JP2017172574A - 1ストローク内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】スムーズで効率が高く、クリーンな排気を実現する1ストローク内燃機関を提供する。
【解決手段】シリンダー本体10及び動力輪20を備え、シリンダー本体は円形シリンダー101を有し、シリンダー壁1011には少なくとも一個以上の第一爆発室1012を有し、各第一爆発室が対向するシリンダー外周には、少なくとも点火システム11、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15を有し、各点火システムは第一爆発室に対応する。動力輪は円形シリンダー内に設置され、周面には少なくとも一個以上の互いに隣接する圧縮室202及び第二爆発室203を有する。圧縮室及び第二爆発室は回転し、シリンダーの第一爆発室、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置に対応する。動力輪が起動すると、空気と燃料ガスが、圧縮室において圧縮され、第一爆発室及び第二爆発室に収集されて、点火・爆発する。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダー本体10及び動力輪20を備え、シリンダー本体は円形シリンダー101を有し、シリンダー壁1011には少なくとも一個以上の第一爆発室1012を有し、各第一爆発室が対向するシリンダー外周には、少なくとも点火システム11、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15を有し、各点火システムは第一爆発室に対応する。動力輪は円形シリンダー内に設置され、周面には少なくとも一個以上の互いに隣接する圧縮室202及び第二爆発室203を有する。圧縮室及び第二爆発室は回転し、シリンダーの第一爆発室、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置に対応する。動力輪が起動すると、空気と燃料ガスが、圧縮室において圧縮され、第一爆発室及び第二爆発室に収集されて、点火・爆発する。
【選択図】図1
Description
本発明は、1ストローク内燃機関に関し、主に、爆発による燃料ガスを利用して動力輪を動かして回転させ、動力輪の回転が常に単一方向で自然性及び持続性を有する回転運動をさせることで、効率の高い運動エネルギー、スムーズ且つクリーンな排気、及び、多元的燃料供給を提供することを達成する1ストローク内燃機関に関する。
現在使用されている内燃機関の運動エネルギー生産方式は、ほとんどがピストンの往復運動を利用して、コネティングロッド、クランクシャフト等の構成部品を精密に組み合わせて行なわれる。このうち、最も一般的なのが、2ストローク内燃機関及び4ストローク内燃機関の二種類の形態である。
前記2ストローク内燃機関は、主に、ピストンが上昇する際に燃料ガスに対して圧縮動作が行なわれ、死点まで上昇した時、圧縮された燃料ガスが点火システムによって点火されて爆発が発生して燃焼すると同時に、ピストンを動かして下に下げてクランクシャフトを動かすことで、クランクシャフトが回転して運動エネルギーを発生させる。ピストンが一度往復運動を行なうことで、クランクシャフトが一周(360度)回転、つまり、運動エネルギーを一回発生させる。このうち、ピストンが下降すると、その先端がまず排気口を経て、さらに下降して空気吸入口を通過する。この時、クランクシャフトケース内で圧縮された燃料ガスがシリンダーに進入することで、次の燃焼循環の準備を行ない、さらに、燃焼後の一部の排気された空気が圧縮されて排出される。ピストンが死点まで下降すると、前記コネティングロッドを介して、ピストンに駆動されるクランクシャフトは、運動中に回転の慣性力によってピストンを駆動して上昇させて、前記空気吸入口からシリンダーに燃料ガスを進入させ、さらに、上に押し上げられて圧縮されることで、爆発して燃焼するごとに運動エネルギーを発生させるという循環動作を行なう。
前記2ストローク内燃機関は、特に空気吸入バルブ、排気バルブ及び関連する伝動装置、構成部品が設置されないため、構造上確かにシンプルであるという長所を有するものの、使用上以下の欠点を有する。
1、排気面の排出設備が設置されないため、前記空気が爆発して燃焼した後に発生した排気、主に、クランクシャフトケース内に溜まった燃料ガスが空気吸入口を経てシリンダーに進入した後、その一部が圧縮されて排出されるのみで、大部分のガスは依然としてシリンダー内に溜まり、新鮮な空気と混合する。したがって、燃料ガスが完全燃焼できない状況において、前記排出された気体は明らかに環境保護の条件に適合しない。
