JP6585396B2 - 作業分析装置及び作業分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業分析装置及び作業分析方法に係り、特に、複数の作業を連合した連合作業を分析対象とする作業分析装置及び作業分析方法に関する。
生産現場における作業を分析して作業内容の改善を図る手法は、インダストリアルエンジニアリング(以下、IE)とも呼ばれ、既に知られており、その中には連合作業分析が含まれている。連合作業分析は、人による作業と機械による作業の組合せ、人による作業と人による作業の組合せ、あるいは機械による作業と機械による作業の組合せにおいて最良な編成(換言すると、作業効率が最も高くなる編成)を実現することを目的として行われる。具体的に説明すると、連合作業分析では、ある作業及び当該ある作業に従属する作業のそれぞれについて、実施時期を時系列に沿って特定して各作業の実施時期の間の関係を把握した上で、当該関係が適正なものになっているか否かを確認する。
また、近年では、コンピュータを利用して上記の連合作業分析を行われるようになってきている。一例を挙げて説明すると、特許文献1に記載のシステム(厳密には、生産改善支援システム)によれば、設備の稼働情報及び作業者の在場情報をそれぞれ取得し、これらを関連付けてサーバのデータベースに記憶し、関連付けられた設備の稼働情報及び作業者の在場情報を連合させたマンマシンチャート(以下、MMチャートともいう)を表示する。このMMチャートを参照することで、設備の稼働時間と作業者の動きとの間の時間関係が適正なものになっているか否かを確認することが可能となる。
特許第5451166号公報
ところで、連合作業分析において、連合作業中の各作業を構成する動作(要素動作)の実施時期については必要に応じて見直され、作業間の時間関係が最良となるように調整されることになる。このとき、当該調整を行った場合の効果、具体的には、ある動作の実施時期を変更した場合のMMチャートについては、容易に確認し得ることが望ましい。すなわち、連合作業分析においてある動作の実施時期を変更した場合をシミュレーションするとき、そのシミュレーション結果を簡単に確認し得る技術が求められている。さらに、動作の実施時期を変更した場合には、当該変更の適否、具体的には、変更後の実施時期にて作業を適切に進められるか否かを検証する必要がある。そして、かかる検証についても容易に行えることが望ましい。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、連合作業中の作業を構成する動作の実施時期を変更したときの結果の確認、及び、当該変更の適否についての検証を容易に行うことが可能な作業分析装置及び作業分析方法を提供することにある。
前記課題は、本発明の作業分析装置によれば、第一作業、及び、該第一作業における作業対象を引き継いで行われる第二作業を含んだ連合作業(前記第一作業及び前記第二作業が同一の作業者又は同一の機械によって行われる連合作業を除く)を分析する作業分析装置であって、(A)前記第一作業を撮影した動画を、前記第一作業を構成する動作毎に区切る区切り部と、(B)前記動画における前記動作毎の区切り目から、前記連合作業に対して設定された時間軸において前記動作の各々の実施時期を設定する実施時期設定部と、(C)前記時間軸において前記第二作業が行われる期間を設定する第二作業期間設定部と、(D)設定された前記動作毎の前記実施時期及び前記期間を時系列に沿って表したチャートを表示画面に表示する表示部と、(E)前記動作毎に区切られた前記動画を前記動作の前記実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生する動画再生部と、(F)前記動作のうち、前記時間軸において前記期間内に前記実施時期を移行することが可能な前記動作を指定するための指定操作を受け付ける指定操作受付部と、(G)前記指定操作において指定された前記動作に対する前記実施時期の変更操作を受け付ける変更操作受付部と、を有し、(H)前記変更操作受付部が前記変更操作を受け付けると、(h1)前記実施時期設定部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行し、(h2)前記第二作業期間設定部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期が前記実施時期設定部によって移行された分だけ前記期間の開始時点が早まるように前記期間を設定し、(h3)前記表示部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行して前記期間の開始時点を早めた後の前記チャートを表示し、(h4)前記動画再生部が、前記動作毎に区切られた前記動画中、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画が変更後の前記実施時期に応じた再生順序にて再生されるように前記動作毎に区切られた前記動画を再生し、(h5)前記動画再生部は、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生することにより解決される。
以上のように構成された本発明の作業分析装置では、第一作業中のある動作(厳密には、第二作業の実施期間中に行うことが可能な動作として指定された動作)の実施時期に対して変更操作が行われると、当該実施時期を第二作業の実施期間内に移行し、その分、第二作業の実施期間の開始時点を早める。これに伴って、第一作業中の各動作の実施時期及び第二作業の実施期間を時系列に沿って表したチャートを更新し、更新後のチャートを表示画面に表示する。これにより、ある動作の実施時期を変更した状況をシミュレーションしたときの結果(シミュレーション結果)を、更新後のチャートを通じて、より簡単に確認することが可能となる。
また、本発明の作業分析装置では、動作毎に区切られた第一作業の撮影動画を再生する際に、変更操作が行われた動作の動画を変更後の実施時期に応じた再生順序にて再生することになっている。これにより、実施時期の変更後に作業を適切に進めることが可能であるかどうかを、再生動画を通じて容易に検証することが可能となる。
また、上記の作業分析装置において、前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画を動画再生スクリーンに映し出して再生し、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生するにあたっては、前記動画再生スクリーンを二分割し、一方の分割画面に前記動作の前記動画を、他方の分割画面に前記第二作業を撮影した動画をそれぞれ映し出して再生するとよい。
また、上記の作業分析装置において、前記動画再生部は、前記表示画面に前記動作のリストを示す動作リストを表示するにあたって、それぞれの前記動作に対して前記実施時期を移行可能であるという区分と、移行可能ではないという区分のどちらかの区分が設定された内容を合わせて表示するとよい。
また、上記の作業分析装置において、前記動作の前記実施時期における無効期間を特定する無効期間特定部を有し、前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画を再生する際、前記実施時期において前記無効期間が存する前記動作の前記動画を再生するときには、前記無効期間分の前記動画を省略して再生するとよい。
上記の構成によれば、動作毎の動画のうち、無効期間が存する動作の動画を再生するときに無効期間分の動画を省いて再生する。つまり、動作の動画として、「無駄な動き」が排徐された動作の動画が再生されるようになる。
また、上記の作業分析装置において、前記動画の再生速度に関する値を取得する再生速度値取得部を有し、前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画を、前記再生速度値取得部が取得した前記値に応じた再生速度にて再生し、前記再生速度値取得部は、前記値を前記動作別に取得し、前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画のそれぞれを、前記動作別の前記値のうち、再生中の前記動画に映っている前記動作と対応する前記値に応じた再生速度にて再生するとよい。
上記の構成によれば、動作毎の動画を再生する際、再生速度に関する値(取得値)に応じた再生速度にて再生する。すなわち、動画の再生速度は、取得値に応じて変化することになる。これにより、同じ動作であっても作業実施者の技能や熟練度に応じて当該動作の実施速度が変動することを反映しながら、動画を再生することが可能となる。つまり、平均的な技能や熟練度を有する作業者によって動作が行われたときの速度(標準速度)にて各動作の動画を再生することが可能となる。
