JP6584856B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に関する。
大便器の便鉢部には、洗浄水を吐き出すための開口として、リム吐水口の他にジェット吐出口が形成されることがある。リム吐水口は、便鉢部のリム部に形成され、リム吐水口から吐き出される洗浄水により便鉢部全体が洗浄される。ジェット吐出口は、便鉢部の底部等に形成され、ジェット吐出口から吐き出される洗浄水により、汚物の排出を促進するための水流が形成される。
例えば、特許文献1には、便鉢部の底部内に溜められる溜水の最高水位より高位置に形成されるジェット吐出口と、ジェット吐出口に洗浄水を供給する洗浄水供給路と、を有する便器が開示されている。この便器では、ジェット吐出口から吐き出される洗浄水により、水平軸周りに旋回する旋回流が形成される。この旋回流によりトラップ部内に汚物を送り込むことができ、汚物を効果的に排出できると記載されている。
特開2008−45276号公報
本発明者は、特許文献1の構造に関して検討した結果、以下の課題を認識するに至った。特許文献1の便器では、便器洗浄後、洗浄水供給路に残留した残留水が、すじ状の水(以下、すじ状水という)となって、ジェット吐出口から便鉢部の内面を伝って流れ落ちてしまう。このすじ状水は、便鉢部の内面を伝う経路を不規則に変えながら流れるうえ、長期間に亘って流れ落ちることもあり、見栄えの低下を招く原因となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、便器洗浄に起因する便鉢部内の見栄えの低下を防止できる水洗大便器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の水洗大便器は、便鉢部と、前記便鉢部の底部に接続され、前記底部に溜められる溜水の非洗浄時の水位を定めるトラップ部と、前記底部に形成されるジェット吐出口と、前記ジェット吐出口に洗浄水を供給するためのジェット用給水路と、を有し、前記ジェット吐出口から洗浄水を吐き出すことにより、該底部内に水流を形成する吐水部と、を備え、前記ジェット吐出口は、非洗浄時の前記溜水の水位を上下に跨がるように形成される。ここでの「非洗浄時」とは、便鉢部内の洗浄を開始する前の待機状態にある時をいう。
この態様によれば、ジェット吐出口の下側部分が非洗浄時の溜水に水没した状態になる。よって、便器洗浄後、ジェット吐出口から吐き出される水を、便鉢部の内面を伝わせずに溜水に合流させ易くなる。このため、便器洗浄後、ジェット吐出口から便鉢部の内面へのすじ状水の流れ落ちを抑えることで、便器洗浄に起因する便鉢部内の見栄えの低下を防止できる。
本発明によれば、便器洗浄に起因する便鉢部内の見栄えの低下を防止できる。
実施形態に係る水洗大便器の平面図である。 図2は図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2の便鉢部のC−C線断面を示す図である。 実施形態に係るジェット用給水路内での洗浄水の流れ方を示す模式図であり、図5(a)は便器洗浄の開始前の状態を示し、図5(b)は便器洗浄の途中状態を示す。 変形例に係るジェット用給水路内での洗浄水の流れ方を示す模式図であり、図6(a)は便器洗浄の開始前の状態を示し、図6(b)は便器洗浄の途中状態を示し、図6(c)は更に後の途中状態を示す。 実施形態に係るリム通水路の内底面に形成される勾配を模式的に示す図である。 実施形態に係る便鉢部内での洗浄水の流れ方を示す図である。 ジェット吐出口から洗浄水が吐き出される前にリム吐水口から吐き出される洗浄水が着水した場合の状態を示す模式図である。 実施形態に係る便鉢部内での溜水の水位の変わり方を示す模式図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略する。
図1は本実施形態に係る水洗大便器10の平面図である。
水洗大便器10は、陶器を素材とする便器本体12を備える。便器本体12は、トイレ室の側壁面100に掛けた状態で取り付けられる壁掛け型便器である。
図2は図1のA−A線断面図である。
便器本体12は、図1に示すように、便器本体12の前部に形成される便鉢部14と、便鉢部14の底部に接続されるトラップ部18とを備える。トラップ部18は、便鉢部14の底部に形成される入口16(図1も参照)を通して便鉢部14内に連通する。
図3は図2のB−B線断面図である。
