以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機の構成を説明する図である。本実施形態では、本発明に係る印刷装置の一例を、コピー、プリンタ、ファクシミリ等の機能を有する複合機を例に説明する。しかしながら本発明の印刷装置は、印刷機能のみを備えた装置であってもよい。本実施形態に係る複合機は、スキャナ部301とドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリンタ部313と、給紙デッキ314とフィニッシャ315とを有する。
まず、スキャナ部301を中心に行われる読取動作について説明する。
原稿台に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。DF302が閉じられたことを開閉センサが検知すると、スキャナ部301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサが、セットされた原稿サイズを検知する。原稿サイズが検知されると光源310が原稿を照射し、その照射された光が原稿から反射され、その光が反射板311、レンズ312を介してCCD343に入射する。CCD343は、入射された光をデジタル信号に変換しコントローラ(図6参照)に送る。コントローラは、送られてきたデジタル信号に、所望の画像処理を行ってレーザ記録信号に変換し、画像データとしてメモリに格納する。
DF302上に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、DF302の原稿セット部303のトレイ上に原稿をフェイスアップで載置する。原稿が載置されると、原稿有無センサ304は、原稿がセットされたことを検知する。コントローラは、原稿有無センサ304によって原稿がセットされたことを検知すると、原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306を回転させて、原稿を原稿台307上の所定の位置まで搬送する。原稿を所定の位置まで搬送すると、コントローラは、原稿台上の原稿の読み取りと同様の読取動作を行い、その画像データをメモリに格納する。そして、読取動作が完了した原稿を、搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。DF302上にセットされた原稿が複数枚存在する場合、コントローラは、読取動作が完了した原稿を排紙すると同時に、給紙ローラ305を経由して次の原稿を給紙し、次の原稿の読取動作を行う。このようにして、複数枚の原稿の読取動作を行う。
次に、プリンタ部313による印刷動作について説明する。
コントローラ内のメモリに一旦記憶された記録信号(印刷画像データ)は、プリンタ部313に転送され、レーザ記録部でY(黄色)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(黒)のそれぞれの色のための記録レーザ光に変換される。そして、この記録レーザ光は、各色の感光体316に照射され、各感光体に、各色に応じた静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーにより潜像を現像し、その現像された画像が中間転写ベルト321に一次転写される。その後、中間転写ベルト321は時計回り方向に回転し、用紙カセット318或いは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙に、二次転写位置320に中間転写ベルト321から画像が転写される。こうして画像が転写された記録紙は、定着器322で加圧と熱によりトナーが定着され排紙搬送路を搬送される。そして記録紙は、転写した面が下向きになるようにフラッパ326及び327を用いて反転制御を行い、フィニッシャへの排紙口325へとフェースダウンで排紙される。両面印刷の場合には、記録紙が定着器322を通過した後、フラッパ327により搬送路が切り替えられ、その後記録紙がスイッチバックして下方に送られ、両面印刷用の紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面印刷動作が実現される。
続いて、フィニッシャ315で行われる動作について説明する。
フィニッシャ315は、ユーザが指定した設定に応じて、記録紙に対して後処理を加える。具体的には、ステイプル(針1箇所綴じ・針2箇所綴じ・針無し綴じ)やパンチ(2穴・3穴・4穴)、中綴じ処理等の機能を有する。図1のフィニッシャ315は、積載トレイ328,329を備え、フィニッシャ315への排紙口325を通過した記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー、プリンタ、FAXの機能ごとに排紙先が振り分けられる。プリンタとして利用される場合、プリンタドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N−UP印刷、両面、ステイプル、パンチ、中綴じ、中折り、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。以下、複合機の正面に立ったユーザ側を装置の手前側、ユーザから遠い側を奥側として説明する。
次に、フィニッシャ315の構成について図2を参照して説明する。
図2は、実施形態に係るフィニッシャ315の構成を説明する図である。
フィニッシャ315は、フィニッシャへの排紙口325から排出された記録紙を順に取り込み、以下の所定の処理を選択的に行う。所定の処理としては、取り込んだ複数枚の記録紙を整合して1つに束に束ねる処理、束ねた記録紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込んだ記録紙の後端付近に穴あけをするパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理、製本処理などがある。
フィニッシャ315は、図2に示すように、フィニッシャへの排紙口325から排出された記録紙を入口ローラ対501により挟持して搬送し内部に取り込む。入口ローラ対501により内部に取り込まれた記録紙は、搬送ローラ対502を介してバッファローラ503に向けて送られる。入口ローラ対501と搬送ローラ対502との間の搬送経路途中には入口センサ570が設けられている。また、入口ローラ対501の下流には切換フラッパ551が配置されており、切換フラッパ551によりソートパス510、ノンソートパス509へのパスと、製本パス550へパスを切り換えることができる。
バッファローラ503は、搬送ローラ対502を介して送られた記録紙を、その外周に所定枚数積層して巻き付け可能なローラであって、このローラ503の外周に、その回転中に記録紙が各押下コロ504,505,506により巻き付けられる。巻き付けられた記録紙はバッファローラ503の回転方向に搬送される。各押下コロ505,506の間には、切換フラッパ507が配置されている。また押下コロ506下流側には切換フラッパ508が配置されている。切換フラッパ507はバッファローラ503に巻き付けられた記録紙をバッファローラ503から剥離してノンソートパス509又はソートパス510に導くためのフラッパである。切換フラッパ508はバッファローラ503に巻き付けられた記録紙をバッファローラ503から剥離してソートパス510、又はバッファローラ503に巻き付けられた記録紙を巻き付けられた状態でバッファパス511に導くためのフラッパである。バッファローラ503に巻き付けられた記録紙をノンソートパス509に導くときには、切換フラッパ507が動作してバッファローラ503から巻き付けられた記録紙が剥離され、ノンソートパス509に導かれる。こうしてノンソートパス509に導かれた記録紙は、排出ローラ対512を介してサンプルトレイ328上に排出される。ノンソートパス509の途中には、排出センサ571が設けられている。