また上記の構成によれば、動画の再生速度に関する値を動作毎に取得する。これにより、各動作の動画を再生する際に、その再生速度を動作毎に調整することが可能となる。
また、上記の作業分析装置において、前記表示部は、前記動作の実施時間に応じたサイズを有する図形パターンである動作パターンと、前記期間に応じたサイズを有する図形パターンである第二作業パターンと、を前記実施時期及び前記期間の順序に従って並べた前記チャートを前記表示画面に表示し、前記動作パターンのうち、前記指定操作において指定された前記動作の前記動作パターンは、それ以外の前記動作パターンとは異なる表示態様にて表示されるとよい。
上記の構成によれば、チャート中にある動作パターンのうち、指定操作において指定された動作の動作パターンが、それ以外の動作パターンとは異なる表示態様にて表示されている。これにより、チャート中、指定された動作の動作パターンを識別し易くなる。
また、上記の作業分析装置において、前記変更操作受付部は、前記指定操作において指定された前記動作の前記動作パターンに対して行われるドラッグ操作を前記変更操作として受け付け、前記実施時期設定部は、前記ドラッグ操作が行われた前記動作の前記実施時期を、前記ドラッグ操作の内容に応じて設定すると更によい。
上記の構成では、指定された動作の動作パターンに対して行われるドラッグ操作を変更操作として受け付ける。また、変更操作が行われた動作の実施時期については、ドラッグ操作の内容(具体的には、ドラッグ操作直後のポインタの位置)に応じて決定される。このような構成であれば、比較的容易な操作にて変更操作を行うことが可能になり、詳しくは、直感的な操作によって変更操作を行うことが可能となる。
また、上記の作業分析装置において、作業者によって行われる前記第一作業、及び機械装置によって行われる前記第二作業を含んだ前記連合作業を分析するとよい。
上記の構成では、人の作業と機械装置の作業との組み合わせからなる連合作業を対象とした作業分析において、人の作業を構成する動作の実施時期を変更したときの結果の確認、及び、当該変更の適否についての検証を容易に行うことが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の作業分析方法によれば、第一作業、及び、該第一作業における作業対象を引き継いで行われる第二作業を含んだ連合作業(前記第一作業及び前記第二作業が同一の作業者又は同一の機械によって行われる連合作業を除く)をコンピュータによって分析する作業分析方法であって、(A)コンピュータが、前記第一作業を撮影した動画を、前記第一作業を構成する動作毎に区切ることと、(B)コンピュータが、前記動画における前記動作毎の区切り目から、前記連合作業に対して設定された時間軸において前記動作の各々の実施時期を設定することと、(C)コンピュータが、前記時間軸において前記第二作業が行われる期間を設定することと、(D)コンピュータが、設定された前記動作毎の前記実施時期及び前記期間を時系列に沿って表したチャートを表示画面に表示することと、(E)コンピュータが、前記動作毎に区切られた前記動画を前記動作の前記実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生することと、(F)コンピュータが、前記動作のうち、前記時間軸において前記期間内に前記実施時期を移行することが可能な前記動作を指定するための指定操作を受け付けることと、(G)コンピュータが、前記指定操作において指定された前記動作に対する前記実施時期の変更操作を受け付けることと、を有し、(H)コンピュータは、前記変更操作を受け付けると、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行し、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期が移行された分だけ前記期間の開始時点が早まるように前記期間を設定し、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行して前記期間の開始時点を早めた後の前記チャートを表示し、前記動作毎に区切られた前記動画中、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画が変更後の前記実施時期に応じた再生順序にて再生されるように前記動作毎に区切られた前記動画を再生し、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生することにより解決される。
以上の方法によれば、第一作業中のある動作の実施時期を変更したときの結果をより簡単に確認することが可能となる。また、上記ある動作の実施時期を変更した後に第一作業を適切に進められるか否かを、再生動画を通じて容易に検証することが可能となる。
本発明によれば、連合作業中の第一作業を構成する動作のうち、連合作業中の第二作業の実施期間内に行うことが可能な動作について、当該動作の実施時期を第二作業の実施期間内に移行したときの結果を容易に確認すると共に、上記動作の実施時期の変更後に第一作業を適切に進められるか否かを、再生動画を通じて容易に検証することが可能である。
本発明の作業分析装置の概念図である。 本発明の作業分析装置の構成を示す図である。 分析作業用画面の一例を示す図である。 作業動画を動作毎の動画に区切った様子を示すイメージ図である。 作業編成用画面の一例を示す図である。 作業編成前後のマンマシンチャートを示す図である。 動画分割処理の流れを示す図である。 マンマシンチャート表示処理の流れを示す図である。 動画再生処理の流れを示す図である。 動作毎の動画を再生する際の再生順序に関する説明図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。つまり、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以降の説明や図面に記載された操作画面の構成例(画面のデザインやレイアウト、及び当該画面に表示される情報)については、あくまでも一例であり、製品仕様やユーザの好み等に応じて任意に設定することが可能である。さらに、操作画面においてユーザの入力操作を受け付けるために提供されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)についても、本発明の趣旨を逸脱しない限り、任意に設定可能である。
<<本実施形態に係る作業分析装置の概要>>
先ず、本実施形態に係る作業分析装置(以下、本装置1)について、その概要を説明する。本装置1は、連合作業分析用の装置である。ここで、「連合作業」とは、人と機械装置、複数の人、あるいは、複数の機械装置がそれぞれ行う作業が互いに関連し合うことで成立する作業群のことである。
また、「連合作業分析」とは、連合作業を構成するそれぞれの作業同士がどのように関連しながら行われているのかを、時系列に沿って分析することである。つまり、連合作業分析では、ある作業(以下、第一作業)と、当該第一作業における作業対象を引き継いで行われる作業(以下、第二作業)と、を含む連合作業において、第一作業及び第二作業の各々が現状どのようなスケジュールで実施されているのかを把握する。
さらに、連合作業分析では、各作業の実施スケジュールについての現状把握を行った上で、必要に応じて実施スケジュールの見直し(以下、「作業編成」と言う)を行い、作業間の時間関係について最適化を図ることになっている。
ちなみに、「作業」とは、一又は複数の動作からなり、具体的には、予め設定された計画や目的の下で行われる一連の動作の集まりである。また、「動作」とは、作業を構成する要素に相当し、作業を細分化したときの最小単位である。
なお、以降の説明では、人による作業と機械による作業からなる連合作業を分析するケースを具体例に挙げて説明する。より詳しく説明すると、具体例として挙げるケース(以下、本ケース)は、作業者P(人)がワークW(作業対象)を一次研磨した後に作業機械Mによって二次研磨を行う場面を想定した内容となっている。ここで、作業者Pによる一次研磨作業が上述した第一作業に相当し、作業機械Mによる二次研磨作業が上述した第二作業に相当する。
ちなみに、本発明の適用範囲は、第一作業が人により行われて第二作業が機械装置によって行われるケースに限られず、第一作業及び第二作業の双方が人によって行われるケース、第一作業及び第二作業の双方が機械装置によって行われるケースをも含んでいる。また、本実施形態では、第一作業から第二作業に引き渡される作業対象が、商品又は商品の一部であるワークWであることとしたが、作業対象については他にも挙げられ、治具などの作業に用いる道具、あるいは、人に対して作業を施す場合には当該人を作業対象としてもよい。
<<本実施形態に係る作業分析装置の構成について>>
次に、本装置1の構成について説明する。本装置1は、図1に示すようにコンピュータによって構成されている。図1は、本装置1を示す概念図である。
