JP6578559B2 - 浴室用手摺 - Google Patents

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Description

この発明は、浴室用手摺に関するもので、更に詳細には、平行に設けられた一対の横棒体の間に垂直方向に設けられる縦手摺体を、横棒体に対して任意の位置に移動可能にした浴室用手摺に関するものである。
従来、特に高齢者や身障者の介護を目的として浴槽に面した壁面に可動手摺を設け、使用者の体格等に応じた位置設定とすることが行われている。
この種の可動手摺として、壁部に互いに平行に対峙して固定される一対の横手摺体と、これら横手摺体の間に垂直方向に配設されると共に、横手摺体の長手方向に沿って移動可能な縦手摺体と、横手摺体を挿通すると共に、縦手摺体の端部を連結する上下一対のブラケットと、縦手摺体の横手摺体に対する移動を制止するロック手段と、を具備する浴室用手摺が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の手摺は、ブラケットに設けられたロック手段をロック側に操作して押圧部によりブレーキ部材(制動部材)を押圧してブレーキ部材を横手摺体に圧接してロック状態とし、ロック手段をアンロック側に操作してブレーキ部材の横手摺体との圧接を解除することができる。
特許第4785137号公報
この種の可動手摺において、縦手摺体のロック状態とアンロック状態の操作は介護者が行うが、特許文献1に記載の手摺においては、上下夫々のブラケットにロック手段の操作部が設けられているために、上下のブラケットのロック手段の操作に手間がかかる上、特に小柄な者においては上側のブラケットの操作がしづらい懸念がある。
また、上下夫々のブラケットにロック手段の操作部を設けるため、構成部材が多くなり、しかも、ロック手段の固定を確実にするために構成部材が大型化してしまう懸念がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、上下の各ブラケットの制動部材を一つのレバー操作によって容易かつ素早く行うことができ、また、構成部材の削減が図れると共に、ブラケットの小型化が図れるようにした浴室用手摺を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明の浴室用手摺は、壁部に互いに平行に対峙して固定される一対の横棒体と、これら横棒体の間に垂直方向に配設されると共に、横棒体の長手方向に沿って移動可能な縦手摺体と、上記横棒体を挿通すると共に、上記縦手摺体の端部を連結する上下一対のブラケットと、上記縦手摺体の上記横棒体に対する移動を制止するロック機構と、を具備する浴室用手摺であって、 上記両ブラケットは、上記横棒体が挿通可能な横棒体挿通筒部と、 該横棒体挿通筒部の両端開口側に配設され、横棒体に対して上記縦手摺体の摺動を円滑にする摺動案内部材と、を具備し、 上記ロック機構は、上記両ブラケットのうちの一方のブラケットに一端部が回動可能に設けられ、上記縦手摺体のロック状態において、上記横棒体の外周面側に近接可能な第1のカム部を有すると共に、ブラケットに係止可能なロックレバーと、 上記横棒体の外周面と、上記ロックレバーの一端部との間に配設され、ロックレバーの回動により上記第1のカム部が当接して上記横棒体の外周面に圧接される第1の制動部材と、 上記他方のブラケットに一端部が回動可能に設けられ、ロック状態において、自由端部に上記横棒体の外周面側に近接可能な第2のカム部を有するロック部材と、 上記横棒体の外周面と、上記ロック部材の自由端部との間に配設され、ロック部材の回動により上記第2のカム部が当接して上記横棒体の外周面に圧接される第2の制動部材と、 上記縦手摺体内に遊挿され、一端が上記ロックレバーに連結され、他端が上記ロック部材に連結される連動操作部材と、を具備する、ことを特徴とする(請求項1)。ここで、カム部とは、ロックレバー又はロック部材の回動軸の回転角度に対応した曲面が形成されている凸部をいう。
このように構成することにより、横棒体と縦手摺体の端部を連結する上下一対のブラケットのうちの一方のブラケットに設けられたロックレバーの回動により、両ブラケットに設けられた第1及び第2の制動部材を同時に操作してロック状態にして縦手摺体を所定の位置に固定することができ、また、ロック解除状態(アンロック状態)に切り換えて縦手摺体を横棒体に沿わせて移動することができる。