便鉢部14は、図2、図3に示すように、汚物を受けるための鉢状の受け面部20と、受け面部20の下縁部から下方に窪んで形成されるとともに便鉢部14の底部を形成する凹部22と、受け面部20の上縁部に接続されるとともに便鉢部14の上端部を形成するリム部24と、を備える。受け面部20は、平面視にて左右寸法より前後寸法が大きくなるような楕円状に形成される。凹部22は有底筒状に形成され、その底面部にはトラップ部18の入口16が開口する。
便器本体12は、図3に示すように、便鉢部14内に洗浄水を吐き出すための吐水部26を更に備える。吐水部26は、便鉢部14の凹部22に形成されるジェット吐出口28と、便鉢部14のリム部24に形成される二つのリム吐水口30A、30Bと、を有する。吐水部26は、ジェット吐出口28から洗浄水を吐き出すことにより、汚物の排出を促進するための水流を便鉢部14の凹部22内に形成する。また、吐水部26は、二つのリム吐水口30A、30Bから洗浄水を吐き出すことにより、便鉢部14の内面を洗浄するための水流を形成する。水洗大便器10は、吐水部26、特に、ジェット吐出口28に主な特徴の一つがあるが、先に周辺構造から説明する。
トラップ部18は、図2に示すように、上流側から下流側にかけて順に第1水路部32、第2水路部34及び第3水路部36を有する。第1水路部32は、トラップ部18の入口16から下降するように形成される。第2水路部34は、第1水路部32の下流端部に対して後方に上流端部が接続され、その上流端部から上昇するように形成される。第3水路部36は、第2水路部34の下流端部に対して後方に上流端部が接続され、その上流端部から後方に延び出るように形成される。第3水路部36の下流端部には排水管102が接続され、トラップ部18及び排水管102の内部を通して汚物が下水側水路に排出される。
トラップ部18には通水方向の空気の流れを遮断する封水38が第1水路部32及び第2水路部34の内部に溜められる。下水側水路からの臭気の逆流は封水38により防がれる。第2水路部34と第3水路部36の境界部分には内部を通る水の通水方向が変わる曲げ部40が形成される。曲げ部40の曲げ内側に配置される内壁面の上端縁42は、トラップ部18内の封水38の非洗浄時の水位を定める溢れ縁(以下、「溢れ縁42」という)となる。ここでの「非洗浄時」とは、便鉢部14内の洗浄を開始する前の待機状態にある時をいう。トラップ部18内の封水38が溢れ縁42を超えると、その溢れ縁42からトラップ部18内の封水38が下流側にあふれ出る。
トラップ部18内の封水38の一部は便鉢部14の底部に溜水44として溜められる。溜水44の非洗浄時の水位WL1(以下、初期水位WL1という)は、封水38と同様、溢れ縁42の鉛直方向での位置に応じて定められる。
リム部24には、図3に示すように、二つのリム吐水口30A、30Bのそれぞれから便鉢部14の周方向の一方側(本図では反時計回り方向)に延びるように二つのリム導水路48が形成される。リム導水路48は、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水を旋回させるように導くことにより、リム導水路48の始端位置から終端位置まで洗浄水を届かせるためのものである。
吐水部26は、ジェット吐出口28と、二つのリム吐水口30A、30Bとの他に、流入口54と、右リム通水路56A(第1通水路)と、左リム通水路56B(第2通水路)と、ジェット用給水路58と、を有する。ジェット吐出口28の詳細は後述し、他の構成を先に説明する。
二つのリム吐水口30A、30Bには、右リム吐水口30A(第1吐水口)と左リム吐水口30B(第2吐水口)とが含まれる。右リム吐水口30Aは、図1に示すように、便器本体12の左右中心線CLに対して右側であって、便鉢部14の前後方向での中間位置に配置される。左リム吐水口30Bは、便器本体12の左右中心線CLに対して左側であって、便鉢部14の後部に配置される。ここでの左右中心線CLとは便器本体12の外面部分の左右寸法を二等分して前後方向に沿って延びる直線をいう。二つのリム吐水口30A、30Bからは、リム部24の内周面に沿って周方向の一方側に向けて洗浄水が吐き出される。
流入口54には、図2に示すように、洗浄水供給装置104の一部となる送水管104aから供給される洗浄水が流入する。図3では、送水管104aから流入口54を通して吐水部26内に流入する洗浄水の通水経路Wpを示す。
右リム通水路56A及び左リム通水路56Bは、流入口54から流入した洗浄水を分岐させて流すためのものである。右リム通水路56Aを流れる洗浄水は右リム吐水口30Aに供給され、左リム通水路56Bを流れる洗浄水は左リム吐水口30Bに供給される。右リム通水路56A及び左リム通水路56Bの分岐元となる分岐位置60はリム部の後方かつ裏側に配置される。
右リム通水路56Aは、分岐位置60からリム部24の裏側にて周方向の一方側(反時計回り方向)に延びるように形成される。右リム通水路56Aの下流端には右リム吐水口30Aが形成される。
