JP2008210230A - 指紋撮像装置及び認証システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画素の配列を持つ2次元撮像素子上に、複数の光ファイバーの配列を持つ光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置において、認証の際にモアレの影響を受けにくい画像を取得できる指紋撮像装置を提供する。
【解決手段】2次元撮像素子上に光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置において、光ファイバーの光軸は、光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜される。所定角度をθ、画素配列の所定方向に沿った画素間隔をLp、出射面のLpと同方向に沿った光ファイバー間隔をLf、光ファイバーの光軸が出射面に対して傾斜していない場合のLpと同方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとする。Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、LpとLfとが異なり、Lp/2<Lf<2Lpであり、2/{|(1/Lp)−(1/Lf)|}<500μmを満たすように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、指紋撮像装置及び認証システムに関するものであり、特に光を指に照射し、指内部からの散乱光を2次元撮像素子で検出することで、指紋パターンの撮像を行う指紋撮像装置に関するものである。
近年、建物への入退室管理や電子データへのアクセス管理等において、生体情報を用いた認証技術が使われている。生体認証は、物理的な鍵やパスワードのように紛失したり忘れたりする心配もなく、個人を特定するセキュリティシステムとして非常に有効である。
代表的な生体認証の方法として指紋認証がある。その指紋認証において、精度の高い認証を行うためには、画質の良い指紋画像を撮像できる指紋撮像装置の存在が不可欠である。
指紋撮像装置の構成として、特許文献1に示されているような、撮像素子上に、光軸が入射面と出射面に対し所定角度傾斜された光ファイバープレートを配置した構成がある。特許文献1に記載されているように、この構成は、外光の影響を遮断し、指紋パターンのみ撮像する手段として有効な構成である。この構成の断面の模式図を図8に示す。
図8において、光ファイバープレート2の指1に接する面を、指1からの散乱光が入射する面ということで入射面3と定義し、2次元撮像素子5に接する面を、光が出射する面ということで出射面4と定義する。光ファイバープレート2中の各光ファイバーの光軸は、図の斜線で示す方向を向いており、入射面3と出射面4に対し、一定角度傾いている。
また、特許文献2では、1次元センサと、その画素配列方向に対し直角方向に光ファイバーの光軸が所定角度傾いた光ファイバープレートとを有する画像検出装置が記載されている。さらに、特許文献3では、2次元センサと、そのセンサ面に対し垂直方向に形成された光ファイバーから成る光ファイバープレートとを有する指紋画像入力装置が記載されている。
特開平7−174947号公報 特開2005−227493号公報 特開平6−325158号公報
特許文献1に記載されているように、図8に示す構成ならば、入射面3からの外光は概ね遮断され、出射面4からは指1内を散乱した光が主に出射される。しかしながら、2次元撮像素子5上に光ファイバープレート2を配置させた場合、光ファイバーと画素の配列のピッチが異なる場合には、光ファイバーと画素の干渉による模様(モアレ)が発生してしまうという問題があった。
図8のz方向から見た場合の、光ファイバープレート2の出射面4と2次元撮像素子5の画素部6の接する面における、光ファイバー7と画素8の位置関係の1例を図9に示す。図9の例では、光ファイバー7はもともと六方格子の形状をしており、x方向へ傾斜をつけたために、出射面4では六方格子がx方向へ伸びた形状の配列をなしている場合を示してある。画素8は正方格子を仮定している。
光ファイバー7は、光を通す部分であるコアと、その外周を覆うクラッド、及び光吸収層で構成されている。クラッド及び吸収層は光を通さない。図9中の太線で示す六角形の外周部分は、光を通さないクラッド及び光吸収層であるとする。それに囲まれた、白部分が光を出射するコアである。また、画素8の開口は、図9中に円で示す領域であり、その領域にのみ感度を持つ。
つまり、図9において、画素8のうち光ファイバー7の図中の太線部分(クラッド・吸収体部)に開口がかかるものは、その分出力が暗くなってしまう。例えば、a1で示す画素8は開口が全てコアに収まっており最も明るいのに対し、a2で示す画素8は、a1で示す画素8の8割程度の出力、a3で示す画素8は、a1で示す画素8の半分以下の出力になってしまう。x方向における画素の明るさの変化を、図9の下側に模式的に表す。