2、ピストンが上昇して燃料ガスを圧縮すると、元々シリンダーに溜まっていた一部の排気は、圧縮されて排気口から排出されるが、前記圧縮された新鮮な空気の一部も共に排出されて、燃料(エネルギー源)を浪費することになる。
3、前記燃料ガスは、シリンダー内で爆発燃焼した後の排気が完全に排出されずに多くが残ってしまう上に、直接次の燃焼循環する新鮮な空気と混合されて、前記排気の混じった混合燃料ガスが再度爆発燃焼されると、その生産される運動エネルギーは必然的に低くなり、完全に発揮されずに、所定の使用効果が達成できないという欠点を有する。
4、ピストンは、最低点において上昇し、死点まで上昇(クランクシャフトが180度回転)した時、圧縮された燃料ガスを爆発させて燃焼させる。さらに、ピストンを一気に下降させて運動エネルギー(この時、クランクシャフトは別に180度の回転を行なう)を一度発生させて、ピストンが死点まで下降したら、再びクランクシャフトの運動に伴って逐一上昇して燃料ガスを圧縮することで、次の運動エネルギーの発生に対しての準備を行なう。このようにして、順序どおりに循環し、前記往復式の2ストローク内燃機関は中断することなく運動エネルギーを発生させる。しかしながら、この運動エネルギー生産方式は、エネルギーを浪費し、効率がよくない点は明らかである。例えば、クランクシャフトとピストンの運動で言えば、前記ピストンは、燃料ガスを爆発させて燃焼させることで、上昇頂点から瞬時に下降動作を行なうことで初めてクランクシャフトを動かして、運動エネルギーを発生させる。しかしながら、クランクシャフトが180度回転して運動エネルギーを提供した後、ピストンは死点まで下降して180度の大反転を行なって、逐一上昇して燃料ガスを圧縮する動作を行なわないと、再びクランクシャフトを動かすことができない。当然、前記クランクシャフトは、引き続き、別の180度の回転運動を行なうが、前の180度回転によって発生した回転慣性力に助けを借りたものにすぎず、ピストンが引き続き駆動力を施したことにより達成したものではない。前記ピストンは、上と下に向かうストロークがいずれも駆動力をクランクシャフトに提供したものではなく、下に向かう一方方向のストロークによって提供されたものである。これは、明らかに、前記クランクシャフトの回転によって発生する運動エネルギーが、最大で所定の半分の効果しか達成していないということであり、明らかに効率が低いと言わざるを得ない。さらに、前記ピストンが 上、下の死点において それぞれ180度で瞬時に大反転する往復動作は、慣性作用力が直接破壊されるだけでなく、上、下の死点の位置において、運動スピードのパルスが遅くなり、一時的に停止するという現象をも招き、実施上、燃料ガスの圧縮動作時、必然的に燃料ガスによる抵抗を受けて、自動的に遅くなり、上昇速度及び圧力がダウンするという状況が発生する。実施の際、前記ピストンに連動されるクランクシャフトの回転性もまたその影響を受けて、運動エネルギーが消耗し、無駄が生じ、さらには、効率の高い運動エネルギーが提供されないという問題が発生する。
また、前記4ストローク内燃機関は、主に、2ストローク内燃機関の爆発燃焼後の排気が、大量にシリンダー内に残留するという欠点を改善するために設計されたものである。それもまた、ピストンの往復動作を利用して、連動するクランクシャフトを連動させて動かして、運動エネルギーを発生させるものである。2ストローク内燃機関と異なるのは、主に、そのピストン往復動作が二回あり、クランクシャフトの回転が二周(720度)することで初めて運動エネルギーが一回発生する点である。空気吸入、排気バルブがいずれも閉まっている時、前記ピストンが一回目の上昇ストロークを行ない、シリンダー内の燃料ガスに対して圧縮作用を行ない、頂上まで上昇した時、燃料ガスが点火システムによって点火爆発燃焼されて、ただちに一回目の下に向かって運動するストロークが行われる。さらに、クランクシャフトが連動して動かされて運動エネルギーが一回発生する。次に、ピストンが一回目の下降ストロークによって最低点まで達すると、クランクシャフトが回転する慣性力によって作用されて、二回目の上昇ストロークが行なわれる。このとき、同時に、前記空気吸入バルブは引き続き閉鎖した状態で、排気バルブは開いた状態となり、前記前に爆発燃焼したシリンダー内に残留する排気が、上昇するピストンによって圧縮されて排気バルブから排出される。次に、ピストンの二回目の上昇ストロークが行なわれ、頂点に達した時、また引き続きクランクシャフトの回転慣性力を介して、自動的に二回目の下に向かって作動するストロークが行われる。同時に、排気バルブは閉鎖した状態で、空気吸入バルブは開いた状態となり、前記新鮮な燃料ガスは直接空気吸入バルブの箇所からシリンダーに進入することで、ピストンが最低点に達した時、再び引き続きクランクシャフトの回転慣性力によって、循環上昇を一回行ない、燃料ガスを圧縮する。
