JP6583651B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両のフロントウィンドの車内側に設けられる加熱装置に関する。
車両のフロントウィンドの車内側面に撮影装置を設けることがある。
この撮影装置は、例えばプリクラッシュセーフティシステム(以下、「PCS」と称する)の一部として利用される。
この種の撮影装置は、フロントウィンドの内面(後面)に固定されるブラケットと、このブラケットに支持されたカメラユニットと、を備えている。
カメラユニットは、レンズと、レンズの直後に位置する撮像素子と、を備えている。
例えばPCSを搭載した車両の前方に別の車両(以下、「前方車両」と称する)が位置する場合は、前方車両によって反射された反射光束がフロントウィンドの一部である光束透過部、光束透過部とブラケットの隙間及びレンズを通った後に撮像素子によって受光される。
撮像素子は反射光束(被写体像)を撮像データ(電気信号)に変換し、この撮像データを車両の制御装置に送信する。
すると制御装置が、受信した撮像データに基づいて、撮像された被写体が障害物であるか否かを判定し且つ車両から障害物までの距離を算出する。
制御装置が、撮像された被写体が障害物であり且つ車両から障害物までの距離が予め設定された所定距離より短いと判定した場合、制御装置は車両のブレーキ装置を作動させる。
ところで、車両の外気の温度が低い場合に車両内で暖房を使用すると、フロントウィンドの光束透過部に結露が発生することがある。また、外気温度が低い場合には、光束透過部の車外側面に、氷や霜が付着することがある。
光束透過部においてこのような現象が発生すると、撮像素子が不鮮明な被写体像を撮像したり、或いは、障害物を撮像できなくなったりするおそれがある。そのためこの場合は、制御装置が、撮像された被写体が障害物であるか否かの判定及び車両から障害物までの距離算出を行えなくなるおそれがある。
そのため特許文献1の車両では、フロントウィンドの光束透過部に電熱線からなるヒータを埋め込んでいる。このヒータが接続する電気回路は車両の電源に接続されており、電源の電力を電気回路に供給するとヒータが熱を発生する。そのため、フロントウィンドの光束透過部に結露が発生していたり光束透過部の車外側面に氷や霜が付着したりしている場合であっても、ヒータが光束透過部を加熱すれば、光束透過部上の結露、霜、及び氷等は消失する。
従って、ヒータによって光束透過部を加熱すれば、撮像素子が不鮮明な被写体像を撮像したり、障害物を撮像できなくなったりするおそれを低減できる。
特開2014−101004号公報
前記ヒータ(電熱線)に対して長時間に渡って電力を供給し続けると、ヒータが過剰に高温となり且つこの高温状態が長時間に渡って持続してしまう。その結果、加熱された光束透過部からの輻射熱によって撮像素子が長時間に渡って暖められるので、撮像素子が所期の性能を発揮できなくなるおそれがある。即ち、撮像素子が不鮮明な被写体像を撮像したり、障害物を撮像できなくなったりするおそれがある。
このような問題を解決すべく特許文献1では、電源からの電力をヒータに対して所定時間おきに繰り返し供給している。即ち、ヒータが過剰な高温状態を長時間に渡って持続しないように、ヒータへの電力供給を制御している。
例えばヒータが接続された電気回路に、所定時間おきにONとOFFとに繰り返し切り替わるスイッチ素子を設ければ、電源からヒータに対して電力を所定時間おきに繰り返し供給できる。
しかし仮に電気回路上でショートが発生し、電源からの電力がスイッチ素子を経由せずに直接ヒータに供給されると、ヒータは長時間に渡って加熱し続ける。その結果ヒータは、過剰な高温状態を長時間に渡って持続することになる。
本発明は前記課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、電熱線によって構成され且つ周囲を暖めるヒータが、過剰な高温状態を長時間に渡って持続するおそれを低減可能な加熱装置を提供することにある。
本明細書に開示された加熱装置は、
電気回路の一部を構成し且つ電力を供給されたときに発熱する、電熱線によって構成されたヒータ(47A、47B)と、
前記ヒータが固定され、前記ヒータから熱を受けることにより周囲に輻射熱を及ぼす被加熱部(40A、40B、40C、40D)と、
前記ヒータからの熱により加熱されるように前記被加熱部に配設され、且つ、自身の温度が所定値以上となったときに、前記ヒータに流れる電流をゼロにするように構成された、前記電気回路の一部を構成する電流制限素子(52、91)と、
を備える。
例えば、電気回路に発生したショートに起因してヒータに大きな電流が流れ続けると、電流制限素子の温度が所定値以上となる。すると、電流制限素子がヒータに流れる電流をゼロにする。
ヒータに流れる電流がゼロになった場合は、ヒータが過剰な高温状態を維持できなくなる。
従って、このような場合にヒータが過剰な高温状態を長時間に渡って持続するおそれを低減可能である。
記被加熱部は板状体であり、前記電流制限素子は、前記被加熱部の重心(G)を通り同被加熱部の板厚方向に延びる直線上に配置されるように構成されてもよい。
本明細書及び特許請求の範囲において「重心」という場合は、幾何学的な重心を意味する。
ヒータが加熱すると被加熱部が熱くなる。しかし、被加熱部は全体が均一に熱くなるのではなく、その重心が最も高温になり易く、重心から周縁部に向かうほど低温になり易い。
そのため、仮に被加熱部の周縁部を通り且つ被加熱部の板厚方向に延びる直線上に電流制限素子を位置させた場合は、例えば電気回路にショートが発生したときに電流制限素子が高温になり難い。
しかし、本発明をこのように構成すれば、例えば電気回路にショートが発生したときに電流制限素子が高温になり易い。従って、このような場合に電流制限素子によってヒータの温度を確実に下げることが可能である。
前記電流制限素子は例えばヒューズである。
このようにすれば、加熱装置を安価に製造可能となる。
前記電気回路が直列電気回路であってもよい。
このようにすれば、電気回路の構造が簡単になる。
前記被加熱部は板状体であり、前記ヒータを前記被加熱部に固定するヒータ固定手段(46、47C)と、一方の面に前記ヒータ固定手段が貼りつけられた両面テープ(51)と、前記両面テープの他方の面に貼り付けられた、前記ヒータ固定手段及び前記被加熱部よりも熱伝導性が低い断熱材(56)と、を備えてもよい。