上記のように画素ごとに明るさが異なると、それが画像にモアレとして現われる。モアレの周期は、光ファイバー7と画素8のピッチの関係によって決まる。モアレの周期が指紋の周期と近い場合、指紋認証アルゴリズムにおいて指紋とモアレを判別することが困難な場合があり、認証精度を落とすことに繋がる。特に濡れた指や乾燥した指の場合、指紋のコントラストが比較的低く、モアレの影響が顕著に出てしまう。
また、現状の技術では、画素8はnmオーダーで正確なピッチで配列しているが、光ファイバー7は場所によりμmオーダーでのばらつきがあり、ピッチやコア・クラッド・吸収体の幅が異なる場合がある。光ファイバー7と画素8のピッチが近い関係にあると、光ファイバー7のピッチ変化の影響を受け、モアレのピッチが画像内で変化し、画質を著しく損ねる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、2次元撮像素子上に光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置において、指紋認証に際し、モアレの影響の少ない画像を取得することのできる指紋撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る指紋撮像装置は、複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の所定方向に沿った画素間隔をLpとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとしたとき、前記光ファイバー間隔Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、前記画素間隔Lpと前記光ファイバー間隔Lfとが異なり、Lp/2<Lf<2Lpであり、2/{|(1/Lp)−(1/Lf)|}<500μmを満たすように構成されたことを特徴とする。
または、本発明に係る指紋撮像装置は、複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の所定方向に沿った画素間隔をLpとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとしたとき、前記光ファイバー間隔Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、前記画素間隔Lpと前記光ファイバー間隔Lfとが異なり、Lp/2<Lf<2Lpであり、m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、2/{|(m/Lp)−(n/Lf)|}<500μmを満たすように構成されたことを特徴とする。
または、本発明に係る指紋撮像装置は、複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の互いに直交する2つの方向をx方向及びy方向とし、前記x方向及びy方向に沿った画素間隔をLpx及びLpyとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfx及びLfyとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfvx及びLfvyとしたとき、前記x方向及びy方向の光ファイバー間隔Lfx及びLfyは、Lfx=Lfvx/Sinθ、Lfy=Lfvyで与えられ、前記x方向の画素間隔Lpxと光ファイバー間隔Lfxとが異なり、かつ、Lpx/2<Lfx<2Lpxであり、前記y方向の画素間隔Lpyと光ファイバー間隔Lfyとが異なり、かつ、Lpy/2<Lfy<2Lpyであり、2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}<500μmと、2/{|(1/Lpy)−(1/Lfy)|}<500μmとを満たすように構成されたことを特徴とする。
または、本発明に係る指紋撮像装置は、複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の互いに直交する2つの方向をx方向及びy方向とし、前記x方向及びy方向に沿った画素間隔をLpx及びLpyとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfx及びLfyとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfvx及びLfvyとしたとき、前記x方向及びy方向の光ファイバー間隔Lfx及びLfyは、Lfx=Lfvx/Sinθ、Lfy=Lfvyで与えられ、前記x方向の画素間隔Lpxと光ファイバー間隔Lfxとが異なり、かつ、Lpx/2<Lfx<2Lpxであり、前記y方向の画素間隔Lpyと光ファイバー間隔Lfyとが異なり、かつ、Lpy/2<Lfy<2Lpyであり、m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}<500μmと、2/{|(m/Lpy)−(n/Lfy)|}<500μmとを満たすように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、2次元撮像素子上に光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置において、認証の際にモアレの影響を受けにくい画像を取得できる指紋撮像装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る指紋撮像装置及び認証システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態における指紋撮像装置の断面の模式図を示す。