JP6586729B2 - 照明装置及び生体認証装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置及び生体認証装置に関する。
近年、手または指の静脈のパターン、指紋または掌紋のパターンなどの生体情報を表す生体画像に基づいて、システムの利用者を非接触で認証する生体認証技術が開発されている。生体認証技術を利用した生体認証装置は、利用者の生体情報を表す入力生体画像を、予め登録された登録利用者の生体画像を表す登録生体情報と照合する。生体認証装置は、照合処理の結果に基づき、登録生体情報と一致すると判定された入力生体情報で表される生体情報を持つ利用者を正当な権限を有する登録利用者として認証し、上記のシステムの利用を許可する。生体認証装置は、例えば上記のシステム内に組み込まれていても、或いは、上記のシステムに外部接続されていても良い。
生体認証装置は、例えばパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)へのログオン管理、銀行のATM(Automated Teller Machine)における本人確認、オフィスなどの入退室管理などの様々な分野で利用されている。
生体認証装置が高精度で利用者を照合するためには、生体画像上で生体情報の特徴的な構造が鮮明に写っていることが望ましい。そこで、生体情報を撮影して生体画像を生成する生体認証装置用センサは、生体情報を含む手などの被写体を結像レンズとCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子で撮影する撮影光学系に加え、被写体に照明光を照射する照明光学系を有していることもある。
照明光学系と撮影光学系を備えた生体認証装置用センサの技術が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2及び特許文献3)。
特開2009−31903号公報 特開2013−130981号公報 特表2005−527874号公報
従来の方法では、手などの被写体を照明光学系により均一に照明することが難しい。
そこで、1つの側面では、本発明は、照明領域における光強度の分布の均一化を図ることができる照明装置及び生体認証装置の提供を目的とする。
一局面によれば、照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子とを含み、
前記回折光学素子における2次元配置面内の所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布は、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する、照明装置が提供される。
照明領域における光強度の分布の均一化を図ることができる照明装置及び生体認証装置が得られる。
生体認証装置用センサの第1の例を説明する図である。 生体認証装置用センサの第2の例を説明する図である。 第1実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。 複数の回折格子が2次元配置された集合体の例を示す図である。 回折光学素子26の格子間隔の分布特性の一例を示す図である。 照明領域33に向けられるn次回折光の光強度の分布を模式的に示す図である。 照明領域33における光強度の分布を示す図である。 回折光学素子26'のX方向に沿った格子間隔の分布を示す図である。 回折光学素子26'により照明領域33に向けられるn次回折光の光強度の分布を模式的に示す図である。 第2実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。 照明装置100Aにより得られる照明領域33における光強度の分布特性の一例を示す図である。 照明装置100Aにより得られる照明領域33における光強度の分布特性の他の一例を示す図である。 図12の特性が得られるときの照明装置100Aの説明図である。 照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの一例を上面視で概略的に示す図である。 回折光学素子26を含む基板261の一例を上面視で概略的に示す図である。 図14のラインA−Aに沿った断面図である。 照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの他の一例を上面視で概略的に示す図である。 照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの更なる他の一例を上面視で概略的に示す図である。 第3実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。 回折光学素子26Bの格子間隔の分布特性の一例を示す図である。 回折光学素子26Bの格子間隔の分布特性の一例を示す図である。 照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの一例を上面視で概略的に示す図である。 回折光学素子26Bを含む基板261Bの一例を上面視で概略的に示す図である。 図22のラインB−Bに沿った断面図である。 照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの他の一例を上面視で概略的に示す図である。 照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの更なる他の一例を上面視で概略的に示す図である。 生体認証装置の一例を示すブロック図である。 コンピュータの構成の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、生体認証装置用センサの第1の例を説明する図である。図1中、(a)は生体認証装置用センサの上面図、(b)は生体認証装置用センサの側面の模式図、(c)は照明装置用センサの照明光と照明分布を示す模式図である。生体認証装置用センサ1Aは、カメラなどの撮影光学系2と、照明光学系3とを有する。照明光学系3は、基板4上に設けられた複数(この例では8個)のLED(Light-Emitting Diode)5と、レンズアレイ6を有する。この例では、図1中、(a)に示すように、LED5は撮影光学系2の外側にリング状に配置されており、レンズアレイ6はLED5と対向するようにリング状に設けられている。
