以下に、図面を参照して、本発明にかかる伝票検索方法、情報処理装置、および伝票検索プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる伝票検索方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる伝票検索方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置100は、伝票120の情報と、伝票120の保管場所130を示す情報とを対応付けて記憶する記憶部110を有し、記憶部110を参照して伝票120の保管場所130を特定するコンピュータである。
伝票120とは、取引の支出、取引の収入、取引の内容などが記載された紙片である。伝票120は、例えば、企業や官公庁が発行した領収書や請求書などである。伝票120は、具体的には、手書きの領収書、小売店で発行されたレシート、公共料金の振り込み控え用紙などである。伝票120の材質は、紙でなくてもよい。伝票120の情報は、例えば、伝票120を示す情報と、伝票120の記載内容についての情報などを含む。伝票120を示す情報は、例えば、伝票120を示す文字列である。伝票120を示す情報は、具体的には、伝票120に割り振られ伝票120の裏面などに印字された管理番号である。保管場所130とは、伝票120が保管される場所である。保管場所130は、例えば、倉庫の段ボールや書類棚などである。保管場所130を示す情報は、倉庫の段ボールや書類棚などに割り振られた保管場所番号である。
ここで、税法にしたがえば、企業において、複数の段ボールや書類棚などの複数の保管場所130には、7年などの長期間にわたる膨大な数の伝票120が分散して保管されており、所定の条件を満たす伝票120を捜索する捜索作業にかかる負担が大きい。例えば、企業において、伝票120の記載内容についての情報や、伝票120の保管場所130を示す情報などが管理されていない場合では、所定の条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を特定することが難しい。このため、所定の条件を満たす伝票120を捜索する捜索作業にかかる負担が大きい。
具体的には、例えば、国税庁から税務調査が実施される場合に、企業の会計帳簿の記載と、領収書や請求書などの伝票120とについての照合作業に用いられる所定の条件を満たす伝票120を一通り提示することが要求され、捜索作業が行われる。このとき、どの期間の伝票120が保管されているかが保管場所130にラベリングされていても、所定の金額以上の伝票120や所定の種類の伝票120が、どの保管場所130にどれだけ保管されているかについては分からない。このため、伝票120を目視で確認しながら所定の金額以上の伝票120や所定の種類の伝票120を捜索することになり、捜索作業にかかる負担が大きい。
また、さらにグループ企業が保管する伝票120についても捜索することがあり、捜索作業にかかる負担が増大してしまう。また、横並びチェックの必要性から、さらに別の保管場所130についても所定の条件を満たす伝票120があるか否かを確認することがあり、捜索作業にかかる負担が増大してしまう。そこで、本実施の形態では、伝票120の捜索作業にかかる負担を低減することができる伝票120検索方法について説明する。
図1の例では、伝票120は、複数の段ボールのいずれかに保管され、倉庫に置かれている。伝票120には、例えば、取引相手、取引日、取引金額などが記載されている。保管場所130には、例えば、保管場所130を示す情報が割り当てられ、割り当てられた保管場所130を示す情報が印字されている。
(1−1)情報処理装置100は、検索条件を受け付ける。検索条件とは、情報処理装置100の利用者が捜索する伝票120が満たす条件である。検索条件は、例えば、伝票120に記載された取引相手、取引日、取引金額、伝票120の種類などについての条件である。情報処理装置100は、例えば、情報処理装置100の利用者の操作入力によって、伝票120の取引日の期間や伝票120の種類などの検索条件を受け付ける。
(1−2)情報処理装置100は、記憶部110を参照して、受け付けた検索条件を満たす伝票120と、当該伝票120それぞれの保管場所130とを特定する。情報処理装置100は、例えば、記憶部110に記憶された伝票120の情報の中から、検索条件として受け付けた期間に含まれる取引日、かつ、検索条件として受け付けた種類に応じた伝票120の情報を検索する。そして、情報処理装置100は、検索条件に応じた伝票120の情報を特定するとともに、当該伝票120の情報に対応する保管場所130を示す情報を特定する。
(1−3)情報処理装置100は、特定した伝票120のうちの特定した保管場所130それぞれに保管された伝票120を示す情報を、当該保管場所130を示す情報に対応付けて出力する。情報処理装置100は、例えば、特定した保管場所130を示す情報ごとに、特定した伝票120の情報のうちで当該保管場所130に保管された伝票120を示す情報を、情報処理装置100が有する不図示のディスプレイに表示する。さらに、情報処理装置100は、伝票120を示す情報とともに、伝票120の記載内容についての情報を表示してもよい。
このように、情報処理装置100によれば、検索条件を満たす伝票120を示す情報を、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130ごとに纏めて出力して、情報処理装置100の利用者に通知することができる。これにより、情報処理装置100の利用者は、複数の保管場所130の中から、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を特定しやすくなり、伝票120を捜索する捜索作業の負担を低減することができる。また、情報処理装置100の利用者は、複数の保管場所130それぞれに、検索条件を満たす伝票120がいくつ保管されているのかを把握することができ、1つの保管場所130に保管された検索条件を満たす伝票120を纏めて取り出すことができる。
また、情報処理装置100の利用者は、保管場所130に保管された複数の伝票120の中から、出力された伝票120を示す情報に基づいて、検索条件を満たす伝票120を捜索することができる。このため、情報処理装置100の利用者は、検索条件を満たす伝票120の取り違えや見落としの発生を抑制することができる。また、情報処理装置100の利用者は、保管場所130に検索条件を満たす伝票120がなかった場合に、検索条件を満たす伝票120が元々保管されていないのか、検索条件を満たす伝票120が紛失した可能性があるのかを判別することができる。
また、情報処理装置100の利用者は、保管場所に、検索条件を満たす伝票が保管されていないにも関わらず、複数の伝票を目視で確認して、検索条件を満たす伝票が保管されているか否かを判断しなくてもよく、捜索作業にかかる負担を低減することができる。結果として、情報処理装置100は、伝票120の捜索作業にかかる負担を低減し、国税庁からの税務調査などにかかる人的なコスト、時間的なコスト、または金銭的なコストなどを低減することができる。
(伝票捜索システム200の一例)
次に、図1に示した情報処理装置100を適用した、伝票捜索システム200の一例について説明する。
図2は、伝票捜索システム200の一例を示す説明図である。図2において、伝票捜索システム200は、管理装置201と、情報蓄積装置202と、クライアント装置203−1〜203−nと、を含む(nは、2以上の自然数)。以下の説明では、クライアント装置203−1〜203−nを、「クライアント装置203」と表記する場合がある。
伝票捜索システム200において、管理装置201と、情報蓄積装置202と、クライアント装置203とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
管理装置201は、例えば、サーバ、PC(Personal Computer)などである。管理装置201は、具体的には、納税者の企業に設けられ、企業の従業員などが使用するサーバである。情報蓄積装置202は、例えば、サーバ、PCなどである。情報蓄積装置202は、具体的には、国税庁などの監督機関が所有するサーバである。
クライアント装置203は、例えば、PC、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどである。クライアント装置203は、具体的には、納税者の企業に設けられ、企業の従業員などが使用するPCである。また、伝票捜索システム200は、ネットワーク210を介して、管理装置201やクライアント装置203と通信可能な、独立したスキャナを含んでもよい。ここで、図3〜図9の説明に移行して、管理装置201と、情報蓄積装置202と、クライアント装置203とのそれぞれのハードウェア構成例について説明する。
(管理装置201のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、図2に示した伝票捜索システム200に含まれる管理装置201のハードウェア構成例について説明する。
図3は、管理装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、管理装置201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、入力装置306と、出力装置307と、スキャナ308とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、管理装置201の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。メモリ302は、例えば、図4に後述する仕訳日記帳テーブル400、図5に後述するロゴ情報テーブル500、図6に後述する保管情報テーブル600などの各種テーブルを記憶する。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。他のコンピュータは、例えば、図2に示した情報蓄積装置202やクライアント装置203である。そして、I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスクドライブ304は、例えば、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブなどである。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。ディスク305は、メモリ302の代わりに、図4に後述する仕訳日記帳テーブル400、図5に後述するロゴ情報テーブル500、図6に後述する保管情報テーブル600などの各種テーブルを記憶してもよい。ディスク305は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
入力装置306は、キーボード、タッチパネルなどユーザの操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。入力装置306は、マウスなどのポインティングデバイスであってもよい。出力装置307は、CPU301の指示により、データを出力するインターフェースである。出力装置307は、例えば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示するディスプレイである。出力装置307は、プリンタであってもよい。
スキャナ308は、物体をスキャンして対象の物体を検出する。スキャナ308は、例えば、伝票120をスキャンして当該伝票120の裏面などに印字された管理番号を認識して、認識した管理番号に基づいて対象の伝票120を検出する。スキャナ308は、伝票120をスキャンして当該伝票120の画像データを取得し、取得した画像データに基づいて対象の伝票120を検出してもよい。スキャナ308は、物体をスキャンして当該物体の画像データを取得するとともに、当該物体に保管場所130を紐づける管理情報を印字する。スキャナ308は、例えば、伝票120をスキャンして当該伝票120の画像データを取得するとともに、当該伝票120を示す情報を当該伝票120の裏面などに印字する。
管理装置201は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ304、ディスク305などを有さないことにしてもよい。管理装置201は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、半導体メモリなどを有することにしてもよい。また、管理装置201は、ディスクドライブ304およびディスク305の代わりに、SSDおよび半導体メモリなどを有していてもよい。
ここでは、管理装置201が、スキャナ308を有する場合について説明したが、これに限らない。例えば、管理装置201は、外部にあるスキャナと、ネットワーク210を介して接続可能であって、外部にあるスキャナから、伝票120をスキャンした結果や、伝票120を検出した結果などを受信してもよい。
(仕訳日記帳テーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、仕訳日記帳テーブル400の記憶内容の一例について説明する。仕訳日記帳テーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶領域によって実現される。
図4は、仕訳日記帳テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、仕訳日記帳テーブル400は、企業名のフィールドに対応付けて、取引日と、管理番号と、借方科目名と、借方金額と、貸方科目名と、貸方金額と、摘要と、取引相手名と、保管場所番号と、画像格納場所とのフィールドを有する。仕訳日記帳テーブル400は、伝票120ごとに各フィールドに情報が設定されることにより、帳簿情報となるレコード400−aを記憶する。aは、自然数である。
