JP6581470B2 - ウインドシールド - Google Patents

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Description

本発明は、ウインドシールドに関する。
近年、自動車の安全性能は飛躍的に向上しつつあり、その1つとして前方車両との衝突を回避するため、前方車両との距離及び前方車両の速度を感知し、異常接近時には、自動的にブレーキが作動する安全システムが提案されている。このようなシステムは、前方車両との距離などをレーザーレーダーやカメラを用いて計測している。レーザーレーダーやカメラなどの情報取得装置は、一般的に、ウインドシールドの内側に配置され、赤外線を前方に向けて照射することで、計測を行う。
このような情報取得装置は外部から見えないようにするため、ガラス板の内面には、濃色のセラミックなどが塗布されたマスク層が形成されており、その上に情報取得装置が配置されている。このようなマスク層は、一般的に、ガラス板の周縁及び上部中央付近に形成される。そして、ガラス板の上部中央に形成されるマスク層には、開口が形成され、レーザーレーダーにおいて照射及び受光されるレーザ光、カメラで受光する赤外線などが、この開口を通じて照射されたり、受光される。また、このような情報取得装置は、マスク層に直接固定されるのではなく、ブラケットなどの取付部材を介してマスク層に固定されるのが一般的である。すなわち、マスク層に取付部材を接着剤や両面テープで固定した後、この取付部材に情報取得装置が取り付けられる。そして、取付部材に車内側からカバーを取り付けることで、情報取得装置は、ガラス板、取付部材、及びカバーにより閉鎖された空間内に配置される。
特開2006−96331号公報
ところで、取付部材がマスク層上の正しい位置に取り付けられたことを確認するためには、次のような方法が採られている。すなわち、取付部材をマスク層に取り付けた後、マスク層の外縁の任意の位置と、取付部材の任意の位置との距離を測定し、この距離を基準距離として寸法管理をしていた。すなわち、この基準距離が所定の寸法精度を満たしていれば、取付部材が正しい位置に取り付けられたものとしていた。
しかしながら、マスク層の外縁は意匠性を高めるために曲線状に形成されていることが多く、そのため、曲線上の任意の位置を起点として、基準距離を測定する場合、曲線上の起点が少しでもずれると、基準距離のばらつきが大きくなることがあった。そのため、基準距離の寸法管理が難しく、その結果、取付部材の位置管理が困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、取付部材のマスク層への取り付け後の位置管理を容易に行うことができる、ウインドシールドを提供することを目的とする。
本発明は、車両に取付けられるウインドシールドであって、波長700〜750nmの光の透過率が40%以上である領域を有するガラス板と、前記ガラス板上に設けられ、外部からの視野を遮蔽し、少なくとも一部に曲線状の外縁を有するマスク層と、前記マスク層と対応する位置に固定され、車外からの情報を取得する情報取得装置用の取付部材と、を備え、前記マスク層は、前記取付部材を取り付けるための第1領域と、前記第1領域に隣接する、少なくとも1つの第2領域と、を備え、前記第2領域には、前記取付部材の取付位置を確認するために、当該取付部材側から視認可能な少なくとも1つの位置確認手段が設けられている。
上記ウインドシールドにおいては、前記位置確認手段が、複数設けることができる。
上記各ウインドシールドにおいて、前記取付部材には、車内側から前記第2領域を視認可能な貫通孔を形成することができ、当該貫通孔を介して視認される前記第2領域に、前記位置確認手段を設けることができる。
上記各ウインドシールドにおいて、前記位置確認手段は、前記第2領域に形成された貫通孔、凹部または凸部により構成することができる。
上記ウインドシールドにおいて、前記位置確認手段の外径を、0.5〜5mmとすることができる。
上記各ウインドシールドにおいて、前記位置確認手段は、円形、楕円、多角形、または異形とすることができる。
上記各ウインドシールドにおいて、前記取付部材には、前記情報取得装置を車内側から覆うカバー部材が取り付け可能となっており、前記位置確認手段は、前記カバー部材により覆われる位置に配置することができる。
本発明に係るウインドシールドによれば、取付部材のマスク層への取り付け後の位置管理を容易に行うことができる。
本発明に係るウインドシールドの一実施形態の断面図である。 図1の平面図である。 合わせガラスの断面図である。 合わせガラスの厚みの測定位置を示す概略平面図である。 中間膜の測定に用いる画像の例である。 ガラス板の平面図である。 センターマスク層の拡大平面図である。 図7の断面図である。 ガラス板の製造方法の一例を示す側面図である。 ブラケットを車外側から見た図(a)、及び車内側から見た図(b)である。 センサを車外側から見た図である。 ブラケットの位置確認を説明する図である。 位置確認手段の他の配置例を示す図である。 センターマスク層の他の例を示す図である。
