JP6586039B2 - プレキャスト部材の製造方法、及びプレキャスト部材 - Google Patents

プレキャスト部材の製造方法、及びプレキャスト部材 Download PDF

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本発明は、プレキャスト部材の製造方法、及びプレキャスト部材に関する。
構造物の外装を構成するプレキャスト部材が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2006−112131号公報 特開平4−09627号公報 特開2010−270480号公報
ところで、色が異なる第1コンクリート及び第2コンクリートによってプレキャスト部材を成形することで、プレキャスト部材の意匠性を高めることが考えられる。
しかしながら、この場合、第1コンクリートと第2コンクリートとの境界部において、第1コンクリートと第2コンクリートとが混ざると、当該境界部の見栄えが悪くなる可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、プレキャスト部材の意匠性を高めつつ、第1コンクリートと第2コンクリートとが混ざることを抑制することを目的とする。
請求項1に記載のプレキャスト部材の製造方法は、上方からコンクリートが打設される上側型枠部と、前記上側型枠部の底面から下方へ延出する下側型枠部と、を備える型枠によってプレキャスト部材を製造するプレキャスト部材の製造方法であって、前記下側型枠部の上部開口の縁部にノロ止め部材を配置した状態で、該下側型枠部に第1コンクリートを打設する第1コンクリート打設工程と、前記第1コンクリートと色が異なる第2コンクリートを前記上側型枠部に打設する第2コンクリート打設工程と、を備える。
請求項1に係るプレキャスト部材の製造方法によれば、下側型枠部の上部開口の縁部にノロ止め部材を配置し、これを堰とすることで、第1コンクリートのノロが上側型枠部の底面側へ流れ出すことが抑制される。これにより、上側型枠部内において、第1コンクリートと第2コンクリートとが混ざることが抑制される。
請求項2に記載のプレキャスト部材の製造方法は、請求項1に記載のプレキャスト部材の製造方法において、前記第2コンクリート打設工程において、前記ノロ止め部材を撤去した状態で、前記上側型枠部に第2コンクリートを打設する。
請求項2に係るプレキャスト部材の製造方法によれば、第2コンクリート打設工程において、ノロ止め部材を撤去した状態で、上側型枠部に第2コンクリートを打設する。これにより、第1コンクリートと第2コンクリートとの間に、ノロ止め部材による溝が形成されなくなる。したがって、プレキャスト部材の強度低下が抑制される。
請求項3に記載のプレキャスト部材の製造方法は、請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト部材の製造方法において、前記第2コンクリート打設工程において、前記下側型枠部に打設された前記第1コンクリートが硬化する前に、前記上側型枠部に前記第2コンクリートを打設する。
請求項3に係るプレキャスト部材の製造方法によれば、第2コンクリート打設工程において、下側型枠部に打設された第1コンクリートが硬化する前に、上側型枠部に第2コンクリートを打設する。これにより、第1コンクリートと第2コンクリートとが付着し易くなる。したがって、第1コンクリートと第2コンクリートとの一体性を高めることができる。
一方、第1コンクリートが硬化する前に、第2コンクリートを打設すると、第1コンクリートのノロが第2コンクリートに混ざり易くなる。
これに対して本発明では、第1コンクリート打設工程において、下側型枠部の上部開口の縁部にノロ止め部材を配置することで、第1コンクリートのノロが上側型枠部の底面側へ流れ出すことが抑制される。これにより、上側型枠部内において、第1コンクリートと、第2コンクリートとが混ざることが抑制される。
請求項4に記載のプレキャスト部材は、コンクリートで形成された本体部と、前記本体部と色が異なるコンクリートで形成され、該本体部の表面から張り出す張出し部と、を備え、前記本体部の前記表面には、前記本体部と前記張出し部との境界部に沿って延びる溝が形成される。
請求項4に係るプレキャスト部材によれば、本体部と張出し部とは、色が異なるコンクリートで形成される。これにより、プレキャスト部材の意匠性が高められる。
また、本体部の表面には、本体部と張出し部との境界部に沿って延びる溝が形成される。ここで、プレキャスト部材の製造時には、例えば、溝を成形するための棒状部材が堰となるため、張出し部用の型枠部に打設されるコンクリートのノロが、本体部用の型枠部へ流れ出すことが抑制される。これにより、本体部用の型枠部において、色が異なるコンクリートが混ざることが抑制される。したがって、プレキャスト部材の意匠性が高められる。
さらに、製造されたプレキャスト部材では、溝によって本体部と張出し部との境界部が影となり、外部から見え難くなる。これにより、本体部と張出し部との境界部において、仮に色が異なるコンクリートが混ざったとしても、当該境界部は、上記のように外部から見え難くなる。したがって、プレキャスト部材の意匠性がさらに高められる。
以上説明したように、本発明によれば、プレキャスト部材の意匠性を高めつつ、第1コンクリートと第2コンクリートとが混ざることを抑制することができる。
一実施形態に係るプレキャスト部材の製造方法によって製造されたプレキャスト部材を示す縦断面図である。 図2は、一実施形態に係るプレキャスト部材の製造方法で用いる型枠を示す縦断面図である。 図3は、図2に示される型枠の第2下側型枠部に、第1コンクリートを打設した状態を示す縦断面図である。 図4は、図3に示される型枠の上側型枠部及び第1下側型枠部に、第2コンクリートを打設した状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るプレキャスト部材、及びプレキャスト部材の製造方法について説明する。
