JP6587333B1 - 接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面における曲線状または曲面状の接合部を効果的に接合できる接合装置を提供する。【解決手段】材料および/または接着材料を溶融して材料同士を接着する装置であって、接合する材料を挟んで接合する一対の型材と、一対の型材を互いに接近離間させる駆動手段20と、一対の型材を加熱する加熱部30と、を備えており、一対の型材は、材料に接触する接触部11aが曲線状または曲面状に形成されている第一型材10を有している。接触部11aが曲線状または曲面状に形成されているので、接合部分が曲線状や曲面状であっても、少ない作業工数で加工することができる。また、高周波加熱を使用しないので、周囲の機器への影響を小さくでき、設備も簡素化できる。【選択図】図1

Description

本発明は、接合装置に関する。さらに詳しくは、布地同士を接合するために使用される接合装置に関する。
作業着や雨合羽等では防水性を確保するために防水性を有する布地が使用されている。例えば、ポリエステルなどの樹脂製の糸によって形成された布地の片面にポリウレタンなどからなる防水層を設けたシート状物が合羽形成用素材として用いられている。
ところで、作業着や雨合羽等は、布地を裁断して所定の形状に形成した布片を接合して形成されている。このため、使用する布地自体が防水性を有していたとしても、布片同士の接合部分は、糸等によって単に縫合しただけでは防水性を確保することが難しい。このため、縫合部の裏面にシームテープを貼り付けて、防水性を確保することが行われている。
防水性等を要求される被覆などでは、樹脂材料で布地から形成されている布片であれば高周波ウェルダを使用して熱融着して接合する方法が採用されている(例えば特許文献1、2等)
しかし、高周波ウェルダを使用した場合、電磁波が発生するため、周辺機器に影響を与える可能性があり、高周波ウェルダの周囲には電磁波遮蔽用の構造物を設けなければならないなどの問題がある。
そこで、高周波ウェルダを使用せずに、防水性を有する接合部を形成する方法として、ホットメルトを使用する方法も開発されている(特許文献2、3)。この方法であれば、布片の間にホットメルトを挟んで、ホットメルトが溶融する温度まで加熱するだけで布片同士を接合できるので、特別な設備も不要である。
特願2002−194663号公報 特願2013−194349号公報 特願2018−119255号公報 特願2000−51553号公報
ところで、布片を接合して被覆を製造する場合、接合部が曲線状または曲面状になっている場合がある。高周波ウェルダ等では、通常、電極等が直線状になっているので、作業者が接合位置をズラしながら直線状の電極を使用して曲線状または曲面状の接合部を接合している。このため、曲線状または曲面状部分の接合には、非常に手間と時間がかかっており、また、作業者の接合技術の習得に非常に時間がかかっている。
特許文献2、3には、被服の腕の部分等のような円筒状の部分を接合する技術が開示されている。しかし、特許文献2では接合部分は直線状であり、特許文献3はあくまでも筒状の部分を接合する方法であり、いずれも平面における曲線状または曲面状の接合部を形成する方法は開示されていない。
特許文献4には、平面内で湾曲した接合部を形成する旨は開示されているものの、実質的には筒状の部分を接合する技術に過ぎず、平面における曲線状の接合部を形成する方法は開示されていない。
本発明は上記事情に鑑み、平面における曲線状または曲面状の接合部を効果的に接合できる接合装置を提供することを目的とする。
第1発明の接合装置は、材料および/または接着材料を溶融して材料同士を接着する装置であって、接合する材料を挟んで接合する一対の型材と、該一対の型材を互いに接近離間させる駆動手段と、前記一対の型材を加熱する加熱部と、を備えており、前記一対の型材は、材料に接触する接触部が曲線状または曲面状に形成されている部分を有する第一型材を有しており、該第一型材は、材料に接触する面が同一平面上に位置するように形成されており、該第一型材との間に材料を挟む第二型材の接触部における材料に接触する面が平面に形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、接触部が曲線状または曲面状に形成されているので、接合部分が曲線状や曲面状であっても、少ない作業工数で加工することができる。また、高周波加熱を使用しないので、周囲の機器への影響を小さくでき、設備も簡素化できる。