この発明において、上記縦手摺体のロック状態において、上記ロックレバーの第1のカム部は、上記第1の制動部材を介して該第1のカム部と上記横棒体とが接触する死点を越えた位置に接触し、上記ロック部材の第2のカム部は、上記第2の制動部材を介して該第2のカム部と上記横棒体とが接触する死点を越えない位置に接触するのが好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、ロック状態において、ロックレバーの第1のカム部が、第1の制動部材を介して該第1のカム部と横棒体とが接触する死点を越えて接触するので、横棒体に対するブラケットの固定を強固にすることができると共に、ロックレバーのロック状態が不用意に解除されるのを防止することができる。また、ロック部材の第2のカム部が、第2の制動部材を介して該第2のカム部と上記横棒体とが接触する死点を越えない位置に接触するので、ロック部材のロック状態からアンロック状態への切換を容易にすることができる。
また、この発明において、上記一対の横棒体が一対の横手摺体を形成するのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、上下一対の横棒体が一対の横手摺体を形成するので、使用者は縦手摺体と横手摺体を使用することができる。
また、この発明において、上記ロック部材は、上記他方のブラケットの内部に回動可能に枢支されると共に、回動軸と同軸に設けられる付勢ばねによりロック解除方向に付勢されるのが好ましい(請求項4)。
このように構成することにより、付勢ばねの付勢力によってロック部材のロック状態が解除された際のアンロック状態への切換を確実にすることができる。
また、この発明において、上記ロックレバーは、該ロックレバーの回動軸と直交する側面視円弧状に形成され、ロック状態において上記一方のブラケットの外周面に沿うように設けられるのが好ましい(請求項5)。
このように構成することにより、ロック状態においてロックレバーがブラケットの外周面に沿った状態になるので、ロックレバーの突出を少なくすることができる。
加えて、この発明において、上記摺動案内部材は、上記横棒部材の外周面の少なくとも3以上の等間隔の複数箇所に接触可能な潤滑性を有する矩形板状の合成樹脂製部材にて形成される(請求項6)か、又は、上記横棒部材の外周面の少なくとも3以上の等間隔の複数箇所に接触可能な鼓型ローラにて形成される(請求項7)のが好ましい。
このように構成することにより、摺動案内部材と横棒体との摩擦抵抗を少なくすることができると共に、ブラケットの外形を小さくすることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果がえられる。
(1)請求項1記載の発明によれば、上下の各ブラケットの制動部材を一つのレバー操作によって容易かつ素早く行うことができ、また、構成部材の削減が図れると共に、ブラケットの小型化が図れる。
(2)請求項2記載の発明によれば、横棒体に対するブラケットの固定を強固にすることができると共に、ロックレバーのロック状態が不用意に解除されるのを防止することができ、また、ロック部材のロック状態からアンロック状態への切換を容易にすることができるので、上記(1)に加えて、更に横棒体とブラケットの固定を強固かつ確実にすることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、使用者は縦手摺体と横手摺体を使用することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に手摺の用途の拡大が図れると共に、安全性の向上が図れる。
(4)請求項4記載の発明によれば、付勢ばねの付勢力によってロック部材のロック状態が解除された際のアンロック状態への切換を確実にすることができるので、上記(1)〜(3)に加えて、更にロック操作とアンロック操作を容易かつ確実にすることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、ロック状態においてロックレバーの突出を少なくすることができるので、上記(1)〜(4)に加えて、更に手摺の安全性を高めることができる。
(6)請求項6,7記載の発明によれば、摺動案内部材と横棒体との摩擦抵抗を少なくすることができると共に、ブラケットの外形を小さくすることができるので、上記(1)〜(5)に加えて、更に縦手摺体の移動を円滑にすることができると共に、ブラケットの小型化が図れる。