バッファローラ503に巻き付けられた記録紙をバッファパス511に導くときには、切換フラッパ507及び切換フラッパ508はともに動作せず、記録紙はバッファローラ503に巻き付けられた状態でバッファパス511に送られる。バッファパス511の途中には、バッファパス511上の記録紙を検出するためのバッファパスセンサ572が設けられている。
バッファローラ503に巻き付けられた記録紙をソートパス510に導くときには、切換フラッパ507は動作せずに切換フラッパ508が動作してバッファローラ503から巻き付けられた記録紙が剥離され、この記録紙はソートパス510に導かれる。ソートパス510に導かれた記録紙は、搬送ローラ対513,514を介して中間トレイ(以下、処理トレイ)520上に積載される。処理トレイ520上に束状に積載された記録紙は、必要に応じて手前側と奥側に設けられた整合部材521による整合処理、ステイプル処理などが施された後に、排出ローラ522a,522bによりスタックトレイ329上に排出される。排出ローラ522bは揺動ガイド524に支持され、揺動ガイド524は揺動モータ(不図示)により排出ローラ522bを処理トレイ520上の最上部の記録紙に当接させるように揺動する。排出ローラ522bが処理トレイ520上の最上部の記録紙に当接された状態にあるときには、排出ローラ522bは排出ローラ522aと協働して処理トレイ520上の記録紙束をスタックトレイ329に向けて排出することが可能である。
上述のステイプル処理は、ステイプラ523,590により行われる。ステイプラ523は、金属針を使用して記録紙を綴じる機能(以下、針綴じ)を持つ第1の綴じ部である。ステイプラ523は、処理トレイ520の外周に沿って移動可能に構成され、処理トレイ520に積載された記録紙束を、記録紙の搬送方向に対して記録紙の後端の奥側もしくは手前側で綴じることが可能である。ステイプラ590は、針を使用しないで記録紙を綴じる機能(以下、針無し綴じ)を持つ第2の綴じ部である。針を使用しない針無し綴じの方法としては、前記の通り多数あるが、本実施形態では記録紙の厚さ方向の上下から圧力をかける加圧力で記録紙を密着し綴じる方式のステイプラを搭載した例で説明する。ステイプラ590は、処理トレイ520の横脇の位置に固定され、処理トレイ520に積載された記録紙束を、記録紙の搬送方向に対して記録紙の後端の奥側で綴じることが可能である。
また、切換フラッパ551により製本パス550に導かれた記録紙は、以下に説明する中折り処理手段としての中折り機構により、記録紙束を中央で二つ折りにする中折り処理がなされる。製本パス550に導かれた記録紙は、搬送ローラ対552を介して製本中間トレイ(以下、製本処理トレイ)560に搬送される。製本パス550の途中には製本入口センサ574が設けられている。製本処理トレイ560には、中間ローラ553と可動式の記録紙位置決め部材554が設けられている。また、ステイプラ555と対向する位置にはアンビル(不図示)が設けられており、ステイプラ555とアンビルとが協働して、製本処理トレイ560の収納された記録紙束に対してステイプル処理を行える。ステイプラ555の下流側には、折りローラ対556と、折りローラ対556の対向位置に突き出し部材557が設けられている。突き出し部材557を製本処理トレイ560に収納された記録紙束に向けて突出することにより、製本処理トレイ560で束状に収納された記録紙束を折りローラ対556間に押し出す。折りローラ対556は、記録紙束を折ると共に下流へと記録紙束を搬送する。折り込まれた記録紙束(冊子束)は、搬送ローラ対558を介して搬送方向下流側の装置へと受け渡される。搬送ローラ対558の下流には排出センサ575が設けられている。
次に、図2に示した第1の綴じ部(ステイプラ523)と第2の綴じ部(ステイプラ590)との配置及び綴じ作業域について図3を用いて説明する。
図3は、実施形態に係るフィニッシャ315の各綴じ部との配置及び綴じ作業域を説明する図である。
図3において、601は綴じる際の記録紙を示し、針を使用する第1の綴じ部であるステイプラ523がスタンバイ位置に停止している状態を示す。実際に記録紙の手前側を綴じる場合、ステイプラ523は、スタンバイ位置から矢印で示す綴じ位置602に移動して記録紙を綴じる。また、記録紙の奥側を綴じる場合、ステイプラ523がスタンバイ位置から矢印で示す綴じ位置603に移動して記録紙を綴じる。このようにステイプラ523は、記録紙の複数の辺に沿って移動可能である。尚、綴じ部を移動する機構は省略するが、その移動等は後述するCPUの指示に従って制御される。
同様に、針を使用しない第2の綴じ部であるステイプラ590も、通常は図3に示すスタンバイ位置に停止しており、実際に記録紙を綴じる際、スタンバイ位置から綴じ位置603に移動して記録紙を綴じる。このようにステイプラ590は、記録紙の単一の辺に沿ってのみ移動可能である。
次に、記録紙の厚さ方向の上下から圧力をかける加圧力で記録紙を密着して綴じる方法について図4〜図6を参照して説明する。
図4は、図2に示した第2の綴じ部(ステイプラ590)による綴じ処理を説明する断面図である。
図4(A)に示すように、上金型401は、記録紙を上側から圧力をかけて押しつける。上金型401には複数の凸形状の刃402が設けられて、これら刃402により複数個所を加圧することで直ぐには記録紙が剥がれないようにしている。下金型405は、記録紙を下側から圧力をかけて押さえる。下金型405にも上金型401の刃402に対応した凹部404が設けられおり上金型401の刃402を受けるようになっている。上金型401と下金型405で記録紙束403を図4(B)に示すように上下方向から加圧することで記録紙を綴じることができる。綴じた後の記録紙束403の断面は、図4(C)に示すようになる。
図5は、こうして綴じられた記録紙を上から見た図で、綴じ位置501の黒い部分が加圧されて、潰れた記録紙の部分である。
図6は、実施形態に係る複合機を制御するコントローラ(制御部)の構成を説明するブロック図である。
メインコントローラ601は、主にCPU602と、バスコントローラ603、及び各種I/Fコントローラ回路を含んでいる。CPU602とバスコントローラ603は、この複合機全体の動作を制御しており、CPU602はROM604からROMI/F605を経由して読み込んだプログラムに従って動作する。また外部のPCから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ603は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御しておりバスの調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM606はDRAMI/F607によってメインコントローラ601と接続されており、CPU602が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアを提供している。コーデック608は、DRAM606に格納されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸張する。SRAM609はコーデック608の一時的なワーク領域として使用される。コーデック608はI/F610を介してメインコントローラ601と接続され、DRAM606との間のデータの転送はバスコントローラ603によって制御されDMA転送される。
