JP2023095152A - 触感呈示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動の余韻を抑制して、触感を改善すること。【解決手段】触感呈示装置は、操作者の接触操作が行われる操作機器を保持可能な保持部と、保持部を支持する可動体と可動体を振動方向に弾性振動可能に支持する固定体とを有し、可動体を振動方向の一方向に駆動することにより、操作機器を介して操作者に付与する触感となる振動を生成する振動アクチュエーターと、振動アクチュエーターの固定体が固定される基部と、保持部及び基部のそれぞれに接触した状態で配置される減衰部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、触感呈示装置に関する。
タッチパネルを操作する際に、タッチパネルの操作面に接触した操作者の指腹等に対し、接触して操作する接触操作感(触感)として、振動アクチュエーターにより振動を付与する触感呈示装置が知られている。
例えば、特許文献1には、パネルの操作面に対する操作の操作量を検出する操作検出部と、操作面に振動を付加するアクチュエーターと、操作検出部の結果に基づいてアクチュエーターの駆動制御を行なう制御部とを有する触感呈示装置が開示されている。特許文献1に開示された触感呈示装置では、リリース操作時の操作量の変化量に応じて、アクチュエーターの駆動制御の態様を変化させることにより、自然な強さの振動呈示として、ユーザが感じる違和感を軽減する触感呈示を行なうようにしている。
特開2020-071674号公報
ところで、特許文献1に開示されるような触感呈示装置においては、アクチュエーターにより生成された振動の減衰が弱いと、振動の余韻が大きくなり、触感が悪くなるという問題がある。
本発明の目的は、振動の余韻を抑制して、触感を改善可能な触感呈示装置を提供することにある。
本発明に係る触感呈示装置は、
操作者の接触操作が行われる操作機器を保持可能な保持部と、
前記保持部を支持する可動体と、前記可動体を振動方向に弾性振動可能に支持する固定体と、を有し、前記可動体を前記振動方向の一方向に駆動することにより、前記操作機器を介して前記操作者に付与する触感となる振動を生成する振動アクチュエーターと、
前記振動アクチュエーターの前記固定体が固定される基部と、
前記保持部及び前記基部のそれぞれに接触した状態で配置される減衰部と、
を備える。
本発明によれば、振動余韻を抑制して、触感を改善することができる。
本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の斜視図である。 図1に示した触感呈示装置を分解した分解斜視図である。 図1に示した触感呈示装置の要部構成を示す部分断面図である。 図1に示した触感呈示装置の振動アクチュエーター及び保持部を底面側から見た図である。 図2に示した振動アクチュエーターを拡大した図である。 図5に示した振動アクチュエーターを斜め下方側から見た斜視図である。 図5に示した振動アクチュエーターのA―A線矢視断面図である。 図5に示した振動アクチュエーターの分解斜視図である。 図5に示した振動アクチュエーターの磁気回路構成を示す図である。 図5に示した振動アクチュエーターの動作を説明する図である。 図5に示した振動アクチュエーターの駆動回路の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の変形例(変形例1)を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の変形例(変形例2)を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の変形例(変形例3)を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の変形例(変形例4)を示す分解斜視図である。 図15に示した触感呈示装置の振動アクチュエーター及び荷重検出部を拡大した図である。 図15に示した触感呈示装置の要部構成を示す部分断面図である。 図15に示した荷重検出部の配線を示す図である。 図15に示した触感呈示装置の装置制御部を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。以下において、触感呈示装置100A~100Eの幅、奥行き、高さは、それぞれ、X方向、Y方向、Z方向の長さである。また、触感呈示装置100A~100Eが有する電磁アクチュエーター10の幅、奥行き、高さも、それぞれ、X方向、Y方向、Z方向の長さとする。
なお、Z方向プラス側は、操作者に振動フィードバックを付与する方向であり、「上側」又は「正面側」として説明し、Z方向マイナス側は、操作者が操作する際に押圧する方向であり、「下側」又は「背面側」として説明する。また、触感呈示装置100A~100Eを構成する各部品において、「上側」又は「正面側」にある面を「上面」又は「表面」として説明し、「下側」又は「背面側」にある面を「下面」又は「裏面」として説明する。
[触感呈示装置]
本実施の形態に係る触感呈示装置100Aを、図1~図4を参照して説明する。
図1は、触感呈示装置100Aを示す斜視図である。図2は、触感呈示装置100Aの主な構成を分解した分解斜視図であって、斜め上方側から見た図である。図3は、触感呈示装置100Aの要部構成を示す部分断面図である。図4は、触感呈示装置100Aの電磁アクチュエーター10及び保持部60を底面側から見た図である。
触感呈示装置100Aは、操作機器の用途や使用状況に応じて操作機器を接触して操作する操作者に、振動アクチュエーターを用い、操作機器を介して、接触操作感である触感(「触覚」、「力覚」ともいう)を付与する装置である。
本実施の形態において、触感呈示装置100Aは、図1、図2に示すように、操作機器の一例であるタッチパネル1、振動アクチュエーターの一例である電磁アクチュエーター10、保持部60、収容基部70、減衰部81等を有する。
<操作機器>
本実施の形態では、操作機器は、例えば、タッチパネル1である。タッチパネル1は、操作面を有し、操作面を操作者が接触することにより操作される。また、タッチパネル1は、操作面を接触操作する操作者に触感となる振動を付与する触感呈示部又は振動呈示部としても機能する。
タッチパネル1は、静電容量式、抵抗膜式又は光学式等のタッチパネルである。本実施の形態では、タッチパネル1は、例えば、静電容量式のタッチパネルである。タッチパネル1は、操作者の接触位置を検知し、触感呈示装置100Aの装置制御部(図示省略)は、タッチパネル1のタッチパネル制御部(図示省略)を介して、接触位置の情報を取得して、タッチパネル1を制御する。また、このように取得した接触位置の情報に基づいて、装置制御部により、電磁アクチュエーター10の可動体40が駆動されて、操作面を接触操作する操作者に触感となる振動を付与する。
タッチパネル1において、操作面に画像を表示する表示部は、液晶方式、有機EL方式、電子ペーパー方式又はプラズマ方式等により構成される。装置制御部は、表示情報を制御して、触感の種類に対応した画像を表示部の操作面に表示して、操作者に呈示する。なお、上述したタッチパネル1の制御は、タッチパネル制御部により制御されてもよい。
このような触感呈示装置100Aは、例えば、電子機器として、カーナビゲーションシステムのタッチパネル装置として用いられる。なお、触感呈示装置100Aとしては、操作対象に接触する操作者に振動を付与することにより、操作者に触感を付与する電子機器であれば、どのようなものでもよい。例えば、触感呈示装置100Aは、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、テレビ等の画像表示装置、タッチパネル付きゲーム機或いはタッチパネル付きゲームコントローラ等であってもよい。
なお、触感呈示装置100Aでは、操作機器としてのタッチパネル1に変えて、表示機能がなく、単に操作者が触れて操作可能な操作機器としてもよい。
<保持部>
保持部60は、タッチパネル1を保持可能な部材であり、タッチパネル1の裏面側が保持部60の表面側に、例えば、接着剤やネジ等により固定される。
保持部60は、矩形状の平板部材である。保持部60は、触感呈示装置100Aの低背化、薄型化のため、平板部材としているが、タッチパネル1より剛性が高くなるよう構成されている。例えば、タッチパネル1が樹脂系の材料から構成されている場合、保持部60として、タッチパネル1よりヤング率が高いアルミニウム等の金属材料から構成して、剛性が高くなるようにする。また、保持部60のZ方向における厚さを、例えば、タッチパネル1より厚くして、保持部60の剛性が高くなるようにしてもよい。
保持部60の裏面側は、後述するように、減衰部81と接触している。保持部60の剛性が低いと、保持部60の駆動時に、保持部60に撓みが生じて、減衰部81による振動の減衰が不安定になる可能性がある。これに対して、本実施の形態では、保持部60の剛性を高くしているので、保持部60の撓みを抑制して、減衰部81による振動の減衰を安定させることができ、触感も安定させることができる。
また、保持部60の裏面側には、図3に示すように、表面側に凹む上部凹部61が設けられている。上部凹部61は、図4に示すように、平面視において、電磁アクチュエーター10の大きさより大きい。そのため、電磁アクチュエーター10の上側の一部を上部凹部61に収容して、触感呈示装置100Aの低背化を図ることができる。