同図に示す指紋撮像装置において、PCB(Printed Circuit Board)基板9上に複数の画素が配列された2次元撮像素子5と、LED(Light Emitting Diode)光源10とが配置されている。図1には明記していないが、PCB基板9上には、他にも撮像素子5やLED光源10を駆動するための回路素子が配置されている。2次元撮像素子5上には、接着層11を介して、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレート2が配置されている。図1では、2次元撮像素子5と光ファイバープレート2の間は接着層11しか記していないが、その他マイクロレンズや、光フィルター等が入っている場合もある。後記するように、本発明の主眼であるモアレの周期は、光ファイバーと画素のピッチにより決まるものであり、マイクロレンズや光フィルターが2次元撮像素子5と光ファイバープレート2の間に配置されていても本発明は有効である。
LED光源10から指1へ光を照射し、指1内部で散乱して光ファイバープレート2を散乱した光を、2次元撮像素子5の画素部6で検出し、指紋画像を得る。LED光源10は、図1では指先に配置されているが、指の左右や根元に並べて配置しても良い。
光ファイバープレート2の光軸は、図1中に示す角度θだけ、入射面3と出射面4に対して傾斜が付けられているとする。また、光ファイバープレート2の入射面3、出射面4で光ファイバーは六方格子をなし、画素部6で画素は正方格子をなすものとする。
ここで、光ファイバーの光軸が光ファイバープレート2の出射面に対して所定角度傾斜され、所定角度をθとする。2次元撮像素子5における画素の配列の所定方向に沿った画素間隔(画素ピッチ)をLpとし、出射面4における光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔(光ファイバーピッチ)をLfとする。光ファイバーの光軸が出射面4に対して傾斜していないとしたときの光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとする。
このとき、光ファイバー間隔Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、画素間隔Lpと光ファイバー間隔Lfとが異なり、Lp/2<Lf<2Lpである。そして、m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、2/{|(m/Lp)−(n/Lf)|}<500μmを満たすように構成されている。例えば、m=n=1のとき、2/{|(1/Lp)−(1/Lf)|}<500μmを満たしている。
ここで、画素8と光ファイバー7のピッチが等しく(Lp=Lf)、位置も完全に一致した指紋撮像装置を作成することは非常に困難である。そのような指紋撮像装置を作るには、例えば2次元撮像素子5と光ファイバープレート2を同一微細プロセス内で作成する必要があり、現状ではそれは難しい。また、そのような場合、モアレはそもそも存在しない。よって、本実施の形態においては、Lp≠Lfとする。
また、Lp/2<Lf<2Lpの根拠は、次のとおりである。
まず、Lf<Lpの場合、解像度はLpで決まる。光ファイバーピッチLfを細かくすることは、光ファイバープレート2のコストアップになるので、必要以上にLfを小さくする必要はない。Lf≦Lp/2の場合には、必要以上に小さくしていることになる(解像度はLpで決まる値以上はでないため)。よって、Lp/2<Lfで十分である。
また、LfとLpの差が大きい場合には、画素ごとの明るさの差は小さくなり、モアレの影響も小さくなる。このことからも、Lp/2<Lfの範囲を対象とすれば十分と言える。
次に、Lf>Lpの場合、解像度はLfで決まる。画素でのサンプリングは、Lfの1/2の周期で十分。それ以上の画素数は、データ量を多くし、後段の処理の負荷を重くするため無駄となる。よって、Lf<2Lpで十分である。
また、前述のようにLfとLpの差が大きい場合は画素ごとの明るさの差は小さく、モアレの影響も小さい。このことからも、Lf<2Lpの範囲を対象とすれば十分と言える。
また、2/{|(m/Lp)−(n/Lf)|}<500μmの根拠は、次のとおりである。
モアレは、光ファイバーと画素の干渉と捉えることができる。つまり、空間周波数がm/Lpxとn/Lfxの2つの周期関数の干渉であるので、その干渉縞、すなわちモアレの周期は、2/{|(n/Lpx)−(m/Lfx)|}と計算される。
ここで、指紋の稜線の平均的な周期は、約500μmであると言われている。これと同程度以上の周期のモアレが画像に存在すると、指紋認証の際に指紋と誤認識してしまう可能性があり、認証精度を下げることになる。特に濡れた指や乾燥した指等では、指紋のコントラストが小さいため、認証が困難になる場合がある。