以下、本発明に係るウインドシールドの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るウインドシールドの断面図、図2は図1の平面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るウインドシールドは、ガラス板1と、このガラス板1に積層されたマスク層2と、を備え、マスク層2にはレーザーレーダーなどの車間距離の測定を行う測定ユニット4が取付けられている。以下、各部材について説明する。
<1.ガラス板の概要>
<1−1.ガラス板>
ガラス板1は、種々の構成が可能であり、例えば、複数のガラス板を有する合わせガラスで構成したり、あるいは一枚のガラス板により構成することもできる。合わせガラスを用いる場合には、例えば、図3に示すように、構成することができる。図3は合わせガラスの断面図である。
同図に示すように、この合わせガラスは、外側ガラス板11及び内側ガラス板12を備え、これらガラス板11、12の間に樹脂製の中間膜13が配置されている。まず、外側ガラス板11及び内側ガラス板12から説明する。外側ガラス板11及び内側ガラス板12は、公知のガラス板を用いることができ、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラスやグリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することもできる。但し、これらのガラス板11、12は、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、外側ガラス板11により必要な日射吸収率を確保し、内側ガラス板12により可視光線透過率が安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラス、熱線吸収ガラス、及びソーダ石灰系ガラスの組成の一例を示す。
(クリアガラス)
SiO2:70〜73質量%
Al23:0.6〜2.4質量%
CaO:7〜12質量%
MgO:1.0〜4.5質量%
2O:13〜15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.08〜0.14質量%
(熱線吸収ガラス)
熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)の比率を0.4〜1.3質量%とし、CeO2の比率を0〜2質量%とし、TiO2の比率を0〜0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO2やAl23)をT−Fe23、CeO2およびTiO2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
(ソーダ石灰系ガラス)
SiO2:65〜80質量%
Al23:0〜5質量%
CaO:5〜15質量%
MgO:2質量%以上
NaO:10〜18質量%
2O:0〜5質量%
MgO+CaO:5〜15質量%
Na2O+K2O:10〜20質量%
SO3:0.05〜0.3質量%
23:0〜5質量%
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.02〜0.03質量%
本実施形態に係る合わせガラスの厚みは特には限定されないが、軽量化の観点からは、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みの合計を、2.4〜3.8mmとすることが好ましく、2.6〜3.4mmとすることがさらに好ましく、2.7〜3.2mmとすることが特に好ましい。このように、軽量化のためには、外側ガラス板11と内側ガラス板12との合計の厚みを小さくすることが必要であるので、各ガラス板のそれぞれの厚みは、特には限定されないが、例えば、以下のように、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みを決定することができる。
外側ガラス板11は、主として、外部からの障害に対する耐久性、耐衝撃性が必要であり、例えば、この合わせガラスを自動車のウインドシールドとして用いる場合には、小石などの飛来物に対する耐衝撃性能が必要である。他方、厚みが大きいほど重量が増し好ましくない。この観点から、外側ガラス板11の厚みは1.8〜2.3mmとすることが好ましく、1.9〜2.1mmとすることがさらに好ましい。何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
内側ガラス板12の厚みは、外側ガラス板11と同等にすることができるが、例えば、合わせガラスの軽量化のため、外側ガラス板11よりも厚みを小さくすることができる。具体的には、ガラスの強度を考慮すると、0.6〜2.0mmであることが好ましく、0.8〜1.6mmであることがさらに好ましく、1.0〜1.4mmであることが特に好ましい。更には、0.8〜1.3mmであることが好ましい。内側ガラス板12についても、何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
また、本実施形態に係る外側ガラス板11及び内側ガラス板12の形状は、湾曲形状である。
ここで、ガラス板が湾曲している場合の厚みの測定方法の一例について説明する。まず、測定位置については、図4に示すように、ガラス板の左右方向の中央を上下方向に延びる中央線S上の上下2箇所である。測定機器は、特には限定されないが、例えば、株式会社テクロック製のSM−112のようなシックネスゲージを用いることができる。測定時には、平らな面にガラス板の湾曲面が載るように配置し、上記シックネスゲージでガラス板の端部を挟持して測定する。なお、ガラス板が平坦な場合でも、湾曲している場合と同様に測定することができる。