保持部60の裏面側は、図4に示すように、ネジ62を用いて、電磁アクチュエーター10の可動体40と接続される。電磁アクチュエーター10の固定体30は、図3に示すように、支持支柱11を介し、ネジ12を用いて、収容基部70(基部)と接続される。つまり、タッチパネル1を保持可能な保持部60は、電磁アクチュエーター10を介して、収容基部70に接続されて、支持されている。
このような接続により、タッチパネル1、保持部60及び可動体40は一体に駆動可能となり、電磁アクチュエーター10により振動が付与される。
<基部>
収容基部70(本発明における基部)は、タッチパネル1、保持部60及び電磁アクチュエーター10を内側に収容する部材である。
収容基部70は、有底四角筒体の形状である。収容基部70は、底部70a、第1側面70b及び第2側面70cを有し、矩形状の底部70aの対向する一対の辺に第1側面70bが配置され、対向する他の一対の辺に第2側面70cが配置されている。
底部70aは、平面視において、タッチパネル1及び保持部60の大きさより大きく、タッチパネル1及び保持部60は、第1側面70b及び第2側面70cが囲む領域の内側に配置される。つまり、収容基部70の内側に、電磁アクチュエーター10を含めて、タッチパネル1及び保持部60は収容される。
底部70aの表面側には、図2、図3に示すように、裏面側に凹む下部凹部71が設けられている。下部凹部71は、電磁アクチュエーター10の固定体30から裏面側に突出するコア組立体20を収容する空間とするため、コア組立体20に対向する位置に配置され、平面視において、コア組立体20の大きさより大きい矩形状である。このように形成された下部凹部71にコア組立体20を収容することで、触感呈示装置100AのZ方向における長さを短く(厚みを薄く)して、低背化、薄型化を図ることができる。
また、底部70aの表面側には、裏面側に凹む挿入孔72a及び挿入孔72a内においてZ方向に貫通する貫通孔72bが設けられている。ここでは、挿入孔72aは、挿入される支持支柱11の形状(円柱形状)に合わせて、円形開口の凹部に形成されている。挿入孔72a内に支持支柱11を挿入し、貫通孔72bにネジ12を通し、支持支柱11にネジ12を螺合することで、電磁アクチュエーター10の固定体30が収容基部70に固定され、支持される。
また、底部70aの表面側には、表面側に突出する突出部73が設けられている。突出部73は、矩形状の底部70aの四隅にそれぞれ配置されている。そして、保持部60の裏面60aと突出部73の表面73aとの間に減衰部81がそれぞれ配置される。
<減衰部>
減衰部81は、電磁アクチュエーター10により付与された保持部60の振動を減衰させる部材である。
減衰部81は、直方体形状であり、保持部60が振動する振動方向(Z方向)における両端部が保持部60の裏面60a及び収容基部70の突出部73の表面73aにそれぞれ接触した状態で配置される。減衰部81のZ方向の両端部は、電磁アクチュエーター10や外乱により、保持部60が振動している(Z方向に移動している)場合を含めて、常に、裏面60a及び表面73aにそれぞれ接触した状態である。
このような接触状態とするため、減衰部81は、Z方向に沿う方向に圧縮された状態で裏面60aと表面73aとの間に挟まれるように配置されている。この場合、圧縮されない状態の減衰部81のZ方向における厚さを、裏面60aと表面73aとの間の隙間より大きくする。そして、減衰部81を裏面60aと表面73aとの間に挟み込むときに、減衰部81を圧縮して、裏面60aと表面73aとの間に配置する。
このような減衰部81としては、ゴム等の弾性体を使用可能である。減衰部81としては、特に、温度変化による減衰特性の変化が少ないシリコンゴムやブチルゴムを用いることが好ましい。
上述した減衰部81により、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の振動を一定時間で収める(減衰させる)ことができ、これにより、切れの良い触感を操作者に付与することができる。
仮に、上述した減衰部81と裏面60a及び表面73aの少なくとも一方との間に隙間があった場合には、保持部60の振幅等によっては、振動が減衰されない場合がある。これに対して、本実施の形態では、減衰部81のZ方向の両端部は、常に、裏面60a及び表面73aにそれぞれ接触した状態である。このため、どのような場合でも、振動の減衰を安定して行うことができ、振動を一定時間で収めることができ、これにより、切れの良い触感を安定して操作者に付与することができる。
後述するように、電磁アクチュエーター10の弾性部50は板ばねから構成され、当該板ばねにも、ある程度の減衰効果はある。しかしながら、弾性はあるが、高い剛性も持つ板ばねのみでは、触感に作用する振動の余韻が大きめに出てしまう。そのため、本実施の形態では、比較的柔らかい素材からなる減衰部81も併用することで、切れの良い触感を操作者に付与することができ、これにより、触感を改善することができる。
また、上述した減衰部81は、例えば、触感呈示装置100Aに外部から不要な衝撃が加わった場合において、後述する電磁アクチュエーター10の弾性部50への衝撃を抑制する衝撃抑制部としても機能する。
例えば、触感呈示装置100Aに外部から不要な衝撃が加わった場合、減衰部81を備えていないと、この衝撃により、保持部60がZ方向に大きく移動し、弾性部50が塑性変形し、破損してしまう可能性がある。これに対し、本実施の形態では、上述した減衰部81により、保持部60のZ方向の移動範囲を制限するので、弾性部50への衝撃を抑制して、弾性部50の塑性変形、破損を防止することができる。
また、本実施の形態では、減衰部81は、上述したように、Z方向に沿う方向に圧縮された状態で裏面60aと表面73aとの間に挟まれるように配置されている。そのため、減衰部81と裏面60aとの間及び減衰部81と裏面60aとの間には、比較的大きな静止摩擦力が働く。このような静止摩擦力により、保持部60のX方向及びY方向の移動範囲を制限可能であるので、弾性部50への衝撃を抑制して、弾性部50の塑性変形、破損を防止することができる。また、タッチパネル1及び保持部60が収容基部70に接触することを防止して、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
また、減衰部81は、保持部60の裏面60a側に配置され、タッチパネル1の操作面に干渉することはないので、タッチパネル1の操作面を外周部まで使用することができる。
なお、本実施の形態において、触感呈示装置100Aは、保持部60と収容基部70との間の四隅にそれぞれ減衰部81を備えているが、減衰部81は3つ以上であればよい。いずれの場合においても、タッチパネル1、保持部60及び可動体40(駆動対象物)の重心を囲むように、減衰部81は配置される。また、減衰部81は、互いの間隔が均等になるように配置されてもよい。減衰部81の数や位置を変更する場合には、減衰部81の数や位置に合わせて、突出部73の数や位置も変更する。
保持部60に対する減衰部81の配置が悪いと、タッチパネル1、保持部60及び可動体40がZ方向に対して斜めに移動して、振動時にばたつきが発生し、ノイズが発生する要因となる。また、操作時にタッチパネル1を押す荷重に対し、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の変位のバランスが悪くなり、電磁アクチュエーター10が付与する触感のばらつきにつながるおそれもある。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、保持部60と収容基部70との間の四隅にそれぞれ減衰部81を備えている。そのため、タッチパネル1、保持部60及び可動体40がZ方向に対して斜めに移動することを抑制して、振動時のばたつきやノイズの発生を抑制することができる。また、操作時にタッチパネル1を押す荷重に対し、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の変位のバランスをよくすることができ、また、当該荷重による曲げ方向荷重を抑制することができる。
<振動アクチュエーター>
本実施の形態では、振動アクチュエーターは、例えば、電磁アクチュエーター10である。電磁アクチュエーター10は、操作者が接触操作する操作面の画像に対応して様々な種類の触感を付与する。
例えば、電磁アクチュエーター10は、接触操作される対象となる押しボタンやスイッチ等の画像に対応して、押しボタンやスイッチの触感を付与する。スイッチとしては、タクタイルスイッチ、オルタネイト型スイッチ、モーメンタリスイッチ、トグルスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、DIPスイッチ、ロッカースイッチ等の機械式スイッチがある。また、プッシュ式のスイッチにおいては、押し込み度合いが異なるスイッチの触感も付与可能である。
このような触感を付与する電磁アクチュエーター10について、図5~図8を参照して説明する。
図5は、触感呈示装置100Aが備える電磁アクチュエーター10を斜め上方側から見た斜視図である。図6は、電磁アクチュエーター10を斜め下方側から見た斜視図である。図7は、図5に示した電磁アクチュエーター10のA―A線矢視断面図である。図8は、電磁アクチュエーター10の分解斜視図である。
電磁アクチュエーター10は、タッチパネル1及び保持部60(図1~図3を参照)の振動発生源として機能し、タッチパネル1の操作者に接触操作に応じた触感を付与する。
