JP6582800B2 - 熱交換システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒を液媒体と熱交換させる熱交換システムに関するものである。
この種の熱交換システムとして、例えば特許文献1に記載された温度調節装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された温度調節装置は、自動車に搭載された複数の熱交換対象機器のうちの少なくとも1つの熱交換対象機器の温度調節を行う。そのために、その温度調節装置は、蒸発器と凝縮器と圧縮機と減圧部とを有する冷凍サイクル回路と、Vフルード回路と、Kフルード回路と、バルブユニットとを含んで構成されている。
特許文献1の温度調節装置では、Vフルード回路は、熱交換対象機器の冷却のために蒸発器と熱結合している。更に、温度調節装置は、Vフルード回路を少なくとも1つの熱交換対象機器に対しバルブユニットを使って選択的に熱結合することができるようになっている。
これと同様に、Kフルード回路は、熱交換対象機器を暖めるために凝縮器と熱結合している。更に、温度調節装置は、Kフルード回路を少なくとも1つの熱交換対象機器に対しバルブユニットを使って選択的に熱結合することができるようになっている。
国際公開第2011/015426号
特許文献1の温度調節装置のような熱交換システム、すなわち、冷凍サイクル回路の冷媒蒸発部(すなわち、蒸発器)を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部を液循環回路の一部として有する熱交換システムでは、例えば上記熱交換対象機器に相当する複数の液加熱部のうちの何れかが、バルブによる液循環回路の流路切替えによって液放熱部に接続される。
このとき、液放熱部への接続が切り替えられる2つの液加熱部のうちの一方の液加熱部と他方の液加熱部との間に温度差があると、液循環回路の流路切替えが段階的に行われた場合には、液放熱部へ流入する液媒体の温度が急変する。そして、液放熱部内の液媒体の温度が急変すると、その液媒体の単位体積当たりの熱容量は気体の媒体と比較して格段に大きいので、冷媒蒸発部内の冷媒の状態変化が急に生じる。そうなると、冷凍サイクル回路の減圧部(例えば膨張弁)に、その冷媒の状態変化に対する応答遅れが発生する。
例えば、液循環回路の流路切替えの際に液放熱部へ流入する液媒体の温度が急低下すると、減圧部としての膨張弁はその膨張弁の応答遅れにより、一時的に弁開度が過剰に拡大した状態になる。その結果、冷凍サイクル回路の圧縮機に大量の液冷媒が流入してしまい、延いては圧縮機が故障する可能性がある。
逆に、液循環回路の流路切替えの際に液放熱部へ流入する液媒体の温度が急上昇すると、減圧部としての膨張弁はその膨張弁の応答遅れにより、一時的に弁開度が過剰に小さくなった状態になる。その結果、圧縮機が吸入する冷媒の過熱度が過大な大きさになり、その吸入冷媒の熱に起因して圧縮機等の耐久性が低下する可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、液放熱部へ流入する液媒体の温度の急上昇または急低下を回避することが可能な熱交換システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の熱交換システムの発明では、冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)とその冷媒を減圧する減圧部(28)とその冷媒に吸熱させその冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)とその冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(302a)と液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、冷媒蒸発部を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(40a)と液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(42a)と液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
液放熱部へ流入する液媒体の全流量のうち第2液加熱部から流入する液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44)と、
制御部(18)とを備え、
第1液加熱部は、第2液加熱部よりも液媒体を高温にまで加熱するものであり、
制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に流量割合を大きくさせる場合には、液放熱部の媒体入口における液媒体の温度(Tch)と第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が縮小するほど流量割合を大きくさせることを特徴とする。
上述の請求項1に記載の発明によれば、制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に上記流量割合を大きくさせる場合には、その流量割合を徐々に大きくさせるので、液放熱部へ流入する液媒体の温度の急低下を回避することが可能である。
また、請求項に記載の熱交換システムの発明では、冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)とその冷媒を減圧する減圧部(28)とその冷媒に吸熱させその冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)とその冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(302a)と液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、冷媒蒸発部を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(40a)と液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(42a)と液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
液循環回路において第1液加熱部および第2液加熱部と並列に設けられ、第1液加熱部および第2液加熱部を迂回させて液媒体を流す迂回流路(50)と、
その迂回流路を開閉すると共に、液放熱部へ流入する液媒体の全流量のうち第2液加熱部から流入する液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44、52)と、
制御部(18)とを備え、
第1液加熱部は、第2液加熱部よりも液媒体を高温にまで加熱するものであり、
制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に流量割合を大きくさせる場合には、流量割合調節装置に迂回流路を開かせた後に、液放熱部の媒体入口における液媒体の温度(Tch)と第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が予め定められた温度差閾値(ΔTL1)以下になってから、流量割合調節装置に迂回流路を閉じさせると共に流量割合を大きくさせることを特徴とする。
上述の請求項に記載の発明によれば、制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に上記流量割合を大きくさせる場合には、流量割合調節装置に迂回流路を開かせた後に、液放熱部の媒体入口における液媒体の温度と第2液加熱部の温度との差が予め定められた温度差閾値以下になってから、流量割合調節装置に迂回流路を閉じさせると共に上記流量割合を大きくさせるので、迂回流路が開かれている間に第1および第2液加熱部による液媒体の加熱が抑えられ、液放熱部へ流入する液媒体の温度が、冷凍サイクル回路の冷媒による冷却によって次第に低下する。従って、その液放熱部へ流入する液媒体の温度の急低下を回避することが可能である。
また、請求項に記載の熱交換システムの発明では、冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)とその冷媒を減圧する減圧部(28)とその冷媒に吸熱させその冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)とその冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(302a)と液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、冷媒蒸発部を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(40a)と液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(42a)と液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
液循環回路において第1液加熱部および第2液加熱部と並列に設けられ、第1液加熱部および第2液加熱部を迂回させて液媒体を流す迂回流路(50)と、
その迂回流路を開閉すると共に、液放熱部へ流入する液媒体の全流量のうち第2液加熱部から流入する液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44、52)と、
制御部(18)とを備え、
第1液加熱部は、第2液加熱部よりも液媒体を高温にまで加熱するものであり、
制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に液放熱部と第2液加熱部との間での液媒体の循環を開始させる場合には、流量割合調節装置に迂回流路を開かせた後に、液放熱部の媒体入口における液媒体の温度(Tch)と第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が予め定められた温度差閾値(ΔTL1)以下になってから、流量割合調節装置に迂回流路を閉じさせると共に液放熱部と第2液加熱部との間での液媒体の循環を開始させることを特徴とする。
上述の請求項に記載の発明によれば、制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に液放熱部と第2液加熱部との間での液媒体の循環を開始させる場合には、流量割合調節装置に迂回流路を開かせた後に、液放熱部の媒体入口における液媒体の温度と第2液加熱部の温度との差が予め定められた温度差閾値以下になってから、流量割合調節装置に迂回流路を閉じさせると共に液放熱部と第2液加熱部との間での液媒体の循環を開始させるので、上述の請求項に記載の発明と同様に、液放熱部へ流入する液媒体の温度の急低下を回避することが可能である。
