JP6588817B2 - 車両用ドラムブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、カム機構によってブレーキシューをブレーキドラム側に拡開させて制動力を得る車両用ドラムブレーキに関するものである。
一般的に、バッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューを備え、ブレーキ操作力によって作動させられるカム機構によって一対のブレーキシューを拡開させて制動力を得る車両用ドラムブレーキが知られている。たとえば、特許文献1に記載された車両用ドラムブレーキがそれである。
特開2010−210028号公報
上記特許文献1の技術では、ブレーキ操作装置の操作によるブレーキ操作力によって、カム部材がローラを介してブレーキシューを外側へ押圧することで、ブレーキシューがブレーキドラムに接触して制動力を得ることができる。しかしながら、カム部材とローラとの接触およびローラとブレーキシューとの接触において、すべり接触による損失に対する対策が成されていないため、ブレーキ操作力の伝達効率が低くなる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ブレーキ操作力の伝達効率を向上させるカム機構を用いた車両用ドラムブレーキを提供することにある。
本発明の要旨とするところは、バッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューを備え、ブレーキ操作力によって作動させられるカム機構によって前記一対のブレーキシューが拡開されて制動力を得る車両用ドラムブレーキであって、前記カム機構は、前記バッキングプレートの前記一対のブレーキシューの内側に設けられ、ブレーキ操作力によって前記バッキングプレートの中心まわりに回動させられる環状部材と、前記環状部材の外周側の周方向に形成された複数の凹面を有する第1カム部と、前記ブレーキシューの内周側に形成されて前記複数の凹面に向かってそれぞれ突き出す複数の凸面を有する第2カム部と、前記第1カム部の凹面および前記第2カム部の凸面に転がり接触するように、前記第1カム部の凹面と前記第2カム部の凸面との間に転動可能に挟持された扁平形状面を有する転動体と、を備え、前記第1カム部の凹面、前記第2カム部の凸面、および前記転動体の扁平形状面を除く外周面の前記バッキングプレートの中心軸線に直交する断面上に表れる曲線が、サイクロイド曲線であることにある。
このようにすれば、第1カム部の凹面、第2カム部の凸面、および転動体の扁平形状面を除く外周面のバッキングプレートの中心軸線に直交する断面上に表れる曲線がサイクロイド曲線であるため、凹面と転動体との接触および転動体と凸面との接触がサイクロイド曲線に基づく転がり接触となり、すべり接触による機械的損失、たとえば摩擦による損失が抑制されて、カム機構から一対のブレーキシューへブレーキ操作力を効率よく伝達することができる。
本発明の一例の車両用ドラムブレーキを示す正面図である。 図1の実施例のカム機構を拡大して示す図であり、図1のII−II視断面図に対応するものである。 図1の実施例のカム機構の挙動を拡大して示す図である。
以下、本発明の一実施例の車両用ドラムブレーキを図面を参照して説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比、形状および挙動を示す図等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一例の自動車用ドラムブレーキ10を示す正面図であって、ブレーキシュー22、24がブレーキドラム64の内周面に接していない非制動時を示している。図2は、図1のII−II視断面図である。自動車用ドラムブレーキ10には、略円板形状を成し、たとえば図示しない車軸管などの車体側部材すなわち非回転部材に一体的に固設されたバッキングプレート18が備えられている。
