JP6570435B2 - 杭頭部を補強した鋼管杭の構築方法 - Google Patents

杭頭部を補強した鋼管杭の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、上部構造物の基礎となる鋼管杭の杭頭部を補強した鋼管杭の構築方法に関する。
阪神淡路大震災や東日本大震災では、大きな地震力を受けて建築物等の基礎杭が損傷して建築物等が倒壊したり傾いたりするなどの事故が発生した。各種機関の調査によると、これらの事故の大部分は杭頭部の損傷により生じたことが判明している。杭頭部(杭上端付近及び杭頭とフーチングの接合部を含む)の強度が不足していたり、設計で想定した以上の地震力を受けていたりしたことが原因とされている。
一方、近年各種杭工法の開発がなされ、従来よりも大きな鉛直支持力を持つ杭工法が多数開発されている。ところが、杭に作用する鉛直荷重にほぼ比例して水平荷重も増大するため、設計上杭頭部の大きな曲げモーメントに対応できないことがある。その結果、基礎杭が有する大きな鉛直支持力を有効に活用できない場合がある。特に杭頭付近の地盤が軟弱な場合は、この傾向が強いことが判明している。
以上の問題を解決するために、杭頭部の補強技術について種々の提案がされている。その代表例として、外面に突起を設けた鋼管杭を所定深さまで貫入させた後、フランジまたは掘削刃を下端に付けた外管を被せて所定位置まで回転貫入させるものが知られている(特許文献1参照)。前記突起は、鋼管杭周囲の地盤を攪乱して軟化させ、外管の地盤への貫入を容易にする。また、前記フランジを取付けるタイプでは、フランジが土砂の侵入を防止し、その結果生じた空間にモルタル等を注入することが示されている。また、鋼管杭を地中に打ち込んだ後、外管を挿入して打ち込み、両者の間にグラウトを注入するものが知られている(特許文献2参照)。特許文献2の図1には、外管の下端を曲げて鋼管杭外径まで縮径して、土砂の侵入を防止する方法が示されている。
両者とも、鋼管杭の頭部に外管を配置して杭頭部を二重管構造にし、その間にモルタルやグラウトを充填するものである。
特開2009−30372号公報 特開2010−248811号公報
前者、後者に共通する解決すべき課題はつある。第一の課題は、雇い杭(通称「やっとこ」)である。通常、鋼管杭頭部の高さは施工地盤面より下方(例えば2m下)に設定されるため、鋼管杭の貫入にも、外管の貫入にも雇い杭が必要となる。通常、鋼管杭用の雇い杭の外径は杭打機の都合から鋼管杭と同じとするが、鋼管杭頭部と接続するために、例えば、図6に示すように、雇い杭90の下端部に鋼管杭径よりも径が大きい筒部91が固着されている。筒部91の内面に加工された溝部に鋼管杭外面の頭部付近に固着された回転用金具が嵌合して両者は接続され、雇い杭から鋼管杭に回転力や押込み力が伝達される。
ところで、鋼管杭の貫入直後に雇い杭を撤去してしまうと、外管下端のフランジや縮径部を鋼管杭頭部に挿通させることができなくなる。このため、外管貫入まであるいはモルタルやグラウトを充填するまで、鋼管杭用の雇い杭は鋼管杭を接続したままにしなければならない。ところが、雇い杭の外面に上述した筒部のような突起物があると、フランジや縮径部の内径よりも大きいため、外管はこの部分を通過できず、外管を貫入させることが出来ない。この点について、前者の特開2009−30372号公報には、その段落番号0013に「杭頭部の位置が地表よりも深い場合、杭の貫入に雇い杭(いわゆる「やっとこ」)を使用することになるが、外管を同じ深さに沈めるにはこの雇い杭を地中に残しておいて外管には別の雇い杭を使用してもよい」旨の記載があるが、杭の貫入に使用する雇い杭について、その具体的な構成が何ら開示されていない。また、後者の特開2010−248811号公報についても、その段落番号0010に「二重管式杭頭構造の施工は、まず鋼管杭11を地中に打ち込み、次に鋼管杭11の頭部に外管12を挿入して打ち込む」旨の記載があるが、同じく鋼管杭の貫入に使用する雇い杭について、その具体的な構成が開示されていない。すなわち、前者、後者共に、外管を、雇い杭を介して鋼管杭頭部に挿通させることについて、具体的な言及がなく、どのようにして外管を鋼管杭頭部に挿通させて貫入させるのか不明である。
