JP6582282B2 - 画像彫刻装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状等の被彫刻媒体を画像彫刻する画像彫刻装置に関する。
従来、シート状やカード状等の被彫刻媒体に画像彫刻を施して偽造防止や美的付加価値の付与に用いられる画像彫刻装置が知られている(例えば、特許文献1)。
このような画像彫刻装置は、画像データを電気信号に変換した画像信号に基づいて彫刻針を振動させ、この振動する彫刻針により微細彫刻を行なうものである。この微細彫刻により写真や図形等の画像をクレジットカードなどの媒体上に生成することができる。
かかる装置は、振動発生部と振動伝達部と彫刻針とを備えている。
振動発生部は、永久磁石及び電磁石からなり、画像データに基づく電気信号に応じて振動を発生し、例えば振動伝達部を介して彫刻針に振動を伝達する。
しかし、彫刻のために伝達された振動により不要な振動が継続して彫刻動作を阻害し、微細彫刻に影響するという問題があった。
特開2002−86993号公報
解決しようとする問題点は、彫刻のために伝達された振動により不要な振動が継続して彫刻動作を阻害し、微細彫刻に影響する点である。
本発明は、彫刻のために伝達された振動による不要な振動を抑制し、より正確な微細彫刻を可能とするため、永久磁石及び電磁石を用いた振動発生部と、前記振動発生部に振動伝達部を介して振動伝達可能に結合された彫刻針とを備え、前記振動発生部の発生振動により前記振動伝達部を介して前記彫刻針を振動させ被彫刻媒体の表面に微細彫刻を施す彫刻装置であって、前記振動伝達部に、前記振動発生部から前記彫刻針への振動伝達を許容しながら不要な振動を抑制するダンピング機構を接合し、前記ダンピング機構は、前記振動伝達部側に接合し振動伝達を許容しながら当接する当接部材を備え、前記振動伝達部側に前記彫刻針を支持するスタイラスホルダを備え、前記当接部材と前記スタイラスホルダとは、平坦な面で接合されたことを特徴とする。
本発明の画像彫刻装置は、上記構成であるから、ダンピング機構により振動発生部及び彫刻針間での振動伝達の追従性を保持することができ、被彫刻媒体の表面に微細彫刻を正確に行わせることができる。
画像彫刻装置の一部透視斜視図である。(実施例1) スタイラス支持駆動部を示す要部斜視図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の斜視図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の正面図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の右側面図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の左側面図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の平面図である。(実施例1) ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の下面図である。(実施例1) ダンピング機構とスタイラスとの関係の要部拡大側面図である。(実施例1) ダンピング機構とスタイラスとの関係のスタイラスバネホルダを省略した要部拡大側面図である。(実施例1) 固体例1である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。(実施例1) 固体例2である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。(実施例1) 固体例3である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。(実施例1) 固体例4である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。(実施例1) 固体例5である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。(実施例1) スタイラス支持駆動部の振幅特性を示し、(A)は、固体例1を用いた結果のグラフ、(B)は、固体例3を用いた結果のグラフである。(実施例1) 固体例1の振動発生部を用いたダンピング機構を有さないスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1) 固体例1の振動発生部を用いた相対的に短い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1) 固体例1の振動発生部を用いた相対的に長い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1) 固体例3の振動発生部を用いたダンピング機構を有さないスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1) 固体例3の振動発生部を用いた相対的に短い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1) 固体例3の振動発生部を用いた相対的に長い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、帰還型発信回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。(実施例1)