企業名は、伝票120を管理する企業の名称である。企業の名称は、例えば、商号である。取引日は、伝票120に応じた取引の日付である。管理番号は、伝票120を示す情報である。管理番号は、例えば、伝票120の裏面などに印字された当該伝票120を示す文字列である。借方科目名は、伝票120に応じた取引の取引内容を示す借方科目の名称である。借方科目の名称とは、資産の増加、負債の減少、資本の減少、費用の発生などの内容を示す名称である。借方科目の名称は、例えば、現金、材料費、雑費、消耗品費、福利厚生費、旅費交通費などである。借方金額は、伝票120に応じた取引の取引内容を示す借方科目に応じた金額である。
貸方科目名は、伝票120に応じた取引の取引内容を示す貸方科目の名称である。貸方科目の名称とは、資産の減少、負債の増加、資本の増加、収益の発生などの内容を示す名称である。貸方科目の名称は、例えば、現金、商品などである。貸方金額は、伝票120に応じた取引の取引内容を示す貸方科目に応じた金額である。摘要は、伝票120に応じた取引の取引内容を示す取引の摘要である。取引相手名は、伝票120に応じた取引の取引相手の名称である。取引相手の名称は、例えば、企業の名称である。
保管場所番号は、伝票120の原本が保管された保管場所130に割り振られた保管場所130を示す情報である。画像格納場所は、伝票120の画像データが格納された記憶領域のアドレスである。例えば、レコード400−1は、管理番号「E3123454」が示す伝票120が、保管場所番号「A099」が示す保管場所130に保管される伝票120であることを示す帳簿情報である。
(ロゴ情報テーブル500の記憶内容)
次に、図5を用いて、ロゴ情報テーブル500の記憶内容の一例について説明する。ロゴ情報テーブル500は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶領域によって実現される。
図5は、ロゴ情報テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、ロゴ情報テーブル500は、企業名のフィールドに対応付けて、ロゴ格納場所のフィールドを有する。ロゴ情報テーブル500は、取引相手になりうる企業ごとに各フィールドに情報が設定されることにより、ロゴ情報となるレコード500−bを記憶する。bは、自然数である。
企業名は、取引相手になりうる企業の名称である。企業の名称は、例えば、商号である。ロゴ格納場所は、取引相手になりうる企業のロゴの画像データが格納された記憶領域のアドレスである。例えば、レコード500−1は、アドレス「L001」に格納されたロゴの画像データが、企業名「飲食店J」の企業のロゴの画像データであることを示すロゴ情報である。
(保管情報テーブル600の記憶内容)
次に、図6を用いて、保管情報テーブル600の記憶内容の一例について説明する。保管情報テーブル600は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶領域によって実現される。
図6は、保管情報テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、保管情報テーブル600は、期間のフィールドに対応付けて、保管場所番号のフィールドを有する。保管情報テーブル600は、取引日に対する期間ごとに各フィールドに情報が設定されることにより、保管情報となるレコード600−cを記憶する。cは、自然数である。
期間は、取引日が取りうる期間である。保管場所番号は、取引日が期間内である伝票120が保管される保管場所130を示す情報である。例えば、レコード600−1は、取引日が「2006/01」に含まれる伝票120が、保管場所番号「A099」が示す保管場所130に保管される伝票120であることを示す保管情報である。
(情報蓄積装置202のハードウェア構成例)
次に、図7を用いて、図2に示した伝票捜索システム200に含まれる情報蓄積装置202のハードウェア構成例について説明する。
図7は、情報蓄積装置202のハードウェア構成例を示すブロック図である。図7において、情報蓄積装置202は、CPU701と、メモリ702と、I/F703と、ディスクドライブ704と、ディスク705と、入力装置706と、出力装置707とを有する。また、各構成部は、バス700によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU701は、情報蓄積装置202の全体の制御を司る。メモリ702は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU701のワークエリアとして使用される。メモリ702に記憶されるプログラムは、CPU701にロードされることで、コーディングされている処理をCPU701に実行させる。メモリ702は、図8に後述する企業情報テーブル800を記憶する。
I/F703は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、I/F703は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F703には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ704は、CPU701の制御に従ってディスク705に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスクドライブ704は、例えば、磁気ディスクドライブである。ディスク705は、ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。ディスク705は、メモリ702の代わりに、図8に後述する企業情報テーブル800を記憶してもよい。ディスク705は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
入力装置706は、キーボード、タッチパネルなどユーザの操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。入力装置706は、マウスなどのポインティングデバイスであってもよい。出力装置707は、CPU701の指示により、データを出力するインターフェースである。出力装置707は、例えば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示するディスプレイである。出力装置707は、プリンタであってもよい。
情報蓄積装置202は、上述した構成部のほか、例えば、SSD、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。また、情報蓄積装置202は、ディスクドライブ704およびディスク705の代わりに、SSDなどを有していてもよい。
(企業情報テーブル800の記憶内容)
次に、図8を用いて、企業情報テーブル800の記憶内容の一例について説明する。企業情報テーブル800は、例えば、図7に示したメモリ702、ディスク705などの記憶領域によって実現される。
図8は、企業情報テーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、企業情報テーブル800は、企業名のフィールドに対応付けて、法人番号と、所在地とのフィールドを有する。企業情報テーブル800は、企業ごとに各フィールドに情報が設定されることにより、企業情報となるレコード800−dを記憶する。dは、自然数である。
企業名は、企業の名称である。企業の名称は、例えば、商号である。法人番号は、企業の法人番号である。所在地は、企業の住所である。例えば、レコード800−1は、企業名「飲食店J」の企業が、法人番号「1234567897777」が割り振られた企業であり、住所「○県×市□□□」であることを示す企業情報である。
(クライアント装置203のハードウェア構成例)
次に、図9を用いて、図2に示した伝票捜索システム200に含まれるクライアント装置203のハードウェア構成例について説明する。
図9は、クライアント装置203のハードウェア構成例を示すブロック図である。図9において、クライアント装置203は、CPU901と、メモリ902と、I/F903と、ディスクドライブ904と、ディスク905と、入力装置906と、出力装置907と、スキャナ908とを有する。また、各構成部は、バス900によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU901は、クライアント装置203の全体の制御を司る。メモリ902は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU901のワークエリアとして使用される。メモリ902に記憶されるプログラムは、CPU901にロードされることで、コーディングされている処理をCPU901に実行させる。
I/F903は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。他のコンピュータは、例えば、図2に示した情報蓄積装置202やクライアント装置203である。そして、I/F903は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F903には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ904は、CPU901の制御に従ってディスク905に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスクドライブ904は、例えば、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブなどである。ディスク905は、ディスクドライブ904の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。ディスク905は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
入力装置906は、キーボード、タッチパネルなどユーザの操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。入力装置906は、マウスなどのポインティングデバイスであってもよい。出力装置907は、CPU901の指示により、データを出力するインターフェースである。出力装置907は、例えば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示するディスプレイである。出力装置907は、プリンタであってもよい。
スキャナ908は、物体をスキャンして当該物体の画像データを取得し、取得した画像データに基づいて対象の物体を検出する。スキャナ908は、例えば、伝票120をスキャンして当該伝票120の画像データを取得し、取得した画像データに基づいて対象の伝票120を検出する。スキャナ908は、物体をスキャンして当該物体の画像データを取得するとともに、当該物体に情報を印字する。スキャナ908は、例えば、伝票120をスキャンして当該伝票120の画像データを取得するとともに、当該伝票120を示す情報を当該伝票120の裏面などに印字する。
クライアント装置203は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ904、ディスク905などを有さないことにしてもよい。クライアント装置203は、上述した構成部のほか、例えば、SSD、半導体メモリなどを有することにしてもよい。また、クライアント装置203は、ディスクドライブ904およびディスク905の代わりに、SSDおよび半導体メモリなどを有していてもよい。
ここでは、クライアント装置203が、スキャナ308を有する場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置203は、外部にあるスキャナと、ネットワーク210を介して接続可能であって、外部にあるスキャナから、伝票120をスキャンした結果や、伝票120を検出した結果などを受信してもよい。
(伝票捜索システム200の第1の具体例)
ここで、図2の説明に戻り、伝票捜索システム200の第1の具体例について説明する。第1の具体例としては、例えば、管理装置201が、図1に示した情報処理装置100として動作する場合がある。
この場合では、管理装置201は、クライアント装置203を介して、クライアント装置203のスキャナ908から出力される伝票120の画像データを取得したり、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける。また、管理装置201は、情報蓄積装置202に法人番号に応じた企業情報の問い合わせを行い、伝票120の記載内容についての情報として企業情報を受け付けてもよい。そして、管理装置201は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を更新する。
この場合では、管理装置201は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を参照して、クライアント装置203の出力装置907を介して、検索条件を満たす伝票120を示す情報などを表示させる。また、管理装置201は、クライアント装置203を介して、クライアント装置203のスキャナ908から出力される検出通知や完了通知などを受け付け、クライアント装置203の出力装置907の表示内容を更新させる。
ここでは、管理装置201が、クライアント装置203のスキャナ908から出力される情報を受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、管理装置201は、伝票捜索システム200に含まれる独立したスキャナから出力される情報を、ネットワーク210を介して受け付けてもよい。
(伝票捜索システム200の第2の具体例)
次に、伝票捜索システム200の第2の具体例について説明する。第2の具体例としては、例えば、クライアント装置203が、図1に示した情報処理装置100として動作する場合がある。
この場合では、クライアント装置203は、管理装置201から図4〜図6に示した各種テーブルの情報を提供される。クライアント装置203は、スキャナ908から出力される伝票120の画像データを取得したり、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける。また、クライアント装置203は、情報蓄積装置202に法人番号に応じた企業情報の問い合わせを行い、伝票120の記載内容についての情報として企業情報を受け付けてもよい。そして、クライアント装置203は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を更新する。