電磁アクチュエーター10は、収容基部70に固定される固定体30と、タッチパネル1及び保持部60を支持する可動体40とを有する。可動体40は、弾性部50を介して、振動方向に弾性振動可能に固定体30に支持される。このように、電磁アクチュエーター10は、タッチパネル1及び保持部60と収容基部70との間を互いに接続するように配置されている。
電磁アクチュエーター10は、可動体40を一方向に駆動させ、付勢力を発生する弾性部50の付勢力により可動体40を一方向とは反対の方向に移動させることで、可動体40を直線往復移動させる。
ここで、一方向に駆動するとは、固定体30に対し弾性部50を介して振動方向に移動可能に支持される可動体40において、後述するコイル22を励磁することにより、可動体40を振動方向の一方向に駆動することを意味する。このようにして、可動体40を振動方向の一方向に駆動すると、その駆動後は、弾性部50の付勢力により、可動体40を一方向とは反対の方向に移動させることになる。このような駆動を繰り返し行うことにより、可動体40を振動させることになる。このようにして生じる可動体40の振動は、コイル22に駆動信号が入力されてから振動が発生するまでの応答性が極めて速く、タッチパネル1を接触操作する操作者にタッチパネル1を介して即時に触感を付与することができる。
詳細は後述するが、固定体30は、コア24にコイル22が巻回されてなるコア組立体20と、ベース部32とを有する。また、可動体40は、磁性体であるヨーク41を有する。弾性部50(50-1、50-2)は、固定体30に対して、可動体40を振動方向に移動可能に弾性支持する。
そして、電磁アクチュエーター10は、固定体30に対して、弾性部50で移動可能に支持される可動体40を一方向に移動するように駆動する。また、可動体40の一方向と逆方向への移動は、弾性部50の付勢力により行われる。
具体的には、電磁アクチュエーター10は、コア組立体20により、可動体40のヨーク41を振動させる。更に具体的には、通電されるコイル22及び通電されるコイル22により励磁されるコア24の吸着力と、弾性部50(50-1、50-2)による付勢力とにより、可動体40を振動させる。本実施の形態では、電磁アクチュエーター10は電磁石の作用により駆動する。
また、電磁アクチュエーター10は、Z方向を厚み方向とした扁平形状に構成される。電磁アクチュエーター10は、固定体30に対して、Z方向、つまり、厚み方向を振動方向として可動体40を振動させる。このように、電磁アクチュエーター10においては、電磁アクチュエーター10自体の厚み方向で離れて配置される表裏の部材(固定体30及び可動体40)のうちの一方を他方に対してZ方向に接近、離間させる。
電磁アクチュエーター10は、本実施の形態では、コア24の吸着力により可動体40を、一方向としてのZ方向マイナス側に移動し、弾性部50(50-1、50-2)による付勢力により、可動体40をZ方向プラス側に移動する。
本実施の形態の電磁アクチュエーター10では、可動体40は、可動体40の可動中心に対して点対称の位置で、Z方向と直交する方向に沿って複数配置された弾性部50(50-1、50-2)により弾性支持されている。
<固定体>
固定体30は、図7及び図8に示すように、コイル22及びコア24を有するコア組立体20と、ベース部32とを有する。
ベース部32は、コア組立体20が固定され、弾性部50(50-1、50-2)を介して可動体40を振動自在に支持する。ベース部32は、扁平形状の部材であり、電磁アクチュエーター10の底面を形成する。ベース部32は、コア組立体20を挟むように、弾性部50(50-1、50-2)の一端部が固定される取付部32aを有する。取付部32aは、それぞれコア組立体20から同じ間隔を空けて配置される。なお、この間隔は弾性部50(50-1、50-2)の変形領域となる間隔である。
取付部32aは、図8に示すように、弾性部50(50-1、50-2)を固定する固定孔321と、収容基部70の底部70a(図2等を参照)にベース部32を固定するための固定孔322とを有する。固定孔322は、固定孔321を挟むように、取付部32aの両端部に設けられ、図2、図3に示すように、それぞれ筒状の支持支柱11を介して底部70aに固定されている。これにより、ベース部32は、底部70a(図2、図3を参照)に対して全面的に安定して固定される。
ベース部32は、本実施の形態では、板金を加工して、取付部32aである一辺部と他辺部とが底面部32bを挟み、幅方向(X方向)で離れて位置するよう構成されている。取付部32a間には、取付部32aよりも高さの低い底面部32bを有する凹状部が設けられている。凹状部内、つまり、底面部32bの表面側の空間は、弾性部50(50-1、50-2)の弾性変形領域を確保するものであり、弾性部50(50-1、50-2)により支持される可動体40の可動領域を確保するための空間である。
底面部32bは矩形状であり、その中央部には、開口部36が形成され、この開口部36内にコア組立体20が位置されている。
開口部36内には、コア組立体20が一部挿入された状態で固定されている。具体的には、開口部36内には、コア組立体20の下側のボビン26の分割体26b及びコイル22の下側部分が挿入され、側面視して底面部32b上にコア24が位置するように固定される。
これにより、底面部32b上にコア組立体20が取り付けられる構成と比較して、Z方向の長さが短く(厚みが薄く)なっている。また、コア組立体20の一部、ここでは、底面側の一部が開口部36内に嵌まり込んだ状態で固定されるので、コア組立体20は底面部32bから外れにくい状態で強固に固定される。
開口部36は、コア組立体20の形状に対応した形状である。開口部36は、本実施の形態では、矩形状に形成されている。これにより、コア組立体20と可動体40とを電磁アクチュエーター10の中央部に配置させて、電磁アクチュエーター10全体を平面視して略矩形状にすることができる。
コア組立体20は、弾性部50(50-1、50-2)との協働により、可動体40のヨーク41を振動、つまり、Z方向に往復直線運動する。この振動方向は、タッチパネル1の表面に垂直な面直方向である。
コア組立体20は、本実施の形態では、矩形板状に形成され、矩形板状の長手方向(X方向)で離間する両辺部分に磁極部242、244が配置されている。
磁極部242、244は、Z方向でギャップG(図7を参照)をあけて、可動体40の被吸着面部46、47の下面と対向するように近接配置されている。磁極部242、244は、上面である対向面(対向面部)20a、20bが、可動体40の振動方向でヨーク41の被吸着面部46、47の下面と対向する。
コア組立体20は、コア24の外周にボビン26を介してコイル22が巻回されることにより構成されている。コア組立体20は、図7及び図8に示すように、ベース部32において離間する取付部32a同士が対向する方向にコイル22の巻回軸を向けて、ベース部32に固定されている。コア組立体20は、本実施の形態では、ベース部32の中央部、具体的には、底面部32bの中央部に配置されている。
コア組立体20は、図7に示すように、コア24が底面部32bと平行に、底面上において開口部36を跨いで位置するように、底面部32bに固定されている。コア組立体20は、止着部材であるネジ29により、コイル22及びコイル22に巻回される部位(コア本体241)をベース部32の開口部36内に位置させた状態で、固定されている(図6~図8を参照)。
具体的には、コア組立体20は、底面部32bに対して、コイル22を開口部36内に配置した状態で、ネジ29を固定孔28と底面部32bの止着孔33とを通して締結することで固定されている(図8を参照)。コア組立体20と底面部32bとは、X方向で離間する開口部36の両辺部と磁極部242、244とで、ネジ29により、コイル22を挟み、コイル22の軸心上の二箇所で接合された状態となっている。
コイル22は、電磁アクチュエーター10の駆動時に通電されて、磁界を発生するソレノイドである。コイル22は、コア24及び可動体40と共に、可動体40を吸い寄せて移動させる磁気回路(磁路)を構成する。コイル22には、後述する駆動制御部110(図11を参照)から駆動信号が供給されることで、コイル22に電力が供給されて、電磁アクチュエーター10が駆動される。
コア24は、コイル22が巻回されるコア本体241と、コア本体241の両端部に設けられ、コイル22を通電することにより励磁する磁極部242、244とを有する。
コア24は、コイル22の通電により両端部が磁極部242、244となる長さを有する構造であれば、どのような構造でもよい。例えば、ストレート型(I型)の平板状に形成されてもよいが、本実施の形態のコア24は、平面視H型の平板状に形成されている。H型のコアは、I型のコアと比較して、コイル22が巻回されるコア本体の幅よりも、コア本体241の両端部でギャップ側面を長く前後方向(Y方向)に拡大した形状である。
よって、H型のコアによれば、I型の場合よりも磁気抵抗を低下させて、磁気回路の効率の改善を図ることができる。また、磁極部242、244において、コア本体241から張り出した部位の間にボビン26を嵌め込むだけで、コイル22の位置決めを行うことができ、コア24に対するボビン26の位置決め部材を別途設ける必要が無い。
コア24は、コイル22が巻回される板状のコア本体241の両端部のそれぞれに、磁極部242、244が、コイル22の巻回軸と直交する方向に突出して設けられている。
