JP6583079B2 - 車両用バックドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用バックドア装置に関する。
下記特許文献1には、車両本体とバックドアを連結するダンパの取付け構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、ダンパが取り付けブラケットを介して車両本体側の支持ブラケットに取付けられるようになっている。そして、当該取り付けブラケットは、車両前後方向かつ車両上下方向に沿って配置される取り付け部を備えており、この取り付け部にダンパが取り付けられるようになっている。さらに、取り付けブラケットの取り付け部の上端部からは当該取り付け部に対して直交する方向へ固定片が張り出しており、ボルトを介して当該固定片が車両本体側の支持ブラケットに固定されるようになっている。
特開2004−150170号公報
しかしながら、この先行技術では、取り付けブラケットはいわゆる片持ち支持となっているため、当該ダンパを介して車両前後方向に沿って入力される荷重に対して、取り付けブラケットをさらに強化させる必要がある。したがって、この観点においてさらなる改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ダンパを取り付けるブラケットが強化された車両用バックドア装置を得ることが目的である。
請求項1に係る車両用バックドア装置は、車両本体に対して開閉可能に支持されたバックドアと、前記車両本体と前記バックドアの間で伸縮可能に設けられ、伸縮方向の一端部は当該車両本体に固定されたブラケットを介して当該車両本体に取り付けられると共に伸縮方向の他端部は前記バックドアに取り付けられ、当該バックドアを開放させる方向へ付勢する付勢力を減衰させるダンパと、を備え、前記ブラケットは、前記ブラケットの一部を構成し、前記車両本体との間で閉断面部を構成する壁部と、前記壁部に固定され、車両幅方向に沿って設けられたピンと、前記ダンパの伸縮方向の一端部に形成され、前記ピンに挿入可能な挿入孔と、を含んで構成され、前記挿入孔に前記ピンが挿入された状態で前記ダンパの伸縮方向の一端部が前記ブラケットに支持されている
請求項1に係る車両用バックドア装置では、車両本体に対してバックドアが開閉可能に支持されている。車両本体とバックドアの間にはダンパが伸縮可能に設けられており、当該ダンパの伸縮方向の一端部は、当該車両本体に固定されたブラケットに取り付けられ、ダンパの伸縮方向の他端部は、バックドアに取り付けられている。そして、当該ダンパによって、バックドアを開放させる方向へ付勢する付勢力が減衰されるようになっている。
ここで、本発明では、車両本体に固定されたブラケットは、壁部及びピンを含んで構成されており、壁部は、車両本体との間で閉断面部を構成している。これにより、当該ブラケットにおいて、閉断面部が構成されない場合と比較してブラケットの強度、剛性を向上させることができる。また、ピンは、壁部に固定されており、車両幅方向に沿って設けられている。一方、ダンパの伸縮方向の一端部には挿入孔が形成されており、当該挿入孔をピンに挿入可能している。
さらに、当該ブラケットにおいて、ダンパの伸縮方向の一端部に形成された挿入孔をピンに挿入させた状態で、閉断面部を構成する部位でダンパの伸縮方向の一端部を支持している。これにより、ダンパを介して伝達されるブラケットへの応力集中を緩和し、当該ダンパから入力された荷重をブラケットで効果的に支持することができる。
なお、ここでの「閉断面部」は、当該閉断面部を構成する構成部が全体として閉断面部を構成していればよく、当該構成部において部分的に穴部が形成されていたとしても閉断面部を構成することに変わりはない。
請求項2に係る車両用バックドア装置は、請求項1に係る車両用バックドア装置において、前記ブラケットに設けられ、当該ブラケットの一部を構成し前記車両本体との間で閉断面部を構成する壁部と車両幅方向に対向し、かつ車両幅方向に沿った方向から見た側面視で前記ピンと重ならないように形成された当接壁と、前記ダンパの伸縮方向の一端部に設けられ、前記挿入孔に前記ピンが挿入されかつ前記ダンパの伸縮方向の他端部が前記バックドアに取付けられた状態で車両幅方向に沿った方向から見た側面視において、前記当接壁と重なり当該ダンパの車両幅方向に沿った移動を規制する当接片と、をさらに有している。
請求項2に係る車両用バックドア装置では、ブラケットに当接壁が設けられている。当接壁は、ブラケットの一部を構成しており、車両本体との間で閉断面部を構成する壁部と車両幅方向に対向すると共に、車両幅方向に沿った方向から見た側面視でピンと重ならないように形成されている。