この場合では、クライアント装置203は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を参照して、出力装置907を介して、検索条件を満たす伝票120を示す情報などを表示する。また、クライアント装置203は、スキャナ908から出力される検出通知や完了通知などを受け付け、出力装置907の表示内容を更新させる。
ここでは、クライアント装置203が、スキャナ908から出力される情報を受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置203は、伝票捜索システム200に含まれる独立したスキャナから出力される情報を、ネットワーク210を介して受け付けてもよい。
(伝票捜索システム200の第3の具体例)
次に、伝票捜索システム200の第3の具体例について説明する。第3の具体例としては、例えば、クライアント装置203が、管理装置201の代わりに図4〜図6に示した各種テーブルを記憶し、図1に示した情報処理装置100として動作する場合がある。
この場合では、伝票捜索システム200は、管理装置201を含まなくてもよい。クライアント装置203は、スキャナ908から出力される伝票120の画像データを取得したり、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける。また、クライアント装置203は、情報蓄積装置202に法人番号に応じた企業情報の問い合わせを行い、伝票120の記載内容についての情報として企業情報を受け付けてもよい。そして、クライアント装置203は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を更新する。
この場合では、クライアント装置203は、図4に示した仕訳日記帳テーブル400を参照して、出力装置907を介して、検索条件を満たす伝票120を示す情報などを表示する。また、クライアント装置203は、スキャナ908から出力される検出通知や完了通知などを受け付け、出力装置907の表示内容を更新させる。
ここでは、クライアント装置203が、スキャナ908から出力される情報を受け付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置203は、伝票捜索システム200に含まれる独立したスキャナから出力される情報を、ネットワーク210を介して受け付けてもよい。
第1の具体例〜第3の具体例において、管理装置201やクライアント装置203が、情報蓄積装置202に法人番号に対応する企業名の問い合わせを行わない場合には、伝票捜索システム200は、情報蓄積装置202を含まなくてもよい。以下では、第1の具体例のように、管理装置201が図1に示した情報処理装置100として動作する場合について説明する。
(情報処理装置100の機能的構成例)
次に、図10を用いて、情報処理装置100の機能的構成例について説明する。ここでは、クライアント装置203が、情報処理装置100として動作する場合について説明する。
図10は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部1001と、第1の受付部1002と、解析部1003と、第2の受付部1004と、格納部1005と、第3の受付部1006と、特定部1007と、出力制御部1008と、第4の受付部1009と、判定部1010とを含む。
記憶部1001は、例えば、図9に示したメモリ902、ディスク905などの記憶領域によって実現される。第1の受付部1002〜判定部1010は、制御部となる機能であり、例えば、図9に示したメモリ902、ディスク905などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU901に実行させることにより、または、I/F903により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ902、ディスク905などの記憶領域に記憶される。
記憶部1001は、取引相手の名称と当該取引相手のロゴとを対応付けて記憶する。記憶部1001は、例えば、取引相手の名称と、取引相手のロゴの画像データの格納場所のアドレスとを対応付けて記憶する。記憶部1001は、具体的には、ロゴ情報テーブル500を記憶する。これにより、記憶部1001は、伝票120にロゴが記載されている場合に、ロゴに基づいて取引相手の名称を特定可能にすることができる。
記憶部1001は、期間と、当該期間内の取引日が記載された伝票120の保管場所130とを対応付けて記憶する。伝票120は、取引金額が記載された書面と、取引内容が記載された書面との組み合わせであってもよい。伝票120の裏面などには、伝票120を示す情報が印字されている。伝票120の保管場所130は、例えば、伝票120が保管される倉庫内の段ボールや書類棚などである。記憶部1001は、例えば、保管情報テーブル600を記憶する。これにより、記憶部1001は、保管前の伝票120に記載された取引日に基づいて、伝票120をどの保管場所130に保管すればよいかを特定可能にすることができる。
記憶部1001は、伝票120の情報と、当該伝票120の保管場所130を示す情報とを対応付けて記憶する。伝票120の情報は、例えば、伝票120を示す情報と、伝票120の記載内容についての情報とを含む。伝票120を示す情報は、例えば、伝票120を示す文字列である。伝票120を示す情報は、具体的には、伝票120を示す管理番号 である。伝票120を示す情報は、人間による読み取りを考慮しない場合には、コンピュータが読み取りやすいバーコードなどであってもよい。保管場所130を示す情報は、例えば、保管場所130を示す保管場所番号である。記憶部1001は、例えば、仕訳日記帳テーブル400を記憶する。これにより、記憶部1001は、伝票120が保管された保管場所130を特定可能にすることができる。
第1の受付部1002は、スキャナから出力される伝票120の画像データと当該伝票120を示す情報とを受け付ける。スキャナは、伝票120をスキャンして当該伝票120の画像データを取得するとともに当該伝票120を示す情報を当該伝票120の裏面などに印字する。スキャナは、例えば、クライアント装置203のスキャナ908である。スキャナは、管理装置201のスキャナ308であってもよい。
ここでは、スキャナが伝票120を示す情報を出力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、スキャナは、伝票120を示す情報の代わりに、伝票120を示す情報が印字された箇所の画像データを出力する場合があってもよい。この場合、第1の受付部1002は、スキャナから出力される伝票120の画像データと当該伝票120を示す情報の印字された箇所の画像データとを受け付ける。第1の受付部1002は、例えば、スキャナから出力される伝票120の表面の画像データと、当該伝票120を示す情報の印字された当該伝票120の裏面の画像データとを受け付ける。
例えば、クライアント装置203の利用者は、クライアント装置203のスキャナ908に伝票120をセットして、スキャナ908に伝票120をスキャンさせる。クライアント装置203は、スキャナ908から出力された伝票120の画像データと当該伝票120を示す情報とを、情報処理装置100に転送する。第1の受付部1002は、クライアント装置203のスキャナ908から出力され、クライアント装置203を介して転送された、伝票120の画像データと当該伝票120を示す情報とを受け付ける。これにより、第1の受付部1002は、記憶部1001に記憶しておく情報を受け付けることができる。
解析部1003は、第1の受付部1002が受け付けた画像データを解析して、伝票120の記載内容についての情報を得る。伝票120の記載内容についての情報は、例えば、取引相手名、取引日、取引金額などである。解析部1003は、画像データに対して文字認識を行い、伝票120に記載された取引相手名、取引日、取引金額などを特定する。解析部1003は、スキャナが伝票120を示す情報の代わりに伝票120を示す情報が印字された箇所の画像データを出力する場合、第1の受付部1002が受け付けた伝票120を示す情報の印字された箇所の画像データを解析し、伝票120を示す情報を得る。解析部1003は、例えば、伝票120の裏面などに印字された管理番号を得る。これにより、解析部1003は、記憶部1001に記憶しておく情報を特定することができる。
解析部1003は、例えば、第1の受付部1002が受け付けた画像データから取引相手の法人番号を抽出し、情報蓄積装置202に、抽出した法人番号に対応する法人の名称を問い合わせて、情報蓄積装置202から法人の名称を受信する。解析部1003は、受信した法人の名称を、取引相手名として特定する。これにより、解析部1003は、取引相手名を文字認識することができない場合であっても、取引相手名を特定することができる。
解析部1003は、第1の受付部1002が受け付けた画像データから取引相手のロゴを抽出し、記憶部1001を参照して、抽出したロゴに対応する取引相手の名称を特定する。解析部1003は、ロゴ情報テーブル500を参照して、ロゴの画像データに対応する企業の名称を、取引相手名として特定する。これにより、解析部1003は、取引相手名を文字認識することができない場合であっても、取引相手名を特定することができる。
解析部1003は、第1の受付部1002が受け付けた画像データから当該画像データの取得元の伝票120に記載された取引日を抽出し、記憶部1001を参照して、抽出した取引日に対応する保管場所130を特定する。解析部1003は、例えば、保管情報テーブル600を参照して、抽出した取引日の伝票120を保管する保管場所130を特定する。これにより、解析部1003は、保管前の伝票120について保管場所130を特定することができる。
第2の受付部1004は、第1の受付部1002が受け付けた画像データを出力し、当該画像データを出力した伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける。第2の受付部1004は、受け付けた画像データをクライアント装置203の出力装置907に表示させ、クライアント装置203を介して伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける。これにより、第2の受付部1004は、記憶部1001に記憶しておく情報を取得することができる。
第2の受付部1004は、第1の受付部1002が受け付けた画像データを出力するとともに、解析部1003が特定した伝票120の記載内容についての情報を出力し、当該画像データを出力した伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けてもよい。これにより、第2の受付部1004は、解析部1003が特定可能な情報以外にも、伝票120の記載内容についての情報があれば、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けることができる。
また、第2の受付部1004は、解析部1003が特定した伝票120の記載内容を出力するため、解析部1003が特定した伝票120の記載内容についての情報の修正を受け付けることができる。また、第2の受付部1004は、解析部1003が特定した伝票120の記載内容についての情報は再度入力しなくてもよいため、解析部1003が特定した伝票120の記載内容についての情報の入力作業にかかる作業量を低減することができる。
第2の受付部1004は、解析部1003が抽出したロゴが記憶部1001に記憶されていない場合には、抽出したロゴに対応する取引相手の名称の入力を受け付ける。これにより、第2の受付部1004は、記憶部1001に記憶しておく情報を取得することができる。また、第2の受付部1004は、法人番号が伝票120に記載されていない場合は、発行元等の企業の名称の入力を受け付ける。
格納部1005は、第1の受付部1002が受け付けた伝票120を示す情報と、第2の受付部1004が入力を受け付けた伝票120の記載内容についての情報とを少なくとも含む、伝票120の情報を生成する。格納部1005は、生成した伝票120の情報を、当該伝票120の保管場所130を示す情報に対応付けて、記憶部1001に記憶する。格納部1005は、例えば、受け付けた伝票120を示す情報と、クライアント装置203を介して入力を受け付けた伝票120の記載内容についての情報とを含む当該伝票120の情報を作成して、仕訳日記帳テーブル400を更新する。これにより、格納部1005は、クライアント装置203のスキャナ908によってスキャンされた伝票120についての帳簿情報を仕訳日記帳テーブル400に更新することができる。
格納部1005は、第1の受付部1002が受け付けた伝票120を示す情報と、第1の受付部1002が受け付けた画像データを解析部1003が解析して得られた当該伝票120の記載内容についての情報とを少なくとも含む、伝票120の情報を生成する。格納部1005は、生成した伝票120の情報を、当該伝票120の保管場所130を示す情報に対応付けて、記憶部1001に記憶する。格納部1005は、例えば、第1の受付部1002が受け付けた伝票120を示す情報と、解析部1003が受信した取引相手の名称とを含む当該伝票120の情報を、当該伝票120の保管場所130を示す情報に対応付けて、記憶部1001に記憶する。
また、格納部1005は、例えば、第1の受付部1002が受け付けた伝票120を示す情報を含む当該伝票120の情報を、解析部1003が特定した保管場所130を示す情報に対応付けて、記憶部1001に記憶する。これにより、格納部1005は、クライアント装置203のスキャナ908によってスキャンされた伝票120についての帳簿情報を仕訳日記帳テーブル400に更新することができる。
