JP6576731B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手に関する。
従来、合成樹脂継手の内面に、雌ねじを有する金属製筒体を埋め込んだ管継手が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−256697号公報
ところで、上記特許文献1に示された管継手に雄ねじ部材を螺合する際の接続構造として、雄ねじ部材の径方向外側に張出す張出部分と、金属製筒体によって軸方向に挟まれる合成樹脂材料が、管継手の軸方向に締め付けられる構造となるものがある。また、この締付けられた合成樹脂材料が管継手の径方向外側に移動しようとする力により、管継手が内部から押圧されて過大な内部応力が発生する場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、雄ねじ部材を螺合した際に過大な内部応力が発生することを抑制する管継手を提供することを目的とする。
本発明の第1態様の管継手は、軸方向の一方側から筒状雄ねじ部材が螺合可能とされた筒状雌ねじ部材と、前記筒状雌ねじ部材が埋設される本体部と、前記一方側の前記本体部の端部から径方向内側に延びて前記一方側の前記筒状雌ねじ部材の端部を覆う被覆部と、を備えた樹脂材料製の被覆部材と、前記筒状雄ねじ部材が前記一方側の前記被覆部の端部を押圧することによる、前記被覆部の前記径方向外側への移動を抑制する歪み抑制手段と、を備える。
本発明の第1態様の管継手によると、歪み抑制手段によって、被覆部が筒状雌ねじ部材の径方向外側に移動することが抑制される。このため、本体部が径方向内側から押圧されにくくなる。したがって、筒状雄ねじ部材を螺合した際に、被覆部材に過大な内部応力が発生することを抑制することができる。
本発明の第2態様の管継手は、第1態様の管継手において、前記歪み抑制手段は、前記被覆部の前記端部に形成された端面と前記筒状雌ねじ部材の前記端部との間の最も薄い部分の厚みが1mm未満とされて構成されている。
本発明の第2態様の管継手によると、筒状雄ねじ部材によって押圧される被覆部の端面と筒状雌ねじ部材の端部との間の厚みが1mm未満とされているので、該厚みが1mm以上とされている場合と比較して、被覆部が押圧された際に、軸方向の歪み量が小さくなる。このため、押し潰されて径方向外側に移動しようとする樹脂量が少なくなる。したがって、本体部が内部から押圧される力が小さくなり、過大な内部応力の発生が抑制される。
本発明の第3態様の管継手は、第1態様又は第2態様の管継手において、前記雌ねじ部材の雌ねじ部は、前記一方側に向かって拡径するテーパーねじである。
本発明の第3態様の管継手によると、雌ねじ部がテーパーねじとされているので、筒状雌ねじ部材に筒状雄ねじ部材を強く螺合した場合、雌ねじ部が径方向外側に拡がる。このとき、筒状雌ねじ部材の外周を被覆する本体部は、筒状雌ねじ部材によって径方向内側から押圧される。
一方で、歪み抑制手段によって、被覆部が筒状雌ねじ部材の径方向外側に移動することが抑制されるため、本体部は、被覆部によって径方向内側から押圧されにくくなる。
したがって、本体部に対して、筒状雌ねじ部材によって径方向内側から押圧される力と、被覆部によって径方向内側から押圧される力が共に作用することによる、内部応力の発生が抑制される。
本発明の第4態様の管継手は、第1態様〜第3態様の何れか1態様の管継手において、前記被覆部材は繊維補強されている。
本発明の第4態様の管継手によると、被覆部材は繊維補強されているので、繊維補強されていない場合と比較して強度が大きくなる一方、靱性が小さくなる。すなわち、延びにくく、無理に延ばそうとすると脆性破壊を起こしやすくなる。
一方で、歪み抑制手段によって、被覆部が雌ねじ部材の径方向外側に移動することが抑制されるため、被覆部の延びは抑制される。したがって、被覆部材が破壊しない範囲を超えて延びることを抑制することができる。
本発明の第5態様の管継手は、第1〜第4態様の何れか1態様の管継手において、前記被覆部材には弾性材料が配合されている。