伝達された振動の継続を抑制し、より正確な微細彫刻を可能にするという目的を、振動伝達部に、振動発生部から彫刻針への振動伝達を許容しながら不要な振動を抑制するダンピング機構を接合したことで実現した。
前記ダンピング機構は、前記振動伝達部側に接合し振動伝達を許容しながら当接する当接部材でもよい。
前記振動伝達部側に前記彫刻針を支持するスタイラスホルダを備え、前記当接部材は、前記スタイラスホルダに接合されてもよい。
前記当接部材は、前記固定側に対し圧縮バネにより付勢され前記接合が弾接であってもよい。
前記当接部材は、前記スタイラスホルダの振動伝達方向に沿って面が配置されたL字状の板バネにより前記固定側に支持され、前記板バネのL字状の一方側は、前記固定側に固定され、同L字状の他方側は、前記当接部材と前記圧縮バネとの間に固定されてもよい。
[画像彫刻装置]
図1は、画像彫刻装置の一部透視斜視図である。なお、以下の説明において、X軸方向とは、装置を正面から見た左右方向であり用紙セット台の往復移動方向、Y軸方向とは、装置を正面から見た奥行き方向であり用紙セット台の往復移動方向に直交する彫刻ヘッドの移動方向、Z軸方向とは、水平状態に設置した装置の上下方向であり、彫刻ヘッドの往復彫刻動作方向を意味する。上下とは、水平状態に設置した装置の上下、左右とは装置を正面から見た左右を意味する。
図1のように、画像彫刻装置1は、制御装置等が格納されている装置本体(図示省略)の上部に彫刻機構部3が取り付けられ、彫刻機構部3のベースパネル5上に用紙セット台7及び彫刻ヘッド9が備えられている。
前記用紙セット台7は、微細彫刻のために被彫刻媒体をセットするものである。この用紙セット台7は、X軸駆動機構8上に取り付けられ、彫刻ヘッド9の彫刻針に対しX軸方向に往復平面駆動されるものである。用紙セット台7は、彫刻ヘッド9の動作との関係で被彫刻媒体に彫刻ができればよく、XY軸方向それぞれに往復平面駆動制御させることもでき、Y軸方向にのみ往復平面駆動制御させることもできる。
前記彫刻ヘッド9は、Y軸駆動機構11及びZ軸駆動機構13に連動結合され、Y軸方向及びZ軸方向に往復駆動制御されるものである。
この彫刻ヘッド9には、スタイラス支持駆動部15が設けられている。
[スタイラス支持駆動部]
図2は、スタイラス支持駆動部を示す要部斜視図、図3は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の斜視図、図4は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の正面図、図5は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の右側面図、図6は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の左側面図、図7は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の平面図、図8は、ソレノイドベースを省略したスタイラス支持駆動部の下面図である。
スタイラス支持駆動部15の基本的な構成は、特開2009-207955号公報などに記載されている構造とほぼ同様である。
すなわち、図2〜図8のように、スタイラス支持駆動部15は、ソレノイド17とスタイラス(彫刻針)19とを備えている。
ソレノイド17は、振動発生部を構成し、電磁石21を用いており、フレーム23に固定された永久磁石25側に対して電磁石21側がフローティング支持されている。このフローティング支持は、図4の正面側から見て4箇所のばね27a、27b、27c、27dにより行なわれている。永久磁石25側及び電磁石21側間の電気信号による電磁制御作用とばね27a、27b、27c、27dとの作用とにより電磁石21側が、永久磁石25側に対して微小に揺動振動回転する。
電磁石21側の可動子29には、ピン支持ブロック31が設けられ、このピン支持ブロック31に振動伝達部としての支持ピン33の上端部が支持されている。
フレーム23は、ソレノイドベース35に締結固定され、永久磁石25及び電磁石21がソレノイドベース35上に支持されている。ソレノイドベース35は、材質A7075などによって形成され、矩形の貫通口35aを備えている。貫通口35aに支持ピン33の下端部が臨み、この支持ピン33の下端部に、振動伝達部としてのスタイラスホルダ37が取り付けられている。スタイラスホルダ37は、材質A7075などによって矩形状のブロックに形成され、ソレノイドベース35の貫通口35aから下方へ突出配置されている。スタイラスホルダ37の下端部には、前記スタイラス(彫刻針)19が固定されている。
