[操作支援システムSの概要]
図1は、操作支援システムSの概要を説明するための図である。操作支援システムSは、ウェブページに関する操作を支援するシステムである。ウェブページは、企業が導入したERPシステムのウェブページでもよいし、外部サイトのウェブページであってもよい。
操作支援システムSは、操作案内システムとして、ウェブページに関する操作の案内をユーザに提供する(以下、操作案内機能という)。操作案内機能は、操作案内登録機能と操作案内表示機能とを有する。操作案内登録機能は、ウェブページに関する操作の案内を示す案内情報を管理装置2に登録する機能である。操作案内表示機能は、登録されたウェブページに関する操作の案内をウェブページに表示させる機能である。
また、操作支援システムSは、メモ管理システムとして、ウェブページに関連付けられたユーザのメモを管理する(以下、メモ管理機能という)。メモは、ウェブページにおいて提供される機能を使用する一般ユーザが記録する情報であり、例えば付箋の態様で表示される。メモ管理機能は、メモ登録機能とメモ表示機能とを有する。メモ登録機能は、ウェブページに関するメモを管理装置2に登録する機能である。メモ表示機能は、登録されたウェブページに関するメモをウェブページに表示させる機能である。
操作支援システムSは、複数のユーザ端末1(ユーザ端末1a、1b)と、管理装置2とを有する。ユーザ端末1は、操作支援システムSを利用するユーザが使用する端末であり、例えばパソコン又はタブレット等である。ユーザ端末1には、ウェブページを表示するウェブブラウザと、ウェブページに関する操作を支援するための専用プログラムとがインストールされている。専用プログラムは、例えば、ウェブブラウザのプラグインである。
操作案内機能におけるユーザ端末1aは、操作案内登録機能を利用可能な端末であり、例えば、ERPシステムの管理者又は企業における各組織の管理者等(以下、管理ユーザという)が使用する端末である。また、ユーザ端末1bは、操作案内表示機能を利用可能な端末であり、例えば、一般ユーザが使用する端末である。ユーザ端末1a、1bそれぞれは、メモ登録機能及びメモ表示機能を利用することができる。
管理装置2は、ウェブページに関する操作を支援するための情報を管理する装置であり、例えばコンピュータである。管理装置2は、ウェブページに関する操作を案内する案内情報をユーザ端末1に提供する情報提供装置として機能する。
案内情報は、例えば、ウェブページにおいてユーザが操作すべき操作項目を示したり、操作項目における操作方法を示したりする情報であり、例えば画像及びテキストの少なくともいずれかを含む。案内情報は、ユーザ端末1aを使用する管理ユーザが、ユーザ端末1aを用いて作成する。
案内情報は、例えば、ウェブページに表示された操作項目を管理ユーザが操作(テキストエリアに文字を入力したり、ボタンを押下したりする操作等)したり、操作の案内を示す情報を入力したりすることによって生成される情報である。操作項目は、ウェブページに表示された表示項目のうち、ユーザによる操作が可能な項目であり、例えば、テキストエリア、チェックボックス又はボタン等である。ユーザ端末1aが、作成された案内情報をウェブページを特定するための情報に関連付けて管理装置2に送信し、管理装置2がウェブページに関連付けて案内情報を記憶することにより、管理装置2に案内情報が登録される。
管理装置2は、ウェブページに関するメモを管理するメモ管理装置としても機能する。ユーザ端末1bは、一般ユーザがウェブページを閲覧している間に、ウェブページに対応する案内情報及びメモを管理装置2から取得し、取得した案内情報及びメモを表示する。操作支援システムSが以上の構成を有することにより、ウェブページにおける操作内容に詳しくない一般ユーザが、操作をしながら案内情報及びメモを視認することができるので、ウェブページに関する操作を行いやすくなる。
以下、ユーザ端末1及び管理装置2の構成について説明する。
[ユーザ端末1及び管理装置2の構成]
図2は、ユーザ端末1及び管理装置2の構成を示す図である。ユーザ端末1は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
通信部11は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。
表示部12は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページを表示するディスプレイである。
操作部13は、ユーザが操作するデバイスであり、例えばキーボード又はマウス等である。
記憶部14は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部14は、制御部15が実行するプログラムを記憶している。
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部15は、記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより、端末取得部151、表示制御部152、操作受付部153及び端末送信部154として機能する。
端末取得部151は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報を取得する。ページ識別情報は、ウェブページを識別する情報である。ページ識別情報は、例えば、アドレス情報又はウェブページのタイトル(ページ名)等である。
また、端末取得部151は、通信部11を介して、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応する様々な情報を管理装置2から取得する。具体的には、管理装置2が、表示しているウェブページに関連付けて案内情報を記憶している場合、端末取得部151は、通信部11を介して、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応する案内情報を管理装置2から取得する。また、管理装置2が、表示しているウェブページに関連付けて一般ユーザが登録したメモを記憶している場合、端末取得部151は、通信部11を介して、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するメモを管理装置2から取得する。