本発明の第5態様の管継手によると、被覆部材には弾性材料が配合されているので、弾性材料が配合されていない場合と比較して靱性が高くなる一方、一定の力に対して変形量が大きくなる。すなわち、歪みが生じやすくなる。
一方で、歪み抑制手段によって、被覆部が雌ねじ部材の径方向外側に移動する移動量が減るため、被覆部の延びは抑制される。したがって、被覆部材が破壊しない範囲を超えて延びることを抑制することができる。
本発明に係る管継手によれば、雄ねじ部材を螺合した際に過大な内部応力が発生することを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る管継手の断面図である。 本発明の実施形態に係る管継手の部分拡大断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る管継手の変形状態を示す部分拡大断面図であり、(B)は比較例に係る管継手の変形状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の変形例に係る管継手を軸方向に沿って部分的に破断して示す環状リブの斜視図である。 本発明の変形例に係る管継手を軸方向に沿って部分的に破断して示す放射状リブの斜視図である。 本発明の変形例に係る管継手を軸方向に沿って部分的に破断して示す雌ねじ部材突出部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、第1実施形態の管継手10と、管継手10に接続される持出ソケット20と、管継手10が固定される被取付部である床30の半裁断面図が示されている。
(管継手)
管継手10は筒状とされ、内部に流路11が形成されている。管継手10は、軸方向の一方側(図1では上側。以下、単に一方側と称することがある)に配置された金属製の雌ねじ部材40と、雌ねじ部材40を径方向外側から取り囲む樹脂製の継手本体50と、を含んで構成される。
なお、軸方向とは筒状に形成された管継手10の延設方向に沿った方向であり、径方向とは、軸方向に直交する方向である。また、管継手10の軸方向、雌ねじ部材40の軸方向、及び、継手本体50の軸方向は同義であり、管継手10の径方向、雌ねじ部材40の径方向、及び、継手本体50の径方向は同義である。なお、以下、これらを単に軸方向、径方向と称することがある。
管継手10の軸方向の他方側(図1では下側。以下、単に他方側と称することがある)において、継手本体50には筒状の中間部60が外挿されている。
継手本体50と中間部60は、同じ材料で形成されても、異なる樹脂材料で形成されてもよいが、本実施形態において中間部60は透明の樹脂とされている。また、本体部12と中間部14は、例えば、二色成型やインサート成型によって成形されるものである。
さらに管継手10は、樹脂材料で形成された筒状のキャップ70を有している。キャップ70は、中間部60の先端側に外挿され、係合されている。このキャップ70及び中間部60と継手本体50の軸部58との間には、図示しない管体が挿入される環状の挿入孔12が構成されている。
キャップ70の内側には、管体を挿入孔12に保持するための金属製(液体に対する耐性に優れる金属(例えば、ステンレスなど))のロックリング80が配置されている。このロックリング80は、断面が略V字形とされたリング(環状体)であり、略V字形の開口部側が継手本体50の他方側(管体の挿入側)に向かうように配置されている。そして、ロックリング80の開口部側が中間部60の先端部60Aと対向し、略V字形の内側面の一部が先端部60Aに当接している。また、ロックリング80は、内周側先端の爪部80Aが管体40の外面に食い込み可能とされている。
(雌ねじ部材)
本発明の筒状雌ねじ部材の一例としての雌ねじ部材40は、後述する継手本体50に埋設されるインサートナットであり、筒状とされ、管継手10の一方側に向かって拡径するテーパー形状を有する雌ねじ部42と、管継手10の一方側の端面44と、直径が一定の外周面46と、管継手10の他方側の端面48と、を有している。端面44の径方向内側端部には面取り44Aが形成され、45°の面取りとされている。同様に、端面44の径方向外側端部にも面取り44Bが形成され、45°の面取りとされている。外周面46には、溝底が外周面46と平行な環状溝46Aが形成され、後述する継手本体50の環状突起52Bと係合している。