本実施形態の接合装置1の概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)は図2のIB−IB線概略断面矢視図である。 本実施形態の接合装置1の概略説明図であって、(A)は部分概略正面図であり、(B)は概略側面図である。 第一型材10の概略断面を説明した図である。 2枚のシート材料S1,S2の接合部Wの構造とその形成方法の一例である。 立体形状を有する第一型材10,第二型材15の例である。 (A)は2枚のシート材料S1,S2の接合部Wの構造の他の例であり、(B)、(C)は保持部22の構造の他の例である。 第一型材10の他の例である。
本実施形態の接合装置は、シート状の材料を加熱して接合する装置であって、曲線状の接合部を容易に接合できるようにしたことに特徴を有している。
本実施形態の接合装置において接合される材料はとくに限定されない。接合される材料として、例えば、加熱により溶融する樹脂材料(ポリプロピレンやナイロン、ウレタン等)から形成されたシート状の材料を挙げることができる。
また、本実施形態の接合装置では、接合する材料自体が溶融する場合と、材料を接着材料で接合する場合の両方で使用することができる。例えば、接合する材料の間に接着材料を配置しておき、この接着材料を材料とともに、または、接着材料だけを溶融させて材料を接合する場合にも使用することができる。このときに使用される接着材料もとくに限定されず、シート状やフィルム状をした市販のホットメルト(例えば、エルファン(登録商標:日本マタイ株式会社製))や、ゲル状の接着剤等を接着材料として使用することができる。
以下では、フィルム状のホットメルトをシート状の材料の間に挟んで接合する場合、つまり、接着材料とシート状の材料の両方が溶融する場合を代表として説明する。
<シート状材料Sの接合部Wの構成>
まず、本実施形態の接合装置1を説明する前に、2枚のシート材料S1,S2の接合部Wの構造の一例を簡単に説明する。
図4(C)に示すように、2枚のシート材料S1,S2の接合部Wは、2枚のシート材料S1,S2の端部を重ねた状態で縫合されており、その端部を覆うようにカバーシートSCが設けられたものである。つまり、2枚のシート材料S1,S2の端縁が露出しないように接合部Wは形成されている。しかも、シート状材料S1が、カバーシートSCの位置で折り返された状態でカバーシートSCに接合されている。このような構造の接合部Wとすることによって、接合部Wの防水性などを高めることができる。
この接合部Wを形成する場合、以下のような工程で作業が実施される。
まず、2枚のシート材料S1,S2の端部間にホットメルトHを挟んだ状態で2枚のシート材料S1,S2をミシンなどを用いで縫合糸sによって縫合する(図4(A))。
ついで、2枚のシート材料S1,S2の端縁を覆うようにカバーシートSCを配置する。このとき、カバーシートSCとシート材料S1,S2との間にもホットメルトHを配置する。
上記状態となると、本実施形態の接合装置1の第一型材10と天板3(特許請求の範囲の第二型材に相当するもの)の間にカバーシートSCで覆われた端部を配置し、第一型材10と天板3によって挟んで加熱する(図4(B))。すると、2枚のシート材料S1,S2、ホットメルトHおよびカバーシートSCが溶融して、2枚のシート材料S1,S2、ホットメルトHとカバーシートSCが接合される(図4(C))。
その後、シート状材料S1をカバーシートSCの位置で折り返して、折り返したシート状材料S1とカバーシートSCを間にホットメルトHを配置した状態で重ねる。そして、折り返したシート状材料S1とカバーシートSCが重なった位置を、本実施形態の接合装置1の第一型材10と天板3との間に配置する。そして、第一型材10と天板3とによって挟んで加熱すると、シート状材料S1の折り返された部分とカバーシートSCが接合され、接合部Wが形成される(図4(D))。