表示制御部152は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページを表示部12に表示させる。詳細については後述するが、表示制御部152は、操作案内登録機能が起動している状態で、操作案内を登録するための操作を行うための画面を表示部12に表示させる。表示制御部152は、操作案内表示機能が起動している状態で、端末取得部151が管理装置2から案内情報を取得した場合、当該案内情報に基づく操作の案内をウェブページに表示させる。表示制御部152は、ウェブページに重ねて案内情報を表示部12に表示させる。
また、表示制御部152は、メモ登録機能が起動している状態で、メモを作成するための画面を表示部12に表示させる。表示制御部152は、メモ表示機能が起動している状態で、端末取得部151が管理装置2からメモを取得した場合、当該メモをウェブページに表示させる。表示制御部152は、ウェブページに重ねてメモを表示部12に表示させる。
操作受付部153は、操作部13を介して、ユーザの操作を受け付ける。操作受付部153は、表示部12に表示されたウェブページにおけるユーザの操作を受け付ける。また、操作受付部153は、ユーザに入力されたテキスト情報を取得する。操作受付部153は、受け付けた操作の内容を示す操作情報、及び取得したテキスト情報を端末送信部154に通知する。
端末送信部154は、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報を管理装置2に送信する。また、端末送信部154は、通信部11を介して、操作受付部153が受け付けた様々な情報を管理装置2に送信することにより、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応する様々な情報を管理装置2に登録させる。具体的には、端末送信部154は、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報と、操作受付部153が受け付けた操作情報及びテキスト情報とを関連付けて、案内情報を構成する情報として管理装置2に送信することにより、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応する案内情報を管理装置2に登録させる。また、端末送信部154は、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報と、操作受付部153が受け付けたメモとを関連付けて管理装置2に送信することにより、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するメモを管理装置2に登録させる。
管理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。
記憶部22は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部22は、案内情報を管理する案内管理データベースと、メモを管理するメモ管理データベースとを記憶している。案内管理データベース及びメモ管理データベースの詳細については後述する。
制御部23は、例えばCPUである。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、装置取得部231、情報管理部232及び装置送信部233として機能する。
装置取得部231は、通信部21を介して、ページ識別情報をユーザ端末1から取得する。また、装置取得部231は、通信部21を介して、様々な情報をユーザ端末1から取得する。具体的には、装置取得部231は、操作案内登録機能が起動している状態で、通信部21を介して、ページ識別情報と案内情報とをユーザ端末1から取得する。また、装置取得部231は、メモ登録機能が起動している状態で、通信部21を介して、ページ識別情報とメモとをユーザ端末1から取得する。
情報管理部232は、装置取得部231が取得した様々な情報を記憶部22に記憶させる。具体的には、情報管理部232は、操作案内登録機能が起動している状態で、装置取得部231が取得したページ識別情報と案内情報とを関連付けて案内管理データベースに記憶させる。また、情報管理部232は、メモ登録機能が起動している状態で、装置取得部231が取得したページ識別情報とメモとを関連付けてメモ管理データベースに記憶させる。
また、情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報に関連付けて記憶部22に記憶されている様々な情報を特定する。具体的には、情報管理部232は、操作案内表示機能が起動している状態で、装置取得部231が取得したページ識別情報に関連付けて案内管理データベースに記憶されている案内情報を特定する。また、情報管理部232は、メモ表示機能が起動している状態で、装置取得部231が取得したページ識別情報に関連付けてメモ管理データベースに記憶されているメモを特定する。
装置送信部233は、通信部21を介して、情報管理部232が特定した様々な情報をユーザ端末1に送信する。具体的には、装置送信部233は、操作案内表示機能が起動している状態で、通信部21を介して、情報管理部232が特定した案内情報をユーザ端末1に送信する。また、装置送信部233は、メモ表示機能が起動している状態で、通信部21を介して、情報管理部232が特定したメモをユーザ端末1に送信する。
以下、ユーザ端末1における制御部15の機能と、管理装置2における制御部23の機能とを、操作支援システムSが提供する操作案内機能及びメモ管理機能ごとに説明する。
[操作案内機能]
(操作案内登録機能)
図3は、操作案内機能において操作の案内を登録する処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、ユーザ端末1aのウェブブラウザが、ウェブページにアクセスしたことを契機として開始する(S1)。端末取得部151は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報を取得する。
また、表示制御部152は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページを表示部12に表示させる。図4及び図5は、表示画面の一例を示す図である。図4及び図5に示す表示画面は、アドレス情報を表示するアドレスバーと専用プログラムが提供する機能を実行するための各種のボタンを表示するツールバーとが表示される表示領域R1と、ウェブページが表示される表示領域R2とを含む。表示制御部152は、例えば、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページとして、図4(a)に示すウェブページを表示部12に表示させる。