左リム通水路56Bは、分岐位置60からリム部24の裏側にて周方向の他方側(時計回り方向)に延びるように形成される。左リム通水路56Bは延びる方向の先端部が行き止まりとなるように形成される。左リム通水路56Bの途中位置には周方向の一方側(反時計回り方向)かつ径方向内側に延びるように分岐水路62が形成される。分岐水路62の下流端には左リム吐水口30Bが形成される。
ジェット用給水路58は、図2、図3に示すように、左リム通水路56Bの先端部に接続される。ジェット用給水路58は、ジェット吐出口28に洗浄水を供給するためのものである。左リム通水路56Bの内底面にはジェット用給水路58内に洗浄水を導入するための導入口64が形成される。ジェット用給水路58は、導入口64とジェット吐出口28とをつなぐように形成される。詳しくは、ジェット用給水路58は、導入口64から下方に向かって延びる第1部分58aと、第1部分58aの下流端部から周方向の他方側(本図の時計回り方向)かつ下方に向かって曲がりながら延びる第2部分58bと、を有する。第2部分58bは、便鉢部14の側部の裏側からジェット吐出口28の裏側にかけて曲がりながら延びる。ジェット用給水路58は、さらに、第2部分58bの下流端部からジェット吐出口28に向かって後方に延びる第3部分58cを有する。
ジェット吐出口28は、便鉢部14の凹部22の左側かつ前側の壁面に形成される。ジェット吐出口28からは、二つのリム吐水口30A、30Bからの洗浄水の吐き出し方向と同様に、便鉢部14の凹部22内に周方向の一方側(時計回り方向)に向けて洗浄水が吐き出される。ジェット吐出口28からは水平方向に沿うように洗浄水が吐き出される。ここでの「水平方向に沿うように」とは、洗浄水の吐き出し方向が水平面と平行な場合と、ほぼ平行な場合との両方が含まれる。
図4は図2の便鉢部14のC−C線断面を示す図である。
ジェット吐出口28は、図2、図4に示すように、溜水44の初期水位WL1を上下に跨がるように形成される。ジェット吐出口28の上側部分は溜水44の初期水位WL1より上側に配置され、その内側を通してジェット用給水路58内と便鉢部14内との大気空間が連通した状態になる。ジェット吐出口28の下側部分は溜水44の初期水位WL1より下側に配置され、その溜水44内に水没した状態になる。詳しくは、ジェット吐出口28の下縁28aが初期水位WL1より下側に配置される。この下縁28aは、ジェット吐出口28内を通る水に対して鉛直下側に位置するジェット吐出口28の一部分である。
以上の水洗大便器10の作用効果を説明する。
(1)水洗大便器10のジェット吐出口28は溜水44の初期水位WL1を上下に跨がるように形成され、その下側部分が初期水位の溜水44に水没した状態になる。よって、便器洗浄後、ジェット用給水路58を通してジェット吐出口28まで到達した補給水、残留水等の水を、便鉢部14の内面を伝わせずに溜水44に合流させられる。このため、便器洗浄後、ジェット吐出口28から便鉢部14の内面へのすじ状水の流れ落ちを抑えることで、便器洗浄に起因する便鉢部14内の見栄えの低下を防止できる。なお、ここでの「補給水」とは、便器洗浄により溜水44がトラップ部18を通して排出された後、再び溜水44を初期水位WL1まで溜めるために供給される水をいう。また、「残留水」とは、洗浄水供給装置104からの洗浄水の供給終了後、リム通水路56A、56B、ジェット用給水路58内に残留している水をいう。
また、仮に、ジェット吐出口28から便鉢部14の内面にすじ状水が流れ落ちると、すじ状水の一部が便鉢部14の内面に付着した状態のまま残留してしまう場合がある。この場合、便鉢部14の内面に付着した水の水質によっては、その水の蒸発後に付着位置に汚れができてしまう。この点、本実施形態によれば、ジェット吐出口28から便鉢部14の内面へのすじ状水の流れ落ちを抑えられるため、すじ状水の残留による便鉢部14の内面の汚れを抑えられ、便器洗浄に起因する便鉢部14内の見栄えの低下を防止できる。また、すじ状水の残留による便鉢部14の内面の汚れを抑えることで、便鉢部14内を清潔に保つこともできる。
また、ジェット吐出口28は溜水44の初期水位WL1を上下に跨がるように形成され、ジェット吐出口28の上側部分の内側を通してジェット用給水路58と便鉢部14内との大気空間が連通した状態になる。この利点を説明する。
図5はジェット用給水路58内での洗浄水の流れ方を示す模式図である。図5(a)は便器洗浄の開始前の状態を示す。本図では、説明の便宜のため、便鉢部14、トラップ部18、ジェット用給水路58等の位置、寸法及び形状について、他図と異なるものを示す。
