JP6190891B2 - 循環ピストンエンジン - Google Patents

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Description

従来のピストンエンジンは、クランクシャフトを駆動するために用いられる多気筒アセンブリを含んでいる。このクランクシャフトを駆動するために、各気筒アセンブリは、燃料ポンプにより燃料噴射器を介して提供される燃料を必要とする。運転中、各気筒アセンブリのスパークプラグは、燃料噴射器から受け入れた燃料/空気混合物に点火し、この混合物を膨張させる。点火された混合物の膨張によって、この気筒アセンブリのピストンを、気筒アセンブリハウジング内で移動させて、このクランクシャフトを回転させる。
従来のピストンエンジンと対照的に、本発明の実施形態は、循環ピストンエンジンに関するものである。1つの形態においては、この循環ピストンエンジンは、外周に亘って伸びる環状ボアを設定するハウジングと、このボア内に配置され、駆動機構、即ち、ドライブシャフトに取り付けられた1組の複数のピストンとを含んでいる。このエンジンはまた、このボア内に移動可能に配置された1組の複数のバルブをも含んでおり、各バルブは、対応するピストンに対して一時的な燃焼室を設定するように構成されている。
運転中、第1のポジションに配置されると、各バルブは、対応するピストンに対して燃焼室を設定し、燃料噴射器は、燃料/空気混合物をこの燃焼室に導入し、そして、スパークプラグはこの混合物に点火する。この混合物の燃焼によって、各ピストン上に(例えば、駆動機構の回転方向に沿った環状ボアに対して実質的に接線方向である方向に沿って)対応する力が作用し、これらのピストンを環状ボア内で移動させる。各ピストンは、引き続き配置されるバルブに向かって進むので、これらのバルブの各々は、この環状ボア内で、第2のポジションに移動して、各ピストンが、対応するバルブを超えて回ることを許容する。
次いで、エンジンは、各バルブを、第1のポジションに再び配置して、対応するピストンと共に燃焼室を設定し、前記プロセスが再び開始する。従って、1組のピストンがエンジンの外周を回るときに、駆動機構によって、平均トルクが約4500ft−lbsという比較的大きなトルクが発生する。点火時に、駆動機構は、約10,000ft−lbsのトルクを発生することができる。これらのトルクは、各ピストンと駆動機構との間の比較的大きなモーメントのアームによって生成され、そして、90°の方向の力が各ピストンに加えられる。
1つの形態においては、エンジンハウジングによって設定された環状ボアは、比較的大きい周長を有している。運転中、複数のピストンによって仕切られると、これにより、燃焼室内の燃料/空気混合物の燃焼によって生成されるエネルギーのうちの高い割合を利用した比較的長いストローク距離が得られる。更に、環状ボア内で複数のピストンが実質的に連続的に運動することにより、各ピストンが燃焼熱に曝される時間が減少し、エンジンに、(例えば、クランクシャフトを基礎としたエンジンに対して)比較的高い熱効率を提供する。また、エンジンの燃料供給システムの構成により、燃焼プロセスとは関連はないが、これに類似したプロセスで、燃料がエンジンに供給されることを可能にする。これにより、燃焼プロセスが実質的に連続し、そして、エンジンの出力が、従来のエンジンに対して、(例えば、約800回転当り約685馬力まで)増加することができるところの単一サイクルエンジンを実際に創り出すことができる。従って、このエンジンの構造は、従来のピストンエンジンと比較して、より正確な燃料比、燃料/空気混合物のより完全な燃焼、及び、高温状態にある時間のさらなる短縮、といった結果をもたらす。これにより、エンジンによって生成され、排出ガスの一部として出される汚染物質の量を減らすことができ、そして、エンジンの効率を約60%という効率に高めることができる。
1つの形態においては、本発明の実施形態は、循環ピストンエンジン等のエンジンに関するものである。このエンジンは、環状ボアを設定するハウジングと、ピストンアセンブリと、バルブとを含んでいる。前記ピストンアセンブリは、環状ボア内に配置され、そして、駆動機構に結合されるように構成されている。前記バルブは、環状ボア内に間をおいて配置されて、ピストンアセンブリに対して燃焼室を設定するように構成されている。
上述した目的、特徴及び利点、並びに、他の目的、他の特徴及び他の利点は、添付図面にしめされた、本発明の特別な実施形態に関する以下の記述から明らかであり、これらの図面において、同様の参照記号は、異なる図面全体を通して、同一の部品を示すものとする。これらの図面は、本発明の様々な実施形態の原理を図示するにあたり、必ずしも正しく拡大縮小しているわけではなく、強調したものもある。
1つの形態に従った、ハウジング内の第1のポジションに配置されたピストンアセンブリを有するエンジンの上から見た概略横断面図を示す。
1つの形態に従った、図1の環状ボアの一部の部分断面図を示す。
1つの形態に従った、図2Aの環状ボアの一部の部分断面図を示す。
1つの形態に従った、ハウジング内の第2のポジションに配置されたピストンアセンブリを有する、図1のエンジンの上から見た、横断面概略図を示す。
1つの形態に従った、図1のバルブの形態の正面図を示す。
1つの形態に従った、図4のバルブの背面図を示す。
1つの形態に従った、エンジンに配置された図4のバルブを示す。
1つの形態に従った、図4のバルブに連結されたトグル機構の配置図を示す。
1つの形態に従った、図7Aのロッカーアームの斜視図を示す。
図6のエンジンにおけるコンプレッサの配置図を示す。
1つの形態に従った、吸気アセンブリの概略平面図を示す。
図9Aの吸気アセンブリの回転可能なプレートの一部を切り欠いた斜視図を示す。
図9Bの吸気アセンブリ及び燃料分配アセンブリの概略図を示す。
バルブとスプラインバレルカムとの間に配置されたロッカーアームの斜視図を示す。
本発明の実施形態は、循環ピストンエンジンに関するものである。1つの形態においては、循環ピストンエンジンは、この循環ピストンエンジンは、外周に亘って伸びる環状ボアを設定するハウジングと、このボア内に配置され、駆動機構、即ち、ドライブシャフトに取り付けられた1組の複数のピストンとを含んでいる。このエンジンはまた、このボア内に移動可能に配置された1組の複数のバルブをも含んでおり、各バルブは、対応するピストンに対して一時的な燃焼室を設定するように構成されている。
図1は、1つの形態に従った、循環ピストンエンジン10の上から見た概略凹断面図を示す。このエンジン10は、ハウジング12を含んでおり、このハウジングは、環状チャンネル、即ち、ボア14を設定すると共に、ピストンアセンブリ16とバルブアセンブリ18とを含んでいる。