この発明に係る浴室用手摺の使用状態を示す概略斜視図である。 この発明の第1実施形態における摺動案内部材の取付状態を示す断面図である。 第1実施形態のロック状態を示す断面図(a)及びこの発明における連動操作部材の連結状態を示す拡大断面図(b)である。 この発明におけるロックレバーのロック状態を示す概略側面図(a)及びロック部材のロック状態を示す概略側面図(b)である。 第1実施形態のアンロック状態を示す断面図である。 この発明におけるロックレバーの正面図(a)、右側面図(b),平面図(c)及び(c)のI−I線に沿う断面図(d)である。 この発明におけるロック部材の正面図(a)、平面図(b)及び(b)のII−II線に沿う断面図(c)である。 この発明における制動部材の正面図(a)、左側面図(b)、平面図(c)及び(b)のIII−III線に沿う拡大断面図(d)である。 この発明における制動部材の別の形態を示す斜視図である。 上記制動部材の正面図(a)及び(a)のIV−IV線に沿う断面図(b)である。 第1実施形態における下部ブラケット、摺動案内部材、ロック機構の構成部材の一部を示す分解斜視図である。 第1実施形態における上部ブラケット、摺動案内部材、ロック機構の構成部材の一部を示す分解斜視図である。 この発明の第2実施形態における摺動案内部材の取付状態を示す断面図である。 第2実施形態における下部ブラケット、摺動案内部材、ロック機構の構成部材の一部を示す分解斜視図である。 第2実施形態における上部ブラケット、摺動案内部材、ロック機構の構成部材の一部を示す分解斜視図である。 この発明の第3実施形態のロック状態を示す断面図である。 第3実施形態のアンロック状態を示す断面図である。
以下に、この発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
この発明に係る浴室用手摺は、図1に示すように、浴室における浴槽1の設置位置の近傍の壁部2に互いに平行に対峙して固定される一対の上部及び下部横棒体10a,10bと、これら横棒体10a,10bの間に垂直方向に配設されると共に、横棒体10a,10bの長手方向に沿って移動可能な縦手摺体11と、横棒体10a,10bを挿通すると共に、縦手摺体11の端部を連結する上下一対のブラケット20a,20b(以下に上部ブラケット20a,下部ブラケット20bという)と、縦手摺体11の横棒体10a,10bに対する移動を制止するロック機構70と、を具備する。なお、一対の横棒体10a,10bによって一対の横手摺体10が形成されている。
この場合、上部及び下部横棒体10a,10b及び縦手摺体11は、それぞれステンレス製のパイプ基部12の表面に軟質樹脂材13が被覆されて、手摺を握持したときの違和感を少なくしている。なお、上部及び下部横棒体10a,10bには、パイプ基部12内に例えばアルミニウム合金製パイプからなる補強芯材14が長手通しに嵌挿されている(図2参照)。これにより、上部及び下部横棒体10a,10bに強度をもたせることができ、縦手摺体11に長いストロークを有効に利用することができる。
なお、手摺を取り付ける壁部2に対して直交する壁部2aと浴槽1との間のスペース3にはバスボード4が配置されている。このバスボード4は必要に応じてスペース3内に配置され、このバスボード4をスペース3内から取り除いて、浴槽1を所定の位置に移動することができる。
上部及び下部ブラケット20a,20bは、図2,図8,図9に示すように、例えばポリアセタール樹脂からなる合成樹脂製の上部及び下部横棒体10a,10bが挿通可能な横棒体挿通筒部21と、該横棒体挿通筒部21の両端開口側に配設され、上部及び下部横棒体10a,10bに対して縦手摺体11の摺動を円滑にする摺動案内部材30を具備している。
この場合、上部及び下部ブラケット20a,20bは、断面略半円筒状のブラケット半体22a,22bを、一方のブラケット半体22aに設けられた円弧状の係合爪23を他方のブラケット半体22bの外周面に設けられた円弧状の係止溝24に係合した状態で接合してなる。
また、一方のブラケット半体22aの中央部には、ブラケット半体22aの軸方向と直交する方向に半円筒部25が設けられている。他方のブラケット半体22bの中央部には、基端側に半円筒状の切欠部26aを有する縦手摺体嵌合筒部26が設けられている。両ブラケット半体22a,22bが接合された状態で、半円筒部25が切欠部26aに係合して、半円筒部25と縦手摺体嵌合筒部26とで円筒状に形成されている。
また、横棒体挿通筒部21の両端開口側の内周面には、周方向に等間隔な4つの摺動案内部材収容溝27(以下に収容溝27という)が設けられている。この場合、収容溝27は、外方端部が開口する狭隘開口状に形成され、かつ、軸方向に互いに平行に設けられている。なお、収容溝27は周方向に等間隔な4つである必要はなく、軸方向に互いに平行であれば少なくとも3つ以上であればよい。
