JP6576813B2 - 還元剤供給装置 - Google Patents
還元剤供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6576813B2 JP6576813B2 JP2015243589A JP2015243589A JP6576813B2 JP 6576813 B2 JP6576813 B2 JP 6576813B2 JP 2015243589 A JP2015243589 A JP 2015243589A JP 2015243589 A JP2015243589 A JP 2015243589A JP 6576813 B2 JP6576813 B2 JP 6576813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reducing agent
- injection valve
- volume
- aqueous solution
- liquid reducing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
まず、本実施形態にかかる還元剤供給装置20を備えた尿素SCRシステム10の全体構成の一例について説明する。図1は、尿素SCRシステム10の構成例を示す模式図である。尿素SCRシステム10は、ディーゼルエンジン等に代表される内燃機関5の排気系に接続された排気管11の途中に配設された選択還元触媒13と、選択還元触媒13よりも上流側で排気管11内に液体還元剤を噴射する還元剤供給装置20とを備える。尿素SCRシステム10は、例えば自動車等の車両や建設機械、農機等に搭載され、液体還元剤としての尿素水溶液を用いて、内燃機関5から排出される排気中のNOXを還元して分解することにより、排気を浄化するシステムである。
次に、本実施形態にかかる還元剤供給装置20の構成の一例について詳細に説明する。図1に示すように、還元剤供給装置20は、選択還元触媒13よりも上流側の排気管11に固定された噴射弁31と、尿素水溶液を圧送するポンプ41を有するポンプユニット40と、容積拡大部60とを備える。ポンプ41、噴射弁31及び容積拡大部60は、マイクロコンピュータ等を備えて構成される制御装置100によって駆動制御される。
本実施形態にかかる還元剤供給装置20では、以下のように基本的な動作が行われる。
まず、内燃機関5の運転状態においては、流路切替弁71が第1の状態で維持され、尿素水溶液が貯蔵タンク50側から噴射弁31側に流れ得る状態で保持されて、ポンプ41が作動する。貯蔵タンク50内の尿素水溶液はポンプ41によって吸い上げられ、第2の供給通路57を介して噴射弁31に向けて圧送される。このとき、圧送される尿素水溶液の一部は、リターン通路59を介して貯蔵タンク50に戻される。
次に、本実施形態にかかる還元剤供給装置20の制御に用いられる制御装置100の構成例について説明する。図2は、制御装置100の構成のうち、内燃機関5の始動時において尿素水溶液を充填する制御に関連する部分を機能的に示したブロック図である。制御装置100は、公知のマイクロコンピュータや、ポンプ41及び噴射弁31の駆動回路等を備えて構成される。
ポンプ制御部101は、ポンプ41の出力を制御する。例えば、ポンプ制御部101は、ポンプ41を回転駆動するモータの駆動電力を制御して、ポンプ41の回転数を制御する。これにより、尿素水溶液の吐出量が調節される。本実施形態では、ポンプ制御部101は、内燃機関5の始動時において、あらかじめ設定された所定の出力でポンプ41を駆動し、尿素水溶液を噴射弁31側に圧送する。その後、ポンプ制御部101は、圧力センサ43により検出される第2の供給通路57内の圧力Puが所定の目標値Ptgtで維持されるようにポンプ41の出力をフィードバック制御する。
噴射弁制御部103は、噴射弁31の通電制御を実行する。噴射弁制御部103は、内燃機関5の始動時において、ポンプ41の駆動開始後に噴射弁31を開弁して、尿素水溶液の供給経路内に存在する空気を排出させ、尿素水溶液が当該供給経路内に充填されるよう制御を行う。例えば、噴射弁制御部103は、ポンプ41の駆動開始後の所定時間、噴射弁31を開弁状態で維持してもよい。あるいは、噴射弁制御部103は、ポンプ41の駆動開始後に、噴射弁31を断続的に開弁してもよい。
容積拡大部制御部105は、容積拡大部60の通電制御を実行する。容積拡大部制御部105は、内燃機関5の始動時において、所定のタイミングで容積拡大部60を駆動して第2の供給通路57の容積を拡大させる。これにより、内燃機関5の始動時に、結晶化した尿素水溶液により噴射弁31を開弁することができずに尿素水溶液が充填されにくくなっている状態においても、尿素水溶液が噴射弁31に到達しやすくなる。
図3は、容積拡大部を有しない従来の還元剤供給装置において、噴射弁31を開弁できない場合に、尿素水溶液が噴射弁31に到達しにくいことを示す説明図である。例えば、内燃機関5の始動後、第2の供給通路57内の圧力Puが900kPaで維持されるように尿素水溶液が圧送されるとする。このとき、大気圧(≒101.3kPa)下で尿素水溶液の供給経路内に存在していた空気の体積は、ボイルの法則にしたがって、約9分の1になる。
