JP6583893B2 - ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジン - Google Patents

ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジン Download PDF

Info

Publication number
JP6583893B2
JP6583893B2 JP2017550149A JP2017550149A JP6583893B2 JP 6583893 B2 JP6583893 B2 JP 6583893B2 JP 2017550149 A JP2017550149 A JP 2017550149A JP 2017550149 A JP2017550149 A JP 2017550149A JP 6583893 B2 JP6583893 B2 JP 6583893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
rotary valve
disposed
valve
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017550149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018513301A (ja
Inventor
ウォルター ティー. ボーニン,
ウォルター ティー. ボーニン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WB Development Co LLC
WB Development Co LLC
Original Assignee
WB Development Co LLC
WB Development Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WB Development Co LLC, WB Development Co LLC filed Critical WB Development Co LLC
Publication of JP2018513301A publication Critical patent/JP2018513301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6583893B2 publication Critical patent/JP6583893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C20/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines or engines
    • F01C20/10Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines or engines characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
    • F01C20/14Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines or engines characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using rotating valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C1/00Rotary-piston machines or engines
    • F01C1/02Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F01C1/04Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents of internal-axis type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B53/04Charge admission or combustion-gas discharge
    • F02B53/06Valve control therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

従来の内燃ピストンエンジンは、クランクシャフトを駆動するために用いられる多気筒アセンブリを含んでいる。このクランクシャフトを駆動するために、各気筒アセンブリは、燃料ポンプにより燃料噴射器を介して提供される燃料を必要とする。運転中、各気筒アセンブリのスパークプラグは、燃料噴射器から受け入れた燃料−空気混合物に点火し、この混合物を膨張させる。点火された混合物の膨張によって、この気筒アセンブリのピストンを、気筒アセンブリハウジング内で移動させて、このクランクシャフトを回転させる。
ロータリーエンジンは、従来のピストンエンジンに代わる可能性があるものと考えられてきている。例えば、ロータリーエンジンは、この技術分野においては、循環ボアを有するエンジンハウジングと、このボア内に移動可能に取り付けられた1又は2以上のバルブと、このボア内に回転可能に配置され、そして、ドライブシャフトに連結された1組のピストンとを含むものと記載されている。運転中、ドライブシャフトが回転すると、各バルブは、一瞬の間開放されて、ピストンがエンジンハウジング内のバルブロケーションを通過することを許容する。ピストンが回転してバルブロケーションを通過すると、バルブが閉塞されて、バルブとピストンとの間に燃焼室を形成する。燃料噴射器は、この燃焼室内に燃料−空気混合物を噴射し、点火プラグによって点火される。燃料の燃焼によって生じた燃焼室内の圧力により、ピストンがボア内で前方に回転し、順に生じるこれらによって、ドライブシャフトを回転させる。
従来の内燃ピストンエンジンについては、様々な欠陥に悩まされている。例えば、ピストンエンジンの全体的な運転効率は比較的低いとこれまで長く認識されてきている。ピストンエンジンの相対的な非効率性は、高い燃料消費率と、環境を汚染する排出物の原因となっている。これらの認識された欠陥にも拘わらず、ピストンエンジンの構造が、今日でも依然として支配的である。
あるロータリーエンジン、ヴァンケルエンジン(Wankel engine)は、従来のピストンエンジンに対して、幾つかの成功を手にしているが、結局市場では失敗に終わってしまった。このヴァンケルエンジンは、偏心回転構造を利用したものであり、上述したロータリーエンジンとは、構造上相違するものであった。
上述したロータリーエンジンは、高効率及び高出力を約束するものであったが、従来のピストンエンジンに対して重大な挑戦をしかけたものでは決してなかった。これらのロータリーエンジンは、大きな欠点があり、これらの欠点により、ロータリーエンジンについて市場で成功することが阻まれてしまった。これらの挑戦の幾つかを以下に記載する。
例えば、ロータリーエンジンに関して上述したように、ピストンがバルブロケーションを通過して回転した後、バルブは閉塞されて、燃焼室を形成し、燃料噴射器は、この燃焼室内に燃料−空気混合物を噴射し、そして、スパークプラグは、この混合物に点火する。
ロータリーエンジンは、一時的な燃焼室を形成するバルブを移動させることを利用するように構成されているが、これらの構成は、ピストンが燃焼ガスの一部を追い越すときに生じるピストンの逸走の問題について対処していない。例えば、運転中に、ピストンは、バルブが閉塞し始めることが可能になる前に、ボア内でバルブを通り過ぎて回転しなければならない。バルブが完全に閉じるまでにかかる時間の間、ピストンは、ボア内を前進し続け、これによって、燃焼室を増大し、比較的速い燃料入力と高い燃焼率が必要になる。ピストンの逸走を回避するためには、ピーク燃焼が、ピストンにできるだけ近いときに生じなければならない。
加えて、従来のロータリーエンジンの構造は、燃料供給と燃焼との問題について対処していない。燃焼事象中に排気に対するエネルギーロスの量を25%以下に制限するためには、バルブ作動、燃料及び空気入力、並びに、ピーク燃焼圧力が、エンジンの排気ポートまでの距離の約1/4の位置で起きなければならない。しかしながら、従来のロータリーエンジンの構造では、バルブ作動が、燃焼事象に利用できる時間の80%以下で起き、これにより、燃料供給及び点火のための時間が殆どなくなってしまう。従って、燃料−空気混合物を燃焼室内に、比較的短い時間(例えば、1ミリ秒未満)で導入するためには、比較的高い圧力が必要である。
例えば、ロータリーエンジンが18.85インチのストローク長さを形成すると仮定する。毎分600回転(RPM)でボア内を移動するピストンの場合、このピストンは、0.75インチ/ミリ秒(ms)の速度で移動する。さらに、ボア内のピーク圧力が、完全点火で(すなわち、燃焼事象で)1000psiであると仮定する。燃焼から16インチ離れて位置した排気ポートの場合、排気に対するエネルギーロスの量を25%以下に制限するためには、排気ポートにおける圧力が250psi以下でなければならない。燃焼事象からの距離が倍になると、圧力は半分に減少するので、排気ポートから8インチの位置における圧力は、約500psiであり、排気ポートから4インチの位置における圧力は、約1000psiである。これは、ピストンがバルブから4インチ以内の距離に位置しているときに、バルブ作動、燃料供給及び燃焼が起きなければならないことを示している。