操作受付部153は、ユーザがウェブページに関する操作の案内を登録する操作を行った場合において、ウェブページが表示されている間に、ウェブページにおいてユーザが行った操作を受け付ける(S2)。図4(a)に示すように、表示領域R1には、登録開始ボタンが表示されている。図4(b)に示すように、ユーザが登録開始ボタンを押下すると、表示領域R1に登録終了ボタンが表示される。この場合において、操作受付部153は、登録開始ボタンが押下されてから登録終了ボタンが押下されるまでの間に、ウェブページにおいてユーザが行った操作を受け付ける。
図4(b)に示す例において、ユーザが、表示画面に表示されている操作項目を、「日付」、「金額」、「行先」の順に入力して申請ボタンを押下する操作を行ったとする。この場合において、操作受付部153は、ユーザが行った操作の内容に基づいて、ユーザが操作した複数の操作項目(「日付」、「金額」、「行先」、「申請ボタン」)それぞれに対応する項目識別情報と、ユーザが操作した操作項目の操作順序とを特定する。項目識別情報は、操作項目を含む表示項目を識別する情報であり、例えば、HTML(HyperText Markup Language)タグに含まれるタグIDである。項目識別情報は、例えば、チェックボックス又はボタン等に付された名称であってもよい。
また、操作受付部153は、ユーザが入力したテキスト情報を受け付けてもよい。具体的には、操作受付部153は、ウェブページが表示された状態において、操作項目を含む表示項目の操作の案内を示す案内情報であるテキストオブジェクトを作成する操作をユーザが行った場合に、テキストオブジェクトに含めるテキスト情報の入力を受け付けてもよい。
図4(b)に示すように、表示領域R2には、吹き出しオブジェクトを作成するための吹き出し作成アイコンB1と、コメントオブジェクトを作成するためのコメント作成アイコンB2とを含むナビアイコンが表示されている。図4(b)、(c)に示すように、ユーザが吹き出し作成アイコンB1を押下すると、テキストオブジェクトとして、吹き出しオブジェクトT1が表示領域R2に表示される。ユーザが、表示された吹き出しオブジェクトT1にテキスト情報を入力し、吹き出しオブジェクトT1の登録ボタンB3を押下すると、操作受付部153は、吹き出しオブジェクトT1の作成と、吹き出しオブジェクトT1に入力されたテキスト情報とを受け付ける。このように、操作受付部153は、操作の案内を示す情報の入力を受け付ける。
操作受付部153は、ユーザが、テキストオブジェクトの表示位置を設定する操作を行った場合に、操作の案内を示す情報の入力をさらに受け付けてもよい。テキストオブジェクトの表示位置は、テキストオブジェクトに関連付けられた操作項目に対応する項目識別情報であってもよいし、ウェブページに含まれる特定の文字列(図4(a)に示す例における「ABCシステム」又は「交通費申請」等の文字列)であってもよいし、ウェブページの座標であってもよい。
また、操作受付部153は、複数のウェブページそれぞれにおいてユーザが行った操作を、一連の操作として受け付けてもよい。具体的には、操作受付部153は、複数のウェブページごとに、ウェブページが表示されている間に、ウェブページにおいてユーザが行った操作を受け付けてもよい。例えば、2つのウェブページにおいてユーザが操作を行った場合、操作受付部153は、第1のウェブページ又は第2のウェブページが表示されている間に、第1のウェブページ及び第2のウェブページそれぞれにおいてユーザが行った操作を受け付けてもよい。このようにすることで、操作受付部153は、複数のウェブページを跨ぐ一連の業務の流れに沿った操作を受け付けることができる。
操作受付部153は、操作の案内を登録する操作が終了したか否かを判定する(S3)。ユーザが登録終了ボタンを押下すると、図5(a)に示すように、表示領域R1に編集開始ボタンと保存ボタンとが表示される。操作受付部153は、編集開始ボタンを押下した場合に、登録する操作が終了していないと判定し(S3においてNOの場合)、処理をS2に戻す。この場合、操作受付部153は、ウェブページにおいてユーザが行った操作をさらに受け付けてもよい(S2)。
具体的には、操作受付部153は、ユーザがウェブページに関する操作の案内を編集する操作を行った場合において、ウェブページが表示されている間に、ウェブページにおいてユーザが行った操作を受け付けてもよい。図5(b)に示すように、ユーザが編集開始ボタンを押下すると、表示領域R1に編集終了ボタンが表示される。この場合において、操作受付部153は、編集開始ボタンが押下されてから編集終了ボタンが押下されるまでの間に、ウェブページにおいてユーザが行った操作をさらに受け付けてもよい。
操作受付部153は、例えば、編集する操作を行う前に受け付けたユーザが行った操作の編集(操作の追加又は一部の操作の削除等)を受け付けてもよい。また、操作受付部153は、例えば、編集する操作を行う前に受け付けたユーザが行った操作順序を変更する操作を受け付けてもよい。
操作受付部153は、操作の案内を登録する操作が終了した後に、ユーザが行った操作の種類を識別するための識別名称の入力を受け付けてもよい。操作受付部153は、例えば、ユーザが登録終了ボタン又は編集終了ボタンを押下した場合に、表示領域R1に識別名称を入力する入力欄(テキストエリア)を表示させ、当該入力欄においてユーザが入力した識別名称を受け付けてもよい。このようにすることで、操作受付部153は、1つの操作項目に対して、入力する内容に応じて異なる複数の種類の操作を登録させることができる。
操作受付部153は、ユーザが編集終了ボタンを押下すると、処理をS3に進める。図5(a)に示す例において、端末送信部154は、操作受付部153が、保存ボタンが押下されることにより登録する操作が終了したと判定すると(S3においてYESの場合)、操作受付部153が受け付けた操作に基づく案内情報を管理装置2に送信する。
具体的には、端末送信部154は、操作受付部153が登録する操作が終了したと判定した場合に、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報と、操作受付部153が受け付けたユーザが行った操作に基づく案内情報とを関連付けて管理装置2に送信する。
案内情報は、位置情報と表示種類情報とを含む。位置情報は、ユーザが操作を行った操作項目に対応する項目識別情報であってもよいし、オブジェクトの表示位置であってもよいし、ウェブページに含まれる特定の文字列(図5(a)に示す例における「ABCシステム」又は「交通費申請」等の文字列)であってもよい。