なお、本実施形態の接合装置1によって2枚のシート材料S1,S2を接合する場合における接合部Wの構造は上記の構造に限定されない。例えば、2枚のシート材料S1,S2の端部間にホットメルトHを挟んだだけの状態で、第一型材10と天板3によって挟んで加熱して接合部Wを形成してもよい(図4(A))。また、接合部Wは、各シート材料S1,S2の端部を覆うようにそれぞれカバーシートSCを配置する。そして、各カバーシートSCの外面同士が面接触するように各シート材料S1,S2を重ねて、その状態で第一型材10と天板3によって挟んで加熱して接合部Wを形成してもよい(図6(A)参照)。
<本実施形態の接合装置1>
図2に示すように、本実施形態の接合装置1は、ベース部2と、第一型材10と、駆動手段20と、加熱部30と、を備えている。
<ベース部2>
図2に示すように、ベース部2は、脚部4によって支持された天板3と、天板3の上方に駆動手段20を設置する支持部5と、を備えている。
天板3は、上面が平坦面に形成された板状の部材である。この天板3は、接合される材料、つまり、2枚のシート材料S1,S2が載せられる部材である。この天板3上に載せられた状態で、2枚のシート材料S1,S2が第一型材10と天板3との間に挟まれて接合部Wが形成される。この天板3が、特許請求の範囲にいう第二型材として機能する。したがって、天板3が第二型材として機能する場合には、天板の上面(つまり第一型材10と対向する面)が特許請求の範囲にいう第二型材の接触部として機能することになる。
支持部5は、天板3の上方に天板を跨ぐように設置されている。具体的には、天板3の上方に位置する梁部材7と、梁部材7を支持する一対の柱部材6,6と、から構成されている。そして、梁部材7に駆動手段20が設置されている。
<駆動手段20>
図2に示すように、ベース部2の天板3の上方には、支持部5の梁部材7に固定された駆動手段20が設けられている。この駆動手段20は、第一型材10を保持し、第一型材10を天板3に向かって接近離間させることができるものである。しかも、駆動手段20は、後述する第一型材10の型部材11の接触部11a(図3参照)が、天板3の表面と平行な状態を維持した状態で移動できるようになっている。なお、駆動手段20は、第一型材10の型部材11の接触部11aが加圧加熱する部材(つまり接触部W)と接触するときやその直前に天板3の表面と平行な状態になるのであれば、必ずしも移動している間、常に第一型材10の型部材11の接触部11aと天板3の表面と平行でなくてもよい。
<シリンダ機構21>
図2に示すように、駆動手段20は、油圧や空圧、モータ等で駆動するシリンダ機構21を備えている。このシリンダ機構21は、ロッド21aが天板3側を向いた状態となるように、シリンダボディ21bが支持部5の梁部材7に連結されている。つまり、シリンダ機構21は、天板3の表面に向かって伸縮するように配設されている。しかも、シリンダ機構21は、ロッド21aの軸方向が鉛直方向と平行、言い換えれば、天板3の表面と直交するように配設されている。
<保持部22>
このシリンダ機構21のロッド21aの先端には、第一型材10を保持する保持部22が設けられている。この保持部22は、第一型材11が取り付けられる取付部23が設けられている。この取付部23は、第一型材10を着脱可能に保持できる構造であればよい。
なお、保持部22は、図1に示すような棒状の部材で形成してもよいし、平面視の形状が第一型材10の平面視形状と同じ形状となるように形成されていてもよい。この場合には、第一型材10の各部をしっかりと加圧することができる。また、平面視において、第一型材10全体(または一部)が覆われた状態となるような保持部22を形成してもよい。例えば、図6(B)、(C)に示すように、保持部22を平板状のとすれば、第一型材10全体を均一に加圧しやすくなる。
<案内機構25>
