JP6585614B2 - 並置された多層膜の高解像度パターン形成 - Google Patents

並置された多層膜の高解像度パターン形成 Download PDF

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Description

本発明は、高解像度パターン形成の分野に関する。とりわけ本発明は、並置された多層膜の高解像度パターン形成方法および並置された多層構造体の高解像度パターン形成方法に関する。本発明は、たとえば異なる有機半導体層の非重複パターンの高解像度パターン形成方法および少なくとも1つの有機半導体層を含む積層体の非重複パターンの高解像度パターン形成方法に関する。
有機半導体を用いて表示素子および撮像素子を製造するには、高い信頼性および解像度のパターン形成方法が必要である。たとえば有機発光ダイオード(OLED)表示素子のマルチカラー発光または撮像素子のマルチカラー感度を実現するために、異なる有機半導体層または異なる有機半導体積層体を基板上に並べてパターン形成することができるパターン形成方法であることが好ましい。
いくつかのパターン形成方法が当業者に知られている。たとえば有機電子デバイスの製造方法で広く用いられているパターン形成技術は、シャドウマスク技術に基づくものである。微細金属マスクをシャドウマスクとして用いることにより、蒸着中に有機半導体を直接パターン形成することができる。こうした技術によれば、30μmオーダの寸法またはそれより高次の寸法を有する構成要素(特徴物)を形成することができる。しかしながら、こうした手法の問題点は、きわめて正確に位置合わせすることができない点にある。シャドウマスク技術に関する問題点は、ハードウェアのメンテナンスがかなり面倒であり、大きな基板サイズにスケールアップ(拡張する)ことが困難である点にある。
インクジェット印刷等の添加技術(吐出技術)が当業者に知られている。この技術によれば、シャドウマスク技術と同等の解像度を実現することができる。しかしながら、添加技術は、多層積層体等の複雑な積層体にはあまり適していない。たとえば正確な位置合わせが困難となる場合がある。
他のいくつかのパターン形成方法として、たとえば予めパターン形成された基板上にスピンキャストすることを含む自己組織化(自発的秩序形成)技術が当業者に知られている。しかし、こうした手法では、特定の有機活性層に対する吸引/反発パターン形成材料を慎重に選択する必要がある。パターン転写手法の別の具体例は、レーザ誘起前方転写法(LIFT)である。しかしながら、こうした手法においては解像度が5〜10μmに限定され、熱転写法においては有機デバイスの電気特性を損なう場合がある。
大きなウエハサイズで再現性よく10μm未満のパターン解像度を実現する上で有望視されている技術は、フォトリソグラフィ技術である。しかしながら、標準的なフォトレジストとして用いられるほとんどの溶剤、およびレジスト現像ならびに/もしくはレジスト剥離に用いられる溶剤は、有機層を溶解するか、またはダメージを与えることがあり、有機半導体と組み合わせてフォトリソグラフィ技術を用いることは容易ではない。
直交処理法により、フォトリソグラフィを用いて有機層をパターン形成することができ、このときフッ素含有フォトレジストを用いる。この手法によれば、標準的なフォトリソグラフィ装置を用いてミクロンオーダの解像度が得られる。たとえば米国特許出願公開第2013/0236999号には、直交処理法により、マルチカラー有機発光ダイオード(OLED)の製造方法が開示され、マルチカラー発光層またはマルチカラー発光積層体は、それぞれ異なる色の光を発するが、単一の基板上に並べて配置されてパターン形成され、複数の発光要素を構成している。しかしながら、この手法は、フッ素含有プロダクト(フッ素含有処理剤)を製造する上でコストがかかり、こうしたフッ素含有プロダクトを廃棄するのにも費用が嵩み、面倒である。
米国特許出願公開第2012/0252150号には、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイの製造方法が開示され、異なる色に対応する異なる有機エレクトロルミネッセンス要素がフォトリソグラフィ法により標準的な従来式のフォトレジストを用いて形成される。この手法は、たとえば水溶性材料からなる積層体を含む第1のマスク層と、第2のマスク層およびフォトレジストとしてレジスト液中で不溶性の材料とを用いる。このように、下位層の有機化合物層をフォトリソグラフィ法によりパターン形成する際、有機化合物層が溶解し、ダメージを受けるリスクを低減することができる。第1のマスク層および第2のマスク層を残しておき、他のパターン形成された有機化合物層を形成するステップ等、後のステップにおいて、パターン形成された有機化合物層を保護するために用いる。
米国特許出願公開第2013/0236999号明細書 米国特許出願公開第2012/0252150号明細書
本発明に係る実施形態の目的は、有機半導体層等の重なり合わない複数層を形成する方法および/またはフォトリソグラフィ手段により基板上に重なり合わない異なる積層体を形成する方法を提供する。
上記目的は、本発明に係る方法およびデバイスにより実現される。
本発明に係る実施形態の利点は、従来式のフォトレジスト材料を利用することができる点にある。
本発明に係る実施形態の利点は、従来技術による方法と比較して、フォトリソグラフィプロセスによる層または積層体に対するダメージまたは劣化のリスクを小さくできる点にある。
本発明に係る実施形態は、有利にも、集積された複数の有機光センサまたは有機発光ダイオードのサブ画素要素とともに、カラーフィルタまたはスマート画素もしくはスマート画素アレイを用いることなく、高解像度フルカラーディスプレイおよび光センサアレイ等の高い解像度が要求される有機電子デバイスの製造方法に応用することができる。
本発明は、単一の連続した基板上の第1の位置(複数の第1の位置)に第1のパターン形成済デバイス層、および基板上の第2の位置(複数の第2の位置)に第2のパターン形成済デバイス層を備えたデバイスを製造する方法に関する。この方法は、この方法は、基板上に第1の中間層を積層するステップと、第1の位置(複数の第1の位置)にある第1の中間層を除去するために第1の中間層をパターン形成するステップと、第1のデバイス層を積層するステップと、第2の中間層を積層するステップと、第2の位置(複数の第2の位置)にある第2の中間層およびその下位層を除去するために、第2の中間層およびその下位層をパターン形成するステップと、第2のデバイス層を積層するステップと、後に、第1の位置(複数の第1の位置)において第1のパターン形成済デバイス層および第2の位置(複数の第2の位置)において第2のパターン形成済デバイス層を形成するために第1のデバイス層および第2のデバイス層をパターン形成するステップとを有する。
本発明に係る方法はさらに、第1のデバイス層および第2のデバイス層をパターン形成する前記ステップの前において、第3の中間層を積層するステップと、第3の位置(複数の第3の位置)にある第3の中間層およびその下位層を除去するために、第3の中間層およびその下位層をパターン形成するステップと、第3のデバイス層を積層するステップとを有する。これらのステップは、追加的な対応する複数の位置で追加的なパターン形成済デバイス層を形成するために繰り返される。すべてのデバイス層は、後に、すなわちすべてのデバイス層が積層された後、単一のパターンプロセスでこれらのデバイス層のパターン形成を行う。
本発明に係る実施形態において、第1のデバイス層は、少なくとも2つの層からなる積層体であるか、および/または第2のデバイス層は、少なくとも2つの層からなる積層体であるか、および/または第3のデバイス層は、少なくとも2つの層からなる積層体であるか、追加的なデバイス層は、少なくとも2つの層からなる積層体であってもよい。
第1のデバイス層、第2のデバイス層、第3のデバイス層、および任意の追加的なデバイス層は、エレクトロルミネセント層、フォトレジスト層、または半導体層であってもよい。たとえば、第1のデバイス層は第1の有機半導体層であり、第2のデバイス層は第2の有機半導体層であり、第3のデバイス層は第3の有機半導体層であってもよい。第1の有機半導体層、第2の有機半導体層、および第3の有機半導体層は、実質的に異なる材料組成を有し、異なる光スペクトルで光を検知し、または発光するものであってもよい。
本発明に係る実施形態では、第1の中間層、第2の中間層、第3の中間層、および任意の追加的な中間層は水溶性の層またはアルコール溶解性の層であってもよい。中間層は、たとえばポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、またはプルラン等を含むポリマを含有してもよいが、本願開示内容はこれらに限定されるものではない。中間層は、水および/またはアルコールを含有する溶剤を含むものであってもよい。アルコールは、たとえばイソプロピルアルコール等のアルコキシル基を含まないアルコールであってもよいが、本願開示内容はこれらに限定されるものではない。アルコールは、たとえば水溶性アルコールであってもよい。溶剤は水のみ、アルコールのみ、または水ならびに水溶性アルコールの混合液を含むものであってもよい。