ピストンが、0.75インチ/msの速度で移動する場合、このピストンは、約5msで4インチの距離を移動することができる。さらに、バルブの作動には、燃焼事象に利用できる時間の80%必要であるため、バルブが、完全に開放されたポジションから完全に閉塞されたポジション(すなわち、3インチのピストンの移動距離)に移動するのに、4msかかる。これにより、燃料供給及び燃焼のために約1.5ms(すなわち、1インチのピストンの移動距離)を残すことになる。従って、燃焼室に燃料−空気混合物を1/2msで供給するためには、約176psi以上の圧力が必要である。従来の燃料噴射器は、通常、点火のために10ms以上必要であるため、これらの燃料噴射器は、この能力を備えるものではない。
従来のピストンエンジン及びロータリーエンジンの構造に対して、本発明の実施形態は、ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジンに関するものである。例えば、このロータリーバルブアセンブリは、1組のロータリーバルブを含んでおり、各々のロータリーバルブは、実質的に円形状、すなわち、ループ状の壁構造を形成しており、そして、各々のロータリーバルブは、エンジンのボアと選択的に合致するスロット又は開口を形成している。運転中、ロータリーバルブは、回転軸の周りを回転し、この回転軸は、エンジン内で、ピストンの回転軸に対して実質的に直交する。このような回転に伴って、ロータリーバルブの開口が、エンジンボアと合致するときに、ピストンは、エンジンボア内で、ロータリーバルブを越えて移動することができる。ロータリーバルブの壁構造がエンジンボアと合致すると、このロータリーバルブは、ピストンと共に燃焼室を形成する。この構造に基づいて、ロータリーバルブは、比較的高速で動作することができる(例えば、ロータリーバルブは、0.88msに1回の割合で開閉される)。従って、ピーク圧力が起こるときに、このように比較的速い速度での燃焼室の形成により、燃焼室の大きさを小さくし、これにより、ピストンの逸走の問題に対処し、一方、エンジンの運転効率を高めるものである。
1つの形態においては、循環ピストンエンジンはまた、燃焼チャンネルから分離して、比較的高い圧力の圧縮空気を形成するように構成された少なくとも1つの圧縮チャンネルを形成するものである。この循環ピストンエンジンは、圧縮空気を、圧縮空気リザーバ内で約176psiの圧力で維持し、一方、比較的高い圧力の空気を燃料噴射器に供給する。このような圧縮に伴って、燃料噴射器は、燃料−空気混合物を燃焼室に1/2msで供給する。
1つの形態においては、本発明の実施形態は、環状ボアを形成するハウジングと、この環状ボア内に配置されたピストンアセンブリとを含むエンジンに関するものであり、このピストンアセンブリは、駆動機構に結合されるように構成される。このエンジンは、ループ状の壁構造を備えており、このループ状の壁構造は、このループ状の壁構造の回転軸に対して実質的に直交する開口を形成しており、このロータリーバルブの一部は、環状ボア内に配置されて、ループ状の壁構造の回転軸が、ピストンアセンブリの回転軸に対して実質的に直交する。このエンジンは、回転駆動機構を含んでおり、この回転駆動機構は、ロータリーバルブに結合され、そして、ループ状の壁構造の開口を環状ボアと合致させて、ピストンアセンブリのピストンが、環状ボア内で、ロータリーバルブに対する近位の第1のロケーションから、ロータリーバルブに対する遠位の第2のロケーションまで移動することを許容するための第1のポジションと、第2のロケーションにおいて、ピストンアセンブリのピストンに関して、燃焼室を形成するための第2のポジションとの間で、ロータリーバルブを回転させるように構成されている。
1つの形態においては、本発明の実施形態は、循環ピストンエンジンに関するものであり、これは、ハウジングであって、このハウジングの外表面の周囲に広がる環状ボアを形成するところのハウジングと、環状ボア内に配置され、駆動機構、すなわち、ドライブシャフトに取り付けられた1組のピストンとを含んでいる。このエンジンはまた、ボア内に回転可能に配置された1組のバルブを含んでおり、各バルブは、対応するピストンに関して一時的な燃焼室を形成するように構成されている。
上述した目的、特徴及び利点、並びに、他の目的、他の特徴及び他の利点は、添付図面に示された、本発明の特別な実施形態に関する以下の記述から明らかであり、これらの図面において、同様の参照記号は、異なる図面全体を通して、同一の部品を示すものとする。これらの図面は、本発明の様々な実施形態の原理を図示するにあたり、必ずしも正しく拡大縮小しているわけではなく、強調したものもある。
1つの形態に従った、ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジンの、上から見た概略平面図を示す。
1つの形態に従った、ロータリーバルブの概略側面図を示す。
1つの形態に従った、図1Bのロータリーバルブの概略底面図を示す。
1つの形態に従った、図1Bのロータリーバルブの、上から見た概略斜視図を示す。
1つの形態に従った、図1Aのロータリーバルブ及び循環ピストンエンジンの概略を表す部分斜視図を示す。
図1Aのロータリーバルブアセンブリの回転駆動機構の、底から見た概略断面図を示す。
1つの形態に従った、図1Fの回転駆動機構の概略側面図を示す。
1つの形態に従った、図1Aの循環ピストンエンジンの環状ボアの一部の概略部分断面図を示す。
1つの形態に従った、図2Aの環状ボアの一部の概略部分断面図を示す。
1つの形態に従った、1組のバイパスバルブを有する循環ピストンエンジンの概略断面図を示す。
1つの形態に従った、図3Aの環状ボアの一部、及び、第1の構造において配置されたバイパスバルブの概略側部断面図を示す。
1つの形態に従った、1組のバイパスバルブを有する、図3Aの循環ピストンエンジンの概略断面図を示す。
1つの形態に従った、図4Aの環状ボアの一部、及び、第2の構造において配置されたバイパスバルブの概略側部断面図を示す。
1つの形態に従った、燃焼チャンネル及び空気圧縮チャンネルを有する循環ピストンエンジンの概略側部部分断面図を示す。
空気圧縮チャンネル及び燃焼チャンネルのそれぞれに関する、第2のポジションに配置された、図6Aの空気圧縮ピストン及び燃焼ピストンを有する循環ピストンエンジンの概略側部断面図を示す。
空気圧縮チャンネル及び燃焼チャンネルのそれぞれに関する、第1のポジションに配置された、図5の空気圧縮ピストン及び燃焼ピストンを有する循環ピストンエンジンの概略側部断面図を示す。
空気圧縮チャンネル及び燃焼チャンネルのそれぞれに配置された、図6A及び6Bの空気圧縮ピストン及び燃焼ピストンを有する循環ピストンエンジンの概略側部断面図を示す。
1つの形態に従った、空気圧縮チャンネル、燃焼チャンネル及びロータリーバルブを有する循環ピストンエンジンの概略側部断面図を示す。
1つの形態に従った、第1及び第2の空気圧縮チャンネル、燃焼チャンネル並びにロータリーバルブを有する循環ピストンエンジンの概略側部断面図を示す。
本発明の実施形態は、ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジンに関するものである。例えば、このロータリーバルブアセンブリは、1組のロータリーバルブを含んでいてもよく、各々のロータリーバルブは、実質的に円形又はループ状の壁構造を形成しており、そして、各々のロータリーバルブは、エンジンのボアと選択的に合致するスロット又は開口を形成している。運転中、ロータリーバルブは、回転軸の周りを回転し、この回転軸は、エンジン内で、ピストンの回転軸に対して実質的に直交する。このような回転に伴って、ロータリーバルブの開口が、エンジンボアと合致するときに、ピストンは、エンジンボア内で、ロータリーバルブを越えて移動することができる。ロータリーバルブの壁構造がエンジンボアと合致すると、このロータリーバルブは、ピストンと共に燃焼室を形成する。この構造に基づいて、ロータリーバルブは、比較的高速で動作することができる(例えば、ロータリーバルブは、0.88msに1回の割合で開閉される)。従って、ピーク圧力が起こるときに、このように比較的速い速度での燃焼室の形成により、燃焼室の大きさを小さくし、これにより、ピストンの逸走の問題に対処し、一方、エンジンの運転効率を高めるものである。
図1Aは、1つの実施形態に従った、循環ピストンエンジン10の、上から見た概略平面図を示している。このエンジン10は、ハウジング12を含んでおり、このハウジングは、環状チャンネル、すなわち、ボア14を形成すると共に、ピストンアセンブリ16及びロータリーバルブアセンブリ18を含んでいる。
環状ボア14は、ハウジング12の外周に配置されている。この環状ボア14は、様々な大きさに構成されていてもよく、1つの形態においては、この環状ボア14は、ピストンアセンブリ16の回転軸21に対して、約12インチの半径15を有するように構成されている。以下に記載するように、このような構造では、環状ボア14の比較的大きな半径を採用することにより、以下に詳述するように、回転軸21から最大距離の位置で、エンジン燃焼室を配置し、これにより、ピストンアセンブリ16が、回転軸に配置された、ドライブシャフト等の関連する駆動機構20上で、比較的大きなトルクを発生することが可能になる。
この環状ボア14は、様々な形状を有する横断面を有するように構成してもよい。1つの形態においては、図2Bを参照すると、ピストンアセンブリ16のピストン24−1は、ほぼ矩形状の横断面25を形成している場合には、環状ボア14は、これに対応する矩形状の横断面27を形成するものでもよい。1つの形態においては、環状ボア14の矩形状の横断面は、ボア14内で移動するピストン24の大きさに一致するように、約1:2.8の高さに対する幅の割合を有していてもよい。例えば、図2A及び2Bを参照すると、環状ボア14は、約1インチの高さ120、及び、約2.8インチの幅122を有しており、これにより、ボア14内をバルブ14−1が通過する時間を最短にすることができる。バルブ24−1は、燃焼ガスがピストン24−1の移動方向の前方に漏れることを少なくし、又は、防止するために、約1インチの高さ124、及び、約2.8インチの幅126を有していてもよい。ピストン24−1の高さ124及び幅126は、ボア14内のピストン24−1の移動を許容するために、ボア14の対応する高さ120及び幅122に対するクリアランス距離(すなわち、隙間)を形成するように構成されることに留意すべきである。
