JP6575034B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような表示に従って操作手段を操作すると、特定遊技状態への移行が事前に決定されているときには、「当り確定」などのその旨を示す結果表示を行い、特定遊技状態へ移行しないことが事前に決定されているときには、「残念」などのその旨を示す結果表示を行う。
前扉1aは、リール41a〜41cそれぞれに表された連続する3つの図柄(識別情報)51を機外から識別可能に構成されるとともに、遊技者により操作される複数の操作手段を備え、筐体1bは、リール41a〜41cを回転駆動させるドラムユニット4、メダルの払い出しを行うメダル払出装置7などの複数の装置、コンピュータとして動作する主制御部10、副制御部20などを備えている。リール41a〜41cに表された図柄(識別情報)51は、スロットマシン1特有のデザインが施され、当該スロットマシン1を特定可能な情報(機種固有情報)となっている。
ベット数の設定は、メダル投入口2から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン2aを押下操作して設定する方法とがある。
なお、ベット数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
なお、ベットボタンは、ベットボタン2aのみに限らず、設定されるベット数のそれぞれ異なるベットボタンを複数設けることもできる。また、クレジットメダルは、メダル投入口2からのメダル投入や入賞により加算され、例えば、メダル50枚までクレジット(記憶)することができる。
そして、ベット数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲーム開始可能な状態となる。
なお、本実施形態では、内部抽選処理は、後述するリール41a〜41cが定常回転に達する前に完了するものであるが、リール41a〜41cが回転を開始する前に完了するようにしてもよい。
このような定常回転に達すると、各リール41a〜41cに対応して設けられた停止ボタン5a〜5cが押下操作可能な状態(停止ボタン5操作の有効化)となる。
入賞の判定は、所定の入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、例えば、上・中・下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインいずれかの入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定される。
判定される図柄の組合せには、小役に対応する図柄の組合せとして、「左リール41a・中リール41b・右リール41c」の順で、「ベル・ベル・ベル」(ベル役)、「チェリー・ANY・ANY」(チェリー役、ただしANYは任意の図柄)、「スイカ・スイカ・スイカ」(スイカ役)などがある。
また、リプレイ役に対応する図柄の組合せとして、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」(通常リプレイ)、「7・7・7」(昇格リプレイ)、「リプレイ・リプレイ・ベル」(転落リプレイ)などがある。
そして、入賞ライン上に停止した図柄の組合せを判定した結果、図柄の組合せが小役などに対応する表示結果であるときに、図柄の組合せに応じた遊技価値が付与される。
なお、メダルの払い出しは、クレジットメダルの上限数を超える分のみが払い出されるように構成することもできるが、図示しない所定の設定ボタンを事前に操作することにより、入賞が発生するごとに、入賞に対応するメダルが払い出されるように構成することもできる。
また、「リプレイ役」に対応する図柄の組合せ(例えば、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」など)の停止により、入賞が判定され、次回ゲームにおいてメダルの投入を行うことなく遊技可能な状態となる。
主制御部10により制御される遊技状態として、例えば、通常遊技状態と特定遊技状態とがある。
通常遊技状態はメダルの増加し難い遊技者に不利な遊技状態となっており、特定遊技状態はメダルが増加し易い遊技者に有利な遊技状態となっている。
ARTは、ATとRTの二つの状態が組み合わされた遊技状態である。
ATは、アシスト・タイムの略称であり、各停止ボタン5に対する操作順序や、目押しの目安となる図柄等を報知することにより、内部抽選処理の抽選結果に対応する図柄の組合せの導出をアシストする遊技状態である。
例えば、内部抽選処理において抽選される小役やリプレイ役の中には、対応する図柄の組合せが停止ボタン5a〜5cに対して行う6通りの操作順序それぞれに対応して導出可能な押し順指定の当選役があり、ATでは、これらの小役やリプレイ役に当選したときに、遊技者にとって有利な遊技結果が得られるように、それぞれに対応する押し順を表示器8などの報知手段を介して報知する。
なお、このような押し順の報知に代えて又は加えて、小役やリプレイ役に当選したときに、これらに対応する図柄を表示器8などの出力手段を介して報知することにより、目押しをアシストすることもできる。
ARTは、このようなATとRTとが組み合わされた遊技状態であり、リプレイ役に高確率で当選しつつ、停止ボタン5に対する操作のアシストにより小役入賞が得られることから、手持ちのメダルが増加し易い遊技者に有利な遊技状態となっている。
ARTの始期は、例えば、通常遊技状態において、所定の小役(例えば、チェリー,スイカなどのレア小役)に当選すること、かつ、この当選時に行われるART(AT)抽選処理において当選すること、その後、さらに、RTの開始に係る当選役である昇格リプレイに当選し、これに対応する図柄の組合せ(例えば、「7・7・7」)が導出することなどを始期することができる。この図柄の組合せは、昇格リプレイに対応する各停止ボタン5に対する操作順序や、目押しの目安となる図柄等が報知されることにより導出可能となる。