図1には、本実施形態に係るプレキャスト部材の製造方法(以下、単に「製造方法」ともいう)によって製造されたプレキャスト部材(プレキャストコンクリート部材)20が示されている。このプレキャスト部材20は、構造物10の外壁を構成するプレキャスト外装材とされている。
図1に示されるように、プレキャスト部材20は、外壁部22と、上側張出し部24と、下側張出し部26とを有している。外壁部(壁部)22は、スラブ12と、スラブ12の上方に配置された窓枠(サッシ)14とに亘って配置されており、構造物10の外壁を構成している。この外壁部22とスラブ12とは、図示しない鉄筋等を介して互いに接合されている。
なお、スラブ12は、梁13に支持されている。また、プレキャスト部材20の下には、外壁パネル17が配置されている。さらに、窓枠14の内側には、窓ガラス16が設けられている。
外壁部22の上面には、窓枠受け部28が形成されている。窓枠受け部28は、外壁部22の上面における内側(室内側)に形成された平坦面とされている。この窓枠受け部28には、窓枠14の下枠部14Lが設置されている。なお、外壁部22は、本体部の一例である。
上側張出し部24は、外壁部22の上部から外側へ張り出している。この上側張出し部24の上面24Uは、外側へ向かって下側へ傾斜されている。つまり、上側張出し部24の上面24Uには、排水勾配が付けられている。一方、上側張出し部24の下面24Lは、水平又は略水平に延びる水平面とされている。この上側張出し部24は、例えば、窓枠14の窓台(面台)として用いられ、図示しないプランターボックス等が設置される。
下側張出し部26は、外壁部22の下部(下端部)から外側へ張り出している。この下側張出し部26の張出し長さSは、上側張出し部24の張出し長さTよりも長くされている。また、下側張出し部26の上面26Uは、外側へ向かって下側へ傾斜されている。つまり、下側張出し部26の上面26Uには、排水勾配が付けられている。一方、下側張出し部26の下面26Lは、水平又は略水平に延びる水平面とされている。この下側張出し部26は、例えば、庇や軒として用いられる。
なお、上側張出し部24及び下側張出し部26の張出し長さT,Sは、適宜変更可能であり、例えば、張出し長さSが張出し長さTよりも短くても良いし、張出し長さT,Sが同じであっても良い。
ここで、プレキャスト部材20は、互いに色が異なる2色の第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2によって形成されている。具体的には、プレキャスト部材20の下側張出し部26は、第1コンクリートC1で形成されている。一方、プレキャスト部材20の外壁部22及び上側張出し部24は、第2コンクリートC2で形成されている。これにより、プレキャスト部材20の意匠性が高められている。
また、外壁部22の外面22Aにおける下側張出し部26側の端部には、溝30が形成されている。溝30は、断面矩形状に形成されており、外壁部22と下側張出し部26との境界部Kに沿って形成されている。より具体的には、溝30は、プレキャスト部材20の横幅方向(図1の紙面奥行方向)に沿って形成されている。この溝30は、後述するノロ止め部材70によって形成される。なお、外壁部22の外面22Aは、本体部の表面の一例であり、下側張出し部26は、張出し部の一例である。
(プレキャスト部材の製造方法)
次に、プレキャスト部材20の製造方法の一例について説明する。
(型枠)
先ず、プレキャスト部材20を製造する型枠40の構成について説明する。図2に示されるように、型枠40は、上側型枠部42と、第1下側型枠部50と、第2下側型枠部60と、ノロ止め部材70とを有している。この型枠40は、例えば、鋼製とされる。
上側型枠部42は、第1下側型枠部50及び第2下側型枠部60の上側に配置されている。また、上側型枠部42は、上側にコンクリートの打設開口44を有している。この上側型枠部42は、プレキャスト部材20の外壁部22(図1参照)を成形する。この際、上側型枠部42の底面42Lによって、外壁部22の外面22Aが成形される。
第1下側型枠部50は、上側型枠部42の一端側(図2では左側)の底面42Lから下方へ延出している。また、第1下側型枠部50は、上側に上部開口52を有している。この第1下側型枠部50は、プレキャスト部材20の上側張出し部24(図1参照)を形成する。
第2下側型枠部60は、上側型枠部42の他端側の底面42Lから下方へ延出している。また、第2下側型枠部60は、上側に上部開口62を有している。この第2下側型枠部60は、プレキャスト部材20の下側張出し部26(図1参照)を形成する。なお、第2下側型枠部は、下側型枠部の一例である。
ノロ止め部材70は、例えば、発泡材や木材等によって棒状に形成される。このノロ止め部材70は、第2下側型枠部60の上部開口62における第1下側型枠部50側の縁部62Aに、プレキャスト部材20の横幅方向(図2の紙面奥行方向)に沿って配置される。
(プレキャスト部材の製造方法)
次に、プレキャスト部材20の製造方法について具体的に説明する。先ず、図3に示されるように、第1コンクリート打設工程において、第2下側型枠部60の上部開口62における縁部62Aにノロ止め部材70を配置した状態で、矢印Pで示されるように、打設開口44から第2下側型枠部60に第1コンクリートC1を打設する。