左リム通水路56Bに洗浄水Wが供給されると、図5(b)に示すように、ジェット用給水路58内には導入口64から洗浄水が流入し、ジェット用給水路58の導入口64側から徐々に洗浄水が満たされる。ジェット用給水路58内への洗浄水Wの流入により、ジェット用給水路58内の空気は洗浄水Wによりジェット吐出口28側に押し出される(方向Pa参照)。このとき、前述のように、ジェット用給水路58内の大気空間はジェット吐出口28の上側部分の内側を通して便鉢部14内の大気空間と連通した状態になるため、ジェット用給水路58内の空気がジェット吐出口28内を通してスムーズに排気される(方向Pb参照)。仮に、ジェット吐出口28の全体が溜水44内に水没している場合、ジェット用給水路58内の空気が気泡になった状態でジェット吐出口28から吐き出されるため、気泡の破裂音が生じることで、使用者に不快感を与えかねない。この点、本実施形態によれば、便器洗浄時、ジェット吐出口28からの気泡の吐き出しを防止できるため、気泡の破裂音の発生を防止でき、便器洗浄動作の静音化を図ることができる。また、この他にも、ジェット吐出口28からの気泡の吐き出しを防止することで、見た目の面から使用者に違和感を与えるのを防止できる。
次に、水洗大便器10の他の特徴を説明する。
ジェット用給水路58は、図5(a)に示すように、左リム通水路56Bより洗浄水が流入する導入口64からジェット吐出口28にかけての範囲において、非洗浄時に連続する大気空間66が存在するように形成される。ここでの「大気空間66」とは大気が満ちている空間をいう。これは、この範囲において、ジェット用給水路58の一部に通水方向の空気の流れを遮断する封水が溜められていないことを意味する。この利点を説明する。
図6は変形例に係るジェット用給水路58内での洗浄水の流れ方を示す模式図である。
仮に、図6(a)に示すように、ジェット用給水路58に封水68が形成される場合を考える。この場合、ジェット用給水路58内には封水68により分断される上流側空気70と下流側空気72とが存在する状態になる。この状態で左リム通水路56Bから洗浄水がジェット用給水路58内に流入すると、図6(b)に示すように、上流側空気70が封水68とともに洗浄水Wにより方向Pcに押し出される。これにより、便鉢部14の底部内の溜水44に封水68が合流することで、図6(c)に示すように、ジェット用給水路58内に空気が残存した状態で、ジェット吐出口28が水没するまで溜水44が初期水位WL1から上昇する可能性がある(方向Pd参照)。この場合、その残存した空気が気泡になった状態でジェット吐出口28から排気されることにより(方向Pe参照)、気泡の破裂音が生じる可能性がある。
一方、前述の構成によれば、ジェット用給水路58内の封水68が形成されず、封水68が溜水44と合流することによる、溜水44の水位の上昇を防止できる。よって、ジェット用給水路58内に空気が残存した状態でジェット吐出口28の全体が水没し、ジェット吐出口28から気泡が排気されてしまう事態を防止でき、気泡の破裂音の発生を効果的に防止できる。
なお、本例に係る水洗大便器10でも、ジェット吐出口28が溜水44の初期水位WL1を上下に跨がるように形成されるため、前述の(1)で説明した作用効果を得られる。
次に、ジェット吐出口28ではなく、リム吐水口30A、30Bからのすじ状水の流れ落ちを防止するための工夫点を説明する。
図7は各リム通水路56A、56Bの内底面に形成される勾配を模式的に示す図である。本図では高位置から低位置に向かう勾配を矢印により示す。
各リム通水路56A、56Bの内底面には、各リム吐水口30A、30Bから奥側に向かうにつれて下り傾斜となる勾配が設けられる。詳しくは、右リム通水路56Aの内底面には右リム吐水口30Aが高位置となり、右リム通水路56A及び左リム通水路56Bの分岐元となる分岐位置60側が低位置となる第1勾配74が設けられる。第1勾配74は右リム吐水口30Aから奥側に向かうにつれて下り傾斜となるように設けられる。
また、左リム通水路56Bの内底面には、前述の分岐位置60側が高位置となり、ジェット用給水路58の導入口64が低位置となる第2勾配76が設けられる。第2勾配76は、左リム吐水口30Bから奥側に向かうにつれて下り傾斜となるように設けられる。また、左リム通水路56Bの内底面には、行き止まりとなる先端位置56Baが高位置となり、ジェット用給水路58の導入口64が低位置となる第3勾配78が設けられる。なお、各リム通水路56A、56Bの分岐位置60には下向きに窪む窪み部80が形成される。
