JP6575326B2 - 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6575326B2
JP6575326B2 JP2015232051A JP2015232051A JP6575326B2 JP 6575326 B2 JP6575326 B2 JP 6575326B2 JP 2015232051 A JP2015232051 A JP 2015232051A JP 2015232051 A JP2015232051 A JP 2015232051A JP 6575326 B2 JP6575326 B2 JP 6575326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
state
image forming
job
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015232051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017094679A (ja
Inventor
三縞 信広
信広 三縞
淳一 長谷
淳一 長谷
南 猛
猛 南
智章 中島
智章 中島
章宏 鳥越
章宏 鳥越
友二 田中
友二 田中
大介 中野
大介 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015232051A priority Critical patent/JP6575326B2/ja
Publication of JP2017094679A publication Critical patent/JP2017094679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575326B2 publication Critical patent/JP6575326B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
MFPなどの画像形成装置においては様々な状況が生じ得る。当該画像形成装置の操作ユーザは、これらの様々な状況に対して適切に対処することが求められる。
しかしながら、ユーザが各状況に適切に対処することは必ずしも容易なことではない。たとえば、ユーザが操作中に不安あるいは焦り等を感じるような状況において、ユーザがパニックに陥いることなく常に適切な措置をとることは必ずしも容易ではない。
なお、特許文献1には、画像形成装置に関する技術ではなく車両(自動車等)に関する技術ではあるが、次のような技術が記載されている。具体的には、運転者の体調が携帯機(キーレスエントリシステムの無線携帯キー)によって検出され当該運転者の体調情報が推定されるとともに、当該推定された体調状態の内容に応じて自動車のエアコンおよび自動車のオーディオが制御されること、が記載されている。
特開2009−214591号公報
ところで、MFPなどの画像形成装置においては、従来、ユーザの精神状態等は考慮されていない。そのため、たとえばユーザが不安等を感じていたとしても、画像形成装置は、ユーザを支援することはなく、ユーザによる適切な対応が待望されるに過ぎなかった。
そこで、この発明は、画像形成装置のユーザの状態(精神状態あるいは体調)に異常が発生した場合に、ユーザが比較的容易に適切な措置をとることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、ユーザ操作を受け付ける操作パネル部を有し、前記制御手段は、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、前記操作パネル部における表示内容を変更することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを自動的に一時的に停止するとともに、前記ジョブを再開するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前ユーザ状態態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項11の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを一時的に停止することを特徴とする。
請求項12の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする。
請求項13の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報を生成することを特徴とする。
請求項14の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係る画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールを送信することを特徴とする。
請求項16の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記端末は、前記ユーザ状態を検出する検出動作を、前記画像形成装置における印刷出力物の取出完了を待つことなく前記画像形成装置における前記ジョブの実行完了直後に、終了することを特徴とする。
請求項17の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、を備え、前記画像形成装置は、前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を有し、前記端末は、前記ユーザ状態を検出する検出装置として動作するとともに、前記画像形成装置に対する個人認証を行う認証用装置としても動作することを特徴とする。
請求項18の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御を実行することを特徴とする。
請求項20の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、ユーザ操作を受け付ける操作パネル部を備え、前記制御手段は、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、前記操作パネル部における表示内容を変更することを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを自動的に一時的に停止するとともに、前記ジョブを再開するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項27の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする。
請求項28の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを一時的に停止することを特徴とする。
請求項29の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする。
請求項30の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報を生成することを特徴とする。
請求項31の発明は、画像形成装置であって、ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする。
請求項32の発明は、請求項31の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールを送信することを特徴とする。
請求項33の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項34の発明は、請求項33の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御が実行されることを特徴とする。
請求項35の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、ユーザ操作を受け付ける操作パネル部における表示内容が変更されることを特徴とする。
請求項36の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項37の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブが自動的に一時的に停止されるとともに、前記ジョブを再開するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項38の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項39の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項40の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項41の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前ユーザ状態態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項42の発明は、請求項35の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とする。
請求項43の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブが一時的に停止されることを特徴とする。
請求項44の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールが送信されることを特徴とする。
請求項45の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報が生成されることを特徴とする。
請求項46の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールが送信されることを特徴とする。
請求項47の発明は、請求項46の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールが送信されることを特徴とする。
請求項1から請求項47に記載の発明によれば、画像形成装置のユーザの状態に異常が発生した場合に、ユーザが比較的容易に適切な措置をとることが可能である。
画像形成システムを示す図である。 画像形成装置の機能ブロックを示す図である。 ウエアラブル端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 MFPにおける動作の概要を示す図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 MFPの詳細動作を示すフローチャートである。 ウエアラブル端末の動作を示すフローチャートである。 ウエアラブル端末の詳細動作を示すフローチャートである。 ウエアラブル端末の詳細動作を示すフローチャートである。 ウエアラブル端末の詳細動作を示すフローチャートである。 ウエアラブル端末の詳細動作を示すフローチャートである。 ユーザ登録画面を示す図である。 2つの動作モードの各動作期間を示す図である。 音声による操作案内動作を開始するための操作画面を示す図である。 ジョブを停止するための操作画面を示す図である。 用紙保管場所を表示させるための操作画面を示す図である。 トナー保管場所を表示させるための操作画面を示す図である。 管理者を呼び出すための操作画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.構成概要>
図1は、本発明に係る画像形成システム1を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、MFP(画像形成装置)10とクライアントコンピュータ30とウエアラブル端末50と携帯端末70とサーバコンピュータ80とを備える。
本システム1における各要素10,30,50,70,80は、それぞれ、ネットワーク108を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネット等などによって構成される。また、ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
また、MFP10とウエアラブル端末50とは、各種の無線通信技術を用いて互いに無線接続される。たとえば、MFP10とウエアラブル端末50との間の通信には、無線LAN(IEEE 802.11等)による通信、および近距離無線通信が利用され得る。この実施形態では、近距離無線通信として、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に基づく通信が用いられ、ウエアラブル端末50とMFP10との近接判定処理等が行われる。なお、これに限定されず、近距離無線通信として、近接場型無線通信(NFC:Near field radio communication)等が用いられるようにしてもよい。
<2.画像形成装置の構成>
図2は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。図2においては、MFP10の機能ブロックが示されている。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことも可能である。具体的には、通信部4は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部4aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部4bとを備える。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワークを経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と音声入出力制御部14とジョブ制御部15とログ生成部16と認証処理部17とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(ウエアラブル端末50等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力(ユーザからの指定入力等)を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面等をタッチパネル25に表示させる。