摺動案内部材30は、例えばスチレン系エラストマーの表面に特殊加工を施した低摩擦の合成樹脂製部材にて形成されており、断面形状が収容溝27内に嵌挿される基部30aと収容溝27の狭隘開口から突出する摺動部30bとを有する略矩形板状に形成されている。
また、横棒体挿通筒部21の両端開口側は先端に向かって縮径テーパー状に形成されており、収容溝27に摺動案内部材30を嵌挿して取り付けた状態で、横棒体挿通筒部21の両端開口側に縮径端部に横棒体挿通孔28aを有する截頭円錐状のキャップ部材28bを被着することによって、摺動案内部材30が固定されるようになっている。
なお、下部ブラケット20bを構成するブラケット半体22bにおける縦手摺体嵌合筒部26と反対側には、第1の制動部材40aとロックレバー50の一端部及び回動軸51が収容可能な下部収容部29bが設けられている。また、上部ブラケット20aを構成するブラケット半体22bにおける縦手摺体嵌合筒部26と反対側には、第2の制動部材40bとロック部材60の一端部及び回動軸61が収容可能な上部収容部29aが設けられている。なお、上部収容部29aの上部開口部29cにはカバー部材29dが被着されている(図9参照)。
次に、ロック機構70について説明する。ロック機構70は、上部及び下部ブラケット20a,20bのうちの一方、例えば上部ブラケット20aに一端が回動可能に設けられ、縦手摺体11のロック状態において、下部横棒体10bの外周面側に近接可能な第1のカム部52を有すると共に、上部ブラケット20aに係止可能なロックレバー50と、下部横棒体10bの外周面と、ロックレバー50の一端部との間に配設され、ロックレバー50の回動により、ロックレバー50の第1のカム部52が当接して下部横棒体10bの外周面に圧接される第1の制動部材40aと、他方すなわち下部ブラケット20bに一端が回動可能に設けられ、ロック状態において、上部横棒体10aの外周面側に近接可能な第2のカム部62を有するロック部材60と、上部横棒体10aの外周面と、ロック部材60の自由端部との間に配設され、ロック部材60の回動により、ロック部材60の第2のカム部62が当接して上部横棒体10aの外周面に圧接される第2の制動部材40bと、縦手摺体11内に遊挿され、一端がロックレバー50に連結され、他端がロック部材60に連結される連動操作部材80と、を具備する。
ロックレバー50は、例えば塩化ビニール等の合成樹脂製部材にて形成されており、図3〜図5に示すように、一端部に設けた回動軸51を介して下部ブラケット20bに回動可能に枢着され、他端部が回動軸51と直交する側面視円弧状の回動操作部53と、一端部側の回動方向側に突設されるカム部52と、一端部の回動軸51より回動操作部53と反対方向の外方側に設けられる連動操作部材80の連結部54とを具備している。この場合、カム部52は、一端部の回動軸51側から回動方向側に向かって突出すると共に、回動軸51の回転角度に対応した曲面を有する略三角状に形成されている。なお、回動操作部53の先端には断面円形状の摘み部53aが設けられている。
このように構成されるロックレバー50は、ロック状態において、回動操作部53が下部ブラケット20bの外周面に沿うように設けられる。また、図3A(a)に示すように、ロック状態において、ロックレバー50の第1のカム部52は、第1の制動部材40aを介して該第1のカム部52と下部横棒体10bとが接触する死点DPを越えた位置に接触するようになっている。
ロック部材60は、例えばポリアセタール樹脂からなる合成樹脂製部材にて形成されており、図3〜図4,図6に示すように、一端部に設けた回動軸61を介して上部ブラケット20aに回動可能に枢着され、自由端部に回動方向側に突設される第2のカム部62が設けられている。また、回動軸61と第2のカム部62とを結ぶ線に対して直交する回動方向と反対側には連動操作部材80の連結部64が設けられている。
この場合、第2のカム部62は、回動軸61側から回動方向側に向かって突出すると共に、回動軸61の回転角度に対応した曲面を有する略三角状に形成されている。また、ロック部材60の回動軸61には、一端が上部ブラケット20aに固定され、他端がロック部材60に固定されるトーションばねにて形成される付勢ばね65が巻装されている。この付勢ばね65の付勢力(弾発力)によってロック部材60のカム部62が常時上部横棒体10aから離れる方向に位置している。