以上の構成の利点を説明する。洗浄水供給装置104からの洗浄水の供給が終了し、各リム吐水口30A、30Bの下縁近くまで各リム通水路56A、56B内の水位が下がった状況を考える。この状況のとき、各リム通水路56A、56Bの内底面上の残留水、補給水等の水は、第1勾配74、第2勾配76により、各リム吐水口30A、30Bから離れる方向に自重によって流れ易くなる。つまり、各リム通水路56A、56Bの内底面上の水が各リム吐水口30A、30Bに近づき難くなり、各リム吐水口30A、30Bを通して便鉢部14内にまで流れ難くなる。これにより、前述の状況のように各リム通水路56A、56B内の水位が下がったとき、各リム吐水口30A、30から便鉢部14の内面をすじ状水が流れ落ちるのを防止でき、便器洗浄に起因する便鉢部14内の見栄えの低下を効果的に防止できる。
また、ジェット用給水路58の導入口64は、各リム吐水口30A、30Bより低位置に少なくとも一部が配置される。本実施形態に係る導入口64は、各リム吐水口30A、30Bより低位置に全体が配置される。別の観点からいうと、導入口64は、第1勾配74、第2勾配76をもつ内底面の最高位置より低位置に少なくとも一部が配置される。本実施形態に係る導入口64は、第1勾配74、第2勾配76をもつ内底面の最高位置より低位置に全体が配置される。より詳しくは、導入口64は、第1勾配74をもつ内底面の最低位置より下側に配置され、第2勾配76をもつ内底面の最低位置と同位置に配置される。
よって、各リム通水路56A、56B内の水位が下がる過程において、各リム通水路56A、56Bの内底面上の水を、第1勾配74、第2勾配76により、ジェット用給水路58の導入口64まで自重によって導き易くなる。よって、各リム通水路56A、56Bの内底面上の水をジェット用給水路58を通して排出でき、各リム吐水口30A、30Bを通して便鉢部14内に流れる水の量を減らし易くなる。この結果、各リム通水路56A、56B内の水位が下がる過程において、各リム吐水口30A、30Bから便鉢部14の内面をすじ状水が流れ落ちるのをより効果的に防止でき、便器洗浄に起因する便鉢部14内の見栄えの低下を更に効果的に防止できる。
次に、以上の水洗大便器10を用いた便鉢部14の洗浄方法を図8を用いて説明する。
水洗大便器10は、便鉢部14内の汚物を水の落差を用いてトラップ部18内に押し流す、いわゆる洗い落し式の洗浄方式により便鉢部14内を洗浄する。洗浄水の供給を開始するためのスイッチ、レバー等の操作部材の操作により、水洗大便器10の吐水部26内には洗浄水供給装置104から所定の流量範囲内の洗浄水が供給される。以下、所定の流量範囲内の洗浄水の供給を開始してから終了するまでの動作を一回の洗浄動作として説明する。なお、洗浄水供給装置104は、本実施形態において、水道水の給水圧を用いた水道直圧式の給水方式により洗浄水を供給する。
洗浄水供給装置104から供給される洗浄水は吐水部26内に流入口54から流入する。吐水部26内に流入した洗浄水は、右リム通水路56A、左リム通水路56B、ジェット用給水路58(不図示)のそれぞれの内部を流れつつ、ジェット吐出口28、各リム吐水口30A、30Bのそれぞれから吐き出される。
ジェット吐出口28から吐き出される洗浄水は、便鉢部14の凹部22内を周方向の一方側(反時計回り方向)に沿って旋回する旋回流Dwaを形成する。この旋回流Dwaにより凹部22の内面が洗浄されるとともに、凹部22内の汚物が旋回中心に集められる。
各リム吐水口30A、30Bはリム部24の内周面に沿って周方向の一方側に洗浄水を吐き出すことにより、便鉢部14内を周方向の一方側に沿って旋回する旋回流Dwbを形成する。この旋回流Dwbにより便鉢部14のリム部24や受け面部20が洗浄される。受け面部20上の旋回流Dwbを形成する洗浄水の一部は、下方に向かいながら旋回し、受け面部20上から凹部22内を通ってトラップ部18の入口16に向かう流れDwcを形成する。便鉢部14の凹部22内の汚物は、この流れDwcによって、トラップ部18内に入口16を通して押し流される。特に、前述の旋回流Dwaにより旋回中心に集められた汚物が押し流されるため、汚物を効果的に排出できる。
ここで、ジェット用給水路58内での洗浄水の流れ方を考える。ジェット用給水路58内に流入する洗浄水は、図5(b)に示すように、ジェット用給水路58内の空気をジェット吐出口28側に押し出しつつ流れ、ジェット吐出口28に達した時点でジェット吐出口28から吐き出され始める。よって、図9に示すように、ジェット吐出口28から洗浄水が吐き出される前にジェット吐出口28の全体が水没してしまうと、洗浄水により押し出される空気がジェット用給水路58内に空気が残存した状態のままになってしまう。この場合、ジェット用給水路58内の空気がジェット吐出口28から気泡になった状態で排気され(方向Pf参照)、便鉢部14内で気泡の破裂音が生じてしまう。このような事態は、ジェット吐出口28から洗浄水が吐き出される前に、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水によって、溜水44が初期水位WL1から上昇した場合に起こりえる。