図1Aに戻ると、ここに図示した配置構造においては、ピストンアセンブリ16は、環状ボア14内に配置されており、これは、フライホイール22を介して、駆動機構20に連結されている。ピストンアセンブリ16は、個々のピストン24を幾つでも含んでいてもよいが、図示した配置構造においては、ピストンアセンブリ16は、フライホイール22の周りに配置された、4つのピストン24−1から24−4を含んでいる。燃料噴射器32が、実質的に同時に点火する場合のような1つの配置構造では、対向するピストンが、相互に対して約180°の角度方向に配置され、そして、隣接するピストンが、相互に対して約90°の角度方向に配置されている。例えば、図示したように、対向する第1及び第3のピストン24−1、24−3が、相互に対して約180°の角度で、フライホイール22上に配置されており、そして、対向する第2及び第4のピストン24−2、24−4が、相互に対して約180°の角度で、フライホイール22上に配置されている。さらに、隣接する第1及び第2のピストン24−1、24−2が、約90°の相対角度方向で、フライホイール22上に配置され、隣接する第2及び第3のピストン24−2、24−3が、約90°の相対角度方向で、フライホイール22上に配置され、隣接する第3及び第4のピストン24−3、24−4が、約90°の相対角度方向で、フライホイール22上に配置され、隣接する第4及び第1のピストン24−4、24−1が、約90°の相対角度方向で、フライホイール22上に配置されている。
運転中、ピストンアセンブリ16の複数のピストン24は、環状ボア14内を回転するように構成されている。例えば、図示されたように、これらのピストン24は、環状ボア14内で時計方向に回転するように構成されている。しかしながら、これらのピストン24は、環状ボア14内で反時計方向に同様に回転するように構成されていてもよい。このような回転により、駆動機構20の回転が生ずる。
ロータリーバルブアセンブリ18は、1組のロータリーバルブ30を含んでおり、その各々は、ピストンアセンブリ16のそれぞれのピストン24に関して、燃焼室26を形成するように構成されている。例えば、このロータリーバルブアセンブリ18は、個々のロータリーバルブ30を幾つでも含んでもよいが、図示した配置構造においては、ロータリーバルブアセンブリ18は、ハウジング12の環状ボア14内に少なくとも部分的に配置されたロータリーバルブ30−1から30−4を含んでいる。ロータリーバルブ30は、ハウジング12の周囲の様々な位置に配置されていてもよいが、1つの配置構造においては、対向するバルブが、相互に対して約180°の角度方向に配置され、そして、隣接するバルブが、相互に対して約90°の角度方向に配置されている。例えば、図示したように、第1及び第3のロータリーバルブ30−1、30−3が、相互に対して約180°の角度で、ハウジング12の外表面の周囲に配置されており、そして、第2及び第4のロータリーバルブ30−2、30−4が、相互に対して約180°の角度で、ハウジング12の外表面の周囲に配置されている。さらに、第1及び第2のロータリーバルブ30−1、30−2が、約90°の相対角度方向で、ハウジング12の外表面の周囲に配置され、第2及び第3のロータリーバルブ30−2、30−3が、約90°の相対角度方向で、ハウジング12の外表面の周囲に配置され、第3及び第4のロータリーバルブ30−3、30−4が、約90°の相対角度方向で、ハウジング12の外表面の周囲に配置され、第4及び第1のロータリーバルブ30−4、30−1が、約90°の相対角度方向で、ハウジング12の外表面の周囲に配置されている。このような配置構造においては、ロータリーバルブアセンブリ18のロータリーバルブ30の相対的な位置付けは、ピストンアセンブリ16のフライホイール22の周囲におけるピストン24の相対的な位置付けに対応している。
続いて図1Aを参照すれば、ピストン24の各々は、ボア14内を、約16インチから20インチの距離等の、比較的大きなストローク距離で、次のロータリーバルブ30に向かって移動する。図1Aに示すように、ストローク範囲13の終わりの位置等の、ボア14内のある点で、各ピストン24は、対応する排気ポート38(すなわち、次のロータリーバルブ30に対して近位に配置されたもの)を通過し、これにより、チャンバー26内に含まれた使用済みガスが、大気中に放出される。例えば、ピストン24−1が、排気ポート38−1を通過すると、ピストン24−1とロータリーバルブ30−1との間のチャンバー26−1内に含まれた使用済みガスが、排気ポート38−1を介してチャンバー26−1から流出することが可能になる。
使用時には、ピストン24及びロータリーバルブアセンブリ18は、駆動機構20から約12インチの距離で、エンジンハウジング12の外周に配置される。回転方向の接線の方向であって、駆動機構20からの距離15に対して直交する方向に沿って、ピストン24に作用する燃焼力を伴い、このような燃焼力により、駆動機構20におけるトルクを最大にすることができる。さらに、ピストン24の比較的長いストロークと、排気ポート38の存在と、ボア14内で生ずる複数の燃焼事象とによって、エンジン10の性能を向上することができる。例えば、このエンジン10は、比較的高いトルク(例えば、4500ft−lbsの平均トルク)と、約25〜30%の効率を有する従来のエンジンに対して、比較的高い効率(例えば、約60%の効率)とを有して、比較的大きな連続出力量(例えば、800RPMで約685馬力)を発生させることができる。
図1Aから1Dに示した配置構造においては、ロータリーバルブアセンブリ18の各々のロータリーバルブ30は、実質的に円筒カップ形状の構造として製造される。例えば、図1Bから1Dに示すように、ロータリーバルブ30は、ループ状の壁構造50とフェースプレート52とを含んでいる。ロータリーバルブ30のこのループ状の壁構造50は、開口、すなわち、スロット100を形成しており、これは、以下に詳述するように、スロット100が環状ボア14内を移動するピストン24と合致したときに、複数のピストン24の各々が環状ボア14内を回転することを許容するように構成されている。
ロータリーバルブ30の各々を、様々な材料から製造することが可能であるが、1つの配置構造においては、このロータリーバルブ30は、ハウジング12に対して回転しながら、約4000°Fを超える燃焼温度、及び、1平方インチ(psi)あたり約1000ポンドの圧力に耐えることが可能な1又は2以上の材料から製造される。
1つの配置構造においては、各々のロータリーバルブ30は、ピストン24の回転軸に対して実質的に直交する回転軸56の周りを回転するように構成されている。ハウジング12及び環状ボア14に対する各々のロータリーバルブ30の回転により、対応するピストン24に関して、一時的な燃焼室26が形成される。例えば、図1A及び1Eに示すように、このハウジング12は、ロータリーバルブ30が広がっている環状ボア14に対して、対向する開口104、106を形成している。図1Eは、第1のロータリーバルブ30−1を概略的に示しており、ここでは、理解を容易にするために、フェースプレート52が省かれている。特に、図1Eの第1のロータリーバルブ30−1を参照すると、ハウジング12は、第1の、すなわち、上方の面を貫通する第1の開口104−1と、第2の、すなわち、下方の面を貫通する、対向する第2の開口106−1とを形成している。第1のロータリーバルブ30−1は、第1の開口104−1を通って環状ボア14に至り、そして、第2の開口106−1を通る。このような構造で、各ロータリーバルブ30の一部が、エンジン10の運転中に、環状ボア14内に配置される。
1つの配置構造においては、開口104、106の各々は、シール部材(図示せず)を含んでおり、これは、対応するロータリーバルブ30とのシールを形成する。各シール部材は、運転中に、対応するロータリーバルブ30に対して、実質的に耐燃料性のシールを保持する。そして、これにより、各ロータリーバルブ30が、対応するピストン24に関する燃焼室を形成することが可能になり、このことにより、燃焼事象中に、ピストン24に生じる燃料力を最大にすることができる。
各ロータリーバルブ30は、フライホイール22、及び、ピストンアセンブリ16の複数のピストン24の回転軸21と実質的に直交する回転軸105の周りを回転するように構成されている。第1のロータリーバルブ30を例にすると、第1のロータリーバルブ30−1は、回転軸105−1の周りを回転するように構成されている。図1A及び1Eは、各ロータリーバルブ30が、その対応する回転軸105の周りを時計方向に回転するように構成されていることを示しているが、これは、単なる一例として図示されているに過ぎない。同じ配置であっても、各ロータリーバルブ30は、その対応する回転軸105に関して反時計方向に回転するように構成されていてもよい。ロータリーバルブ30が対応する回転軸105の周りを時計方向に回転するのと、ロータリーバルブ30が対応する回転軸105の周りを反時計方向に回転するのとを、一つおきにすることもできる。
環状ボア14内で、各ロータリーバルブ30を回転させるために、様々なタイプの回転駆動機構を用いることができる。例えば、図1F及び1Gは、ロータリーバルブアセンブリ18の回転駆動機構60の概略底部及び側部断面図をそれぞれ示している。回転駆動機構60は、駆動機構20に連結された駆動ギア62を含んでいてもよい。回転駆動機構60は、駆動ギア62及び複数のロータリーバルブ30に動作可能に連結されて配置された1組のロータリーバルブギア64を含んでいてもよい。例えば、この1組のロータリーバルブギア64は、回転駆動機構60とそれぞれ噛み合った、第1、第2、第3及び第4のロータリーバルブギア66−1、66−2、66−3及び66−4を含んでいてもよい。駆動ギア62及び1組のロータリーバルブギア64は、様々な形で構成されていてもよいが、1つの配置構造においては、駆動ギア62、及び、ロータリーバルブギア64の各々は、べベルギアとして構成されている。