上記第1及び第2の制動部材40a,40bは同様の形状に形成されており、例えばステンレス製の板ばね部材をプレス加工したものであって、図3,図4,図7に示すように、上部ブラケット20a及び下部ブラケット20bに設けられた挿入溝20c,20d内に挿入される水平挿入片65aと、水平挿入片65aの基端側の端部から水平挿入片65aに対して直交状に屈曲される垂直部65bと垂直部65bの先端から水平挿入片65aと反対方向に円弧状に屈曲する円弧部65cとからなる屈曲片65dと、水平挿入片65aの基端側中央部から屈曲片65dの垂直部65bと円弧部65cの上部に跨がって設けられる窓孔65eと、を具備している。
この場合、水平挿入片65aには、水平挿入片65aの先端側から基端側に向かって傾斜状に切り起こされる切起し片65fが、挿入方向と直交する方向の2箇所に設けられている。このように、傾斜状の切起し片65fを設けることにより、水平挿入片65aの上部及び下部ブラケット20bに設けられた挿入溝20c,20d内への挿入状態において、切起し片65fのばね力が作用して第1及び第2制動部材40a,40bの取付を強固にすることができる。
また、屈曲片65dの円弧部65cの凹状面側の左右2箇所には、屈曲方向に沿って互いに平行な矩形状の凸部65gが半抜き加工によって形成されている。このように、屈曲方向に沿って互いに平行な矩形状の凸部65gを設けることにより、縦手摺体11のロック状態において、凸部65gが上部及び下部横棒体10a,10bの表面の軟質樹脂材13に食い込んで上部及び下部ブラケット20a,20bの固定を強固にすることができる。
上記のように形成される第1及び第2の制動部材40a,40bは、板ばね部材をプレス加工したばね性を有するため、ロック解除状態(アンロック状態)において、上部及び下部横棒体10a,10bから離反する方向にばね力が作用して、ロックレバー50及びロック部材60をアンロック位置に確実に復帰させることができる。
上記説明では、第1及び第2制動部材40a,40bの屈曲片40dに凸部65gを設けたが、凸部65gに代えて、図7A及び図7Bに示すように、屈曲片65gにゴムシート65hを貼着して第1及び第2制動部材40A,40Bを形成してもよい。なお、図7A及び図7Bにおいて、その他の部分は第1及び第2制動部材40a,40bと同じであるので、同一部分には同一符号を伏して説明は省略する。
上記のように、屈曲片65dにゴムシート65hを貼着することにより、縦手摺体11のロック状態において、ゴムシート65hが上部及び下部横棒体10a,10bの表面の軟質樹脂材13に圧接されることで弾性変形し、摩擦抵抗を増大して上部及び下部ブラケット20a,20bの固定を強固にすることができる。
上記連動操作部材80は、ポリエチレン樹脂を被覆したステンレス製のチューブ81と、該チューブ81を貫通するステンレス製のワイヤー82とで構成されており、チューブ81から突出するワイヤー82の一端がロックレバー50の連結部54に連結され、チューブ81から突出するワイヤー82の他端がロック部材60の連結部64に連結されている。
この場合、ロック部材60の連結部64は、図3(b)に示すように、ワイヤー82を貫挿する貫通孔64aを有する円柱状に形成されており、外部と貫通孔64aを連通するねじ孔64bに螺合する固定ねじ64cの先端を、貫通孔64a内を移動して長さ調整されたワイヤー82に押し付けることで、ワイヤー82の張力が調節可能になっている。なお、ワイヤー82は第1及び第2の制動部材40a,40bに設けられた窓孔65eを貫通して連結部54,64に連結されるので、ワイヤー82と第1及び第2の制動部材40a,40bは干渉することがない。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る浴室用手摺は、第1実施形態における摺動案内部材30に代えて、摺動案内部材30Aを鼓型ローラにて形成した場合である。
この場合、横棒体挿通筒部21の両端開口側の内周面には、周方向に等間隔な4つの断面略コ字状の摺動案内部材収容溝27A(以下に収容溝27Aという)が設けられている。なお、収容溝27Aは周方向に等間隔な4つである必要はなく、軸方向に互いに平行であれば少なくとも3つ以上であればよい。
摺動案内部材30Aは、鼓型のローラ本体31の両端に回転軸32が突設されており、回転軸32が収容溝27Aの対向する両側壁に回転自在に枢支されている。このように、摺動案内部材30Aを鼓型ローラにて形成することにより、摺動案内部材30Aと上部及び下部横棒体10a,10bとの接触面積及び摩擦抵抗を少なくすることができるので、縦手摺体の移動を円滑にすることができる。また、上部及び下部ブラケット20a,20bの肉厚を少なくすることができるので、上部及び下部ブラケット20a,20bの小型化が図れる。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される本実施形態の浴室用手摺において、ロックレバー50をロック解除状態(アンロック状態)にすることで、縦手摺体11を上部及び下部横棒体10a,10b(横手摺体10)に対して任意の位置に移動することができる(図4参照)。