表示種類情報は、ウェブページに表示させる操作の案内の表示態様の種類を示す情報である。表示態様の種類は、第1強調表示と、第2強調表示と、吹き出しと、コメントとを含む。第1強調表示は、操作項目を含む表示項目に赤色等の色を付した太枠を表示させる態様である。第2強調表示は、操作項目を含む表示項目のテキストエリアに色を付して表示させる態様である。吹き出しは、テキストオブジェクトに含まれる吹き出しオブジェクトである。コメントは、テキストオブジェクトに含まれるコメントオブジェクトである。
図4(b)に示す例において、操作受付部153が操作項目「日付」に対する入力を受け付けた場合、操作項目「日付」に対応する表示種類情報には、第1強調表示と、第2強調表示とが設定される。表示種類情報が「吹き出し」又は「コメント」である場合、案内情報には、当該表示種類情報に関連付けられたテキスト情報がさらに含まれる。
端末送信部154は、通信部11を介して、操作順序をさらに含む案内情報と、ページ識別情報とを関連付けて管理装置2に送信してもよい。端末送信部154は、通信部11を介して、複数のウェブページごとに、遷移順序をさらに含む案内情報と、ページ識別情報とを関連付けて管理装置2に送信してもよい。遷移順序は、案内情報登録機能が起動された状態で、ユーザ端末1aにおいて表示された複数のウェブページの表示順序である。なお、端末送信部154は、端末取得部151がページ識別情報を取得したタイミングで、ページ識別情報を管理装置2に送信してもよい。
管理装置2の装置取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1aから、ページ識別情報と案内情報とを取得する。情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報と案内情報とを関連付けて案内管理データベースに記憶させることにより、案内情報を登録する(S4)。
図6は、案内管理データベースの構成を示す図である。図6に示すように、案内管理データベースは、ページ識別情報と、案内情報(遷移順序、位置情報、操作順序、表示種類及びテキスト)とを関連付けて記憶している。
情報管理部232は、ウェブページにおける複数のユーザによる入力傾向を学習することにより、案内管理データベースに記憶された案内情報を自動的に更新してもよい。この場合、情報管理部232は、所定のウェブページに対応するページ識別情報と、所定のウェブページにおいて複数のユーザが操作を行った操作内容とを組み合わせた教師データに基づいて、案内情報を学習する学習部として機能してもよい。情報管理部232は、例えば、教師データに基づいて、案内管理データベースに記憶させた案内情報を更新してもよい。
このようにすることで、情報管理部232は、複数の操作項目を含むウェブページにおいて、複数のユーザによる入力傾向に沿った操作順序で操作の案内をユーザに提供することができる。情報管理部232は、例えば、ウェブページに含まれる複数の操作項目のうち、多くのユーザが操作する操作項目がある場合、当該操作項目に対応する操作の案内をユーザに提供することができる。また、情報管理部232は、例えば、ウェブページに含まれる複数の操作項目のうち、操作されない不要な操作項目がある場合、当該不要な操作項目を省いた操作順序で操作の案内をユーザに提供することができる。また、情報管理部232は、例えば、間違った操作が行われることが多い操作項目がある場合、当該操作項目に関する情報を示すテキストオブジェクトにおいて、間違った操作の事例又は正しい操作の事例等をユーザに提供することができる。これにより、情報管理部232は、業務に適した操作の案内をユーザに提供することができる。
情報管理部232は、所定のウェブページにおける複数のユーザの閲覧状況をさらに組み合わせた教師データに基づいて、案内情報を学習してもよい。例えば、情報管理部232は、複数のユーザの閲覧状況に基づいて、ユーザがショッピングサイトから離脱しそうな操作を検出したとする。「ショッピングサイトから離脱しそうな操作」は、例えば、ウェブページを素早くスクロールさせたり、ショッピングサイト内の複数のウェブページを短時間に遷移させたりする操作である。
この場合において、情報管理部232は、例えば、ショッピングサイトのウェブページを閲覧しているユーザがショッピングサイトから離脱しそうな操作を行った場合に、ショッピングサイトの運営者が誘導したいコンテンツ(例えば広告)を示すテキストオブジェクトを画面上に表示させる。このようにすることで、情報管理部232は、ユーザがショッピングサイトから離脱する前に、ユーザに所望のコンテンツを閲覧させることができる。
上記において、操作受付部153は、ウェブページが表示されている間に、ユーザが入力したテキスト情報を受け付ける例を説明したが、これに限らない。例えば、管理装置2の装置取得部231が、案内情報が登録された後に、管理画面においてユーザが入力したテキスト情報を受け付けてもよい。
図7は、管理画面の一例を示す図である。管理画面は、登録された操作の案内を管理するための管理ページを表示した画面である。管理ページは、管理装置2がウェブサーバとして機能することによって提供するウェブページである。表示制御部152は、ユーザ端末1aのウェブブラウザが、案内情報が登録された後に管理ページにアクセスすると、図7(a)に示すような管理画面を表示部12に表示させる。
図7(a)に示す管理画面は、登録された操作の案内であるシナリオの一覧を表示した画面である。図7(a)に示す管理画面には、操作の案内に対応する識別名称であるタイトルと、各操作の案内を管理するための各種ボタンとが表示されている。ユーザが、タイトル「経費申請の仕方」に対応する編集ボタンを押下すると、図7(b)に示す管理画面においてステップ編集が表示される。
図7(b)に示すステップは、シナリオ(経費申請の仕方)においてユーザが操作を行った操作項目に対応する操作の案内を示す。図7(b)に示す管理画面は、ユーザが操作を行った順にステップが表示される表示領域R3と、表示領域R3に表示された複数のステップのうちから選択された1つのステップに対応する操作の案内が表示される表示領域R4とを含む。図7(b)に示す管理画面の表示領域R4には、表示領域R3において選択されたステップ1に対応する操作の案内として、操作項目「日付」に対応する操作の案内が表示されている。この場合において、ユーザが、表示領域R4に表示されている吹き出し作成アイコンB5を押下すると、吹き出しオブジェクトが作成され、コメント作成アイコンB6を押下すると、コメントオブジェクトが作成される。
例えば、ユーザが、吹き出し作成アイコンB5を押下すると、図7(b)に示す管理画面上に図7(c)に示す吹き出しの挿入画面が表示される。図7(c)に示す吹き出しの挿入画面には、吹き出しに表示させるテキスト情報の入力を受け付けるテキスト入力エリアと、吹き出しオブジェクトを表示させる位置を設定する表示位置設定エリアとが表示されている。