図1中、(c)に示すように、各LED5からの照明光はレンズアレイ6により広がりを持たされて照明領域10に照射される。図1中、(c)の上部に示すように、照明光の強度(任意単位)は、照明領域10上の位置(任意単位)に応じて異なり、この例では、照明領域10の中央部分での光強度が照明領域10の他の部分での光強度より高い。このように、LED5の配置及びレンズアレイ6の特性などに応じて、照明領域10には明暗分布が発生し、照射される照明光の強度分布を均一化することは難しい。
図2は、生体認証装置用センサの第2の例を説明する図である。図2中、(a)は生体認証装置用センサの上面図、(b)は生体認証装置用センサの側面の模式図、(c)は照明装置用センサの照明光と照明分布を示す模式図である。図2中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図2に示す生体認証装置用センサ1Bでは、図1のレンズアレイ6の代わりに、拡散導光板7がLED5と対向するようにリング状に設けられている。図2中、(c)に示すように、各LED5からの照明光は拡散導光板7により拡散されて照明領域10に照射される。図2中、(c)の上部に示すように、照明光の強度(任意単位)は、照明領域10上の位置(任意単位)にかかわらず略均一となる。しかし、拡散された照明光は、照明領域10より広い領域に照射され、照明領域10の外側では、図2中、(c)において楕円で囲んで示すように漏れ光による無駄が増大してしまうので、照明光の強度が低下してしまう。照明光の低下を防止するために、LED5の数を増加させたり、高出力のLEDを用いることが考えられるが、LED5の数を増加させると照明光学系3が大型化してしまう。また、LED5に高出力LEDを用いた場合、高出力LEDが一般的には熱対策のため比較的大型であることから、照明光学系3が大型化してしまう。
そこで、以下で説明する実施例では、照明装置より照明領域における照明光の強度分布の均一化を図る。また、以下で説明する実施例では、生体認証装置の認証精度低下の防止を図る。
図3は、第1実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。図3には、第1実施例における照明装置の一例が符号"100"で指示されている。図3には、互いに直交しあう3方向として、X,Y及びZ方向が定義されている。また、図3には、回折光学素子26から照明領域33に向かう光の広がりが模式的にハッチング範囲Sで示されている。尚、第1実施例の説明については、光源25の光軸および回折光学素子26の光軸、回折光学素子26の中心から出射する主光線が一致するものとする。
図3には、照明領域33が模式的に断面視で示されている。
照明領域33の外形やサイズは、任意であるが、典型的には、認証対象の生体の部位の外形やサイズ等に応じて決まる。例えば、非接触型の認証方法を用いる場合は、照明領域33は、認証時に生体の部位が位置すべき想定領域でありうる。他方、接触型の認証方法を用いる場合は、照明領域33は、生体の部位が接触する部位(例えば、透明なガラス等の素材により形成された載置台)でありうる。尚、照明領域33のサイズは、回折光学素子26の回折領域や光源25の出射面のサイズよりも有意に大きい。以下では、照明領域33は、一例として、XY平面に平行に延在する平面状の矩形領域であるとする。
照明装置100は、光源25と、回折光学素子26とを含む。
光源25は、照明領域33に光を照射する。光源25の光軸が符号Iで示される。図示の例では、光軸Iは、照明領域33に垂直である(即ち、Z方向に平行)。光源25は、好ましくは、レーザー光のような直進性及び平行性が保たれる光を発生する光源ではなく、LEDなどの発散光源である。光源25は、例えば、LED(例えば近赤外LED、白色LED)により形成される。
回折光学素子26は、照明領域33と光源25との間に設けられる。回折光学素子26は、複数の回折格子が2次元配置された集合体(図4参照)により形成される。図3に示す例では、2次元配置面は、XY平面に平行に延在する。回折光学素子26の2次元配置面の中心(以下、「回折光学素子26の中心」ともいう)は、光源25の光軸上に配置される。
尚、図3に示す例では、一例として、照明領域33は110mm×110mmの大きさの矩形であり、光源25と回折光学素子26との間隔は6mmである。また、照明領域33と回折光学素子26との間隔はZ方向で51mmである。
図4は、回折光学素子の回折格子の一例を示す上面図である。尚、図4では、回折光学素子26の中央部以外は、回折格子の図示が省略されている。この例では、回折光学素子26は、マトリクス状に配置された複数の回折格子(以下、「セル」とも言う)263を有する。各セル263の格子間隔(ピッチ)及び回転方向は、互いに異なっても良い。セル263の形状は矩形に限定されず、セル263の配置はマトリクス状に限定されず、セル263の数も特に限定されない。以下の説明では、回折光学素子26の一辺に沿ったセル263の数のことを「ピクセル数PIX」とも言う。また、特定の1つのセル263を特定するときは、X方向及びY方向のPIX番号で指示し、X方向及びY方向のPIX番号は、図4に示すビューで左下のセル263を(1,1)として基準とする。
図5は、回折光学素子26の格子間隔の分布特性の一例を示す図である。図5は、X方向に沿った複数(本例では300個)の回折格子の格子間隔の分布特性を示す。例えば、図5に示す分布特性は、回折光学素子26の中心を通るX方向のライン(所定ラインの一例)に沿った特性である。