縦手摺体11を所定の位置に移動した後、ロックレバー50を回動することにより、ロックレバー50に一体に設けられた第1のカム部52が第1の制動部材40aに当接して第1の制動部材40aが下部横棒体10bの外周面に接触すると共に、第1の制動部材40aの円弧部65cを下部横棒体10bの外周面に圧接する。また、ロックレバー50の回動により連動操作部材80を構成するワイヤー82が下方側に引っ張られて、ワイヤー82の他端に連結するロック部材60が回動して、ロック部材60の第2のカム部62が第2の制動部材40bに当接して第2の制動部材40bが上部横棒体10aの外周面に接触すると共に、第2の制動部材40bの円弧部65cを下部横棒体10bの外周面に圧接する。
したがって、ロックレバー50の回動により、上部及び下部ブラケット20a,20bに設けられた第1及び第2の制動部材40a,40bを同時に操作してロック状態にして縦手摺体11を所定の位置に固定することができ、また、ロック解除状態(アンロック状態)に切り換えて縦手摺体11を上部及び下部横棒体10a,10b(横手摺体10)に沿わせて移動することができる。
また、縦手摺体11のロック状態においては、図3A(a)に示すように、ロックレバー50の第1のカム部52は、第1の制動部材40aを介して該第1のカム部52と下部横棒体10bとが接触する死点DPを越えた位置に接触している。このように、第1の制動部材40aを介して第1のカム部52と下部横棒体10bとが接触する死点DPを越えた位置に接触することにより、下部横棒体10bに対する下部ブラケット20bの固定を強固にすることができると共に、ロックレバー50のロック状態が不用意に解除(アンロック)されるのを防止することができる。
一方、縦手摺体11のロック状態においては、図3A(b)に示すように、ロック部材60の第2のカム部62は、第2の制動部材40bを介して該第2のカム部62と上部横棒体10aとが接触する死点DPを越えない位置に接触している。これにより、ロックレバー50をロック解除(アンロック)方向へ回動したとき、ロック部材60のロック状態からアンロック状態への切換を容易にすることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る浴室用手摺は、上記第1,第2実施形態におけるロックレバー50のロック状態の解除を容易に行えるようにした場合である。
すなわち、図13及び図14に示すように、ロックレバー50にロック解除用の指掛け部材90を取り付けて、ロック状態にあるロックレバー50のロック解除を容易に行えるようにした場合である。
この場合、指掛け部材90は、図13及び図14に示すように、ロックレバー50の回動操作部53に設けられた窓孔91a及び下部ブラケット20bに設けられた窓孔91b内に遊嵌されると共にロックレバー50の回動方向にスライド可能な基部92と、該基部92と一体に形成されて基部92を常時ロックレバー50の回動方向の自由端側に弾性力を付勢する支持ばね93と、ロックレバー50の下面側に位置して固定ねじ94によって基部92に固定される指掛け部95と、を具備している。
なお、基部92の先端側の一側には、下部ブラケット20bの窓孔91bの自由端側の開口縁部に係止可能な三角状の係止爪部96が設けられている。また、指掛け部95の自由端部の下面には、指掛け用凹部97が設けられている。
上記のように構成される指掛け部材90は、縦手摺体11のロック状態では、図13に示すように、支持ばね93の弾性力の付勢によって係止爪部96が下部ブラケット20bの窓孔91bの開口縁部に係止する。これにより、ロックレバー50のロック状態が確実になる。
また、ロック状態を解除する場合は、指掛け用凹部97に指を引っ掛けて支持ばね93の付勢力に抗して指掛け部95と基部92を回動中心側に移動して、係止爪部96と窓孔91bの開口縁部の係止状態を解除して、ロックレバー50を回動する。これにより、ロック状態を容易に解除することができる。