格納部1005は、解析部1003が抽出したロゴの画像データと、第2の受付部1004が入力を受け付けた取引相手の名称とを対応付けて、記憶部1001に記憶する。これにより、格納部1005は、ロゴ情報テーブル500に記憶されていないロゴの画像データについてのロゴ情報を作成して、ロゴ情報テーブル500を更新することができる。
第3の受付部1006は、伝票120の検索条件を受け付ける。第3の受付部1006は、例えば、捜索する伝票120が満たす条件として、伝票120の取引日が取りうる期間、伝票120の取引金額が取りうる金額の範囲、伝票120の種類などを受け付ける。これにより、第3の受付部1006は、検索する伝票120が満たすべき条件を特定することができる。
特定部1007は、記憶部1001を参照して、第3の受付部1006が受け付けた検索条件を満たす伝票120を、当該伝票120それぞれの保管場所130ごとに特定する。特定部1007は、仕訳日記帳テーブル400を参照して、第3の受付部1006が受け付けた検索条件を満たす取引日、取引金額などを含む帳簿情報を特定する。これにより、特定部1007は、検索条件を満たす伝票120と、当該伝票120の保管場所130とを示す帳簿情報を特定することができる。
出力制御部1008は、特定部1007が特定した伝票120を示す情報それぞれを、特定した伝票120それぞれの保管場所130を示す情報に対応付けて出力する。出力制御部1008は、例えば、特定部1007が特定した伝票120のうちの特定した保管場所130それぞれに保管された伝票120を示す情報を、当該保管場所130を示す情報に対応付けて出力する。出力制御部1008は、具体的には、特定した帳簿情報に含まれる保管場所130を示す情報ごとに、当該保管場所130に保管された、特定した帳簿情報に含まれる伝票120を示す情報を、クライアント装置203の出力装置907に表示させる。これにより、出力制御部1008は、クライアント装置203の利用者に、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を通知することができる。
第4の受付部1009は、スキャナから、保管場所130に保管された対象の伝票120の検出に応じて出力される検出通知を受け付ける。スキャナは、伝票120をスキャンして対象の伝票120を検出する。スキャナは、例えば、伝票120をスキャンして当該伝票120の裏面などに印字された当該伝票120を示す情報を認識して対象の伝票120を検出する。スキャナは、伝票120の表面などに記載された伝票120の記載内容についての情報に基づいて、対象の伝票120を検出してもよい。スキャナは、例えば、クライアント装置203のスキャナ908である。スキャナは、管理装置201のスキャナ308であってもよい。スキャナは、伝票捜索システム200に含まれる独立したスキャナであってもよい。検出通知は、例えば、検出された伝票120を示す情報を含む。第4の受付部1009は、例えば、スキャナから、保管場所130に保管された、特定部1007が特定した伝票120の検出に応じて出力される検出通知を受け付ける。
具体的には、クライアント装置203の利用者は、クライアント装置203のスキャナ908に伝票120をセットして、スキャナ908に伝票120をスキャンさせる。クライアント装置203は、スキャナ908から出力された検出通知を、情報処理装置100に転送する。第4の受付部1009は、クライアント装置203のスキャナ908から出力され、クライアント装置203を介して転送された検出通知を受け付ける。これにより、第4の受付部1009は、特定した伝票120のうちで検出された伝票120を特定することができる。
第4の受付部1009は、スキャナから、保管場所130に保管された複数の伝票120のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付ける。第4の受付部1009は、スキャナから、特定部1007が特定した保管場所130に保管された複数の伝票120のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付ける。
具体的には、クライアント装置203の利用者は、クライアント装置203のスキャナ908に伝票120をセットして、スキャナ908に伝票120をスキャンさせる。クライアント装置203は、スキャナ908から出力された検出通知を、情報処理装置100に転送する。第4の受付部1009は、クライアント装置203のスキャナ908から出力され、クライアント装置203を介して転送された検出通知を受け付ける。これにより、第4の受付部1009は、特定した保管場所130に保管された、特定した複数の伝票120についてスキャン完了したことを検出することができる。
判定部1010は、第4の受付部1009が受け付けた検出通知に基づいて、特定の保管場所130に対応付けて記憶された対象の伝票120の全てが検出されたか否かを判定する。判定部1010は、例えば、第4の受付部1009が受け付けた検出通知に基づいて、保管場所130ごとに特定した伝票120の全てが検出されたか否かを判定する。
判定部1010は、具体的には、検出された伝票120の枚数が、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数であるか否かの判定によって、特定した伝票120の全てが検出されたか否かを判定する。判定部1010は、より具体的には、受け付けた検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数を、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数と比較して、枚数が一致する場合に、特定した伝票120の全てが検出されたと判定する。
また、判定部1010は、例えば、受け付けた検出通知に基づいて、検出された伝票120を示す情報を、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120を示す情報と比較して、特定した伝票120の全てが検出されたか否かを判定してもよい。判定部1010は、具体的には、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120を示す情報のリストを作成して、検出された伝票120を示す情報をリストの中から削除していき、全ての情報が削除されたときに、特定した伝票120の全てが検出されたと判定する。これにより、判定部1010は、特定した伝票120が全て検出されたか否かを判定することができる。
判定部1010は、完了通知を受け付けた場合に、受け付けた検出通知に基づいて、特定の保管場所130に対応付けて記憶された対象の伝票120の検出状況を判定して、検出状況を示す情報を生成する。判定部1010は、例えば、完了通知を受け付けた場合に、受け付けた検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数と、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数との比較結果に応じた情報を生成する。判定部1010は、具体的には、未検出の伝票120の枚数を示す情報を生成する。
また、判定部1010は、例えば、具体的には、完了通知を受け付けた場合に、受け付けた検出通知に基づいて、特定した伝票120のうちで未検出の伝票120があるか否かを判定して、未検出の伝票120があるか否かを示す情報を生成してもよい。判定部1010は、具体的には、未検出の伝票120を示す情報を含む、未検出の伝票120があることを示す情報を生成する。これにより、判定部1010は、特定した伝票120のうちで未検出の伝票120があるか否かを判定することができる。
出力制御部1008は、判定部1010による、保管場所130ごとに特定した伝票120の全てが検出されたとの判定に応じて、スキャナにスキャン停止の指示を出力する。出力制御部1008は、例えば、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120が全て検出されたと判定部1010が判定したことに応じて、クライアント装置203を介してスキャナ908にスキャン停止の指示を出力する。出力制御部1008は、例えば、判定部1010による、検出された伝票120の枚数が、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数であるとの判定に応じて、スキャナにスキャン停止の指示を出力してもよい。これにより、出力制御部1008は、特定した伝票120が全て検出された場合には、クライアント装置203のスキャナ908による伝票120のスキャンを停止させることができる。
出力制御部1008は、生成した比較結果に応じた情報を出力する。出力制御部1008は、例えば、比較結果に応じた情報を、クライアント装置203の出力装置907に表示させる。これにより、出力制御部1008は、クライアント装置203の利用者に、特定した伝票120のうちで未検出の伝票120があるか否かを示す情報を通知することができる。
出力制御部1008は、検出通知を受け付けた場合に、検出された伝票120を示す情報に対応付けて、当該伝票120が検出されたことを示す情報を出力する。出力制御部1008は、例えば、検出された伝票120を示す情報に対応付けて、当該伝票120が検出されたことを示す情報を、クライアント装置203の出力装置907に表示させる。これにより、出力制御部1008は、クライアント装置203の利用者に、特定した伝票120のうちで検出された伝票120を示す情報を通知することができる。
ここでは、情報処理装置100が、制御部となる機能として、第1の受付部1002〜判定部1010を有する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100は、第1の受付部1002〜格納部1005を有さない場合があってもよい。また、情報処理装置100は、第3の受付部1006〜判定部1010を有さない場合があってもよい。
(実施例)
以下、管理装置201が図1に示した情報処理装置100として動作する場合における実施例について説明する。実施例において、企業は、領収書、請求書、領収書の複製、請求書の複製、領収書兼請求書などの種々の伝票120を管理している。図11〜図13には、企業が管理する伝票120の一例として、伝票1100、伝票1200、伝票1300を示している。
(伝票1100の記載内容の一例)
まず、図11を用いて、企業が管理する伝票1100の記載内容の一例について説明する。図11の例では、伝票1100は、ある企業が管理する領収書である。
図11は、伝票1100の記載内容の一例を示す説明図である。図11に示すように、伝票1100は、取引相手の企業の名称であって、伝票1100を発行した企業の名称1101の記載を含む。伝票1100は、例えば、取引相手の企業の名称「郵便局」の記載を含む。
また、伝票1100は、商品ごとに、商品の名称1102と、当該商品の税込み金額1103との記載を含む。伝票1100は、例えば、商品の名称「葉書」と、当該商品の税込み金額「1,000円」との記載を含む。また、伝票1100は、合計金額1104の記載を含む。伝票1100は、例えば、合計金額「1,000円」の記載を含む。また、伝票1100は、取引日1105の記載を含む。伝票1100は、例えば、取引日「18.1.26(平成18年1月26日)」の記載を含む。
(伝票1200の記載内容の一例)
次に、図12を用いて、伝票1200の記載内容の一例について説明する。図12の例では、伝票1200は、ある企業が管理する領収書と、納品書との組み合わせである。
図12は、伝票1200の記載内容の一例を示す説明図である。図12に示すように、伝票1200は、取引相手の企業の名称であって、伝票1200を発行した企業の名称1201の記載を含む。伝票1200は、例えば、取引相手の企業の名称「有限会社△△商店」の記載を含む。また、伝票1200は、取引金額1202の記載を含む。伝票1200は、例えば、取引金額「53,660円」の記載を含む。
また、伝票1200は、商品ごとに、商品の名称1203と、当該商品の個数1204と、当該商品の金額1205と、当該商品の税込み金額1206との記載を含む。伝票1200は、例えば、商品の名称「くさたき」と、当該商品の個数「50」と、当該商品の金額「1,050円」と、当該商品の税込み金額「52,500円」との記載を含む。また、伝票1200は、合計金額1207の記載を含む。伝票1200は、例えば、合計金額「53,660円」の記載を含む。また、伝票1200は、取引日1208の記載を含む。伝票1200は、例えば、取引日「18年3月26日」の記載を含む。
このように、情報処理装置100は、領収書と納品書とを組み合わせて伝票120として扱うことにより、詳細な取引内容を把握可能にすることができる。このため、伝票120を管理する企業は、国税庁から税務調査が実施される場合などに、詳細な取引内容を参照して税務調査に対策することができる。伝票120を管理する企業は、例えば、仕訳日記帳に記載されている交際費等の仕訳科目(借方科目や貸方科目)と、実際に購入した詳細な取引内容を参照することで税務調査に対応することができる。
(伝票1300の記載内容の一例)
次に、図13を用いて、伝票1300の記載内容の一例について説明する。図13の例では、伝票1300は、ある企業が管理する領収書であって、当該伝票1300を発行した企業のロゴや法人番号が記載された領収書である。
図13は、伝票1300の記載内容の一例を示す説明図である。図13に示すように、伝票1300は、伝票1300を発行した企業のロゴ1301の記載を含む。伝票1300は、例えば、企業のロゴ「●●●●MART」の記載を含む。また、伝票1300は、商品ごとに、商品の名称1302と、当該商品の税込み金額1303との記載を含む。伝票1300は、例えば、商品の名称「スポーツシューズ」と、当該商品の税込み金額「46,001円」との記載を含む。
また、伝票1300は、合計金額1304の記載を含む。伝票1300は、例えば、合計金額「46,001円」の記載を含む。また、伝票1300は、取引日1305の記載を含む。伝票1300は、例えば、取引日「2006年12月1日(水)9:21」の記載を含む。また、伝票1300は、法人番号1306の記載を含む。伝票1300は、例えば、法人番号「1234567891199」の記載を含む。
