JP6576273B2 - 冷凍麺塊の製造方法 - Google Patents
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Description
2 麺塊
3 櫛歯
4 櫛歯軸
5 櫛歯ピン
6 押圧板
A 麺塊均し工程前
B 麺塊均し工程時
C 押圧工程前
D 押圧工程時
なお、本発明において製造する冷凍麺塊の種類は、特に限定されず、通常、当技術分野で知られるいかなるものであってもよい。例えば、中華麺、焼きそば、うどん、そば、パスタ等が挙げられる。
本発明に係る冷凍麺には、通常の麺類の原料が使用できる。すなわち、主原料粉としては、小麦粉(デュラム粉を含む)、そば粉及び米粉等の穀粉並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉を単独で使用しても、または混合して使用してもよい。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉並びにアセチル化澱粉、エーテル化澱粉及び架橋澱粉等の加工澱粉等を使用することもできる。これら主原料粉に対して、副原料として麺類の製造において一般に使用されている食塩やアルカリ剤、リン酸塩類、各種増粘剤、麺質改良剤、食用油脂及びカロチン色素等の各種色素等を添加することができる。これらは、主原料粉と一緒に粉体で添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。
前記原料を混練することによって麺生地(ドウ)を製造する。より具体的には、小麦粉や澱粉等の主原料粉に、麺質改良剤等の副原料粉を加え粉体混合した後、さらに水に食塩、アルカリ剤等の副原料を溶解させた練り水を加え、ミキサーを用いて各原料が均一に混ざるように良く混捏してドウを製造する。このとき、真空ミキサーなどにより減圧下でミキシングを行ってもよい。
次いで作製した生麺または乾麺をボイル調理または蒸し調理する。ボイル調理を行う場合、ボイル温度及びボイル時間は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため、目的とする食感に合わせて、好ましい温度を適宜設定すればよい。ボイル温度については、95〜100℃程度である。また、ボイル時間については、調理時の再加熱があるため、中華麺であれば通常20秒〜5分程度であり、うどんであれば4分〜20分程度である。蒸し調理を行う場合、飽和蒸気だけでなく過熱蒸気も用いることができる。また、蒸し工程中または/及び蒸後に水分を付与することにより、麺線同士の結着を防止し、麺線の水分を増やすこともできる。調理された麺は必要により、水洗冷却や調味液浸漬を行う。
調理された麺線を冷凍用トレーに充填する。充填方法は特に限定はなく、例えば冷凍用トレーの上方より、調理された麺線を筒状のシュートを通して落下させ、充填する方法が挙げられる。
図1で示すように、麺線の方向性を整えた麺塊を冷凍用トレーの形状に合わせた押圧板6や押圧棒などを用いて、麺塊上方から下方に向けて押圧し、麺塊を圧縮する。最終的な押圧の圧力としては、60〜80g/cm2程度、時間としては1〜10秒程度、押圧すればよい。本発明では、麺線の方向性が整っているため、麺線同士が交錯している部分が少なく、強く押圧しても麺線が凹んだ部分が少なく抑えられる。
次いで押圧した麺塊を、速やかに冷凍する。冷凍方法は、スパイラルフリーザーやトンネルフリーザー等により−30〜−60℃程度の温度で急速凍結することが好ましい。
次いで凍結した冷凍麺塊を冷凍用トレーから取り出す。取り出された冷凍麺塊は、個包装または複数個並べて包装されて、必要により別添スープを添付して再び外包装されて冷凍麺として販売される。
なお、本発明に係る冷凍麺塊としては、冷凍麺塊が嵩高くなりやすい麺幅が広く、厚みのあるうどんがこのましい。
(実施例1−1)
中力粉1700gに酢酸澱粉300gを粉体混合し、食塩96gを水860gに溶解した練水を加え、真空ミキサーにて常圧下で4分間混捏した後、減圧下で8分間混捏し、ドウを作製した。
冷凍用トレーに充填するまでは、実施例1−1の方法と同様に行い、充填した麺塊を通常通り、エアで軽く均した後、実施例1−1と同様に押圧、冷凍し、冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーに充填するまでは、実施例1−1の方法と同様に行い、充填した麺塊を通常通り、エアで軽く均した後、特許文献1と同様の方法により、重り200gを載せたプレス板を麺塊の上に載せ3分間、−35℃で凍結した後、プレス板を取り出し、再び27分間−35℃で凍結し、冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーに充填するまでは、実施例1−1の方法と同様に行い、充填した麺塊を特許文献2に記載されているように冷凍用トレーの長辺方向及び短辺方向にトレーを振動させた後、施例1−1と同様に押圧、冷凍し、冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーに充填するまでは、実施例1−1の方法と同様に行い、充填した麺塊を特許文献3に記載されているように冷凍用トレー中央からトレーの4隅方向へ4つのピンを押し広げるように動かし、麺塊を均した後、実施例1−1と同様に押圧、冷凍し、冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
調理した麺を作製するまでは、実施例1−1の方法と同様に行い、特許文献4に記載されているように水中に冷凍用トレーを置き、そこに麺線を落下させ充填した後、水流により麺塊を均した後、水切りをし、実施例1−1と同様に押圧、冷凍し、冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
(実施例2−1)
冷凍用トレーを底面9.15x9.15cm(短辺:長辺=1:1)とする以外は実施例1−1の方法で冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーを底面9.15x10.07cm(短辺:長辺=1:1.1)とする以外は実施例1−1の方法で冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーを底面9.15x10.98cm(短辺:長辺=1:1.2)とする以外は実施例1−1の方法で冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーを底面9.15x11.90cm(短辺:長辺=1:1.3)とする以外は実施例1−1の方法で冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
冷凍用トレーを底面9.15x12.81cm(短辺:長辺=1:1.4)とする以外は実施例1−1の方法で冷凍麺塊サンプルを作製した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
(実施例3−1)
充填量を125gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
充填量を135gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
充填量を150gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
充填量を175gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
充填量を210gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
充填量を220gとする以外は実施例2−1の方法で冷凍麺塊を製造した。また、冷凍麺塊サンプルならびに試験区の体積、密度も実施例1−1と同様に算出した。
Claims (4)
- 冷凍麺塊の製造方法であって、
加熱調理された麺線を冷凍用トレーに充填する充填工程と、
前記充填工程の後、トレーに充填された麺塊をトレー内で櫛歯軸を中心に水平方向に櫛歯を回転させることにより均す麺塊均し工程と、
前記麺塊均し工程の後、押圧する押圧工程と、
前記押圧工程の後、麺塊を冷凍する冷凍工程と、を含むことを特徴とする冷凍麺塊の製造方法。 - 前記冷凍用トレーの形状が略四角形であり、短辺と長辺の比が1:1〜1:1.5であることを特徴とする請求項1記載の冷凍麺塊の製造方法。
- 前記充填工程において前記冷凍用トレーの底面積に対する麺線の充填量が1.5g/cm2〜2.6g/cm2であることを特徴とする請求項1または2何れか一項記載の冷凍麺塊の製造方法。
- 前記冷凍麺塊がうどんであることを特徴とする請求項1〜3何れか一項記載の冷凍麺塊の製造方法。
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JP2016043915A JP6576273B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 冷凍麺塊の製造方法 |
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