<1−2.中間膜>
続いて、中間膜13について説明する。中間膜13は、少なくとも一層で形成されており、一例として、図3に示すように、軟質のコア層131を、これよりも硬質のアウター層132で挟持した3層で構成することができる。但し、この構成に限定されるものではなく、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される少なくとも1つのアウター層132とを有する複数層で形成されていればよい。例えば、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される1つのアウター層132を含む2層の中間膜13、またはコア層131を中心に両側にそれぞれ2層以上の偶数のアウター層132を配置した中間膜13、あるいはコア層131を挟んで一方に奇数のアウター層132、他方の側に偶数のアウター層132を配置した中間膜13とすることもできる。なお、アウター層132を1つだけ設ける場合には、上記のように外側ガラス板11側に設けているが、これは、車外や屋外からの外力に対する耐破損性能を向上するためである。また、アウター層132の数が多いと、遮音性能も高くなる。
コア層131はアウター層132よりも軟質であるかぎり、その硬さは特には限定されないが、例えば、ヤング率を基準として材料を選択することができる。具体的には、周波数100Hz,温度20度において、1〜20MPaであることが好ましく、1〜18MPaであることがさらに好ましく、1〜14MPaであることが特に好ましい。このような範囲にすると、概ね3500Hz以下の低周波数域で、音響透過損失が低下するのを防止することができる。
各層131,132を構成する材料は、特には限定されないが、少なくともヤング率が上記のような範囲とすることができる材料であることが必要である。例えば、これらの層131,132を樹脂材料で形成することができる。具体的には、アウター層132は、ポリビニルブチラール樹脂(PVB)によって構成することができる。ポリビニルブチラール樹脂は、各ガラス板との接着性や耐貫通性に優れるので好ましい。一方、コア層131は、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)、またはアウター層132を構成するポリビニルブチラール樹脂よりも軟質なポリビニルアセタール樹脂によって構成することができる。軟質なコア層131を間に挟むことにより、単層の樹脂中間膜と同等の接着性や耐貫通性を保持しながら、遮音性能を大きく向上させることができる。
一般に、ポリビニルアセタール樹脂の硬度は、(a)出発物質であるポリビニルアルコールの重合度、(b)アセタール化度、(c)可塑剤の種類、(d)可塑剤の添加割合などにより制御することができる。したがって、それらの条件から選ばれる少なくとも1つを適切に調整することにより、同じポリビニルブチラール樹脂であっても、アウター層132に用いる硬質なポリビニルブチラール樹脂と、コア層131に用いる軟質なポリビニルブチラール樹脂との作り分けが可能である。さらに、アセタール化に用いるアルデヒドの種類、複数種類のアルデヒドによる共アセタール化か単種のアルデヒドによる純アセタール化によっても、ポリビニルアセタール樹脂の硬度を制御することができる。一概には言えないが、炭素数の多いアルデヒドを用いて得られるポリビニルアセタール樹脂ほど、軟質となる傾向がある。したがって、例えば、アウター層132がポリビニルブチラール樹脂で構成されている場合、コア層131には、炭素数が5以上のアルデヒド(例えばn−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−へプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド)、をポリビニルアルコールでアセタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂を用いることができる。なお、所定のヤング率が得られる場合は、上記樹脂等に限定されることはい。
また、中間膜13の総厚は、特に規定されないが、0.3〜6.0mmであることが好ましく、0.5〜4.0mmであることがさらに好ましく、0.6〜2.0mmであることが特に好ましい。また、コア層131の厚みは、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜0.6mmであることがさらに好ましい。一方、各アウター層132の厚みは、コア層131の厚みよりも大きいことが好ましく、具体的には、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがさらに好ましい。その他、中間膜13の総厚を一定とし、この中でコア層131の厚みを調整することもできる。
コア層131及びアウター層132の厚みは、例えば、以下のように測定することができる。まず、マイクロスコープ(例えば、キーエンス社製VH−5500)によって合わせガラスの断面を175倍に拡大して表示する。そして、コア層131及びアウター層132の厚みを目視により特定し、これを測定する。このとき、目視によるばらつきを排除するため、測定回数を5回とし、その平均値をコア層131、アウター層132の厚みとする。例えば、図5に示すような合わせガラスの拡大写真を撮影し、このなかでコア層やアウター層132を特定して厚みを測定する。