また、駆動手段20は案内機構25を備えている。この案内機構25は、シリンダ機構21による保持部22の移動、言い換えれば第一型材10の移動を案内するものである。より詳しくは、シリンダ機構21を伸縮したときに、後述する第一型材10の型部材11の接触部11aが天板3と平行な状態を維持するような機能を有している。
この案内機構25は、その軸方向がシリンダ機構21の軸方向と平行(つまり鉛直方向と平行)になるように配設された移動軸26を備えている。この移動軸26はその先端(図2では下端)に保持部22が連結されている。
この移動軸26は、梁部材7に取り付けられた保持部27に保持されている。この保持部27は、移動軸26の軸方向が鉛直方向と平行な状態を維持したまま、鉛直方向に沿って移動可能に保持するものである。
なお、保持部27は、単に移動軸26が鉛直な状態を維持するような構造でもよいし、移動軸26の移動をサポートする駆動機構を有していてもよい。例えば、移動軸26と保持部27とによってラックアンドピニオン機構を構成していれば、シリンダ機構21だけでなく、案内機構25によっても保持部22、言い換えれば第一型材10を移動させることができる。この場合、保持部27の駆動機構は、シリンダ機構21の伸縮量と移動軸26の移動量および移動方向が同じになるように制御される。
<第一型材10>
図1に示すように、案内機構25の保持部22には、第一型材10が取り付けられている。図3に示すように、第一型材10は、接合部Wを加圧する型部材11と、この型部材11を保持する型保持部12と、を備えている。
<型部材11>
まず、型部材11は、断面が上下方向に長い長方形に形成された長尺な部材であって、その下端部が接合する接合部Wに接触する接触部11aとなるものである。この型部材11は、平面視で曲線状となった部分を有するように形成されたものである(図1(B))。具体的には、型部材11は、平面視の形状が接合する接合部Wの平面視形状と同じ形状に形成されている。このため、型部材11の接触部11aも平面視の形状が接合する接合部Wの平面視形状と同じ形状になっている。しかも、型部材11の接触部11aは、その下端面全体が同一平面上に位置した状態となるように形成されている。
なお、ここでいう「型部材11の接触部11aの下端面全体が同一平面上に位置する」とは、少なくとも接合部Wに接触して接合部Wを加圧する部分が同一平面上に位置することを意味している。つまり、接合部Wに接触しない部分や、接合部Wを加圧したり加熱したりしない部分は必ずしも同一平面上に位置していなくてもよい。また、接合部Wに接触する部分や接合部Wを加圧加熱する部分であっても、接合部Wの形成において問題とならない程度であれば、接触部11aの下端面に同一平面上に位置しない部分があってもよい。
この型部材11は、伝熱性に優れた素材で形成されている。例えば、型部材11の素材として、鉄や銅、ステンレス等を採用することができる。なお、型部材11を形成する素材は蓄熱性に優れているとより好ましい。
<型保持部12>
図3に示すように、型保持部12は、駆動手段20のシリンダ機構21および案内機構25によって保持されている。この型保持部12は、型部材11の上端部を保持するものである。この型保持部12も、平面視の形状が接合する接合部Wの平面視形状と同じ形状に形成されている。つまり、平面視の形状が、型部材11と同じ曲線状となるように型保持部12は形成されている。
この型保持部12の下端には、型保持部12の軸方向に沿って取付溝12hが形成されている。この取付溝12hも、平面視の形状が型部材11と同じ曲線状となるように形成されている。この取付溝12hに型部材11の上端を挿入することによって、型部材11が型保持部12に固定される。この場合、型保持部12に型部材11を固定する方法はとくに限定されない。型保持部12の取付溝12hに型部材11を差し込んだ状態でボルト等によって連結する方法等、公知の固定方法を採用することができる。