このように、主制御部10は、特典付与手段として機能することにより、上記のような所定条件が成立したことに基づいて、遊技者にARTという特典を付与する。
また、ARTの終期は、例えば、所定ゲーム数の消化、所定数のメダル獲得、所定小役の所定回数当選などを終期とすることができる。
また、同様に、1/6の押し順でベル(8枚役)が停止表示され、5/6で1枚役が停止表示される可能性のあるベル(押し順ベル)が重複当選役として設定され、押し順ベルの取りこぼしで(1枚役の停止で)、非RTに移行する。
これらの重複当選役は、AT中であればその当選時に、押し順が報知され、1/6の押し順を正解することができる。
また、1/6の押し順でベル(8枚役)が停止表示され、5/6で1枚役が停止表示される可能性のあるベル(押し順ベル)が重複当選役として設定されている。通常遊技状態では、押し順の報知は行われないことから、昇格リプレイやベルが停止表示される可能性は低い。
このようなことから、通常遊技状態は、特定遊技状態に比べて、手持ちのメダルが増加し難い遊技者に不利な遊技状態となっている。
このような報知手段は、副制御部20により制御される。また、副制御部20は、主制御部10から所定の遊技タイミングごとに受信する制御コマンドに基づいてこれらを制御する。
例えば、副制御部20は、主制御部10に設けられた出力ポートなどの送信手段から所定の遊技タイミングごとに送信される制御コマンドを、当該副制御部20に備える入力ポートなどの受信手段を介して受信するとともに、受信した制御コマンドを解読し、制御コマンドに応じた演出を行うように表示器8などの報知手段を制御する。
また、副制御部20には、表示器8を制御する表示制御部(図示省略)が備えられている。また、表示制御部には、表示器8に表示する画像データを記憶する画像データ記憶部(図示省略)が備えられている。そして、表示制御部は、副制御部20からの制御情報に基づいて、画像データ記憶部の画像データにより、表示器8において操作画像の表示等の演出画像に関する表示制御を行う。
このとき、当否結果の報知に先立ち、遊技者が操作可能な操作手段への操作を促す画像として操作手段の表示を含む操作画像を表示器8に表示する。この表示に従って遊技者がその操作手段を操作したときに、当否の結果が報知される。
具体的には、表示態様と当否結果とが相関関係を有しており、例えば、遊技者に操作を促す操作手段を表示器8に表示する表示態様において、その操作手段の表示を含むスロットマシン1の表示範囲が広いほど、当選の期待度が高いように設定されている。
操作手段としては、前述のベットボタン2aに加え、表示器ボタン12、レバー13、演出用ボタン14を備えている。
各操作手段はそれぞれ、図1に示すように、遊技者が操作可能なようにスロットマシン1の前扉1aに配置されている。
例えば、表示器ボタン12は、スロットマシン1の上部であって、表示器8の前面に配置され、レバー14は、表示窓6の右側に配置され、ベットボタン2aは、メダル投入口2、スタートレバー3、及び停止ボタン5などのスロットマシン遊技の進行に係る操作手段を有する操作部Sに配置され、演出用ボタン14は、スロットマシン1の下部であって、装飾パネルPの一角(右下)に配置されている。
また、装飾パネルPには、スロットマシン1特有のデザインが施された装飾部53が設けられている。また、装飾パネルPには、スロットマシン1の機種名が描かれた機種名表示部54が設けられている。この装飾部53及び機種名表示部54は、当該スロットマシン1を特定可能な情報(機種固有情報)となっている。
また、表示窓6が形成される前面パネル52にも、装飾パネルPと同様の装飾部53が設けられている。
各操作手段にはセンサなどの検知手段が設けられ、各操作手段はそれぞれがこの検知手段を介して副制御部20に接続されている(図3参照)。
また、各操作手段は、図4〜7に示すように、遊技者の操作を検知可能に構成されている。
表示器ボタン12は、副制御部20によって押し込み操作可能な状態と押し込み操作不能な状態とに制御される。例えば、副制御部20に接続されるソレノイド121を備え、図4(a)に示すように、ソレノイド121が「オフ」のときに、押し込み操作不能な状態となり、図4(b)に示すように、ソレノイド121が「オン」のときに、押し込み操作可能な状態となる。
押し込み操作可能な状態のときに、スロットマシン前面側から表示器ボタン12を押し込むように操作することで、図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態に変位し、その変位が検知手段により検知されるとともに、その検知信号が副制御部20に伝送されることにより、遊技者の操作が検知される。また、無負荷状態では、図4(a)に示す状態に復元する。
表示器ボタン12は、表示器8の前面を覆う板面全体で遊技者の押し込み操作を受け付け可能に構成され、例えば、片手のみならず、両手での押し込み操作を受け付けることもでき、その受け付け面積(操作領域)は、操作手段2a,12〜14の中で最も広い。
また、押し込み操作に係る操作量A(変位量)は、例えば、15mmであり、操作手段2a,12〜14の操作量の中で最も大きい。
また、表示器ボタン12は、常態においては押し込み操作不能な状態となっているが、後述する図8(a)に示す第1操作画像としての操作画像が表示されたタイミング、すなわち、ARTの当否結果の報知に先立って表示器ボタン12の操作を促すタイミングで、副制御部20の制御により、押し込み操作可能な状態に変換される。そして、遊技者が表示器ボタン12を操作するか、或いは、操作せずに次ゲームを開始して、操作画像が非表示となったタイミングで、表示器ボタン12は、押し込み操作不能な状態に復帰される。
なお、操作画像が表示された後、表示器ボタン12を操作しない状態が所定時間(例えば、10秒)経過した場合に、操作画像を非表示に変更するとともに、表示器ボタン12を、押し込み操作可能な状態から押し込み操作不能な状態に復帰するようにしてもよい。また、ARTの当否結果の報知に先立つタイミング以外で、表示器ボタン12を、押し込み操作不能な状態から押し込み操作可能な状態に変換するようにしてもよく、例えば、ARTを継続させるゲーム数の上乗せ抽選の当否結果を報知する場合や、上乗せゲーム数を報知する場合に、押し込み操作可能な状態に変換するようにしてもよい。また、スロットマシン1の電源投入から所定時間(例えば、30秒)経過するまでの間に、押し込み操作可能な状態に変換して、表示器ボタン12における検出手段の動作確認を可能にしてもよい。