コア24は、磁性体であり、例えば、ケイ素鋼板、パーマロイ、フェライト等により形成される。また、コア24は、電磁ステンレス、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、積層鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)等により構成されてもよい。
磁極部242、244は、コイル22の両開口部内からX方向のプラス側及びマイナス側にそれぞれ突出し、更にY方向のプラス側及びマイナス側にそれぞれ延在して設けられている。
磁極部242、244は、コイル22への通電により励磁されて、振動方向(Z方向)で離間する可動体40のヨーク41を吸引し、移動する。具体的には、磁極部242、244は、発生する磁束により、ギャップGを介して対向配置された可動体40の被吸着面部46、47を吸着する。
磁極部242、244は、X方向に延在するコア本体241に対して垂直方向であるY方向に延在する板状体である。磁極部242、244は、Y方向に長いため、コア本体241の両端部に形成される構成よりも、ヨーク41に対向する対向面20a、20bの面積が広い。
磁極部242、244には、Y方向の中央部分に固定孔28が形成され、固定孔28に挿入するネジ29によりベース部32に固定されている。
ボビン26は、コア24のコア本体241を囲むように配置されている。ボビン26は、例えば、樹脂材料により形成される。これにより、金属製の他の部材(例えば、コア24)との電気的絶縁を確保することができるので、電気回路としての信頼性が向上する。樹脂材料には、高流動の樹脂を用いることにより成形性が良くなり、ボビン26の強度を確保しつつ肉厚を薄くすることができる。
なお、ボビン26は、コア本体241を挟むように分割体26a、26bを組み付けることにより、コア本体241の周囲を覆う筒状体に形成されている。なお、ボビン26には、筒状体の両端部にフランジが設けられ、コイル22がコア本体241の外周上に位置するように規定している。
<可動体>
可動体40は、コア組立体20に対して、振動方向(Z方向)と直交する方向で所定のギャップを空けて、対向するように配置される。可動体40は、コア組立体20に対して、振動方向に往復移動自在に設けられている。
可動体40は、ヨーク41を有し、ヨーク41に固定される弾性部50-1、50-2の可動体側固定部54を含む。
可動体40は、弾性部50(50-1、50-2)を介して、底面部32bに対して接離方向(Z方向)に移動可能に、略平行に離間して吊られた状態(基準状態位置)で配置されている。
ヨーク41は、電磁ステンレス、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、積層鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)等の磁性体から構成される板状体である。ヨーク41は、本実施の形態では、SECC板を加工して形成されている。
ヨーク41は、X方向で離間する被吸着面部46、47のそれぞれに固定される弾性部50(50-1、50-2)により、コア組立体20に対して、振動方向(Z方向)にギャップG(図7を参照)を空けて対向するように吊設されている。
ヨーク41は、保持部60を取り付ける面部固定部44と、磁極部242、244に対向配置される被吸着面部46、47とを有する。
ヨーク41は、本実施の形態では、面部固定部44と被吸着面部46、47とで中央部の開口部48を囲む矩形枠状に形成されている。
開口部48は、コイル22と対向する。本実施の形態では、開口部48は、コイル22の真上に位置し、開口部48の開口形状は、ヨーク41が底面部32b側に移動した際に、コア組立体20のコイル22部分が挿入可能な形状に形成されている。ヨーク41は開口部48を有する構成にすることより、開口部48が無い場合と比較して、電磁アクチュエーター10全体の厚みを薄くできる。
また、開口部48内に、コア組立体20を位置させるため、コア本体241の磁極部242、244とヨーク41の被吸着面部46、47との間隔(ギャップG)に比べ、コイル22近傍にヨーク41が配置されることがない。そのため、コイル22から漏れる漏えい磁束による変換効率の低下を抑制でき、高出力を図ることができる。
面部固定部44は、保持部60を固定する固定面44aを有する。固定面44aは、面部固定孔42に挿入される止着部材であるネジ62を介して、コア組立体20を囲む位置で保持部60を固定している(図4も参照)。
被吸着面部46、47は、コア組立体20において磁化された磁極部242、244に吸い寄せられると共に、弾性部50(50-1、50-2)が固定される。
被吸着面部46、47には、それぞれ、弾性部50-1、50-2の可動体側固定部54が積層された状態で固定される。被吸着面部46、47には、底面部32b側に移動した際に、コア組立体20のネジ29の頭部を逃げる切欠部49が設けられている。
これにより、可動体40が底面部32b側に移動して、被吸着面部46、47が磁極部242、244に接近しても、磁極部242、244を底面部32bに固定するネジ29に接触することがなく、その分のZ方向のヨーク41の可動領域を確保できる。
<弾性部>
弾性部50(50-1、50-2)は、本発明における弾性支持部であり、固定体30に対して可動体40を可動自在に支持する。弾性部50(50-1、50-2)は、弾性変形可能であり、板状に構成されている。弾性部50(50-1、50-2)は、固定体30に対して振動方向の一方の方向に駆動する可動体40を支持するものであれば、板状ではなく、どのような形状、材料による弾性体であってもよい。
弾性部50(50-1、50-2)は、可動体40の上面を、固定体30の上面と同じ高さ、もしくは、固定体30の上面(本実施の形態では、コア組立体20の上面)よりも下面側で、互いに平行となるように支持する。なお、弾性部50-1、50-2は、可動体40の中心に対して対称の形状を有し、本実施の形態では、同様に形成された部材である。
弾性部50は、固定体30のコア24の磁極部242、244に対して、ギャップGを空けて対向するように、ヨーク41を略平行に配置する。弾性部50は、可動体40の下面をコア組立体20の上面の高さレベルと略同じレベルよりも、底面部32b側の位置で、振動方向に移動自在に支持する。
弾性部50は、ここでは、一例として、固定体側固定部52、可動体側固定部54、固定体側固定部52と可動体側固定部54とを連絡する蛇行形状弾性アーム部56を有する板ばねである。
弾性部50は、取付部32aの表面に固定体側固定部52を取り付け、ヨーク41の被吸着面部46、47の表面に、可動体側固定部54を取り付けて、蛇行形状弾性アーム部56を底面部32bと平行にして、可動体40を取り付ける。
固定体側固定部52は、取付部32aに面接触してネジ57により固定され、可動体側固定部54は、被吸着面部46、47に面接触してネジ58により固定されている。
蛇行形状弾性アーム部56は、蛇行形状部を有するアーム部である。蛇行形状弾性アーム部56は、蛇行形状部を有することにより、固定体側固定部52と可動体側固定部54との間で、且つ、振動方向と直交する面(X方向及びY方向で形成される面)において、可動体40の振動に必要な変形が可能である長さを確保している。
弾性部50として使用する板ばねは、可動体40の振動時に変位が許容される変位量が小さいと、触感が小さくなり、また、塑性変形による信頼性が低下するおそれがある。これに対し、本実施の形態では、弾性部50が上記の蛇行形状弾性アーム部56を有するので、振動時の変形を蛇行形状部で分散させて、高信頼性のばねとすることができ、また、振動時の振幅の増大に対応可能なばねとすることもできる。
蛇行形状弾性アーム部56は、本実施の形態では、固定体側固定部52と可動体側固定部54との対向方向に伸びて折り返し、固定体側固定部52と可動体側固定部54とにそれぞれ接合される端部は、Y方向でずれた位置に形成されている。蛇行形状弾性アーム部56は、可動体40の中心に対して、点対称或いは線対称の位置に配置されている。
これにより、可動体40は、蛇行形状のばねを有する蛇行形状弾性アーム部56により両側方で支持されるため、弾性変形する際の応力分散が可能となる。すなわち、弾性部50は、可動体40を、コア組立体20に対して傾斜することなく、振動方向(Z方向)に移動させることができ、振動状態の信頼性の向上を図ることができる。
弾性部50は、それぞれ、少なくとも2つ以上の蛇行形状弾性アーム部56を有している。これにより、蛇行形状弾性アーム部56がそれぞれ一つの場合と比較して、弾性変形する際の応力が分散され、信頼性の向上を図ることができると共に、可動体40に対する支持のバランスが良くなり、安定性の改善を図ることができる。
弾性部50としての板ばねは、非磁性及び磁性のどちらでもよい。また、弾性部50の可動体側固定部54は、コア24の両端部(磁極部242、244)に対して、コイル22の巻回軸方向で対向する位置ないし、その上側に配置され、コイル22が通電された際に、コア24と共に磁路を構成する。
弾性部50が磁性体の場合では、可動体側固定部54は被吸着面部46、47の上側に積層した状態で固定されている。これによりコア組立体の磁極部242、244に対向する被吸着面部46、47の厚みH(図7を参照)を磁性体の厚みとして大きくできる。弾性部50の厚みと、ヨーク41の厚みを同じであるので、磁極部242、244に対向する磁性体の部位の断面積を2倍にできる。これにより、板ばねが非磁性の場合と比較して、磁気回路を拡張して、磁気回路における磁気飽和による特性の低下を緩和し、出力向上を図ることができる。