雌ねじ部材40の外径はD1は約25mmとされ、軸方向に沿った長さL1は約17mmとされている。雌ねじ部42は呼び径が1/2インチとされた管用テーパー雌ねじ(所謂Rcねじ)であり、軸方向に沿った有効ねじ長さL2は約13mmとされている。環状溝46Aの溝幅L3は約1.5mm、深さD3は約1mmとされ、環状溝46Aの端面44側の溝壁から端面44までの軸方向に沿った長さL4は約5mmとされている。また、外周面46の、環状溝46Aの端面44側の溝壁から端面44までの部分にはローレット加工が施されており、継手本体50を成形する際に、樹脂材料が網目に入り込んで接合強度が高められている。
なお、上記寸法は製造誤差を考慮して、プラスマイナス0.1mm程度の範囲内を含む。また、本実施形態においては上記寸法とされているが本発明の実施形態はこれに限られず、様々な寸法をとりうる。以下に記載する各寸法も同様である。また、雌ねじ部材40は、金属製に限らず、高強度樹脂製であっても構わない。さらに、本実施形態では雌ねじ部材40は管用テーパー雌ねじとされているが、本発明の実施形態はこれに限られず、管用平行ねじとしてもよい。
(継手本体)
本発明の被覆部材の一例としての継手本体50は、筒状とされ、雌ねじ部材40が埋設される本体部52と、本体部52の一方側の端部から径方向内側に延びた被覆部54と、本体部52の一方側の端部から径方向外側、すなわち被覆部54と逆側に延びたフランジ部56と、管継手10の軸方向の他方側(図1では下側。以下、単に他方側と称することがある)に配置された軸部58と、を有している。
なお、継手本体50を形成する樹脂材料としては、機械的強度の観点から、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のエンジニアプラスチック又はガラス繊維強化樹脂(GFRP)、カーボン繊維強化樹脂(CFRP)等の繊維強化樹脂を用いることが好ましい。なお、繊維強化樹脂のマトリック樹脂(母材)としては、従来公知の樹脂を用いることができる。
本体部52の内周面52Aは雌ねじ部材40の外周面46と当接して、雌ねじ部材40の外周面46を被覆している。また、内周面52Aに形成され、径方向内側に向かって突出する環状突起52Bと、雌ねじ部材40の環状溝46Aが係合して、雌ねじ部材40と継手本体50とが軸方向に相対移動することを抑制している。つまり、本体部52は、雌ねじ部材40を保持する保持部として機能している。上述したように、本体部52の一方側の端部には被覆部54、及び、フランジ部56が形成され、他方側の端部には径方向内側に延びた縮径部52Cが形成されている。縮径部52Cは後述する軸部58の一方側の端部と接続し、また縮径部52Cの内側面52Dは、雌ねじ部材40の端面48と当接している。
雌ねじ部材40の外周部分における本体部52の外径D4は約31mmとされ、上述した通り、雌ねじ部材40の外径D1が約25mmとされていることから、本体部52の厚みD5は約3mmとなっている。また、縮径部52Cは、径方向に対して約60°の角度でなだらかに傾斜して軸部58と接続されている。
フランジ部56は、本体部52と一体成形され、本体部52から径方向外側に向かって板状(本実施形態では円板状)に張出した張出部とされている。フランジ部56には、フランジ部56を床30の床面30Aに図示しない止め具を用いて取り付けるための貫通孔56Aが複数(本実施形態においては3個)形成されている。これらの貫通孔56Aは、フランジ部56の中心から周方向に中心角が等しくなるように間隔をあけて形成されている。貫通孔56Aは、留め具として皿ねじを使用するために、開口部にテーパー加工が施されている。
フランジ部56の厚さL5は約4mmとされ、フランジ部の外径D5は約58mmとされている。また、貫通孔56Aの中心を通る円周の直径D6は約46mmとされ、貫通孔56Aの孔径D7は約4.5mm、テーパーの角度は約45°、深さL7は約1.5mmとされている。
