JP6575753B2 - 容器開封工具及びこれを用いた容器開封方法 - Google Patents

容器開封工具及びこれを用いた容器開封方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器本体に天蓋がティアバンドによって固定されているペール缶等のように、ティアバンドを介して構成要素が接合されている容器において、ティアバンドを容易に引き離すことが可能な容器開封工具と、これを用いた容器開封方法に関する。
例えば、容器本体の上端部に天蓋をティアバンドを介して固定するタイプのペール缶100においては、使用済みになると、容器本体から天蓋101を外して開封する作業を行うが、このような開封作業においては、図5に示されるように、マイナス型のドライバ110やペンチ111等を用いて、ティアバンド103を取り外すようにしている。
即ち、ドライバ110の先端部をティアバンド103の始端部に形成された切り込み103aに差し込んで、ドライバ110の先端部を容器本体102とティアバンド103との間に介在させ、ドライバ110を手前に強く引いてティアバンド103の始端部を引き離すようにしている(図5の上段参照)。そして、引き離したティアバンド103の始端部をペンチ等の工具を用いて、又は、手で持って、缶の周囲に沿って外方へ引っ張ることで、ティアバンド103を引き剥がし(図5の中段参照)、最後にティアバンド103を上方に持ち上げて天蓋101を同時に外すようにしている(図5の下段参照)。
しかし、容器本体102と天蓋101とを接合しているティアバンド103は、液漏れしないように容器本体102に強固に固定されているので、ドライバ110をティアバンド103の始端部に設けられた切り込み103aに挿入して引き離す(引き剥がす)作業においては、必要以上に力を要し、怪我をする恐れがあった。また、ティアバンド103を缶の周囲に沿ってペンチ111等の工具を用いて引き離す場合には、ドライバ110からペンチ111等の工具に持ち替える必要があるため、作業効率が悪いものであった。
そこで、従来においては、立設した支持部材により中間部が支持され、該中間部を支点として垂直面上で揺動自在な長尺のアームと、該アームの基端部に結合された上下に伸縮動自在な軸を備える昇降器と、アームの先端部に取付けられ、該先端部が下降したとき、容器本体と天蓋との間に下方から係止可能に斜め上を向く爪部を備えた係止具とを有する缶開封機構を設け、ペール缶を作業台車に固定し、固定されたペール缶の天蓋と容器本体の胴部との間に爪部を係止させ、昇降器の軸を収縮動させて天蓋を容器本体から取外すようにしたペール缶の開封装置が提案されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3127278号公報
しかしながら、従来の缶開封装置は、ペール缶を作業台車の上に固定させた上で爪部を天蓋と容器本体の胴部との間に係止させ、昇降機を作動させて天蓋を外すものであるため、必ずしも缶の開封作業を迅速に行えるものではなく、また、装置自体が大型化するため、持ち運ぶことが困難であり、缶開封装置の設置場所を確保する必要があるため、狭い箇所や段差がある場所などでは、装置を設置することができず、作業に支障をきたすものであった。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、場所を選ばずに持ち運んで用いることができるハンディータイプの簡易な容器開封工具とこれを用いた容器開封方法を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る容器開封工具は、握持可能な工具本体と、前記工具本体に固定されて外方へ延設し、先端部がマイナス型に形成された固定レバーと、前記工具本体に回転自在に支持されると共に、前記固定レバーの先端部に対して遠近可能に回動する可動レバーと、前記固定レバーの先端部のうち、前記可動レバーと対峙する面とは反対側の面に設けられ、前記固定レバーの先端から基端側へずれた位置に設けられた突起と、前記可動レバーを前記固定レバーの先端部に近接させるように前記可動レバーを回動させる操作ロッドと、を具備し、前記工具本体には、前記可動レバーを前記固定レバーの先端部へ近接させる方向への前記可動レバーの回動のみを許容するラチェット機構が設けられていることを特徴としている。