本発明をこのように構成すると、ヒータで発生した熱を被加熱部に対して効率よく付与できる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の実施形態に係る車両用撮影装置及びフロントウィンドの前方から見た斜視図である。 車両用撮影装置の上方から見た斜視図である。 車両用撮影装置の上方から見た分解斜視図である。 図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 遮光加熱ユニット(第一セット)の下方から見た分解斜視図である。 遮光加熱ユニット(第一セット)の下方から見た斜視図である。 被加熱部、ヒータモジュール、ヒューズモジュール及びケーブルモジュールの下方から見た模式図である。 (a)はヒューズを通る位置で切断した遮光加熱ユニット(第一セット)の断面図であり、(b)は封止材を通る位置で切断した遮光加熱ユニット(第一セット)の断面図である。 ヒータ、ヒューズユニット及びケーブルモジュールを含む直列電気回路の模式図である。 図5乃至図7の遮光加熱ユニット(第一セット)とは左右対称な構造の遮光加熱ユニット(第二セット)の図7と同様の模式図である。 遮光加熱ユニット(第二セット)の図6と同様の斜視図である。 本発明の第一の変形例の直列電気回路の図9と同様の模式図である。 ヒューズモジュールの代わりにバイメタルを用いた本発明の第二の変形例の直列電気回路の要部を示す断面図である。 第二の変形例のバイメタルが高温になったときの図13と同様の断面図である。 本発明の第三の変形例の直列電気回路に用いられるPTCサーミスタの性質を表すグラフである。 本発明の第四の変形例の被加熱部を示す模式図である。 本発明の第五の変形例の被加熱部を示す模式図である。 本発明の第六の変形例の図9と同様の模式図である。 本発明の第七の変形例の図9と同様の模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車両用撮影装置について説明する。
車両は、図1及び図4に示すフロントウィンド85を具備している。このフロントウィンド85は透光性材料(例えば、ガラス、樹脂など)によって成形されている。図1及び図4に示すように、フロントウィンド85は上方から下方に向かうにつれて徐々に前方に向かう態様で車体に対して傾斜している。
図1に示すように、フロントウィンド85の後面(即ち、車内側面)の上縁部及びその近傍部には、全体形状が略T字形をなす遮光シート86が貼り付けられている。遮光シート86の中央部には前斜め下方に向かって延びる前方延出部86aが形成されている。前方延出部86aの前端近傍部には略台形形状をなす光透過孔86bが形成されている。フロントウィンド85の光透過孔86bと対向する部位は光速透過部85aを構成している。
車両は、各車輪に対して制動力を及ぼすことが可能なブレーキ装置と、ブレーキ装置を動作させるためのブレーキアクチュエータと、自身の車速を検出するための車速検出装置と、を具備している(いずれも図示略)。このブレーキアクチュエータは、車内に設けられたブレーキペダルに連係されている。運転者がブレーキペダルを足で踏み込むとブレーキアクチュエータが作動する。するとブレーキアクチュエータが各ブレーキ装置を作動させるので、各ブレーキ装置から対応する各車輪に対して制動力が及ぶ。
さらに車両は、ブレーキアクチュエータ及び車速検出装置に接続された電気制御装置(図示略。以下、「制御装置」と称する)100を具備している(図9参照)。
この制御装置100のメモリには「接近判定データ」が格納されている。この「接近判定データ」とは、前進走行中の車両と車両の前方に位置する障害物との距離がそれ以上短くなると、ブレーキ装置等を作動させるべき距離であることを表すデータである。
さらに車両は、車両外の温度を測定するための温度センサ101(図9参照)を備えている。この温度センサ101は制御装置100に接続されている。
図1及び図4に示すように、フロントウィンド85の車内側面には光速透過部85aと対向する態様で車両用撮影装置10(以下、「撮影装置10」と呼ぶ)が固定されている。
図2乃至図4に示すように撮影装置10は、主たる構成要素として、ブラケット12、カメラ支持ブラケット18、カメラユニット25、遮光加熱ユニット37(又は後述する遮光加熱ユニット37’)、メインカバー76及びサブカバー80を具備している。
ブラケット12は硬質樹脂製の一体成形品である。
ブラケット12には、略台形形状をなす支持部13が貫通孔として設けられている。
さらにブラケット12の上面には複数の接着面14が形成されている。
カメラ支持ブラケット18は硬質樹脂製の一体成形品である。
カメラ支持ブラケット18は左右一対のカメラ支持片19を備えている。左右のカメラ支持片19の前端面には第一支持用凹部20が形成されている。さらに左右のカメラ支持片19の後部には第二支持用凹部21が形成されている。
カメラ支持ブラケット18は、ブラケット12の下面に対して着脱可能である。
カメラユニット25は、樹脂製の一体成形品であり且つカメラユニット25の外形を構成するハウジング26を備えている。図示するようにハウジング26の底面と上面は互いに非平行である。
ハウジング26の上面には平面視略台形形状のフード装着用凹部27が設けられている。
フード装着用凹部27の後端面には撮像部28が固定されている。図4に示すように、撮像部28は、レンズ29と、レンズ29の直後に位置する撮像素子30と、を備えている。
撮像素子30は複眼タイプである。撮像素子30は、カメラユニット25の前方に位置する障害物によって後方へ反射され且つレンズ29を透過した自然光である反射光束(撮影光速)を受光する。撮像部28に入射する反射光束の大きさ(断面形状)は、撮像部28のレンズ29の画角によって規定される。反射光束(の断面形状)は、後述する遮光加熱ユニット37(37’)の被加熱部40A(40B)の表面と干渉しない一定の大きさである。
ハウジング26の左右両側面の前端近傍には、互いに同軸をなし且つ共に左右方向に延びる第一被支持軸31が突設されている。
さらにハウジング26の左右両側面には、第一被支持軸31の後方に位置する第二被支持軸32がそれぞれ突設されている。左右の第二被支持軸32は互いに同軸をなし且つ共に左右方向に延びている。
ハウジング26をカメラ支持ブラケット18の底部の直上且つ左右のカメラ支持片19の間に位置させた状態で、左右の第一被支持軸31を左右の第一支持用凹部20に係合し且つ左右の第二被支持軸32を左右の第二支持用凹部21に係合することにより、カメラユニット25はカメラ支持ブラケット18に支持される。