図5に示す例では、一例として、次のような寸法関係の回折光学素子26から得られる特性が示される。回折光学素子26は、3mm×3mmの大きさの矩形であり、回折光学素子26のピクセル数PIXは300個であり、セル263は0.01mm×0.01mmの大きさの矩形である。図5には、X方向に沿ったセル263毎の格子間隔を結ぶ線が実線で示される。また、図5には、X方向に沿ったセル263毎の格子間隔の各値(各プロット点)に対する二次多項式による近似曲線が破線で示される。尚、近似曲線に係る多項式の次数は、任意である。
図5に示すように、第1実施例では、X方向に沿った格子間隔の分布は、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する。例えば、図5に示すように、X方向のPIX数"125〜175"での格子間隔は、X方向のPIX数"1〜50"や"250〜300"での格子間隔よりも有意に大きい。尚、図5に示す例では、格子間隔の分布特性は、X方向のPIX数"150"を中心として対称であるが、対称性はなくてもよい。また、近似曲線は、X方向のPIX数"150"(即ち、回折光学素子26のX方向の中心)でピーク値を取るが、ピーク値を取るX方向のPIX数(即ち、回折光学素子26のX方向の位置)は、回折光学素子26の中心に対応する位置であれば、厳密な中心から若干ずれてもよい。
尚、図5に示す分布特性は、上述の如く、回折光学素子26の中心を通るX方向のラインに沿った特性を示す。但し、回折光学素子26は、中心以外の任意の位置を通るX方向のラインに沿って、又は、特定のY方向の範囲内の任意の位置を通るX方向のラインに沿って、図5に示すような特性を有してもよい。また、回折光学素子26は、Y方向のラインに沿って、図5に示すような特性を有してもよい。この場合も同様に、回折光学素子26は、回折光学素子26の中心を通るY方向のラインに沿って、図5に示すような特性を有してもよい。或いは、回折光学素子26は、中心以外の任意の位置を通るY方向のラインに沿って、又は、特定のX方向の範囲内の任意の位置を通るY方向のラインに沿って、図5に示すような特性を有してもよい。或いは、回折光学素子26は、回折光学素子26の中心を通る他の方向(X方向とY方向との組み合わせの方向)のラインに沿って、図5に示すような特性を有してもよい。これらの場合、"図5に示すような特性を有する"とは、厳密に図5に示す特性を有する必要はなく、図5に示す例よりも、中心側の格子間隔と端側の格子間隔との差が大きくてもよいし、小さくてもよい。即ち、各ラインに沿った近似式の多項式の係数は異なってもよい。以下では、回折光学素子26は、一例として、回折光学素子26の中心を通る任意の方向のライン(所定ラインの一例)に沿って、図5に示すような特性を有するものとする。
図6は、照明領域33に向けられるn次回折光の光強度の分布を模式的に示す図である。各ライン90は、間隔が広いほど、n次回折光の強度が小さいことを意味し、間隔が狭いほど、n次回折光の強度が大きいことを意味する。
ここで、回折の一般的な特性は、以下の近似式で表すことができる。
nλ/d=sinθi+sinθo
n:回折次数
λ:波長
d:格子間隔
θi:入射光角度
θo:回折光角度
この式は、格子間隔dが大きいほど、回折光角度が小さく、格子間隔dが小さいほど、回折光角度が大きくなることを意味する。
図7は、照明領域33における光強度の分布を示す図であり、(A)は、0次透過光による光強度の分布を示し、(B)は、n次回折光の分布を示し、(C)は、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布を示す図である。図7において、グレースケールの黒になるほど、光強度が"小"(即ち"暗")であることを意味する。
ここで、一般的に、回折光の強度としては、格子間隔dが大きいほど、強度が小さくなる。従って、格子間隔が広いと0次透過光が強く、回折光が弱くなり、逆に、格子間隔が狭いと0次透過光が弱く、回折光が強くなることが知られている。
図7(A)に示すように、回折光学素子26においては0次透過光が不可避的に発生するため、照明領域33における照明光の光強度の分布は、0次透過光による照明光の光強度の分布の影響を受ける。特に、回折光学素子26の中心領域では、光源25から入射する光の強度が他の領域よりも高いため(例えば、ガウス分布)、回折光学素子26の中心領域内のセル263からの0次透過光による光強度の分布の影響が大きくなる。第1実施例では、図5に示すように、X方向の中心側の方が端側よりも格子間隔が広いので、X方向の中心側のセル263から照明領域33に向けられる光の強度は、0次透過光が強く、回折光が弱くなる。従って、0次透過光による光強度の分布は、図7(A)に示すように、Z方向に視て、照明領域33の中心(光源25の中心)が最も高くなる。また、図7(B)に示すように、照明領域33の中心領域を照明するn次回折光の強度は、照明領域33の端部領域を照明するn次回折光の強度よりも小さくなる。即ち、n次回折光による光強度の分布は、図7(B)に示すように、Z方向に視て、照明領域33の中心(光源25の中心)が最も低くなる。
従って、第1実施例によれば、図7(C)に示すように、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布の均一化の図ることができる。
次に、図8及び図9を参照して、上述の第1実施例に対する変形例を説明する。
図8は、回折光学素子26'のX方向に沿った格子間隔の分布を示す図である。尚、この分布特性は、回折光学素子26'の中心を通るX方向のラインに沿った特性(二次多項式による近似曲線)である。但し、上述した実施例1と同様、回折光学素子26'は、他の方向のラインに沿っても、図8に示すような特性を有してよい。図8において、破線は、上述の第1実施例の場合を示し、一点鎖線は、本変形例の場合を示す。図9は、回折光学素子26'により照明領域33に向けられるn次回折光の光強度の分布を模式的に示す図である。図9において、上述の第1実施例の場合を示した図6と同様、各ライン90は、間隔が広いほど、n次回折光の強度が小さいことを意味し、間隔が狭いほど、n次回折光の強度が大きいことを意味する。