(伝票120の捜索作業の流れ)
次に、図14を用いて、伝票120の捜索作業の流れについて説明する。
図14は、伝票120の捜索作業の流れを示す説明図である。図14において、伝票捜索システム200は、管理装置201によって実現される情報処理装置100と、複数のクライアント装置203とを含む。伝票捜索システム200においては、(14−1)〜(14−4)に示す準備作業と、(14−5)〜(14−10)に示す捜索作業とが行われる。以下の説明では、クライアント装置203−iの出力装置907やスキャナ908を「出力装置907−i」や「スキャナ908−i」と表記する場合がある。
(14−1)クライアント装置203−1の利用者は、保管場所130に保管する対象になる保管前の伝票120をスキャナ908−1にセットする。スキャナ908−1は、伝票120をスキャンして伝票120の画像データを取得するとともに、伝票120を示す情報を当該伝票120または当該伝票120を貼付した台紙の裏面などに印字し、伝票120の画像データと伝票120を示す情報とを出力する。クライアント装置203−1は、スキャナ908−1から出力された伝票120の画像データと伝票120を示す情報とを対応付けた帳簿情報を、情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、受信した帳簿情報に基づいて、仕訳日記帳テーブル400を更新する。
(14−2)クライアント装置203−1の利用者は、スキャン完了した伝票120を保管場所130に保管する。クライアント装置203−1の利用者は、例えば、スキャン完了した2015年6月分の伝票120を段ボールに纏めて保管して、倉庫に置いておく。
(14−3)情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報に含まれる伝票120の画像データを解析して、伝票120の記載内容についての情報を取得する。情報処理装置100は、解析によって得られた伝票120の記載内容についての情報を用いて、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を更新する。
(14−4)情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に記憶された伝票120の画像データをクライアント装置203−2の出力装置907−2に表示させる。クライアント装置203−2は、情報処理装置100の制御に従って、伝票120の画像データを出力装置907−2に表示し、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けて情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、クライアント装置203−2から、伝票120の記載内容についての情報を受信する。情報処理装置100は、受信した伝票120の記載内容についての情報を用いて、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を更新する。
上述した(14−1)〜(14−4)に示す準備作業によって、伝票120が保管場所130に保管されるとともに、当該伝票120についての帳簿情報が仕訳日記帳テーブル400に記憶され、当該伝票120が検索可能になる。次に、(14−5)〜(14−10)に示す捜索作業について説明する。
(14−5)情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を、クライアント装置203−3に送信して表示させる。クライアント装置203−3は、受信した帳簿情報を出力装置907−3に表示して、伝票120の検索条件の入力を受け付けて、情報処理装置100に送信する。
(14−6)情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に基づいて、受信した検索条件を満たす伝票120と、当該伝票120それぞれの保管場所130とを特定する。情報処理装置100は、特定した伝票120のうちの特定した保管場所130それぞれに保管された伝票120を示す情報を、当該保管場所130を示す情報に対応付けて、クライアント装置203−3の出力装置907−3に表示させる。
(14−7)クライアント装置203−3の利用者は、表示された保管場所130を示す情報を参照して、保管場所130から検索条件を満たす伝票120を含む複数の伝票120を運び出してくる。
(14−8)クライアント装置203−3の利用者は、保管場所130から運搬した伝票120をスキャナ908−3にセットする。スキャナ908−3は、伝票120をスキャンして、当該伝票120の裏面などに印字された管理番号を認識して、認識した管理番号に基づいて、検索条件を満たす伝票120を検出して、検出通知を出力する。また、スキャナ908−3は、保管場所130に保管された複数の伝票120のスキャン完了に応じて完了通知を出力する。
クライアント装置203−3は、スキャナ908−3から検出通知が出力される都度、出力された検出通知を情報処理装置100に送信する。また、クライアント装置203−3は、スキャナ908−3から完了通知が出力される都度、出力された完了通知を情報処理装置100に送信する。
(14−9)情報処理装置100は、受信した検出通知および完了通知に基づいて、検出された伝票120の枚数が、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数であるか否かの判定を行い。情報処理装置100は、検出された伝票120の枚数が、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数であるとの判定に応じて、クライアント装置203−3を介して、スキャナ908−3にスキャン停止の指示を出力する。
また、情報処理装置100は、完了通知を受け付けた場合に、受け付けた検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数と、特定の保管場所130に対応付けて記憶された対象の伝票120の枚数との比較結果に応じた情報を生成する。情報処理装置100は、生成した情報を、クライアント装置203−3の出力装置907−3に表示させる。
また、情報処理装置100は、検出された伝票120を示す情報に対応付けて、当該伝票120が検出されたことを示す情報を、クライアント装置203−3の出力装置907−3に表示させる。クライアント装置203−3は、情報処理装置100の制御に従って、表示を更新する。
(14−10)クライアント装置203−3の利用者は、スキャナ908−3から検出通知が出力される都度、検出通知が出力された伝票120を回収して、伝票120を発見する。これにより、クライアント装置203−3の利用者は、検索条件を満たす伝票120を発見することができる。
図14に示したように、(14−1)〜(14−4)に示す準備作業において用いられるクライアント装置203と、(14−5)〜(14−10)に示す捜索作業において用いられるクライアント装置203とは、異なる装置であってもよい。また、(14−1)〜(14−4)に示す準備作業において用いられるクライアント装置203と、(14−5)〜(14−10)に示す捜索作業において用いられるクライアント装置203とは、同一の装置であってもよい。
(スキャナ908−1の動作の一例)
次に、図15を用いて、図14の(14−1)に示した、スキャナ908−1の動作の一例について説明する。
図15は、スキャナ908−1の動作の一例を示す説明図である。図15に示すように、スキャナ908−1は、セットされた伝票120の表面1501を光学的に読み取って伝票120の画像データを取得するとともに、伝票120ごとに異なる管理番号を伝票120の裏面1502に印字する。スキャンと同時に任意の文字列を印字する機能は、例えば、インプリンタ機能と呼ばれる。スキャナ908−1は、管理番号を印字する都度、管理番号をインクリメントする。スキャナ908−1は、取得した伝票120の画像データと、伝票120の裏面1502に印字した管理番号とを、クライアント装置203−1に出力する。クライアント装置203−1は、伝票120の画像データと、伝票120の裏面1502に印字した管理番号とを、情報処理装置100に転送する。
スキャナ908−1は、例えば、伝票120の表面1501の画像データを取得するとともに、管理番号「E3456123」を伝票120の裏面1502の左上を原点とする座標(X,Y)の位置から横向きに印字する。スキャナ908−1は、管理番号をインクリメントして、管理番号「E3456124」に更新する。スキャナ908−1は、取得した伝票120の表面1501の画像データと、管理番号「E3456123」とをクライアント装置203−1に送信する。クライアント装置203−1は、伝票120の画像データと、管理番号「E3456123」とを、情報処理装置100に転送する。
情報処理装置100は、クライアント装置203−1から、伝票120の画像データと、管理番号とを受信する。情報処理装置100は、伝票120の画像データに対して文字認識を行い、伝票120の記載内容についての情報を取得可能であれば、伝票120の記載内容についての情報を取得する。情報処理装置100は、伝票120の画像データの格納場所のアドレスと、取得した伝票120の記載内容についての情報と、管理番号とを対応付けた帳簿情報を作成して、仕訳日記帳テーブル400に追加しておく。これにより、情報処理装置100は、伝票120が検索条件を満たすか否かを判定可能にし、伝票120が保管された保管場所130を特定可能にすることができる。
(法人番号に基づいて帳簿情報を更新する動作の一例)
次に、図16を用いて、図14の(14−3)に示した、法人番号に基づいて帳簿情報を更新する動作の一例について説明する。
図16は、法人番号に基づいて帳簿情報を更新する動作の一例を示す説明図である。図16に示すように、情報処理装置100は、伝票120の画像データを解析して、法人番号「1234567891199」を取得して、情報蓄積装置202に法人番号「1234567891199」に対応する企業の名称となる商号と所在地との問い合わせを送信する。情報蓄積装置202は、企業情報テーブル800を参照して、法人番号「1234567891199」に対応する商号「●●●●MART」および所在地を、情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、情報蓄積装置202から法人番号「1234567891199」に対応する商号「●●●●MART」および所在地を受信する。情報処理装置100は、受信した商号「●●●●MART」および所在地に基づいて、伝票120についての帳簿情報を更新する。これにより、情報処理装置100は、文字認識によって企業の名称などを取得することができない場合であっても、法人番号に基づいて企業の名称などを特定することができる。
(ロゴに基づいて帳簿情報を更新する動作の一例)
次に、図17を用いて、図14の(14−3)に示した、ロゴに基づいて帳簿情報を更新する動作の一例について説明する。
図17は、ロゴに基づいて帳簿情報を更新する動作の一例を示す説明図である。図17に示すように、情報処理装置100は、伝票120の画像データを解析して、取引相手のロゴの画像データを抽出する。情報処理装置100は、ロゴ情報テーブル500に記憶された過去にスキャンしたロゴの画像データの中から、抽出したロゴの画像データと一致する画像データを検索する。情報処理装置100は、検索された場合には、検索された画像データに対応する、取引相手の名称になる企業の名称を取得して、取得した企業の名称に基づいて、伝票120についての帳簿情報を更新する。
図17の例では、情報処理装置100は、伝票120の画像データ1701を解析して、取引相手のロゴ「▲▲▲▲▲」の画像データ1710を抽出する。情報処理装置100は、抽出した画像データ1710と、ロゴ情報テーブル500に記憶された過去に伝票120の画像データ1702から抽出されたロゴ「▲▲▲▲▲」の画像データ1720と比較する。情報処理装置100は、画像データ1710と画像データ1720とが一致するため、画像データ1702に対応する企業の名称「株式会社●●●●マート」を取得する。情報処理装置100は、取得した企業の名称に基づいて、伝票120についての帳簿情報を更新する。これにより、情報処理装置100は、文字認識によって企業の名称を取得することができない場合であっても、ロゴに基づいて企業の名称を特定することができる。また、情報処理装置100は、ロゴに基づいて企業の所在地を特定してもよい。
(伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける動作の一例)
次に、図18を用いて、図14の(14−4)に示した、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける動作の一例について説明する。
図18は、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける動作の一例を示す説明図である。図18に示すように、情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400を参照して、クライアント装置203−2の出力装置907−2に、入力画面1800を表示させる。入力画面1800は、例えば、伝票120の画像1801を含む。入力画面1800は、例えば、伝票120の種類を入力するボックス1802と、伝票120の取引日を入力するボックス1803とを含む。入力画面1800は、例えば、伝票120の取引金額を入力するボックス1804と、税込か税抜かを入力するボックス1805と、取引相手の名称を入力するボックス1806とを含む。