グラフィックプロセッサ624は、DRAM606に格納されたラスタイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化などの処理をそれぞれ行う。SRAM625はグラフィックプロセッサ624の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ624は、I/Fを介してメインコントローラ601と接続され、DRAM606との間のデータの転送は、バスコントローラ603によって制御されDMA転送される。
ネットワーク制御部611は、I/F613によってメインコントローラ601と接続され、コネクタ612によって外部ネットワークと接続される。ネットワークを介して外部のPCから受信した印刷データは、ネットワーク制御部611によって受信され、CPU602へ送られる。CPU602は、その受信した印刷データをDRAM606或いはHD640に格納して処理する。
汎用高速バス615には、拡張コネクタ614とI/O制御部616とが接続される。本実施形態で、フィニッシャ315とのコマンドの送受は、当該汎用高速バス615を通して行われる。I/O制御部616には、スキャナ部、プリンタ部の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ617が2チャンネル装備されている。I/O制御部616は、I/Oバス618によってスキャナI/F回路626、プリンタI/F回路630に接続されている。
パネルI/F621は、表示制御部620に接続され、図7に示す操作部701上の表示部に表示するためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/Fとを有する。操作部701は、表示部と表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F621を介してCPU602に伝えられ、表示部はパネルI/F621から送られてきた画像データを表示する。液晶表示部には、この操作部701は図7を参照して後述する。
リアルタイムクロックモジュール622は、この複合機が管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池623によってバックアップされている。E−IDEI/F639は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態では、CPU602は、このE−IDEI/F639を介してハードディスクドライブ638を接続し、ハードディスク640へ画像データを記憶させたり、ハードディスク640から画像データを読み出す。コネクタ627と632は、それぞれスキャナ部301とプリンタ部313に接続され、同調歩同期シリアルI/F(628,633)とビデオI/F(629,634)とから構成される。
スキャナI/F626は、コネクタ627を介してスキャナ部301と接続され、また、スキャナバス641によってメインコントローラ601と接続されており、スキャナ部301から受け取った画像データに対して所定の処理を施す機能を有する。更にスキャナI/F626は、スキャナ部301から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス629に出力する機能も有する。スキャナバス629からDRAM606へのデータ転送は、バスコントローラ603によって制御される。
プリンタI/F630は、コネクタ632を介してプリンタ部313と接続され、また、プリンタバス631によってメインコントローラ601と接続される。プリンタI/F630は、メインコントローラ601から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部313へ出力する。更にプリンタI/F630は、プリンタ部313から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号をプリンタバス631に出力する機能も有する。DRAM606上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部313への転送はバスコントローラ603によって制御され、プリンタバス631、ビデオI/F634を経由してプリンタ部313へDMA転送される。
SRAM636は、バックアップ用電池によりバックアップされており、複合機の電源が遮断されても、その記憶内容を保持でき、バス635を介してI/O制御部616と接続されている。EEPROM637も同様にバス635を介してI/O制御部616と接続されているメモリである。
図7は、実施形態に係る複合機の操作部701の上面図である。
ユーザは、操作部701を介して各種印刷設定を行なう。リセットキー702は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのキーである。ストップキー703は、動作中のジョブを中断させるためのキーである。テンキー704は、置数などの数値入力を行うためのキーである。表示部705は、タッチパネルと表示部が一体型となっておりCPU602からの指示に基づいて様々な画面を表示部705に表示したり、タッチパネルを介してユーザから指示を受け付けたりする。スタートキー706は原稿の読み込み等のジョブを開始させるためのキーである。クリアキー707は設定などをクリアするためのキーである。ランプ708は、ジョブの実行中である場合や、複合機やフィニッシャ315にエラーが発生している場合に点灯することによって、ユーザに装置の状態を通知する。
次に、針綴じと針無し綴じを設定する手順を図8及び図9を参照して説明する。
図8は、実施形態に係る複合機において、ユーザが針綴じを設定する場合に表示部705に表示される針綴じ設定画面の画面遷移の一例を説明する図である。
図8(A)は、表示部705に表示されるコピー標準画面で、設定に基づいて自動で最適な用紙を選択してコピー動作を実現する自動用紙選択が設定されていることを示している。このコピー標準画面で、CPU602が「仕上げ」キー801が押下されたことを検出すると、図8(B)に示す仕上げ種類の選択画面を表示する。この仕上げ種類の選択画面には、「ソート」キー、「グループ」キー、「シフト」キー、「ステイプルソート」キーが表示されている。この仕上げ種類の選択画面で、CPU602が「ステイプルソート」キー802が押下されたことを検出すると、図8(C)に示すように「ステイプルソート」キー802が反転表示されると共に「OK」キー803の表示が「次へ」キーの表示に切り替わる。