なお、中間膜13のコア層131、アウター層132の厚みは全面に亘って一定である必要はなく、例えば、ヘッドアップディスプレイに用いられる合わせガラス用に楔形にすることもできる。この場合、中間膜13のコア層131やアウター層132の厚みは、最も厚みの小さい箇所、つまり合わせガラスの最下辺部を測定する。中間膜3が楔形の場合、外側ガラス板及び内側ガラス板は、平行に配置されないが、このような配置も本発明におけるガラス板に含まれるものとする。すなわち、本発明においては、例えば、1m当たり3mm以下の変化率で厚みが大きくなるコア層131やアウター層132を用いた中間膜13を使用した時の外側ガラス板11と内側ガラス板12の配置を含む。
中間膜13の製造方法は特には限定されないが、例えば、上述したポリビニルアセタール樹脂等の樹脂成分、可塑剤及び必要に応じて他の添加剤を配合し、均一に混練りした後、各層を一括で押出し成型する方法、この方法により作成した2つ以上の樹脂膜をプレス法、ラミネート法等により積層する方法が挙げられる。プレス法、ラミネート法等により積層する方法に用いる積層前の樹脂膜は単層構造でも多層構造でもよい。また、中間膜13は、上記のような複数の層で形成する以外に、1層で形成することもできる。
<1−3.ガラス板の赤外線透過率>
上記のように、本実施形態に係るウインドシールドは、レーザーレーダー、カメラなどの測定ユニットを用いた自動車の前方安全システム用に用いられる。このような安全システムでは、前方の車両に対して赤外線を照射して、前方の自動車の速度や車間距離を計測する。そのため、合わせガラス(または一枚のガラス板)には、所定範囲の赤外線の透過率を達成することが要求される。
このような透過率としては、例えば、レーザーレーダーに一般的なセンサを使用する場合、波長が850〜950nmの光(赤外線)に対して20%以上80%以下、好ましくは、20%以上60%以下であることが有用であるとされている。透過率の測定方法は、JIS R3106にしたがい、測定装置として、UV3100(島津製作所製)を用いることができる。具体的には、合わせガラスの表面に対して90度の角度で照射した、一方向の光の透過を測定する。
また、上記のような安全システムでは、レーザーレーダーを用いず、赤外線カメラを用いて前方車両の速度や車間距離を測定するものもあるが、その場合には、例えば、一般的なカメラを使用する場合、波長が700〜780nmの光(赤外線)に対して30%以上80%以下、好ましくは、40%以上60%以下であることが有用とされている。透過率の測定方法は、ISO9050に従う。
<2.マスク層>
次に、マスク層2について説明する。本実施形態に係るガラス板1には、図6に示すようなマスク層2が形成される。マスク層2は、ガラス板上に積層されるのであるが、その位置は特には限定されない。例えば、ガラス板が一枚のガラス板で形成されている場合には、車内側の面にマスク層2を積層することができる。一方、ガラス板が、図3に示すような合わせガラスで形成されている場合には、外側ガラス板11の車内側の面、内側ガラス板12の車外側面、及び内側ガラス板12の車内側の面の少なくとも1つに積層することができる。このなかで、例えば、外側ガラス板11の車内側の面、及び内側ガラス板12の車内側の面の両方に概ね同一形状のマスク層2を形成すると、マスク層2が積層されている箇所において両ガラス板11,12の湾曲が一致するため、好ましい。
このマスク層2は、ガラス板1を車体に取付ける際の接着剤が塗布されたりするなど、外部から見えないようにするための濃色の領域であり、ガラス板1の外周縁に形成された周縁マスク層21と、この周縁マスク層21において、ガラス板1の上縁の中央から下方に延びるセンターマスク層22と、を備えている。そして、センターマスク層22には、上述した測定ユニット4が取付けられる。測定ユニット4は、後述するようにセンサから照射される光が開口の中心を通過し、先行車および障害物からの反射光を受光できる程度に配置されていればよい。これらマスク層2は、種々の材料で形成することができるが、車外からの視野を遮蔽できるものであれば特には限定されず、例えば、黒色などの濃色のセラミックをガラス板1に塗布することで形成することができる。
次に、センターマスク層22について説明する。図7に示すように、センターマスク層22は、上下方向に延びる矩形状に形成されており、一つの矩形状の開口23が形成されている。さらに、この開口23の上方には、円形状の貫通孔で形成される2個の位置確認手段24が設けられている。位置確認手段24は、作業中に視認でき、且つ車外からはできるだけ目立たないようにするため、例えば、外径を0.5以上2mm以下程度にすることが好ましい。この点については、後述する。
センターマスク層22は、3つの領域に分かれており、開口23よりも上側の上部領域221、この上部領域221より下方で開口23を含む下部領域222、及びこの下部領域222の側部に形成された矩形状の小さい側部領域223で構成されている。