そこで、本実施形態に係る便鉢部14及び吐水部26は、ジェット吐出口28から洗浄水が吐き出されてから、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水が溜水44に着水するように構成される。別の観点からいうと、便鉢部14及び吐水部26は、ジェット用給水路58内に導入口64から流入する洗浄水によって、ジェット用給水路58内の空気をジェット吐出口28を通して押し出し終えてから、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水が溜水44に着水するように構成される。これにより、ジェット用給水路58内の空気を洗浄水により押し出し終える前に、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水が溜水44に着水し、溜水44の水位の上昇によりジェット吐出口28の全体が水没してしまう事態を防止できる。この結果、ジェット用給水路58内に空気が残存した状態でジェット吐出口28の全体が水没してしまうことで、ジェット吐出口28から気泡が排気されてしまう事態を防止でき、気泡の破裂音の発生を効果的に防止できる。
このように構成するため、吐水部26は、流入口54から各リム吐水口30A、30Bまでの通水経路の長さ、ジェット用給水路58の通水経路の長さ、各通水路56A、56B、58の通路断面積等が調整される。また、このように構成するため、便鉢部14は、平面視での曲率半径、各部位の傾斜等が調整される。ジェット吐出口28から早期に洗浄水を吐き出すうえでは、ジェット吐出口28に早期に洗浄水が到達するようにするため、ジェット用給水路58の通水経路の長さを短く、ジェット用給水路58の通路断面積を小さくする等して調整する。各リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水(以下、リム洗浄水という)が溜水44に着水するタイミングを遅くするうえでは、流入口54から各リム吐水口30A、30Bまでの通水経路の長さを長くする、便鉢部14の平面視での曲率半径を大きくする、一部の傾斜を緩やかにする等して調整する。
以上の構成を別の観点からいうと、便鉢部14及び吐水部26は、ジェット用給水路58内の空気がジェット吐出口28から排気され終えてから、ジェット吐出口28全体が水没するように構成されるともいえる。これによっても、ジェット用給水路58内の空気を洗浄水により押し出し終える前に、溜水44の水位の上昇によりジェット吐出口28の全体が水没してしまう事態を防止できる。
このように構成するうえでは、ジェット用給水路58内の空気がジェット吐出口28から排気され終える前に、ジェット吐出口28全体が水没するまで溜水44の水位を上昇させなくする条件を満たす必要がある。このような溜水44の水位の上昇は、リム洗浄水が溜水44に着水することによって起こる。よって、前述の条件を満たすうえでは、前述と同様、(A)ジェット吐出口28から早期に洗浄水を吐き出すようにしつつ、(B)リム洗浄水が溜水44に着水するタイミングを遅くするように、吐水部26、便鉢部14を構成すればよい。(A)を条件としたのは、ジェット吐出口28から早期に洗浄水を吐き出すようにすれば、それだけジェット用給水路58内の空気を排気し終えるタイミングを早められるからである。
なお、図10に示すように、便器洗浄時において、ジェット吐出口28、リム吐水口30A、30Bから吐き出される洗浄水により、便鉢部14の凹部22内の溜水44は初期水位WL1から水位WL2(図2、図4も参照)まで上昇する。この水位WL2にあるとき、ジェット吐出口28の全体は水没する。このような水位WL2になるように、洗浄水供給装置104から供給される洗浄水の供給量が調整される。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
水洗大便器10は、洗浄方式として洗い落し式を用いる例を説明したが、サイホン式等の他方式と組み合わせた洗浄方式により便鉢部14内を洗浄してもよい。水洗大便器10は、給水方式として水道直圧式を用いる例を説明したが、この他にも重力を用いた重力給水式等の給水方式が用いられてもよい。便器本体12は壁掛け式便器を例に説明したが、トイレ室の床面上に設置される床置き式便器でもよい。また、便器本体12は陶器の他に樹脂等を素材としてもよい。