クライアント装置203−2は、利用者の操作入力により、それぞれのボックス1802〜1806に対する伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けて、情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、受信した伝票120の記載内容についての情報を用いて、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を更新する。これにより、情報処理装置100は、文字認識によって伝票120の記載内容についての情報を特定することができない場合であっても、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けて帳簿情報を更新することができる。
ここでは、クライアント装置203−2の利用者が、伝票120の記載内容についての情報を入力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100は、入力画面1800において、それぞれのボックス1802〜1806に、文字認識により取得された伝票120の記載内容についての情報が表示されるようにしてもよい。クライアント装置203−2の利用者は、それぞれのボックス1802〜1806に表示された、伝票120の記載内容についての情報を確認して、伝票120の記載内容についての情報に誤りがあれば修正した内容を入力する。クライアント装置203−2は、入力された内容を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、受信した内容に基づいて、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を更新する。これにより、情報処理装置100は、文字認識により取得された伝票120の記載内容についての情報に対する修正を受け付けることができる。
情報処理装置100は、図16〜図18に示した動作のうち、いずれかを行わなくてもよい。情報処理装置100は、例えば、図16および図17に示した動作を行わず、図18に示した動作によって伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けて帳簿情報を更新してもよい。また、情報処理装置100は、伝票120の画像データに対して文字認識を行わず、伝票120の記載内容についての情報を取得しなくてもよい。
(検索条件の入力を受け付ける動作の一例)
次に、図19を用いて、図14の(14−5)に示した、検索条件の入力を受け付ける動作の一例について説明する。
図19は、検索条件の入力を受け付ける動作の一例を示す説明図である。図19に示すように、情報処理装置100は、クライアント装置203−3の出力装置907−3に、仕訳日記帳画面1900を表示させる。仕訳日記帳画面1900は、帳簿情報を表示する表示欄1901を含む。また、仕訳日記帳画面1900は、検索条件となる期間を入力するボックス1902と、検索条件となる仕訳科目を入力するボックス1903と、検索条件となる金額を入力するボックス1904と、検索条件となる管理番号を入力するボックス1905とを含む。
また、仕訳日記帳画面1900は、伝票検索ボタン1906を含む。クライアント装置203−3は、ボックス1902〜1905に入力された検索条件を受け付け、伝票検索ボタン1906がクリックされると、入力された検索条件を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400を参照して、受信した検索条件を満たす伝票120を検索する。これにより、情報処理装置100は、検索条件の入力を受け付けて、検索条件を満たす伝票120と、当該伝票120が保管された保管場所130とを特定することができる。
(伝票120が保管された保管場所130を表示する動作の一例)
次に、図20を用いて、図14の(14−6)に示した、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を表示する動作の一例について説明する。
図20は、伝票120が保管された保管場所130を表示する動作の一例を示す説明図である。図20に示すように、情報処理装置100は、クライアント装置203−3の出力装置907−3に、図19において検索した検索結果を示す検索結果画面2000を表示させる。
検索結果画面2000は、保管場所130を示す情報を表示する表示欄2001を含む。検索結果画面2000は、保管場所130ごとに検索条件を満たす伝票120に応じた帳簿情報を表示する表示欄2002〜2005と、伝票120が発見されたか否かの判定に応じた表示欄2006とを含む。検索結果画面2000は、スキャンボタン2007と、捜索終了ボタン2008とを含む。
これにより、情報処理装置100は、クライアント装置203−3の利用者に、検索条件を満たす伝票120が、どこに保管されているかを把握させることができる。クライアント装置203−3の利用者は、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を把握することができるため、捜索作業にかかる負担を低減することができる。
(伝票120をスキャンする動作の一例)
次に、図21を用いて、図14の(14−8)に示した、伝票120をスキャンする動作の一例について説明する。
図21は、伝票120をスキャンする動作の一例を示す説明図である。図21に示すように、クライアント装置203−3の利用者は、図20において表示された検索結果画面2000を参照して、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130に存在する複数の伝票120を取り出して、スキャナ908−3にセットする。クライアント装置203−3の利用者は、複数の伝票120をスキャナ908−3にセットすると、スキャンボタン2007をクリックする。クライアント装置203−3は、スキャンボタン2007がクリックされたことを情報処理装置100に通知する。情報処理装置100は、通知を受け付けると、クライアント装置203−3を介して、スキャナ908−3に検索条件を満たす伝票120それぞれの管理番号を通知して、スキャンを開始させる。
スキャナ908−3は、セットされた伝票120それぞれの裏面を光学的に読み取って伝票120の管理番号を取得し、取得した管理番号に基づいて検索条件を満たす伝票120を検出して、検出通知を出力する。スキャナ908−3は、例えば、セットされた伝票120の裏面を光学的に読み取って伝票120の管理番号を取得し、取得した管理番号が検索条件を満たす伝票120の管理番号のいずれかと一致する場合に、スキャンを中断する。これにより、クライアント装置203−3の利用者は、スキャンが中断されたときに、スキャナ908−3がスキャンしていた検索条件を満たす伝票120を取り出して、発見することができる。
スキャナ908−3は、検索条件を満たす伝票120と、検索条件を満たさない伝票120とを分けて排出する機構を有してもよい。これによれば、スキャナ908−3は、検索条件を満たす伝票120を検出する都度スキャンを中断しなくてもよく、効率よく検索条件を満たす伝票120を検出することができる。
また、スキャナ908−3は、セットされた複数の伝票120のスキャン完了に応じて完了通知を出力する。クライアント装置203は、スキャナ908から出力された検出通知、または完了通知を、情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、検出通知、または完了通知を受信する都度、図22〜図24に後述するようにクライアント装置203−3の出力装置907−3の表示内容を更新する。
(伝票120の検出に応じた動作の一例)
次に、図22を用いて、図14の(14−9)に示した、伝票120の検出に応じた動作の一例について説明する。
図22は、伝票120の検出に応じた動作の一例を示す説明図である。図22に示すように、情報処理装置100は、検出通知を受け付ける都度、クライアント装置203−3を制御して、検出された伝票120に応じた表示欄2006に、伝票120が検出されたことを示すマークを表示させる。図22の例では、情報処理装置100は、管理番号「E812337」の伝票120の検出通知を受け付けると、クライアント装置203−3を制御して、管理番号「E812337」の伝票120に応じた表示欄2006にマーク2201「■」を表示させる。これにより、クライアント装置203−3の利用者は、検出された伝票120がどの伝票120であるのかを把握することができ、未検出の伝票120がいくつあるのかを把握することができる。
(複数の伝票120の検出完了に応じた動作の一例)
次に、図23を用いて、図14の(14−9)に示した、複数の伝票120の検出完了に応じた動作の一例について説明する。
図23は、複数の伝票120の検出完了に応じた動作の一例を示す説明図である。図23に示すように、情報処理装置100は、検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数が、保管場所130に保管された検索条件を満たす伝票120の枚数であるとの判定を行う。情報処理装置100は、検出された伝票120の枚数が、保管場所130に保管された検索条件を満たす伝票120の枚数であるとの判定に応じて、クライアント装置203−3を制御して、捜索完了のメッセージを表示させる。これにより、クライアント装置203−3の利用者は、検索条件を満たす伝票120全てが検出されたことを把握することができ、検出する他の伝票120があればスキャナ908−3にセットすることができる。
また、情報処理装置100は、検出された伝票120の枚数が、保管場所130に保管された検索条件を満たす伝票120の枚数であるとの判定に応じて、スキャナ908−3にスキャン停止の指示を出力する。これにより、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120全てを検出した後には、スキャナ908−3のスキャン動作を行わせず、スキャナ908−3の負担を低減することができ、他の伝票120をスキャナ908−3にセット可能にすることができる。
(伝票120の検出漏れに応じた動作の一例)
次に、図24を用いて、図14の(14−9)に示した、伝票120の検出漏れに応じた動作の一例について説明する。
図24は、伝票120の検出漏れに応じた動作の一例を示す説明図である。図24に示すように、情報処理装置100は、完了通知を受け付けた場合に、受け付けた検出通知に基づいて、クライアント装置203−3を制御して、検出された伝票120の枚数と、検索条件を満たす伝票120の枚数との比較結果に応じた情報を表示させる。
図24の例では、情報処理装置100は、比較結果に応じた情報として、検出された伝票120の枚数と、検索条件を満たす伝票120の枚数とが異なることを示し、かつ、どの伝票120が未検出であるかを示すマーク2401「×」を表示させる。これにより、クライアント装置203−3の利用者は、検索条件を満たす伝票120のうち、未検出の伝票120があることを把握することができる。
情報処理装置100は、具体的には、完了通知を受け付けると、クライアント装置203−3を制御して、捜索終了ボタン2008の色を変更して捜索終了ボタン2008のクリックを促す。そして、情報処理装置100は、クライアント装置203−3の利用者によって捜索終了ボタン2008がクリックされた場合には、クライアント装置203−3を制御して、伝票120が未検出であるかを示すマーク2401「×」を表示させる。
ここで、クライアント装置203−3の利用者は、捜索終了ボタン2008のクリックを促された場合に、伝票120を現在スキャン中の保管場所とは異なる保管場所130に未検出の伝票120がある可能性を考慮してもよい。クライアント装置203−3の利用者は、異なる保管場所130を考慮する場合には、異なる保管場所130に保管された伝票120をスキャナ908−3にセットして、スキャンボタン2007をクリックする。
情報処理装置100は、クライアント装置203−3の利用者によってスキャンボタン2007がクリックされた場合には、スキャナ908−3に、異なる保管場所130に保管された伝票120をスキャンさせる。このとき、情報処理装置100およびスキャナ908−3は、異なる保管場所130に保管された伝票120をスキャンしていることを認識していなくてもよい。換言すれば、情報処理装置100およびスキャナ908−3は、完了通知が出力される前と同じ保管場所130に保管された伝票120のスキャンが続行されたと認識していてもよい。
図21〜図24では、クライアント装置203−3の利用者が、図20において表示された検索結果画面2000を参照して、保管場所130に存在する複数の伝票120を取り出して、スキャナ908−3にセットする場合について説明したが、これに限らない。例えば、クライアント装置203−3の利用者は、任意の保管場所130に存在する複数の伝票120を取り出してスキャナ908−3にセットするとともに、検索条件として伝票の取引日や取引金額や種類、または管理番号を入力してもよい。これにより、情報処理装置100は、保管場所130を特定する処理を行わなくてもよく、クライアント装置203−3において入力された検索条件を満たす伝票120を、スキャナ908−3に検出させることができる。
(準備処理手順)
次に、図25および図26を用いて、準備処理手順の一例について説明する。
図25および図26は、準備処理手順の一例を示すフローチャートである。図25において、情報処理装置100は、伝票120の画像データと伝票を示す情報とを取得し、伝票120の画像データに対して文字認識を行い、伝票120の記載内容についての情報を取得する(ステップS2501)。そして、情報処理装置100は、取得した伝票120の記載内容についての情報に基づいて、仕訳日記帳テーブル400を更新する(ステップS2502)。ここで、情報処理装置100は、さらに、伝票120の記載内容についての情報に基づいて伝票120の保管場所130を示す情報を特定して、仕訳日記帳テーブル400を更新してもよい。
次に、情報処理装置100は、伝票120の画像データを解析して、伝票120に記載されたロゴの画像データを抽出する(ステップS2503)。そして、情報処理装置100は、抽出されたか否かを判定する(ステップS2504)。ここで、抽出されない場合(ステップS2504:No)、情報処理装置100は、ステップS2506の処理に移行する。