一方、ダンパには当接片が設けられている。ダンパの伸縮方向の一端部に形成された挿入孔がブラケットのピンに挿入され、当該ダンパの伸縮方向の他端部がバックドアに取付けられた状態で、車両幅方向に沿った方向から見た側面視で、当該当接片は当接壁と重なり、ダンパの車両幅方向に沿った移動が規制されるように設定されている。
このため、ダンパの伸縮方向の一端部は、ブラケットのピンから外れず、ブラケットに取り付けられた状態が維持される。
請求項3に係る車両用バックドア装置は、請求項2に係る車両用バックドア装置において、前記当接壁には、前記当接片の当接により、前記ブラケットに対する前記ダンパの伸縮方向の一端部における車両前後方向の位置を決める位置決め片が形成されている。
請求項3に係る車両用バックドア装置では、当接壁には位置決め片が形成されており、ダンパに設けられた当接片が位置決め片に当接することによって、ブラケットに対するダンパの伸縮方向の一端部における車両前後方向の位置が決まる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用バックドア装置によれば、ダンパを取り付けるブラケットを強化することができる、という優れた効果が得られる。
本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部を車両本体に取り付ける状態を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部を車両本体に取り付け、ダンパのバックドア側取付部をヒンジアームに取り付けた状態を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパが車体本体及びヒンジアームに取り付けられた状態でバックドアが閉止された状態を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用バックドア装置において、車両本体側のブラケットとダンパの車体側取付部を示す車両左斜め後方側から見た斜視図である。 (A)は、本実施形態における車両用バックドア装置の作用を説明するための模式化された平面図であり、(B)は(A)の比較例である。 本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部を車両本体に取り付ける状態を示す車両左斜め後方側から見た斜視図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部を車両本体に対して位置決めさせる状態を示す車両本体側のブラケットとダンパの車体側取付部を示す平面図であり、(B)は、(A)に対応する側面図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部を車両本体側のピンに係合させた状態を示す車両本体側のブラケットとダンパの車体側取付部を示す平面図であり、(B)は、(A)に対応する側面図である。 (A)は、本実施形態に係る車両用バックドア装置において、ダンパの車体側取付部が車両本体に取り付けた状態を示す車両本体側のブラケットとダンパの車体側取付部を示す平面図であり、(B)は、(A)に対応する側面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用バックドア装置について説明する。なお、図面において、適宜示される矢印FRは、車両用バックドア装置10が適用された自動車(車両)12の車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示し、矢印OUTは車両幅方向の外側を示している。また、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両左右方向(車両幅方向)の左右、を示すものとする。
(車両用バックドア装置の構成)
まず、本実施の形態に係る車両用バックドア装置の構成について説明する。
図2及び図3に示されるように、本実施の形態に係る車両用バックドア装置10は、車両本体14と当該車両本体14の後部に対して開閉可能に設けられたバックドア16との間に介在されたダンパ18を備えている。
バックドア16は車両本体14の後部に設けられたラゲッジルーム20を開閉可能としており、バックドア16と車両本体14とはヒンジアーム22によって連結されている。ヒンジアーム22は、図3に示されるように、バックドア16が車両本体14に対して閉止された状態で車両側面視で上方側を開口とする略U字状を成しており、ラゲッジルーム20の左右にそれぞれ設けられている。