音声入出力制御部14は、音声入力部(画像形成装置10に内蔵されたマイク(不図示)等)による音声入力処理、当該音声入力処理で入力された音声に対する音声認識処理、および音声出力部(画像形成装置10に内蔵されたスピーカ(不図示)等)による音声出力処理等を制御する処理部である。
ジョブ制御部15は、各種のジョブに関する動作(印刷出力動作、スキャン動作等)を制御する処理部である。
ログ生成部16は、各種のジョブに関するログ(履歴情報)を生成する処理部である。
認証処理部17は、ユーザの認証処理(ログイン処理)を制御する処理部である。
<3.ウエアラブル端末50の構成>
次にウエアラブル端末50の構成について説明する。
ウエアラブル端末50は、MFP10(画像形成装置)との連携動作を行うことが可能な装置である。具体的には、ウエアラブル端末50は、MFP10との間での無線通信(近距離無線通信およびネットワーク通信)が可能な情報入出力端末装置(情報端末)である。
ウエアラブル端末50は、ユーザの生体情報を検出する生体情報検出装置である。ここでは、ウエアラブル端末50として、ユーザの脈波を検出することが可能なデバイス(脈波デバイスとも称する)を例示する。ただし、これに限定されず、ウエアラブル端末50は、脈波以外の生体情報を取得する装置(たとえば、脳波検出装置)等であってもよい。なお、ウエアラブル端末50は、ユーザの生体情報を用いてユーザの精神状態等を検出する状態検出装置などとも称される。
また、ウエアラブル端末50は、ユーザの生体情報を用いて当該ユーザ(個人)を特定することも可能であり、画像形成装置10に対する認証用装置としても利用される。すなわち、このウエアラブル端末50は、ユーザU1の状態を検出する検出装置として動作するとともに、MFP10に対する個人認証を行う認証用装置としても動作する。したがって、検出装置と認証用装置とを別々に設ける場合に比べて、システム構成を簡略化することが可能である。
なお、ここでは、ウエアラブル端末50として、リストバンドタイプ(手首装着型)のデバイス(装置)を例示する。ただし、これに限定されず、様々なタイプのものがウエアラブル端末50として利用され得る。
図3は、ウエアラブル端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
ウエアラブル端末50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、脈波検出部57、バッテリ58およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことが可能である。具体的には、通信部54は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部54aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部54bとを備える。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
脈波検出部57は、脈波を検出するための光センサ等を備えて構成される。脈波検出部57は、生体情報検出部などとも表現される。
バッテリ58は、二次電池(充電池)であり、ウエアラブル端末50に対して電力を供給する。
操作部56は、ウエアラブル端末50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。このウエアラブル端末50においては、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネルが設けられている。このタッチパネルは、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
図3のコントローラ59は、ウエアラブル端末50に内蔵され、ウエアラブル端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(プログラム)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてウエアラブル端末50にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてウエアラブル端末50にインストールされるようにしてもよい。
ウエアラブル端末50には、MFP10との連携を図るためのプログラム(連携用プログラム)等がインストールされている。当該連携用プログラムは、各種の処理(MFP10への近接検知処理、MFP10に関する認証処理(生体認証処理を含む)、およびユーザの状態を検出する処理等)を実現するアプリケーションソフトウエアプログラム(単に、アプリケーションとも称する)である。
具体的には、コントローラ59は、連携用プログラム等の実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63と個人識別部64と状態検出部65と動作実行部66とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。
入力制御部62は、操作入力部56a(タッチパネル等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。
表示制御部63は、表示部56b(タッチパネル等)における表示動作を制御する処理部である。
個人識別部64は、脈波検出部57によって検出された脈波情報(生体情報)に基づく分析処理等を行って、個人を識別する処理部である。
状態検出部65は、脈波検出部57によって検出された脈波情報(生体情報)に基づく分析処理を行って、ユーザ状態(精神状態および/または体調)を検出する処理部である。状態検出部65は、ユーザの「平常状態」とユーザの「非平常状態」とを判別してユーザ状態を検出することが可能である。「非平常状態」としては、「緊張状態」(精神的な圧迫感、不安等を感じている状態)、「睡眠状態」(眠っている状態)および「体調不良状態」(痛み等を感じている状態)が例示される。「緊張状態」、「睡眠状態」および「体調不良状態」は、脈波のパターン等を分析することによって、互いに区別されて認識される。
動作実行部66は、MFP10との各種連携動作を総括的に実行する処理部である。
<4.他の装置>
クライアントコンピュータ30は、MFP10に対して印刷出力指令(いわゆるPCプリント指令等)を付与することが可能なコンピュータである。たとえば、クライアントコンピュータ30は、ユーザU1による操作に応じて、所望の文書に関する印刷出力指令(印刷出力用データを含む)をMFP10に対して送信し、MFP10に当該文書に関する印刷出力を行わせることが可能である。
携帯端末70は、ユーザ(ここではU1)が所持する携帯情報端末である。携帯端末70は、ユーザU1宛のメールを受信することが可能である。また、携帯端末70は、バイブレーション着信通知機能を有している。当該携帯端末70の電子メールアドレス(ユーザU1宛の電子メールアドレス)宛の電子メールが受信されると、携帯端末70に内蔵されている振動子が振動して、メール着信がユーザU1に報知される。なお、他の各ユーザ(U2,U3,...)も、それぞれ同様の携帯端末70を有しているものとする。
サーバコンピュータ80は、MFP10におけるログ情報を収集して蓄積するコンピュータである。MFP10にて生成されたログ情報は、MFP10に格納されるのみならず、サーバコンピュータ80に送信されサーバコンピュータ80においても蓄積される。また、サーバコンピュータ80は、プリントサーバ機能を備えていてもよい。
<5.動作概要>
図4は、本実施形態に係るMFP10の動作の概要を示す図である。
図4に示すように、MFP10にログインしたユーザU1の状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、MFP10は、ユーザU1のジョブに関する制御内容をユーザU1の状態に基づいて変更する。
具体的には、ユーザU1の状態が
・「緊張状態」(精神的な圧迫感、不安等を感じている状態)、
・「睡眠状態」(眠っている状態)、
・「体調不良状態」(痛み等を感じている状態)、
のいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御が実行される。
また、制御内容としては、
・操作パネル部6cでの表示内容を変更すること、
・排紙トレイにおける残留用紙を除去すべき旨を記載したメール(トレイ残留物除去依頼メール等)を送信すること、
・管理者を呼び出すメール(メンテナンス対応依頼メール)を送信すること、
・救護を依頼するメール(救護依頼メール)を送信すること、
等が挙げられる。当該制御内容は、ユーザU1のジョブの進行状況にも基づいて変更される。
たとえば、ユーザU1の状態が非平常状態を有していること(詳細には、平常状態から非平常状態に遷移したこと)が判定されると、操作パネル部6cにおける表示内容が変更される。なお、「表示内容が変更される」ことには、「それまでの表示内容に代えて新たな内容が表示されること」、および「それまでの表示内容に新たな内容が重畳表示されること」等が含まれる。
具体的には、まず、ユーザU1のジョブのパネル設定操作中において、ユーザU1の状態が緊張状態を有していること(詳細には、平常状態から緊張状態に遷移したこと)が判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面351(図28参照)が操作パネル部6cに表示される。これによれば、ユーザU1が操作パネル部6cを用いた操作(パネル操作)に「戸惑い」および/または「不安」等を感じている場合に、操作画面351が表示される。この操作画面351を用いることによれば、パネル操作よりも判りやすい音声による操作へと容易に移行することが可能である。すなわち、より適切な措置をとることが可能である。
また、ユーザU1のジョブの実行中において、ユーザU1の状態が緊張状態を有していることが判定されると、当該ジョブを停止するための操作画面361(図29参照)が操作パネル部6cに表示される。これによれば、ジョブの実行を開始したユーザU1がジョブの内容に誤りがあることに気付き精神的な圧迫感を感じた場合等において、当該ジョブを停止するための操作画面361が表示される。したがって、MFP10は、ユーザU1に対して適切なアドバイスを与えることが可能であり、ユーザU1は、当該アドバイスに従って、より適切な措置をとることが可能である。なお、ジョブの「停止」は、「一時停止」であってもよく、あるいは、「ジョブ削除」を伴うものであってもよい。
また、ユーザU1のジョブの実行中にMFP10において異常が発生した場合において、ユーザU1の状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面391(図32参照)が操作パネル部6cに表示される。ジョブの実行中に異常が発生した場合において、ユーザU1が不安等を感じたときに管理者への連絡を行うための操作画面391が操作パネル部6cに表示されることによれば、管理者への連絡を促してユーザの不安を軽減することが可能である。
また、ユーザU1のジョブの実行中にMFP10における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、ユーザU1の状態が緊張状態を有していることが判定されると、操作画面371,381,391のいずれかが操作パネル部6cに表示される。すなわち、管理者への連絡を行うための操作画面391(図32参照)、あるいは補充品の保管場所を表示させるための操作画面(371(図30参照),381(図31参照))が表示される。
ジョブの実行中に用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合においてユーザU1が不安を感じたときに、管理者への連絡を行うための操作画面391(図32参照)が操作パネル部6cに表示されることによれば、管理者への連絡を促してユーザの不安を軽減することが可能である。
あるいは、ジョブの実行中に用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合においてユーザU1が不安等を感じたときに表示画面(補充品の保管場所を表示させるための操作画面)(371(図30参照),381(図31参照))が操作パネル部6cに表示されることによれば、補充品の保管場所をさらに表示してユーザの不安を軽減することが可能である。
また、ユーザU1のジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が一定期間経過後に未だ用紙排出部に残っている場合においてユーザU1の状態が睡眠状態を有していることが判定されると、トレイ残留物除去を依頼する電子メール(トレイ残留物除去依頼メール)が送信される。具体的には、MFP10は、ユーザU1の携帯端末70(好ましくは、バイブレーション着信通知機能(あるいは音声によるメール着新通知機能)を有する携帯端末70)の電子メールアドレス宛に電子メール(トレイ残留物除去の依頼メール)を送信する。これによれば、睡眠状態に遷移してしまったユーザU1に対して、トレイ残留物を除去すべき旨を適切に促すことが可能である。また、このときには、ユーザU1の近傍に存在する他のユーザ宛にも電子メールが送信されることが好ましい。これによれば、ユーザU1の近傍の他のユーザ(たとえば、U2)によって、トレイ残留物を除去すべき旨がユーザU1に伝達され得る。あるいは、当該他のユーザ(近傍ユーザ)によってトレイ残留物が除去され得る。