スタイラスホルダ37は、スタイラスバネホルダ39に対し上下の板バネであるスタイラスバネ上41a、スタイラスバネ下41bにより上下振動可能に支持されている。スタイラスバネホルダ39は、材質A7075などによってブロック状に形成され、ソレノイドベース35の下面にねじ止めされている。スタイラスバネホルダ39には、後述する圧縮バネを配置する貫通孔(図示せず。)が形成されている。この貫通孔は、図4の正面から見てその軸心がスタイラスホルダ37の上下振動方向に直交するように貫通している。
スタイラスバネ上41a、スタイラスバネ下41bは、例えば、材質C1720P−1/2Hなどで形成されている。スタイラスバネ上41a、スタイラスバネ下41bの板厚は、t=0.2mmであり、時効硬化処理が施されている。
かかる構成によりスタイラスホルダ37は、支持ピン33からスタイラス19へ振動を伝達する。したがって、ソレノイド17に振動伝達部を介してスタイラス19が支持された構成となっている。
かかる構成により、ソレノイド17の発生振動により可動子29、ピン支持ブロック31、支持ピン33、及びスタイラスホルダ37を介してスタイラス19を微小振動させることができる。
この微小振動は、画像彫刻信号が帰還型発信回路によりソレノイド17に入力されることで発生する。この入力により電磁石21のコイルへの通電の切り換えが画像彫刻信号に基づいて制御される。つまり、画像データを電気信号に変換した信号に基づいてスタイラス19を振動させ、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の動作と共に、スタイラス19によりシート状又は薄板状の被彫刻媒体の表面に微細彫刻することができる。
[ダンピング機構]
図9は、ダンピング機構とスタイラスとの関係の要部拡大側面図、図10は、ダンピング機構とスタイラスとの関係のスタイラスバネホルダを省略した要部拡大側面図である。
図9、図10のように、スタイラスバネホルダ39には、ダンピング機構43が取り付けられている。ダンピング機構43は、振動伝達部であるスタイラスホルダ37に接合され、ソレノイド17からスタイラス19への振動伝達を許容しながら当接して不要な振動を抑制する機能を有する。
本実施例において、ダンピング機構43は、スタイラスホルダ37側に振動伝達を許容しながら当接する当接部材45を備えている。当接部材45は、樹脂、例えば材質MC703HLなどにより断面円形に形成され前面が平坦面となっている。この当接部材45の平坦な前面が、スタイラスホルダ37の平坦な右側面に当接している。なお、当接部材45は、スタイラスホルダ37を制振できればよく、断面は、矩形、多角形、楕円など種々変更ができる。当接部材45の前面も、平坦面に限らず、凸面、凹面、凹凸面など種々変更ができる。
なお、当接部材45の材質は限定されず、摩擦係数が低く耐久性に優れた材料であり、ソレノイド17からスタイラス19への振動伝達を許容しながら不要な振動を抑制できれば、その他の樹脂、カーボン、或いは金属等で形成することもできる。
当接部材45には、バネホールドネジ47が材質SUS304などの六角穴付きボルト(図示せず。)により軸方向に締結固定されている。バネホールドネジ47は、材質SUS303などにより段付き状の断面円形に形成され、小径の一端部が圧縮バネ49の一端に嵌合している。バネホールドネジ47の小径の一端部は、圧縮バネ49のコイル内径よりも僅かに小径に形成され、バネホールドネジ47の他端部の外形は、スタイラスバネホルダ39の貫通孔よりも僅かに大径に形成されている。
圧縮バネ49は、材質SUS304WPBなどで形成され、内径は、φ=4mm程度に設定され、外径は、スタイラスバネホルダ39の貫通孔の内径よりも僅かに小さくφ=5mm程度に設定されている。
この圧縮バネ49は、スタイラスバネホルダ39の貫通孔内に挿入されており、一端部に、バネホールドネジ47の一端部が嵌合し、圧縮バネ49の端部がバネホールドネジ47の大径の端面に弾接している。なお、圧縮バネ49の大きさ等は、要求される性能などにより変更することができる。
圧縮バネ49の他端部は、バネブラケット51に受けられている。バネブラケット51は、材質SUS430などにより形成され、スタイラスバネホルダ39にネジ止めにより着脱自在に締結結合され、スタイラスバネホルダ39の貫通孔を閉止している。
かかる構造により当接部材45は、固定側であるスタイラスバネホルダ39に対し圧縮バネ49によりバネホールドネジ47を介して付勢され、スタイラスホルダ37に対する接合が弾接となっている。
当接部材45は、固定側であるスタイラスバネホルダ39に対し板バネ55によりさらに支持されている。板バネ55は、材質C5210P−Hなどにより平面から見てL字状に形成されている。この板バネ55の面は、スタイラスホルダ39の振動伝達方向、つまりスタイラス19の振動方向に沿って配置されている。