また、ヒンジアーム22には、図示はしないが、圧縮コイルバネの軸線方向の一端部が取り付けられている。この圧縮コイルバネの軸線方向の他端部は車両本体14側に取り付けられており、当該圧縮コイルバネは、バックドア16が車両本体14に対して閉止された状態で伸長し、弾性エネルギが蓄積された状態となるように取り付けられている。
一般に、車両本体14及びバックドア16には、図示はしないがロック機構が設けられており、当該ロック機構によるロック状態によって、バックドア16が車両本体14に対して閉止された状態が維持されるようになっている。そして、ロック機構によるロック状態が解除されると、車両本体14に対してバックドア16は開放可能となる。
ところで、前述のように、バックドア16が車両本体14に対して閉止された状態では、圧縮コイルバネは弾性エネルギが蓄積された状態となっているため、バックドア16が開放されるとき、当該圧縮コイルバネの付勢力によってバックドア16は開放方向へ付勢されることになる。このため、本実施形態では、車両本体14とバックドア16の間にはダンパ18が介在され、当該ダンパ18によって、圧縮コイルバネによる付勢力が減衰されるようにしている。
なお、ここでは、圧縮コイルバネを用いたが、バックドア16を開放方向へ付勢することができればよいため、これに限るものではない。例えば、引張コイルバネやトーションバネを用いても良い。また、ダンパ18は、ピストンタイプのダンパであり、車両12の右側に設けられている。
ここで、ダンパ18について具体的に説明する。
図2及び図3に示されるように、当該ダンパ18は、筒状のシリンダ24と、シリンダ24に対して出入されるロッド26と、を含んで構成されており、ロッド26がシリンダ24に対して出入することによりダンパ18は伸縮可能となる。
また、ロッド26には、シリンダ24内においてピストン(図示省略)が設けられており、ロッド26の移動と共に当該ピストンがシリンダ24内を移動可能となっている。当該シリンダ24内には、例えば、シリコンオイル等のオイルが充填されており(いわゆるオイルダンパ)、ロッド26を介してピストンがシリンダ24内を移動することによって、シリンダ24内のオイルによる粘性抵抗によってピストンを介してロッド26には負荷が掛かるようになっている。
なお、本実施形態では、ロッド26がシリンダ24から突出することによって当該ロッド26には負荷が掛かるようになっており、ロッド26がシリンダ24内へ収容されるときは、ピストンにはできるだけ負荷が掛からないよう構成されている。また、本実施形態では、ダンパ18としていわゆるオイルダンパが用いられているが、これに限るものではなく、例えば、ガスダンパが用いられてもよい。
そして、本実施形態では、ダンパ18の伸縮方向の一端部には車体側取付部28が設けられており(後述する)、当該車体側取付部28は車両本体14側に取り付けられている。また、ダンパ18の伸縮方向の他端部には、バックドア側取付部30が設けられており、当該バックドア側取付部30はヒンジアーム22(バックドア16側)に取り付けられている。
このため、バックドア16が開放されるとき、ヒンジアーム22を介してシリンダ24からロッド26を突出させる方向へ当該シリンダ24が移動する。これにより、バックドア16を開放方向へ付勢する圧縮コイルバネによる付勢力がダンパ18によって減衰される。
ここで、本実施形態に係る車両用バックドア装置10の要部について説明する。
図1及び図4に示されるように、本実施形態では、車両本体14側のパネル32にダンパ18の車体側取付部28を取り付けるためのブラケット34が設けられている。このブラケット34は、例えば鋼板等で形成されており、車両本体14に対して溶接等に結合されるようになっている。
図4に示されるように、ブラケット34は、平面視で前方側を開口とするハット型状を成しており、車両本体14側のパネル32との間に閉断面部36を構成するように形成されている。具体的には、当該ブラケット34は、閉断面部36を構成する壁部38が設けられており、当該壁部38は、車両幅方向の内側に位置する内壁部(閉断面部36を構成する部位;支持壁)40と、車両幅方向の外側に位置する外壁部42と、後部に位置する後壁部44と、で構成されている。
そして、内壁部40の前端部40Aからは閉断面部36の車両幅方向の外側へ向かって屈曲する結合片46が延出されており、外壁部42の前端部42Aからは閉断面部36の車両幅方向の外側へ向かって屈曲する結合片48が延出されている。結合片46、48は、車両本体14側のパネル32の形状に合わせて形成されており、当該結合片46、48が車両本体14側のパネル32に結合されるようになっている。