本発明に係る実施形態において、第1のデバイス層、第2のデバイス層、および第3のデバイス層をパターン形成するステップは、第1の位置(複数の第1の位置)、第2の位置(複数の第2の位置)、および第3の位置(複数の第3の位置)を覆うパターン形成済フォトレジスト層を配置するステップと、パターン形成済フォトレジスト層をマスクとして用いて、基板が露出するまでエッチングを行うステップと、水またはアルコールで、第1の中間層、第2の中間層、および第3の中間層を溶解させるステップとを有する。パターン形成済フォトレジスト層は、第1の中間層、第2の中間層、および第3の中間層を溶解させる前記ステップの前に除去してもよい。基板が露出するまでエッチングを行う前記ステップの代わりに、第1の中間層が除去されるまで、または第1の位置以外の位置で第1のデバイス層の少なくとも一部が除去されるまでエッチングを継続してもよい。
本発明に係る実施形態において、第1のデバイス層、第2のデバイス層、および第3のデバイス層をパターン形成する前記ステップは、さらなる中間層を積層するステップと、第1の中間層が露出するまでエッチングを行うステップと、水またはアルコールで、第1の中間層を溶解させるステップとを有する。第1の中間層が露出するまでエッチングを継続するステップの代わりに、第1の位置以外の位置で第1のデバイス層の少なくとも一部が除去されるまでエッチングを継続してもよい。
本発明に係る実施形態において、第1のデバイス層、第2のデバイス層、および第3のデバイス層をパターン形成する前記ステップは、さらなる中間層を積層するステップと、第1の位置、第2の位置、および第3の位置(複数の第1の位置、第2の位置、および第3の位置)を覆うパターン形成済フォトレジスト層を配置するステップと、パターン形成済フォトレジスト層をマスクとして用いて、基板が露出するまでエッチングを行うステップと、水またはアルコールで、第1の中間層、第2の中間層、第3の中間層、およびさらなる中間層を溶解させるステップとを有する。パターン形成済フォトレジスト層は、第1の中間層、第2の中間層、第3の中間層、およびさらなる中間層を溶解させるステップの前に除去してもよい。基板が露出するまでエッチングを行うステップの代わりに、第1の中間層が露出するまで、または第1の位置以外の位置で第1のデバイス層の少なくとも一部が除去されるまでエッチングを継続してもよい。
本発明に係る実施形態において、第1のデバイス層、第2のデバイス層、および第3のデバイス層をパターン形成する前記ステップは、さらなる中間層を積層するステップと、第1の位置、第2の位置、および第3の位置(複数の第1の位置、第2の位置、および第3の位置)を覆うパターン形成済フォトレジスト層を配置するステップと、パターン形成済フォトレジスト層をマスクとして用いて、基板が露出するまで第1のエッチングを行うステップと、パターン形成済フォトレジスト層を除去するステップと、第2の中間層が露出するまで第1のエッチングを行うステップと、水またはアルコールで、第1の中間層および第2の中間層を溶解させるステップとを有する。第2の中間層が露出するまで第2のエッチングを行う前記ステップの代わりに、第1の中間層が除去されるまで、または第1の位置以外の位置で第1のデバイス層の少なくとも一部が除去されるまでエッチングを継続してもよい。
本発明に係る方法は、有利にも、たとえばマルチカラー有機光センサ(OPD)もしくはまたはマルチカラー有機発光ダイオード(OLED)、または少なくとも1つの有機発光ダイオードのサブ画素要素ならびに少なくとも1つの有機光センサのサブ画素要素(こうした素子アレイを含む)を備えた有機スマート画素等の、基板上に並置された複数の異なる有機材料パターンまたは異なる有機材料積層体を有する有機半導体系のデバイスならびに回路を製造するためのプロセスに用いることができる。
本発明に係る方法は、現在利用されているシャドウマスキング技術を用いた場合より高い解像度が得られる、たとえばフィルタを用いない高解像度マルチカラーOLEDディスプレイおよび高解像度マルチカラーOPD光センサアレイの製造プロセスに用いることができる。たとえば本願開示内容に係る方法は、有機CMOS撮像素子のミクロンサイズまたはサブミクロンサイズの画素アレイをパターン形成するために用いることができる。
有機半導体のフォトリソグラフィによる既知のパターン形成プロセスにおいて、各サブ画素(マルチカラーディスプレイまたはマルチカラー撮像素子)は、順次パターン形成される。フォトリソグラフィによるパターン形成プロセスは、対応するエレクトロルミネセント積層体を積層した直後に行われる。こうした既知のプロセスには、影響を受けやすい有機半導体の層または積層体が、フォトリソグラフィ工程中に用いられるプロダクト(フォトレジスト、フォトレジスト現像液、およびフォトレジスト剥離液等)に何度も晒されるという問題がある。たとえこれらのプロダクトが下位にある材料に対して無害であっても、これらのプロダクトの積層および剥離を数多く行うと、下位層に劣化またはダメージを与えるリスクが生じる。さらにエレクトロルミネセント積層体を局部的に除去する際、すでにパターン形成されたサブ画素要素の側壁が、劣化またはダメージを与え得る環境に晒される。
本願開示内容の利点は、フォトリソグラフィ工程でパターン形成する際、デバイス層が最終的なデバイスの一部となる位置において、各デバイス層が常に保護される点にある。したがって、有利にも、本願開示内容に係る実施形態による方法を用いて、フォトリソグラフィ工程で用いられるプロダクトにより劣化または悪影響を受け得るデバイス層(たとえば有機デバイス層)をパターン形成することができる。本願開示内容に係る方法において、こうしたプロダクトとデバイス層との直接的な接触を回避することができる。
本願開示内容の利点は、従来式のフォトリソグラフィ工程でのプロダクト(フォトレジスト、現像液等)、すなわちマイクロエレクトロニクス産業ですでに用いられているプロダクトを用いることができる点にある。本願開示内容に係る実施形態の利点は、たとえばフッ素化されたフォトレジストシステム等の高価なプロダクトを利用する必要がない点にある。
本願開示内容に係る実施形態による方法の利点は、拡張性がある点、および既存の半導体プロセスラインと互換性を有する点にある。
本願開示内容に係る実施形態による方法の利点は、デバイス層をパターン形成する際に用いられる最高プロセス温度が150度未満である点にある。したがって、この方法を利用して、たとえばポリエチレンナフタレート(PEN)膜またはポリエチレンテレフタレート(PET)膜等の可撓性膜の基板上で、可撓性有機デバイスおよび可撓性有機回路を作製することができる点にある。
本願開示内容に係る実施形態による方法の利点は、安価であり、十分に制御しやすい点にある。
さまざまな発明的な態様の特定の目的および利点について上記説明してきた。当然に、本願開示内容に係る特定の実施形態において、必ずしもすべての目的または利点が達成されるわけではないことを理解されたい。すなわち当業者ならば理解されるように、ここで教示され、示唆された他の目的または利点を必ずしも実現することなく、同様に教示された1つの利点または複数の利点を達成または最適化するように本発明を具現化または実施することができる。さらに、この要約は単なる具体例であって、本願開示内容の範囲を制限することを意図したものではないと理解されたい。本願開示内容は、その特徴および利点に相俟って、構成および動作方法の両方に関し、添付図面とともに以下の詳細な説明を参照することで最も十分に理解することができる。
本発明の特定の好適な態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、独立請求項の特徴、および適当ならば他の従属請求項の特徴と組み合わせることができ、単に請求項で明示的に記載していないだけである。
本発明に係る上記態様および他の態様は、以下説明する実施形態を参照すれば、明白かつ明瞭である。