次に、各領域の層構成について説明する。図8に示すように、上部領域221は、黒色セラミックからなる第1セラミック層241により1層で形成されている。下部領域222は、ガラス板1の内表面から積層される上記第1セラミック層241、銀層242、及び第2セラミック層243からなる3層で形成されている。銀層242は銀により形成され、第2セラミック層243は、第1セラミック層241と同じ材料で形成されている。また、側部領域223は、ガラス板1の内表面から積層される第1セラミック層241及び銀層242の2層で形成されており、銀層242が車内側に露出している。最下層の第1セラミック層241は、各領域で共通であり、2層目の銀層242は下部領域222と側部領域223で共通である。なお、遮光性を担保するため、各セラミック層241、243の厚みは、例えば、10〜20μmとすることができる。また、後述するように、内側ガラス板12の車内側の面に形成されたセンターマスク層22には、測定ユニット4のブラケットが接着剤で接着されるため、接着性を担保するためにもこのような厚みが好ましい。これは、例えば、ウレタン・シリコン系の接着剤が紫外線などによって劣化するおそれがことによる。
周縁マスク層21及びセンターマスク層22は、例えば、次のように形成することができる。まず、ガラス板上に第1セラミック層241を塗布する。この第1セラミック層241は周縁マスク層21と共通である。次に、この第1セラミック層241上に、下部領域222及び側部領域223に該当する領域に銀層242を塗布する。最後に、下部領域222に該当する領域に第2セラミック層243を塗布する。なお、下部領域222において、銀層242が形成されている領域は、後述する測定ユニット4のセンサが配置されている位置に相当する。また、側部領域223において露出する銀層242には接地用の配線が施される。セラミック層241,243及び銀層242は、スクリーン印刷法により形成することができるが、これ以外に、焼成用転写フィルムをガラス板に転写し焼成することにより作製することも可能である。
セラミック層241、243は、種々の材料で形成することができるが、例えば、以下の組成とすることができる。
また、銀層242も、特には限定されないが、例えば、以下の組成とすることができる。
スクリーン印刷の条件として、例えば、ポリエステルスクリーン:355メッシュ,コート厚み:20μm,テンション:20Nm,スキージ硬度:80度,取り付け角度:75°,印刷速度:300mm/sとすることができ、乾燥炉にて150℃、10分の乾燥により、セラミック層及び銀層を形成することができる。なお、第1セラミック層241、銀層242、及び第2セラミック層243をこの順で積層する場合には、上述したスクリーン印刷及び乾燥を繰り返せばよい。
<3.ウインドシールドの製造方法>
次に、ウインドシールドの製造方法について説明する。まず、ガラス板の製造ラインについて説明する。
図9に示すように、この製造ラインには、上流から下流へ、加熱炉901、成形装置902がこの順で配置されている。そして、加熱炉901から成形装置902、及びその下流側に亘ってはローラコンベア903が配置されており、加工対象となるガラス板10は、このローラコンベア903により搬送される。ガラス板10は、加熱炉901に搬入される前には、平板状に形成されており、このガラス板10に上述したマスク層2が積層された後、加熱炉901に搬入される。
加熱炉901は、種々の構成が可能であるが、例えば、電気加熱炉とすることができる。この加熱炉901は、上流側及び下流側の端部が開放する角筒状の炉本体を備えており、その内部に上流から下流へ向かってローラコンベア903が配置されている。炉本体の内壁面の上面、下面、及び一対の側面には、それぞれヒータ(図示省略)が配置されており、加熱炉901を通過するガラス板10を成形可能な温度、例えば、ガラスの軟化点付近まで加熱する。
成形装置902は、上型921及び下型922によりガラス板をプレスし、所定の形状に成形するように構成されている。上型921はガラス板10の上面全体を覆うような下に凸の曲面形状を有し、上下動可能に構成されている。また、下型922はガラス板10の周縁部に対応するような枠状に形成されており、その上面は上型921と対応するように曲面形状を有している。この構成により、ガラス板10は、上型921と下型922との間でプレス成形され、最終的な曲面形状に成形される。また、下型922の枠内には、ローラコンベア903が配置されており、このローラコンベア903は、下型922の枠内を通過するように、上下動可能となっている。そして、図示を省略するが、成形装置902の下流側には、徐冷装置(図示省略)が配置されており、成形されたガラス板が冷却される。
上記のようなローラコンベア903は公知のものであり、両端部を回転自在に支持された複数のローラ931が、所定間隔をあけて配置されている。各ローラ931の駆動には種々の方法があるが、例えば、各ローラ931の端部にスプロケットを取り付け、各スプロケットにチェーンを巻回して駆動することができる。そして、各ローラ931の回転速度を調整することで、ガラス板10の搬送速度も調整することができる。なお、成形装置902の下型922はガラス板10の全面に亘って接するような形態でもよい。このほか、成形装置902は、ガラス板を成形するものであれば、上型及び下型の形態は特には限定されない。