この際、第2下側型枠部60から上側型枠部42の底面42Lへ流れ出す第1コンクリートC1のノロが、ノロ止め部材70によって堰き止められる。なお、第2下側型枠部60には、第1コンクリートC1を打設する前に、必要に応じて適宜配筋しておく。
次に、図4に示されるように、第2コンクリート打設工程において、矢印Pで示されるように、打設開口44から上側型枠部42及び第1下側型枠部50に第2コンクリートC2を打設する。この際、第2下側型枠部60に打設された第1コンクリートC1が硬化する前に、上側型枠部42及び第1下側型枠部50に第2コンクリートC2を打設する。これにより、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2との付着性を確保する。なお、上側型枠部42及び第1下側型枠部50には、第2コンクリートC2を打設する前に、必要に応じて適宜配筋しておく。
次に、第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2が硬化した後に、脱型工程において、型枠40を脱型する。これにより、プレキャスト部材20が製造される。
なお、第2コンクリートC2は、例えば、第2下側型枠部60に第1コンクリートC1を打設してから所定時間(例えば、1時間)以内に、上側型枠部42及び第1下側型枠部50に打設することが望ましい。これにより、前述したように、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2との付着性が確保される。したがって、プレキャスト部材20の強度低下を抑制することができる。
また、第2コンクリートC2を打設するタイミングを時間で管理することにより、プレキャスト部材20の製造管理(施工管理)が容易となる。したがって、プレキャスト部材20の製造性を向上させることができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係る製造方法によれば、プレキャスト部材20の下側張出し部26は、第1コンクリートC1で形成し、プレキャスト部材20の外壁部22及び上側張出し部24は、第1コンクリートC1と色が異なる第2コンクリートC2で形成する。これにより、プレキャスト部材20の意匠性が高められる。
また、第2下側型枠部60の上部開口62の縁部62Aにノロ止め部材70を配置し、これを堰とすることで、第1下側型枠部50に打設された第1コンクリートC1のノロが上側型枠部42の底面42L側へ流れ出すことが抑制される。これにより、上側型枠部42内において、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざることが抑制される。したがって、プレキャスト部材20の意匠性が向上する。
このように本実施形態では、2色の第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2によってプレキャスト部材20の意匠性を高めつつ、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざることを抑制することができる。
また、本実施形態では、第2コンクリート打設工程において、第2下側型枠部60に打設された第1コンクリートC1が硬化する前に、上側型枠部42及び第1下側型枠部50に第2コンクリートC2を打設する。これにより、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが付着し易くなる。したがって、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2との一体性を高めることができる。
ここで、第1コンクリートC1が硬化する前に、第2コンクリートC2を打設すると、第1コンクリートC1のノロが第2コンクリートC2に混ざり易くなる。
この対策として本実施形態では、前述したように、第1コンクリート打設工程において、第2下側型枠部60の上部開口62の縁部62Aにノロ止め部材70を配置した状態で、第2下側型枠部60に第1コンクリートC1を打設する。これにより、ノロ止め部材70が堰となるため、第1コンクリートC1のノロが、上側型枠部42の底面42L側へ流れ出すことが抑制される。したがって、上側型枠部42内において、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざることが抑制される。
このように本実施形態では、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2との付着性を確保しつつ、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざることを抑制することができる。
しかも、製造されたプレキャスト部材20の外壁部22の外面22Aには、外壁部22と下側張出し部26との境界部Kに沿って延びる溝30(図1参照)が形成される。この溝30によって、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2との境界部Kが影となり、当該境界部Kが外部から見え難くなる。これにより、境界部Kにおいて、仮に第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざったとしても、当該境界部Kは、上記のように外部から見え難くなる。したがって、プレキャスト部材20の意匠性をさらに高めることができる。
(色の補足)
ここで、第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2の色(カラーコンクリート)について補足する。