また、請求項に記載の熱交換システムの発明では、冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)とその冷媒を減圧する減圧部(28)とその冷媒に吸熱させその冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)とその冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(302a)と液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、冷媒蒸発部を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(40a)と液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(42a)と液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
液放熱部へ流入する液媒体の全流量のうち第2液加熱部から流入する液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44)と、
液放熱部へ流入する液媒体の流量である液放熱部流量を増減する流量増減装置(38)と、
制御部(18)とを備え、
第1液加熱部は、第2液加熱部よりも液媒体を高温にまで加熱するものであり、
制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に流量割合を大きくさせる場合には、圧縮機の作動を継続させつつ、流量増減装置に液放熱部流量を減少させ、その液放熱部流量の減少後にその液放熱部流量を増加させると共に流量割合を流量割合調節装置に大きくさせることを特徴とする。
上述の請求項に記載の発明によれば、制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に上記流量割合を大きくさせる場合には、流量増減装置に液放熱部流量を減少させ、その液放熱部流量の減少後に液放熱部流量を増加させると共に上記流量割合を流量割合調節装置に大きくさせるので、液放熱部流量が暫定的に減少させられている間に、液放熱部へ流入する液媒体の温度が、冷凍サイクル回路の冷媒による冷却によって次第に低下する。従って、その液放熱部へ流入する液媒体の温度の急低下を回避することが可能である。
また、請求項10に記載の熱交換システムの発明では、冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)とその冷媒を減圧する減圧部(28)とその冷媒に吸熱させその冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)とその冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(302a)と液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、冷媒蒸発部を流れる冷媒と液媒体とを熱交換させることによりその液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(40a)と液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
液循環回路に設けられ、液媒体が流入する媒体入口(42a)と液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、液媒体を加熱すると共にその加熱した液媒体を液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
液放熱部へ流入する液媒体の全流量のうち第1液加熱部から流入する液媒体の流量が占める流量割合(RT1)を増減する流量割合調節装置(44)と、
制御部(18)とを備え、
第1液加熱部は、第2液加熱部よりも液媒体を高温にまで加熱するものであり、
制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に流量割合を大きくさせる場合には、第1液加熱部の温度(TwH)と液放熱部の媒体入口における液媒体の温度(Tch)との差(ΔTH)が縮小するほど流量割合を大きくさせることを特徴とする。
上述の請求項10に記載の発明によれば、制御部は、圧縮機の作動中において流量割合調節装置に上記流量割合を大きくさせる場合には、その流量割合を徐々に大きくさせるので、液放熱部へ流入する液媒体の温度の急上昇を回避することが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図である。 図1と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。 図1と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第1切替状態と第2切替状態との間の中間の切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。 第1実施形態での液温急変動防止制御の実行により流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる際のタイムチャートである。 第2実施形態での液温急変動防止制御の実行により流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる際のタイムチャートである。 図1と同様の回路図において、第2ウォータポンプ38が暫定的に止められたときの第2液媒体の流れを表した図である。 第2実施形態において、冷凍サイクル回路12を循環する冷媒のモリエル線図が図5のta1時点からta2時点にかけて如何に変化するかを示した図である。 第3実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。 図8と同様の回路図において、第1流路切替バルブ44が第2切替状態であり且つ第2流路切替バルブ52が第1切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。 図8と同様の回路図において、第1流路切替バルブ44が第2切替状態であり且つ第2流路切替バルブ52も第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。 第3実施形態での液温急変動防止制御の実行中においてチラー30の液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量を示したタイムチャートである。 第4実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。 第4実施形態での液温急変動防止制御の実行中において送風装置54の送風量を示したタイムチャートである。 図12と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。 第5実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第4実施形態の図12に相当する図である。 第5実施形態での液温急変動防止制御の実行中において送風装置54の送風量を示したタイムチャートである。 図15と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図である。この熱交換システム10は、例えばハイブリッド車両等に搭載され、車室内へ吹き出される空調空気をヒータコア34によって加熱し車室内の暖房を行う。
図1に示すように、熱交換システム10は、冷媒が循環する冷凍サイクル回路12と、冷媒により加熱される第1液媒体が循環する第1液循環回路14と、冷媒により冷却される第2液媒体が循環する第2液循環回路16と、制御部としての電子制御装置18とを備えている。その第1液媒体と第2液媒体とは、相互に異なる種類の液体であっても良いが、本実施形態では同一種類の液体であって例えば不凍液である。
冷凍サイクル回路12は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない蒸気圧縮式の亜臨界冷凍サイクルを構成している。冷凍サイクル回路12は、圧縮機24、冷媒放熱部261、減圧部28、および冷媒蒸発部301等から構成されている。
圧縮機24は、吸入口24aおよび吐出口24bを有し、冷凍サイクル回路12において吸入口24aから冷媒を吸入して圧縮し、圧縮して過熱状態にした冷媒を吐出口24bから吐出するものである。その圧縮機24の吐出口24bには、冷媒放熱部261の冷媒入口261aが接続されている。
圧縮機24は電動圧縮機であり、圧縮機24の圧縮機構としては、具体的に、スクロール型圧縮機構、ベーン型圧縮機構等の各種圧縮機構を採用することができる。
圧縮機24の電動モータは、電子制御装置18から出力される制御信号によって、その作動(具体的には、回転数)が制御されるもので、その電動モータとしては、交流モータ、直流モータのいずれの形式が採用されもよい。そして、この電動モータの回転数制御によって、圧縮機24の冷媒吐出能力が変更される。
冷媒放熱部261は、冷媒入口261aと冷媒出口261bとを有し、第1液循環回路14に設けられた液吸熱部262と一体に構成されている。すなわち、その冷媒放熱部261および液吸熱部262は一体となって水冷コンデンサ26を構成している。この水冷コンデンサ26は、冷媒放熱部261を流れる冷媒と液吸熱部262を流れる第1液媒体とを熱交換させることにより第1液媒体を加熱する熱交換器である。
冷媒放熱部261の冷媒入口261aには、圧縮機24から流出した高温高圧の冷媒が流入し、冷媒放熱部261は、その圧縮機24からの冷媒と液吸熱部262を流れる第1液媒体とを熱交換させる。要するに、冷媒放熱部261は、第1液媒体に対して圧縮機24からの冷媒を放熱させ、それと共にその冷媒を凝縮させる。そして、その放熱後の冷媒を冷媒出口261bから流出させる。その冷媒放熱部261の冷媒出口261bは減圧部28へ接続されている。
減圧部28は、車両用空調装置に汎用的に使用される温度感応型機械式膨張弁である。具体的に、減圧部28は、冷媒蒸発部301の冷媒入口301aへ流入する冷媒を機械的機構によって減圧膨張させると共に、冷媒蒸発部301の冷媒出口301bの冷媒温度および冷媒圧力に基づき、冷媒を減圧膨張させるための絞り度合いを調節する。そして、減圧部28は冷媒蒸発部301の冷媒入口301aへ接続されており、減圧後の冷媒をその冷媒入口301aへ流出させる。
冷媒蒸発部301は、冷媒入口301aと冷媒出口301bとを有し、第2液循環回路16に設けられた液放熱部302と一体に構成されている。すなわち、その冷媒蒸発部301および液放熱部302は一体となってチラー30を構成している。このチラー30は、冷媒蒸発部301を流れる冷媒と液放熱部302を流れる第2液媒体とを熱交換させることにより第2液媒体を冷却する熱交換器である。
冷媒蒸発部301の冷媒入口301aには、減圧部28から流出した低圧の冷媒が流入し、冷媒蒸発部301は、その減圧部28からの冷媒と液放熱部302を流れる第2液媒体とを熱交換させる。要するに、冷媒蒸発部301は、その熱交換により冷媒に吸熱させると共にその冷媒を蒸発させる。そして、冷媒蒸発部301は、その吸熱後の冷媒を冷媒出口301bから流出させる。その冷媒出口301bは圧縮機24の吸入口24aへ接続されており、圧縮機24は、冷媒蒸発部301の冷媒出口301bから流出した冷媒を吸入口24aから吸い込む。
第1液循環回路14は、第1ウォータポンプ32、ヒータコア34、および水冷コンデンサ26の液吸熱部262等から構成されている。
第1ウォータポンプ32は、電子制御装置18によって回転数が制御される電動ポンプであり、第1液循環回路14において第1液媒体を循環させる。例えば、第1ウォータポンプ32の回転数が高くなるほど、第1液循環回路14において循環する第1液媒体の流量が増加する。