また、ユーザU1のジョブの開始後且つログアウトまでの期間(詳細には、トラブル解消等のためのユーザによる復旧作業中)において、ユーザU1の状態が体調不良状態(詳細には苦痛知覚状態)を有していることが判定されると、管理者あるいは医療班員(救護班員)宛に電子メールが送信される。これによれば、用紙詰まりエラー発生時における用紙除去作業等を行っているユーザU1が負傷した場合等において、即時に管理者に対する通知が行われるので、迅速に救護措置をとることが可能である。
<6.動作詳細>
<6−1.概略>
図5は、MFP10の動作を示すフローチャートであり、図6〜図20は、図5内の複数の工程のうちの一部の工程における詳細動作をそれぞれ示すフローチャートである。また、図21は、ウエアラブル端末50の動作を示すフローチャートであり、図22〜図25は、図21内の複数の工程のうちの一部の工程における詳細動作をそれぞれ示すフローチャートである。
この実施形態においては、図5に示されるように、MFP10は、初期化処理(S10)後の複数の工程(S20〜S190)を順次に繰り返し実行する。また、図21に示されるように、ウエアラブル端末50は、複数の工程(S210〜S270)を順次に繰り返し実行する。
以下、
・「初期化処理」(S10)、
・「ユーザ登録処理」(S20,S210)、
・「ログイン処理およびログアウト処理」(S30,S40,S220)、
・「MFP10におけるジョブ状態等の取得処理」(S50,S60,S80,S110,S250)、
・「ユーザ状態検出処理の開始および終了」(S130,S230)、
・「ログ生成処理」(S140)、
・「ユーザ状態に応じた制御」(S150,S170)
等について順に説明する。
<6−2.初期化処理>
ステップS10においては、各種のステータス変数(MFP10の状態を示す変数)等を初期化する処理等が行われる。具体的には、「status(login)」、「status(jobset_pnl)」、「status(jobset_ADF)」、「status(jobset_prt)」、「status(jobact)」、「status(tray)」、「status(tray_out)」、「status(P/E)」、「status(T/E)」、「status(JAM)」、「status(trbl)」などのステータス変数等が初期化される(ここでは、「0」に設定される)。また、ステータス変数以外の変数(たとえば、電子メールの宛先を格納する変数(add(tray_user))等)も初期化される。
「status(login)」は、ログイン中であるか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。また、「status(jobset_pnl)」は或るジョブに関してパネル操作を伴う設定操作中であるか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)であり、「status(jobset_ADF)」は、或るジョブに関してADF(Auto Document Feeder :自動原稿送り装置)に対して原稿がセットされたか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。同様に、「status(jobset_prt)」は、或るジョブ(PCプリントジョブ)に関してコンピュータ30(PC)からの印刷出力指示を受け付けて印刷出力用データを受信している(PCプリントジョブの実行準備中(データ受信中))である)か否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。また、「status(jobact)」は、ジョブの実行中であるか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。さらに、「status(tray)」は、排紙トレイに印刷出力物が一旦排出されたか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)であり、「status(tray_out)」は、排出された印刷出力物が排紙トレイに所定期間経過後においても未だ残存しているか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。また、「status(P/E)」は、用紙切れが発生しているか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)であり、「status(T/E)」は、トナー切れが発生しているか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。さらに、「status(JAM)」は、用紙詰まり(用紙ジャム)が発生しているか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。「用紙詰まり」には、印刷出力に関する用紙搬送経路における用紙詰まりと、原稿読取に関する用紙搬送経路(ADF等)における用紙詰まりとが含まれ得る。また、「status(trbl)」は、その他のトラブル(異常)が発生しているか否かを示すステータス変数(ステータスフラグ)である。
<6−3.ユーザ登録処理>
つぎに、ユーザ登録処理(S20,S210)について図6および図22を参照しながら説明する。図6は、MFP10におけるユーザ登録処理(S20)を示す図であり、図22は、ウエアラブル端末50におけるユーザ登録処理(S210)を示す図である。
図6に示すように、MFP10はウエアラブル端末50との接続状態を有している旨が判定され(ステップS21でYES)、且つ、ユーザ登録要求操作が受け付けられた旨が判定される(ステップS22でYES)場合には、ステップS23以降に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS20の処理を一旦終了する。
たとえば、ウエアラブル端末50を装着したユーザU1がMFP10の近傍に移動すると、ウエアラブル端末50とMFP10とがBLE通信による通信接続を確立し、MFP10は、ユーザ登録の実行意思に関する確認画面を操作パネル部6cに表示する。当該確認画面には、「ユーザ登録をしますか?」の文字列とともに、「はい」ボタンと「いいえ」ボタンとが表示される。ユーザが「はい」ボタンを押下して「ユーザ登録を実行したい」旨をMFP10に伝達すると、MFP10は、ユーザ登録用の操作画面であるユーザ登録画面212(図26)を操作パネル部6cに表示する。
ユーザ登録画面212は、「ユーザID」の入力欄と「認証方法」の指定欄と登録要求ボタン215とを有する。ユーザは、「ユーザID」の入力欄に自らのユーザIDを入力するとともに、「認証方法」の指定欄において「パスワード」と「脈波」とのいずれかを選択する。ここでは、「脈波」が選択(指定)されるものとする。その後、ユーザは、登録要求ボタン215を押下して、ユーザ登録をMFP10に対して要求する。すなわち、ユーザ登録要求がMFP10に付与される。
このようなユーザ登録要求が受け付けられると、処理はステップS23に進む。
MFP10は、ステップS23において、ユーザ登録要求をウエアラブル端末50に送信するとともに、ユーザ登録画面で入力された情報(「ユーザID」)の情報をウエアラブル端末50に対して送信する。また、MFP10は、ステップS24において、ウエアラブル端末50に対して脈波検出要求をも送信する。
一方、ウエアラブル端末50においては図22に示すような動作が実行される。ウエアラブル端末50がMFP10との接続状態(BLE通信等による接続状態)を有している旨が判定され(ステップS211でYES)、且つ、ウエアラブル端末50がユーザ登録要求情報をMFP10から受信した旨が判定され(ステップS212でYES)、且つ、ウエアラブル端末50が脈波検出要求をMFP10から受信した旨が判定される(ステップS213でYES)場合には、ステップS214に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS210の処理を一旦終了する。
ステップS214において、MFP10からの脈波検出要求に応答して、ウエアラブル端末50は、脈波検出処理を実行する。
その後、ステップS215において、ウエアラブル端末50がユーザ情報をMFP10から受信した旨が確認される場合には、ステップS216に進む。
ステップS216においては、ウエアラブル端末50は、MFP10からのユーザ情報(ユーザID)と脈波検出結果との組合せを、1人のユーザ(U1)の登録情報として、ウエアラブル端末50の格納部55(ウエアラブル端末50用のユーザ登録テーブル)に登録する。そして、ステップS217において、ウエアラブル端末50は、ウエアラブル端末50内でのユーザ登録が完了した旨(ユーザ登録完了通知)をMFP10に送信する。
再び図6を参照する。MFP10は、ステップS25において、ウエアラブル端末50からのユーザ登録完了通知を受信すると、MFP10でのユーザ登録を実行する(ステップS26)。具体的には、当該ユーザに関するユーザ情報(「ユーザID」)と認証方式「脈波」との組合せを、1人のユーザ(U1)の登録情報として、MFP10の格納部5(MFP10用のユーザ登録テーブル)に登録する。
<6−4.ログイン処理およびログアウト処理>
つぎに、MFP10に対するログイン処理およびログアウト処理について説明する。なお、ここではログイン処理が近距離無線通信および生体情報を利用する処理である場合について説明する。
<ログイン処理>
まず、MFP10に対するログイン処理(ステップS30)について図7等を参照しながら説明する。
図7に示すように、MFP10は、いずれのユーザも未だログインしていない状態(未ログイン状態)である旨が判定され(ステップS31でYES)、且つ、ウエアラブル端末50との通信接続(近距離無線通信接続)が確立されている旨が判定される(ステップS32でYES)場合には、ステップS33以降に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS30の処理を一旦終了する。
ステップS33において、MFP10は、個人認証処理(脈波による生体認証)を実行すべき旨の要求(個人認証処理の実行要求)とともに、MFP10の情報(MFPを特定するための情報(MFP10のMACアドレス等))をもウエアラブル端末50に送信する。
個人認証処理の実行要求に応じて、ウエアラブル端末50は、図23に示すような個人認証処理を実行する。
具体的には、ウエアラブル端末50とMFP10との通信接続が確立されている旨が判定され(ステップS221でYES)、且つ、個人認証処理の実行要求とMFP10の情報とがMFP10から受信された旨が判定される(ステップS222でYES)場合には、ステップS223以降に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS220の処理を一旦終了する。
個人認証処理の実行要求に応じて、ウエアラブル端末50は、まずステップS223において脈波検出処理を実行する。そして、ステップS224において、ウエアラブル端末50は、ステップS223での検出結果(脈波パターン等)を格納部55内のユーザ登録テーブル内にて検索する。当該検出結果に一致する脈波がユーザ登録テーブル内に予め格納されている場合(ステップS225にてYES)には、ウエアラブル端末50は、当該一致する脈波に対応付けられて登録されているユーザ情報(ユーザID)を抽出し、個人認証に成功した旨と認証された人物の個人情報(当該ユーザ情報)とをMFP10に送信する。
再び図7を参照する。MFP10は、ステップS34において、個人認証に成功した旨と認証された人物の個人情報(ユーザID)とをウエアラブル端末50から受信すると、ステップS35に進む。ステップS35では、ウエアラブル端末50から受信した当該個人情報(ユーザID)がMFP10(格納部5)内のユーザ登録テーブルに登録されていることを確認した上でステップS36に進む。ウエアラブル端末50は、ユーザ(受信したユーザIDに対応するユーザ)にログインを許可する(ステップS36)とともに、「status(login)」(ログイン中であるか否かを示すステータス変数)に「1」(ログイン中であることを示す値)を設定する(ステップS37)。
このような動作によれば、ユーザ登録済みのユーザは、ウエアラブル端末50を装着した状態でMFP10の所定範囲(たとえば、半径10メートル以内の範囲)内にまでMFP10に近づくと、自動的にMFP10に対してログインすることが可能である。
<ログアウト処理>
つぎに、MFP10からのログアウト処理(ステップS40)について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、いずれかのユーザがMFP10に対して現在ログイン中である旨が判定され(ステップS41でYES)、且つ現在ログイン中のユーザが近距離無線を用いたログインユーザである旨が判定される(ステップS42でYES)場合には、ステップS43に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS40の処理を一旦終了する。
ステップS43においては、近距離無線接続が現在も確立されたまま(継続されたまま)であるか否かが判定される。近距離無線接続が継続されている場合には、ログイン状態が継続される(ステップS44)。一方、近距離無線接続が継続されていない場合には、MFP10は、ログアウト処理を実行する(ステップS45)とともに、ステータス変数「status(login)」に「0」(ログイン中でないことを示す値)を設定する(ステップS46)。
このように、近距離無線通信接続が途切れる(切断される)と自動的にログアウト処理が行われる。これによれば、ユーザがMFP10の近傍から立ち去ることによって、自動的にログアウト処理が行われるので、利便性が高い。
<6−5.MFP10におけるジョブ状態等の取得処理>
次に、MFP10におけるジョブ状態等の取得処理(S50,S60,S80,S110)について説明する。以下、「ジョブ受付処理に関する管理処理」(S50)、「ジョブ実行処理に関する管理処理」(S60)、「イレギュラ状態管理処理」(S80)、および「トレイ出力物監視処理」(S110)について順に説明する。これらの処理によって、MFP10に関する各種の状態情報(ジョブの進行状況およびMFPの異常情報等)が取得される。これにより、各ステータス変数が各状態に応じた値に設定される。