第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2には、例えば、アースカラー等の種々の色が採用可能とされる。また、第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2の色合いは、顔料ブレンドの比率だけでなく、例えば、プレキャスト部材20の外面22Aに対するブラスト処理の強弱や、第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2に添加される撥水剤の種類等によっても調整可能とされる。
なお、白色の白セメントを使用すると、コンクリートの色合いの微調整が容易となるが、白セメントは、他の色のセメントと比較して高価であるため、コストがかかる可能性がある。これに対して本実施形態では、前述したように、コンクリートの顔料ブレンドに加え、プレキャスト部材20の外面22Aに対するブラスト処理の強度等により、コンクリートの色合いを調整する。これにより、本実施形態では、白セメントを使用せずに、コンクリートの色合いを微調整することができる。したがって、コストを削減することができる。
しかも、工場等で、コンクリートの顔料をブレンドしたり、プレキャスト部材20の外面22Aに対するブラスト処理をしたりすることで、第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2の色合いの微調整が容易となる。したがって、複数のプレキャスト部材20を製造する場合には、複数のプレキャスト部材20間の色合いのバラツキを抑制することができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、第2コンクリート打設工程において、上側型枠部42からノロ止め部材70を撤去せずに、上側型枠部42及び第1下側型枠部50に第2コンクリートC2を打設した例を示したが、上記実施形態は、これに限らない。例えば、第1コンクリート打設工程において、ノロ止め部材70によって第2下側型枠部60から上側型枠部42の底面42Lへ流れ出すノロを堰き止めた状態で、ノロを取り除き、若しくはノロを硬化させる。その後、型枠40からノロ止め部材70を撤去し、この状態で、第2コンクリート打設工程において、上側型枠部42及び第1下側型枠部50に第2コンクリートC2を打設しても良い。
この場合、第1コンクリートC1と第2コンクリートC2とが混ざることが抑制されるとともに、製造されたプレキャスト部材20に、ノロ止め部材70による溝30が形成されなくなる。したがって、プレキャスト部材20の意匠性を高めつつ、プレキャスト部材20の強度低下を抑制することができる。
また、上記実施形態の型枠40の形状及び大きさは、製造されるプレキャスト部材の形状及び大きさに応じて適宜変更可能である。したがって、例えば、型枠40から第1下側型枠部50を省略しても良い。
また、上記実施形態では、構造物10の外壁を構成するプレキャスト部材20を製造する例を示したが、上記実施形態に係る製造方法は、種々のプレキャスト部材を製造することができる。
また、上記実施形態では、プレキャスト部材20を2色の第1コンクリートC1及び第2コンクリートC2によって製造したが、上記実施形態は、これに限らない。例えば、プレキャスト部材20の外壁部22、上側張出し部24、及び下側張出し部26を別々の色のコンクリートで製造しても良い。つまり、プレキャスト部材は、3色以上のコンクリートで製造しても良い。また、外壁部22と、上側張出し部24及び下側張出し部26とを異なる色のコンクリートで製造しても良い。この場合、例えば、第1下側型枠部50の上部開口52の縁部に、ノロ止め部材を設置すれば良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
20 プレキャスト部材
22 外壁部(本体部)
26 下側張出し部(張出し部)
30 溝
40 型枠
42 上側型枠部
42L 底面(上側型枠部の底面)
60 第2下側型枠部(下側型枠部)
62 上部開口(下側型枠部の上部開口)
62A 縁部
70 ノロ止め部材
C1 第1コンクリート
C2 第2コンクリート

Claims (4)

  1. 上方からコンクリートが打設される上側型枠部と、前記上側型枠部の底面から下方へ延出する下側型枠部と、を備える型枠によってプレキャスト部材を製造するプレキャスト部材の製造方法であって、
    前記下側型枠部の上部開口の縁部にノロ止め部材を配置した状態で、該下側型枠部に第1コンクリートを打設する第1コンクリート打設工程と、
    前記第1コンクリートと色が異なる第2コンクリートを前記上側型枠部に打設する第2コンクリート打設工程と、
    を備えるプレキャスト部材の製造方法。
  2. 前記第2コンクリート打設工程において、前記ノロ止め部材を撤去した状態で、前記上側型枠部に第2コンクリートを打設する、
    請求項1に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  3. 前記第2コンクリート打設工程において、前記下側型枠部に打設された前記第1コンクリートが硬化する前に、前記上側型枠部に前記第2コンクリートを打設する、
    請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  4. コンクリートで形成された本体部と、
    前記本体部と色が異なるコンクリートで形成され、該本体部の表面から張り出す張出し部と、
    を備え、
    前記本体部の前記表面には、前記本体部と前記張出し部との境界部に沿って延びる溝が形成される、
    プレキャスト部材。
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