トラップ部18の入口16は便鉢部14の底部(凹部22)の底面部に開口する例を説明したが、底部の側面部に開口してもよい。
ジェット吐出口28は凹部22の左側かつ前側の壁面に形成される例を説明したが、その位置はこれに限られない。また、吐水部26は、ジェット吐出口28から洗浄水を吐き出すことにより、便鉢部14の底部内に周方向の一方側に沿って旋回する旋回流を形成するように構成される例を説明した。このジェット吐出口28から吐き出される洗浄水により形成される水流は、これに限られず、たとえば、トラップ部18の入口16を通してトラップ部18の奥側に向かう水流が形成されてもよい。いずれにしても、トラップ部18を通して汚物の排出を促進する水流が形成されればよい。
また、この他に、ジェット吐出口28は、ジェット吐出口28の上下寸法をLaとしたとき、上下寸法Laに対して1/4以上3/4以下の範囲が、溜水44の初期水位WL1に対して下側に配置されるように形成されてもよい。
リム吐水口30A、30Bは、便鉢部14内に洗浄水を吐き出すための吐水口の一例として説明した。この吐水口はリム部24に形成されていなくともよく、便器本体12上に搭載される温水洗浄装置に形成されてもよい。また、リム部24には二つのリム吐水口30A、30Bが形成される例を説明したが、リム部24には一つのリム吐水口のみが形成されてもよいし、三つ以上のリム吐水口が形成されてもよい。また、リム吐水口30A、30Bはリム部24の内周面に沿って周方向の一方側に向けて洗浄水を吐き出す例を説明した。リム部24に形成される吐水口は、便鉢部14内に洗浄水を吐き出すためのものであればよく、洗浄水の吐き出し方向はこれに限られない。たとえば、下向きに洗浄水を吐き出してもよい。
また、リム部24の裏側には左リム通水路56B及び右リム通水路56Aが形成される例を説明したが、いずれか片方のみが形成されてもよい。
また、ジェット用給水路58の導入口64は左リム通水路56Bの内底面に形成される例を説明した。導入口64は、吐水口に洗浄水を供給するための通水路の内壁面に形成される場合、左リム通水路56Bの内側面に形成されてもよいし、右リム通水路56Aの内底面又は内側面に形成されてもよい。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。
前述の課題を解決するための手段に記載の態様の水洗大便器は、前記便鉢部及び前記吐水部は、前記ジェット用給水路内の空気が前記ジェット吐出口から排気され終えてから、前記ジェット吐出口全体が水没するように構成されてもよい。
この態様によれば、ジェット用給水路内の空気を洗浄水により押し出し終える前に、溜水の水位の上昇によりジェット吐出口全体が水没してしまう事態を防止できる。この結果、ジェット用給水路内に空気が残存した状態でジェット吐出口の全体が水没してしまうことで、ジェット吐出口から気泡が排気されてしまう事態を防止でき、気泡の破裂音の発生を効果的に防止できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記吐水部は、前記便鉢部内に洗浄水を吐き出すための吐水口を有し、前記便鉢部及び前記吐水部は、前記ジェット吐出口から洗浄水が吐き出されてから、前記リム吐水口から吐き出される洗浄水が前記溜水に着水するように構成されてもよい。
この態様によれば、ジェット用給水路内の空気を洗浄水により押し出し終える前に、リム吐水口から吐き出される洗浄水が溜水に着水し、溜水の水位の上昇によりジェット吐出口の全体が水没してしまう事態を防止できる。この結果、ジェット用給水路内に空気が残存した状態でジェット吐出口の全体が水没してしまうことで、ジェット吐出口から気泡が排気されてしまう事態を防止でき、気泡の破裂音の発生を効果的に防止できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記ジェット用給水路は、洗浄水を導入するための導入口から前記ジェット吐出口にかけての範囲において、非洗浄時に連続する大気空間が存在するように形成されてもよい。
仮に、ジェット用給水路内に通水方向の空気の流れを遮断する封水が形成される場合、ジェット用給水路の導入口から洗浄水が流入すると、導入口と封水との間の空気が封水とともに押し出され、溜水に封水が合流することで、溜水が非洗浄時の水位から上昇してしまう。これにより、ジェット用給水路内の空気がジェット吐出口から気泡になった状態で排気され、気泡の破裂音が生じる可能性がある。