軸部58は、本体部52と一体成形され、外径が本体部52の外径よりも小径とされ、内径が雌ねじ部材40の内径よりも小径とされている。軸部58の外周面には2つの周溝58Aが形成されており、これらの周溝58Aに環状の止水リング90が嵌め込まれて、管継手10の軸方向の他方側に接続される管体と管継手10とを止水している。
被覆部54は、図2に示すように、本体部52と一体成形され、フランジ部56よりも薄い板状とされた薄肉樹脂部である。被覆部54は雌ねじ部材40の端面44の径方向外側を被覆しており、被覆部54の厚み寸法は、被覆部54が端面44を被覆する幅寸法(被覆部54の径方向内側端部から雌ねじ部材40の外周までの径方向寸法)よりも小さく形成されている。また、被覆部54の端面54Aと雌ねじ部材40の端面44との間の最も薄い部分の厚みは1mm未満とされている。
被覆部54の管継手10の軸方向の一方側の端面54Aは、本発明における筒状雄ねじ部材の一例である持出ソケット20を管継手10に接続した状態で、持出ソケット20の張出部22の端面22Aと当接している。なお、本実施形態において持出ソケット20の張出部22の外径は、雌ねじ部材40の外径よりも大径とされ、持出ソケット20の雄ねじ部24を雌ねじ部材40の雌ねじ部42に螺合して締付けた際、被覆部54は雌ねじ部材40と軸方向に重なる部分全体が押圧される。
被覆部54の径方向内側の直径D8は約23mmとされ、上述したように雌ねじ部材40の外径D1が約25mmとされていることから、被覆部54は、雌ねじ部材40の端面44を、径方向外側から約1mm被覆する。また、被覆部54の厚さL8は0.5mmとされている。
(作用及び効果)
次に、図3を参照しながら、本実施形態の管継手10の作用及び効果について説明する。図3(A)には本実施形態に係る管継手10に持出ソケット20を取付けた状態が示されており、図3(B)には比較例に係る管継手100に持出ソケット20を取付けた状態が示されている。
図3(A)に示すように、持出ソケット20の雄ねじ部24を、本実施形態の管継手10における雌ねじ部材40の雌ねじ部42に螺合して締付けた際、厚みがtとされた被覆部54の端面54Aは持出ソケット20の張出部22の端面22Aによって押圧される。このとき、被覆部54が軸方向にΔtだけ変形し、被覆部54の厚みは、(t−Δt)となる。また、端面22Aによって押圧される端面54Aの幅を押圧幅sとすると、面積約(s×Δt)で示される部分の樹脂材料が、径方向外側、及び管継手10の軸方向の他方側に向かって移動する。
一方、図3(B)に示すように、持出ソケット20の雄ねじ部24を、比較例の管継手100における雌ねじ部材400の雌ねじ部420に螺合して締付けた際、厚みがdとされた被覆部540の端面540Aは持出ソケット20の張出部22の端面22Aによって押圧される。このとき、被覆部540が軸方向にΔdだけ変形し、被覆部540の厚みは、(d−Δd)となる。また、端面22Aによって押圧される端面540Aの幅を押圧幅sとすると、面積約(s×Δd)で示される部分の樹脂材料が、径方向外側、及び管継手10の軸方向の他方側に向かって移動する。
ここで、本実施形態においてt(図2におけるL8)は約0.5mmとされており、比較例においてdは約3mmとされている。同じ締め付け力で持出ソケット20を螺合した場合、単位厚みあたりの変形量は等しくなるので、ΔdはΔtの6倍の値となる。例えば、Δtが0.1mmの場合、単位厚み(1mm)あたりの変形量は0.2mmであり、Δdは0.6mmとなる。すなわち、本実施形態においては、径方向外側、及び管継手10の軸方向の他方側に向かって移動する樹脂材料の体積は、比較例の約1/6となる。