上述の4ストローク内燃機関は、爆発燃焼後の排気が、ピストンが再び上昇する動作によって圧縮されて、スムーズに排気バルブの箇所から排出されるため、シリンダー内に残留した排気が少なくなって(シリンダーとシリンダーのふたの間に少し隙間が生じるため、燃焼後の排気が完全に排出されることは不可能で、依然として少し残留する)、燃料ガスの燃焼時の安全性が高まり、排出された気体も自ずから環境保護の条件に適合する効果を達成することは否定できない。しかしながら、前記ピストンもまた、直線往復運動によってクランクシャフトの回転を提供して、運動エネルギーを発生させるため、死点まで上昇する際と死点まで下降する際に、いずれも180度の大反転動作を行なう必要があるという状況において、明らかに、前記ピストンの運動慣性作用が破壊され、ピストンが上、下死点においてパルスが一時停止するという現象が発生する。さらに、ピストンが、上昇時に燃料ガスによる抵抗等を受けて、クランクシャフトが発生させる運動エネルギーに影響を及ぼすという問題を有したまま、やはり改善する効果を達成できずに、同様に効率の高い運動エネルギーを提供できないという欠点を有する。特に、燃焼後の排気をスムーズにシリンダーから排出させるために、わざわざピストンに二個のストロークを追加するという方式(ピストンは必需往復動作を二回行なう必要があり、クランクシャフトがそれに伴って二周回転する必要がある)を採用するのは、コストの無駄が生じると同時に、二個のストロークの運動エネルギーを損失するということであり、機械原理から見て、極めて不経済である。
また、さらに、ロータリーエンジン(Wankel Rotary Engine)が提供されている。その構造は、主に、楕円形空間のローターハウジング、及び、外形が三角形状でローターハウジングの楕円形空間に収納され、且つ、駆動ギア及びステーショナリーギアが互いに噛み合うローターユニット、及び、ローターユニットを貫通して設置されて、ローターユニットがローターハウジングにおいて楕円形運動させる偏心軸ユニットの三大部分からなる。前記三角形状のローターユニットは、ローターハウジングの楕円形空間の曲線に沿って燃料ガスを圧縮させるため、実施上以下の状況が極めて発生しやすい。
1、構造全体が複雑で、精度が高いため、製作コストがかかる。
2、三角状のローターユニットの運転時、ローターハウジングとの間の機密性が低い。
3、ローターユニットの回転は、偏心軸ユニットの回転によって駆動され、相互に一体状で慣性運動によって旋回するものではないため、ローターユニットの楕円形運動は、ただ遠心力を有する放物線状を呈し、偏心軸ユニットの回転する力を介して、引き戻されてバランスを保つ必要がある。したがって、圧縮のストローク中、運動エネルギーを消耗する現象が発生して、運動エネルギーの発生効率を下げるという状況が発生する。
4、ローターユニットは、三角形の形態を呈し、前記三角形は三つの面を形成し、また、同時に異なる4サイクル周期を実行するのに用いられるため、前記ローターユニットの造形は、簡単に多角形に変更できないという状況において、その圧縮比率を高めることは困難であり、運動エネルギー発生効率を高めることが困難である。
したがって、本発明は、上述の欠点を改善して、内燃機関が効率の高い運動エネルギーを発生させると同時に、スムーズ且つクリーンな排気を実施し、さらに、多元燃料供給の効果を達成する1ストローク内燃機関を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、上述の欠点を改善して、内燃機関が効率の高い運動エネルギーを発生させると同時に、スムーズ且つクリーンな排気を実施し、さらに、多元燃料供給の効果を達成する1ストローク内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の1ストローク内燃機関は、シリンダー本体及び動力輪の両構造体を備えて、前記シリンダー本体には、円形シリンダーを有し、シリンダー壁には少なくとも一個以上の第一爆発室を有し、各第一爆発室が対応するシリンダー外周には、少なくともシリンダーに通じる点火システム、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置を有する。