本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第1のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第2のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第3のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第4のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第5のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第6のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第7のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第8のステップを示す。 本発明に係る実施形態による方法の一連のプロセスステップの第9のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、フォトリソグラフィ技術に基づき、無害なフォトレジストシステムを用いて余剰材料を除去する方法の第1のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、フォトリソグラフィ技術に基づき、無害なフォトレジストシステムを用いて余剰材料を除去する方法の第2のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、フォトリソグラフィ技術に基づき、無害なフォトレジストシステムを用いて余剰材料を除去する方法の第3のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、フォトリソグラフィ技術に基づき、無害なフォトレジストシステムを用いて余剰材料を除去する方法の第4のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、中間層に設けた開口部の端部を超えて広がるパターン形成済フォトレジスト層の断面図である。 本発明に係る実施形態による、中間層に設けた開口部の端部を超えて広がるパターン形成済フォトレジスト層の平面図である。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層を用いて余剰材料を除去する方法の第1のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層を用いて余剰材料を除去する方法の第2のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層を用いて余剰材料を除去する方法の第3のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて単一のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第1のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて単一のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第2のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて単一のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第3のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて2回のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第1のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて2回のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第2のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて2回のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第3のステップを示す。 本発明に係る実施形態による、さらなる中間層およびフォトレジストのパターン形成を組み合わせて2回のエッチングステップを用いて余剰材料を除去する方法の第4のステップを示す。
特許請求の範囲に記載の参照符号は、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。さまざまな図面において、同一の参照符号は同一のまたは類似の構成要素を示す。図面は、単に概略的なものであって、制限的なものではない。図中、分かりやすくするために、いくつかの構成要素は誇張され、寸法通りには表されていない。
所定図面を参照しながら、本発明に係る特定の実施形態について以下説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲のみに限定される。図示された図面は、単に概略的なものであり、限定的なものではない。図中、いくつかの構成要素の寸法は、分かりやすくするために誇張して図示されており、一定の尺度に従って図示されたものではない。寸法および相対的な寸法は、本発明の実際の具現化に対応しない。
さらに明細書および特許請求の範囲に記載の「第1」および「第2」等の用語は、類似する構成要素を区別するために用いられ、必ずしも、時間的、空間的、順位、またはその他の意味で順序を記述するものではない。こうした用語は、適当な状況において置換可能であり、本願で開示される本発明に係る実施形態は、ここで記載され、または図示された順序以外で動作することができると理解されるべきである。
さらに明細書および特許請求の範囲に記載の「頂部(トップ)」、「底部(ボトム)」および「上方」等の用語は、分かりやすく説明するために用いられ、必ずしも、相対的な位置関係を記述するものではない。こうした用語は、適当な状況において置換可能であり、本発明に係る実施形態は、ここで記載され、または図示された方向とは別の方向で動作することができると理解されるべきである。
特許請求の範囲に記載の「備える(comprising)」の用語は、これに続いて列挙される手段に限定して解釈されるべきではなく、他の構成要素またはステップを排除するものではないことに留意されたい。すなわち記載された特徴要素、全体部品、ステップ、または構成部品の存在を特定するものであるが、1つまたはそれ以上の特徴要素、全体部品、ステップ、または構成部品の存在または追加を排除するものではないと解釈されたい。すなわち、「手段Aおよび手段Bを備えたデバイス」と記載された発明の範囲は、構成要素AおよびBのみからなるデバイスに限定すべきではない。本発明に係るデバイスに関連のある構成要素はAおよびBのみであることを意味している。
本願明細書における「1つの実施形態」または「実施形態」の表現は、実施形態に記載された特定の特徴部品、構造、または特性が、本発明に係る少なくとも1つの実施形態として含まれることを意図するものである。すなわち本願明細書のさまざまな箇所で記載された「1つの実施形態」または「実施形態」は、必ずしもすべて同一の実施形態を意図するものではなく、同一の実施形態を意図する場合もある。さらに、特定の特徴部品、構造、または特性は、当業者が本明細書を参照すれば明らかであるように、1つまたはそれ以上の実施形態に記載のものと任意の適当な手法により組み合わせることができる。
また理解されるように、本発明に係る例示的な実施形態において、開示内容を分かりやすくし、さまざまな本発明に係る態様の1つまたはそれ以上について理解しやすくするために、本発明のさまざまな特徴部品は、単一の実施形態、図面、または明細書において一体のものとして分類されることがある。ただし、この開示方法は、特許請求の範囲で定義された発明が、各請求項に明示的に記載された特徴要素より数多くの特徴要素を要求する意図を示すものと解釈すべきではない。むしろ発明的態様は、添付の特許請求の範囲に記載された通り、以下説明する単一の実施形態のすべての特徴要素より少ない特徴要素を含む。すなわち明細書に添付の特許請求項の範囲は、発明の詳細な説明を明示的に取り込まれており、各請求項は本発明に係る個別の実施形態としての発明を表現するものである。
さらに、本願に記載された複数の実施形態は、他の実施形態に含まれるいくつかの特徴部品(他の特徴部品ではないが)を含むとき、当業者ならば理解されるように、異なる実施形態の特徴部品の組み合わせが本発明の範疇に含まれ、別の実施形態を構成することを意図するものである。たとえば下記の特許請求の範囲において定義された任意の実施形態を任意の組み合わせで利用することができる。
本発明の詳細な説明において、数多くの特定の詳細内容は、本願の開示内容、および本発明が特定の実施形態で具現化される手法について十分に理解させるために記載されたものである。ただし理解されように、本発明に係る実施形態は、特定の詳細事項を省略して具現化することができる。別の具体例として、本願の記載内容の理解を阻害することがないように、広く知られた方法、構造、および技術については詳細に説明していない。
本願開示内容に係る方法は、有利にも、従来式のフォトリソグラフィ法で用いられるフォトレジスト、フォトレジスト現像液、およびフォトレジスト剥離液等のプロダクトの影響により品質が損なわれる材料を含む膜(層)または積層体に高解像度でパターン形成するために用いることができる。こうした材料は、たとえば有機半導体、有機誘電体、量子ドット、イオン導電体、有機組織、反応性材料、または塩を含む。