このように、当該結合片46、48が車両本体14側のパネル32に結合されることによって、当該パネル32とブラケット34の壁部38との間で閉断面部36が形成されることになる。さらに、結合片46の側端部46Aからは、後方側へ向かって屈曲し内壁部40と車両幅方向に対向する当接壁50が設けられている。
ここで、ブラケット34の内壁部40(閉断面部を構成する部位)には、上下方向の中央部よりも下側の位置に固定穴40Bが設けられており、当該固定穴40Bにはピン52が固定されている。このピン52にダンパ18の車体側取付部28が取り付けられる(支持される)ようになっている(後述する)。
(車両用バックドア装置の作用及び効果)
本実施形態では、図4及び図5(A)に示されるように、車両本体14側のパネル32に固定されたブラケット34は、当該パネル32との間で閉断面部36を構成している。なお、図5(A)は、本実施形態における車両用バックドア装置10の作用を説明するための模式図であり、図5(B)は図5(A)の比較例である。
例えば、図5(B)に示されるように、車両本体100側のパネル102と当該パネル102に固定されたブラケット104との間で閉断面部が構成されない場合、図示しないバックドアの開放に伴ってダンパ106に荷重F’が作用すると、当該ダンパ106を支持するブラケット104の支持壁104Aには、パネル102と当接する角部Oを起点としてモーメントMが作用し、ブラケット104が変形する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、図5(A)に示されるように、車両本体14側のパネル32に固定されたブラケット34が、当該パネル32との間で閉断面部36を構成している。これにより、ブラケットにおいて閉断面部が構成されない場合と比較して、当該ブラケット34では、強度、剛性を向上させることができ、バックドア16(図2参照)の開放によるブラケット34の変形を抑制することができる。
そして、当該ブラケット34において、閉断面部36の一部を構成する内壁部40でダンパ18の車体側取付部28を支持している。このため、バックドア16(図2参照)の開放に伴ってダンパ18に荷重Fが作用しても、当該ダンパ18を介して伝達されるブラケット34への応力集中を緩和することができる。これにより、ダンパ18から入力された荷重Fをブラケット34で効果的に支持することができる。したがって、本実施形態によれば、ブラケット34において、ダンパ18を取り付けるための取付け強度の向上に寄与することができる。
(ダンパの取り付け構造)
次に、図1に示すダンパ18の取り付け構造について説明するが、その前に、車両本体14側に固定されたブラケット34の当接壁50及び当該ブラケット34に取り付けられるダンパ18の車体側取付部28について詳細を説明する。
図4に示されるように、ブラケット34の結合片46の側端部46Aからは内壁部40と車両幅方向に対向する当接壁50が延出されており、当該当接壁50は、矢印A方向から見た側面視で内壁部40に固定されたピン52と重ならないように形成されている。
具体的に説明すると、ピン52はブラケット34の内壁部40の下部側に設けられており、当該当接壁50は、内壁部40の上部側と車両幅方向に対向するように形成されている。また、当接壁50は、矢印A方向から見た側面視で略L字状を成しており、当接壁50の上端50Aの前後方向の中央部からは、略矩形状の位置決め片54が上方に突出している。さらに、当接壁50の下端50Bの後部には、後方側へ向かうにつれて上方側へ向かって傾斜する傾斜面50Cが形成されており、当接壁50の後端50Dは、当接壁50の上端50Aと傾斜面50Cとの間で角丸めされている。
一方、ダンパ18の車体側取付部28は、ロッド26の長手方向の一端部に設けられている。当該車体側取付部28は、平面視で略逆L字状を成しており、固定片56と係合片58を備えている。固定片56はロッド26の軸線に対して略直交した状態で当該ロッド26に固定されており、係合片58はロッド26の軸線と略平行になるように形成されている。
当該係合片58の先端側の上下方向の中央部には、挿入孔58Aが形成されており、当該挿入孔58Aにはブラケット34側に固定されたピン52が挿入可能とされている。また、係合片58の上端58Bにおいて、固定片56側からは上方へ向かって延出片60が延出されている。この延出片60の先端からは、固定片56と略平行となるように略水平に固定片56側へ屈曲された当接片(当接部)62が延出されており、当該当接片62の先端からは延出片60と略平行となるように上方へ向かって屈曲された当接片(当接部)64が延出されている。