指紋認証アルゴリズムは、指紋の稜線の途切れる点(端点)や分岐する点(分岐点)を特徴点として捉えることで個人認証を行う。モアレのピッチが指紋のピッチに近いと、モアレの明暗の模様をこのような特徴点と間違えてしまう可能性があり問題となる。
モアレのピッチは、稜線のピッチより小さく、稜線の周期の中に細かいモアレの模様が存在する方が良い。その方がアルゴリズム上で端点と間違われる可能性が少なくなる。また、モアレの周期が稜線の周期に比べて小さければ、ローパスフィルタ等の処理でモアレの影響を低減することが可能である。逆にモアレのピッチが稜線のピッチと同程度以上の場合には、ローパスフィルタ等の処理で低減することができない。
さらに、現状の技術では、画素はかなり正確なピッチで配列しているが、光ファイバーは場所により、ピッチやコア・クラッド・吸収体の幅が異なる場合がある。光ファイバーと画素のピッチが近い関係にあると、光ファイバーのピッチ変化の影響を受け、モアレのピッチが画像内で変化し、画質を著しく損ねる場合がある。すなわち、画素と光ファイバーのピッチが近いと、モアレの周期が大きい。この点から考えても、モアレの周期はなるべく小さいことが好ましいと言える。
以上を総合して考慮すると、指紋認証に際してモアレの影響を少なくするには、光ファイバー間隔と画素間隔の関係を、モアレの周期、すなわち2/{|(m/Lp)−(n/Lf)|}が500μmより小さくなる関係にすることが好ましい。
本実施の形態では、モアレの周期が500μmより小さくなる条件を満たすように、光ファイバー間隔と画素間隔との関係を設定している。こうすることで、指紋認証に際し、モアレの影響の少ない画像を取得することのできる指紋撮像装置を実現している。
また、光ファイバーの光軸を出射面4に対して所定角度傾斜された光ファイバープレート2を用いると、外光を除去できるというもともとの効果に加え、出射面4の各光ファイバーの断面が楕円形状になる。この楕円形状の長手方向を傾斜角度で調整することで、光ファイバー間隔を画素配列方向に合わせて調整することが容易となる。これにより、モアレの周期が500μmより小さくなる条件を満たすように、画素間隔と光ファイバー間隔との差異を出すことが容易となるという効果も得ることが可能となる。
なお、指紋撮像装置は、上記に限らず、例えば次のような構成でもよい。すなわち、複数の画素が配列された2次元撮像素子5と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレート2とを有し、2次元撮像素子5上に光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置が適用される。ここで、光ファイバーの光軸が光ファイバープレート2の出射面4に対して所定角度θ傾斜しているとする。また、2次元撮像素子5における画素配列の互いに直交する2つの方向をx方向(画素配列方向)及びy方向(画素配列方向に垂直な方向)とし、x方向及びy方向に沿った画素間隔(画素ピッチ)をLpx及びLpyとする。また、出射面4における光ファイバーの配列のx方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔(光ファイバーピッチ)をLfx及びLfyとする。また、光ファイバーの光軸が出射面4に対して傾斜していないとしたときの光ファイバーの配列のx方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfvx及びLfvyとする。
このとき、x方向及びy方向の光ファイバー間隔Lfx及びLfyは、Lfx=Lfvx/Sinθ、Lfy=Lfvyで与えられる。また、x方向の画素間隔Lpxと光ファイバー間隔Lfxとが異なり、かつ、Lpx/2<Lfx<2Lpxである。また、y方向の画素間隔Lpyと光ファイバー間隔Lfyとが異なり、かつ、Lpy/2<Lfy<2Lpyである。そして、m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}<500μmと、2/{|(m/Lpy)−(n/Lfy)|}<500μmとを満たすように構成されている。例えば、m=n=1のとき、2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}<500μmと、2/{|(1/Lpy)−(1/Lfy)|}<500μmとを満たしている。
図2は、図1の指紋撮像装置を用いた指紋認証システムのブロック図を示す。同図に示す指紋認証システムは、図1と同じ構成の指紋撮像装置13のほか、認証処理装置14、ユーザーインターフェース装置15、生体情報データベース16、及び外部装置17を備えている。認証処理装置14は、指紋撮像装置13で撮像した指紋パターンと、生体情報データベース16に登録されている各個人の指紋パターンとの比較認証を行う。ユーザーインターフェース装置15は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶を使った視覚的方法や音声によって、指紋パターンを入力する際にユーザーに対して動作や手順を案内するための装置である。外部装置17は認証結果に応じて動作するものであり、たとえば、ドアの開閉錠やPCへのアクセスなど様々なものが考えられる。
