JP6588799B2 - 無線式列車制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、踏切制御機能を有する無線式列車制御システムに関する。
従来から、鉄道において無線を利用して地上と車上との間で安全にかかわる制御情報を交信する無線式列車制御システムが知られている(非特許文献1参照)。図1に示されるように、無線式列車制御システム1は、地上システム1aと車上システム1bとに大別される(非特許文献2参照)。地上システム1aは、地上に設置され、指令所装置2、地上装置3及び無線基地局4a等を有する。車上システム1bは、車上に設置され、車上制御装置5及び車上無線局4b等を有する。指令所装置2は、制御対象線区における列車運行の監視及び管理を行う装置である(非特許文献2の附属書B参照)。地上装置3は、制御対象線区の列車制御及び転てつ器などの制御を地上側で行う装置である。車上制御装置5は、制御対象となる列車の監視制御を行う装置であり、無線システム4を介して地上装置3と接続される。無線システム4は、地上装置3と車上制御装置5との間で無線データ伝送を提供する装置であり、無線基地局4a及び車上無線局4bを有する。無線基地局4aは、地上伝送路を介して地上装置3と接続され、無線によって車上無線局4bとのデータ通信を行う。車上無線局4bは、車上制御装置5と接続され、無線によって無線基地局4aとのデータ通信を行う。
無線式列車制御システム1の機能のうち、列車又は車両の走行安全を確保するための機能は、次の5つに類別される(非特許文献1参照)。
a)線路の交差又は分岐、その他の箇所での列車などの脱線及び衝突を防止する安全ルートの確保
b)列車の安全ルート外への走行及び列車相互の衝突を防止する安全間隔の確保
c)列車の速度超過による脱線を防止するため及び列車相互の安全な間隔を保つための安全速度の確保
d)列車の踏切通過に対する安全走行の確保
e)走行線路上の障害物などに対する安全走行の確保
無線式列車制御システム1は、上記5種類の機能の全てを有するとは限らないが、列車の踏切通過に対する安全走行を確保する機能を設ける場合(上記d)、地上装置3は、踏切制御装置61とのインタフェースを有する(非特許文献1及び非特許文献2参照)。踏切制御装置61は、踏切6に設けられた踏切遮断機や踏切警報機等を直接制御する装置である。地上装置3は、踏切制御装置61を介して踏切6を制御する。
日本工業規格には、車両主体の踏切制御が記載されている。車両主体の踏切制御では、車上制御装置5は、例えば、踏切到達前の適切なタイミングで、地上装置3に対して警報開始要求を送信する(非特許文献2のB.4.2「車上制御装置の機能」参照)。
このような車上主体の踏切制御を行う踏切制御システムが提案されている(特許文献1参照)。この踏切制御システムは、無線式列車制御システムにおける踏切制御機能を実現する部分及び踏切制御装置で構成される。しかしながら、このような車上主体の踏切制御では、制御対象物である踏切の位置情報を車上に有する必要があり、例えば、線形の変更や立体交差化等によって制御対象物の位置情報が変わると、制御対象線区を走行する全ての列車において、制御対象物の位置情報を更新する必要がある。
特開2004−224155号公報
JIS E 3801−1:2009 「無線式列車制御システム−第1部:一般要求事項及び機能要求事項」 JIS E 3801−2:2010 「無線式列車制御システム−第2部:システム要求事項」
本発明は、上記問題を解決するものであり、無線式列車制御システムにおいて、地上で主体的に踏切等の制御対象物の制御を行い、制御対象物の位置情報を車上に有することを不要にすることを目的とする。
本発明の無線式列車制御システムは、鉄道におけるシステムであって、地上に設置される地上装置と、車上に設置される車上制御装置と、前記地上装置及び車上制御装置との間で無線によるデータ通信を行う無線システムとを備え、前記地上装置は、制御対象線区における複数の踏切の位置情報を有し、前記車上制御装置から前記無線システムを介して、前記踏切に進来する列車の現在位置を含む列車情報を取得する工程と、前記列車情報を用いて、前記列車が前記踏切に到達することが予測される時間である踏切到達予測時間を算出する工程と、前記踏切到達予測時間が所定の設計警報時間以下となった時、その踏切に対して警報動作を開始させる工程とを実行することを特徴とする。
この無線式列車制御システムにおいて、前記地上装置は、前記踏切到達予測時間を、前記列車が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で前記踏切に到達する時間として算出することが好ましい。