ここで、ダンパ18の取り付け構造について説明する。
図6に示されるように、バックドア16が開放された状態で、ダンパ18のロッド26をシリンダ24から突出させダンパ18のシリンダ24側を把持して車体側取付部28をブラケット34の当接壁50側へ近づける。
そして、図4及び図7(A)、(B)に示されるように、ダンパ18の車体側取付部28の当接片62をブラケット34の当接壁50の位置決め片54に当接させる。ここで、図7(A)には、ダンパ18の車体側取付部28とブラケット34を示す平面図が示されており、図7(B)には、図7(A)に対応する側面図が示されている。なお、以下で説明する図8及び図9も図7と同じである。
具体的に説明すると、まず、図4及び図7(A)、(B)に示されるように、車両幅方向でブラケット34の当接壁50と内壁部40に固定されたピン52の先端面52Aとの間にダンパ18の車体側取付部28の係合片58を挿入する。このとき、ブラケット34の当接壁50の上端50Aにダンパ18の車体側取付部28の一部を構成する当接片62の下面62Aを当接させる。これにより、ブラケット34に対してダンパ18の車体側取付部28が車両上下方向で位置決めされる。
そして、このとき、ブラケット34の位置決め片54の後端54Aにダンパ18の車体側取付部28の当接片62の前面62Bを当接させる。これにより、ブラケット34に対してダンパ18の車体側取付部28が車両前後方向で位置決めされる。この状態で、ダンパ18の車体側取付部28を構成する係合片58の挿入孔58Aとブラケット34の内壁部40に固定されたピン52が同軸的に配置される。なお、このとき、延出片60を当接壁50に当接させるようにしてもよい。これによると、ブラケット34に対してダンパ18の車体側取付部28が車両幅方向で位置決めされる。
次に、図8(A)、(B)に示されるように、ダンパ18の車体側取付部28をブラケット34の内壁部40側へ移動させる。これにより、ダンパ18の係合片58に形成された挿入孔58A内にブラケット34の内壁部40に固定されたピン52が挿入される。これにより、ダンパ18の車体側取付部28が、ブラケット34のピン52に係合された状態となる。
この状態(図1参照)から、図2に示されるように、ダンパ18のシリンダ24側のバックドア側取付部30をヒンジアーム22に取り付ける。このとき、図9(A)、(B)に示されるように、ブラケット34の内壁部40に固定されたピン52を中心に、ダンパ18は上方へ向かって矢印B方向へ回転する。
これにより、ダンパ18の係合片58に形成された延出片60、当接片62、64が、図9(B)に示されるように、側面視でブラケット34の当接壁50と重なる。つまり、図2及び図3に示されるように、ダンパ18のバックドア側取付部30がヒンジアーム22に取り付けられた状態では、バックドア16の開閉に拘わらず、図9(B)に示されるように、側面視でダンパ18の係合片58の延出片60、当接片62、64は、ブラケット34の当接壁50と重なった状態となる。
このように、図9(A)、(B)に示されるように、ダンパ18の当接片62、64がブラケット34の当接壁50と重なった状態では、ダンパ18を車両12の車両幅方向の中央側(当接壁50側)へ移動させたとしても、当該ダンパ18の当接片62、64がブラケット34の当接壁50に当接するため、ダンパ18は車両幅方向に沿った移動が規制される。このため、ダンパ18の車体側取付部28はブラケット34のピン52から外れない。つまり、ダンパ18の車体側取付部28はブラケット34に取り付けられた状態となる。なお、ブラケット34の当接壁50は、ダンパ18の当接片62、64が当接しても塑性変形しない強度及び剛性となるように設定されている。
(ダンパの取り付け構造の作用及び効果)
次に、ダンパ18の取り付け構造の作用及び効果について説明する。
例えば、図示は省略するが、車両本体側のブラケットに取り付けられるダンパの取付部が、いわゆるボールジョイントタイプの場合、ブラケット側にはボールジョイント部が設けられ、ダンパの取付部には、当該ボールジョイント部に係合されるソケット部が設けられている。
そして、車両本体側にダンパを取り付ける際、ブラケットのボールジョイント部にダンパのソケットを直接手で圧入させ係合させる。このため、例えば、ラゲッジルームの奥方にブラケットが設けられている場合、作業者は車両本体の後端からラゲッジルームの奥方へ向かって身を乗り出し手を伸ばした状態で当該ブラケットにダンパを取り付けなければならないため、作業性がよくない。