したがって、工具自体は、作業者が握持可能な工具本体から固定レバーと可動レバーが延設された大きさのものであり、突起を容器本体の側に向けた状態で可動レバーの先端部を容器のティアバンドの始端部に設けられた切れ込みに挿入してティアバンドと容器本体との間に介在させ、操作ロッドを操作して可動レバーを回動させて固定レバーの先端部に近接させると共に工具本体を突起を中心として押し上げれば、この突起を支点として固定レバーの先端部が容器本体の表面から離反し、テコの原理によりティアバンドの始端部が容器本体から引き離され、この引き離されたティアバンドの始端部が固定レバーの先端部と可動レバーとの間で挟持された状態となる。
そして、ティアバンドの始端部を固定レバーの先端部と可動レバーとで挟持した状態のまま、容器開封工具を容器本体の周囲に沿って動かせば、ティアバンドを容器本体の周囲から引き離すことが可能となり、ティアバンドをその終端部近傍まで引き離した時点で上方へ持ち上げることで、天蓋を同時に持ち上げることが可能となり、容器の開封作業を終えることが可能となる。
また、工具本体には、可動レバーを固定レバーの先端部へ近接させる方向への可動レバーの回動のみを許容するラチェット機構が設けられているので、工具本体を持ちつつ操作ロッドを操作すれば、可動レバーを固定レバーの先端部に向かって回動させることが可能となり、また、操作ロッドから手を放しても可動レバーが元の位置に戻ることがないことから操作ロッドに力を常時加えておく必要がなくなり、作業労力を低減することが可能となる。
より具体的な構成としては、前記可動レバーを、前記工具本体に対して中間部を回動可能に支持し、前記工具本体から一端が突出されて突出方向に進退可能に設けられた操作ロッドの動きに連動して回動するものとし、前記ラチェット機構を、前記操作ロッドにラックを形成し、このラックに前記操作ロッドを前記工具本体に押し込む動きのみを許容するピニオンを噛合させて構成するようにしてもよい。
このような構成とすれば、工具本体を持ちつつ操作ロッドを工具本体に押し込めば、可動レバーを固定レバーの先端部に向かって回動させることが可能となり、また、操作ロッドを押し込む操作を止めても、操作ロッドが突出した位置(元の位置)に戻ることがないので、工具本体を動かす作業に集中することが可能となり、工具操作が容易となる。
なお、可動レバーの先端部には、前記固定レバーの先端部に向けて突出する尖頭状突起を設けるようにしてもよい。
このような尖頭状突起を可動レバーの先端部に設けることで、ティアバンドの始端部を固定レバーの先端部との間で強固に挟持することが可能となる。
また、工具本体には、握持する箇所に滑り止め用の凹部を形成することが望ましい。このような構成とすることで、作業中に工具本体が手から滑って脱落する恐れや、固定レバーに操作力が十分に伝達されなくなる不都合がなくなる。
以上述べたように、本発明によれば、容器開封工具を、握持可能な工具本体と、この工具本体に固定されて外方に延設され、先端部がマイナス型に形成された固定レバーと、工具本体に回動自在に支持されると共に、固定レバーの先端部に対して遠近可能に揺動する可動レバーと、固定レバーに設けられた突起と、可動レバーを固定レバーの先端部に近接させるように可動レバーを回動させる操作ロッドと、を備えて構成したので、ハンディータイプの簡易な容器開封工具とすることが可能となり、場所を選ばすに持ち運んで使用することが可能となる。
また、突起を容器本体の側に向けた状態で可動レバーの先端部を容器のティアバンドの始端部に設けられた切れ込みに挿入してティアバンドと容器本体との間に介在させ、可動レバーを回動させて固定レバーの先端部に近接させると共に工具本体を突起を中心として押し上げることで、容器本体の表面に押し当てられた突起を支点とする固定レバーの動きにより、テコの原理でティアバンドの始端部が容器本体から引き離され、この引き離されたティアバンドの始端部が固定レバーの先端部と可動レバーとの間で挟持される。このため、容器開封工具を容器本体の周囲に沿って動かせば、ティアバンドを容器本体の周囲から引き離すことが可能となるので、容器の開封作業の一連の動作を1つの容器開封工具によって連続的に行うことが可能となり、作業効率を高めることが可能となる。
さらに、工具本体に、可動レバーを固定レバーの先端部へ近接させる方向への可動レバーの回動のみを許容するラチェット機構を設けるようにすれば、操作ロッドを操作するために操作ロッドに力を常時加えておく必要がなく、作業労力を低減することが可能となり、また、工具本体を動かす作業に集中することが可能となる。
