JP6581954B2 - 電線把持具、落線防止器材、及び、作業用保持具 - Google Patents
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Description
また、樹脂製であるため塩害地域でも使用可能である。
また好ましくは、爪のうち本体の長手方向両端に設けられた一対の端爪に、把持された電線が特定方向の外力により一対の端爪から外れることを防止する抜け止め小爪が設けられている。
この落線防止器材を複数の並行する架空電線に取り付けることで、断線した電線の落下を好適に防止することができる。
好ましくは、複数の保持部は、高圧活線工具を操作する作業者から視て左右にずれ、且つ、電線把持具の端部を保持する高さについて、作業者に近い側の保持部が下となり作業者から遠い側の保持部が上となるように、上下にずれて配置されている。
第1実施形態の電線把持具、及び落線防止器材の構成について、図1〜図6を参照して説明する。まず、電線把持具の単体構成について、図1、図2を参照する。ここで、正面図である図1(b)の上方向を「上」、下方向を「下」とする。
図1、図2に示すように、電線把持具101は、本体11、4つの爪21〜24、及びロープ取付板31等を備える。本実施形態では、電線把持具101は、絶縁性材料である樹脂で一体成形されている。
4つの爪21〜24は、本体11の上縁12に設けられている。以下、4つの爪21〜24を、図1の左側から順に、第1爪21、第2爪22、第3爪23及び第4爪24とする。本体11の長手方向両端に設けられた第1爪21及び第4爪24は「一対の端爪」を構成する。第1爪21と第4爪24とは上縁12の中心点Xに対し点対称に設けられており、且つ、中央寄りの第2爪22と第3爪23とは上縁12の中心点Xに対し点対称に設けられている。本体11の上縁12に接続する各爪21〜24の側縁は、丸みのある傾斜を有するように形成され、且つ根元部が角丸めされているため、耐振動性能が向上する。
すなわち、爪22、23の上壁25には、上縁12に向かって下方に突出する規制凸部17が設けられており、上縁12には、上壁25に向かって上方に突出する規制凸部18が設けられている。図3(b)に示すように、一対の規制凸部17、18の間には電線91が隙間無く挟持される。これにより、爪21〜24に把持された電線91のずれが規制される。
上縁12の長手方向両端部には、第1爪21及び第4爪24が開口する側に、縁の肉厚が薄くなっている段部15が形成されている。また、第1爪21及び第4爪24の背壁26には、水平方向の逃がし溝16が形成されている。段部15及び逃がし溝16は、後述する作業用保持具70に本体11をスライドさせて挿着するためのものである。
ロープ取付板31は、本体の下縁13から下方に突き出すように設けられ、3つの挿通穴321〜323が形成されている。
図5に示すように、落線防止器材50は、電柱95に接続された並行する3本の架空電線91、92、93に取り付けられる。詳しくは、架空電線91、92、93は、それぞれ、落線防止器材50の電線把持具101、102、103に把持される。また、電線把持具101、102、103の外側には、ポリエチレン製の保護管60が被せられる可能性がある。
また、金属製の巻付けグリップ金具に対し、本実施形態の電線把持具101は、絶縁性材料である樹脂で形成されているため、塩害地域にも使用可能である。
3つの保持部721、722、723は、透明の基板71上に取り付けられている。保持部721、722、723は、正面図において、すなわち作業者から視て左右にずれて配置されている。且つ、保持部721、722、723は、電線把持具101、102、103の端部を保持する高さについて、作業者に近い側の保持部721が下となり作業者から遠い側の保持部723が上となるように、上下にずれて配置されている。
また、高圧活線工具80の先端部82を作業用保持具70の工具穴771、772に嵌めて握持部78を握持すると、作業用保持具70を安定した状態で持つことができる。
これにより、作業途中で高圧活線工具80を持ち替えることなく、3つの電線把持具101、102、103を一連の動作で架空電線91、92、93に取り付けることができる。よって、取り付け作業の作業性を向上させることができる。
第2実施形態の電線把持具を図13に示す。上記第1実施形態の電線把持具101と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の電線把持具104は、第1実施形態の電線把持具101と同様に樹脂で一体成形されているが、いくつかの点で形状や構造が異なる。
背壁26の表面には、点状に分布した滑り止め突起27が形成されており、電線91が滑ることが防止される。なお、滑り止め突起27は、点状に分布するものに限らず、条、溝等の形状としてもよい。
上縁12の第1爪21と第2爪22との間、及び、第3爪23と第4爪24との間には、凸部19が段状に形成されている。凸部19に倣って電線91が上下方向にも湾曲することにより、電線91に対する掌握力がさらに増す。凸部19は、局所的に段状に形成されるものに限らず、例えば、上縁13の全体を上下に波打つ形状に形成してもよい。
本体11の下縁13から下方に突き出すロープ取付板31は、図1のものに比べて比較的長さが短い。