図8(C)の画面でCPU602が「次へ」キー803が押下されたことを検出すると、図8(D)に示す針綴じ位置選択画面を表示する。この針綴じ位置選択画面には、ユーザが所望する綴じ位置を選択できるように「左上」キー805、「右上」キー806、「左下」キー807、「右下」キー808が表示されている。また針綴じ位置選択画面では、「コーナー」キー804が反転表示され、針1箇所綴じの設定であることを示している。
図8(D)の針綴じ位置選択画面で、CPU602が「OK」キー809が押下されたことを検出すると、図8(E)に示すコピー標準画面に戻り、810に示すように、記録紙の左上に針綴じを行う設定が完了したことが表示されている。
図9は、実施形態に係る複合機において、ユーザが針無し綴じを設定する場合に表示部705に表示される針無し綴じ設定画面の画面遷移の一例を説明する図である。
図9(A)は、図8(A)と同様に、表示部705に表示されるコピー標準画面である。また図9(B)は図8(B)と同様に、表示部705に表示される仕上げキー901が押下されると表示される仕上げ種類の選択画面を示す。そして図9(C)は図8(C)と同様に、「ステイプルソート」キー902が押下された際に表示部705に表示される画面を示す。更に図9(D)は図8(D)と同様に、表示部705に表示される針綴じ位置選択画面を示す。
図9(D)の針綴じ位置選択画面で、CPU602が「針無し綴じ」キー904が押下されたことを検出すると図9(E)に示す針無し綴じ位置選択画面を表示する。この針無し綴じ位置選択画面には、ユーザが所望する綴じ位置を選択できるように「左上」キー905、「右上」キー906、「左下」キー907、「右下」キー908が表示されている。また針無し綴じ位置選択画面では、「針無し綴じ」キー904が反転表示され、針無し綴じの設定であることを示している。
図9(E)の針無し綴じ位置選択画面で、CPU602が「OK」キー909が押下されたことを検出すると、図9(F)に示すコピー標準画面に戻り、910に示すように、記録紙の左上に針無し綴じを行う設定が完了したことを示している。
このように図8や図9に示す画面が表示された状態で、スタートキー706が押されると、CPU602は、DRAM606に格納された設定に従って、スキャナ部301による原稿の読取動作及びプリンタ部313による印刷動作を開始する。
以上のような操作を行うことで、ユーザは、針綴じや針無し綴じが実行された成果物を手に入れることができる。
次に、針綴じを実行してスタックトレイ329(図2)に排紙する場合と、針無し綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の画像レイアウトについて、図10〜図17を用いて具体的に説明する。
図10は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の左上に針1箇所綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明する図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そしてスタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図10(A)に示すようになる。
次に原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図10(B)に示すようになる。
一方、原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図10(C)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図10(D)に示すようになる。
図11は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の右上に針1箇所綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図11(A)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図11(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図11(C)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図11(D)に示すようになる。
図12は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の左下に針1箇所綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図12(A)に示すようになる。
また原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図12(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図12(C)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図12(D)に示すようになる。
図13は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の右下に針1箇所綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図13(A)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズでかつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図13(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図13(C)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図13(D)に示すようになる。
図14は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の左上に針無し綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図14(A)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図14(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズである場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図14(C)に示すようになる。
次に原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図14(D)に示すようになる。
図15は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の右上に針無し綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず、原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズである場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そしてスタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図15(A)に示すようになる。