第二の課題は、仮に、外管を、雇い杭を介して鋼管杭頭部に挿通させることが出来たとしても、鋼管杭外面に泥土が付着することである。外管のフランジあるいは縮径部の内径を鋼管杭の外径より僅かに大きく設定すれば、鋼管杭外面に付着する泥土の大部分は除去されて、鋼管杭外面と外管内面との間にモルタルやグラウトを充填するための空間が確保できるはずである。しかし、実際には、本発明者らが実施した現場試験では、たとえ外管のフランジあるいは縮径部の内径と鋼管杭の外径との間の径差が1mmであっても泥土がその僅かな隙間から侵入して鋼管杭外面に付着することが分かっている。外管の回転貫入時には排土なしで貫入するため、その空間分の体積の土砂を圧縮し、外管下端付近の土砂に非常に高い圧力が発生する。その結果、わずかな隙間からでも泥土は空間内に侵入し、鋼管杭の外面に付着する。本発明者らの試験によると、2mmから5mm程度の厚さの泥土が螺旋状に付着することが分かっている。この泥土が付着したまま空間にモルタルやグラウトを充填しても、鋼管杭との間の摩擦力が大幅に減少するため、杭頭補強効果は低下せざるをえない。
第三の課題は、杭打機と杭及び外管を連結するための連結部材である。これについては前者、後者共に触れていないが、従来通り二つの連結部材を交換しながら二重管構造の杭を施工するのは大変面倒な作業となり、施工作業効率が低下する。
本発明は、鋼管杭及び外管を地盤に回転貫入させて、鋼管杭の杭頭部を確実に補強することが出来る上に、杭打機を使用しての施工作業効率が低下しない、鋼管杭の構築方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の鋼管杭の構築方法は、鋼管杭の上部外周に該鋼管杭より短く且つ鋼管杭の外径よりも大きい内径を有する外管を設置し、次いで前記鋼管杭の上部外周と前記外管の内周との間に形成された空間部に流動性固化材を充填し補強体を形成して、水平抵抗力を増強する、鋼管杭の構築方法であって、前記鋼管杭は、下端部が地盤の支持層に達する下部鋼管と、前記外管とで前記空間部を形成する上部鋼管の複数本の鋼管から構成され、前記鋼管の外径よりも僅かに大きい内径の中心穴を有し且つ前記鋼管に沿って摺動可能な第1円環板が準備され、前記外管の下端部には、前記鋼管が通過できる内径の中心穴を有する第2円環板が固着されており、
以下の工程、
前記鋼管杭を前記下部鋼管の頭部が地表に残るように地盤に貫入させる工程と、
前記地表に残った前記下部鋼管に前記第1円環板の前記中心穴を挿通させ、次いで前記第2円環板の中心穴を挿通させて、前記下部鋼管の頭部に前記第1円環板と前記外管を被せる工程と、
前記外管を前記第1円環板と共に前記外管の頭部が地表に残るように前記下部鋼管に沿って地盤に貫入させ、次いで地表に残った前記外管の頭部に第1雇い杭を着脱可能に連結して前記外管の頭部が地盤中に位置するように前記外管を第1円環板と共に更に前記下部鋼管に沿って所定深度まで貫入させる工程と、
前記下部鋼管の頭部に前記上部鋼管を連結して前記鋼管杭を地盤に貫入させ、次いで前記上部鋼管の頭部に第2雇い杭を着脱可能に連結して該頭部が前記空間部に位置し、前記鋼管杭が地盤の支持層に達するように前記鋼管杭を更に所定深度まで貫入させる工程と、
前記外管の内周と前記上部鋼管の外周との間に形成された前記空間部に前記流動性固化材を充填して前記補強体を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の鋼管杭の構築方法は、前記鋼管杭と杭打機との連結及び前記外管と杭打機との連結の双方に適用出来る連結部材であって、前記鋼管杭の頭部と着脱自在に連結する鋼管杭用の第1筒状連結部と前記外管の頭部と着脱自在に連結する外管用の第2筒状連結とを備え、第1筒状連結部の軸方向長さを第2筒状連結部よりも長く形成した、前記連結部材を、前記鋼管杭を地盤に回転貫入させる工程と前記外管を地盤に回転貫入させる工程に使用することを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、鋼管杭の上部鋼管を貫入させる前に先行して外管を地盤に貫入させるため、上部鋼管の貫入作業に、例えば図6に示すように、円筒状連結部のような突起物がある、従来、一般に使用されている雇い杭を採用することができる(第一の課題の解決)。また、第1円環板と第2円環板を使用しており、特に外管の下端部の外側に位置する第1円環板の中心穴はその内径が鋼管杭(下部鋼管)の外径よりも僅かに大きく設定してあるので、鋼管杭と外管の間に土砂が侵入せず、確実に空間部を確保することができる。また、外管を地盤に貫入させた後に外管内の空間に上部鋼管を貫入させるため、上部鋼管の補強予定区間(補強体内に埋設される部分)には泥土は付着しない(第二の課題の解決)。
また、請求項2に記載の本発明によれば、一つの連結部材で二重管構造の杭を施工できるため、すなわち鋼管杭の地盤への回転貫入の際と外管の地盤への回転貫入の際に、杭打機と鋼管杭を連結する連結部材と外管を連結する連結部材を交換する手間が省け、施工作業効率が向上し、施工時間の大きな時間短縮が見込まれる(第三の課題の解決)
本発明の鋼管杭の構築方法の一実施例を示し、(a)は鋼管杭を下部鋼管(下杭)の頭部が地表に残るように地盤に回転貫入させる工程の説明図、(b)は下杭の頭部に第1円環板の中心穴と外管(外殻鋼管)の下端部に設けた第2円環板の中心穴を通して第1円環板と外殻鋼管を被せる工程の説明図、(c)は杭打機により外殻鋼管をその頭部が地表に残るように地盤に回転貫入させ、次いで地表に残った頭部に第1雇い杭を連結する工程の説明図、(d)は第1雇杭を介して外殻鋼管を更に地盤に所定深さまで回転貫入させ、次いで下杭の頭部にずれ止め部材を固着した上部鋼管(上杭)を連結する工程の説明図、(e)は鋼管杭を地盤に回転貫入させ、次いで上杭の頭部に第2雇い杭を連結して上杭が外殻鋼管内に位置するまで鋼管杭を更に所定の深さまで地盤に回転貫入させる工程の説明図、(f)は外殻鋼管内面と上杭外面との間の空間部に流動性固化材を充填する工程の説明図、(g)は外殻鋼管の頭部から第1雇い杭を撤去する工程の説明図である。 図1の構築方法に使用される上杭の側面図である。 図1の構築方法に使用される外殻鋼管の一例を示し、(a)は外殻鋼管の平面図、(b)は同縦断面図である。 図1の構築方法に使用される、杭打機と鋼管杭、外殻鋼管とを連結する連結部材の一例を示し、(a)は側面図、(b)は鋼管杭に連結したときの側面図である。 図1に示す構築方法により杭頭部が補強された鋼管杭の一部省略した縦断面図である。 は従来使用されている雇い杭の部分縦断面図である。
図1(a)乃至(g)に示す本実施例の鋼管杭の構築方法で構築される鋼管杭は、図5に示すように、鋼管杭10、外管としての外殻鋼管20、第1円環板30及び鋼管杭10の上部(上杭12)と外殻鋼管20との間の空間部40に打設された流動性固化材としてのコンクリートからなる補強体50とを備える。
前記鋼管杭10は、複数本の単管(鋼管)を施工現場で連結して地盤の支持層までの深さに合わせて所定の長さに構成される。鋼管杭10は、下から杭頭にかけて下杭、中杭、上杭と呼ぶ。杭長が短い場合、中杭が不要なので、便宜上中杭を下杭と合わせて下杭と呼ぶ。本実施例では、鋼管杭10は下部鋼管としての下杭11と上部鋼管としての上杭12とを連結してなる。下杭11は、その先端部(下端部)付近にねじ込み作用を有する螺旋状翼13が設けられていて、頭部に回転力を加えると、地盤に回転貫入する。上杭12の外周には、その全長わたって又はその一部に前記補強体50に食い込んで上杭12(鋼管杭10の杭頭部)を補強体50に強固に付着させるずれ止め部材14が予め溶接等で固着されている。このずれ止め部材14は、径が10mm程度の鉄筋や丸鋼などの線状鋼材からなり、上杭12の外周に円環状またはスパイラル状に巻き付けて形成される。ずれ止め部材14は、通常、二重管(外殻鋼管20と鋼管杭10の杭頭部)による補強予定範囲に取付けられるが、地盤の支持層の深さが予定していた深さよりも浅い場合があることを考慮し、図2に示すように、補強予定範囲よりも深い位置まで延長して取り付けられる。上杭12の上端近くには回転力を伝達するための回転金具(鉄片)15(図2参照)が溶接等で固着される。鋼管杭10の上杭12は、図5に示すように、前記外殻鋼管20との間の前記空間部40に打設されたコンクリートに埋め込まれて、鋼管杭10、コンクリート(補強体50)、及び外殻鋼管20の3者が一体化され、高い剛性と曲げ強度をもつて補強される。杭工事終了後、上杭12(杭頭部)の上にはフーチング60が築造され、上杭12(杭頭部)と接合される。
前記第1円環板30は、図5に示すように、その中心穴31の内径が鋼管杭10の外径より僅かに大きく形成される。中心穴31の内径と鋼管杭10の外径との径差はできるだけ少ないことが望ましいが、両者の製作寸法精度を考慮して、1mm〜3mm程度に設定される。第1円環板30は、その中心穴31を介して下杭11の外周を軸線方向及び周方向に摺動可能である。第1円環板30は、前記外殻鋼管20を地盤に貫入させる際、外殻鋼管20の第2円環板21(図3(a)、(b)参照)に密着して、施工中土砂が外殻鋼管20の内部(コンクリート打設空間である空間部40内)に侵入するのを防止する。
前記外殻鋼管20は、その外径が鋼管杭10の外径より大きく、その軸方向長さは鋼管杭10の上杭12の長さよりも短く形成される。外殻鋼管20の実際の寸法は設計計算により決定されるが、外径は鋼管杭10の1.5倍〜2.5倍程度に設定される。外殻鋼管20の下端部には図3(a)、(b)に示すように第2円環板21が溶接等で固着される。第2円環板21の中心穴22の内径は前記ずれ止め部材14の外径よりも若干大きく設定され、中心穴22にずれ止め部材14が何ら支障なく通ることが出来るようにしてある。第2円環板21は、第1円環板30と協同して、空間部40内への土砂の侵入を防止する機能をもつ。外殻鋼管20の上端近くには回転力を伝達するための回転金具(鉄片)23が溶接等で固着される。
前記鋼管杭10(下杭11、上杭12)及び前記外殻鋼管20は杭打機により地盤に回転貫入されるが、このとき鋼管杭10と杭打機との連結及び外殻鋼管20と杭打機との連結に図4に示す連結部材(通称「キャップ」)70が使用される。連結部材70は、鋼管杭10と外殻鋼管20の2種の径の双方に対応できるように構成される。すなわち、円盤状の基部71の下面に2種の径の、鋼管杭用の第1円筒状連結部72と外殻鋼管用の第2円筒状連結部73が同心円状に設けられる。第1、第2円筒状連結部72,73には溝加工部72a,73aが施してあり、この溝加工部72a,73aに鋼管杭10や外殻鋼管20の頭部に付けた回転金具15、23が嵌合して連結される。第1円筒状連結部72の軸方向の長さは第2筒状連結部73よりも長く設定される。このため、作業員は連結状態(回転金具15,23が溝加工部72a,73aの所定位置に嵌り込んでいること)を目視で確認することができる。連結部材70により、鋼管杭10と杭打機との連結用と外殻鋼管20と杭打機との連結用の2種類のキャップを使用しなくても済み、キャップの交換作業を省くことができ、施工作業効率を向上させることが可能となる。
次に、本実施例の鋼管杭の構築方法について、図1(a)乃至(g)を参照して説明する。
図1(a)を参照して鋼管杭10の回転貫入工程について説明する。杭打機に連結部材70を取り付けておき、連結部材70の第1円筒状連結部72に下杭11を連結し(図4(b)参照)、これにより下杭11を杭打機に連結する。杭打機に搭載されたモータ(図示せず)により下杭11を回転し、螺旋翼13のねじ込み作用で地盤に鋼管杭10をその下杭11の頭部が地表に残る位置まで貫入する。
次いで、図1(b)を参照して下杭11の頭部に外殻鋼管20を挿通させる工程を説明する。外殻鋼管20の建込みに先立ち、第1円環板30の中心穴31を下杭11の頭部に挿通させて第1円環板30を取り付ける。この作業は中杭建てこみ時に行ってもよい。次いで、外殻鋼管20の第2円環板21の中心穴22を下杭11の頭部に挿通させて外殻鋼管20を取り付ける。
次いで、図1(c)を参照して外殻鋼管20をその頭部が地表に残るように地盤に回転貫入させ、次いで地表に残った頭部に第1雇い杭80を連結する工程を説明する。先ず、連結部材70の第2円筒状連結部73(図4(a)、(b)参照)に外殻鋼管20の頭部を連結し、杭打機に搭載されたモータ(図示せず)により外殻鋼管20を回転し、外殻鋼管20をその頭部が地表に残る位置まで地盤に貫入する。次いで、外殻鋼管20の頭部を第2円筒状連結部73から外し、外殻鋼管20と同径で且つ軸方向の長さが外殻鋼管20よりも短い鋼管製の第1雇い杭80を外殻鋼管20の頭部に連結する。次いで、第2円筒状連結部73に第1雇い杭80の頭部を連結する。
次いで、図1(d)を参照して第1雇杭80を介して外殻鋼管20を更に地盤に所定深さまで回転貫入させ、次いで下杭11の頭部にずれ止め部材14を固着した上杭12を建込む(連結する)工程を説明する。杭打機のモータから第1雇い杭80を介して外殻鋼管20に回転を伝え、外殻鋼管20をその頭部が地盤中に沈むまで(地盤の所定深さに達するまで)貫入させる。本発明を適用する地盤は軟弱地盤であるため、杭打機で若干押込み力を付加することで外殻鋼管20は地盤に貫入する。貫入しにくい場合は、外殻鋼管20の下端外面に掘削刃等を取付けてもよい。外殻鋼管20を地盤の所定深さまで貫入させたとき、第1雇い杭80は、その頭部が地表付近に残り(地盤上に突出した状態で)、土留めの役割を果たし、周囲の土砂が外殻鋼管20内に落下するのを防ぐ。このため、第1雇い杭80はコンクリートの打設が終了するまで外殻鋼管20の頭部から取り外さない。外殻鋼管20を地盤に貫入させる際、下杭11の外周に沿って摺動する第1円環板30は、外殻鋼管20の下端部の第2円環板21に密着しながら下降する。第1円環板30の内径は下杭11の外径よりも僅かに大きく設定されているので、第1円環板30と下杭11との間の隙間から土砂が第2円環板21の中心穴22を通って外殻鋼管20内に侵入するのを防ぐ。外殻鋼管20を地盤の所定深さまで貫入することにより、鋼管杭10の外周面と外殻鋼管20の内周面との間に空間が形成されるが、外殻鋼管20内面に泥土が付着することはない。ただし、外殻鋼管20は土砂を地上に排出しないで貫入するため、外殻鋼管20の下端部付近の土砂には高い圧力が発生し、第1円環板30と下杭11との間の僅かな隙間から土砂が侵入し、下杭11の外周面に泥土が薄く(厚さ2mm〜5mm程度)付着することがある。下杭11はその頭部が第1雇い杭80の頭部から突出した状態にある。下杭11の頭部を連結部材70の第1円筒状連結部72から取り外し、この下杭11の頭部に上杭12の下端部を溶接等で固着して接続する。上杭12の補強予定区間(図2参照)には予めずれ止め部材14が固着されている。
次いで、図1(e)を参照して鋼管杭10を地盤に回転貫入させ、次いで上杭12の頭部に第2雇い杭90を連結して鋼管杭10を更に所定の深さ(上杭12が外殻鋼管20内に収まり、鋼管杭10が支持地盤に達する)まで地盤に回転貫入させる工程を説明する。先ず、上杭12の頭部を連結部材70の第1円筒状連結部72に取り付け、この第1円筒状連結部72を介して上杭12を杭打機に連結する。杭打機で鋼管杭10を回転させて地盤の途中まで貫入させる。上杭12の頭部が第1雇い杭80の頭部付近まで移動したら、上杭12の頭部を第1円筒状連結部72から取り外し、例えば図6に示すような従来と同じ構成の、第2雇い杭90の下端部に設けた円筒状連結部91を上杭12の頭部に連結する。第2雇い杭90の頭部を第1円筒状連結部72に取り付け、この第1円筒状連結部72を介して第2雇い杭90を杭打機に連結する。第2雇い杭90を介して鋼管杭10を更に回転させて地盤の所定深度(上杭12が外殻鋼管20内に収まり、鋼管杭10が支持地盤に達する)まで貫入させる。貫入が終了したら第2雇い杭90は取り外してもよい。上杭11の補強予定区間(図2参照)は、外殻鋼管20の空間部内を下降するため、その外周面に泥土は付着しない。また、上杭12にその補強予定区間よりも下側にずれ止め部材14が付いている場合、ずれ止め部材14は何ら支障なく第2円環板21の中心穴22を通過することができる。ずれ止め部材14の下側部分が第2円環板21の中心穴22を通過するに伴い、第2円環板21に密着していた第1円環板30は、ずれ止め部材14の最下段部分に押されて第2円環板21から離れて該最下段部分と共に移動(下降)する。このため、支持層が予定深度よりも深い場合でも施工することができる。なお、この場合、上杭12の頭部にずれ止め部材14付きの継ぎ足し管を接続する。
次いで、図1(f)を参照してコンクリートを打設する工程を説明する。上杭12の外周と外殻鋼管20の内周との間に形成された空間部40にコンクリートを打設して上杭12及びずれ止め部材14をコンクリート中に埋め込む。第1雇い杭80と外殻鋼管20とが土留めの役割を果たすため、コンクリートに周囲の土砂が混じることはない。コンクリートの材料分離を防ぐため、トレミー管(図示せず)を使用して打設するとよい。打設したコンクリートを養生すると補強体50が形成されるが、この補強体50にずれ止め部材14が食い込むことにより、上杭12、補強体50及び外殻鋼管20の3者が強固に一体化される。なお、杭1本毎にコンクリートを打設するのが面倒であるならば、複数の杭をまとめてコンクリート打設をしてもよい。
次いで、図1(g)を参照して第1雇い杭80を取り外す工程を説明する。空間部40へのコンクリートの打設が終了し、補強体50が形成されたら第1雇い杭80を外殻鋼管20の頭部から取り外す。第1雇い杭80の撤去により鋼管杭10の施工は終了する。なお、図1(e)乃至図1(g)では、第2円環板21に密着していた第1円環板30(図1(d)参照)がずれ止め部材14の最下段部分に押されて第2円環板21から離れた場合を示しているが、これは地盤の支持層が予定深度よりも深い場合でも施工が可能であることを示すものである。支持層が予定深度の場合、図5に示すように、第1円環板30がずれ止め部材14に押されることなく第2円環板21に密着した状態になる。
杭工事終了後、図5に示すように、鋼管杭10の杭頭部(上杭12の頭部)にフーチング60が築造され、鋼管杭10の杭頭部(上杭12の頭部)と接合される。
本実施例の鋼管杭の構築方法によれば、鋼管杭10の上杭12を貫入させる前に先行して外殻鋼管20を地盤に貫入させるため、上杭12の貫入作業に、例えば図6に示すような従来一般に使用されているものと同じ構成の、下端部に筒状連結部91を有する第2雇い杭90を採用することができる。また、第1円環板30と第2円環板21を使用しており、特に外殻鋼管20の下端部の外側に位置する第1円環板30の中心穴31はその内径が鋼管杭10(下杭11)の外径よりも僅かに大きく設定してあり、外殻鋼管20を地盤に回転貫入させる過程で第1円環板30が外殻鋼管20の下端部の第2円環板21に密着するので、下杭11と外殻鋼管20との間から外殻鋼管20内に土砂が侵入せず、確実に空間部を確保することができる。また、外殻鋼管20の空間部に上杭12を貫入させるため、上杭12の補強予定区間(コンクリート中に埋め込まれる部分)には泥土は付着しない。また、上杭12の補強予定区間にずれ止め部材14が固着されているため、鋼管杭10と補強体50の合成効果を確実に期待できる。さらに、杭の支持層が予定深度よりも低い場合と高い場合の双方に対応することができる。すなわち、第2円環板21はその中心穴22の内径がずれ止め部材14が固着された上杭12の部分の外径よりも大きく設定され、また第1円環板30はずれ止め部材14の最下段部分に押されて該最下段部分と共に移動できるので(図1(e)参照)、支持層が予定深度よりも深い場合には、第2円環板21にずれ止め部材14の下方の個所を通過させて、足りない長さ分(ずれ止め付き)を上杭12の上端に継ぎ足すことにより対応でき、また支持層深度が予定よりも浅いことが危惧される場合には、予めずれ止め部材14を補強予定区間よりも深い位置まで固着しておくことにより対応できる。
また、連結部材70を一旦杭打機に取付けたら、第1円筒状連結部72に下杭11、上杭12、第2雇い杭90の頭部を着脱したり、第2円筒状連結部73に外殻鋼管20、第1雇い杭80の頭部を着脱したりするだけでよく、施工作業中、連結部材70の交換のために連結部材70を杭打機から取り外さなくても済み、連結部材70を交換する手間が省け、施工作業効率が向上し、施工時間の大きな時間短縮が見込まれる。
さらに、外殻鋼管20の地盤への回転貫入は無排土で行われ、外殻鋼管20の周囲の土砂は横方向、下方向に圧縮され、密度が上がり、地盤の水平抵抗が増加する。
本発明は、杭頭部付近の地盤が軟弱な個所に鋼管杭を構築する場合に適用される。
10 鋼管杭
11 下杭
12 上杭
14 ずれ止め部材
20 外殻鋼管(外管)
21 第2円環板
22 中心穴
30 第1円環板
31 中心穴
40 空間部
50 補強体
60 フーチング
70 連結部材
72,73 円筒状連結部
80 第1雇い杭
90 第2雇い杭

Claims (2)

  1. 鋼管杭の上部外周に該鋼管杭より短く且つ鋼管杭の外径よりも大きい内径を有する外管を設置し、次いで前記鋼管杭の上部外周と前記外管の内周との間に形成された空間部に流動性固化材を充填し補強体を形成して、水平抵抗力を増強する、鋼管杭の構築方法であって、
    前記鋼管杭は、下端部が地盤の支持層に達する下部鋼管と、前記外管とで前記空間部を形成する上部鋼管の複数本の鋼管から構成され、
    前記鋼管の外径よりも僅かに大きい内径の中心穴を有し且つ前記鋼管に沿って摺動可能な第1円環板が準備され、
    前記外管の下端部には、前記鋼管が通過できる内径の中心穴を有する第2円環板が固着されており、
    以下の工程、
    前記鋼管杭を前記下部鋼管の頭部が地表に残るように地盤に貫入させる工程と、
    前記地表に残った前記下部鋼管に前記第1円環板の前記中心穴を挿通させ、次いで前記第2円環板の中心穴を挿通させて、前記下部鋼管の頭部に前記第1円環板と前記外管を被せる工程と、
    前記外管を前記第1円環板と共に前記外管の頭部が地表に残るように前記下部鋼管に沿って地盤に貫入させ、次いで地表に残った前記外管の頭部に第1雇い杭を着脱可能に連結して前記外管の頭部が地盤中に位置するように前記外管を第1円環板と共に更に前記下部鋼管に沿って所定深度まで貫入させる工程と、
    前記下部鋼管の頭部に前記上部鋼管を連結して前記鋼管杭を地盤に貫入させ、次いで前記上部鋼管の頭部に第2雇い杭を着脱可能に連結して該頭部が前記空間部に位置し、前記鋼管杭が地盤の支持層に達するように前記鋼管杭を更に所定深度まで貫入させる工程と、
    前記外管の内周と前記上部鋼管の外周との間に形成された前記空間部に前記流動性固化材を充填して前記補強体を形成する工程と、を備えることを特徴とする、鋼管杭の構築方法。
  2. 請求項1に記載の鋼管杭の構築方法において、
    前記鋼管杭と杭打機との連結及び前記外管と杭打機との連結の双方に適用出来る連結部材であって、前記鋼管杭の頭部と着脱自在に連結する鋼管杭用の第1筒状連結部と前記外管の頭部と着脱自在に連結する外管用の第2筒状連結とを備え、第1筒状連結部の軸方向長さを第2筒状連結部よりも長く形成した、前記連結部材を、前記鋼管杭を地盤に貫入させる工程と前記外管を地盤に貫入させる工程に使用することを特徴とする鋼管杭の構築方法。
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