そして、型保持部12は、型部材11を保持すると、型部材11の接触部11aの下端面全体が天板3の表面と平行となるように駆動手段20のシリンダ機構21および案内機構25によって保持されている。例えば、型保持部12は、その上端面が天板3と平行になり、その上端面と型部材11の接触部11aの下端面全体とが平行になるように保持されている。したがって、駆動手段20によって第一型材10が移動された際に、型部材11の接触部11aの下端面全体が天板3と平行を維持した状態を維持することができる。
<加熱部30>
図1および図3に示すように、第一型材10の型保持部12の溝12hには、加熱部30のヒータ部31が設けられている。このヒータ部31は、第一型材10の型部材11を所定の温度まで上昇させることができるものである。言い換えれば、第一型材10の型部材11が接合部Wに接触した際に、ホットメルトやシート材料S1,S2自体を溶融させることができる温度まで第一型材10の型部材11の温度を上昇させることができるものである。このヒータ部31は、第一型材10の型保持部12に沿って設けられている。つまり、第一型材10の型保持部12に保持された型部材11全体を加熱することができるようにヒータ部31は設けられている。このヒータ部31は、制御部33に接続されており、この制御部33によってその作動が制御されている。この制御部33には、第一型材10の型部材11や型保持部12の温度を測定する温度センサ32が接続されている。この温度センサ32が検出した温度に基づいて制御部33がヒータ部31の作動を制御するようになっている。
<本実施形態の接合装置1>
本実施形態の接合装置1は以上のような構造を有しているので、以下のように操作することによって、ホットメルトやシート部材S1,S2を溶融して接合部Wを熱融着することができる。
まず、ベース部2の天板3の表面に加圧加熱する接合部Wを配置し、接合部Wを所定の位置に配置する。つまり、平面視で、接合部Wの形状と第一型材10の型部材11の接触部11aの形状が一致するように、接合部Wを天板3の表面に配置する。
接合部Wが所定の位置に配置されると、駆動手段20のシリンダ機構21によって第一型材10を天板3の表面に向けて移動させる。すると、第一型材10の型部材11の接触部11aが接合部Wにおける上面に位置するシート部材S1と接触する。
接触部11aが接合部Wのシート部材S1と接触した状態からさらに第一型材10を天板3の表面に向けて移動させる。すると、接触部11aと天板3の表面との間に接合部Wが挟まれて、接合部Wは加圧されながら加熱されるので、ホットメルトやシート部材S1,S2を溶融しかつ互いに接合された状態となる。
十分に接触部11aが加圧加熱されると、駆動手段20のシリンダ機構21によって第一型材10が天板3の表面から離間するように移動される。すると、接合部Wは冷却され、溶融していたホットメルトやシート部材S1,S2が固化するので、接合部Wの位置におけるシート部材S1,S2は接合される。
十分に接触部11aが加圧加熱されると、駆動手段20のシリンダ機構21によって第一型材10が天板3の表面から離間するように移動される。すると、接合部Wは冷却され、溶融していたホットメルトやシート部材S1,S2が固化するので、接合部Wの位置におけるシート部材S1,S2は接合される。
以上のように、本実施形態の接合装置1であれば、平面視で、接合部Wの形状と第一型材10の型部材11の接触部11aの形状が一致しているので、曲線状の部分を有する接合部Wであっても一度の加圧加熱で正確に接合することができる。
しかも、第一型材10の型部材11の接触部11aの下端面全体とべース部2の天板3の表面とが平行であり、かつ、両者が平行に維持されたまま接合部Wを加圧加熱するので、接合部Wを均質に近い状態で接合することができる。
そして、本実施形態の接合装置1では、接合部Wを加熱するだけで接合しており、高周波加熱を使用しないで接合ができるので、周囲の機器への影響を小さくでき、設備も簡素化できる。
<第一型材10について>
第一型材10の型部材11の形状(平面視の形状)は、接合部Wの形状に合わせて、適切な形状を採用することができる。例えば、図7に示すような形状の型部材11を使用することができる。なお、型部材11は、接合部Wの形状と完全に一致する形状でなくてもよい。同じ形状の部分が複数組み合わされた接合部Wであれば、その部分を同じ形状の型部材11を複数回使用して接合部Wを形成するようにしてもよい。