具体的に、第1ウォータポンプ32は、吸入口32aと吐出口32bとを有し、吸入口32aから第1ウォータポンプ32内に第1液媒体を吸い込むと共に、その吸い込んだ第1液媒体を吐出口32bから吐出する。その第1ウォータポンプ32の吐出口32bには、ヒータコア34の媒体入口34aが接続されている。
ヒータコア34は、例えば車室内に設置され車室内の空調を行う空調ユニット内に設けられており、その空調ユニットから吹き出される送風空気を加熱する加熱用熱交換器である。ヒータコア34は媒体入口34aと媒体出口34bとを有している。その媒体入口34aには、第1ウォータポンプ32から吐出された第1液媒体が流入し、ヒータコア34は、その第1ウォータポンプ32から流入した第1液媒体と空調ユニット内を流れる送風空気とを熱交換させる。この熱交換により、ヒータコア34は、送風空気を加熱すると共に第1液媒体を冷却する。そして、その熱交換後の第1液媒体を媒体出口34bから流出させる。そのヒータコア34の媒体出口34bは液吸熱部262の媒体入口262aへ接続されている。
液吸熱部262は、第1液媒体が流入する媒体入口262aと、第1液媒体が流出する媒体出口262bとを有している。その媒体入口262aには、ヒータコア34の媒体出口34bから流出した第1液媒体が流入する。
また、上述したように冷媒放熱部261は圧縮機24からの冷媒と液吸熱部262を流れる第1液媒体とを熱交換させるので、言い換えれば、液吸熱部262は、冷媒放熱部261を流れる冷媒と液吸熱部262を流れる第1液媒体とを熱交換させることにより、その第1液媒体に吸熱させる。
そして、液吸熱部262は、その熱交換後の第1液媒体を媒体出口262bから流出させる。その液吸熱部262の媒体出口262bは第1ウォータポンプ32の吸入口32aへ接続されており、第1ウォータポンプ32は、液吸熱部262の媒体出口262bから流出した第1液媒体を吸入口32aから吸い込む。
第2液循環回路16は、第2ウォータポンプ38、チラー30の液放熱部302、第1液加熱部40、第2液加熱部42、および流路切替バルブ44等から構成されている。この第2液循環回路16は本発明の液循環回路に対応する。
第2ウォータポンプ38は、電子制御装置18によって回転数が制御される電動ポンプであり、第2液循環回路16において第2液媒体を循環させる。例えば、第2ウォータポンプ38の回転数が高くなるほど、第2液循環回路16において循環する第2液媒体の流量すなわち液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量が増加する。
具体的に、第2ウォータポンプ38は、吸入口38aと吐出口38bとを有し、吸入口38aから第2ウォータポンプ38内に第2液媒体を吸い込むと共に、その吸い込んだ第2液媒体を吐出口38bから吐出する。その第2ウォータポンプ38の吐出口38bには、液放熱部302の媒体入口302aが接続されている。
チラー30の液放熱部302は、第2液媒体が流入する媒体入口302aと、第2液媒体が流出する媒体出口302bとを有している。その媒体入口302aには、第2ウォータポンプ38から吐出された第2液媒体が流入する。
また、上述したように冷媒蒸発部301は減圧部28からの冷媒と液放熱部302を流れる第2液媒体とを熱交換させるので、言い換えれば、液放熱部302は、冷媒蒸発部301を流れる冷媒と液放熱部302を流れる第2液媒体とを熱交換させることにより、その第2液媒体を放熱させる。
そして、液放熱部302は、その熱交換後の第2液媒体を媒体出口302bから流出させる。その液放熱部302の媒体出口302bには、第1液加熱部40の媒体入口40aと第2液加熱部42の媒体入口42aとが接続されている。
第1液加熱部40および第2液加熱部42は何れも、熱交換システム10が暖房するために用いる熱源である。第1液加熱部40は、例えば走行用モータに電気的に接続されたインバータである。第1液加熱部40は、第2液媒体が流入する媒体入口40aと、第2液媒体が流出する媒体出口40bとを有している。その媒体入口40aには、液放熱部302の媒体出口302bから流出した第2液媒体が流入する。
第1液加熱部40は、第1液加熱部40自体が発熱するので、媒体入口40aから流入し第1液加熱部40内を流れる第2液媒体を第1液加熱部40の熱によって加熱する。それと共に、第1液加熱部40は、その加熱した第2液媒体を媒体出口40bから流路切替バルブ44の第1入口ポート44aへ流出させる。そして、その第1液加熱部40の媒体出口40bから流出した第2液媒体は、流路切替バルブ44がそれの第1入口ポート44aと出口ポート44cとを互いに連通させている場合には、流路切替バルブ44と第2ウォータポンプ38とを経た上で液放熱部302の媒体出口302bへ流れる。
第2液加熱部42は、例えばエンジン用ラジエータの設置位置と同様に車両前方部分に設置された室外熱交換器であり、走行風等である車室外の空気すなわち外気と第2液加熱部42内を流れる第2液媒体とを熱交換させる。第2液加熱部42は、第2液媒体が流入する媒体入口42aと、第2液媒体が流出する媒体出口42bとを有している。その媒体入口42aには、液放熱部302の媒体出口302bから流出した第2液媒体が流入する。
第2液加熱部42は、外気と第2液加熱部42内を流れる第2液媒体との熱交換により、外気を冷却すると共に第2液媒体を加熱する。第2液加熱部42は、その加熱した第2液媒体を媒体出口42bから流路切替バルブ44の第2入口ポート44bへ流出させる。すなわち、第2液加熱部42は、第2液循環回路16において第1液加熱部40と並列に設けられている。
そして、第2液加熱部42の媒体出口42bから流出した第2液媒体は、流路切替バルブ44がそれの第2入口ポート44bと出口ポート44cとを互いに連通させている場合には、流路切替バルブ44と第2ウォータポンプ38とを経た上で液放熱部302の媒体出口302bへ流れる。
また、第2液循環回路16において第1液加熱部40は、第2液加熱部42よりも高温の熱源となっている。例えば各加熱部40、42へ流入する第2液媒体の状態を等しくして加熱部40、42を相互に比較した場合、第1液加熱部40は、第2液加熱部42よりも第2液媒体を高温にまで加熱する。
流路切替バルブ44は、電子制御装置18によって切替作動が制御される電動の三方弁であり、第1入口ポート44aと第2入口ポート44bと出口ポート44cとを有している。流路切替バルブ44の第1入口ポート44aは第1液加熱部40の媒体出口40bへ接続され、第2入口ポート44bは第2液加熱部42の媒体出口42bへ接続され、出口ポート44cは第2ウォータポンプ38の吸入口38aへ接続されている。
そして、流路切替バルブ44は、電子制御装置18の制御より、出口ポート44cに対する第1入口ポート44aの開度と第2入口ポート44bの開度とを連続的に変化させる。詳細には、流路切替バルブ44は、第1入口ポート44aを出口ポート44cへ連通させる一方で第2入口ポート44bを閉塞する第1切替状態と、第1入口ポート44aを閉塞する一方で第2入口ポート44bを出口ポート44cへ連通させる第2切替状態との間でそれぞれの入口ポート44a、44bの開度を変化させる。
流路切替バルブ44の第1切替状態では、第1入口ポート44aの開度は100%すなわち第1入口ポート44aは全開であり、且つ、第2入口ポート44bの開度は0%すなわち第2入口ポート44bは全閉である。そのため、第2液循環回路16において第2液媒体は、流路切替バルブ44が第1切替状態となっている場合には、図1の実線で示された経路に沿って循環する一方で、破線で示された経路には循環しない。図1の図示において第2液媒体の流れを示す実線と破線との使い分けは、後述の図2、3、6、8、9、10、12、14、15、および図17でも、この図1と同様である。
また、流路切替バルブ44の第2切替状態では、第1入口ポート44aの開度は0%すなわち第1入口ポート44aは全閉であり、第2入口ポート44bの開度は100%すなわち第2入口ポート44bは全開である。そのため、第2液循環回路16において第2液媒体は、流路切替バルブ44が第2切替状態となっている場合には、図2の実線で示された経路に沿って循環する一方で、破線で示された経路には循環しない。図2は、図1と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。なお、図2では電子制御装置18の図示が省略されており、このことは後述の図3、6、8、9、10、12、14、15、および図17でも同様である。
また、流路切替バルブ44は、第1切替状態と第2切替状態との間の中間の切替状態では、第1入口ポート44aおよび2入口ポート44bを何れも全開よりも小さい開度で出口ポート44cへ連通させる。この場合には、図3にて実線で示されたように、第2液循環回路16において第2液媒体は、第1液加熱部40および第2液加熱部42の両方に循環する。図3は、図1と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第1切替状態と第2切替状態との間の中間の切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。
流路切替バルブ44は、このように各入口ポート44a、44bの開閉を行うことから、第1液加熱部40から液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量と第2液加熱部42から液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量との流量割合を増減する。すなわち、流路切替バルブ44は流量割合調節装置として機能し、液放熱部302へ流入する第2液媒体の全流量Q12のうち第1液加熱部40から流入する第2液媒体の流量Q1が占める第1の流量割合RT1(=Q1/Q12)を増減する。言い換えると、流路切替バルブ44は、液放熱部302へ流入する第2液媒体の全流量Q12のうち第2液加熱部42から流入する第2液媒体の流量Q2が占める第2の流量割合RT2(=Q2/Q12)を増減する。
電子制御装置18は、不図示のCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピータで構成されており、電子制御装置18に接続されたセンサ等からの信号は、不図示の入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。電子制御装置18は、熱交換システム10に関わる複数の制御を実行し、その複数の制御の中の一の制御として、液放熱部302の媒体入口302aにおける第2液媒体の温度であるチラー入口液温Tchの急変動を防止する液温急変動防止制御を実行する。
また、液温急変動防止制御が実行される際には、圧縮機24、第1ウォータポンプ32、および第2ウォータポンプ38の作動は何れも継続されており、ヒータコア34に通風されて暖房運転が行われている。このことは特に断りの無い限り、後述する第2実施形態以降でも同様である。
電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、例えば第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替える場合に、液温急変動防止制御を実行する。その液温急変動防止制御では、具体的に電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、その第2の流量割合RT2を徐々に大きくさせる。