以下、本発明の実施例について、比較例を用いて説明する。
最初に、比較例を3種類挙げて、どのような場合にモアレが問題になるのか説明する。
(比較例1)
まず、図5を参照して、比較例1を説明する。図5は、図1のz方向から見た場合の、光ファイバープレートの光ファイバー7と、2次元撮像素子の画素8との一部の位置関係を模式的に示す図である。図5に示す例では、x方向の画素8のピッチをLp、光ファイバー7のピッチをLfxとし、Lpx=25μm、Lfvx=24.5μmであるとする。
本例は、角度θ=90°のとき、つまり傾斜がないときの例である。傾斜がない場合、光ファイバープレート2は、外光を遮断する役割は果たさないが、指1からの散乱光を2次元撮像素子5へ伝える役割、2次元撮像素子5を物理的・静電気的に保護する役割をなすため、傾斜なしの形態の指紋撮像装置もありえる。
図5において、灰色の線で示す六角形の外周部分は光を通さないクラッド及び光吸収層とし、それに囲まれた白部分が光を出射するコアとする。また画素8の開口は図中に円で示す領域であり、その領域にのみ感度を持つ。図5において、画素8のうち光ファイバー7の図中太線部分(クラッド・吸収体部)に開口がかかるものは、その分出力が暗くなる。
行によって明るさの分布が異なるが、例えば図中A行と示す行の、x方向に対する画素の明るさ遷移を模式的に図の下側に示してある。
モアレは、光ファイバー7と画素8の干渉と捉えることができる。空間周波数が1/Lpxと1/Lfxの2つの周期関数の干渉であるので、その干渉縞の周期は、2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}と計算される。図5の例の場合、モアレの周期は、2450μmと計算される。
指紋の稜線の平均的な周期は、約500μmであると言われている。これと同程度以上の周期のモアレが画像に存在すると、指紋認証の際に指紋と誤認識してしまう可能性があり、認証精度を下げることになる。特に濡れた指や乾燥した指等では、指紋のコントラストが小さいため、認証が困難になる場合がある。
指紋認証アルゴリズムは、指紋の稜線の途切れる点(端点)や分岐する点(分岐点)を特徴点として捉えることで個人認証を行う。モアレのピッチが指紋のピッチに近いと、モアレの明暗の模様をこのような特徴点と間違えてしまう可能性があり問題となる。
モアレのピッチは、稜線のピッチより小さく、稜線の周期の中に細かいモアレの模様が存在する方が良い。その方がアルゴリズム上で端点と間違われる可能性が少なくなる。また、モアレの周期が稜線の周期に比べて小さければ、ローパスフィルタ等の処理でモアレの影響を低減することが可能である。逆にモアレのピッチが稜線のピッチと同程度以上の場合には、ローパスフィルタ等の処理で低減することができない。
さらに、現状の技術では画素8は、かなり正確なピッチで配列しているが、光ファイバー7は場所により、ピッチやコア・クラッド・吸収体の幅が異なる場合がある。光ファイバー7と画素8のピッチが近い関係にあると、光ファイバー7のピッチ変化の影響を受け、モアレのピッチが画像内で変化し、画質を著しく損ねる場合がある。
画素8と光ファイバー7のピッチが近い=モアレの周期が大きいということである。この点から考えても、モアレの周期はなるべく小さいことが好ましいと言える。
以上を総合して考慮すると、指紋認証に際してモアレの影響を少なくするには、光ファイバーピッチと画素ピッチの関係を、モアレの周期が500μmより小さくなる関係にすることが好ましい。
なお、光ファイバーピッチは、場所によるばらつきがあるが、本発明における光ファイバーピッチとは、光ファイバーピッチの平均値または設計値を指すものと定義する。
(比較例2)
次に、図6を参照して、比較例2を説明する。図6の例では、x方向の光ファイバーピッチLfxは24.5μm、画素ピッチLpxは12.5μmである。
図6において、モアレの周期を式2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}より計算すると、約51μmとなり、500μmより小さいので問題ないことになる。
しかし、図6中のA行の明るさ分布を見ると、1画素ごとに明るい、暗い、を繰り返すとともに、点線で示しているような大きな周期の輝度変化が生じている。この周期は、前述した図5のLfx=24.5μm、画素ピッチLpx=25μmの場合と同じ周期である。
この大きな周期の輝度変化があると、やはり指紋認証の妨げになってしまう。この大きな周期の輝度変化は、画素ピッチの2倍ピッチ25μmの周期関数と、光ファイバーピッチ24.5μmの周期関数の干渉と捉えられる。式で表すと、この大きな周期は、2/{|(2/Lpx)−(1/Lfx)|}=2450μmとなる。
以上の例から分かるように、モアレの周期を考える際には、光ファイバーピッチもしくは画素ピッチの、倍周期との干渉も考慮しなければならない。つまり、m、nを2以下の自然数としたとき、2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}の周期のモアレを考慮しなければならない。全てのm、nの組み合わせに対して、前式で表される周期が500μmより小さくなるようにすることが好ましい。