また、型部材11や型保持部12は、全体が一体の型部材11や型保持部12としてもよいし、複数の型部材ピースを組み合わせて型部材11や型保持部12を形成するようにしてもよい。この場合、複数の型部材ピースの組み合わせを調整するれば、多数の異なった形状の型部材11や型保持部12を形成することができる。すると、専用の型部材11や型保持部12の数を少なくできる。例えば、図7(A)であれば、型部材ピースP1〜P3の型部材11および型保持部12を組み合わせて型部材11を形成することができる。この場合、型部材ピースP2に代えて直線状の型部材ピースを使用すれば、直線状部分の両端部に曲線状の部分を有する型部材11を形成することができる。
上記例では、第一型材10の型部材11全体の平面視の形状が接合する接合部Wの平面視形状と同じ形状に形成されている場合を説明した。しかし、型部材11は、その下端に位置する接触部11aだけが接合部Wの平面視形状と同じ形状に形成されていてもよい。例えば、型部材11の上部は平板とし、その平板の下面に接合部Wの平面視形状と同じ形状の突条を設けて、その突条の先端を接触部11aとしてもよい。
上記例では、型保持部12が、平面視の形状が型部材11の平面視形状と同じ形状となるように形成されている場合を説明した。しかし、型保持部12は、型部材11を保持できればよく、その形状は上述した形状に限定されない。例えば、型保持部12を矩形のブロック状として、その下面に型部材11の平面視形状と同じ形状の溝を設けて、その溝に型部材11を取り付けるようにしてもよい。
<天板3について>
天板3には、天板3を所定の温度に維持する温度調整部を設けておくことが望ましい。天板3を所定の温度に維持しておけば、ホットメルトやシート材料S1,S2を予備的に加熱しておくことができる。すると、2枚のシート材料S1,S2を第一型材10と天板3との間に挟んで加圧加熱した際に、ホットメルト等の溶融を速くかつ均質にできるので、接合部Wの接合状態を向上できる。
また、天板3は、鉄等の強磁性体の素材で形成してもよい。第一型材10と天板3との間に接合部Wを挟む際には、接合部Wの形状を所定の形状、つまり、第一型材10の型部材11の接触部11aの形状に維持する必要がある。接合部Wが曲線状の場合、作業者が所定の形状に維持することが難しいので、当て板(バックゲージ)に2枚のシート材料S1,S2を当てて形状を維持する。このときに、天板3が強磁性体の場合、当て板がマグネットを有していれば当て板を天板3に固定できるし、当て板の位置を簡単に変更できる。すると、接合部Wの形状が変更になっても、接合部Wの形状に合せた当て板を簡単に設置したり取り外したりできるので、接合部Wの形状変更があっても作業の変更が容易になる。
<支持部5について>
支持部5の構造は上述したような構造にとくに限定されない。駆動手段20を支持でき、しかも、駆動手段20によって第一型材10が天板3に押し付けられた際の反力を支えることができる構造となっていればよい。
また、支持部5は、ベース部2とは別に設けてもよい。例えば、ベース部2が設置されている設備の建屋の柱や梁などの構造物を支持部5としてもよいし、ベース部2とは別に設けた構造物を支持部5としてもよい。
<駆動手段20について>
上記例ではシリンダ機構21を一つだけ設けた場合を説明したが、シリンダ機構21は複数設けてもよい。複数のシリンダ機構21を設ければ、第一型材10に複数個所で加圧力を発生させることができるので、接合部Wの接合状態を位置に寄らず均一に近づけることができる。
また、駆動手段20において第一型材10を移動させて加圧する機構は上述したシリンダ機構21に限られず、種々の方法を採用することができる。例えば、ラックピニオン機構やリンク機構等を採用してもよい。
案内機構25は、第一型材10の長さが短い場合などには設けなくてもよく、シリンダ機構21だけで保持部22を保持するようにしてもよい。しかし、案内機構25を設けておけば、シリンダ機構21によって第一型材10を移動させるときに、第一型材10を安定して(つまり第一型材10の型部材11の接触部11aが天板3の表面と平行を維持した状態で)移動させるやすくなる。