<ジョブ受付処理>
まず、ジョブ受付処理に関する状態管理処理について図9を参照しながら説明する。図9の状態管理処理によって、各ステータス変数(「status(jobset_pnl)」、「status(jobset_ADF)」、「status(jobset_prt)」)が各状態に応じた値に設定される。
図9に示すように、ステップS50において、ユーザがログイン中の状態(ログイン状態)であることが確認される(ステップS51でYES)と、ステップS52,S54,S56の判定処理がさらに実行される。
ステップS52においては、操作パネル部6cに対する操作入力が行われたか否かが判定される。当該操作入力が行われた旨が判定されると、ウエアラブル端末50は、「status(jobset_pnl)」に「1」(パネル設定操作中であることを示す値)を設定する(ステップS53)。たとえば、コピージョブあるいはスキャンジョブ等においてパネル操作が行われている期間中(スタートキーの押下前)には、「status(jobset_pnl)」が「1」に設定される。これにより、MFP10は、ユーザU1のジョブに関するパネル操作が開始された旨を判定する。換言すれば、MFP10は、ユーザによるパネル操作の開始時点を認識することができる。
また、ステップS54においては、原稿がADFにセットされたか否かが判定される。ADFに対する原稿セット動作が行われた旨が判定されると、ウエアラブル端末50は、「status(jobset_ADF)」に「1」(ADFに原稿がセットされたことを示す値)を設定する(ステップS55)。たとえば、ADFへの原稿載置操作を伴うスキャンジョブ等において、ADFに原稿が載置されてからスタートキーが押下されるまでは「status(jobset_ADF)」が「1」に設定される。
なお、パネル操作とADFへの原稿セットとの少なくとも一方が行われ、「status(jobset_pnl)」と「status(jobset_ADF)」との少なくとも一方が「1」に設定されると、MFP10は、ユーザU1のジョブに関する操作が開始された旨を判定する。換言すれば、MFP10は、MFP10に対するユーザ操作の開始時点を認識することができる。
さらに、ステップS56においては、PCプリントジョブが受け付けられたか否か(詳細にはPCプリントジョブの受信が開始されたか否か)が判定される。PCプリントジョブの受信が開始された旨が判定されると、ウエアラブル端末50は、「status(jobset_prt)」に「1」(PCプリントジョブに関する印刷出力用データの受信が開始されたことを示す値)を設定する(ステップS57)。たとえば、コンピュータ30からのPCプリントジョブに関するデータ通信処理が開始されると、「status(jobset_prt)」が「1」に設定される。なお、後述(図11のステップS78,S79参照)するように、データ受信が完了し印刷出力処理が開始されると、「status(jobset_prt)」は「0」にリセットされる。
<ジョブ実行処理>
つぎに、ジョブ実行処理時の状態管理処理について図10および図11を参照しながら説明する。図10および図11の状態管理処理によって、ステータス変数(「status(jobact)」)が、ジョブの実行状態に応じた値に設定される。
まず、ステップS61において、ジョブが実行中であるか否かが判定される。ジョブが実行中である場合には、ステップS62に進み、ジョブが実行中でない場合には、ステップS71(図11)に進む。ジョブの開始前においては、ステータス変数「status(jobact)」の値は「0」(ジョブ実行中ではないことを示す値)である。そのため、ジョブ開始前においては、ステップS61からステップS71に進む。以下、図11を参照しながら、ステップS71以降の処理について説明する。
ステップS71においては、ジョブ受付処理が開始されたか否か(ジョブ受付処理中であるか否か)が判定される。具体的には、3つのステータス変数(「status(jobset_pnl)」、「status(jobset_ADF)」、「status(jobset_prt)」)のいずれかが「1」である場合には、ジョブ受付処理が開始された旨が判定される。ジョブ受付処理が開始された旨が判定されるとステップS72以降に進み、それ以外の場合にはステップS60の処理を一旦終了する。
ステータス変数「status(jobset_pnl)」が「1」(パネル操作を伴う設定操作中であることを示す値)である場合には、ステップS72からステップS74に進む。また、ステータス変数「status(jobset_ADF)」が「1」(ADFに対して原稿がセットされたことを示す値)である場合には、ステップS73からステップS74に進む。ステップS74においては、MFP10のスタートキーが押下されたか否かが判定される。当該スタートキーが押下された旨が判定された場合には、両ステータス変数(「status(jobset_pnl)」、「status(jobset_ADF)」)は、いずれも「0」に設定(リセット)される(ステップS75)とともに、ステータス変数「status(jobact)」が「1」(ジョブ実行中であることを示す値)に設定される(ステップS76)。
たとえば、コピージョブに関して、パネル操作を行った後に、コピー処理を開始すべき旨の指示操作がスタートキーの押下によって付与されると、ステータス変数「status(jobset_pnl)」は「0」にリセットされ、ステータス変数「status(jobact)」が「1」に設定される。
あるいは、スキャンジョブに関して、ADFへの原稿セットおよびパネル操作を伴うパネル操作を行った後に、スキャン処理を開始すべき旨の指示操作がスタートキーの押下によって付与されると、ステータス変数「status(jobset_pnl)」および「status(jobset_pnl)」はいずれも「0」にリセットされ、ステータス変数「status(jobact)」が「1」に設定される。
このように、パネル操作とADFへの原稿セットとの少なくとも一方が行われ且つスタートキーが押下されると、MFP10は、ユーザU1のジョブに関する「操作」が終了した旨を判定する。すなわち、MFP10は、MFP10に対するユーザ操作の終了時点を認識することができる。さらに、スタートキー押下に応じてステータス変数「status(jobact)」が「1」に設定され、MFP10は、ユーザU1のジョブの実行が開始された旨を判定する。換言すれば、MFP10は、ジョブの実行開始時点を認識することができる。
また、ステータス変数「status(jobset_prt)」が「1」である場合には、ステップS77からステップS78に進む。ステップS78では、MFP10においてPCプリントジョブに関する印刷出力用データの受信が完了し印刷出力が開始されたか否かが判定される。
PCプリントジョブに関して印刷出力用データの受信が完了し印刷出力が開始される(ステップS78でYES)と、ウエアラブル端末50は、「status(jobset_prt)」に「0」(PCプリントジョブに関する印刷出力用データの受信状態ではないことを示す値)を設定する(ステップS79)。そして、ウエアラブル端末50は、ステータス変数「status(jobact)」を「1」に設定する(ステップS76)。
以上のようにして、MFP10のジョブの実行状態は、ジョブに関するパネル操作状態からジョブ実行中状態へと遷移することに応じて、その状態遷移に応じた値へと各ステータス変数が変更される。より具体的には、ステータス変数(「status(jobset_pnl)」、「status(jobset_ADF)」、「status(jobset_prt)」)は「0」に設定(リセット)されるとともに、ステータス変数「status(jobact)」は「1」に設定される。
再び図10を参照する。上述のようなジョブの状態遷移に応じてステータス変数「status(jobact)」が「1」に設定された後において、ステップS60の処理が実行される場合には、ステップS61からステップS62に進む。
ステップS62においては、ジョブが終了したか否かが判定される。ジョブが未だ終了していない場合には、ステータス変数「status(jobact)」等を変更せずに、ステップS60の処理を一旦終了する。一方、ジョブ終了したと判定される場合には、ステップS62からステップS63に進む。ステップS63では、MFP10は、ステータス変数「status(jobact)」を「0」に設定(リセット)する。
また、排紙トレイに印刷出力物を排出するジョブ(コピージョブ、PCプリントジョブなど)に関しては、当該ジョブ終了に伴って、ステップS64からステップS65に進み、「status(tray)」が「1」(排紙トレイに印刷出力物が一旦排出されたことを示す値)に設定される。また、MFP10は、後述する電子メール送信(トレイ残留物除去依頼メール)(ステップS176(図19)参照)に備えて、送信先の電子メールアドレスの1つとして、ログインユーザ(U1)の電子メールアドレスをMFP10内のアドレス帳から取得しておく(ステップS66)。
<イレギュラ状態管理処理>
つぎに、MFP10のイレギュラ状態(非通常状態)を検出する処理について図12および図13を参照しながら説明する。図12および図13の状態管理処理によって、ステータス変数(「status(P/E)」、「status(T/E)」、「status(JAM)」および「status(trbl)」)が、MFP10の状態に応じた値に設定される。
図12に示すように、ステップS81〜S85において、ステータス変数「status(P/E)」(用紙切れ(Paper Empty)が発生しているか否かを示すステータス変数)が設定される。具体的には、用紙切れの発生時点においてステータス変数「status(P/E)」が「0」から「1」に変更され、用紙切れの解消時点においてステータス変数「status(P/E)」が「1」から「0」に変更される。
より具体的には、まず、ステップS81において、ステータス変数「status(P/E)」の現在の値が「1」(用紙切れ(Paper Empty)が発生していることを示す値)であるか否かが判定される。「status(P/E)」が「0」(用紙切れ(Paper Empty)が発生していないことを示す値)である場合において、用紙切れが発生していることがステップS82で検出されるときには、「status(P/E)」が「1」に変更(設定)される(ステップS83)。また、「status(P/E)」が「1」である場合において、用紙切れが用紙補充操作により解消していることがステップS84で検出されるときには、「status(P/E)」が「0」に戻される(ステップS85)。なお、これら以外のときには、「status(P/E)」は変更されない。
また、ステップS86〜S90において、ステータス変数「status(T/E)」(トナー切れ(Toner Empty)が発生していることを示すステータス変数)が設定される。具体的には、トナー切れの発生時点においてステータス変数「status(T/E)」が「0」から「1」に変更され、用紙切れの解消時点においてステータス変数「status(T/E)」が「1」から「0」に変更される。
より具体的には、まず、ステップS86において、ステータス変数「status(T/E)」の現在の値が「1」(トナー切れ(Toner Empty)が発生していることを示す値)であるか否かが判定される。「status(T/E)」が「0」である場合において、トナー切れが発生していることがステップS87で検出されるときには、「status(T/E)」が「1」に変更(設定)される(ステップS88)。また、「status(T/E)」が「1」である場合において、トナー切れがトナー補充操作により解消していることがステップS89で検出されるときには、「status(T/E)」が「0」に戻される(設定される)(ステップS90)。なお、これら以外のときには、「status(T/E)」は変更されない。
さらに、図13に示すように、ステップS91〜S95において、ステータス変数「status(JAM)」(用紙詰まり(ジャム)が発生しているか否かを示すステータス変数)が設定される。具体的には、用紙詰まりの発生時点においてステータス変数「status(JAM)」が「0」から「1」に変更され、用紙詰まりの解消時点においてステータス変数「status(JAM)」が「1」から「0」に変更される。
より具体的には、まず、ステップS91において、ステータス変数「status(JAM)」の現在の値が「1」(用紙詰まりが発生していることを示す値)であるか否かが判定される。「status(JAM)」が「0」(用紙詰まりが発生していないことを示す値)である場合において用紙詰まりが発生していることがステップS92で検出されるときには、「status(JAM)」が「1」に変更(設定)される(ステップS93)。また、「status(JAM)」が「1」である場合において、用紙詰まりがユーザ操作により解消していることがステップS94で検出されるときには、「status(JAM)」が「0」に戻される(ステップS95)。なお、これら以外のときには、「status(JAM)」は変更されない。
また、ステップS96〜S100において、ステータス変数「status(trbl)」(その他のトラブルが発生していることを示すステータス変数)が設定される。具体的には、その他のトラブルの発生時点においてステータス変数「status(trbl)」が「0」から「1」に変更され、当該トラブルの解消時点においてステータス変数「status(trbl)」が「1」から「0」に変更される。
より具体的には、まず、ステップS96において、ステータス変数「status(trbl)」の現在の値が「1」(その他のトラブルが発生していることを示す値)であるか否かが判定される。「status(trbl)」が「0」である場合において、当該トラブルが発生していることがステップS97で検出されるときには、「status(trbl)」が「1」に変更(設定)される(ステップS98)。また、「status(trbl)」が「1」である場合において、トラブルがユーザ操作等により解消していることがステップS99で検出されるときには、「status(trbl)」が「0」に戻される(設定される)(ステップS100)。なお、これら以外のときには、「status(trbl)」は変更されない。