図7(b)に示す吹き出し作成アイコンB5を押下することによって作成された吹き出しオブジェクトは、ステップ1に対応する操作項目(項目識別情報)と関連付けられており、表示位置設定エリアでは、操作項目の領域を中心として、吹き出しオブジェクトをどこに表示させるかを設定することができる。図7(c)に示す例において、ユーザは、表示位置設定エリアにおいて右上の丸いオブジェクトを選択すると、吹き出しオブジェクトを操作項目「日付」の右上に表示させることを設定することができる。
ユーザが、図7(c)に示す吹き出しの挿入画面において、テキスト入力エリアにおいてテキスト情報を入力し、表示位置設定エリアにおいて右上の丸いオブジェクトを選択して「OK」ボタンを押下すると、図7(b)に示す管理画面の表示領域R4に挿入した吹き出しオブジェクト(不図示)が表示される。ユーザは、図7(b)に示す管理画面において、吹き出しオブジェクトに入力されたテキスト情報を編集することができる。
ユーザが、吹き出しオブジェクトにテキスト情報を入力する操作を行った後に、図7(b)に示す管理画面において保存ボタンを押下すると、装置取得部231は、管理画面においてユーザが行った操作を受け付ける。具体的には、装置取得部231は、管理画面においてテキストオブジェクトを作成する操作をユーザが行った場合に、テキストオブジェクトに含めるテキスト情報の入力と、テキストオブジェクトの表示位置の設定とを受け付ける。そして、情報管理部232は、ページ識別情報に関連付けて案内管理データベースに記憶されている案内情報を、装置取得部231が受け付けたユーザが行った操作に基づく案内情報(テキスト情報及び設定された表示位置を示す位置情報)に基づいて更新する。
(操作案内表示機能)
図8は、操作案内機能において操作の案内を表示する処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、ユーザ端末1bのウェブブラウザが、ウェブページにアクセスしたことを契機として開始する(S11)。端末取得部151は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報を取得する。
端末送信部154は、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報を、管理装置2に送信する。管理装置2の装置取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1bからページ識別情報を取得する。
情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報に関連付けて案内管理データベースに記憶されている案内情報を特定する(S12)。装置送信部233は、通信部21を介して、情報管理部232が特定した案内情報をユーザ端末1bに送信する。
ユーザ端末1bの端末取得部151は、通信部11を介して、端末送信部154が送信したページ識別情報に対応する案内情報を管理装置2から取得する。そして、ユーザ端末1bの表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に基づく操作の案内をウェブページに表示させる(S13)。
表示制御部152は、操作の案内を様々な態様でウェブページに表示させる。例えば、表示制御部152は、操作の案内として、ウェブページに表示される操作項目の領域内の表示態様を変化させてもよい。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に基づく操作の案内として、当該案内情報に含まれる位置情報(項目識別情報)が示す操作項目の領域内の表示態様を変化させる。
図9及び図10は、表示画面の一例を示す図である。図9(a)に示す表示画面は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページの画面である。図9(b)に示す表示画面は、表示制御部152が案内情報に基づく操作の案内を表示させたウェブページの画面である。
図9(b)に示す例として、表示制御部152は、案内情報に含まれる表示種類が「第1強調表示」である場合に、操作項目「日付」の領域内に赤色等の色を付した太枠を表示させる。また、表示制御部152は、案内情報に含まれる表示種類が「第2強調表示」である場合に、操作項目「日付」のテキストエリアに色を付して表示させる。このようにすることで、ユーザは、操作すべき操作項目を把握することができる。
また、例えば、表示制御部152は、操作の案内として、操作項目を含む表示項目に関する情報を示したテキストオブジェクトを表示させてもよい。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に基づく操作の案内として、当該案内情報に含まれる位置情報(オブジェクトの表示位置)が示す位置にテキストオブジェクトを表示させてもよい。
図9(b)に示す例として、表示制御部152は、操作項目「日付」に関する第1の操作内容を含む吹き出しオブジェクトT1を表示させたり、操作項目「日付」に関する第2の操作内容を含むコメントオブジェクトT2を表示させたりすることにより、テキストオブジェクトを表示させる。このようにすることで、ユーザは、操作項目に対してどのような操作を行えばよいかを把握することができる。
表示制御部152は、ウェブページの操作項目以外の項目に操作の案内を表示させてもよい。例えば、表示制御部152は、ウェブページ内の所定のテキスト項目に対応する位置に操作の案内を表示させてもよい。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に基づく操作の案内を、当該案内情報に含まれるテキスト位置情報が示す所定のテキスト項目の領域内の位置に表示させてもよい。テキスト位置情報は、ウェブページに表示される所定のテキスト項目の領域内の位置を示す位置情報である。
図10(a)に示すように、表示制御部152は、所定のテキスト項目として、表示画面左上に表示されているテキスト項目「交通費申請」の領域内に吹き出しオブジェクトT3を表示させてもよい。この場合におけるテキスト位置情報は、ウェブページの座標であってもよいし、ウェブページに含まれる特定の文字列(図10(a)に示す例における「交通費申請」の文字列)であってもよい。このようにすることで、表示制御部152は、ウェブページに含まれる様々な項目に対する操作の案内をユーザに提供することができる。