このように、本実施形態においては、持出ソケット20によって押圧される被覆部54の端面54Aと雌ねじ部材40の端面44との間、すなわち被覆部54の厚みが1mm未満とされているので、1mm以上とされている場合と比較して、被覆部54が押圧された際に、軸方向の歪み量が小さくなる。このため、押し潰されて径方向外側に移動する樹脂量が少なくなる。換言すると、被覆部54の厚みが1mm未満とされることが、被覆部54が径方向外側及び管継手10の軸方向の他方側に移動しようとすることを抑制する歪み抑制手段となっている。したがって、本体部が内部から押圧される力が小さくなり、内部応力の発生が抑制される。
このため、持出ソケット20を強トルクで締付けたとしても、継手本体50が破断することが抑制される。より具体的には、持出ソケット20を強トルクで締付けた場合、継手本体50が破断する前に、持出ソケット20の張出部22と雄ねじ部24の間がせん断破壊する。すなわち、本実施形態においては、被覆部54の厚みを1mm未満とすることで、持出ソケット20よりも継手本体50の破断強度を強くしている。
例えば、本実施形態の継手を接続する際に想定される過剰な工具のトルクは60Nmを上限として想定されるが、被覆部54の厚みが1mmの場合、継手本体50は60Nmで破壊する。これに対して、例えば0.5mmであれば60Nmを越える65Nm以上のトルクで破壊する。
(その他の実施形態)
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、図4に示すように、被覆部54の径方向内側端部の端面54Aから、歪み抑制手段としての環状リブ54Bを管継手10の軸方向の一方側へ立設させてもよい。環状リブ54Bを設けることで、持出ソケット20を雌ねじ部材40へ捩じ込んだ際には、持出ソケット20の端面22Aはまず環状リブ54Bを押圧し、捩じ込み力が大きくなった場合は環状リブ54Bが径方向外側へ倒れることにより、被覆部54が軸方向に歪むことが抑制される。
例えば、図5に示すように、被覆部54の端面54Aに、被覆部54の径方向内側端部から、径方向外側へ向かって延びる歪み抑制手段としての放射状リブ54Cを、周方向に間隔をあけて配置してもよい。放射状リブ54Cを設けることで、持出ソケット20を雌ねじ部材40へ捩じ込んだ際には、持出ソケット20の端面22Aはまず放射状リブ54Cを押圧し、捩じ込み力が大きくなった場合は放射状リブ54Cが周方向へ倒れることにより、被覆部54が軸方向に歪むことが抑制される。
例えば、図6に示すように、雌ねじ部材40の端面44から歪み抑制手段としての環状リブ44Cを管継手10の軸方向の一方側へ立設させてもよい。このとき、環状リブ44Cの高さを、被覆部54の厚みと同一か、被覆部54の厚みよりも高く形成する。環状リブ44Cを設けることで、持出ソケット20を雌ねじ部材40へ捩じ込んだ際には、持出ソケット20の端面22Aは環状リブ44Cを押圧し、被覆部54が端面22Aに押圧されることが抑制されるため、被覆部54が軸方向に歪むことが抑制される。
例えば、持出ソケット20の端面22Aから歪み抑制手段としての環状リブを突出させ、持出ソケット20を雌ねじ部材40へ捩じ込んだ際には、該環状リブが雌ねじ部材40の端面44に当接するようにしてもよい。このとき、端面22Aに設けた環状リブの高さを、被覆部54の厚みと同一か、被覆部54の厚みよりも高く形成する。これにより、持出ソケット20を雌ねじ部材40へ捩じ込んだ際には、環状リブは雌ねじ部材40の端面44を押圧し、被覆部54が端面22Aに押圧されることが抑制されるため、被覆部54が軸方向に歪むことが抑制される。あるいは、持出ソケット20の張出部22の外径を、被覆部54の径方向内側端部の直径よりも小さくすることによっても、被覆部54が端面22Aに押圧されなくなるので、同様の効果が得られる。
例えば、フランジ部56に貫通孔56Aから径方向内側に向かってスリットを形成してもよい。また、貫通孔56Aとは別に、スリットを形成してもよい。このようにすれば、持出ソケット20に押圧されて被覆部54が径方向外側に移動しようとした場合に発生する内部応力を、スリット部分において吸収させることができる。
例えば、継手本体50を形成する樹脂材料として、弾性材料を配合した材料を用いることができる。弾性材料を配合することで継手本体50の靱性が高くなり、内部応力が緩和される。これにより、持出ソケット20を過剰なトルクで締め付けた後、所定の時間(例えば1週間)が経過した後に、本体部52やフランジ部56が破壊される疲労破壊の発生を抑制することができる。