ロータリーバルブギア64−1から64−4の各々はまた、対応する第1、第2、第3及び第4のロータリーバルブ30−1、30−2、30−3及び30−4に、それぞれ、シャフト66−1、66−2、66−3及び66−4を介して連結されている。例えば、各シャフト66は、このシャフトの長さ方向の軸線が、ロータリーバルブ30の回転軸56と実質的に同一線上にあるように、対応するロータリーバルブ30のループ状の壁構造50内に至り、そのロータリーバルブのフェースプレート52に連結されている。
このような構造により、使用時にフライホイール22が回転すると、これに関連する駆動機構20及び駆動ギア62も回転する。これにより、駆動ギア62は、対応するロータリーバルブギア64、シャフト666及びロータリーバルブ30の各々を回転させる。例えば、駆動機構20及び駆動ギア62が、回転軸21の周りを時計方向に回転することにより、ロータリーバルブギア66−1から66−4、シャフト66−1及びロータリーバルブ30−1から30−4は、それらのそれぞれの回転軸52−1から52−4の周りを回転する。
各々のロータリーバルブ30は、各々の回転する燃焼ピストン24と連動して動作する。例えば、4つの回転する燃焼ピストン24を有する図1Aに示すように、エンジン10は、4つの実質的に等距離に置かれたロータリーバルブ30を含んでいる。従って、各々のロータリーバルブ30は、それぞれの回転軸105の周りを、フライホイール22の1回転毎に、4回回転するように構成されている。ストロークが16インチであると仮定した場合に、このような構成により、1ミリ秒あたり約1.7インチの速度というような、1ミリ秒あたり約1.6インチから1ミリ秒あたり約1.8インチの間のバルブ回転速度に至る結果となる。また、1平方インチの断面積を有する燃焼チャンネルに関して言えば、このような構成により、約0.6ミリ秒の横断時間というような、約0.5から0.7ミリ秒のバルブ横断時間(すなわち、ピストン24が第1のバルブロケーションから隣接する第2のバルブロケーションに移動するまで要する時間)に至る結果となる。
燃焼室26がシールされるまで、燃料は、燃焼室26内に入り、点火することはないので、チャンバーが形成される時期が早いほど(例えば、約0.6ミリ秒毎に1回)、プロセスがより効率的になる。さらに、16インチのチャンネル14において、2インチの長さを有する、1000psiの圧力容積のうち、使い果たされる量は、容積が2倍になる毎に、圧力が50%減少するという事実に起因して、12.5%の排出ロスであるところの、125psi未満である。このような構造により、少なくとも60%の効率に迫るエンジンを提供する結果に至る。このチャンネル14内の圧力は、4、8及び16インチの移動の際に半分になる。4インチの圧力容積を生じさせる低速バルブは、1回少ない、8及び16インチの移動の際に急に変化し、250psiを使い果たし、排出ロスは25%である。
この回転駆動機構60は、使用時に、各々のロータリーバルブ30を第2のポジションに回転させて、ループ状の壁構造50を環状ボア14に合致させるように構成されている。各々のロータリーバルブ30の回転の時間を測定して、ピストンの回転サイクルの大半において、ピストン24と共に隔壁を形成することを許容し、第2のロケーションにおいて、ピストン24に対する燃焼室を形成する。各々のロータリーバルブ30によって形成された各々のスロット100が環状ボア14と一時的に合致して、ピストン24が、環状ボア14内で、ロータリーバルブ30に対して近位の第1のロケーションから、ロータリーバルブ30に対して遠位の第2のロケーションに移動することを許容するように、ロータリーバルブ30の回転の時間もまた測定される。
例えば、運転中に、回転駆動機構60は、ピストンアセンブリ16の各ピストン24を、環状ボア14内で、ロータリーバルブアセンブリ18のバルブ30に向かって回転させる。ピストン24−1及びロータリーバルブ30−1を例として、図2Aを参照すると、ピストン24−1が、環状ボア14内を、対応するロータリーバルブ30−1に対して、遠位のポジションから近位のポジションに移行すると、ロータリーバルブ30−1は、環状ボア14に対する第1のポジション109に配置される。ロータリーバルブ30−1が第1のポジションに回転すると、ロータリーバルブ30−1のチャンネル100−1の長さ方向の軸線106は、環状ボア14の長さ方向の軸線108と実質的に合致するようになり、ピストン24−1が、第1のポジション110から第2のポジション112にその移動経路に沿って前進することが許容される。バルブ30−1のこのチャンネル100−1は、ピストンの幅124よりも大きな幅を形成していることに留意すべきである。このような構成により、バルブ30−1がボア14を閉塞し、ピストン24−1に対する隔壁を形成し始める前に、バルブ30−1を通過することが可能になる。
図2Bを参照すると、ピストン24−1が、環状ボア14内で第2のポジション112に到達すると、回転駆動機構60は、図示したように、ロータリーバルブ30−1を、環状ボア14に対する第2の位置まで(例えば、閉塞されたポジションまで)回転させ続ける。このような位置決めを行うことにより、ロータリーバルブ30−1は、ピストン24−1に対する燃焼室を形成し、そして、隔壁として構成され、この隔壁に対して、燃焼が生じて、出力を生成することになる。
例えば、ロータリーバルブ30−1が図2Bに示すように閉塞されたポジションに配置されている状態では、燃料噴射器32は、燃料−空気混合物34を関連する燃焼室26−1内に供給し、次いで、これは、点火プラグ等の点火装置(図示せず)によって点火される。点火装置が燃焼室26−1内で燃料−空気混合物34に点火すると、燃料−空気混合物34の、ロータリーバルブ30−1に対する膨張によって、ピストン24−1上に力を発生させて、ピストン24−1を、環状ボア14によって形成された回転移動経路に沿って前進させる。
次いで、各々のピストン24が、その後に配置されたロータリーバルブ30に到達すると、各々のロータリーバルブ30は、対応するピストン24に関して、第2の閉塞されたポジション(図2B)から第1の開放されたポジション(図2A)に移動する。例えば、図2Bを参照すると、ピストン24−1が、ロータリーバルブ30-1から離れて移動し、ロータリーバルブ30−2に到達すると、このバルブ30−2は、ロータリーバルブ30−1のチャンネル100−1が、環状ボア14の長さ方向の軸線と実質的に合致するところの、開放されたポジションまで回転する。このような位置決めを行うことにより、ピストン24−1がロータリーバルブ30−2を越えて移動することが可能になる。ピストン24が、ロータリーバルブ30−2に対して遠位のロケーションに移動した時点で、ロータリーバルブ30−2は、閉塞されたポジションに回転し、燃焼プロセスが再び開始する。
エンジン10内でロータリーバルブ30を用いることによって、環状ボア14が開放するようになることが許容されて、ピストン24の通路がそこに形成され、そして、閉塞されて、比較的高速で燃焼室が形成されることが可能になる(例えば、ロータリーバルブが、約0.88ms毎に1回の割合で開閉される)。従って、燃焼室を比較的早く形成することによって、ピーク圧力が生じるときの、燃焼室の大きさを減少させる。同様に、これにより、ピストンの逸走を減少し、エンジンの運転効率を増加させることになる。
図1Aを参照すると、運転中に、エンジン10は、1回転あたり最大で16の燃焼事象を発生することができ(すなわち、4つのピストン24の各々では、1回転の間に、最大で4つの燃焼事象が起こり)、これによって、ピストンアセンブリ16は駆動機構20を回転させる。
1つの配置構造においては、エンジン10は、4つのピストン24のうちの2つ(例えば、ピストン24−1及び24−3)で、1回転の間に2つの燃焼事象が起こるところの2ストロークエンジンとして構成されていてもよい。このような構造では、環状ボア14内の圧縮された燃焼ガスによって、ピストン24上にもたらされる動力を拡張するために、このエンジン10は、以下に詳述する1組のバイパスアセンブリ190を備えるように構成されている。
図3A及び3Bを集約的に見ると、各々のバイパスアセンブリ190は、ハウジング12によって形成され、ロータリーバルブ30の第1の近位側に配置された第1のポート202と、ハウジング12によって形成され、ロータリーバルブ30の第2の遠位側に配置された第2のポート204とを含んでいる。第1及び第2のポート202、204の各々は、それぞれ第1及び第2のポートバルブ206、208を含んでおり、これらは、図3Bに示された第1の閉塞されたポジションと、図4Bに示された第2の開放されたポジションとの間に配置されている。さらに、バイパスアセンブリ190は、第1及び第2のポート202、204と流体連結して配置され、これらのポートを連結するバイパスチャンネル200を含んでいる。
図3A及び3Bに戻ると、バイパスアセンブリ190はまた、各々の排気ポート38と関連して設けられた排気ポートバルブ210を含んでおり、これは、図3Bに示された開放されたポジションと、図4Bに示された閉塞されたポジションとの間に配置されるように構成されている。バイパスアセンブリ190はまた、各々の燃料噴射器32と関連して設けられた燃料噴射器バルブ212を含んでおり、これは、図3Bに示された開放されたポジションと、図4Bに示された閉塞されたポジションとの間に配置されるように構成されている。1つの配置構造においては、バルブ206、208、210、212の各々は、電子的又は手動によるバルブ作動アセンブリ225に何れかで作動(例えば、開閉)されるものでもよい。