図3乃至図8に示された遮光加熱ユニット37は、主たる構成要素として遮光フード39、ヒータモジュール45、両面テープ47C、ヒューズモジュール50、断熱材56、ケーブルモジュール59及び結束バンド74を備えている。
図3乃至図8に示された遮光加熱ユニット37は、本明細書において「第一セット37」と称される場合がある。
遮光フード39は硬質樹脂製の一体成形品である。
遮光フード39は、正三角形状の(即ち、正面視において正三角形状をなす)板状体である被加熱部40Aと、被加熱部40Aの左右両側縁部から上方に延びる一対の側壁部41と、を一体的に備えている。
被加熱部40Aは、図5に示した前後方向に延びる中心線L1に関して左右対称である。さらに図4に示すように、被加熱部40Aの断面形状は直線ではなく湾曲形状である。より具体的には、上側に向かって凸(後述するように遮光加熱ユニット37がブラケット12を介してフロントウィンド85に固定されたときは、光速透過部85a側に向かって凸)の湾曲形状である。
図示するように側壁部41の高さは、前端から後端に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
図5及び図6に示すように、遮光フード39の下面の後端部の右端近傍にはケーブル支持部42が設けられている。ケーブル支持部42は、遮光フード39の下面から下方に向かって延びている。ケーブル支持部42にはバンド挿入孔43が貫通孔として形成されている。
ヒータモジュール45は、PETシート46及びヒータ47Aを一体的に有している。
PETシート46は、PET(ポリエチレンテレフタレート)によって成形されており、その外形は被加熱部40Aと略同形状である。即ち、図7に示す中心線L1に関して左右対称な正三角形である。PETシート46の絶縁性は良好である。
PETシート46の上面のほぼ全体には、導電性に優れる金属によって構成された電熱線であるヒータ47Aが形成されている。ヒータ47Aの構成材料としては、例えば黄銅を利用可能である。ヒータ47Aの両端部は、その他の部分と比べて面積が大きい一対のランド48a、48bによって構成されている。ランド48a、48bは、PETシート46の上下両面において露出している。ランド48aはPETシート46の後方の角部近傍に設けられており、ランド48bはPETシート46の前方の右側の角部近傍に設けられている。ここで「角部近傍」とは、被加熱部40Aの重心G(図7参照)と角部の頂点とを結ぶ線分を二分する中点と、頂点からの距離が線分全体の1/5となる区分点と、をこの線分上に設けた場合に、この中点と上記区分点との間に位置する領域のことである。一方、本明細書では、この区分点よりも頂点側に位置する領域のことを「頂点隣接角部」と称している。ヒータ47Aのランド48a、48bを除く部分は、プリントによってPETシート46の上面に形成されている。
PETシート46の上面には、ヒータ47Aを覆うようにして被加熱部40A及びPETシート46と略同形状の両面テープ47Cの下面が貼られている。そして両面テープ47Cの上面を被加熱部40Aの下面に対して貼り付けることにより、ヒータモジュール45は遮光フード39に固定されている。両面テープ47Cの熱伝導性は良好である。
PETシート46の周縁部は両面テープ47C及び被加熱部40Aの周縁部と重なっている。
ヒューズモジュール50は、両面テープ51、ヒューズ52及び二本のリード線53、54の一体物である。
両面テープ51は図5及び図7に示す形状のシート状部材であり、その両面が粘着面となっている。両面テープ51の熱伝導性は、遮光フード39、PETシート46及び両面テープ47Cより低い。
電流制限素子であるヒューズ52は、円筒状の絶縁ケースと、絶縁ケース内に固定された導電性を有する可溶金属と、を有している。ヒューズ52の絶縁ケースは、両面テープ51の上面の略中央部に貼りつけられている。
二本のリード線53、54は、図示の態様で両面テープ51の上面に貼りつけられている。二本のリード線53、54の一端は、共にヒューズ52の絶縁ケース内に位置し且つ可溶金属の両端にそれぞれ接続されている。一方、二本のリード線53、54の他端である接続端53a、54aはいずれも、図5及び図7に示すように、両面テープ51の外周側に位置している。
両面テープ51の上面をPETシート46の下面に対して貼り付けることにより、ヒューズモジュール50はヒータモジュール45に固定されている。
図7に示すように、ヒューズモジュール50全体がPETシート46の外周縁部の内周側に位置している。ヒータモジュール45の一対のランド48a、48bは、いずれも両面テープ51の外周側に位置している。さらに図7に示すように、ヒューズモジュール50のヒューズ52が、被加熱部40Aの重心G位置と被加熱部40Aの厚み方向に重なる位置に位置する。即ち、重心Gを通り且つ被加熱部40Aの板厚方向に延びる直線上にヒューズ52が配置されている。
ヒューズ52及びリード線53、54(但し、接続端53a、54aを除く)はPETシート46の下面に接触している。即ち、ヒューズ52及びリード線53、54(但し、接続端53a、54aを除く)と、ヒータ47Aのランド48a、48bを除く部分とは、両者の間に位置するPETシート46によって互いに絶縁されている。
さらにリード線54の接続端54aは、PETシート46のランド48bの下面に対して半田付けされている(図示略)。
絶縁性を有する断熱材56は被加熱部40Aと略同じ形状である。即ち、断熱材56は正三角形状のシート状部材である。断熱材56の後端角部近傍には一対の貫通孔57、58が形成されている。断熱材56の熱伝導性は、遮光フード39、PETシート46、両面テープ47C及び両面テープ51よりも低い。
断熱材56の上面は、両面テープ51の下面に対して貼り付けられている。断熱材56の上面の両面テープ51と対向しない部位は、PETシート46の下面に接触している。また、断熱材56の周縁部は、被加熱部40A及びPETシート46の周縁部の外周側において、遮光フード39に接触している。さらに、被加熱部40Aの板厚方向に見たときに、断熱材56の貫通孔57、58は共に直線L1上に位置する。
断熱材56が両面テープ51に固定されると、貫通孔57がPETシート46のランド48aの真下に位置し且つ貫通孔58がリード線53の接続端53aの真下に位置する。
ケーブルモジュール59は、図5等に示した第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63、並びに第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63の一端に接続されたコネクタ66(図3、図9参照)、及び結束チューブ67、を備えている。