また、自動車用ドラムブレーキ10には、バッキングプレート18の外周部に凸側が外側になる姿勢で互いに接近離間可能にバッキングプレート16の中心線C2に対して略対称的に配設された円弧形状の一対のブレーキシュー22、24と、その一対のブレーキシュー22、24の一端部間、すなわち図1の上端部の間にリベットにより位置固定に設けられたアンカ26と、そのアンカ26と一対のブレーキシュー22、24との間にそれぞれ張設され、一対のブレーキシュー22、24の前記一端部を互いに接近する方向に常時付勢する一対のリターンスプリング28と、一対のブレーキシュー22、24の他端部間、すなわち図1の下端部の間にリベットにより位置固定に設けられたアンカ30と、そのアンカ30と一対のブレーキシュー22、24との間にそれぞれ張設され一対のブレーキシュー22、24の前記他端部を互いに接近する方向に常時付勢する一対のリターンスプリング32とが備えられている。上記中心線C2は、図1の正面視において、アンカ26の長手方向の中央、アンカ30の長手方向の中央およびバッキングプレート16の中心を通る線である。
図1および図2に示すように、自動車用ドラムブレーキ10には、自動車用ドラムブレーキ10の中心軸線C1まわりに回動操作される環状部材50が一対のブレーキシュー22、24の内側に設けられている。さらに、環状部材50の外周部には、周方向に等間隔で形成された複数(本実施例では6個)の凹面52aを有する環状の第1カム部52が一体に設けられている。一対のブレーキシュー22、24には、内側に複数の凹面52aに向かってそれぞれ突き出す複数(本実施例では各3個)の凸面54a、56aを有する第2カム部54、56がそれぞれ一体に形成されている。そして、転動体58が、第1カム部52の凹面52aおよび第2カム部54、56の凸面54a、56aに転がり接触するように、第1カム部52の凹面52aと第2カム部54、56の凸面54a、56aとの間に転動可能に挟持されている。本実施例では、環状部材50、第1カム部52、第2カム部54、56および転動体58がカム機構60を構成する。制動時には、一対のブレーキシュー22、24がカム機構60によって拡開されて後述するライニング46、48がブレーキドラム64の内周面に摺接される。
ブレーキドラム64は、図1および図2の一点鎖線で示すように、略円筒状の円筒部64aと、その円筒部64aのバッキングプレート18側とは反対側の開口を塞ぐように形成された円板状の底部64bとを一体に備え、有底円筒状に形成されている。
環状部材50は、中心軸線C1まわりに回動可能にバッキングプレート18に備えられ、一対のブレーキシュー22、24の中心まわりに設けられた円筒状の環状部50aと、環状部50aの外周の一部から車両用ドラムブレーキ10の外周に向かって突出された長手形状の操作部50bとを一体に備えている。環状部50aは、ブレーキシュー22、24に対向する外周面に、等間隔で6個の凹面52aを有する環状の第1カム部52を一体に備えている。第1カム部52は、バッキングプレート18の中心軸線C1に直交する断面上に表れる曲線がサイクロイド曲線で形成されている。操作部50bは、環状部50aのバッキングプレート18からブレーキシュー22、24とは反対側に突き出した部分からバッキングプレート18の外周縁よりも外側へ延設されている。操作部50bの突出方向の先端部には、図示しないブレーキ操作装置の操作によるブレーキ操作力を伝達するための部材、たとえば、ブレーキケーブルを連結する連結部50cを有している。操作部50bは、たとえば図1の反時計まわりの方向に図示しないブレーキケーブルが引っ張られて連結部50cにブレーキ操作力が作用すると、図1の中心軸線C1まわりで反時計まわりに回動させられる。同様に、操作部50bに一体に形成された環状部50aは、中心軸線C1まわりで反時計まわりに回動させられ、第1カム部52は、反時計まわりに回動させられる。
一対のブレーキシュー22、24は、何れも、たとえば図示しないシューホールドダウン装置などを用いてバッキングプレート18と略平行な面内で拡開可能にバッキングプレート18に装着され、一対のブレーキシュー22、24の外周面に接着剤などで一体的に固着された摩擦材から成るライニング46、48を備えてそれぞれ構成されている。一対のブレーキシュー22、24の内側にそれぞれ形成された凸面54a、56aは、バッキングプレート18の中心軸線C1に直交する断面上に表れる曲線がサイクロイド曲線で形成されている。