この無線式列車制御システムにおいて、前記地上装置は、前記踏切到達予測時間を、前記列車が現在位置から最大許容速度で前記踏切に到達する時間として算出してもよい。
本発明の無線式列車制御システムは、鉄道におけるシステムであって、地上に設置される地上装置と、車上に設置される車上制御装置と、前記地上装置及び車上制御装置との間で無線によるデータ通信を行う無線システムとを備え、前記地上装置は、制御対象線区における列車接近の警報を行う機能を有する複数の制御対象物の位置情報を有し、前記車上制御装置から前記無線システムを介して、前記制御対象物に進来する列車の現在位置を含む列車情報を取得する工程と、前記列車情報を用いて、前記列車が所定の設計警報時間後に到達することが予測される位置である到達予測位置を算出する工程と、前記列車の現在位置と前記到達予測位置との間に前記制御対象物のいずれかが入った時、その制御対象物に対して警報動作を開始させる工程とを実行することを特徴としてもよい。
この無線式列車制御システムにおいて、前記地上装置は、前記到達予測位置を、前記列車が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出することが好ましい。
この無線式列車制御システムにおいて、前記地上装置は、前記到達予測位置を、前記列車が現在位置から最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出してもよい。
この無線式列車制御システムにおいて、前記制御対象物は、例えば、踏切である。
この無線式列車制御システムにおいて、例えば、前記制御対象物は、作業員に携行される警報装置であり、前記地上装置は、前記警報装置の位置情報を無線通信によって取得してもよい。
本発明の無線式列車制御システムによれば、地上で主体的に制御を行うので、制御対象物(踏切等)の位置情報を車上に有する必要がない。
従来及び本発明の第1の実施形態に係る無線式列車制御システムの主な構成及び踏切との接続を示すブロック構成図。 本発明の第1の実施形態に係る無線式列車制御システムにおける踏切制御を説明する図。 本発明の第2の実施形態に係る無線式列車制御システムの主な構成及び制御対象物との接続を示すブロック構成図。 本発明の第2の実施形態に係る無線式列車制御システムにおける制御を説明する図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る無線式列車制御システムを図1及び図2を参照して説明する。図1に示されるように、本実施形態の無線式列車制御システム1は、鉄道におけるシステムであり、日本工業規格(非特許文献1及び非特許文献2)に規定されている従来の無線式列車制御システムと同様の構成を有し、踏切制御に関する動作が異なる。無線式列車制御システム1は、地上装置3と、車上制御装置5と、無線システム4とを有する。地上装置3は、地上に設置される。車上制御装置5は、車上に設置される。無線システム4は、地上装置3及び車上制御装置5との間で無線によるデータ通信を行う。無線システム4は、無線基地局4a及び車上無線局4bを有する。無線基地局4aは、地上に設置される。車上無線局4bは、車上に設置される。
地上装置3は、インタフェースを介して踏切6の踏切制御装置61に接続されている。踏切制御装置61は、踏切6に設けられた踏切遮断機や踏切警報機等を直接制御する装置である。地上装置3は、踏切制御装置61を介して踏切6を制御する。なお、地上装置3は、踏切制御装置61の一部又は全部の機能を取り込んでもよい。
上記の各構成をさらに詳述する。地上装置3は、制御対象線区の列車制御及び転てつ器などの制御を地上側で行う装置である。地上装置3は、処理装置、記憶装置等のハードウェアを有し、ソフトウェアを実行することによって動作する。
車上制御装置5は、制御対象となる列車の監視制御を行う装置であり、無線システム4を介して地上装置3と接続される。無線システム4は、地上装置3と車上制御装置5との間で無線データ伝送を提供する装置である。無線システム4の無線基地局4aは、地上伝送路を介して地上装置3と接続される。無線システム4の車上無線局4bは、車上制御装置5と接続され、無線によって無線基地局4aとのデータ通信を行う。
なお、無線式列車制御システム1は、上記の構成以外に、指令所装置2を有する。指令所装置2は、制御対象線区における列車運行の監視及び管理を行う装置である(非特許文献2の附属書B参照)。指令所装置2、地上装置3及び無線基地局4aは、地上に設置されるので、地上システム1aと呼ばれる。車上制御装置5及び車上無線局4bは、車上に設置されるので、車上システム1bと呼ばれる。