第一給電用ケーブル60は、導電性が良好な金属線によって構成された電線61と、電線61の両端部を除く外周面を覆う被覆チューブ62と、を備えている。同様に、第二給電用ケーブル63は、導電性が良好な金属線によって構成された電線64と、電線64の両端部を除く外周面を覆う被覆チューブ65と、を備えている。
コネクタ66の内部には二つの金属製のコンタクト(図示略)が設けられている。二つのコンタクトの一方は陽極であり、他方は陰極である。第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63の一端はコネクタ66に接続されており、電線61及び電線64の一端は二つのコンタクトにそれぞれ接続されている。
さらに図3及び図6に示すように、被覆チューブ62及び被覆チューブ65の前後両端部を除く部分は単一の結束チューブ67内に挿入されている。即ち、結束チューブ67が被覆チューブ62及び被覆チューブ65を互いに分離しないように束ねている。
図8(b)に示すように、第一給電用ケーブル60の電線61の他端は断熱材56の貫通孔57に挿入され、且つ、半田70によって電線61の他端がランド48aの下面に対して接続されている。
図示は省略してあるが、第二給電用ケーブル63の電線64の他端は断熱材56の貫通孔58に挿入されている。そして電線64の他端とリード線53の接続端53aとが互いに半田付けされている。
さらに図6及び図8に示すように、断熱材56の下面及び第一給電用ケーブル60の被覆チューブ62の貫通孔57側の端部近傍である被固定部62a(図5、図8参照)には絶縁性の封止材71が固定されており、この封止材71によって貫通孔57が覆われている。同様に、図6に示すように、断熱材56の下面及び第二給電用ケーブル63の被覆チューブ65の貫通孔58側の端部近傍である被固定部65a(図5参照)には絶縁性の封止材72が固定されており、この封止材72によって貫通孔58が覆われている。
図6に示した結束バンド74は可撓性及び形状保持機能を有している。即ち、結束バンド74に対して力を加えると結束バンド74は変形し、且つ、結束バンド74に対して力を加えないとき結束バンド74はそのときの形状を保持する。
結束バンド74は遮光フード39のケーブル支持部42のバンド挿入孔43に挿入されている。さらに結束バンド74は、ケーブル支持部42に接触させた結束チューブ67の遮光フード39側端部の近傍部に巻きつきながらケーブル支持部42に固定されている。即ち、結束チューブ67の遮光フード39側端部の近傍部が、結束バンド74によってケーブル支持部42に対して固定されている。換言すると、結束チューブ67の内部に位置し且つ被固定部62a、65aからそれぞれ僅かに離れた位置に形成された被覆チューブ62、65の被支持部62b、65b(図5参照)が、結束バンド74によってケーブル支持部42に対して固定されている。
さらに本実施形態の撮影装置10は、図10及び図11に示す遮光加熱ユニット37’を備えている。上述した遮光加熱ユニット37と遮光加熱ユニット37’は、ブラケット12に対して選択的に装着可能である。
この遮光加熱ユニット37’は、遮光フード39、ヒータモジュール45、及びヒューズモジュール50とそれぞれ中心線L1に関して左右対称な遮光フード39’、ヒータモジュール45’、及びヒューズモジュール50’、並びに、断熱材56、ケーブルモジュール59、及び結束バンド74を備えている。遮光フード39’の被加熱部40Bは被加熱部40Aと同一仕様である。換言すると、被加熱部40Bと被加熱部40Aは、中心線L1に関して左右対称である。また、ヒータモジュール45’のヒータ47Bは、ヒータ47Aと中心線L1に関して左右対称である。ヒータモジュール45’のPETシート46は、ヒータモジュール45のPETシート46と同一仕様である。遮光加熱ユニット37’のヒューズモジュール50’のヒューズ52も、被加熱部40Bの重心G位置と被加熱部40Bの板厚方向に重なっている(図10参照)。
本明細書では、この遮光加熱ユニット37’は「第二セット37’」と称される場合がある。
上述のように図1乃至図8では、遮光加熱ユニット37(第一セット)が、遮光フード39を支持部13に嵌め込んだ状態でブラケット12に着脱可能に固定されている。
その一方で、遮光加熱ユニット37に代えて、遮光加熱ユニット37’(第二セット)をブラケット12に着脱可能に固定することも可能である。この場合も、遮光フード39’が支持部13に嵌め込まれる。
図4に示すように、カメラユニット25は、カメラユニット25と一体化したカメラ支持ブラケット18の係合部をブラケット12の下面に形成された係合部に係合させることにより、ブラケット12に着脱可能に固定される。
すると図2に示すように、遮光加熱ユニット37の遮光フード39(又は遮光加熱ユニット37’の遮光フード39’)が、カメラユニット25のフード装着用凹部27に嵌り込み、さらに撮像部28の前部が左右の側壁部41の後端部間の隙間を通して被加熱部40A(又は40B)の後端部の直上に位置する。
メインカバー76は硬質樹脂製の一体成形品である。
メインカバー76は上面全体及び後端面が開口した中空部材であり、その前後寸法及び左右寸法はブラケット12、カメラ支持ブラケット18、カメラユニット25及び遮光フード39(39’)より大きい。さらにメインカバー76の底面の後部には取付用凹部77が形成されている。
サブカバー80は硬質樹脂製の一体成形品である。
サブカバー80は、その係合部をメインカバー76の係合部と係合させることにより、取付用凹部77内に位置するようにメインカバー76に着脱可能に固定される。
互いに一体化されたメインカバー76及びサブカバー80は、メインカバー76の内部空間にカメラ支持ブラケット18、カメラユニット25及び遮光フード39(又は遮光フード39’)を位置させながら、ブラケット12の下面に対して着脱可能に固定される。
ケーブルモジュール59のコネクタ66は、メインカバー76の後端開口を通してメインカバー76の後方へ引き出される。
このようにして一体化された撮影装置10は、ブラケット12の各接着面14に塗布された接着剤(図示略)を利用して、遮光シート86の前方延出部86aの車内側面に対して固定される。