一方で、抽出された場合(ステップS2504:Yes)、情報処理装置100は、ロゴ情報テーブル500を参照して、抽出されたロゴの画像データに対応する取引相手の名称を特定して、仕訳日記帳テーブル400を更新する(ステップS2505)。
次に、情報処理装置100は、伝票120の画像データを解析して、伝票120に記載された取引相手の法人番号を抽出する(ステップS2506)。そして、情報処理装置100は、抽出されたか否かを判定する(ステップS2507)。ここで、抽出されない場合(ステップS2507:No)、情報処理装置100は、図26のステップS2601の処理に移行する。
一方で、抽出された場合(ステップS2507:Yes)、情報処理装置100は、抽出された法人番号に対応する企業の名称および所在地の問い合わせを、情報蓄積装置202に送信する(ステップS2508)。次に、情報処理装置100は、抽出された法人番号に対応する企業の名称および所在地を、情報蓄積装置202から受信する(ステップS2509)。
そして、情報処理装置100は、受信した企業の名称および所在地に基づいて、仕訳日記帳テーブル400を更新して(ステップS2510)、図26のステップS2601の処理に移行する。
図26において、情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に記憶された帳簿情報を表示する(ステップS2601)。次に、情報処理装置100は、伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付ける(ステップS2602)。そして、情報処理装置100は、入力された伝票120の記載内容についての情報に基づいて、仕訳日記帳テーブル400を更新する(ステップS2603)。
次に、情報処理装置100は、ロゴ情報を更新するか否かを判定する(ステップS2604)。ここで、更新しない場合(ステップS2604:No)、情報処理装置100は、準備処理を終了する。
一方で、更新する場合(ステップS2604:Yes)、情報処理装置100は、ロゴ情報を、ロゴ情報テーブル500に追加する(ステップS2605)。これにより、情報処理装置100は、伝票120を示す情報を伝票120の裏面などに印字することができ、伝票120について帳簿情報を作成して仕訳日記帳テーブル400を更新することができる。
(検索処理手順)
次に、図27を用いて、検索処理手順の一例について説明する。
図27は、検索処理手順の一例を示すフローチャートである。図27において、情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に基づいて、仕訳日記帳画面を表示する(ステップS2701)。次に、情報処理装置100は、検索条件の入力を受け付ける(ステップS2702)。そして、情報処理装置100は、仕訳日記帳テーブル400に基づいて、入力された検索条件を満たす伝票120を検索する(ステップS2703)。
次に、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120が発見されたか否かを判定する(ステップS2704)。ここで、発見されない場合(ステップS2704:No)、情報処理装置100は、ステップS2702の処理に戻る。
一方で、発見された場合(ステップS2704:Yes)、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120を示す情報と、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を示す情報とを対応付けた検索結果を表示する(ステップS2705)。そして、情報処理装置100は、検索処理を終了する。これにより、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120を示す情報と、検索条件を満たす伝票120が保管された保管場所130を示す情報とを出力することができる。
(検出処理手順)
次に、図28を用いて、検出処理手順の一例について説明する。
図28は、検出処理手順の一例を示すフローチャートである。図28において、情報処理装置100は、スキャナからの検出通知があったか否かを判定する(ステップS2801)。ここで、検出通知がない場合(ステップS2801:No)、情報処理装置100は、ステップS2803の処理に移行する。
一方で、検出通知があった場合(ステップS2801:Yes)、情報処理装置100は、検出通知に基づいて、表示内容を更新する(ステップS2802)。次に、情報処理装置100は、全ての伝票120を検出したか否かを判定する(ステップS2803)。ここで、全ての伝票120を検出した場合(ステップS2803:Yes)、情報処理装置100は、完了のメッセージを出力して(ステップS2804)、検出処理手順を終了する。
一方で、未検出の伝票120がある場合(ステップS2803:No)、情報処理装置100は、全ての伝票120をスキャンしたか否かを判定する(ステップS2805)。ここで、全ての伝票120をスキャンした場合(ステップS2805:Yes)、情報処理装置100は、未検出の伝票120を示す情報などを含む未検出のメッセージを出力して(ステップS2806)、検出処理手順を終了する。
一方で、まだスキャンされていない伝票120がある場合(ステップS2805:No)、情報処理装置100は、続行することを意味するスキャンボタン2007のクリック、または続行しないことを意味する捜索終了ボタン2008のクリックに応じて、スキャンを続行するか否かを判定する(ステップS2807)。ここで、スキャンを続行する場合(ステップS2807:Yes)、情報処理装置100は、ステップS2801の処理に戻る。
一方で、スキャンを続行しない場合(ステップS2807:No)、情報処理装置100は、中断時に未検出の伝票120を示す情報などを含む中断のメッセージを出力して(ステップS2808)、検出処理手順を終了する。これにより、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120を検出して、検索条件を満たす伝票120の検出状況を出力することができる。
以上説明したように、情報処理装置100によれば、記憶部1001を参照して、受け付けた検索条件を満たす伝票120と、当該伝票120それぞれの保管場所130とを特定することができる。そして、情報処理装置100によれば、特定した伝票120のうちの特定した保管場所130それぞれに保管された伝票120を示す情報を、当該保管場所130を示す情報に対応付けて出力することができる。これにより、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、検索条件を満たす伝票120がどの保管場所130にあるか、保管場所130ごとに検索条件を満たす伝票120がいくつあるか、保管場所130ごとに何の伝票120があるかを把握させることができる。結果として、伝票120の捜索作業にかかる負担を低減することができる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナからの検出通知に基づく、検出された伝票120の枚数が、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数であるとの判定に応じて、スキャナにスキャン停止の指示を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120全てが検出された場合には、スキャナの動作を停止させることができる。情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、検索条件を満たす伝票120全てが検出されたことを把握させることができる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナからの完了通知を受け付けた場合に、検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数と、特定した保管場所130に保管された特定した伝票120の枚数との比較結果に応じた情報を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、スキャナによって未検出の伝票120があるか否かを把握させることができる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナからの検出通知を受け付けた場合に、検出された伝票120を示す情報に対応付けて、当該伝票120が検出されたことを示す情報を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、伝票120が検出される都度、何の伝票120が検出されたかを把握させることができる。結果として、情報処理装置100は、伝票120を捜索する捜索作業にかかる負担を低減することができる。
また、伝票120には、伝票120を示す情報が裏面などに印字されており、スキャナは、伝票120をスキャンして当該伝票120の裏面などに印字された当該伝票120を示す情報を認識して対象の伝票120を検出することができる。これにより、捜索作業の作業者は、伝票120の裏面などに印字された伝票120を示す情報を参照して、スキャナが検出した伝票120が、検索条件を満たす伝票120であるか否かを確認可能になる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナから出力される伝票120の画像データと当該伝票120を示す情報とを受け付け、受け付けた画像データを出力し、当該画像データを出力した伝票120の記載内容についての情報の入力を受け付けることができる。これにより、情報処理装置100は、伝票120が検索条件を満たすか否かを判定可能にし、伝票120が保管された保管場所130を特定可能にすることができる。
また、情報処理装置100によれば、受け付けた伝票120を示す情報と、受け付けた画像データを解析して得られる当該伝票120の記載内容についての情報とを少なくとも含む、当該伝票120の情報を生成する。そして、情報処理装置100によれば、生成した伝票120の情報を、当該伝票120の保管場所130を示す情報に対応付けて、記憶部1001に記憶することができる。これにより、情報処理装置100は、伝票120が検索条件を満たすか否かを判定可能にし、伝票120が保管された保管場所130を特定可能にすることができる。
また、情報処理装置100によれば、受け付けた画像データから取引相手の法人番号を抽出し、情報蓄積装置202に、抽出した法人番号に対応する法人の名称を問い合わせて、情報蓄積装置202から法人の名称を受信することができる。これにより、情報処理装置100は、文字認識によって企業の名称を取得することができない場合であっても、法人番号に基づいて企業の名称を特定することができる。
また、情報処理装置100によれば、受け付けた画像データから取引相手のロゴを抽出し、記憶部1001を参照して、抽出したロゴに対応する取引相手の名称を特定することができる。これにより、情報処理装置100は、文字認識によって企業の名称を取得することができない場合であっても、ロゴに基づいて企業の名称を特定することができる。
また、情報処理装置100によれば、抽出したロゴが記憶部1001に記憶されていない場合に、抽出したロゴに対応する取引相手の名称の入力を受け付け、抽出したロゴと、入力された取引相手の名称とを対応付けて、記憶部1001に記憶することができる。これにより、情報処理装置100は、次回から、ロゴに応じた企業の名称を特定可能にすることができる。
また、情報処理装置100によれば、受け付けた画像データから当該画像データの取得元の伝票120に記載された取引日を抽出し、記憶部1001を参照して、抽出した取引日に対応する保管場所130を特定することができる。これにより、情報処理装置100は、伝票120の保管前に、伝票120を保管する保管場所130を特定して、伝票120を保管する保管作業の作業者に把握させることができ、保管作業を支援することができる。情報処理装置100は、保管場所130を特定せず、保管場所130を保管作業の作業者に決定させる場合には、決定された保管場所130を示す情報の入力を受け付けて、伝票120の保管場所130を示す情報を記憶しておく。
また、情報処理装置100によれば、伝票120として、少なくとも取引金額が記載された書面と、少なくとも取引内容が記載された書面との組み合わせを採用することができる。これにより、情報処理装置100は、取引内容についての情報を記憶しておくことができ、会計帳簿の記載に不備や不正がないか確認する場合などに参照可能にすることができる。
また、情報処理装置100によれば、伝票120を示す情報として、伝票120を示す文字列を採用することができる。これにより、情報処理装置100は、伝票120を捜索する捜索作業の作業者が読み取りにくいバーコードなどの情報ではなく、作業者が読み取りやすい文字列を採用することができ、捜索作業にかかる負担を低減することができる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナからの検出通知に基づく、検出された伝票120の枚数が、特定の保管場所130に対応付けて記憶された対象の伝票120の枚数であるとの判定に応じて、スキャナにスキャン停止の指示を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、検索条件を満たす伝票120全てが検出された場合には、スキャナの動作を停止させることができる。情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、検索条件を満たす伝票120全てが検出されたことを把握させることができる。また、捜索作業の作業者は、スキャナによって伝票120を検出するため、伝票120を目視で確認しなくてもよく、捜索作業にかかる負担を低減することができる。
また、情報処理装置100によれば、スキャナからの完了通知を受け付けた場合に、検出通知に基づいて、検出された伝票120の枚数と、特定の保管場所130に対応付けて記憶された対象の伝票120の枚数との比較結果に応じた情報を出力することができる。これにより、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、スキャナによって未検出の伝票120があるか否かを把握させることができる。また、捜索作業の作業者は、スキャナによって伝票120を検出するため、伝票120を目視で確認しなくてもよく、捜索作業にかかる負担を低減することができる。