<トレイ出力物監視処理>
つぎに、ジョブ実行に伴って排紙トレイに出力された印刷出力物(トレイ出力物)の監視処理について、図14等を参照しながら説明する。図14の監視処理によって、ステータス変数(「status(tray_out)」等)が、MFP10の状態(排紙トレイ等の状態)に応じた値に設定される。
まず、ステップS111(図14)において、印刷出力が完了して印刷出力物が排紙トレイに出力(排出)されたか否か(「status(tray)」が「1」であるか否か)が判定される。「status(tray)」が「1」である場合には、ステップS112に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS110(図14)の処理を一旦終了する。
たとえばPCプリントジョブ等において、印刷出力物が排紙トレイに出力(排出)された場合には、ステップS65(図10)にて「status(tray)」が「0」から「1」に変更されている。この場合、(「status(tray)」がステップS122(後述)にて「0」にリセットされるまでは)「status(tray)」は「1」であり、処理はステップS111からステップS112に進む。
ステップS112においては、印刷出力物排出時点(「status(tray)」が「0」から「1」に変更された時点)からの経過時間が所定期間(たとえば3分)以上であるか否かかが判定される。当該経過時間は、MFP10内のタイマー(ソフトウエアタイマー)によって計時される。
当該経過時間が所定期間未満の場合には、ステップS110(図14)の処理を一旦終了する。
一方、当該経過時間が所定期間以上である場合には、ステップS113に進み、排紙トレイに印刷出力物が未だ残存しているか否かがさらに判定される。なお、残存物(印刷出力物)の有無は、排紙トレイに設けられたセンサ(不図示)等によって検出されればよい。
排紙トレイに印刷出力物が残存していない場合には、MFP10は、印刷出力物が既にユーザU1等によって取り出された旨を判定する。そして、ステータス変数「status(tray_out)」が「0」(印刷出力物が所定期間経過後においては排紙トレイに残存していないことを示す値)に設定され(ステップS121)、ステータス変数「status(tray)」も「0」設定(リセット)される(ステップS122)。
逆に、排紙トレイに印刷出力物が未だ残存している場合には、MFP10は、ユーザによる「取り忘れ」が生じている旨を判定する。そして、MFP10は、ステータス変数「status(tray_out)」を「1」(排出された印刷出力物が排紙トレイに所定期間経過後においても未だ残存していることを示す値)に設定する(ステップS114)。なお、当該取り忘れに対応する処理は、後述するステップS170(S173〜S178)(図19)において実行される。
さらに、ステップS116〜S118においては、後述するステップS170に先立って、MFP10は、ユーザU1のウエアラブル端末50(50a)の近隣に存在する他のユーザ(U2,U3等)の情報(電子メールアドレス等)を、ウエアラブル端末50(50a)との通信を介して予め取得しておく。
具体的には、まず、MFP10は、ウエアラブル端末50(50a)に対して、当該ウエアラブル端末50aの近隣に存在する他のウエアラブル端末(近隣端末とも称する)50に関連する情報を収集すべき旨の要求(近隣端末情報収集要求)を送信する(ステップS116)。なお、この実施形態では、近隣端末50に関する情報として、当該近隣端末50に対応するユーザの電子メールアドレス等が収集されるものとする。
一方、ウエアラブル端末50(50a)は、図25に示すような処理(S250)を実行する。
具体的には、MFP10との接続状態を有している旨が判定され(ステップS251でYES)、且つ、近隣端末情報収集要求をMFP10から受信した旨が判定され(ステップS252でYES)、且つ、他のウエアラブル端末50(50b,50c等)との近距離無線通信が可能である旨が判定される(ステップS253でYES)と、処理はステップS254に進む。
ステップS254において、ウエアラブル端末50(50a)は、近隣端末情報収集要求に基づいて、近隣のウエアラブル端末(近隣端末)50(50b,50c等)に対して、当該近隣端末50の各ユーザの電子メールアドレスをウエアラブル端末50aに提示(報知)すべき旨の要求(提示要求)を送信する。
ウエアラブル端末50aは、近隣端末50(50b,50c等)からの情報(電子メールアドレス等)を受信すると、処理はステップS255からステップS256に進む。そして、ステップS256において、ウエアラブル端末50aは、近隣端末50(50b,50c等)からの受信情報(近隣端末のユーザの電子メールアドレス)を、MFP10に転送(送信)する。
再び図14を参照する。MFP10は、ウエアラブル端末50aから、近隣端末(50b,50c等)のユーザ(U2,U3等)の電子メールアドレス等を受信する(ステップS117)と、当該受信した情報をMFP10内に格納する(ステップS118)。なお、当該電子メールアドレスは、後述するステップS178(図19)において利用される。
<6−6.ユーザ状態検出処理の開始指令および終了指令>
<MFP10側での制御動作>
画像形成システム1においては、ウエアラブル端末50の「動作モード」(ユーザ状態検出処理(ユーザの精神状態および/または体調等の検出処理)に関する動作モード)として、次の2つの動作モードM1,M2のいずれかが採用される。なお、ウエアラブル端末50の「動作モード」は、MFP10において管理者による設定操作等によって予め設定されているものとする。
図27は、2つの動作モードM1,M2の各動作期間を示す図である。
第1モード(通常モードとも称する)M1(図27の上段参照)は、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理(脈波を利用してユーザの精神状態等を検出する処理)を、ログイン時点T1から「排出紙除去時点」T7まで実行するモードである。
一方、第2モード(省電力モードとも称する)M2(図27の下段参照)は、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理を、ログイン時点T1から「ジョブ実行終了時点」T6まで実行するモードである。
なお、第1モードM1では、排紙トレイへの印刷出力物排出を伴わないジョブ(たとえばスキャンジョブ)に関しては、第2モードM2と同様に、ログイン時点T1から「ジョブ実行終了時点」T6までユーザ状態検出処理が実行される。
第1モードM1と第2モードM2とでは、基本的には、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理の終期(終了時点)が互いに異なっている。第2モードM2によれば、トレイ出力物の除去完了(印刷出力物の取出完了)を待つことなく常にジョブ実行完了(時刻T6)の直後にユーザ状態検出処理が終了するので、第1モードM1よりも、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理の処理期間を短くすることが可能である。したがって、バッテリ駆動されるウエアラブル端末50において、当該バッテリの消耗を抑制することが可能である。
ウエアラブル端末50は、ユーザ状態検出処理の開始指令および終了指令をMFP10から受信し、ユーザ状態検出処理を実行するか否かを決定する。具体的には、ウエアラブル端末50は、当該開始指令を受信した時点から当該終了指令を受信するまでの期間において、ユーザ状態検出処理の実行要求が付与されているものとみなし、当該実行要求に基づきユーザ状態検出処理(脈波検出処理等)を実行する。なお、ユーザ状態検出処理の実行要求は、ユーザ状態の検出要求とも称される。
図15は、ユーザ状態検出処理の開始指令および終了指令に関する動作(MFP10における動作)を示すフローチャートである。
図15に示すように、ログイン状態であること(ステータス変数「status(login)」=「1」)がステップS131にて判定されると、ステップS132の判定処理がさらに実行される。なお、ログイン状態ではないことがステップS131にて判定されると、何もせずに、ステップS130の処理を一旦終了する。
ステップS132の判定処理において、未ログイン状態からログイン状態へと遷移したことが判定されると、ステップS133の処理が実行される。具体的には、ステータス変数「status(login)」が「0」から「1」に変化したことが検出されると、ステップS133の処理が実行される。ステップS133では、MFP10は、ユーザ状態検出処理を開始すべき旨(状態検出開始要求(開始指令))をウエアラブル端末50に対して送信する。このように、MFP10は、未ログイン状態からログイン状態に遷移した直後において、状態検出開始要求をウエアラブル端末50に対して送信する。なお、これに応じて、後述するように脈波検出処理(ステップS233(図24参照))および検出脈波に基づくユーザ状態検出処理(ステップS234(図24参照))等が開始(実行)される。
また、既にログイン中であること(換言すれば、ログイン状態(ステータス変数「status(login)」=「1」)であり且つログイン状態への遷移直後ではないこと)が判定されると、ステップS132からステップS134に進む。
「ログイン中」においては、ステップS134〜S137の処理が実行される。ステップS134〜S137においては、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理の終了指令が、各動作モードM1,M2に応じた終期の到来時点でMFP10からウエアラブル端末50に送信される。
具体的には、動作モードが第1モードM1である場合には、ステップS134からステップS135に進み、ジョブの実行に伴って印刷出力された印刷出力物が未だ排紙トレイに残存しているか否かが判定される。ジョブの実行に伴って印刷出力された印刷出力物が残存していない(既に取り出されている)場合には、ステップS137に進む。たとえば、「status(tray)」が一旦「1」に変更された後に「0」に戻されたことが判定される場合には、ジョブの実行に伴って印刷出力された印刷出力物が既に取り出された旨が判定され、ステップS137に進む。なお、用紙排出を伴わないジョブに関しては、当該ジョブの実行が完了すると、処理はステップS137に進む。ステップS137において、MFP10は、脈波を用いたユーザ状態検出処理を終了すべき旨(終了指令)をウエアラブル端末50に対して送信する。
一方、動作モードが第2モードM2である場合には、ステップS134からステップS136に進み、ジョブの実行が終了したかか否かが判定される。ジョブの実行が既に終了している場合(「status(jobact)」=0の場合(ステップS63(図10)参照))には、ステップS137において、MFP10は、脈波を用いたユーザ状態検出処理を終了すべき旨をウエアラブル端末50に対して送信する。
このようにして、MFP10からウエアラブル端末50に対して、ユーザ状態検出処理の開始指令および終了指令が送信される。ウエアラブル端末50は、当該開始指令の受信時点から当該終了指令の受信時点までの期間において、ユーザ状態検出処理(ステップS230(図24)参照)を繰り返し実行する。
なお、以下では、第1モードM1が採用されるものとして説明を続ける。第2モードM2が採用される場合には、後述するステップS175〜S178(図19)の処理は実行されない。
<ウエアラブル端末50におけるユーザ状態検出制御>
図24は、ユーザ状態検出制御等に関するウエアラブル端末50の動作(ステップS230(図21も参照))を示すフローチャートである。
MFP10との接続状態を有している旨が判定され(ステップS231でYES)、且つ、MFP10からユーザ状態検出処理の実行要求(ユーザ状態の検出要求)が受け付けられている旨が判定される(ステップS232でYES)と、処理はステップS233に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS230(図24)の処理を一旦終了する。
ステップS233において、ウエアラブル端末50は、脈波検出処理を実行する。また、ステップS234において、ウエアラブル端末50は、ステップS233での脈波検出処理の処理結果に基づくユーザ状態検出処理を実行する。
ステップS235においてウエアラブル端末50(50a)のユーザ状態(ユーザU1の精神状態および/または体調)に関する変化が検出されると、ウエアラブル端末50はユーザ状態の検出結果(変化情報)をMFP10に送信する(ステップS236)。当該変化情報は、たとえばユーザ状態が「平常状態」から「緊張状態」に変化した旨などを含む情報である。
<6−7.ログ生成処理>
つぎに、MFP10におけるログ生成処理(ステップS140)について図16を参照しながら説明する。
MFP10は、ウエアラブル端末50からユーザ状態の検出結果(変化情報)を受信すると、その変化情報を含むログ情報を生成する。
具体的には、図16に示すように、ユーザ状態の検出結果(変化情報)を受信したことがステップS141にて判定されると、MFP10は、ログ情報内に、ログインユーザの情報を記載する(ステップS142)とともに、「ジョブ情報」を記載する(ステップS143)。「ジョブ情報」には、ジョブの種類およびジョブの進捗(進行)状況に関する情報(実行開始前、実行中、実行開始後等)が含まれる。さらに、MFP10は、ユーザ状態の検出結果(変化情報)および各種のステータス変数の値等をも当該ログ情報内に記載する(ステップS144)。
このように、MFP10は、MFP10におけるジョブの進行状況とユーザの状態(精神状態等)に関する検出結果とを関連付けたログ情報(履歴情報)を生成する。このようなログ情報を用いることによれば、様々な解析処理を行うことが可能である。
<6−8.ユーザ状態に応じたパネル表示処理>
<音声受付モードへの移行用画面の表示処理>
次に、「ユーザ状態(精神状態等)に応じた制御」(S150,S170)について説明する。