このうち、前記各点火システムは、第一爆発室に対応する。前記動力輪は、シリンダー本体の円形シリンダー内を滑るように設置される。周面には少なくとも一個以上の互いに隣接して分布する圧縮室及び第二爆発室を有する。前記圧縮室及び第二爆発室は回転し、シリンダーの第一爆発室、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置に対応する。これにより、動力輪が起動すると、前記吸気装置から進入した空気と燃料供給装置を経て供給された燃料ガスが、共に圧縮室において圧縮装置により圧縮されて、逐一圧縮され、第一爆発室及び第二爆発室に収集されて、点火システムによって点火されて爆発し、さらに、前記圧縮された燃料ガスが爆発して高い爆発力を生産して、直接第二爆発室を経て動力輪を動かして回転させることにより、動力輪が常に 単一方向に回転する運動において、効率の高い運動エネルギーを提供する効果を達成する。
本発明の1ストローク内燃機関は、爆発による燃料ガスを利用して動力輪を動かして回転させ、動力輪の回転が常に単一方向で自然性及び持続性を有する回転運動をさせることで、効率の高い運動エネルギー、スムーズ且つクリーンな排気、及び、多元的燃料供給を提供することを達成する。
図1、図2を参照しながら説明する。本発明の1ストローク内燃機関は、主に、シリンダー本体10及び動力輪20の両構造体を備える。
このうち、前記シリンダー本体10は、円形シリンダー101を有する。シリンダー壁1011周面には、少なくとも一個あるいは一個以上の内側にくぼんだ第一爆発室1012を有する。各第一爆発室1012に対応するシリンダー本体10外周には、少なくとも円形シリンダー101に通じる点火システム11(例えば、スパークリングプラグ装置)、燃料供給システム12(例えば、吸気バルブ、キャブレーター)、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15を有する。このうち、前記点火システム11は、シリンダー壁1011に設置された第一爆発室1012に対応する。前記圧縮装置13は、少なくとも収納体131、チョーク素子132及び弾性素子133を有する。前記収納体131はシリンダー本体10に設置される。収納体131の内端は、シリンダー壁1011に通じ、前記チョーク素子132は、収納体131に可動式に設置され、さらに、前端はシリンダー壁1011に露出する。前記弾性素子133は、収納体131に設置されて、対応するチョーク素子132を弾性を有して押さえることで、チョーク素子132が随時前に移動する弾性作用を有することを可能にする。
前記動力輪20は、同心円方式により自由に回転するようにシリンダー本体10の円形シリンダー101に滑るように設置される。中心には、伝動軸201が設置され、周面には少なくとも一個または一個以上の隣接し合って設置される圧縮室202及び第二爆発室203が設置される。前記圧縮室202及び第二爆発室203が動力輪20において回転する時、それぞれシリンダー本体10の各第一爆発室1012、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15と互いに対応する。このうち、前記圧縮室202、第二爆発室203は、吸気装置15に対応する時、新鮮な空気の進入、収納に供する。前記圧縮室202、第二爆発室203が燃料供給システム12に対応する時、吸入された燃料ガスを収納するのに供する。前記圧縮室202が圧縮装置13に対応する時、前記圧縮装置13のチョーク素子132は、自動的に圧縮室202に弾かれて進入して、圧縮室202周辺と相互に気密効果を有する。
前記動力輪20は、シリンダー本体10の円形シリンダー101内に滑るように設置された後、その両側は側面ふた16を介して密封され、中心の伝動軸201は自由に回転する形態で、位置固定フレーム17に軸設置される。前記位置固定フレーム17は、シリンダー本体10に固定されることで、動力輪20がスムーズ且つ安定性を有する。
前記動力輪20周面に設置された圧縮室202は、底部2021がカーブ面状であることを理想とすることで、動力輪20が回転した時、前記圧縮装置13のチョーク素子132がスムーズに圧縮室202のカーブ面に沿って弾性蝕圧効果を有して、確実に気密効果を達成する。
前記動力輪20周面に設置された圧縮室202の容積は、第一爆発室1012及び第二爆発室203の容積の和より大きい。