以下の説明において、本願開示内容に係る方法は、たとえばデバイス層またはデバイス積層体が有機半導体材料を含む場合について説明する。以下の説明および特許請求の範囲において、「デバイス層」とは、単一層、または少なくとも2つの層を含む積層体を意味することがある。
本発明は、基板上の第1の位置(複数の第1の位置)に第1のパターン形成済デバイス層、および基板上の第2の位置(複数の第2の位置)に第2のパターン形成済デバイス層を備えたデバイスを製造する方法に関する。第1のパターン形成済デバイス層および第2のパターン形成済デバイス層が重なり合わないように(並置されるように)、第1の位置および第2の位置は、基板上の異なる位置であってもよい。この方法は、基板上に第1の中間層を積層するステップと、第1の位置にある第1の中間層を除去するために第1の中間層をパターン形成するステップと、第1のデバイス層を積層するステップとを有する。この方法はさらに、第2の中間層を積層するステップと、第2の位置にある第2の中間層およびその下位層(その下にある層)を除去するために、第2の中間層およびその下位層をパターン形成するステップとを有する。この方法は、同様に、第2のデバイス層を積層するステップと、後に、第1のパターン形成済デバイス層および第2のパターン形成済デバイス層を形成するために第1のデバイス層および第2のデバイス層をパターン形成するステップとを有する。
本発明に係る例示的な方法のプロセスステップが図1〜図9に概略的に図示されている。一例として、有機発光ダイオード(OLED)等のデバイスを製造するためのプロセス工程が図示され、このデバイスは、基板上の第1の位置にパターン形成された第1のデバイス層(第1のパターン形成済デバイス層)であって、たとえば第1の色で発光する第1のデバイス層と、基板上の第2の位置にパターン形成された第2のデバイス層(第2のパターン形成済デバイス層)であって、たとえば第2の色で発光する第2のデバイス層とを有する。この例示的なプロセスによるデバイスは、基板上の第3の位置にパターン形成された第3のデバイス層(第3のパターン形成済デバイス層)であって、たとえば第3の色で発光する第3のデバイス層を含む。すなわち、この例示的なプロセスは、特に、3色有機発光ダイオード(OLED)を作製するための製造プロセスの一部を構成することができる。これらの図は、3つのサブ画素(サブピクセル)を備えた単一の有機発光ダイオードに対応する断面図である。
しかしながら、有機発光ダイオードデバイスは、こうした画素(ピクセル)を数多く備え、それぞれの画素がこうした3つのサブ画素を有し、複数の画素がたとえば画素格子または画素アレイ状に配置されることを理解されたい。すなわち本発明に係る実施形態によるプロセスを用いて、たとえば複数の行および列に配列された3色有機発光ダイオードアレイのように、複数の画素に対応する複数の3色有機発光ダイオードを単一の基板上に作製することができる。より一般的には、実施形態によるプロセスを用いて、異なる特性を有するパターン形成された複数の積層体を並べて形成して、たとえば有機発光ダイオードまたは有機光センサ(OPD)で異なる光を発光または受光させ、回路内でさまざまな機能を提供し、さらにパターン形成された多層積層体アレイを作製することができる。
本願明細書において、画素とは撮像素子または表示素子の単一の像点をいう。撮像素子または表示素子において、一般的には、画素は複数の行および列に配列される。各画素はサブ画素からなり、各サブ画素はたとえば異なる色に対応する。各サブ画素は、画素要素は、たとえば有機発光ダイオードの発光要素または有機光センサの光検知要素を含む。
図1は基板10を概略的に示し、基板は、その上に第1のボトム電極11、第2のボトム電極12、および第3のボトム電極13を有する。本発明に係る実施形態により配置されるデバイス層と電気的に接続するように、たとえば少なくとも第1の層が基板上に形成される。最終的なデバイス、たとえば完成された有機発光ダイオードにおいて、第1のボトム電極11は、第1の色機能に対応する第1のサブ画素のボトム電極であり、第2のボトム電極12は、第2の色機能に対応する第2のサブ画素のボトム電極であり、第3のボトム電極13は、第3の色機能に対応する第3のサブ画素のボトム電極である。これらのボトム電極の端部には、短絡または電流漏れから保護するために、端部被膜層(図示せず)が設けられる。こうした端部被膜層は、良好な電気絶縁特性を有する有機材料または非有機材料で形成することができる。基板10は、ガラス基板、可撓性金属ホイル基板、または当業者に知られた他の任意の基板であってもよい。ボトム電極は、たとえばITO(酸化インジウムスズ)、モリブデン、銀、金、銅、PEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホン酸))等の導電性ポリマ、または導電性カーボンナノチューブ(CNT)もしくはグラフェン膜を含むものであってもよく、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明に係る実施形態による例示的な方法は、第1の中間層21を基板10上に積層するステップを有する。すなわち基板10上には、図1に示すように第1の中間層21が配置される。第1の中間層21は、このプロセスでさらに設けられるデバイス層またはデバイス積層体を溶解(劣化)させない層である。第1の中間層は、たとえば水性材料またはアルコール系材料であってもよい。第1の中間層は、たとえばポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、またはプルラン等を含むポリマを含有してもよい。第1の中間層は、水および/またはアルコールを含有する溶剤を含むものであってもよい。アルコールは、たとえばイソプロピルアルコール等のアルコキシル基を含まないアルコールであってもよい。アルコールは、たとえば水溶性アルコールであってもよい。溶剤は水のみ、アルコールのみ、または水ならびに水溶性アルコールの混合液を含むものであってもよい。第1の中間層21の厚みは、たとえば100nm〜6000nm、あるいは500nm〜2000nmの範囲のものであってもよく、本願開示内容はこれに限定されるものではない。
本発明に係る実施形態による例示的な方法は、第1の位置にある第1の中間層21を除去するために、第1の中間層21をパターン形成するステップを含む。たとえば第1の中間層21をパターン形成するステップは、基板10上に第1の中間層21を積層した後に行う。図2に示すように、第1の中間層21を貫通して第1のボトム電極11を露出させる第1の開口部1を形成するように、第1の中間層21がパターン形成される。第1の中間層21は、従来式のフォトリソグラフィ処理後、(たとえばOプラズマ、SFプラズマ、CFプラズマを用いて)ドライエッチングすることにより、および/またはウェットエッチングすることによりパターン形成する。好適には、溶剤現像フォトレジストを用いて、第1の中間層21をパターン形成する。ただし、本願開示内容は、これに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。第1の開口部は、矩形形状または円形形状等の任意の適当な形状を有してもよく、本願開示内容は、これに限定されるものではない。第1のボトム電極11を完全にまたは部分的に露出させてもよく、たとえば第1のボトム電極11の端部のみを第1の中間層21で覆うように、第1のボトム電極11をほとんど完全に露出させる。このステップの後、第2のボトム電極12および第3のボトム電極13は、第1の中間層21で覆われたままであってもよい。
図3に示す次のステップで、第1のデバイス層31が、たとえば少なくとも第1の中間層21が第1の位置で除去されたところの実質的に基板の全体にわたって積層される。このようにして、第1のデバイス層31を第1のボトム電極11に接触させることができる。ここで説明する具体例では、第1のデバイス層31が第1の色(第1のサブ画素)に対応し、第1のデバイス層31が第1の色の光(第1の色スペクトルを有する光)を発するのに適した有機半導体材料を含むものであってもよい。
本発明に係る実施形態によれば、ここで説明する3色の有機発光ダイオードの具体例において、たとえば第1のデバイス層31は、たとえば正孔注入層、電子阻止層、正孔輸送層、有機エレクトロルミネセント層、電子輸送層、正孔阻止層、および/または電子注入層を構成する積層体であってもよいが、本願開示内容はこれらに限定されるものではない。第1のデバイス層31は、少なくとも第1の有機エレクトロルミネセント層を含んでもよい。第1のデバイス層31は、(スピンコーティング法、プリンティング法、スプレーコーティング法、スロットダイコーティング法、および/またはブレードコーティング法等の)溶液処理法、(化学真空蒸着法(CVD)または有機気相成長法(OVPD)等の)気相蒸着法、または(蒸着等の)真空積層法を用いて積層してもよい。