本装置1を構成するコンピュータは、デスクトップ型のPC、ノート型のPC、PDA(Personal Data Assistance)若しくはスマートフォン等である。また、本装置1を構成するコンピュータは、CPU、ROMやRAM等のメモリ、ハードディスクドライブ、通信用インタフェースを備えている。また、本装置1を構成するコンピュータは、出力機器としてのモニタ1a、及び、入力機器としてのキーボード1b及びマウス1cを有する。作業分析を行う分析者(換言すると、本装置1のユーザ)は、キーボード1bやマウス1cを通じて作業分析用の入力操作を行い、モニタ1aの画面(表示画面)を通じて入力操作の内容を確認したり、作業分析の結果を視認したりする。
さらに、本装置1を構成するコンピュータには作業分析プログラムがインストールされている。この作業分析プログラムは、連合作業分析に係る一連のデータ処理を実行するためのコンピュータプログラムである。すなわち、本装置1を構成するコンピュータのCPUが作業分析プログラムを読み取って実行することにより、上記のコンピュータが本装置1としての機能を発揮するようになる。
また、本装置1を構成するコンピュータは、有線又は無線にてカメラ2と接続されている。このカメラ2は、連合作業中の各作業を撮影する撮像装置である。なお、本実施形態では、一台のカメラ2にて連合作業中の各作業を撮影することになっている。ただし、これに限定されるものではなく、連合作業中の作業の数と同じ台数のカメラ2が備えられており、連合作業中の各作業が専用のカメラ2にて撮影されてもよい。
カメラ2が撮影した動画(厳密には、音声付き動画)は、データ化された上で、本装置1を構成するコンピュータに伝送される。本装置1を構成するコンピュータは、カメラ2から作業動画を受信すると、当該動画を解析する。この動画解析は、連合作業分析の一環として行われるものである。動画解析に関する詳細については、後に詳しく説明する。
ところで、本装置1の構成を機能面から改めて説明すると、本装置1は、図2に示すように、動画取得部11と、区切り部12と、実施時期設定部13と、機械作業期間設定部14と、無効期間特定部15と、再生速度値取得部16と、表示部17と、動画再生部18と、指定操作受付部19と、変更操作受付部20と、を有する。図2は、本装置1の構成を機能面から示した図である。
上記の機能実現部は、それぞれ、本装置1を構成するコンピュータのハードウェア機器(具体的には、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、通信用インタフェース、モニタ1a、キーボード1b及びマウス1c)がソフトウェアとしての作業分析プログラムと協働することによって実現される。以下、各機能実現部について説明する。
(動画取得部11)
動画取得部11は、カメラ2が撮影した作業動画をカメラ2から取得するものである。取得した作業動画については、動画データとして本装置1の記憶部(具体的には、ハードディスクドライブ)に記憶されることになっている。ちなみに、以降の説明では、作業者Pによる一次研磨作業、作業機械Mによる二次研磨作業、及び、作業者Pが作業機械MからワークWを取り外す作業を連続的に撮影した際の動画を取得した場合を想定することとする。
(区切り部12)
区切り部12は、カメラ2が取得した作業動画を、当該動画に映っている作業の構成要素である動作毎に区切るものである。ここで、カメラ2から取得した動画中には、作業者Pによる一次研磨作業(第一作業)の動画が含まれているが、かかる作業は、複数の動作によって構成されていることとする。したがって、区切り部12は、一次研磨作業の動画を、当該作業を構成する動作毎の動画に区切ることになる。
なお、本ケース(すなわち、作業者Pによる一次研磨作業と作業機械Mによる二次研磨作業とを含む連合作業を分析対象とするケース)では、第一作業に相当する一次研磨作業が複数の動作によって構成されている一方で、第二作業に相当する二次研磨作業については、一つの動作によって構成されている。ただし、これに限定されるものではなく、第二作業に相当する作業についても、複数の動作によって構成されるものであってもよい。
区切り部12が作業動作を区切る手順について説明すると、区切り部12は、分析者が作業動画を視聴している間に行う入力操作を受け付け、かかる入力操作が行われた時点で作業動画を区切る。より詳しく説明すると、分析者は、作業動画における「動作の区切り目」を判断し、その判断の結果として所定の入力操作(以下、区切り操作)を行う。区切り部12は、上記の区切り操作を受け付けると、かかる区切り操作が行われた時点を各動作の動画の区切り目として設定する。
区切り部12が作業動画を区切る手順について更に詳しく説明すると、区切り部12が作業動画を区切るに際して、図3に図示の操作画面(以下、分析作業用画面)がモニタ1aに表示される。この分析作業用画面は、作業分析プログラムを起動した上で分析者が所定の画面操作を行うことによりモニタ画面に表示されるようになる。なお、図3は、分析作業用画面の一例を示す図である。
分析作業用画面の構成について図3を参照しながら説明すると、画面左側には、動画再生スクリーンScと、動画再生に関する操作ボタン、動画再生開始時からの経過時間、及び再生バーが配置されている。また、画面右側には、後述する動作リストDtが配置されている。
上記のように構成された分析作業用画面において分析者が本装置1に記憶された作業動画の中から一つの動画を選択して再生ボタンを押すと、分析者によって選択された作業動画が再生されて動画再生スクリーンSc上に映し出されるようになる。一方で、分析者は、動画再生スクリーンSc上に映し出される作業動画を視聴しつつ、各動作の区切り目(分かり易くは、各動作の開始時点や終了時点)に相当する映像が上記スクリーンに映し出された時点でマウス1cの左ボタンをクリックする。区切り部12は、かかる分析者の左クリック操作を受け付けると、その時点を各動作の区切り目として設定する。
以上のような手順にて作業動画が動作毎の動画に区切られるようになる。すなわち、図4に示すように、カメラ2から取得した段階の動画(図中、記号RMが付された動画)が、動作毎の動画(図中、記号M1〜M7が付された動画)に分割されることになる。図4は、原動画RMを動作毎の動画に区切った様子を示すイメージ図であり、図中、各動画の境界線が当該各動画の区切り目に相当する。ちなみに、動画M1〜M5は、一次研磨作業を構成する各動作の動画に相当し、動画M6は、二次研磨作業を構成する動作の動画に相当し、動画M7は、作業者Pが作業機械MからワークWを取り外す作業を構成する動作の動画に相当する。
ところで、作業動画を動作毎の動画に区切ると、当該動作毎の動画が分析作業用画面中の動作リストDtにおいて一覧形式にて表示されるようになる。かかる動作リストDtについて説明すると、動作リストDtには、作業動画の中で最初に区切られた動作の動画から直前に区切られた動作の動画までの各々が順に並べて表示されている。また、各動作の動画の欄には、図3に示すように、動作番号、動作名称、種別、区分、開始時刻、動作時間、有効時間、無効時間及びレイティング値が表示されている。
動作番号は、各動作の動画に対して割り当てられた番号であり、最初に区切られた動作の動画に対して番号「1」が割り当てられており、以降、作業動作を区切る度に、前回の番号より1だけ大きい番号が割り当てられる。動作名称は、その動作の動画が示す内容(すなわち、動画中に映っている動作の内容)を文字情報として表現したものであり、分析者がキーボード1bで入力することで決定される。ちなみに、本ケースでは、一次研磨作業を構成する各動作に対して、「ワークピックアップ」、「やすり作業」、「やすり清掃」、「機械の準備」、「ワークのセット」という名称が付けられている。また、二次研磨作業を構成する動作に対して、「機械研磨」という名称が付けられている。また、作業者PがワークWを取り外す作業を構成する動作に対して、「ワーク取り外し」という名称が付けられている。
種別は、動作の種別を表したものであり、具体的には、「作業者Pによる作業に属するのか」又は「作業機械Mによる作業に属するのか」を表したものであり、分析者がキーボード1bで入力したりマウス1cで選択したりすることで決定される。ここで、一次研磨作業を構成する動作、及び、作業者PがワークWを取り外す作業を構成する動作に対しては、図3に示すように、「人の作業(「作業者Pによる作業」という意味)」という種別が付与されている。一方で、二次研磨作業を構成する動作に対しては、図3に示すように、「機械の作業(「作業機械Mによる作業」という意味)」という種別が付与されている。
なお、区分、開始時刻、動作時間、有効時間、無効時間及びレイティング値については、後述する。
(実施時期設定部13)