本変形例では、回折光学素子26'の格子間隔は、図9に各ライン90の間隔が同一である状態が模式的に示されるように、照明領域33におけるn次回折光の強度分布が均一になるように設定されている。具体的には、本変形例では、図8に示すように、上述の第1実施例と同様、X方向のラインに沿った格子間隔の分布特性は、回折光学素子26'の中心側の方が端側よりも格子間隔が広い。但し、本変形例では、図8に示すように、上述の第1実施例よりも格子間隔が狭い。この傾向は、特にX方向に沿った回折光学素子26'の中心領域で顕著である。
本変形例によれば、X方向に沿った格子間隔の分布特性は、回折光学素子26'の中心側の方が端側よりも格子間隔が広いが、上述の第1実施例よりも狭いので、照明領域33におけるn次回折光の強度分布の均一化を図ることができる。換言すると、上述の第1実施例では、X方向に沿った格子間隔の分布特性は、本変形例よりも格子間隔が広く、且つ、回折光学素子26の中心側の方が端側よりも格子間隔が広い。この結果、上述の第1実施例によれば、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布の均一化の図ることができる。
尚、上述した実施例1(変形例を含む)では、回折光学素子26の格子間隔の分布は、図5や図8に示すように、回折光学素子26のX方向の中心に対応する位置でピーク値を取る。ここで、上述の如く、ピーク値を取る回折光学素子26のX方向の位置は、回折光学素子26のX方向の厳密な中心に一致する必要はなく、厳密な中心から若干ずれてもよい。例えば、回折光学素子26の中心と照明領域33の中心(=撮影光学系72の光軸)がX方向で若干ずれる場合、ピーク値を取る回折光学素子26のX方向の位置は、厳密な中心から照明領域33の中心に向う方向にずれてよい。この場合、回折光学素子26の各格子間隔は、例えば図5に示すような近似曲線が、照明領域33の中心に対応する位置でピーク値を取るように設定されてよい。これは、回折光学素子26の中心と照明領域33の中心が他の方向(X方向以外の方向)で若干ずれる場合も同様である。いずれの場合であっても、回折光学素子26の各格子間隔は、同方向に沿った格子間隔の分布を表す近似曲線が、照明領域33の中心(=撮影光学系72の光軸)に対応する位置でピーク値を取るように設定されてよい。
次に、図10乃至図13を参照して、第2実施例による照明装置を説明する。
図10は、第2実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。図10には、第2実施例における照明装置の一例が符号"100A"で指示されている。
照明装置100Aは、第1実施例において説明した光源25と回折光学素子26を2セット、X方向に配列した点が、上述の第1実施例による照明装置100と異なる。
第1光学セット251は、光源25及び回折光学素子26を含み、第2光学セット252は、光源25及び回折光学素子26を含む。光源25及び回折光学素子26のそれぞれの構成は、上述の第1実施例と同様であってよい。
図10に示す照明装置100Aによれば、2つの光学セット(第1光学セット251及び第2光学セット252)を備えるので、照明領域33が比較的大きい場合であっても、照明領域33における照明光の光強度の分布を所望の態様で均一化できる。例えば、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の間隔Δxを調整することで、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布を所望の態様で均一化できる(図9及び図10参照)。
尚、図10に示す照明装置100Aでは、2つの光学セット(第1光学セット251及び第2光学セット252)を備えるが、3つ以上の光学セットを備えてもよい。また、図10に示す照明装置100Aでは、2つの光学セット(第1光学セット251及び第2光学セット252)がX方向に配列されているが、Y方向や、X方向とY方向の組み合わせの方向に配列されてもよい。また、3つ以上の光学セットが直線上以外の配列パターンで配置されてもよい。
図11は、照明装置100Aにより得られる照明領域33における光強度の分布特性の一例を示す図である。図11では、横軸は、照明領域33のX方向の位置を表し、縦軸が強度を表す。尚、図11において、位置"x1"は、第1光学セット251のX方向の位置に対応し、位置"x2"は、第2光学セット252のX方向の位置に対応する。図11において、(A)は、0次透過光による光強度の分布を示し、(B)は、n次回折光の分布を示し、(C)は、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布を示す図である。図11に示す例は、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の間隔Δxが比較的大きい場合を示す。図11に示す例では、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の間隔Δxは、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布が、図11(C)に示すように均一になるように設定される。
図12は、照明装置100Aにより得られる照明領域33における光強度の分布特性の他の一例を示す図である。図12では、横軸は、照明領域33のX方向の位置を表し、縦軸が強度を表す。尚、図12において、位置"x3"は、第1光学セット251及び第2光学セット252間のX方向の中間位置に対応する。図12において、(A)は、0次透過光による光強度の分布を示し、(B)は、n次回折光の分布を示し、(C)は、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布を示す図である。図12に示す例は、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の間隔Δxが、図13に示すように、非常に小さい場合を示す。図12に示す例では、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の間隔Δxは、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布が、図12(C)に示すように球面強度分布になるように設定される。球面強度分布は、例えば、以下のような式で表現される。