次に、原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図15(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、レイアウトを行い、最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図15(C)に示すようになる。
次に原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に90度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図15(D)に示すようになる。
図16は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の左下に針無し綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図16(A)に示すようになる。
原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図16(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そしてスタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図16(C)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図16(D)に示すようになる。
図17は、実施形態に係る複合機のコピー処理で、印刷した記録紙の右下に針無し綴じを実行してスタックトレイ329に排紙する場合の原稿画像のレイアウト方法を説明するための図である。
まず原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙も縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図17(A)に示すようになる。
次に原稿サイズがA4,B5などの縦長サイズで、かつ使用する記録紙がA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図17(B)に示すようになる。
また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙も横長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、180度の画像回転処理を行い、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。そして、スタックトレイ329に印刷面が下向きになるようにフェースダウン排紙された成果物は図17(C)に示すようになる。
更に原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズで、かつ使用する記録紙がA4,B5などの縦長サイズの場合、CPU602は、画像データの入力順序に従って、時計回り方向に270度の画像回転処理を行う。そして最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。そして、スタックトレイ329に印刷面が上向きになるようにフェースアップ排紙された成果物は図17(D)に示すようになる。
次に、図18〜図24を参照して、本実施形態に係る複合機の制御手順を説明する。CPU602は、ROM604に格納されたプログラムを実行することによって、図18〜図24のフローチャートに示す各ステップを実行する。
図18は、実施形態に係る複合機によるコピー処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU602がROM604に格納されたプログラム実行することにより実現される。
図18に示す処理は、ユーザがスキャナ部301に原稿をセットし、例えば図8(A)のコピー標準画面を介して各種設定を行って操作部701のスタートキー706を押下することにより開始される。
まずS1801において、CPU602は、スキャナ部301を制御して原稿の読取処理を開始する。次にS1802に進みCPU602は、例えば図8の画面を介して針綴じが指定されているか否かを判定する。ここで針綴じが指定されていると判定した場合はS1804に進みCPU602は、図19に示す針綴じ処理を実行してこの処理を終了する。一方、S1802で針綴じが指定されていないと判定したときはS1803に処理を進め、CPU602は針無し綴じが指定されているか否かを判定する。ここで針無し綴じが指定されていると判定した場合はS1806に進みCPU602は、図22に示す針無し綴じ処理を実行して、この処理を終える。またS1803で針無し綴じが指定されていないときはS1805に進みCPU602は、ユーザから受け付けたステイプル処理以外の設定に基づいて通常の印刷処理を実行する。例えば、フィニッシャ315による後処理を実行せず、複合機による印刷を行って記録紙を排紙する場合がこれに該当する。
図19は、図18のS1804の針綴じ処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS1901でCPU602は、針綴じの綴じ位置が、記録紙の左上であるか否かを判定する。S1901で綴じ位置が左上であると判定した場合、CPU602はS1902に処理を進め、綴じ位置が左上でないと判定した場合はS1908に処理を進める。S1902でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズか否かを判定する。ここで縦長サイズと判定した場合、CPU602はS1903に処理を進め、縦長サイズでない、例えばA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズと判定した場合はS1904に処理を進める。S1903でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズかどうかを判定する。ここで記録紙が縦長サイズであると判定した場合はCPU602はS1906に処理を進め、記録紙が縦長サイズでない、即ち、横長サイズであると判定した場合はS1905に処理を進める。S1906でCPU602は、図20に示す奥1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。
またS1902で横長サイズと判定した場合はS1904に進みCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定する。ここでCPU602が、記録紙が縦長サイズであると判定した場合はS1905に進み、そうでないとき、即ち、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1906に処理を進める。S1905でCPU605は、入力した画像データを、時計回り方向に90度回転する回転処理を行ってS1907に処理を進める。S1907でCPU602は、図21に示す手前1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。