この液温急変動防止制御について図4を用いて詳述する。図4は、液温急変動防止制御の実行により流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる際のタイムチャートである。
図4においてta1時点は、流路切替バルブ44が第2入口ポート44bを開き始めると共に第1入口ポート44aを閉じ始めた時点であり、ta2時点は、第2入口ポート44bが全開に達すると共に第1入口ポート44aが全閉に達した時点である。
従って、図4のta1時点以前では、流路切替バルブ44は第1切替状態となっているので、第2液循環回路16において第2液媒体は、図1の実線で示された経路に沿って循環している。すなわち、第2液媒体は、第1液加熱部40からチラー30の液放熱部302へ流れるが、第2液加熱部42から液放熱部302へは流れない。
また、ta1時点よりも後であってta2時点よりも前では、流路切替バルブ44は第1切替状態と第2切替状態との間の中間の切替状態となっているので、第2液循環回路16において第2液媒体は、図3の実線で示された経路に沿って循環している。すなわち、第2液媒体は、第1液加熱部40と第2液加熱部42とのそれぞれからチラー30の液放熱部302へ流れる。そして、ta1時点からta2時点に近づくほど、第1の流量割合RT1が連続的に減少すると共に第2の流量割合RT2が連続的に増大する。言い換えれば、時間経過に従って第1の流量割合RT1が漸減すると共に第2の流量割合RT2が漸増する。
このときの第2の流量割合RT2の時間変化率は例えば、圧縮機24の吸入口24aにおける冷媒の過熱度が適正範囲内に収まるように予め実験的に定められている。流路切替バルブ44は、第2の流量割合RT2がその予め定められた時間変化率で変化するように電子制御装置18によって制御される。なお、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、その圧縮機24を止めることなく、圧縮機24の作動を継続させつつ第2の流量割合RT2を大きくさせる。
また、ta2時点以後では、流路切替バルブ44は第2切替状態となっているので、第2液循環回路16において第2液媒体は、図2の実線で示された経路に沿って循環している。すなわち、第2液媒体は、第2液加熱部42からチラー30の液放熱部302へ流れるが、第1液加熱部40から液放熱部302へは流れない。
このように流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる場合には、図4のta1時点からta2時点までの期間において、第1の流量割合RT1が連続的に減少すると共に第2の流量割合RT2が連続的に増大するので、チラー入口液温Tchは図4の実線Lchcのように連続的に低下する。言い換えれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、チラー入口液温Tchと第2液加熱部42の温度TwLである第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTL(=Tch−TwL)が縮小するほど第2の流量割合RT2を大きくさせる。上記第2液加熱部42の温度TwLとは、例えば第2液加熱部42における熱源の温度すなわち熱交換前の外気の温度である。
ここで、仮に流路切替バルブ44が、図1に示す第1切替状態から図2に示す第2切替状態へ直ちに切り替えられたとすれば、チラー入口液温Tchは図4の二点鎖線Lchsのように段階的に低下する。従って、実線Lchcと二点鎖線Lchsとから判るように、液温急変動防止制御の実行中にはチラー入口液温Tchが或る程度下がってから流路切替バルブ44は第2切替状態とされ、液温急変動防止制御の実行によってチラー入口液温Tchの急変動が防止されている。
上述した図4は、流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる際のタイムチャートであるが、電子制御装置18は、流路切替バルブ44を第2切替状態から第1切替状態へ切り替える際にも液温急変動防止制御を実行する。
すなわち、図4を用いて上述したことと同様に、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、流路切替バルブ44に第1の流量割合RT1を大きくさせる場合、具体的には流路切替バルブ44を第2切替状態から第1切替状態へ切り替える場合には、第1の流量割合RT1を徐々に大きくさせる。そして、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第1の流量割合RT1を大きくさせる場合には、第1液加熱部40の温度TwHである第1液加熱部温度TwHとチラー入口液温Tchとの温度差ΔTH(=TwH−Tch)が縮小するほど第1の流量割合RT1を大きくさせる。なお、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第1の流量割合RT1を大きくさせる場合にも圧縮機24を止めることなく、圧縮機24の作動を継続させつつ第1の流量割合RT1を大きくさせる。また、上記第1液加熱部40の温度TwHとは、例えば第1液加熱部40における熱源の温度すなわちインバータ自体の温度である。
上述したように、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、その第2の流量割合RT2を徐々に大きくさせる。これにより、電子制御装置18は、例えば、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLを十分に小さくした後に流路切替バルブ44を第2切替状態にすることが可能である。従って、チラー入口液温Tchの急低下を回避することが可能である。その結果として、圧縮機24へ大量の液冷媒が一時的に流入するという事態を避けることが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが縮小するほど第2の流量割合RT2を大きくさせる。従って、チラー入口液温Tchの急低下を回避しつつ、流路切替バルブ44を第1切替状態から第2切替状態へ迅速に切り替えることが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第1の流量割合RT1を大きくさせる場合には、第1の流量割合RT1を徐々に大きくさせる。例えば、電子制御装置18は、第1液加熱部温度TwHとチラー入口液温Tchとの温度差ΔTHを十分に小さくした後に流路切替バルブ44を第1切替状態にする。従って、チラー入口液温Tchの急上昇を回避することが可能である。これにより、圧縮機24が吸入する冷媒の過熱度が一時的に過大な大きさになるという事態を避けることが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第1の流量割合RT1を大きくさせる場合には、第1液加熱部温度TwHとチラー入口液温Tchとの温度差ΔTHが縮小するほど第1の流量割合RT1を大きくさせる。従って、チラー入口液温Tchの急上昇を回避しつつ、流路切替バルブ44を第2切替状態から第1切替状態へ迅速に切り替えることが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第1または第2の流量割合RT1、RT2を大きくさせる場合には、圧縮機24の作動を継続させつつその流量割合RT1、RT2を変化させる。従って、車室内の暖房効果を維持しつつ、第1液加熱部40と第2液加熱部42との一方から他方へ暖房用の熱源を切り替えることが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。後述の第3実施形態以降でも同様である。
本実施形態の熱交換システム10の回路構成は、図1に示される通りであり、すなわち、第1実施形態と同じである。但し、本実施形態では、液温急変動防止制御における第2ウォータポンプ38の制御と流路切替バルブ44の制御とが第1実施形態とは異なる。
本実施形態の第2ウォータポンプ38の回転数は、液温急変動防止制御の実行中において電子制御装置18により増減される。すなわち、第2ウォータポンプ38は、液温急変動防止制御の実行中には流量増減装置として機能し、液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量Q12である液放熱部流量Q12を増減する。
電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、例えば第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替える場合に、液温急変動防止制御を実行する。その液温急変動防止制御では、具体的に電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合に、先ず第2ウォータポンプ38に液放熱部流量Q12を減少させる。次に、その液放熱部流量Q12の減少後にその液放熱部流量Q12を増加させると共に第2の流量割合RT2を流路切替バルブ44に大きくさせる。
本実施形態の電子制御装置18は、そのように第2ウォータポンプ38に液放熱部流量Q12を減少させる際には、第2ウォータポンプ38を止めることで液放熱部流量Q12を減少させている。すなわち、本実施形態の液温急変動防止制御では、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、液放熱部302への第2液媒体の流入を第2ウォータポンプ38に一旦停止させ、その第2液媒体の流入停止後に液放熱部302への第2液媒体の流入を再開させると共に第2の流量割合RT2を流路切替バルブ44に大きくさせる。
この液温急変動防止制御について図5を用いて詳述する。図5は、本実施形態での液温急変動防止制御の実行により流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替えられる際のタイムチャートである。図5において実線は第1の流量割合RT1を示し、破線は第2の流量割合RT2を示し、二点鎖線は液放熱部流量Q12を示している。その二点鎖線で示す液放熱部流量Q12は、図5では、液温急変動防止制御の開始前を100%とした比率で表示されている。
図5においてta1時点は液温急変動防止制御の開始時点であるので、ta1時点よりも前では、流路切替バルブ44は第1切替状態となっている。従って、第1の流量割合RT1は100%であって、第2の流量割合RT2は0%である。すなわち、第2液循環回路16において第2液媒体は、図1の実線で示された経路に沿って循環している。
そして、ta1時点にて、電子制御装置18は第2ウォータポンプ38を暫定的に止めて、それにより、液放熱部302への第2液媒体の流入を第2ウォータポンプ38に停止させている。ta1時点からta2時点までの間においては、第2液媒体は第2液循環回路16にて図6に示すように循環しなくなるので、液放熱部流量Q12は零になっている。図6は図1と同様の回路図において、第2ウォータポンプ38が暫定的に止められたときの第2液媒体の流れを表した図である。
また、図5のta1時点からta2時点までの間において、電子制御装置18は、流路切替バルブ44が第1切替状態から第2切替状態へ切り替える。このとき、第1切替状態から第2切替状態への切替えは徐々に行われる必要はなく、段階的に行われて良い。