E(θ)=E0×(cosθ)2
ここで、θは、図13に示すように、第1光学セット251及び第2光学セット252のX方向の中心と照明領域33の各点とを結ぶときの直線が、光軸に対してなす角度を表す。
次に、図14乃至図18を参照して、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの例について説明する。
図14は、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの一例を上面視で概略的に示す図である。図14には、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"70A"で指示されている。尚、図14では、照明領域33は、図示が省略されている。図15は、回折光学素子26を含む基板261の一例を上面視で概略的に示す図である。図16は、図14のラインA−Aに沿った断面図である。
生体認証装置用センサ70Aは、カメラなどの撮影光学系72と、2つの光源25と、2つの回折光学素子26とを含む。2つの回折光学素子26は、例えば、図15に示すように、基板261に形成される。各回折光学素子26は、2つの光源25のそれぞれに対して、光源25の出射面側に設けられる。2つの回折光学素子26は、撮影光学系72の光軸に関して対称に配置される。回折光学素子26及び光源25の各組は、それぞれ、照明装置100を形成する。
尚、図14乃至図16に示す例において、各回折光学素子26は、第1実施例で説明した通りの格子間隔の分布特性(図5、図8参照)を有する。尚、光源25の光軸と各回折光学素子26の中心との間のオフセットが微小である場合は、光源25の光軸上に各回折光学素子26の中心が位置するとみなすことができる。但し、光源25の光軸と各回折光学素子26の中心との間のX方向のオフセットが有意である場合は、各回折光学素子26は、Y方向に関してのみ、第1実施例で説明した通りの格子間隔の分布特性を有してもよい。この場合、X方向に沿った格子間隔の分布特性は、後述する非対称配置に係る分布特性(図20参照)を有してよい。
図17は、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの他の一例を上面視で概略的に示す図である。図17には、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"70B"で指示されている。図18は、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの更なる他の一例を上面視で概略的に示す図である。図18には、照明装置100を組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"70C"で指示されている。図17及び図18のいずれの例においても、各回折光学素子26は、撮影光学系72の光軸に関して対称に配置される。回折光学素子26及び光源25の各組は、それぞれ、照明装置100を形成する。このように、回折光学素子26及び光源25は、任意の組数で、撮影光学系72の光軸に関して対称に任意の態様で配置されてもよい。
次に、図19乃至図21を参照して、第3実施例による照明装置を説明する。
図19は、第3実施例における照明装置の一例を模式的に断面視で示す図である。図19には、第3実施例における照明装置の一例が符号"100B"で指示されている。図3には、回折光学素子26Bから照明領域33に向かう光の広がりが模式的にハッチング範囲Sで示されている。
第3実施例では、光源25の光軸Iおよび回折光学素子26Bの光軸が撮影光学系72の光軸I2に対してオフセットし、回折光学素子26の中心から出射する主光線I3が斜めになっている点が、上述した実施例1による照明装置100と異なる。尚、上述した実施例1と同様であってよい構成については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
照明装置100Bは、光源25と、回折光学素子26Bとを含む。
回折光学素子26Bは、照明領域33と光源25との間に設けられる。回折光学素子26Bは、複数の回折格子が2次元配置された集合体(図4参照)により形成される。回折光学素子26Bの2次元配置面の中心は、光源25の光軸上に配置される。尚、回折光学素子26Bは、後述のようにX方向に沿った格子間隔の分布特性が異なる以外は、上述した実施例1における回折光学素子26と同じであってよい。
回折光学素子26Bの中心は、光源25の光軸Iと撮影光学系72の光軸I2がオフセットしていることに伴って、撮影光学系72の光軸I2に対してX方向で有意にオフセットしている。有意にオフセットとは、撮影光学系72の光軸I2が、回折光学素子26Bを通らないほどオフセットしていることを意味する。
図20は、回折光学素子26Bの格子間隔の分布特性の一例を示す図である。図20は、X方向に沿った複数(本例では300個)の回折格子の格子間隔の分布特性を示す。例えば、図20に示す分布特性は、回折光学素子26Bの中心を通るX方向のライン(所定ラインの一例)に沿った特性である。但し、回折光学素子26Bは、中心以外の任意の位置を通るX方向のラインに沿って、又は、特定のY方向の範囲内の任意の位置を通るX方向のラインに沿って、図20に示すような特性を有してもよい。