こうして、外側ガラス板11及び内側ガラス板12が成形されると、これに続いて、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、これをゴムバッグに入れ、減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着する。予備接着の方法は、これ以外でも可能である。例えば、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、オーブンにより45〜65℃で加熱する。続いて、この合わせガラスを0.45〜0.55MPaでロールにより押圧する。次に、この合わせガラスを、再度オーブンにより80〜105℃で加熱した後、0.45〜0.55MPaでロールにより再度押圧する。こうして、予備接着が完了する。
次に、本接着を行う。予備接着がなされた合わせガラスを、オートクレーブにより、例えば、8〜15気圧で、100〜150℃によって、本接着を行う。具体的には、例えば、14気圧で145℃の条件で本接着を行うことができる。こうして、本実施形態に係る合わせガラスが製造される。
なお、ガラス板として、一枚のガラスを用いる場合には、上述したガラスのうち、一枚を用いればよい。ガラス板の製造方法も同様であり、ガラス板の内面にマスク層を形成した後、加熱を行い、その後、曲面状に成形する。
また、このような合わせガラスの自動車への取付において、合わせガラスの取付角度は、垂直から45度以下にすることが好ましい。
<4.測定ユニット>
次に、測定ユニットについて、図10及び図11も参照しつつ説明する。図10(a)はブラケットを車外側から見た図であり、図10(b)は車内側から見た図である。また、図11はセンサを車外側から見た図である。
この測定ユニット4は、ガラス板1の内面に固定されるブラケット(取付部材)700、このブラケット700に支持されるセンサ500、及びブラケット700とセンサを車内側から覆うカバー部材(図示省略)に、により構成されている。
図10に示すように、ブラケット700は、センサ500が配置される取付け開口701を有する矩形の枠状に形成されており、取付け開口701を囲む矩形状の本体部702と、この本体部702の両側の辺に配置され、センサ500を固定する支持部703とを備えている。本体部702には、平坦面が形成されており、この平坦面に接着剤401または両面テープ402が取付けられ、マスク層2またはガラス板1に固定される。但し、図10における接着剤及び両面テープの配置は、一例であり、これ以外でもよい。
なお、接着剤401は、種々のものを採用できるが、例えば、ウレタン樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤などを用いることができる。但し、エポキシ樹脂接着剤は粘性が高いため、流れにくく、有利である。
図11に示すように、センサ500は、支持部703によってブラケット700に支持され、取付け開口701を塞ぐように配置される。そして、センサ500の筐体において、取付け開口701を介してガラス板1と対向する面には、凹部510が形成されている。この凹部510は、上端が最も深く、下端側にいくにしたがって浅くなるように傾斜しており、上端の壁面520には、カメラ、レーザーの受光素子、照射素子などの各種素子のレンズ530などが配置されるが、その種類や数は特には限定されない。そして、このセンサ500により、凹部510及びガラス板1を介して、カメラで外部を撮影したり、レーザからの光の照射、光の受光を行っている。これにより、例えば、反射光を、受光素子で受光するまでの時間に基づいて、先行車両や障害物と自車との距離を算出することができる。算出された距離はセンサから外部機器に送信され、ブレーキの制御などに用いられる。
次に、センターマスク層に対するブラケットの取付について、図12を参照しつつ説明する。図12はセンターマスク層に取り付けられたブラケットを車内側から見た図である。同図に示すように、ブラケット700は、取付け開口701内に、センターマスク層22の開口が配置されるように、センターマスク層22に取り付けられる。このとき、センターマスク層22において位置確認手段24が形成された領域は、取付け開口701内に配置される。その後、ブラケット700にセンサ500が取り付けられると、例えば、センサ500からの光は、ブラケット700の取付け開口701、マスク層2の開口23を介して車外に照射される。なお、マスク層2において、ブラケット700の本体部702が接着させる領域が本発明の第1領域に相当し、それ以外の領域が第2領域に相当する。したがって、本実施形態においては、マスク層2において、ブラケット700の本体部702が取り付けられる領域の内部及び外部の2箇所が第2領域を構成する。
ブラケット700がセンターマスク層22に取り付けられた後には、ブラケット700の取付位置の確認を次のように行うことができる。図12に示すように、2つの位置確認手段24は、ブラケット700の取付け開口701を介して、車内側から視認できるため、作業者は、各位置確認手段24と、取付け開口701の内縁との位置を測定する。すなわち、各位置確認手段24と、取付け開口701の上辺701aとの距離L1、及び各位置確認手段24と、取付け開口701の側辺701bとの距離L2、を測定する。そして、これら距離L1,L2がそれぞれ所定の寸法内に収まっていれば、ブラケット700が正しい位置に取り付けられたことを確認することができる。その後、カバー部材をブラケットに取付ければ、センサ500が車内側から見えないように覆われるほか、位置確認手段24も車内側から見えなくなる。