したがって、上述のように構成された本発明を利用して、図3に示したように、動力輪20は、自由に回転し、シリンダー本体10内を滑るように設置される円形シリンダー101を組合せ、さらに、両側が側面ふた16によって密封されて、前記シリンダー本体10の第一爆発室1012、及び動力輪20の圧縮室202及び第二爆発室203が、密閉空間を保持する。動力輪20が回転する時、その周面の圧縮室202及び第二爆発室203が、それぞれシリンダー本体10の第一爆発室1012、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15に対応する。前記燃料供給システム12から導入された燃料ガス、及び、吸気装置15から供給された新鮮な空気は、動力輪20の回転に伴い、自動的に対応する圧縮室202及び第二爆発室203に進入して混合されることで、混合燃料ガスが形成され、且つ、外に漏れることがない。同時に、前記シリンダー本体10の圧縮装置13に設置されたチョーク素子132は、随時前に向かって動力輪20周面を触圧する弾性作用力を有して、圧縮室202に対応する時、自動的に圧縮室202周辺に弾性を有して押さえて進入して気密性を保持する。動力輪20の回転に伴い、前記圧縮室202に進入した混合燃料ガスが、逐一圧縮装置13のチョーク素子132によって第一爆発室1012に圧迫されて進入する。また、前記圧縮室202に隣接し合う第二爆発室203もまた、動力輪20の回転に伴い、第一爆発室1012に対応する。前記第二爆発室203内に収納される混合燃料ガスは、第一爆発室1012内の混合燃料ガスと共に圧縮装置13によって圧縮されて、第一爆発室1012及び第二爆発室203内に完全に収集される。
前記第一爆発室1012及び第二爆発室203の合計された容積の和が、圧縮室202の容積より小さいことにより、前述の圧縮室202の燃料ガスが圧縮装置13を経て圧迫された後、自然に圧縮状のまま第一爆発室1012及び第二爆発室203内に収集されることで、後続の点火爆発作用が起こりやすい。
また、動力輪20が起動されて回転すると、周面の圧縮室202及び第二爆発室203が、吸気装置15及び燃料供給システム12に対応して、前記吸入された新鮮な空気及び燃料ガスが、自動的に動力輪20の圧縮室202及び第二爆発室203に進入して混合される。圧縮装置13のチョーク素子132が、随時弾圧された状態で動力輪20周面及び圧縮室202周辺に高い気密性を有して接触する。前記圧縮室202に進入した混合燃料ガスは、自然に動力輪20の回転に伴い、圧縮装置13のチョーク素子132によって、強制的に第一爆発室1012に圧迫されて進入すると同時に、前記圧縮室202と隣接し合って設置される第二爆発室203によって、動力輪20の回転と共に、第一爆発室1012に対応する。前記第二爆発室203内に収納された混合燃料ガスは、自然に第一爆発室1012内の混合燃料ガスと共に圧縮装置13に圧縮されて、第一爆発室1012及び第二爆発室203内に完全に収集される。また、前記第一爆発室1012と第二爆発室203の容積の和は、圧縮室202の容積より小さい。前述の圧縮室202から圧迫されて第一爆発室1012及び第二爆発室203内に収集された混合燃料ガスは、自然に圧縮形態を形成する。次に、前記シリンダー本体10に設置された点火システム11は、第一爆発室1012に対応する。前記第一爆発室1012及び第二爆発室203内に圧縮されて収集された圧縮燃料ガスは、連続点火される点火システム11によって瞬間に点火起爆された高い爆発力を発生する。次に、前記シリンダー本体10に設置される第一爆発室1012は、静止して不動の形態を呈する。前記対応する第二爆発室203はまた、自由に回転する動力輪20上に設置される。前述の第一爆発室1012及び第二爆発室203に圧縮収集された圧縮燃料ガスが、点火システム11によって、点火起爆されて発生した高い爆発力は、必然的に巨大な押し出す力となって第二爆発室203に影響することにより、直接動力輪20を動かして高速で回転する。次に、圧縮装置13の隣側には、排気装置14が設置されることで、前述の第一爆発室1012及び第二爆発室203内の圧縮燃料ガスが、点火起爆されることで発生する排気を、動力輪20が回転して第二爆発室203が対応して排気装置14に対応する時にスムーズ且つスピーディーに排出させることにより、従来の2ストローク内燃機関が有する排気効果がよくないという欠点、従来の4ストローク内燃機関がピストンを別に二個のストローク方向に設置しなければ、排気が圧縮されて排出されないという無駄が生じるという欠点を解決する。