環状ボア14は、ハウジング12の外周に配置されている。1つの形態においては、環状ボア14は、様々な大きさに構成することが可能であるが、この環状ボア14は、ピストンアセンブリ16の回転軸21に対して約12インチの半径15を有するように構成されている。以下に記載されているように、このような構成では、環状ボア14の半径15を比較的大きくすることによって、エンジンの燃焼室を、回転軸21から最大の距離の位置に配置し、そして、ピストンアセンブリが、この回転軸に配置されたドライブシャフト等の、関連する駆動機構20上に比較的大きなトルクを発生することを可能にする。
環状ボア14を、様々な形状を有する横断領域を有するように構成することができる。例えば、図2Bを参照すると、ピストンアセンブリ16のピストン24が、ほぼ矩形状の横断面領域25を規定するように構成されている場合には、環状ボア14は、これに対応する矩形状の横断面領域27を規定するように構成することも可能である。このような形態においては、環状ボア14の横断面領域27は、ピストン24が、運転中に環状ボア14内を移動することができるように、ピストン24の横断面領域25よりも大きい。
図1に戻り、そこに図示された形態においては、ピストンアセンブリ16は、環状ボア14内に配置されており、そして、フライホイール22を介して、駆動機構20に連結されている。ピストンアセンブリ16は、個々のピストン24を任意の数有することができるが、図示された形態においては、ピストンアセンブリ16は、フライホイール22の周囲に配置された4つのピストン24−1から24−4を有している。これらピストン24は、フライホイール22の周囲の様々な位置に配置してもよいが、1つの形態においては、対向するピストンが、相互に対して約180°の角度方向に配置されており、隣接するピストンが相互に対して約90°の角度方向に配置されている。
例えば、図示されているように、第1及び第3のピストン14−1、24−3が、相互に対して約180°の角度でフライホイール22上に配置されており、第2及び第4のピストン24−2、24−4が、相互に対して約180°の角度でフライホイール22上に配置されている。加えて、第1及び第2のピストン24−1、24−2は、約90°の相対角度方向でフライホイール22上に配置されており、第2及び第3のピストン24−2、24−3は、約90°の相対角度方向でフライホイール22上に配置されており、第3及び第3のピストン24−3、24−4は、約90°の相対角度方向でフライホイール22上に配置されており、そして、第4及び第1のピストン24−4、24−1は、約90°の相対角度方向でフライホイール22上に配置されている。
運転中、ピストンアセンブリ16のピストン24は、環状ボア14内を回るように構成されている。図示されているように、ピストン24は、環状ボア14内を時計方向に回るように構成されている。しかしながら、ピストンは、環状ボア14内を反時計方向に同様に回ることができることに留意すべきである。このような回転により、駆動機構20の回転を生ずる。
バルブアセンブリ18は、ピストンアセンブリ16のそれぞれのピストン24に対して、燃焼室を設定するように構成された1組の複数のバルブ30を含んでいる。例えば、このバルブアセンブリ18は、個々のバルブ30を任意の数含むことができるが、図示された形態においては、バルブアセンブリ18は、ハウジング12の環状ボア14内に配置されたバルブ30−1から30−4を含んでいる。これらのバルブ30は、ハウジング12の周囲の様々な位置に配置されてもよいが、1つの形態においては、対向するバルブが、相互に対して約180°の角度方向に配置されており、隣接するバルブが相互に対して約90°の角度方向に配置されている。
例えば、図示されているように、第1及び第3のバルブ30−1、30−3が、相互に対して約180°の角度でハウジング12の周囲に配置されており、第2及び第4のバルブ30−2、30−4が、相互に対して約180°の角度でハウジング12の周囲に配置されている。加えて、第1及び第2のバルブ30−1、30−2は、約90°の相対角度方向でハウジング12の周囲に配置されており、第2及び第3のバルブ30−2、30−3は、約90°の相対角度方向でハウジング12の周囲に配置されており、第3及び第3のバルブ30−3、30−4は、約90°の相対角度方向でハウジング12の周囲に配置されており、そして、第4及び第1のバルブ30−4、30−1は、約90°の相対角度方向でハウジング12の周囲に配置されている。このような態様においては、バルブアセンブリ18の複数のバルブ30の相対的な位置決めは、ピストンアセンブリ16の複数のピストン24の相対的な位置決めに対応している。
バルブアセンブリ18の各バルブ30は、環状ボア14内に移動可能に配置されて、対応するピストン24に対して、一時的な燃焼室26を形成する。例えば、運転中、ピストンアセンブリ16の各ピストン24は、環状ボア14内を、バルブアセンブリ18のバルブ30に向かって回る。図2Aを参照して、ピストン24−1及びバルブ30−1を例として挙げると、このピストン24−1が、環状ボア14内で、遠位のポジションから、対応するバルブ30−1に対する近位のポジションに移動すると、バルブ30−1は、環状ボア14に対し、第1のポジションに配置される。この第1のポジションでは、バルブ30−1は、環状ボア14内で、ピストン24−1の移動経路から少なくとも部分的に引き出されて、ピストン24−1が、その経路に沿って前進することを可能にする。
図2Bを参照すれば、ピストン24−1が、環状ボア14内の所定のロケーションに到達すると(例えば、ピストン24−1が、バルブ30を通過するときに)、バルブ30−1は、図示されたように、環状ボア14に対して第2のポジションに(例えば、閉じられたポジションに)移動する。このようなポジショニングにより、バルブ30−1は、ピストン24−1に対して、燃焼室26−1を設定し、そして、これは、隔壁として構成され、これに対して、燃焼が作用して、出力を生ずる。
例えば、図1に示すように、閉じられたポジションに各バルブ30が配置された状態では、燃料噴射器32は、燃料−空気混合物34を関連する燃焼室26に供給し、この燃焼室は、点火プラグ等の点火装置(図示せず)によって点火される。この点火装置は、すべての4つの燃焼室26−1から26−4内の燃料−空気混合物34に実質的に同時に点火するので、各バルブ30−1から30−4に対する燃料−空気混合物の膨張によって、対応するピストン24−1から24−4の各々に負荷を生成して、各ピストン24−1から24−4を、環状ボア14によって設定された回転経路に沿って進ませる。
図3を参照すると、ピストン24−1から24−4の各々は、距離が約12インチから15インチの間という比較的大きなストローク距離に沿って、環状ボア14内を、次のバルブ30に向かって移動する。図1に示すような、ストローク長さ13の端部のような、ボア14内のある点で、各ピストン24は、(その次のバルブ30に近接して配置された)対応する排気ポート38を通過し、この排気ポートは、燃焼室26内に含まれた使用済みガスを大気中に放出する。例えば、ピストン24−1が排気ポート38−1を通過するときに、ピストン24−1とバルブ30−1との間の燃焼室26−1に含まれた使用済みガスが、排気ポート38−1を介して、燃焼室26−1から排出することができる。