また、スキャナによれば、伝票120の裏面などに伝票120を示す情報を印字しておくことができる。これにより、捜索作業の作業者は、情報処理装置100によって出力された検索条件を満たす伝票120を示す情報と、スキャナによって検出された伝票120の裏面などに印字された伝票120を示す情報とが一致するか否かを確認することができる。そして、捜索作業の作業者は、一致するか否かに応じて、検索条件を満たす伝票120が正しく検出されたか否かを判断することができる。また、捜索作業の作業者は、記載内容が類似した複数の伝票120があっても、それぞれの伝票120の裏面などに印字された情報に基づいて、伝票120の取り違えの発生を抑制することができる。このように、捜索作業の作業者は、検索条件を満たす伝票120を精度よく捜索することができる。
また、情報処理装置100によれば、検索条件を満たす伝票120の記載内容についての情報、および当該伝票120の画像データを出力することができる。これにより、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に検索条件を修正させて、修正後の検索条件を満たす伝票120を検索することができる。結果として、捜索作業の作業者は、伝票120の原本を捜索する前に検索条件を調整することができ、不要な捜索作業を行うことを抑制することができる。また、情報処理装置100は、捜索作業の作業者に、スキャナによって検出された伝票120と、伝票120の画像データとを比較して、検索条件を満たす伝票120が正しく検出されたか否かを判断することができる。
また、情報処理装置100によれば、伝票120の裏面などに伝票120を示す情報を印字したうえで、伝票120を示す情報に対応付けて伝票120の画像データを記憶しておくことができる。これにより、情報処理装置100の利用者は、伝票120の原本に毀損、汚濁、日焼けによる色落ちなどがあっても、伝票120の裏面などに印字された情報に基づいて、伝票120の画像データから伝票120の記載内容を確認することができる。また、情報処理装置100の利用者は、情報が裏面などに印字された伝票120の原本に毀損などがあっても、当該伝票120が、当該情報に対応する画像データの伝票120と同じものであるとの信頼性に基づき、取引相手に当該伝票120の再発行を依頼することができる。
なお、本実施の形態で説明した伝票検索方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本伝票検索プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本伝票検索プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータが、
伝票の検索条件を受け付けると、伝票の情報と、当該伝票の保管場所を示す情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照して、受け付けた前記検索条件を満たす伝票を、当該伝票それぞれの保管場所ごとに特定し、
特定した前記伝票を示す情報それぞれを、特定した前記伝票それぞれの前記保管場所を示す情報に対応付けて出力する、
処理を実行することを特徴とする伝票検索方法。
(付記2)前記コンピュータが、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所ごとに特定した前記伝票の検出に応じて出力される検出通知を受け付け、
受け付けた前記検出通知に基づき、保管場所ごとに特定した前記伝票の全てが検出されたと判定すると、前記スキャナにスキャン停止の指示を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1に記載の伝票検索方法。
(付記3)前記コンピュータが、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所ごとに特定した前記伝票の検出に応じて出力される、当該伝票を示す情報を含む検出通知を受け付け、
前記スキャナから、保管場所に保管された複数の伝票のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付け、
前記完了通知を受け付けた場合に、受け付けた前記検出通知に基づいて、特定した前記保管場所に保管された特定した前記伝票の検出状況を示す情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1または2に記載の伝票検索方法。
(付記4)前記コンピュータが、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所ごとに特定した前記伝票の検出に応じて出力される、当該伝票を示す情報を含む検出通知を受け付け、
前記検出通知を受け付けた場合に、検出された前記伝票を示す情報に対応付けて、当該伝票が検出されたことを示す情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記5)前記伝票には、前記伝票を示す情報が印字されており、
前記スキャナは、伝票をスキャンして当該伝票に印字された当該伝票を示す情報を認識して対象の伝票を検出する、
ことを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記6)前記コンピュータが、
伝票をスキャンして当該伝票の画像データを取得するとともに当該伝票を示す情報を当該伝票に印字するスキャナから出力される当該伝票の画像データと当該伝票を示す情報とを受け付け、
受け付けた前記画像データを出力し、当該画像データを出力した伝票の記載内容についての情報の入力を受け付け、
受け付けた前記伝票を示す情報と、入力を受け付けた前記伝票の記載内容についての情報とを含む当該伝票の情報を、当該伝票の保管場所を示す情報に対応付けて、前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記7)前記コンピュータが、
伝票をスキャンして当該伝票の画像データを取得するとともに当該伝票を示す情報を当該伝票に印字するスキャナから出力される当該伝票の画像データと当該伝票を示す情報とを受け付け、
受け付けた前記伝票を示す情報と、受け付けた前記画像データを解析して得られる当該伝票の記載内容についての情報とを含む当該伝票の情報を、当該伝票の保管場所を示す情報に対応付けて、前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記8)前記コンピュータが、
受け付けた前記画像データから取引相手の法人番号を抽出し、
法人の名称と当該法人の法人番号とを対応付けて記憶する情報蓄積装置に、抽出した前記法人番号に対応する法人の名称を問い合わせて、前記情報蓄積装置から法人の名称を受信する、
処理を実行し、
前記記憶する処理は、
受け付けた前記伝票を示す情報と、受信した前記法人の名称とを含む当該伝票の情報を、当該伝票の保管場所を示す情報に対応付けて、前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする付記7に記載の伝票検索方法。
(付記9)前記コンピュータが、
受け付けた前記画像データから取引相手のロゴを抽出し、
取引相手の名称と当該取引相手のロゴとを対応付けて記憶する前記記憶部を参照して、抽出した前記ロゴに対応する取引相手の名称を特定する、
処理を実行し、
前記記憶する処理は、
受け付けた前記伝票を示す情報と、特定した前記取引相手の名称とを含む当該伝票の情報を、当該伝票の保管場所を示す情報に対応付けて、前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする付記7または8に記載の伝票検索方法。
(付記10)前記コンピュータが、
抽出した前記ロゴが前記記憶部に記憶されていない場合に、抽出した前記ロゴに対応する取引相手の名称の入力を受け付け、
抽出した前記ロゴと、入力された前記取引相手の名称とを対応付けて、前記記憶部に記憶する、
処理を実行することを特徴とする付記9に記載の伝票検索方法。
(付記11)前記コンピュータが、
受け付けた前記画像データから当該画像データの取得元の伝票に記載された取引日を抽出し、
期間と、当該期間内の取引日が記載された伝票の保管場所とを対応付けて記憶する前記記憶部を参照して、抽出した前記取引日に対応する保管場所を特定する、
処理を実行し、
前記記憶する処理は、
受け付けた前記伝票を示す情報を含む当該伝票の情報を、特定した前記保管場所を示す情報に対応付けて、前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする付記7〜10のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記12)前記伝票は、取引金額が記載された書面と、取引内容が記載された書面との組み合わせである、
ことを特徴とする付記1〜11のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記13)前記伝票を示す情報は、前記伝票を示す文字列である、
ことを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の伝票検索方法。
(付記14)伝票の検索条件を受け付けると、伝票の情報と、当該伝票の保管場所を示す情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照して、受け付けた前記検索条件を満たす伝票を、当該伝票それぞれの保管場所ごとに特定し、
特定した前記伝票を示す情報それぞれを、特定した前記伝票それぞれの前記保管場所を示す情報に対応付けて出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記15)コンピュータに、
伝票の検索条件を受け付けると、伝票の情報と、当該伝票の保管場所を示す情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照して、受け付けた前記検索条件を満たす伝票を、当該伝票それぞれの保管場所ごとに特定し、
特定した前記伝票を示す情報それぞれを、特定した前記伝票それぞれの前記保管場所を示す情報に対応付けて出力する、
処理を実行させることを特徴とする伝票検索プログラム。
(付記16)コンピュータが、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される検出通知を受け付け、
受け付けた前記検出通知に基づき、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の全てが検出されたと判定した場合、前記スキャナにスキャン停止の指示を出力する、
処理を実行することを特徴とする伝票検索方法。
(付記17)伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される検出通知を受け付け、
受け付けた前記検出通知に基づき、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の全てが検出されたと判定した場合、前記スキャナにスキャン停止の指示を出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記18)コンピュータに、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される検出通知を受け付け、
受け付けた前記検出通知に基づき、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の全てが検出されたと判定した場合、前記スキャナにスキャン停止の指示を出力する、
処理を実行させることを特徴とする伝票検索プログラム。
(付記19)コンピュータが、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される、前記対象の伝票を示す情報を含む検出通知を受け付け、
前記スキャナから、保管場所に保管された複数の伝票のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付け、
前記完了通知を受け付けた場合に、受け付けた前記検出通知に基づいて、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の検出状況を示す情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする伝票検索方法。
(付記20)伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される、前記対象の伝票を示す情報を含む検出通知を受け付け、
前記スキャナから、保管場所に保管された複数の伝票のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付け、
前記完了通知を受け付けた場合に、受け付けた前記検出通知に基づいて、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の検出状況を示す情報を出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記21)コンピュータに、
伝票をスキャンして対象の伝票を検出するスキャナから、保管場所に保管された前記対象の伝票の検出に応じて出力される、前記対象の伝票を示す情報を含む検出通知を受け付け、
前記スキャナから、保管場所に保管された複数の伝票のスキャン完了に応じて出力される完了通知を受け付け、
前記完了通知を受け付けた場合に、受け付けた前記検出通知に基づいて、特定の保管場所に対応付けて記憶された前記対象の伝票の検出状況を示す情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とする伝票検索プログラム。