すると遮光シート86の光透過孔86bと対向する位置に、ブラケット12の支持部13、遮光加熱ユニット37の被加熱部40A(又は遮光加熱ユニット37’の被加熱部40B)及びカメラユニット25の撮像部28が位置する。従って、フロントウィンド85の前方から後方に向かい且つ光速透過部85a及び遮光シート86の光透過孔86bを後方に透過した自然光は、撮像部28のレンズ29を透過した後に撮像部28によって受光される。
遮光加熱ユニット37(37’)のコネクタ66は、車体側に設けられた車体側コネクタ66aに接続される(図9参照)。具体的には、コネクタ66の陽極と陰極が、車体側コネクタ66aの陽極と陰極にそれぞれ接続される。車体側コネタ66aは定電圧回路88に接続されている。さらに定電圧回路88はイグニッションスイッチ(IG・SW)を介して車載電源(バッテリ)に接続されている。この電源からイグニッションスイッチ及び定電圧回路88を介して車体側コネクタ66aに供給される電力の電圧は一定である。
図9に示すように、ヒータ47A(47B)、ヒューズ52、リード線53、54、第一給電用ケーブル60、第二給電用ケーブル63、コネクタ66は直列電気回路ECを形成している。
この直列電気回路ECにはスイッチ素子89が設けられている。さらに、このスイッチ素子89は制御装置100によってONとOFFに切り替え制御可能である。このスイッチ素子89は、例えば半導体スイッチ素子により構成可能である。
以上説明した各構成の中で車両のブレーキ装置、ブレーキアクチュエータ、車速検出装置、制御装置100及び撮像素子30は、プリクラッシュセーフティシステム(PCS)の構成要素である。
続いて車両及び撮影装置10の動作について説明する。
図示を省略したイグニッションキーの操作により、上記車載電源の電力を直列電気回路ECに供給可能な状態にし且つエンジンを始動させると、制御装置100は撮像部28に撮像動作を開始させ且つ温度センサ101から外気温度を取得する。
撮像部28の撮像素子30は、撮影装置10を搭載した車両の前方に位置する障害物(例えば、別の車両)によって後方へ反射され且つフロントウィンド85の光速透過部85a、遮光シート86の光透過孔86b及びレンズ29を透過した反射光速を撮像する。
さらに撮像部28は、全ての撮像データを制御装置100に、一定時間が経過するごとに送信する。
仮に車両の前進走行中に制御装置100が「撮像データの被写体が障害物ではない」又は「撮像素子30から障害物までの距離が、接近判定データが表す距離より長い」と判定した場合は、車両はそのまま前進走行を続行する。なお、制御装置100による撮像データの被写体の種別判定は、例えば周知のパターンマッチング法を用いて実行可能である。
一方、車両の前進走行中に制御装置100が「現在の車速が所定の範囲内にあり」、さらに「撮像データの被写体が障害物であり、且つ、撮像素子30から障害物までの距離が、接近判定データが表す距離より短い」と判定した場合は、制御装置100がブレーキアクチュエータに信号を送る。するとブレーキアクチュエータが動作するので、運転者がブレーキペダルを踏まない場合であっても各ブレーキ装置が車輪に制動力を及ぼす。その結果、車両の速度が低下し、場合によっては車両が停止する。
温度センサ101による温度検出動作は、エンジンが動作している間は常に実行される。なお、温度センサ101が温度検出動作を開始する前は、スイッチ素子89はOFF状態にある。
温度センサ101は検出した温度に関する信号を、エンジンが動作している間は常に制御装置100に送信し続ける。
ところで、車両の外気の温度が低い場合に車両内で暖房を使用すると、フロントウィンド85の光速透過部85aに結露が発生することがある。また、外気温度が低い場合には光速透過部85aに氷や霜が付着することがある。仮に光速透過部85aにおいてこのような現象が発生すると、撮像素子30が不鮮明な被写体像を撮像したり、或いは、障害物を撮像できなくなったりするおそれがある。
この場合は制御装置100が、撮像データの被写体の種別判定、及び、接近判定データに基づく距離判定、を正確に実施できないおそれがある。
そこで制御装置100は、温度センサ101が検出した温度が予め設定された設定温度以下となったときに、OFF状態にあったスイッチ素子89を所定時間だけON状態に切り替え、その後に所定時間だけスイッチ素子89をOFF状態に切り替える動作を繰り返す。スイッチ素子89がON状態に設定されると、電源の電力が直列電気回路ECに供給される。すると電力が電熱線からなるヒータ47A(47B)に供給されるのでヒータ47A(47B)が発熱する。
上述のように、断熱材56の熱伝導性は、遮光フード39(及び遮光フード39’)、PETシート46、両面テープ47C及び両面テープ51よりも低い。そのため、ヒータ47A(47B)で発生した熱が、断熱材56の下面及び周面から外部に逃げるおそれは殆どない。
従って、ヒータ47A(47B)で発生した熱の殆どは、ヒータ47A(47B)から両面テープ47Cを介して被加熱部40A(40B)の下面に効率よく伝わり、さらに被加熱部40A(40B)全体に伝わる。
その結果、被加熱部40A(40B)の上面(前面)から放出された輻射熱が光速透過部85aに伝わり、この輻射熱によって光速透過部85a上の結露等が除去される。図4を参照して説明したように被加熱部40A(40B)の断面形状は光速透過部85側に向かって凸の湾曲形状であるため、被加熱部40A(40B)から放出された輻射熱は放射状に拡散しながら光速透過部85a全体に及ぶ。即ち、輻射熱によって光速透過部85a全体の結露等を除去可能である。
そのため撮像部28の撮像素子30が鮮明な被写体像を撮像可能となるので、制御装置100は撮像データの被写体の種別判定及び接近判定データに基づく距離判定を正確に実施できる。
但し、ヒータ47A(47B)が長時間に渡って連続して発熱すると、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となり、ヒータ47A(47B)の周辺に位置する部材に悪影響を及ぼすおそれがある。即ち、例えば撮像部28の撮像素子30が鮮明な被写体像を撮像できなくなるおそれがある。
そのため温度センサ101が検出した温度が上記設定温度以下のとき、制御装置100はスイッチ素子89を、ON状態に長時間に渡って維持するのではなく、所定時間おきにON状態とOFF状態とに切り替える。即ち、ヒータ47A(47B)が長時間に渡って連続して発熱するのを防止する。