1つの形態においては、排出ポート38は、大気に開放され、そして、機械的な構成要素を必要としない受動ポートとして構成されている。1つの形態においては、各排出ポート38は、エンジン10に対して効果的な排気を提供するように、比較的大きいものとして構成されている。例えば、約12インチから15インチの間というストローク距離のような、ピストン24とバルブ30との間のストローク距離によって、ポート全長を増加するように各排気ポート38の一部を形成することができる。
更に、各ピストン24が続いて配置されたバルブ30に近づくと、各バルブ30は、第2の閉じられたポジション(図1及び2B)から、対応するピストン24に対して第1のポジション(図3及び2A)に移動する。例えば、ピストン24−1がバルブ30−2に近づくと、バルブ30−2は、ボア14から少なくとも部分的に引き出されて、ピストン24−1がバルブ30−2を通過することを可能にする。複数のピストンの各々が、対応するバルブ30に対して遠位の位置に移動した後、対応するバルブ30は、第1のポジションに移動し、プロセスが再び開始する。従って、運転中、エンジン10は、1回転当り最大で16の燃焼イベントを発生させ(即ち、4つのピストン24の各々について、1回転当り4つの燃焼イベントが起こり)、これにより、ピストンアセンブリ16によって、駆動機構20を回転させる。
使用時には、ピストン24及びバルブアセンブリ16は、駆動機構20から約12インチの距離をなすように、エンジンハウジング12の外周に配置されている。回転方向に対して接線方向であると共に、駆動機構20からの距離に対して直交する方向に沿って、燃焼力がこれらピストン24に与えられ、このような燃焼力が、駆動機構20のトルクを最大にすることができる。更に、複数のピストン24のストロークパスが比較的長いこと、排気ポート38が存在していること、及び、エンジン10が、ボア14内で生ずる燃焼イベントの数をカスタマイズする能力を有していることにより、エンジン10の性能を向上することができる。例えば、このエンジン10は、、約25−30%の効率を有する従来のエンジンに対して、比較的高い効率(約60%の効率)と共に、比較的高いトルク(例えば、約4500ft−lbsの平均トルク)を伴って、比較的大きな値(例えば、800回転で約685馬力)の連続的な出力を生成することができる。
1つの形態においては、このエンジン10の運転により、現在のエンジンに比べて、汚染物質を著しく減少することができる。例えば、幾つかある要因のうち特に、ストロークの距離が比較的長いことにより、燃焼室26内で生成する未燃焼の炭化水素及び一酸化炭素を減少させることができる。燃焼中に形成される量が、温度及び滞留時間に比例することから、窒素酸化物もまた減少するであろう。ボア14内でのピストン24の急速で連続的な運動は、滞留時間を減少させるため、それらの生成を減らすことができる。
前述の通り、エンジン10は、トルクの比較的大きな量(例えば、従来のエンジンによって生成されるトルクの15倍)を生成することができる。従来のピストンエンジンにおいては、エンジンのトルクを十分な性能に適するように増加するために、複雑な6速(又はそれよりも大きい)トランスミッション装置を必要としており、これにより、トランスミッション装置の重量が増し、費用が嵩み、構造が複雑になっていた。しかしながら、上述したこのエンジン10は、比較的高い量のトルクを生成するので、従来のエンジンよりも小さいギア比しか必要とせず、従って、軽量で安価なトランスミッション装置を使用することができる。
このエンジン10によって生成される比較的高いトルクを、エンジン10内の複数回の燃焼イベント(即ち、複数のピストン30及び爆発機構の点火順序)を調整することによって管理することができる。例えば、各ピストンは、1回転当り、4回の燃焼を受け、その結果、ピストンアセンブリ16全体は、1回転当り、合計で16回の燃焼を受ける。必要に応じて、エンジン10のパワー及び出力トルクを制御するために、エンジン10は、1回転当り、1から16回の範囲で添加することができる。例えば、燃焼室26を、周囲に配置し、これらを相互に独立して添加することができる。これにより、1回転当り、1から16回の燃焼イベントの点火が可能になり、環状ボア内の複数のピストン24の速度を調整し、エンジン10によって生成されるパワー、即ち、出力トルクを調整することができる。エンジン10のこのような構造は、従来のエンジンにおいて、空気の流れを管理し、且つ比較的効率的ではないスロットルを使用する点と対照的である。
上述したように、バルブアセンブリ18の各バルブ30は、環状ボア内に移動可能に配置されて、対応するピストン24に対する一時的な燃焼室26を形成する。このような一時的な燃焼室を形成するための様々な方法で、バルブアセンブリ18及びバルブ30を構成することができる。図4から図7は、ボア14内で往復運動をするように構成されたバルブ130を有するバルブアセンブリ118の1つの形態を示している。
1つの形態においては、バルブアセンブリ118は、ハウジング129を含んでおり、これは、ハウジング129に回転可能に連結されたバルブ130を有している。このバルブ130は、ピストン24が環状ボア14内でバルブ130を通過して移動することを可能にする第1のポジションと、ピストン24に対する燃焼室26を設定する第2のポジションとの間で、ハウジング129内を回るように構成されている。例えば、バルブ130は、ハウジング10の環状ボア14に対してチャンネル135を設定する切り込みを有するように構成されている。
チャンネル135は、バルブ130が、図4及び図5に示すように、第1のポジションに配置されているときには、ピストン24が、(図3において、ピストン24−4に対してバルブ30−1によって示されたているように)バルブアセンブリ118に対して近位の第1のロケーションと、バルブアセンブリ118に対して遠位の第2のロケーションとの間で、環状ボア14内を移動することを可能にするように構成されている。バルブ130がハウジング129内を方向139に沿って回り、回転すると、バルブ139の隔壁部分137が環状ボア14に入って、図6に示されるように、ピストン24と共に燃焼室26を設定する。
1つの形態においては、エンジン10の燃料噴射器32の一部は、バルブ130と一体的に形成される。例えば、図4−6を参照すると、ハウジング129は、燃料源ポート133を有しており、これは、バルブ130によって設定された1組の複数の開口141(図7A参照)と、燃料源及び空気源、即ち、吸気アセンブリ250(図6及び図9A−図9C参照)とに流体が通じるように配置されている。運転中、バルブ130は、図6に示すように、燃焼室26内で、燃料源からの燃料と空気源250からの空気とを燃料−空気混合物に混合するように構成されている。