上記のように構成された無線式列車制御システム1の踏切制御について説明する。図2に示されるように、地上装置3は、制御対象線区における踏切6の位置情報を有する。踏切6の位置情報は、予め地上装置3の記憶装置に記憶されている。地上装置3の記憶装置には、それ以外にも本実施形態の踏切制御に用いる情報が記憶されている。
列車7は、制御対象線区をX方からY方(図2の右向き)に走行している。地上装置3は、列車7の車上制御装置5から無線システム4を介して、踏切6に進来する列車7の現在位置を含む列車情報を取得する。
次に、地上装置3は、取得した列車情報を用いて、列車7が踏切6に到達することが予測される時間である踏切到達予測時間をリアルタイムに又は所定の短い時間間隔で算出する。列車7の走行に伴い、踏切到達予測時間は、T1、T2、T3と、次第に減少する。
地上装置3は、算出した踏切到達予測時間が所定の設計警報時間Td以下となった時(T3≦Td)、踏切6に対して警報動作を開始させる。この時、地上装置3は、踏切6の踏切制御装置61に警報動作を開始させる制御情報を送信する。踏切制御装置61は、踏切警報機の警報動作を開始し、一定時間後に踏切遮断機に遮断動作をさせる。
このように、第1の実施形態の無線式列車制御システム1は、地上装置3が踏切到達予測時間を算出して踏切6に対して警報動作を開始させる、すなわち、地上で主体的に踏切制御を行うので、列車7の車上に踏切6の位置情報を有する必要がない。
踏切到達予測時間の算出方法についてさらに詳述する。地上装置3は、踏切到達予測時間を、列車7が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で踏切6に到達する時間として算出する。このような列車7の速度変化のパターンを、踏切通過走行パターンという。踏切通過走行パターンは、現在位置から踏切6の位置までに減速することがない。最大許容速度とは、列車が走行する線路上の区間別に許容される安全上の最大速度であり、各種の速度制限、車両の種別などから定まる(非特許文献2の5.4.7.5)。地上装置3は、踏切到達予測時間の算出に用いる列車7の加速度及び最大許容速度の情報を予め記憶している。踏切到達予測時間の算出に用いる列車7の加速度は、列車7の車両性能等から定まる最大加速度であり、その加速度を超えて加速することはない。地上装置3は、列車7の現在速度の列車情報を車上制御装置5から無線システム4を介して取得する。列車7は、踏切通過走行パターンを超えない速度で走行するので、踏切到達予測時間実際の踏切到達時間を超えることはない。
踏切到達予測時間の別の算出方法について説明する。地上装置3は、踏切到達予測時間を、列車7が現在位置から最大許容速度で踏切6に到達する時間として算出する。
この算出方法では、列車7の加速を考慮しないので、列車7の現在速度が最大許容速度より低いときは、踏切到達予測時間が大きめに算出されるが、その算出結果は安全側に大きめである。また、この算出方法では、列車7の加速を考慮しないので、踏切到達予測時間の算出処理が容易である。
しかしながら、上述したような第1の実施形態の無線式列車制御システム1は、各踏切ごとに踏切到達予測時間を算出するので、制御対象の踏切の数が多くなると、地上装置3における踏切到達予測時間を算出する処理負担が増加し、処理能力を大幅に増強する必要が生じ、著しいコストの増大を招くことがある。
ところで、踏切は、列車接近の警報を行う機能を有する。この機能により、踏切通行者は、列車の接近を知ることができる。列車の接近を知る必要がある者は、踏切通行者だけではない。例えば、線路で作業をする作業員も、作業の安全を確保するために、列車の接近を知る必要がある。そこで、本願の発明者は、無線式列車制御システムにおいて、制御対象物を踏切だけではなく、作業員に携行される警報装置など、列車接近の警報を行う機能を有するもの全般に拡大することを考えた。しかしながら、このように、制御対象物を拡大すると、制御対象物の数がいっそう増大する。このため、地上装置3における踏切到達予測時間を算出する論理計算の量が制御対象物の数に比例して増大し、処理負担がさらに増大することになる。
また、従来の車上主体の踏切制御(例えば、特許文献1参照)では、列車の接近を踏切に警報させるために、踏切の位置情報を車上に有する必要がある。このような車上主体の踏切制御を作業員に携行される警報装置に適用しようとすると、警報装置の位置情報を車上に有する必要がある。作業員に携行される警報装置の位置は、作業員の移動に伴って移動するので、車上に有する警報装置の位置情報を全てリアルタイムに更新する必要がある。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る無線式列車制御システムは、地上で主体的に踏切等の制御を行う点では第1の実施形態と同様であり、さらに、制御対象物の数が増大した場合の地上装置における処理負担の増大を抑えるために開発された。