図21は、回折光学素子26Bの格子間隔の分布特性の一例を示す図である。図21は、Y方向に沿った複数(本例では300個)の回折格子の格子間隔の分布特性を示す。例えば、図21に示す分布特性は、回折光学素子26Bの中心を通るY方向のライン(所定ラインの一例)に沿った特性である。但し、回折光学素子26Bは、中心以外の任意の位置を通るY方向のラインに沿って、又は、特定のX方向の範囲内の任意の位置を通るY方向のラインに沿って、図21に示すような特性を有してもよい。
図20及び図21に示す例では、一例として、次のような寸法関係の回折光学素子26Bから得られる特性が示される。回折光学素子26Bは、3mm×3mmの大きさの矩形であり、回折光学素子26Bのピクセル数PIXは300個であり、セル263は0.01mm×0.01mmの大きさの矩形である。図20及び図21には、それぞれ、X方向のライン及びY方向のラインに沿ったセル263毎の格子間隔を結ぶ線が実線で示される。また、図20及び図21には、それぞれ、X方向のライン及びY方向のラインに沿ったセル263毎の格子間隔の各値(各プロット点)に対する二次多項式による近似曲線が破線で示される。尚、近似曲線に係る多項式の次数は、任意である。
第3実施例では、図20に示すように、X方向のラインに沿った格子間隔の分布は、撮影光学系72の光軸I2に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する。図20に示す例では、X方向のラインに沿った格子間隔の分布特性は、X方向のPIX数が増加するにつれて、格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する。
また、第3実施例では、図21に示すように、Y方向のラインに沿った格子間隔の分布は、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する。例えば、図21に示すように、Y方向のPIX数"125〜175"での格子間隔は、Y方向のPIX数"1〜50"や"250〜300"での格子間隔よりも有意に大きい。尚、図21に示す例では、格子間隔の分布特性は、Y方向のPIX数"150"を中心として対称であるが、対称性はなくてもよい。
第3実施例によれば、回折光学素子26Bの中心が撮影光学系72の光軸I2に対してX方向で有意にオフセットする場合でも、上述の第1実施例と同様、0次透過光とn次回折光とを足し合わせたときの光強度の分布の均一化の図ることができる。
尚、上述した第3実施例では、回折光学素子26Bの中心は、撮影光学系72の光軸I2に対してX方向で有意にオフセットする一方、撮影光学系72の光軸I2に対してY方向ではオフセットしていない。しかしながら、回折光学素子26Bの中心は、撮影光学系72の光軸I2に対してX方向及びY方向の双方で有意にオフセットしてもよい。この場合、Y方向に沿った格子間隔の分布特性についても、図20に示すような特性であってよい。
次に、図22乃至図26を参照して、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの例について説明する。
図22は、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの一例を上面視で概略的に示す図である。図22には、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"80A"で指示されている。尚、図22では、照明領域33は、図示が省略されている。図23は、回折光学素子26Bを含む基板261Bの一例を上面視で概略的に示す図である。図24は、図22のラインB−Bに沿った断面図である。
生体認証装置用センサ80Aは、撮影光学系72と、光源25と、回折光学素子26Bとを含む。回折光学素子26Bは、例えば、図23に示すように、基板261Bに形成される。回折光学素子26Bは、光源25の出射面側に設けられる。回折光学素子26B及び光源25は、照明装置100Bを形成する。尚、図22乃至図24に示す例において、回折光学素子26Bは、第3実施例で説明した通りの格子間隔の分布特性(図20、図21参照)を有する。
図25は、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの他の一例を上面視で概略的に示す図である。図25には、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"80B"で指示されている。図26は、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの更なる他の一例を上面視で概略的に示す図である。図26には、照明装置100Bを組み込んだ生体認証装置用センサの一例が符号"80C"で指示されている。図25及び図26のいずれの例においても、各回折光学素子26Bは、撮影光学系72の光軸に関して非対称に配置される。回折光学素子26B及び光源25の各組は、それぞれ、照明装置100Bを形成する。このように、回折光学素子26B及び光源25は、任意の組数で、撮影光学系72の光軸に関して非対称に任意の態様で配置されてもよい。
次に、図27及び図28を参照して、一実施例における生体認証装置の例について説明する。
図27は、生体認証装置の一例を示すブロック図である。図27に示す生体認証装置600は、照明光学系23、撮影光学系72、LED制御部63、画像取得部66、生体情報検出部68、照合部71、記憶部73、判定部74、及び結果表示部75を有する。記憶部73は、予め用意された生体テンプレートを記憶しており、照合部71は、生体情報検出部68が検出した生体情報と生体テンプレートを照合する。結果表示部75は、照合部71の照合結果または生体画像を表示する。
照明光学系23は、照明装置100を含む。但し、照明光学系23は、照明装置100A又は100Bを含んでもよい。また、照明光学系23及び撮影光学系72は、上述の生体認証装置用センサ70A〜70C、80A〜80Cのいずれかにより形成されてもよい。