なお、表示器ボタン12は、押し込み操作不能な状態となることなく、ソレノイド121を取り除くなどして、常時、押し込み操作可能な状態となるように構成することもできる。
レバー13は、常時傾動操作可能に構成され、図5(a)に示す状態において、レバー13を下方に押し下げる傾動操作を行うと、図5(b)に示す状態に変位し、その変位が検知手段により検知されるとともに、その検知信号が副制御部20に伝送されることにより、遊技者の操作が検知される。また、無負荷状態では、図5(a)に示す状態に復元する。
レバー13は、遊技者が取手を片手で握って操作するように構成され、その操作の受け付け面積(操作領域)は、操作手段2a,12〜14の中で、表示器ボタン12の次に広い。
また、傾動操作に係る操作量B(変位量)は、例えば、10mmであり、操作手段2a,12〜14の操作量の中で、表示器ボタン12の次に大きい。
ベットボタン2aは、常時押下操作可能に構成され、図6(a)に示す状態において、ベットボタン2aを押圧する押下操作を行うと、図6(b)に示す状態に変位し、その変位が検知手段により検知されるとともに、その検知信号が副制御部20に伝送されることにより、遊技者の操作が検知される。また、無負荷状態では、図6(a)に示す状態に復元する。
ベットボタン2aは、遊技者が指で操作するように構成され、その操作の受け付け面積(操作領域)は、操作手段2a,12〜14の中で、レバー13の次に広い。
また、押下操作に係る操作量C(変位量)は、例えば、8mmであり、操作手段2a,12〜14の操作量の中で、レバー13の次に大きい。
演出用ボタン14は、副制御部20により押下操作可能な状態と押下操作不能な状態に制御される。例えば、副制御部20に接続されるモータを備え(不図示)、モータ非作動時では、図7(a)に示すように、可動台座141が装飾パネルP内に収容され、押下操作不能な状態となり、モータ作動時では、図7(b)に示すように、可動台座141が装飾パネルPから突出し、押下操作可能な状態となる。
押下操作可能な状態のときに、演出用ボタン14を押圧する押下操作を行うと、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態に変位し、その変位が検知手段により検知されるとともに、その検知信号が副制御部20に伝送されることにより、遊技者の操作が検知される。また、無負荷状態では、図7(c)に示す状態に復元する。
演出用ボタン14は、遊技者が指で操作するように構成され、その操作の受け付け面積(操作領域)は、操作手段2a,12〜14の中で最も狭い。
また、押下操作に係る操作量D(変位量)は、例えば、5mmであり、操作手段2a,12〜14の操作量の中で最も小さい。
なお、各操作手段に規定された操作量の操作を行うことにより(操作可動範囲一杯に操作することにより)、各検知手段が対応する操作手段の操作を検知するようにしているが、規定された操作量の操作を行わなくても(操作途中でも)、各検知手段が対応する操作手段の操作を検知するようにしてもよい。なお、規定された操作量の操作を行わずに(操作途中に)各検知手段が対応する操作手段の操作を検知する場合でも、初期位置から操作が検知されるまでの操作量は、12>13>2a>14の順であることが好ましいがこの限りではない。
ここで、操作画像について説明する。
図8は、表示手段の一例である表示器8において、当否結果の報知に先立って表示される画像であって、各操作手段2a,12〜14への操作を促す操作画像の一例である。これらの操作画像は、第1表示制御手段及び第2表示制御手段としての主制御部10及び副制御部20の制御により表示器8に表示される。
また、当否結果の報知に先立って、図8(a)に示す第1操作画像としての操作画像が表示されるタイミングで、表示器ボタン12は、押し込み操作不能な状態から押し込み操作可能な状態に変換される。
また、図8(b)は、レバー13への操作を促す第2操作画像として例示する操作画像であり、この画像には、レバー13を含むスロットマシン1の一部であって表示窓6の周辺、操作部S及び装飾パネルPを表す部位表示81bと、「レバーを引け」のメッセージ表示82と、スロットマシン1におけるレバー13の位置を示すマーク表示83(例えば、矢印)と、が表示される。
また、図8(d)は、演出用ボタン14への操作を促す第2操作画像として例示する操作画像であり、この画像には、演出用ボタン14を含むスロットマシン1の一部であって可動台座141を上方から見た画像を表す部位表示81dと、「演出用ボタンを押せ」のメッセージ表示82とが表示され、スロットマシン1における演出用ボタン14の位置を示すマークは表示されない。
また、図8(b)〜(e)の操作画像に関しても、図9(b)の部位表示81aと同様に、リール41a〜41c、前面パネル52、装飾パネルP、及び表示器8が表示される場合には、機種固有情報を含まない画像としている。なお、機種固有情報を表示しない仕方は、白のベタ塗り以外でもよく、例えば、機種を特定不能な装飾や識別情報に替えるようにしてもよい。
また、スロットマシン1は、主制御部10及び副制御部20、リール41a〜41cに配される図柄51、各種パネル等を交換すれば、その他の各種操作手段を含む筐体をそのまま使用して、別の機種に利用することができるが、本実施形態においては、操作画像(部位表示81)には、当該スロットマシン1の機種固有情報を含めないようにしているので、この操作画像をそのまま他の機種でも活用して表示することが可能となり、その結果、遊技者には馴染みのある画像が表示されることとなり、操作すべき操作手段を間違えてしまう等を防止できる。また、これらの画像データに汎用性を持たせることができ、スロットマシン1の開発段階でも効率性が向上する。