本実施形態の無線式列車制御システム1を図3及び図4を参照して説明する。図3に示されるように、本実施形態の無線式列車制御システム1は、第1の実施形態と同様の構成を有し、地上装置3の制御対象及び制御に関する動作が一部異なる。第1の実施形態と同等の箇所には同じ符号を付している。以下の説明において、第1の実施形態と同等の箇所の詳細な説明は省略する。
無線式列車制御システム1は、地上装置3と、車上制御装置5と、無線システム4とを有する。地上装置3は、地上に設置される。車上制御装置5は、車上に設置される。無線システム4は、地上装置3及び車上制御装置5との間で無線によるデータ通信を行う。無線システム4は、無線基地局4a及び車上無線局4bを有する。無線基地局4aは、地上に設置される。車上無線局4bは、車上に設置される。
地上装置3は、有線又は無線を用いたインタフェースを介して地上の制御対象物60に接続されている。制御対象物60は、制御対象線区における列車接近の警報を行う機能を有する。そのような制御対象物60は、例えば、踏切6である。
制御対象物60は、例えば、作業員に携行される警報装置62であってもよい。この場合、地上装置3は、警報装置62の位置情報を無線通信によって取得する。
なお、制御対象物60は、列車接近の警報を行う機能を有するものであれば、踏切6や警報装置62に限定されない。このような、制御対象物60は、列車の接近を知るために用いられる。
上記のように構成された無線式列車制御システム1の制御について説明する。図4に示されるように、地上装置3は、制御対象線区における制御対象物60A、60B、60Cの位置情報を有する。制御対象物60A、60B、60Cの位置情報は、予め地上装置3の記憶装置に記憶されている。地上装置3の記憶装置には、それ以外にも本実施形態の制御に用いる情報が記憶されている。
列車7は、制御対象線区をX方からY方(図4の右向き)に走行している。地上装置3は、列車7の車上制御装置5から無線システム4を介して、制御対象物60A、60B、60Cに進来する列車7の現在位置を含む列車情報を取得する。
次に、地上装置3は、取得した列車情報を用いて、列車7が所定の設計警報時間後(T秒後)に到達することが予測される位置である到達予測位置をリアルタイムに又は所定の短い時間間隔で算出する。設計警報時間は、例えば、40秒である。列車7の走行に伴い、到達予測位置は、P1b、P2b、P3bと、制御対象物60(60A、60B、60C)に次第に近づく。
列車7が現在位置P1aにある時、現在位置P1aと到達予測位置P1bとの間に制御対象物60は存在しない。列車7が現在位置P2aに進行した時、現在位置P2aと到達予測位置P2bとの間に制御対象物60は存在しない。列車7が現在位置P3aに進行した時、現在位置P3aと到達予測位置P3bとの間に制御対象物60A、60Bが入っている。地上装置3は、列車7の現在位置と到達予測位置との間に制御対象物60が入った時、その制御対象物60に対して警報動作を開始させる。
このように、第2の実施形態の無線式列車制御システム1は、地上装置3が到達予測位置を算出して制御対象物60に対して警報動作を開始させる、すなわち、地上で主体的に制御を行うので、その制御対象物60の位置情報を車上に有する必要がなく、制御対象物60が移動する場合にもそのような車上に有する位置情報をリアルタイムに更新する必要がない。また、本実施形態の無線式列車制御システム1では、到達予測位置は、列車7について算出し、踏切等の制御対象物60ごとに算出しないので、制御対象物60の数が増大しても、地上装置3における到達予測位置を算出する論理計算の量が制御対象物60の数に比例して増大せず、処理負担の増大が抑えられる。
到達予測位置の算出方法についてさらに詳述する。地上装置3は、到達予測位置(P3b等)を、列車7が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出する。このような列車7の速度変化のパターンを、代表的な制御対象物60が踏切6であるので、踏切通過走行パターンという。踏切通過走行パターンは、現在位置から制御対象物60の位置までに減速することがない。地上装置3は、到達予測位置の算出に用いる列車7の加速度及び最大許容速度の情報を予め記憶している。到達予測位置の算出に用いる列車7の加速度は、列車7の車両性能等から定まる最大加速度であり、その加速度を超えて加速することはない。地上装置3は、列車7の現在速度の列車情報を車上制御装置5から無線システム4を介して取得する。列車7は、踏切通過走行パターンを超えない速度で走行するので、設計警報時間後(T秒後)における実際の到達位置が到達予測位置を超えることはない。