<電磁アクチュエーターの磁気回路>
図9は、電磁アクチュエーター10の磁気回路を示す図である。なお、図9は、図5のA-A線で切断した電磁アクチュエーター10の斜視図であり、磁気回路は、図示しない部分も図示された部分と同様の磁束の流れMを有する。また、図10は、電磁アクチュエーター10の動作を説明する図であり、磁気回路による可動体40の移動を模式的に示す断面図である。詳細には、図10Aは、弾性部50により、コア組立体20から離間した位置に可動体40が保持されている状態の図であり、図10Bは、磁気回路による起磁力により、可動体40がコア組立体20側に吸引されて移動した状態の図である。
具体的には、コイル22を通電すると、コア24が励磁されて磁場が発生し、コア24の両端部が磁極となる。例えば、図9に示すように、コア24において、磁極部242がN極となり、磁極部244がS極となる。すると、コア組立体20とヨーク41との間には、磁束の流れMで示す磁気回路が形成される。この磁気回路における磁束の流れMは、磁極部242から対向するヨーク41の被吸着面部46に流れ、ヨーク41の面部固定部44を通り、被吸着面部47から、被吸着面部47に対向する磁極部244に至る。
弾性部50が磁性体の場合では、弾性部50も磁性体であるので、被吸着面部46に流れた磁束(磁束の流れMで示す)は、ヨーク41の被吸着面部46及び弾性部50-1の可動体側固定部54を通る。そして、磁束は、被吸着面部46の両端から、面部固定部44を介して被吸着面部47及び、弾性部50-2の可動体側固定部54の両端に至る。
これにより、電磁ソレノイドの原理により、コア組立体20の磁極部242、244は、ヨーク41の被吸着面部46、47を吸着するように吸引する吸引力Fを発生する。すると、ヨーク41の被吸着面部46、47は、コア組立体20の磁極部242、244の双方で引き寄せられる。加えて、ヨーク41を含む可動体40は、弾性部50の付勢力に抗して、F方向に移動する(図10A及び図10B参照)。
また、コイル22への通電を解除すると、磁界は消滅し、コア組立体20による可動体40の吸引力Fは無くなり、弾性部50の付勢力により、元の位置の方向に移動(-F方向に移動)する。
これを繰り返すことで、電磁アクチュエーター10は、可動体40をZ方向に往復直線移動させて振動方向(Z方向)の振動を発生する。
可動体40を往復直線移動させることにより、可動体40に固定される保持部60及びタッチパネル1も、可動体40に追従してZ方向に変位する。
電磁アクチュエーター10においては、コイル22が巻回されるコア24を有するコア組立体20が固定体30に固定されている。コア組立体20は、弾性部50により固定体30に対してZ方向に可動自在に支持された可動体40のヨーク41の開口部48内に配置されている。
これにより、磁気を発生してZ方向に可動体40を駆動させるために、固定体30及び可動体40のそれぞれに設ける部材をZ方向で重ねて設ける(例えば、コイル22と磁性体であるヨーク41をZ方向で対向して配置する)必要がない。そのため、電磁アクチュエーター10としてZ方向の厚みを薄くできる。また、マグネットを用いることなく、可動体40を直線往復移動させることで、保持部60及びタッチパネル1に振動を付与できる。
触感呈示装置100Aでは、タッチパネル1の操作面に表示した画像、例えば、押しボタン等を操作者が押したときの触感を忠実に再現することが求められる。本実施の形態では、触感呈示装置100Aは、上述したように、電磁アクチュエーター10を駆動することにより、タッチパネル1をZ方向に振動させる。このため、触感呈示装置100Aは、押しボタン等の触感と同じ方向の触感を付与することができ、押しボタン等の触感の再現性を高めることができる。
また、電磁アクチュエーター10においては、支持構造が単純であるため、設計がシンプルになり、省スペース化を図ることができ、電磁アクチュエーター10の薄型化を図ることができる。また、マグネットを用いていないので、マグネットを用いる構成の振動装置(所謂、アクチュエーター)と比較してコストの低廉化を図ることができる。
なお、上述した電磁アクチュエーター10は、一方向に駆動する構成の一例であり、一方向に駆動する構成であれば、電磁アクチュエーター10は、どのように構成されてもよい。
また、電磁アクチュエーター10では、弾性部50は、可動体40の中心に対して対称的な位置に複数配置されていることが好ましいが、固定体30に対して、一つの弾性部50で可動体40を振動可能に支持するようにしてもよい。この場合、可動体40の両端部の少なくとも一方の端部と対向する方向で、固定体30に対して、一つの弾性部50が可動体40を支持する構成となる。
また、電磁アクチュエーター10では、ベース部32と弾性部50との固定、及び、弾性部50と可動体40との固定には、ネジ57、58が用いられている。これにより、可動体40が駆動するために、固定体30及び可動体40に対して強固に固定する必要がある弾性部50を、リワークを可能とした状態で機械的に強固に固定することができる。
なお、ベース部32と弾性部50との固定、及び、弾性部50と可動体40との固定に用いたネジ57、58に変えて、リベットを用いてもよい。リベットは、頭部とネジ部のない胴部からなり、穴を空けた部材に差し込み、反対側の端部をかしめて塑性変形させることで、穴を空けた部材同士を接合する。かしめは、例えば、プレス加工機や専用の工具等を用いて行ってもよい。
<電磁アクチュエーターの駆動原理>
電磁アクチュエーター10の駆動原理について簡単に説明する。電磁アクチュエーター10は、供給されるパルスにより、下記の運動方程式(1)及び回路方程式(2)に基づいて駆動する。本実施の形態では、短パルスを入力することにより駆動するが、短パルスを用いずに任意の振動を発生するように駆動してもよい。
なお、電磁アクチュエーター10における可動体40は、式(1)、(2)に基づいて往復運動を行う。
Figure 2023095152000002
Figure 2023095152000003
電磁アクチュエーター10における質量m[Kg]、変位x(t)[m]、推力定数K[N/A]、電流i(t)[A]、ばね定数Ksp[N/m]、減衰係数D[N/(m/s)]等は、式(1)を満たす範囲内で適宜変更できる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数K[V/(rad/s)]は、式(2)を満たす範囲内で適宜変更できる。
このように、電磁アクチュエーター10は、可動体40の質量mと、弾性部50としての金属ばね(弾性体、本実施の形態では板ばね)のばね定数Kspにより決まる。
<電磁アクチュエーターの駆動回路>
図11は、電磁アクチュエーター10の駆動回路の一例を示す図である。
図11に示す駆動回路は、触感呈示装置100Aの装置制御部に含まれ、電磁アクチュエーター10を駆動制御する駆動制御部110と、信号生成部(Signal generation)120とを有する。
駆動制御部110は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)により構成されるスイッチング素子111、抵抗R1、R2、SBD(Schottky Barrier Diodes)を有する。
電源電圧Vccに接続された信号生成部120は、スイッチング素子111のゲートに接続されている。スイッチング素子111は、放電切換スイッチである。スイッチング素子111は、電源部から電圧Vactが供給される電磁アクチュエーター10、SBDに接続されている。
以上の構成により、信号生成部120は、スイッチング素子111に電圧パルスを印加する電圧パルス印加部として機能する。信号生成部120から電圧パルスを印加されたスイッチング素子111は、電磁アクチュエーター10に電流パルスを供給する電流パルス供給部として機能する。この電流パルスが電磁アクチュエーター10を駆動する駆動信号となる。従って、信号生成部120で生成する電圧パルスに応じて、スイッチング素子111は電流パルスを生成して、電磁アクチュエーター10に供給することができる。
触感呈示装置100Aは、図示しないが、電磁アクチュエーター10を駆動制御するためのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えてもよい。
この場合、CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、駆動制御部110及び信号生成部120は、電磁アクチュエーター10を駆動制御する。例えば、CPUは、ROMや記憶部(図示省略)に格納されている信号パターン(例えば、電磁アクチュエーター10に供給する電流パルスを生成するための信号パターン)等の各種データを参照する。なお、記憶部は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)等で構成されてもよい。
駆動制御部110及び信号生成部120は、ROM等から読み出した信号パターンに基づいて、電圧パルス、電流パルスを生成し、生成された電流パルスを電磁アクチュエーター10(コイル22)に供給して、可動体40を振動方向の一方向に駆動する。
コイル22へ電流パルスを供給することにより、可動体40は、弾性部50の付勢力に抗して、振動方向の一方向に変位する。電流パルスの供給中は、可動体40の振動方向の一方向への変位は継続される。