1つの形態においては、燃料源ポート133からの燃料及び空気の、バルブ130の1組の複数の開口141への供給、及び、次いで行われる燃焼室26への供給を、ハウジング129内のバルブ130の回転によって制御することができる。例えば、図4及び図5に示すように、バルブ130が第1のポジションに配置されている時、1組の複数の開口141は、この1組の複数の開口141を燃料源ポート133から流体的に遮断するように、ハウジング129の壁に位置合せすることができる。
このような形態においては、ハウジング129の壁は、燃料源及び空気源250からの燃料及び空気が、これらの複数の開口141に供給されることを遮断する。従って、ピストン24がバルブ130を通過して回ると、バルブ130は、燃料又は空気を環状ボア14内に供給することはできない。バルブ130が、図6に示すように、第2のポジションに回ると、1組の複数の開口141は、燃料源ポート133を介して、燃料源及び空気源250と合い、流体的に連結される。従って、このようなポジショニングによって、バルブ130は、燃料及び空気を、ピストン24とバルブ130との間に設定された燃焼室26内に導くことができる。
第2の閉じられたポジションと、第1の開放されたポジションとの間でバルブ130を作動させることにより、同期した作動メカニズムを利用して、運転中に、循環するピストン24とバルブ130との間に機械的な接触を制限し、又は、回避することになる。従来のエンジンは、バルブを開放されたポジションに駆動するためのカム及びカムフォロワと、このバルブを閉じられたポジションへ動かすための頑丈なリターンスプリングとを用いている。しかしながら、従来のエンジンにおけるこのリターンスプリングは、運転時の高振動数でのリターンスプリングの共振に起因して、様々な問題を生ずる場合がある。エンジンの運転時振動数がこのスプリングの固有振動数と一致した場合には、スプリングに共振が起こり、これにより、バルブを、カムの動きによって規制されたポジション以外のポジションに配置してしまう場合がある。
更に、共振は、バルブフロートとして知られた現象を起こす場合がある。共振が生じた場合には、リターンスプリングは、バルブの質量を加速するために必要な蓄積エネルギーを有していない。その結果、バルブは、実際上は、実質的に固定されたポジションに浮遊した状態に置かれる。従って、カムフォロワがカム面に対し離れると共に再接触すると、カムフォロワとカム面との接触により、ミーゼス応力として知られた接触応力が生ずる。仮にこのような接触応力がカム面の降伏強度を超えると、カム面の摩耗が起り得る。
バルブ130を様々な方法によりハウジング129内で作動させることができるが、1つの形態においては、バルブの起こりうる共振によって生ずる問題を最小限にするために、バルブアセンブリ118は、バルブ130をハウジング129内で開閉するように構成された、図4、5及び7Aに示すトグルアセンブリ155を含んでいる。このトグルアセンブリ155は、バルブ130を第1のポジションと第2のポジションとの間に位置するときに、バルブ130に正の負荷を与えるように(例えば、バルブ130の両端に押圧運動を加えるように)構成されている。
例えば、図7Aを参照すれば、このトグルアセンブリ155は、バルブ130の第1の端部158に連結された第1のアーム157と、バルブ130の第2の端部に連結された第2のアーム159とを含んでいる。運転中、この第1のアーム157は、バルブ130の第1の、即ち、近位の端部に、正の変位方向に沿って、第1の線形の正の負荷162を生ぜしめて、バルブ130を、図4及び図5に示すように、第1のポジションに向かって回すように構成されている。更に、運転中、この第2のアーム159は、バルブ130の第2の、即ち、遠位の端部に、正の変位方向に沿って、第2の線形の正の負荷164を生ぜしめて、バルブ130を、図6に示すように、第2のポジションに向かって回すように構成されている。
このトグルアセンブリ155を様々な方法で作動させることができる。図7Aに示すように、1つの形態においては、トグルアセンブリ155のアーム157、159は、カムアセンブリ165に連結されており、このカムアセンブリは、共役スプラインバレルカム170等のバレルカム、ロッカーアーム174、及び、このロッカーアーム174と第1及び第2のアーム157、159との間に連結されたトグルエレメント176、を含んでいる。
この共役スプラインバレルカム170は、各バルブ130のためのスプラインプロファイル180を規定している。カム170のこのプロファイル180は、立ち上がり部分182と、滞留部分186と、運転中にバルブ130の相対運動を規定する降下部分184とを含んでいる。運転中、カムが縦軸172周りに回ると、このプロファイル180は、ロッカーアーム174及びトグルエレメント176を介して、バルブ130に周期的な運動を与える。
ロッカーアーム174は、プロファイル180の運動を、トグルエレメント176の往復運動に変換するように構成されている。例えば、ロッカーアーム174は、第1のカムフォロワ188と第2のカムフォロワ190とを含んでおり、これらの各々は、カム170のプロファイル180に近接して配置されている。ロッカーアーム174は、スライド/回転ジョイント192を含んでおり、これは、ロッカーアーム174の運動に対応して、トグルエレメント176を、縦軸194の周りで駆動させる。トグルエレメント176の全角運動は、等しく二等分されるので、1つのアーム、即ち、プッシュロッド157が一方向に動くと、他のアーム、即ち、プッシュロッド159は、反対方向に等しい量だけ移動する。従って、カムアセンブリ165は、燃焼バルブ130を開閉する際に、実質的にバックラッシュがゼロの状態を実現する。
運転中、共役スプラインバレルカム170は、軸172の周りを回転するので、カム170のスプラインプロファイル、即ち、エレメント180のスプラインプロファイルは、アーム157、159を駆動して、バルブ130を、第1のポジションと第2のポジションとの間で移動させる。例えば、カムプロファイル180は、バルブ130を開放されたポジションに移動させ、ピストン24が通過するときに、開放された状態を維持し、次いで、ピストン24が通過した後に、バルブ130を閉じられたポジションに移動させる。
1つの形態においては、トグルアセンブリ155及びカムアセンブリ165の寿命を高め、その摩擦損失を低減するために、すべてのジョイントを、圧力潤滑され、又は、オイルバス内に配置されたローラベアリングとして構成することができる。1つの形態において、カムプロファイル180をとらえる2つのカムフォロワ188、190は、運転中に、ロッカーアーム174、2つのカムフォロワ188、190、及び、ロッカーアーム174の相対的な回転ポジションにおける許容誤差の不一致を許すように、軟性従順材から形成されている。