まず、操作パネル部6cの表示内容の制御(ステップS150)について図17および図18を参照しながら説明する。
図17に示されるように、ステップS151において、ユーザ状態の検出結果(変化情報)を受信したか否かが判定される。当該変化情報を受信したことがステップS151にて判定される場合には、処理はステップS152に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS150(図17および図18)の処理を一旦終了する。
ステップS152においては、MFP10は、ウエアラブル端末50から受信していた変化情報に基づきユーザ状態等を取得する。
そして、ユーザの精神状態が緊張状態を有している旨(平常状態から緊張状態に遷移した旨)がステップS152にて判定され且つパネル操作中である旨がステップS153にてさらに判定されることを条件として、ステップS154に進む。なお、ステータス変数「status(jobset_pnl)」が「1」であることに基づいて、パネル操作中(ジョブの設定操作中)である旨が判定される。
ステップS154においては、MFP10は、音声による操作案内動作を開始するための操作画面351(図28)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。操作画面351は、図28に示すように、「音声受付モードに移行しますか?」の文字列を有するとともに、「はい」ボタン352と「いいえ」ボタン353とを有している。ユーザは、当該操作画面351において「はい」ボタン352を押下することによって、音声受付モード(音声で操作を行うことが可能な操作モード)(音声案内モードとも称する)へと、MFP10の操作モードを容易に変更することが可能である。なお、操作画面351は、「音声受付モード」に移行するか否かを選択するための画面であるとも表現される。
このように、ジョブの設定操作中(詳細には、パネル操作中)において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、操作画面351を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、操作パネル部6cの操作に戸惑って緊張状態を有している(不安等を感じている)場合でも、当該操作画面351を用いて、音声による操作案内を受け付ける操作モードへとMFP10の操作モードを容易に変更することが可能である。
<ジョブ停止用の操作画面の表示処理>
また、ユーザの精神状態が緊張状態を有している旨(平常状態から緊張状態に遷移した旨)がステップS152にて判定され且つジョブ実行中である旨がステップS155にてさらに判定されることを条件として、ステップS156に進む。なお、ステータス変数「status(jobact)」が「1」であることに基づいて、ジョブ実行中である旨が判定される。
ステップS156においては、MFP10は、ジョブを停止するための操作画面361(図29)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。操作画面361は、図29に示すように、「ジョブを停止しますか?」の文字列を有するとともに、「はい」ボタン362と「いいえ」ボタン363とを有している。ユーザは、当該操作画面361において「はい」ボタン362を押下することによって、ジョブを停止することを容易に実現できる。なお、操作画面361は、ジョブを停止するか否かを選択するための画面であるとも表現される。
このように、ジョブの実行中において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、ジョブを停止するための操作画面361を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、たとえば比較的大量のコピー出力時に間違い等に気付いて早く印刷を停止させたい場合(焦り等を感じている)場合でも、当該操作画面361を用いて比較的迅速且つ容易にジョブを停止することが可能である。端的に言えば、ユーザがパニックに陥って何もできなくなる事態を回避することが可能である。
<用紙切れ発生時における表示処理>
また、ユーザの精神状態が緊張状態を有している旨(平常状態から緊張状態に遷移した旨)がステップS152にて判定され且つ用紙切れが発生している旨がステップS157にてさらに判定されることを条件として、ステップS158を経由してステップS159,S160の何れかに進む。なお、ステータス変数「status(P/E)」が「1」であることに基づいて、用紙切れが発生している旨が判定される。
ステップS158では、用紙切れ発生時の対応モードが2つのモード(「ユーザ自身」による対応モードおよび「管理者」による対応モード)のいずれであるかが判定され、その判定結果に応じてステップS159,S160の一方に進む。用紙切れ発生時の対応モードは、MFP10において予め管理者等によって設定されているものとする。
用紙切れ発生時の対応モードが「ユーザ」自身による対応モード(ユーザ自身が用紙を補充するモード)に設定されているときには、ステップS158からステップS159に進む。そして、MFP10は、補充品(詳細には用紙)の保管場所を表示させるための操作画面371(図30)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。操作画面371は、図30に示すように、「用紙保管場所を表示しますか?」の文字列を有するとともに、「はい」ボタン372と「いいえ」ボタン373とを有している。ユーザは、当該操作画面371において「はい」ボタン372を押下することによって、用紙保管場所を容易に表示させることが可能である。なお、操作画面371は、用紙保管場所を表示するか否かを選択するための画面であるとも表現される。
このように、用紙切れが発生している場合において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、用紙保管場所を表示させるための操作画面371を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、用紙切れに際して、どのような操作を行えばよいか等の不安を感じている場合等において、比較的容易に用紙保管場所を表示させることが可能である。
一方、用紙切れ発生時の対応モードが「管理者」による対応モード(管理者が用紙を補充するモード)に設定されているときには、ステップS158からステップS160に進む。そして、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391(図32)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。操作画面391は、図32に示すように、「管理者を呼び出しますか?(管理者コールしますか?)」の文字列を有するとともに、「はい」ボタン392と「いいえ」ボタン393とを有している。ユーザが当該操作画面391において「はい」ボタン392を押下して「管理者コール」を行う旨を選択すると、MFP10は、管理者に電子メール(MFP10に関するメンテナンス対応依頼メール)を自動的に送信する(図19のステップS171,S172参照)。これによれば、ユーザは、管理者に対する連絡を容易にとることが可能である。なお、操作画面391は、管理者呼出を行うか否かを選択するための画面であるとも表現される。
このように、用紙切れが発生している場合において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、用紙切れに際して、どのような操作を行えばよいか等の不安を感じている場合等において、管理者との連絡を比較的容易に行うことが可能である。
<トナー切れ発生時における表示処理>
同様に、ユーザの精神状態が緊張状態を有している旨(平常状態から緊張状態に遷移した旨)がステップS152にて判定され且つトナー切れが発生している旨がステップS161(図18)にてさらに判定されることを条件として、ステップS162を経由してステップS163,S164の何れかに進む。なお、ステータス変数「status(T/E)」が「1」であることに基づいて、トナー切れが発生している旨が判定される。
ステップS162では、トナー切れ発生時の対応モードが2つのモード(「ユーザ自身」による対応モードおよび「管理者」による対応モード)のいずれであるかが判定され、その判定結果に応じてステップS163,S164の一方に進む。トナー切れ発生時の対応モードは、MFP10において予め管理者等によって設定されているものとする。
トナー切れ発生時の対応モードが「ユーザ自身」による対応モード(ユーザ自身が用紙を補充するモード)に設定されているときには、ステップS162からステップS163に進む。そして、MFP10は、補充品(詳細にはトナー)の保管場所を表示させるための操作画面381(図31)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。操作画面381は、図31に示すように、「トナー保管場所を表示しますか?」の文字列を有するとともに、「はい」ボタン382と「いいえ」ボタン383とを有している。ユーザは、当該操作画面381において「はい」ボタン382を押下することによって、トナー保管場所を容易に表示させることが可能である。なお、操作画面381は、トナー保管場所を表示するか否かを選択するための画面であるとも表現される。
このように、トナー切れが発生している場合において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、トナー保管場所を表示させるための操作画面381を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、トナー切れに際して、どのような操作を行えばよいか等の不安を感じている場合等において、比較的容易にトナー保管場所を表示させることが可能である。
一方、トナー切れ発生時の対応モードが「管理者」による対応モード(管理者がトナーを補充するモード)に設定されているときには、ステップS162からステップS164に進む。そして、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391(図32)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。上述のように、ユーザは、当該操作画面391において「はい」ボタン392を押下することによって、管理者に対する連絡を容易にとることが可能である。
このように、トナー切れが発生している場合において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、トナー切れに際して、どのような操作を行えばよいか等の不安を感じている場合等において、管理者との連絡を比較的容易に行うことが可能である。
<その他の異常発生時における表示処理>
また、ユーザの精神状態が緊張状態を有している旨(平常状態から緊張状態に遷移した旨)がステップS152にて判定され、且つ、用紙詰まり(用紙ジャム)あるいはその他のトラブルが発生している旨がステップS165にてさらに判定されることを条件として、ステップS166に進む。なお、ステータス変数「status(JAM)」が「1」であることに基づいて、用紙詰まりが発生している旨が判定され、ステータス変数「status(trbl)」が「1」であることに基づいて、その他のトラブルが発生している旨が判定される。
ステップS166においては、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391(図32)を操作パネル部6cに表示(ポップアップ表示)する。上述のように、ユーザは、当該操作画面391において「はい」ボタン392を押下することによって、管理者に対する連絡を容易にとることが可能である。
このように、用紙詰まりあるいはその他のエラーが発生している場合において、ユーザ状態が平常状態から緊張状態に遷移したことが判定されると、MFP10は、管理者を呼び出すための操作画面391を操作パネル部6cに表示する。したがって、ユーザは、トラブルの発生に際して、どのような操作を行えばよいか等の不安を感じている場合等において、管理者との連絡を比較的容易に行うことが可能である。
<6−9.ユーザ状態に応じたメール送信処理>
<装置異常発生時等における管理者へのメール送信処理>
つぎに、電子メールの送信処理(ステップS170)について図19および図20を参照しながら説明する。
操作画面391(図32)等にて「管理者コール」を行う旨が選択(指示)されたことがステップS171にて判定されると、MFP10は、管理者に電子メール(MFP10に関するメンテナンス対応依頼メール)を自動的に送信する(ステップS172)。これにより、ユーザU1は管理者に対して現状改善等を依頼することが可能であり、管理者は、適切な対応策を行うことが可能である。
<ユーザが睡眠状態を有する場合におけるメール送信処理>
また、ステップS173〜S178においては、ユーザU1の或るジョブの実行に伴う印刷出力物が排紙トレイ(用紙排出部)に未だ残っている場合にユーザU1が睡眠状態を有していることが判定されるときに、電子メール(トレイ残留物除去依頼メール等)が送信される。
具体的には、まず、ステップS173において、ユーザ状態の検出結果(変化情報)を受信したか否かが判定される。当該変化情報を受信したことがステップS173にて判定される場合には、処理はステップS174に進む。なお、それ以外の場合には、ステップS170(図19および図20)の処理を一旦終了する。
ステップS174においては、MFP10は、ウエアラブル端末50から受信していた変化情報に基づきユーザU1の状態等を取得する。
そして、ユーザU1の状態が「睡眠状態」を有している旨(平常状態から睡眠状態に遷移した旨)がステップS174にて判定され、且つ、印刷出力された用紙が所定期間経過後に排紙トレイ(用紙排出部)に未だ残っている旨がステップS175にてさらに判定されることを条件として、ステップS176に進む。なお、ステータス変数「status(tray_out)」が「1」であることに基づいて、(ジョブの実行に伴って)印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている旨が判定される。