またS1901で針綴じの綴じ位置が記録紙の左上でないと判定したときはS1908に進みCPU602は、針綴じの綴じ位置が、記録紙の右上かどうかを判定する。ここで綴じ位置が右上であると判定した場合、CPU602はS1909に処理を進め、綴じ位置が右上でないと判定した場合はS1916に処理を進める。S1909でCPU602は、原稿サイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定する。S1909で原稿サイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1910に処理を進め、原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズであると判定した場合はS1913に処理を進める。S1910でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定する。S1910で記録紙が縦長サイズと判定した場合CPU602はS1911に処理を進め、S1910で記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1914に処理を進める。S1913でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズか否かを判定する。S1913でCPU602が、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1914に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1911に処理を進める。S1911でCPU602は、入力した画像データを180度回転する回転処理を行ってS1912に処理を進め、CPU602は、図21に示す手前1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。一方、S1914でCPU602は、入力した画像データを90度回転する回転処理を行ってS1915に処理を進め、CPU602は、図20に示す奥1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。
一方、S1916でCPU602は、針綴じの綴じ位置が左下かどうかを判定する。ここで綴じ位置が左下であると判定した場合、CPU602はS1917に処理を進め、綴じ位置が左下でないと判定した場合はS1923に処理を進める。S1917でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズかどうか判定する。ここで原稿のサイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1918に処理を進め、原稿のサイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズと判定した場合はS1920に処理を進める。S1918でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否か判定する。ここで記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1919に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1921に処理を進める。
一方、S1917で原稿のサイズが横長サイズの場合はS1920に処理を進め、CPU602は、使用する記録紙が縦長サイズかどうかを判定する。ここでCPU602が記録紙が縦長サイズであると判定した場合はS1921に処理を進め、記録紙が横長サイズと判定した場合はS1919に処理を進める。S1919でCPU602は、図21に示す手前1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。一方、S1921でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に270度回転する回転処理を行ってS1922に処理を進める。S1922でCPU602は、図20に示す奥1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。
一方、S1916で綴じ位置が左下でないと判定したときはS1923に進みCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定する。ここで原稿のサイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1924に処理を進め、原稿のサイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズであると判定した場合はS1927に処理を進める。S1924でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1925に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1928に処理を進める。
一方、S1927に処理を進めた場合、CPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定する。ここで記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS1928に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS1925に処理を進める。S1925でCPU602は、入力した画像データを180度回転する回転処理を行ってS1926に処理を進め、CPU602は、図20に示す奥1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。一方、S1928でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に270度回転する回転処理を行ってS1929に処理を進め、CPU602は、図21に示す手前1箇所針綴じ処理を実行して、この針綴じ処理を終える。
図20は、図19のS1906,S1915,S1922及びS1926の奥1箇所針綴じ処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS2001でCPU602は、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始してS2002に処理を進める。S2002でCPU602は、処理トレイ520(図2)に記録紙の印刷面が下向きになるようにフェースダウンで排紙を行ってS2003に処理を進め、CPU602は、1部の印刷が完了したか否かを判定する。ここで1部の印刷が完了したと判定した場合はS2004に処理を進め、1部の印刷が完了していないと判定した場合はS2001の処理に戻る。