許容誤差は、バックラッシュを最小限にし、又は、防止するための基準によるものであるが、このような基準化は、製造プロセスに対する費用を増大させる場合がある。1つの態様においては、許容誤差の基準を用いることを制限するために、図7Bを参照すれば、第2のカムフォロワ190が、ダイヤモンド形状のピン196を介して、振動レバー195に取り付けられている。同様に、振動レバー195は、スプリング機構197を介して、ロッカーアーム174に連結されている。このダイヤモンド形状のピン196は、第1のカムフォロワ188のポジションを維持する一方、第2のカムフォロワ190の一方向198への比較的小さい動きを可能にする。
図7Bに示された応用においては、ダイヤモンド形状のピン196は、カムフォロワ188、190間の距離199が、圧縮力によって常に調節されることを可能にするが、第2のカムフォロワ190の回転の中心に対する、その第2のカムフォロワ190の半径方向のポジションを維持するものである。従って、スプラインプロファイル180に対して予め力を与えるように構成された、第1のカムフォロワ188と、第2のカムフォロワ190とによって、ロッカーアーム174は、カムアセンブリ165のパーツとして、許容誤差の基準を用いることを最小限にするものである。
トグルアセンブリ155及びカムアセンブリ165にスプリングが存在しないことにより、バルブのポジションが、カムプロファイル180によって正確に制御することが確実になり、このカムプロファイルは、エンジン10の機能にとって重要であり、循環ピストン24とバルブ130との間の接触を制限又は防止することを可能にするものである。統計的な故障に起因して、接触が生じた場合には、バルブ130は、循環ピストン24と同一の方向に動くように設計されており、そして、故障の場合には、バルブは、殆どの場合、閉じられたポジションに配置される。
従来のエンジンは、出力を発生するために、4つの段階、即ち、サイクルを利用している。これらのサイクルは、ピストンの引き込みによって形成され、バルブのシステムを介して、空気及び燃料の吸気をもたらす吸気サイクルと、この空気及び燃料を圧縮するための、続いて行われる圧縮サイクルと、点火/燃焼/出力サイクルと、燃焼副産物を別のバルブシステムを介して強制的に排気するための排気サイクルとを含んでいる。この4つの段階は、エンジンのシリンダ内に含まれたピストンによって、連続的に実行される。
従来のピストンエンジンにおいては、シリンダ内に含まれた空気及び燃料の混合物の燃焼によって生成した高温ガスの圧力によって、ブローバイを生ずる場合があり、そこでは、高温ガス及びその腐食性副産物が強制的にピストンリングを通過して、エンジンの内部に進入する。これらのガス及び副産物がエンジン内を通るときに、これらは、シリンダ内に含まれた潤滑油の一部を燃やし、これにより、汚染物質の生成や供給オイル劣化が増大する。この結果、従来のエンジンは、比較的頻繁なオイルの交換が必要である。更に、従来のピストンエンジンは、比較的長い滞留時間により発生し、ピストン及びシリンダ内壁に損傷を与えるノッキング/自己点火につながることから、比較的高い圧縮比を許容しない。
図8を参照すれば、エンジン10は、コンプレッサ200を含んでいてもよく、これは、空気及び燃料をエンジン10に供給するための吸気サイクルと、この空気及び燃料を圧縮するための圧縮サイクルとを実行するように構成されている。このコンプレッサ200は、これらのサイクルを、バルブ及びピストンの各アセンブリ16、18によって実行される、出力及び排気サイクルとは独立して実行する。圧縮プロセスを、従来のエンジンに見られる燃焼プロセスから分離することによって、このコンプレッサ200は、エンジン10が、空気圧のみを用いて動作を始動することを可能にする。例えば、コンプレッサ200は、リザーバからの圧縮空気を、ピストン24と、閉じられた1つ前のバルブ30との間の燃焼室26内に挿入するように構成することができる。このような注入により、ピストン24は、再点火のために、環状ボア14内の次の点に移動する。
エンジンが停止して、再始動のために、ピストン24の正しいポジションを確保する場合には、ピストン24の正しいロケーションを確保するために、フライホイール22に小さな制動を加えてもよい。従って、コンプレッサ200を、エンジンの一部として使用することにより、従来のエンジンに見られるスタータモータの必要性を最小限にし、又は、排除することができ、エンジン10に関連する全体的な、大きさ、重量及びコストを減少することができる。
1つの形態においては、このコンプレッサは、エンジンと同期して作動する。例えば、コンプレッサ200は、トランスミッションシステム202を介してエンジン10によって駆動される駆動機構20に連結される。このトランスミッションシステム202を、1組のベルト204−1、204−2及び対応する複数のギア206−1、206−2を含む、ベルト及びギアシステムとして構成することもできる。
図示されたように、第1のベルト204−1は、エンジン10の駆動機構、即ち、ドライブシャフト20と、第1のギア206−1とに動作可能に連結されており、第2のベルト204−2は、第2のギア206−2と、コンプレッサシャフト207とに動作可能に連結されており、そして、第1のギア206−1は、シャフト209を介して、第2のギア206−2に動作可能に連結されている。
1つの形態においては、時速約0から155マイル(mph)までの速度範囲をカバーするために、約1.00:1(例えば、約60mphをもたらす)と、2.57:1(例えば、約155mphをもたらす)との間の(例えば、後進及びトランスミッションギアを含む)ギア比を用いることができる。
このような構成は、1:1の後進ギア比と、また、1:1の第1のギア比とを有する4速トランスミッションを用いることができる。これは、第1のギア(例えば、最高で30mph)における12.23:1から、第6のギア(例えば、最高で155mph)における2.18:1までの総比の6速トランスミッションを有する従来の動力伝達装置に匹敵するものである。
このトランスミッションシステム202は、エンジン速度に対するコンプレッサ速度の比を変更して、コンプレッサ200によって発生する圧縮空気の量を制御すると共に、空気及び燃料と関連する圧縮比を制御するように構成されている。例えば、トランスミッションシステム202がドライブシャフト20からの回転入力を受けると、このシステム202は、回転出力をコンプレッサシャフト207に与えて、このシャフト207を、ドライブシャフト20の回転速度よりも速い速度で回転させる。これにより、比較的高圧の多量の空気を生ぜしめる。従って、このトランスミッションシステム202は、コンプレッサ200が、様々な比/速度で作動して、性能を最大にすることを可能にする。