図4は、容積拡大部60を有する還元剤供給装置20において、噴射弁31を開弁できない場合であっても、第2の供給通路57内の空気の一部を負圧により容積拡大部60に移動させて、尿素水溶液を噴射弁31に到達させる第1の例を示す説明図である。図4に示す還元剤供給装置20の例では、噴射弁31が閉じられた状態でポンプ41により尿素水溶液を圧送したときに尿素水溶液が到達し得る位置に、容積拡大部60が接続されている。尿素水溶液の圧送時における尿素水溶液が到達する位置は、例えば尿素水溶液の供給経路の容積と、加圧時の圧力とに基づいて求めることができる。かかる還元剤供給装置20では、ポンプ41を駆動して第2の供給通路57内の圧力を上昇させた状態で、容積拡大部制御部105は、容積拡大部60を駆動して第2の供給通路57の容積を拡大させる。
図5は、容積拡大部60を有する還元剤供給装置20において、噴射弁31を開弁できない場合であっても、第2の供給通路57内の空気を押し込む領域を噴射弁31側以外の領域に形成して、尿素水溶液を噴射弁31に到達させる第2の例を示す説明図である。図5に示す還元剤供給装置20の例では、噴射弁31が閉じられた状態でポンプ41により尿素水溶液を圧送したときに尿素水溶液が到達しない位置に、容積拡大部60が接続されている。かかる還元剤供給装置20では、ポンプ41の駆動の前後にかかわらず、容積拡大部制御部105は、容積拡大部60を駆動して第2の供給通路57の容積を拡大させてよい。
異常判定部107は、噴射弁31から尿素水溶液が噴射されているか否かを判定する。噴射弁31から尿素水溶液が噴射されているか否かを判定する方法は特に限定されない。
次に、本実施形態にかかる還元剤供給装置20の制御方法の例について説明する。以下では、内燃機関5の始動時において、尿素水溶液を供給経路内に充填する際の制御のフローチャートの例について説明する。
図6は、内燃機関5の始動時に、噴射弁31の異常の有無にかかわらず容積拡大部60を駆動させて、尿素水溶液を供給経路内に充填する方法の一例を示すフローチャートである。
図7は、内燃機関5の始動時に、噴射弁31に異常が見られた場合に容積拡大部60を駆動させて、尿素水溶液を供給経路内に充填する方法の一例を示すフローチャートである。
10 尿素SCRシステム
11 排気管
13 選択還元触媒
20 還元剤供給装置
31 噴射弁
41 ポンプ
43 圧力センサ
50 貯蔵タンク
57 第2の供給通路
58 第1の供給通路
60 容積拡大部
100 制御装置
101 ポンプ制御部
103 噴射弁制御部
105 容積拡大部制御部
107 異常判定部
Claims (5)
- 内燃機関の排気管に取り付けられて液体還元剤を噴射する噴射弁と、前記液体還元剤を圧送するポンプと、圧送される前記液体還元剤を前記噴射弁に導く供給通路と、を備え、前記液体還元剤の噴射制御の終了時に前記噴射弁及び前記供給通路内の前記液体還元剤がタンク内に回収され、前記液体還元剤の噴射制御の開始時に前記液体還元剤が前記噴射弁及び前記供給通路に充填される還元剤供給装置において、
前記供給通路の容積を拡大可能な容積拡大部を備え、
前記容積拡大部は、前記液体還元剤の充填時に可動部が移動して前記供給通路の容積を拡大し、
前記容積拡大部は、通電制御によって前記可動部を移動可能なアクチュエータを有する、還元剤供給装置。 - 内燃機関の排気管に取り付けられて液体還元剤を噴射する噴射弁と、前記液体還元剤を圧送するポンプと、圧送される前記液体還元剤を前記噴射弁に導く供給通路と、を備え、前記液体還元剤の噴射制御の終了時に前記噴射弁及び前記供給通路内の前記液体還元剤がタンク内に回収され、前記液体還元剤の噴射制御の開始時に前記液体還元剤が前記噴射弁及び前記供給通路に充填される還元剤供給装置において、
前記供給通路の容積を拡大可能な容積拡大部を備え、
前記液体還元剤の噴射制御の開始時に、前記供給通路内の圧力があらかじめ定められた設定圧力となるように前記液体還元剤が圧送され、
前記容積拡大部が、大気圧下で前記液体還元剤の供給経路に存在する空気が前記設定圧力で前記噴射弁側に押し込まれたときに、圧縮された空気が存在し得る部分に接続される、還元剤供給装置。 - 内燃機関の排気管に取り付けられて液体還元剤を噴射する噴射弁と、前記液体還元剤を圧送するポンプと、圧送される前記液体還元剤を前記噴射弁に導く供給通路と、を備え、前記液体還元剤の噴射制御の終了時に前記噴射弁及び前記供給通路内の前記液体還元剤がタンク内に回収され、前記液体還元剤の噴射制御の開始時に前記液体還元剤が前記噴射弁及び前記供給通路に充填される還元剤供給装置において、
前記供給通路の容積を拡大可能な容積拡大部を備え、
前記供給通路は、屈曲部分又は湾曲部分を有し、前記屈曲部分又は前記湾曲部分よりも方側の高さ位置で前記供給通路と前記噴射弁とが接続され、
前記容積拡大部は、前記屈曲部分又は前記湾曲部分に対して上方に接続される、還元剤供給装置。 - 前記容積拡大部は、前記液体還元剤の充填時に可動部が移動して前記供給通路の容積を拡大する、請求項2または3に記載の還元剤供給装置。