さらに、動力輪20の回転を介して、前記吸気装置15及び燃料供給システム12が持続して圧縮室202に混合燃料ガスを供給することで、中断することなく、圧縮装置13によって第一爆発室1012及び第二爆発室203に圧縮収集されて、さらに、中断することなく点火システム11によって点火起爆され、さらに、巨大な押し出す力が発生して、動力輪20を動かして回転させ、前記動力輪20がこれにより、常に単一方向の自然性及び持続性を有する回転運動を行い、慣性作用力が発生して破壊される状況が発生することなく、高い効率の運動エネルギーを提出することを達成する。
さらに、図4、図5、図6を参照しながら説明する。シリンダー本体10のシリンダー壁1011周面には、少なくとも一個以上の第一爆発室1012を有し、各第一爆発室1012の箇所におけるシリンダー本体10外周には、少なくとも点火システム11、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14及び吸気装置15が設置される。さらに、動力輪20周面には少なくとも一個以上の隣接し合って設置される圧縮室202及び第二爆発室203が設置される。実際の必要上、前記第一爆発室1012、点火システム11、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14、吸気装置15、及び圧縮室202、第二爆発室203等は、複数個設置されて組み合わされることで、前記動力輪20は、駆動されて回転されて発生するパワー及び速度が、さらに高くなり、さらに大きな運動エネルギーを提供する効果を達成する。また、本発明のシリンダー本体10の円形シリンダー101及び動力輪20は、円形を呈して組み合わされることで、円形シリンダー101及び動力輪20を大きくするだけで、さらに多くの第一爆発室1012、点火システム11、燃料供給システム12、圧縮装置13、排気装置14、吸気装置15、及び圧縮室202、第二爆発室203が互いに組み合わせることが可能で、自然に、前記動力輪20がさらに大きくさらに高い効率の運動エネルギーが提出されることが可能である。
このうち、前記複数個の第一爆発室1012及び圧縮室202、第二爆発室203の設置は、それぞれシリンダー壁1011および動力輪20周面に等分状に計画的に設置されることが理想的である。しかしながら、それらは、それぞれ設置された後の相互の組合せ関係は、二個の第一爆発室1012が180度の対角線上に位置しないことが理想的である。各第一爆発室1012と第二爆発室203が互いに組み合わさって燃料ガスを起爆させて発生した押し出す力は、互いに相殺して消耗すると言う状況が発生せず、動力輪20の単一方向に回転する際にさらにスムーズに、自然に行なうことができ、さらに高い効率の運動エネルギーを提供する効果を達成する。
本発明の、燃料ガスに対する圧縮及び点火起爆の環境は同一ではなく、それぞれ完全に分かれた圧縮室202、及び第一爆発室1012によって、第二爆発室203を組み合わせて行なう。本発明における内燃機関の燃料の供給は、多元的であり(すなわち、高発火点または低発火点の燃料がいずれも使用可能)、使用範囲を拡大することが可能である。
前記第一爆発室1012及び第二爆発室203は、共同で収集した圧縮燃料ガスが 爆発燃焼を経て、発生した排気はスムーズに排気装置14から排出された後、前記第二爆発室203の空間には少量の排気が残留するものの、前記残留した少量の排ガスは、4ストローク内燃機関のピストン圧縮排気と同様に、排出時、シリンダーとシリンダーのふたの間の隙間において残留する排気と同様、新鮮な燃料ガスが吸入後の再び爆発燃焼動作において実質的な影響は発生せず、環境保護の条件に適合する完全燃焼効果を達成する。
ここで強調すべきは、前記第一爆発室1012は、固定されて不動のシリンダー本体10が設置されて、第二爆発室203は、自由に回転する動力輪20が設置されているため、点火システム11が第一爆発室1012及び第二爆発室203内の圧縮燃料ガスが点火爆発する時、前記不動の第一爆発室1012は、直接爆炸燃料ガスの爆発の反作用力を第二爆発室203に与えることがなく、自由回転する第二爆発室203が受けて、さらに大きい押し出す力が発生して、動力輪20を動かして回転させ、さらに、運動エネルギーを高める効果を達成するということである。
すなわち、本発明を使用することで、少なくとも以下の長所を有する。
1、設置が簡単で、組み立て、操作がシンプルで便利である。
2、内燃機関に高い効率の運動エネルギーを提供する。
3、内燃機関の排気の排出がさらにスムーズ且つクリーンにする効果を達成する。