運転中、コンプレッサ200は、比較的高い圧力の空気を生成し、これは、次いで、燃焼室26付近で、噴射器からの燃料と混合される。これにより、燃料/空気混合物が、1平方インチ当たり約150から200ポンド(psi)の間の圧力という非常に高い圧力で、燃焼室26に供給されることが可能になる。従って、空気/燃料混合物が、比較的高速で燃焼室26内に入って、燃焼室26内で乱流を形成し、これにより、空気と燃料との混合が促進されると共に、(例えば、1000分の1秒に満たない時間に測定されるような)短い時間による供給が促進される。このように高速で高圧の空気/燃料混合物により、迅速な燃焼が促進され、これは、エンジン10の比較的高い効率に貢献することになる。
上述したように、コンプレッサ200は、運転中、エンジンによって利用される4つの段階、即ち、サイクルのうちの2つを、燃焼プロセスとは別に実行するように構成されている。このような構成により、ボア14内の循環ピストン24が、運転中に、第3の段階を専ら実行すること(即ち、実質的に連続した出力を生成すること)を可能にする。エンジン10は、ボア14と関連し、そして、空気処理システム及び大気中に開放された大きなバルブなしポートで、第4の排気段階を受動的に実行する。
燃焼及び膨張が完了したときに、ピストン24は、排気開口38を通過し、そして、燃焼室26内の使用済みガスは、エンジンから放出される。コンプレッサ200は、燃焼プロセスから物理的及び熱的に分離されている。従って、コンプレッサ200は、従来のピストンエンジンにおけるような、燃焼ガスがピストンリングを通過して、クランクケース内に進入することに関連するブローバイを受けることがない。
従来のブローバイは、エンジンに、大気中に排出する前に処理する必要のある、汚染された排ガスの蓄積を引き起こす。加えて、従来のピストンエンジンにおいては、汚染された排ガスと、この場合に蓄積されたオイルとが混合することによって、オイルの寿命が著しく短くなり、より頻繁なオイル交換を余儀なくされる。このオイルそのものは、排気又は再利用の前に処理しなければならない。
図6を参照し、上述したように、バルブ130は、燃焼室26付近で、燃料分配アセンブリ262からの燃料−空気混合物をこの燃焼室内に供給するように構成されている。図9Aから図9Cは、吸気アセンブリ250及び燃料分配アセンブリ262の一例の概略図を示している。
図示したように、吸気アセンブリ250は、吸気ポート254及び排気ポート258を有するハウジング252を含んでいる。この吸気ポート254は、高圧空気源等の空気源から空気を受け入れるように構成されている。この排気ポート258は、ハウジング内部257と、燃料分配アセンブリ262との間に流体が通じるよう選択的に配置されている。
この吸気アセンブリ250は、駆動アセンブリ270を更に含んでおり、これは、ハウジング252の排気ポート258と、その内部容量257との間の選択的な連通を提供する。例えば、駆動アセンブリ270は、エンジン10と動作可能に連結されて配置されたシャフト272と、このシャフト27の端部に配置された、ウォームギヤ等のギア274と、ハウジング252に回転可能に連結されたプレート278とを含んでいる。このギア274は、プレート278の外周の周りに配置された、対応する組の歯276と動作可能に連結されて配置されている。
前記プレート278は、駆動アセンブリ270の軸方向の回転に対応して、ハウジング252内で縦軸280の周りを回転するように構成されている。例えば、運転中に、シャフト272及びギア274が、縦軸282の周りを時計方向に回転することによって、プレート278が、ハウジング252内で、縦軸280の周りを反時計方向にハウジング252内を回転する。従って、プレート278は、以下に詳細に示すように、ポート258とハウジング内部257との間の流体の流通を選択的に可能にするように構成された開口282を設定する。
図9Cを参照すると、燃料分配アセンブリ262が、吸気アセンブリ250に近接して位置している。この燃料分配アセンブリ262は、アセンブリハウジング263内で燃料と空気との混合を可能にするように構成されている。このハウジング263に付いているのは、少なくとも1つの燃料噴射器32である。
運転中、プレート278は、図9Aに示すように、開口282を回転経路に沿って配置させる。プレート278が反時計方向に、出口ポート258に向かって回転すると、このプレート278は、開口282を、経路264に沿って位置させる。このような位置決めにより、プレート278は、出口ポート258を、ハウジング内部257から閉じて、それらの間の流体の流通を最小限にし、又は防止する。従って、ハウジング内部257は、吸気ポート254を介して、比較的高圧の空気を受け入れることが可能になる。
開口282が第1の開放されたポジション266に接近すると、燃料噴射器32は、燃料分配アセンブリ262のハウジング263内に燃料を噴射する。プレート278が、反時計方向に沿って回転し続けると、このプレート278は、開口282を空気出口ポート258と一致させているところの第1の開放されたポジション266に、この開口282を配置する。このような位置付けにより、燃焼噴射直後に、アセンブリ250からの圧縮空気が、アセンブリ250のポート258を介して運ばれ、そして、燃料分配アセンブリ262内に運ばれて、この空気を浮遊燃料267と混合する。
次いで、この混合物は、屈曲バルブ265を通って流れ、そして、図6に示すように、バルブ130の複数の開口141内に流れる。コンプレッサ200の吸気システムに取り付けられたブリードライン256は、余剰空気をくみ出し、アセンブリ262内の高い圧力を減少させ、低い圧力で動作する次のサイクルのための、燃料噴射器32の動作を可能にする。
燃料分配アセンブリ262への空気の供給に続いて、プレート278は、空気出口ポート258を通過するように、開口282を反時計方向に回転させて、次の燃料分配サイクルのための内部257内への圧縮空気の導入を可能にする。
この発明の様々な実施形態を特に示し、説明したが、添付した請求項によって特定された発明の精神及び範囲から逸脱することなく、構造や詳細について様々な変更を行ってもよいことは当業者であれば明らかである。
例えば、上述したように、ピストンアセンブリは、4つのピストンを含んでおり、バルブアセンブリは4つのバルブを含んでいる。このような記載は単なる例示に過ぎない。1つの形態においては、ピストンアセンブリは、第1のピストン及び第2のピストンを含んでいてもよく、この第1のピストンは、第2のピストンから実質的に180°の位置で環状ボア内に配置されてもよい。更に、バルブアセンブリは、ハウジング内で、第1のロケーションに配置された第1のバルブと、ハウジング内で、第2のロケーションに配置された第2のバルブとを含んでいてもよく、この第2のバルブは、第1のバルブに対して実質的に180°の位置で環状ボアに沿って配置されてもよい。