ステップS176では、MFP10は、ログインユーザU1の携帯端末70の電子メールアドレス宛に電子メール(残留物除去依頼メール)を送信する。当該電子メールには、MFP10における残留印刷出力物の除去を依頼するメッセージが記述される。なお、当該電子メールアドレスとしては、ステップS66(図10)で予め取得されたものが用いられる。また、ここでは、当該ログインユーザU1の携帯端末70は、バイブレーション着信通知機能(メール着信を振動で通知する機能)を有するものとする。当該電子メールが携帯端末70で受信されると、バイブレーション着信通知機能によって携帯端末70が振動して電子メールの着信がユーザU1に報知される。これによれば、睡眠状態のユーザU1に対して、より確実に電子メールによるメッセージ(MFP10の用紙排出部に残留している印刷出力物を除去すべき旨のメッセージ)を伝達することが可能である。
なお、ここでは、携帯端末70にてログインユーザU1向けの電子メール(ステップS177)が受信されているが、これに限定されない。たとえば、ユーザU1のウエアラブル端末50にて、当該電子メールが受信されてもよい。また、ウエアラブル端末50は、電子メールの受信をそのユーザにより確実に報知するため、バイブレーション着信通知機能を有することが好ましい。
次のステップS177では、ログインユーザ睡眠時のメール送信モードとして2つのモード(「ユーザ自身」のみに送信する送信モード、およびユーザ自身のみならず他の「近隣ユーザ」にも送信する送信モード)のいずれが設定されているかが判定される。ログインユーザ睡眠時のメール送信モードは、MFP10において予め管理者等によって設定されているものとする。
「ユーザ自身のみに送信する送信モード」が設定されている場合には、上述のユーザU1宛以外には電子メールは送信されない。
一方、「ユーザ自身のみならず他の近隣ユーザにも送信する送信モード」が設定されている場合には、ステップS178にて、近隣ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールが送信される。近隣ユーザの電子メールアドレスとしては、たとえばステップS118(図14)にて予め取得された電子メールアドレスが用いられる。その後、当該近隣ユーザは、当該近隣ユーザのウエアラブル端末50にて受信された電子メールを閲覧して、ユーザU1のジョブに関する印刷出力物の除去依頼を知得することができる。
これによれば、ユーザU1の近隣ユーザ(U2,U3等)は、睡眠状態のユーザU1を起こすこと、あるいは、当該ユーザU1の代わりにMFP10から残留印刷出力物を除去することなどが可能である。ユーザU1に対して電子メールを送信するのみならず、ユーザU1の近隣ユーザへも電子メールを送信することによれば、より確実に印刷出力物を排紙トレイから除去することが可能である。
なお、ここでは、当該近隣ユーザのウエアラブル端末50にて電子メールが受信(ステップS178)されているが、これに限定されず、当該近隣ユーザの携帯端末70にて電子メールが受信されてもよい。
<ユーザが体調不良状態を有する場合におけるメール送信処理>
また、ステップS181〜S185においては、ジョブの実行中等において、ユーザU1が体調不良状態(詳細には苦痛知覚状態(怪我等による痛みを感じている状態))を有していることが判定されるときに、電子メール(救護依頼メール)が送信される。
詳細には、ユーザU1の状態が「体調不良状態」を有している旨(平常状態から苦痛知覚状態に遷移した旨)がステップS181にて判定され、且つ、MFP10が非通常状態を有している(詳細には、トラブル解消等のためのユーザによる復旧作業中である)旨がステップS182にてさらに判定されることを条件として、ステップS183に進む。ここでは、4つのステータス変数「status(P/E)」、「status(T/E)」、「status(JAM)」、「status(trbl)」のいずれかが「1」であることに基づいて、MFP10が非通常状態を有している(詳細には、トラブル解消等のためのユーザによる復旧作業中である)旨が判定される。
ステップS183では、救護依頼メールの送信モードが2つのモード(「管理者」宛に送信する送信モード、および「救護班員」宛に送信する送信モード)のいずれに設定されているかが判定される。救護依頼メールの送信モードは、MFP10において予め管理者等によって設定されているものとする。
「管理者宛に送信する送信モード」が設定されている場合には、MFP10はステップS184にて管理者宛に電子メール(救護依頼メール)を送信する。
一方、「救護班員宛に送信する送信モード」が設定されている場合には、MFP10はステップS185にて救護班員宛に電子メール(救護依頼メール)を送信する。
このように、トラブル解消等のためのユーザによる復旧作業中において、ユーザU1の状態が体調不良状態(詳細には苦痛知覚状態)を有していることが判定されると、管理者と救護班員との少なくとも一方に電子メールが送信される。これによれば、トラブル解消等のためのユーザによる復旧作業(用紙詰まりエラー発生時における用紙除去作業等)を行っているユーザU1が負傷した場合等において、即時に管理者に対する通知が行われるので、迅速に救護措置をとることが可能である。
なお、ここでは、救護依頼メールの送信モードに応じて管理者と医療班員とのうちの一方にのみ救護依頼メールが送信されているが、これに限定されない。たとえば、管理者と医療班員との双方に救護依頼メールが送信されるようにしてもよい。
<7.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、ジョブの実行中においてユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、ジョブを停止するための操作画面361(図29)が操作パネル部6cに表示されているが、これに限定されない。具体的には、ジョブの実行中においてユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、ジョブが自動的に停止(一時停止を含む)されるようにしてもよい。その後、さらに、当該ジョブを再開するための操作画面(不図示)が操作パネル部に自動的に表示されるようにしてもよい。当該操作画面は、「ジョブを再開しますか?」のメッセージ、「はい」ボタン、および「いいえ」ボタン等を備え、ユーザの再開指示等を受け付けるように構成されればよい。
また、上記実施形態においては、図17および図18において、用紙切れ発生時およびトナー切れ発生時に「ユーザ自身」で補充する対応モードが設定されている場合には、「用紙詰まり或いはその他のトラブル」(用紙切れとトナー切れとを除く異常状態)が発生したときに、管理者コールを行うか否かを確認するための操作画面391(図32)が表示されているが、これに限定されない。たとえば、任意の異常(「P/E」、「T/E」、「JAM」を含む)がMFP10にて発生したときには常に当該操作画面391が操作パネル部6cに表示されるようにしてもよい。
上記実施形態においては、操作パネル部6cを利用した設定操作中にユーザの精神状態が緊張状態を有する場合に、音声受付モードへ遷移するための操作画面351(図28)が操作パネル部6cに表示されている(図17のステップS153,S154参照)が、これに限定されない。たとえば、ADFに原稿がセットされた直後からスタートボタン押下までの期間においてユーザの精神状態が緊張状態を有する場合に、当該操作画面351が操作パネル部6cに表示されるようにしてもよい。
換言すれば、ジョブに関する操作中(パネル操作の開始時点あるいはADFへの原稿セット時点から、スタートボタン押下時点までの期間)においてユーザの精神状態が緊張状態を有する場合に、当該操作画面351が操作パネル部6cに表示されるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、第2モードM2(図27下段参照)にて、ログイン時点T1からジョブの実行完了時点T6までの期間にのみ、ウエアラブル端末50によってユーザ状態が検出されているが、これに限定されない。たとえば、「ジョブに関する操作開始時点」(ADFへの原稿セットとパネル操作の開始とのいずれかが行われた時点等)からジョブの実行完了時点までの期間(ジョブに関する操作中)にのみ、ウエアラブル端末50によってユーザ状態が検出されるようにしてもよい。なお、第1モード等に関しても同様であり、「ジョブに関する操作開始時点」から「排出紙除去時点」までの期間に亘って、ウエアラブル端末50によるユーザ状態検出処理が行われるようにしてもよい。
このように、ウエアラブル端末50によるユーザU1の状態検出動作の始期(開始時点)は、ログイン時点ではなく、ジョブに関する「操作開始時点」等であってもよい。
また、上記実施形態においては、ウエアラブル端末50によるユーザU1の状態検出動作が基本的にはMFP10へのユーザU1のログイン中に実行されているが、これに限定されず、当該状態検出動作がMFP10へのユーザU1のログイン中以外の期間において実行されてもよい。
たとえば、ユーザU1が一旦ログインした後においてユーザU1のログイン状態が中断(解除)された場合においても、或る時点までは当該状態検出動作が継続されるようにしてもよい。当該或る時点としては、ユーザU1のジョブの実行が完了した時点、ユーザU1のジョブに関する印刷出力物が排紙トレイから取り出された時点(「status(tray)」が「1」から「0」に戻った時点)、およびジョブ完了から所定期間(たとえば10分)が経過した時点等が例示される。
あるいは、ユーザU1がMFP10にログインすることなくコンピュータ30を用いてPCプリントジョブの実行指示をMFP10に送出したことに応答して、ウエアラブル端末50によるユーザU1の状態検出動作が開始されるようにしてもよい。この状態検出動作は、当該PCプリントジョブの出力結果物(印刷出力物)が排紙トレイから取り出された時点(「status(tray)」が「1」から「0」に戻った時点)まで継続されることが好ましい。ウエアラブル端末50による検出結果は、ウエアラブル端末50とMFP10との無線通信を利用して、ウエアラブル端末50からMFP10へと送信されればよい。当該無線通信は、BLEなどの短距離無線通信であってもよいが、無線LAN通信等であってもよい。比較的長い通信距離を有する無線LAN通信等を用いることによれば、MFP10から離れた場所に居るユーザU1に装着されたウエアラブル端末50と当該MFP10との通信が良好に行われ得る。したがって、MFP10は、比較的遠い場所に居るユーザU1の睡眠状態等をさらに良好に取得することが可能である。
また、当該状態検出動作の開始指令および終了指令は、PCプリントジョブを受信したMFP10によってウエアラブル端末50に送信されればよい。より詳細には、MFP10は、コンピュータ30から受信したPCプリントジョブを解析して当該PCプリントジョブの送信元ユーザ(U1)を特定するとともに、MFP10の周辺に存在するウエアラブル端末50のうち、当該送信元ユーザU1に対応するウエアラブル端末50(50a)をさらに特定する。そして、MFP10は、特定されたウエアラブル端末50aに対して、当該ウエアラブル端末50aとのMFP10との無線通信を介して、ユーザ状態検出動作の開始指令および終了指令を送信すればよい。
1 画像形成システム
6c 操作パネル部
10 MFP(画像形成装置)
30 クライアントコンピュータ
50 ウエアラブル端末
70 携帯端末
80 サーバコンピュータ
351,361,371,381,391 操作画面

Claims (47)

  1. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御を実行することを特徴とする画像形成システム。
  3. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    ユーザ操作を受け付ける操作パネル部
    を有し、
    前記制御手段は、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、前記操作パネル部における表示内容を変更することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを自動的に一時的に停止するとともに、前記ジョブを再開するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前ユーザ状態態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成システム。
  11. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを一時的に停止することを特徴とする画像形成システム。
  12. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする画像形成システム。
  13. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報を生成することを特徴とする画像形成システム。
  14. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする画像形成システム。
  15. 請求項14に記載の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールを送信することを特徴とする画像形成システム。
  16. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記端末は、前記ユーザ状態を検出する検出動作を、前記画像形成装置における印刷出力物の取出完了を待つことなく前記画像形成装置における前記ジョブの実行完了直後に、終了することを特徴とする画像形成システム。