また、部位表示81a〜81dに用いる画像は、遊技機を実写した写真(例えば、部位表示81aは筐体の写真)でもよいし、イラスト(例えば、部位表示81aは筐体のイラスト)、CG(例えば、部位表示81aは筐体のCG)等でもよい。
具体的には、部位表示81において、スロットマシン1の全体(正面全体)を表示するか又はその一部を表示するか、また、その一部を表示する場合にはその範囲が広いか狭いかというように、部位表示81に表示されるスロットマシン1の表示範囲に違いを有している。
例えば、図8(a)に示す表示器ボタン12を含む操作画像では、部位表示81aにおいてスロットマシン1全体が表されていることから、図8(b)に示すレバー13を含む操作画像の部位表示81bよりも、部位表示81に表示されるスロットマシン1の範囲が広く、つまり、部位表示81に表示されるスロットマシン1の部位が多い。
同様な傾向は、図8(c)以降にも云えることであり、操作画像において、図8(a)に示す部位表示81aが最も広く(多く)、81a>81b>81c>81d(=図8(a)>図8(b)>図8(c)>図8(d))の関係を有している。
例えば、部位表示81において表示されるスロットマシン1の表示範囲が広いほど、つまり、表示されるスロットマシン1の部位が多くなるほど、当選の期待度が高くなるように設定することが好ましい。
図10は、操作画像抽選処理の実行時に参照される操作画像抽選テーブルを示す図表である。
操作画像抽選処理とは、ART抽選処理の抽選結果に基づいて実行される処理であり、表示器8に表示される操作画像を抽選により決定する処理である。
この操作画像抽選処理では、ART抽選処理の抽選結果が当選のときには(当選時)、図10(a)に示す操作画像抽選テーブルを参照して抽選が行われ、ART抽選処理の抽選結果が非当選のときには(ハズレ時)、図10(b)に示す操作画像抽選テーブルを参照して抽選が行われる。
「全操作」とは、例えば、図8の(d)〜(a)の順に、操作画像を順次切り替えて表示するという画像であり、この切り替え表示に従って各操作手段2a,12〜14すべてを操作するように促す操作画像である。なお、操作手段2a,12〜14のうち一部であって複数の操作手段を一斉に(ほぼ同時に)操作する操作画像があってもよい。
また、「全操作」を、図8の(a)〜(d)の順に、操作画像を順次切り替えて表示する操作画像としてもよい。
また、例えば、「演出用ボタン」は、当選時に参照される操作画像抽選テーブルでは、5/100の割合で出現するように設定され、ハズレ時に参照される操作画像抽選テーブルでは、40/100の割合で出現するように設定されている。
このように、各操作画像の出現率は当選時とハズレ時とで分けて設定されている。
なお、表中における出現率は、一例であり、適宜変更可能である。
各操作画像が表示器8に表示されたときの当選期待度は、当選時とハズレ時のトータルの出現率に占める当選時の出現率の割合として算出され、具体的には、当選期待度=当選時出現率÷(当選時出現率+ハズレ時出現率)により算出される。
このように算出された各操作画像が表示されたときの当選期待度を図10(c)に示す。
例えば、「全操作」が操作画像として表示器8に表示されたときには、当選期待度が100%となり、これが表示された時点で、ART当選が確定する。
また、「表示器ボタン」が操作画像として表示器8に表示されたときには、当選期待度が83%となり、これが表示された時点で、ART当選の確率がかなり高いことが示唆される。
また、「ベットボタン」が操作画像として表示器8に表示されたときには、当選期待度が33%となり、これが表示された時点では、ART当選の確率が約1/3であることが示唆される。
また、「演出用ボタン」が操作画像として表示器8に表示されたときには、当選期待度が11%となり、これが表示された時点では、ART当選の確率が低いことが示唆される。
このように、本実施形態では、操作画像の部位表示81において表示されるスロットマシン1の表示範囲が広いほど、つまり、表示されるスロットマシン1の部位が多くなるほど、ART当選の期待度が高くなるように設定されている。
また、操作量に関して、表示器ボタン12が最も大きく、表示器ボタン12>レバー13>ベットボタン2a>演出用ボタン14の関係を有していることから、操作量が大きいほど、当選の期待度が高くなるように設定されていることになる。
また、操作完了(操作検知)までに要する時間に関して、「全操作」が最も長く、「全操作」>表示器ボタン12>レバー13>ベットボタン2a>演出用ボタン14の関係を有していることから、操作完了までに要する時間が長いほど、当選の期待度が高くなるように設定されていることになる。
さらに、操作画像に表示される操作手段のスロットマシンにおける位置に関して、操作手段がスロットマシンの上部に位置するほど、当選の期待度が高くなるように設定されていることになる。
このような相関関係を持たせることにより、当否結果の報知に先立ち、操作画像において表示される操作手段やスロットマシンの表示範囲を遊技者が注視することになり、興趣を高めることができる。
また、操作画像抽選テーブルにおける各操作画像の出現率を均等にするなどして、このような物理量と当選期待度とに相関関係を持たせないようにすることもできる。
ただし、演出自体が異なることにより選択される操作手段も異なってもよく、つまり、演出によって選択され得る操作画像が異なってもよい。
例えば、演出Aでは表示器ボタン12の操作画像や、レバー13の操作画像等、複数の操作手段の操作画像がそれぞれ選択されるような場合があり、演出Bでは表示器ボタン12の操作画像のみが固定的に選択され、演出Cではレバー13の操作画像のみが固定的に選択される場合がある等、操作画像を表示する演出として、複数の操作手段(操作画像)が選択される演出が存在する場合と、各操作手段(操作画像)に対応する固有の演出が存在する場合があってもよく、また、これらの演出が混在してもよい。