実施時期設定部13は、区切り部12が作業動画を動作毎に区切った際に設定した区切り目から各動作の実施時期を設定するものである。ここで、「動作の実施時期」とは、連合作業に対して設定された時間軸において動作が実施される時期、具体的には、当該動作の開始時点及び終了時点によって規定される時期のことである。なお、「連合作業に対して設定された時間軸」とは、連合作業の開始時点からの経過時間に対する時間軸のことであり、作業動画の開始時点(つまり、作業動画の撮影開始に相当する時点)からの経過時間に対する時間軸と同義である。ちなみに、以下では、連合作業に対して設定された時間軸を単に「時間軸」と呼ぶこととする。
実施時期設定部13について詳しく説明すると、本ケースにおいて、実施時期設定部13は、一次研磨作業を構成する動作の実施時期を設定する。具体的に説明すると、本ケースにおいて、実施時期設定部13は、「ワークピックアップ」、「やすり作業」、「やすり清掃」、「機械の準備」、「ワークのセット」の各々について実施時期を設定する。
実施時期の設定手順について説明すると、区切り部12が分析者による区切り操作(具体的には、マウス1cでの左クリック操作)を受け付けると、実施時期設定部13は、その操作が作業動画の再生開始後において何回目に行われた区切り操作であるかを判定する。判定の結果、奇数回目の区切り操作であった場合、実施時期設定部13は、当該区切り操作の受け付け時点を、その直後に動画再生スクリーンScに映し出される動画が示す動作、の開始時点として設定する。なお、設定された動作の開始時点については、図3に示すように、分析作業用画面中の動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。
一方、判定の結果、偶数回目の区切り操作であった場合、実施時期設定部13は、当該区切り操作の受け付け時点を、その直前まで動画再生スクリーンScに映し出されていた動画が示す動作、の終了時点として設定する。なお、ある動作の終了時点を設定すると、実施時期設定部13は、当該ある動作の開始時点から終了時点までの時間差を当該ある動作の動作時間として算出する。算出された動作時間については、図3に示すように、分析作業用画面中の動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。
(機械作業期間設定部14)
機械作業期間設定部14は、第二作業期間設定部に相当し、時間軸において第二作業である二次研磨作業が行われる期間(実施期間)を設定するものである。ここで、「作業の実施期間」とは、当該作業を構成する動作のうち、最初の動作の開始時点から最後の動作の終了時点によって規定される期間のことである。なお、本ケースでは、二次研磨作業が、一つの動作「機械研磨」によって構成されている。このため、本ケースにおいて、機械作業期間設定部14は、「機械研磨」という動作の実施時期を特定し、かかる実施時期を二次研磨作業の実施期間として設定することになっている。
二次研磨作業の実施期間を設定する手順については、実施時期設定部13による動作の実施時期の設定手順と略同じである。すなわち、機械作業期間設定部14は、区切り部12が受け付けた区切り操作のうち、「機械研磨」の動作に対して行われた区切り操作についての受け付け時点から当該動作の開始時点及び終了時点を特定する。そして、機械作業期間設定部14は、特定した開始時点及び終了時点を、二次研磨作業の実施期間の開始時点及び終了時点として設定する。
なお、設定された二次研磨作業の実施期間の開始時点、換言すると、「機械研磨」の動作の開始時点については、図3に示すように、分析作業用画面中の動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。また、「機械研磨」の開始時点から終了時点までの時間(動作時間)についても、同様に、動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。
(無効期間特定部15)
無効期間特定部15は、実施時期設定部13が設定した動作(換言すると、一次研磨作業を構成する動作)の実施時期において無効期間を特定するものである。ここで、「無効期間」とは、動作とは関係ない行為を行っている期間、あるいは全く動作を行っていない(動いていない)期間のことである。無効期間特定部15は、動画再生スクリーンScで作業動画が再生されている間に分析者が無効期間を指示するために行う入力操作に基づいて無効期間を設定する。
より詳しく説明すると、分析者は、作業動作を視聴している間、ある動作の開始時点及び終了時点での映像が動画再生スクリーンScに映し出された時点で、それぞれマウス1cにて左クリック操作を行う。一方、ある動作の実施時期(すなわち、ある動作の開始時点から終了時点までの間)において無効期間が存在する場合、当該無効期間の開始時点及び終了時点での映像が動画再生スクリーンに映し出された時点で、それぞれマウス1cにて右クリック操作を行う。無効期間特定部15は、かかる右クリック操作を受け付け、当該右クリック操作を受け付けた時点から、ある動作の実施時期における無効期間を特定する。
以上の手順により、一次研磨作業を構成する動作のうち、その実施時期内において無効期間が存在する動作について当該無効期間を特定することが可能となる。この結果、作業動画を動作毎に区切った際の各動作の動画のうち、無効期間が特定された動作の動画については、図4に示すように、当該無効期間分の動画(図4中、記号twが付された部分の動画)が特定されるようになる。
また、無効期間特定部15は、一次研磨作業を構成する各動作について無効期間の長さ(無効時間)を算出すると共に、各動作の動作時間うち、無効期間を除いた期間の長さ(有効時間)を算出する。この際、実施時期内において無効期間が存在しない動作については、当然ながら無効時間が0となり、有効時間が当該動作の動作時間に等しくなる。そして、算出された各動作の無効時間及び有効時間については、図3に示すように、分析作業用画面中の動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。
(再生速度値取得部16)
再生速度値取得部16は、後に説明する動画再生部18が動画を再生する際の再生速度に関する値として、レイティング値を取得するものである。ここで、「レイティング値」とは、作業者Pが動作を行う際の動作速度を標準速度(平均的な技能や熟練度を有する作業者が動作を行った際の動作速度)と対比したときの値であり、標準速度を100として算出される値である。また、本実施形態において、再生速度値取得部16は、区切り部12によって動作毎に区切られた作業動画のそれぞれに対して(換言すると、動作別に)レイティング値を取得することになっている。なお、各動作のレイティング値については、図3に示すように、分析作業用画面中の動作リストDt(厳密には、動作リストDtのうち、対応する欄)に表示されることになっている。
ちなみに、動作毎の動画に関するレイティング値については、デフォルト値として100が設定されているが、必要に応じて適宜変更・更新することが可能である。具体的に説明すると、分析者は、動画再生スクリーンSc上に映し出される動画を見ながら、レイティング値として妥当な値を判断し、上記のデフォルト値(100)から当該値へ修正することが可能である。ただし、レイティング値の決め方については、分析者が動作の映像を見て決定する方法に限定されず、他の方法も考えられる。例えば、生産対象品の目標生産数(ある期間中に生産すべき生産対象品の個数)から標準速度を逆算し、当該標準速度を参照してレイティング値を決めてもよい。あるいは、各動作の動作時間に関する情報が蓄積されているシステムから、ある動作の動作時間の代表値(例えば、最短の動作時間)を読み出し、かかる時間から標準速度を設定して当該ある動作のレイティング値を決めてもよい。
(表示部17)
表示部17は、実施時期設定部13によって設定された一次研磨作業を構成する各動作の実施時期、及び、機械作業期間設定部14によって設定された二次研磨作業の実施期間を時系列に沿って表したチャートを、モニタ1aの画面に表示するものである。ここで、表示部17が表示するチャートは、図5に図示のマンマシンチャート(以下、MMチャート100)である。図5は、MMチャート100が表示された作業編成用画面の画面例を示す図である。以下、同図を参照しながら、作業編成用画面及びMMチャート100について詳しく説明する。
作業編成用画面は、連合作業分析の分析結果を確認するための画面である。また、作業編成用画面は、連合作業を構成する各作業の実施スケジュールを模擬的に変更したときの結果(すなわち、シミュレーション結果)を確認する際にも用いられる。作業編成用画面は、モニタ画面に図3に図示の分析作業用画面が表示されている状態(すなわち、作業分析プログラムが起動している状態)で分析者が所定の画面操作を行うと、これを契機としてモニタ画面に表示されるようになる。
作業編成用画面の構成について説明すると、画面右側には、MMチャート100の表示領域が設けられている。また、画面左側には、分析結果確認用の動画再生スクリーン(以下、分析結果確認用スクリーンSt)、動画再生に関する操作ボタン及び再生バーが配置されている。分析結果確認用スクリーンStについては後の項で説明する。