(比較例3)
次に、図7を参照して、比較例3を説明する。本例は、θ=30°の場合の例である。30°の傾斜は、図1に示す方向につけられているとする。傾斜がついていないときのx方向の光ファイバーピッチをLfvx=18μmとしたとき、出射面4における光ファイバーピッチLfxは、Lfx=Lfvx/Sin30°=36μmとなる。x方向の画素ピッチLpx=30μmであり、x方向のモアレの周期に関しては問題ない。
しかし、y方向に対しては、画素ピッチはx方向同様Lpy=30μmだが、光ファイバーピッチがLfy=28μmである。このとき、y方向のモアレの周期を計算すると、2/{|(1/Lpy)−(1/Lfy)|}=840μmとなり、y方向のモアレのピッチが500μmを超えてしまう。このようなケースでも、認証に影響の出やすいモアレが発生する場合がある。
次に、図3及び図4を参照して、モアレが問題となりにくい実施例1、2について説明する。
本実施例では、図1の構成の指紋撮像装置において、光ファイバープレート2の光軸の傾きが30°(θ=30°)の場合の例を示す。30°の傾斜は、図1に示す方向につけられているとする。x方向の傾斜をつける前の光ファイバー7のピッチLfvxを18μmとすると、30°の傾斜により、入射面3と出射面4での光ファイバー7のピッチは、Lfx=Lfvx/Sin30°=36μmとなる。また、x方向の画素8のピッチは、Lpx=30μmである。本実施例における、z方向から見た光ファイバー7と画素8の位置関係の模式図を図3に示す。
上記条件のもとで、モアレの周期2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}を計算すると、m=n=1のとき、約360μmで、その他の組み合わせでは、これより小さい。よって、本実施例の指紋撮像装置は、m、n全ての組み合わせに対し、前式で計算されるモアレの周期が500μmより小さくすることができ、モアレの影響を少なくすることができる。
例えば、本実施例において、θ=36°である場合、Lfx=約30.6μmとなり、m=n=1で計算されるモアレの周期は、約2497μmとなってしまい、認証でモアレの影響が出る領域になってしまう。
モアレの影響がなくなるように調整できるパラメータは、画素ピッチLpxと、傾ける前の光ファイバーピッチLfvxと、角度θの3つである。このうち、画素ピッチLpxと、傾ける前の光ファイバーピッチLfvxは、2次元撮像素子5や光ファイバープレート2の種類を変更しなくては変えられない。それに対し、角度θは光ファイバープレート2の切り出し角度だけ変更すれば変えられるので、比較的容易に調整可能である。
よって、角度θによりモアレの影響の少ない条件へ調整することは非常に有効である。ただし、角度θは外光のカット率や明るさ、コスト等にも影響するのでそれらも考慮して決める必要がある。
特許文献1に示されるように、例えばコアの屈折率が1.519、クラッドの屈折率が1.519の場合、角度θが外光カット角度31.54°以下の場合は、原理的には空気中から入る外光を全て遮断する。しかし、それより大きい角度では、角度を大きくするほど外光の影響が出やすくなる。反対に角度を小さくしていくと暗くなっていき、得られる指紋画像の出力が小さくなる。また角度が小さいほど、1ロットからの光ファイバープレート2の取り数が減るのでコストは高くなる。これらの影響と、モアレの影響を総合的に加味し、角度θは決める必要がある。
例えば、暗くなることが構わなければ、角度θは外光カット角度以下にしつつ、モアレの周期が500μm以下になるようにするのが良い。また、外光の影響が増えても構わなければ、θは外光カット角度以上で、モアレの周期が500μm以下にしても良い。
図4に本実施例として、本発明の要求を満たす場合の例を示す。本実施例は、比較例3に対する解決策という位置付けとして示す。比較例の状況において、光ファイバープレート2と2次元撮像素子5は同じものを使うしかないとする。つまり、Lpx、Lfvx、Lfvyは変えることが出来ない。変えることができるのは、傾斜をつける方向と、傾斜角度θの大きさ、および光ファイバープレート2と2次元撮像素子5の向きの関係だけとする。
まず、光ファイバープレート2を90°回転して考える。つまり、Lfvx=28μm、Lfvy=18μmとなる。この90°回転したときのx方向の、出射面4における光ファイバーピッチがLfx=Lfvx/Sin36°=47.6°μmとなるように36°の傾斜をつける。
こうすると、x方向のモアレの周期2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}は、m=1、n=2のとき約230μmで、それ以外の場合はそれより小さい。また、y方向のモアレの周期2/{|(m/Lpy)−(n/Lfy)|}は、m=1、n=1のとき90μmで、それ以外の場合はそれより小さい。よってモアレの周期はx、y方向とも500μmより小さくなり、認証の際、モアレの影響の少ない条件となる。