つまり、操作画像において、スロットマシン1における各操作手段2a,12〜14の位置を示すマーク表示83が表示されている場合と非表示の場合とで、当選の期待度に違いを持たせることもできる。
本実施形態では、上記の物理量を度外視した場合においても、図10(c)に示すように、マーク表示83を有する「表示器ボタン」、「レバー」、及び「ベットボタン」の操作画像が表示される方が、マーク表示83を有さない「演出用ボタン」の操作画像が表示されるよりも、当選の期待度が高く設定されている。
このように、操作画像におけるマーク表示83の有無に応じて当選の期待度に違いを持たせることにより、遊技者の目を操作画像に注視させることができ、興趣を高めることができる。
ART抽選処理に当選したときには、特別画像として、例えば、「ART確定」などのメッセージが表示器8に表示される。また、このとき、当選を祝福するファンファーレ音をスピーカ9から出力することが好ましい。
また、ART抽選処理に非当選、すなわち、「ハズレ」のときには、特別画像として、例えば、「残念」などのメッセージが表示器8に表示される。
なお、本実施形態では、操作画像が表示された場合、遊技者が操作画像に表示された操作手段を所定時間(例えば、5秒)以内に操作しなかったときには、上記のような特別画像を表示しないこととする。これにより、ART抽選処理における当否の結果は、次回以降のゲームにおいて知得可能であるものの、いち早く知得したいという遊技者の要求に答えるとともに、積極的に遊技に参加させることで、遊技者を退屈させずに遊技に集中させることができる。
また、上記に限らず、遊技者が操作画像に表示された操作手段を所定時間(例えば、5秒)以内に操作しなかったときでも、所定時間経過後に特別画像を表示させてもよい。
なお、操作画像に対応しない操作手段への操作で操作画像が順次切り替わるようにしてもよい。
また、「全操作」では、操作画像の切り替えタイミングを上記のように操作手段が遊技者の操作を受け付けたときとすることなく、所定時間ごとに順次切り替え表示を行ってもよい。この場合、「全操作」に係る一連の操作画像が表示されている間であれば、現に表示中の操作画像に対応する操作手段に限らず、どの操作手段を操作しても、特別画像が表示されるようにすることが好ましい。
図11は、このプログラムの流れを示すフローチャートである。
次いで、ART抽選条件が成立した場合には(S1−Yes)、ART抽選処理を実行する(S2)。この抽選処理では、当選した小役に応じて当否の重みづけがされており、例えば、当選頻度の低い小役に当選したときほど、ART当選率が高くなるように設定されている。
この操作画像抽選処理では、ART抽選処理において当選したときには、図10(a)に示す操作画像抽選テーブルを参照して抽選を行い、ART抽選処理において非当選、すなわち「ハズレ」が決定されたときには、図10(b)に示す操作画像抽選テーブルを参照して抽選を行い、当否の結果と操作画像抽選テーブルにおいて設定された出現率とに基づいて、「全操作」、「表示器ボタン」、「レバー」、「ベットボタン」、及び「演出用ボタン」の操作画像(図8参照)の中からいずれかの操作画像を決定する。
続いて、操作画像抽選処理において決定された操作画像を表示器8において表示する(S4)。
そして、操作画像に表示された操作手段2a,12〜14が所定時間内に操作されたか否かの判定を行い(S5)、操作されたときには(S5−Yes)、ART抽選処理の抽選結果として特別画像を表示する(S6)。例えば、抽選結果に係る特別画像として、ART抽選処理に当選したときには、「ART確定」などのメッセージを表示器8に表示するとともに、当選を祝福するファンファーレ音をスピーカ9から出力する。一方、ART抽選処理において「ハズレ」が決定されたときには、「残念」などのメッセージを表示器8に表示する。
また、操作画像抽選処理において、「全操作」、「表示器ボタン」、「レバー」、「ベットボタン」、及び「演出用ボタン」を抽選対象としたが、「操作画像の非表示」を抽選対象に含め、これに当選したときには、他の画像を表示してもよい。
なお、本実施形態では、小役に当選したゲームにおいて、上記操作画像表示処理を行うことで、操作画像を表示するようにしているが、S3以降の処理を次ゲーム以降に行うことで、操作画像を表示するようにしてもよい。
また、ベットボタン2aは遊技の進行に係る操作手段であるので、操作部Sにおけるベットボタン2aの近傍位置に、操作領域や操作量がベットボタン2aと同等の演出ボタンを別設するとともに、演出ボタンのセンサを副制御部20に接続し、ベットボタン2aに替えて演出ボタンからの検知信号に基づきARTの当否結果を報知するようにしてもよい。この場合に、演出ボタンを第1操作画像が表示された場合の代用操作手段として機能させるようにしてもよい。
また、スロットマシン1における各操作手段2a,12〜14の位置を示すマーク表示83の有無と、ARTなどの特定遊技状態への移行をかけた抽選処理における当否とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像に注目させることができ、興趣を高めることができる。
次に、本発明の第1変形例について、図12を参照して説明する。
第1変形例においては、ARTの当否結果の報知を、通常操作(通常操作態様)としての、操作手段2a,12〜14の1回の操作に基づき実行する他、1回の操作とは異なる操作である特殊操作(特殊操作態様)に基づいても実行可能に構成している。
なお、特殊操作としては、連打操作の他に、ARTの当否結果を報知する条件として、操作手段2a,12〜14の操作状態(検知信号のオン状態)を所定時間(例えば、10秒)継続して維持する所謂長押し操作としてもよい。また、連打操作と長押し操作を所定の条件に応じて適宜切り替えて実行してもよい。
第1変形例における操作画像抽選処理では、操作画像が決定された後に、操作手段2a,12〜14の操作態様の決定処理が行われ、ART抽選処理の抽選結果が当選のときには(当選時)、図12(a)に示す操作態様抽選テーブルを参照して抽選が行われ、ART抽選処理の抽選結果が非当選のときには(ハズレ時)、図12(b)に示す操作態様抽選テーブルを参照して抽選が行われる。