MMチャート100は、一次研磨作業を構成する各動作の実施時期、二次研磨作業が行われる実施期間、及び、作業者PがワークWを取り外す作業の実施期間を、時系列に沿って並べて表示したものである。図5を参照しながらより詳細に説明すると、MMチャート100では、一次研磨作業を構成する各動作、二次研磨作業、及び、作業者PがワークWを取り外す作業の各々について、その実施の開始時点や終了時点並びに実施時間が図形パターンによって表現されている。具体的に説明すると、一次研磨作業を構成する各動作についての図形パターンは、その動作の実施時間に応じたサイズを有するパターンとなっており、以下では、動作パターン101、102と呼ぶ。ちなみに、本ケースでは、一次研磨作業が5つの動作によって構成されているため、5つの動作パターン101、102がMMチャート100上に表示されることになる。
なお、図5に図示のMMチャートにおいて、一次研磨作業を構成する「ワークピックアップ」という動作に対しては、「No.1」という動作パターン101が対応している。また、「やすり作業」という動作に対しては、「No.2」という動作パターン101が対応している。また、「やすり清掃」という動作に対しては、「No.3」という動作パターン102が対応している。また、「機械の準備」という動作に対しては、「No.4」という動作パターンが対応している。また、「ワークのセット」という動作に対しては、「No.5」という動作パターンが対応している。
また、二次研磨作業についての図形パターンは、その実施期間の長さ(実施時間)に応じたサイズを有するパターン(第二作業パターンに相当)となっており、以下では、機械作業パターン103と呼ぶ。また、作業者PがワークWを取り外す作業についての図形パターンは、その実施期間の長さ(実施時間)に応じたサイズを有するパターンとなっており、以下では、後作業パターン104と呼ぶ。
そして、MMチャート100では、図3に示すように、上述した各種パターン(具体的には、動作パターン101、102、機械作業パターン103、及び後作業パターン104)が、各動作の実施時期や各作業の実施期間の順序に従って並べられている。厳密に説明すると、MMチャート100の上下方向に沿って時間軸を設定し、かかる時間軸において、より早く行われる動作や作業のパターンがより上方に配置されることになっている。なお、同図に示すように、各種パターンのうち、作業者Pが行う作業や動作についてのパターン(すなわち、動作パターン101、102及び後作業パターン104)が並べられるスペースと、作業機械Mが行う作業についてのパターン(すなわち、機械作業パターン103)が並べられるスペースとは、左右方向において互いにずれた位置に在る。
また、MMチャート100において時系列に沿って並べられた各種パターンは、その配置位置を画面上で変更することが可能である。具体的に説明すると、対象とするパターン上にポインタを置いた状態でマウス1cの左ボタンをクリックしながら、ポインタを変更先の位置までドラッグしてくると、対象とするパターンの表示位置が変更先の位置(ドラッグ後のポインタの位置)へ切り替わるようになる。かかる内容については後に改めて説明することとする。
(動画再生部18)
動画再生部18は、区切り部12によって動作毎に区切られた作業動画を、当該動作の実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生するものである。動画再生部18によって再生された動画は、図5に図示した作業編成用画面中、分析結果確認用スクリーンStに映し出される。
動画再生部18が各動作の動画を再生する際の再生順序について説明すると、MMチャート100における各種パターンの並び順と一致している。例えば、MMチャート100において、上から順に、「No.1」の動作パターン101、「No.2」の動作パターン102、「No.3」の動作パターンが並んでいる場合、動画再生部18は、「ワークピックアップ」の動作、「やすり作業」の動作、「やすり清掃」の動作の順に動画を再生することになる。
また、動画再生部18は、各動作の動画を再生する際、再生速度値取得部16が取得したレイティング値に応じた再生速度にて再生する。ここで、レイティング値をRtとし、通常の再生速度をv0としたとき、動画再生部18が動画を再生する際の再生速度vsは、下記の式にて表される。
vs=v0×(Rt/100)
なお、本実施形態では、前述したように、再生速度値取得部16が動作別にレイティング値に取得することになっている。このため、動画再生部18は、動作別に再生速度を決定し、動作毎の動画を連続的に再生する際には、各々の動画を対応する再生速度にて再生することになる。ここで、対応する再生速度とは、再生中の動画に映っている動作と対応するレイティング値を上記の式に代入して得られる再生速度のことである。
さらに、本実施形態において、動画再生部18は、各動作の動画を再生する際、無効期間特定部15によって特定された無効期間の分の動画を省略(カット)して再生することとしている。既出の図4を参照しながらより具体的に説明すると、動画再生部18は、動作毎の動画(図中、記号M1〜M7が付された動画)を再生する際にあたり、その実施期間において無効期間が存する動作の動画(図4では、動画M3、M5)を判定する。そして、無効期間が存する動作の動画を再生する際、動画再生部18は、無効期間分の動画(図中、記号twが付された部分の動画)をカットして再生する。この結果、無効期間が存する動作の動画の再生時間は、無効期間が省略される分だけ短くなることになる。
(指定操作受付部19)
指定操作受付部19は、分析者が行う指定操作を受け付けるものである。「指定操作」とは、一次研磨作業を構成する動作のうち、時間軸において二次研磨作業の実施期間内に実施時期を移行することが可能な動作(以下、移行可能動作)を指定するための操作である。この指定操作は、図3に図示の分析作業用画面上で行われる。
より具体的に説明すると、分析作業用画面中の動作リストDtには区分の欄が設けられている。この区分は、作業動画を動作毎に区切った際に各動作に対して設定されるものであり、分析者がキーボード1bで入力したりマウス1cで選択したりすることで設定される。ここで、区分の種類には、移行可能動作であるという区分(図3では、記号「T」と表記された区分)と、移行可能動作ではないという区分(図3では、記号「N」と表記された区分)と、が含まれている。そして、一次研磨作業を構成する動作のうち、移行可能動作として分析者が指定する動作に対して、「T」という区分を設定する操作、厳密には、動作リストDtにおける区分の欄に「T」という区分を入力する操作が指定操作として受け付けられることになる。
また、移行可能動作の指定結果については、MMチャート100にも反映されることになっている。かかる内容について図5を参照しながら説明すると、MMチャート100では、移行可能動作として指定された動作の動作パターン102が、それ以外の動作パターン(つまり、移行可能動作ではない動作の動作パターン101)とは異なる表示態様にて表示されるようになっている。ここで、表示態様とは、動作パターンの色、若しくは点滅やハイライトの有無等のことである。
なお、以降では、一次研磨作業を構成する動作のうち、「やすり清掃」という動作が移行可能動作として指定された場合を想定して説明することとする。ちなみに、移行可能動作については、一つの動作のみに限定されるものではなく、複数存在してもよい。
(変更操作受付部20)
変更操作受付部20は、分析者が作業編成時に行う変更操作を受け付けるものである。「変更操作」とは、指定操作受付部19が受け付けた指定操作において指定された移行可能動作について、その実施時期を変更するために行われる操作である。より詳しく説明すると、「変更操作」は、移行可能動作の実施時期を第二研磨作業の実施期間内に移行するために行われる。
なお、本実施形態において、変更操作受付部20は、変更操作として、MMチャート100中の動作パターン102に対して行われるドラッグ操作を受け付ける。変更操作としてのドラッグ操作について図6を参照しながら説明すると、MMチャート100中、移行可能動作の動作パターン102(図6に図示のケースでは、「No.3」と表記された動作パターン102)をクリックした後、当該動作パターン102に対してドラッグ操作(図6の上図中、矢印にて示す経路に沿ってポインタを移動させる操作)を行ったとする。このときのドラッグ操作は、ポインタの位置(換言すると、変更対象動作の動作パターン102の表示位置)を、上下方向(すなわち、時間軸方向)において機械作業パターン103が在る範囲内にセットするという操作である。