上述したように、バルブアセンブリ118は、トグルアセンブリ155を含んでおり、これは、図4、5及び7Aに示すように、バルブ130をハウジング129内で開閉するように構成されている。上述したように、トグルアセンブリ155のアーム157、159は、カムアセンブリ165に連結されており、このカムアセンブリは、共役スプラインバレルカム170のようなバレルカム、ロッカーアーム174、並びに、このロッカーアーム174と第1及び第2のアーム157、159との間に連結されたトグルエレメント176を含んでいる。
運転中、第1のアーム157は、バルブ130の第1の端部158に、正の変位方向に沿って、第1の正の負荷162を生ぜしめて、バルブ130を、第1のポジションに向かって回すように構成されており、そして、第2のアーム159は、バルブ130の第2の端部160に、正の変位方向に沿って、第2の正の負荷164を生ぜしめて、バルブ130を、第2のポジションに向かって回すように構成されている。このような記載は単なる例示に過ぎない。1つの形態においては、このトグルアセンブリは、バルブ130の回転軸に沿って、バルブ130とカム170との間の連結を広げるところの、減少した数の移動部材を有するように構成されている。
例えば、図10を参照すれば、トグルアセンブリ255は、バルブサポート231を含んでおり、これは、バルブ130とロッカーアーム174との間を、バルブ130の縦軸233に沿って伸びている。このバルブサポート231の第1の端部235は、バルブ130に連結されているが、バルブサポート237の第2の端部は、スライド/回転ジョイント192を介して、ロッカーアーム170にスライド可能に連結されている。このバルブサポート231は、様々な方法で構成されるが、1つの形態においては、バルブサポート231は、実質的に円筒形状で管状の構造として構成されている。
運転中、共役スプラインバレルカム170が軸172の周りを回転すると、カム170のスプラインプロファイル、即ち、エレメント180は、ロッカーアーム174を、回転軸239の周りを、時計方向及び反時計方向の双方に揺動させる。ロッカーアーム174のこの揺動に応じて、スライド/回転ジョイント192が第1の回転負荷241及び反対方向の第2の回転負荷243をバルブサポート231に与えて、バルブサポート231及びバルブ130を縦軸233の周りに揺動させる。このような揺動により、バルブ130は、バルブハウジング内の第1の(例えば、開放された)ポジションと第2の(例えば、閉じられた)ポジションとの間に位置される。
バルブサポート231を用いることにより、トグルアセンブリ255に比較的小さい慣性モーメントを提供することになり、この慣性モーメントによって、ロッカーアーム174が、バルブ130をバルブハウジング内で比較的高速で開閉することが可能になる。従って、このバルブサポート231の部品の数は比較的少ないので、このバルブサポート231により、トグルアセンブリ255が運転中に止まる可能性が減少する。
更に、このバルブサポート231は、トグルアセンブリ255に比較的長い寿命を提供する。例えば、運転中、ピストン24がバルブ130に接近すると、バルブ130は、開放されたポジション(即ち、ピストンの経路の外)に移動し、次いで、閉じられたポジションに比較的短時間で戻る必要がある。トグルアセンブリ255がバルブ130を閉じられたポジションに一度移動させると、バルブ130は、ピストン24に対して燃焼室を設定し、この燃焼室内のガス圧が高速で増加する。この燃焼室内のガス圧により、ピストン24を前方の押しだす力のみならず、バルブ130そのものへの、これと等しい反対方向の力をも生成される。バルブサポート231を、実質的に円筒形状で管状の構造として構成することにより、バルブサポート231は比較的大きい剛性を有し、これによって、バルブアセンブリ全体の剛性が向上し、機能不全を減少させることになる。
上述したように、バルブアセンブリ18の各バルブは、対応するピストン24に対して一時的な燃焼室を形成するために、環状ボア内で移動可能に配置されている。例えば、図2Bを参照すると、ピストン24−1が環状ボア内の所定のロケーションに到達するときに、バルブ30−1は、環状ボア14に対する第2のポジションに移動する。このようなポジショニングにより、バルブ30−1は、ピストン24−1に対して燃焼室26−1を形成し、そして、これは隔壁として構成され、これに対して、燃焼が作用して、出力を生ずる。
1つの形態においては、燃焼室26の大きさを、運転中に変更して、エンジンの出力即ち効率を調節することができる。例えば、燃焼室26に対する燃料供給プロセスの継続時間を変化させ、そして、これに従って、点火タイミングを調節(例えば、遅らせる)ことによって、燃焼室の容量を増減することができる。燃焼室26の容量を増加する場合には、エンジンは、比較的大きい燃焼室26に隣接して位置する第2の点火プラグ(図示せず)を含んで、拡張された燃焼室での燃焼を促進してもよい。
空気/燃料混合物のための様々な幾何学的移動経路を形成するために、燃焼室26の複数の壁やバルブに対する燃料の導入方向を変更することができることに留意すべきである。例えば、燃焼室26の複数の壁と、燃料導入方向によって、円形又は他の幾何学的形状を設定して、点火及び燃焼効率を促進することができる。
上述したように、必要に応じて、エンジン10の出力及び出力トルクを制御するために、このエンジン10は、どこでも、1回転当たり1から16回の点火を行うことができる。1つの形態においては、燃焼室26の点火順序を変更して、エンジン10の運転温度を低くするように、エンジン10を構成することができる。例えば、図1を参照すると、特定の駆動機構20に対してエンジン10を加速する場合には、速度を維持するために、エンジン10内におけるピストンアセンブリ30の回転中に、2つの燃焼室26のみの点火を必要とするものでもよい。第1の回転サイクルにおいて、エンジン温度を最小限にするために、第1の燃焼室26−1及び第3の燃焼室26−3を点火する一方、第2の回転サイクルにおいて、第2の燃焼室26−2及び第4の燃焼室26−4を点火することができる。特定の燃焼室26を点火しないときは、比較的低温の空気が、これらの燃焼室、及び、環状ボア12を通って流れ、これにより、エンジンの運転温度が減少する。こうして、エンジン効率及び大気環境を改善するために、運転中に希薄な燃料−空気混合物を利用することが可能となる。

Claims (13)

  1. 環状ボアを設定するハウジングと、
    前記環状ボア内に配置され、駆動機構に結合されるように構成されたピストンアセンブリと、
    バルブであって、前記ピストンアセンブリが、前記環状ボア内で、前記バルブに対する近位の第1のロケーションから、前記バルブに対する遠位の第2のロケーションまで移動することを許容する第1のポジションと、前記第2のロケーションにおける前記ピストンアセンブリに対して燃焼室を設定する第2のポジションとの間で、前記環状ボア内に移動可能に配置されるよう構成されたバルブと
