JP6574398B2 - 便座装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、便座とケースとを異なる材料で形成すると、色合いや質感などが異なり便器全体の意匠性を損ねるとともに、材料によっては便座やケースを任意の形状や強度に形成できない虞がある。
また、露出部は、便座と対向しているため、使用者からはほとんど見えないため意匠性を損ねることがない。
このような構成とすることにより、便座が回動する際に固定部材に作用する回動荷重を開口部の縁部の平坦となる部分からケースに伝達することができる。このため、固定部材に作用する回動荷重を軽減することができる。
このような構成とすることにより、便座に使用者が着座した場合などに便座が固定部材と当接すると、便座に作用する上からの荷重を回動軸部のみでなく固定部材も負担することができる。このため、回動軸部の強度を下げることができ、回動軸部に使用する材料や形状の選択の幅を広げることができる。
図1に示すように、本実施形態による便座装置1は、便器11の便器本体12の上部に配置された便座2と、便器本体12の上部に配置された機能部13に設けられ便座2を開閉可能に支持する便座開閉ユニット3と、機能部13が収容されるケース4と、ケース4の内部において便座開閉ユニット3の位置を固定する固定部材5と、を有している。また、本実施形態では、便座装置1は、便蓋(不図示)と、機能部13に設けられ便蓋を開閉可能に支持する便蓋開閉ユニット7と、を有している。
便座2およびケース4は、例えばポリプロピレンなどの同一の材料で形成されている。固定部材5は、例えば高密度ポリエチレンなどの便座2およびケース4とは異なる材料で形成されている。後述する固定部材8も例えば高密度ポリエチレンなどの便座2およびケース4とは異なる材料で形成されている。
ここで、便器11の機能部13が設けられている側を前後方向の後側とし、便座2が設けられている側を前後方向の前側とする。また、この前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。
また、使用者が着座可能となるように便座2が横臥している状態を閉状態とし、便座2が起立した状態を開状態とする。以下では、便座2が閉状態であるものとして説明する。
一対の側板部42,43は、それぞれ後部側よりも前部側が幅方向の内側となるように前後方向の中間部に段部42a,43aが形成されている。一対の側板部42,43のうちの幅方向の一方側に配置された側板部42を第1側板部42とし、幅方向の他方側に配置された側板部43を第2側板部43とする。
軸支持部52は、ケース4の第1側板部42に形成された開口部42bに嵌合する板状の露出部522と、露出部522の一方の面から突出する突出部523と、を有している。
突出部523は、露出部522に形成された軸貫通孔522aの縁部全体からケース4と離間する方向に突出する筒状に形成されている。突出部523の内部には回動軸部31が挿通されるように構成されている。
ここで、便座2のうちの使用者が着座可能な環状またはU字型状の部分を着座部24とし、閉状態の着座部24の後端部における幅方向の両端部からそれぞれ後側に突出し回動軸部31が接続される部分をヒンジ部25,26とする。着座部24および一対のヒンジ部25,26は、それぞれ表板部21と裏板部22とから形成されていて、内部に空部が形成されている。
一対のヒンジ部25,26のうち幅方向の一方側に配置されたヒンジ部25を第1ヒンジ部25とし、他方側に配置されたヒンジ部26と第2ヒンジ部26とする。
図4および図5に示すように、第1ヒンジ部25には、回動軸部31が貫通する軸貫通孔251と、固定部材5の突出部523が挿入される突出部用凹部252(図5参照)と、上側樹脂ばね61が挿入される上側樹脂ばね用凹部253(図4参照)と、下側樹脂ばね62が挿入される下側樹脂ばね用凹部254(図4参照)と、が形成されている。
図5に示すように、突出部用凹部252は、第1ヒンジ部25における第1側板部42側の部分に軸貫通孔251と幅方向に重なる位置に形成されている。突出部用凹部252は、第1側板部42側に開口していて、第1側板部42側から固定部材5の突出部523が挿入されている。
突出部用凹部252に突出部523が挿入されると、第1ヒンジ部25の第1側板部42側の面は、固定部材5の露出部522と当接またはわずかな隙間を空けるようにして配置されている。
突出部用凹部252は、上下方向の寸法が突出部523の上下方向の寸法よりも大きく形成され、前後方向の寸法が突出部523の前後方向の寸法と略同じ大きさに形成されている。このため、突出部523が突出部用凹部252に挿入されると、突出部523の上方および下方に突出部用凹部252の内面との間のクリアランスが形成されている。
下側樹脂ばね用凹部254は、第1ヒンジ部25におけるケース4と離間する側の部分に軸貫通孔251の下側に形成され、第1側板部42と離間する側に開口している。下側樹脂ばね用凹部254は、幅方向から見た形状が上側樹脂ばね用凹部253が上下反転した略台形状に形成されている。
上側樹脂ばね61が上側樹脂ばね用凹部253に挿入され、下側樹脂ばね62が下側樹脂ばね用凹部254に挿入されると、上側樹脂ばね61と下側樹脂ばね62との間に間隔に軸貫通孔が配置される。そして、軸貫通孔に挿通された回動軸部の便座接続部は、上側樹脂ばね61と下側樹脂ばね62とに挟まれている。