しかしながら、仮に直列電気回路ECがヒューズ52を具備しない場合に、直列電気回路ECに図9の「ショート1」の態様でショート(地絡)が発生すると、制御装置100がスイッチ素子89をOFF状態に切り替えている場合においても電源の電力がヒータ47A(47B)に供給される。即ち、この場合は、電源の電力が長時間に渡って連続的にヒータ47A(47B)に供給されてしまう。そのため、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となってしまう。
しかし本実施形態の撮影装置10は直列電気回路EC上に設けられたヒューズ52を備えている。
ヒューズ52の可溶金属は、ヒータ47A(47B)からリード線53、54を介して伝わった熱及び被加熱部40A(40B)から伝わった熱により加熱される。
仮に図9の「ショート1」の態様でショートが発生した場合には、ヒータ47A(47B)及び被加熱部40A(40B)が高温となる。すると、それまでは所定値より低い温度だった可溶金属の温度が当該所定値以上の温度になり、その結果この可溶金属が切断する。すると、電源の電力がヒータ47A(47B)に流れなくなるので、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることが阻止される。
さらにヒータ47A(47B)が発熱すると被加熱部40A(40B)が高温となる。被加熱部40A(40B)は、その重心Gが最も熱がこもり易く、重心G側から周縁部側に向かうにつれて徐々に熱を逃がし易くなる。従って、ヒータ47A(47B)によって加熱された被加熱部40A(40B)は、全体が均一に熱くなるのではなく、その重心Gが最も高温になり易く、重心Gから周縁部に向かうほど低温になり易い。
そのため、仮にヒューズ52を被加熱部40A(40B)の周縁部又は周縁部近傍と被加熱部40A(40B)の板厚方向に重ねた場合は、例えば直列電気回路ECにショートが発生したときに、被加熱部40A(40B)の周縁部又は周縁部近傍からPETシート46を介してヒューズ52に伝わる熱量は大きくならない。そのため、この場合はヒューズ52が高温になり難く、そのためショートが発生しているにも拘わらずヒューズ52が切断され難い。
これに対して本実施形態では、直列電気回路ECにショートが発生したときに、被加熱部40A(40B)の重心GからPETシート46を介してヒューズ52に伝わる熱量が大きくなるので、ヒューズ52が高温になり易い。従って、ヒューズ52を被加熱部40A(40B)の周縁部又は周縁部近傍と被加熱部40A(40B)の板厚方向に重ねた場合と比べて、ヒューズ52が切断され易い。そのため、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることをより確実に阻止できる。
また、ヒータ47A(47B)のランド48aはPETシート46の後方の角部近傍に設けられており、その一方でランド48bはPETシート46の前方の右側の角部近傍に設けられている。即ち、ヒータ47A(47B)の両端部どうしの距離がある程度の長さとなる。換言すると、ヒータ47A(47B)の両端部どうしの距離が極度に短くなっていない。そのため、ランド48aに施された半田70と、ランド48bに施された半田と、はある程度の距離だけ互いに離れている。
ヒータ47A(47B)の両端部であるランド48a、48b及び半田の一体部の電気抵抗は、ヒータ47A(47B)のランド48a、48bを除く部分より小さくなる。
そのため、ヒータ47A(47B)に電流が流れたときに、ヒータ47A(47B)の中で相対的に低温となるランド48a(半田70)とランド48b(半田)が被加熱部40A(40B)上の一つの狭い領域に集中しない。そのため、ヒータ47A(47B)によって被加熱部40A(40B)が加熱されると、被加熱部40A(40B)全体がおおよそ均一の温度になり易い。
従って、光束透過部85aの一部の領域が、他の領域と比べて大幅に低温となることがない。換言すると、被加熱部40A(40B)によって光速透過部85a全体がおおよそ均一に加熱される。
さらにランド48a上の半田70とランド48b上の半田との距離がある程度の長さになるので、仮にこれら二つの半田の間に異物(例えば、水やゴミ)が入り込んだとしても、この異物が二つの半田に同時に接触するおそれは低い。即ち、この異物によって二つの半田どうしがショートするおそれは低い。
さらに、一対の封止材71、72によって断熱材56の貫通孔57、58を塞いでいる。
従って、断熱材56の外側から異物(例えば、水やゴミ等)が貫通孔57、58を通して断熱材56とヒータモジュール45及びヒューズモジュール50との間に侵入するおそれはない。
従って、異物によって、例えばヒータ47A(47B)とリード線53、54との間でショートが発生したり、ヒータ47A(47B)の一部どうしの間でショートが発生したりするおそれは低い。
さらに一対の封止材71、72が、第一給電用ケーブル60の被覆チューブ62の被固定部62a及び第二給電用ケーブル63の被覆チューブ65の被固定部65aを、断熱材56に対して固定している。
また、結束チューブ67の遮光フード39(39’)側端部の近傍部(換言すると、被覆チューブ62の被支持部62b及び被覆チューブ65の被支持部65b)が、結束バンド74によってケーブル支持部42に対して固定されている。
従って、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63に対して断熱材56から分離する方向の引っ張り荷重が掛かった場合に、第一給電用ケーブル60の電線61の端部及び第二給電用ケーブル63の電線64の端部がヒータモジュール45のランド48aとヒューズモジュール50の接続端53aとからそれぞれ分離するおそれは低い。また、ヒータモジュール45のランド48aが第一給電用ケーブル60の電線61の端部から受ける引っ張り力によってPETシート46から剥がれたり、ヒューズモジュール50の接続端53aが第二給電用ケーブル63の電線64の端部から受ける引っ張り力によって両面テープ51と一緒にヒータモジュール45から剥がれたりするおそれは低い。
結束チューブ67が被覆チューブ62及び被覆チューブ65を束ねている。
さらに、第一給電用ケーブル60(電線61)及び第二給電用ケーブル63(電線64)のヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’側の端部どうしの距離が短い。そのため、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63は、ヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’の互いに接近した位置からそれぞれ外側に引き出されている。