なお、図13及び図14において、第1及び第2の制動部材40A,40Bを用いた以外は、第1及び第2実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を伏して説明は省略する。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、ロックレバー50を下部ブラケット20bに設け、ロック部材60を上部ブラケット20aに設けた場合について説明したが、ロックレバー50とロック部材60を逆にしてもよい。すなわち、ロックレバー50を上部ブラケット20aに設け、ロック部材60を下部ブラケット20bに設けてもよい。
2 壁部
10 横手摺体
10a 上部横棒体
10b 下部横棒体
11 縦手摺体
20a 上部ブラケット
20b 下部ブラケット
21 横棒体挿通筒部
30 矩形板状摺動案内部材
30A 鼓型摺動案内部材
40a 第1の制動部材
40b 第2の制動部材
50 ロックレバー
51 回動軸
52 第1のカム部
53 回動操作部
54 連結部
60 ロック部材
61 回動軸
62 第2のカム部
64 連結部
70 ロック機構
80 連動操作部材

Claims (7)

  1. 壁部に互いに平行に対峙して固定される一対の横棒体と、これら横棒体の間に垂直方向に配設されると共に、横棒体の長手方向に沿って移動可能な縦手摺体と、上記横棒体を挿通すると共に、上記縦手摺体の端部を連結する上下一対のブラケットと、上記縦手摺体の上記横棒体に対する移動を制止するロック機構と、を具備する浴室用手摺であって、
    上記両ブラケットは、
    上記横棒体が挿通可能な横棒体挿通筒部と、
    該横棒体挿通筒部の両端開口側に配設され、横棒体に対して上記縦手摺体の摺動を円滑にする摺動案内部材と、を具備し、
    上記ロック機構は、
    上記両ブラケットのうちの一方のブラケットに一端部が回動可能に設けられ、上記縦手摺体のロック状態において、上記横棒体の外周面側に近接可能な第1のカム部を有すると共に、ブラケットに係止可能なロックレバーと、
    上記横棒体の外周面と、上記ロックレバーの一端部との間に配設され、ロックレバーの回動により上記第1のカム部が当接して上記横棒体の外周面に圧接される第1の制動部材と、
    上記他方のブラケットに一端部が回動可能に設けられ、ロック状態において、自由端部に上記横棒体の外周面側に近接可能な第2のカム部を有するロック部材と、
    上記横棒体の外周面と、上記ロック部材の自由端部との間に配設され、ロック部材の回動により上記第2のカム部が当接して上記横棒体の外周面に圧接される第2の制動部材と、
    上記縦手摺体内に遊挿され、一端が上記ロックレバーに連結され、他端が上記ロック部材に連結される連動操作部材と、を具備する、
    ことを特徴とする浴室用手摺。
  2. 請求項1記載の浴室用手摺において、
    上記縦手摺体のロック状態において、上記ロックレバーの第1のカム部は、上記第1の制動部材を介して該第1のカム部と上記横棒体とが接触する死点を越えた位置に接触し、上記ロック部材の第2のカム部は、上記第2の制動部材を介して該第2のカム部と上記横棒体とが接触する死点を越えない位置に接触する、ことを特徴とする浴室用手摺。
  3. 請求項1又は2に記載の浴室用手摺において、
    上記一対の横棒体が一対の横手摺体を形成する、ことを特徴とする浴室用手摺。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室用手摺において、
    上記ロック部材は、上記他方のブラケットの内部に回動可能に枢支されると共に、回動軸と同軸に設けられる付勢ばねによりロック解除方向に付勢される、ことを特徴とする浴室用手摺。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の浴室用手摺において、
    上記ロックレバーは、該ロックレバーの回動軸と直交する側面視円弧状に形成され、ロック状態において上記一方のブラケットの外周面に沿うように設けられる、ことを特徴とする浴室用手摺。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の浴室用手摺において、
    上記摺動案内部材は、上記横棒部材の外周面の少なくとも3以上の等間隔の複数箇所に接触可能な潤滑性を有する矩形板状の合成樹脂製部材にて形成されている、ことを特徴とする浴室用手摺。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の浴室用手摺において、
    上記摺動案内部材は、上記横棒部材の外周面の少なくとも3以上の等間隔の複数箇所に接触可能な鼓型ローラにて形成されている、ことを特徴とする浴室用手摺。
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