なお、本実施形態では、第2ヒンジ部26には、第1ヒンジ部25のような上側樹脂ばね用凹部253および下側樹脂ばね用凹部254は形成されておらず、上側樹脂ばね61および下側樹脂ばね62が装着されていない。
上述した本実施形態による便座装置1では、便座2が回動軸部31と中心に回動すると第1ヒンジ部25および第2ヒンジ部26は、ケース4ではなく固定部材5,8の露出部522と摺動するように構成されている。第1ヒンジ部25および第2ヒンジ部26と固定部材5,8とは異なる材料で形成されていることにより、第1ヒンジ部25および第2ヒンジ部26と固定部材5とが同じ材料で形成された場合と比べて異音の発生を抑えることができる。
固定部材5は、第1ヒンジ部25および第2ヒンジ部26と幅方向に重なる位置に配置されているため、固定部材5が外部に露出することがない。また、便座2とケース4とは、摺動しない構成であるため、便座2とケース4とを同じ材料で形成することができる。このため、便座2およびケース4の色合いや質感が異なることなく意匠性を損ねることがない。
例えば、上記の実施形態では、開口部42bの縁部は、上側が平坦となり下側に湾曲する略D字形状に形成されているがこのような形状に形成されていなくてもよい。また、開口部42bの縁部が略D字形状に形成されている場合、平坦となる部分は上側でなくてもよい。また、露出部522は、開口部42bに嵌合しているが、嵌合していなくてもよい。
また、上記の実施形態では、固定部材5には、露出部522から便座2側に突出する突出部523が設けられていて、突出部523が第1ヒンジ部25の突出部用凹部252に挿入されるように構成されているが、突出部523が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、便器11は、床上に設置された床置きタイプの便器を想定しているが、壁に支持された壁掛けタイプの便器であってもよい。便器11が壁掛けタイプの場合に、便座2がポリプロピレンに代わってユリア樹脂などで形成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、便座2とケース4とは、同じ材料で形成されているが、異なる材料で形成されていてもよい。
2 便座
3 便座開閉ユニット
4 ケース
5 固定部材
11 便器
12 便器本体
13 機能部
31 回動軸部
42b 開口部
522 露出部
524 突出部
Claims (3)
- 便座と、該便座を開閉可能に支持する便座開閉ユニットと、該便座開閉ユニットが収容されるケースと、該ケースの内部において前記便座開閉ユニットの位置を固定する固定部材と、を有する便座装置において、
前記固定部材は、前記便座とは異なる材料で形成されているとともに、前記ケースに形成された開口部から前記ケースの外部に露出し前記便座と対向する露出部を有し、
前記便座は、前記露出部を貫通して前記開口部から外部に突出した前記便座開閉ユニットの回動軸部に回動可能に接続され、該回動軸部を中心に回動すると前記露出部と摺動するように構成されていることを特徴とする便座装置。 - 前記開口部の縁部には、平坦となる部分と、湾曲する部分と、が形成され、
前記露出部は、前記開口部に嵌合している請求項1に記載の便座装置。 - 前記固定部材は、前記露出部から前記便座側に突出し、該便座の内部に挿入される突出部を有する請求項1又は2に記載の便座装置。
Priority Applications (1)
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JP2016067385A JP6574398B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 便座装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016067385A JP6574398B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 便座装置 |
Publications (2)
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JP2017176413A JP2017176413A (ja) | 2017-10-05 |
JP6574398B2 true JP6574398B2 (ja) | 2019-09-11 |
Family
ID=60007967
Family Applications (1)
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JP2016067385A Active JP6574398B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 便座装置 |
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JP7511389B2 (ja) | 2020-06-12 | 2024-07-05 | 株式会社Lixil | 便座装置及び便器装置 |
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2016
- 2016-03-30 JP JP2016067385A patent/JP6574398B2/ja active Active
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