第1のデバイス層31を積層した後、たとえばスピンコーティング法、スロットダイコーティング法、ディップコーティング法、プリンティング法、またはブレードコーティング法を用いて、図4に示すように、第1のデバイス層31の上に第2の中間層22を積層する。ただし、本願開示内容はこれに限定されるものではない。第2の中間層22は、第1のデバイス層31、およびこのプロセスでさらに設けられるデバイス層またはデバイス積層体を溶解(劣化)させない層である。第2の中間層は、このプロセスでさらに行われるフォトリソグラフィステップで用いられるプロダクトに影響されないように、第1のデバイス層またはデバイス積層体を保護するものであってもよい。第2の中間層の組成は、第1の中間層21と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
次に、図5に示すように、第2の位置にある第2の中間層およびその下位層(その下にある第1のデバイス層31ならびに第1の中間層21)を除去するように、第2の中間層22およびその下位層をパターン形成することにより、これらの層を貫通して第2の位置だけに存在する第2のボトム電極12を露出させる第2の開口部2を形成する。第2の中間層22およびその下位層のパターン形成は、従来式のフォトレジストを用いてフォトリソグラフィ工程により行う。好適には、溶剤現像フォトレジストを用いる。ただし本願開示内容は、これに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。フォトリソグラフィ工程後、第2の中間層22、第1のデバイス層31、および第1の中間層21を局所的に除去するようにエッチングステップを行う。エッチングステップは、ウェットエッチングまたは(たとえばOプラズマ、SFSプラズマ、CFSプラズマを用いた)ドライエッチングであってもよいし、単一のエッチング剤を用いて異なる層を除去してもよい。
次のステップにおいて、図6に示すように、たとえば少なくとも第1の中間層21およびその下位層が第2の位置で除去されたところの実質的に基板の全体にわたって第2のデバイス層32が積層される。このようにして、第2のデバイス層32を第2のボトム電極12に接触させることができる。ここで説明する具体例では、第2のデバイス層またはデバイス積層体32は、第2の色に対応し、第2の色の光(第2の色スペクトルを有する光)を発するのに適した有機半導体材料を含むものであってもよい。このとき第2の色スペクトルは、実質的なスペクトル範囲において、少なくとも第1の色スペクトルとは異なってもよい。第2のデバイス層32は、たとえば正孔注入層、電子阻止層、正孔輸送層、有機エレクトロルミネセント層、電子輸送層、正孔阻止層、および/または電子注入層を構成する積層体であってもよいが、本願開示内容はこれらに限定されるものではない。第2のデバイス層32は、少なくとも第2の有機エレクトロルミネセント層を含んでもよい。第2のデバイス層32は、(スピンコーティング法、プリンティング法、スプレーコーティング法、スロットダイコーティング法、および/またはブレードコーティング法等の)溶液処理法、(化学真空蒸着法(CVD)または有機気相成長法(OVPD)等の)気相蒸着法、または(蒸着等の)真空積層法を用いて積層してもよい。
この方法は、詳細後述するように、その後、第1の位置に第1のパターン形成済デバイス層311および第2の位置に第2のパターン形成済デバイス層321を形成するように第1のデバイス層31および第2のデバイス層32のパターン形成ステップを有する。
図4〜図6に示すステップを繰り返して、第3のサブ画素を形成する。第2のデバイス層32を積層した後、図7に示すように、第3の中間層23を第2のデバイス層32上に積層する。第3の中間層23は、下位にあるデバイス層、およびこのプロセスでさらに設けられるデバイス層またはデバイス積層体を溶解(劣化)させない層である。第3の中間層は、このプロセスでさらに行われるフォトリソグラフィステップで用いられるプロダクトに影響されないように、第2のデバイス層またはデバイス積層体32を保護するものである。
第3の中間層23は、たとえばポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、またはプルラン等を含むポリマを含有してもよい。第3の中間層は、水および/またはアルコールを含有する溶剤を含むものであってもよい。アルコールは、たとえばイソプロピルアルコール等のアルコキシル基を含まないアルコールであってもよい。アルコールは、たとえば水溶性アルコールであってもよい。溶剤は水のみ、アルコールのみ、または水ならびに水溶性アルコールの混合液を含むものであってもよい。
次に、図8に示すように、第3の中間層23およびその下位層(その下にある第2のデバイス層32、第2の中間層22、第1のデバイス層31、ならびに第1の中間層21)をパターン形成することにより、これらの層を貫通して第3の位置だけに存在する第3のボトム電極13を露出させる第3の開口部3を形成する。第3の中間層23およびその下位層のパターン形成は、従来式のフォトレジストを用いてフォトリソグラフィ工程により行う。好適には、溶剤現像フォトレジストを用いる。ただし本願開示内容は、これに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。フォトリソグラフィ工程後、第3の中間層23、第2のデバイス層32、第2の中間層22、第1のデバイス層31、および第1の中間層21を局所的に除去するようにエッチングステップを行う。エッチングステップは、ウェットエッチングまたは(たとえばOプラズマ、SFSプラズマ、CFSプラズマを用いた)ドライエッチングであってもよいし、単一のエッチング剤を用いて異なる層を除去してもよい。
次のステップにおいて、図9に示すように、第3のデバイス層33が積層される。このようにして、第3のデバイス層33を第3のボトム電極13に接触させることができる。ここで説明する具体例では、第3のデバイス層33は、第3の色に対応し、第3の色の光(第3の色スペクトルを有する光)を発するのに適した有機半導体材料を含むものであってもよい。このとき第3の色スペクトルは、それぞれの実質的な波長範囲において、第1の色スペクトルおよび第2の色スペクトルとは異なってもよい。第3の積層体33は、たとえば正孔注入層、電子阻止層、正孔輸送層、有機エレクトロルミネセント層、電子輸送層、正孔阻止層、および/または電子注入層を構成する積層体であってもよいが、本願開示内容はこれらに限定されるものではない。第3のデバイス層33は、少なくとも第3の有機エレクトロルミネセント層を含んでもよい。第3のデバイス層33は、(スピンコーティング法、プリンティング法、スプレーコーティング法、スロットダイコーティング法、および/またはブレードコーティング法等の)溶液処理法、(化学真空蒸着法(CVD)または有機気相成長法(OVPD)等の)気相蒸着法、または(蒸着等の)真空積層法を用いて積層してもよい。
所望の数(たとえば図1〜図9に示す具体例では3つの)のデバイス層または色を積層した後、最終的なデバイスには必要とされないところの位置により異なる層を除去する(すなわち複数の異なる層をパターン形成する)。こうした除去は、以下説明するように、(i)無害なフォトレジストシステムを用いたフォトリソグラフィ工程、(ii)さらなる中間層の利用、(iii)さらなる中間層の利用とフォトレジストのパターン形成とを組み合わせ、および単一のエッチングステップ、および(iv)さらなる中間層の利用とフォトレジストのパターン形成とを組み合わせ、および2回のエッチングステップにより、さまざまな手法で行うことができる。
余剰材料を除去するための第1の方法は、無害なフォトレジストシステム、すなわち露出した層(フォトリソグラフィ・プロダクト(フォトリソグラフィ処理剤)が直接接触する層)を劣化させないフォトレジストシステムを用いたフォトリソグラフィ工程に基づくものである。露出した層が、フォトリソグラフィ工程中に用いられるプロダクト(処理剤)により劣化またはダメージを受けない層である場合には、従来式のフォトレジストシステムを利用してもよい。露出した層が、従来式のフォトレジストシステムにより劣化またはダメージを受ける場合には、フッ素化されたフォトレジストシステムを用いてもよい。この方法のプロセスステップを図10〜図13に概略的に示す。
この方法において、多層積層体の露出した層を劣化させないフォトレジスト層(この具体例では第3のデバイス層33)が図9の構造体の上に積層される。図10に示すように、フォトレジスト層40が第1の位置(すなわち第1の中間層21の開口部1)に対応する位置に残存し、第2の位置(すなわち第2の中間層22の開口部2)に対応する位置に残存し、そして第3の位置(すなわち第3の中間層23の開口部3)に対応する位置に残存するようにフォトレジスト層40をパターン形成する。このパターン形成ステップは、すべてのサブ画素(すなわちすべての色および/またはすべてのデバイス層)に対して同時に行われる。パターン形成されたフォトレジスト層40は、中間層21,22,23に先に設けた開口部1,2,3と一致するか、これらの開口部の端部を超えて広がる。図10に示す具体例では、フォトレジスト層40は開口部の端部を超えて広がっている(重複している)。中間層の開口部からのフォトレジスト層40の重複部分dovを図14(断面図)および図15(平面図)に示す。開口部は、たとえば正方形の形状を有する。明瞭にするために、デバイス層および電極層はこれらの図には図示されていない。