また、可動レバーに、固定レバーの先端部に向けて突出する尖頭状突起を設けることで、ティアバンドの始端部を固定レバーの先端部との間で強固に挟持することができ、容器本体の周囲に沿ってティアバンドを引き離す作業を行う際にペンチ等の工具に持ち変える必要がなくなる。
さらにまた、工具本体の握持する箇所に滑り止め用の凹部を形成することで、作業中に工具本体が手から滑って脱落する恐れや、固定レバーに操作力が十分に伝達されなくなる不都合がなくなる。
図1は、本発明に係る容器開封工具であって、可動レバーが固定レバーに近接していない初期の状態を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 図2は、本発明に係る容器開封工具であって、可動レバーが固定レバーに近接している状態を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。 図3は、本発明に係る容器開封工具の工具本体を握持してペール缶のティアバンドにアプローチする状態を示す斜視図である。 図4は、本発明に係る容器開封工具を用いてペール缶のティアバンドを引き離す作業を説明する図であり、(a)は、固定レバーの先端部をティアバンドの始端部に形成された切れ込みにアプローチする状態を示す図、(b)は、固定レバーの先端部をティアバンドの始端部に形成された切れ込みに挿入した状態を示す図、(c)は、工具本体を押し上げて、テコの原理を利用して固定レバーによってティアバンドの始端部を引き離し、引き離したティアバンドの始端部を固定レバーの先端部と可動レバーとで挟持した状態を示す図である。 図5は、ペール缶のティアバンドを引き離す従来の手法を説明する図である。
以下、この発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1、図2において、容器開封工具1は、作業者が握持可能な略直方体形状をなす工具本体2と、この工具本体2の長手方向の一端側から外方に延設されるように該工具本体2に固定された固定レバー3と、工具本体2の一体側から突出されると共に、先端部が固定レバー3の先端部に対して工具本体側から遠近可能に揺動する可動レバー4とを有して構成されている。
工具本体2は、その上面部に握持した際に指(人差し指から小指までの4本)を嵌め入れることが可能な断面半円状の4つの滑り止め用凹部5が長手方向に所定の間隔で形成されている。
また、工具本体2の内部には、工具本体2の他端から突出する操作ロッド6の動きを可動レバー4に伝達するリンク機構7と、このリンク機構7の動き(操作ロッド6の動き)を規制するラチェット機構11が設けられている。
固定レバー3は、工具本体2の長手方向の一端から斜め下方に向けて突出するように固定されているもので、この例では、基端部31が二股に分かれて、この分かれた基端部31の分岐片31aの間に工具本体2を挿入し、それぞれの分岐片31aを工具本体2の両側面に溶接や接着剤等によって強固に固定するようにしている。
固定レバー3の先端部32は、扁平状に形成され、基端部31に対してやや下方へ屈曲するように延設されている。また、固定レバー3の先端部32は、先端に向かうほど徐々に厚みを薄くして、先端がマイナス型に形成されている。この例では、固定レバー3の先端部32の下面を上面に近づけるようにテーパ状に形成して厚みを徐々に薄くしている。
そして、固定レバー3の先端部32のうち、下記する可動レバー4と対峙する面とは反対側の面には、固定レバー3の先端から基端側へずれた位置(ペール缶のティアバンドの始端部に設けられた切れ込みに固定レバー3の先端部32を挿入した際に天蓋の側面と対峙する位置)には、突起33が設けられている。この突起33は、円錐形状に形成されるものであっても、横幅に伸びる突条状のものであってもよい。
可動レバー4は、この例では、工具本体1の下面から長手方向の一端にかけて形成された図示しないスリットを介して工具本体2の内部から突設されている棒体状のもので、工具本体2の内部に設けられた支軸41を中心として先端部が固定レバー21の先端部に対して遠近可能に回動するようになっている。
可動レバー4の先端部には、固定レバー3と対峙する側に、該固定レバー3の先端部に向けて突出する尖頭状突起42が設けられている。この尖頭状突起42は、可動レバー4の先端部が固定レバー3の先端部に近接した場合に固定レバー3の先端部に尖頭部分が当接するような位置に形成されている。