以上のように、傾斜をつける方向や光ファイバープレート2と2次元撮像素子5の向きの関係を調整することは有効である。上記の実施例の場合、x、y方向の画素ピッチが同じなので、光ファイバープレート2を90°回転させてもピッチの関係は変わらない。それにも関わらず90°回転させたのは、図1に示す側面光出射部分12の位置を考慮してのことである。この側面光出射部分12は、光ファイバープレート2の側面からの光が出射する部分であり、指紋の画像を撮ることができない領域になる。この領域をx方向に持ってくるか、y方向に持ってくるかは、2次元撮像素子5の形状や指紋撮像装置全体の構成を考慮して決める必要がある。
なお、本実施例では、傾斜をつけるx方向を六方格子の向かい合う頂点を結ぶ対角線の方向とした。現在このような方向に傾斜をつけた光ファイバープレートを用いた指紋撮像装置は知られていない。しかし、比較例3に示すように、傾斜をつけていないときのこの方向の光ファイバーピッチと画素ピッチが近い場合には、この方向に傾斜をつけて周期の大きいモアレを避けることは有効である。
なお、上記の実施例1、2では、画素ピッチはそのままに、光ファイバーピッチの異なる光ファイバープレート2を用いるようにしたが、逆に光ファイバーピッチはそのままに、画素ピッチの異なる2次元撮像素子5を用いるようにしても良い。
また、図3及び図4では、画素の開口は、画素ピッチに比べてかなり小さく、1/4程度に描かれているが、画素の開口はどの程度でも良い。開口率が大きいほどモアレのコントラストは小さくなる。しかし存在しないわけではなく、モアレの周期は同様に光ファイバー7と画素8のピッチの関係のみで決まる。指紋認証において、モアレの影響をより少なくするためには、2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}<500μmとなるようにすることが望ましい。
また、上記の実施例1、2では、x方向に関するピッチについて書いたが、その他のy方向等に関しても同じように考えることができる。
また、上記の実施例1、2では、光ファイバー7が六方格子で、画素8が正方格子の場合を書いたが、その他の場合でも本発明は適用できる。例えば、光ファイバー7が長方格子で、画素8が六方格子であっても良い。
またの上記の実施例1、2では、光ファイバーをある画素配列方向(x方向)に傾斜して設置する場合を示した。この場合光ファイバープレートの加工、切り出しが容易であると利点がある。しかし傾斜する方向は、この限りではない。y方向に傾斜させても良い。またx方向とy方向の間の方向に傾斜させても良い。この場合x方向、y方向に対してモアレの出にくい条件を容易に見出すことができる。この場合傾斜角は、x方に対する傾斜角、y方向に対する傾斜角を考慮すれば良い。
本発明は、指紋撮像装置と、この指紋撮像装置で得られた指紋画像を用いて指紋認証を行う認証システムとの用途に利用可能である。
本発明の実施の形態に係る指紋撮像装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施の形態に係る指紋撮像装置を用いた指紋認証システムの全体構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施例1に係る指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係及びその位置に対する画素の明るさの遷移を説明する模式図である。 本発明の実施例2に係る指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係を示す模式図である。 比較例1に係る指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係及びその位置に対する画素の明るさの遷移を説明する模式図である。 比較例2に係る指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係及びその位置に対する画素の明るさの遷移を説明する模式図である。 比較例3に係る指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係を示す模式図である。 従来例の指紋撮像装置の構成を示す模式的な断面図である。 従来例の指紋撮像装置の光ファイバーと画素との位置関係及びその位置に対する画素の明るさの遷移を説明する模式図である。
符号の説明
1 指
2 光ファイバープレート
3 入射面
4 出射面
5 2次元撮像素子
6 画素部
7 光ファイバー
8 画素
9 PCB基板
10 LED光源
11 接着層
12 側面光出射部分
13 指紋撮像装置
14 認証処理装置
15 ユーザーインターフェース装置
16 生体情報データベース
17 外部装置

Claims (6)

  1. 複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、
    前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、
    前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の所定方向に沿った画素間隔をLpとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとしたとき、