利用者が生体の一例である手のひらを照明領域33に位置させると、生体認証装置600は認証対象を検知し、LED制御部63が照明光学系23の光源25を点灯する。これにより、光源25は回折光学素子26を介して照明領域33に光を照射する。撮影光学系72は、照明領域33における生体(この例では手のひら)を撮影し、画像取得部66が、撮影された入力画像を取得する。生体情報検出部68は、入力画像に基づいて、利用者固有の生体情報を検出する。照合部71は、検出された生体情報を、記憶部73に予め記憶されていた生体テンプレートと照合する。判定部74は、照合結果に基づいて、正当な利用者であるか否かを判定する。結果表示部75は、照合部71における照合結果又は判定部74の判定結果を表示部に表示する。結果表示部75は、例えば検出された生体情報が生体テンプレートと一致したか否かを示す照合結果のメッセージなどを表示部に表示する。結果表示部75は、照合部71における照合結果を出力する出力部の一例である。照合結果を出力する出力部は、照合結果を表示する結果表示部75に限定されず、例えば照合結果を音声で出力する音声合成部などで形成されても良い。また、判定部74は省略されてもよいし、判定部74の機能は照合部71により実現されてもよい。
図28は、コンピュータの構成の一例を示すブロック図である。図27に示す生体認証装置600は、図28に示すコンピュータ300により形成しても良い。図28に示すコンピュータ300は、例えばパーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータであっても良い。コンピュータ300は、CPU301、記憶部302、入力部の一例であるキーボード303、インターフェイス305、及び出力部の一例である表示部306を有しても良い。この例では、CPU301、記憶部302、キーボード303、インターフェイス305、及び表示部306がバス307により接続されているが、コンピュータ300はバス307により接続された構成に限定されない。撮影光学系72及び照明光学系23は、例えばインターフェイス305に接続される。
記憶部302は、CPU301が実行するプログラム、生体テンプレートを含む各種データなどを格納する。記憶部302は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置で形成しても良い。CPU301は、記憶部302に格納されたプログラムを実行することにより、コンピュータ300全体の制御を司る。CPU301は、プログラムを実行することで、図27のLED制御部63、画像取得部66、生体情報検出部68、照合部71、記憶部73、判定部74、及び結果表示部75の全てまたは一部の機能を実現できる。CPU301は、プログラムを実行して例えば照合部71の機能を実現できる。記憶部302は、記憶部73の機能も実現する。
キーボード303は、CPU301にコマンド及びデータを入力するのに用いられる。インターフェイス305は、コンピュータ300と外部装置との接続に使用される。表示部306は、CPU301の制御下で、コンピュータ300の利用者(または、オペレータ)に対して各種データを表示する。表示部306が表示する各種データは、取得した入力画像、照合結果のメッセージなどを含んでも良い。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述の各実施例において、生体認証は、手のひらの静脈パターンの認証に限定されず、指の静脈パターン、指紋パターン、掌紋パターン、目の虹彩パターン、顔の特徴などの生体情報の認証であっても良い。
また、上述した第2実施例において、回折光学素子26に代えて、回折光学素子26'や回折光学素子26Bが使用されてもよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子とを含み、
前記回折光学素子における2次元配置面内の所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布は、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する、照明装置。
(付記2)
前記回折光学素子は、前記2次元配置面が前記光源の光軸に対して垂直であり且つ前記光源の光軸が前記回折光学素子の中心を通るように、前記光源に対して配置され、
前記光源の光軸は、前記照明領域の中心を通る、付記1に記載の照明装置。
(付記3)
前記所定ラインは、前記回折光学素子の中心を通って直交する2本のラインを含む、付記2に記載の照明装置。
(付記4)
前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布に対する近似曲線は、前記特性を有する、付記1〜3のうちのいずれか1項に記載の照明装置。
(付記5)
前記近似曲線は、前記回折光学素子の中心に対応する位置でピーク値を有する、付記4に記載の照明装置。
(付記6)
前記回折光学素子は、前記照明領域の中心を通り前記光源の光軸に平行な直線が前記回折光学素子を通る関係で、前記照明領域に対して配置され、
前記近似曲線は、前記照明領域の中心に対応する位置でピーク値を有する、付記4に記載の照明装置。
(付記7)
前記回折光学素子は、格子間隔及び回転方向が異なる前記複数の回折格子が2次元配置された回折格子の集合体である、付記1〜6のうちのいずれか1項に記載の照明装置。
(付記8)
前記複数の回折格子の格子間隔及び回転方向は、前記照明領域の全体にわたる光強度の分布であって、0次透過光及び±1次透過光による光強度の分布が、1次透過光のみによる光強度の分布よりも均一になるように設定される、付記7項に記載の照明装置。
(付記9)
照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子とを含み、
前記光源の光軸は、前記照明領域の中心に対して所定ラインの方向でオフセットし、