従って、被覆チューブ62及び被覆チューブ65が束ねられず、且つ、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63がヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’の互いに遠く離れた位置からそれぞれ引き出されている場合と比べて、車両における第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63の配索が容易になる。
車両における車体側コネクタ66a(電気系統部品)の配置が変更された場合は、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63のヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’からの引き出し態様(引き出し方向)を変える必要が生じることがある。
そのため上述のように、本実施形態の撮影装置10は、選択的にブラケット12に取り付け可能な遮光加熱ユニット37(第一セット)及び遮光加熱ユニット37’(第二セット)を備えている。
そして、遮光加熱ユニット37と遮光加熱ユニット37’を選択してブラケット12に装着することにより、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63のヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’からの引き出し態様を変化させることが可能である(図6、図7、図10、図11参照)。即ち、遮光加熱ユニット37を用いた場合は、図6及び図7に示すように第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63をヒータモジュール45及びヒューズモジュール50から右側へ引き出すことが可能である。その一方で、遮光加熱ユニット37’を用いた場合は、図10及び図11に示すように第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63をヒータモジュール45’及びヒューズモジュール50’から左側へ引き出すことが可能である。
このように、車両における車体側コネクタ66a(電気系統部品)の配置を考慮しながら、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63のヒータモジュール45、45’及びヒューズモジュール50、50’からの引き出し態様を変更することが可能である。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、直列電気回路ECを図12に示す第一の変形例の態様で構成してもよい。
この場合は、直列電気回路ECに図12に示す「ショート2」の態様でショート(天絡)が発生するおそれがある。
しかしこの場合は、ヒューズ52の可溶金属が所定値以上の温度となったときに、この可溶金属が切断する。その結果、電源の電力がヒータ47A(47B)に流れなくなるので、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることが阻止される。
直列電気回路ECに設ける電流制限素子として、ヒューズ52とは別の手段を利用してもよい。
例えば、図13及び図14に示す第二の変形例では、一対のリード線53、54の端部間に、ヒューズ52に代えてバイメタル91を設けている。バイメタル91の一端部は、リード線53の端部に対して固定されている。その一方で、バイメタル91の他端部は、リード線54の端部に対して接触及び離間可能である。
バイメタル91の温度が所定値より低いとき、図13に示すようにバイメタル91の上記他端部はリード線54の端部に対して接触している。
その一方で、バイメタル91の温度が所定値以上になると、図14に示すようにバイメタル91が変形し、バイメタル91の上記他端部がリード線54の端部から離間する。そのため、電源からの電力がヒータ47A(47B)に流れなくなるので、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることが阻止される。
図15に示す第三の変形例は、一対のリード線53、54の端部間に、ヒューズ52に代えてPTCサーミスタ(図示略)を設けた例である。
周知のようにPTCサーミスタは、図15のグラフに示された性質を有している。即ち、PTCサーミスタの温度が所定値Aより低い低温領域にあるときは、その電気抵抗は所定の低い抵抗値に維持される。しかし、PTCサーミスタの温度が所定値A以上になると、電気抵抗が急激に増大する。
そのため、直列電気回路ECのショートに起因してヒータ47A(47B)が過剰に高温になり、この熱がPTCサーミスタに伝わると、PTCサーミスタの温度が所定値A以上となることによりその電気抵抗が急激に増大する。定電圧回路88からヒータ47A(47B)側に供給される電力の電圧は一定であるため、PTCサーミスタの電気抵抗が大きくなると、ヒータ47A(47B)に流れる電流が小さくなる。そのため、ヒータ47A(47B)の温度が徐々に低下するので、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることが阻止される。
なお、バイメタル91及びPTCサーミスタ以外のサーモスタットを電流制限素子としてリード線53とリード線54との間に設けてもよい。
図16に示す第四の変形例は、遮光フード39(39’)の被加熱部40Cを正方形とした例である。この被加熱部40Cも中心線L1に関して左右対称である。
図17に示す第五の変形例は、遮光フード39(39’)の被加熱部40Dを正六角形とした例である。この被加熱部40Dも中心線L1に関して左右対称である。
これらの変形例では、被加熱部40C、40DにPETシート(図示略)を介して固定したヒータのランド48aとランド48bを図示態様で配置する。即ち、各変形例において、ランド48aとランド48bを被加熱部40C、40Dの互いに異なる角部(頂点隣接角部又は角部近傍)にそれぞれ配置する。
これらの変形例の撮影装置10も上記実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
さらに遮光フード39(39’)の被加熱部を、被加熱部40A、40B、40C、40Dとは異なる形状の正多角形にしてもよい。