そして、電流パルスの供給を停止する、つまり、コイル22への電流パルスの入力をオフにすることにより、可動体40の振動方向の一方向(Z方向)へ変位させる力は解放される。電流パルスの入力のオフは、当該電流パルスを生成する電圧がオフになったタイミングを意味する。電圧がオフになった時点では、電流パルスは完全にオフではなく減衰している状態である。
可動体40は、引き込み方向(Z方向マイナス側)の最大変位可能位置で蓄積された弾性部50の付勢力により、振動方向のうちの他方向(Z方向プラス側)へ移動して変位する。Z方向プラス側へ移動した可動体40を介して、使用者に強い振動が伝達される。
このようにして、駆動制御部110は、信号パターンに基づいて、一つ以上の電流パルスをコイル22に供給し、操作者に付与する触感となる振動の強度や振動パターンを調整する。
[触感呈示装置の変形例1]
図12は、触感呈示装置100Aの変形例である触感呈示装置100Bを示す部分断面図である。
触感呈示装置100Bは、減衰部82を除いて、触感呈示装置100Aと同じ構成である。そのため、ここでは、触感呈示装置100Aと重複する記載は省略する。
触感呈示装置100Aにおいて、減衰部81は直方体形状であり、保持部60(裏面60a)と収容基部70の突出部73(表面73a)との間に配置されている(図2、図3を参照)。
これに対し、本変形例の触感呈示装置100Bにおいて、減衰部82は、図12に示すように、第1減衰部82aと第2減衰部82bとを有し、XZ平面での断面はL字状である。
減衰部82としては、減衰部81と同様に、ゴム等の弾性体を使用可能であり、特に、温度変化による減衰特性の変化が少ないシリコンゴムやブチルゴムを用いることが好ましい。
第1減衰部82aは、減衰部81と同様に、Z方向の両端部が保持部60(裏面60a)及び突出部73(表面73a)にそれぞれ接触した状態で配置される。第1減衰部82aのZ方向の両端部は、電磁アクチュエーター10や外乱により、保持部60が振動している場合を含めて、常に、裏面60a及び表面73aにそれぞれ接触した状態である。
このような接触状態とするため、第1減衰部82aは、減衰部81と同様に、Z方向に沿う方向に圧縮された状態で裏面60aと表面73aとの間に挟まれるように配置されている。この場合も、圧縮されない状態の第1減衰部82aのZ方向における厚さを、裏面60aと表面73aとの間の隙間より大きくする。そして、第1減衰部82aを裏面60aと表面73aとの間に挟み込むときに、第1減衰部82aを圧縮して、裏面60aと表面73aとの間に配置する。
第2減衰部82bは、第1減衰部82aのX方向の外側端部からZ方向プラス側に延設されている。第2減衰部82bは、その内側面が保持部60の第1側面60bと接触するように、また、その外側面が収容基部70の第1側面70bと接触するように、第1側面60bと第1側面70bとの間に配置される。つまり、第2減衰部82bは、振動方向であるZ方向とは異なる方向を向く保持部60の部位である第1側面60bに接触する。
減衰部82において、第1減衰部82aは、上述した減衰部81と同様の効果を有する。第2減衰部82bも、減衰部81及び第1減衰部82aと同様に、衝撃抑制部として機能する。上述した第1減衰部82aは、保持部60のZ方向の移動範囲を制限して、Z方向に沿う方向の衝撃を抑制することができ、第2減衰部82bは、保持部60のX方向の移動範囲を制限して、X方向に沿う方向の衝撃を抑制することができる。
本変形例では、上述した減衰部82より、保持部60のZ方向及びX方向の移動範囲を制限するので、弾性部50への衝撃を抑制して、弾性部50の塑性変形、破損を防止することができる。また、タッチパネル1及び保持部60が収容基部70に接触することを防止して、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
なお、ここでは、第1減衰部82aのX方向の外側端部からZ方向プラス側に延設した第2減衰部82bにより、X方向に沿う方向の衝撃を抑制しているが、更に、第1減衰部82aのY方向の外側端部からZ方向プラス側に延設した第3減衰部を設けてもよい。第3減衰部は、その内側面が保持部60の第2側面60c(図2を参照)と接触するように、また、その外側面が収容基部70の第2側面70cと接触するように、第2側面60cと第2側面70cとの間に配置される。第3減衰部は、本発明における接触部である。
第3減衰部も、第2減衰部82bと同様に、衝撃抑制部として機能し、保持部60のY方向の移動範囲を制限して、Y方向に沿う方向の衝撃を抑制することができる。
第3減衰部も有する減衰部82より、保持部60のX方向、Y方向及びZ方向の移動範囲を制限するので、様々な方向からの弾性部50への衝撃を抑制して、弾性部50の塑性変形、破損を防止することができる。また、タッチパネル1及び保持部60が収容基部70に接触することを防止して、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
また、第2減衰部82b及び第3減衰部は、保持部60のX方向及びY方向の移動範囲を制限できれば、第1減衰部82aとは異なり、保持部60及び収容基部70の一方又は両方と接触していなくてもよい。
[触感呈示装置の変形例2]
図13は、触感呈示装置100Aの変形例である触感呈示装置100Cを示す部分断面図である。
触感呈示装置100Cは、減衰部81の配置構成を除いて、触感呈示装置100Aと同じ構成である。そのため、ここでも、触感呈示装置100Aと重複する記載は省略する。
本変形例において、収容基部70の突出部73は、減衰部81を内側に収容する下部収容凹部74を有する。下部収容凹部74は、突出部73の表面73aから裏面側に凹設された矩形開口の凹部である。減衰部81は、その下側が下部収容凹部74に挿入されて、保持部60の裏面60aと突出部73の下部収容凹部74との間に配置される。
減衰部81は、上記実施の形態で説明した効果を有する。また、減衰部81の下側が下部収容凹部74に挿入されているので、減衰部81のX方向及びY方向の弾性変形が下部収容凹部74で抑制される。このため、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の振動を一定時間で収めることができ、これにより、切れの良い触感を操作者に付与することができる。
また、減衰部81の下側が下部収容凹部74に挿入されているので、減衰部81を保持部60に固定した場合には、保持部60のX方向及びY方向の移動範囲を制限することができる。これにより、弾性部50の塑性変形、破損、そして、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
[触感呈示装置の変形例3]
図14は、触感呈示装置100Aの変形例である触感呈示装置100Dを示す部分断面図である。
触感呈示装置100Dも、減衰部81の配置構成を除いて、触感呈示装置100Aと同じ構成である。そのため、ここでも、触感呈示装置100Aと重複する記載は省略する。
本変形例において、保持部60は、減衰部81を内側に収容する上部収容凹部63を有する。上部収容凹部63は、保持部60の裏面60aから表面側に凹設された矩形開口の凹部である。減衰部81は、その上側が保持部60の裏面60aに挿入されて、保持部60の上部収容凹部63と突出部73の表面73aとの間に配置される。
減衰部81は、上記実施の形態で説明した効果を有する。また、減衰部81の上側が上部収容凹部63に挿入されているので、減衰部81のX方向及びY方向の弾性変形が上部収容凹部63で抑制される。このため、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の振動を一定時間で収めることができ、これにより、切れの良い触感を操作者に付与することができる。
また、減衰部81の上側が上部収容凹部63に挿入されているので、減衰部81を突出部73に固定した場合には、保持部60のX方向及びY方向の移動範囲を制限することができる。これにより、弾性部50の塑性変形、破損、そして、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
なお、上記の触感呈示装置100Cは、減衰部81の下側を収容する下部収容凹部74を有し、触感呈示装置100Dは、減衰部81の上側を収容する上部収容凹部63を有しているが、下部収容凹部74及び上部収容凹部63の両方を有する構成でもよい。この場合、減衰部81は、下部収容凹部74と上部収容凹部63との間に配置される。
このようにして、減衰部81のZ方向の両端部が下部収容凹部74及び上部収容凹部63にそれぞれ挿入されているので、減衰部81のX方向及びY方向の弾性変形が下部収容凹部74及び上部収容凹部63で抑制される。このため、タッチパネル1、保持部60及び可動体40の振動を一定時間で収めることができ、これにより、切れの良い触感を操作者に付与することができる。
また、減衰部81のZ方向の両端部が下部収容凹部74及び上部収容凹部63にそれぞれ挿入されているので、保持部60のX方向及びY方向の移動範囲を制限することができる。これにより、弾性部50の塑性変形、破損、そして、タッチパネル1及び保持部60や収容基部70の変形や破損を防止することができる。
[触感呈示装置の変形例4]
図15は、触感呈示装置100Aの変形例である触感呈示装置100Eを示す分解斜視図である。また、図16は、図15に示した触感呈示装置100Eの電磁アクチュエーター10及び荷重検出部90を拡大した図である。