ta2時点では流路切替バルブ44は既に第2切替状態に切り替わっており、ta2時点にて、電子制御装置18は、第2ウォータポンプ38の作動を再開させている。従って、ta2時点以後においては、第1の流量割合RT1は0%であって、第2の流量割合RT2は100%となっている。すなわち、第2液循環回路16において第2液媒体は、図2の実線で示された経路に沿って循環している。
この図5のタイムチャートで説明した液温急変動防止制御では、第2ウォータポンプ38の停止中に、液放熱部302内の第2液媒体は冷媒蒸発部301を流れる冷媒によって冷やされるので、チラー入口液温Tchは図4の実線Lchcのように連続的に低下する。そして、ta1時点からta2時点までの時間間隔は一定であってもよいが、本実施形態では、第2ウォータポンプ38の作動を再開させる時点であるta2時点は、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLに基づいて定まる。
すなわち、電子制御装置18は上記温度差ΔTLを逐次取得しており、第2ウォータポンプ38の停止後には、その温度差ΔTLが予め定められた温度差閾値ΔTL1以下になったか否かを逐次判定する。そして、電子制御装置18は、その温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になってから、第2ウォータポンプ38の作動を再開させると共に第2の流量割合RT2をta1時点の前に比して大きくさせる。具体的には、その第2の流量割合RT2を100%にする。従って、図5のta2時点は、上記温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になった時点である。なお、温度差閾値ΔTL1は、チラー入口液温Tchが第2液加熱部温度TwLに十分に近づいたことを判定できるように実験的に予め定められている。
図7は、冷凍サイクル回路12を循環する冷媒のモリエル線図が図5のta1時点からta2時点にかけて如何に変化するかを示した図である。図7(a)は図5のta1時点の前におけるモリエル線図であり、図7(b)は図5のta2時点におけるモリエル線図であり、図7(c)は図5のta2時点の後におけるモリエル線図である。
図5のta1時点からta2時点にかけてチラー入口液温Tchは図4の実線Lchcのように連続的に低下するので、圧縮機24の吸入冷媒圧力は図7の矢印P12のように徐々に低下する。そして、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になってから第2ウォータポンプ38の作動が再開させられるので、図7(b)(c)を対比して判るように、第2ウォータポンプ38の作動再開の際に、圧縮機24の吸入冷媒圧力の変動が抑えられる。
上述したように、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、先ず第2ウォータポンプ38に液放熱部流量Q12を減少させ、その液放熱部流量Q12の減少後にその液放熱部流量Q12を増加させると共に第2の流量割合RT2を流路切替バルブ44に大きくさせる。従って、液放熱部流量Q12が暫定的に減少させられている間に、チラー入口液温Tchが、冷媒蒸発部301内を流れる冷媒による冷却によって次第に低下する。その結果、チラー入口液温Tchの急低下を回避することが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、液放熱部302への第2液媒体の流入を第2ウォータポンプ38に停止させ、その第2液媒体の流入停止後に液放熱部302への第2液媒体の流入を再開させると共に第2の流量割合RT2を流路切替バルブ44に大きくさせる。従って、第2ウォータポンプ38のオンオフという単純な制御で、液放熱部流量Q12を一時的に減少させることが可能である。また、第2ウォータポンプ38を止めない場合と比較して、チラー入口液温Tchの急低下を回避するという効果をより大きく得ることが可能である。
また、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、先ず第2ウォータポンプ38に液放熱部流量Q12を減少させる。そして、その液放熱部流量Q12の減少後には、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になってから、液放熱部流量Q12を増加させると共に第2の流量割合RT2を流路切替バルブ44に大きくさせる。従って、温度差ΔTLについての判定を行わない場合と比較して、チラー入口液温Tchの急低下を回避するという効果をより大きく得ることが可能である。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図8は、本実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。図8に示すように本実施形態の第2液循環回路16は、第1実施形態の第2液循環回路16と比較して更に、迂回流路50と第2流路切替バルブ52とを有している。この点が第1実施形態とは異なる。また、本実施形態では、後述するように流路切替バルブ44、52の制御も第1実施形態とは異なる。なお、本実施形態の説明では、流路切替バルブ44を第1流路切替バルブ44と呼ぶものとする。
迂回流路50は、チラー30の液放熱部302から流出した第2液媒体を両方の液加熱部40、42をバイパスさせて第2ウォータポンプ38へ戻すバイパス流路である。すなわち、迂回流路50は第2液循環回路16において第1液加熱部40および第2液加熱部42と並列に設けられており、迂回流路50の上流端は液放熱部302の媒体出口302bに接続され、迂回流路50の下流端は第2流路切替バルブ52の第1入口ポート52aに接続されている。これにより、迂回流路50は、第2液循環回路16で第1液加熱部40および第2液加熱部42を迂回させて第2液媒体を流す。
第1流路切替バルブ44は、第1実施形態では第1切替状態と第2切替状態との間で各入口ポート44a、44bの開度を連続的に変化させるが、本実施形態では第1切替状態と第2切替状態とに択一的に切り替わればよく、各入口ポート44a、44bの開度を連続的に変化させる機能を備えていなくても良い。
第2流路切替バルブ52は、第1流路切替バルブ44と同様の電動の三方弁である。具体的に第2流路切替バルブ52は、第1入口ポート52aと第2入口ポート52bと出口ポート52cとを有している。第2流路切替バルブ52の第1入口ポート52aは迂回流路50の下流端へ接続され、第2入口ポート52bは第2液加熱部42の媒体出口42bへ接続され、出口ポート52cは第1流路切替バルブ44の第2入口ポート44bへ接続されている。
そして、第2流路切替バルブ52は、電子制御装置18の制御より、出口ポート52cに対する第1入口ポート52aの開閉と第2入口ポート52bの開閉とを行う。詳細には、第2流路切替バルブ52は、第1入口ポート52aを出口ポート52cへ連通させる一方で第2入口ポート52bを閉塞する第1切替状態と、第1入口ポート52aを閉塞する一方で第2入口ポート52bを出口ポート52cへ連通させる第2切替状態とに択一的に切り替わる。
第2流路切替バルブ52がこのように構成されていることから、第1流路切替バルブ44および第2流路切替バルブ52は全体として、迂回流路50を開閉すると共に上述の第2の流量割合RT2を増減する流量割合調節装置として機能する。そして、その流量割合調節装置としての第1流路切替バルブ44および第2流路切替バルブ52は、液放熱部302から流出した第2液媒体を、第1液加熱部40と第2液加熱部42と迂回流路50とのうちの何れか一を介して第2ウォータポンプ38の吸入口38aへ流す。
具体的に、第2液循環回路16において第1流路切替バルブ44が第1切替状態になっている場合には、第2流路切替バルブ52が何れの切替状態になっていても、第2液媒体は、図8の実線で示された経路に沿って循環する一方で、破線で示された経路には循環しない。すなわち、流量割合調節装置としての流路切替バルブ44、52は、第2液媒体を第1液加熱部40へ流すが、第2液加熱部42および迂回流路50へは流さない。
また、図9に示すように、第1流路切替バルブ44が第2切替状態になり且つ第2流路切替バルブ52が第1切替状態になっている場合には、第2液媒体は、図9の実線で示された経路に沿って循環する一方で、破線で示された経路には循環しない。すなわち、流路切替バルブ44、52は、第2液媒体を迂回流路50へ流すが、第1液加熱部40および第2液加熱部42へは流さない。図9は、図8と同様の回路図において、第1流路切替バルブ44が第2切替状態であり且つ第2流路切替バルブ52が第1切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。
また、図10に示すように、第1流路切替バルブ44が第2切替状態になり且つ第2流路切替バルブ52も第2切替状態になっている場合には、第2液媒体は、図10の実線で示された経路に沿って循環する一方で、破線で示された経路には循環しない。すなわち、流路切替バルブ44、52は、第2液媒体を第2液加熱部42へ流すが、第1液加熱部40および迂回流路50へは流さない。図10は、図8と同様の回路図において、第1流路切替バルブ44が第2切替状態であり且つ第2流路切替バルブ52も第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。
電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、例えば第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替える場合に、液温急変動防止制御を実行する。但し、その液温急変動防止制御の具体的内容が第1実施形態とは異なる。すなわち、その液温急変動防止制御では、具体的に電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において第1および第2流路切替バルブ44、52に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる場合に、第1および第2流路切替バルブ44、52に先ず迂回流路50を開かせる。そして、電子制御装置18は、その迂回流路50を開かせた後に、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが予め定められた温度差閾値ΔTL1以下になってから、第2流路切替バルブ52に迂回流路50を閉じさせると共に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる。
また、液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる場合とは、言い換えれば上述の第2の流量割合RT2を大きくさせる場合であるので、次のように表現できる。すなわち、液温急変動防止制御では、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において第1および第2流路切替バルブ44、52に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合に、第1および第2流路切替バルブ44、52に先ず迂回流路50を開かせる。そして、電子制御装置18は、その迂回流路50を開かせた後に、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが予め定められた温度差閾値ΔTL1以下になってから、第2流路切替バルブ52に迂回流路50を閉じさせると共に第2の流量割合RT2を大きくさせる。なお、本実施形態で用いられる温度差閾値ΔTL1は第2実施形態で用いられる温度差閾値ΔTL1と同じで良い。