また、案内機構25は一か所だけ設けてもよいし複数個所設けてもよい。案内機構25を複数個所設ければ、第一型材10をより安定して移動させることができる。
さらに、上述した梁部材7自体を一対の柱部材6,6に沿って移動させて駆動手段20としてもよい。この場合には、上述たようなシリンダ機構21や案内機構25を設けずに、保持部22を直接梁部材7に固定すればよい。
<加熱部30について>
加熱部30は、第一型材10の型保持部12に沿って型保持部12全体に設けてもよい(図1(B)、図7参照)。また、型保持部12に所定の間隔を空けて設けてもよい。型保持部12全体に設ける方法はとくに限定されない。例えば、型保持部12において型部材11を保持する構造が溝の場合には、形状を自由に変形できるフレキシブルシーズヒータ(例えば商品名hotset)をヒータ部31として使用し、このヒータ部31をその溝に沿って設置する方法を採用することができる。また、伝熱性が高い素材(例えば鉄や銅等)によって型保持部12自体が形成されている場合には、型部材11を保持する溝とは別にヒータ部31を収容する空間を型保持部12に設けて、その空間にヒータ部31を配置してもよい。
また、フレキシブルシーズヒータを使用すれば、一つのヒータ部31でも第一型材10の型部材11全体を加熱することも可能であるが、ヒータ部31を複数設けて第一型材10の型部材11全体を加熱するようにしてもよい。この場合には、第一型材10の型部材11の位置に応じて加熱状態を調整できるという利点が得られる。すると、接合部Wを形成する素材が位置によって異なる場合に、接触部11aと接触する接合部Wを素材等に合わせた温度に型部材11の温度を調整することが可能となる。
温度センサ32を設ける位置や数もとくに限定されないが、複数個所設けておけば、第一型材10の型部材11の温度分布などを把握できる(図7参照)。すると、第一型材10の型部材11の温度の位置よる差が小さくなるようにヒータ部31の作動を制御すれば、接合部Wの接合状態を均一にしやすくなる。
<立体的形状の型材>
なお、図5に示すように、第一型材10の型部材11の接触部11aが立体的形状を有する場合には、天板3上に第二型材15が設置される。この場合、第二型材15の接触部15aも立体的形状に形成される。つまり、第二型材15の接触部15aは、第一型材10の型部材11の接触部11aの形状に倣う形状に形成される。例えば、第一型材10の型部材11の接触部11aが凹んだ円筒状面や円錐状面となる場合には、第二型材15の接触部15aは、凸状の円筒状面や円錐状面に形成される。この場合、立体的形状の接合部を簡単に接合することができる。
本発明の接合装置は、シート状の材料の曲線状や曲面状になった接合部を接合する装置として適している。
1 接合装置
2 ベース部
3 天板
10 第一型材
11 型部材
11a 接触部
12 型保持部
15 第二型材
15a 接触部
20 駆動手段
21 シリンダ機構
25 案内機構
30 加熱部


Claims (2)

  1. 材料および/または接着材料を溶融して材料同士を接着する装置であって、
    接合する材料を挟んで接合する一対の型材と、
    該一対の型材を互いに接近離間させる駆動手段と、
    前記一対の型材を加熱する加熱部と、を備えており、
    前記一対の型材は、
    材料に接触する接触部が曲線状または曲面状に形成されている部分を有する第一型材を有しており、
    該第一型材は、
    材料に接触する面が同一平面上に位置するように形成されており、
    該第一型材との間に材料を挟む第二型材の接触部における材料に接触する面が平面に形成されている
    ことを特徴とする接合装置。
  2. 前記第二型材は、
    材料に接触する接触部が前記第一型材の接触部に倣う形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の接合装置。
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