エンジン10が2ストロークエンジンとして構成される場合のバイパスアセンブリ190の動作について以下に記載する。明瞭にするために、第1のロータリーバルブ30−1及び第2のロータリーバルブ30−2と関連して設けられたバイパスアセンブリ190の動作を以下に記載する。第3のロータリーバルブ30−3及び第4のロータリーバルブ30−4と関連して設けられたバイパスアセンブリ190は、第1のロータリーバルブ30−1及び第2のロータリーバルブ30−2と関連して設けられたバイパスアセンブリ190と同様で、しかも、実質的に同時に動作すると理解すべきである。
図3A及び3Bを参照すれば、運転中、第1のロータリーバルブ30−1は、第1のピストン24−1に対する隔壁を形成し、そして、それらの間に燃焼室を形成するので、バルブ作動アセンブリ225は、バルブ206−1、208−1を閉塞された状態に維持する。このバルブ作動アセンブリ225は、排気バルブ210−4を解放された状態に位置して、ボア14の近位部分からの排気ガスがエンジン10の外部に排出されることを可能にする。排気ガスは、例えば、1インチあたり(psi)約50ポンドの圧力で、排気バルブ210−4から排出される。さらに、バルブ作動アセンブリ225は、燃料噴射器バルブ212−1を開放された状態に置いて、燃料噴射器32−1が燃料−空気混合物34が、関連する燃焼室26−1内に供給されることを可能にし、次いで、この燃料−空気混合物は、点火プラグ等の点火装置(図示せず)によって点火される。点火装置が燃焼室26−1内の燃料−空気混合物34に点火すると、ロータリーバルブ30−1に対する、燃料−空気混合物34の膨張によって、ピストン24−1を、図4Aに示すように、環状ボア14によって形成された回転移動経路に沿って、第2のロータリーバルブ30−2に向かって移動させるための力をピストン24−1上に発生させる。
図4Bを参照すると、ピストン24−1が環状ボア14内の第2のバルブロケーションを通過した後、第2のロータリーバルブ30−2は、第1のピストン24−1に対する隔壁を形成する。しかしながら、エンジン10は、2ストロークエンジンとして構成されているので、燃料噴射器32−2は、第2のロータリーバルブ30−2と第1のピストン24−1との間に形成された燃焼室26−2内に燃料−空気混合物を供給するようには構成されていない。第1ピストン24−1を第3のロータリーバルブ30−3に向けて移動させるために、このピストン24−1上に作用する燃焼ガスの圧力を維持するために、バルブ作動アセンブリ225は、第1及び第2のバルブ206−2、208−2を開放されたポジションに置き、そして、排気ポートバルブ210−1及び燃料噴射器バルブ212−2を閉じる。このような構造では、ロータリーバルブ30−2に対して近位の環状ボア内における比較的高い圧力のガスは、バイパスチャンネル200−2を通り、燃焼室26−2内に流れる。ここで、図3Bに示された、燃焼による比較的高い圧力のガスは、第2のロータリーバルブ30−2とピストン24−1との間に荷重を発生させ、ピストン24−1を第3のロータリーバルブ30−3へ向けての回転が継続するように強制的に作動させる。従って、バイパスアセンブリ190は、比較的高い圧力のガスがロータリーバルブ30−2をバイパスし、そして、ピストン24−1を移動させ続けることを可能にする。
このバイパスアセンブリ190をエンジン200と共に使用することにより、エンジン10内でのピストン24のストロークをおよそ倍にすることが可能になる。例えば、図1Aに示すように、エンジンボア14が、隣接するバルブ間(例えば、ロータリーバルブ30−1及び30−2間、及び、ロータリーバルブ30−2及び30−3間)で約16インチのエンジンストローク長さを形成している場合には、このバイパスアセンブリ190を使用することによって、ストローク長さを、対向するバルブ(例えば、ロータリーバルブ30−1及び30−3)間で、約32インチに増加させる。エンジン10内のストローク長さをこのように増加させることにより、エンジン10によって発生する出力の大きさが減少するが、ストローク長さをこのように増加させることによって、通常の走行運転に関するエンジン10の全体の効率を高めることができる。さらに、燃料噴射器32によって燃焼室に送り込まれた燃料/空気混合物の容量を増加させることによって、出力ロスを部分的に且つ可変的に補うことができる。
従来の4ストロークエンジンは、燃焼に備えて、シリンダー内の圧縮機能を果たしている。このエンジンは、大気(例えば、1平方インチあたり(psi)約14.7ポンドの圧力下で)から空気を吸い込み、通常は、燃料噴射器によって燃料と事前に混合され、この空気に対して圧縮サイクルを実行して、その圧力を(例えば、約150psiの圧力に)増加させ、そして、このように圧縮された空気−混合物を、点火プラグによる点火のために、シリンダーの頂部に送り込む。
さらに、従来のクランクシャフトエンジンは、エンジンの第1の回転中にはコンプレッサーとして、そして、第2の回転中には出力発生器として動作するように構成されている。例えば、六気筒のエンジンは、通常は、それぞれの回転中に、3つのシリンダーで点火する一方、他の3つのシリンダーは、空気圧縮プロセスを実行している。これらのシリンダーは、次の回転時の作用に対して逆に作用している。しかしながら、このような構造は、様々な欠点に悩まされている。例えば、圧縮作用は、極度の高圧及び高温に耐えるように形成されたシリンダー内で実行される。従来の様々なコンプレッサーは、通常では、エンジン内で生成されるようなタイプの圧力を受けることはなく、これを必要とすることもない。従って、従来のエンジンは、これらの圧力に耐える十分な壁強度を必要とし、これは、エンジンを、空気の圧縮のために必要なものよりも重くする結果に至っている。さらに、運転中、圧縮された空気は、通常は除去されず、燃焼プロセスを阻害することのある残留排ガスと共にシリンダー内にある。圧縮能力は、燃焼室容積や、入ってくる空気が通らなければならない遠回りの経路によって制限されている。従って、従来のエンジンは、高回転時には、十分な空気量を供給するためにターボチャージャーやスーパーチャージャーを利用している。これらの構成要素は、エンジンの重量を増加させ、複雑にし、コストを増加させることとなる。
圧縮プロセスを燃焼プロセスから分離するために、一の配置構造においては、このエンジン10は、空気圧縮アセンブリを備えるように構成されている。この空気圧縮アセンブリは、比較的軽い重量の材料を機械加工し、又は、この材料から形成された圧縮チャンネルを含んでいる。さらに、圧縮チャンネルの容積は、対応する燃焼チャンネルの容積よりも大きくてもよい。このような容積の差によって、燃焼アセンブリに対する空気圧縮アセンブリの空気能力が増加し、これにより、様々な追加の装置を用いる必要性を減少し、又は必要性をなくすことになる。クランクシャフト、連接棒、バランスウェイト、カムシャフト等が除外されれば、統合された空気圧縮アセンブリを有するこのエンジンの重量を、従来のクランクシャフトを備えたエンジンよりも50%軽くすることができ、常に100%に近い出力を発生することができる。
例えば、図5は、空気圧縮アセンブリ230を有する循環ピストンエンジン10の概略側部部分断面図を示している。この空気圧縮アセンブリ230は、図3Bに示すように、運転中に、燃料噴射器32に供給される、エンジン10のための圧縮空気の供給源として構成されている。
例えば、この空気圧縮アセンブリ230は、ハウジング12によって形成された環状圧縮チャンネル242を含んでいる。図示したように、この圧縮チャンネル242は、燃焼チャンネル(すなわち、環状ボア)14の上方に、軸線方向に、且つ、回転軸21に沿って、燃焼チャンネルと実質的に平行に配置されている。この空気圧縮アセンブリ230は、1組の圧縮ピストン240を含んでおり、これらは、フライホイール22に連結され、そして、環状圧縮チャンネル242内に配置されている。
フライホイール22は、1組の圧縮ピストン240と1組の燃焼ピストンとの双方を、それぞれのチャンネル242内で回転させるように構成されている。従って、運転中にピストン24、240の双方の組は、同一の速度で回転する。図示したように、各々の圧縮ピストン240は、各々のそれぞれのピストン24に対して近位のオフセット距離Dの位置に配置されている。以下に記載するように、このオフセット距離は、単一の開口100を有する単一のロータリーバルブ30が、双方のチャンネル14、242のためのロータリーバルブとして作用することを可能にする。
空気圧縮アセンブリ230は、運転中、圧縮空気を生成し、これをエンジンの複数の燃料噴射器10に供給するように構成されている。図6Aから6Dは、フライホイール22の回転軸21に沿って実質的に同軸であるチャンネル14、240内における、空気燃焼及び圧縮プロセスの動作の一例を示している。
図6Aは、燃焼チャンネル14及び圧縮チャンネル242に対する、エンジン10の単一のロータリーバルブ30−1の作用の一例を示している。運転中、燃焼ピストン24−1及び圧縮ピストン240−1は、それらのそれぞれのチャンネル14、242内で回転し、一方、回転駆動機構60は、ロータリーバルブ30−1を、燃焼及び圧縮チャンネル14、242に対する第1のポジションに回転させる。このような位置決めを行うことにより、ロータリーバルブ30−1の開口100は、燃焼チャンネル14内で合致して、燃焼ピストン24−1がロータリーバルブ30−1を通過して回転することが可能になる。また、このような位置決めを行うことにより、ロータリーバルブ30−1の一部が圧縮チャンネル242内に配置されて、圧縮ピストン240−1に対する隔壁を形成する。ピストン240−1がロータリーバルブ30−1に向かって回転すると、ピストン240−1は、ピストン240−1とロータリーバルブ30−1との間における圧縮チャンネル242内に含まれた空気を、約176psiの圧力に圧縮する。このように圧縮された空気は、圧縮チャンネル242と流体連結して配置された圧縮空気リザーバ252に、出口ポート250を介して供給される。この圧縮空気リザーバ252は、圧縮された空気を約176psiの圧力に維持し、この圧縮された空気を燃料噴射器32に供給する。