一方、操作画像が「ベットボタン」の場合には、1回操作出現率が、80/100の割合で出現するように設定され、特殊操作出現率が、20/100の割合で出現するように設定されている。また、操作画像が「演出用ボタン」の場合には、1回操作出現率が、90/100の割合で出現するように設定され、特殊操作出現率が、10/100の割合で出現するように設定されている。
一方、操作画像が「ベットボタン」の場合には、1回操作出現率が、90/100の割合で出現するように設定され、特殊操作出現率が、10/100の割合で出現するように設定されている。また、操作画像が「演出用ボタン」の場合には、1回操作出現率が、95/100の割合で出現するように設定され、特殊操作出現率が、5/100の割合で出現するように設定されている。
また、ベットボタン2a及び演出用ボタン14に関しては、ARTに抽選結果が非当選のときよりも、当選のときの方が、特殊操作の出現率が高く設定されていることから、特殊操作の操作態様が決定された場合には、遊技者の期待感を高められるようになっている。
次に、本発明の第2変形例について、図13を参照して説明する。
第2変形例においては、操作画像を特定条件が成立した場合にも表示するようにしている。具体的には、特定遊技状態としてのART中の上乗せ演出時に表示するようにしている。
また、ART中の初期ゲーム数の設定や上乗せゲーム数の加算等のゲーム数の管理は主制御部10で行われ、主制御部10から副制御部20への制御コマンドの送信に基づき、表示器8におけるART中の演出画像の表示制御が行われる。
図13(a)及び(b)は、例えば、チェリー役に当選して上乗せが決定され、上乗せゲーム数として20ゲームが残りゲーム数に加算されるときに表示器8で表示される演出画像を示している。また、表示器ボタン12を操作対象とした演出画像を例示している。
この状態から、遊技者が表示器ボタン12を操作すると、上乗せに当選している場合には、図13(b)に示すように、「PUSH」の文字情報が消えた部位表示86bが表示されるとともに、「表示器を押せ」のメッセージ表示82に替えて上乗せされるゲーム数を示す「上乗せ+20G」の上乗せゲーム数表示87が表示される。また、ART中に実行されたゲーム数とART中の残りゲーム数を示すゲーム数表示84と、ART中に獲得したメダル数を示す獲得数表示85と、はそのまま表示される。
一方、上乗せに当選していない場合には、遊技者が表示器ボタン12を操作しても、上乗せゲーム数表示87は表示されず、替わりに、例えば、「残念」等の上乗せに当選していないことを示す文字情報が表示される。
この状態から、遊技者がレバー13を操作すると、上乗せに当選している場合には、図13(d)に示すように、部位表示86cがレバー13を引いた状態を表す部位表示86dに変更表示されるとともに、「レバーを引け」のメッセージ表示82に替えて上乗せされるゲーム数を示す「上乗せ+10G」の上乗せゲーム数表示87が表示される。また、ART中に実行されたゲーム数とART中の残りゲーム数を示すゲーム数表示84と、ART中に獲得したメダル数を示す獲得数表示85と、はそのまま表示される。
一方、上乗せに当選していない場合には、遊技者がレバー13を操作しても、上乗せゲーム数表示87は表示されず、替わりに、例えば、「残念」等の上乗せに当選していないことを示す文字情報が表示される。
なお、第3範囲は、表示器ボタン12等の操作手段のみを表示する範囲以外でもよく、スロットマシン1の全体よりも範囲が狭く、かつ第2範囲よりも狭い、操作手段の周辺の部材が表示される範囲としてもよい。
また、上乗せ演出時に操作される操作手段は、図13で示したもの以外でもよく、例えば、チェリー役に当選した場合にレバー13を操作し、スイカ役に当選した場合に表示器ボタン12を操作する等、レア小役と操作手段の関係を適宜変更してもよい。また、上乗せ演出時に表示される操作画像は、操作面積が広いほど、操作量が大きいほど、操作完了までに要する時間が長いほど、操作手段がスロットマシンの上部に位置するほど、上乗せの当選に対する期待度や上乗せゲーム数の大小に対する期待度を高めることが好ましい。
次に、本発明の第3変形例について、図14を参照して説明する。
第3変形例においては、例えば、図8(a)及び(b)に示した操作画像のような比較的スロットマシン1の広範囲を示す部位表示81を含む操作画像を表示した後に、操作する操作手段のみを示す部位表示81を含む操作画像を表示する誘導表示を行うようにしている。また、操作画像の表示に先駆けてARTの前兆演出を行うようにしている。
ARTの前兆演出は、表示器8に所定のキャラクタが登場する画像演出で実行され、ARTに当選したゲーム、或いは当該ゲームから所定ゲームの実行後開始し、例えば、10〜15ゲーム継続される。また、前兆演出の最終ゲームから3〜4ゲーム前から味方キャラクタと敵キャラクタが対戦する対戦ゲームが実行され、味方キャラクタの勝敗に応じてARTの当否結果の報知が行われる。また、ARTの前兆演出は、例えば、ARTの抽選契機であるレア小役に当選してARTに当選しなかった場合の所定の確率(例えば、1/3)でも実行される。
したがって、この誘導表示により、遊技者は、第1操作画像の表示により、操作手段の大まかな位置を確認しつつ、第3操作画像の表示により確実に操作すべき操作手段を認識することができるようになるので、遊技者が操作すべき操作手段を間違える等のことを防止できるのである。
次に、本発明の第4変形例について、図15を参照して説明する。
第4変形例においては、前述した実施形態における操作画像抽選テーブルにおいて抽選対象として設定される操作画像としての、「表示器ボタン」、「レバー」、「ベットボタン」、「演出用ボタン」、「全操作」の他に、例えば「絞り込み」の新たな抽選対象を設けた点が、前述した実施形態とは異なっている。
また、「絞り込み」が選択された場合には、操作手段2a,12〜14の何れの操作手段においても操作対象として選択される可能性があり、予め決定された操作手段に応じて、切り替える複数の操作画像が選択的に構成されるように制御が行われる。