変更操作受付部20が上記の操作を変更操作として受け付けると、上記の動作パターン102の表示位置がドラッグ操作直後のポインタの位置(図6の上図中、破線にて示す位置)へ切り替わるようになる。つまり、変更操作受付部20による変更操作の受け付けを契機として、表示部17がMMチャート100を更新し、図6の下図に示すように、移行可能動作の実施時期を変更させたMMチャート100をモニタ画面に表示するようになる。なお、図6は、作業編成前後のMMチャート100を示す図であり、上図が作業編成前(更新前)のMMチャート100を、下図が作業編成後(更新後)のMMチャート100をそれぞれ示している。
なお、MMチャート100の更新を含め、作業編成に付随して行われる内容については、次節にて詳細に説明することとする。
<<連合作業分析の手順について>>
次に、本装置1を利用した連合作業分析について、その手順を説明することとする。なお、以下に説明する内容は、本装置1を構成するコンピュータによって連合作業を分析する上で適用される作業分析方法、すなわち、本発明の作業分析方法に関する内容を含んでいる。つまり、以下に説明する連合作業分析の手順の中には、本発明の作業分析方法を構成するステップ(工程)に相当するステップ(工程)が含まれていることになる。
本装置1を用いた連合作業分析によれば、前述したように、当該連合作業を構成する各作業の実施スケジュールについて現状を把握することができる。具体的に説明すると、連合作業を撮影した作業動画を作業別に分けつつ、複数の動作によって構成される作業については動作別に更に細分化する(分割する)。その手順について、以下、図7を参照しながら説明することとする。図7は、動画分割処理の流れを示す図である。
動画分割処理は、本装置1を構成するコンピュータによって実行される処理のうち、作業動画を動作毎の動画に分割する処理である。この処理は、図7に示すように、上記のコンピュータが分析対象となる作業動画を読み出して再生するところから始まる(S001)。再生された動画は、モニタ1aの画面(厳密には、分析作業用画面の動画再生スクリーンSc)に映し出される。
一方、分析者は、動画再生スクリーンScに映し出される作業動画を見ながら、動作の区切り目に相当する映像が上記スクリーンに映し出された時点でマウス1cにて左クリック操作を行う(S002)。本装置1を構成するコンピュータは、かかる左クリック操作を受け付けると、その時点を、直後に開始される動作の開始時点として設定する(S003)。その後、分析者が再び左クリック操作を行い、上記のコンピュータが当該左クリック操作を受け付けると、その時点を上記動作の終了時点として設定する(S008、009)。
また、本装置1を構成するコンピュータは、動作開始時点を設定する契機としての左クリック操作を受け付けてから、動作終了時点を設定する契機としての左クリック操作を受け付けるまでの間に、分析者の右クリック操作を受け付けると、その期間に再生されている動作に対して無効期間を設定する。より具体的に説明すると、上記のコンピュータは、ステップS002にて分析者の左クリック操作を受け付けた後に右クリック操作を受け付けると、その時点を無効期間の開始時点として設定する(S004、S005)。その後、上記のコンピュータは、ステップS008にて分析者の左クリックを受け付けるまでの間に右クリック操作を受け付けると、その時点を無効期間の終了時点として設定する(S006、S007)。
なお、ある動作の開始時点から終了時点までの期間(すなわち、ある動作の実施時期)において、無効期間が複数回設定されてもよい。換言すると、ステップS004〜S007については、図7に示すように、ステップS002からステップS008までの間に複数回繰り返し行われてもよい。
本装置1を構成するコンピュータは、作業動画中に含まれているすべての動作について実施時期(具体的には、動作開始時点及び終了時点の双方)が設定されるまで(S010)、上記一連のステップS002〜S009を繰り返して行う。そして、すべての動作について実施時期が設定された時点で動画分割処理が終了する。
以上までに説明した動画分割処理が実行されることにより、各動作(厳密には、一次研磨作業を構成する各動作、二次研磨作業、及び、作業者PがワークWを作業機械Mから取り外す作業)について実施時期、動作時間、無効期間の有無、無効期間が有るときにはその時間(無効時間)、及び有効時間が特定されることになる。
また、動画分割処理の実行後、分析者は、各動作に対して動作名称や種別を設定する。これと同時に、分析者は、各動作に対して、移行可能動作であるかどうかの区分を設定する。この際、分析者は、移行可能動作として指定する動作に対しては、移動可能動作であることを示す区分(具体的には、記号「T」の区分)を設定する。かかる操作は、指定操作として、本装置1を構成するコンピュータによって受け付けられる。
さらに、本装置1を構成するコンピュータは、作業動作中に含まれているすべての動作のそれぞれについて、レイティング値のデフォルト値として100を取得する。その一方で、上記のコンピュータは、作業動作中に含まれている動作のうち、ある動作に対して分析者がレイティング値を決定するために行う操作を受け付けることで、当該ある動作に対するレイティング値を新たに取得するようになる。
さらにまた、本装置1を構成するコンピュータは、動画分割処理にて設定された各動作の実施時期や各作業の実施期間からMMチャート100を作成し、モニタ1aの画面に表示する。その手順について、以下、図8を参照しながら説明することとする。図8は、マンマシンチャート表示処理の流れを示す図である。
マンマシンチャート表示処理は、動画分割処理にて設定された各動作の実施時期や各作業の実施期間を時系列に沿って表したチャート(すなわち、MMチャート100)を作成してモニタ画面に表示するための処理であり、本装置1を構成するコンピュータによって実行される。この処理は、図8に示すように、先ず、作業者Pが行う作業(具体的には、一次研磨作業、及び、作業機械MからワークWを取り外す作業)を構成する動作の実施時期、及び、二次研磨作業の実施期間を特定することから始まる(S011、012)。
その後、本装置1を構成するコンピュータは、一次研磨作業を構成する動作の各々に対して設定された区分を参照することで、どの動作が移行可能動作であるかを特定する(S013)。その後、上記のコンピュータは、ステップS011〜S013までの各ステップでの特定結果に基づいてMMチャート100を作成し、モニタ画面に表示する(S014)。
以下、本ステップS014においてモニタ画面に表示されるMMチャート100について、既出の図6を参照しながら説明する。図6の上図に示すように、本ステップS014にて表示されるMMチャート100には、各種のパターン(具体的には、動作パターン101、102、機械作業パターン103、及び後作業パターン104)が、ステップS011及びS012にて特定した実施時期や実施期間の順序に従って表示されている。より詳細に説明すると、本ステップS014にて表示されるMMチャート100において、一次研磨作業を構成する動作の動作パターン101、102は、いずれも、二次研磨作業のパターンである機械作業パターン103よりも上方位置に配置されている。これは、一次研磨作業を構成する動作の各々について動画分割処理にて設定された実施時期が、いずれも、二次研磨作業の実施期間よりも早いことを反映している。
また、MMチャート100では、一次研磨作業を構成する動作の動作パターン101、102のうち、ステップS013にて移行可能動作として指定された動作の動作パターン102が、それ以外の動作パターン101とは異なる表示態様にて表示されている。
さらに、移動可能動作として指定された動作の動作パターン102については、ドラッグ操作により表示位置を変更することが可能であり、より具体的には、図6に示すように上下方向において機械作業パターン103が存する範囲内に表示位置を移行させることが可能である。かかる操作は、変更操作として、本装置1を構成するコンピュータによって受け付けられる。
そして、上記のコンピュータは、変更操作を受け付けると、変更操作が行われた移行可能動作(変更対象動作)の実施時期を二次研磨作業の実施期間内に移行する。これに併せて、上記のコンピュータは、変更対象動作の実施時期が移行された分だけ二次研磨作業の実施期間の開始時点が早まるように当該実施期間を再設定する。また、上記のコンピュータは、変更対象動作の実施時期を二次研磨作業の実施期間内に移行して当該実施期間の開始時点を早めた後のMMチャート100を作成し、更新後のMMチャート100をモニタ画面に表示する。以下、MMチャート100の更新について図8を再び参照しながら説明することとする。
モニタ画面(厳密には、作業編成用画面)にMMチャート100が表示されている状態で、本装置1を構成するコンピュータ(具体的には、変更操作受付部20)が変更操作を受け付けると、上記のコンピュータ(具体的には、実施時期設定部13)が、変更対象動作の動作パターン102について変更操作後の表示位置を算出する(S015、S016)。これにより、上記のコンピュータ(具体的には、実施時期設定部13)は、変更対象動作の実施時期をその前段階の実施時期から変更し、より詳しくは、二次研磨作業の実施期間内に移行する(S017)。なお、変更対象動作の実施時期の具体的な移行先(すなわち、変更後の実施時期)については、変更操作の内容(厳密には、ドラッグ操作直後のポインタの位置)に応じて設定されることになっている。