この態様によれば、ジェット用給水路内に封水が形成されないため、ジェット用給水路内の封水が溜水と合流することによる溜水の水位の上昇を防止できる。よって、ジェット用給水路内に空気が残存した状態でジェット吐出口の全体が水没してしまうことで、ジェット吐出口から気泡が排気されてしまう事態を防止でき、気泡の破裂音の発生を効果的に防止できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記便鉢部は、該便鉢部の上端部を形成するリム部を有し、前記吐水部は、前記リム部に形成されるリム吐水口と、前記リム部の裏側に形成され、前記リム吐水口に洗浄水を供給するためのリム通水路と、を有し、前記リム通水路の内底面には、前記リム吐水口から奥側に向かうにつれて下り傾斜となる勾配が設けられてもよい。
リム吐水口の下縁近くまで通水路内の水位が下がった状況を考える。この態様によれば、この状況のとき、リム通水路の内底面上の水は、その内底面の勾配により、リム吐水口から離れる方向に自重により流れ易くなる。つまり、リム通水路の内底面上の水がリム吐水口まで近づき難くなり、リム吐水口を通して便鉢部内にまで流れ難くなる。よって、前述の状況のようにリム通水路内の水位が下がったとき、リム吐水口から便鉢部の内面をすじ状水が流れ落ちるのを防止でき、便器洗浄に起因する便鉢部内の見栄えの低下を効果的に防止できる。
前述の態様の水洗大便器は、前記ジェット用給水路内に洗浄水を導入するための導入口は、前記リム通水路の内壁面に形成され、前記リム吐水口より低位置に少なくとも一部が配置されてもよい。
この態様によれば、リム通水路内の水位が徐々に下がる過程において、リム通水路の内底面上の水を勾配によりジェット用給水路の導入口まで自重によって導き易くなる。よって、リム通水路の内底面上の水をジェット用給水路を通して排出でき、リム吐水口を通して便鉢部内に流れる水の量を減らし易くなる。この結果、リム通水路内の水位が下がる過程において、リム吐水口から便鉢部の内面をすじ状水が流れ落ちるのをより効果的に防止でき、便器洗浄に起因する見栄えの低下を更に効果的に防止できる。
10…水洗大便器、14…便鉢部、16…入口、18…トラップ部、24…リム部、26…吐水部、28…ジェット吐出口(吐出口)、30A…右リム吐水口(第1吐水口)、30B…左リム吐水口(第2吐水口)、44…溜水、56A…右リム通水路(第1通水路)、56B…左リム通水路(第2通水路)、58…ジェット用給水路(給水路)、64…導入口、66…大気空間。

Claims (4)

  1. 便鉢部と、
    前記便鉢部の底部に接続され、前記底部に溜められる溜水の非洗浄時の水位を定めるトラップ部と、
    前記底部に形成されるジェット吐出口と、前記ジェット吐出口に洗浄水を供給するためのジェット用給水路とを有し、前記ジェット吐出口から洗浄水を吐き出すことにより、該底部内に水流を形成する吐水部と、を備え、
    前記ジェット吐出口は、非洗浄時の前記溜水の水位を上下に跨がるように形成され
    前記便鉢部は、該便鉢部の上端部を形成するリム部を有し、
    前記吐水部は、前記リム部に形成されるリム吐水口と、前記リム部の裏側に形成され、前記リム吐水口に洗浄水を供給するためのリム通水路と、を有し、
    前記リム通水路の内底面には、前記リム吐水口から奥側に向かうにつれて下り傾斜となる勾配が設けられ、
    前記ジェット用給水路内に洗浄水を導入するための導入口は、前記リム通水路の内壁面に形成され、前記リム吐水口より低位置で、かつ、前記勾配をもつ前記内底面の最高位置より低位置に少なくとも一部が配置されることを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記便鉢部及び前記吐水部は、前記ジェット用給水路内の空気が前記ジェット吐出口から排気され終えてから、前記ジェット吐出口全体が水没するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記吐水部は、前記便鉢部内に洗浄水を吐き出すためのリム吐水口を有し、
    前記便鉢部及び前記吐水部は、前記ジェット吐出口から洗浄水が吐き出されてから、前記リム吐水口から吐き出される洗浄水が前記溜水に着水するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  4. 前記ジェット用給水路は、洗浄水を導入するための導入口から前記ジェット吐出口にかけての範囲において、非洗浄時に連続する大気空間が存在するように形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水洗大便器。
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