  17. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    ユーザの精神状態および/または体調を含む、ユーザ状態を検出する端末と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記端末による前記ユーザ状態の検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記端末は、前記ユーザ状態を検出する検出装置として動作するとともに、前記画像形成装置に対する個人認証を行う認証用装置としても動作することを特徴とする画像形成システム。
  18. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  20. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    ユーザ操作を受け付ける操作パネル部
    を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、前記操作パネル部における表示内容を変更することを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを自動的に一時的に停止するとともに、前記ジョブを再開するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  26. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  27. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面を前記操作パネル部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  28. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを一時的に停止することを特徴とする画像形成装置。
  29. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする画像形成装置。
  30. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報を生成することを特徴とする画像形成装置。
  31. 画像形成装置であって、
    ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得する通信手段と、
    前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールを送信することを特徴とする画像形成装置。
  32. 請求項31に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールを送信することを特徴とする画像形成装置。
  33. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブの進行状況に基づいて、記ジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  34. 請求項33に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ユーザ状態が平常状態から、緊張状態と睡眠状態と体調不良状態とのいずれへと遷移しているかに応じて、互いに異なる制御が実行されることを特徴とするプログラム。
  35. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記ユーザ状態が非平常状態を有していることが判定されると、ユーザ操作を受け付ける操作パネル部における表示内容が変更されることを特徴とするプログラム。
  36. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブを停止するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  37. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブが自動的に一時的に停止されるとともに、前記ジョブを再開するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  38. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブに関する操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  39. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記操作パネル部を用いた前記ジョブの設定操作中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、音声による操作案内動作を開始するための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  40. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における異常が発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  41. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前ユーザ状態態が緊張状態を有していることが判定されると、管理者への連絡を行うための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  42. 請求項35に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中に前記画像形成装置における用紙切れあるいはトナー切れが発生した場合において、前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、補充品の保管場所を表示させるための操作画面が前記操作パネル部に表示されることを特徴とするプログラム。
  43. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行中において前記ユーザ状態が緊張状態を有していることが判定されると、前記ジョブが一時的に停止されることを特徴とするプログラム。
  44. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記ユーザによる復旧作業中において前記ユーザ状態が体調不良状態を有していることが判定されると、管理者と救護班員とのうちの少なくとも一方宛に電子メールが送信されることを特徴とするプログラム。
  45. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記検出結果と前記画像形成装置における前記ジョブの進行状況とを関連付けたログ情報が生成されることを特徴とするプログラム。
  46. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)ユーザの精神状態および/または体調を含むユーザ状態を検出する端末から、前記ユーザ状態に関する検出結果を取得するステップと、
    b)前記ユーザ状態が平常状態から非平常状態に遷移していることが判定されると、前記ユーザのジョブに関する制御内容を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの携帯端末の電子メールアドレスと前記端末の電子メールアドレスとのうちの少なくとも一方宛に電子メールが送信されることを特徴とするプログラム。
  47. 請求項46に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記ジョブの実行に伴って印刷出力された用紙が所定期間経過後に用紙排出部に未だ残っている場合において、前記ユーザ状態が睡眠状態を有していることが判定されると、前記ユーザの近傍に存在する近傍ユーザの電子メールアドレス宛にも電子メールが送信されることを特徴とするプログラム。
JP2015232051A 2015-11-27 2015-11-27 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム Active JP6575326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232051A JP6575326B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232051A JP6575326B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017094679A JP2017094679A (ja) 2017-06-01
JP6575326B2 true JP6575326B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=58803086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015232051A Active JP6575326B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6575326B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6972689B2 (ja) * 2017-06-16 2021-11-24 コニカミノルタ株式会社 データ処理装置、データ処理の実行制御方法及びプログラム
US11141096B2 (en) * 2017-08-28 2021-10-12 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Method for predicting future change in physical condition of person from sleep-state history
JP6934407B2 (ja) * 2017-11-27 2021-09-15 株式会社ディスコ 加工装置
JP7415592B2 (ja) 2020-01-24 2024-01-17 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP7434987B2 (ja) 2020-02-12 2024-02-21 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017094679A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6575326B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム
JP6750265B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システムおよびプログラム
JP4626677B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成プログラム
CN109885265B (zh) 图像形成系统、移动终端以及协作方法
US9819830B2 (en) Image forming apparatus, image forming system, and method for forming images including external devices
US9363417B2 (en) Information processing system, input/output device, and authentication method
US10248481B2 (en) Information processing device, information processing system and program
JP2013143091A (ja) 画像形成装置、その制御方法およびその制御プログラム
JP2014235472A (ja) 表示プログラムおよび表示装置
JP6729058B2 (ja) 画像形成装置およびジョブ実行制御プログラム
JP2016144086A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御プログラム
JP6852321B2 (ja) ワークフロー管理装置およびワークフロー管理装置の制御プログラム
JP2015185126A (ja) 画像処理装置およびプログラム
US20210271768A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2009302811A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成プログラム
JP2009143082A (ja) 画像形成装置、および、画像形成プログラム
JP6287283B2 (ja) 画像処理装置
JP6292202B2 (ja) 画像形成システム、通信端末、および、プログラム
JP2015144365A (ja) 周辺機器、サーバー、不満収集システム、及び不満収集プログラム
JP2016220001A (ja) 画像形成システム、画像形成方法、画像形成装置、通信端末、および通信プログラム
JP6601186B2 (ja) 生体情報検出装置および制御装置
JP5170042B2 (ja) ステータスモニタプログラムおよび画像形成システム
JP7423926B2 (ja) 表示制御装置、表示制御プログラム及び表示装置
JP6677145B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、画像形成方法及び画像形成プログラム
JP2010068453A (ja) データ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6575326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150