S2004でCPU602は、1部あたりの印刷枚数を算出してS2005に処理を進め、CPU602は、1部あたりの印刷枚数が針綴じ可能な上限枚数を超えているか否かを判定する。ここで上限枚数を超えていると判定した場合、CPU602はS2008に処理を進め、上限枚数を超えていないと判定した場合はS2006に処理を進める。S2008でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束をスタックトレイ329に排紙した後、S2007に処理を進める。一方、S2006でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束に対して記録紙の後端の奥側でステイプラ523による1箇所綴じを実行し、スタックトレイ329に排紙した後、S2007に処理を進める。S2007でCPU602は、全ての印刷が完了したか否かを判定する。全ての印刷が完了したと判定した場合、CPU602は、この奥1箇所針綴じ処理を終了して元のルーチンに戻るが、S2007で全ての印刷が完了していないと判定した場合はS2001の処理に戻る。
図21は、図19のS1907,S1912,S1919,S1929の手前1箇所針綴じ処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS2101でCPU602は、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始してS2102に処理を進める。S2102でCPU602は、処理トレイ520に記録紙の印刷面が下向きになるようにフェースダウンで排紙を行ってS2103に処理を進める。S2103でCPU602は、1部の印刷が完了したか否かを判定する。ここで1部の印刷が完了したと判定した場合、CPU602はS2104に処理を進め、1部の印刷が完了していないと判定した場合はS2101の処理に戻る。
S2104でCPU602は、1部あたりの印刷枚数を算出してS2105に処理を進めCPU602は、1部あたりの印刷枚数が、針綴じ可能な上限枚数を超えているか否かを判定する。S2105で上限枚数を超えていると判定した場合、CPU602はS2108に処理を進め、上限枚数を超えていないと判定した場合はS2106に処理を進める。S2108でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束をスタックトレイ329に排紙した後、S2107に処理を進める。一方、S2106でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束に対して記録紙の後端の手前側でステイプラ523による1箇所綴じを実行し、スタックトレイ329に排紙した後、S2107に処理を進める。S2107でCPU602は、全ての印刷が完了したか否かを判定する。ここで全ての印刷が完了したと判定した場合、CPU602は、この手前1箇所針綴じ処理を終え、全ての印刷が完了していないと判定した場合はS2101の処理に戻る。
図22は、図18のS1806の針無し綴じ処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS2201でCPU602は、針無し綴じの綴じ位置が左上か否かを判定する。ここで綴じ位置が左上であると判定した場合、CPU602はS2202に処理を進め、綴じ位置が左上でないと判定した場合はS2208に処理を進める。S2202でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定する。S2202で原稿のサイズが縦長サイズと判定した場合、CPU602はS2203に処理を進め、原稿のサイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズと判定した場合はS2205に処理を進める。S2203でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合はS2204に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2206に処理を進める。
一方、S2205でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2206に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2204に処理を進める。S2204でCPU602は、図23に示す針無し綴じ正順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。一方、S2206でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に90度回転する回転処理を行ってS2207に処理を進める。S2207でCPU602は、図24に示す針無し綴じ逆順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。
一方、S2208でCPU602は、針無し綴じの綴じ位置が右上であるか否かを判定し、綴じ位置が右上であると判定した場合、CPU602はS2209に処理を進め、綴じ位置が右上でないと判定した場合はS2215に処理を進める。S2209でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定し、原稿のサイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2210に処理を進める。S2209で原稿のサイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズであると判定した場合はS2212に処理を進める。S2212でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2213に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2211に処理を進める。
S2210でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2211に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2213に処理を進める。S2211でCPU602は、図24に示す針無し綴じ逆順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。一方、S2213でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に90度回転する回転処理を行ってS2214に処理を進める。S2214でCPU602は、図23に示す針無し綴じ正順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。