また、例えば、表示制御部152は、ウェブページ内の広告に対応する位置に操作の案内を表示させてもよい。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に基づく操作の案内を、当該案内情報に含まれる広告位置情報が示す広告の領域内の位置に表示させる。広告位置情報は、ウェブページに表示される広告の領域内の位置を示す位置情報である。
図10(b)に示す表示画面は、ショッピングサイトのウェブページの画面である。図10(b)に示すように、表示制御部152は、ウェブページに含まれる広告の領域内に赤色等の色を付した太枠を表示させたり、吹き出しオブジェクトT4を表示させたりしてもよい。この場合における広告位置情報は、HTMLタグのタグIDであってもよいし、ウェブページの座標であってもよい。このようにすることで、表示制御部152は、広告をユーザの目に付きやすくすることができる。
表示制御部152は、ウェブページを表示させてから所定の期間が経過した後に、操作の案内をウェブページに表示させてもよい。所定の期間は、例えば、予め管理ユーザにより設定された期間であり、操作に習熟した一般ユーザが処理に要する時間である。具体的には、表示制御部152は、まず、ウェブブラウザがウェブページにアクセスすると、図9(a)に示すウェブページを表示させる。そして、図9(b)に示すように、表示制御部152は、図9(a)に示すウェブページを表示させてから所定の期間が経過した後に、操作の案内をウェブページに表示させる。このようにすることで、表示制御部152は、操作に時間がかかっているユーザに対して、操作の案内を提供することができる。
表示制御部152は、ウェブページにおいてユーザが行った操作が間違っている場合に、操作の案内をウェブページに表示させてもよい。具体的には、表示制御部152は、操作項目においてユーザが行った操作が、端末取得部151が取得した案内情報に含まれる正常操作情報が示す正常な操作内容と異なる場合に、当該案内情報に基づく操作の案内をウェブページに表示させる。正常操作情報は、ウェブページに表示される操作項目における正常な操作内容を示す情報である。正常操作情報は、例えば、管理ユーザが設定した情報であり、操作に習熟した一般ユーザの操作内容に基づいて設定される情報である。
表示制御部152は、例えば、正常操作情報が日付型を示す操作項目「日付」に対して、ユーザが文字列型(例えば「全角かな」)を入力した場合に、図9(b)に示す操作の案内をウェブページに表示させてもよい。このようにすることで、ユーザは、操作内容が間違っていることを把握し、表示された操作の案内に従って正しい操作を行うことができる。
表示制御部152は、操作順序に従って順次案内をウェブページに表示させてもよい。端末取得部151が、ウェブページに表示される複数の操作項目それぞれに関連付けられた操作順序を含む案内情報を取得したとする。この場合において、表示制御部152は、複数の操作項目のうちの第1操作項目に対応する操作の案内をウェブページに表示させた後において、ユーザが第1操作項目に所定の操作を行った場合に、複数の操作項目における第1操作項目の次の操作順序に対応する第2操作項目に対応する操作の案内をウェブページに表示させる。
図9(b)、(c)に示す例において、第1操作項目が操作項目「日付」であり、第2操作項目が操作項目「金額」であるとする。この場合において、表示制御部152は、まず、図9(b)に示す第1操作項目(操作項目「日付」)に対応する操作の案内をウェブページに表示させる。そして、表示制御部152は、ユーザが、操作の案内が表示された操作項目「日付」に日付を入力すると、図9(c)に示す第2操作項目(操作項目「金額」)に対応する操作の案内をウェブページに表示させる。このようにすることで、表示制御部152は、業務の流れに沿った操作の案内を表示させることができる。
表示制御部152は、複数の操作パターンを含む操作項目において、ユーザが選択した操作パターンに対応する操作の案内を表示させてもよい。複数の操作パターンは、操作項目において操作可能な複数の機能に対応する、それぞれ異なる操作である。この場合において、表示制御部152は、端末取得部151が取得した案内情報に含まれる、ウェブページに表示される操作項目に対応する複数の操作パターンのうち、ユーザが選択した操作パターンに対応する操作の案内をウェブページに表示させる。
図9(c)に示す例において、操作項目「金額」に入力する金額の求め方には、経費申請の場合と出張申請の場合の2つの操作パターンがあるとする。この場合における案内管理データベースの操作項目「金額」に対応する位置情報には、複数の表示態様(第1吹き出しオブジェクト、第2吹き出しオブジェクト)と、複数のテキスト情報(第1テキスト情報、第2テキスト情報)と、複数の識別名称(経費申請の仕方、出張申請の仕方)とがそれぞれ関連付けて記憶されているとする。識別名称は、例えば、操作の案内を登録する操作が終了した後に、ユーザが行った操作の種類を識別するために入力された名称である。
この場合において、表示制御部152は、まず、赤色等の色を付した太枠を表示させたり、テキストエリアに色を付して表示させたりすることにより、操作項目「金額」の領域内の表示態様を変化させる。また、表示制御部152は、2つの操作パターンを示すナビアイコンを表示画面の右下に表示させる。ナビアイコンの吹き出しには、2つの操作パターンを示す識別名称が選択可能な状態で表示されている。そして、表示制御部152は、例えば、ユーザが「経費申請の仕方」を選択した場合に、ユーザが選択した識別名称「経費申請の仕方」が示す操作パターンに対応する操作の案内(第1吹き出しオブジェクト、第1テキスト情報)をウェブページに表示させる。このようにすることで、表示制御部152は、ユーザが所望する操作の案内をウェブページに表示させることができる。
[メモ管理機能]
(メモ登録機能)
図11は、メモ管理機能においてメモを登録する処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、ユーザ端末1のウェブブラウザが、ウェブページにアクセスしたことを契機として開始する(S21)。端末取得部151は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報を取得する。
また、表示制御部152は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページを表示部12に表示させる。図12及び図13は、表示画面の一例を示す図である。表示制御部152は、例えば、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページとして、図12(a)に示すウェブページを表示部12に表示させる。
