を受け付け、
前記所有者の移転の指示を受けた前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記管理者の識別情報によって特定される宛先に前記金銭的価値情報の移転に関するメッセージを送信し、
前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記所有者の識別情報と、前記管理者の識別情報との更新を許容する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
(付記2)前記送信する処理は、前記金銭的価値情報の移転の実行可否の問い合わせメッセージを送信し、
前記許容する処理は、実行可の旨の応答を受信した場合に、前記更新を許容することを特徴とする付記1に記載の情報管理プログラム。
(付記3)前記コンピュータに
前記金銭的価値情報に対する新たな所有者の識別情報と、新たな管理者の識別情報との更新がなされた後、前記金銭的価値情報を利用可能とする、
処理を実行させることを特徴とする付記1または2に記載の情報管理プログラム。
(付記4)前記コンピュータに
前記更新がなされた後、前記管理者の識別情報によって特定される宛先と前記新たな管理者の識別情報によって特定される宛先に前記更新に関するメッセージを送信する、
処理を実行させることを特徴とする付記3に記載の情報管理プログラム。
(付記5)前記コンピュータに
前記金銭的価値情報について、前記管理者から利用を停止する指示を受け付けたことに応じて、前記金銭的価値情報を利用不可能とする、
処理を実行させることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の情報管理プログラム。
(付記6)前記金銭的価値情報は、さらに携帯可能な記憶媒体の識別子と対応付けて記憶されることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の情報管理プログラム。
(付記7)前記更新は、さらに前記金銭的価値情報に対する前記所有者の識別情報と、前記管理者の識別情報との対応付けを解消することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の情報管理プログラム。
(付記8)所有者の識別情報と、管理者の識別情報とが対応付けて記憶された特定の金銭的価値情報について、前記所有者を移転する指示を受け付け、
前記所有者の移転の指示を受けた前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記管理者の識別情報によって特定される宛先に前記金銭的価値情報の移転に関するメッセージを送信し、
前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記所有者の識別情報と、前記管理者の識別情報との更新を許容する、
処理をコンピュータに実行させる情報管理プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記9)所有者の識別情報と、管理者の識別情報とが対応付けて記憶された特定の金銭的価値情報について、前記所有者を移転する指示を受け付け、
前記所有者の移転の指示を受けた前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記管理者の識別情報によって特定される宛先に前記金銭的価値情報の移転に関するメッセージを送信し、
前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記所有者の識別情報と、前記管理者の識別情報との更新を許容する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
(付記10)所有者の識別情報と、管理者の識別情報とが対応付けて記憶された特定の金銭的価値情報について、前記所有者を移転する指示を受け付け、
前記所有者の移転の指示を受けた前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記管理者の識別情報によって特定される宛先に前記金銭的価値情報の移転に関するメッセージを送信し、
前記金銭的価値情報に対応付けて記憶された前記所有者の識別情報と、前記管理者の識別情報との更新を許容する、
制御部を有する情報管理装置と、
前記情報管理装置に、前記所有者を移転する指示を送信する端末と、
前記情報管理装置から、前記金銭的価値情報の移転に関するメッセージを受信する端末と、
を有することを特徴とする情報管理システム。