一方、S2215でCPU602は、針無し綴じの綴じ位置が左下であるか否かを判定し、綴じ位置が左下であると判定した場合、CPU602はS2216に処理を進め、綴じ位置が左下でないと判定した場合はS2223に処理を進める。S2216でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定し、原稿のサイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2217に処理を進める。原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズであると判定した場合はS2220に処理を進める。S2217でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2218に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2221に処理を進める。
一方、S2220でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2221に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS22128に処理を進める。S2218でCPU602は、入力した画像データを180度回転する回転処理を行ってS2219に処理を進める。S2219でCPU602は、図24に示す針無し綴じ逆順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。一方、S2221でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に270度回転する回転処理を行ってS2222に処理を進める。S2222でCPU602は、図23に示す針無し綴じ正順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。
一方、S2223でCPU602は、原稿のサイズがA4やB5などの縦長サイズであるか否かを判定し、原稿のサイズが縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2224に処理を進める。また原稿サイズがA4R,B5R,A3,B4などの横長サイズであると判定した場合はS2227に処理を進める。S2224でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2225に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2228に処理を進める。S2227でCPU602は、使用する記録紙が縦長サイズであるか否かを判定し、記録紙が縦長サイズであると判定した場合、CPU602はS2228に処理を進め、記録紙が横長サイズであると判定した場合はS2225に処理を進める。S2225でCPU602は、入力した画像データを180度回転する回転処理を行ってS2226に処理を進める。S2226でCPU602は、図23に示す針無し綴じ正順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。一方、S2228でCPU602は、入力した画像データを時計回り方向に270度回転する回転処理を行ってS2229に処理を進める。S2229でCPU602は、図24に示す針無し綴じ逆順印刷処理を実行して、この針無し綴じ処理を終える。
図23は、図22のS2204、S2214,S2222,S2226の針無し綴じ正順印刷処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS2301でCPU602は、先頭ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始してS2302に処理を進める。S2302でCPU602は、処理トレイ520に記録紙の印刷面が下向きになるようにフェースダウンで排紙を行ってS2303に処理を進める。S2303でCPU602は、1部の印刷が完了したか否かを判定し、1部の印刷が完了したと判定した場合、CPU602はS2304に処理を進め、1部の印刷が完了していないと判定した場合はS2301の処理に戻る。
S2304でCPU602は、1部あたりの印刷枚数を算出してS2305に処理を進めCPU602は、1部あたりの印刷枚数が、針無し綴じ可能な上限枚数を超えているか否かを判定する。S2305で上限枚数を超えていると判定した場合、CPU602はS2308に処理を進め、上限枚数を超えていないと判定した場合はS2306に処理を進める。S2308でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束をスタックトレイ329に排紙した後、S2307に処理を進める。一方、S2306でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束に対して記録紙の後端の奥側でステイプラ590による針無し綴じを実行し、スタックトレイ329に排紙した後、S2307に処理を進める。S2307でCPU602は、全ての印刷が完了したか否かを判定し、全ての印刷が完了したと判定した場合、CPU602は、この針無し綴じ正順印刷処理を終え、全ての印刷が完了していないと判定した場合はS2301の処理に戻る。
図24は、図22のS2207、S2211,S2219,S2229の針無し綴じ逆順印刷処理の手順を説明するフローチャートである。
まずS2401でCPU602は、全ての原稿の読取動作が完了したか否かを判定し、全ての原稿の読取動作が完了したと判定した場合、CPU602はS2402に処理を進め、最終ページのレイアウトが完了したタイミングで印刷を開始する。このとき、画像データの入力順序とは逆の順序で排紙されるように最終ページから印刷を行う。次にS2403に進みCPU602は、処理トレイ520に記録紙の印刷面が上向きになるようにフェースアップで排紙を行ってS2404に処理を進める。S2404でCPU602は、1部の印刷が完了したか否かを判定し、1部の印刷が完了したと判定した場合、CPU602はS2405に処理を進め、1部の印刷が完了していないと判定した場合はS2402の処理に戻る。
S2405でCPU602は、1部あたりの印刷枚数を算出してS2406に処理を進め、CPU602は、1部あたりの印刷枚数が、針無し綴じ可能な上限枚数を超えているか否かを判定する。S2406で上限枚数を超えていると判定した場合、CPU602はS2409に処理を進め、上限枚数を超えていないと判定した場合はS2407に処理を進める。S2409でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束をスタックトレイ329に排紙した後、S2408に処理を進める。一方、S2407でCPU602は、処理トレイ520に積載された記録紙束に対して記録紙の後端の奥側でステイプラ590による針無し綴じを実行し、スタックトレイ329に排紙した後、S2408に処理を進める。S2408でCPU602は、全ての印刷が完了したか否かを判定し、全ての印刷が完了したと判定した場合、CPU602は、この針無し綴じ逆順印刷処理を終え、全ての印刷が完了していないと判定した場合はS2402の処理に戻る。
以上説明したように本実施形態によれば、原稿のセット方向と綴じ位置と記録紙のセット方向から、針綴じ及び針無し綴じに最適な画像の回転処理と正順印刷もしくは逆順印刷を採用することができる。これにより、針綴じ処理や針無し綴じ処理を実行する際のユーザの利便性を向上することができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。