<6.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、センターマスク層22において、ブラケット700の本体部702が接着される領域(第1領域)以外の領域(第2領域)に、位置確認手段24を設けている。そして、この位置確認手段24と、ブラケット700の取付け開口701の内縁との距離L1,L2を測定し、測定された距離L1,L2が所定の寸法内であれば、ブラケット700が正しい位置に取り付けられたこととしている。このとき、ブラケット700の取付け開口701の内縁は、直線状に形成されているため、位置確認手段24との距離にばらつきが生じるのを防止することができる。その結果、測定される距離のばらつきを抑制することができるため、ブラケット700の取付位置の管理を容易に行うことができる。特に、このようなウインドシールドは、自動車の製造ラインにおいて、車体に取付けられた後、カメラ等でブラケットの取付位置の適否が判断される。そして、取付位置が適当でないと判断された場合には、ウインドシールドを車体から取り外さなければならない場合もある。これに対して、本実施形態に係るウインドシールドでは、車体に取付ける前に、ブラケットの位置確認を容易に行うことができるため、車体取付け後に、取り外す事態を回避することができる。
なお、位置確認手段24は、ブラケット700にカバー部材を取付けることで、車内側からは見えなくなるが、位置確認手段24は、マスク層2に形成された貫通孔で構成されることから、車外側からは見える可能性がある。そこで、本発明者が検討したところ、位置確認手段24の外径が0.3mmであれば、カバー部材の有無にかかわらず見えないため、ブラケット700の位置確認作業ができなかった。また、位置確認手段24の外径が0.5〜2mmであれば、車外からは視認しづらかった。さらに、位置確認手段24の外径が3〜5mmであれば、車外からはやや見えやすくなり、6mmとなると、はっきりと視認できた。したがって、位置確認手段24の外径は、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上2mm以下であることがさらに好ましい。
<7.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組合せが可能である。
<7.1>
上記実施形態では、位置確認手段24とブラケット700との距離を測定する際、ブラケット700の取付け開口701の内縁との距離を測定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、測定のばらつきが生じるのを防止するため、ブラケット700において、直線をなしている任意の箇所と位置確認手段24との距離が測定できればよい。したがって、取付け開口701の内縁の他の直線状の箇所と、位置確認手段24との距離を測定すればよい。
また、上記実施形態では、位置確認手段24がブラケット700の取付け開口701内に配置されるようにしているが、ブラケット700の外部に配置されてもよい。この場合、ブラケット700の外縁における直線状の箇所と、位置確認手段24との距離を測定すればよい。すなわち、位置確認手段24は、ブラケット700の形態に応じて、ブラケット700の内外の任意の箇所、特に、ブラケット700の直線状の箇所との距離が測定しやすい位置に配置することができる。また、位置確認手段24をブラケット700の取付け開口701の内部、及びブラケット700の外部の両方に設けることもできる。
例えば、図13に示すように、カバー部材800がブラケット700の外縁よりも外側にも延びるように(例えば、10mm程度)形成されている場合、位置確認手段24を、ブラケット700の外部であっても、カバー部材800の内部に配置すれば、カバー部材800に覆われて車内側からは見えなくなる。また、車外側からもカバー部材800によって位置確認手段24の背後が暗くなるため、視認しずらくすることができる。
<7.2>
位置確認手段24の個数は特には限定されないが、1個または3個以上であってもよい。但し、2個以上の位置確認手段24とブラケット700との距離を測定できれば、ブラケット700の平面上の位置が特定できるため、位置確認を確実に行うことができる。
<7.3>
位置確認手段24の形状も特には限定されず、円形のほか、楕円、矩形、多角形、十字などの異形など、種々の形状にすることができる。
<7.4>
上記実施形態では、位置確認手段24をマスク層2に形成した貫通孔により構成したが、ブラケット700との距離を車内から測定できるような形態であれば、特には限定されない。例えば、マスク層2上に凸部を設け、これを位置確認手段とすることができる。凸部は、マスク層2の厚みを大きくしたり、あるいは他の部材を取り付けることで構成することもできる。また、マスク層2に貫通孔ではなく、厚みの小さい凹部を形成し、これを位置確認手段とすることもできる。
<7.5>