作業用把持板36の表面には、高圧活線工具80でこの作業用把持板36を把持するときの滑り止めとして、滑り止め突起37が形成されている。作業用把持板36の下端にはガイド部38が設けられている。ガイド部38は、高圧活線工具80の脱落を防止する機能を有する。また、ガイド部38は、作業用保持具70の挿着溝76(図14参照)への挿着を案内する。
第2実施形態の電線把持具104も、第1実施形態と同様の効果を奏する。
保持部721には、作業用把持板36を横方向にスライドさせて挿着可能な挿着溝76が形成されている。作業用把持板36を挿着溝76に挿着することにより、第1実施形態の図11、図12と同様に、平行に配置された3つの電線把持具104の端部を作業用保持具70で保持しつつ作業することができる、また、図12に対応する作業状態において、保持されていない側(図の右側)の作業用把持板36を高圧活線工具80で把持することができる。
(ア)上記実施形態の電線把持具101、104は、樹脂で一体成形されているが、他の実施形態では、複数の樹脂部材を組み合わせて電線把持具を構成してもよい。また、電線把持具は、樹脂以外の絶縁性材料として碍子等で形成されてもよく、表面を絶縁コーティングした金属等で形成されてもよい。
(イ)電線把持具の爪の数は、上記実施形態で例示した4つに限らない。平面視で電線が蛇行するように把持し、適正な掌握力が確保されるように3つ以上設けられればよい。
(ウ)爪22、23の上壁25の規制凸部17、及び、本体の上縁12の規制凸部18は、二つのうちいずれか片方のみを設けるようにしてもよい。
(カ)作業用保持具の具体的な形状は、図7〜図12に例示したものに限らず、電線把持具の端部形状や使用する高圧活線工具の先端部形状等に応じて適宜変更してよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
12・・・上縁、 13・・・下縁、
17、18・・・規制凸部、
21〜24・・・(第1〜第4)爪、 (21、24・・・一対の端爪、)
25・・・上壁、 29・・・抜け止め小爪、
31・・・ロープ取付板、
40・・・連結ロープ、 50・・・落線防止器材、
70・・・作業用保持具、
721、722、723・・・保持部、 78・・・握持部、
91、92、93・・・架空電線、電線。
Claims (6)
- 複数の並行する架空電線(91、92、93)に取り付けられ、断線した電線の落下を防止する落線防止器材(50)を構成する電線把持具であって、
少なくとも表面が絶縁性の材料で形成され、
水平方向に延びる本体(11)と、
前記本体の上縁(12)に設けられ、前記上縁の延伸方向に直交する一方側及び他方側に交互に開口し電線を把持可能な3つ以上の爪(21〜24)と、
前記本体の下縁(13)に設けられ、連結ロープ(40)が固定されるロープ取付板(31)と、
を備え、
前記本体の前記上縁に対向する前記爪の上壁(25)、及び、前記爪の上壁に対向する部分の前記上縁の少なくとも一方から他方に向かって突出し、把持された電線のずれを規制する規制凸部(17、18)が設けられていることを特徴とする電線把持具。 - 前記規制凸部は、前記爪の上壁及び前記上縁の両方に対で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電線把持具。
- 前記爪のうち前記本体の長手方向両端に設けられた一対の端爪(21、24)に、把持された電線が特定方向の外力により前記一対の端爪から外れることを防止する抜け止め小爪(29)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電線把持具。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の複数の電線把持具(101、102、103)と、
前記電線把持具の前記ロープ取付板に固定され、前記複数の電線把持具を連結する連結ロープ(40)と、
を備える落線防止器材(50)。 - 少なくとも表面が絶縁性の材料で形成され、水平方向に延びる本体(11)、前記本体の上縁(12)に設けられ、前記上縁の延伸方向に直交する一方側及び他方側に交互に開口し電線を把持可能な3つ以上の爪(21〜24)、及び、前記本体の下縁(13)に設けられるロープ取付板(31)を備える複数の電線把持具(101、102、103)と、
前記ロープ取付板に固定され、前記複数の電線把持具を連結する連結ロープ(40)と、
を備え、複数の並行する架空電線(91、92、93)に取り付けられ、断線した電線の落下を防止する落線防止器材(50)を、高圧活線工具(80)を用いて架空電線に取り付ける作業において、前記複数の電線把持具を一括して保持する作業用保持具(70)であって、
各電線把持具の一方の端部を保持する複数の保持部(721、722、723)と、
前記高圧活線工具によって握持される握持部(78)と、
を備えることを特徴とする作業用保持具。 - 前記複数の保持部は、前記高圧活線工具を操作する作業者から視て左右にずれ、且つ、前記電線把持具の端部を保持する高さについて、作業者に近い側の保持部が下となり作業者から遠い側の保持部が上となるように、上下にずれて配置されていることを特徴とする請求項5に記載の作業用保持具。
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JP2018074772A JP2018074772A (ja) | 2018-05-10 |
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