例えば、レバー13が操作対象として決定された場合には、図15に示すような「絞り込み」の一連の操作画像が、表示制御手段としての主制御部10及び副制御部20により表示される。
なお、これら各段階において次の操作画像に切り替えられるまでに所定時間を、最終段階のときのみ、すなわち3段階目の操作画像の表示のときのみを他の段階よりも長い時間(例えば、2秒)に設定して、遊技者の注意を引き付けるようにしてもよい。
また、所定条件が成立とは、乱数の抽選結果によりARTや各種ボーナスの当選の他、ARTを継続させるゲーム数の上乗せの当選であってもよい。
また、特典は、特定遊技状態としてのARTの他、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、AT、RT、ARTを継続させるゲーム数の上乗せ等の遊技者にとって有利な状態であってもよい。
また、特定条件の成立としては、ARTを継続させるゲーム数の上乗せの当選、ART等の特定遊技状態中、上乗せ演出中等が挙げられる。
したがって、所定のタイミングにおいて複数の操作手段それぞれに対応する操作画像を表示するので、操作画像のバリエーションを増加させることができ、飽きの来ない遊技性を提供することができる。また、特定条件が成立すると、第3範囲を示す第3操作画像が表示されるので、表示手段の限られた表示領域内に、効率よく操作画像を表示することができ、遊技者に的確に操作すべき操作手段を知らしめることができるとともに、期待感を向上させることができる。
したがって、報知する対象によって操作画像が変化することとなり、遊技者により分かり易い画像を表示することができるとともに、興趣性を向上させることができる。
したがって、この誘導表示により、遊技者は、第1操作画像の表示により、操作手段の大まかな位置を確認しつつ、第3操作画像の表示により確実に操作すべき操作手段を認識することができるようになるので、遊技者が操作すべき操作手段を間違える等のことを防止できるのである。
ここで、機種固有情報は、機種名、リールに表される識別情報、パネルに配されるデザインなど当該機種を特定可能な情報である。
したがって、第1操作画像を、筐体を共通にした別の機種でも使用することができ、遊技者に馴染みのあるより分かり易い画像を表示でき、遊技者が操作すべき操作手段を間違えてしまうことを防止することができる。特に、複数の操作手段を設けた筐体からなる遊技機においてはより効果的である。また、機種固有情報のデータに汎用性を持たせられるので、機種毎に操作画像を制作する必要もなくなるので、遊技機の開発効率も向上する。
また、複数の操作手段を備え、第1操作画像は、一の操作手段を含む画像であり、第2操作画像は、他の操作手段を含む画像である構成とした。
また、表示制御手段は、第1操作画像を表示した後に一の操作手段が操作されたことに基づいて、所定条件が成立しているか否かを示す特別画像を表示手段に表示するとともに、第2操作画像を表示した後に他の操作手段が操作されたことに基づいて、特別画像を表示手段に表示するものとし、第1操作画像を表示した後に他の操作手段の操作に基づいても特別画像を表示させる一方、第2操作画像を表示した後に一の操作手段の操作に基づいては特別画像を表示させない構成とした。
したがって、他の操作手段の操作が第2操作画像に対する他、第1操作画像に対しても影響することとなり、他の操作手段を操作しやすい位置に配置した場合に、操作手段の利便性が向上し、例えば、遊技を迅速に進行したい遊技者等に対して、満足させる遊技環境を提供できる。一方、第2操作画像が表示された場合には、一の操作手段では特別画像を表示させないので、比較的期待度の高い一の操作手段に対する特別感の低下を防止でき、一の操作手段を操作する際に遊技者の期待感が低下してしまうことを防止できる。
したがって、複数の操作手段を使用した段階的な演出が実行されて、遊技者の期待感をより向上させることができる。
また、一の操作手段は、遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、第1位置から第2位置へと変位可能であり、他の操作手段は、遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、第3位置から第4位置へと変位可能であり、一の操作手段が第1位置から第2位置へと変位したことを検知可能な一の検知手段と、他の操作手段が第3位置から第4位置へと変位したことを検知可能な他の検知手段と、を備え、第1位置から第2位置への変位量の方が、第3位置から第4位置への変位量よりも大きい構成とした。
したがって、スロットマシンの表示範囲や、操作面積、操作量などの物理量と、ARTなどの特定遊技状態への移行をかけた抽選処理における当否とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像に注目させることができ、興趣を高めることができる。
以上のように、本実施形態のスロットマシン1によれば、特許文献1などに記載されている従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
具体的には、本実施形態では、4つの操作手段2a,12〜14を設けたが、3つ以下設けても、5つ以上設けてもよい。
また、4つの操作手段2a,12〜14それぞれを異なる形状・大きさとしたが、同じ形状・大きさの操作手段を複数備えるようにしてもよい。
また、操作手段として、装飾パネルPを表示器ボタン12と同様に、押圧するタイプのものを採用してもよい。
また、操作手段として、タッチセンサ(タッチするもの)を採用してもよい。
また、操作手段として、ジョグダイアル等の回転操作するものを採用してもよい。
また、操作手段として、押圧に限らず、引き出すもの(レバーなど)を採用してもよい。
また、本実施形態では、操作画像に表示される操作手段がスロットマシン1の上部に位置するほど当選の期待度が高くなるように設定したが、下部に位置するほど期待度が高くなるようにしてもよいし、このような位置関係を考慮せずに、設定してもよい。