(シャドウマスクを介した露光および現像により)フォトレジスト層40をパターン形成した後、露出した領域(パターン形成されたフォトレジスト層40によりカバーされない領域)にある下位層がエッチングにより除去される。たとえば(酸素RIE、NO−RIE、SF−RIE、CF−RIE等の)反応性イオンエッチング(RIE)を用いて不要または余剰な材料を除去してもよい。本願開示内容の実施形態では、同一のエッチャントを用いて、基板10が露出するまでエッチングを継続してもよい。このエッチングステップは、時間で制御したエッチングであってもよい。得られた構造体の断面を図11に示す。
択一的な実施形態(図示せず)において、第1の中間層21が露出するまでエッチングを継続する。こうした実施形態では、第1の中間層21は第1のデバイス層31および第2のデバイス層32より厚いことが好ましい。これらの条件下でエッチングステップを行った後、第2の中間層22の少なくとも一部が、第1の位置において第1のデバイス層31をカバーし、第3の中間層23の少なくとも一部が、第2の位置において第2のデバイス層32をカバーする。エッチング中、第3のデバイス層33がフォトレジスト層40によりカバーされるようにする。エッチングステップ中、少なくとも第1、第2、および任意の別の位置(すなわちサブ画素が形成される位置)において、すべてのデバイス層を保護できるという利点がある。
別の択一的な実施形態(図示せず)において、第1のエレクトロルミネセント層(第1のデバイス積層体31の一部)が、第1の位置とは異なる位置で除去される。こうして、異なるサブ画素の(異なる色に対応する)エレクトロルミネセント層を互いに分離させる。
エッチングステップ後、図12に示すように、フォトレジスト層40を除去する。次に、中間層21,22,23を溶解する溶液にさらすことにより、すべての余剰層を除去する。この溶解溶液は、中間層の形成に用いられる特定の材料(水溶性材料またはアルコール溶解性材料)に依存して、たとえば水またはアルコールであってもよい。
別のプロセス(図示せず)において、フォトレジスト層40を予め除去することなく、中間層21,22,23を溶解する溶液にさらすことにより、フォトレジスト層40を除去するステップと余剰層を除去するステップとを組み合わせてもよい。
溶解溶液を用いて試料を処理した後、図13に示す構造体が得られ、この構造体は、並んで配置された、たとえば第1の位置(複数の第1の位置)において第1のパターン形成済デバイス層311、第2の位置(複数の第2の位置)において第2のパターン形成済デバイス層321、および第3の位置(複数の第3の位置)において第3のパターン形成済デバイス層331を備える。
本発明に係る実施形態の図10〜図13に示すような余剰材料の除去方法によれば、プロセス全体を通じて、少なくとも第1のサブ画素311および第2のサブ画素321が形成される位置において、第1のデバイス層31および第2のデバイス層32を保護することができるという利点が得られる。これらのデバイス層は、こうした位置においてのみ、中間層を除去するために用いられる溶解溶液に晒される。図示した具体例では、第3のデバイス層は、フォトレジスト層40およびフォトリソグラフィ工程中に用いられるプロダクトに晒される。したがって、この方法は、第3のデバイス層33がこれらのフォトリソグラフィ・プロダクトによりダメージを受け、または劣化しない頑強な層である状況において適当である。第3のデバイス層33が従来式のリソグラフィ・プロダクトによる影響に対して十分な耐性を有しない場合には、フッ素化されたフォトレジストシステムを用いてもよい。
余剰材料を除去するための第2の例示的な方法は、さらなる中間層の利用に基づくものである。この方法のプロセスステップを図16〜図18に概略的に示す。この第2の方法の利点は、プロセス全体を通じて、少なくとも第1のサブ画素311、第2のサブ画素321、および第3のサブ画素331が形成されるそれぞれの位置において、すべてのデバイス層31,32,33を保護することができるという点にある。これらのデバイス層は、こうした位置においてのみ、中間層を除去するために用いられる溶解溶液に晒される。
この第2の方法において、さらなる中間層24が図9に示す構造体の上に積層される。このさらなる中間層24は、図16に示すような平坦化層であるか、または(たとえば形状適応性または準形状適応性を有する)非平坦化層であってもよい。さらなる中間層24は、たとえばポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、またはプルラン等を含むポリマを含有してもよい。さらなる中間層24は、水および/またはアルコールを含有する溶剤を含むものであってもよい。アルコールは、たとえばイソプロピルアルコール等のアルコキシル基を含まないアルコールであってもよい。アルコールは、たとえば水溶性アルコールであってもよい。溶剤は水のみ、アルコールのみ、または水ならびに水溶性アルコールの混合液を含むものであってもよい。
さらなる中間層24を積層した後、ドライエッチングまたはウェットエッチングを時間で制御しつつ行う。本願開示内容の実施形態では、図17に示すように、第1の中間層21が露出するまでエッチングを継続する。第1の中間層21は第1のデバイス層31、第2のデバイス層32、および第3のデバイス層33より厚いことが好ましい。これらの条件下でエッチングステップを行った後、サブ画素が形成されるそれぞれの位置において、第2の中間層22の少なくとも一部が第1のデバイス層31をカバーし、第3の中間層23の少なくとも一部が第2のデバイス層32をカバーし、さらなる中間層24の少なくとも一部が第3のデバイス層33をカバーする。エッチングステップ中、少なくともサブ画素が形成されるそれぞれの位置において、すべてのデバイス層を保護できるという利点が得られる。
択一的な実施形態(図示せず)では、少なくとも第1のエレクトロルミネセント層(第1のデバイス積層体31の一部)が、第1の位置とは異なる位置で除去されるまでエッチングを継続する。こうして、異なるサブ画素の(異なる色に対応する)エレクトロルミネセント層を互いに分離させる。
次に、第1の中間層21、第2の中間層22、第3の中間層23、およびさらなる中間層24を溶解する溶媒または溶液(たとえば水またはアルコール)を用いて、不要な層を除去し、図18に示す構造体を形成する。この構造体は、並んで配置された、たとえば第1の位置(複数の第1の位置)における第1のパターン形成済デバイス層311、第2の位置(複数の第2の位置)における第2のパターン形成済デバイス層321、および第3の位置(複数の第3の位置)における第3のパターン形成済デバイス層331を備える。この手法の利点は、エッチングステップ中、中間層をデバイス層に重ねて配置することにより、サブ画素が形成されるそれぞれの位置において、第1のデバイス層31、第2のデバイス層32、および第3のデバイス層33を保護することができるという点にある。
余剰材料を除去するための第3の方法は、さらなる中間層の利用とフォトレジストのパターン形成とを組み合わせ、および単一のエッチングステップに基づくものである。この方法の利点は、プロセス全体を通じて、少なくとも第1のサブ画素311、第2のサブ画素321、および第3のサブ画素331が形成されるそれぞれの位置において、すべてのデバイス層31,32,33を保護することができるという点にある。これらのデバイス層は、こうした位置においてのみ、中間層を除去するために用いられる溶解溶液に晒され、フォトリソグラフィ工程中に用いられるプロダクトには晒されない点にある。この方法のプロセスステップを図19〜図21に概略的に示す。
この方法において、さらなる中間層24を図9に示す構造体の上に積層する。この中間層24は、図19に示すような平坦化層であるか、または(たとえば形状適応性または準形状適応性を有する)非平坦化層であってもよい。さらなる中間層24は、たとえばポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、水溶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、またはプルラン等を含むポリマを含有してもよい。さらなる中間層24は、水および/またはアルコールを含有する溶剤を含むものであってもよい。アルコールは、たとえばイソプロピルアルコール等のアルコキシル基を含まないアルコールであってもよい。アルコールは、たとえば水溶性アルコールであってもよい。溶剤は水のみ、アルコールのみ、または水ならびに水溶性アルコールの混合液を含むものであってもよい。