その後、本装置1を構成するコンピュータ(具体的には、機械作業期間設定部14)が、変更対象動作の実施時期が移行された分だけ二次研磨作業の実施期間の開始時点が早まるように当該実施期間を変更する(S018)。分かり易く説明すると、上記のコンピュータ(機械作業期間設定部14)は、変更対象動作の動作時間に相当する時間だけ、二次研磨作業の実施期間を時間軸においてより早い期間へシフトさせる。
以上までのステップが終了した上で、本装置を構成するコンピュータ(具体的には、表示部17)が、MMチャート100を更新し、更新後のMMチャート100を再表示する(S019)。
ここで、更新後のMMチャート100について説明すると、図6の下図に示すように、一次研磨作業を構成する動作のうち、変更動作が行われた移行可能動作(すなわち、変更対象動作)の動作パターン102が機械作業パターン103と隣り合う位置まで下降する。その一方で、機械作業パターン103は、上記の動作パターン102の高さだけ上昇する。これは、二次研磨作業との関係(より分かり易くは、二次研磨作業への影響度)が比較的小さい動作の実施時期を二次研磨作業の実施期間内に移行すれば、その分、二次研磨作業の実施期間を早められることを反映している。
そして、更新後のMMチャート100により、変更対象動作の実施時期を二次研磨作業の実施期間内に移行させて当該実施期間の開始時点を早めたときの効果、すなわち、作業編成による効果を確認することが可能となる。具体的に説明すると、図6の上図及び下図から分かるように、作業編成前後のMMチャートを対比してみると、連合作業の終了時点(厳密には、作業者PがワークWを作業機械Mから取り外し終えた時点)が変更対象動作の動作時間だけ早まるということが分かる。
なお、上述のケースでは、移行可能動作が一つのみであって当該移行可能動作が変更対象動作として取り扱われる場合を想定して説明してきたが、これに限定されるものではない。移行可能動作が複数存在している場合には変更対象動作が複数存在してもよく、換言すると、複数の移行可能動作に対して変更操作が行われてもよい。かかる場合には、複数の動作の実施時期が第二作業(二次研磨作業)の実施期間内に移行するので、その分だけ、連合作業の終了時点が早まることとなる。
ところで、MMチャート100が表示される作業編成用画面では、動作毎に区切られた作業動画が当該動作の実施時期に応じた順序にて映し出されることになっている。これにより、作業編成後の実施スケジュールにて連合作業が適切に進められるか否かを、作業編成用画面に映し出された動画を通じて検証することが可能となる。かかる内容について図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、動画再生処理の流れを示す図である。図10は、各動作の動画を連続再生する際の再生順序に関する説明図であり、図中の上図は、動作毎に区切った時点での作業動画を示しており、下図は、作業編成後に再生する動画(再生対象動画)を示している。
動画再生処理は、動作毎に区切られた作業動画を当該動作の実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生する処理であり、本装置1を構成するコンピュータ(具体的には、動画再生部18)によって実行される。この処理は、図9に示すように、上記のコンピュータが、再生対象である動画を動作毎に読み出すところから始まる(S021)。本ステップS021において読み出される動画は、動画分割処理において動作毎に区切られた作業動画(厳密には、各動作の動画)である。
次に、本装置1を構成するコンピュータは、読み出した各動作の動画について再生順序を決定するために、時間軸における各動作の実施時期等を特定する(S022)。各動作の実施時期等とは、作業者Pが行う作業(すなわち、一次研磨作業、及び、作業機械MからワークWを取り外す作業)を構成する動作の実施時期、及び、二次研磨作業の実施期間のことである。そして、上記のコンピュータは、特定した各動作の実施時期等に基づき、各動作の動画の再生順序を決定する(S023)。具体的には、実施時期が早い動作の動画であるほど早い順で再生されるように再生順序を決定する。
その後、上記のコンピュータは、各動作の動画に対して、対応するレイティング値を特定し、当該レイティング値に基づいて各動作の動画の再生速度を動画別(換言すると、動作別)に決定する(S024、S025)。再生速度が決定した後、上記のコンピュータは、各動作の動作を、ステップS023にて決定した再生順序にて連続的に再生する。この際、上記のコンピュータは、各動作の動画を、ステップS025にて決めた再生速度(厳密には、各動作の動画に対応する再生速度)にて再生する。これにより、作業編成用画面の分析結果確認用スクリーンStには、各動作の動画が、平均的な技能や熟練度を有する作業者によって動作が行われたときの速度(標準速度)と同じ再生速度にて映し出されるようになる。
また、上記のコンピュータは、各動作の動画のうち、その実施時期において無効期間が設定されている動作の動画を再生するときには、無効期間の分の動画を省略して再生する。これにより、各動作の動画について、無効期間の部分の動画がカットされ、有効動作(作業の目的に照らして有効と判断される動作)と認められる部分の動画のみが映し出されるようになる。この結果、各動作の動画として、「無駄な動き」が排除された動作の動画が再生されることになる。
そして、ステップS021にて読み出した動画(各動作の動画)のすべてを再生した時点で動画再生処理が終了する(S027)。
以上までに説明してきた動画再生処理が実行されることで、分析者は、分析結果確認用スクリーンStに映し出される各動作の動画を通じて、各動作がそれぞれの標準速度にて行われたときの様子(状況)を把握することが可能となる。
さらに、上述の動画再生処理において各動作の動画を作業編成後の実施時期を考慮して再生することで、分析者は、作業編成によって見直された各作業の実施スケジュールについての適否を検証することが可能となる。より具体的に説明すると、本装置1を構成するコンピュータは、前述したように、移動可能動作として指定された動作の動作パターン102に対してなされたドラッグ操作(変更操作)を受け付けると、変更操作が行われた動作(変更対象動作)の実施時期を二次研磨作業の実施期間内に移行する。これに併せて、上記のコンピュータは、変更対象動作の実施時期が移行された分だけ二次研磨作業の実施期間の開始時点が早まるように当該実施期間を再設定する。
その後、上記のコンピュータ(具体的には、動画再生部18)は、動画再生処理において、各動作の動画中、変更対象動作の動画が変更後の実施時期に応じた再生順序にて再生されるように各動作の動画を再生する。かかる内容について図10を参照しながら説明すると、作業動画を動作毎に分割した時点では、各動作の動画の再生順序が、当該動作が実際に行われた順序と同じ順序となっており、具体的には、図10の上図が示すように動画M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7の順で再生されることになっている。
これに対して、作業編成によって変更対象動作の実施時期が二次研磨作業の実施期間内に移行した場合、上記のコンピュータは、変更対象動作の動画(図10中、動画M3に相当)の再生順序を、移行後の当該変更対象動作の実施時期に応じた順序に設定する。具体的に説明すると、図10の下図に示すように動画M1、M2、M4、M5を順に再生した後に動画M6(二次研磨作業を構成する動作の動画)を再生し、当該動画M6の再生中に動画M3を再生するようになる。換言すると、作業編成後の動画再生処理では、動画M3が動画M6と同時に再生されることになる。なお、動画M3と動画M6とを同時に再生するための構成例としては、分析結果確認用スクリーンStを二分割し、一方の分割画面に動画M3を、他方の分割画面に動画M6を、それぞれ映し出せばよい。
以上のように、分析者が作業編成の一環として変更対象動作に対して変更操作を行うと、これを契機として、本装置1を構成するコンピュータが各動作の動画の再生順序を入れ替えた上で当該各動作の動画を連続的に再生する。これにより、分析者は、当該作業編成後の実施スケジュールにて各作業を行ったときの様子を動画(映像)にて確認し、かかる動画を通じて、作業編成後の実施スケジュールにて作業が適切に進められるか否かを検証することが可能となる。