これに対して、本実施形態では、図4及び図6に示されるように、車両本体14側のブラケット34に当接壁50を設け、ダンパ18側には当該車体側取付部28に当接する当接片62、64を設けて、当該当接片62、64が当接壁50に当接することによって、ブラケット34に対してダンパ18の位置決めを行うことができる。
そして、図8(A)、(B)に示されるように、ダンパ18の車体側取付部28をブラケット34の内壁部40側へ移動させることによって、ダンパ18の車体側取付部28が、ブラケット34のピン52に係合される。
さらに、図2に示されるように、ダンパ18のシリンダ24側のバックドア側取付部30をヒンジアーム22に取り付けることによって、図9(A)、(B)に示されるように、ダンパ18の車体側取付部28がブラケット34のピン52から外れないようにすることができる。つまり、ダンパ18の車体側取付部28をブラケット34に取り付けることができる。
以上のことから、本実施形態では、ダンパ18のロッド26をシリンダ24から突出させた状態で、ダンパ18のシリンダ24側を把持したまま、車体側取付部28をブラケット34に取り付けることができる。このため、図6に示されるように、作業者Pは車両本体14の後方側に立った状態でダンパ18をブラケット34に取り付けることができる。また、一連の動作において、特に圧入などの力は必要ではない。したがって、本実施形態によれば、取付け(組付け)作業性が向上し、作業工数を削減することができる。
なお、本実施形態におけるダンパの取り付け構造は、以下の構成を有している。
(1)ブラケットには、ダンパの伸縮方向の一端部を支持する支持壁と車両幅方向に対向する当接壁が設けられている。
(2)ダンパの車体側取付部には、ブラケットに設けられた当接壁に当接してダンパを車両前後方向で位置決めさせる当接部が設けられている。
(3)また、ダンパの車体側取付部には、当接部が当接壁に当接した状態で当該車体側取付部を車両幅方向に沿って支持壁側へ移動させると、当該支持壁に固定されたピンに係合される係合片が設けられている。
(4)そして、ダンパのドア側取付部をバックドア側に取り付けると、車両側面視で当接壁と当接部は重なり、当該当接部は車両幅方向への移動が規制される。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両用バックドア装置
12 車両
14 車両本体
16 バックドア
18 ダンパ
28 車体側取付部(ダンパの伸縮方向の一端部)
30 バックドア側取付部(ダンパの伸縮方向の他端部)
32 パネル(車両本体)
34 ブラケット
36 閉断面部
40 内壁部(閉断面部を構成する部位)

Claims (3)

  1. 車両本体に対して開閉可能に支持されたバックドアと、
    前記車両本体と前記バックドアの間で伸縮可能に設けられ、伸縮方向の一端部は当該車両本体に固定されたブラケットを介して当該車両本体に取り付けられると共に伸縮方向の他端部は前記バックドアに取り付けられ、当該バックドアを開放させる方向へ付勢する付勢力を減衰させるダンパと、
    を備え、
    前記ブラケットは、
    前記ブラケットの一部を構成し、前記車両本体との間で閉断面部を構成する壁部と、
    前記壁部に固定され、車両幅方向に沿って設けられたピンと、
    前記ダンパの伸縮方向の一端部に形成され、前記ピンに挿入可能な挿入孔と、
    を含んで構成され、
    前記挿入孔に前記ピンが挿入された状態で前記ダンパの伸縮方向の一端部が前記ブラケットに支持されている車両用バックドア装置。
  2. 前記ブラケットに設けられ、当該ブラケットの一部を構成し前記車両本体との間で閉断面部を構成する壁部と車両幅方向に対向し、かつ車両幅方向に沿った方向から見た側面視で前記ピンと重ならないように形成された当接壁と、
    前記ダンパの伸縮方向の一端部に設けられ、前記挿入孔が前記ピンに挿入されかつ前記ダンパの伸縮方向の他端部が前記バックドアに取付けられた状態で車両幅方向に沿った方向から見た側面視において、前記当接壁と重なり当該ダンパの車両幅方向に沿った移動を規制する当接片と、
    をさらに有する請求項1に記載に車両用バックドア装置。
  3. 前記当接壁には、前記当接片の当接により、前記ブラケットに対する前記ダンパの伸縮方向の一端部における車両前後方向の位置を決める位置決め片が形成されている請求項2に記載の車両用バックドア装置。
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