この可動レバー4は、工具本体2の長手方向の他端(後端)から一端が突出すると共に突出方向に沿って進退可能な操作ロッド6とリンク機構7を介して連結しており、操作ロッド6の動きと連動するようになっている。
具体的には、操作ロッド6は、工具本体2の長手方向に沿って進退可能に設けられ、この操作ロッド6の工具本体内の端部を中間部が支軸81を介して工具本体2に回動自在に支持された中継レバー8の一端部に連結し、この中継レバー8の他端部と可動レバー4の工具本体内の端部とを連結レバー9により回動可能に連結するように構成されており、操作ロッド6が工具本体2に押し込まれると、中継レバー8が支軸81を中心として回動して連結レバー9が工具本体2の他端側(後方側)に向かって移動し、可動レバー4が、支軸41を中心として回動し、先端部が固定レバー3の先端部に近接するようになっている。
また、操作ロッド6は、工具本体内に弾装されたスプリング10により、常時外方へ向かって付勢されている。したがって、操作ロッド6がスプリング10のばね力により工具本体2から突出する方向へ移動すると、中継レバー8が支軸81を中心として回動して連結レバー9が工具本体2の一端側(先端側)に向かって移動し、可動レバー4が、支軸41を中心として回動し、先端部が固定レバー3の先端部から離反するようになっている。
このリンク機構7の動き(操作ロッド6の動き)を規制するラチェット機構11は、操作ロッド6にラック12を形成し、このラック12に操作ロッド6を工具本体2に押し込む動きのみを許容するピニオン13を噛合させて構成されている。
具体的には、ラック12と平行に可動ピン14を設け、この可動ピン14の先端をピニオン13の歯谷に噛合する形状とし、この可動ピン14を工具本体内に弾装されたスプリング15により常時ピニオン13に向かってばね力を付勢することで可動ピン14の先端をピニオン13の外周に押し付けるようにしている。可動ピン14の先端は、ピニオンの歯谷に噛合した状態において、操作ロッド6が工具本体2の内側へ移動する際のピニオン13の回転を許容するが、その回転と逆方向の回転を阻止するようにテーパ状に形成されている。
ピニオン13を逆回転させる場合には、可動ピン14と一体をなして動く解除レバー16をスプリング15のばね力に抗してスライドさせることで、可動ピン14をピニオン13の歯から離反させて噛合状態を解除するようにしている。したがって、可動ピン14とピニオン13との噛合状態が解除されることにより、ピニオン13は回転が規制されなくなるため、操作ロッド6に付勢されているスプリング10のばね力により、操作ロッドが工具本体2から突出する方向へ移動する。
よって、このようなラチェット機構11を採用することで、操作ロッド6の操作により、可動レバーの先端部を固定レバーの先端部へ近接させる方向への可動レバー4の回動のみが許容されるようになっている。
以上の構成において、ペール缶100の天蓋101と容器本体102とを接合するためにペール缶の軸方向において天蓋101と容器本体102のフランジ部102aとの間に設けられたティアバンド103を引き剥がす作業を行う場合には、図3に示されるように、容器開封工具1の工具本体2を滑り止め用凹部5に親指を除く4本の指を嵌め入れるように握って固定レバー3及び可動レバー4が下側を向くようにする。そして、この状態で、突起33を容器本体102側に向けて、固定レバー3の先端部32を、図4(a)に示されるように、ティアバンド103の始端部に形成されている切れ込み103aにアプローチし、図4(b)に示されるように、このティアバンド103の切れ込み103aに固定レバー3の先端部を押し込んで、固定レバー3の先端部をティアバンド103と容器本体との間に介在させる。
この状態においては、固定レバー3の先端近傍に設けられた突起33は、天蓋101の側面に当接した状態となり、この状態において、工具本体2の後端から突出している操作ロッド6を親指で押し込むことで、可動レバー4を固定レバー3に近接するように回動させ、ティアバンド103の始端部を固定レバー3の先端部と可動レバー4の先端部に設けられた尖頭状突起42との間で挟持する。その後、工具本体2を手で持ち上げて突起33を支点として上方へ回動させれば、図4(c)に示されるように、テコの原理により、固定レバー3の先端部によりティアバンド103の始端部が容器本体102から引き離される。
容器本体102から引き離されたティアバンド103の始端部は、固定レバー3の先端部と可動レバー4の先端部(尖頭状突起42)との間に挟持された状態であるので、そのまま容器開封工具1をペール缶100の周囲に沿って引っ張りながら移動させることで、ティアバンド103を引き剥がすことが可能となる。