触感呈示装置100Eは、上記の触感呈示装置100Aに対して、更に、荷重検出部90を備える。触感呈示装置100Eは、荷重検出部90を備える点を除いて、触感呈示装置100Aと同じ構成である。そのため、ここでも、触感呈示装置100Aと重複する記載は省略する。
<荷重検出部>
荷重検出部90は、電磁アクチュエーター10の可動体40に一体に設けられ、可動体40と保持部60との間に介在し、可動体40と保持部60とに固定される。
荷重検出部90は、起歪部材91と、起歪部材91に設けられる歪み検出部99と、を有する。荷重検出部90は、タッチパネル1の押圧操作に応じて、起歪部材91で発生した歪みを歪み検出部99で検出する。検出された歪みは触感呈示装置100Eの装置制御部に出力され(図19を参照)、装置制御部は歪みに応じて電磁アクチュエーター10を駆動して振動を発生させる。
<起歪部材>
起歪部材91は、タッチパネル1の押圧操作により外力が加わることで歪みを発生する起歪体として機能する。
起歪部材91は、可動体40の面部固定部44に固定される可動体側固定部92と、保持部60に固定される保持部側固定部94とを有する。起歪部材91は、更に、可動体側固定部92と保持部側固定部94との間に設けられる歪み部97を有する。歪み部97には、歪み検出部99(歪みセンサ99-1~99-4)が取り付けられており、歪み部97の歪みを検出する。
起歪部材91は、本変形例では、板金を加工することにより、矩形枠状の板状に形成されている。この形状は、保持部60に固定された際に、タッチパネル1において押圧操作される部位(例えば、タッチパネル1における操作面の中心部)をタッチパネル1の裏面側で囲むように配置される形状である。起歪部材91は、本変形例では、弾性部50よりも硬い板金で構成される。なお、起歪部材91は、本変形例では、板状のバネ板材である。これにより、繰り返し振動が加わる場合でも、金属疲労を緩和して、信頼性を向上させることができる。
起歪部材91では、対向する一対の長辺部952を含む平板矩形枠状の本体枠部95aの4隅から長辺部952の延在方向に沿って突出して接続腕部95bが設けられている。
起歪部材91は、接続腕部95bの基端部が接続される本体枠部95aの部位にそれぞれ設けられた止着部材であるネジ93を介してヨーク41に固定される可動体側固定部92を有する。起歪部材91は、可動体側固定部92を介して面部固定部44に固定されている。
接続腕部95bには、基端部から突出方向に順に、歪み部97と保持部側固定部94とが設けられている。
接続腕部95bは、本体枠部95aの長辺部952と保持部側固定部94との間に歪み部97を有し、歪み部97には、歪み検出部99が貼設された状態で設けられている。
本変形例の起歪部材91では、本体枠部95aが、可動体40の面部固定部44に固定され、保持部側固定部94が保持部60に固定されるので、起歪体としての機能は歪み部97で発揮する。保持部側固定部94が変位すると、起歪部材91(特に歪み部97)は、面部固定部44と共に、底面部32b側に押し込まれ、弾性部50の変形に伴って歪む。
起歪部材91は、本体枠部95aの長辺部952の外縁部に沿って、本体枠部95aに対して垂直に設けられたリブ95cを有する。本体枠部95aはリブ95cにより補強された状態となっている。
本変形例において、起歪部材91における保持部側固定部94は、固定孔942に挿通される止着部材であるネジ62(図4を参照)を介して、保持部60に固定される。これにより、保持部側固定部94は、タッチパネル1における操作面の中心を囲む部位で保持部60と接合されている。また、可動体40に固定される可動体側固定部92の位置は、この保持部側固定部94で囲まれた内側の領域である。
<歪み検出部>
歪み検出部99は、起歪部材91の歪み部97に設けられ、電磁アクチュエーター10を駆動させるために、起歪体としての起歪部材91に掛かる荷重により発生する歪みを検出する。歪み検出部99は、例えば、歪みセンサ99-1~99-4を有する。歪みセンサ99-1~99-4は、歪み部97に設けられているので、それぞれ可動体側固定部92と保持部側固定部94との間に配置された状態となっている。
前述したように、本変形例では、歪み検出部99が設けられている起歪部材91は一体のバネ板材にて構成されている。これにより、起歪部材91の接続腕部95bへの歪みセンサ99-1~99-4の配置位置の位置精度を高めることができ、組み付け時の精度改善を図ることができる。すなわち、起歪部材91において検出対象部位となる起歪体としての接続腕部95bを複数に分離して構成した場合と異なり、組み付け時にばらつきが発生することがなく、組立性の向上を図ることができる。
また、本変形例では、歪み検出部99が、この歪み検出部99により歪みを検出される起歪体としての歪み部97上に設けられている。すなわち、歪み検出部99と歪み部97とが、保持部60と可動体40との間、つまり、可動体側固定部92と保持部側固定部94との間に配設されている。
これにより、歪み検出部99が電磁アクチュエーター10内に配設されておらず、起歪部材91が弾性部50とは別体となるので、歪み検出対象が可動体40の質量を受けることがなく、弾性部50の振動仕様にも影響が無くなる。これにより、電磁アクチュエーター10の設計が困難にならず、電磁アクチュエーター10の様々な仕様を実現できる。
電磁アクチュエーター10は、歪み検出部99及び起歪部材91を一体にした荷重検出部90を介して、保持部60に固定される。ここでは、荷重検出部90と電磁アクチュエーター10とを別々に且つ並行して組み上げた後で、電磁アクチュエーター10に荷重検出部90を組み込んでいる。これにより、歪み検出部99と起歪部材91とを可動体40の一部とした構成と比較して、歪み検出部99の組み付け後に、電磁アクチュエーター10を組み立てるか、或いは、その逆の工程が必要となることがなく、組立効率の向上を図ることができる。
歪みセンサ99-1~99-4は、タッチパネル1が操作された際に、可動体40(ヨーク41)と共に変位する歪み部97の歪み量をタッチパネル1の押し込み量として検知する。検出した歪みは、装置制御部に出力されて、この歪みに対応した可動体40の移動量となるように生成された駆動電流がコイル22に通電され、これによりコア組立体20がヨーク41を吸引して移動させる。
本変形例では、歪みセンサ99-1~99-4により検出される歪みを用いて、可動体40の移動量を判定して、接触に対する振動フィードバックを実現する装置制御部を有するものとしているが、これに限らない。装置制御部は、操作機器への操作者の接触を検出可能な他のセンサを用いて、実際の操作機器の移動量に対応して、弾性部50に対する押し込み量を検出するようにし、この検出結果を用いて、より自然な感触の表現を実現できるようにしてもよい。
また、操作者の接触操作、つまり、可動体40の押し込み量を、歪みセンサ99-1~99-4を用いて検出した検出結果に基づいて、駆動電流パルスを供給した際の可動体40(タッチパネル1も含めてもよい)の振動周期を調整してもよい。また、歪みセンサ99-1~99-4とは別に、タッチパネル1で検知した操作者の接触位置の表示形態に連動して、その表示形態に対応する振動を発生するよう装置制御部に操作状態を示す操作信号を出力し、それに応じて装置制御部が制御を行ってもよい。
歪みセンサ99-1~99-4は、起歪部材91において、歪み部97、つまり、可動体側固定部92と保持部側固定部94との間の部位の、一か所に設けてもよいが複数か所に設けることが好ましい。本変形例では、電磁アクチュエーター10がタッチパネル1に取り付けられているので、タッチパネル1の操作面の中心に対して放射状に等間隔を空けて囲むように、少なくとも3か所以上に設けることが好ましい。これにより、電磁アクチュエーター10は、押圧操作されるタッチパネル1の変位を、面で受けて精度よく検出することができる。
本変形例では、歪みセンサ99-1~99-4は、保持部60との固定箇所である保持部側固定部94の近傍の4つの歪み部97に設けられている。これにより、歪みセンサ99-1~99-4は、タッチパネル1の押圧操作領域の中心を囲む枠状の角隅部の歪みを検出する。よって、タッチパネル1のように、振動呈示部として矩形状のタッチパネルディスプレイを用いた場合、このディスプレイに荷重検出部90を介して電磁アクチュエーター10をバランスよく取り付けることができる。これにより、起歪部材91の歪み方向を面直方向に安定して一致させることができる。
図17は、触感呈示装置100Eの要部構成を示す部分断面図である。
触感呈示装置100Eも、上記の触感呈示装置100Aと同様に、裏面60aと表面73aとの間に配置される減衰部81を有する。減衰部81及び減衰部81に関係する構成については、効果を含めて、上記実施の形態で説明した通りであるので、ここでは、重複する説明は省略する。
なお、本変形例では、減衰部及び減衰部に関係する構成は、上記の触感呈示装置100Aと同様の構成としたが、このような構成に変えて、変形例1~3に示した構成を採用してもよい。
図18は、歪み検出部99の配線を示す図である。歪みセンサ99-1~99-4は、起歪部材91上に配置されて、それぞれ同一平面上に位置する。歪みセンサ99-1~99-4は、それぞれ複数の歪みゲージ(R-A1~R-A4、R-B1~R-B4、R-C1~R-C4、R-D1~R-D4)を有し、フルブリッジ結線の歪みセンサである。