以上までに説明してきたように、本装置1を用いることにより、連合作業の作業分析を効率よく行うことが可能となり、特に、作業編成によって各作業の実施スケジュールを見直したときの当該各作業の流れを円滑且つ容易に確認することが可能となる。具体的に説明すると、第一作業(本実施形態では一次研磨作業)を構成する動作の実施時期を第二作業(本実施形態では二次研磨作業)の実施期間内に移行した場合のMMチャート100を容易に作成(更新)することが可能である。また、ある動作の実施時期を変更した場合の連合作業の流れを動画にて再現することが可能である。分析者は、当該動画を視認し、作業編成によって見直された各作業の実施スケジュールについて、その適否を検証することが可能となる。
1 本装置(作業分析装置)
1a モニタ
1b キーボード
1c マウス
11 動画取得部
12 区切り部
13 実施時期設定部
14 機械作業期間設定部(第二作業期間設定部)
15 無効期間特定部
16 再生速度値取得部
17 表示部
18 動画再生部
19 指定操作受付部
20 変更操作受付部
100 MMチャート(チャート)
101,102 動作パターン
103 機械作業パターン
104 後作業パターン
M 作業機械(機械装置)
P 作業者(人)
W ワーク(作業対象)

Claims (8)

  1. 第一作業、及び、該第一作業における作業対象を引き継いで行われる第二作業を含んだ連合作業(前記第一作業及び前記第二作業が同一の作業者又は同一の機械によって行われる連合作業を除く)を分析する作業分析装置であって、
    前記第一作業を撮影した動画を、前記第一作業を構成する動作毎に区切る区切り部と、
    前記動画における前記動作毎の区切り目から、前記連合作業に対して設定された時間軸において前記動作の各々の実施時期を設定する実施時期設定部と、
    前記時間軸において前記第二作業が行われる期間を設定する第二作業期間設定部と、
    設定された前記動作毎の前記実施時期及び前記期間を時系列に沿って表したチャートを表示画面に表示する表示部と、
    前記動作毎に区切られた前記動画を前記動作の前記実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生する動画再生部と、
    前記動作のうち、前記時間軸において前記期間内に前記実施時期を移行することが可能な前記動作を指定するための指定操作を受け付ける指定操作受付部と、
    前記指定操作において指定された前記動作に対する前記実施時期の変更操作を受け付ける変更操作受付部と、を有し、
    前記変更操作受付部が前記変更操作を受け付けると、前記実施時期設定部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行し、前記第二作業期間設定部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期が前記実施時期設定部によって移行された分だけ前記期間の開始時点が早まるように前記期間を設定し、前記表示部が、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行して前記期間の開始時点を早めた後の前記チャートを表示し、前記動画再生部が、前記動作毎に区切られた前記動画中、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画が変更後の前記実施時期に応じた再生順序にて再生されるように前記動作毎に区切られた前記動画を再生し、
    前記動画再生部は、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生することを特徴とする作業分析装置。
  2. 前記動画再生部は、
    前記動作毎に区切られた前記動画を動画再生スクリーンに映し出して再生し、
    前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生するにあたっては、前記動画再生スクリーンを二分割し、一方の分割画面に前記動作の前記動画を、他方の分割画面に前記第二作業を撮影した動画をそれぞれ映し出して再生することを特徴とする請求項1に記載の作業分析装置。
  3. 前記動画再生部は、前記表示画面に前記動作のリストを示す動作リストを表示するにあたって、それぞれの前記動作に対して前記実施時期を移行可能であるという区分と、移行可能ではないという区分のどちらかの区分が設定された内容を合わせて表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業分析装置。
  4. 前記動作の前記実施時期における無効期間を特定する無効期間特定部を有し、
    前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画を再生する際、前記実施時期において前記無効期間が存する前記動作の前記動画を再生するときには、前記無効期間分の前記動画を省略して再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業分析装置。
  5. 前記動画の再生速度に関する値を取得する再生速度値取得部を有し、
    前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画を、前記再生速度値取得部が取得した前記値に応じた再生速度にて再生し、
    前記再生速度値取得部は、前記値を前記動作別に取得し、
    前記動画再生部は、前記動作毎に区切られた前記動画のそれぞれを、前記動作別の前記値のうち、再生中の前記動画に映っている前記動作と対応する前記値に応じた再生速度にて再生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業分析装置。
  6. 前記表示部は、前記動作の実施時間に応じたサイズを有する図形パターンである動作パターンと、前記期間に応じたサイズを有する図形パターンである第二作業パターンと、を前記実施時期及び前記期間の順序に従って並べた前記チャートを前記表示画面に表示し、
    前記動作パターンのうち、前記指定操作において指定された前記動作の前記動作パターンは、それ以外の前記動作パターンとは異なる表示態様にて表示されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の作業分析装置。
  7. 前記変更操作受付部は、前記指定操作において指定された前記動作の前記動作パターンに対して行われるドラッグ操作を前記変更操作として受け付け、
    前記実施時期設定部は、前記ドラッグ操作が行われた前記動作の前記実施時期を、前記ドラッグ操作の内容に応じて設定することを特徴とする請求項6に記載の作業分析装置。
  8. 第一作業、及び、該第一作業における作業対象を引き継いで行われる第二作業を含んだ連合作業(前記第一作業及び前記第二作業が同一の作業者又は同一の機械によって行われる連合作業を除く)をコンピュータによって分析する作業分析方法であって、
    コンピュータが、前記第一作業を撮影した動画を、前記第一作業を構成する動作毎に区切ることと、
    コンピュータが、前記動画における前記動作毎の区切り目から、前記連合作業に対して設定された時間軸において前記動作の各々の実施時期を設定することと、
    コンピュータが、前記時間軸において前記第二作業が行われる期間を設定することと、
    コンピュータが、設定された前記動作毎の前記実施時期及び前記期間を時系列に沿って表したチャートを表示画面に表示することと、
    コンピュータが、前記動作毎に区切られた前記動画を前記動作の前記実施時期に応じた再生順序に従って連続的に再生することと、
    コンピュータが、前記動作のうち、前記時間軸において前記期間内に前記実施時期を移行することが可能な前記動作を指定するための指定操作を受け付けることと、
    コンピュータが、前記指定操作において指定された前記動作に対する前記実施時期の変更操作を受け付けることと、を有し、
    コンピュータは、前記変更操作を受け付けると、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行し、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期が移行された分だけ前記期間の開始時点が早まるように前記期間を設定し、前記変更操作が行われた前記動作の前記実施時期を前記期間内に移行して前記期間の開始時点を早めた後の前記チャートを表示し、前記動作毎に区切られた前記動画中、前記変更操作が行われた前記動作の前記動画が変更後の前記実施時期に応じた再生順序にて再生されるように前記動作毎に区切られた前記動画を再生し、
    前記変更操作が行われた前記動作の前記動画の再生中に、前記第二作業を撮影した動画を同時に再生することを特徴とする作業分析方法。
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