図6Bに示すように、ロータリーバルブ30−1は、回転駆動機構60によって回転し続けるので、バルブ30−1は、燃焼及び圧縮チャンネル14、242に対して第2のポジションに配置される。このポジションでは、開口100が、圧縮チャンネル242と合致するようになり、これによって、圧縮ピストン240−1が、ロータリーバルブ30−1を越えて圧縮チャンネル242内で回転し続けることが可能になる。さらに、燃焼ピストン24−1がロータリーバルブ30−1を越えて移動すると、燃焼ピストン24−1は、ロータリーバルブ30−1に対して燃焼室260を形成する。
図6Cに示すように、回転駆動機構60によってロータリーバルブ30−1が回転し続けることにより、バルブ30−1は、燃焼及び圧縮チャンネル14、242に対して第3のポジションに配置される。このような位置決めを行うことにより、ロータリーバルブ30−1の一部が、燃焼チャンネル14内に配置されて、燃焼室260を形成する。燃焼チャンネル260内で、燃料噴射器32によって供給された燃料−空気混合物が燃焼することによって、燃焼チャンネル14内における燃焼ピストン24−1の更なる回転が行われる。また、ロータリーバルブ30−1のこのような位置決めを行うことにより、ロータリーバルブ30−1の開口100が、入口ポート280と合致し、一方、ロータリーバルブ30−1の一部が圧縮チャンネル242内に配置される。圧縮ピストン240−1が、圧縮チャンネル242内を移動するとき、ロータリーバルブ30−1は、ピストン240−1に対する隔壁として作用して、ピストン240−1は、圧縮チャンネル242の後方部分に、入口ポート280を介して、空気282を吸引する。さらに、ピストン240−1の回転により、隣接して配置され、閉じられた状態のロータリーバルブ30−2に対する前方側の部分において、空気284を圧縮する。
上述において示すように、圧縮チャンネル242は、環状ボア、すなわち、燃料燃焼チャンネル14に対して、頂部と底部の関係で配置されている。しかしながら、このような記載は、単なる一例によるものである。1つの構造においては、圧縮チャンネル242を、環状ボア、すなわち、燃料燃焼チャンネル14に対して、並んで配置してもよい。
図7は、空気圧縮アセンブリ230の他の配置構造を示している。ここに示すように、エンジンハウジング12は、エンジン10によって形成された環状ボア14(例えば、燃焼チャンネル)の下方に軸線方向に、そして、これと実質的に平行に配置された第2の環状圧縮チャンネル270を形成している。この空気圧縮アセンブリ230はまた、1組の圧縮ピストン227を含んでおり、これらは、フライホイール22に連結され、そして、第2の環状圧縮チャンネル270内に配置されている。このフライホイール22は、それぞれのチャンネル242、270内の1組の圧縮ピストン240、及び、チャンネル14内の1組の燃焼ピストンの双方を回転させるように構成されている。従って、運転中、すべての組のピストン24、240、270は、同一速度で回転する。図示したように、各々の圧縮ピストン240は、それぞれの各ピストン24に対して近位のオフセット距離Dの位置に配置されている。このオフセット距離は、単一の開口100を有する単一のロータリーバルブ30が、すべてのチャンネル14、242、270のためのロータリーバルブとして作用することを可能にする。
2つの圧縮チャンネル242、270を空気圧縮アセンブリ230の一部として含ませることによって、この空気圧縮アセンブリ230は、エンジンの運転のための比較的大量の空気を生成することができる。さらに、2つの圧縮チャンネル242、270を燃焼チャンネル14の上方及び下方に配置することにより、これらの圧縮チャンネル242、270は、運転中(例えば、燃焼事象が生じている間)圧縮チャンネル14の温度を減少させることができる。
この発明の様々な実施形態を特に示し、説明したが、添付した請求項によって特定された発明の精神及び範囲から逸脱することなく、構造や詳細について様々な変更を行ってもよいことは当業者であれば明らかである。
図1B、2A、及び2Bに示したように、ロータリーバルブ30は、実質的に矩形状の横断面を有しているものとして示されている。さらに、ハウジング12によって形成された、対向する開口104、106は、矩形状の構造を有するものとして示されている。このような図示は、単なる一例に過ぎない。1つの配置構造においては、ロータリーバルブ30は、実質的に円形状の横断面を有するものとして構成されており、また、対応する開口104、106の各々は、このロータリーバルブの円形状の横断面の幾何学的形状に対応する、実質的に円形状の幾何学的形状を有するものとして構成されている。このような幾何学的形状によって、ロータリーバルブ30及び対応する開口104、106は、それらの間のシールを容易に提供するように構成されている。さらに、ロータリーバルブ30の実質的に円形状の横断面は、運転中におけるロータリーバルブ30内の内部応力を減少することに役立ち、そして、駆動機構との相互作用を可能にする。
図5−6Dを参照すると、上述したように、空気圧縮アセンブリ230は、別の燃焼アセンブリを有するエンジン10に統合されていてもよい。このような記述は単なる一例に過ぎない。1つの配置構造においては、空気圧縮アセンブリ230は、燃焼アセンブリを伴うことなく、独立型の装置の一部として構成することも可能である。
上述において示したように、エンジン10を、4つのピストン24のうちの2つ(例えば、ピストン24−1及び24−3)が、1回転の間で2回の燃焼事象を受けるところの2ストロークエンジンとして構成することも可能である。このような構造では、環状ボア14内の圧縮された燃焼ガスにより、ピストン24上に提供される動力を拡張するために、エンジン10は、上述したロータリーバルブ30と連動して動作する、1組のバイパスアセンブリ190を備えるように構成されている。このような記述は単なる一例に過ぎない。1つの配置構造においては、エンジン10の環状ボア14内に移動可能に配置されて、対応するピストン24に対する一時的な燃焼室26を形成するところの、何らかのバルブアセンブリと共に、バイパスアセンブリ190を使用することも可能である。例えば、引用により、内容及び教示がここに組み入れられた、「循環ピストンエンジン」という名称の、2013年12月30日付で出願された、出願中の米国出願第14/143995に記載されたように、運転中における循環するピストンとバルブとの間の機械的な接触を制限し、又は、回避するための同期作動機構を用いて、第1の開放されたポジションと、第2の閉塞されたポジションとの間で、旋回するように構成されたバルブを、このバルブアセンブリは含んでいてもよい。

Claims (18)

  1. 環状ボアを形成するハウジングと、
    前記環状ボア内に配置され、駆動機構に結合されるように構成されたピストンアセンブリと、
    フェースプレートと円筒状の壁構造を備えたカップ状構造をなすロータリーバルブであって、前記円筒状の壁構造は、前記フェースプレートの外周に直立させて配設されると共に、前記円筒状の壁構造の回転軸に対して直交する開口を形成しており、前記ロータリーバルブの一部は、前記環状ボア内に配置されて、前記円筒状の壁構造の前記回転軸が、前記ピストンアセンブリの回転軸に対して直交するところのロータリーバルブと、
    前記ロータリーバルブに結合され、そして、前記円筒状の壁構造の前記開口を前記環状ボアと合致させて、前記ピストンアセンブリのピストンが、前記環状ボア内で、前記ロータリーバルブに近付く第1の回転ロケーションから、前記ロータリーバルブから離れる第2の回転ロケーションまで移動することを許容するための第1のポジションと、前記第2の回転ロケーションにおいて、前記ピストンアセンブリの前記ピストンに関して、燃焼室を形成するための第2のポジションとの間で、前記ロータリーバルブを回転させるように構成された回転駆動機構とを備える
    エンジン。
  2. 前記ピストンアセンブリは、第1ピストン、第2ピストン、第3ピストン及び第4ピストンを有するフライホイールを備えており、前記第1ピストンは、前記フライホイール上の、前記第2ピストン及び第4ピストンから90°である位置に配置され、前記第2ピストンは、前記フライホイール上の、前記第1ピストン及び第3ピストンから90°である位置に配置され、前記第3ピストンは、前記フライホイール上の、前記第2ピストン及び第4ピストンから90°である位置に配置され、そして、
    前記第4ピストンは、前記フライホイール上の、前記第3ピストン及び第1ピストンから90°である位置に配置されており、
    前記ロータリーバルブは、前記ハウジング内で、第1のロケーションに配置された第1ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第2のロケーションに配置された第2ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第3のロケーションに配置された第3ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第4のロケーションに配置された第4ロータリーバルブとを備えており、
    前記第1ロータリーバルブ、前記第2ロータリーバルブ、前記第3ロータリーバルブ及び前記第4ロータリーバルブの各々は、先行するロータリーバルブに対して90°である位置に、前記環状ボアに沿って配置されている、
    請求項1に記載したエンジン。
  3. 前記回転駆動機構は、