歪みセンサ99-1~99-4は、それぞれが並列で電源電圧Vcc、GNDに接続され、互いに並列結線され、荷重が掛かることで変化する電気抵抗値の変化量を出力するように接続されている。これにより、各歪みセンサ99-1~99-4からの出力が平均化され、安定した挙動となる。また、出力値は各歪みセンサ99-1~99-4毎で温度に依存して異なり得るところ、平均化によってこの温度依存性を緩和することができるため、挙動の温度安定性ひいては信頼性を向上させることができる。
また、歪みセンサ99-1~99-4は、薄膜状の歪みゲージから構成されているので、図16に示すように、起歪部材91と一体のモジュールとすることができる。そのため、歪みセンサ99-1~99-4及び起歪部材91を有する荷重検出部90の実装性、製造性を高めることができる。
<触感呈示装置の装置制御部>
図19は、触感呈示装置100Eの装置制御部を模式的に示す図である。
触感呈示装置100Eは、触感呈示部の一例であるタッチパネル1、歪み検出部99、アンプ(増幅部)410、AD変換部(ADC)420、マイコン430、アクチュエータードライバ440、電磁アクチュエーター10を有する。
例えば、タッチパネル1は、タッチパネル1上における操作者による接触操作を受け付けて、その接触位置を出力する接触位置検出部(図示省略)を有するものとする。接触位置検出部(図示省略)からの信号はマイコン430に出力される。歪み検出部99は、タッチパネル1が押圧されることにより、歪み検出部99において起歪部材91の歪みを検出し、検出された歪み信号は、アンプ410、ADC420を介して、マイコン430に入力される。
マイコン430は、入力された信号、つまり、接触位置検出部からの接触位置情報、駆動タイミング及び歪み信号に対応して、接触操作に対応する振動が発生するように、アクチュエータードライバ440を制御する。つまり、マイコン430は、アクチュエータードライバ440を介して、電磁アクチュエーター10に、アクチュエーター駆動信号を出力して駆動電流を供給する。
アクチュエータードライバ440から入力されるアクチュエーター駆動信号を受けた電磁アクチュエーター10は、タッチパネル1に振動を伝達し振動させることにより、タッチパネル1から出力された接触位置に対応した振動をタッチパネル1で提示させる。このように、タッチパネル1で受けた操作者の操作を受け付けて、それに対応して、電磁アクチュエーター10は駆動する。
電磁アクチュエーター10は、アクチュエーター駆動信号が入力されることにより、磁気吸引力により、可動体40、具体的には、ヨーク41及び起歪部材91を、付勢力に抗する一方向であるZ方向マイナス側に移動させる。
また、電磁アクチュエーター10へのアクチュエーター駆動信号の入力が停止されることにより、電磁アクチュエーター10は、付勢力を解放し、可動体40を、付勢力により他方向側(Z方向プラス側)に移動させる。電磁アクチュエーター10は、アクチュエーター駆動信号の入力と停止により、可動体40、保持部60及びタッチパネル1を振動させる。電磁アクチュエーター10は、マグネットを用いずに、可動体40を駆動して、タッチパネル1を振動させている。
なお、アクチュエーター駆動信号は、本変形例では、可動体40、保持部60及びタッチパネル1を駆動する駆動電流としてコイル22に供給される複数の駆動電流パルス(「電流パルス」とも称する)列に相当する。電磁アクチュエーター10では、電流パルス列がコイル22に供給されると、可動体は一方向に移動する。これを繰り返すことにより可動体は振動する。
このようにして、本変形例の触感呈示装置100Eは、押しボタンやスイッチの感触のようなリアルな触感表現を、歪み検出部99による検出結果に基づいて、リアルな触感表現で再現することができ、操作感を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態、変形例について説明した。なお、以上の説明は、本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
例えば、本実施の形態において、電磁アクチュエーター10の可動体40(タッチパネル1及び保持部60)の駆動方向はZ方向としたが、これに限らない。例えば、X方向ないしY方向を駆動方向としても、上述した触感改善等の効果を得ることができる。
本発明に係る触感呈示装置は、振動の余韻を抑制して、触感を改善することができ、例えば、例えば、タッチパネル装置が搭載されるタッチディスプレイ装置等の操作機器に有用なものである。
1 タッチパネル
10 電磁アクチュエーター
11 支持支柱
12 ネジ
20 コア組立体
20a、20b 対向面
22 コイル
24 コア
26 ボビン
26a、26b 分割体
28 固定孔
29 ネジ
30 固定体
32 ベース部
32a 取付部
32b 底面部
33 止着孔
36 開口部
40 可動体
41 ヨーク
42 面部固定孔
44 面部固定部
44a 固定面
46、47 被吸着面部
48 開口部
49 切欠部
50、50-1、50-2 弾性部
52 固定体側固定部
54 可動体側固定部
56 蛇行形状弾性アーム部
57、58 ネジ
60 保持部
60a 裏面
60b 第1側面
60c 第2側面
61 上部凹部
62 ネジ
63 上部収容凹部
70 収容基部
70a 底部
70b 第1側面
70c 第2側面
71 下部凹部
72a 挿入孔
72b 貫通孔
73 突出部
73a 表面
74 下部収容凹部
81、82 減衰部
82a 第1減衰部
82b 第2減衰部
90 荷重検出部
91 起歪部材
92 可動体側固定部
93 ネジ
94 保持部側固定部
95a 本体枠部
95b 接続腕部
95c リブ
97 歪み部
99 歪み検出部
99-1、99-2、99-3、99-4 歪みセンサ
100A、100B、100C、100D、100E 触感呈示装置
110 駆動制御部
111 スイッチング素子
120 信号生成部
241 コア本体
242、244 磁極部
321、322 固定孔
410 アンプ
420 ADC
430 マイコン
440 アクチュエータードライバ
942 固定孔
952 長辺部

Claims (13)

  1. 操作者の接触操作が行われる操作機器を保持可能な保持部と、
    前記保持部を支持する可動体と、前記可動体を振動方向に弾性振動可能に支持する固定体と、を有し、前記可動体を前記振動方向の一方向に駆動することにより、前記操作機器を介して前記操作者に付与する触感となる振動を生成する振動アクチュエーターと、
    前記振動アクチュエーターの前記固定体が固定される基部と、
    前記保持部及び前記基部のそれぞれに接触した状態で配置される減衰部と、
    を備える、
    触感呈示装置。
  2. 前記減衰部は、前記振動方向に沿う方向に圧縮された状態で前記保持部と前記基部との間に挟まれている、
    請求項1に記載の触感呈示装置。
  3. 前記操作機器はタッチパネルであり、
    前記保持部は、前記タッチパネルより剛性が高い、
    請求項1又は2に記載の触感呈示装置。
  4. 前記振動方向は、前記操作機器の操作面に垂直な方向である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  5. 前記減衰部は、前記振動方向と異なる方向を向く前記保持部の部位に接触した状態で配置される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  6. 前記保持部及び前記基部の少なくとも一方は、前記減衰部の端部を収容する収容凹部を有する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  7. 前記減衰部を3つ以上備え、
    3つ以上の前記減衰部は、前記操作機器、前記保持部及び前記可動体の重心を囲むよう配置される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  8. 前記保持部及び前記基部は矩形状であり、
    前記減衰部は、前記保持部及び前記基部の四隅の少なくともいずれかに配置される、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  9. 圧縮されない状態の前記減衰部の前記振動方向における厚さは、前記保持部と前記基部との間の隙間より大きい、
    請求項2から8のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  10. 前記減衰部は、シリコンゴム又はブチルゴムである、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  11. 前記振動アクチュエーターは、前記固定体に対して前記可動体を弾性支持する弾性支持部を有し、
    前記弾性支持部は、蛇行形状の板ばねである、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  12. 前記保持部と前記可動体との間に配置され、前記操作機器に付与される荷重を検出する荷重検出部を備え、
    前記可動体は、前記荷重検出部の検出結果に基づいて駆動される、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の触感呈示装置。
  13. 前記荷重検出部は、歪みゲージからなる、
    請求項12に記載の触感呈示装置。
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