板バネ55のL字状の一方側55aは、圧縮バネ49のコイル軸心に沿って圧縮バネ49の側部に配置され、L字状の他方側55bは、圧縮バネ49のコイル軸心に面が対向して直交するように配置されている。
L字状の一方側55aは、スタイラスバネホルダ39に着脱自在に締結固定されている。L字状の他方側55bは、当接部材45とバネホールドネジ47との間に締結固定されている。
この板バネ55によりスタイラスホルダ37の上下運動に対してダンピング機構43が上下に追従しないように規制する。また、ダンピング機構43の左右横方向の動きに対しては、板バネ55のバネ変形により追従を許容する。
したがって、スタイラスホルダ37を介してスタイラス19を微小振動させる彫刻時に、ダンピング機構43によりスタイラスホルダ37の不要な振動を抑制することができる。
こうして、ダンピング機構43によりソレノイド17及びスタイラス19間での振動伝達の追従性を保持することができ、被彫刻媒体の表面に微細彫刻を正確に行わせることができる。
[実施例の効果]
以上のように、本願発明実施例1の画像彫刻装置1は、電磁石21及び永久磁石25からなるソレノイド17と、ソレノイド17のピン支持ブロック31に、支持ピン33及びスタイラスホルダ37を介して支持されたスタイラス19を備えている。
ソレノイド17の発生振動により支持ピン33及びスタイラスホルダ37を介してスタイラス19を振動させ、用紙セット台7にセットされたクレジットカード、パスポート、卒業証書などの表面に顔画像などの微細彫刻を施すことができる。
つまり、上記のように制御された微小振動が、ピン支持ブロック31から出力され、支持ピン33及びスタイラスホルダ37を介してスタイラス19に伝達される。
この伝達された微小振動によりスタイラス19がクレジットカード、パスポート、卒業証書などの表面を彫刻することができる。
そして、スタイラスホルダ37に、ソレノイド17からスタイラス19への振動伝達を許容しながら不要な振動を抑制するダンピング機構43を接合した。
この接合は、圧縮バネ49で付勢された当接部材45の平坦な前面が、スタイラスホルダ37の平坦な側面に弾接することで行なわれている。
このダンピング機構43により彫刻に際しての不要な振動が制動され、ソレノイド17及びスタイラス19間での振動伝達の追従性を保持することができ、微細彫刻を正確に行わせることができる。
当接部材45は、スタイラスバネホルダ39に対し断面がL字状の板バネ55により支持され、L字状の一方側55aは、スタイラスバネホルダ39に着脱自在に締結固定され、L字状の他方側55bは、当接部材45とバネホールドネジ47との間に締結固定された。
このため、板バネ55による前記の規制及び許容により、圧縮バネ49による当接部材45の付勢を正確に行なわせ、ダンピング機構43による不要な振動の抑制をより正確に行なわせることができる。
[振動特性]
本願出願人らは、装置の振動特性評価を行なった。まず、同仕様のソレノイド5個を組み立て、ソレノイド単体特性について確認した。確認結果は、図11〜図15の通りである。
図11は、固体例1である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。図12は、固体例2である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。図13は、固体例3である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。図14は、固体例4である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。図15は、固体例5である振動発生部単体での振動評価結果を示し、(A)は、三角波特性、(B)は、バースト波特性、(C)は、矩形派特性、(D)は、周波数掃引を示すグラフである。
これら図11〜図15の各三つの波形は、各上から入力波、ソレノイド電圧、ソレノイド振幅を示す。各特性に大きな問題は無かったが、ソレノイド振幅は、固体例1が85.9μm、固体例2が100μm、固体例3が87.5μm、固体例4が71.8μm、固体例5が67.1μmとなってばらつきがあった。ソレノイド振幅の近い固体例1、3を選択して振動対策による減衰を評価確認した。
図16は、スタイラス支持駆動部の振幅特性を示し、(A)は、固体例1を用いた結果のグラフ、(B)は、固体例3を用いた結果のグラフである。
この図16において、(a)暫定上限、(b)暫定下限は、被彫刻媒体の表面に彫刻を行なわせるためのソレノイド振幅の上限値、下限値であり、実験的に求めた。同(c)バネ無は、ダンピング機構を有さないスタイラス支持駆動部の振幅特性、同(d)短バネは、相対的に短い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動特性、同(e)長バネは、相対的に長い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動特性である。