上記実施形態では、本発明の情報取得装置として、車間距離を測定するセンサを用いたが、これに限定されるものではなく、種々の情報取得装置を用いることができる。すなわち、車外からの情報を取得するために、光の照射及び/または受光を行うものであれば、特には限定されない。例えば、車間距離を測定するための可視光線及び/又は赤外線カメラ、光ビーコンなどの車外からの信号を受信する受光装置、道路の白線等を画像にて読み取る可視光線及び/又は赤外線を使用したカメラなど、種々の装置に適用することができる。また、センターマスク層22には、光の種類に応じて、複数の開口を設けることもできる。なお、情報取得装置はガラスに接触していても接触していなくてもよい。
また、ブラケット5の形態は、上述したものに限定されず、種々の態様が可能である。例えば、情報取得装置としてカメラを用いる場合には、開口は1つでもよいし、複数の情報取得装置を用いる場合には2以上の開口があってもよい。すなわち、情報取得装置を支持し、少なくとも1つの閉じた開口または一部が開放した開口を有し、両面テープ及び接着剤が塗布可能であれば、その形状は特には限定されない。
<7.6>
マスク層の形状は特には限定されず、センサやブラケットに合わせて2以上の開口を設けることができる。また、図14に示すような下方が開放する開口23を有してもよい。この場合、ブラケット700における本体部702の下辺を開口の開放部分に配置することができる。
また、マスク層2は、上記のように3層の構成を行っているが、これに限定されない。すなわち、上記実施形態では、電磁波を遮蔽するために、銀層242を設けたが、銀とセラミック層を混ぜ合わせた単層を設ける方法や、電磁波を遮蔽できるのであれば、他の材料、例えば、銅やニッケルなどを積層してもよい。また、銀層242が外部から見えないようにするためにセラミック層で挟んでいるが、セラミック層で覆う以外に、上述したカバーなどの部材を用いることもできる。また、必ずしも電磁波の遮蔽層を設けなくてもよく、少なくとも外部から見えないような層が形成されていればよい。さらに、上述した歪みが生じる領域を隠すために、銀層を塗布することもできる。
マスク層2は、黒以外でも可能であり、車外からの視野を遮蔽し、車内側が見えないような茶色、灰色、濃紺などの濃色であれば、特には限定されない。また、セラミックスの代わりに、遮蔽用のフィルムを貼り付けることもできる。このようなフィルムは、例えば、濃色の樹脂製フィルムとすることができる。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどで形成することができ、接着剤によりガラス板1に貼り付けられる。接着剤は特には限定されないが、アクリル系接着剤などを用いることができる。このような遮蔽フィルムとしては、例えば、住友3M社製のABF Film,FTW9953J Film,Black Filmなどを用いることができる。なお、遮蔽フィルムとセラミックス層とを組み合わせて、マスク層2を構成してもよい。
上記実施形態では、マスク層2がガラス板の内側(内側ガラス板12の内面)に形成されている場合に、ブラケット700をマスク層2に対して固定した例を説明したが、例えば、合わせガラスにおいて、外側ガラス板11の内面、または内側ガラス板12の外面にマスク層2が形成されている場合には、ブラケット700は、内側ガラス板12の内面において、マスク層2が形成されている位置と対応する位置に固定される。
1 ガラス板(合わせガラス)
2 マスク層
22 センターマスク層
23 開口
24 位置確認手段
700 ブラケット(取付部材)
701 取付け開口(貫通孔)

Claims (8)

  1. 車両に取付けられるウインドシールドであって、
    波長700〜780nmの光の透過率が30%以上である領域を有するガラス板と、
    前記ガラス板上に設けられ、外部からの視野を遮蔽し、少なくとも一部に曲線状の外縁を有するマスク層と、
    前記マスク層と対応する位置に固定され、車外からの情報を取得する情報取得装置用の取付部材と、
    を備え、
    前記マスク層は、
    前記取付部材を取り付けるための第1領域と、
    前記第1領域に隣接する、少なくとも1つの第2領域と、を備え、
    前記第2領域には、前記取付部材の取り付け後の取付位置を確認するために、当該取付部材側から視認可能な少なくとも1つの位置確認手段が設けられている、ウインドシールド。
  2. 前記位置確認手段が、複数設けられている、請求項1に記載のウインドシールド。
  3. 前記取付部材には、車内側から前記第2領域を視認可能な貫通孔が形成されており、当該貫通孔を介して視認される前記第2領域に、前記位置確認手段が設けられている、請求項1または2に記載のウインドシールド。
  4. 前記位置確認手段は、前記第2領域に形成された貫通孔、凹部、または凸部により構成されている、請求項1から3のいずれかに記載のウインドシールド。
  5. 前記位置確認手段は、前記第2領域に形成された貫通孔である、請求項1から3のいずれかに記載のウインドシールド。
  6. 前記位置確認手段の外径が、0.5〜5mmである、請求項4または5に記載のウインドシールド。
  7. 前記位置確認手段は、円形、楕円、多角形、または異形である、請求項4から6のいずれかに記載のウインドシールド。
  8. 前記取付部材には、前記情報取得装置を車内側から覆うカバー部材が取り付け可能となっており、
    前記位置確認手段は、前記カバー部材により覆われる位置に配置される、請求項1からのいずれかに記載のウインドシールド。
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