    カムアセンブリとを備え、
    前記バルブは、前記第1のポジションと第2のポジションとの間で枢動するように構成され、
    前記カムアセンブリは、
    外周にスプラインプロファイルを規定し、当該スプラインプロファイルを回転軸周りに回転させるように構成される共役スプラインバレルカムと、
    当該共役スプラインバレルカムのスプラインプロファイルに近接して配置されているカムフォロワを含み、共役スプラインバレルカムのスプラインプロファイルの前記回転軸周りの回転に対応して、回転ジョイント周りを回転するように構成されるロッカーアームと、
    当該ロッカーアームとバルブとの間に配置されるトグル機構とを備えており、
    当該トグル機構は、(i)前記バルブを前記第1のポジションに向かって枢動させるように、前記バルブに第1の回転負荷を生成し、そして、(ii)前記バルブに第2の回転負荷を生成するように構成され、当該第2の回転負荷は、前記第1の回転負荷とは反対方向で、前記バルブを、前記ロッカーアームの前記回転ジョイント周りの回転に対応して前記第2のポジションに向かって枢動させるようにするものである、
    エンジン。
  2. 前記ピストンアセンブリは、第1ピストン及び第2ピストンを備えており、前記第1ピストンは、前記環状ボア内で、前記第2ピストンから実質的に180°である位置に配置されており、
    前記バルブは、前記ハウジング内で、第1のロケーションに配置された第1バルブと、前記ハウジング内で、第2のロケーションに配置された第2バルブとを備えており、前記第2バルブは、前記第1バルブに対して実質的に180°である位置に、前記環状ボアに沿って配置されている、
    請求項1に記載したエンジン。
  3. 前記ピストンアセンブリは、第1ピストン、第2ピストン、第3ピストン及び第4ピストンを備えており、前記第1ピストン、前記第2ピストン、前記第3ピストン及び前記第4ピストンの各々は、各ピストンが、前に配置されたピストンに対して実質的に90°で前記環状ボア内に配置されるように、前記環状ボア内に連続的に配置されており、
    前記バルブは、前記環状ボア内の第1のロケーションに配置された第1バルブと、前記環状ボア内の第2のロケーションに配置された第2バルブと、前記環状ボア内の第3のロケーションに配置された第3バルブと、前記環状ボア内の第4のロケーションに配置された第4バルブとを備えており、前記第1バルブ、前記第2バルブ、前記第3バルブ及び前記第4バルブの各々は、前のバルブに対して実質的に90°である位置で、前記ハウジング内に、前記環状ボアに沿って連続的に配置されている、
    請求項1に記載したエンジン。
  4. 前記バルブの枢動は、前記ピストンアセンブリとバルブとの間に設定された前記燃焼室への燃料空気混合物の供給を制御するように構成される、
    請求項1に記載したエンジン。
  5. 前記バルブは、1組の複数の開口を有しており、前記バルブは、(i)前記1組の複数の開口を、燃料源からの燃料と空気源からの空気とを混合するように構成された燃料分配アセンブリに対して流体的に分離する第1のポジションと、(ii)前記1組の複数の開口を前記燃料分配アセンブリと流体的に連結し、燃料と空気との混合物を前記ピストンアセンブリと前記バルブとの間に設定された前記燃焼室に導く、第2のポジションとの間を、移動するように構成される、
    請求項に記載したエンジン。
  6. 前記バルブはチャンネルを設定しており、当該チャンネルは、前記ハウジングと共に通路を設定するように構成されており、
    当該通路は、前記バルブが前記第1のポジションに配置される時に、前記ピストンアセンブリが、前記環状ボア内を、前記バルブに対して近位の前記第1のロケーションから、前記バルブに対して遠位の前記第2のロケーションに移動することを許容するものである
    請求項に記載したエンジン。
  7. 空気及び燃料を前記エンジンに供給する吸気サイクルを実行すると共に、前記エンジン内で前記空気及び燃料を圧縮する圧縮サイクルを実行するように構成されたコンプレッサを更に備え、
    前記吸気サイクル及び前記圧縮サイクルは、前記ピストンアセンブリ及びバルブアセンブリと関連した燃焼工程とは分離したものである
    請求項1に記載したエンジン。
  8. 前記コンプレッサに連結されたベルト及びギアシステムを備え、
    前記ベルト及びギアシステムは、前記コンプレッサによって発生する圧縮空気の量、及び、前記空気及び燃料に関連する圧縮比を制御するために、エンジン速度に対するコンプレッサ速度の比を調節するように構成される、
    請求項7に記載したエンジン。
  9. 前記ベルト及びギアシステムは、
    前記駆動機構及び第1のギアに動作可能に連結された第1のベルトと、
    第2のギア及びコンプレッサシャフトに動作可能に連結された第2のベルトと、
    前記第1のギア及び前記第2のギアに動作可能に連結されたシャフトとを備える
    請求項に記載したエンジン。
  10. 前記環状ボアに流体が通じるように配置された排気ポートを備え、
    当該排気ポートは、前記バルブに対して実質的に近位の位置に配置される、
    請求項に記載したエンジン。
  11. ハウジング容量を設定するハウジング、
    前記ハウジングに含まれる吸気ポート、
    前記ハウジングに含まれる空気出口ポート、及び、
    前記ハウジングに含まれ、前記ハウジングの容量と前記空気出口ポートとの間の選択的な連通を提供するよう構成される駆動アセンブリ、
    を有する吸気アセンブリと、
    前記吸気アセンブリの前記空気出口ポート、及び、コンプレッサの吸気部分と流体が通じるように配置される燃料分配アセンブリとを備え、
    当該燃料分配アセンブリは、前記燃料分配アセンブリによって設定された容量に燃料を供給するように構成された燃料噴射器、及び、
    前記燃焼室と流体が通じるように配置された1組のポートを有する、
    請求項に記載したエンジン。
  12. 前記駆動アセンブリは、プレートを備え、
    当該プレートは、前記ハウジングに回転可能に連結され、そして、
    プレートは、前記空気出口ポートと前記燃料分配アセンブリとの間で流体の流通をもたらすように、前記プレートに設けられた開口を、空気出口ポートと選択的に位置合せするように構成される
    請求項11に記載したエンジン。
  13. 前記スプラインプロファイルは、立ち上がり部分と、滞留部分と、降下部分とを含む
    請求項1に記載したエンジン。
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