転動体58は、バッキングプレート18と略平行な面内に転動可能に備えられている。転動体58は、外周面58bの一部に扁平形状面58aを有する円柱状の転動カム部58cと、転動カム部58cのバッキングプレート18側の端部からバッキングプレート18と平行に突き出して第1カム部52および第2カム部54、56のバッキングプレート18側の端面54b、56bに中心軸線C1方向に抜け出し不能に係合可能なフランジ部58dとを備えている。図1および図2に示すように、扁平形状面58aは、凸面54a、56aの一部と接触する。また、扁平形状面58aを除く外周面58bは、凹面52aの一部と接触する。転動体58は、搖動可能に設けられており、制動時には、凹面52aおよび凸面54a、56aに転がり接触しながら転動させられる。転動体58の外周面58bは、バッキングプレート18の中心軸線C1に直交する断面上に表れる曲線がサイクロイド曲線で形成されている。
図3はカム機構60の挙動を拡大して示す図である。具体的には、第1カム部52が、図1に示す非制動時の状態、つまり図3に示す一点鎖線の位置から実線で示す位置まで反時計まわりに角度Wだけ回動するように、カム機構60にブレーキ操作力が作用した場合のカム機構60の挙動を示している。第1カム部52が反時計まわりに回動されると、第1カム部52の凹面52aと第2カム部54、56の凸面54a、56aとに挟持された搖動可能な転動体58が、時計まわりに転動させられる。このとき転動体58は、サイクロイド曲線に基づいた転がり接触により転動させられて、一対のブレーキシュー22、24を押圧する。転動体58に押圧された一対のブレーキシュー22、24は、図3に示すように、一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで外周に向かって拡開されてブレーキドラム64の内周面にライニング46、48が摺接させられることにより、制動力が得られる。
本実施例の自動車用ドラムブレーキ10によれば、第1カム部52の凹面52a、第2カム部54、56の凸面54a、56a、および転動体58の扁平形状面58aを除く外周面58bのバッキングプレート18の中心軸線C1に直交する断面上に表れる曲線がサイクロイド曲線であるため、凹面52aと転動体58との接触および転動体58と凸面54a、56aとの接触がサイクロイド曲線に基づく転がり接触となり、すべり接触による機械的損失、たとえば摩擦による損失が抑制されて、カム機構60から一対のブレーキシュー22、24へブレーキ操作力を効率よく伝達することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
たとえば、転動体58の扁平形状面58aは、必ずしも平面でなくてもよく、緩やかな凸面あるいは凹面であってもよい。
また、前述の実施例では、自動車用ドラムブレーキ10について説明されていたが、本発明は、二輪車(自転車)用のドラムブレーキ、自動二輪車用ドラムブレーキなどにも適用できる。要するに、本発明は車両用ドラムブレーキに適用できる。
10:自動車用ドラムブレーキ
18:バッキングプレート
22、24:ブレーキシュー
50:環状部材
52:第1カム部
52a:凹面
54、56:第2カム部
54a、56a:凸面
58:転動体
58a:扁平形状面
58b:外周面
60:カム機構

Claims (1)

  1. バッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューを備え、
    ブレーキ操作力によって作動させられるカム機構によって前記一対のブレーキシューが拡開されて制動力を得る車両用ドラムブレーキであって、
    前記カム機構は、前記バッキングプレートの前記一対のブレーキシューの内側に設けられ、ブレーキ操作力によって前記バッキングプレートの中心まわりに回動させられる環状部材と、
    前記環状部材の外周側の周方向に形成された複数の凹面を有する第1カム部と、
    前記ブレーキシューの内周側に形成されて前記複数の凹面に向かってそれぞれ突き出す複数の凸面を有する第2カム部と、
    前記第1カム部の凹面および前記第2カム部の凸面に転がり接触するように、前記第1カム部の凹面と前記第2カム部の凸面との間に転動可能に挟持された扁平形状面を有する転動体と、を備え、
    前記第1カム部の凹面、前記第2カム部の凸面、および前記転動体の扁平形状面を除く外周面の前記バッキングプレートの中心軸線に直交する断面上に表れる曲線が、サイクロイド曲線であることを特徴とする車両用ドラムブレーキ。
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