この液温急変動防止制御について図11を用いて詳述する。図11は、本実施形態での液温急変動防止制御の実行中においてチラー30の液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量を示したタイムチャートである。図11において二点鎖線は、放熱部302へ流入する第2液媒体の全流量Q12を示し、実線は、第1液加熱部40から液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量Q1を示し、破線は、第2液加熱部42から液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量Q2を示し、一点鎖線は、迂回流路50から液放熱部302へ流入する第2液媒体の流量Qbpを示している。
図11においてta1時点は液温急変動防止制御の開始時点であるので、ta1時点よりも前では、図8に示すように第1流路切替バルブ44が第1切替状態になっているので、2つの液加熱部40、42のうち第1液加熱部40だけが第2液循環回路16において第2液媒体を加熱している。このとき、第2流路切替バルブ52は何れの切替状態であっても良いが、本実施形態では第1切替状態になっている。
従って、図11に示すようにta1時点よりも前では、第2液媒体は、第1液加熱部40から液放熱部302へ流入するが、第2液加熱部42および迂回流路50から液放熱部302へは流入しない。
そして、ta1時点にて、電子制御装置18は、図9に示すように第1流路切替バルブ44を第1切替状態から第2切替状態へ切り替え、第2流路切替バルブ52を第1切替状態のまま維持する。これにより迂回流路50がta1時点にて開かれ、ta1〜ta2時点では、第2液媒体は、迂回流路50から液放熱部302へ流入するが、第1液加熱部40および第2液加熱部42から液放熱部302へは流入しなくなる。なお、第1流路切替バルブ44の第1切替状態から第2切替状態への切替えは徐々に行われる必要はなく、段階的に行われて良い。
また、ta1〜ta2時点では、第2液循環回路16を循環する第2液媒体は何れの液加熱部40、42にも加熱されず、冷媒蒸発部301を流れる冷媒によって冷やされるので、チラー入口液温Tchは図4の実線Lchcのように連続的に低下する。すなわち、チラー入口液温Tchが第2液加熱部温度TwLに近づくように変化する。
次に、図11のta2時点にて、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になっている。ここで、電子制御装置18はその温度差ΔTLを逐次取得しており、迂回流路50を開かせた後には、その温度差ΔTLが予め定められた温度差閾値ΔTL1以下になったか否かを逐次判定している。
そして、電子制御装置18は、その温度差ΔTLが温度差閾値ΔTL1以下になってから、図10に示すように第2流路切替バルブ52に迂回流路50を閉じさせると共に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる。要するに、電子制御装置18は、第1流路切替バルブ44を第2切替状態のまま維持しつつ、第2流路切替バルブ52を第1切替状態から第2切替状態へ切り替える。これにより、ta2時点以降では、第2液媒体は、第2液加熱部42から液放熱部302へ流入するが、第1液加熱部40および迂回流路50から液放熱部302へは流入しなくなる。
なお、本実施形態でも、冷凍サイクル回路12を循環する冷媒のモリエル線図は図7のように変化する。また、本実施形態でも電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において第1および第2流路切替バルブ44、52に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる場合には、その圧縮機24を止めることなく、圧縮機24の作動を継続させつつ液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる。
上述したように、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において第1および第2流路切替バルブ44、52に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる場合、すなわち第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替えさせる場合に、第1および第2流路切替バルブ44、52に先ず迂回流路50を開かせる。そして、電子制御装置18は、その迂回流路50を開かせた後に、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが予め定められた温度差閾値ΔTL1以下になってから、第2流路切替バルブ52に迂回流路50を閉じさせると共に液放熱部302と第2液加熱部42との間での第2液媒体の循環を開始させる。従って、迂回流路50が開かれている間に第1および第2液加熱部40、42による第2液媒体の加熱が抑えられ、チラー入口液温Tchが、冷媒蒸発部301内を流れる冷媒による冷却によって次第に低下する。その結果、チラー入口液温Tchの急低下を回避することが可能である。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図12は、本実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。図12に示すように本実施形態の熱交換システム10は、第1実施形態の熱交換システム10と比較して更に、送風装置54を備えている。この点が第1実施形態とは異なる。また、本実施形態では、後述するように流路切替バルブ44の制御も第1実施形態とは異なる。
送風装置54は、送風装置54のファン回転数が電子制御装置18によって制御される電動送風機である。そして、送風装置54の送風量は、そのファン回転数が高くなるほど大きくなる。送風装置54は、第2液加熱部42に対して矢印ARf(図14参照)のように外気を送風する。すなわち、送風装置54は、第2液加熱部42で第2液媒体と熱交換させられる熱交換流体としての外気を流す流体流通装置である。
第2液加熱部42には第1実施形態と同様に外気が導入される。すなわち、第2液加熱部42は、その第2液加熱部42を通過する外気と第2液媒体とを熱交換させることにより、その第2液媒体を加熱する。但し、本実施形態では、車両の走行によってではなく送風装置54の送風によって外気が第2液加熱部42に導入されるようになっている。例えば、送風装置54が送風を停止すれば外気は第2液加熱部42に流れず、第2液加熱部42は熱交換しなくなる。
電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、例えば第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替える場合に、液温急変動防止制御を実行する。但し、その液温急変動防止制御の具体的内容が第1実施形態とは異なる。すなわち、その液温急変動防止制御では、具体的に電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合に、その第2の流量割合RT2を大きくさせた後に、第2液加熱部42を通過する外気の流量を送風装置54の制御により徐々に増加させる。
この液温急変動防止制御について図13を用いて詳述する。図13は、本実施形態での液温急変動防止制御の実行中において送風装置54の送風量を示したタイムチャートである。
図13においてta1時点は液温急変動防止制御の開始時点であるので、ta1時点よりも前では、図12に示すように流路切替バルブ44が第1切替状態になっている。そのため、2つの液加熱部40、42のうち第1液加熱部40だけが第2液循環回路16において第2液媒体を加熱している。
従って、図13のta1時点よりも前では、第2液媒体は、図12に示すように、第1液加熱部40から液放熱部302へ流入するが、第2液加熱部42から液放熱部302へは流入しない。また、図13のta1時点よりも前から、電子制御装置18は送風装置54を停止させている。
図13のta1時点にて、電子制御装置18は、図14に示すように流路切替バルブ44を第1切替状態から第2切替状態へ切り替える。これによりta1時点よりも後では、第2液媒体は、第2液加熱部42から液放熱部302へ流入するが、第1液加熱部40から液放熱部302へは流入しなくなる。なお、図14は、図12と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。また、流路切替バルブ44の第1切替状態から第2切替状態への切替えは徐々に行われる必要はなく、段階的に行われて良い。
図13のta1’時点は、ta1時点から僅かに時間経過した時点であり、電子制御装置18は、送風装置54の送風をta1’時点から開始させている。すなわち、ta1’時点から、第2液加熱部42を通過する外気の流量である送風装置54の送風量を、送風装置54の制御により徐々に増加させている。言い換えれば、その送風量をta1’時点からta2時点までの間で連続的に増加させている。従って、図13のta1’時点からta2時点までの間では、送風装置54の送風量の増加に従って第2液加熱部42の熱交換量が大きくなっていく。
次に、図13のta2時点にて、送風装置54の回転数が定常運転状態における所定回転速度に到達し、ta2時点からは、送風装置54の送風量が一定に維持されている。
上述したように、本実施形態によれば、電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において流路切替バルブ44に第2の流量割合RT2を大きくさせる場合には、その第2の流量割合RT2を大きくさせた後に、第2液加熱部42を通過する外気の流量を徐々に増加させる。従って、送風装置54が外気を送風する送風量の増加に従って第2液加熱部42の熱交換量が徐々に大きくなると共にチラー入口液温Tchが徐々に低下していくので、チラー入口液温Tchの急低下を回避することが可能である。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第4実施形態と異なる点を主として説明する。
図15は、本実施形態の熱交換システム10の全体構成を示した回路図であって、第4実施形態の図12に相当する図である。図15に示すように本実施形態の熱交換システム10は送風装置54(図12参照)を備えず、第3液循環回路60と第3ウォータポンプ62と第3回路熱交換部64と第3液加熱部66とを備えている。この点が第4実施形態とは異なる。
第3液循環回路60は、第3液加熱部66の熱を第2液加熱部42内の第2液媒体へ移動させるための液循環回路である。第3液循環回路60には、第3ウォータポンプ62と第3回路熱交換部64と第3液加熱部66とが環状に連結されて設けられており、例えば不凍液である第3液媒体が循環する。すなわち、第3ウォータポンプ62の吐出口62bは第3回路熱交換部64の媒体入口64aに接続され、第3回路熱交換部64の媒体出口64bは第3液加熱部66の媒体入口66aに接続され、第3液加熱部66の媒体出口66bは第3ウォータポンプ62の吸入口62aに接続されている。