- 前記容積拡大部は、通電制御によって前記可動部を移動可能なアクチュエータを有する、請求項4に記載の還元剤供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015243589A JP6576813B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 還元剤供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015243589A JP6576813B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 還元剤供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017110515A JP2017110515A (ja) | 2017-06-22 |
JP6576813B2 true JP6576813B2 (ja) | 2019-09-18 |
Family
ID=59081233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015243589A Active JP6576813B2 (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | 還元剤供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6576813B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7403274B2 (ja) | 2019-10-17 | 2023-12-22 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 還元剤供給制御装置 |
CN111704096B (zh) * | 2020-07-02 | 2021-05-25 | 杭州鼎升机械有限公司 | 一种尿素灌装设备 |
-
2015
- 2015-12-14 JP JP2015243589A patent/JP6576813B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017110515A (ja) | 2017-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5547815B2 (ja) | 還元剤噴射弁の異常判定装置及び還元剤供給装置 | |
JP6274698B2 (ja) | 還元剤噴射装置の制御装置及び制御方法並びに還元剤噴射装置 | |
JP6663680B2 (ja) | 還元剤噴射装置の制御装置 | |
US9816416B2 (en) | Control apparatus and control method for reducing agent supply apparatus | |
WO2014061377A1 (ja) | 還元剤回収制御方法及び還元剤供給装置並びに電子制御装置 | |
JP6088865B2 (ja) | 還元剤供給装置の制御方法 | |
KR20130140877A (ko) | Scr 도우징 유닛의 작동방법 | |
JP6017866B2 (ja) | 還元剤供給装置及び液体還元剤の回収制御方法並びに排気浄化装置 | |
JP6576813B2 (ja) | 還元剤供給装置 | |
JP2012127214A (ja) | 還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置 | |
JP6693408B2 (ja) | 尿素水撹拌制御装置 | |
JP2012127308A (ja) | 還元剤供給装置及び内燃機関の排気浄化装置 | |
JP7109143B2 (ja) | 加熱システム | |
US9482134B2 (en) | Control method for reducing agent supply apparatus and reducing agent supply apparatus | |
JP2010053807A (ja) | 還元剤供給制御装置及び内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2021063489A (ja) | 還元剤供給制御装置 | |
JP6905910B2 (ja) | 診断装置及び診断方法 | |
JP2009257122A (ja) | 油圧式作業機械の排気浄化装置 | |
JP2020101112A (ja) | 還元剤供給装置及び冷却ホルダ | |
JP2014015856A (ja) | 還元剤供給装置及び液体還元剤の回収制御方法並びに排気浄化装置 | |
JP6810628B2 (ja) | 還元剤噴射装置の異常診断装置及び異常診断方法 | |
JP5914151B2 (ja) | 還元剤噴射弁の異常検出装置及び還元剤供給装置 | |
JP2022110637A (ja) | 制御装置 | |
JP2016089636A (ja) | 還元剤供給装置及び還元剤供給装置の制御装置 | |
JP2016205190A (ja) | 燃料供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190821 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6576813 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |