JP6572543B2 - 変性クロロスルホン化ポリエチレン - Google Patents
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Description
モノマーの重合率は、反応終了時の溶液を少量採取し、重合していないモノマー量を、ガスクロマトグラフィー(G−17A、島津製作所製)を用いて、ガスクロマトグラフィー分析を行うことにより求めた。
内部標準=クロロベンゼン
<塩素量の測定>
塩素量の測定は、最初に、吸収液として1.7重量%硫酸ヒドラジニウム水溶液15.0mlを入れた燃焼フラスコ内で得られた変性クロロスルホン化ポリエチレン30.0mgを酸素燃焼法に従い燃焼させ、30分静置した。次に、この吸収液を純水100.0mlで洗い出し、濃度0.05Nの硝酸銀水溶液で電位差滴定法により塩素イオンを定量することにより求めた。
変性クロロスルホン化ポリエチレン中のアクリル系化合物の含有量は塩素含量変化から次式を用いて算出される。
<硫黄量の測定>
硫黄量の測定は、3.0重量%の過酸化水素水10.0mlを吸収液として用い、純水約40.0mlで洗い出した後、酢酸1ml、2−プロパノール100.0ml、アルセナゾIII0.47mlを加えた。これを濃度0.01Nの酢酸バリウム溶液で光度滴定法により硫酸イオンを測定した。
予め100℃で6分間熱プレスを行い、23℃で24時間静置した測定試料から10.0mgを計りとり、示差走査熱量計(セイコー電子工業株式会社 DSC200)に室温で装着し、液体窒素にて測定部を−120℃まで急冷し、昇温速度10℃/分、−110℃から160℃の条件で測定した。得られたDSC曲線において、その温度以下のベースラインとガラス転移領域の直線部分をそれぞれ外挿した交点融解吸熱ピークの開始点と終了点を結ぶ直線で囲まれた面積により熱量値を計算し、これを試料重量で除しmJ/mg単位に換算することにより融解熱量を求めた。融解吸熱ピーク開始点不明瞭な場合は、融解熱量ピークより高温側のベースラインを低温側に外装し、囲まれた面積より熱量値を計算し、これを試料重量で除しmJ/mg単位に換算することにより融解熱量を求めた。
変性クロロスルホン化ポリエチレンを表1に示す配合にてJIS−K 6299(2008年度版)に従い混練りを行い、得られたサンプルを厚み2mmの金型にて加硫を行った。その後、引張強さ(TB)、破断時伸び(EB)、100%引張応力(M100)はJIS−K 6251(2008年度版)に従い、引張速度500mm/min、23℃の条件にて評価した。
20リッターのグラスライニング製オートクレーブに1,1,2−トリクロロエタンを15.0kgと、密度が960kg/cm3、メルトフローレート(MFR)が2.5g/10分の高密度ポリエチレンを2.25kg、クロロスルホン化反応の助触媒としてピリジンを0.2g添加した後、反応器のジャケットに蒸気を通し、110℃でポリエチレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に10.0リッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入した空気を除去した。ラジカル発生剤として8.0gのα,α―アゾビスイソブチロニトリルを1,1,2−トリクロロエタン2.0kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加しつつ、5.4kgの塩化スルフリルを別の投入口より反応器へ添加することにより反応を行う際、塩化スルフリルを22.0ml/分、α,α−アゾビスイソブチロニトリル溶液を5.0ml/分の流量で連続的に添加させ、反応中は反応容器の圧力を0.2メガパスカルに保った。反応終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。その後、ドラム乾燥機にて生成物を単離し、クロロスルホン化ポリエチレンを得た。
2−エチルヘキシルアクリレートを5.0gに変更した以外は実施例1と同様にして変性クロロスルホン化ポリエチレンを得た。2−エチルヘキシルアクリレート重合率は100%であった。
2−エチルヘキシルアクリレートを15.0gに変更した以外は実施例1と同様にして変性クロロスルホン化ポリエチレンを得た。2−エチルヘキシルアクリレート重合率は90%であった。
20リッターのグラスライニング製オートクレーブに1,1,2−トリクロロエタンを15.0kgと、密度が958kg/cm3、メルトフローレート(MFR)が4.3g/10分の高密度ポリエチレンを2.25kg、クロロスルホン化反応の助触媒としてピリジンを0.2g添加した後、反応器のジャケットに蒸気を通し、110℃でポリエチレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に10.0リッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入した空気を除去した。ラジカル発生剤として6.0gのα,α―アゾビスイソブチロニトリルを1,1,2−トリクロロエタン2.0kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加しつつ、4.2kgの塩化スルフリルを別の投入口より反応器へ添加することにより反応を行う際、塩化スルフリルを22.0ml/分、α,α−アゾビスイソブチロニトリル溶液を5.0ml/分の流量で連続的に添加させ、反応中は反応容器の圧力を0.2メガパスカルに保った。反応終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。その後、ドラム乾燥機にて生成物を単離し、クロロスルホン化ポリエチレンを得た。分析の結果、得られたクロロスルホン化ポリエチレンは23.2重量%の塩素と1.0重量%の硫黄を含有していた。
20リッターのグラスライニング製オートクレーブに1,1,2−トリクロロエタンを15.0kgと、密度が957kg/cm3、メルトフローレート(MFR)が3.6g/10分の高密度ポリエチレンを2.25kg、クロロスルホン化反応の助触媒としてピリジンを0.14g添加した後、反応器のジャケットに蒸気を通し、110℃でポリエチレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に10リッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入した空気を除去した。ラジカル発生剤として8.9gのα,α−アゾビスイソブチロニトリルを1,1,2−トリクロロエタン2.0kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加しつつ、6.0kgの塩化スルフリルを別の投入口より反応器へ添加することにより反応を行う際、塩化スルフリルを22.0ml/分、α,α―アゾビスイソブチロニトリル溶液を5ml/分の流量で連続的に添加させるが、塩化スルフリルの添加をα,α−アゾビスイソブチロニトリルの添加より2分先に添加させ、反応終了時はα,α−アゾビスイソブチロニトリルの添加を中止した後、2分後に塩化スルフリルの添加を停止させた。この間約3時間を要したが、反応容器の圧力を0.2メガパスカルに保った。反応終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。その後、ドラム乾燥機にて生成物を単離し、クロロスルホン化ポリエチレンを得た。
グラフトモノマーをブチルアクリレートに変更した以外は実施例1と同様の手法により変性クロロスルホン化ポリエチレンを作成した。
2−エチルヘキシルアクリレートの添加量を1.25gに変更した以外は実施例1同様の手法により変性クロロスルホン化ポリエチレンを作成。
2−エチルヘキシルアクリレートの添加量を25.0gに変更した以外は実施例1同様の手法により変性クロロスルホン化ポリエチレンを作成。
Claims (1)
- クロロスルホン化ポリエチレンと、アクリル酸2−エチルヘキシル及びアクリル酸n−ブチルから選ばれる少なくとも一つのアクリレート化合物のグラフト共重合体であり、その組成中にアクリル系化合物5.0〜30.0重量%、塩素15.0〜35.0重量%、硫黄0.1〜1.0重量%を含み、且つ、残存結晶融解熱量が20.0mJ/mg以下、ガラス転移温度Tgが−35.0℃以下であることを特徴とする変性クロロスルホン化ポリエチレン。
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JP2015015191A JP6572543B2 (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 変性クロロスルホン化ポリエチレン |
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