第3ウォータポンプ62は、電子制御装置18(図1参照)によって回転数が制御される電動ポンプであり、第3液循環回路60において第3液媒体を循環させる。例えば、第3ウォータポンプ62の回転数が高くなるほど、第3液循環回路60において循環する第3液媒体の流量すなわち第3回路熱交換部64へ流入する第3液媒体の流量が増加する。
具体的に、第3ウォータポンプ62は、吸入口62aと吐出口62bとを有し、吸入口62aから第3ウォータポンプ62内に第3液媒体を吸い込むと共に、その吸い込んだ第3液媒体を吐出口62bから吐出する。
第3回路熱交換部64は、第2液加熱部42と一体に構成され、その第3回路熱交換部64および第2液加熱部42は1つの熱交換器を構成している。従って、第2液加熱部42は、第4実施形態とは異なり、第2液加熱部42内の第2液媒体を、外気とではなく第3回路熱交換部64内の第3液媒体と熱交換させる。すなわち、本実施形態において第2液媒体と熱交換させられる熱交換流体は、外気ではなく第3液媒体である。
第3回路熱交換部64は、第3ウォータポンプ62から第3液媒体が流入する媒体入口64aと、第3液媒体が流出する媒体出口64bとを有している。そして、第3回路熱交換部64は、第2液加熱部42を流れる第2液媒体と第3回路熱交換部64を流れる第3液媒体とを熱交換させることにより、その第3液媒体を放熱させる。そして、第3回路熱交換部64は、その熱交換後の第3液媒体を媒体出口64bから流出させる。
第3液加熱部66は、第1液加熱部40よりも低温の熱源である。第3液加熱部66は、第3回路熱交換部64から第3液媒体が流入する媒体入口66aと、第3液媒体が流出する媒体出口66bとを有している。
第3液加熱部66は、第3液加熱部66自体が発熱するので、媒体入口66aから流入し第3液加熱部66内を流れる第3液媒体を第3液加熱部66の熱によって加熱する。それと共に、第3液加熱部66は、その加熱した第3液媒体を媒体出口66bから第3ウォータポンプ62の吸入口62aへ流出させる。
本実施形態では、第3ウォータポンプ62が、熱交換流体としての第3液媒体を流す流体流通装置である。電子制御装置18は、圧縮機24の作動中において、例えば第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ切り替える場合に、第4実施形態と同様に液温急変動防止制御を実行する。但し、その液温急変動防止制御では、送風装置54(図12参照)に替えて第3ウォータポンプ62が流体流通装置として制御される。
この液温急変動防止制御について図16を用いて詳述する。図16は、本実施形態での液温急変動防止制御の実行中において送風装置54の送風量を示したタイムチャートである。
図16においてta1時点は液温急変動防止制御の開始時点であるので、ta1時点よりも前では、図15に示すように流路切替バルブ44が第1切替状態になっている。そのため、2つの液加熱部40、42のうち第1液加熱部40だけが第2液循環回路16において第2液媒体を加熱している。
従って、図16のta1時点よりも前では、第2液媒体は、図15に示すように、第1液加熱部40から液放熱部302へ流入するが、第2液加熱部42から液放熱部302へは流入しない。また、図16のta1時点よりも前から、電子制御装置18は第3ウォータポンプ62を停止させている。
図16のta1時点にて、電子制御装置18は、図17に示すように流路切替バルブ44を第1切替状態から第2切替状態へ切り替える。これによりta1時点よりも後では、第2液媒体は、第2液加熱部42から液放熱部302へ流入するが、第1液加熱部40から液放熱部302へは流入しなくなる。なお、図17は、図15と同様の回路図において、流路切替バルブ44が第2切替状態であるときの第2液媒体の流れを表した図である。
図16のta1’時点は、ta1時点から僅かに時間経過した時点であり、電子制御装置18は、第3ウォータポンプ62をta1’時点から稼働させ始めている。すなわち、ta1’時点から、第3ウォータポンプ62の吐出量を、第3ウォータポンプ62の制御により徐々に増加させている。言い換えれば、その第3ウォータポンプ62の吐出量をta1’時点からta2時点までの間で連続的に増加させている。従って、図16のta1’時点からta2時点までの間では、第3ウォータポンプ62の吐出量の増加に従って第2液加熱部42の熱交換量が大きくなっていく。
次に、図16のta2時点にて、第3ウォータポンプ62の回転数が定常運転状態における所定回転速度に到達し、ta2時点からは、第3ウォータポンプ62の吐出量が一定に維持されている。
本実施形態では、前述の第4実施形態と共通の構成から奏される効果を第4実施形態と同様に得ることができる。なお、本実施形態では、第2液加熱部42における熱源は外気から第3液媒体に置き換わっているので、第2液加熱部温度TwLとは、例えば第2液加熱部42における熱源の温度すなわち第3回路熱交換部64で熱交換される前の第3液媒体の温度である。
(他の実施形態)
(1)上述の第2実施形態において、電子制御装置18は図5のta1〜ta2時点において第2ウォータポンプ38を一時的に停止させているが、第2ウォータポンプ38を完全には停止させずに、ポンプ回転数を低下させることで液放熱部流量Q12を一時的に減少させるだけであっても差し支えない。
(2)上述の第4実施形態において、図13のta1’時点はta1時点よりも後の時点であるが、送風装置54の送風開始時点は流路切替バルブ44の第1切替状態から第2切替状態への切替え時点と同時であってもよいので、図13のta1’時点はta1時点と同じ時点であっても差し支えない。
(3)上述の各実施形態において、電子制御装置18は、第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第1液加熱部40から第2液加熱部42へ液温急変動防止制御の実行により切り替える際には、圧縮機24を止めることなく圧縮機24の作動を継続させる。このとき、電子制御装置18は、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが縮小するほど圧縮機24の回転数を上昇させてもよい。そのようにすれば、圧縮機24の回転数を一定に維持している場合と比較してより確実に、車室内の暖房効果の変動を抑えてその暖房効果を維持することが可能となる。
また、上述の第1実施形態においては、電子制御装置18は、第2液循環回路16で第2液媒体を加熱する熱源を第2液加熱部42から第1液加熱部40へ液温急変動防止制御の実行により切り替える際にも、圧縮機24を止めることなく圧縮機24の作動を継続させる。このとき、電子制御装置18は、第1液加熱部温度TwHとチラー入口液温Tchとの温度差ΔTHが縮小するほど圧縮機24の回転数を低下させてもよい。そのようにすれば、圧縮機24の回転数を一定に維持している場合と比較してより確実に、車室内の暖房効果の変動を抑えてその暖房効果を維持することが可能となる。
(4)上述の第1実施形態では、液温急変動防止制御において、第2の流量割合RT2は、チラー入口液温Tchと第2液加熱部温度TwLとの温度差ΔTLが縮小するほど大きくされるが、そのように第2の流量割合RT2を変化させるために、例えば電子制御装置18は、その温度差ΔTLに基づくフィードバック制御によって流路切替バルブ44を作動させても差し支えない。また、第1の流量割合RT1の変化ついてもこれと同様である。
(5)上述の各実施形態では、第1液加熱部40は例えば走行用モータに電気的に接続されたインバータとされているが、インバータに限らず、車両に搭載される水冷インタークーラ、バッテリ、またはエンジン等であっても差し支えない。
(6)上述の第1実施形態において、第2液加熱部42の温度TwLとは、例えば熱交換前の外気の温度であるとされているが、それに限定されるものではない。例えば図2に示すように、第2液循環回路16は、液放熱部302の媒体出口302bから流出した第2液媒体の流れが第1液加熱部40の媒体入口40aと第2液加熱部42の媒体入口42aとへ分岐される入口側分岐点16aを有している。上記の第2液加熱部42の温度TwLとは、第2液循環回路16のうちでその入口側分岐点16aから第2液加熱部42を経て流路切替バルブ44の第2入口ポート44bに至る流路の何れかの箇所で検出される第2液媒体の温度であっても差し支えない。このことは、第2〜4実施形態においても同様である。
(7)上述の第1実施形態において、第1液加熱部40の温度TwHとは、例えばインバータ自体の温度であるとされているが、それに限定されるものではない。例えば、その第1液加熱部40の温度TwHとは、図3に示す第2液循環回路16のうちで入口側分岐点16aから第1液加熱部40を経て流路切替バルブ44の第1入口ポート44aに至る流路の何れかの箇所で検出される第2液媒体の温度であっても差し支えない。このことは、第2〜5実施形態においても同様である。
(8)上述の第5実施形態において、第2液加熱部42の温度TwLとは、例えば第3回路熱交換部64で熱交換される前の第3液媒体の温度であるとされているが、それに限定されるものではない。例えば、その第2液加熱部42の温度TwLとは、図15に示す第2液循環回路16のうちで入口側分岐点16aから第2液加熱部42を経て流路切替バルブ44の第2入口ポート44bに至る流路および第2液加熱部42内の何れかの箇所で検出される第2液媒体の温度であっても差し支えない。或いは、その第2液加熱部42の温度TwLとは、第3液循環回路60、第3回路熱交換部64内、および第3液加熱部66内の何れかの箇所で検出される第3液媒体の温度であっても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 熱交換システム
12 冷凍サイクル回路
16 第2液循環回路(液循環回路)
18 電子制御装置(制御部)
24 圧縮機
40 第1液加熱部
42 第2液加熱部
44 流路切替バルブ(流量割合調節装置)
301 冷媒蒸発部
302 液放熱部

Claims (11)

  1. 冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)と該冷媒を減圧する減圧部(28)と該冷媒に吸熱させ該冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)と該冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
    液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(302a)と前記液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、前記冷媒蒸発部を流れる冷媒と前記液媒体とを熱交換させることにより該液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(40a)と前記液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(42a)と前記液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
    前記液放熱部へ流入する前記液媒体の全流量のうち前記第2液加熱部から流入する前記液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44)と、
    制御部(18)とを備え、
    前記第1液加熱部は、前記第2液加熱部よりも前記液媒体を高温にまで加熱するものであり、