さらなる中間層24を積層した後、図19に示すように、フォトレジスト層40を積層し、パターン形成する。好適には、溶剤現像フォトレジストを用いる。ただし、本願開示内容は、これに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。フォトレジスト層40が第1の位置(すなわち第1の中間層21の開口部1)に対応する位置に残存し、第2の位置(すなわち第2の中間層22の開口部2)に対応する位置に残存し、そして第3の位置(すなわち第3の中間層23の開口部3)に対応する位置に残存するようにフォトレジスト層40をパターン形成する。このパターン形成ステップは、すべてのサブ画素(すなわちすべての色および/またはすべてのデバイス層)に対して同時に行われる。パターン形成されたフォトレジスト層40は、中間層21,22,23に先に設けた開口部1,2,3と一致するか、これらの開口部の端部を超えて広がるものである。図19に示す具体例では、フォトレジスト層40は開口部の端部を超えて広がっている(重複している)。中間層の開口部からのフォトレジスト層40の重複部分dovを図14(断面図)および図15(平面図)に示す。開口部は、たとえば正方形の形状を有する。明瞭にするために、デバイス層および電極層はこれらの図には図示されていない。
(シャドウマスクを介した露光および現像により)フォトレジスト層40をパターン形成した後、露出した領域(パターン形成されたフォトレジスト層40によりカバーされない領域)にある複数の層を、基板10が露出するまでウェットエッチングまたはドライエッチングにより除去する。これを図20に概略的に示す。たとえば(酸素RIE、NO−RIE、SF−RIE、CF−RIE等の)反応性イオンエッチング(RIE)を用いて不要な材料を除去する。
択一的な実施形態において、第1の中間層21が露出するまでエッチングを継続する。別の択一的な実施形態(図示せず)では、第1のエレクトロルミネセント層(第1のデバイス層31の一部)が、第1の位置とは異なる位置で除去されるまでエッチングを継続する。こうして、異なるサブ画素の(異なる色に対応する)エレクトロルミネセント層を互いに分離させる。
次に、中間層21,22,23,24を溶解する溶媒または溶液に晒すことにより、フォトレジスト層40を除去するとともに、すべての余剰層を除去する。この溶媒または溶液は、中間層の形成に用いられる特定の材料に依存して、たとえば水またはアルコールであってもよい。溶解溶液を用いて試料を処理した後、図21に示す構造体が得られ、この構造体は、基板上で並んで配置された、少なくとも第1の位置(複数の第1の位置)における第1のパターン形成済デバイス層311、少なくとも第2の位置(複数の第2の位置)における第2のパターン形成済デバイス層321、および少なくとも第3の位置(複数の第3の位置)における第3のパターン形成済デバイス層331を備える。
余剰材料を除去するための第4の方法は、さらなる中間層の利用とフォトレジストのパターン形成とを組み合わせ、および第1ならびに第2のエッチングステップに基づくものである。この方法のプロセスステップを図22〜図25に概略的に示す。
本発明に係る実施形態によるこの方法において、さらなる中間層24を図9に示す構造体の上に積層する。この中間層24は、図22に示すような平坦化層であるか、または(たとえば形状適応性または準形状適応性を有する)非平坦化層であってもよい。
さらなる中間層24を積層した後、図22に示すように、フォトレジスト層40を積層し、パターン形成する。好適には、溶剤現像フォトレジストを用いる。ただし、本願開示内容は、これに限定されるものではなく、他のフォトレジストを用いてもよい。フォトレジスト層40が第1の位置(すなわち第1の中間層21の開口部1)に対応する位置に残存し、第2の位置(すなわち第2の中間層22の開口部2)に対応する位置に残存し、そして第3の位置(すなわち第3の中間層23の開口部3)に対応する位置に残存するようにフォトレジスト層40をパターン形成する。このパターン形成ステップは、すべてのサブ画素(すなわちすべての色および/またはすべてのデバイス層)に対して同時に行われる。パターン形成されたフォトレジスト層40は、中間層21,22,23に先に設けた開口部1,2,3と一致するか、これらの開口部の端部を超えて広がるものである。図22に示す具体例では、フォトレジスト層40は開口部の端部を超えて広がっている(重複している)。中間層の開口部からのフォトレジスト層40の重複部分dovを図14(断面図)および図15(平面図)に示す。開口部は、たとえば正方形の形状を有する。明瞭にするために、デバイス層および電極層はこれらの図には図示されていない。
(シャドウマスクを介した露光および現像により)フォトレジスト層40をパターン形成した後、露出した領域(パターン形成されたフォトレジスト層40によりカバーされない領域)にある複数の下位層を、基板10が露出するまで第1のエッチングステップを行うことにより除去する(図23を参照されたい。)。たとえば(酸素RIE、NO−RIE、SF−RIE、CF−RIE等の)反応性イオンエッチング(RIE)を用いて第1のエッチングステップを行う。次に、第2の中間層22が露出するまで、第2のエッチングステップを行う。いくつかの実施形態では、第2のエッチングステップは、第1のエッチングステップの延長であってもよい。こうして得られた構造体の断面を図24に概略的に示す。
択一的な実施形態(図示せず)において、第2のエッチングステップは、第1の中間層21が露出するまで継続する。別の択一的な実施形態(図示せず)では、第1のエレクトロルミネセント層(第1のデバイス層31の一部)が、第1の位置(複数の第1の位置)とは異なる位置で除去されるまでエッチングを継続する。こうして、異なるサブ画素の(異なる色に対応する)エレクトロルミネセント層を互いに分離させる。
第2のエッチングステップの後、中間層21,22、およびさらなる中間層24を溶解する溶媒または溶液に晒すことにより、すべての余剰層を除去する。この溶媒または溶液は、中間層の形成に用いられる特定の材料に依存して、たとえば水またはアルコールであってもよい。溶解溶液を用いて試料を処理した後、図25に示す構造体が得られ、この構造体は、基板上で並んで配置された、第1の位置における第1のパターン形成済デバイス層311、第2の位置における第2のパターン形成済デバイス層321、および第3の位置における第3のパターン形成済デバイス層331を備える。
本願開示内容に係る実施形態において、デバイス積層体は、完成された有機発光ダイオード(OLED)積層体を構成するか、または未完成の有機発光ダイオード積層体を構成する。未完成の積層体の具体例として、積層体は、それぞれの要素/色に対してエレクトロルミネセント層が積層される。上述のパターン形成プロセス後、残りの層およびトップ電極を共通積層体として積層する。
本願開示内容に係る方法を用いて、たとえば2次元画素アレイ等の複数の画素を備えたデバイスを作製することができる。本願開示内容に係る方法を用いて、たとえば(RGB方式またはRGBW方式の)マルチカラーディスプレイまたは1つもしくはそれ以上の色を用いてハイパースペクトル表示するディスプレイ等の有機発光ダイオードアレイまたは有機発光ダイオードディスプレイを作製することができる。本願開示内容に係る方法を用いて、たとえば(RGB方式またはRGBW方式の)マルチカラー撮像素子または1つもしくはそれ以上の色を用いてハイパースペクトル撮像素子を組み合わせた撮像素子等の有機光センサ撮像素子アレイ(複数の有機光センサ撮像素子アレイ)を作製することができる。本願開示内容に係る方法を用いて、異なる半導体を用いた有機薄膜トランジスタ(OTFT)もしくは有機薄膜トランジスタ回路、またはバイオセンサを並置して作製することができる。本願開示内容に係る方法を用いて、たとえばRGBW方式の有機発光ダイオード(OLED)+白色有機光センサ、有機光センサ(OPD)+読み出し有機薄膜トランジスタ(OTFT)、および有機発光ダイオード(OLED)+読み出し有機薄膜トランジスタ(OTFT)等の有機光センサ、有機発光ダイオード、および有機薄膜トランジスタを複合した「スマート」画素を作製することができる。
本願開示内容の特定の実施形態について上記説明したが、当業者には理解されるように、上記説明が詳細なものであるとしても、本願開示内容は数多くの手法により実施することができる。理解されるように、本願開示内容の構成要素または態様を説明する際に用いた特定の技術用語は、これに付随する本願開示内容の構成要素または態様の任意の特定の特徴を含むように限定することを示唆するものではない。
本発明の要約と同様、上記詳細な説明は、デバイスの作製方法に焦点を当てて説明したが、上記説明した任意の実施形態による方法を用いて実現されるパターン形成層を含むデバイスに関するものである。
上記の詳細な説明は、さまざまな実施形態に関連して本発明の新規な特徴を図示し、開示し、指摘してきたが、理解されるように、当業者ならば、本発明から逸脱することなく、形態および図示されたデバイスもしくはプロセスの詳細において、さまざまな手法で省略、置換、および変更することができる。