    前記駆動機構に結合された駆動ギアと、
    前記駆動ギア及び前記ロータリーバルブと動作可能に連結されて配置されたロータリーバルブギアとを備える、
    請求項1に記載したエンジン。
  4. 前記回転駆動機構は、前記ロータリーバルブギアと前記ロータリーバルブとの間に結合されたシャフトをさらに備えており、前記シャフトの長さ方向の軸は、前記ロータリーバルブの回転軸と同一線上にある、
    請求項3に記載したエンジン。
  5. 前記エンジンは、バイパスアセンブリをさらに備えており、前記バイパスアセンブリは、 前記ロータリーバルブの第一の側に配置され、第1ポートバルブを有する第1ポートと、
    前記ロータリーバルブの前記第一の側とは反対側となる第二の側に配置され、第2ポートバルブを有する第2ポートと、
    前記第1ポート及び前記第2ポートと流体連結して配置されたバイパスチャンネルと、
    前記第1ポートバルブ及び前記第2ポートバルブと動作可能に連結されて配置され、前記第1ポートバルブ及び前記第2ポートバルブの各々を、開放されたポジションと閉塞されたポジションとの間に配置するように構成されたバルブ作動アセンブリとを備える、
    請求項1に記載したエンジン。
  6. 前記バイパスアセンブリは、
    前記バルブ作動アセンブリと動作可能に連結されて配置された燃料噴射器バルブを有する燃料噴射器と、
    前記バルブ作動アセンブリと動作可能に連結されて配置された排気ポートバルブを有する排気ポートと
    をさらに備える、
    請求項5に記載したエンジン。
  7. 前記ハウジングによって形成された環状圧縮チャンネルであって、前記エンジンによって形成された前記環状ボアの上方に、軸線方向に、且つ、前記環状ボアと平行に配置された環状圧縮チャンネルと、
    前記環状圧縮チャンネル内に配置された1組の圧縮ピストンと
    をさらに備える、
    請求項1に記載したエンジン。
  8. 前記環状圧縮チャンネルと流体連結して配置され、前記環状圧縮チャンネルからの圧縮空気を受け入れるように構成された圧縮空気リザーバをさらに備える、
    請求項7に記載したエンジン。
  9. 前記ハウジングによって形成された第2の環状圧縮チャンネルであって、前記エンジンによって形成された前記環状ボアの下方に、軸線方向に、且つ、前記環状ボアと平行に配置された第2の環状圧縮チャンネルをさらに備える、
    請求項7に記載したエンジン。
  10. ハウジングであって、前記ハウジングの外表面の周囲に広がる環状ボアを形成するところのハウジングと、
    前記環状ボア内に配置され、ドライブシャフトに連結された1組のピストンと、
    前記環状ボア内に回転可能に配置された1組のロータリーバルブであって、その各々が、フェースプレートと当該フェースプレートの外周に直立させて配設される円筒状の壁構造とを備えたカップ状構造をなし、前記1組のピストンのうちの対応するピストンに関して、一時的な燃焼室を形成するように構成された1組のロータリーバルブと
    各ロータリーバルブに結合される回転駆動機構とを備え、
    前記1組のロータリーバルブのうちの各々のロータリーバルブが、前記円筒状の壁構造の回転軸に対して直交する開口を形成する円筒状の壁構造を備えており、各ロータリーバルブの一部は、前記環状ボア内に配置されて、前記円筒状の壁構造の前記回転軸が、前記1組のピストンの回転軸に対して直交し、
    前記回転駆動機構が、前記円筒状の壁構造の前記開口を前記環状ボアと合致させて、前記1組のピストンのうちのピストンが、前記環状ボア内で、前記ロータリーバルブに近付く第1の回転ロケーションから、前記ロータリーバルブから離れる第2の回転ロケーションまで移動することを許容するための第1のポジションと、前記第2の回転ロケーションにおいて、前記1組のピストンのうちの前記ピストンに関して、燃焼室を形成するための第2のポジションとの間で、各ロータリーバルブを回転させるように構成される、
    循環ピストンエンジン。
  11. 前記ピストンアセンブリは、第1ピストン、第2ピストン、第3ピストン及び第4ピストンを有するフライホイールを備えており、前記第1ピストンは、前記フライホイール上の、前記第2ピストン及び第4ピストンから90°である位置に配置され、前記第2ピストンは、前記フライホイール上の、前記第1ピストン及び第3ピストンから90°である位置に配置され、前記第3ピストンは、前記フライホイール上の、前記第2ピストン及び第4ピストンから90°である位置に配置され、そして、前記第4ピストンは、前記フライホイール上の、前記第3ピストン及び第1ピストンから90°である位置に配置されており、
    前記ロータリーバルブは、前記ハウジング内で、第1のロケーションに配置された第1ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第2のロケーションに配置された第2ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第3のロケーションに配置された第3ロータリーバルブと、前記ハウジング内で、第4のロケーションに配置された第4ロータリーバルブとを備えており、
    前記第1ロータリーバルブ、前記第2ロータリーバルブ、前記第3ロータリーバルブ及び前記第4ロータリーバルブの各々は、先行するロータリーバルブに対して90°である位置に、前記環状ボアに沿って配置されている、
    請求項10に記載した循環ピストンエンジン。
  12. 前記回転駆動機構は、
    前記駆動機構に結合された駆動ギアと、
    前記駆動ギア及び前記ロータリーバルブと動作可能に連結されて配置されたロータリーバルブギアとを備える、
    請求項11に記載した循環ピストンエンジン。
  13. 前記回転駆動機構は、各ロータリーバルブギアと各ロータリーバルブとの間に結合されたシャフトをさらに備えており、各シャフトの長さ方向の軸は、各ロータリーバルブの回転軸と同一線上にある、
    請求項12に記載した循環ピストンエンジン。
  14. 前記エンジンは、バイパスアセンブリをさらに備えており、前記バイパスアセンブリは、
    各ロータリーバルブの第一の側に配置され、第1ポートバルブを有する第1ポートと、
    各ロータリーバルブの前記第一の側とは反対側となる第二の側に配置され、第2ポートバルブを有する第2ポートと、
    前記第1ポート及び前記第2ポートと流体連結して配置されたバイパスチャンネルと、
    前記第1ポートバルブ及び前記第2ポートバルブと動作可能に連結されて配置され、前記第1ポートバルブ及び前記第2ポートバルブの各々を、開放されたポジションと閉塞されたポジションとの間に配置するように構成されたバルブ作動アセンブリと
    を備える、
    請求項10に記載した循環ピストンエンジン。
  15. 前記バイパスアセンブリは、
    前記バルブ作動アセンブリと動作可能に連結されて配置された燃料噴射器バルブを有する燃料噴射器と、
    前記バルブ作動アセンブリと動作可能に連結されて配置された排気ポートバルブを有する排気ポートとをさらに備える、
    請求項14に記載した循環ピストンエンジン。
  16. 前記ハウジングによって形成された環状圧縮チャンネルであって、前記エンジンによって形成された前記環状ボアの上方に、軸線方向に、且つ、前記環状ボアと平行に配置された環状圧縮チャンネルと、
    前記環状圧縮チャンネル内に配置された1組の圧縮ピストンと
    をさらに備える、
    請求項10に記載した循環ピストンエンジン。
  17. 前記環状圧縮チャンネルと流体連結して配置され、前記環状圧縮チャンネルからの圧縮空気を受け入れるように構成された圧縮空気リザーバをさらに備える、
    請求項16に記載した循環ピストンエンジン。
  18. 前記ハウジングによって形成された第2の環状圧縮チャンネルであって、前記エンジンによって形成された前記環状ボアの下方に、軸線方向に、且つ、前記環状ボアと平行に配置された第2の環状圧縮チャンネルをさらに備える、
    請求項16に記載した循環ピストンエンジン。
JP2017550149A 2015-03-25 2016-03-24 ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジン Active JP6583893B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562138067P 2015-03-25 2015-03-25
US62/138,067 2015-03-25
PCT/US2016/024041 WO2016154451A1 (en) 2015-03-25 2016-03-24 Circulating piston engine having a rotary valve assembly

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018513301A JP2018513301A (ja) 2018-05-24
JP6583893B2 true JP6583893B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=56975046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017550149A Active JP6583893B2 (ja) 2015-03-25 2016-03-24 ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジン

Country Status (5)

Country Link
US (2) US10260346B2 (ja)
EP (1) EP3274556B1 (ja)