また、被加熱部を正確な正多角形ではなく、略正多角形としてもよい。即ち、例えば各角部の外周部を曲面によって構成してもよい。
さらに、被加熱部を正多角形(略正多角形を含む)ではない多角形や略多角形としてもよい。例えば、被加熱部を(正三角形ではない)二等辺三角形にしてもよい。
さらに、ブラケット12の支持部13の形状を設計変更した上で、遮光フード39(39’)を被加熱部の板厚方向に延びる軸まわりに回転させることにより、遮光フード39(39’)をその回転方向位置を変えながらブラケット12(支持部13)に取り付け可能としてもよい。
このようにすれば、遮光フード39(39’)の被加熱部40A、40B、40C、40Dの回転方向位置を容易に変更できるようになる。即ち、第一給電用ケーブル60及び第二給電用ケーブル63の被加熱部40A、40B、40C、40D(ヒータモジュール45、45’)からの引き出し態様を簡単に変更可能となる。
上記実施形態において、ランド48aをPETシート46の一つの角部近傍(図7の上側の角部近傍)ではなく、一つの頂点隣接角部に設けてもよい。即ち、ランド48aを、上記実施形態の位置よりも角部の頂点(図7の上側の頂点)に近い位置に設けてもよい。同様に、ランド48bを角部近傍(例えば、図7の下方の右側の角部近傍)ではなく、頂点隣接角部(例えば、図7の下方の右側の頂点隣接角部)に設けてもよい。即ち、ランド48bを、上記実施形態の位置よりも角部の頂点(例えば、図7の下方の右側の頂点)に近い位置に設けてもよい。
スイッチ素子89のONとOFFの切り替えを、手動操作可能な操作手段(例えば、インストルメントパネルに設けられたボタン)によって行えるようにしてもよい。
遮光フード39、39’を、ケーブル支持部42と、それ以外の部分と、からなる構造にしてもよい。この場合は、ケーブル支持部42と、それ以外の部分と、をそれぞれ別々に製造し、製造後に両者を固定手段(例えばボルト及びナット)によって互いに固定する。
カメラユニット25の測距手段として、撮像素子30の代わりに赤外線の発光部及び受光部を利用したり、或いは、ミリ波レーダーの発光部及び受光部を利用したりしてもよい。
この場合は、単眼タイプの撮像素子30を用いることが可能になる。
カメラユニット25に撮像部28を設けることなく測距手段(例えば、赤外線の発光部及び受光部、又は、ミリ波レーダーの発光部及び受光部)のみを設けてもよい。
また、カメラユニット25から測距手段を省略してもよい。
車両用撮影装置を、フロントウィンドとは別の窓部に装着してもよい。例えば、車両の後方に位置する障害物を検出可能となるように、車両のバックウィンドに車両用撮影装置を装着してもよい。
図18に示すように、ヒータ47A(47B)の両側に二つの電流制限素子(例えばヒューズ52)が位置するように直列電気回路ECを構成してもよい。
この場合は、直列電気回路ECに「ショート3」の態様でショート(地絡)が発生したときに、電源の電力がヒータ47A(47B)に流れなくなる。そのため、ヒータ47A(47B)、被加熱部40A(40B)及びこれらの周辺部が過剰に高温となることが阻止される。
ヒータ47A(47B)、電流制限素子(例えばヒューズ52)、リード線53、54、第一給電用ケーブル60、第二給電用ケーブル63、コネクタ66が位置する電気回路を、直列電気回路ECではなく並列回路にしてもよい。
例えば、図19に示すように、並列回路の一部が二本に分岐する場合は、各分岐部を被加熱部と対向するように設け、且つ、各分岐部に電流制限素子(例えばヒューズ52)を設けることが可能である。
車両用撮影装置を自動運転車両に適用してもよい。
10・・・車両用撮影装置、12・・・ブラケット、13・・・支持部、18・・・カメラ支持ブラケット、25・・・カメラユニット、28・・・撮像部、30・・・撮像素子、37・・・遮光加熱ユニット(第一セット)、37’・・・遮光加熱ユニット(第二セット)、39、39’・・・遮光フード、40A・・・被加熱部(第一被加熱部)、40B・・・被加熱部(第二被加熱部)、40C、40D・・・被加熱部、42・・・ケーブル支持部、43・・・バンド挿入孔、45、45’・・・ヒータモジュール、46・・・PETシート(ヒータ固定手段)、47A・・・ヒータ(第一ヒータ)、47B・・・ヒータ(第二ヒータ)、47C・・・両面テープ(ヒータ固定手段)、48a、48b・・・ランド、50、50’・・・ヒューズモジュール、51・・・両面テープ、52・・・ヒューズ(電流制限素子)、53、54・・・リード線(中間給電線)、53a、54a・・・接続端、56・・・断熱材、57、58・・・貫通孔、59・・・ケーブルモジュール、60・・・第一給電用ケーブル、61・・・電線、62・・・被覆チューブ、62a・・・被固定部、62b・・・被支持部、63・・・第二給電用ケーブル、64・・・電線、65・・・被覆チューブ、65a・・・被固定部、65b・・・被支持部、70・・・半田、71、72・・・封止材、74・・・結束バンド(結束手段)、85・・・フロントウィンド(窓部)、85a・・・光速透過部、88・・・定電圧回路、89・・・スイッチ素子、91・・・バイメタル(電流制限素子)。

Claims (3)

  1. 絶縁性を有するシートであってその上面に電気回路の一部を構成し且つ電力を供給されたときに発熱する電熱線によって構成されたヒータが配設されるシートと、
    前記ヒータが前記シートとの間になるように前記シートが固定され、前記ヒータから熱を受けることにより周囲に輻射熱を及ぼす被加熱部と、
    前記ヒータからの熱により加熱されるように前記シートの下面に配設され、且つ、自身の温度が所定値以上となったときに、前記ヒータに流れる電流をゼロにするように切断する可溶金属からなり、前記電気回路の一部を構成する電流制限素子としてのヒューズと、
    を備える、
    加熱装置。
  2. 請求項1記載の加熱装置において、
    前記被加熱部は板状体であり、
    記ヒューズは、前記被加熱部の重心を通り同被加熱部の板厚方向に延びる直線上に配置された、
    加熱装置。
  3. 請求項2に記載の加熱装置において、
    一方の面が前記シートの下面に貼り付けられる両面テープと、
    前記両面テープの他方の面に貼り付けられた、前記シート及び前記被加熱部よりも熱伝導性が低い断熱材と、
    を備えた、加熱装置。
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