1…第1の開口部、2…第2の開口部、3…第3の開口部、10…基板、11…第1のボトム電極、12…第2のボトム電極、13…第3のボトム電極、21…第1の中間層、22…第2の中間層、23…第3の中間層、24…さらなる中間層、31…第1のデバイス層、32…第2のデバイス、33…第3のデバイス層、311…第1のパターン形成済デバイス層(サブ画素)、321…第2のパターン形成済デバイス層(サブ画素)、331…第3のパターン形成済デバイス層(サブ画素)、40…フォトレジスト層。

Claims (15)

  1. 基板(10)上の第1の位置に第1の有機半導体層を含む第1のパターン形成済デバイス層(311)、および基板(10)上の第2の位置に第2の有機半導体層を含む第2のパターン形成済デバイス層(321)を備え、第1の位置と第2の位置は、重ならずに、基板上に隣り合って配置される、有機半導体デバイスを製造する方法であって、
    基板(10)上に第1の中間層(21)を積層するステップと、
    第1の位置にある第1の中間層(21)を除去するために、フォトリソグラフィにより第1の中間層(21)をパターン形成するステップと、
    その後に、第1の有機半導体層を含む第1のデバイス層(31)を積層するステップと、
    その後に、第2の中間層(22)を積層するステップと、
    第2の位置にある第2の中間層(22)およびその下位層を除去するために、フォトリソグラフィにより第2の中間層(22)およびその下位層をパターン形成するステップであって、下位層は少なくとの第1デバイス層と第の1中間層とを含むステップと
    その後に、第2の有機半導体層を含む第2のデバイス層(32)を積層するステップと、
    その後に、第1の位置に第1のパターン形成済デバイス層(311)および第2の位置に第2のパターン形成済デバイス層(321)を形成するために、フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成するステップとを含み、
    フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)と第2のデバイス層(32)とをパターニング形成するステップは、水またはアルコール中で第1の中間層(21)および第2の中間層(22)を溶解するステップを含むことを特徴とする方法。
  2. 第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成する前記ステップの前において、
    第3の中間層(23)を積層するステップと、
    第3の位置にある第3の中間層(23)およびその下位層を除去するために、フォトリソグラフィにより第3の中間層(23)およびその下位層をパターン形成するステップであって、第3の位置は、第1の位置および第2の位置とは重ならず、基板の上に第1の位置および第2の位置と隣り合って配置されるステップと、
    第3の有機半導体層を含む第3のデバイス層(33)を積層するステップとを有し、
    所定数のデバイス層が形成されるまで、一連の前記ステップを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. すべてのデバイス層をパターン形成するステップは、すべてのデバイス層が積層された後、単一のパターン形成プロセスで行われることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 第1の中間層(21)、第2の中間層(22)、および第3の中間層(23)は、水またはアルコールで溶解可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の方法。
  5. 第1のデバイス層(31)は、少なくとも2つの層からなる積層体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の方法。
  6. 第2のデバイス層(32)は、少なくとも2つの層からなる積層体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の方法。
  7. 各デバイス層は、少なくとも2つの層からなる積層体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の方法。
  8. 前記デバイス層は、エレクトロルミネセント層、フォトレジスト層、および/または半導体層であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の方法。
  9. 前記各デバイス層は、異なる有機半導体層を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載の方法。
  10. フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成する前記ステップは、
    第1の位置および第2の位置を覆うパターン形成済フォトレジスト層(40)を配置するステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)をマスクとして用いて、基板(10)が露出するまでエッチングを行うステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)を除去するステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の方法。
  11. フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成する前記ステップは、
    さらなる中間層(24)を積層するステップと、
    第1の中間層(21)が露出するまでエッチングを行うステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の方法。
  12. フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成する前記ステップは、
    さらなる中間層(24)を積層するステップと、
    第1の位置および第2の位置を覆うパターン形成済フォトレジスト層(40)を配置するステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)をマスクとして用いて、基板(10)が露出するまでエッチングを行うステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)を除去するステップと、
    水またはアルコールで、さらなる中間層(24)を溶解させるステップとを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の方法。
  13. フォトリソグラフィにより第1のデバイス層(31)および第2のデバイス層(32)をパターン形成する前記ステップは、
    さらなる中間層(24)を積層するステップと、
    第1の位置および第2の位置を覆うパターン形成済フォトレジスト層(40)を配置するステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)をマスクとして用いて、基板(10)が露出するまでエッチングを行うステップと、
    パターン形成済フォトレジスト層(40)を除去するステップと、
    第2の中間層(22)が露出するまでエッチングを行うステップと、
    水またはアルコールで、さらなる中間層(24)を溶解させるステップとを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の方法。
  14. 請求項〜13のいずれか1に記載の方法を用いてマルチカラー有機発光ダイオードアレイを製造する方法であって、
    第1のパターン形成済デバイス層(311)は、第1の色スペクトルを発する第1のエレクトロルミネセント層を有し、
    第2のパターン形成済デバイス層(321)は、第2の色スペクトルを発する第2のエレクトロルミネセント層を有し、
    第3のパターン形成済デバイス層(331)は、第3の色スペクトルを発する第3のエレクトロルミネセント層を有することを特徴とする方法。
  15. 請求項〜13のいずれか1に記載の方法を用いてマルチカラー光センサアレイを製造する方法であって、
    第1のパターン形成済デバイス層(311)は、第1の吸収スペクトルを有する第1の半導体層を有し、
    第2のパターン形成済デバイス層(321)は、第2の吸収スペクトルを有する第2の半導体層を有し、
    第3のパターン形成済デバイス層(331)は、第3の吸収スペクトルを有する第3の半導体層を有することを特徴とする方法。
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