到達予測位置の別の算出方法について説明する。地上装置3は、到達予測位置を、列車7が現在位置から最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出する。
この算出方法では、列車7の加速を考慮しないので、列車7の現在速度が最大許容速度より低いときは、到達予測位置が若干遠く算出されるが、その算出結果は安全側に遠い。また、この算出方法では、列車7の加速を考慮しないので、到達予測位置の算出処理が容易である。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、地上装置3は、車上制御装置5から無線システム4及び指令所装置2を介して、踏切6に進来する列車7の現在位置を含む列車情報を取得するように構成してもよい。
1 無線式列車制御システム
3 地上装置
4 無線システム
5 車上制御装置
60 制御対象物
6 踏切
62 警報装置

Claims (8)

  1. 鉄道における無線式列車制御システムであって、
    地上に設置される地上装置と、
    車上に設置される車上制御装置と、
    前記地上装置及び車上制御装置との間で無線によるデータ通信を行う無線システムとを備え、
    前記地上装置は、制御対象線区における複数の踏切の位置情報を有し、前記車上制御装置から前記無線システムを介して、前記踏切に進来する列車の現在位置を含む列車情報を取得する工程と、
    前記列車情報を用いて、前記列車が前記踏切に到達することが予測される時間である踏切到達予測時間を算出する工程と、
    前記踏切到達予測時間が所定の設計警報時間以下となった時、その踏切に対して警報動作を開始させる工程とを実行することを特徴とする無線式列車制御システム。
  2. 前記地上装置は、前記踏切到達予測時間を、前記列車が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で前記踏切に到達する時間として算出することを特徴とする請求項1に記載の無線式列車制御システム。
  3. 前記地上装置は、前記踏切到達予測時間を、前記列車が現在位置から最大許容速度で前記踏切に到達する時間として算出することを特徴とする請求項1に記載の無線式列車制御システム。
  4. 鉄道における無線式列車制御システムであって、
    地上に設置される地上装置と、
    車上に設置される車上制御装置と、
    前記地上装置及び車上制御装置との間で無線によるデータ通信を行う無線システムとを備え、
    前記地上装置は、制御対象線区における列車接近の警報を行う機能を有する複数の制御対象物の位置情報を有し、前記車上制御装置から前記無線システムを介して、前記制御対象物に進来する列車の現在位置を含む列車情報を取得する工程と、
    前記列車情報を用いて、前記列車が所定の設計警報時間後に到達することが予測される位置である到達予測位置を算出する工程と、
    前記列車の現在位置と前記到達予測位置との間に前記制御対象物のいずれかが入った時、その制御対象物に対して警報動作を開始させる工程とを実行することを特徴とする無線式列車制御システム。
  5. 前記地上装置は、前記到達予測位置を、前記列車が現在速度から所定の加速度で加速して最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出することを特徴とする請求項4に記載の無線式列車制御システム。
  6. 前記地上装置は、前記到達予測位置を、前記列車が現在位置から最大許容速度で走行した場合に所定の設計警報時間後に到達する位置として算出することを特徴とする請求項4に記載の無線式列車制御システム。
  7. 前記制御対象物は、踏切であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の無線式列車制御システム。
  8. 前記制御対象物は、作業員に携行される警報装置であり、
    前記地上装置は、前記警報装置の位置情報を無線通信によって取得することを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の無線式列車制御システム。


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