    前記光ファイバー間隔Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、
    前記画素間隔Lpと前記光ファイバー間隔Lfとが異なり、
    Lp/2<Lf<2Lpであり、
    2/{|(1/Lp)−(1/Lf)|}<500μmを満たすように構成されたことを特徴とする指紋撮像装置。
  2. 複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、
    前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、
    前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の所定方向に沿った画素間隔をLpとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記所定方向に沿った光ファイバー間隔をLfvとしたとき、
    前記光ファイバー間隔Lfは、Lf=Lfv/Sinθで与えられ、
    前記画素間隔Lpと前記光ファイバー間隔Lfとが異なり、
    Lp/2<Lf<2Lpであり、
    m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、
    2/{|(m/Lp)−(n/Lf)|}<500μmを満たすように構成されたことを特徴とする指紋撮像装置。
  3. 複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、
    前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、
    前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の互いに直交する2つの方向をx方向及びy方向とし、前記x方向及びy方向に沿った画素間隔をLpx及びLpyとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfx及びLfyとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfvx及びLfvyとしたとき、
    前記x方向及びy方向の光ファイバー間隔Lfx及びLfyは、Lfx=Lfvx/Sinθ、Lfy=Lfvyで与えられ、
    前記x方向の画素間隔Lpxと光ファイバー間隔Lfxとが異なり、かつ、Lpx/2<Lfx<2Lpxであり、
    前記y方向の画素間隔Lpyと光ファイバー間隔Lfyとが異なり、かつ、Lpy/2<Lfy<2Lpyであり、
    2/{|(1/Lpx)−(1/Lfx)|}<500μmと、
    2/{|(1/Lpy)−(1/Lfy)|}<500μmとを満たすように構成されたことを特徴とする指紋撮像装置。
  4. 複数の画素が配列された2次元撮像素子と、複数の光ファイバーが配列された光ファイバープレートとを有し、前記2次元撮像素子上に前記光ファイバープレートが配置された指紋撮像装置であって、
    前記光ファイバーの光軸が前記光ファイバープレートの出射面に対して所定角度傾斜され、
    前記所定角度をθとし、前記2次元撮像素子における前記画素の配列の互いに直交する2つの方向をx方向及びy方向とし、前記x方向及びy方向に沿った画素間隔をLpx及びLpyとし、前記出射面における前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfx及びLfyとし、前記光ファイバーの光軸が前記出射面に対して傾斜していないとしたときの前記光ファイバーの配列の前記x方向及びy方向に沿った光ファイバー間隔をLfvx及びLfvyとしたとき、
    前記x方向及びy方向の光ファイバー間隔Lfx及びLfyは、Lfx=Lfvx/Sinθ、Lfy=Lfvyで与えられ、
    前記x方向の画素間隔Lpxと光ファイバー間隔Lfxとが異なり、かつ、Lpx/2<Lfx<2Lpxであり、
    前記y方向の画素間隔Lpyと光ファイバー間隔Lfyとが異なり、かつ、Lpy/2<Lfy<2Lpyであり、
    m、nを2以下の自然数として、全てのm、nの組み合わせに対し、
    2/{|(m/Lpx)−(n/Lfx)|}<500μmと、
    2/{|(m/Lpy)−(n/Lfy)|}<500μmとを満たすように構成されたことを特徴とする指紋撮像装置。
  5. 請求項3又は4に記載の指紋撮像装置において、
    前記光ファイバーは、六方格子を成して配列し、
    前記x方向は、前記六方格子の形状を成す六角形の向かい合う頂点に引いた対角線の方向であることを特徴とする指紋撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の指紋撮像装置により得られた指紋画像を用いて、指紋認証を行うことを特徴とする認証システム。
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