操作受付部153は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページが表示されている間に、ウェブページに重ねて表示するメモの入力を受け付ける(S22)。図12(a)に示すように、表示画面には、メモを作成するためのメモ作成アイコンB7を含むナビアイコンが表示されている。図12(b)に示すように、ユーザがメモ作成アイコンB7を押下すると、メモオブジェクトT5が表示される。この場合において、操作受付部153は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページが表示されている間に、メモ作成アイコンが押下されことによって表示されたメモオブジェクトに対するメモの入力を受け付ける。
図12(b)に示すように、メモオブジェクトT5には、メモに関する各種の設定を行う設定ボタンB8が表示されており、操作受付部153は、設定ボタンB8が押下されることによって表示される設定画面において、メモに関する各種の設定を受け付けてもよい。例えば、操作受付部153は、メモを表示させる対象ユーザに関する情報の入力を受け付けてもよい。具体的には、操作受付部153は、ユーザとは異なる複数の他のユーザに関する情報を含むユーザ選択画面においてユーザが選択した対象ユーザに関する情報を受け付けてもよい。
図13(a)に示すように、ユーザが設定画面においてユーザ選択画面を表示させる操作を行うと、ウェブページ上にユーザ選択画面が表示される。ユーザ選択画面には、例えば、管理装置2のユーザ管理データベースに記憶されているユーザに関する情報が表示される。ユーザ管理データベースには、例えば、企業に所属する従業員(ユーザ)に関する情報が記憶されている。ユーザ管理データベースは、例えば、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザの名前とを関連付けて記憶している。
この場合において、ユーザが設定画面においてユーザ選択画面を表示させる操作を行うと、まず、端末取得部151は、通信部11を介して、管理装置2のユーザ管理データベースに記憶されている複数のユーザに関する情報(ユーザ識別情報及びユーザの名前)を取得する。そして、表示制御部152は、端末取得部151が取得したユーザに関する情報をユーザ選択画面に表示させる。
図13(a)に示す例において、操作受付部153は、ユーザがユーザ選択画面においてユーザYを選択して決定ボタンを押下する操作を行うと、対象ユーザに関する情報として、ユーザYに対応するユーザ識別情報を受け付ける。このようにすることで、ユーザは、メモを他のユーザと共有することができる。
操作受付部153は、メモを表示させる表示位置の入力を受け付けてもよい。図12(b)に示す例において、操作受付部153は、メモオブジェクトT5を移動する操作を受け付けることにより、メモを表示させる表示位置の入力を受け付けてもよい。このようにすることで、例えば、ユーザは、メモの内容に関連するウェブページの表示項目(操作項目)の近くに表示位置を設定することができる。
操作受付部153は、メモを画面に固定して表示させるか否かの入力を受け付けてもよい。具体的には、操作受付部153は、メモを表示させる表示位置の基準を、ウェブページ及びウェブページを表示した画面のうちから選択する操作を受け付けてもよい。図13(b)に示すように、ユーザが設定画面において表示位置設定画面を表示させる操作を行うと、ウェブページ上に表示位置設定画面が表示される。
図13(b)に示す例において、操作受付部153は、ユーザが表示位置の基準として「ウェブページ」を選択して決定ボタンを押下する操作を行うと、ウェブページを基準とする表示位置の入力を受け付ける。また、図13(b)に示す例において、操作受付部153は、ユーザが表示位置の基準として「画面」を選択して決定ボタンを押下する操作を行うと、ウェブページを表示した画面を基準とする表示位置の入力を受け付けてもよい。このようにすることで、例えば、ユーザは、メモの内容が特定の表示項目(操作項目)に関連する場合に、ウェブページを基準とする表示位置を設定することができる。また、例えば、ユーザは、メモの内容がウェブページ全体に関連する場合に、画面を基準とする表示位置を設定することができる。
図12(b)に示す例において、端末送信部154は、通信部11を介して、操作受付部153が受け付けたメモに関する情報を管理装置2に送信する。具合的には、端末送信部154は、通信部11を介して、ウェブページに対応するページ識別情報と、メモとを関連付けて、管理装置2に送信する。端末送信部154が管理装置2にメモに関する情報を送信するタイミングは、操作受付部153が、ユーザがテキスト情報を入力するごとに受け付けたタイミングであってもよいし、ウェブページを遷移する操作が行われたり、ウェブブラウザを閉じる操作が行われたりしたタイミングであってもよい。
端末送信部154は、通信部11を介して、メモを入力する操作を行ったユーザに対応するユーザ識別情報をさらに関連付けて管理装置2に送信してもよい。また、端末送信部154は、通信部11を介して、ユーザ選択画面において選択された対象ユーザに対応する対象ユーザ識別情報をさらに関連付けて管理装置2に送信してもよい。対象ユーザ識別情報は、対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報である。
また、端末送信部154は、通信部11を介して、表示位置を示す位置情報をさらに関連付けて管理装置2に送信してもよい。また、端末送信部154は、通信部11を介して、表示位置の基準がウェブページであることを示す基準情報、又は表示位置の基準が画面であることを示す基準情報をさらに関連付けて管理装置2に送信してもよい。表示位置の基準がウェブページである場合における位置情報は、例えば、ウェブページの座標である。また、表示位置の基準が画面である場合における位置情報は、例えば、画面の座標である。なお、端末送信部154は、端末取得部151がページ識別情報を取得したタイミングで、ページ識別情報を管理装置2に送信してもよい。
管理装置2の装置取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から、ページ識別情報とメモとを取得する。装置取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1から、ユーザ識別情報、対象ユーザ識別情報、位置情報及び基準情報をさらに取得してもよい。