そして、ティアバンド103が終端近くまで引き剥がされた段階で容器開封工具1を持ち上げてティアバンド103を容器本体102から引き離せば、天蓋101がティアバンド103と共に持ち上げられ、ペール缶を開封した状態とすることが可能となる。
したがって、ペール缶100のティアバンド103の引き離し作業において、特にティアバンド103の始端部の引き離しを過剰な力を必要とすることなく容易に行うことが可能となり、また、ペール缶100のティアバンド103を引き離して開封する一連の作業を本容器開封工具1のみを用いて行うことが可能となり、工具を替える操作が不要となるので作業効率を向上させることが可能となる。
また、可動レバー4の固定レバー3への近接方向への回動のみを許容するラチェット機構11が設けられているので、可動レバー4を固定レバー3へ常時押し付けつつ(操作ロッド6を常時押しながら)工具本体2を動かす作業が不要となり、作業労力を一層低減することが可能になるとともに、工具本体2を動かす作業に集中することが可能となる。
なお、上述の例では、ペール缶のティアバンドを引き離す作業について説明したが、ティアバンドが用いられる他の容器において、ティアバンドを引き離す作業において、同様に容器開封工具を利用することが可能である。
1 容器開封工具
2 工具本体
3 固定レバー
4 可動レバー
5 滑り止め用の凹部
6 操作ロッド
11 ラチェット機構
12 ラック
13 ピニオン
14 可動ピン
33 突起
42 尖頭状突起
101 天蓋
102 容器本体
103 ディアバンド

Claims (5)

  1. 握持可能な工具本体と、
    前記工具本体に固定されて外方へ延設し、先端部がマイナス型に形成された固定レバーと、
    前記工具本体に回転自在に支持されると共に、前記固定レバーの先端部に対して遠近可能に回動する可動レバーと、
    前記固定レバーの先端部のうち、前記可動レバーと対峙する面とは反対側の面に設けられ、前記固定レバーの先端から基端側へずれた位置に設けられた突起と、
    前記可動レバーを前記固定レバーの先端部に近接させるように前記可動レバーを回動させる操作ロッドと、
    を具備し、
    前記工具本体には、前記可動レバーを前記固定レバーの先端部へ近接させる方向への前記可動レバーの回動のみを許容するラチェット機構が設けられていることを特徴とする容器開封工具。
  2. 前記可動レバーは、前記工具本体に対して中間部が回動可能に支持され、前記工具本体から一端が突出されて突出方向に進退可能に設けられた操作ロッドの動きに連動して回動するものであり、
    前記ラチェット機構は、前記操作ロッドにラックを形成し、このラックに前記操作ロッドを前記工具本体に押し込む動きのみを許容するピニオンを噛合させて構成されることを特徴とする請求項1に記載の容器開封工具。
  3. 前記可動レバーには、前記固定レバーの先端部に向けて突出する尖頭状突起が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器開封工具。
  4. 前記工具本体には、握持する箇所に滑り止め用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器開封工具。
  5. 前記請求項1乃至4記載のいずれかに記載の容器開封工具を用いて、容器本体と天蓋とがティアバンドによって結合されている容器の天蓋を開封する方法であって、
    前記突起を前記容器本体の側に向けた状態で前記固定レバーの先端部を前記ティアバンドの始端部に設けられた切れ込みに挿入して前記ティアバンドと前記容器本体との間に介在させ、
    前記操作ロッドを操作して前記可動レバーを回動させることで前記ティアバンドの始端部を前記固定レバーの先端部と前記可動レバーとで挟み込むと共に、前記工具本体を前記固定レバーの前記突起を支点として押し上げて前記ティアバンドの始端部を前記容器本体から切り離し、
    前記ティアバンドの始端部を前記固定レバーの先端部と前記可動レバーとで挟持させた状態で前記工具本体を前記容器本体の周囲に沿って移動させて前記ティアバンドを前記容器本体から引き離すことを特徴とする容器開封方法。
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