また、操作画像において、スロットマシン1(筐体)の大部分を表示すれば当選の期待度が高くなるようにしたが、大部分を表示するほど期待度が低くなるようにしてもよい。
また、スロットマシン1(筐体)の大部分を表示するか否かを、当選の期待度に反映させなくてもよい。
また、演出用ボタン14については、その位置が分かりづらいので、操作画像として、図8(e)に示すように、スロットマシン1全体を表示した上で(部位表示81a)、その表示のどこに存在するのかをマーク表示83により示すとともに、押下操作を促すこともできる。
なお、1つの操作手段について、例えば、ARTの当否を報知する際に、演出用ボタン14について、図8(d)に示す操作画像と、図8(e)に示す操作画像のように、スロットマシン1の一部のみを表示する場合と、スロットマシン1全体を表示する場合とを実行可能とし、スロットマシン1全体を表示する場合の方が、その一部を表示する場合よりも期待度が高い、又は、低いようにしてもよい。
具体的には、操作画像として、各操作手段それぞれへの操作を促す操作画像と、全ての操作手段への操作を促す「全操作」があるが、2以上の操作手段への操作を促す操作画像の表示を行うようにしてもよい。
また、2以上の操作手段への操作を促す操作画像を行う場合、促された操作手段の数が多ければ多いほど、期待度を高くしたり、低くしたりすることができる。
また、実際に操作させたい操作手段を示す操作画像とは異なるダミーの操作画像の表示を行ってから、実際(真)の操作画像の表示を行うようにしてもよい(例えば、図8(d)の操作画像から図8(b)の操作画像への切り替え表示など)。このとき、ダミーで表示する操作画像が実際(真)の操作画像に変化しても違和感のないように操作画像の内容や操作手段のデザインに関連性を持たせておくことが望ましい(例えば、図8(b)の操作画像は図8(d)の操作画像を含むように構成され、演出用ボタン14のデザインがレバー13の一部にも使用されているなど)。
また、表示器8上で、操作画像が表示される位置によって期待度が異なるようにしてもよい。
また、操作画像を表示した際に、表示器8上に表示されている操作手段を発光させる表示を行い、さらに現物の操作手段に設けた発光手段(例えば、LED)も同期して発光させる(例えば、点滅間隔や色等を揃える)ようにしてもよい。
また、表示器8上においてカメラのズームイン、ズームアウトのように対象となる操作手段を注視させる演出を行ってもよい。
また、呼び込み表示制御手段は、操作画像が表示されている状態では、呼び込み表示を行わないようにしてもよいし、ARTに非当選時の操作画像の表示のときのみ呼び込み表示を行うようにしてもよい。
具体的には、一の操作手段への操作完了から所定時間内に他の操作手段を操作させる切り替え画像演出を行ってもよい。特に、当該演出を物理的に距離が遠い操作手段間で行う場合には期待度が高くなるようにしてもよい。
また、各操作手段の使用有無、頻度等を遊技者又はホール係員が設定できるようにしてもよい。
また、通常は各操作画像の表示に際して出力される音声が異なるように設定しておき、特定の場合にだけ一の操作画像に対応する音声を他の操作画像に対応する音声として出力してもよい。
また、通常は操作画像に応じて各操作手段を操作したときに出力される音声が異なるように設定しておき(例えば、操作手段ごとに固有の音声を出力するなど)、特定の場合にだけ一の操作手段への操作に対応する音声を他の操作手段への操作に対応する音声として出力してもよい。
また、特別画像をART抽選処理の抽選結果の表示としたが、ボーナス抽選結果の表示、ART上乗せゲーム数の抽選結果の表示など、遊技者に有利な特典の付与に係る他の表示とすることができる。
つまり、操作画像が表示されるタイミングは、ART抽選処理の抽選に係るタイミングに限らず、遊技者に有利な特典の付与に先立つタイミングであればよい。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
2 メダル投入口
2a ベットボタン(操作手段)
3 スタートレバー
5 停止ボタン
8 表示器(表示手段)
9 スピーカ
10 主制御部
11 ランプ
12 表示器ボタン(操作手段)
13 レバー(操作手段)
14 演出用ボタン(操作手段)
20 副制御部
41 リール
Claims (1)
- 遊技者が操作可能な第1操作手段と、
遊技者が操作可能な第2操作手段と、
前記第1操作手段への操作を促す第1操作画像と、前記第2操作手段への操作を促す第2操作画像と、を表示可能な表示手段と、
所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与可能な特典付与手段と、
を備え、
前記表示手段により前記第1操作画像が表示される場合の方が、前記第2操作画像が表示される場合よりも、前記所定条件が成立している確率が高くなるように制御され、
前記表示手段は、
前記第1操作画像を表示した後に、前記第1操作手段が操作されたことに基づいて、前記所定条件が成立しているか否かを示す特別画像を表示可能であり、
前記第2操作画像を表示した後に、前記第2操作手段が操作されたことに基づいて、前記特別画像を表示可能であり、
前記第1操作画像を表示した後に、前記第2操作手段が操作されたことに基づいて、前記特別画像を表示可能であり、
前記第2操作画像を表示した後に、前記第1操作手段が操作されたことに基づいて、前記特別画像を表示せず、
通常操作とは異なる特殊操作を促す情報である特殊操作情報と共に前記第1操作画像を表示せず、
前記特殊操作情報と共に前記第2操作画像を表示した後、前記第2操作手段が前記特殊操作されたことに基づいて、前記特別画像を表示可能であり、
前記第1操作手段は、
遊技者による操作を受付可能な第1操作領域を有し、
前記第2操作手段は、
遊技者による操作を受付可能な第2操作領域を有し、
前記第1操作領域の方が前記第2操作領域よりも面積が広い
ことを特徴とする遊技機。
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