JP (1) JP6583893B2 (ja)
CN (1) CN107360723B (ja)
WO (1) WO2016154451A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3274556B1 (en) * 2015-03-25 2021-06-09 WB Development Company LLC Circulating piston engine having a rotary valve assembly
EP3874123B1 (en) * 2018-11-01 2024-02-21 WB Development Company LLC Air-fuel system for a circulating piston engine
DE102021122124B3 (de) * 2020-10-13 2022-03-03 Felix Thugutt Verbrennungsmotor und Verfahren zum Betrieb eines Verbrennungsmotors
CN112648071B (zh) * 2020-12-03 2022-04-01 刘青 一种旋转式发动机
US11814962B2 (en) 2021-08-12 2023-11-14 Wb Development Company Llc Piston sealing mechanism for a circulating piston engine

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1352237A (en) * 1920-01-29 1920-09-07 Moriel V Andrews Water-motor pump
US1704254A (en) * 1926-05-15 1929-03-05 Jaffe John Motor
US2273625A (en) 1939-09-23 1942-02-17 Thomas G Concannon Internal combustion engine
US3205874A (en) * 1962-01-17 1965-09-14 John P Renshaw Rotary type positive displacement energy converting device
US3555813A (en) 1969-11-21 1971-01-19 Charles Bancroft Rotary piston devices
DE2304333A1 (de) * 1973-01-30 1974-08-01 Agropol Ag Kreisringkolbenmaschine
US3897756A (en) * 1973-07-09 1975-08-05 Lewis E Upchurch Tandem rotor rotary engine
DE2913216C2 (de) 1979-04-03 1983-09-15 Deutsche Forschungs- und Versuchsanstalt für Luft- und Raumfahrt e.V., 5000 Köln Mittelachsige Rotationskolbenmaschine als Verbundmaschine
US4451214A (en) * 1980-06-09 1984-05-29 Rokuro Kagamiyama Rotary piston type fluid machine
DE3321461A1 (de) * 1983-06-14 1985-04-04 Arapis, Ioannis, Athen Innenververbrennungs-satellitmotor mit rotierenden kolben
US5046465A (en) 1989-08-16 1991-09-10 Yi Chong S Rotary internal combustion engine
DE19509913A1 (de) 1995-03-18 1996-09-19 Juergen Walter Umlaufkolbenmaschine
GB2333561B (en) * 1998-01-21 2002-03-20 John Edward Archer Rotary machine
GB0123809D0 (en) * 2001-10-04 2001-11-21 Masters Roy An internal combustion engine
US7059294B2 (en) * 2004-05-27 2006-06-13 Wright Innovations, Llc Orbital engine
US7305963B2 (en) 2005-05-13 2007-12-11 Juan Zak Blade-thru-slot combustion engine, compressor, pump and motor
US8151759B2 (en) 2006-08-24 2012-04-10 Wright Innovations, Llc Orbital engine
CN101517198A (zh) * 2006-08-24 2009-08-26 赖特创新有限责任公司 轨道引擎
US7703433B2 (en) * 2007-02-28 2010-04-27 Richard Colman Webster Rotary internal combustion engine and rotary compressor
JP5876136B2 (ja) * 2012-09-18 2016-03-02 善和 東 内燃機関
US9850759B2 (en) 2013-01-03 2017-12-26 Wb Development Company Llc Circulating piston engine
EP3274556B1 (en) * 2015-03-25 2021-06-09 WB Development Company LLC Circulating piston engine having a rotary valve assembly

Also Published As

Publication number Publication date
CN107360723B (zh) 2020-04-17
US11098588B2 (en) 2021-08-24
CN107360723A (zh) 2017-11-17
EP3274556B1 (en) 2021-06-09
JP2018513301A (ja) 2018-05-24
WO2016154451A1 (en) 2016-09-29
EP3274556A4 (en) 2018-11-21
EP3274556A1 (en) 2018-01-31
US20190242259A1 (en) 2019-08-08
US20160281596A1 (en) 2016-09-29
US10260346B2 (en) 2019-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6583893B2 (ja) ロータリーバルブアセンブリを有する循環ピストンエンジン
US7556014B2 (en) Reciprocating machines
US7958862B2 (en) Rotary positive displacement combustor engine
JP3016485B2 (ja) クランク無し往復運動2サイクル内燃機関
US6003486A (en) Radial vane rotary internal combustion engine
EA006116B1 (ru) Роторная машина и термодинамический цикл
US20140261289A1 (en) Rotary Internal Combustion Engine
US8056527B2 (en) Split-chamber rotary engine
WO2004003360A1 (fr) Moteur a piston rotatif a dents
JP2017172574A (ja) 1ストローク内燃機関
US8616176B2 (en) Rotary internal combustion engine
JP6190891B2 (ja) 循環ピストンエンジン
US9074527B2 (en) Counterpoise engine
US3175360A (en) Peripheral closed chamber engine
WO2009103210A1 (zh) 棘轮式转子发动机
WO2019150336A1 (en) Rotary engine
US20060150948A1 (en) Rotary internal combustion engine
JPS63227901A (ja) ロータリピストン式流体機械
CN111120083B (zh) 一种双转子活塞发动机
RU2425233C1 (ru) Роторно-поршневой двигатель внутреннего сгорания
JP2022187864A (ja) ロータリブレード型エンジン
JP6224699B2 (ja) 内燃機関及び内燃機関の作動方法
WO2020208567A1 (en) Improved rotating combustion machine
CA2743062A1 (en) Rotary external combustion engine
JPH0227121A (ja) 4枚の弁と楕円形ローターで構成する内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6583893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250