情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報とメモとを関連付けてメモ管理データベースに記憶させる(S23)。情報管理部232は、装置取得部231がさらに取得したユーザ識別情報、対象ユーザ識別情報、位置情報及び基準情報を、ページ識別情報に関連付けてメモ管理データベースに記憶させてもよい。
図14は、メモ管理データベースの構成を示す図である。図14に示すように、メモ管理データベースは、ページ識別情報と、登録ユーザと、対象ユーザと、メモと、表示位置(基準、位置)とを関連付けて記憶している。登録ユーザには、メモを登録したユーザに対応するユーザ識別情報が記憶されている。対象ユーザには、対象ユーザ識別情報が記憶されている。
(メモ表示機能)
図15は、メモ管理機能においてメモを表示する処理の流れを示すシーケンス図である。図15に示すユーザ端末は、メモを登録したユーザが使用するユーザ端末であってもよいし、当該ユーザとは異なるユーザが使用するユーザ端末であってもよい。本処理は、ユーザ端末1のウェブブラウザが、ウェブページにアクセスしたことを契機として開始する(S31)。端末取得部151は、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報を取得する。
端末送信部154は、通信部11を介して、端末取得部151が取得したページ識別情報を、管理装置2に送信する。メモを登録したユーザが使用するユーザ端末における端末送信部154は、当該メモを再表示させてもよい。具体的には、端末送信部154は、通信部11を介して、ページ識別情報とメモとを関連付けて管理装置2に送信した後に、ウェブブラウザがウェブページを再表示したことに応じて、ページ識別情報を管理装置2に送信してもよい。端末送信部154は、通信部11を介して、ウェブブラウザがウェブページにアクセスする操作を行ったユーザに対応するユーザ識別情報をさらに送信してもよい。
管理装置2の装置取得部231は、通信部21を介して、ユーザ端末1からページ識別情報を取得する。情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報に関連付けてメモ管理データベースに記憶されているメモを特定する(S32)。
情報管理部232は、装置取得部231が取得したページ識別情報とユーザ識別情報とに関連付けてメモ管理データベースに記憶されているメモを特定してもよい。図14に示す例において、情報管理部232は、登録ユーザ対象ユーザのうちのいずれかに対応するユーザ識別情報とページ識別情報とに関連付けてメモ管理データベースに記憶されているメモを特定してもよい。
装置送信部233は、通信部21を介して、情報管理部232が特定したメモをユーザ端末1に送信する。装置送信部233は、通信部21を介して、メモを表示させる表示位置を示す位置情報をさらにユーザ端末1に送信してもよい。
ユーザ端末1の端末取得部151は、通信部11を介して、端末送信部154がページ識別情報とメモとを関連付けて送信した後に、ウェブページに対応するページ識別情報を管理装置2に送信することにより、管理装置2からメモを取得する。具体的には、端末取得部151は、通信部11を介して、端末送信部154が送信したページ識別情報に関連付けられたメモを、管理装置2から取得する。端末取得部151は、位置情報をさらに取得してもよい。
そして、表示制御部152は、端末取得部151が取得したメモを表示部12に表示させる(S33)。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得したメモを、ウェブページに表示させる。表示制御部152は、端末送信部154が送信したユーザ識別情報に関連付けられたメモを、ウェブページに表示させてもよい。
図16は、表示画面の一例を示す図である。図16(a)に示すように、表示制御部152は、端末取得部151が取得したメモを、ウェブページに重ねて表示させる。表示制御部152は、端末取得部151が位置情報をさらに取得した場合、位置情報が示す表示位置にメモを表示させてもよい。
また、表示制御部152は、端末取得部151が取得した位置情報に含まれる表示位置の基準に基づく位置にメモを表示させてもよい。具体的には、表示制御部152は、端末取得部151が取得した位置情報に含まれる表示位置の基準がウェブページを基準とすることを示す場合に、ウェブページに基づく位置にメモを表示させる。また、表示制御部152は、端末取得部151が取得した位置情報に含まれる表示位置の基準が画面を基準とすることを示す場合に、画面に基づく位置にメモを表示させる。
表示制御部152が、図16(a)に示す位置にメモオブジェクトT5を表示させたとする。この場合において、表示制御部152がウェブページに基づく位置にメモを表示させた場合、図16(b)に示すように、メモオブジェクトT5は、ウェブページが下方向にスクロールされると、スクロールに従って移動する。また、表示制御部152が画面に基づく位置にメモを表示させた場合、図16(c)に示すように、メモオブジェクトT5は、ウェブページが下方向にスクロールされた場合であっても移動せず、図16(a)に示す位置に表示される。
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、操作支援システムSは、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページを識別するページ識別情報に対応する案内情報に基づく操作の案内を、当該ウェブページに表示させる。また、操作支援システムSは、ウェブブラウザがアクセスしたウェブページに対応するページ識別情報に関連付けてユーザが入力したメモを管理する。
このように、操作支援システムSは、ウェブページ上に操作の案内を表示させることにより、ウェブページの操作をユーザに容易に把握させることができる。また、操作支援システムSは、ウェブページ上に自由にメモを作成させることにより、ユーザがウェブページの操作に慣れるまでの時間を早めることができる。また、操作支援システムSは、組織ごとにウェブシステムに詳しい担当者を配置したり、ウェブシステムを業務に適合させるようにカスタマイズしたりすることなく、操作性を向上させることができるので、企業によるウェブシステムへの対応に要するコストを低減させることができる。その結果、操作支援システムSは、ウェブページに関する操作を容易に支援することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。