4、内燃機関の燃料の供給が多元的で、使用範囲を拡大する効果を達成する。
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、本発明に含まれる。
10 シリンダー本体
101 円形シリンダー
1011 シリンダー壁
1012 第一爆発室
11 点火システム
12 燃料供給システム
13 圧縮装置
131 収納体
132 チョーク素子
133 弾性素子
14 排気装置
15 吸気装置
16 側面ふた
17 位置固定フレーム
20 動力輪
201 伝動軸
202 圧縮室
2021 圧縮室底部
203 第二爆発室
101 円形シリンダー
1011 シリンダー壁
1012 第一爆発室
11 点火システム
12 燃料供給システム
13 圧縮装置
131 収納体
132 チョーク素子
133 弾性素子
14 排気装置
15 吸気装置
16 側面ふた
17 位置固定フレーム
20 動力輪
201 伝動軸
202 圧縮室
2021 圧縮室底部
203 第二爆発室
Claims (8)
- シリンダー本体及び動力輪の両構造体を備える1ストローク内燃機関であって、
このうち、前記シリンダー本体は、円形シリンダーを有して動力輪を収納し、シリンダー壁周面には、少なくとも一個あるいは一個以上の内側にくぼんだ第一爆発室を有して、各第一爆発室に対応するシリンダー本体外周には、少なくとも円形シリンダーに通じる点火システム、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置を有し、このうち、前記点火システムは、第一爆発室に対応し、前記圧縮装置は、弾性作用を有するチョーク素子が設置され、前記チョーク素子は、対応する動力輪周面に弾圧作用を有して気密効果を達成して、
前記動力輪は、自由に回転するようにシリンダー本体の円形シリンダーに滑るように設置され、周面には少なくとも一個または一個以上の隣接し合って設置される圧縮室及び第二爆発室が設置され、前記圧縮室及び第二爆発室は回転して、シリンダー本体の第一爆発室、燃料供給システム、圧縮装置、排気装置及び吸気装置と互いに対応し、このうち、前記圧縮室及び第二爆発室は回転し、吸気装置が新鮮な空気の導入及び燃料供給システムが吸入された燃料ガスを収納するのに供し、前記圧縮室は回転して、圧縮装置のチョーク素子を弾性を有して進入させて、互いに機密性を有して接触させる効果を達成することを特徴とする1ストローク内燃機関。 - 前記圧縮装置は、少なくとも収納体、チョーク素子及び弾性素子を有し、前記収納体はシリンダー本体に設置され、前記チョーク素子は、収納体に可動式に設置され、さらに、前端はシリンダー壁に露出し、前記弾性素子は、収納体に設置されて、対応するチョーク素子を弾性を有して押さえることで、チョーク素子が随時前に移動する弾性作用を有することを可能にすることを特徴とする請求項1に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記動力輪の中心に伝動軸が設置され、両側が側蓋を介してシリンダー本体を密封することを特徴とする請求項1に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記動力輪の圧縮室の底部は、カーブ面状であることを理想とすることを特徴とする請求項1に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記動力輪周面の圧縮室の容積は、動力輪周面の第二爆発室とシリンダー本体の第一爆発室の容積の和より大きいことを特徴とする請求項1に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記シリンダー本体に設置された円形シリンダーの複数個の第一爆発室、及び動力輪周面に設置された複数個の圧縮室と第二爆発室は、それぞれ等分状に規格されることが理想的であることを特徴とする請求項1に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記シリンダー本体には、位置固定フレームが設置され、前記位置固定フレームは、動力輪の伝動軸を軸固定するのに供することを特徴とする請求項3に記載の1ストローク内燃機関。
- 前記シリンダー本体に設置された複数個の第一爆発室は、そのいかなる二個も互いに180度の対角線上に位置しないことが理想的であることを特徴とする請求項6に記載の1ストローク内燃機関。
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