    前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が縮小するほど前記流量割合を大きくさせることを特徴とする熱交換システム。
  2. 冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)と該冷媒を減圧する減圧部(28)と該冷媒に吸熱させ該冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)と該冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
    液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(302a)と前記液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、前記冷媒蒸発部を流れる冷媒と前記液媒体とを熱交換させることにより該液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(40a)と前記液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(42a)と前記液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
    前記液循環回路において前記第1液加熱部および前記第2液加熱部と並列に設けられ、前記第1液加熱部および前記第2液加熱部を迂回させて前記液媒体を流す迂回流路(50)と、
    該迂回流路を開閉すると共に、前記液放熱部へ流入する前記液媒体の全流量のうち前記第2液加熱部から流入する前記液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44、52)と、
    制御部(18)とを備え、
    前記第1液加熱部は、前記第2液加熱部よりも前記液媒体を高温にまで加熱するものであり、
    前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記流量割合調節装置に前記迂回流路を開かせた後に、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が予め定められた温度差閾値(ΔTL1)以下になってから、前記流量割合調節装置に前記迂回流路を閉じさせると共に前記流量割合を大きくさせることを特徴とする熱交換システム。
  3. 冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)と該冷媒を減圧する減圧部(28)と該冷媒に吸熱させ該冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)と該冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
    液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(302a)と前記液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、前記冷媒蒸発部を流れる冷媒と前記液媒体とを熱交換させることにより該液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(40a)と前記液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(42a)と前記液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
    前記液循環回路において前記第1液加熱部および前記第2液加熱部と並列に設けられ、前記第1液加熱部および前記第2液加熱部を迂回させて前記液媒体を流す迂回流路(50)と、
    該迂回流路を開閉すると共に、前記液放熱部へ流入する前記液媒体の全流量のうち前記第2液加熱部から流入する前記液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44、52)と、
    制御部(18)とを備え、
    前記第1液加熱部は、前記第2液加熱部よりも前記液媒体を高温にまで加熱するものであり、
    前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記液放熱部と前記第2液加熱部との間での前記液媒体の循環を開始させる場合には、前記流量割合調節装置に前記迂回流路を開かせた後に、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が予め定められた温度差閾値(ΔTL1)以下になってから、前記流量割合調節装置に前記迂回流路を閉じさせると共に前記液放熱部と前記第2液加熱部との間での前記液媒体の循環を開始させることを特徴とする熱交換システム。
  4. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記液放熱部と前記第2液加熱部との間での前記液媒体の循環を開始させる場合には、該圧縮機の作動を継続させつつ前記液放熱部と前記第2液加熱部との間での前記液媒体の循環を開始させることを特徴とする請求項に記載の熱交換システム。
  5. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記液放熱部と前記第2液加熱部との間での前記液媒体の循環を開始させる場合には、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が縮小するほど前記圧縮機の回転数を上昇させることを特徴とする請求項またはに記載の熱交換システム。
  6. 冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)と該冷媒を減圧する減圧部(28)と該冷媒に吸熱させ該冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)と該冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
    液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(302a)と前記液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、前記冷媒蒸発部を流れる冷媒と前記液媒体とを熱交換させることにより該液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(40a)と前記液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(42a)と前記液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
    前記液放熱部へ流入する前記液媒体の全流量のうち前記第2液加熱部から流入する前記液媒体の流量が占める流量割合(RT2)を増減する流量割合調節装置(44)と、
    前記液放熱部へ流入する前記液媒体の流量である液放熱部流量を増減する流量増減装置(38)と、
    制御部(18)とを備え、
    前記第1液加熱部は、前記第2液加熱部よりも前記液媒体を高温にまで加熱するものであり、
    前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記圧縮機の作動を継続させつつ、前記流量増減装置に前記液放熱部流量を減少させ、該液放熱部流量の減少後に該液放熱部流量を増加させると共に前記流量割合を前記流量割合調節装置に大きくさせることを特徴とする熱交換システム。
  7. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記圧縮機の作動を継続させつつ、前記液放熱部への前記液媒体の流入を前記流量増減装置に停止させ、該液媒体の流入停止後に前記液放熱部への前記液媒体の流入を再開させると共に前記流量割合を前記流量割合調節装置に大きくさせることを特徴とする請求項に記載の熱交換システム。
  8. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記圧縮機の作動を継続させつつ、前記流量増減装置に前記液放熱部流量を減少させ、該液放熱部流量の減少後には、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が予め定められた温度差閾値(ΔTL1)以下になってから、前記液放熱部流量を増加させると共に前記流量割合を前記流量割合調節装置に大きくさせることを特徴とする請求項またはに記載の熱交換システム。
  9. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)と前記第2液加熱部の温度(TwL)との差(ΔTL)が縮小するほど前記圧縮機の回転数を上昇させることを特徴とする請求項1、2、6、7、8のいずれか1つに記載の熱交換システム。
  10. 冷媒を放熱させる冷媒放熱部(261)と該冷媒を減圧する減圧部(28)と該冷媒に吸熱させ該冷媒を蒸発させる冷媒蒸発部(301)と該冷媒蒸発部から流出した冷媒を圧縮してから吐出する圧縮機(24)とを有する冷凍サイクル回路(12)と、
    液媒体が循環する液循環回路(16)に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(302a)と前記液媒体が流出する媒体出口(302b)とを有し、前記冷媒蒸発部を流れる冷媒と前記液媒体とを熱交換させることにより該液媒体を放熱させる液放熱部(302)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(40a)と前記液媒体が流出する媒体出口(40b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第1液加熱部(40)と、
    前記液循環回路に設けられ、前記液媒体が流入する媒体入口(42a)と前記液媒体が流出する媒体出口(42b)とを有し、前記液媒体を加熱すると共に該加熱した液媒体を前記液放熱部へ流出させる第2液加熱部(42)と、
    前記液放熱部へ流入する前記液媒体の全流量のうち前記第1液加熱部から流入する前記液媒体の流量が占める流量割合(RT1)を増減する流量割合調節装置(44)と、
    制御部(18)とを備え、
    前記第1液加熱部は、前記第2液加熱部よりも前記液媒体を高温にまで加熱するものであり、
    前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記第1液加熱部の温度(TwH)と前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)との差(ΔTH)が縮小するほど前記流量割合を大きくさせることを特徴とする熱交換システム。
  11. 前記制御部は、前記圧縮機の作動中において前記流量割合調節装置に前記流量割合を大きくさせる場合には、前記第1液加熱部の温度(TwH)と前記液放熱部の媒体入口における前記液媒体の温度(Tch)との差(ΔTH)が縮小するほど前記圧縮機の回転数を低下させることを特徴とする請求項10に記載の熱交換システム。
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