疲労破壊の発生を抑制するためには、例えばISO527−1、及び、ISO527−2に規定されている評価方法に則った試験方法において、樹脂材料の引張破断伸び率(破断が生じるまで試験片を一方向に引張り、破断に至った際の試験片の伸び率。例えば100mmの試験片が102mmで破断した場合は2.0%となる。)が、2.0%を超える値とすることが有効である。
具体的な実施形態として、母材としてポリフェニレンサルファイド(PPS)を65%、補強材料として補強繊維(GF)を30%、弾性材料としてポリエチレン系エラストマを(EL)を5%含んだ樹脂材料Aを、上記の試験方法によって引張った際、引張破断伸び率は2.4%となり、所定時間(168時間)の経過後に疲労破壊の発生が生じなかった。
これに対する比較例として、PPSを60%、GFを40%含み、ELを含まない樹脂材料Bを同様の試験方法によって引張った際の伸び率は1.8%であり、所定時間(24時間)の経過前に疲労破壊が発生した。また、PPSを70%、GFを30%含み、ELを含まない樹脂材料Cを同様の試験方法によって引張った際の伸び率は2.0%であり、所定時間(48時間)の経過前に疲労破壊が発生した。
なお、この実施形態では、樹脂材料に含まれる母材、補強材料、弾性材料がそれぞれPPS、GF、ELによって構成されているが本発明の実施形態はこれに限られず、引張破断伸び率が2.0%を超えるものであれば同様の効果が得られる。
また、継手本体を給水・給湯用途として使用する際、樹脂材料の引張破断伸び率を5%以下にすることで、長期耐久性を確保することができる。具体的には、使用開始から所定時間(例えば20年)以内にクリープ破壊することを抑制できる。
具体的な実施形態として、上述の樹脂材料Aにおいては、JISK6729に規定されている熱間内圧クリープ試験において、所定時間(165時間)の経過時点でクリープ破壊が生じなかった。これに対する比較例として、PPSを60%、GFを30%、ELを10%含んだ樹脂材料Dを同様の試験方法によって引張った際の伸び率は1.8%であり、同様の熱間内圧クリープ試験において、所定時間(165時間)の経過前にクリープ破壊が発生した。
10 管継手
20 持出ソケット(筒状雄ねじ部材)
40 雌ねじ部材(筒状雌ねじ部材)
42 雌ねじ部
44 端面(端部)
50 継手本体(被覆部材)
52 本体部
54 被覆部
54A 端面
54B 環状リブ(歪み抑制手段)
54C 放射状リブ(歪み抑制手段)

Claims (5)

  1. 軸方向の一方側から筒状雄ねじ部材が螺合可能とされた筒状雌ねじ部材と、
    前記筒状雌ねじ部材が埋設される本体部と、前記一方側の前記本体部の端部から径方向内側に延びて前記一方側の前記筒状雌ねじ部材の端部を覆う被覆部と、を備えた樹脂材料製の被覆部材と、
    前記被覆部材の端面において前記筒状雄ねじ部材と対向する部分から前記一方側へ立設されたリブと、
    を備えた管継手。
  2. 記被覆部の前記端部に形成された端面と前記筒状雌ねじ部材の前記端部との間の最も薄い部分の厚みが1mm未満とされている、請求項1に記載の管継手。
  3. 前記筒状雌ねじ部材の雌ねじ部は、前記一方側に向かって拡径するテーパーねじである、請求項1又は請求項2に記載の管継手。
  4. 前記被覆部材は繊維補強された、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の管継手。
  5. 前記被覆部材には弾性材料が配合された、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の管継手。
JP2015156971A 2015-08-07 2015-08-07 管継手 Expired - Fee Related JP6576731B2 (ja)

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