図16のように、固体例1、3の何れにおいても、ダンピング機構の負荷、正帰還の抵抗負荷が何れも振幅減衰に寄与している。また、抵抗負荷が0であってもダンピング機構の負荷があれば、振幅減衰は得られた。
図17は、固体例1の振動発生部を用いたダンピング機構を有さないスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。図18は、固体例1の振動発生部を用いた相対的に短い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。図19は、固体例1の振動発生部を用いた相対的に長い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。図20は、固体例3の振動発生部を用いたダンピング機構を有さないスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。図21は、固体例3の振動発生部を用いた相対的に短い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。図22は、固体例3の振動発生部を用いた相対的に長い圧縮バネのダンピング機構を有したスタイラス支持駆動部の振動評価結果を示し、(A)は、増幅器の正帰還回路の抵抗値が0Ω、(B)は、同2.2Ω、(C)は、同3.3Ωでの各グラフである。
図17〜図19の固体例1を用いたスタイラス支持駆動部の場合、図20〜図22の固体例3を用いたスタイラス支持駆動部の場合、何れも下段のスタイラス支持駆動部の振幅特性を見ると明らかなように、ダンピング機構が無い場合に比較してダンピング機構がある場合は、不要な振動が抑制された。
加えて、図17〜図22の各結果において、正帰還の抵抗値が何れも振幅減衰に寄与する結果となった。
ダンピング機構43及び正帰還の抵抗値を用いることで、より精細な振動減衰機能を得ることができる。
[その他]
本発明実施例では、ダンピング機構として流体ダンパを用いていないが、ピストン・シリンダにより流体ダンパを圧縮バネ内に追加することもできる。
板バネ55は、省略することもできる。
当接部材45とバネホールドネジ47とは、一体に形成することもできる。
当接部材45、バネホールドネジ47、及び圧縮バネ49によるダンピング機構43をスタイラスホルダ37の両側に配置し、スタイラスホルダ37を挟むように左右両側の側面に当接部材45を弾接させる構成にすることもできる。この両側弾接では、スタイラスホルダ37を左右ダンピング機構により振動伝達方向に正確にガイドし、不要な振動の抑制効果をより向上させることができる。
さらに、ダンピング機構43をスタイラスホルダ37の全後端面にも配置し弾接させることで、スタイラスホルダ37を前後左右の四方から確実にガイドし、且つ不要な振動抑制を行なわせることができる。
スタイラスホルダ37を複数のダンピング機構43により左右、或いは前後左右から弾接支持するときは、スタイラスバネ上41a、スタイラスバネ下41bを省略する構造も可能となる。
1 画像彫刻装置
17 ソレノイド(振動発生部)
19 スタイラス(彫刻針)
21 電磁石
25 永久磁石
33 支持ピン(振動伝達部)
37 スタイラスホルダ(振動伝達部)
43 ダンピング機構
45 当接部材
49 圧縮バネ
55 板バネ
55a L字状の一方側
55b L字状の他方側

Claims (3)

  1. 電磁石を用いた振動発生部と、前記振動発生部に振動伝達部を介して振動伝達可能に結合された彫刻針とを備え、前記振動発生部の発生振動により前記振動伝達部を介して前記彫刻針を振動させ被彫刻媒体の表面に微細彫刻を施す画像彫刻装置であって、
    前記振動伝達部に、前記振動発生部から前記彫刻針への振動伝達を許容しながら不要な振動を抑制するダンピング機構を接合し、
    前記ダンピング機構は、前記振動伝達部側に接合し振動伝達を許容しながら当接する当接部材を備え、
    前記振動伝達部側に前記彫刻針を支持するスタイラスホルダを備え、
    前記当接部材と前記スタイラスホルダとは、平坦な面で接合された、
    ことを特徴とする画像彫刻装置。
  2. 請求項記載の画像彫刻装置であって、
    前記当接部材は、固定側に対し圧縮バネにより付勢され前記接合が弾接である、
    ことを特徴とする画像彫刻装置。
  3. 請求項記載の画像彫刻装置であって、
    前記当接部材は、面が前記スタイラスホルダの振動伝達方向に沿って配置されたL字状の板バネにより前記固定側に支持され、前記板バネのL字状の一方側は、前記固定側に固定され、同L字状の他方側は、前記当接部材と前記圧縮バネとの間に固定された、
    ことを特徴とする画像彫刻装置。
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