前記回折光学素子における2次元配置面内の前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布は、前記照明領域の中心に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する、照明装置。
(付記10)
前記回折光学素子は、前記2次元配置面が前記光源の光軸に対して垂直であり且つ前記光源の光軸が前記回折光学素子の中心を通るように、前記光源に対して配置される、付記9に記載の照明装置。
(付記11)
前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布に対する近似曲線は、前記照明領域の一端に対応する位置でピーク値を有する、付記9又は10項に記載の照明装置。
(付記12)
照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、格子間隔及び回転方向が異なる複数の回折格子が2次元配置された回折格子の集合体とを含み、
前記複数の回折格子の格子間隔及び回転方向は、前記照明領域の全体にわたる光強度の分布であって、0次透過光及び±1次透過光による光強度の分布が、1次透過光のみよる光強度の分布よりも均一になるように設定される、照明装置。
(付記13)
付記1〜13のいずれか1項に記載の照明装置が、前記照明領域に対して複数セット設けられ、
前記複数セットの間の間隔は、前記照明領域の全体にわたる光強度の分布が均一又は球面強度分布になるように設定される、照明装置。
(付記14)
照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子であって、2次元配置面内の所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布が、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する回折光学素子と、
前記照明領域を撮像する撮影光学系と、
前記撮影光学系により撮像された画像に基づいて、生体認証を行う照合部とを備える、生体認証装置。
(付記15)
照明領域の中心に対して所定ラインの方向でオフセットした光軸を有し、前記照明領域に光を照射する光源と
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子であって、2次元配置面内の前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布が、前記照明領域の中心に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する回折光学素子と、
前記照明領域を撮像する撮影光学系と、
前記撮影光学系により撮像された画像に基づいて、生体認証を行う照合部とを備える、生体認証装置。
(付記16)
前記回折光学素子は、前記2次元配置面が前記光源の光軸に対して垂直であり且つ前記光源の光軸が前記回折光学素子の中心を通るように、前記光源に対して配置される、付記13又は14記載の生体認証装置。
(付記17)
照明領域に光を照射する光源と、
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子であって、2次元配置面内の所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布が、中心側の方が端側よりも格子間隔が広い特性を有する回折光学素子と、
前記照明領域を撮像する撮影光学系とを含む、生体認証装置用センサ。
(付記18)
照明領域の中心に対して所定ラインの方向でオフセットした光軸を有し、前記照明領域に光を照射する光源と
前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子であって、2次元配置面内の前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布が、前記照明領域の中心に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する回折光学素子と、
前記照明領域を撮像する撮影光学系とを含む、生体認証装置用センサ。
25 光源
26、26'、26B 回折光学素子
33 照明領域
71 照合部
72 撮影光学系
100、100A、100B 照明装置
600 生体認証装置

Claims (3)

  1. 照明領域に光を照射する光源と、
    前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子とを含み、
    前記光源の光軸は、前記照明領域の中心に対して所定ラインの方向でオフセットし、
    前記回折光学素子における2次元配置面内の前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布は、前記照明領域の中心に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する、照明装置。
  2. 前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布に対する近似曲線は、前記照明領域の一端に対応する位置でピーク値を有する、請求項に記載の照明装置。
  3. 照明領域の中心に対して所定ラインの方向でオフセットした光軸を有し、前記照明領域に光を照射する光源と
    前記照明領域と前記光源との間に設けられ、複数の回折格子が2次元配置された回折光学素子であって、2次元配置面内の前記所定ラインに沿った前記複数の回折格子の格子間隔の分布が、前記照明領域の中心に近い側の一端から他端に向けて格子間隔が徐々に狭くなる特性を有する回折光学素子と、
    前記照明領域を撮像する撮影光学系と、
    前記撮影光学系により撮像された画像に基づいて、生体認証を行う照合部とを備える、生体認証装置。
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